JP6930658B2 - 蒸着マスク中間体、蒸着マスク、および、蒸着マスクの製造方法 - Google Patents

蒸着マスク中間体、蒸着マスク、および、蒸着マスクの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、蒸着マスク中間体、蒸着マスク、および、蒸着マスクの製造方法に関する。
蒸着マスクは、表面と裏面とを備える矩形板状を有している。蒸着マスクは、表面から裏面までを貫通する複数の貫通孔を有している。各貫通孔は、表面に開口した第1開口と、裏面に開口した第2開口とを有している。各貫通孔は、蒸着材料の通路である。蒸着マスクを用いて対象物への蒸着が行われる際には、蒸着材料は、第1開口から貫通孔に入ることによって、第2開口の形状および位置に対応するパターンを対象物に形成する。貫通孔を区画する壁面が蒸着材料の通過を妨げることを抑える目的で、50μm以下の厚さを有した蒸着マスクが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許第6319505号
ところで、蒸着マスクの使用時には、蒸着マスクが支持フレームに固定される。この際に、蒸着マスクは、蒸着マスクの長手方向に沿う張力が加えられた状態で、フレームに固定される。蒸着マスクは非常に薄いため、蒸着マスクがフレームに固定される際に、張力の印加によって皺や捻れなどの変形が蒸着マスクに生じることがある。それゆえに、蒸着マスクの使用時において、蒸着マスクの変形を抑えることが求められている。
本発明は、蒸着マスクの使用時における蒸着マスクの変形を抑えることを可能とした蒸着マスク中間体、蒸着マスク、および、蒸着マスクの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための蒸着マスク中間体は、蒸着マスクを製造するための金属製のシートを含む。前記蒸着マスクは、一対の第1縁部と一対の第2縁部とに囲まれた帯状を有し、各第2縁部は、前記第1縁部よりも短く、切り欠きを備え、前記切り欠きは、前記第1縁部が延びる方向である長手方向に窪むU字状部分を有し、前記U字状部分の底部が曲線状である。前記蒸着マスク中間体は、前記蒸着マスクの縁に追従した形状を有する帯状部と、前記帯状部の縁に追従した形状を有する内側縁を有して前記帯状部を囲む枠状部と、前記帯状部の前記縁を前記枠状部の内側縁に接続する複数の架橋部と、を備える。前記帯状部は、各架橋部の切断によって前記蒸着マスクを形成する。前記帯状部の前記縁には、前記切り欠きの前記底部に追従した形状を有する湾曲部が設けられている。各架橋部は、前記帯状部の前記縁のなかで前記湾曲部以外の部位に接続されている。
上記課題を解決するための蒸着マスクは、金属製のシートを含む蒸着マスク中間体の帯状部である蒸着マスクであって、前記蒸着マスク中間体は、一対の第1縁部と一対の第2縁部とに囲まれた帯状部と、当該帯状部を囲む枠状部と、前記帯状部と前記枠状部とに接続された複数の架橋部とを備え、前記帯状部は前記蒸着マスク中間体から前記架橋部の切断によって取り外されるように構成されている。各第2縁部は、前記第1縁部よりも短く、切り欠きを備え、前記切り欠きは、前記第1縁部が延びる方向である長手方向に窪むU字状部分を有し、前記U字状部分の底部が曲線状である。前記蒸着マスクの縁には、前記切り欠きの前記底部である湾曲部が設けられている。前記架橋部の切断によって、前記蒸着マスクの前記縁のなかで前記湾曲部以外の部位に架橋痕が形成される。
上記課題を解決するための蒸着マスクの製造方法は、一対の第1縁部と一対の第2縁部とに囲まれた帯状を有し、各第2縁部は、前記第1縁よりも短く、切り欠きを備え、前記切り欠きは、前記第1縁部の延びる方向である長手方向に窪むU字状部分を有し、前記U字状部分の底部が曲線状である蒸着マスクを製造する方法である。金属製のシートを含む蒸着マスク中間体であって、前記蒸着マスクの縁に追従した形状を有する帯状部と、前記帯状部の縁に追従した内側縁を有して前記帯状部を囲む枠状部と、前記帯状部の前記縁を前記枠状部の前記内側縁に接続する複数の架橋部とを備える蒸着マスク中間体を形成することと、各架橋部の切断によって、前記帯状部から蒸着マスクを形成することと、を備える。前記帯状部から蒸着マスクを形成することにおいて、前記帯状部の前記縁には前記切り欠きの前記底部に追従した形状を有する湾曲部が設けられ、かつ、各架橋部は前記帯状部の前記縁のなかで前記湾曲部以外の部位に接続される。
上記構成によれば、帯状部から形成される蒸着マスクが、U字状部分を含みかつU字状部分の底部が曲線状である切り欠きを備える。そのため、各第2縁部における切り欠きの両側を、一対の第2縁部が互いから離れる方向に引っ張ることによって蒸着マスクに張力を与えた場合に、切り欠きに作用した力が、切り欠きが有する形状によって分散される。これにより、蒸着マスクの使用時に、蒸着マスクに皺や捻れなどの変形が生じることが抑えられる。
また、帯状部を枠状部に接続させる架橋部が、帯状部の縁のなかで、湾曲部以外の部位に接続する。そのため、架橋部の切断によって形成された蒸着マスクにおいて、切り欠きの湾曲部に架橋部の一部が残されたり、湾曲部の一部が欠けたりすることが抑えられる。これにより、湾曲部の形状が、蒸着マスクに与えられた張力を分散することが可能な形状に維持される。そのため、蒸着マスクの使用時に、蒸着マスクに変形が生じることが抑えられる。
上記蒸着マスク中間体において、前記帯状部の前記縁は、前記一対の第1縁部と前記一対の第2縁部とを含み、前記帯状部の各第2縁部は、前記複数の架橋部によって前記枠状部に接続される接続部位を有してもよい。
蒸着マスク中間体が作製される際には、蒸着マスク中間体に対して長手方向に沿う張力が与えられている状態で、蒸着マスク中間体が搬送される。上記構成によれば、帯状部の第2縁部が架橋部によって枠状部に接続されているため、蒸着マスク中間体の作製に際して蒸着マスク中間体が搬送されるときに、帯状部における長手方向の両端部が、枠状部によって支持され続ける。これにより、長手方向に沿う張力の大きさが、長手方向の一方の端部と他方の端部とにおいてばらついたとしても、帯状部の変形を抑えることができる。
上記蒸着マスク中間体において、前記帯状部の各第2縁部は、前記蒸着マスクの前記切り欠きに追従した形状を有する切り欠きを備え、前記帯状部の各切り欠きは、前記接続部位に挟まれていてもよい。
上記構成によれば、切り欠きの両側が架橋部によって枠状部に接続される。そのため、切り欠きの両側のうちの一方のみが架橋部によって枠状部に接続される場合に比べて、蒸着マスク中間体の作製において蒸着マスク中間体が長手方向に沿って搬送されるときに、帯状部が枠状部に支持され続ける。また、切り欠きの両側のうちの一方のみが架橋部によって枠状部に接続される場合に比べて、枠状部に対して帯状部が変位しにくい。そのため、蒸着マスク中間体の作製において蒸着マスク中間体が長手方向に沿って搬送されるときに、帯状部が例えば搬送機構などに接触することによって、帯状部の一部が折れ曲がることが抑えられる。
上記蒸着マスク中間体において、前記帯状部の第2縁部は、前記蒸着マスクの前記切り欠きに追従した形状を有する切り欠きを備え、前記枠状部の内側縁は、前記帯状部の前記切り欠きに追従した形状を有する突状縁を備え、前記帯状部の各切り欠きは、前記湾曲部と、前記湾曲部から前記長手方向に延びる一対の直線部を含み、各直線部は、前記架橋部によって前記突状縁に接続されていてもよい。
帯状部のなかで切り欠きを挟む部分は、帯状部のなかの他の部分と比べて、長手方向と直交する方向での幅が小さい。上記構成によれば、各直線部が突状縁に接続されることによって、各直線部と突状縁との剛性が高められる。これにより、帯状部の変形が抑えられる。加えて、突状縁が帯状部に対して折れ曲がることが抑えられる。結果として、蒸着マスク中間体の搬送時に、帯状部の一部や突状縁が搬送機構などに引っかかることが抑えられる。
上記蒸着マスク中間体において、前記帯状部の前記縁は、前記一対の第1縁部と前記一対の第2縁部を含み、前記帯状部の各第1縁部は、前記複数の架橋部によって前記枠状部に接続されていてもよい。上記構成によれば、蒸着マスク中間体の搬送時において、帯状部の第1縁部が枠状部に支持され続ける。そのため、各第1縁部が折れ曲がることが抑えられて、帯状部の変形が抑えられる。
上記蒸着マスク中間体において、前記帯状部の各第2縁部は、前記蒸着マスクの前記切り欠きに追従した形状を有し、前記湾曲部を含む切り欠きを備え、前記帯状部の各第1縁部は、第1接続部位において前記枠状部に接続されており、前記帯状部の各第2縁部は、第2接続部位において前記複数の架橋部によって前記枠状部に接続されており、前記枠状部に比べて、前記第1接続部位は前記長手方向において前記第2接続部位寄りに位置してもよい。
帯状部のなかで第1縁部と第2縁部とによって形成される角部は、第2縁部の中央や第1縁部の中央と比べて、枠状部から浮き上がりやすい。また、帯状部のなかで切り欠きを挟む部分は、切り欠きが位置する分だけ、他の部分と比べて剛性が低い。上記構成によれば、第1接続部位が、湾曲部よりも第2接続部位寄りに位置するため、帯状部の角部が枠状部に対して浮き上がることが抑えられる。そのため、蒸着マスク中間体の作製において蒸着マスク中間体が長手方向に沿って搬送されるときに、角部が搬送機構などに引っかかることが抑えられる。
上記蒸着マスク中間体において、前記帯状部は、複数の貫通孔を含むマスク部を含み、前記帯状部の各第1縁部は、前記長手方向において、前記マスク部と重ならない部位で前記架橋部によって前記枠状部に接続されていてもよい。
上記構成によれば、長手方向において、架橋部とマスク部とが並ぶ場合と比べて、蒸着マスク中間体の作製において蒸着マスク中間体が長手方向に沿って搬送されるときに、架橋部を通じてマスク部に作用する力が緩和される。それゆえに、マスク部が有する貫通孔の変形が抑えられる。
上記蒸着マスク中間体において、前記枠状部は、前記枠状部の前記内側縁から前記枠状部の外側縁に向かう方向に沿って延びる線状を有した脆弱部を備え、前記脆弱部の機械的な強度は、前記枠状部における前記脆弱部以外の部分における機械的な強度よりも低くてもよい。
上記構成によれば、脆弱部の機械的な強度が、枠状部における脆弱部以外の部分における機械的な強度よりも低いため、枠状部が脆弱部に沿って切断されやすい。しかも、脆弱部における一方の端部が枠状部の内側縁に位置するため、枠状部から帯状部を取り外す際に内側縁が形成する環を切断することができる。これにより、架橋部の切断が行いやすくなる。
