JP6930309B2 - 画像処理プログラム、情報処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理プログラム、情報処理装置および画像処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、印刷媒体に印刷させる画像を処理する技術に関する。
CDやDVDなどの情報記憶媒体におけるレーベル面に画像を印刷する技術が知られている。特許文献1には、画像オブジェクトを含む、レーベル面に印刷させる印刷対象画像のデータを情報処理装置において生成し、その生成したデータを印刷装置へ送信することにより、印刷対象画像をレーベル面に印刷させる技術が開示されている。
特開2011−76674号公報
ユーザが望む、レーベル面に対する画像オブジェクトの配置位置やサイズなどは、ユーザ毎、あるいは画像オブジェクトの内容などによって、異なる可能性がある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、印刷媒体に印刷させる、ユーザが望むレイアウトに基づいて画像オブジェクトが適切な状態で配置された印刷対象画像を、ユーザに容易に提供できるようにすることを目的とする。
本発明の画像処理プログラムは、表示部と、入力部と、制御部とを備えた情報処理装置において制御部が実行可能なプログラムである。画像処理プログラムは、制御部に、領域選択処理と、画像選択処理と、画像配置処理と、表示処理とを実行させる。
領域選択処理は、印刷媒体に設けられた印刷対象領域内に画像オブジェクトを印刷させるために画像オブジェクトを配置可能な配置可能領域を、入力部を介して選択させる処理である。画像選択処理は、入力部を介して画像オブジェクトを選択させる処理である。画像配置処理は、画像選択処理で選択された画像オブジェクトを、画像オブジェクトの少なくとも一部を領域選択処理で選択された配置可能領域内に含めるために、配置可能領域に応じた規定サイズで配置可能領域に応じた規定位置に配置させる処理である。表示処理は、画像配置処理により配置可能領域に画像オブジェクトが配置された印刷対象領域の画像を表示部に表示させる処理である。
このように構成された画像処理プログラムでは、ユーザにより、印刷対象領域内における配置可能領域、及びその配置可能領域に配置させる画像オブジェクトが選択されると、選択された画像オブジェクトが、選択された配置可能領域に対し、画像オブジェクトの少なくとも一部が配置可能領域に含まれるよう、配置可能領域に応じた規定サイズ及び規定位置にて配置される。そのため、印刷媒体に印刷させる印刷対象画像を、ユーザが望むレイアウトに応じて画像オブジェクトが適切に配置された状態で、ユーザに容易に提供することができる。
実施形態のレーベル印刷システムの構成を示す構成図である。 レイアウト選択画面、写真選択画面及び写真調整画面を示す説明図である。 レイアウトの変更例を示す説明図である。 画像オブジェクトを変更できることを示す説明図である。 レイアウトの変更例の他の例を示す説明図である。 テキストを追加できることを示す説明図である。 レーベル作成処理のフローチャートの一部である。 レーベル作成処理のフローチャートの他の一部(図7の続き)である。 画像オブジェクトのアニメーション表示例を示す説明図である。 画像オブジェクトのアニメーション表示例の他の例を示す説明図である。 第2実施形態の円内画像オブジェクト表示処理を示す説明図である。 第2実施形態の半円内画像オブジェクト表示処理を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[1.第1実施形態]
(1−1)レーベル印刷システムの構成
図1に示すように、本実施形態のレーベル印刷システムは、情報処理装置10と、印刷装置5とを備える。本実施形態のレーベル印刷システムは、円板状の形状の被記憶媒体8におけるレーベル面8aに画像を印刷可能に構成されている。レーベル面8aは、被記憶媒体8の両面のうち一方の面である。
具体的に、レーベル面8aに印刷させる画像を情報処理装置10で生成し、その生成した画像に基づく印刷データを印刷装置5へ送信することで、印刷装置5においてその印刷データに基づく画像を被記憶媒体8のレーベル面8aに印刷させることができる。
なお、レーベル面8aの中央部には、画像を印刷できない同心円領域である中空の内心円8bが、同心円状に設けられている。内心円8bは、その一部又は全てが、板面に垂直方向に貫通された孔を有する。被記憶媒体8は、例えばCD、DVDなどの、データを記憶可能に構成された円板状の形状の被記憶媒体であってもよい。
(1−2)情報処理装置の構成
情報処理装置10は、例えばスマートフォン、タブレット端末などの、無線通信可能な携帯型の通信端末である。情報処理装置10は、制御部11と、記憶部12と、表示部13と、入力部14と、第1無線通信部15と、第2無線通信部16と、外部I/F17と、音声入出力部18と、撮影部19とを備える。これら各部は、バスライン20を介して互いにデータの送受が可能に接続されている。なお、I/Fはインタフェース部の略称である。
制御部11は、例えばCPUを有する。記憶部12は、例えばROM、RAM、NVRAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリを有する。即ち、本実施形態の情報処理装置10は、CPU及び半導体メモリを含むマイクロコンピュータを備えている。
制御部11は、非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する。本実施形態では、記憶部12が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。情報処理装置10が有する各種機能は、基本的には、制御部11が記憶部12に記憶されているプログラムを実行することにより実現される。なお、制御部11により実現される各種機能は、プログラムの実行によって実現することに限るものではなく、その一部又は全部について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。
記憶部12には、各種のソフトウェアやデータが記憶されている。本実施形態では、記憶部12に、ソフトウェアとして、OS(オペレーティングシステムの略称)12aと、レーベル作成アプリ12bと、印刷アプリ12cとが記憶されている。OS12a、レーベル作成アプリ12b及び印刷アプリ12cは、制御部11を含むコンピュータシステムにインストールされている。
なお、以下の説明では、プログラムを実行する制御部11(詳しくは制御部11が有する不図示のCPU)のことを、単にプログラム名で記載する場合もある。例えば「レーベル作成アプリ12bは」という記載が「レーベル作成アプリ12bを実行するCPUは」を意味する場合もある。
レーベル作成アプリ12bは、レーベル面8aに印刷させる画像の画像データを生成することが可能なアプリケーションソフトである。レーベル作成アプリ12bは、少なくとも、ユーザにより選択された画像オブジェクトとテキストとを含む画像の画像データを生成することができる。
印刷アプリ12cは、レーベル作成アプリ12bで生成された画像データを印刷装置5で処理可能な特定のデータ形式の印刷データに変換して印刷装置5へ送信させることが可能なアプリケーションソフトである。
表示部13は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの、画像を表示可能な表示デバイスを有する。
入力部14は、各種入力操作を受け付けるための入力用デバイスを有する。入力部14が有する入力用デバイスには、タッチパネル14aが含まれる。タッチパネル14aは、表示部13が有する表示デバイスにおける画像の表示領域25(図2、図3等参照)に重畳配置される。
タッチパネル14aは、表示部13における画像の表示領域に対する、指先やペンなどの指示体による、特定の位置を指示する指示操作を検出することが可能に構成された入力装置である。ここでいう「指示」とは、指示体が接触すること及び近接することの少なくとも一方を含む。タッチパネル14aは、指示体による指示操作が行われると、指示操作が行われた位置を示す操作検出信号を出力する。
制御部11は、タッチパネル14aから出力される操作検出信号に基づいて、指示体検出処理を行う。指示体検出処理は、指示体による指示操作の有無、指示操作がなされた位置、指示操作の具体的種類などを検出する処理である。指示体検出処理は、例えばOS12aによって行われてその処理結果がレーベル作成アプリ12b及び印刷アプリ12cへ通知されるようにしてもよい。また例えば、指示体検出処理は、レーベル作成アプリ12b及び印刷アプリ12cの各々が操作検出信号に基づいて行うようにしてもよい。指示体検出処理によって検出可能な指示操作の種類として、本実施形態では、例えば、タップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、ピンチアウトなどがある。
外部I/F17は、書き換え可能な不揮発性の記憶媒体(不図示)が装着されるインタフェース部であり、装着された記憶媒体に対するデータの書き込み及び読み出しを制御する。音声入出力部18は、マイクやスピーカなどで構成された音声入出力用デバイスである。撮影部19は、いわゆるデジタルカメラとしての機能を担うものであり、画像を撮影してその画像を示す画像データを生成することができる。撮影部19で撮影された画像データは、例えば記憶部12に記憶される。
第1無線通信部15は、例えば、無線LAN規格による通信(以下「無線LAN通信」と称す)を行うためのインタフェース部である。本実施形態では、第1無線通信部15が行う無線LAN通信は、IEEE802.11b/g/nの規格に準拠した無線LAN通信である。
情報処理装置10は、第1無線通信部15を介して、印刷装置5と無線LAN通信を行うことができる。印刷アプリ12cで生成された印刷データは、本実施形態では、無線LAN通信にて印刷装置5へ送信される。なお、印刷装置5との無線LAN通信は、いわゆるアドホックモードにて直接行うことが可能であり、且つ、いわゆるインフラストラクチャモードにて不図示の中継装置を経由して行うことも可能である。
第2無線通信部16は、不図示の移動通信網を介した音声通話やデータ通信を行うためのインタフェース部である。第2無線通信部16は、例えば、LTE規格による無線通信を行うことが可能な構成であってもよい。なお、「LTE」は、「Long Term Evolution」の略称である。
(1−3)印刷装置の構成
印刷装置5は、情報処理装置10から受信された印刷データに基づく画像を被記憶媒体8のレーベル面8aに印刷可能なレーベル印刷機能を有する。印刷装置5は、情報処理装置10から、印刷媒体として被記憶媒体8が指定された印刷データが受信されると、その印刷データが示す画像を、被記憶媒体8のレーベル面8aに印刷する。
印刷装置5は、インクジェット技術又は電子写真技術を用いた印刷機構を有し、入力された印刷データが示す画像を印刷機構によって各種の印刷媒体に印刷することが可能に構成されている。また、印刷装置5は、情報処理装置10を含む他の各種装置と無線LAN通信を行うことができる。
印刷装置5が印刷可能な印刷媒体には、被記憶媒体8が含まれる。即ち、印刷装置5は、情報処理装置10から受信された印刷データに基づく画像を被記憶媒体8のレーベル面8aに印刷可能なレーベル印刷機能を有する。印刷装置5は、情報処理装置10から、印刷媒体として被記憶媒体8が指定された印刷データが受信されると、その印刷データが示す画像を、被記憶媒体8のレーベル面8aに印刷する。
(1−4)レーベル作成アプリ12bの機能の説明
情報処理装置10が起動され、レーベル作成アプリ12bを実行させるための特定の起動操作が行われると、制御部11によりレーベル作成アプリ12bが実行される。
レーベル作成アプリ12bは、実行開始後、図2左に示すように、表示部13の表示領域25内にレイアウト選択画面30を表示させる。レイアウト選択画面30は、レーベル面8aに対する画像オブジェクトのレイアウトを複数種類のレイアウトの中から1つユーザに選択させるための画面である。
レイアウト選択画面30には、選択可能な複数種類のレイアウト毎の画像が表示される。図2左には、一例として、レイアウト選択画面30に、第1全面レイアウト画像31、第2全面レイアウト画像32、第3全面レイアウト画像33、第1上半レイアウト画像34、第2上半レイアウト画像35及び第1下半レイアウト画像36が表示されている例が示されている。
第1全面レイアウト画像31は、第1全面レイアウトに対応した画像である。第1全面レイアウトは、レーベル面8aの全面に画像オブジェクトを配置可能であって、テキストが配置されないレイアウトである。
第2全面レイアウト画像32は、第2全面レイアウトに対応した画像である。第2全面レイアウトは、レーベル面8aの全面に画像オブジェクトを配置可能であって、且つレーベル面8aの任意の位置に直線状に配列された横書きのテキストを配置可能なレイアウトである。
第3全面レイアウト画像33は、第3全面レイアウトに対応した画像である。第3全面レイアウトは、レーベル面8aの全面に画像オブジェクトを配置可能であって、且つレーベル面8aの任意の位置に円弧状に配列された横書きのテキストを配置可能なレイアウトである。
第1上半レイアウト画像34は、第1上半レイアウトに対応した画像である。第1上半レイアウトは、レーベル面8aの上半分の半円領域に画像オブジェクトを配置可能であって、且つ、画像オブジェクトを配置できない下半分の半円領域に直線状に配列された横書きのテキストを配置可能なレイアウトである。なお、ここでいう上半分の半円領域とは、レーベル面8aの外縁を形成する円を特定の直径で半割した2つの半円形状の半円領域の一方を示し、下半分の半円領域とは、上記2つの半円領域のうちの他方を示す。
第2上半レイアウト画像35は、第2上半レイアウトに対応した画像である。第2上半レイアウトは、レーベル面8aの上半分の半円領域に画像オブジェクトを配置可能であって、且つ、画像オブジェクトを配置できない下半分の半円領域に円弧状に配列された横書きのテキストを配置可能なレイアウトである。
第1下半レイアウト画像36は、第1下半レイアウトに対応した画像である。第1下半レイアウトは、レーベル面8aの下半分の半円領域に画像オブジェクトを配置可能であって、且つ、画像オブジェクトを配置できない上半分の半円領域に直線状に配列された横書きのテキストを配置可能なレイアウトである。
