JP6925255B2 - ロータリージョイント装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転体と固定体の間の複数の通信経路を形成するロータリージョイント装置に関する。
アンテナを回転させて目標を追尾するアンテナ装置において、アンテナの輻射部である回転体と、送受信機である固定体とを接続するために、ロータリージョイント装置が設けられる。ロータリージョイント装置は、回転体と固定体の間の通信経路を形成する。回転体と固定体との間に複数の通信経路を形成し、かつ、回転体が±180度以上回転する必要がある場合、多チャネルのロータリージョイント装置が用いられる。しかしながら、多チャネルのロータリージョイント装置は、単一チャネルのロータリージョイント装置と比べ、構造が複雑であり、所望の電気性能を得ることが難しい。そこで、回転体と固定体との間に複数の通信経路を形成し、かつ、回転体の回転範囲を±180度以上とするために、単一チャネルのロータリージョイント装置を組み合わせることが行われている。
特許文献1に開示される導波管ロータリージョイント装置は、固定側導波管、回転側導波管、固定側導波管と回転側導波管の間に設けられる連結器、ならびに、固定側導波管および回転側導波管に連結器の両端に設けられたロータリージョイント部を介して接続され、回転自在に設けられる中継用導波管を備える。上記構成により、特許文献1に開示される導波管ロータリージョイント装置は、回転側導波管を360度以上回転させることができる。特許文献1に開示される導波管ロータリージョイント装置が備えるロータリージョイント部は、単一チャネルであり、多チャネルのロータリージョイント装置と比べて、構造が簡易であり、所望の電気性能を得ることが容易である。
特開平10−190303号公報
特許文献1に開示される導波管ロータリージョイント装置においては、回転側導波管が回転して中継用導波管を押圧し、押圧された中継用導波管は固定側導波管に当接するまで回転する。そのため、回転側導波管の回転する速度が速くなると、回転側導波管および中継用導波管との接触によって、回転側導波管および中継用導波管が損傷する可能性がある。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、回転体の回転範囲を拡大しながら、各導波管の接触による損傷を防ぐことが目的である。
上記目的を達成するため、本発明に係るロータリージョイント装置は、回転体と固定体の間の複数の通信経路を形成するロータリージョイント装置であって、複数の回転導波管、複数の固定導波管、中継導波管、複数のジョイント部、および第1ギア機構を備える。複数の回転導波管は、回転体に取り付けられ、回転体と一体に回転する。複数の固定導波管は、固定体に取り付けられる。中継導波管は、回転導波管と固定導波管の間の通信経路を形成する。複数のジョイント部のそれぞれは、回転導波管、固定導波管、および中継導波管のいずれか2つの導波管を相互に回転可能に接続する。第1ギア機構は、回転体と一体に回転する第1ギア、および、第1ギアの回転に伴って回転することで中継導波管を回転させる第2ギアを有する。複数の回転導波管の回転軸、中継導波管の回転軸、および、複数のジョイント部の回転軸は、回転体の回転軸に一致する。中継導波管の両端は、2つのジョイント部に接続される。該中継導波管は、2つのジョイント部の間に位置するジョイント部を、回転体の回転軸に対して径方向に迂回する形状を有する。中継導波管の回転速度は、回転体の回転速度より小さい。
本発明によれば、中継導波管、および、回転体の回転に伴って、中継導波管を回転させる第1ギア機構を備えることで、回転体の回転範囲を拡大しながら、各導波管の接触による損傷を防ぐことが可能である。
本発明の実施の形態1に係るロータリージョイント装置の正面図 実施の形態1に係るロータリージョイント装置の回転を示す図 実施の形態1に係るロータリージョイント装置の回転を示す図 実施の形態1に係るロータリージョイント装置の回転を示す図 実施の形態1における各導波管の位置を示す図 実施の形態1における各導波管の位置を示す図 本発明の実施の形態2に係るロータリージョイント装置の正面図 本発明の実施の形態3に係るロータリージョイント装置の正面図 実施の形態3に係るロータリージョイント装置の回転を示す図 実施の形態3に係るロータリージョイント装置の回転を示す図 実施の形態3に係るロータリージョイント装置の回転を示す図 実施の形態3における各導波管の位置を示す図 実施の形態3における各導波管の位置を示す図 実施の形態3に係るロータリージョイント装置におけるギア比の算出例を示す図 本発明の実施の形態4に係るロータリージョイント装置の正面図 本発明の実施の形態5に係るロータリージョイント装置の正面図 本発明の実施の形態6に係るロータリージョイント装置の正面図
