JP6926153B2 - 超電導体の冷却装置及び超電導体の冷却方法 - Google Patents

超電導体の冷却装置及び超電導体の冷却方法 Download PDF

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Description

本発明は、超電導体の冷却装置及び超電導体の冷却方法に関する。
高温超電導ケーブル等の超電導電力機器を冷却するための液化冷媒としては、比較的安価で入手し易く、電気絶縁性に優れた液体窒素が一般に使用される。液体窒素を65〜70Kの過冷却温度(サブクール温度)まで冷却する冷凍機としては、GM冷凍機、パルス管冷凍機、スターリング冷凍機、ブレイトン冷凍機等が用いられている。GM冷凍機、パルス管冷凍機は冷凍能力が数10W以下と小さく、数〜数10kWの冷凍能力が必要とされる超電導ケーブル等の超電導電力機器の冷却には適さない。また、スターリング冷凍機も数kWの冷凍能力しかなく、数10kWの冷凍能力が必要とされる場合は、複数台の冷凍機が必要となる。
そこで、ネオン冷媒ガスを用いたブレイトン冷凍機と、液体窒素を真空ポンプで減圧して熱交換することで液体窒素を65〜70Kの過冷却温度(サブクール温度)まで冷却する減圧式冷凍機の2種類の冷凍機を組み合わせて運転する方法が知られている(例えば、特許文献1等)。
また、減圧式冷凍機において、真空ポンプで排出した大気圧の窒素ガスを圧縮機で2MPa以上まで圧縮して、LNG等の液化冷媒と熱交換させて再液化させて回収する方法が知られている(例えば、特許文献2等)。
特開2016−170928号公報 特開2018−189322号公報
減圧式冷凍機では蒸発した低温の窒素ガスを真空ポンプで吸引し、大気中に放出するので、低温の熱エネルギーだけでなく、窒素ガスも無駄に消費される。そのため、頻繁にタンクローリーで液体窒素を補給する必要があり、ランニングコストが高くなる欠点がある。
これに対して、特許文献2では、減圧式冷凍機において、真空ポンプで排出した大気圧の窒素ガスを圧縮機で2MPa以上まで圧縮して、LNG等の液化冷媒と熱交換させて再液化させて回収する方法が開示されている。しかし、この方法では、LNG等が容易に入手できる立地条件が必要であった。
そこで、本発明は、冷媒ガスを浪費せず、冷媒液を過冷却温度まで冷却でき、かつ小型化できる、超電導体の冷却装置及び超電導体の冷却方法を提供することを課題とする。
上記課題は、以下の構成によって解決される。
[1] 第一の冷媒を冷却する冷凍機と、前記第一の冷媒の収容部及び前記冷凍機で冷却された前記第一の冷媒と第二の冷媒との熱交換を行う熱交換部を備え、前記第一の冷媒の収容部が大気圧未満に減圧されている過冷却器と、前記過冷却器の前記熱交換部及び超電導体の冷却部が配置され、前記第二の冷媒が循環する超電導体冷却ラインと、を備える超電導体の冷却装置であって、
前記冷凍機は、前記第一の冷媒のガスを圧縮する圧縮手段と、前記第一の冷媒のガスを断熱膨張させる断熱膨張手段と、前記第一の冷媒のガスを自由膨張させる自由膨張手段と、前記第一の冷媒のガスの間の熱交換を行う熱交換手段と、
前記圧縮手段、前記熱交換手段及び前記断熱膨張手段が配置され、前記第一の冷媒のガスが前記圧縮手段、前記熱交換手段、前記断熱膨張手段、前記熱交換手段、前記圧縮手段の順で循環する第一の供給ラインと、
前記圧縮手段、前記熱交換手段及び前記自由膨張手段が配置され、前記第一の冷媒のガスが前記圧縮手段、前記熱交換手段、前記自由膨張手段の順に流れ、前記第一の冷媒のガスの少なくとも一部を液化して、前記過冷却器の前記第一の冷媒の収容部に供給する第二の供給ラインと、
前記熱交換手段が配置され、前記過冷却器の前記第一の冷媒の収容部から前記第一の冷媒のガスを導出して、前記圧縮手段に前記第一の冷媒のガスを供給する戻りラインと、
を備え、
前記第一の供給ラインと前記第二の供給ラインとは、前記第一の供給ラインの前記圧縮手段の二次側から前記断熱膨張手段の一次側までと、前記第二の供給ラインの前記圧縮手段の二次側から前記自由膨張手段の一次側までのラインの一部を共有しており、前記圧縮手段で圧縮された前記第一の冷媒のガスの一部が前記断熱膨張手段の一次側に供給され、残部が前記自由膨張手段の一次側に供給されるように構成され、
前記第一の供給ラインと前記戻りラインとは、前記第一の供給ラインの前記熱交換手段から前記圧縮手段の一次側までと、前記戻りラインの前記熱交換手段から前記圧縮手段の一次側までのラインの一部を共有しており、前記第一の供給ラインからの前記第一の冷媒のガス及び前記戻りラインからの前記第一の冷媒のガスが前記圧縮手段の一次側に供給されるように構成され、