本発明によれば、蒸着マスクの使用時における蒸着マスクの変形を抑えることができる。
蒸着マスク中間体の構造を示す平面図。 (a)帯状部が備える切り欠きの第1例を示す平面図、(b)帯状部が備える切り欠きの第2例を示す平面図。 (a)〜(c)架橋部と、帯状部において架橋部が接続される部位と、枠状部において架橋部が接続される部位とを拡大して示す平面図。 (a)マスク部が備える貫通孔の第1例を示す断面図、(b)マスク部が備える貫通孔の第2例を示す断面図。 蒸着マスク中間体の第1例における構造を示す平面図。 蒸着マスク中間体の第2例における構造を示す平面図。 蒸着マスク中間体の第3例における構造を示す平面図。 蒸着マスク中間体の第4例における構造を示す平面図。 蒸着マスク中間体の第5例における構造を示す平面図。 蒸着マスク中間体の第6例における構造を示す平面図。 蒸着マスク中間体の第7例における構造を示す平面図。 蒸着マスク中間体の第8例における構造を示す平面図。 蒸着マスク中間体の第9例における構造を示す平面図。 蒸着マスクを備えるマスク装置の構造を示す平面図。 (a)〜(c)蒸着マスクが備える架橋痕を拡大して示す平面図。 蒸着マスクの製造方法を説明するためのフローチャート。 蒸着マスク中間体の変更例における構造を示す平面図。 図17における領域Aを拡大して示す部分拡大平面図。 図17における領域Bを拡大して示す部分拡大平面図。 図17における領域Cを拡大して示す部分拡大平面図。
図1から図16を参照して、蒸着マスク中間体、蒸着マスク、および、蒸着マスクの製造方法の一実施形態を説明する。以下では、蒸着マスク中間体の構成、マスク装置の構成、および、蒸着マスクの製造方法を順に説明する。
[蒸着マスク中間体の構成]
図1から図13を参照して、蒸着マスク中間体の構成を説明する。
図1が示す蒸着マスク中間体10は、蒸着マスクを製造するための金属板、すなわち金属シートである。図1が示すように、蒸着マスク中間体10は、長手方向に延びる帯状を有している。蒸着マスクの製造時において、蒸着マスク中間体10は、長手方向に沿って、搬送ローラーなどの搬送機構によって搬送される。蒸着マスクは、一対の第1縁部と一対の第2縁部とに囲まれた帯状を有する。各第2縁部は、第1縁部よりも短く、切り欠きを備える。該切り欠きは、第1縁部が延びる方向である長手方向に窪むU字状部分を有し、U字状部分の底部が曲線である。第1縁部の延びる長手方向は、蒸着マスク中間体10の長手方向すなわち搬送方向と平行である。
図1が示すように、蒸着マスク中間体10は、帯状部11、枠状部12、および、複数の架橋部13を備えている。帯状部11は、蒸着マスクの縁に追従した形状を有している。帯状部11の縁11Eは、一対の第1縁部11Lと一対の第2縁部11Wとから構成されている。枠状部12は、帯状部11の縁11Eに追従した内側縁12Eを有して帯状部11を囲んでいる。架橋部13は、帯状部11の縁11Eを枠状部12の内側縁12Eに接続する。帯状部11は、各架橋部13の切断によって蒸着マスクを形成する。帯状部11の各第2縁部11Wは、切り欠き11Nを備える。切り欠き11Nは、蒸着マスクの切り欠きに追従したU字状部分を有し、U字状部分の底部は曲線である。切り欠き11Nの縁は、蒸着マスクの切り欠きに追従した形状を有する凹状縁である。内側縁12Eは、切り欠き11Nに追従した形状を有する突状縁12E1を備えている。切り欠き11Nは、蒸着マスクが有する切り欠きの底部に追従した湾曲部11N1を含んでいる。各架橋部13は、帯状部11の縁11Eのなかで湾曲部11N1以外の部位に接続されている。
こうした蒸着マスク中間体10によれば、帯状部11から形成される蒸着マスクが、U字状部分を有し、かつ、U字状部分の底部が曲線である切り欠きを備える。そのため、各第2縁部における切り欠きの両側を、一対の第2縁部が互いから離れる方向に引っ張ることによって蒸着マスクに張力を与えた場合に、切り欠きに作用した力が、切り欠きが有する形状によって分散される。これにより、蒸着マスクの使用時に、蒸着マスクに皺や捻れなどの変形が生じることが抑えられる。
また、帯状部11を枠状部12に接続する架橋部13が、帯状部11の縁11Eのなかで、湾曲部11N1以外の部位に接続される。そのため、架橋部13の切断によって形成された蒸着マスクにおいて、切り欠きの湾曲部に架橋部13の一部が残されたり、湾曲部の一部が欠けたりすることが抑えられる。これにより、湾曲部の形状が、蒸着マスクに与えられた張力を分散することが可能な形状に維持される。そのため、蒸着マスクの使用時に、蒸着マスクに変形が生じることが抑えられる。
帯状部11は、複数のマスク部11Mを含んでいる。各マスク部11Mには、帯状部11を貫通する貫通孔が複数形成されている。複数のマスク部11Mは、長手方向DLに沿って間隔を空けて並んでいる。なお、図1に示される帯状部11は、3つのマスク部11Mを含んでいるが、各帯状部11が含むマスク部11Mの個数は、1以上の個数に任意に変更可能である。
帯状部11の縁11Eは、架橋部13によって枠状部12に接続される接続部位を含む架橋領域R13と、該接続部位を含まない非架橋領域RNとから構成されている。図1に示される帯状部11には、架橋領域R13と非架橋領域RNとの区別を明確にする目的で、架橋領域R13に沿ってドットが付されている。
架橋領域R13は、一対の第1縁部11L、各第2縁部11Wのなかで切り欠き11N以外の領域、および、各切り欠き11Nにおける湾曲部11N1以外の領域から構成されている。架橋領域R13に含まれる各領域は、長手方向DLに沿って延びる形状を有する、もしくは、幅方向DWに沿って延びる形状を有する。幅方向DWは、長手方向DLに直交する方向である。非架橋領域RNは、各湾曲部11N1から構成されている。各湾曲部11N1は、長手方向DLに沿って延びる形状、および、幅方向DWに沿って延びる形状のいずれも有しない領域である。
複数の架橋部13は、架橋領域R13に沿って位置することが可能である。各架橋部13は、架橋領域R13の一部を枠状部12に接続する。なお、図1では、架橋部13が配置されることが可能な位置を列挙する便宜上、架橋部13が破線で示されている。
図2は、第2縁部11Wが有する切り欠き11Nの形状における2つの例を示している。図2(a)は、切り欠き11Nの第1例を示し、図2(b)は、切り欠き11Nの第2例を示している。
図2(a)が示すように、切り欠き11Nの第1例では、切り欠き11Nが、湾曲部11N1と、湾曲部11N1から長手方向DLに延びる一対の直線部11N2とから構成されている。各直線部11N2は長手方向DLに延び、かつ、一対の直線部11N2は、幅方向DWにおいて間隔を空けて並んでいる。湾曲部11N1は、当該湾曲部11N1を含む切り欠き11Nから他の切り欠き11Nに向かう方向に凹となる円弧状を有している。切り欠き11Nの第1例では、一対の直線部11N2が架橋領域R13に含まれる。これに対して、湾曲部11N1が非架橋領域RNに含まれる。
図2(b)が示すように、切り欠き11Nの第2例は、略放物線状を有している。切り欠き11Nの第2例は、一対の曲線部11N3から構成されている。一対の曲線部11N3は、切り欠き11Nの底部を通り、かつ、長手方向DLに延びる直線に対して互いに対称な形状を有している。各曲線部11N3は、長手方向DLに対して交差する方向に沿って延びている。切り欠き11Nの第2例では、切り欠き11Nの全体が湾曲部である。そのため、切り欠き11Nの全体が、非架橋領域RNに含まれる。
図3には、蒸着マスク中間体10において、1つの架橋部13と、当該架橋部13によって接続される帯状部11の一部および枠状部12の一部とが、拡大して示されている。なお、図3には、帯状部11の縁11Eのなかで、幅方向DWに沿って延びる領域の一部を枠状部12に接続する架橋部13が示されている。
図3(a)が示すように、架橋部13は、枠状部12から帯状部11までにわたって延びる形状を有している。本実施形態では、架橋部13は矩形状を有している。なお、架橋部13の形状は、枠状部12から帯状部11までにわたって延びる形状であれば、矩形状以外の任意の形状に変更することが可能である。帯状部11の縁11Eは、架橋用窪み11EDを有している。1つの架橋用窪み11EDには、1つの架橋部13が接続されている。架橋用窪み11ED内では、幅方向DWにおける架橋部13の両側において、架橋部13と帯状部11との間に隙間が形成されている。架橋用窪み11EDは、矩形状の窪みである。架橋用窪み11EDの形状は、矩形状に限らず、例えば円弧状でもよい。
架橋部13において、帯状部11に接続された端部が基端部であり、枠状部12に接続された端部が先端部である。基端部は、先端部よりも機械的な強度が低い脆弱部13Aを有する。脆弱部13Aは、例えば、幅方向DWにおける基端部の一部にハーフエッチング加工が施された部位である。脆弱部13Aは、ハーフエッチング加工された複数の部位が、基端部に沿って間隔を空けて並ぶ部位でもよい。なお、架橋部13は、脆弱部13Aを有しなくてもよい。
幅方向DWにおける架橋用窪み11EDの幅は、例えば1mm以上3mm以下である。長手方向DLにおける架橋用窪み11EDの幅は、例えば0.1mm以上0.3mm以下である。架橋部13の厚さは、加工前の金属シートであって、蒸着マスク中間体を形成するための金属シートの厚さに等しい。幅方向DWにおける架橋部13の幅は、例えば、幅方向DWにおける架橋用窪み11EDの幅に対して70%以上80%以下に設定される。
図3(a)が示す例では、架橋部13の脆弱部13Aが、1つのハーフエッチング部から構成される。ハーフエッチング部は、架橋部13のなかでハーフエッチング加工された部位である。この場合には、幅方向DWにおける脆弱部13Aの幅は、例えば、幅方向DWにおける架橋部13の幅に対する50%以上80%以下に設定される。長手方向DLにおける脆弱部13Aの幅は、例えば、長手方向DLにおける架橋用窪み11EDの幅に対する25%以上50%以下に設定される。
架橋部13が脆弱部13Aを有することによって、架橋部13の折り曲げによって架橋部13を切断する場合には、架橋部13が脆弱部13Aを有しない場合と比べて、架橋部13の切断が容易である。また、架橋部13の切断が容易であるため、架橋部13が切断された痕である切断痕の形状にばらつきが生じにくくなる。また、架橋部13が基端部に脆弱部13Aを有することによって、架橋部13の一部が蒸着マスクに残りにくくなる。そのため、蒸着マスクの長手方向に沿って蒸着マスクに張力を加えた場合に、蒸着マスクにおける架橋部13の残部を基点として、蒸着マスクに皺や捻れなどの変形が生じにくくなる。