以下、本発明の実施の形態に係るロータリージョイント装置について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るロータリージョイント装置の正面図である。ロータリージョイント装置(以下、ジョイント装置という)1は、図示しない回転体と固定体の間の複数の通信経路を形成する。図の上部が回転体側、図の下部が固定体側である。ジョイント装置1は、回転体に取り付けられ、回転体と一体に回転する複数の回転導波管11,12、固定体に取り付けられる複数の固定導波管13,14、および回転導波管12と固定導波管14の間の通信経路を形成する中継導波管15を備える。
ジョイント装置1はさらに、回転導波管11,12、固定導波管13,14、および中継導波管15のいずれか2つの導波管を相互に回転可能に接続するジョイント部16,17,18を備える。該2つの導波管は、回転導波管11,12のいずれかと固定導波管13,14のいずれか、回転導波管11,12のいずれかと中継導波管15、または、固定導波管13,14のいずれかと中継導波管15を意味する。回転導波管11,12同士、または、固定導波管13,14同士が接続されることはない。2つの導波管を相互に回転可能に接続するということは、2つの導波管の一方が、該2つの導波管の他方と異なる速度で回転可能であることを意味する。
詳細には、ジョイント部16は、回転導波管11と固定導波管13を相互に回転可能に接続する。ジョイント部17は、回転導波管12と中継導波管15を相互に回転可能に接続する。ジョイント部18は、中継導波管15と固定導波管14を相互に回転可能に接続する。回転導波管11,12の回転軸、中継導波管15の回転軸、およびジョイント部16,17,18の回転軸は、図1において一点鎖線で示される回転体の回転軸に一致する。上述の構成により、ジョイント装置1は、回転導波管11および固定導波管13を通る第1経路、ならびに、回転導波管12、中継導波管15、および固定導波管14を通る第2経路を形成する。
ジョイント装置1は、さらに回転体の回転を中継導波管15に伝達する第1ギア機構19を備える。第1ギア機構19は、回転体と一体に回転する第1ギア19a、および第1ギア19aの回転に伴って回転することで中継導波管15を回転させる第2ギア19bを有する。上記構成の第1ギア機構19を備えることで、回転体の回転に伴って、中継導波管15が回転する。中継導波管15の回転速度は、回転体の回転速度より小さい。すなわち、第1ギア機構19のギア比は1未満である。また中継導波管15の両端は、2つのジョイント部17,18に接続される。中継導波管15は、2つのジョイント部17,18の間に位置するジョイント部16を、回転体の回転軸に対して径方向に迂回する形状を有する。上述の形状を有する中継導波管15を設け、回転体の回転を第1ギア機構19を介して中継導波管15に伝達することで、回転導波管11,12の回転範囲を±180度より拡大することが可能である。導波管の接触によって回転体の回転を伝達することなく、第1ギア機構19によって回転体の回転体を中継導波管15に伝達することで、回転導波管11,12、固定導波管13,14、および中継導波管15の接触による損傷を防ぐことが可能である。
ジョイント装置1の各部について説明する。ジョイント部16,17,18はそれぞれ、2つの回転部を有する。2つの回転部は、互いに独立して回転可能である。2つの回転部は、回転導波管11,12、固定導波管13,14、および中継導波管15のいずれか2つの導波管に接続され、接続された導波管と一体に回転する。上記構成により、ジョイント部16,17,18は、2つの導波管を相互に回転可能に接続することができる。
詳細には、ジョイント部16は、回転部16a,16bを有する。回転部16a,16bは互いに独立して回転する。回転部16a,16bが回転導波管11,12、固定導波管13,14、および中継導波管15のいずれの導波管にも接続されていない場合、回転部16a,16bの回転範囲に制約はない。回転部16aは、回転導波管11に接続され、回転導波管11と一体に回転する。回転部16bは、固定導波管13に接続される。固定導波管13が回転しないため、回転部16bは回転しない。同様に、ジョイント部17は、回転部17a,17bを有する。回転部17aは、回転導波管12に接続され、回転導波管12と一体に回転する。後述するように、回転導波管11,12は一体に回転するため、回転部16a,17aは一体に回転する。回転部17bは、中継導波管15に接続され、中継導波管15と一体に回転する。同様に、ジョイント部18は、回転部18a,18bを有する。回転部18aは中継導波管15に接続され、中継導波管15と一体に回転する。回転部18bは、固定導波管14に接続される。固定導波管14が回転しないため、回転部18bは回転しない。