ユーザは、レイアウト選択画面30に表示されている複数のレイアウト画像のうちいずれか1つをタップ操作することで、そのタップ操作したレイアウト画像に対応したレイアウトを選択することができる。
レーベル作成アプリ12bは、レイアウト選択画面30に表示されている複数のレイアウト画像のうち1つがタップ操作された場合、そのタップ操作されたレイアウト画像に対応したレイアウトを、印刷用レイアウトに設定する。
なお、ユーザが選択可能なレイアウトは、図2左に図示されている各レイアウト画像31〜36に対応した6種類のレイアウトの他にも少なくとも1つある。即ち、レイアウト選択画面30に対して例えば指示体により左右方向にフリック操作することで、現在表示されているレイアウト画像とは異なる他のレイアウト画像を表示させることができる。そして、新たに表示されたレイアウト画像をタップ操作することで、対応するレイアウトを選択することができる。
レーベル作成アプリ12bは、印刷用レイアウトを設定した場合、図2中央に示すように、表示部13の表示領域25内に写真選択画面40を表示させる。写真選択画面40は、レーベル面8aに印刷させる画像における画像オブジェクトをユーザに選択させるための画面である。
写真選択画面40には、例えば、記憶部12の所定フォルダに記憶されている写真のデータのサムネイルが一覧表示される。図2中央は、写真選択画面40に8個のサムネイル41〜48が表示されている例が示されている。
ユーザは、レーベル面8aに印刷させたい写真のサムネイルをタップ操作することで、そのサムネイルに対応した写真を、画像オブジェクトとして選択することができる。レーベル作成アプリ12bは、写真選択画面40に表示されている複数のサムネイルのうち1つがタップ操作された場合、そのタップ操作されたサムネイルに対応した写真を、レーベル面8aに印刷させる画像オブジェクトに設定する。
なお、画像オブジェクトとして選択可能な画像のデータ形式は、適宜決めて良い。例えば、JPEG、PDF、その他の複数のデータ形式の画像を画像オブジェクトとして選択可能であってもよい。
レーベル作成アプリ12bは、画像オブジェクトを設定した場合、図2右に示すように、表示領域25内に写真調整画面50を表示させる。写真調整画面50は、設定された印刷用レイアウトにおける画像オブジェクトを配置可能な領域に対する、画像オブジェクトを配置させる位置や画像オブジェクトのサイズを、ユーザに調整させるための画面である。
写真調整画面50には、対象領域画像51が表示される。対象領域画像51は、画像データの印刷対象領域であるレーベル面8aを示す画像である。対象領域画像51の中心部には、被記憶媒体8に設けられた内心円8bを示す内心円画像52が同心円状に配置される。内心円画像52は、レーベル面8aにおける印刷ができない領域を示す。また、対象領域画像51には、対象領域画像51における互いに直交した2つの直径に対応する水平補助線51a及び垂直補助線51bが含まれる。
また、対象領域画像51には、レイアウト選択画面30で設定された印刷用レイアウトに対応した配置可能領域53が設定され、その配置可能領域53に、写真選択画面40で設定された画像オブジェクト60が配置される。画像オブジェクト60の形状は、本実施形態では、四角形である。
図2右は、一例として、印刷用レイアウトが第1上半レイアウトである場合を示している。この場合、対象領域画像51における上半分の半円領域が、画像オブジェクト60を配置可能な配置可能領域53に設定される。
写真調整画面50に切り替わった直後の初期状態では、画像オブジェクト60は、例えば、配置可能領域53に対し、配置可能領域53に応じた規定サイズで、配置可能領域53に応じた規定位置に、配置される。また、画像オブジェクト60は、画像オブジェクト60の少なくとも一部が配置可能領域53内に含まれるように配置される。本実施形態における規定サイズ及び規定位置は、例えば図2右に示すように、画像オブジェクト60全体が配置可能領域53に内接するサイズ及び位置である。
即ち、規定位置は、画像オブジェクト60の左右方向中央が垂直補助線51b上に位置し、画像オブジェクト60の下辺が水平補助線51aに重畳する位置である。また、規定サイズは、画像オブジェクト60が規定位置に配置された状態において、画像オブジェクト60の上辺両端の2つの頂点が配置可能領域53の外周に接するサイズである。また、図2右に示す規定サイズ及び規定位置は、配置可能領域53内において画像オブジェクト60が配置されない余白領域が存在するサイズ及び位置である。
設定された印刷用レイアウトが全面レイアウトではない場合、即ち、例えば各上半レイアウトや各下半レイアウトのように、対象領域画像51において画像オブジェクト60を配置できない空き領域が存在する場合は、レーベル作成アプリ12bは、その空き領域をレーベル背景領域54として設定する。
また、レーベル作成アプリ12bは、対象領域画像51内の所定の位置に、テキスト57及びテキスト枠56を表示させる。テキスト枠56は、テキスト57を囲む矩形状の枠である。
また、写真調整画面50には、写真変更ボタン58が表示される。ユーザにより写真変更ボタン58がタップされた場合は、写真選択画面40を再び表示させて、画像オブジェクトの選択を受け付ける。
ユーザは、写真調整画面50に規定サイズ及び規定位置にて配置された画像オブジェクト60に対し、例えばドラッグ操作することによって、画像オブジェクト60の位置を任意に変更できる。また、ユーザは、画像オブジェクト60に対して例えばピンチイン操作、ピンチアウト操作(以下、「拡縮操作」と称する)を行うことで、画像オブジェクト60のサイズを変更(即ち、拡大又は縮小。以下「拡縮」とも称する。)できる。
レーベル作成アプリ12bは、画像オブジェクト60がドラッグ操作された場合は、そのドラッグ操作に応じて画像オブジェクト60の位置を移動させる。また、レーベル作成アプリ12bは、画像オブジェクト60が拡縮操作された場合は、その拡縮操作に応じて画像オブジェクト60を拡縮させる。
例えば、図2右に示す状態から、ユーザが画像オブジェクト60に対して左上方向へのドラッグ操作を行い、且つ画像オブジェクト60に対してピンチイン操作することで、画像オブジェクト60を、図3左に示す状態に移動及び縮小させることができる。
なお、写真調整画面50においては、画像オブジェクト60の一部が配置可能領域53からはみ出る位置又はサイズにすることもできる。画像オブジェクト60の一部が配置可能領域53からはみ出た場合、例えば図9、図10に示すように、画像オブジェクト60のうち、配置可能領域53内に存在している部分は明瞭に表示され、配置可能領域53の外部、即ち対象領域画像51からはみ出している領域は、配置可能領域53内に存在している部分に表示されるより相対的に薄く表示される。
また、写真調整画面50には、完了ボタン59が表示される。ユーザにより完了ボタン59がタップされた場合は、そのタップされた時点における画像オブジェクト60の位置及びサイズを確定し、図3左に示すレーベル編集画面70を表示させる。