前記熱交換手段において、前記断熱膨張手段で断熱膨張させた前記第一の冷媒のガスと、前記圧縮手段で圧縮した前記第一の冷媒のガスとの熱交換を行うとともに、前記断熱膨張手段で断熱膨張させた前記第一の冷媒のガスと、前記過冷却器の前記第一の冷媒の収容部から導出した前記第一の冷媒のガスとの熱交換を行うように構成されている、
超電導体の冷却装置。
[2] さらに、
前記圧縮手段の一次側に前記第一の冷媒のガスを供給し、前記過冷却器の前記第一の冷媒の収容部に前記第一の冷媒の液体を供給する冷媒液貯槽と、
前記戻りライン上に前記熱交換手段を迂回して配置された加温手段を有する迂回ラインと、
を備える、[1]に記載の超電導体の冷却装置。
[3] さらに、前記第一の冷媒のガスを大気放出する放出ラインを備える、[1]又は[2]に記載の超電導体の冷却装置。
[4] 前記熱交換手段が、第一の熱交換部と、第二の熱交換部と、第三の熱交換部と、を含み、
前記第一の供給ライン上の、前記圧縮手段の二次側と前記断熱膨張手段の一次側との間に前記第一の熱交換部が配置され、前記断熱膨張手段の二次側と前記圧縮手段の一次側との間に、前記第二の熱交換部及び前記第一の熱交換部がこの順に配置され、
前記第二の供給ライン上の前記圧縮手段の二次側と前記自由膨張手段の一次側との間に、前記第一の熱交換部、前記第二の熱交換部、及び前記第三の熱交換部がこの順に配置され、
前記戻りライン上の前記過冷却器の前記第一の冷媒の収容部と前記圧縮手段の一次側との間に、前記第三の熱交換部、前記第二の熱交換部及び前記第一の熱交換部がこの順に配置される、
[1]〜[3]のいずれか1つに記載の超電導体の冷却装置。
[5] 前記第一の冷媒のガスが窒素ガスであり、前記第一の冷媒の液体が液体窒素である、[1]〜[4]のいずれか1つに記載の超電導体の冷却装置。
[6] 前記圧縮手段による圧縮圧力が0.30〜1MPaである、[1]〜[5]のいずれか1つに記載の超電導体の冷却装置。
[7] [1]〜[6]のいずれか1つに記載の超電導体の冷却装置において、
前記圧縮手段で前記第一の冷媒のガスを圧縮し、
前記圧縮手段で圧縮した前記第一の冷媒のガスを前記熱交換手段に通し、
前記熱交換手段に通した前記第一の冷媒のガスの一部を前記断熱膨張手段に供給して断熱膨張させるとともに、前記熱交換手段に通した前記第一の冷媒のガスの残部を液化させ、液化した前記第一の冷媒の液体を前記自由膨張手段に供給して自由膨張させて第一の冷媒を大気圧未満の過冷却温度のガス及び液体とし、
前記断熱膨張手段で断熱膨張させた前記第一の冷媒のガスを前記熱交換手段に通して、前記圧縮手段で圧縮した前記第一の冷媒のガスと前記断熱膨張手段で断熱膨張させた前記第一の冷媒のガスとの間で熱交換させた後、前記圧縮手段に供給し、
前記自由膨張手段で過冷却温度のガス及び液体とした前記第一の冷媒を前記過冷却器の前記第一の冷媒の収容部に供給し、
前記過冷却器の前記第一の冷媒の収容部から前記第一の冷媒のガスを導出し、前記熱交換手段に通して、前記過冷却器の前記第一の冷媒の収容部から導出した前記第一の冷媒のガスと前記断熱膨張手段で断熱膨張させた前記第一の冷媒のガスとの間で熱交換させた後、前記圧縮手段に供給し、
前記過冷却器の前記熱交換部で前記第一の冷媒の液体と前記第二の冷媒とを熱交換させて前記第二の冷媒を過冷却状態とし、
前記第二の冷媒を前記過冷却器の前記熱交換部と超電導体の冷却部とが配置された超電導体冷却ラインを循環させて、前記超電導体を冷却する、
超電導体の冷却方法。
本発明によれば、冷凍機の作動ガスとして高価で希少なネオンガスやヘリウムガスを使用せず、また、冷媒ガスを浪費せず、冷媒液を過冷却温度(例えば65〜70K)まで冷却でき、かつ小型化できる、超電導体の冷却装置及び超電導体の冷却方法を提供できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る超電導体の冷却装置の概略構成を示す系統図である。
本明細書において、「〜」を用いて表される数値範囲は「〜」の両側の数値を含むものとする。
本明細書において、「過冷却」の語は、液体の温度がその沸点よりも低い状態をいう。液体が液体窒素である場合、その温度が約77K(沸点)よりも低い状態をいう。また、「過冷却温度」の語は、液体の沸点よりも低い温度をいう。液体が液体窒素である場合、過冷却温度は、約77Kよりも低い温度をいう。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、冷媒を循環利用することにより、冷媒の浪費を抑えられ、さらに、圧縮した冷媒を自由膨張させる(等エンタルピー膨張させる)ことにより、過冷却温度まで冷媒を冷却でき、冷凍機を複数台使用しなくても十分な冷却効果を得られることを知得し、本発明を完成させた。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の実施の形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさ、厚さ及び寸法等は、実際の超電導体の冷却装置の寸法関係とは異なる場合がある。