第1ギア機構19は、第1ギア19a、第2ギア19b、および第1ギアシャフト19cを有する。第1ギア19aは、回転導波管11に接続された回転部16aと一体に回転する。第2ギア19bは、中継導波管15に接続された回転部18aと一体に回転する。図1の例では、第1ギア19aおよび第2ギア19bの回転軸は、回転体の回転軸と一致する。第1ギア19aは、回転部16aに取り付けられる。また第2ギア19bは、回転部18aに取り付けられる。第1ギアシャフト19cは、第1ギア19aおよび第2ギア19bと噛み合い、第1ギア19aの回転を第2ギア19bに伝達する。
ジョイント装置1は、回転導波管11,12および回転部17aを支持する回転支持部20、ならびに、固定導波管13,14および回転部16b,18bを支持する固定支持部21をさらに備える。回転導波管11,12および回転部17aは、共に回転支持部20に固定されており、一体に回転する。固定支持部21は、固定導波管13,14および回転部16b,18bを支持する。すなわち、固定導波管13,14および回転部16b,18bは共に固定支持部21に固定されている。さらに固定支持部21は、第1ギアシャフト19cを回転可能に支持する。
回転体から中継導波管15への回転の伝達について説明する。回転導波管11,12が回転体と一体に回転すると、回転部16a,17aおよび第1ギア19aは、回転導波管11,12と一体に回転する。第1ギアシャフト19cは、第1ギア19aと噛み合うため、第1ギア19aの回転に伴って、第1ギアシャフト19cが回転する。第1ギアシャフト19cは、第2ギア19bとも噛み合うため、第1ギアシャフト19cの回転に伴って、第2ギア19bが回転する。第2ギア19bが回転すると、回転部18aおよび中継導波管15は、第2ギア19bと一体に回転する。
出力側である第2ギア19bの回転速度を、入力側である第1ギア19aの回転速度で除算した値が第1ギア機構19の変速比、すなわちギア比である。第1ギア機構19のギア比は、回転導波管11,12、固定導波管13,14、および中継導波管15が互いに離隔する条件に基づいて定められる。すなわち、回転導波管11,12が回転範囲において移動する間、回転導波管11,12、固定導波管13,14、および中継導波管15は互いに接触しない。第1ギア機構19のギア比をαとした場合を例にして、回転導波管11および中継導波管15の回転について説明する。回転導波管12は回転導波管11と一体に回転するため、回転導波管12についての説明は省略する。
図2から図4は、実施の形態1に係るロータリージョイント装置の回転を示す図である。煩雑さを避けるため、図2から図4において、ジョイント装置1の一部の記載を省略した。図2は、図1に示すA−A線での断面図である。図2における回転導波管11の位置が、回転導波管11の初期位置である。初期位置は、回転導波管11の回転範囲の中央の位置である。回転導波管11が初期位置に位置する場合、回転導波管11および固定導波管13,14は、回転軸に対して、中継導波管15と反対側に位置する。
図3は、図2の位置から、回転導波管11が反時計回りにΔθだけ回転した場合の図である。回転導波管11が反時計回りにΔθだけ回転すると、中継導波管15は、反時計回りにα・Δθだけ回転する。同様に、図4は、図2の位置から、回転導波管11が反時計回りにΔθ’だけ回転し、回転範囲の端に到達した場合の図である。回転導波管11が反時計回りにΔθ’だけ回転すると、中継導波管15は、反時計回りにα・Δθ’だけ回転する。回転導波管11が図2の位置から図4の位置に到達するまでの間、回転導波管11、固定導波管13,14、および中継導波管15は互いに離隔している。上述のように、回転導波管11,12は一体に回転するので、回転導波管11,12が回転範囲において移動する間、回転導波管11,12、固定導波管13,14、および中継導波管15は互いに離隔している。
ギア比αの算定方法について極座標を用いて説明する。図5および図6は、実施の形態1における各導波管の位置を示す図である。詳細には、図5および図6は、回転導波管11、固定導波管13、および中継導波管15の位置を極座標で示した図である。極座標の原点が、回転体の回転軸に直交する断面での回転体の回転軸の位置に相当する。回転導波管12は回転導波管11と一体に回転するため、回転導波管12の記載を省略する。また固定導波管13,14はともに回転せず、極座標における角度が同じであるため、固定導波管14の記載を省略する。図5は、回転導波管11が初期位置に位置する場合の図であり、図6は、回転導波管11が初期位置からΔθだけ回転した場合の図である。図6に示すように、回転導波管11がΔθだけ回転すると、中継導波管15はα・Δθだけ回転する。図5および図6において、丸が固定導波管13を示し、四角が回転導波管11を示し、三角が中継導波管15を示す。図6における、点線の四角は、図5における回転導波管11の位置を示し、点線の三角は、図5における中継導波管15の位置を示す。