また、脆弱部13Aが架橋用窪み11ED内に位置することによって、架橋部13の折り曲げによって架橋部13を切断した場合に、架橋部13の残部が、蒸着マスクの縁における残部以外の他の部分よりも外側に飛び出ることが抑えられる。また、脆弱部13Aが架橋用窪み11ED内に位置することによって、蒸着マスク中間体10の搬送時に、脆弱部13Aが、縁11Eのなかで架橋用窪み11EDを区画する領域によって、外部から保護される。これにより、蒸着マスク中間体10の搬送時に、架橋部13が帯状部11から切断されることが抑えられる。
なお、図3(b)が示すように、帯状部11の縁11Eは、架橋用窪み11EDを有しなくてもよい。この場合には、架橋部13は、帯状部11の縁11Eであって、幅方向DWに沿って延びる形状を有する部分に接続される。また、脆弱部13Bは、幅方向DWに沿って並ぶ複数の貫通孔を有してもよい。
さらに、図3(c)が示すように、脆弱部13Cは、複数の貫通孔13C1と、複数のハーフエッチング部13C2とを有してもよい。この場合には、脆弱部13Cにおいて、貫通孔13C1とハーフエッチング部13C2とが、幅方向DWにおいて交互に並んでいる。
なお、帯状部11の縁11Eが架橋用窪み11EDを有する場合でも、脆弱部は複数の貫通孔を有してもよいし、脆弱部において、貫通孔とハーフエッチング部とが交互に並んでもよい。また、帯状部11の縁11Eが架橋用窪み11EDを有しない場合でも、脆弱部は、1つのハーフエッチング部から構成されてもよい。また、脆弱部は、複数のハーフエッチング部を備え、複数のハーフエッチング部が、脆弱部の延在する方向に沿って間隔を空けて並んでいてもよい。
図4は、蒸着マスク中間体10の表面に直交する平面であって、かつ、長手方向DLに沿って延びる平面に沿うマスク部11Mの断面構造を示している。図4(a)は、マスク部11Mの第1例における断面構造を示している。図4(b)は、マスク部11Mの第2例における断面構造を示している。
図4(a)が示すように、蒸着マスク中間体10は、表面10Fと、表面10Fとは反対側の面である裏面10Rとを備えている。表面10Fは、蒸着マスクが蒸着装置に取り付けられた状態で、蒸着装置の蒸着源と対向する。裏面10Rは、蒸着マスクが蒸着装置に取り付けられた状態で、ガラス基板などの蒸着対象と対向する。マスク部11Mは、蒸着マスク中間体10を貫通する複数の貫通孔11Hを有する。貫通孔11Hの壁面は、蒸着マスク中間体10の厚さ方向に対して、断面視において傾きを有する。貫通孔11Hの壁面の形状は、断面視において、貫通孔11Hの外側に向けて張り出す半円弧状である。なお、貫通孔11Hの壁面の形状は、断面視において、複数の屈曲点を有する複雑な曲線状であってもよい。
マスク部11Mの厚さは、例えば15μm以下である。マスク部11Mの厚さが15μm以下であるため、マスク部11Mに形成される貫通孔11Hの深さを15μm以下とすることが可能である。このように、薄い蒸着マスク中間体10であれば、貫通孔11Hが有する壁面の面積そのものを小さくすることが可能であり、また、蒸着マスク中間体10の厚さが薄いために蒸着物質が貫通孔11H内を飛ぶ距離が短い。これによって、貫通孔11Hの壁面に付着する蒸着物質の量を減らすことが可能である。なお、蒸着マスク中間体10において、マスク部11M以外の部分における厚さは、例えば25μm以下である。蒸着マスク中間体10において、マスク部11M以外の部分における厚さは、加工前の金属シート、すなわち、帯状部11、枠状部12、および、架橋部13が形成される前の金属シートの厚さに等しい。
表面10Fは、貫通孔11Hの開口である第1開口H1を含んでいる。裏面10Rは、貫通孔11Hの開口である第2開口H2を含んでいる。第1開口H1は、表面10Fと対向する平面視において、第2開口H2よりも大きい。各貫通孔11Hは、蒸着源から昇華した蒸着物質が通る通路である。蒸着源から昇華した蒸着物質は、第1開口H1から第2開口H2に向けて進む。貫通孔11Hにおいて、第1開口H1が第2開口H2よりも大きいため、第1開口H1から貫通孔11Hに入る蒸着物質の量を増やすことが可能である。なお、表面10Fに沿う断面での貫通孔11Hの面積は、第2開口H2から第1開口H1に向けて、第2開口H2から第1開口H1まで単調に増大してもよいし、第2開口H2から第1開口H1までの途中でほぼ一定となる部位を備えてもよい。
図4(b)が示すように、第1開口H1は、表面10Fと対向する平面視において、第2開口H2よりも大きい。貫通孔11Hは、第1開口H1を有する大孔11LHと、第2開口H2を有する小孔11SHとから構成される。大孔11LHの断面積は、第1開口H1から裏面10Rに向けて、単調に減少する。小孔11SHの断面積は、第2開口H2から表面10Fに向けて、単調に減少する。貫通孔11Hの壁面は、断面視において、大孔11LHと小孔11SHとが接続する部位、すなわち、蒸着マスク中間体10の厚さ方向の中間で、貫通孔11Hの内側に向けて突き出た形状を有する。貫通孔11Hの壁面にて突き出た部位と、裏面10Rとの間の距離は、ステップハイトSHである。
なお、マスク部11Mの第1例では、ステップハイトSHがゼロである。第2開口H2に到達する蒸着物質の量を確保する観点では、ステップハイトSHがゼロであることが好ましい。帯状部11がマスク部11Mの第1例を備える場合には、加工前の金属シートにおける厚さは、金属シートを片面からウェットエッチングすることによって貫通孔11Hが形成される程度に薄い。加工前の金属シートにおける厚さは、上述したように、例えば25μm以下である。なお、帯状部11がマスク部11Mの第2例を備える場合には、マスク部11Mの厚さは、例えば25μm以下である。また、この場合には、加工前の金属シートの厚さは、例えば50μm以下である。
[蒸着マスク中間体の例]
以下、図5から図13を参照して、蒸着マスク中間体10における9つの例を説明する。蒸着マスク中間体10における9つの例では、帯状部11の縁11Eのなかで、架橋部13によって枠状部12に接続される領域が互いに異なっている。なお、各例の蒸着マスク中間体10において、帯状部11は、切り欠き11Nの第1例を備えている。しかしながら、以下に説明する蒸着マスク中間体10の第1例(図5を参照)、第2例(図6を参照)、および、第4例から第6例(図8から図10を参照)、および、第9例(図13を参照)において、帯状部11は、第2例の切り欠き11Nを備えてもよい。
[第1例]
図5が示すように、帯状部11の各第2縁部11Wは、複数の架橋部13によって枠状部12に接続されている。蒸着マスク中間体10が作製される際には、蒸着マスク中間体10に対して長手方向DLに沿う張力が与えられている状態で、蒸着マスク中間体10が搬送される。本例では、帯状部11の第2縁部11Wが架橋部13によって枠状部12に接続されている。そのため、蒸着マスク中間体10の作製に際して蒸着マスク中間体10が搬送されるときに、帯状部11における長手方向DLの両端部が、枠状部12によって支持され続ける。これにより、長手方向DLに沿う張力の大きさが、長手方向DLの一方の端部と他方の端部とにおいてばらついたとしても、帯状部11の変形を抑えることができる。
特に、帯状部11の第2縁部11Wが枠状部12に支持され続ける構成であれば、蒸着マスク中間体10の搬送時に、第2縁部11Wが折れ曲がる、もしくはカールすることが抑えられ、帯状部11の変形が抑えられる。
帯状部11の各切り欠き11Nは、第2縁部11Wが延びる方向において、架橋部13が接続する接続部位に挟まれている。これにより、幅方向DWにおける切り欠き11Nの両側が架橋部13によって枠状部12に接続される。そのため、幅方向DWにおける切り欠き11Nの両側のうちの一方のみが架橋部13によって枠状部12に接続される場合に比べて、蒸着マスク中間体10の搬送時に、帯状部11が枠状部12に支持され続ける。また、幅方向DWにおける切り欠き11Nの両側のうちの一方のみが架橋部13によって枠状部12に接続される場合に比べて、枠状部12に対して帯状部11が変位しにくい。そのため、蒸着マスク中間体10の搬送時に、帯状部11が例えば搬送機構などに接触することによって、帯状部11の一部が折れ曲がることが抑えられる。
幅方向DWにおいて、切り欠き11Nは一対の第2縁要素によって挟まれている。各第2縁要素は、幅方向DWに沿って延びている。各第2縁部11Wにおいて、接続部位は、各第2縁要素に位置している一方で、切り欠き11Nの直線部11N2には位置していない。
幅方向DWにおける切り欠き11Nの両側には、接続部位が複数ずつ位置することが好ましい。接続部位が1つである場合と比べて、第2縁部11Wの折れ曲がりを抑える効果が、第2縁部11Wの全体で得られやすくなる。さらには、幅方向DWにおける切り欠き11Nの両側には、接続部位が、複数かつ同数ずつ位置することが好ましい。これにより、幅方向DWにおける切り欠き11Nの両側において、帯状部11が枠状部12によって支持される部位の数が互いに異なる場合と比べて、1つの接続部位において支持される加重の偏りが抑えられる。それゆえに、加重の偏りが、幅方向DWにおける切り欠き11Nの両側において、互いに異なる変形を生じさせることが抑えられる。
幅方向DWにおける切り欠き11Nの両側において、複数の接続部位は、等しい間隔を空けて位置することが好ましい。これにより、他の部分に比べて接続部位の密度が低い部分において、第2縁部11Wが撓むことが抑えられる。
一対の第2縁部11Wのうち、一方の第2縁部11Wに接続された複数の架橋部13が第1の架橋部群を構成し、他方の第2縁部11Wに接続された複数の架橋部13が第2の架橋部群を構成する。幅方向DWにおいて、第1の架橋部群に属する各架橋部13の位置は、第2の架橋部群に属する1つの架橋部13の位置と等しいことが好ましい。これにより、幅方向DWにおける接続部位の数や位置が、一対の第2縁部11Wにおいて互いに異なる場合と比べて、1つの接続部位において支持される加重の偏りが抑えられる。それゆえに、加重の偏りが、一対の第2縁部11Wにおいて、互いに異なる変形を生じさせることが抑えられる。
[第2例]
図6が示すように、蒸着マスク中間体10の第2例では、各第2縁部11Wに加えて、各第1縁部11Lが、複数の架橋部13によって枠状部12に接続されている。そのため、蒸着マスク中間体10の搬送時において、各第1縁部11Lが折れ曲がることが抑えられ、帯状部11の変形が抑えられる。各第1縁部11Lに接続される複数の架橋部13は、長手方向DLにおいて等しい間隔を空けて位置する架橋部13を含むことが好ましい。これにより、第1縁部11Lにおける撓みの度合いが、互いに隣り合う架橋部13間の領域ごとに異なることが抑えられる。結果として、蒸着マスク中間体10の搬送時に、長手方向DLに沿って一定の張力が蒸着マスク中間体10に加えられた場合に、蒸着マスク中間体10の形状が、長手方向DLにおいてばらつくことが抑えられる。