レーベル編集画面70においては、対象領域画像51における配置可能領域53内に、確定された位置及びサイズにて画像オブジェクト60を表示させる。この場合、画像オブジェクト60のうち配置可能領域53からはみ出ている領域がある場合はそのはみ出している領域は表示させず、あくまでも、配置可能領域53内に存在している部分、即ちレーベル面8aに印刷される領域のみ表示させる。
レーベル編集画面70においては、ユーザは、テキスト57を編集することができる。具体的に、レーベル作成アプリ12bは、テキスト57又はテキスト枠56がタップ操作された場合、テキスト編集処理を行い、ユーザによるテキスト57の編集操作を受け付ける。ユーザは、この編集操作により、テキストの内容やテキストのサイズを変更することができる。
レーベル作成アプリ12bは、テキスト枠56の大きさを、テキスト57の長さ及びサイズに応じた大きさに設定する。よって、テキスト57の長さやサイズが大きくなるほどそれに応じてテキスト枠56も大きくなる。
また、ユーザは、例えばドラッグ操作によって、テキスト57の位置を移動させることができる。テキスト57を移動させることが可能な範囲は適宜決めて良い。例えば、レーベル背景領域54が存在している場合にはレーベル背景領域54内を移動可能であってもよい。また例えば、配置可能領域53を含む対象領域画像51内を移動可能であってもよい。
また、レーベル編集画面70には、レイアウト変更ボタン71、追加ボタン72及び保存ボタン73が表示される。追加ボタン72がタップされた場合の動作については後述する。保存ボタン73がタップされた場合、現在の編集状態が記憶部12に保存される。保存された編集状態は、次回以降にレーベル作成アプリ12bが起動されたときに呼び出すことができる。
レイアウト変更ボタン71がタップ操作された場合は、図3中央に示すように、レイアウト選択画面30を再表示させ、レイアウトの再選択を受け付ける。そして、レイアウト選択画面30においていずれかのレイアウトが選択されたら、図3右に示すように、問合せウィンドウ91と、変更実行ボタン92と、キャンセルボタン93とが表示される。
問合せウィンドウ91には、再選択されたレイアウトに画像オブジェクトが配置された状態の画像を含む。ユーザは、問合せウィンドウ91を見ることによって、レイアウト変更後のイメージを掴むことができる。
キャンセルボタン93がタップされた場合は、レイアウト選択画面30に戻る。変更実行ボタン92がタップされた場合は、再選択されたレイアウトを印刷用レイアウトに更新し、図4左に示すように、更新後の印刷用レイアウトに基づく対象領域画像51を含むレーベル編集画面70を表示させる。
なお、図4左は、レイアウトが第1上半レイアウトから第1下半レイアウトに変更された例を示している。つまり、レイアウトが、対象領域画像51の直径を軸に対称な位置に変更されている。このように変更前後のレイアウトが対称関係にある場合は、画像オブジェクト60及びテキスト57を、サイズを変えずに、対称軸に対して対称な位置に配置させる。
レーベル編集画面70において、画像オブジェクト60がタップされると、図4右に示すように、写真編集アイコン96を表示させる。写真編集アイコン96がタップされると、写真調整画面(図2右参照)を表示させ、画像オブジェクト60の移動、拡縮、変更などを受け付ける。
レイアウト変更の別の例、及びテキストを追加できることについて、図5及び図6を用いて説明する。図5左に示すレーベル編集画面70においては、印刷用レイアウトとして第1全面レイアウトが設定されている。この状態でレイアウト変更ボタン71がタップされると、図5中央に示すようにレイアウト選択画面30が表示される。ここで例えば第1上半レイアウトが選択されると、図5右に示すように、第1上半レイアウトに画像オブジェクト60が配置された状態の画像を含む問合せウィンドウ91が表示される。
ここで変更実行ボタン92がタップされると、再選択された第1上半レイアウトを印刷用レイアウトに更新し、図6左に示すように、更新後の印刷用レイアウトに基づく対象領域画像51を含むレーベル編集画面70を表示させる。この場合のレイアウト変更は、レイアウトの対称変更ではないため、レイアウト変更後の配置可能領域53には、図6左に示すように、画像オブジェクト60が配置可能領域53に内接した状態で表示される。
レーベル編集画面70において追加ボタン72がタップされた場合、テキストの追加操作を受け付ける。ユーザは、追加ボタン72をタップすることで、テキストの数を増やすことができる。なお、テキストを含まないレイアウトが選択されたことによりテキストが表示されていない状態であっても、追加ボタン72をタップすることでテキストを配置させることができる。
追加ボタン72がタップされると、図6中央に示すように、横文字追加アイコン101及び縦文字追加アイコン102を表示させる。横文字追加アイコン101がタップされた場合は、図6右に示すように、横文字のテキスト枠111が新たに追加される。縦文字追加アイコン102がタップされた場合は、図6右に示すように縦文字のテキスト枠112が新たに追加される。
また、レーベル編集画面70には、編集完了ボタン75が表示される。ユーザにより編集完了ボタン75がタップされると、レーベル作成アプリ12bは、そのタップされた時点の対象領域画像51の内容を、レーベル面8aに印刷させる画像として確定する。そして、レーベル作成アプリ12bは、印刷アプリ12cを起動させ、印刷アプリ12cにその確定した画像を示す画像データを印刷アプリ12cに渡す。印刷アプリ12cは、起動後、レーベル作成アプリ12bから画像データを受けると、その画像データを印刷データに変換して印刷装置5へ送信する。これにより、レーベル作成アプリ12bで生成された画像、即ちレーベル編集画面70で編集完了ボタン75がタップされた時点で表示されていた対象領域画像51が、レーベル面8aに印刷される。
(1−5)レーベル作成処理
レーベル作成アプリ12bに基づいて制御部11が実行するレーベル作成処理について、図7及び図8を用いて説明する。なお、図7及び図8は、説明の簡素化のため、レーベル作成処理全体のうち、主にレーベル編集画面70を表示させている場合における処理を抽出しており、その他の各種処理は省略している。
制御部11は、起動後、レーベル作成アプリ12bの起動操作が行われた場合、レーベル作成アプリ12bを実行する。制御部11は、レーベル作成アプリ12bを開始すると、S110で、レイアウト選択処理を行う。具体的に、レイアウト選択画面30(図2左参照)を表示させ、ユーザによるレイアウトの選択を受け付ける。そして、ユーザによりレイアウトが選択された場合、S120で、その選択されたレイアウトを示す情報を記憶部12に保存することにより、選択されたレイアウトを印刷用レイアウトに設定する。
S130では、画像オブジェクト選択処理を行う。具体的に、写真選択画面40(図2中央参照)を表示させ、ユーザによる画像オブジェクトの選択操作を受け付ける。そして、ユーザにより選択された画像オブジェクトを、印刷対象の画像オブジェクト60に設定する。
S140では、写真調整画面50(図2右参照)を表示させる。ただし、S140の段階では、画像オブジェクト60はまだ表示させない。S150では、レイアウト選択画面で選択されたレイアウト、即ち現在設定されている印刷用レイアウトが、円か半円かを判断する。印刷用レイアウトについて、円とは、前述の各種の全面レイアウトを意味し、半円とは、前述の各種の上半レイアウトや下半レイアウトなどの、配置可能領域53が半円形状のレイアウトを意味する。
