JP6925881B2 - 磁気スケールおよび磁気式エンコーダ - Google Patents

磁気スケールおよび磁気式エンコーダ Download PDF

Info

Publication number
JP6925881B2
JP6925881B2 JP2017116384A JP2017116384A JP6925881B2 JP 6925881 B2 JP6925881 B2 JP 6925881B2 JP 2017116384 A JP2017116384 A JP 2017116384A JP 2017116384 A JP2017116384 A JP 2017116384A JP 6925881 B2 JP6925881 B2 JP 6925881B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
base plate
layer
coating film
permanent magnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017116384A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019002751A (ja
Inventor
水嵜 康史
康史 水嵜
克也 森山
克也 森山
隼平 神戸
隼平 神戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
Priority to JP2017116384A priority Critical patent/JP6925881B2/ja
Priority to CN201820908547.5U priority patent/CN208366269U/zh
Priority to CN201810595920.0A priority patent/CN109084670A/zh
Publication of JP2019002751A publication Critical patent/JP2019002751A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6925881B2 publication Critical patent/JP6925881B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B7/00Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

本発明は、磁気スケール、および磁気スケールからの磁界を磁気センサ素子によって検出する磁気式エンコーダに関するものである。
磁気式エンコーダは、永久磁石を備えた磁気スケールと、磁気抵抗素子を備えた磁気センサ装置とを有しており、磁気スケールと磁気センサ装置とが相対移動した際の磁気センサ装置での検出結果に基づいて、磁気スケールと磁気センサ装置との相対位置等を検出する。磁気スケールは、例えば、アルミニウムやアルミニウム合金からなるベース板と、ベース板の一方面に形成された磁性塗膜とを有しており、磁性塗膜によって永久磁石が構成されている(特許文献1参照)。
特開2016−38294号公報
上記特許文献1に記載の磁気スケールを製造する際、ベース板を支持部材によって他方面側から支持した状態で磁性塗膜に着磁を行う際、ベース板が薄いと、支持部材の材質によっては、磁性塗膜を適正に着磁できないことがある。具体的には、支持部材が磁性材料からなる場合、支持部材から磁気的な影響を受けて磁性塗膜を適正に着磁することができないことがある。また、磁気スケールを用いた磁気式エンコーダを各種装置で用いる際、磁気スケールのベース板が装置に固定されるが、ベース板を磁性材料からなる被固定部材に固定した場合にベース板が薄いと、磁気スケールの永久磁石と被固定部材との磁気的な相互作用の影響を受けて磁気センサ素子への漏れ磁束が減少する等の問題がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明は、磁性塗膜に形成した永久磁石層に対するベース板側からの磁気的な影響を抑制することのできる磁気スケール、および磁気式エンコーダを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る磁気スケールは、ベース板と、前記ベース板の一方面側に形成され、磁性粉が樹脂層に分散した磁性塗膜と、を有し、前記磁性塗膜の少なくとも前記ベース板とは反対側の層が、前記ベース板の長手方向に沿ってN極とS極とが交互に設けられた永久磁石層とされ、前記永久磁石層に対して前記ベース板が位置する側には、前記ベース板側から前記永久磁石層側への磁気的な影響を緩和する厚さ300μm以上のバッファ層が設けられており、前記ベース板は、非磁性基板または低磁性基板であり、前記磁性塗膜は、前記ベース板側に無着磁層を残すように前記永久磁石層が形成されており、前記バッファ層は、前記無着磁層および前記ベース板を含むことを特徴とする。本発明において、「低磁性材料」とは非磁性材料と磁性材料との中間に位置する特性を有する材料であり、例えば、磁性粉が樹脂層に分散した磁性塗膜や、圧延時に磁性を帯びたオーステナイト系ステンレス等を意味する。
本発明を適用した磁気スケールでは、永久磁石層に対してベース板が位置する下地側に厚さ300μm以上の厚いバッファ層が設けられているため、磁性塗膜を着磁する際、あるいは磁気スケールを各種装置に搭載した際、磁性塗膜に形成した永久磁石層に対するベース板側からの磁気的な影響をバッファ層によって抑制することができる。例えば、ベース板を支持部材によって他方面側から支持した状態で磁性塗膜に着磁する際、支持部材が
磁性材料からなる場合でも、支持部材からの磁気的な影響をバッファ層によって抑制することができるので、磁性塗膜を適正に着磁することができる。また、磁気スケールを用いた磁気式エンコーダを各種装置で用いる際、磁気スケールのベース板を磁性材料からなる被固定部材に固定した場合でも、磁気スケールの永久磁石層と被固定部材との磁気的な相互作用の影響をバッファ層によって抑制することができるので、検出精度を高めることができる。