図1は、本発明の実施の形態に係る超電導体の冷却装置の概略構成を示す系統図である。
図1に示す本実施形態の超電導体の冷却装置1は、第一の冷媒を冷却する冷凍機50と、前記第一の冷媒の収容部52及び前記冷凍機で冷却された前記第一の冷媒と第二の冷媒との熱交換を行う熱交換部53を備え、前記第一の冷媒の収容部52が大気圧未満に減圧されている過冷却器51と、前記過冷却器51の前記熱交換部53及び超電導体の冷却部54が配置され、前記第二の冷媒が循環する超電導体冷却ライン104と、を備える超電導体の冷却装置である。
前記冷凍機50は、前記第一の冷媒のガスを圧縮する圧縮手段11と、前記第一の冷媒のガスを断熱膨張させる断熱膨張手段13と、前記第一の冷媒の液体を自由膨張させる自由膨張手段14と、前記第一の冷媒のガスの間の熱交換を行う熱交換手段12と、前記圧縮手段11、前記熱交換手段12及び前記断熱膨張手段13が配置され、前記第一の冷媒のガスが前記圧縮手段11、前記熱交換手段12、前記断熱膨張手段13、前記熱交換手段12、前記圧縮手段11の順で循環する第一の供給ライン101と、前記圧縮手段11、前記熱交換手段12及び前記自由膨張手段14が配置され、前記第一の冷媒のガスが前記圧縮手段11、前記熱交換手段12の順に流れ、前記熱交換手段12で前記第一の冷媒のガスを液化し、前記自由膨張手段14で前記第一の冷媒を過冷却状態として、前記過冷却器51の前記第一の冷媒の収容部52に供給する第二の供給ライン102と、前記熱交換手段12が配置され、前記過冷却器51の前記第一の冷媒の収容部52から前記第一の冷媒のガスを導出して、前記圧縮手段11に前記第一の冷媒のガスを供給する戻りライン103と、を備える。
前記第一の供給ライン101と前記第二の供給ライン102とは、前記第一の供給ライン101の前記圧縮手段11の二次側から前記断熱膨張手段13の一次側までと、前記第二の供給ライン102の前記圧縮手段11の二次側から前記自由膨張手段14の一次側までのラインの一部を共有しており、前記圧縮手段11で圧縮された前記第一の冷媒のガスの一部が前記断熱膨張手段13の一次側に供給され、残部が熱交換手段12で液化された後に前記自由膨張手段14の一次側に供給されるように構成されている。
前記第一の供給ライン101と前記戻りライン103とは、前記第一の供給ライン101の前記熱交換手段12から前記圧縮手段11の一次側までと、前記戻りライン103の前記熱交換手段12から前記圧縮手段11の一次側までのラインの一部を共有しており、前記第一の供給ライン101からの前記第一の冷媒のガス及び前記戻りライン103からの前記第一の冷媒のガスが前記圧縮手段11の一次側に供給されるように構成されている。
前記熱交換手段12において、前記断熱膨張手段13で断熱膨張させた前記第一の冷媒のガスと、前記圧縮手段11で圧縮した前記第一の冷媒のガスとの熱交換を行うとともに、前記断熱膨張手段13で断熱膨張させた前記第一の冷媒のガスと、前記過冷却器51の前記第一の冷媒の収容部52から導出した前記第一の冷媒のガスとの熱交換を行うように構成されている。
前記圧縮手段11は、第一の冷媒のガスを圧縮して、高圧のガスを生成できればよく、特に限定されないが、例えば、ターボ圧縮機、容積型圧縮機等の圧縮機を使用できる。圧縮手段による圧縮圧力は、特に限定されないが、0.3〜1MPaが好ましく、0.4〜0.6MPaがより好ましい。
前記熱交換手段12は、特に限定されないが、小型化及び高性能化の観点から、アルミプレートフィン熱交換器が好ましい。
前記断熱膨張手段13は、圧縮手段11で圧縮された第一の冷媒のガスを断熱膨張させて、低温化できれば特に限定されないが、小型化及び高性能化の観点から、膨張タービンが好ましい。
前記自由膨張手段14は、圧縮手段11で圧縮され、熱交換手段12で液化された第一の冷媒を自由膨張させて過冷却状態にできれば特に限定されないが、小型化及び高性能化の観点から、ジュール=トムソン弁等の自由膨張弁が好ましい。
前記自由膨張手段14において、前記第二の供給ライン102を通過する前記第一の冷媒は、エンタルピーが変化することなく膨張するので、温度が前記第一の冷媒の沸点よりも低下する。前記自由膨張手段14では、前記第一の冷媒は、大気圧未満の圧力下でガスと液体とが混合した状態となる。すなわち、第二の供給ライン102から前記過冷却器51の前記第一の冷媒の収容部52に供給される前記第一の冷媒は、通常、ガスと液体とが混合したものである。
