JP6926372B2 - ドクター装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ドクターブレードを固定するドクター装置に関する。
従来、ドクターブレードを固定するドクター装置として、例えば以下に示す特許文献1に開示されているドクターホルダーがある。ここで、ドクターブレードは、グラビア印刷等に用いる版胴の版面に着いた余分なインキをかき取るための薄い板状の部材である。
このドクターホルダーは、ドクターホルダー本体と、押さえ板と、支持部材と、固定部材とを備えている。
ドクターホルダー本体は、ドクターブレードを支持する部材であって、ドクターブレードを支持するための平坦面を有している。押さえ板は、弾性を有する薄い帯状の部材であって、幅方向の一端部でドクターブレードをドクターホルダー本体の平坦面に押しつける部材である。押さえ板は、ドクターホルダー本体と対向して設けられている。支持部材は、押さえ板の一端部と他端部の間であって、押さえ板の反ドクターホルダー本体側(つまり上側)に、押さえ板に当接し、押さえ板の他端部を反ドクターホルダー本体側に変位させることで、押さえ板の一端部をドクターホルダー本体側に変位させるための支点となる部材である。支持部材は、ボルトによって、ドクターホルダー本体に固定されている。固定部材は、押さえ板の他端部を反ドクターホルダー本体側(つまり上側)に変位させる部材である。
ドクターブレードは、ドクターホルダー本体の平坦面と押さえ板の一端部の間に基端部を挿入し、先端部を前側に突出させた状態で配置される。固定部材によって押さえ板の他端部を上側に変位させると、支持部材を支点として押さえ板の一端部がドクターホルダー本体側に変位する。その結果、ドクターブレードは、押さえ板の一端部によってドクターホルダー本体の平坦面に押しつけられ固定される。つまり、ドクターホルダー本体と押さえ板によって挟持され固定される。
特開平10−272757号公報
ところで、ドクターブレードの保持力は、ドクターホルダー本体と押さえ板によって挟持される部分の面積に比例する。ここで、ドクターホルダー本体と押さえ板によって挟持される部分の面積とは、ドクターホルダー本体と押さえ板によってドクターブレードが挟持されている状態において、ドクターブレードとドクターホルダー本体の接触部分と、ドクターブレードと押さえ板の接触部分のうち、ドクターブレードの板厚方向で重なった部分の面積のことである。ドクターホルダー本体と押さえ板によって挟持される部分の面積が大きいほど摩擦力が大きく、ドクターブレードの保持力も大きくなる。
ドクターブレードのうち、ドクターホルダー本体上に配置されている部分の下面は、ドクターホルダー本体の平坦面に接触している。しかし、押さえ板は、弾性を有する薄い帯状の部材であり、ドクターブレードをドクターホルダー本体に押しつけたときに湾曲するため、ドクターホルダー本体上に配置されている部分の上面全体に接触することはできない。そのため、ドクターホルダー本体と押さえ部材によって挟持される部分の面積を大きくすることが困難であった。つまり、ドクターブレードの保持力を向上させることが困難であった。
本願発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ドクターブレードの保持力を向上させることができるドクター装置を提供することを目的とする。
上記課題を達成するためになされたドクター装置は、ドクターブレードを支持する支持部を有する支持部材と、弾性を有する帯状の部材であって、支持部材と対向して設けられ、支持部材との間にドクターブレードが配置され、幅方向の一端部でドクターブレードを支持部に押しつける押さえ部材と、押さえ部材の一端部と他端部の間であって、押さえ部材の反支持部材側で押さえ部材に当接し、押さえ部材の他端部を反支持部材側に変位させることで押さえ部材の一端部を支持部材側に変位させるための支点となる支点部を有する支点部材と、押さえ部材の他端部を反支持部材側に変位させる固定部材と、を備え、固定部材によって押さえ部材の他端部を反支持部材側に変位させることで、支点部を支点として押さえ部材の一端部を支持部材側に変位させ、押さえ部材の一端部によってドクターブレードを支持部に押しつけてドクターブレードを固定するドクター装置であって、ドクターブレードと支持部材の間に設けられ、押さえ部材でドクターブレードを支持部に押しつけたときに、ドクターブレードの支持部材側の表面に当接するとともに、ドクターブレードの押さえ部材側の表面を押さえ部材に当接させる押し上げ部材を有し、前記押し上げ部材は、弾性を有する帯状の部材であって、前記ドクターブレードと前記支持部材の間に設けられ、幅方向の一端部が前記押さえ部材の一端部側に、他端部が前記押さえ部材の他端部側に配置され、前記固定部材によって前記他端部を前記押さえ部材の前記他端部とともに前記反支持部材側に変位させることで、前記ドクターブレードの前記支持部材側の表面に当接するとともに、前記ドクターブレードを前記押さえ部材側に押し上げて前記ドクターブレードの前記押さえ部材側の表面を前記押さえ部材に当接させる。
この構成によれば、押し上げ部材は、ドクターブレードと支持部材の間に設けられており、押さえ部材でドクターブレードを支持部に押しつけたときに、ドクターブレードの支持部材側の表面に接触する。また、押し上げ部材は、押さえ部材でドクターブレードを支持部に押しつけたときに、ドクターブレードの押さえ部材側の表面を押さえ部材に接触させる。そのため、押さえ部材が湾曲してもドクターブレードの押さえ部材側の表面と押さえ部材の接触部分を、従来に比べ大きくすることができる。従って、ドクターブレードの挟持される部分の面積を、従来に比べ大きくすることができる。その結果、ドクターブレードの保持力を向上させることができる。
この構成によれば、押さえ部材でドクターブレードを支持部に押しつけたときに、ドクターブレードの支持部材側の表面に当接するとともに、ドクターブレードの押さえ部材側の表面を押さえ部材に確実に当接させることができる。
ドクター装置の押し上げ部材は、前記押し上げ部材は、前記支持部に、ドクターブレード側に突出するように設けられ、前記押さえ部材で前記ドクターブレードを前記支持部に押しつけたときに、前記ドクターブレードの前記支持部材側の表面に当接するとともに、前記ドクターブレードを前記押さえ部材側に押し上げて前記ドクターブレードの前記押さえ部材側の表面を前記押さえ部材に当接させることが好ましい。
この構成によれば、押さえ部材でドクターブレードを支持部に押しつけたときに、ドクターブレードの支持部材側の表面に当接するとともに、ドクターブレードの押さえ部材側の表面を押さえ部材に確実に当接させることができる。
第1実施形態におけるドクター装置の側面図である。 図1におけるドクターブレードの上面図である。 図1における支持部材の上面図である。 図1における押さえ部材の上面図である。 図1における支点部材の側面図である。 図1におけるカム部材の上面図である。 図6におけるVII−VII矢視断面図である。 図1におけるレバー部材の上面図である。 図1における押し上げ部材の上面図である。 ドクターブレード固定前の第1実施形態におけるドクター装置の側面図である。 押さえ部材と押し上げ部材の間にドクターブレードが挿入された第1実施形態におけるドクター装置の側面図である。 第2実施形態におけるドクター装置の側面図である。 図12における押し上げ部材周辺の部分拡大図である。 図12における支持部材の上面図である。
次に実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図9を参照して本形態のドクター装置の構成について説明する。ここで、図1は、本形態におけるドクター装置の側面図である。図2は、図1におけるドクターブレードの上面図である。図3は、図1における支持部材の上面図である。図4は、図1における押さえ部材の上面図である。図5は、図1における支点部材の側面図である。図6は、図1におけるカム部材の上面図である。図7は、図6におけるVII−VII矢視断面図である。図8は、図1におけるレバー部材の上面図である。図9は、図1における押し上げ部材の上面図である。なお、図中における前後方向、左右方向及び上下方向は、方向を区別するために便宜的に記載したものである。