印刷用レイアウトが円である場合は、S160で、円内オブジェクト表示処理を行う。即ち、画像オブジェクト60を、円状の配置可能領域53に対し、その配置可能領域53に応じた規定サイズで、配置可能領域53に応じた規定位置に、配置させる。
より具体的に、本実施形態では、円状の対象領域画像51内に、画像オブジェクト60を内接表示させる。対象領域画像51内に画像オブジェクト60を内接させるための画像オブジェクト60のサイズ及び位置は、例えば、次のようにして決定する。即ち、画像オブジェクト60の対角線が、対象領域画像51の直径に一致するように、画像オブジェクト60のサイズ及び位置を決定する。
S150で、印刷用レイアウトが半円である場合は、S170で、内径回避設定値を取得する。内径回避設定値とは、被記憶媒体8の内心円8bに対応する内心円画像52に画像オブジェクト60が重畳しないよう、内心円画像52を回避して画像オブジェクト60を配置させるか否かを示す情報である。
内径回避設定値は、例えば、ユーザが任意に設定できるようにしてもよい。また、一度設定した内径回避設定値は変更操作が行われるまでは維持されるようにしてもよいし、写真選択画面40で画像オブジェクト60が選択される度にユーザに入力させるようにしてもよい。
S180では、半円内オブジェクト表示処理を行う。即ち、画像オブジェクト60を、半円状の配置可能領域53に対し、その配置可能領域53に応じた規定サイズで、配置可能領域53に応じた規定位置に、配置させる。より具体的に、本実施形態では、半円状の配置可能領域53内に、画像オブジェクト60を内接表示させる。このとき、内径回避設定値が、内心円画像52への重畳を許容する非回避設定値に設定されている場合は、例えば図2右に示したように、画像オブジェクト60を、4辺のうちの1辺が水平補助線51a又は垂直補助線51bに重畳するように配置させる。この場合における画像オブジェクト60のサイズ及び位置は、例えば次のようにして決定する。即ち、画像オブジェクト60を左右方向に半分に分割した場合におけるいずれか一方側の対角線が対象領域画像51の半径に一致するように、画像オブジェクト60のサイズ及び位置を決定する。
一方、内径回避設定値が、内心円画像52の回避を示す回避設定値に設定されている場合は、例えば後述する図10右に示すように、画像オブジェクト60を、内心円画像52を回避して内接配置させる。つまり、画像オブジェクト60の4辺のうち一辺が内心円画像52に接するよう、且つ画像オブジェクト60の2つの頂点が対象領域画像51の外周に接するように、画像オブジェクト60を内接配置させる。
この場合における画像オブジェクト60のサイズは、例えば次のようにして決定する。即ち、画像オブジェクト60を左右方向に半分に分割した場合におけるいずれか一方側の対角線が、対象領域画像51の半径から内心円画像52の半径を差し引いた長さにほぼ一致するように、画像オブジェクトのサイズを決定する。
写真調整画面50に画像オブジェクト60を表示させた後、完了ボタン59がタップされたら、S190で、レーベル編集画面70を表示させる。S180では、レイアウト変更指示がなされたか否か、即ちレイアウト変更ボタン71がタップされたか否か判断する。レイアウト変更ボタン71がタップされていない場合は、図8のS260に進む。レイアウト変更ボタン71がタップされた場合は、S210に進む。
S210では、レイアウト選択画面30を表示させ、レイアウトの再選択を受け付ける。S220では、再選択されたレイアウトと元のレイアウトとを比較する。再選択されたレイアウトが元のレイアウトと同じである場合は、S240で、同一領域内配置処理を行う。具体的に、画像オブジェクト60及びテキストを、変更前の元のレイアウトで表示されていた状態のまま維持させる。
再選択されたレイアウトが、元のレイアウトに対して直径を対称軸とする対称位置にある場合は、S230で、対称配置処理を行う。具体的に、画像オブジェクト60及びテキストを、サイズを変えることなく、配置位置を、対称軸に対して対称な位置に変更させる。
再選択されたレイアウトが、元のレイアウトと同じではなく且つ元のレイアウトと対称関係にもない場合は、S250で、デフォルト配置処理を行う。具体的に、例えば変更後のレイアウトに対して予め決められた位置及びサイズにて画像オブジェクト60を配置させる。例えば、変更後のレイアウトに対して画像オブジェクト60を内接表示させるようにしてもよい。その際、内心円画像52を回避させてもよいし回避させなくてもよい。
S260では、テキストの追加指示がなされたか否か、即ち追加ボタン72がタップされて且つ横文字追加アイコン101及び縦文字追加アイコン102のいずれかがタップされたか否か判断する。
テキストの追加指示がなされた場合は、S270で、S150と同様に、現在選択されているレイアウトが円か半円かを判断する。現在のレイアウトが円である場合は、S280で、新たなテキストをデフォルト位置に配置させる。現在のレイアウトが半円である場合は、S290で、画像オブジェクト60が配置されている配置可能領域53とは反対側の領域、即ちレーベル背景領域54に、新たなテキストを配置させる。このようにしてテキストを追加した後は、S190に移行する。
S260で、テキストの追加指示がなされていない場合は、S300に進む。S300では、画像オブジェクトの選択指示がなされたか否か判断する。具体的に、図4右に示した写真編集アイコン96がタップされて写真調整画面50に遷移し、さらにそこで写真変更ボタン58がタップされたか否か判断する。
写真変更ボタン58がタップされた場合は、S310に進む。S310では、現在選択されている画像オブジェクト60のサイズ及び位置を記憶する。S320では、写真選択画面40を表示させ、画像オブジェクトの選択を受け付ける。S330では、写真調整画面50を表示させ、選択された新たな画像オブジェクトを、S310で記憶したサイズ及び位置にて表示させる。その後、完了ボタン59がタップされたら、S190に移行する。
S300で、画像オブジェクトの選択指示がなされていない場合は、S340に進む。S340では、編集完了ボタン75がタップされたか否か判断する。編集完了ボタン75がタップされていない場合はS190に移行する。編集完了ボタン75がタップされた場合は、本処理を終了する。
(1−6)第1実施形態の効果
以上説明した第1実施形態によれば、以下の(1a)〜(1d)の効果を奏する。
(1a)ユーザにより、対象領域画像51内における配置可能領域53、及びその配置可能領域53に配置させる画像オブジェクト60が選択されると、選択された画像オブジェクト60が、選択された配置可能領域に対して適切に配置される。具体的に、写真調整画面50が表示される際、画像オブジェクト60が、画像オブジェクト60の少なくとも一部が配置可能領域53に含まれるよう、配置可能領域53に応じた規定サイズ及び規定位置にて配置される。そのため、レーベル面8aに印刷させる印刷対象画像を、ユーザが望むレイアウトに応じて画像オブジェクトが適切に配置された状態でユーザに容易に提供することができる。そのため、ユーザは、手間を抑えつつ、見栄えのよい画像を容易にレーベル面8aに印刷させることができる。
