JP6930509B2 - めっき品の製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、めっき品の製造方法に関する。
従来、特許文献1に記載されているように、スズ(Sn)のめっき層が成膜された銅合金板をプレス打抜き加工した後、端子部の下側の角部をプレス圧縮加工して、破断面が平滑化されているSnめっき付き銅合金端子が知られている。
特開2008−218187号公報
特許文献1のように、めっきが成膜された基材を備えるめっき品をプレス圧縮加工するとき、圧縮方向に対して交差する方向に、めっきおよび基材が延ばされる。めっきおよび基材が延ばされるとき、基材の変形に対してめっきが追従できず、めっきにクラックが発生することがある。
本開示の目的は、めっきのクラックの発生を抑制しつつ、めっきを加工可能なめっき品の製造方法を提供することにある。
本開示は、低硬度層(21、121)および低硬度層よりも硬度が高く、低硬度層側に形成される凹部(23)を含む高硬度層(22、122)を有するめっき層(20、120)を備えるめっき品(11、111)を製造する方法である。めっき品の製造方法は、打ち抜き工程(S101、S201)およびめっき加工工程(S102、S202)を含む。
打ち抜き工程では、めっき層が成膜された母材(17)に打ち抜き加工を行い、めっき層が成膜された基材(18)を成形する。めっき加工工程では、基材において、凹部および低硬度層が係合しながら、めっき層を塑性流動させる。これにより、めっき層20の静水圧が高くなる。このため、めっきのクラックの発生が抑制される。
本実施形態によるめっき品の製造方法を用いて、製造されるめっき品としてのプレスフィット端子を説明するための断面図。 本実施形態によるめっき品の製造方法を用いて、製造されるめっき品のめっき層を説明するための断面図。 図2のIII部拡大断面図。 第1実施形態によるめっき品の製造方法の工程を説明するためのフローチャート。 第1実施形態によるめっき品の製造方法の打ち抜き工程を説明するための斜視図。 第1実施形態によるめっき品の製造方法のめっき加工工程において、第1パンチがめっき品を圧縮する前の状態を説明するための断面図。 第1実施形態によるめっき品の製造方法のめっき加工工程において、第1パンチがめっき品を圧縮した後の状態を説明するための断面図。 第1実施形態によるめっき品の製造方法のめっき加工工程を説明するための断面図。 第1実施形態によるめっき品の製造方法のめっき加工工程において、第1パンチがめっき品を圧縮した後のFIBによるめっき層の断面の写真。 第1実施形態によるめっき品の製造方法のトリミング工程を説明するための断面図。 第1実施形態によるめっき品の製造方法の成形工程を説明するための断面図。 第2実施形態によるめっき品の製造方法の工程を説明するためのフローチャート。 第2実施形態によるめっき品の製造方法のめっき加工工程において、第1パンチがめっき品を圧縮した後の状態を説明するための断面図。 本実施形態によるめっき品の製造方法を用いて、他のめっき品のめっき層を説明するための断面図。 他の実施形態によるめっき品の製造方法のめっき加工工程において、第1パンチがめっき品を圧縮する前の状態を説明するための断面図。 他の実施形態によるめっき品の製造方法のめっき加工工程において、第1パンチがめっき品を圧縮する前の状態を説明するための断面図。
以下、めっき品の製造方法を図面に基づいて説明する。複数の実施製造方法の説明において、実質的に同一の構成には、同一の符号を付して説明する。めっき品は、例えば、プレスフィット端子11である。
図1に示すように、プレスフィット端子11は、基板12が有するスルーホール13に圧入され、基板12の外部に設けられている電子部品等と基板12とを電気的に接続可能である。プレスフィット端子11は、弾性部14、空間15およびめっき層20を有し、ニードルアイ型の端子である。弾性部14は、弾性変形可能であり、スルーホール13を介して基板12の内面である基板内面16と接触可能である。空間15は、中央に設けられ、弾性部14の間に設けられている。