本発明を適用した磁気スケールでは、前記ベース板は、非磁性基板または低磁性基板であり、前記磁性塗膜は、前記ベース板側に無着磁層を残すように前記永久磁石層が形成されており、前記バッファ層は、前記無着磁層および前記ベース板を含む。また、前記ベース板と前記磁性塗膜との間に非磁性または低磁性の下地層が設けられ、前記バッファ層は
、前記下地層および前記ベース板を含む態様を採用してもよい。
本発明に係る磁気スケールは、ベース板と、前記ベース板の一方面側に形成され、磁性粉が樹脂層に分散した磁性塗膜と、を有し、前記磁性塗膜の少なくとも前記ベース板とは反対側の層が、前記ベース板の長手方向に沿ってN極とS極とが交互に設けられた永久磁石層とされ、前記永久磁石層に対して前記ベース板が位置する側には、前記ベース板側から前記永久磁石層側への磁気的な影響を緩和する厚さ300μm以上のバッファ層が設けられており、前記ベース板は、磁性基板であり、前記磁性塗膜は、前記ベース板側に無着磁層を残すように前記永久磁石層が形成されており、前記バッファ層は、前記無着磁層を含む。また、前記ベース板と前記磁性塗膜との間に非磁性または低磁性の下地層が設けられ、前記バッファ層は、前記下地層を含む態様を採用してもよい。
本発明において、前記磁性塗膜は、厚さが200μm以上である態様を採用することができる。
本発明において、前記磁性粉は、前記樹脂層中に65質量%から90質量%含まれている態様を採用することができる。本発明において、前記磁性粉は、フェライト系である態様を採用することができる。
本発明において、前記樹脂層は、エポキシ樹脂を主成分とする態様を採用することができる。本発明において、前記樹脂層の硬化剤がポリアミドアミンである態様を採用することができる。
本発明に係る磁気スケールを備えた磁気式エンコーダでは、前記磁気スケールからの磁界を検出する磁気センサ素子が設けられる。本発明において、前記磁気センサ素子は、磁気抵抗素子である態様を採用することができる。
本発明にかかる磁気スケールでは、永久磁石層に対してベース板が位置する下地側に厚さ300μm以上の厚いバッファ層が設けられているため、磁性塗膜を着磁する際、あるいは磁気スケールを各種装置に搭載した際、磁性塗膜に形成した永久磁石層に対するベース板側からの磁気的な影響をバッファ層によって抑制することができる。例えば、ベース板を支持部材によって他方面側から支持した状態で磁性塗膜に着磁する際、支持部材が磁性材料からなる場合でも、支持部材からの磁気的な影響をバッファ層によって抑制することができるので、磁性塗膜を適正に着磁することができる。また、磁気スケールを用いた磁気式エンコーダを各種装置で用いる際、磁気スケールのベース板を磁性材料からなる被固定部材に固定した場合でも、磁気スケールの永久磁石層と被固定部材との磁気的な相互作用の影響をバッファ層によって抑制することができるので、検出精度を高めることがで
きる。
参考形態1の磁気式リニアエンコーダの外観等を示す説明図である。 図1に示す磁気式リニアエンコーダの要部を示す説明図である。 図1に示す磁気スケールの断面図である。 図1に示す磁気スケールの内挿誤差を示すグラフである。 図1に示す磁気スケールのヒステリシス誤差を示すグラフである。 図1に示す磁気スケールの着磁精度を示すグラフである。 図1に示す磁気スケールの磁性塗膜の表面粗さと検出精度との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る磁気スケールの断面を模式的に示す説明図である。 参考形態2に係る磁気スケールの断面を模式的に示す説明図である。断面図である。 本発明の実施形態に係る磁気スケールの断面を模式的に示す説明図である。 本発明の実施形態に係る磁気スケールの断面を模式的に示す説明図である。 参考形態3に係る磁気スケールの断面を模式的に示す説明図である。 本発明の実施形態に係る磁気スケールの断面を模式的に示す説明図である。
図面を参照して、本発明の実施の形態および参考形態を説明する。
参考形態1]
(全体構成)
図1は、参考形態1の磁気式リニアエンコーダの外観等を示す説明図である。図2は、図1に示す磁気式エンコーダ100の要部を示す説明図であり、図2(a)、(b)、(c)は、磁気センサ装置1の要部の構成を示す概略断面図、その概略斜視図、および概略平面図である。
図1に示すように、磁気式エンコーダ100は、一方方向に直線的に延在する磁気スケール9と、磁気スケール9の近傍に配置された磁気センサ装置1とを有する磁気式リニアエンコーダである。磁気式エンコーダ100においては、磁気スケール9および磁気センサ装置1の一方が固定体に保持され、他方が移動体に保持される。本形態では、例えば、磁気センサ装置1が固定体に保持され、磁気スケール9が両面粘着テープ等によって移動体に固定される。
磁気スケール9には、後述するように、長手方向(磁気センサ装置1と磁気スケール9との相対移動方向)に沿ってN極とS極とが交互に配列されたトラックが形成されている。本形態において、磁気センサ装置1は、磁気スケール9の表面に形成された回転磁界の方向を検出することにより、磁気スケール9(移動体)が磁気スケール9の長手方向に移動した際の位置等を検出する。
磁気センサ装置1は、略直方体形状のアルミニウムダイカスト品からなるホルダ6と、このホルダ6の開口を覆う矩形のカバー68と、ホルダ6から延びたケーブル7とを備えている。ホルダ6にはその側面にケーブル挿通穴69が形成されており、このケーブル挿
通穴69からケーブル7が引き出されている。
図2(a)に示すように、ホルダ6には、磁気スケール9と対向する底面に、段差を介してホルダ6の底面から突出した平坦面からなる基準面60が形成されている。基準面60には開口部65が形成されており、開口部65に対して、ガラス基板やシリコン基板、セラミックグレース基板などの剛性基板10上に形成された磁気センサ素子25が配置され、センサ面250が構成されている。剛性基板10には、磁気センサ素子25に電気的に接続するフレキシブル基板34が接続されている。