一対の第1縁部11Lは、互いに同数の架橋部13によって枠状部12に接続されることが好ましい。一対の第1縁部11Lのうち、一方の第1縁部11Lに接続された複数の架橋部13が第1の架橋部群を構成し、他方の第1縁部11Lに接続された複数の架橋部13が第2の架橋部群を構成する。長手方向DLにおいて、第1の架橋部群に属する各架橋部13の位置は、第2の架橋部群に属する1つの架橋部13の位置と等しいことが好ましい。これにより、長手方向DLにおける接続部位の数や位置が、一対の第1縁部11Lにおいて互いに異なる場合と比べて、1つの接続部位において支持される加重の偏りが抑えられる。それゆえに、加重の偏りが、一対の第1縁部11Lにおいて、互いに異なる変形を生じさせることが抑えられる。
第1の架橋部群、および、第2の架橋部群の各々は、長手方向DLにおいて、各切り欠き11Nの底部よりも当該切り欠き11Nを含む第2縁部11Wが接続された端寄りに位置する架橋部13を含むことが好ましい。すなわち、帯状部11の各第1縁部11Lは、第1接続部位において枠状部12に接続され、帯状部11の各第2縁部11Wは、第2接続部位において枠状部に接続されている。第1接続部位は、長手方向DLにおいて湾曲部11N1に比べて第2接続部位寄りに位置することが好ましい。言い換えれば、第1接続部位は、長手方向DLにおいて湾曲部11N1よりも外側に位置することが好ましい。
帯状部11のなかで第2縁部11Wと第1縁部11Lとによって形成される角部は、第2縁部11Wの中央や第1縁部11Lの中央と比べて、枠状部12から浮き上がりやすい。また、帯状部11のなかで切り欠き11Nを挟む部分は、切り欠き11Nが位置する分だけ、他の部分と比べて剛性が低い。切り欠き11Nの底部よりも端寄りで第1縁部11Lが枠状部12に接続される構成であれば、第2縁部11Wと第1縁部11Lとによって形成される角部が、枠状部12に対して折れ曲がることが抑えられる。そのため、蒸着マスク中間体10の搬送時に、角部が搬送機構などに引っかかることが抑えられる。
言い換えれば、第1接続部位が、湾曲部11N1よりも第2接続部位寄りに位置するため、帯状部11の角部が枠状部12に対して浮き上がることが抑えられる。そのため、蒸着マスク中間体10の作製において蒸着マスク中間体10が長手方向DLに沿って搬送されているときに、角部が搬送機構などに引っかかることが抑えられる。
各第1縁部11Lは、長手方向DLにおいて、マスク部11Mと重ならない部位で架橋部13によって枠状部12に接続されている。長手方向DLにおいて、互いに隣り合うマスク部11M間の領域が、非蒸着領域である。第1縁部11Lが含む接続部位は、幅方向DWに沿って非蒸着領域を延長した領域に含まれる。そのため、長手方向DLにおいて、架橋部13とマスク部11Mとが並ぶ場合と比べて、蒸着マスク中間体10の搬送時に、架橋部13を通じてマスク部11Mに作用する力が緩和される。それゆえに、マスク部11Mが有する貫通孔11Hの変形が抑えられる。
[第3例]
図7が示すように、蒸着マスク中間体10の第3例では、一対の第2縁部11Wおよび一対の第1縁部11Lに加えて、各切り欠き11Nが、架橋部13によって枠状部12に接続されている。各切り欠き11Nでは、各直線部11N2が、切り欠き11Nに入り込む枠状部12の突状縁12E1に、架橋部13によって接続されている。帯状部11のなかで切り欠き11Nを挟む部分は、帯状部11のなかの他の部分と比べて、長手方向DLと直交する方向での幅が小さい。各直線部11N2が枠状部12に接続されることによって、各直線部11N2と突状縁12E1との剛性が高められて、各直線部11N2が枠状部12に対して折れ曲がることが抑えられる。これにより、帯状部11の変形が抑えられる。加えて、枠状部12の内側縁12Eにおける突状縁12E1が帯状部11に対して折れ曲がることが抑えられる。これにより、蒸着マスク中間体10の搬送時に、枠状部12の一部が搬送機構などに引っかかることが抑えられる。
各直線部11N2は、複数の接続部位を含むことが好ましい。接続部位が1つである場合と比べて、各直線部11N2の折れ曲がりを抑える効果が得られる領域が、直線部11N2において拡張される。各直線部11N2における複数の接続部位は、長手方向DLにおいて等しい間隔を空けて並ぶことが好ましい。これにより、直線部11N2における撓みの度合いが、互いに隣り合う接続部位間の領域ごとに異なることが抑えられる。
一対の直線部11N2は、互いに同数の架橋部13によって枠状部12に接続されることが好ましい。一対の直線部11N2のうち、一方の直線部11N2に接続された複数の架橋部13が第1の架橋部群を構成し、他方の直線部11N2に接続された複数の架橋部13が第2の架橋部群を構成する。幅方向DWにおいて、第1の架橋部群に属する各架橋部13の位置は、第2の架橋部群に属する1つの架橋部13の位置と等しいことが好ましい。これにより、長手方向DLにおいて、直線部11N2が枠状部12によって支持される部位の数や位置が、一対の直線部11N2において互いに異なる場合と比べて、1つの接続部位において支持される加重の偏りが抑えられる。それゆえに、加重の偏りが、一対の直線部11N2において、互いに異なる変形を生じさせることが抑えられる。
各第1縁部11Lは、長手方向DLにおいて、各切り欠き11Nの底部よりも当該切り欠き11Nを含む第2縁部11Wが接続された端寄りには、接続部位を有しない。本例では、各切り欠き11Nにおいて、一対の直線部11N2が枠状部12に接続されているため、各第1縁部11Lにおいて、各切り欠き11Nの底部よりも当該切り欠き11Nを含む第2縁部11Wが接続された端寄りに位置する接続部位を割愛することが可能である。このように、直線部11N2が含む接続部位によれば、1つの接続部位が、枠状部12の内側縁12Eのなかで、切り欠き11Nに追従する領域が折れ曲がることの抑制と、帯状部11における端部の支持とを行うことができる。
第2縁部11Wは、幅方向DWにおいて切り欠き11Nを挟む一対の第2縁要素を含んでいる。各直線部11N2における接続部位の単位長さ当たりの個数すなわち密度は、各第2縁要素における接続部位の密度よりも高いことが好ましい。
[第4例]
図8が示すように、蒸着マスク中間体10の第4例では、一対の第2縁部11Wに加えて、一対の第1縁部11Lが架橋部13によって枠状部12に接続されている。各第1縁部11Lは、長手方向DLにおいて湾曲部11N1よりも当該湾曲部11N1を含む第2縁部11Wが接続された端寄りで架橋部13によって枠状部12に接続されている。
各第1縁部11Lは、複数の架橋部13によって枠状部12に接続され、かつ、複数の架橋部13が、長手方向DLにおいて湾曲部11N1よりも当該湾曲部11N1を含む第2縁部11Wが接続された端寄りに位置することが好ましい。これにより、長手方向DLでの帯状部11の加重を、各第1縁部11Lの端寄りに偏在する複数の架橋部13によって支持することが可能である。そのため、長手方向DLにおいて、一対の切り欠き11Nに挟まれる領域に位置する架橋部13を割愛することが可能である。それゆえに、蒸着マスク中間体10の搬送時に、外力が、架橋部13を通じてマスク部11Mに作用することが抑えられる。結果として、マスク部11Mが有する貫通孔11Hの変形を抑えることができる。
なお、各第1縁部11Lが、長手方向DLにおいて湾曲部11N1よりも当該湾曲部11N1を含む第2縁部11Wが接続された端寄りで枠状部12に接続されることにより、蒸着マスク中間体10の第2例と同様、第2縁部11Wと第1縁部11Lとによって形成される角部が、枠状部12に対して浮き上がることが抑えられる。
各第1縁部11Lは、同数の架橋部13によって枠状部12に接続されることが好ましい。一対の第1縁部11Lにおいて、一方の第1縁部11Lを接続する複数の架橋部13が第1の架橋部群を構成し、他方の第1縁部11Lを接続する複数の架橋部13が第2の架橋部群を構成する。長手方向DLにおいて、第1の架橋部群に属する各架橋部13の位置は、第2の架橋部群に属する1つの架橋部13の位置と等しいことが好ましい。これにより、長手方向DLにおいて、枠状部12によって支持される部位の数や位置が、一対の第1縁部11Lにおいて互いに異なる場合と比べて、1つの接続部位において支持される加重の偏りが抑えられる。それゆえに、加重の偏りが、一対の第1縁部11Lにおいて、互いに異なる変形を生じさせることが抑えられる。
[第5例]
図9が示すように、蒸着マスク中間体10の第5例では、帯状部11が、一対の第1縁部11Lのみにおいて架橋部13によって枠状部12に接続されている。各第1縁部11Lは、長手方向DLにおいて湾曲部11N1よりも当該湾曲部11N1を含む第2縁部11Wが接続された端寄りに接続部位を含んでいる。各第1縁部11Lは、さらに、長手方向DLにおいて、湾曲部11N1と重なる位置にも接続部位を含んでいる。
このように、各第1縁部11Lは、切り欠き11Nの底部から当該切り欠き11Nを含む第2縁部11Wが接続された端までの間において、複数の架橋部13によって枠状部12に接続されている。これにより、長手方向DLおよび幅方向DWでの帯状部11の加重を、各第1縁部11Lの端寄りに偏在する複数の架橋部13によって支持することが可能である。そのため、本例では、長手方向DLにおいて、一対の切り欠き11Nに挟まれる領域に位置する架橋部13を割愛することが可能である。それゆえに、蒸着マスク中間体10の搬送時に、外力が、架橋部13を通じてマスク部11Mに作用することが抑えられる。結果として、マスク部11Mが有する貫通孔11Hの変形を抑えることができる。
なお、各第1縁部11Lが、長手方向DLにおいて湾曲部11N1よりも当該湾曲部11N1を含む第2縁部11Wが接続された端寄りで枠状部12に接続されることにより、蒸着マスク中間体10の第2例と同様、第2縁部11Wと第1縁部11Lとによって形成される角部が、枠状部12に対して浮き上がることが抑えられる。