(1b)より具体的に、本実施形態では、画像オブジェクト60が、配置可能領域53に内接するように配置される。配置可能領域53に画像オブジェクト60が内接表示されると、ユーザは、その内接表示された状態を起点として、最終的な位置及びサイズを効率的に決めることができる。
(1c)また、本実施形態では、半円状のレイアウトが選択された場合、画像オブジェクト60を、内心円画像52を回避して配置させるか、それとも内心円画像52に重畳することを許容するかを、ユーザが設定可能に構成されている。
そのため、画像オブジェクト60の一部が内心円画像52によって欠けてもよい場合、及び画像オブジェクト60が内心円画像52によって欠けることを望まない場合、の双方に対応できる。
(1d)また、本実施形態では、レイアウトを変更した場合、変更前後で同じレイアウトの場合は、画像オブジェクト60及びテキストが、元の位置及びサイズに維持される。一方、対称的な位置関係にあるレイアウトへの変更を行った場合は、画像オブジェクト60及びテキストが、サイズは不変のまま、対称軸に対して対称な位置に配置される。そのため、変更前後のレイアウトの相違に応じた適切なレイアウト変更が実現される。
なお、レーベル作成アプリ12bは本発明の画像処理プログラムに相当する。被記憶媒体8は本発明の印刷媒体に相当する。S110の処理は本発明の領域選択処理に相当する。S130の処理は本発明の画像選択処理に相当する。S160,S180の処理は本発明の画像配置処理及び表示処理に相当する。
[2.第2実施形態]
上記第1実施形態では、レイアウト及び画像オブジェクトが選択されて写真調整画面50が表示される際、画像オブジェクト60が、規定サイズにて規定位置に配置された。
これに対し、本実施形態では、画像オブジェクト60を、まず初期サイズで初期位置に表示させた後、その初期サイズの画像オブジェクト60を、アニメーション表示させながら規定サイズまで拡大又は縮小させて、規定位置に配置する。
アニメーション表示の具体的内容は種々考えられる。例えば、初期サイズを規定サイズよりも大きいサイズとし、初期サイズから規定サイズまで徐々に縮小させていくアニメーション表示を採用してもよい。この場合、初期サイズ及び初期位置は、例えば画像オブジェクトが配置可能領域53に外接するサイズ及び位置とし、規定サイズ及び規定位置は、例えば画像オブジェクトが配置可能領域53に内接するサイズ及び位置としてもよい。
また例えば、初期サイズを規定サイズよりも小さいサイズとし、初期サイズから規定サイズまで徐々に拡大させていくアニメーション表示を採用してもよい。この場合、初期サイズ及び初期位置は、例えば画像オブジェクトが配置可能領域53に内接するサイズ及び位置とし、規定サイズ及び規定位置は、例えば画像オブジェクトが配置可能領域53に外接するサイズ及び位置としてもよい。
その他、初期サイズと初期位置、規定サイズと規定位置は、適宜決めてよい。また、初期サイズから規定サイズまでのサイズ変化の態様についても、適宜決めてよい。
本実施形態では、一例として、画像オブジェクトをまず配置可能領域53に外接表示させ、そこから画像オブジェクトを縮小させていくアニメーション表示を行って、最終的に画像オブジェクトが配置可能領域53に内接した状態になるように変化させる例について説明する。
図9は、第1全面レイアウトが選択された場合の画像オブジェクト60のアニメーション表示を示す。図9に示す例では、まず、図9左に示すように画像オブジェクト60が円状の配置可能領域53に外接表示され、その後徐々に縮小されていって、最終的に図9右に示すように円状の配置可能領域53に内接表示される。図10は、第1下半レイアウトが選択された場合の画像オブジェクト60のアニメーション表示を示す。図10に示す例では、まず、図10左に示すように画像オブジェクト60が半円状の配置可能領域53に外接表示され、その後徐々に縮小されていって、最終的に図10右に示すように半円状の配置可能領域53に内接表示される。なお、図10は、内径回避設定値が、内心円画像を回避するように設定されている例を示している。
図10に示すアニメーション表示を実現するために、本実施形態では、図7に示すレーベル生成処理における、S160及びS180の処理が、図11及び図12に示すように構成されている。
図11は、本実施形態における、図7のS160の円内画像オブジェクト表示処理の具体例を示す。本実施形態では、制御部11は、S160の円内画像オブジェクト表示処理を、図11に示すように実行する。即ち、S410で、選択されている画像オブジェクトを、レーベル面8a全体に外接するサイズに拡大又は縮小して、レーベル面8aに外接表示させる。具体的には、表示部13の表示領域25内において、画像オブジェクトを配置可能領域53に外接させる。このS410は、画像オブジェクトを初期位置に初期サイズで表示させる処理である。
S420では、余白設定が有効にされているか否か判断する。余白設定とは、配置可能領域53内に、画像オブジェクトが存在していない余白領域が生じることを許容するか否かについての設定である。余白設定が有効に設定されている場合は、余白領域が許容されていることを意味する。余白設定が無効に設定されている場合は、余白領域が許容されていないことを意味する。
余白設定が無効に設定されている場合は、本処理を終了し、S190(図7参照)に移行する。余白設定が有効に設定されている場合は、S430に進む。S430では、選択されている画像オブジェクトを縮小させるアニメーション処理を行う。即ち、画像オブジェクトを、レーベル面8a全体に内接するサイズまで徐々に縮小して、レーベル面8aに内接表示させる。具体的には、表示部13の表示領域25内において、画像オブジェクトを、配置可能領域53に内接した状態になるまで徐々に縮小させていく。このS430は、画像オブジェクトを規定位置に規定サイズで表示させる処理である。
図12は、本実施形態における、図7のS180の半円内画像オブジェクト表示処理の具体例を示す。本実施形態では、制御部11は、S180の半円内画像オブジェクト表示処理を、図12に示すように実行する。即ち、S510で、選択されている画像オブジェクトを、選択されている半円状のレイアウトに外接するサイズに拡大又は縮小して外接表示させる。具体的には、表示部13の表示領域25内において、画像オブジェクトを半円状の配置可能領域53に外接させる。
S520では、余白設定が有効にされているか否か判断する。余白設定が無効に設定されている場合は、本処理を終了し、S190(図7参照)に移行する。余白設定が有効に設定されている場合は、S530に進む。S530では、内径回避設定が有効に設定されているか否か判断する。内径回避設定が有効に設定されている場合は、S540に進む。S540では、選択されている画像オブジェクトを縮小させるアニメーション処理を行う。即ち、画像オブジェクトを、半円状の配置可能領域53において内心円画像を回避して内接するサイズまで徐々に縮小し、配置可能領域53内に内接表示させる。
S530で、内径回避設定が無効に設定されている場合は、S550に進む。S550では、選択されている画像オブジェクトを縮小させるアニメーション処理を行う。即ち、画像オブジェクトを、半円状の配置可能領域53において内心円画像を回避することなく内接するサイズまで徐々に縮小し、配置可能領域53内に内接表示させる。