本形態において、磁気センサ素子25は磁気抵抗素子である。図2(b)、(c)に示すように、磁気センサ素子25は、磁気スケール9の面内方向で向きが変化する回転磁界を検出する磁気抵抗パターンとして、互いに90°の位相差を有するA相の磁気抵抗パターン25(A)とB相の磁気抵抗パターン25(B)とを有しており、A相の磁気抵抗パターン25(A)とB相の磁気抵抗パターン25(B)の下端面(磁気スケール9と対向する各パターン面)によってセンサ面250が構成されている。図2には、A相の磁気抵抗パターンにはSINを付し、B相の磁気抵抗パターンには、COSを付してある。
A相の磁気抵抗パターン25(A)は、180°の位相差をもって磁気スケール9の移動検出を行う+a相の磁気抵抗パターン25(+a)と−a相の磁気抵抗パターン25(−a)とを備えており、図面には、+a相の磁気抵抗パターン25(+a)にはSIN+と付し、−a相の磁気抵抗パターン25(−a)には、SIN−を付してある。同様に、B相の磁気抵抗パターン25(B)は、180°の位相差をもって磁気スケール9の移動検出を行う+b相の磁気抵抗パターン25(+b)と−b相の磁気抵抗パターン25(−b)とを備えており、図面には、+b相の磁気抵抗パターン25(+b)にはCOS+と付し、−b相の磁気抵抗パターン25(−b)には、COS−を付してある。
本形態では、+a相の磁気抵抗パターン25(+a)、−a相の磁気抵抗パターン25(−a)、+b相の磁気抵抗パターン25(+b)、および−b相の磁気抵抗パターン25(−b)は、1枚の剛性基板10の同一の面上(主面上)に形成されている。また、磁気抵抗パターン25(+a)、25(−a)、25(+b)、25(−b)は、剛性基板10で格子状に配置されており、+a相の磁気抵抗パターン25(+a)と−a相の磁気抵抗パターン25(−a)とは対角位置に形成され、+b相の磁気抵抗パターン25(+b)と−b相の磁気抵抗パターン25(−b)とは対角位置に形成されている。
図2(c)に示すように、磁気スケール9では、移動方向に沿ってN極とS極が交互に並ぶトラック91が形成されており、本形態では、3列のトラック91(91A、91B、91C)が幅方向(磁気センサ装置1と磁気スケール9との相対移動方向に交差する方向)で並列している。本形態において、各磁極のピッチは1.0mm以下である。ここで、隣接するトラック91A、91B、91C間では、N極およびS極の位置が移動方向で1磁極分、ずれている。このため、両側のトラック91A、91C間では、N極およびS極の位置が移動方向で一致している。隣接するトラック91Aとトラック91Bの境界部分912、およびトラック91Bとトラック91Cの境界部分912は、例えば、磁極が存在しない無着磁部分や非磁性部分を介在させることなく、N極およびS極が直接、接するように形成されている。
このように構成した磁気スケール9において、トラック91A、91B、91Cの幅方向の縁部分では、面内方向の向きが変化する回転磁界が形成され、特に、トラック91Aとトラック91Bとの境界部分912、およびトラック91Bとトラック91Cとの境界部分では、強度の大きな回転磁界が発生している。従って、本形態では、トラック91A、91B、91Cの境界部分912に対して磁気センサ装置1のセンサ面250を面対向
させている。また、センサ面250は、磁気スケール9の幅方向の中央に位置している。
このように構成した磁気式エンコーダ100において、磁気スケール9が磁極の1周期分移動すると、正弦波信号sin、cosが2周期分、出力される。従って、内挿によって、正弦波信号sin、cosからθ=tan-1(sin/cos)を求めれば、磁気センサ装置1と磁気スケール9との相対位置θが分かる。かかる内挿によれば、磁気スケール9に形成した磁極ピッチ以上の分解能を得ることができる。
なお、本形態において、磁気抵抗パターン25(+a)、25(−a)、25(+b)、25(−b)は、抵抗値の飽和感度領域以上の磁界強度で回転磁界を検出する。すなわち、隣接するトラック91の境界部分912においては、各磁気抵抗パターン25(+a)、25(−a)、25(+b)、25(−b)の抵抗値の飽和感度領域以上の磁界強度で面内方向の向きが周方向で漸次に変化する回転磁界が発生する。飽和感度領域とは、一般的に、抵抗値変化量kが、磁界強度Hと近似的に「k∝H2」の式で表すことができる領域以外の領域をいう。また、飽和感度領域以上の磁界強度で回転磁界(磁気ベクトルの回転)の方向を検出する際の原理は、強磁性金属からなる磁気抵抗パターン25(+a)、25(−a)、25(+b)、25(−b)に通電した状態で、抵抗値が飽和する磁界強度を印加したとき、磁界と電流方向がなす角度θと、磁気抵抗パターン25(+a)、25(−a)、25(+b)、25(−b)の抵抗値Rとの間には、下式
=R0−k×sin2θ
R0:無磁界中での抵抗値
k:抵抗値変化量(飽和感度領域以上のときは定数)
で示す関係があることを利用するものである。このような原理に基づいて回転磁界を検出すれば、角度θが変化すると抵抗値Rが正弦波に沿って変化するので、波形品質の高い正弦波信号sin、cosを得ることができる。
(磁気スケール9の詳細構成)
図3は、図1に示す磁気スケールの断面を模式的に示す説明図である。図1に示す磁気式エンコーダ100は、オープンタイプのリニアエンコーダであり、かかるオープンタイプのリニアエンコーダでは、磁気センサ装置1と磁気スケール9とが独立して固定体および可動体に搭載される。このため、磁気センサ装置1と磁気スケール9とは、非接触状態で相対移動する。また、図2に示す磁気センサ素子25と永久磁石層97との間隔は0.15mmから0.35mmである。
図3に示すように、磁気スケール9は、ベース板95と、ベース板95の一方面950(図1に示す磁気センサ装置1が位置する側の面)に設けられた磁性塗膜96とを備えており、磁性塗膜96の少なくともベース板95とは反対側の層が、ベース板95の長手方向に沿ってN極とS極とが交互に設けられた永久磁石層97(永久磁石)とされている。
