JP6930838B2 - 収容数可変移送システム - Google Patents
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Description
このとき、大箱を載置するバケットは無端ベルトに固定されており、バケットの側壁の間隔を変えることにより大箱の大きさに対応させている。
そして、その無端ベルトに平行に等間隔に並べられた小箱群をプッシャ群で一気に押し込むことにより、規定数の小箱をそれぞれの大箱に収容するようにしていた。
これにより、無端ベルトを交換すること無く、バケットの側壁間隔の変更により、種々の大箱詰めが可能となり、汎用性の高いラインを構築することができた。
たとえば、2個入りと3個入りに対応できるバケットの場合、3個入りの大箱詰めはプッシャを全部駆動させればよいが、2個入りの大箱詰めをする場合には、3つ目毎に小箱が系外排出され、再び上流の供給ラインに戻す必要があるという問題点があった。
プッシャを3つ目毎に駆動しない方法も採用できるがこのときも、残った小箱を再び上流の供給ラインに戻す必要がある。
歯抜け無く組として管理する、とは、プッシャの番号を1,2,3,4,・・・・として、2個入りとする場合は、プッシャ1−2が組、3−4が組、5−6が組とし、飛びが無いように組ないし対をつくることをいう。
当該個数の収容物を収容可能である組のプッシャを総て駆動する、とは、プッシャの組が上記のように2つずつの組であってバケットが最大3個入りで2個入りの幅に調製されている場合に、プッシャ1−2、プッシャ7−8,プッシャ13−14,・・・を駆動することをいう(プッシャ3−4,5−6,では、バケットに2個入りとできない)。なお、この場合、次の空のバケット群の先頭がプッシャ3−4に揃う位置でとまり、プッシャ3−4,プッシャ9−10,プッシャ15−16,・・・が駆動する。同様にして、最後残った収容物をバケットに押し入れ、総ての収容物の収容が完了する。
なお、バケットは、収容物の個数を決定する仕切りとして機能すればよく、必ずしも、狭義の容器を意味するものでない。したがって、大箱詰め等は、更に下流でおこなわせても良い。
ここでは、商品が、上流から4個ずつ供給され、18個単位で搬送され、順次バケットに収容されていく収容数可変移送システムについて説明する。また、バケットは、1個入り、2個入り、3個入りに側壁の間隔調整が可能であるとする。以降では収容数可変移送システムを単に移送システムと適宜称する。
移送システム1は、供給コンベア10と、受取コンベア20と、搬送コンベア30と、バケットコンベア40と、を主要な構成としている。図では説明の便宜上搬送コンベア30が2つ描画してあるが、実際は1つである。なお、バケットに収容される商品Gは、バケットコンベア40に収容されるまではどのコンベアにおいても同間隔であり、そのように搬送等されるものとする。なお、この間隔をddとする。
これは、受取コンベア20の制御部25が、コンベア下流にある20本のプッシャ21を制御して、下流に移送されてきた商品Gを18個ずつ搬送コンベア30側に押し込むことでおこなう。
また、18個の商品Gをバケットコンベア40に移送し終えたら、再び受取コンベア20の下流に帰還させる。図では、周回運動する軌跡をとるように駆動しているが、往復運動するようにしてもよい。
図2は、商品Gの収容個数が1個(1個入り)である場合の、バケットコンベアの駆動遷移図である。なお、以降では、説明の便宜上、プッシャ41には、下流から上流に向けてアルファベットa、b、・・・、rとふるものとする。また、商品Gには、下流から上流に向け番号1,2,・・・,18とふるものとする。また、バケット41にも、下流から上流に向け番号1,2,・・・・・とふるものとする。
・第1巡:プッシャ番号a、d、g、j、m、pを同時に伸ばし、商品番号1,4,7,10,13,16を、バケット番号1、2、3、4、5、6にそれぞれ押し込む(図2b)。挿入が終了したら、無端ベルト44を駆動して商品を下流に移送し、かつ、バケット番号7がプッシャ番号bに揃う位置まで駆動する(図2c)。