一対の第1縁部11Lのうち、一方の第1縁部11Lに接続された複数の架橋部13が第1の架橋部群を構成し、他方の第1縁部11Lに接続された複数の架橋部13が第2の架橋部群を構成する。長手方向DLにおいて、第1の架橋部群に属する各架橋部13の位置は、第2の架橋部群に属する1つの架橋部13の位置と等しいことが好ましい。これにより、長手方向DLにおいて、枠状部12によって支持される部位の数や位置が、一対の第1縁部11Lにおいて互いに異なる場合と比べて、1つの接続部位において支持される加重の偏りが抑えられる。それゆえに、加重の偏りが、一対の第1縁部11Lにおいて、互いに異なる変形を生じさせることが抑えられる。
[第6例]
図10が示すように、蒸着マスク中間体10の第6例では、帯状部11が、一対の第1縁部11Lに加えて、一対の第2縁部11Wにおいて架橋部13によって枠状部12に接続されている。各第2縁部11Wは、第2縁要素と直線部11N2とによって形成される角部に1つの接続部位を含んでいる。
これにより、帯状部11のなかで、第2縁要素と直線部11N2とによって形成される角部が、枠状部12によって支持される。そのため、第2縁要素と直線部11N2とによって形成される角部が、枠状部12に対して浮き上がることが抑えられる。それゆえに、蒸着マスク中間体10の搬送時において、蒸着マスク中間体10が変形することがさらに抑えられる。
[第7例]
図11が示すように、蒸着マスク中間体10の第7例では、帯状部11が、一対の第1縁部11Lに加えて、一対の直線部11N2において架橋部13によって枠状部12に接続されている。各直線部11N2は、長手方向DLにおける直線部11N2の中央部よりも、当該直線部11N2を備える切り欠き11Nを含む第2縁部11Wの第2縁要素寄りに位置する1つの接続部位を含んでいる。
これにより、帯状部11のなかで、第2縁要素と直線部11N2とによって形成される角部の近傍が、枠状部12によって支持される。そのため、第2縁要素と直線部11N2とによって形成される角部が、枠状部12に対して浮き上がることが抑えられる。それゆえに、蒸着マスク中間体10の搬送時において、蒸着マスク中間体10が変形することがさらに抑えられる。
[第8例]
図12が示すように、蒸着マスク中間体10の第8例では、帯状部11が、一対の第1縁部11Lに加えて、一対の直線部11N2において架橋部13によって枠状部12に接続されている。各直線部11N2は、複数の接続部位を含んでいる。複数の接続部位は、長手方向DLにおける直線部11N2の中央部よりも、当該直線部11N2を備える切り欠き11Nを含む第2縁部11Wの第2縁要素寄りに位置する接続部位を含む。
これにより、帯状部11のなかで、第2縁要素と直線部11N2とによって形成される角部の近傍が、枠状部12によって支持される。そのため、第2縁要素と直線部11N2とによって形成される角部が、枠状部12に対して浮き上がることが抑えられる。
加えて、本例では、第7例に比べて、直線部11N2のなかで、湾曲部11N1寄りにも接続部位が位置している。これにより、枠状部12の突状縁12E1が帯状部11によって支持される。そのため、突状縁12E1が、帯状部11に対して浮き上がることが抑えられる。
[第9例]
図13が示すように、蒸着マスク中間体10の第9例では、各第2縁部11Wが、複数の切り欠き11Nを含んでいる。各第2縁部11Wにおいて、複数の切り欠き11Nは、等間隔で並んでいる。そのため、複数の切り欠き11Nが不規則に並ぶ場合と比べて、帯状部11から形成された蒸着マスクを一対の第2縁部11Wを互いから離すように引っ張ることによって、長手方向に沿う張力が作用した場合に、蒸着マスクの幅方向において蒸着マスクに作用する張力がばらつくことが抑えられる。それゆえに、蒸着マスクに皺や捻れなどの変形が生じることが抑えられる。
第2縁部11Wのなかで、幅方向DWに沿って延びる領域が第2縁要素である。帯状部11は、第2縁要素において架橋部13によって枠状部12に接続されている。第2縁部11Wにおいて、各第2縁要素が、1つ以上の接続部位を有することが好ましい。各第2縁要素が、複数かつ同数の接続部位を有することが好ましい。これにより、幅方向DWにおいて第2縁部11Wに撓みが生じることが抑えられる。
一対の第2縁部11Wにおいて、一方の第2縁部11Wに接続された複数の架橋部13が第1の架橋部群を構成し、他方の第2縁部11Wに接続された複数の架橋部13が第2の架橋部群を構成する。幅方向DWにおいて、第1の架橋部群に属する各架橋部13の位置は、第2の架橋部群に属する1つの架橋部13の位置と等しいことが好ましい。これにより、幅方向DWにおいて、枠状部12によって支持される部位の数が、一対の第2縁部11Wにおいて互いに異なる場合と比べて、1つの接続部位において支持される加重の偏りが抑えられる。それゆえに、加重の偏りが、一対の第2縁部11Wにおいて、互いに異なる変形を生じさせることが抑えられる。
蒸着マスク中間体10の第3例と同様、各第1縁部11Lは、長手方向DLにおいて、マスク部11Mと重ならない部位で架橋部13によって枠状部12に接続されている。
[マスク装置の構成]
図14および図15を参照して、マスク装置の構成を説明する。
図14が示すように、マスク装置20は、メインフレーム21と、複数の蒸着マスク31とを備えている。メインフレーム21は、複数の蒸着マスク31を支持する矩形枠状を有し、蒸着を行うための蒸着装置に取り付けられる。メインフレーム21は、各蒸着マスク31が位置する範囲のほぼ全体にわたり、メインフレーム21を貫通するメインフレーム孔21Hを有している。
各蒸着マスク31は、一対の第1縁部11Lと一対の第2縁部11Wとに囲まれた帯状部11と、当該帯状部11を囲む枠状部12と、帯状部11と枠状部12とに接続された複数の架橋部13とを備えた蒸着マスク中間体10から、架橋部13の切断によって取り外された帯状部11である。蒸着マスク31は、一対の第1縁部31Lと一対の第2縁部31Wとに囲まれた帯状を有している。各第2縁部31Wは、第1縁部31Lよりも短く、第1縁部31Lの長手方向に窪むU字状であってU字の底部が曲線である切り欠き31Nを備えている。蒸着マスク31の縁31Eは、切り欠き31Nの底部である湾曲部31N1を備えている。架橋部13の切断された痕である架橋痕が蒸着マスク31の縁31Eのなかで位置する部位は、湾曲部31N1以外の部位である。蒸着マスク31は、蒸着マスク31の長手方向に沿って並ぶ複数のマスク部31Mを備えている。各蒸着マスク31の第2縁部31Wは、一対の第2縁部31Wが互いから離れる方向の張力が加えられた状態で、メインフレーム21に取り付けられている。なお、蒸着マスク31の切り欠き31Nは、蒸着マスク31と対向する平面視において、メインフレーム21よりも外側に位置してもよい。
なお、蒸着マスク31における一対の第1縁部31Lが、帯状部11における一対の第1縁部11Lに対応する。蒸着マスク31における一対の第2縁部31Wが、帯状部11における一対の第2縁部11Wに対応する。蒸着マスク31の縁31Eが、帯状部11の縁11Eに対応する。蒸着マスク31における切り欠き31Nが、帯状部11における切り欠き11Nに対応する。蒸着マスク31における湾曲部31N1が、帯状部11における湾曲部11N1に対応する。蒸着マスク31のマスク部31Mが、帯状部11のマスク部11Mに対応する。
図15には、蒸着マスク31が有する複数の架橋痕のうちの1つが拡大して示されている。なお、図15(a)は、図3(a)を用いて先に説明した架橋部13を備える場合の架橋痕を示している。これに対して、図15(b)は、図3(b)を用いて先に説明した架橋部13を備える場合の架橋痕を示している。図15(c)は、図3(c)を用いて先に説明した架橋部13を備える場合の架橋痕を示している。また、以下では、蒸着マスク31が、蒸着マスク中間体10の第1例から得られた蒸着マスクである場合について説明する。なお、蒸着マスク31が蒸着マスク中間体10の第2例から第9例のいずれかから得られた場合であっても、蒸着マスク31は、以下に説明する架橋痕を備えることが可能である。
図15(a)が示すように、第2縁部31Wは、切り欠き31Nが窪む方向と同じ方向に窪む窪み31EDを備えている。窪み31EDは、矩形状の窪みである。窪み31EDは、帯状部11の第2縁部11Wが有していた1つの架橋用窪み11EDに対応する。窪み31ED内には、1つの架橋痕31Aが位置している。架橋痕31Aは、上述した脆弱部13Aに対応している。架橋痕31Aは、脆弱部13Aの一部が、蒸着マスク31の表面に向けて屈曲した屈曲部である。屈曲部は、帯状部11から架橋部13を切断するときに、帯状部11の接続部位が、帯状部11の表面に向けて捲れ上がることによって形成される。
図15(b)が示すように、蒸着マスク31の第2縁部31Wが有する各架橋痕31Bは、複数の円弧状を有した窪みと、複数の屈曲部とから構成されている。各架橋痕31Bにおいて、窪みと屈曲部とが交互に並んでいる。屈曲部は、蒸着マスク31の縁31Eにおける一部が、蒸着マスク31の表面に向けて屈曲した部位である。屈曲部は、帯状部11から架橋部13を切断するときに、帯状部11の接続部位が、帯状部11の表面に向けて捲れ上がることによって形成される。架橋痕31Bの窪みが、脆弱部13Bが有する貫通孔に対応している。これに対して、架橋痕31Bの屈曲部が、架橋部13の基端部における貫通孔以外の部位に対応している。
図15(c)が示すように、蒸着マスク31の第2縁部31Wが有する各架橋痕31Cは、架橋痕31Bと同様、複数の円弧状を有した窪みと、複数の屈曲部とから構成されている。ただし、架橋痕31Cの屈曲部における屈曲量は、架橋痕31Bの屈曲部における屈曲量よりも小さい。
なお、架橋痕31A,31B,31Cのように、架橋痕31A,31B,31Cが屈曲部を有する場合には、屈曲部は、蒸着マスク31において、第1開口H1を含む面に向けて屈曲することが好ましい。これにより、架橋痕31A,31B,31Cが屈曲部を有しても、蒸着マスク31が屈曲部の分だけメインフレーム21から浮き上がることが抑えられる。
なお、蒸着マスク31は、縁31Eの外側に向けて突出し、かつ、蒸着マスク31が広がる平面に沿って延びる架橋痕を有してもよい。あるいは、蒸着マスク31は、縁31Eの内側に向けて窪む架橋痕を有してもよい。
[蒸着マスクの製造方法]
蒸着マスク31の製造方法は、金属シートを準備すること、帯状部11、枠状部12、および、架橋部13を蒸着マスク中間体10に形成すること、および、蒸着マスク31を形成することを備えている。金属シートを準備することは、例えば、鉄‐ニッケル系合金によって形成された金属シートを準備する。金属シートは、鉄‐ニッケル系合金のなかでもインバーによって形成された金属シートであることが好ましい。