磁性塗膜96は、樹脂層内に磁性粉が分散している層からなり、磁性塗膜96を着磁することによって永久磁石層97が構成される。磁性塗膜96において、樹脂層は、エポキシ樹脂層、ポリウレタン樹脂層、フェノール樹脂層、アクリル樹脂層、ビニル樹脂層、あるいはポリエステル樹脂層等である。本形態において、磁性塗膜96の樹脂層は、エポキシ樹脂を主成分としており、硬化剤は、ポリアミドアミンからなる。従って、磁性塗膜96の強度や弾性を高めることができ、ベース板95の厚さが薄い場合には、磁気スケール9を湾曲させることができる。
磁性粉は、フェライト系磁性粉であり、フェライト系磁性粉は、樹脂層に65質量%〜90質量%配合されている。本形態において、磁性粉は、樹脂層に70質量%〜85質量%配合されている。フェライト系磁性粉としては、単一のフェライト系磁性粉が用いられ
る他、フェライト系磁性粉として、ストロンチウムフェライトとバリウムフェライトとの混合粉を用いることもある。かかる態様によれば、内挿によって位置等を求めた際、分解能の向上を図ることができる。また、磁性塗膜96において、樹脂層がエポキシ樹脂層であるため、磁性塗膜96とベース板95との密着性が高い。なお、本形態、磁極のピッチが1.0mm以下であるという構成に対応させて、磁性粉としてフェライト系磁性粉を用いたが、磁極のピッチが1.0mmを超える場合、磁性粉としてネオジウム系磁性粉、サマリウム系磁性粉、メタル系等の高磁力磁性粉を用いてもよい。
磁性塗膜96における磁性粉の含有量は、多い程、下層側への密着力や硬度が低下する一方、着磁精度およびヒステリシス特性が向上する。従って、磁性塗膜96における磁性粉の含有量を70質量%〜85質量%に設定すれば、密着力や硬度を高めることができるとともに、磁気スケール9の精度を高めることができる。
磁性塗膜96の厚さ(永久磁石層97の厚さ)は200μm以上であり、磁性塗膜96の表面(ベース板95とは反対側の面)の平均粗さは10μm以下である。永久磁石層97のベース板95とは反対側の面は、露出した状態にあり、保護シート等で覆われていない。このため、図1に示すように、磁気式エンコーダ100を構成した際、永久磁石層97と磁気センサ素子25との間隔を狭めても、磁気スケール9と磁気センサ素子25との間隔が広い。従って、永久磁石層97と磁気センサ素子25との接触が発生しにくい。
(バッファ層90の構成)
本形態の磁気スケール9において、永久磁石層97に対してベース板95が位置する側には、非磁性材料または低磁性材料からなる厚さ300μm以上のバッファ層90が設けられており、バッファ層90は、ベース板95側から永久磁石層97側への磁気的な影響を緩和する。本形態において、ベース板95は、非磁性基板または低磁性基板であり、バッファ層90の厚さ方向の少なくとも一部がベース板95によって構成されている。より具体的には、ベース板95は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、オーステナイト系ステンレス等の非磁性基板からなる。また、オーステナイト系ステンレスは、圧延の際、磁性を帯びることがあり、この場合、ベース板95は、低磁性基板となる。
本形態においては、磁性塗膜96の厚さ方向の全体が着磁されて永久磁石層97になっている。ここで、ベース板95は、厚さが300μm以上の非磁性基板または低磁性基板である。従って、永久磁石層97に対してベース板95が位置する側では、ベース板95によってバッファ層90が構成されている。
それ故、磁性塗膜96を着磁する際、あるいは磁気スケール9を各種装置に搭載した際、磁性塗膜96に形成した永久磁石層97に対するベース板95側からの磁気的な影響をバッファ層90によって抑制することができる。例えば、ベース板95を支持部材によって他方面側から支持した状態で磁性塗膜96に着磁する際、支持部材が磁性材料からなる場合でも、支持部材からの磁気的な影響をバッファ層90によって抑制することができるので、磁性塗膜96を適正に着磁することができる。また、磁気スケール9を用いた磁気式エンコーダ100を各種装置で用いる際、磁気スケール9のベース板95を磁性材料からなる被固定部材に固定した場合でも、磁気スケール9の永久磁石層97と被固定部材との磁気的な相互作用の影響をバッファ層90によって抑制することができ、磁気スケール9から磁気センサ素子25に向かう漏れ磁束を十分に発生させることができる。よって、磁気スケール9を用いた磁気式エンコーダ100の精度を向上することができる。
なお、バッファ層90の厚さは、300μm以上であれば、磁性塗膜96に形成した永久磁石層97に対するベース板95側からの磁気的な影響をバッファ層90によって抑制することができ、その点では厚さに上限はない。但し、バッファ層90の厚さを300μ
mよりさらに過大に厚くしても、得られる効果に大きな変化がない。従って、バッファ層90の構成にもよるが、バッファ層90をベース板95によって構成した場合、ベース板95のコストや磁気スケール9の薄型化への要求を鑑み、バッファ層90(ベース板95の厚さ)は5mm以下が好ましく、さらに薄型化を図るには2mm以下にすることが好ましい。
(磁気スケール9の製造方法)
本形態の磁気スケール9を製造するにあたっては、まず、磁性粉、樹脂および溶媒を含む塗液をスプレー等によってベース板95の一方面950に100μm程度塗布した後、空気の吹き付けおよび予備乾燥等によって溶媒を除去する。また、樹脂を仮硬化させる。そして、上記の工程を例え所定の回数繰り返し行って、磁性塗膜96を所定の厚さに形成する。次に、樹脂を本硬化させた後、磁性塗膜96の表面を研削する。例えば、磁性塗膜96を400μmの厚さに形成した後、表面を研磨し、磁性塗膜96の厚さを300μmに調整する。なお、研削に代えてテープラップ等によって研磨を行ってもよい。
次に、磁性塗膜96に着磁ヘッドを接触させた状態で磁界を印加しながら着磁ヘッドを走行させ、磁性塗膜96に着磁を行って永久磁石層97を形成する。
(評価結果)