本実施形態の超電導体の冷却装置1では、図1に示すように、前記戻りライン103上に真空ポンプ17を配置してもよい。前記戻りライン103上に前記真空ポンプ17を配置することで、前記冷凍機50と前記過冷却器51の前記第一の冷媒の収容部との間で、前記第一の冷媒を循環させやすくなる。
本実施形態の超電導体の冷却装置1では、図1に示すように、前記熱交換手段12が、第一の熱交換部12aと、第二の熱交換部12bと、第三の熱交換部12cと、を含むようにしてもよい。
この場合において、前記第一の供給ライン101上の、前記圧縮手段11の二次側と前記断熱膨張手段13の一次側との間に前記第一の熱交換部12aが配置され、前記断熱膨張手段13の二次側と前記圧縮手段11の一次側との間に、前記第二の熱交換部12b及び前記第一の熱交換部12aがこの順に配置され、前記第二の供給ライン102上の前記圧縮手段11の二次側と前記自由膨張手段14の一次側との間に、前記第一の熱交換部12a、前記第二の熱交換部12b、及び前記第三の熱交換部12cがこの順に配置され、前記戻りライン103上の前記過冷却器51の前記第一の冷媒の収容部52と前記圧縮手段11の一次側との間に、前記第三の熱交換部12c、前記第二の熱交換部12b及び前記第一の熱交換部12aがこの順に配置されることが好ましい。
熱交換手段12における熱交換部の数は、1つ、2つ、又は3つに限定されず、4つ以上であってもよい。熱交換効率と小型化とのバランスから、熱交換手段12における熱交換部の数は、3つが好ましい。
図1では、断熱膨張手段13で断熱膨張された第一の冷媒のガスは、第二の熱交換部12bに供給されるが、第三の熱交換部12cに供給されてもよい。しかし、冷却効率がより高くなることから、断熱膨張手段13で断熱膨張された第一の冷媒のガスは、第二の熱交換部12bに供給することが好ましい。
本実施形態の超電導体の冷却装置1では、図1に示すように、前記圧縮手段11の一次側に前記第一の冷媒のガスを供給し、前記過冷却器51の前記第一の冷媒の収容部52に前記第一の冷媒の液体を供給する冷媒液貯槽15を備えていてもよい。
この場合において、第一の冷媒のガス供給ライン106は、前記冷媒液貯槽15の上端に接続され、前記冷媒液貯槽15で気化した前記第一の冷媒のガスを前記圧縮手段11の一次側に供給することが好ましく、第一の冷媒の液体供給ライン107は、前記冷媒液貯槽15の下端に接続され、前記冷媒液貯槽15に貯留されている前記第一の冷媒の液体を前記過冷却器51の第一の冷媒の収容部52に供給することが好ましい。
前記第一の冷媒のガス供給ライン106には、図1に示すように、開閉バルブ21を設けてもよい。前記開閉バルブ21を前記第一の冷媒のガス供給ライン106上に設けることにより、前記冷媒液貯槽15から前記第一の供給ライン101への前記第一の冷媒のガスの供給を制御できる。
前記第一の冷媒の液体供給ライン107には、図1に示すように、開閉バルブ22を設けてもよい。前記開閉バルブ22を前記第一の冷媒の液体供給ライン107上に設けることにより、前記冷媒液貯槽15から前記過冷却器51の前記第一の冷媒の収容部52への前記第一の冷媒の液体の供給を制御できる。
従来は、1台のネオンガスを作動流体とするブレイトン冷凍機の予備として複数台のヘリウムガスを作動流体とするスターリング冷凍機を配置しており、機器の設置スペース及び配管スペースが必要であった。また、前述した特許文献11に記載されたようにネオンガスを作動流体とするブレイトン冷凍機の予備として液体窒素の減圧式冷凍機を配置した場合、機器の設置スペースの問題だけでなく、過冷却器に液体窒素を常に貯留しておく必要があり、侵入熱によって液体窒素が蒸発するため液体窒素を補給する必要であった。
しかし、本実施形態の超電導体の冷却装置1では、冷媒液貯槽15及び第一の冷媒の液体供給ライン107を備えることにより、圧縮手段11、断熱膨張手段13又は自由膨張手段14等が故障し、第二の供給ライン102から過冷却器51の第一の冷媒の収容部52に過冷却状態の第一の冷媒が供給できなくなった場合であっても、冷媒液貯槽15から第一の冷媒の液体を過冷却器51の第一の冷媒の収容部に供給して、超電導体の冷却部54の冷却を続けられる。そのため、圧縮手段11、断熱膨張手段13又は自由膨張手段14等の故障に備えて予備の冷凍機を複数台配置しておく必要がない。