図1に示すドクター装置1は、ドクターブレードDBを固定する装置である。ここで、ドクターブレードDBは、グラビア印刷等に用いる版胴の版面に着いた余分なインキをかき取るための部材である。図1及び図2に示すように、ドクターブレードDBは、左右方向に長い薄い帯状の金属を板厚方向に2枚積層して構成されている。図1に示すように、ドクター装置1は、支持部材10と、押さえ部材11と、支点部材12と、固定部材13と、押し上げ部材14とを備えている。
支持部材10は、剛性を有する、つまり弾性変形が規制された所定厚さの長方形状の金属からなる部材であって、幅方向の一端部10aでドクターブレードDBを支持する部材である。具体的には、図3に示すように、剛性を有する所定厚さの左右方向に長い長方形状の金属からなる部材であって、前側の一端部10aでドクターブレードDBを支持する部材である。図1及び図3に示すように、支持部材10は、支持部100と、カム溝部101と、レバー溝部102と、ねじ孔部103とを備えている。
支持部100は、一端部10aの上側に設けられたドクターブレードDBを支持するための部位である。支持部100の上面には、ドクターブレードDBを支持するための左右方向に長い長方形状の平坦面100aが形成されている。平坦面100aの前後方向の寸法は、ドクターブレードDBの前後方向の寸法より小さい設定されている。ドクターブレードDBの前後方向の寸法の1/2程度に設定されている。平坦面100aの左右方向の寸法は、ドクターブレードDBの左右方向の寸法と同一になるように設定されている。
カム溝部101は、後述する固定部材13のカム部材130を周方向に回動可能に保持するための部位である。具体的には、支持部材10の上面に形成された、一端部10aと他端部10bの間を左右方向に延びる、断面が略半円形状をなす溝である。カム溝部101の略半円形状の断面の直径は、後述するカム部材130の円弧面130bの直径よりわずかに大きくなるように設定されている。
レバー溝部102は、後述する固定部材13のレバー部材131を収容するための部位である。具体的には、支持部材10の上面に形成された、カム溝部101から他端部10bにかけて延びる溝である。レバー溝部102は、レバー部材131の形状に合わせ、左右方向の2箇所に形成されている。
ねじ孔部103は、支点部材12を固定するための部位である。具体的には、支持部材10の上面に形成された、カム溝部101よりも前側に左右方向に間隔をあけて複数設けられる、後述する支点部材12のねじ部122と螺合する雌ねじ孔である。
図1に示す押さえ部材11は、弾性を有する薄い帯状の金属からなる部材であって、支持部材10の上側に支持部材10と対向して設けられ、幅方向の一端部11aでドクターブレードDBを支持部100に押しつける部材である。具体的には、図4に示すように、左右方向に長い弾性を有する薄い帯状の金属からなる部材であって、前側の一端部11aでドクターブレードDBを支持部100に押しつける部材である。押さえ部材11の前後方向の寸法は、押さえ部材11の一端部11a側の先端を支持部材10の一端部10a側の先端に揃えた状態で、支持部材10の上側に配置したときに、押さえ部材11の他端部11bがカム溝部101の上側に位置するように設定されている。押さえ部材11の左右方向の寸法は、支持部100の左右方向の寸法と同一になるように設定されている。押さえ部材11は、だるま孔部110と、切り欠き部111と備えている。
だるま孔部110は、図1に示すように、後述するねじ孔部103に螺合した支点部材12が挿通する孔である。図4に示すように、だるま孔部110は、後述する支点部材12の頭部120が挿通可能な大径部110aと、後述する支点部材12の軸部121だけが挿通可能な前後方向に延びる小径部110bとを備えている。だるま孔部110は、一端部11aと他端部11bの間であって、他端部11bに近い位置に、大径部110aを後側、小径部110bを前側にした状態で設けられている。支持部材10のねじ孔部103と対応した位置に、左右方向に沿って複数設けられている。
切り欠き部111は、後述するように、カム部材130を回動させるためにレバー部材131を垂直に起こしたときに、レバー部材131との干渉を避けるために略方形状に切り欠かれた部位である。切り欠き部111は、押さえ部材11の後側の他端部11bに、レバー部材131の形状に合わせて、設けられている。