図4は、図1に示す磁気スケール9の内挿誤差を示すグラフであり、磁性塗膜96の厚さを100μm、200μm、300μm、400μmとした場合における検出ギャップと内挿誤差との関係を示すグラフである。図5は、図1に示す磁気スケール9のヒステリシス誤差を示すグラフであり、磁性塗膜96の厚さを100μm、200μm、300μm、400μmとした場合における検出ギャップとヒステリシス誤差との関係を示すグラフである。図6は、本発明を適用した磁気スケール9の着磁精度を示すグラフであり、磁性塗膜96の厚さと着磁精度との関係を示すグラフである。図7は、図1に示す磁気スケール9の磁性塗膜96の表面粗さと検出精度との関係を示すグラフであり、図7(a)、(b)、(c)には、表面の十点平均粗さが14〜16μmの場合(研磨なし)、表面の十点平均粗さが2μmの場合(研磨あり)、表面の十点平均粗さが9.2μmの場合(研磨あり)の特性を示してある。
なお、図4および図5では、磁性塗膜96の厚さが100μmの場合の特性を実線L100によって示し、磁性塗膜96の厚さが200μmの場合の特性を実線L200によって示し、磁性塗膜96の厚さが300μmの場合の特性を実線L300によって示し、磁性塗膜96の厚さが400μmの場合の特性を実線L400によって示してある。また、検出ギャップは、磁気スケール9(永久磁石層97の磁気センサ装置1側の面960)と磁気センサ素子25との間隔に相当する。また、図7では、往路における誤差を実線Laで示し、復路における誤差を実線Lbで示し、往路と復路との誤差を精度として記載してある。
図4に示すように、検出ギャップが0.15mmである場合、磁性塗膜96の厚さが100μm、200μm、300μm、400μmのいずれの場合でも、内挿誤差が同等である。但し、検出ギャップが0.25mm、0.35mmとなった場合、磁性塗膜96の厚さが200μm、300μm、400μmに変化した場合でも内挿誤差が同等であるが、磁性塗膜96の厚さが100μmの場合には、検出ギャップが0.25mm、0.35mmまで拡大するに伴い、内挿誤差が増大する。
図5に示すように、磁性塗膜96の厚さが100μm、200μm、300μm、400μmのいずれの場合でも、検出ギャップが拡大するに伴い、ヒステリシス誤差が増大する傾向にある。但し、磁性塗膜96の厚さが200μm、300μm、400μmである
場合、検出ギャップの拡大に伴うヒステリシス誤差の増大が緩やかあるが、磁性塗膜96の厚さが100μmである場合、検出ギャップの拡大に伴うヒステリシス誤差の増大が急激である。
図6に示すように、磁性塗膜96の厚さが100μmから200μmに増大した際、着磁精度を示す値が急激に低下する。磁性塗膜96の厚さが200μmから300μmあるいは400μmまで増大した場合の着磁精度を示す値の低下は緩やかである。
これらの結果等から、内挿誤差、ヒステリシス誤差、および着磁精度を考慮した場合、磁性塗膜96の厚さ(永久磁石層97の厚さ)は200μm以上が好ましい。
また、図7(a)に示すように、表面の十点平均粗さが14〜16μmの場合には精度が5.9μmであるのに対して、図7(b)、(c)に示すように、表面の十点平均粗さが2μmの場合、および表面の十点平均粗さが9.2μmの場合には、精度が2.6μm、2.5μmである。また、表面の十点平均粗さが2μmの場合と9.2μmの場合とでは精度に大きな差がない。このような結果等から、表面の十点平均粗さが10μm以下の場合には、着磁ヘッドを安定した状態で磁性塗膜96の表面に接触させることができるので、高い精度を得ることができる。
[実施形態
図8は、本発明の実施形態に係る磁気スケールの断面を模式的に示す説明図である。なお、本形態および以下に説明する実施形態2、3、4および参考形態2、3の基本的な構成は参考形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図8に示すように、本形態の磁気スケール9でも、参考形態1と同様、永久磁石層97に対してベース板95が位置する側には、非磁性材料または低磁性材料からなる厚さ300μm以上のバッファ層90が設けられている。本形態において、バッファ層90は、ベース板95と、磁性塗膜96の無着磁層98とを含んでいる。
より具体的には、ベース板95は、非磁性基板または低磁性基板である。磁性塗膜96は、ベース板95側に無着磁層98を残すように永久磁石層97が200μm以上の厚さに形成されており、無着磁層98は低磁性層である。従って、永久磁石層97に対してベース板95が位置する側では、ベース板95および無着磁層98によってバッファ層90が構成されている。このように構成した場合も、参考形態1と同様、磁性塗膜96に形成した永久磁石層97に対するベース板95側からの磁気的な影響をバッファ層90によって抑制することができる。
参考形態2
図9は、参考形態2に係る磁気スケールの断面を模式的に示す説明図である。図9に示すように、本形態の磁気スケール9でも、参考形態1と同様、永久磁石層97に対してベース板95が位置する側には、非磁性材料または低磁性材料からなる厚さ300μm以上のバッファ層90が設けられている。本形態において、バッファ層90は、ベース板95と、ベース板95と磁性塗膜96との間に形成された非磁性または低磁性の下地層99とを含んでいる。
より具体的には、ベース板95は、非磁性基板または低磁性基板である。磁性塗膜96は、厚さ方向の全体が、200μm以上の厚さの永久磁石層97になっている。また、ベース板95と磁性塗膜96との間には、非磁性材料からなる下地層99が形成されている。従って、永久磁石層97に対してベース板95が位置する側では、ベース板95および下地層99によってバッファ層90が構成されている。このように構成した場合も、参考形態1と同様、磁性塗膜96に形成した永久磁石層97に対するベース板95側からの磁気的な影響をバッファ層90によって抑制することができる。
[実施形態
図10は、本発明の実施形態に係る磁気スケールの断面を模式的に示す説明図である。図10に示すように、本形態の磁気スケール9でも、参考形態1と同様、永久磁石層97に対してベース板95が位置する側には、非磁性材料または低磁性材料からなる厚さ300μm以上のバッファ層90が設けられている。本形態において、バッファ層90は、ベース板95と、磁性塗膜96の無着磁層98と、ベース板95と磁性塗膜96との間に形成された非磁性または低磁性の下地層99とを含んでいる。