図5および図6の極座標の動径をrとし、図5における固定導波管13の座標を(r,θ1)、回転導波管11の座標を(r,θ2int)、中継導波管15の座標を(r,θ3int)とした場合を例にして説明する。固定導波管13の角度θ1は180度で固定される。回転導波管11が初期位置から反時計回りに回転して回転範囲の端に到達するまでの間、回転導波管11は中継導波管15に接触しない。すなわち、回転導波管11が初期位置から反時計回りに回転して回転範囲の端に到達するまでの任意の時点における、回転導波管11の角度をθ2、中継導波管15の角度をθ3とすると、下記(1)式が成り立つ。αの算出においては、回転導波管11および中継導波管15の大きさは考慮せずに、下記(1)式の右辺を0とする。回転導波管11の初期位置からの回転量をΔθとすると、θ2およびθ3は、下記(2)、(3)式で表される。下記(2),(3)式を下記(1)式に代入することで、下記(4)式が導き出される。
θ3−θ2>0 ・・・(1)
θ2=θ2int+Δθ ・・・(2)
θ3=θ3int+α・Δθ ・・・(3)
Δθ<(θ3int−θ2int)/(1−α) ・・・(4)
また回転導波管11が初期位置から反時計回りに回転して回転範囲の端に到達するまでの間、中継導波管15は固定導波管13の位置に到達しないため、下記(5)式が成り立つ。下記(5)式に上記(3)式を代入することで、下記(6)式が導き出される。
θ1−θ3>0 ・・・(5)
Δθ<(θ1−θ3int)/α ・・・(6)
上記(4),(6)式が成立するΔθが回転導波管11の回転範囲である。回転範囲を最大化するためには、上記(4),(6)式において、分子を最大化しながら、分母を正の値の範囲で最小化すればよい。まず上記(4),(6)式における分子の最大化について説明する。上記(4)式において、(θ3int−θ2int)の最大値は180であるから、下記(7)式が成り立つ。すなわち、(θ3int−θ2int)を最大化するためには、回転導波管11が初期位置にある場合に、回転導波管11がジョイント装置1の回転軸に対して中継導波管15と反対側に位置すればよい。また上記式(6)において、(θ1−θ3int)の最大値は180であり、θ1=180であるから、下記(8)式が成り立つ。下記(8)式を下記(7)式に代入して、下記(9)式が導き出される。
θ3int=θ2int+180 ・・・(7)
θ3int=0 ・・・(8)
θ2int=−180 ・・・(9)
次に、上記(4),(6)式における分母の正の値の範囲での最小化について説明する。上記(4)式の分母である(1−α)の最小化、および、上記(6)式の分母であるαの最小化は、同時に成り立たない。そこで、(1−α)、αをそれぞれ目的関数とする、多目的最適化問題を解くことで、回転導波管11の回転範囲を最大とするαを得ることができる。上記多目的最適化問題を解くと、α=1/2が得られる。α=1/2の場合に、回転導波管11の回転範囲が最大となる。したがって、第2ギア19bの歯数を第1ギア19aの歯数の2倍にして、第1ギア機構19を構成すればよい。
α=1/2とすることで、図4に示すように、回転導波管11は反時計回りに一周回転するとみなせる回転範囲を得る。時計回りに回転する場合も同様である。すなわち、回転体は、±360度とみなせる回転範囲を得る。
以上説明したとおり、本実施の形態1に係るジョイント装置1は、中継導波管15、および、回転体の回転に伴って、中継導波管15を回転させる第1ギア機構19を備えることで、回転体の回転範囲を±180度より拡大しながら、回転導波管11,12、固定導波管13,14、および中継導波管15の接触による損傷を防ぐことが可能である。さらに第1ギア機構19によって、回転体の回転が中継導波管15に伝達されるため、回転体の回転した角度Δθに応じて、回転導波管11,12および中継導波管15の位置を一意に求められる。そのため、回転角度Δθに応じた電気特性の変化を管理することが可能である。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2に係るロータリージョイント装置の正面図である。図の見方は、図1と同様である。ジョイント装置2が形成する第1経路および第2経路は、ジョイント装置1と同様である。ジョイント装置2は、ジョイント装置1が有する固定支持部21に代えて、固定支持部22を備え、ジョイント装置1が有する第1ギア機構19に代えて、第1ギア機構24を備える。第1ギア機構24を備えることで、回転体の回転に伴って、中継導波管15が回転する。実施の形態1と同様の形状の中継導波管15を設け、回転体の回転を第1ギア機構24を介して中継導波管15に伝達することで、回転体の回転範囲を±180度より拡大することが可能である。導波管の接触によって回転体の回転を伝達する代わりに、第1ギア機構24によって回転体の回転を中継導波管15に伝達するため、回転導波管11,12、固定導波管13,14、および中継導波管15の接触による損傷を防ぐことが可能である。