本実施形態の超電導体の冷却装置1では、図1に示すように、前記戻りライン103上に前記熱交換手段12を迂回して配置された加温手段16を有する迂回ライン105と、を備えていてもよい。
前記加温手段16は、例えば、空温式、スチーム温水式、温水式等の加温器である。
この場合において、前記迂回ライン105と前記戻りライン103との分岐点に三方バルブ23を設け、前記迂回ライン105と前記戻りライン103との合流点に三方バルブ24を設けることが好ましい。三方バルブ23、24を操作することにより、前記過冷却器51の前記第一の冷媒の収容部52から導出された前記第一の冷媒のガスを、前記戻りライン103を通過させて前記圧縮手段11の一次側に供給するか、前記迂回ライン105を通過させて前記圧縮手段11の一次側に供給するかを選択できる。
本実施形態の超電導体の冷却装置1では、図1に示すように、前記戻りライン103上に配置した三方バルブ20に接続される放出ライン108を備えていてもよい。
前記放出ライン108は、前記戻りライン103から前記第一の冷媒のガスを大気中に放出するラインである。
迂回ライン105上に配置した加温手段16により、第一の冷媒のガスを昇温させ、放出ライン108を通じて大気中に放出できる。これにより、冷凍機50をより効率的に冷却できる。前記第一の冷媒のガスを大気中に放出させることにより、前記第一の冷媒のガスを回収するためのタンクの設置を省略することができるので、超電導体の冷却装置1をより小型化できる。
超電導体の冷却装置1が、冷媒液貯槽15、第一の冷媒のガス供給ライン106及び第一の冷媒の液体供給ライン107と、加温手段16及び迂回ライン105と、放出ライン108と、を備えることにより、超電導体の冷却装置1の運転前の予冷時にも冷凍機50を冷却できる。
さらに、超電導体の冷却装置1が冷媒液貯槽15を備えることにより、圧縮手段11、断熱膨張手段13、自由膨張手段14等が故障し、第二の供給ラインの故障時に、第一の冷媒の液体を過冷却器51の第一の冷媒の収容部52に供給し、超電導体の冷却部54を冷却することができる。
すなわち、圧縮機や膨張タービン等の回転機械の故障時に、液体窒素を供給し、冷凍機全体を冷却することができる。これにより、回転機故障時用に予備として、冷凍機を複数台配置する必要がない。また、上記構成は、冷却装置1の運転前の予冷時にも冷凍機50の冷却に使用することができる。
過冷却器51は、第一の冷媒の収容部52と熱交換部53とを備える。
第一の冷媒の収容部52には、自由膨張手段14によって過冷却温度とされた第一の冷媒が収容される。第一の冷媒の収容部52は、通常、第一の冷媒のガス及び液体で満たされている。
熱交換部53では、第一の冷媒と第二の冷媒の熱交換が行われる。熱交換部53は、後述する超電導体冷却ライン104上に配置されている。
超電導体冷却ライン104上には、図1に示すように、過冷却器51の熱交換部53と、超電導体の冷却部54とが配置されている。
熱交換部53で過冷却状態とされた第二の冷媒を超電導体の冷却部54に供給することにより、超電導体を冷却できる。
超電導体冷却ライン104上には、さらに、リザーバー55及び循環ポンプ56が配置されていてもよい。
リザーバー55は、第二の冷媒を収容するタンクである。超電導体冷却ライン104を循環する第二の冷媒の量を所定量に維持する。循環ポンプ56は、超電導体冷却ライン104において第二の冷媒を循環させるポンプである。
上述した構成により、本実施形態の超電導体の冷却装置1は、第一の冷媒を冷凍機50及び過冷却器51に循環させて、過冷却温度とし、第一の冷媒と第二の冷媒とを熱交換さ、第二の冷媒を過冷却状態とし、超電導体の冷却部54を冷却する。これにより、冷媒ガスを浪費せず、冷媒液を過冷却温度まで冷却でき、かつ小型化できる。
前記第一の冷媒は、特に限定されないが、安価であり、冷凍サイクルにより過冷却しやすく、充分な冷却性能を得られることから、窒素が好ましい。また、窒素ガスは、ヘリウムガスやネオンガスよりも分子量が大きく、比熱比が小さいので、圧縮手段11の圧縮比を高くでき、圧縮動力も少なくて済む。さらに、本発明によれば、圧縮手段11の一次側を大気圧とすることができるので、圧縮手段11として市販のオイルフリー圧縮機を利用することができる。また、軸シール等に安価な窒素ガスが利用できるので、ヘリウムガスやネオンガスを作動流体としたブレイトン冷凍機のような磁気軸受や高速モータを利用した高価なターボ圧縮機は不要となる。特に、窒素ガスは大気を構成する主成分であることから、大気中に放出しても問題(又は害)となることがなく、安全性が高いという利点もある。
第二の冷媒は、特に限定されないが、超電導体の冷却部を冷却するための冷媒として既に広く用いられており、実績があることから、液体窒素が好ましい。
