JP6929807B2 - シール材 - Google Patents

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Description

本発明は、油空圧機器などにおけるロッド(ピストンロッド)とシリンダとの摺動隙間に用いられるシール構造に用いられるシール材に関する。
油圧機器におけるシリンダとロッド(ピストンロッド)との摺動隙間には、油室に導入される作動油の漏れ(高圧側から低圧側への作動油の漏れ)を防止するとともに、ロッドの往復運動を円滑に実現するために、シリンダに設けられたシール溝にシール材が嵌め入れられるシール構造が採用されている。このようなシール構造は、特開2014−214768号公報(特許文献1)に開示されている。
特開2014−214768号公報
近年、シール構造によるシール性能をより高める仕様が求められている。一方で、特許文献1に開示されるシール構造においては、高圧側に位置する第1シール材と第2シール材との間に、高圧の作動油が蓄圧される場合がある。この蓄圧された作動油を高圧側に逃がすために、各シール材の高圧側の面に蓄圧防止溝が設けられる構造が開発されている。
しかし、このように蓄圧防止溝を設けた場合であっても、各シール材の外周面側がシール溝の底面に圧接されることにより、シール材がシール溝に密着して、高圧側への作動油の逃がしルートが確保されず、低圧側への作動油の漏れが懸念される。
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、第1シール材と第2シール材との間に高圧の作動油が蓄圧されることをさらに抑制することが可能な構成を備える、シール材を提供することにある。
この発明に基づいたシール材においては、油空圧機器におけるシリンダとロッドとの摺動隙間に設けられ、上記シリンダに設けられたシール溝に載置される、高圧側と低圧側とを仕切る環状形状のシール材であって、環状形状のシール材本体と、上記シール材本体の高圧側に設けられ、半径方向に延びる蓄圧防止溝と、上記シール材本体の外周側面には、上記蓄圧防止溝に対応する位置に設けられ、上記ロッドの摺動方向に沿って延びる形態を有する蓄圧開放溝と、を備える。
他の形態においては、上記蓄圧防止溝は、上記シール材本体の周方向に沿って90度ピッチで、4箇所に設けられ、上記蓄圧開放溝は、上記蓄圧防止溝が設けられる位置に対応して、上記シール材本体の外周面方向に沿って90度ピッチで、4箇所に設けられている。
他の形態においては、上記蓄圧開放溝の低圧側は、当該シール材本体の下面において開放している。
このシール材によれば、第1シール材と第2シール材との間に高圧の作動油が蓄圧されることをさらに抑制することが可能な構成を備える、シール材を提供することを可能とする。
実施の形態の油圧機器に採用されるシール構造を示す断面図である。 実施の形態のシール材の斜視図である。 実施の形態のシール材の平面図である。 図3中のIVで囲まれた領域の部分拡大図である。 図4中のV方向矢視の部分拡大図である。 図5中のVI−VI方向矢視断面図である。 実施の形態の蓄圧開放溝の溝形状を示す図である。 他の形態の蓄圧開放溝の溝形状を示す図である。 他の形態の蓄圧開放溝の溝形状を示す図である。
本発明に基づいた各実施の形態におけるシール材について、以下、図を参照しながら説明する。以下に説明する各実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。以下では、油空圧機器の一例として油圧シリンダを挙げているが、油圧シリンダに限定されず、広く油空圧機器に適用することが可能である。
(シール構造)
図1を参照して、本実施の形態におけるシール構造について説明する。図1は、実施の形態における油圧シリンダに採用されるシール構造を示す断面図である。図1中において、シリンダ1およびロッド(ピストンロッド)2は、説明の便宜上破線で図示している。図1に示すシール構造は、ロッド2との圧接およびロッド2の往復運動(図1中の上下方向)にともなって変形するが、シール構造を明確に理解するため、シール構造には圧力が加わっていない状態を図示している。
ロッド2の外周面の周方向に沿って環状の第1シール溝10Aが設けられている。この第1シール溝10Aには、シリンダ1とロッド2との摺動隙間を塞ぐ第1シール材100が収容される。この第1シール材100は、メインシール材を構成する。
ロッド2の外周面の周方向に沿って環状に設けられ、第1シール溝10Aよりも高圧側に、第2シール溝20Aが設けられている。図視において、上方側に高圧の油圧室が設けられている。第2シール溝20Aには、シリンダ1とロッド2との摺動隙間を塞ぐ第2シール材200が収容される。第2シール材200は、補助シール材を構成する。
本実施の形態では、第1シール材100および第2シール材200には、同一形態のシール材が用いられている。以下では、シール材100と総称する。
本実施の形態では、第1シール溝10Aを挟んで、第2シール溝20Aとは反対側に、ロッド2の外周面の周方向に沿って環状に設けられた第3シール溝30Aが設けられている。第3シール溝30Aには、シリンダ1とロッド2との摺動隙間を塞ぐ第3シール材300が収容される。この第3シール材300は、外部からのダストの侵入を防止するためのダストシール材を構成する。
図視において、上方側の油圧室が設けられる側が高圧側となり、下方側が大気の低圧側となる。本実施の形態では、ダストシール材を設ける構成を採用している。
(シール材100)
図2から図7を参照して、本実施の形態のシール材100の構造について説明する。図2は、シール材100の斜視図、図3は、シール材100の平面図、図4は、図3中のIVで囲まれた領域の部分拡大図、図5は、図4中のV方向矢視の部分拡大図、図6は、図5中のVI−VI方向矢視断面図、図7は、蓄圧開放溝12の底面図である。
図2から図6を参照して、このシール材100は環状形状のシール材本体10を有し、高圧側に開放側を有する略U字形状の断面形状を有している。シール材本体10は、ウレタン樹脂等の合成樹脂、天然ゴム、または、合成ゴムにより一体成型されている。
図6の断面によく表れるように、シール材本体10は略U字形状の断面形状において、外側において上方に延びる外側リップ部10aと、内側において上方に延びる内側リップ部10bとを含む。外側リップ部10aの方が、内側リップ部10bに比べて上方に長くなるように設けられている。
シール材本体10の上面側(高圧側)には、平面視において半径方向に延びる蓄圧防止溝11が設けられている。本実施の形態では、90度ピッチで、周方向に沿って90度ピッチで、4箇所の位置に蓄圧防止溝11が設けられている。
蓄圧防止溝11は、外側リップ部10aと内側リップ部10bとに跨るように設けられている。蓄圧防止溝11の位置、数量は、要求される性能に応じて適宜変更することが可能である。蓄圧防止溝11の幅L1は、約3mm〜8mm程度である。蓄圧防止溝11の深さD1は、約0.3mm〜0.8mm程度である。
図4から図5を参照して、シール材本体10の外周側面には、蓄圧防止溝11が設けられる位置に対応して、シール材本体10の外周面方向に沿って90度ピッチで、4箇所に設けられている。蓄圧開放溝12の位置、数量は、要求される性能に応じて適宜変更することが可能であるが、設けられる場合には、蓄圧防止溝11に対応して設けられる。
蓄圧開放溝12の上端は、外側リップ部10aのリップ先端部R1からの距離L4が、約1mm以上の位置からロッドの摺動方向に沿って延びるように設けられている。先端から下方に向って徐々に深くなるように設けられる。最も深くなる位置までの距離L3は、約1mm〜約1.5mmである。また、幅L2は、約1mm〜2.5mmで設けられる。
蓄圧開放溝12の下端(低圧側)は、シール材本体10の下面において開放している。蓄圧開放溝12の深さL5は、約0.5mm〜約1.2mm程度である。シール材本体10の下面の角部の全周には、約45度の面取部(C面)が設けられている。
図7に示すように、本実施の形態の蓄圧開放溝12の溝の形状は、半円形形状を有している。
以上本実施の形態におけるシール材本体10によれば、蓄圧防止溝11が設けられる位置に対応して、蓄圧開放溝12が設けられている。これにより、たとえば、図1に示すように、第1シール材と第2シール材との間に、高圧の作動油が蓄圧される状況において、各シール材の外周面側がシール溝の底面に圧接される状況になっても、蓄圧防止溝11が設けられる位置に対応して、蓄圧開放溝12が設けられていることで、高圧側への作動油の逃がしルートが、蓄圧開放溝12および蓄圧防止溝11により確保され、第1シール材と第2シール材との間に高圧の作動油が蓄圧されることをさらに抑制することを可能とする。
その結果、低圧側への作動油の漏れを防止し、信頼性の高いシール構造を実現することが可能となる。
図8および図9を参照して、蓄圧開放溝12の溝の他の形状について説明する。なお、図7に示したように、本実施の形態の蓄圧開放溝12の溝の形状は、半円形形状の場合を採用したが、この形状に限定されず、図8に示すような台形形状の溝形状、図9に示すような長方形形状の溝形状であっても構わない。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 シリンダ、2 ロッド、10 シール材、10A 第1シール溝、10a 外側リップ部、10b 内側リップ部、11 蓄圧防止溝、12 蓄圧開放溝、20A 第2シール溝、300 ダストシール材(第3シール材)、30A 第3シール溝、100 メインシール材(第1シール材)、200 補助シール材(第2シール材)。

Claims (3)

  1. 油空圧機器におけるシリンダとロッドとの摺動隙間に設けられ、前記シリンダに設けられたシール溝に載置される、高圧側と低圧側とを仕切る環状形状のシール材であって、
    環状形状のシール材本体と、
    前記シール材本体の高圧側に設けられ、半径方向に延びる蓄圧防止溝と、
    前記シール材本体の外周側面には、前記蓄圧防止溝に対応する位置に設けられ、前記ロッドの摺動方向に沿って延びる形態を有する蓄圧開放溝と、
    を備え、
    前記蓄圧開放溝の形状は、半円形形状である、シール材。
  2. 前記蓄圧防止溝は、前記シール材本体の周方向に沿って90度ピッチで、4箇所に設けられ、
    前記蓄圧開放溝は、前記蓄圧防止溝が設けられる位置に対応して、前記シール材本体の外周面方向に沿って90度ピッチで、4箇所に設けられている、請求項1に記載のシール材。
  3. 前記蓄圧開放溝の低圧側は、当該シール材本体の下面において開放している、請求項1または請求項2に記載のシール材。
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