帯状部11、枠状部12、および、架橋部13を蒸着マスク中間体10に形成することは、蒸着マスク31の縁31Eに追従した形状を有する帯状部11と、蒸着マスク31の縁31Eに追従した内側縁12Eを有して帯状部11を囲む枠状部12と、帯状部11の縁11Eと枠状部12の内側縁12Eとを接続する複数の架橋部13とを形成する。蒸着マスク31を形成することは、各架橋部13の切断によって、帯状部11から蒸着マスク31を形成する。
蒸着マスク中間体10に帯状部11を形成することは、切り欠き31Nの底部に追従した湾曲部11N1を備える縁11Eを有した帯状部11を形成する。蒸着マスク中間体10に架橋部13を形成することは、帯状部11の縁11Eのなかで湾曲部11N1以外の部位に各架橋部13を接続する。図16を参照して、蒸着マスク31の製造方法をより詳しく説明する。なお、以下では、帯状部11がマスク部11Mの第1例を備える場合における蒸着マスク31の製造方法を説明する。
図16が示すように、蒸着マスク31の製造方法では、まず、金属シートを準備する(ステップS11)。金属シートを準備する工程では、電解を用いて金属シートを準備してもよいし、圧延および研磨などを用いて金属シートを準備してもよい。金属シートを準備する工程において準備される金属シートは、帯状を有した金属シートが巻き取られたロール状を有している。次いで、金属シートが有する対象面の1つにレジスト層を形成し(ステップS12)、その後に、レジスト層に対する露光および現像を行うことによって、対象面にレジストマスクを形成する(ステップS13)。
次に、レジストマスクを用いた対象面のウェットエッチングによって、金属シートに複数の貫通孔11Hを形成する(ステップS14)。この際に、複数の貫通孔11Hを形成すると同時に、帯状部11、枠状部12、および、複数の架橋部13を形成する。また、複数の架橋部13が脆弱部13Aを有する場合には、脆弱部13Aも貫通孔11Hと同時に形成する。これにより、蒸着マスク中間体10を得る。すなわち、蒸着マスク中間体10に、帯状部11、枠状部12、および、複数の架橋部13を形成することが可能である。蒸着マスク中間体10には、複数の帯状部11が、間隔を空けて並ぶように形成される。
次いで、レジストマスクを対象面から除去することによって、上述したマスク部11Mが形成される(ステップS15)。次に、ロール状の蒸着マスク中間体10を幅方向に沿って切断する。これにより、複数の帯状部11を有した中間体シートを得る(ステップS16)。そして、帯状部11に接続された複数の架橋部13を切断することによって、上述した蒸着マスク31を得ることができる(ステップS17)。架橋部13を切断する際には、帯状部11に対して枠状部12を折り曲げることによって、脆弱部13Aを切断することができる。
なお、帯状部11がマスク部11Mの第2例を備える場合には、上述したステップS12からステップS15までの工程が、裏面10Rに施され、これによって、小孔11SHが形成される。次いで、小孔11SHを保護するための保護層が小孔11SHに充填される。続いて、上述したステップS12からステップS15までの工程が、表面10Fに施され、これによって、大孔11LHが形成される。これにより、マスク部11Mの第2例を得ることができる。大孔11LHの形成に用いたレジストマスクは、小孔11SHの形成に用いたレジストマスクと同時に除去してもよい。
なお、帯状部11がマスク部11Mの第2例を備え、かつ、脆弱部13Aをハーフエッチング加工によって形成する場合には、脆弱部13Aは、ステップS12からステップS15までの工程が裏面10Rに施されるときに形成されてもよい。あるいは、脆弱部13Aは、ステップS12からステップS15までの工程が表面10Fに施されるときに形成されてもよい。
以上説明したように、蒸着マスク中間体、蒸着マスク、および、蒸着マスクの製造方法の一実施形態によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)帯状部11から形成される蒸着マスク31が、U字状部分を含みかつU字状部分の底部が曲線状である切り欠き31Nを備える。そのため、各第2縁部31Wにおける切り欠き31Nの両側を、一対の第2縁部31Wが互いから離れる方向に引っ張ることによって蒸着マスク31に張力を加えた場合に、切り欠き31Nに作用した力が、切り欠き31Nが有する形状によって分散される。これにより、蒸着マスク31の使用時に、蒸着マスク31に皺や捻れなどの変形が生じることが抑えられる。
(2)帯状部11を枠状部12に接続させる架橋部13が、帯状部11の縁11Eのなかで、湾曲部11N1以外の部位に接続する。そのため、架橋部13の切断によって形成された蒸着マスク31において、切り欠き31Nの湾曲部31N1に架橋部13の一部が残されたり、湾曲部31N1の一部が欠けたりすることが抑えられる。これにより、湾曲部31N1の形状が、蒸着マスク31に加えられた張力を分散することが可能な形状に維持される。そのため、蒸着マスク31の使用時に、蒸着マスク31に変形が生じることが抑えられる。
(3)蒸着マスク中間体10の搬送時に、帯状部11の第2縁部11Wが枠状部12に支持され続ける。そのため、各第2縁部11Wが枠状部12から浮き上がることが抑えられて、帯状部11の変形が抑えられる。
(4)切り欠き11Nの両側が架橋部13によって枠状部12に接続される。そのため、切り欠き11Nの両側のうちの一方のみが架橋部13によって枠状部12に接続される場合に比べて、蒸着マスク中間体10の搬送時に、帯状部11が枠状部12に支持され続ける。また、切り欠き11Nの両側のうちの一方のみが架橋部13によって枠状部12に接続される場合に比べて、枠状部12に対して帯状部11が変位しにくい。そのため、蒸着マスク中間体10の搬送時に、帯状部11が例えば搬送機構などに接触することによって、帯状部11の一部が折れ曲がることが抑えられる。
(5)各直線部11N2が突状縁12E1に接続されることによって、各直線部11N2と突状縁12E1との剛性が高められる。これにより、帯状部11の変形が抑えられる。加えて、突状縁12E1が帯状部11に対して折れ曲がることが抑えられる。結果として、蒸着マスク中間体10の搬送時に、帯状部11の一部や突状縁12E1が搬送機構などに引っかかることが抑えられる。
(6)蒸着マスク中間体10の搬送時において、帯状部11の第1縁部11Lが枠状部12に支持され続ける。そのため、各第1縁部11Lが折れ曲がることが抑えられて、帯状部11の変形が抑えられる。
(7)湾曲部11N1よりも端寄りで第1縁部11Lが枠状部12に接続されるため、帯状部11の角部が枠状部12に対して浮き上がることが抑えられる。そのため、蒸着マスク中間体10の搬送時に、角部が搬送機構などに引っかかることが抑えられる。
(8)長手方向DLにおいて、架橋部13とマスク部11Mとが並ぶ場合と比べて、蒸着マスク中間体10の搬送時に、架橋部13を通じてマスク部11Mに作用する力が緩和される。それゆえに、マスク部11Mが有する貫通孔11Hの変形が抑えられる。
なお、上述した実施形態は、以下のように適宜変更して実施することができる。
[接続部位の位置]
・一対の第1縁部11L、または、一対の第2縁部11Wに対して1つずつ対応付けられた2つの架橋部群は、以下のように変更されてもよい。すなわち、第1の架橋部群に属する各架橋部の位置は、第1の架橋部群に属する複数の架橋部が並ぶ方向において、第2の架橋部群に属する複数の架橋部の位置とは等しくなくてもよい。
・接続部位は、枠状部12によって帯状部11を支持することが可能であれば、一対の第1縁部11Lのうちで、一方の第1縁部11Lのみに位置してもよいし、一対の第2縁部11Wのうちで、一方の第2縁部11Wのみに位置してもよい。
[架橋痕]
・蒸着マスク31が備える複数の架橋痕には、第1の形状を有する架橋痕と、第1の形状とは異なる第2の形状を有する架橋痕とが含まれてもよい。
[架橋部]
・帯状部11と枠状部12とは、上述した脆弱部が帯状部11と枠状部12との間に位置することによって、脆弱部によって互いに接続されてもよい。この場合には、脆弱部に含まれる金属シートの一部が架橋部である。言い換えれば、脆弱部における貫通孔以外の部分が架橋部である。
例えば、図3(a)を参照して説明したように、脆弱部13Aが1つのハーフエッチング部によって構成される場合には、脆弱部13Aの全体が架橋部である。また、図3(b)を参照して説明したように、脆弱部13Bが複数の貫通孔を有する場合には、脆弱部13Bのなかで貫通孔間に位置する部分が架橋部である。また、図3(c)を参照して説明したように、脆弱部13Cが複数の貫通孔13C1と複数のハーフエッチング部13C2とを含み、貫通孔13C1とハーフエッチング部13C2とが交互に並ぶ場合には、ハーフエッチング部13C2が架橋部である。また、脆弱部において、複数のハーフエッチング部が間隔を空けて並ぶ場合には、脆弱部の全体が架橋部である。
[線状脆弱部]
・図17が示すように、枠状部12は、枠状部12の内側縁12Eから枠状部12の外側縁12Fに向かう方向に沿って延びる線状脆弱部12Aを備えることができる。図17が示す例では、線状脆弱部12Aは、長手方向DLに交差する方向に沿って延びている。また、線状脆弱部12Aの一端部は、内側縁12Eのなかで、長手方向DLに沿って延びる部分に位置し、線状脆弱部12Aの他端部は、枠状部12の内部に位置している。
蒸着マスク中間体10は、複数の線状脆弱部12Aを備えている。複数の線状脆弱部12Aは、蒸着マスク中間体10の搬送方向において、マスク部11Mよりも上流に位置する上流側脆弱部12AUと、マスク部11Mよりも下流に位置する下流側脆弱部12ADとを含んでいる。上流側脆弱部12AUにおいて、上流側脆弱部12AUの一端部は、内側縁12Eのなかで、長手方向DLに沿って延び、かつ、マスク部11Mよりも上流に位置する部分に繋がっている。一方で、下流側脆弱部12ADにおいて、下流側脆弱部12ADの一端部は、内側縁12Eのなかで、長手方向DLに沿って延び、かつ、マスク部11Mよりも下流に位置する部分に繋がっている。
蒸着マスク中間体10は、幅方向DWにおける2つの帯状部11の間に、2つの上流側脆弱部12AUと2つの下流側脆弱部12ADとを有している。2つの上流側脆弱部12AUは、幅方向DWにおいて並び、内側縁12Eのなかで、互いに異なる帯状部11を囲む部分に向けて延びている。2つの下流側脆弱部12ADは、幅方向DWにおいて並び、内側縁12Eのなかで、互いに異なる帯状部11を囲む部分に向けて延びている。