本実施形態の超電導体の冷却装置1を用いた超電導体の冷却方法の概略を、以下に説明する。
(1)圧縮手段11で第一の冷媒のガスを圧縮する。
(2)圧縮手段11で圧縮した第一の冷媒のガスを熱交換手段12に通す。
(3)熱交換手段12に通した第一の冷媒のガスの一部を断熱膨張手段13に供給して断熱膨張させるとともに、熱交換手段12に通した第一の冷媒のガスの残部を液化させ、この液化した第一の冷媒の液体を自由膨張手段14に供給して自由膨張させて第一の冷媒を大気圧未満の過冷却温度のガス及び液体とする。
(4)断熱膨張手段13で断熱膨張させた第一の冷媒のガスを熱交換手段12に通して、圧縮手段11で圧縮した第一の冷媒のガスと断熱膨張手段で断熱膨張させた第一の冷媒のガスとの間で熱交換させた後、圧縮手段11に供給する。
(5)自由膨張手段14で過冷却温度のガス及び液体とした第一の冷媒を過冷却器51の第一の冷媒の収容部52に供給する。
(6)過冷却器51の第一の冷媒の収容部52から第一の冷媒のガスを導出し、熱交換手段12に通して、過冷却器51の第一の冷媒の収容部52から導出した第一の冷媒のガスと断熱膨張手段13で断熱膨張させた第一の冷媒のガスとの間で熱交換させた後、圧縮手段11に供給する。
(7)過冷却器51の熱交換部53で第一の冷媒の液体と第二の冷媒とを熱交換させて第二の冷媒を過冷却状態とする。
(8)第二の冷媒を過冷却器の熱交換部53と超電導体の冷却部54とが配置された超電導体冷却ライン104を循環させて、超電導体を冷却する。
以下では実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明は後述する実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り、種々の変形が可能である。
本実施例では、図1に示す超電導体の冷却装置1において、圧縮手段11として圧縮機C1、冷却手段18、19として、それぞれ、水冷クーラーCL1、CL2、第一〜第三の熱交換部12a〜12cとして、それぞれ、アルミプレートフィン熱交換器HEX1〜HEX3、断熱膨張手段13として膨張タービンT1、自由膨張手段14として等エンタルピー膨張弁(ジュール=トムソン弁)JT、循環ポンプ56として液体窒素循環ポンプLNP、リザーバー55としてリザーバータンクRT、冷媒液貯槽15として真空断熱の液体窒素貯槽LN、過冷却器51として過冷却器SC、加温手段16として空温式ガス熱交換器AH1、真空ポンプ17として真空ポンプVP1、をそれぞれ用いた。
窒素ガスを圧縮機C1で大気圧から0.2〜1.0MPaまで断熱圧縮する。
圧縮機C1で断熱圧縮されて高圧、高温になった窒素ガスは、水冷クーラーCL2で常温(10〜35℃)まで冷却された後、第一の熱交換器HEX1に入り、戻りの低圧、低温の窒素ガスと熱交換して、温度が低下する。
第一の熱交換器HEX1から出た高圧の窒素ガスの一部を膨張タービンT1に導入し、大気圧近くまで断熱膨張させ、温度を降下させる。
膨張タービンT1を出た低圧、低温の窒素ガスを第二の熱交換器HEX2に導入するとともに、第一の熱交換器HEX1から出た高圧の窒素ガスの残部を第二の熱交換器HEX2に導入し、熱交換させ、当該窒素ガスの残部の一部を液化させる。第二の熱交換器HEX2で液化した窒素ガスは、一部がまだガスの状態であり、全部が液化していない。
第二の熱交換器HEX2を出た高圧の窒素ガス及び液体窒素を第三の熱交換器HEX3に導入するとともに、過冷却器SCで蒸発した約67Kの極低温の窒素ガスを第三の熱交換器HEX3に導入し、第二の熱交換器HEX2からの高圧の窒素ガス及び液体窒素と過冷却器SCからの極低温の窒素ガスとで熱交換させることにより、第二の熱交換器HEX2からの窒素ガスの全量を液化させる。
液化した液体窒素はジュール=トムソン弁JTで等エンタルピー膨張することで温度がさらに低下し、大気圧未満の気液混合の過冷却温度の(又は約67Kの極低温の窒素)ガスとなって過冷却器SCに溜まる。
膨張タービンT1は、従来のヘリウムガスやネオンガスを冷媒ガスとするブレイトン冷凍機よりも本冷凍機の膨張タービン入口温度が高く、タービン発生寒冷が増大し、液の蒸発潜熱を利用するため、冷媒ガス流量が少なくて済み、熱交換器等が小型となる。
前述した従来のブレイトンサイクル冷凍機で液体窒素を69Kまで冷却する時の膨張タービン入口温度は約80K程度であった。これに対して本実施例の膨張タービン入口温度は約100〜120Kまで高くできる。膨張タービンの発生寒冷は膨張タービン入口温度に比例するため、25〜50%増加する。