より具体的には、ベース板95は、非磁性基板または低磁性基板である。磁性塗膜96は、ベース板95側に無着磁層98を残すように永久磁石層97が200μm以上の厚さに形成されており、無着磁層98は低磁性層である。また、ベース板95と磁性塗膜96との間には、非磁性材料からなる下地層99が形成されている。従って、永久磁石層97に対してベース板95が位置する側では、ベース板95、下地層99および無着磁層98によってバッファ層90が構成されている。このように構成した場合も、参考形態1と同様、磁性塗膜96に形成した永久磁石層97に対するベース板95側からの磁気的な影響をバッファ層90によって抑制することができる。
[実施形態
図11は、本発明の実施形態に係る磁気スケールの断面を模式的に示す説明図である。図11に示すように、本形態の磁気スケール9でも、参考形態1と同様、永久磁石層97に対してベース板95が位置する側には、非磁性材料または低磁性材料からなる厚さ300μm以上のバッファ層90が設けられている。本形態において、ベース板95は磁性板からなる。従って、バッファ層90は、ベース板95と磁性塗膜96との間に形成されている。本形態において、バッファ層90は、磁性塗膜96の無着磁層98を含んでいる。
より具体的には、ベース板95は、磁性基板である。磁性塗膜96は、ベース板95側に無着磁層98を残すように永久磁石層97が200μm以上の厚さに形成されており、永久磁石層97とベース板95との間に無着磁層98(低磁性層)を有している。従って、永久磁石層97に対してベース板95が位置する側では、無着磁層98によってバッファ層90が構成されている。このように構成した場合も、参考形態1と同様、磁性塗膜96に形成した永久磁石層97に対するベース板95側からの磁気的な影響をバッファ層90によって抑制することができる。
参考形態3
図12は、参考形態3に係る磁気スケールの断面を模式的に示す説明図である。図12に示すように、本形態の磁気スケール9でも、参考形態1と同様、永久磁石層97に対してベース板95が位置する側には、非磁性材料または低磁性材料からなる厚さ300μm以上のバッファ層90が設けられている。本形態において、ベース板95は磁性板からなる。従って、バッファ層90は、ベース板95と磁性塗膜96との間に形成されている。
本形態において、バッファ層90は、下地層99を含んでいる。
より具体的には、ベース板95は、磁性基板である。磁性塗膜96は、厚さ方向の全体が、200μm以上の厚さの永久磁石層97になっている。また、ベース板95と磁性塗膜96との間には、非磁性材料からなる下地層99が形成されている。従って、永久磁石層97に対してベース板95が位置する側では、下地層99によってバッファ層90が構成されている。このように構成した場合も、参考形態1と同様、磁性塗膜96に形成した永久磁石層97に対するベース板95側からの磁気的な影響をバッファ層90によって抑制することができる。
[実施形態
図13は、本発明の実施形態に係る磁気スケールの断面を模式的に示す説明図である。図13に示すように、本形態の磁気スケール9でも、参考形態1と同様、永久磁石層97に対してベース板95が位置する側には、非磁性材料または低磁性材料からなる厚さ300μm以上のバッファ層90が設けられている。本形態において、ベース板95は磁性板からなる。従って、バッファ層90は、ベース板95と磁性塗膜96との間に形成されている。本形態において、バッファ層90は、磁性塗膜96の無着磁層98と、ベース板95と磁性塗膜96との間に形成された非磁性または低磁性の下地層99とを含んでいる。
より具体的には、ベース板95は、磁性基板である。磁性塗膜96は、ベース板95側に無着磁層98を残すように永久磁石層97が200μm以上の厚さに形成されており、無着磁層98は低磁性層である。また、ベース板95と磁性塗膜96との間には、非磁性材料からなる下地層99が形成されている。従って、永久磁石層97に対してベース板95が位置する側では、下地層99および無着磁層98によってバッファ層90が構成されている。このように構成した場合も、参考形態1と同様、磁性塗膜96に形成した永久磁石層97に対するベース板95側からの磁気的な影響をバッファ層90によって抑制することができる。
(他の実施の形態)
実施形態1、2および参考形態1、2では、ベース板95が金属板であったが、可撓性の樹脂基板であってもよい。例えば、ベース板95が、ガラス繊維の織布等の多孔性芯材に樹脂が含浸された可撓性の樹脂基板であってもよい。かかる構成によれば、ベース板95を湾曲させることができるため、磁気スケール9が長い場合、長い磁気スケール9を丸めて運ぶことができる等、取扱いが容易である。また、ベース板95は、シート状の多孔性芯材に樹脂が含浸された可撓性の樹脂基板であるため、機械的強度や靱性が大である。また、磁性塗膜96は、樹脂層内に磁性粉が分散している磁性塗膜であるため、磁性塗膜96も可撓性を有する。このため、磁気スケール9を丸めた際、磁性塗膜96に剥離や割れ等の事態が発生しにくい。
上記形態では、磁気センサ装置1において飽和感度領域以上の磁界強度で回転磁界の方向を検出する磁気式エンコーダ100に本発明を適用したが、一定方向の磁界の強弱により位置検出するタイプの磁気式エンコーダ100や、飽和感度領域以外の領域の磁界強度で回転磁界の方向を検出するタイプの磁気式エンコーダ100に本発明を適用してもよい。また、上記形態では、磁気式リニアエンコーダに本発明を適用したが、磁気式ロータリエンコーダに本発明を適用してもよい。
上記実施の形態の磁気スケール9において、トラック91の数が3つであったが、トラック91の数が1つ、2つ、あるいは4つ以上である場合に本発明を適用してもよい。
1…磁気センサ装置、6…ホルダ、7…ケーブル、9…磁気スケール、10…剛性基板、25…磁気センサ素子、90…バッファ層、95…ベース板、96…磁性塗膜、97…永久磁石層、98…無着磁層、99…下地層、100…磁気式エンコーダ