また、蒸着マスク中間体10は、幅方向DWにおいて2つの帯状部11を挟む一対の上流側脆弱部12AUと、幅方向DWにおいて2つの帯状部11を挟む一対の下流側脆弱部12ADとを有している。なお、蒸着マスク中間体10は、これらの線状脆弱部12Aのうちの少なくとも1つを備えていればよい。
線状脆弱部12Aの機械的な強度は、枠状部12における線状脆弱部12A以外の部分における機械的な強度よりも低い。そのため、枠状部12が線状脆弱部12Aに沿って切断されやすい。しかも、線状脆弱部12Aにおける一方の端部が枠状部12の内側縁12Eに位置するため、枠状部12から帯状部11を取り外す際に内側縁12Eが形成する環を切断することができる。これにより、架橋部13の切断が行いやすくなる。
帯状部11から蒸着マスクを形成する際には、まず、長手方向DLにおける所定の位置において、蒸着マスク中間体10を幅方向DWに沿って切断する。これにより、幅方向DWに沿って並ぶ2つの帯状部11のみを有した蒸着マスク中間体10を得る。次いで、線状脆弱部12Aに沿って枠状部12を切断することによって、帯状部11を取り囲む内側縁12Eの環を切断する。そして、架橋部13を折り曲げることによって帯状部11から架橋部13を切断する。これにより、帯状部11から蒸着マスクを形成することができる。
図18は、図17に示される領域Aを拡大して示し、また、図19は、図17に示される領域Bを拡大して示している。図20は、図17に示される領域Cを拡大して示している。なお、領域Aは、2つの上流側脆弱部12AUにおける上流端部を含み、また、領域Bは、2つの下流側脆弱部12ADにおける下流端部を含んでいる。領域Cは、下流側脆弱部12ADの上流端部と内側縁12Eにおいて上流端部が接続する部分とを含んでいる。
図18が示すように、各上流側脆弱部12AUの上流端部は、枠状部12を貫通する上流側貫通部12BUに接続されている。2つの上流側貫通部12BUは、幅方向DWにおいて、所定の間隔を開けて並んでいる。帯状部11から蒸着マスク31を形成する際には、例えば、枠状部12を切断可能な器具によって、枠状部12のなかで、幅方向DWにおいて2つの上流側貫通部12BUによって挟まれる部分を切断し、これによって、切断片を形成する。次いで、蒸着マスク中間体10が広がる平面とは交差する方向に向けて切断片を引き上げることによって、2つの上流側脆弱部12AUを切断する力を、2つの上流側脆弱部12AUに対して同時に作用させることが可能である。
なお、幅方向DWにおいて2つの帯状部11を挟む一対の上流側脆弱部12AUの各々においても、上流端部が上流側貫通部12BUに接続されている。
図19が示すように、枠状部12は、下流側脆弱部12ADの下流端部に連なる被把持片12Cと、被把持片12Cを囲む下流側貫通部12BDとを備えている。これにより、下流側脆弱部12ADの下流端部を器具によって把持したり、人の指によって把持したりすることが可能であるため、下流側脆弱部12ADを切断する力を下流側脆弱部12ADに作用させやすい。蒸着マスク中間体10が広がる平面とは交差する方向に向けて被把持片12Cを引き上げることによって、2つの下流側脆弱部12ADを切断する力を、2つの下流側脆弱部12ADに対して同時に作用させることが可能である。
なお、幅方向DWにおいて2つの帯状部11を挟む一対の下流側脆弱部12ADの各々においても、下流端部が被把持片12Cに接続され、かつ、被把持片12Cが下流側貫通部12BDに囲まれている。
また、図20が示すように、枠状部12の内側縁12Eは、当該内側縁12Eが取り囲む枠状部12の第1縁部11Lから離れる方向に窪む窪み12EAを有してもよい。窪み12EAは、蒸着マスク中間体10の表面10Fと対向する方向から見て、矩形状を有している。下流側脆弱部12ADの上流端部は、内側縁12Eにおける窪み12EAに接続している。なお、下流側脆弱部12ADの上流端部は、窪み12EAのなかでも、最も下流側に位置する辺において一端から他端に向かう途中に接続することが可能である。
内側縁12Eが窪み12EAを有し、かつ、下流側脆弱部12ADが窪み12EAに接続することによって、下流側脆弱部12ADに沿って枠状部12が切断される際に、枠状部12を切断するための外力が帯状部11に作用することが抑えられる。これによって、帯状部11が有するマスク部11Mに外力が作用することが抑えられる。また、上流端部が、窪み12EAのなかで、最も下流側に位置する辺における一端と他端以外の部分に位置することによって、下流側脆弱部12ADが切断されやすくなる。
なお、内側縁12Eは、各下流側脆弱部12ADが接続する箇所に限らず、各上流側脆弱部12AUが接続する箇所にも窪み12EAを有することが可能であり、これによって、上述した窪み12EAによる効果に準じた効果を得ることが可能である。
図18から図20が示す例では、線状脆弱部12Aが、間隔を空けて並ぶ複数の貫通部12A1を有している。線状脆弱部12Aは、1つのハーフエッチング部によって形成されてもよいし、間隔を空けて並ぶ複数のハーフエッチング部を有してもよい。または、線状脆弱部12Aは、複数のハーフエッチング部と複数の貫通孔とを有し、線状脆弱部12Aにおいて、ハーフエッチング部と貫通部とが交互に並んでもよい。
また、上流側脆弱部12AUの上流端部が接続される上流側貫通部12BUは、下流側脆弱部12ADが接続される被把持片12C、および、被把持片12Cを囲む下流側貫通部12BDに変更されてもよい。あるいは、下流側脆弱部12ADの下流端部が接続される被把持片12C、および、被把持片12Cを囲む下流側貫通部12BDは、上流側脆弱部12AUの上流端部が接続される上流側貫通部12BUに変更されてもよい。
[蒸着マスク中間体]
・蒸着マスク中間体は、金属シートに加えて、金属シートに積層された樹脂層を備えてもよい。この場合には、蒸着マスク中間体から形成された蒸着マスクも、金属シートと樹脂層とから形成される。あるいは、蒸着マスク中間体は、2枚の金属シートと、蒸着マスク中間体の厚さ方向において、2枚の金属シートに挟まれた樹脂層とを備えてもよい。この場合には、蒸着マスク中間体から形成された蒸着マスクも、2枚の金属シート、および、2枚の金属シートに挟まれた樹脂層から形成される。これらのいずれの場合にも、樹脂層を形成する合成樹脂は、例えば、ポリイミド樹脂であってよい。なお、樹脂層に対するレーザー光線の照射によって、これら蒸着マスク中間体が備える貫通孔を形成することが可能である。
[蒸着マスクの製造方法]
・帯状部11、枠状部12、および、複数の架橋部13は、マスク部11Mの貫通孔11Hが形成される工程とは異なる工程にて形成されてもよい。この場合には、各架橋部13が有する脆弱部13Aは、マスク部11Mの貫通孔11Hが形成される工程にて形成されてもよいし、帯状部11、枠状部12、および、複数の架橋部13が形成される工程にて形成されてもよい。
これらの場合において、帯状部11、枠状部12、架橋部13、および、脆弱部13Aは、マスク部11Mの貫通孔11Hと同様、ウェットエッチングによって形成されてもよい。また、帯状部11、枠状部12、および、複数の架橋部13が形成される工程と、脆弱部13Aが形成される工程とが異なる場合には、帯状部11、枠状部12、および、複数の架橋部13がレーザー加工によって形成される一方で、脆弱部13Aがウェットエッチングによって形成されてもよい。あるいは、帯状部11、枠状部12、架橋部13、および、脆弱部13Aが、レーザー加工によって形成されてもよい。あるいは、帯状部11、枠状部12、および、複数の架橋部13がプレス加工によって形成される一方で、脆弱部13Aが、ウェットエッチングまたはレーザー加工によって形成されてもよい。
なお、帯状部11、枠状部12、架橋部13、および、脆弱部13Aが同一の工程で形成される場合にも、これらはレーザー加工によって形成されてもよい。
10…蒸着マスク中間体、10F…表面、10R…裏面、11…帯状部、11E,31E…縁、11ED…架橋用窪み、11H,13C1…貫通孔、11L,31L…第1縁部、11LH…大孔、11M,31M…マスク部、11N,31N…切り欠き、11N1,31N1…湾曲部、11N2…直線部、11N3…曲線部、11SH…小孔、11W,31W…第2縁部、12…枠状部、12A…線状脆弱部、12A1…貫通部、12AD…下流側脆弱部、12AU…上流側脆弱部、12BD…下流側貫通部、12BU…上流側貫通部、12C…被把持部、12E…内側縁、12E1…突状縁、12EA,31ED…窪み、12F…外側縁、13…架橋部、13A,13B,13C…脆弱部、13C2…ハーフエッチング部、20…マスク装置、21…メインフレーム、21H…メインフレーム孔、31…蒸着マスク、31A,31B,31C…架橋痕、H1…第1開口、H2…第2開口、R13…架橋領域、RN…非架橋領域、SH…ステップハイト。

Claims (12)

  1. 蒸着マスクを製造するための金属製のシートを含む蒸着マスク中間体であって、
    前記蒸着マスクは、一対の第1縁部と一対の第2縁部とに囲まれた帯状を有し、
    各第2縁部は、前記第1縁部よりも短く、切り欠きを備え、前記切り欠きは、前記第1縁部が延びる方向である長手方向に窪むU字状部分を有し、前記U字状部分の底部が曲線状であり、
    前記蒸着マスク中間体は、
    前記蒸着マスクの縁に追従した形状を有する帯状部と、
    前記帯状部の縁に追従した形状を有する内側縁を有して前記帯状部を囲む枠状部と、
    前記帯状部の前記縁を前記枠状部の前記内側縁に接続する複数の架橋部と、を備え、
    前記帯状部は、各架橋部の切断によって前記蒸着マスクを形成し、
    前記帯状部の前記縁には、前記切り欠きの前記底部に追従した形状を有する湾曲部が設けられており、
    各架橋部は前記帯状部の前記縁のなかで前記湾曲部以外の部位に接続され、
    前記帯状部の前記縁は、前記一対の第1縁部と前記一対の第2縁部とを含み、
    前記帯状部の各第2縁部は、前記複数の架橋部によって前記枠状部に接続されている接続部位を有し、
    前記帯状部の各第2縁部は、前記蒸着マスクの前記切り欠きに追従した形状を有する切り欠きを備え、
    前記枠状部の内側縁は、前記帯状部の前記切り欠きに追従した形状を有する突状縁を備え、
    前記帯状部の各切り欠きは、前記湾曲部と、前記湾曲部から前記長手方向に延びる一対の直線部とを含み、
    各直線部は、前記架橋部によって前記突状縁に接続された前記接続部位を含む
    蒸着マスク中間体。
  2. 蒸着マスクを製造するための金属製のシートを含む蒸着マスク中間体であって、