過冷却器SCの内部では、約67Kの大気圧未満の液体窒素と循環ポンプから送出された高圧の液体窒素との熱交換を行い、循環する液体窒素を過冷却状態まで冷却し、過冷却器SCから出てくる高圧の循環液体窒素は約69Kとなる。この循環液体窒素は被冷却体である超電導電力機器HTSを冷却して、温度上昇してリザーバータンクSCに入り、循環ポンプに戻る。
液体窒素貯槽LNは冷凍機の運転開始前に過冷却器SCに液体窒素を供給するとともに、超電導電力機器HTSの予冷にも利用される。
冷凍機の効率(COP)は下記式(1)式で表される。
COP=Q/W ・・・(1)式
ここで、Qは冷凍機の冷凍能力であり、Wは圧縮機C1と真空ポンプVP1の消費電力である。
循環ポンプ出口の液体窒素の温度、すなわち、過冷却器SCの熱交換器入口の温度を78.9K、出口の温度を69K、流量を0.5kg/sとし、冷凍機の冷凍能力を10kWとして、第一の熱交換器HEX1の高圧側入口圧力(熱交換器入口圧力)を表1の例1〜例10のとおり変化させた場合の冷凍機効率(COP)、膨張タービンT1の流量比、入口温度及び出口温度、並びにJT弁の入口温度を表1に示す。
Figure 0006926153
例1〜例12では、熱交換器入口圧力が0.50MPaである例7において、冷凍機効率(COP)が最大となることが判った。同時に、冷凍機効率(COP)が最大となる膨張タービンT1の流量比、入口温度及び出口温度、並びにJT弁の入口温度が判った。
本発明における冷凍機効率(COP)は例7の最大0.0758であるが、これは圧縮機と膨張タービンの効率を80%、真空ポンプの等温効率を40%と仮定したが、これらの値は実用的な数値である。
特開2018−189322号公報において、ネオンを冷媒としたブレイトン冷凍機の冷凍機効率(COP)は、一般的に、0.08程度とされているが、本実施例における冷凍機の冷凍機効率(COP)は最大で0.0758であったから、遜色のない値である。
1 超電導体の冷却装置
11 圧縮手段
12 熱交換手段
12a 第一の熱交換部
12b 第二の熱交換部
12c 第三の熱交換部
13 断熱膨張手段
14 自由膨張手段
15 冷媒液貯槽
16 加温手段
17 真空ポンプ
18 冷却手段
19 冷却手段
20 三方バルブ
21 開閉バルブ
22 開閉バルブ
23 三方バルブ
24 三方バルブ
50 冷凍機
51 過冷却器
52 第一の冷媒の収容部
53 熱交換部
54 超電導体の冷却部
55 リザーバー
56 循環ポンプ
101 第一の供給ライン
102 第二の供給ライン
103 戻りライン
104 超電導体冷却ライン
105 迂回ライン
106 第一の冷媒のガス供給ライン
107 第一の冷媒の液体供給ライン
108 放出ライン

Claims (7)

  1. 第一の冷媒を冷却する冷凍機と、前記第一の冷媒の収容部及び前記冷凍機で冷却された前記第一の冷媒と第二の冷媒との熱交換を行う熱交換部を備え、前記第一の冷媒の収容部が大気圧未満に減圧されている過冷却器と、前記過冷却器の前記熱交換部及び超電導体の冷却部が配置され、前記第二の冷媒が循環する超電導体冷却ラインと、を備える超電導体の冷却装置であって、
    前記冷凍機は、前記第一の冷媒のガスを圧縮する圧縮手段と、前記第一の冷媒のガスを断熱膨張させる断熱膨張手段と、前記第一の冷媒のガスを自由膨張させる自由膨張手段と、前記第一の冷媒のガスの間の熱交換を行う熱交換手段と、
    前記圧縮手段、前記熱交換手段及び前記断熱膨張手段が配置され、前記第一の冷媒のガスが前記圧縮手段、前記熱交換手段、前記断熱膨張手段、前記熱交換手段、前記圧縮手段の順で循環する第一の供給ラインと、
    前記圧縮手段、前記熱交換手段及び前記自由膨張手段が配置され、前記第一の冷媒のガスが前記圧縮手段、前記熱交換手段、前記自由膨張手段の順に流れ、前記第一の冷媒のガスの少なくとも一部を液化して、前記過冷却器の前記第一の冷媒の収容部に供給する第二の供給ラインと、
    前記熱交換手段が配置され、前記過冷却器の前記第一の冷媒の収容部から前記第一の冷媒のガスを導出して、前記圧縮手段に前記第一の冷媒のガスを供給する戻りラインと、
    前記戻りラインの前記熱交換手段の二次側と前記圧縮手段の一次側との間に配置され、前記過冷却器の前記第一の冷媒の収容部を大気圧未満に減圧する真空ポンプと、
    を備え、
    前記第一の供給ラインと前記第二の供給ラインとは、前記第一の供給ラインの前記圧縮手段の二次側から前記断熱膨張手段の一次側までと、前記第二の供給ラインの前記圧縮手段の二次側から前記自由膨張手段の一次側までのラインの一部を共有しており、前記圧縮手段で圧縮された前記第一の冷媒のガスの一部が前記断熱膨張手段の一次側に供給され、残部が前記自由膨張手段の一次側に供給されるように構成され、