Claims (10)

  1. ベース板と、
    前記ベース板の一方面側に形成され、磁性粉が樹脂層に分散した磁性塗膜と、
    を有し、
    前記磁性塗膜の少なくとも前記ベース板とは反対側の層が、前記ベース板の長手方向に沿ってN極とS極とが交互に設けられた永久磁石層とされ、
    前記永久磁石層に対して前記ベース板が位置する側には、前記ベース板側から前記永久磁石層側への磁気的な影響を緩和する厚さ300μm以上のバッファ層が設けられており、
    前記ベース板は、非磁性基板または低磁性基板であり、
    前記磁性塗膜は、前記ベース板側に無着磁層を残すように前記永久磁石層が形成されており、
    前記バッファ層は、前記無着磁層および前記ベース板を含むことを特徴とする磁気スケール。
  2. ベース板と、
    前記ベース板の一方面側に形成され、磁性粉が樹脂層に分散した磁性塗膜と、
    を有し、
    前記磁性塗膜の少なくとも前記ベース板とは反対側の層が、前記ベース板の長手方向に沿ってN極とS極とが交互に設けられた永久磁石層とされ、
    前記永久磁石層に対して前記ベース板が位置する側には、前記ベース板側から前記永久磁石層側への磁気的な影響を緩和する厚さ300μm以上のバッファ層が設けられており、
    前記ベース板は、磁性基板であり、
    前記磁性塗膜は、前記ベース板側に無着磁層を残すように前記永久磁石層が形成されており、
    前記バッファ層は、前記無着磁層を含むことを特徴とする磁気スケール。
  3. 前記ベース板と前記磁性塗膜との間に非磁性または低磁性の下地層が設けられ、
    前記バッファ層は、前記下地層を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の磁気スケール。
  4. 前記磁性塗膜は、厚さが200μm以上であることを特徴とする請求項1からまでの何れか一項に記載の磁気スケール。
  5. 前記磁性粉は、前記樹脂層中に65質量%から90質量%含まれていることを特徴とする請求項1からまでの何れか一項に記載の磁気スケール。
  6. 前記磁性粉は、フェライト系であることを特徴とする請求項1からまでの何れか一項に記載の磁気スケール。
  7. 前記樹脂層は、エポキシ樹脂を主成分とすることを特徴とする請求項1からまでの何れか一項に記載の磁気スケール。
  8. 前記樹脂層の硬化剤がポリアミドアミンであることを特徴とする請求項に記載の磁気スケール。
  9. 請求項1からまでの何れか一項に記載の磁気スケールを備えた磁気式エンコーダであって、
    前記磁気スケールからの磁界を検出する磁気センサ素子を有することを特徴とする磁気式エンコーダ。
  10. 前記磁気センサ素子は、磁気抵抗素子であることを特徴とする請求項に記載の磁気式エンコーダ。
JP2017116384A 2017-06-14 2017-06-14 磁気スケールおよび磁気式エンコーダ Active JP6925881B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017116384A JP6925881B2 (ja) 2017-06-14 2017-06-14 磁気スケールおよび磁気式エンコーダ
CN201820908547.5U CN208366269U (zh) 2017-06-14 2018-06-11 磁尺及磁性编码器
CN201810595920.0A CN109084670A (zh) 2017-06-14 2018-06-11 磁尺及磁性编码器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017116384A JP6925881B2 (ja) 2017-06-14 2017-06-14 磁気スケールおよび磁気式エンコーダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019002751A JP2019002751A (ja) 2019-01-10
JP6925881B2 true JP6925881B2 (ja) 2021-08-25