このように、選択された画像オブジェクトを表示させる際にアニメーション表示させることで、ユーザに対し、画像オブジェクトのサイズを変更できることを予め認識させることができる。
[3.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(3−1)写真調整画面50を表示させたときに表示される画像オブジェクト60の規定サイズ及び規定位置は、レイアウト毎に、画像オブジェクト60の少なくとも一部が配置可能領域53内に含まれるように適宜決めて良い。
例えば、画像オブジェクト60の一部が配置可能領域53からはみ出る(つまり印刷されない)サイズ及び位置が規定サイズ及び規定位置であってもよい。
(3−2)画像オブジェクトを配置可能領域53に外接表示させる際における画像オブジェクトのサイズの決定方法は、どのような方法であってもよい。例えば、選択されたレイアウトが円状のレイアウトである場合には、画像オブジェクトの短辺の長さが対象領域画像51の直径(即ちレーベル面8aの直径に該当)に一致するサイズにしてもよい。
また例えば、選択されたレイアウトが半円状のレイアウトである場合には、画像オブジェクトの短辺の長さが対象領域画像51の半径に一致するサイズと、画像オブジェクトの長辺の長さが対象領域画像51の直径に一致するサイズと、のうち、大きい方のサイズにしてもよい。
(3−3)本発明の印刷媒体は、円板状の被記録媒体に限定されない。また、本発明の情報処理装置は、上記実施形態で示した携帯型の情報処理装置10に限定されない。
(3−4)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
5…印刷装置、8…被記憶媒体、8a…レーベル面、8b…内心円、10…情報処理装置、11…制御部、12…記憶部、12a…OS、12b…レーベル作成アプリ、12c…印刷アプリ、13…表示部、14…入力部、14a…タッチパネル、15…第1無線通信部、16…第2無線通信部、25…表示領域、30…レイアウト選択画面、40…写真選択画面、41…サムネイル、50…写真調整画面、51…対象領域画像、51a…水平補助線、51b…垂直補助線、52…内心円画像、53…配置可能領域、54…レーベル背景領域、58…写真変更ボタン、59…完了ボタン、60…画像オブジェクト、70…レーベル編集画面、71…レイアウト変更ボタン、72…追加ボタン、73…保存ボタン、75…編集完了ボタン、101…横文字追加アイコン、102…縦文字追加アイコン。

Claims (13)

  1. 表示部と、
    入力部と、
    制御部と、
    を備えた情報処理装置において前記制御部が実行可能な画像処理プログラムであって、
    前記制御部に、
    印刷媒体に設けられた印刷対象領域内に画像オブジェクトを印刷させるために前記画像オブジェクトを配置可能な配置可能領域を、前記入力部を介して選択させる領域選択処理と、
    前記入力部を介して前記画像オブジェクトを選択させる画像選択処理と、
    前記画像選択処理で選択された前記画像オブジェクトを、前記画像オブジェクトの少なくとも一部を前記領域選択処理で選択された前記配置可能領域内に含めるために、前記配置可能領域に応じた規定サイズで前記配置可能領域に応じた規定位置に配置させる画像配置処理と、
    前記画像配置処理により前記配置可能領域に前記画像オブジェクトが配置された前記印刷対象領域の画像を前記表示部に表示させる表示処理と、
    を実行させ
    前記画像配置処理は、
    前記画像オブジェクトを前記規定サイズとは異なる初期サイズで配置する初期配置処理と、
    前記初期配置処理で配置された前記画像オブジェクトのサイズを前記初期サイズから前記規定サイズへ変化させるサイズ変化処理であって、前記変化の過程において前記初期サイズ及び前記規定サイズと異なるサイズが少なくとも1つ含まれる、前記サイズ変化処理と、
    を備える、画像処理プログラム。
  2. 請求項1に記載の画像処理プログラムであって、
    前記初期サイズは、前記規定サイズよりも大きい、画像処理プログラム。
  3. 請求項2に記載の画像処理プログラムであって、
    前記初期配置処理は、前記画像オブジェクトを、前記配置可能領域に外接する前記初期サイズで前記配置可能領域に外接させて配置し、
    前記サイズ変化処理は、前記初期配置処理で配置された前記画像オブジェクトを、前記配置可能領域に内接する前記規定サイズへ変化させて前記配置可能領域に内接させて配置する、
    画像処理プログラム。
  4. 表示部と、
    入力部と、
    制御部と、
    を備えた情報処理装置において前記制御部が実行可能な画像処理プログラムであって、
    前記制御部に、
    印刷媒体に設けられた印刷対象領域内に画像オブジェクトを印刷させるために前記画像オブジェクトを配置可能な配置可能領域を、前記入力部を介して選択させる領域選択処理と、
    前記入力部を介して前記画像オブジェクトを選択させる画像選択処理と、
    前記画像選択処理で選択された前記画像オブジェクトを、前記画像オブジェクトの少なくとも一部を前記領域選択処理で選択された前記配置可能領域内に含めるために、前記配置可能領域に応じた規定サイズで前記配置可能領域に応じた規定位置に配置させる画像配置処理と、
    前記画像配置処理により前記配置可能領域に前記画像オブジェクトが配置された前記印刷対象領域の画像を前記表示部に表示させる表示処理と、
    を実行させ、
    前記領域選択処理は、すでに選択されている前記配置可能領域から別の前記配置可能領域への変更を前記入力部を介して受け付け可能に構成されており、
    前記画像配置処理は、前記領域選択処理による変更後の前記配置可能領域が、特定の対称軸に対して変更前の前記配置可能領域と対称な関係である場合、変更前の前記配置可能領域に配置されている前記画像オブジェクトを、同じサイズのまま、前記対称軸に対して対称な位置に配置させる、
    画像処理プログラム。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像処理プログラムであって、
    前記画像配置処理は、前記画像オブジェクトを、前記配置可能領域内に前記画像オブジェクトが配置されていない余白領域が存在する前記規定サイズ及び前記規定位置で配置するように構成されている、
    画像処理プログラム。
  6. 請求項に記載の画像処理プログラムであって、
    前記画像配置処理は、前記画像オブジェクトを、前記画像オブジェクト全体が前記配置可能領域に含まれ且つ前記画像オブジェクトが前記配置可能領域に内接する前記規定サイズ及び前記規定位置で配置するように構成されている、
    画像処理プログラム。
  7. 請求項に記載の画像処理プログラムであって、
    前記印刷対象領域は、円形状であって、内部に、前記画像オブジェクトを印刷できない同心円の中空領域を有し、
    前記領域選択処理は、前記配置可能領域として、前記印刷対象領域の外縁を形成する円を半割した半円形状の半円領域を選択させることが可能に構成されており、