後述するように、めっき層20が成膜された母材17をプレスして、めっき層20が成膜されたプレスフィット端子11の外形が形成される。なお、母材17は、板状に形成されており、対となる両面にめっき層20が予め成膜されている。本実施形態のめっき品の製造方法では、所謂、プレティン材料を用いて、プレスフィット端子11を製造する。
図2に示すように、めっき層20は、低硬度層21、高硬度層22および中間層24を有する。断面図において、低硬度層21、高硬度層22および中間層24を誇張して記載している。低硬度層21の硬度を第1硬度H1とする。高硬度層22の硬度を第2硬度H2とする。硬度は、例えば、ビッカース硬度であり、JIS_Z_2244に準拠したビッカース硬さ試験を用いて、測定される。
低硬度層21は、高硬度層22の上に成膜されている。また、低硬度層21は、第1硬度H1が第2硬度H2よりも小さくなるように、形成されている。さらに、低硬度層21は、スズ(Sn)を含む。なお、断面図において、低硬度層21の所在を明確にするため、低硬度層21をドット柄で記載している。
高硬度層22は、低硬度層21および中間層24の間に成膜されている。また、高硬度層22は、銅(Cu)およびスズの2つの金属を含む。なお、高硬度層22は、ニッケル(Ni)およびスズの2つの金属を含んでもよいし、銅、ニッケルおよびスズの3つの金属を含んでもよい。
また、高硬度層22は、低硬度層21側であって、低硬度層21と接触可能に形成される凹部23を含む。高硬度層22の膜厚方向の断面において、高硬度層22の膜厚方向に対する凹部23の深さを凹部深度Ddとする。凹部深度Ddは、基準長さにおける輪郭曲線の中で、最も高い山の高さと最も深い谷の深さの和である。
図3に示すように、凹部23は、凹部深度Ddが所望の大きさとなるように、形成されている。凹部23は、めっき処理の際に形成されてもよく、エッチング等の処理によって、形成されてもよい。図において、説明をわかりやすくするため、凹部深度Ddを一定とし、凹部23を誇張して記載している。
図2に戻って、中間層24は、プレス打ち抜き加工された母材17の部位である基材18の上に成膜されており、高硬度層22および基材18の間に成膜されている。中間層24は、銅またはスズを含む。なお、中間層24は、スズ、銅またはニッケルのうちの少なくとも2つの合金で形成される被膜であってもよい。
(第1実施形態)
図4のフローチャートを参照して、第1実施形態におけるめっき品の製造方法について説明する。フローチャートにおいて、「S」は、ステップを意味する。初期状態において、めっき層20が成膜された母材17が準備されている。第1実施形態におけるめっき品の製造方法は、打ち抜き工程、めっき加工工程、トリミング工程および成形工程を含む。
図5に示すように、S101の打ち抜き工程では、めっき層20が成膜された母材17に対して、パンチ等を用いて打ち抜き加工を行う。打ち抜き加工を行い、めっき層20が成膜されたプレスフィット端子11の外形を形成する。図5において、めっき層20の所在を明確にするため、めっき層20をドット柄で記載している。
めっき層20が成膜された母材17を打ち抜いたとき、プレスフィット端子11の表面にめっきが施されていない箇所が存在する。プレスフィット端子11が基板内面16と接触する面にめっきが施されず、プレスフィット端子11の基材18が酸化しやすくなる。プレスフィット端子11の基材18が酸化すると、電気的な導通不良が発生する。
そこで、プレスフィット端子11において、めっきが施されていない箇所にめっきを施す必要がある。しかし、後めっきを行うと、製造工程および作業工数が増加し、めっき品のコストが増加する虞がある。
後めっきの代替として、特許文献1に記載されているように、端子部の下側の角部をプレス圧縮加工して、破断面が平滑化されているSnめっき付き銅合金端子が知られている。特許文献1のように、めっきが成膜された基材を備えるめっき品をプレス圧縮加工するとき、圧縮方向に対して交差する方向に、めっきおよび基材が延ばされる。めっきおよび基材が延ばされるとき、基材の変形に対してめっきが追従できず、めっきにクラックが発生することがある。
めっきにクラックが発生している状態で、端子部をスルーホール13に圧入すると、圧入したときに、クラックを起点として、めっきが削られ、めっき屑が発生する。この状態では、めっき屑による電気的な短絡不良が発生する。そこで、本実施形態のめっき品の製造方法では、めっきのクラックの発生を抑制しつつ、めっき品を加工可能にする。