・第2巡:プッシャ番号b、e、h、k、n、qを同時に伸ばし、商品番号2,5,8,11,14,17を、バケット番号7、8、9、10、11、12にそれぞれ押し込む(図2d)。挿入が終了したら、無端ベルト44を駆動して商品を下流に移送し、かつ、バケット13がプッシャ番号cに揃う位置まで駆動する。
・第3巡:プッシャ番号c,f,i、l、o、rを同時に伸ばし、商品番号3,6,9,12,15,18を、バケット番号13、14、15、16、17、18にそれぞれ押し込む。挿入が終了したら、無端ベルト44を駆動して商品を下流に移送し、かつ、バケット番号19が再びプッシャaに揃う位置まで駆動し、次の18個の商品Gが搬送コンベア30から横付けされるのを待機する。
・第2巡:プッシャ番号cd、ij、opを同時に伸ばし、商品番号3−4,9−10,15−16を、バケット番号7、9、11にそれぞれ押し込む(図3d)。挿入が終了したら、無端ベルト44を駆動して商品を下流に移送し、かつ、バケット番号13がプッシャ番号efに揃う位置まで駆動する。
・第3巡:プッシャ番号ef、kl、qrを同時に伸ばし、商品番号5−6,11−12,17−18を、バケット番号13、15、17にそれぞれ押し込む。挿入が終了したら、無端ベルト44を駆動して商品を下流に移送し、かつ、バケット番号19が再びプッシャabに揃う位置まで駆動し、次の18個の商品Gが搬送コンベア30から横付けされるのを待機する。
無端ベルト41の交換が不要であり、バケット42の側壁間隔を変えるだけで、様々な収容個数に対応可能であり好適である。
10 供給コンベア
11 プッシャ
20 受取コンベア
21 プッシャ
25 制御部
30 搬送コンベア
35 制御部
40 バケットコンベア
41 プッシャ
42 バケット
43 駆動ローラ
44 無端ベルト
45 制御部
421 側壁(421d:下流側側壁、421u:上流側側壁)
dd 間隔
G 商品
Claims (4)
- 等間隔に載置された収容物の押し込みを受け入れ収容するバケットであり、側壁の一方の側は固定し、他方の側は最大収容個数までであって収容物の載置間隔の複数の所定の整数倍に変更可能なバケットが一様に植設され、側壁間隔は総て同一に調製された無端コンベアと、
収容物を、前記複数の所定の整数倍にかかる整数の最小公倍数の倍数分を単位として、前記等間隔と同間隔にして無端コンベアに並列する位置へと搬送する搬送コンベアと、
収容物を挟みバケットに対向して前記最小公倍数の倍数分前記等間隔と同間隔にして配置されたプッシャと、
プッシャと無端コンベアとを制御し、側壁間隔に対応した個数分のプッシャを歯抜け無く組として管理し、対向するバケットに当該個数の収容物を収容可能である組のプッシャを総て駆動して収容物をバケットに押し込み、無端コンベアを下流に移送して未収容の収容物の列の先頭に新たな空のバケット群の先頭を揃えて到来させる頭出しをおこない、押し込みと移送頭出しとを順次繰り返して、前記単位分の収容物を総て移送する制御部と、
を具備したことを特徴とする収容数可変移送システム。 - 搬送コンベアは、前記単位分の収容物が総て移送された後に、当該単位分の収容物を前記無端コンベアに並列する位置とは別の場所にて受け、再び前記無端コンベアに並列する位置へ回帰することを特徴とする請求項1に記載の収容数可変システム。
- 所定個数ずつ収容物を受け取り、前記等間隔と同間隔に載置された状態にて収容物を下流に移送していく受取コンベアを具備し、
搬送コンベアは、受取コンベアの下流にて前記単位分ずつ収容物を引き受け、
制御部は、当該引き受けに際して、受取コンベアの最下流にある収容物に位置合わせてして搬送コンベアを揃える制御をおこなうことを特徴とする請求項2に記載の収容数可変移送システム。 - 搬送コンベアが受取コンベアから収容物を引き受けた際に歯抜けがあった場合には、当該収容物に対応するプッシャの組は駆動しない制御をおこなうことを特徴とする請求項3に記載の収容数可変移送システム。
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