    前記画像配置処理は、前記領域選択処理により前記半円領域が選択された場合、前記画像オブジェクトを、前記画像オブジェクトが前記半円領域に内接する前記規定サイズ及び前記規定位置で配置するように構成されており、
    前記表示処理は、前記領域選択処理により前記半円領域が選択された場合、前記画像オブジェクトを、前記中空領域内に存在する領域を除いて表示させるように構成されている、
    画像処理プログラム。
  8. 請求項に記載の画像処理プログラムであって、
    前記印刷対象領域は、円形状であって、内部に、前記画像オブジェクトを印刷できない同心円の中空領域を有し、
    前記領域選択処理は、前記配置可能領域として、前記印刷対象領域の外縁を形成する円を半割した半円形状の半円領域を選択させることが可能に構成されており、
    前記画像配置処理は、前記領域選択処理により前記半円領域が選択された場合、前記画像オブジェクトを、前記画像オブジェクトが前記半円領域に内接し且つ前記中空領域に含まれない前記規定サイズ及び前記規定位置で配置するように構成されている、
    画像処理プログラム。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の画像処理プログラムであって、
    前記印刷媒体は、データを記憶可能に構成された、円板状の形状を有する被記憶媒体であり、
    前記印刷対象領域は、前記被記憶媒体における両面のうち一方の面に設けられている、
    画像処理プログラム。
  10. 表示部と、
    入力部と、
    制御部と、
    を備えた情報処理装置であって、
    前記制御部は、
    印刷媒体に設けられた印刷対象領域内に画像オブジェクトを印刷させるために前記画像オブジェクトを配置可能な配置可能領域を、前記入力部を介して選択させる領域選択処理と、
    前記入力部を介して前記画像オブジェクトを選択させる画像選択処理と、
    前記画像選択処理で選択された前記画像オブジェクトを、前記画像オブジェクトの少なくとも一部を前記領域選択処理で選択された前記配置可能領域内に含めるために、前記配置可能領域に応じた規定サイズで前記配置可能領域に応じた規定位置に配置させる画像配置処理と、
    前記画像配置処理により前記配置可能領域に前記画像オブジェクトが配置された前記印刷対象領域の画像を前記表示部に表示させる表示処理と、
    を実行し、
    前記画像配置処理は、
    前記画像オブジェクトを前記規定サイズとは異なる初期サイズで配置する初期配置処理と、
    前記初期配置処理で配置された前記画像オブジェクトのサイズを前記初期サイズから前記規定サイズへ変化させるサイズ変化処理であって、前記変化の過程において前記初期サイズ及び前記規定サイズと異なるサイズが少なくとも1つ含まれる、前記サイズ変化処理と、
    を備える、情報処理装置。
  11. 表示部と、
    入力部と、
    制御部と、
    を備えた情報処理装置であって、
    前記制御部は、
    印刷媒体に設けられた印刷対象領域内に画像オブジェクトを印刷させるために前記画像オブジェクトを配置可能な配置可能領域を、前記入力部を介して選択させる領域選択処理と、
    前記入力部を介して前記画像オブジェクトを選択させる画像選択処理と、
    前記画像選択処理で選択された前記画像オブジェクトを、前記画像オブジェクトの少なくとも一部を前記領域選択処理で選択された前記配置可能領域内に含めるために、前記配置可能領域に応じた規定サイズで前記配置可能領域に応じた規定位置に配置させる画像配置処理と、
    前記画像配置処理により前記配置可能領域に前記画像オブジェクトが配置された前記印刷対象領域の画像を前記表示部に表示させる表示処理と、
    を実行し、
    前記領域選択処理は、すでに選択されている前記配置可能領域から別の前記配置可能領域への変更を前記入力部を介して受け付け可能に構成されており、
    前記画像配置処理は、前記領域選択処理による変更後の前記配置可能領域が、特定の対称軸に対して変更前の前記配置可能領域と対称な関係である場合、変更前の前記配置可能領域に配置されている前記画像オブジェクトを、同じサイズのまま、前記対称軸に対して対称な位置に配置させる、
    情報処理装置。
  12. 表示部及び入力部を備えた情報処理装置で用いられる画像処理方法であって、
    印刷媒体に設けられた印刷対象領域内に画像オブジェクトを印刷させるために前記画像オブジェクトを配置可能な配置可能領域を、前記入力部を介して選択させる領域選択ステップと、
    前記入力部を介して前記画像オブジェクトを選択させる画像選択ステップと、
    前記画像選択ステップで選択された前記画像オブジェクトを、前記画像オブジェクトの少なくとも一部を前記領域選択ステップで選択された前記配置可能領域内に含めるために、前記配置可能領域に応じた規定サイズで前記配置可能領域に応じた規定位置に配置させる画像配置ステップと、
    前記画像配置ステップにより前記配置可能領域に前記画像オブジェクトが配置された前記印刷対象領域の画像を前記表示部に表示させる表示ステップと、
    を備え
    前記画像配置ステップは、
    前記画像オブジェクトを前記規定サイズとは異なる初期サイズで配置する初期配置ステップと、
    前記初期配置ステップで配置された前記画像オブジェクトのサイズを前記初期サイズから前記規定サイズへ変化させるサイズ変化ステップであって、前記変化の過程において前記初期サイズ及び前記規定サイズと異なるサイズが少なくとも1つ含まれる、前記サイズ変化ステップと、
    を備える、画像処理方法。
  13. 表示部及び入力部を備えた情報処理装置で用いられる画像処理方法であって、
    印刷媒体に設けられた印刷対象領域内に画像オブジェクトを印刷させるために前記画像オブジェクトを配置可能な配置可能領域を、前記入力部を介して選択させる領域選択ステップと、
    前記入力部を介して前記画像オブジェクトを選択させる画像選択ステップと、
    前記画像選択ステップで選択された前記画像オブジェクトを、前記画像オブジェクトの少なくとも一部を前記領域選択ステップで選択された前記配置可能領域内に含めるために、前記配置可能領域に応じた規定サイズで前記配置可能領域に応じた規定位置に配置させる画像配置ステップと、
    前記画像配置ステップにより前記配置可能領域に前記画像オブジェクトが配置された前記印刷対象領域の画像を前記表示部に表示させる表示ステップと、
    を備え、
    前記領域選択ステップは、すでに選択されている前記配置可能領域から別の前記配置可能領域への変更を前記入力部を介して受け付け可能に構成されており、
    前記画像配置ステップは、前記領域選択ステップによる変更後の前記配置可能領域が、特定の対称軸に対して変更前の前記配置可能領域と対称な関係である場合、変更前の前記配置可能領域に配置されている前記画像オブジェクトを、同じサイズのまま、前記対称軸に対して対称な位置に配置させる、
    画像処理方法。
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