図1に示す支点部材12は、金属からなる部材であり、押さえ部材11の一端部11aと他端部11bの間であって、押さえ部材11の反支持部材10側(つまり上側)で、押さえ部材11の他端部11bを反支持部材10側に変位させることで押さえ部材11の一端部11aを支持部材10側に変位させるための支点を形成する部材である。図5に示すように、支点部材12は、頭部120と、軸部121と、ねじ部122とを備えている。
頭部120は、押さえ部材11の一端部11aと他端部11bの間であって、押さえ部材11の上側で押さえ部材11に当接し、支点となる支点部を形成する円板状の部位である。頭部120の外径寸法は、大径部110aを挿通できるが小径部110bを挿通できないように設定されている。具体的には、だるま孔部110の大径部110aより小さく、かつ、小径部110bより大きく設定されている。
軸部121は、頭部120の下側に形成され、支持部材10の上側の所定位置に頭部120を配置するための所定の軸方向長さを有する円柱状の部位である。軸部121の外径寸法は、大径部110a及び小径部110bを挿通できるように設定されている。具体的には、だるま孔部110の大径部110a及び小径部110bより小さく設定されている。また、軸部121の軸方向寸法は、ドクターブレードDBの固定前には、支持部材10と押さえ部材11の間に、ドクターブレードDBを配置するのに充分な隙間が形成され、ドクターブレードDBの固定時には、押さえ部材11を支持部材10側に充分に変位させることができるように設定されている。
ねじ部122は、支持部材10のねじ孔部103と螺合することで、支点部材12を支持部材10に固定する円柱状の雄ねじである。
図1に示す固定部材13は、押さえ部材11の他端部11bを反支持部材10側(つまり上側)に変位させることで、支点部材12を支点として押さえ部材11の一端部11aを支持部材10側に変位させ、押さえ部材11でドクターブレードDBを支持部材10に押しつけて固定する部材である。また、押さえ部材11の他端部11bとともに、押し上げ部材14の他端部14bを反支持部材10側に変位させる部材でもある。固定部材13は、カム部材130と、レバー部材131とを備えている。
カム部材130は、断面一定の棒状の金属からなる部材であって、周方向に回動して押さえ部材11の他端部11bを反支持部材10側(つまり上側)に変位させることで、支点部材12を支点して押さえ部材11の一端部11aを支持部材10側に変位させる部材である。また、押さえ部材11の他端部11bとともに、押し上げ部材14の他端部14bを反支持部材10側に変位させる部材でもある。具体的には、図6及び図7に示すように、外周に、平坦面130aと、円弧面130bとを有する棒状の部材である。平坦面130aには、レバー部材131を挿入固定するための孔部130cが形成されている。カム部材130は、カム溝部101内に回動可能に保持された状態で、平坦面130aが上側になったときに、平坦面130aが支持部100の平坦面100aと略同一高さになるように、寸法が設定されている。また、平坦面130aが後側に、円弧面130bが上側から前側を経て下側にかけて配置されるようになったときに、押さえ部材11の他端部11bを上側に押し上げられるように、寸法が設定されている。
図1に示すレバー部材131は、図8に示すように、略Y字棒状の金属からなる部材であって、カム部材130を回動させるための部材である。レバー部材131は、図6及び図7に示す孔部130cに、端部131aが挿入され固定されている。
図1に示す押し上げ部材14は、ドクターブレードDBと支持部材10の間に設けられ、押さえ部材11でドクターブレードDBを支持部100に押しつけたときに、ドクターブレードDBの下面及び支持部100の平坦面100aに当接するとともに、ドクターブレードDBを平坦面100aから上側に押し上げてドクターブレードDBの上面を押さえ部材11に当接させる部材である。具体的には、弾性を有する帯状の金属からなる部材であって、幅方向の一端部14aが押さえ部材11の一端部11a側に、他端部14bが押さえ部材11の他端部11b側に配置され、固定部材13によって他端部14bを押さえ部材11の他端部11bとともに上側に変位させることで、ドクターブレードDBの下面及び支持部100に当接するとともに、ドクターブレードDBを平坦面100aから上側に押し上げてドクターブレードDBの上面を押さえ部材11に当接させる部材である。図9に示すように、押し上げ部材14は、だるま孔部140と、切り欠き部141と備えている。