図6に示すように、S102のめっき加工工程では、複数の第1ダイ31を低硬度層21の平面部211に接触させる。このとき、複数の第1ダイ31は、プレスフィット端子11を圧縮しつつ、プレスフィット端子11を支持する。第1パンチ41に形成され、第1パンチ41の移動方向に対して傾斜する傾斜面411を低硬度層21の角部212に接触させる。
そして、図7に示すように、複数の第1パンチ41は、めっき層20の膜厚方向に向かって移動する。複数の第1パンチ41は、めっき層20が成膜されていないプレスフィット端子11の側部19の一部が突出するように、プレスフィット端子11を圧縮する。なお、図において、第1パンチ41の移動方向をF1と記載している。
このとき、図8に示すように、第1パンチ41の形状、移動量、圧縮方向または圧縮力を調整して、凹部23および低硬度層21が係合しながら、めっき層20を塑性流動させるように、プレスフィット端子11を圧縮する。
このように、凹部23および低硬度層21が係合しながら、めっき層20を塑性流動させることによって、めっき層20の静水圧が高くなる。このため、プレスフィット端子11に成膜されているめっきのクラックの発生が抑制される。
図9に、めっき加工工程後のFIB(集束イオンビーム)によるめっき層20の断面の写真を示す。なお、写真はグレースケールを用いず、白黒2値で表示される。FIB画像において、外部と低硬度層21との界面、低硬度層21と高硬度層22との界面、高硬度層22と中間層24との界面、および、中間層24と基材18との界面を破線で記載している。
このように、凹部23および低硬度層21が係合しながら、めっき層20を塑性流動させたとき、めっき層20には、クラックが発生しなかった。プレスフィット端子11にクラックが発生しないため、プレスフィット端子11をスルーホール13に圧入したときに、クラックを起点とするめっき屑の発生が抑制される。めっき屑の発生が抑制され、めっき屑によって生じる電気的な短絡不良が抑制される。
一方で、上述したように、めっき層20が成膜された母材17を打ち抜いたとき、プレスフィット端子11の表面にめっきが施されていない箇所が存在する。S101の打ち抜き工程後において、プレスフィット端子11の側部19は、めっきが被覆されない箇所である。そして、プレスフィット端子11の側部19は、基板内面16に接触する部位である。なお、プレスフィット端子11において、低硬度層21の平面部211は、基板内面16に非接触の部位である。
めっき層20が成膜された母材17を打ち抜いた後のプレスフィット端子11では、プレスフィット端子11が基板内面16と接触する面にめっきが施されず、プレスフィット端子11の基材18が酸化しやすくなる。プレスフィット端子11の基材18が酸化すると、電気的な導通不良が発生する。
そこで、めっき加工工程では、複数の第1パンチ41が低硬度層21の角部212を圧縮したときに、ダレを形成しつつプレスフィット端子11の基材18とともに、低硬度層21および高硬度層22を被膜の平面方向に延ばす。そして、低硬度層21の平面部211からプレスフィット端子11の側部19に向かって、低硬度層21および高硬度層22の膜厚を薄くする。なお、被膜の平面方向は、低硬度層21および高硬度層22の膜厚方向に対して交差する方向を含む。
複数の第1パンチ41が低硬度層21の角部212を圧縮した後において、低硬度層21の平面部211におけるめっき層20の膜厚を平面部膜厚Tsとする。複数の第1パンチ41が低硬度層21の角部212を圧縮した後において、低硬度層21の角部212におけるめっき層20の膜厚を角部膜厚Tcとする。
複数の第1パンチ41が低硬度層21の角部212を圧縮したとき、角部膜厚Tcは、平面部膜厚Tsよりも小さくなる。これにより、プレスフィット端子11の側部19がめっきで被覆された状態となり、後めっきが不要になる。さらに、プレスフィット端子11の側部19の酸化が防止され、電気的な導通不良が抑制される。
図10に示すように、S103のトリミング工程では、めっき加工工程において、プレスフィット端子11の側部19が突出して、延びた部分をプレス等により、除去する。