    前記蒸着マスクは、一対の第1縁部と一対の第2縁部とに囲まれた帯状を有し、
    各第2縁部は、前記第1縁部よりも短く、切り欠きを備え、前記切り欠きは、前記第1縁部が延びる方向である長手方向に窪むU字状部分を有し、前記U字状部分の底部が曲線
    状であり、
    前記蒸着マスク中間体は、
    前記蒸着マスクの縁に追従した形状を有する帯状部と、
    前記帯状部の縁に追従した形状を有する内側縁を有して前記帯状部を囲む枠状部と、
    前記帯状部の前記縁を前記枠状部の前記内側縁に接続する複数の架橋部と、を備え、
    前記帯状部は、各架橋部の切断によって前記蒸着マスクを形成し、
    前記帯状部の前記縁には、前記切り欠きの前記底部に追従した形状を有する湾曲部が設けられており、
    各架橋部は前記帯状部の前記縁のなかで前記湾曲部以外の部位に接続され、
    前記帯状部の前記縁は、前記一対の第1縁部と前記一対の第2縁部とを含み、
    前記帯状部の各第1縁部は、前記複数の架橋部によって前記枠状部に接続され、
    前記帯状部の各第2縁部は、前記蒸着マスクの前記切り欠きに追従した形状を有し、前記湾曲部を含む切り欠きを備え、
    前記帯状部の各第1縁部は、第1接続部位において前記枠状部に接続されており、
    前記帯状部の各第2縁部は、第2接続部位において前記複数の架橋部によって前記枠状部に接続されており、
    前記湾曲部に比べて、前記第1接続部位は前記長手方向において前記第2接続部位寄りに位置する
    蒸着マスク中間体。
  3. 前記接続部位は、第1接続部位であり、
    前記帯状部の各第2縁部は、第2接続部位を有し、
    前記帯状部の各切り欠きは、前記第2接続部位に挟まれている
    請求項1に記載の蒸着マスク中間体。
  4. 前記帯状部の各切り欠きは、前記第2接続部位に挟まれている
    請求項2に記載の蒸着マスク中間体。
  5. 前記枠状部の内側縁は、前記帯状部の前記切り欠きに追従した形状を有する突状縁を備え、
    前記帯状部の各切り欠きは、前記湾曲部と、前記湾曲部から前記長手方向に延びる一対の直線部とを含み、
    各直線部は、前記架橋部によって前記突状縁に接続されている
    請求項2に記載の蒸着マスク中間体。
  6. 前記帯状部は、複数の貫通孔を含むマスク部を含み、
    前記帯状部の各第1縁部は、前記長手方向において、前記マスク部と重ならない部位で前記架橋部によって前記枠状部に接続されている
    請求項1から5のいずれか一項に記載の蒸着マスク中間体。
  7. 蒸着マスクを製造するための金属製のシートを含む蒸着マスク中間体であって、
    前記蒸着マスクは、一対の第1縁部と一対の第2縁部とに囲まれた帯状を有し、
    各第2縁部は、前記第1縁部よりも短く、切り欠きを備え、前記切り欠きは、前記第1縁部が延びる方向である長手方向に窪むU字状部分を有し、前記U字状部分の底部が曲線状であり、
    前記蒸着マスク中間体は、
    前記蒸着マスクの縁に追従した形状を有する帯状部と、
    前記帯状部の縁に追従した形状を有する内側縁を有して前記帯状部を囲む枠状部と、
    前記帯状部の前記縁を前記枠状部の前記内側縁に接続する複数の架橋部と、を備え、
    前記帯状部は、各架橋部の切断によって前記蒸着マスクを形成し、
    前記帯状部の前記縁には、前記切り欠きの前記底部に追従した形状を有する湾曲部が設けられており、
    各架橋部は前記帯状部の前記縁のなかで前記湾曲部以外の部位に接続され、
    前記枠状部は、前記枠状部の前記内側縁から前記枠状部の外側縁に
    向かう方向に沿って延びる線状を有した脆弱部を備え、
    前記脆弱部の機械的な強度は、前記枠状部における前記脆弱部以外の部分における機械的な強度よりも低い
    蒸着マスク中間体。
  8. 金属製のシートを含む蒸着マスク中間体の帯状部である蒸着マスクであって、前記蒸着マスク中間体は、一対の第1縁部と一対の第2縁部とに囲まれた帯状部と、当該帯状部を囲む枠状部と、前記帯状部と前記枠状部とに接続された複数の架橋部とを備え、前記帯状部は前記蒸着マスク中間体から前記架橋部の切断によって取り外されるように構成されており、
    各第2縁部は、前記第1縁部よりも短く、切り欠きを備え、前記切り欠きは、前記第1縁部が延びる方向である長手方向に窪むU字状部分を有し、前記U字状部分の底部が曲線状であり、
    前記蒸着マスクの縁には、前記切り欠きの前記底部である湾曲部が設けられており、
    前記架橋部の切断によって、前記蒸着マスクの前記縁のなかで前記湾曲部以外の部位に複数の架橋痕が形成され、
    各切り欠きは、前記湾曲部と、前記湾曲部から前記長手方向に延びる一対の直線部とを含み、
    前記複数の架橋痕は、各直線部に位置する前記架橋痕を含む
    蒸着マスク。
  9. 金属製のシートを含む蒸着マスク中間体の帯状部である蒸着マスクであって、前記蒸着マスク中間体は、一対の第1縁部と一対の第2縁部とに囲まれた帯状部と、当該帯状部を囲む枠状部と、前記帯状部と前記枠状部とに接続された複数の架橋部とを備え、前記帯状部は前記蒸着マスク中間体から前記架橋部の切断によって取り外されるように構成されており、
    各第2縁部は、前記第1縁部よりも短く、切り欠きを備え、前記切り欠きは、前記第1縁部が延びる方向である長手方向に窪むU字状部分を有し、前記U字状部分の底部が曲線状であり、
    前記蒸着マスクの縁には、前記切り欠きの前記底部である湾曲部が設けられており、
    前記架橋部の切断によって、前記蒸着マスクの前記縁のなかで前記湾曲部以外の部位に複数の架橋痕が形成され、
    前記蒸着マスクの各第1縁部は、第1接続部位に前記架橋痕を有し、
    前記蒸着マスクの各第2縁部は、第2接続部位に複数の前記架橋痕を有し、
    前記湾曲部に比べて、前記第1接続部位は前記長手方向において前記第2接続部位寄りに位置する
    蒸着マスク。
  10. 一対の第1縁部と一対の第2縁部とに囲まれた帯状を有し、各第2縁部は、前記第1縁部よりも短く、切り欠きを備え、前記切り欠きは、前記第1縁部が延びる方向である長手方向に窪むU字状部分を有し、前記U字状部分の底部が曲線状である蒸着マスクを製造する方法であって、
    金属製のシートを含む蒸着マスク中間体であって、前記蒸着マスクの縁に追従した形状を有する帯状部と、前記帯状部の縁に追従した内側縁を有して前記帯状部を囲む枠状部と、前記帯状部の前記縁を前記枠状部の前記内側縁に接続する複数の架橋部とを備える蒸着マスク中間体を形成することと、
    各架橋部の切断によって、前記帯状部から蒸着マスクを形成することと、を備え、
    前記帯状部の前記縁には、前記切り欠きの前記底部に追従した形状を有する湾曲部が設けられており、
    各架橋部は前記帯状部の前記縁のなかで前記湾曲部以外の部位に接続され、
    前記帯状部の前記縁は、前記一対の第1縁部と前記一対の第2縁部とを含み、
    前記帯状部の各第2縁部は、前記複数の架橋部によって前記枠状部に接続されている接続部位を有し、
    前記帯状部の各第2縁部は、前記蒸着マスクの前記切り欠きに追従した形状を有する切り欠きを備え、
    前記枠状部の内側縁は、前記帯状部の前記切り欠きに追従した形状を有する突状縁を備え、
    前記帯状部の各切り欠きは、前記湾曲部と、前記湾曲部から前記長手方向に延びる一対の直線部とを含み、
    各直線部は、前記架橋部によって前記突状縁に接続された前記接続部位を含む
    蒸着マスクの製造方法。
  11. 一対の第1縁部と一対の第2縁部とに囲まれた帯状を有し、各第2縁部は、前記第1縁部よりも短く、切り欠きを備え、前記切り欠きは、前記第1縁部が延びる方向である長手方向に窪むU字状部分を有し、前記U字状部分の底部が曲線状である蒸着マスクを製造する方法であって、
    金属製のシートを含む蒸着マスク中間体であって、前記蒸着マスクの縁に追従した形状を有する帯状部と、前記帯状部の縁に追従した内側縁を有して前記帯状部を囲む枠状部と、前記帯状部の前記縁を前記枠状部の前記内側縁に接続する複数の架橋部とを備える蒸着マスク中間体を形成することと、
    各架橋部の切断によって、前記帯状部から蒸着マスクを形成することと、を備え、
    前記帯状部の前記縁には、前記切り欠きの前記底部に追従した形状を有する湾曲部が設けられており、
    各架橋部は前記帯状部の前記縁のなかで前記湾曲部以外の部位に接続され、
    前記帯状部の前記縁は、前記一対の第1縁部と前記一対の第2縁部とを含み、
    前記帯状部の各第1縁部は、前記複数の架橋部によって前記枠状部に接続され、
    前記帯状部の各第2縁部は、前記蒸着マスクの前記切り欠きに追従した形状を有し、前記湾曲部を含む切り欠きを備え、
    前記帯状部の各第1縁部は、第1接続部位において前記枠状部に接続されており、
    前記帯状部の各第2縁部は、第2接続部位において前記複数の架橋部によって前記枠状部に接続されており、
    前記湾曲部に比べて、前記第1接続部位は前記長手方向において前記第2接続部位寄りに位置する
    蒸着マスクの製造方法。
  12. 一対の第1縁部と一対の第2縁部とに囲まれた帯状を有し、各第2縁部は、前記第1縁部よりも短く、切り欠きを備え、前記切り欠きは、前記第1縁部が延びる方向である長手方向に窪むU字状部分を有し、前記U字状部分の底部が曲線状である蒸着マスクを製造する方法であって、
    金属製のシートを含む蒸着マスク中間体であって、前記蒸着マスクの縁に追従した形状を有する帯状部と、前記帯状部の縁に追従した内側縁を有して前記帯状部を囲む枠状部と、前記帯状部の前記縁を前記枠状部の前記内側縁に接続する複数の架橋部とを備える蒸着マスク中間体を形成することと、
    各架橋部の切断によって、前記帯状部から蒸着マスクを形成することと、を備え、
    前記帯状部の前記縁には、前記切り欠きの前記底部に追従した形状を有する湾曲部が設けられており、
    各架橋部は前記帯状部の前記縁のなかで前記湾曲部以外の部位に接続され、
    前記枠状部は、前記枠状部の前記内側縁から前記枠状部の外側縁に向かう方向に沿って延びる線状を有した脆弱部を備え、
    前記脆弱部の機械的な強度は、前記枠状部における前記脆弱部以外の部分における機械的な強度よりも低い
    蒸着マスクの製造方法。
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