だるま孔部140は、大径部140aと、小径部140bとを備えている。押し上げ部材14の前後方向及び左右方向の寸法は、押さえ部材11の前後方向及び左右方向の寸法と同一である。押し上げ部材14のだるま孔部140及び切り欠き141の寸法は、押さえ部材11のだるま孔部110及び切り欠き部111の寸法と同一である。だるま孔部140及び切り欠き141の配置も、押さえ部材11のだるま孔部110及び切り欠き部111の配置と同一である。押し上げ部材14は、厚さを除いて、押さえ部材11と同一形状である。
図1に示すように、支点部材12は、ねじ部122を支持部材10のねじ孔部103に螺合させた状態で、支持部材10に固定されている。支持部材10のカム溝部101には、固定部材13のカム部材130が回動可能に保持されている。
押し上げ部材14は、だるま孔部140の大径部140aを支点部材12の頭部120に挿通させた後に後側に移動させることで、だるま孔部140の小径部140bが支点部材12の軸部121に挿通した状態で支持部材10の上側に配置されている。押し上げ部材14の一端部14aは、支持部材10の一端部10aの上側に、他端部14bはカム部材130の上側にそれぞれ配置されている。
押さえ部材11は、だるま孔部110の大径部110aを支点部材12の頭部120に挿通させた後に後側に移動させることで、だるま孔部110の小径部110bが支点部材12の軸部121に挿通した状態で押し上げ部材14の上側に配置されている。押さえ部材11の一端部11aは押し上げ部材14の一端部14aの上側に、他端部11bは押し上げ部材14の他端部14bの上側にそれぞれ配置されている。
次に、図1、図10及び図11を参照して本形態のドクター装置におけるドクターブレードの取り付け方について説明する。ここで、図10は、ドクターブレード固定前の本形態におけるドクター装置の側面図である。図11は、押さえ部材と押し上げ部材の間にドクターブレードが挿入された本形態におけるドクター装置の側面図である。なお、図中における前後方向及び上下方向は、方向を区別するために便宜的に記載したものである。
まず、図10に示すように、レバー部材131を垂直に起こし、平坦面130aが上側になるようにカム部材130を回動させる。カム部材130が回動し、平坦面130aが上側になると、押さえ部材11及び押し上げ部材14は、ほぼ水平状態になる。その結果、支点部材12の頭部120と押さえ部材11の間に隙間が生じ、押さえ部材11が上下方向に移動可能となる。
図11に示すように、ドクターブレードDBは、押さえ部材11の一端部11aと支持部材10の一端部10aの間に基端部を挿入し、先端部を前側に突出された状態で配置される。具体的には、押さえ部材11の一端部11aと押し上げ部材14の一端部14aの間に基端部を挿入し、先端部を前側に突出された状態で配置される。
その後、図1に示すように、レバー部材131を後側に90度倒し、平坦面130aが後側に、円弧面130bが上側から前側を経て下側にかけて配置されるようにカム部材130を回動させる。カム部材130が回動し、円弧面130bが上側から前側を経て下側にかけて配置されるようになると、押さえ部材11の他端部11b及び押し上げ部材14の他端部14bがカム部材130によって押し上げられ、上側に変位する。押し上げ部材14は、他端部14bが上側に変位することで、一端部14aが支持部材10の一端部10aに押しつけられた状態で当接する。押さえ部材11は、他端部11bが上側に変位することで、頭部120を支点として一端部11aが支持部材10側に変位する。その結果、ドクターブレードDBが押し上げ部材14の一端部14aを介して支持部材10の平坦面100aに押しつけられる。また、押し上げ部材14は、他端部14bが上側に変位することで、ドクターブレードDBの下面に当接するとともに、ドクターブレードDBを平坦面100aから上側に押し上げてドクターブレードDBの上面を押さえ部材11に当接させる。その結果、ドクターブレードDBが、押さえ部材11及び押し上げ部材14に当接した状態で挟持され、支持部100に押しつけられて固定される。