    前記第一の供給ラインと前記戻りラインとは、前記第一の供給ラインの前記熱交換手段から前記圧縮手段の一次側までと、前記戻りラインの前記熱交換手段から前記圧縮手段の一次側までのラインの一部を共有しており、前記第一の供給ラインからの前記第一の冷媒のガス及び前記戻りラインからの前記第一の冷媒のガスが前記圧縮手段の一次側に供給されるように構成され、
    前記熱交換手段において、前記断熱膨張手段で断熱膨張させた前記第一の冷媒のガスと、前記圧縮手段で圧縮した前記第一の冷媒のガスとの熱交換を行うとともに、前記断熱膨張手段で断熱膨張させた前記第一の冷媒のガスと、前記過冷却器の前記第一の冷媒の収容部から導出した前記第一の冷媒のガスとの熱交換を行うように構成されている、
    超電導体の冷却装置。
  2. さらに、
    前記圧縮手段の一次側に前記第一の冷媒のガスを供給し、前記過冷却器の前記第一の冷媒の収容部に前記第一の冷媒の液体を供給する冷媒液貯槽と、
    前記戻りライン上に前記熱交換手段を迂回して配置された加温手段を有する迂回ラインと、
    を備える、請求項1に記載の超電導体の冷却装置。
  3. さらに、前記第一の冷媒のガスを大気放出する放出ラインを備える、請求項1又は2に記載の超電導体の冷却装置。
  4. 前記熱交換手段が、第一の熱交換部と、第二の熱交換部と、第三の熱交換部と、を含み、
    前記第一の供給ライン上の、前記圧縮手段の二次側と前記断熱膨張手段の一次側との間に前記第一の熱交換部が配置され、前記断熱膨張手段の二次側と前記圧縮手段の一次側との間に、前記第二の熱交換部及び前記第一の熱交換部がこの順に配置され、
    前記第二の供給ライン上の前記圧縮手段の二次側と前記自由膨張手段の一次側との間に、前記第一の熱交換部、前記第二の熱交換部、及び前記第三の熱交換部がこの順に配置され、
    前記戻りライン上の前記過冷却器の前記第一の冷媒の収容部と前記圧縮手段の一次側との間に、前記第三の熱交換部、前記第二の熱交換部及び前記第一の熱交換部がこの順に配置される、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の超電導体の冷却装置。
  5. 前記第一の冷媒のガスが窒素ガスであり、前記第一の冷媒の液体が液体窒素である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の超電導体の冷却装置。
  6. 前記圧縮手段による圧縮圧力が0.30〜1MPaである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の超電導体の冷却装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の超電導体の冷却装置において、
    前記圧縮手段で前記第一の冷媒のガスを圧縮し、
    前記圧縮手段で圧縮した前記第一の冷媒のガスを前記熱交換手段に通し、
    前記熱交換手段に通した前記第一の冷媒のガスの一部を前記断熱膨張手段に供給して断熱膨張させるとともに、前記熱交換手段に通した前記第一の冷媒のガスの残部を液化させ、液化した前記第一の冷媒の液体を前記自由膨張手段に供給して自由膨張させて第一の冷媒を大気圧未満の過冷却温度のガス及び液体とし、
    前記断熱膨張手段で断熱膨張させた前記第一の冷媒のガスを前記熱交換手段に通して、前記圧縮手段で圧縮した前記第一の冷媒のガスと前記断熱膨張手段で断熱膨張させた前記第一の冷媒のガスとの間で熱交換させた後、前記真空ポンプで前記圧縮手段に供給し、
    前記自由膨張手段で過冷却温度のガス及び液体とした前記第一の冷媒を前記過冷却器の前記第一の冷媒の収容部に供給し、
    前記真空ポンプで前記過冷却器の前記第一の冷媒の収容部を大気圧未満に減圧し、
    前記過冷却器の前記第一の冷媒の収容部から前記第一の冷媒のガスを導出し、前記熱交換手段に通して、前記過冷却器の前記第一の冷媒の収容部から導出した前記第一の冷媒のガスと前記断熱膨張手段で断熱膨張させた前記第一の冷媒のガスとの間で熱交換させた後、前記圧縮手段に供給し、
    前記過冷却器の前記熱交換部で前記第一の冷媒の液体と前記第二の冷媒とを熱交換させて前記第二の冷媒を過冷却状態とし、
    前記第二の冷媒を前記過冷却器の前記熱交換部と超電導体の冷却部とが配置された超電導体冷却ラインを循環させて、前記超電導体を冷却する、
    超電導体の冷却方法。
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