Family

ID=64839890

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017116384A Active JP6925881B2 (ja) 2017-06-14 2017-06-14 磁気スケールおよび磁気式エンコーダ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6925881B2 (ja)
CN (2) CN208366269U (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6925881B2 (ja) * 2017-06-14 2021-08-25 日本電産サンキョー株式会社 磁気スケールおよび磁気式エンコーダ
WO2022163300A1 (ja) * 2021-01-29 2022-08-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 部品保持ユニット、保持部材、及び部品保持ユニットを用いる製造方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04212020A (ja) * 1990-06-26 1992-08-03 Mazda Motor Corp 磁性被膜を有するセンサー及びその製造方法
JP3134590B2 (ja) * 1993-05-13 2001-02-13 ソニー・プレシジョン・テクノロジー株式会社 スケール装置
CN1276239C (zh) * 2004-06-02 2006-09-20 北京科技大学 一种使用金属薄膜磁电阻探头的磁栅尺位移传感器
JP2009074912A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Tdk Corp 磁気スケール付き無端ベルト及びその製造方法
US7994742B2 (en) * 2008-03-25 2011-08-09 Bose Corporation Position measurement using magnetic fields
JP5379748B2 (ja) * 2010-06-03 2013-12-25 Ntn株式会社 磁気エンコーダ
JP5685983B2 (ja) * 2011-02-23 2015-03-18 富士電機株式会社 磁気記録媒体
CN102564466B (zh) * 2011-11-28 2015-07-22 武汉理工大学 汽车电子油门位置传感器
JP6197226B2 (ja) * 2014-03-03 2017-09-20 内山工業株式会社 磁性ゴム組成物、それを架橋させてなる磁性ゴム成形品、及び磁気エンコーダ
JP2016038294A (ja) * 2014-08-07 2016-03-22 日本電産サンキョー株式会社 磁気式リニアエンコーダ
JP6925881B2 (ja) * 2017-06-14 2021-08-25 日本電産サンキョー株式会社 磁気スケールおよび磁気式エンコーダ

Also Published As

Publication number Publication date
CN208366269U (zh) 2019-01-11
JP2019002751A (ja) 2019-01-10
CN109084670A (zh) 2018-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5079816B2 (ja) 好ましくは擬似正弦的に変化する磁石外形を有する磁気式位置センサ
US9429632B2 (en) Magnetic position detection device
JP5101528B2 (ja) 変化する磁化方向を有する運動磁気センサ及び同センサの製造方法
KR101331717B1 (ko) 자기 패턴을 제공하는 물질을 갖는 자기 인코더 요소
US20120262162A1 (en) Bidirectional Magnetic Position Sensor Having Field Rotation
JP2011099857A5 (ja)
WO2016021401A1 (ja) 磁気式リニアエンコーダ
US10978229B2 (en) Magnet arrangement for position sensor device and corresponding position sensor device
JP6925881B2 (ja) 磁気スケールおよび磁気式エンコーダ
JP6132085B2 (ja) 磁気検出装置
CN107229020A (zh) 磁性传感器
JP2017203670A (ja) 磁気スケールおよび磁気式エンコーダ
EP2865997B1 (en) Magnetic medium for magnetic encoder, magnetic encoder and method for manufacturing magnetic medium
US20220128380A1 (en) Electromagnetic Measuring System for Detecting Length and Angle on the Basis of the Magnetoimpedance Effect
JP7311500B2 (ja) 磁気インピーダンス効果を利用した距離及び角度を測定するための電磁計測システム
JP2960570B2 (ja) 磁気式エンコーダ
JP4912595B2 (ja) 位置検出装置
JPS62157522A (ja) 磁気式エンコ−ダ
US9869730B2 (en) Magnetic detection apparatus
JP5454204B2 (ja) 角度センサ
JP2001074499A (ja) 磁気式エンコーダ及び磁気スケール
JPH0868661A (ja) 位置検出装置
JP2017194457A (ja) 周期磁界検出するセンサ
JPH09318391A (ja) 磁気式エンコーダ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200601

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210713

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210804

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6925881

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150