次に、本形態のドクター装置の効果について説明する。
本形態によれば、ドクター装置1は、支持部材10と、押さえ部材11と、支点部材12と、固定部材13と、押し上げ部材14とを備えている。支持部材10は、ドクターブレードDBを支持する部材であって、ドクターブレードDBを支持するための支持部100を有している。押さえ部材11は、弾性を有する帯状の部材であって、支持部材10と対向して設けられ、支持部材10との間にドクターブレードDBが配置され、一端部11aでドクターブレードDBを支持部100に押しつける部材である。支点部材12は、押さえ部材11の一端部11aと他端部11bの間であって、押さえ部材11の上側で押さえ部材に当接し、押さえ部材11の他端部11bを上側に変位させることで、押さえ部材11の一端部11aを支持部材10側に変位させるための支点となる頭部120を有する部材である。固定部材13は、押さえ部材11の他端部11bを上側に変位させる部材である。押し上げ部材14は、ドクターブレードDBと支持部材10の間に設けられ、押さえ部材11でドクターブレードDBを支持部材10に押しつけたときに、ドクターブレードDBの下面に当接するとともに、ドクターブレードDBの上面を押さえ部材11に当接させる部材である。
押し上げ部材14は、ドクターブレードDBと支持部材10の間に設けられており、押さえ部材11でドクターブレードDBを支持部100に押しつけたときに、ドクターブレードDBの下面に接触する。また、押し上げ部材14は、押さえ部材11でドクターブレードDBを支持部100に押しつけたときに、ドクターブレードDBを上側に押し上げてドクターブレードDBの上面を押さえ部材11に接触させる。そのため、押さえ部材11が湾曲しても、ドクターブレードDBの上面と押さえ部材11の接触部分を従来に比べ大きくすることができる。従って、ドクターブレードDBの挟持される部分の面積を、従来に比べ大きくすることができる。その結果、ドクターブレードDBの保持力を向上させることができる。
本形態によれば、押し上げ部材14は、弾性を有する帯状の部材であって、ドクターブレードDBと支持部材10の間に設けられ、一端部14aが押さえ部材11の一端部11a側に、他端部14bが押さえ部材11の他端部11b側に配置され、固定部材13によって他端部14bを押さえ部材11の他端部11bとともに上側に変位させることで、ドクターブレードDBの下面に当接するとともに、ドクターブレードDBを上側に押し上げてドクターブレードDBの上面を押さえ部材11に当接させる。そのため、押さえ部材11でドクターブレードDBを支持部100に押しつけたときに、ドクターブレードDBの下面に当接するとともに、ドクターブレードDBの上面を押さえ部材11に確実に当接させることができる。
なお、本形態では、押さえ部材11及び押し上げ部材14が弾性を有する薄い板状の金属からなる例を挙げているが、これに限られるものではない。押さえ部材11及び押し上げ部材14は、金属以外の材料によって構成されていてもよい。弾性を有するものであればよい。また、押し上げ部材14を、押さえ部材11より弾性変形しやすい構成としてもよい。これにより、ドクターブレードDBの下面により当接しやすくなる。
(第2実施形態)
次に、本形態のドクター装置について説明する。本形態のドクター装置は、第1実施形態のドクター装置に対して、押し上げ部材の構成を変更したものである。
本形態のドクター装置は、押し上げ部材の構成を除いて第1実施形態のドクター装置と同一である。そのため、図12〜図14を参照して押し上げ部材の構成についてのみ説明する。なお、第1実施形態と同一の構成要素は、同一の符号を付し説明を省略する。ここで、図12は、本形態におけるドクター装置の側面図である。図13は、図12における押し上げ部材周辺の部分拡大図である。図14は、図12における支持部材の上面図である。なお、図中における前後方向、左右方向及び上下方向は、方向を区別するために便宜的に記載したものである。