図11に示すように、S104の成形工程では、複数の第2ダイ32を低硬度層21の平面部211に接触させる。複数の第2ダイ32で、プレスフィット端子11を支持しつつ、プレスフィット端子11の側部19に向かって、第2パンチ42がプレスフィット端子11を圧縮する。このとき、プレスフィット端子11が成形され、プレスフィット端子11の形状が整えられる。なお、図において、第2パンチ42の移動方向をF2と記載している。
第2パンチ42は、プレスフィット端子11の側部19に対向する面が所望のプレスフィット端子11の形状をなす面となるように、形成されている。第1実施形態では、第2パンチ42は、プレスフィット端子11の側部19に対向する面が凹面となるように、形成されている。プレスフィット端子11を成形後、穴抜き加工を行い、弾性部14および空間15が形成される。このようにして、めっき品として、プレスフィット端子11が製造される。
[1]本実施形態のめっき品の製造方法では、めっき層20は、低硬度層21および高硬度層22を有する。高硬度層22は、低硬度層21側に、凹部23が形成されている。
上述したように、めっき加工工程では、凹部23および低硬度層21が係合しながら、めっき層20を塑性流動させることによって、めっき層20の静水圧が高くなる。これにより、プレスフィット端子11に成膜されているめっきのクラックの発生が抑制されつつ、めっき層20の加工を可能にする。
[2]めっき加工工程では、打ち抜き工程後のプレスフィット端子11を圧縮して、めっき層20を塑性流動させる。これにより、めっき層20の静水圧がさらに高くなる。このため、めっき層20内でのクラックの発生および進展がより防止される。
[3]第1パンチ41の移動方向に対して傾斜する傾斜面411を、第1パンチ41は、有する。これにより、低硬度層21の角部212と第1パンチ41との接触面積が大きくなり、プレスフィット端子11を圧縮させやすくする。このため、低硬度層21が凹部23に向かってより変形しやすくなり、応力場の変化が起こりやすくなる。
[4]めっき品がプレスフィット端子11であった場合、めっき加工工程では、基板内面16と接触する低硬度層21の膜厚が、基板内面16と非接触である低硬度層21の膜厚よりも薄くなるように、プレスフィット端子11を圧縮させる。これにより、プレスフィット端子11の側部19がめっきで被覆された状態となり、後めっきが不要になる。さらに、プレスフィット端子11の側部19の酸化が防止され、電気的な導通不良が抑制される。
(第2実施形態)
第2実施形態では、めっき加工工程での圧縮を調整して、トリミング工程を省略する点を除き、第1実施形態と同様である。
図12のフローチャートを参照して、第2実施形態におけるめっき品の製造方法について説明する。第2実施形態におけるめっき品の製造方法は、打ち抜き工程、めっき加工工程および成形工程を含む。
S201の打ち抜き工程では、第1実施形態におけるS101の打ち抜き工程と同様に、めっき層20が成膜された母材17に対して、パンチ等を用いて打ち抜き加工を行う。
図13に示すように、S202のめっき加工工程では、複数の第1パンチ41は、プレスフィット端子11の側部19が突出しないように、低硬度層21の角部212を圧縮する。このとき、S102のめっき加工工程と同様に、第1パンチ41の形状、移動量、圧縮方向または圧縮力を調整して、複数の第1パンチ41は、プレスフィット端子11を圧縮する。そして、低硬度層21が凹部23に向かって変形するように、低硬度層21を塑性流動させる。
S203の成形工程は、第1実施形態におけるS103の成形工程と同様である。第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏する。また、第2実施形態では、第1パンチ41の押し込み量、圧縮方向または圧縮力を調整することで、トリミング工程を省略することができ、製造工数を削減できる。
(他の実施形態)