図12に示すドクター装置2は、支持部材10と、押さえ部材11と、支点部材12と、固定部材13と、押し上げ部材15とを備えている。
図12に示す押し上げ部材15は、ドクターブレードDBと支持部材10の間に設けられ、押さえ部材11でドクターブレードDBを支持部100に押しつけたときに、ドクターブレードDBの支持部材10側の表面(つまり下面)及び支持部材10に当接するとともに、ドクターブレードDBを平坦面100aから押さえ部材11側(つまり上側)に押し上げてドクターブレードDBの押さえ部材11側の表面(つまり上面)を押さえ部材11に当接させる部材である。具体的には、支持部100の平坦面100aに、ドクターブレードDB側(つまり上側)に突出するように設けられ、押さえ部材11でドクターブレードDBを支持部100に押しつけたときに、ドクターブレードDBの下面に当接するとともに、ドクターブレードDBを平坦面100aから上側に押し上げてドクターブレードDBの上面を押さえ部材11に当接させる部材である。より具体的には、図12〜図14に示すように、左右方向に細長く、側面が略楔形状である金属ならなる板状の部材である。押し上げ部材15の側面は、他端部15bから一端部15aに向かって徐々に細くなっている。押し上げ部材15の上面は、押さえ部材11でドクターブレードDBを支持部100に押しつけたときに、ドクターブレードDBの下面が当接できるように、下側にわずかに湾曲した湾曲面を有している。押しつけ部材15の前後方向の寸法は、押し上げ部材15の一端部15a側の先端を支持部材10の一端部10a側の先端に揃えた状態で、支持部材10の上側に配置したときに、押し上げ部材15の他端部15bが支点部材12より前側に位置するように設定されている。押し上げ部材15の左右方向の寸法は、支持部100の左右方向の寸法と同一になるように設定されている。押し上げ部材15は、押し上げ部材15の一端部15a側の先端を支持部材10の一端部10a側の先端に揃えた状態で、支持部100の平坦面100aに固定されている。
次に、図12及び図13を参照して本形態のドクター装置におけるドクターブレードの取り付け方について説明する。
図12に示すように、カム部材130が回動し、円弧面130bが上側から前側を経て下側にかけて配置されるようになると、押さえ部材11の他端部11bがカム部材130によって押し上げられ、上側に変位する。押さえ部材11は、他端部11bが上側に変位することで、支点部材12を支点として一端部11aが支持部材10側に変位する。その結果、ドクターブレードDBが、押し上げ部材15を介して支持部100に押しつけられる。ドクターブレードDBと支持部材10の間には、側面が略楔形状の押し上げ部材15が設けられている。押し上げ部材15は、ドクターブレードDBの下面に当接するとともに、ドクターブレードDBを上側に押し上げてドクターブレードDBの上面を押さえ部材11に当接させる。その結果、ドクターブレードDBが、押さえ部材11及び押し上げ部材15に当接した状態で挟持され、支持部100に押しつけられて固定される。
次に、本形態のドクター装置の効果について説明する。
本形態によれば、押し上げ部材15は、支持部100の平坦面100aに、上側に突出するように設けられ、押さえ部材11でドクターブレードDBを支持部100に押しつけたときに、ドクターブレードDBの下面に当接するとともに、ドクターブレードDBを上側に押し上げてドクターブレードDBの上面を押さえ部材に当接させる。そのため、押さえ部材11でドクターブレードDBを支持部100に押しつけたときに、ドクターブレードDBの下面に当接するとともに、ドクターブレードDBの上面を押さえ部材11に確実に当接させることができる。しかも、押し上げ部材15の上面が下側にわずかに湾曲しているため、ドクターブレードDBの下面に確実に接触した状態で、ドクターブレードDBを上側に押し上げることができる。
なお、本形態では、押し上げ部材15が金属からなる例を挙げているが、これに限られるものではない。押し上げ部材15は、金属以外の材料で構成されていてもよい。弾性を有する材料で構成されていてもよい。