[i]図14に示すように、本実施形態のめっき品の製造方法によって、加工されるめっき品としてのプレスフィット端子111のめっき層120は、高硬度層122が外部に露出するように、成膜されてもよい。高硬度層122は、低硬度層121の上に成膜されており、低硬度層121は、高硬度層122および中間層124の間に、成膜されている。このような形態においても、第1実施形態および第2実施形態と同様の効果を奏する。
[ii]図15に示すように、S102またはS202のめっき加工工程で用いられる第1パンチ241は、プレスフィット端子11に対向するパンチ対向面412が湾曲し、凸面となるように、形成されてもよい。
パンチ対向面412の局所的な曲がり具合を円に近似できる。この近似円の半径を曲率半径とする。曲率半径を有する円の中心を曲率中心とする。第1パンチ241は、パンチ対向面412の曲率中心が第1パンチ241の内部に位置するように、形成されている。上記[2]と同様の効果を奏する。
[iii]図16に示すように、S102またはS202のめっき加工工程で用いられる第1パンチ341は、プレスフィット端子11に対向するパンチ対向面413が湾曲し、凹面となるように、形成されてもよい。第1パンチ341は、パンチ対向面413の曲率中心が第1パンチ341の外部に位置するように、形成されてもよい。上記[2]と同様の効果を奏する。
[iv]硬度は、ブリネル硬度であってもよく、JIS_Z_2243に準拠したブリネル硬さ試験を用いて、測定されてもよい。または、硬度は、ロックウェル硬度であってもよく、JIS_Z_2245に準拠したロックウェル硬さ試験を用いて、測定されてもよい。さらに、硬度は、用いられる材料の物性値から推定されてもよい。さらに、硬度は、ISO14577に準拠したナノインデンテーション法を用いて、測定されてもよい。
[v]本実施形態のめっき品の製造方法において、めっき品としてのプレスフィット端子11は、ニードルアイ型の端子に限定されず、アクション型の端子またはΣ型の端子であってもよい。
以上、本開示はこのような実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
11、111 ・・・めっき品、
17 ・・・母材、
18 ・・・基材、
21、121 ・・・低硬度層、
22、122 ・・・高硬度層、
23 ・・・凹部、
S101、S201 ・・・打ち抜き工程、
S102、S202 ・・・めっき加工工程。

Claims (7)

  1. 低硬度層(21、121)および前記低硬度層よりも硬度が高く、前記低硬度層側に形成される凹部(23)を含む高硬度層(22、122)を有するめっき層(20、120)を備えるめっき品(11、111)を製造する方法であって、
    前記めっき層が成膜された母材(17)に打ち抜き加工を行い、前記めっき層が成膜された基材(18)を成形する打ち抜き工程(S101、S201)と、
    前記基材において、前記凹部および前記低硬度層が係合しながら、前記めっき層を塑性流動させるめっき加工工程(S102、S202)と、
    を有するめっき品の製造方法。
  2. 前記めっき加工工程では、前記めっき品を圧縮して、前記めっき層を塑性流動させる請求項1に記載のめっき品の製造方法。
  3. 前記めっき加工工程では、移動方向に対して傾斜する傾斜面(411)を有するパンチ(41)を用いて、前記めっき品を圧縮する請求項2に記載のめっき品の製造方法。
  4. 前記めっき加工工程では、前記めっき品に対向する凸面(412)を有するパンチ(241)を用いて、前記めっき品を圧縮する請求項2に記載のめっき品の製造方法。
  5. 前記低硬度層は、スズ(Sn)を含み、
    前記高硬度層は、ニッケル(Ni)または銅(Cu)を含む請求項1から4のいずれか一項に記載のめっき品の製造方法。
  6. 前記めっき品は、基板(12)が有するスルーホール(13)に圧入され、前記基板と接続可能なプレスフィット端子である請求項1から5のいずれか一項に記載のめっき品の製造方法。
  7. 前記めっき加工工程では、前記基板の内面(16)と接触する前記めっき層の膜厚(Tc)が前記基板の内面(16)と非接触である前記めっきの膜厚(Ts)よりも薄くなるように、前記めっき層を圧縮する請求項6に記載のめっき品の製造方法。
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