本形態では、押し上げ部材15の上面が下側に湾曲している例を挙げているが、これに限られるものではない。湾曲していなくてもよい。側面が略楔形状であればよい。
本形態では、押し上げ部材15が別部材として支持部材10に固定されている例を挙げているが、これに限られるものではない。押し上げ部材15は、支持部材10に一体的に設けられていてもよい。
本形態では、押し上げ部材15が、支持部材10の平坦面100aに左右方向に連続して設けられている例を挙げているが、これに限られるものではない。間隔をあけて左右方向に複数設けられていてもよい。
本発明は、第1及び第2実施形態にのみに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、これら形態を組み合わせることができる。
1、2・・・ドクター装置、10・・・支持部材、10a・・・一端部、10b・・・他端部、100・・・支持部、100a・・・平坦面、101・・・カム溝部、102・・・レバー溝部、103・・・ねじ孔部、11・・・押さえ部材、11a・・・一端部、11b・・・他端部、110・・・だるま孔部、110a・・・大径部、110b・・・小径部、111・・・切り欠き部、12・・・支点部材、120・・・頭部、121・・・軸部、122・・・ねじ部、13・・・固定部材、130・・・カム部材、130a・・・平坦面、130b・・・円弧面、130c・・・孔部、131・・・レバー部材、131a・・・端部、14、15・・・押し上げ部材、14a、15a・・・一端部、14b、15b・・・他端部、140・・・だるま孔部、140a・・・大径部、140b・・・小径部、141・・・切り欠き部、DB・・・ドクターブレード

Claims (2)

  1. ドクターブレードを支持する支持部を有する支持部材と、
    弾性を有する帯状の部材であって、前記支持部材と対向して設けられ、前記支持部材との間に前記ドクターブレードが配置され、幅方向の一端部で前記ドクターブレードを前記支持部に押しつける押さえ部材と、
    前記押さえ部材の前記一端部と他端部の間であって、前記押さえ部材の反支持部材側で前記押さえ部材に当接し、前記押さえ部材の前記他端部を前記反支持部材側に変位させることで前記押さえ部材の前記一端部を支持部材側に変位させるための支点となる支点部を有する支点部材と、
    前記押さえ部材の前記他端部を前記反支持部材側に変位させる固定部材と、
    を備え、前記固定部材によって前記押さえ部材の前記他端部を前記反支持部材側に変位させることで、前記支点部を支点として前記押さえ部材の前記一端部を前記支持部材側に変位させ、前記押さえ部材の前記一端部によって前記ドクターブレードを前記支持部に押しつけて前記ドクターブレードを固定するドクター装置であって、
    前記ドクターブレードと前記支持部材の間に設けられ、前記押さえ部材で前記ドクターブレードを前記支持部に押しつけたときに、前記ドクターブレードの前記支持部材側の表面に当接するとともに、前記ドクターブレードの押さえ部材側の表面を前記押さえ部材に当接させる押し上げ部材を有し、
    前記押し上げ部材は、弾性を有する帯状の部材であって、前記ドクターブレードと前記支持部材の間に設けられ、幅方向の一端部が前記押さえ部材の一端部側に、他端部が前記押さえ部材の他端部側に配置され、前記固定部材によって前記他端部を前記押さえ部材の前記他端部とともに前記反支持部材側に変位させることで、前記ドクターブレードの前記支持部材側の表面に当接するとともに、前記ドクターブレードを前記押さえ部材側に押し上げて前記ドクターブレードの前記押さえ部材側の表面を前記押さえ部材に当接させるドクター装置。
  2. 前記押し上げ部材は、前記支持部に、ドクターブレード側に突出するように設けられ、前記押さえ部材で前記ドクターブレードを前記支持部に押しつけたときに、前記ドクターブレードの前記支持部材側の表面に当接するとともに、前記ドクターブレードを前記押さえ部材側に押し上げて前記ドクターブレードの前記押さえ部材側の表面を前記押さえ部材に当接させる請求項1に記載のドクター装置。
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