ジョイント装置2の各部に関し、ジョイント装置1との差異を説明する。固定支持部22の一部は、円筒の形状である。固定支持部22は、固定支持部21と同様に、固定導波管13,14および回転部16b,18bを支持する。詳細には、上記円筒の内周面から円筒の内部に向かって伸びる突起部分が回転部16b,18bを支持する。ジョイント装置2の各部の説明のため、図7において、固定支持部22の円筒の部分については、断面を記載した。ジョイント装置2は、固定支持部22の円筒の内周面に設けられた内歯車23をさらに備える。内歯車23は、回転導波管11およびジョイント部17を、回転体の回転軸に対して周方向に取り囲む。
第1ギア機構24は、遊星歯車機構である。詳細には、第1ギア機構24は、第1ギア24a、第2ギア24b、および、第2ギア24bを回転可能に支持する第1アーム24cを有する。第1ギア24aは、回転導波管12に接続された回転部17aと一体に回転する。第2ギア24bは、第1ギア24aおよび内歯車23と噛み合い、回転しながら、第1ギア24aの周りを公転する。第2ギア24bが公転する方向は、第1ギア24aの回転方向と同じである。第1アーム24cは、第2ギア24bの公転に伴って回転する。図7の例では、第1ギア24aおよび第1アーム24cの回転軸が回転体の回転軸と一致する。第1アーム24cは回転部17bに取り付けられる。
回転体から中継導波管15への回転の伝達について説明する。回転導波管11,12が回転体と一体に回転すると、回転部17aおよび第1ギア24aは、回転導波管11,12と一体に回転する。第2ギア24bは第1ギア24aと噛み合うため、第1ギア24aの回転に伴って、第2ギア24bは、回転しながら第1ギア24aの周りを公転する。第1アーム24cは、第2ギア24bの公転に伴って、回転する。回転部17bおよび中継導波管15は、第1アーム24cと一体に回転する。
ジョイント装置2における回転導波管11,12および中継導波管15の回転は、図2から図4に示されるジョイント装置1の場合と同様である。ジョイント装置2においても、ジョイント装置1と同様に、ギア比が定められる。第1ギア機構24のギア比は、出力側である第1アーム24cの回転速度を、入力側である第1ギア24aの回転速度で除算した値である。
また、ジョイント装置2に、ジョイント装置1の第1ギア機構19をさらに設ける構成としてもよい。さらに設けられた第1ギア機構19の構成は、ジョイント装置1と同様である。さらに設けられた第1ギア機構19のギア比は、ジョイント装置2の第1ギア機構24と同じ値である。この構成により、中継導波管15をジョイント部17とジョイント部18との両側から回転させることが可能である。そのため、中継導波管15のねじれを抑制することができ、回転を安定化することができる。
以上説明したとおり、本実施の形態2に係るジョイント装置2によれば、遊星歯車機構である第1ギア機構24を備えることで、実施の形態1に係るジョイント装置1と同様に、回転体の回転範囲を拡大しながら、回転導波管11,12、固定導波管13,14、および中継導波管15の接触による損傷を防ぐことが可能である。またジョイント装置2においても、ジョイント装置1と同様に、回転角度Δθに応じた電気特性の変化を管理することが可能である。
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態3に係るロータリージョイント装置の正面図である。図の見方は、図7と同様である。ジョイント装置1,2よりも、回転体の回転範囲を拡大するため、ジョイント装置3は、ジョイント装置2の構成に加えて、中継導波管25およびジョイント部26をさらに備える。すなわち、ジョイント装置3は複数の中継導波管15,25を備える。ジョイント装置2とは異なり、ジョイント装置3において、ジョイント部16は、回転導波管11と中継導波管25を相互に回転可能に接続する。ジョイント部26は、中継導波管25と固定導波管13を相互に回転可能に接続する。回転導波管11,12の回転軸、中継導波管15,25の回転軸、およびジョイント部16,17,18,26の回転軸は、図8において一点鎖線で示される回転体の回転軸に一致する。ジョイント装置3は、回転導波管11、中継導波管25、および固定導波管13を通る第1経路、ならびに、回転導波管12、中継導波管15、および固定導波管14を通る第2経路を形成する。
ジョイント装置3は、回転体の回転を中継導波管15に伝達する第1ギア機構24に加え、中継導波管15の回転を他の中継導波管である中継導波管25に伝達する第2ギア機構27を備える。第2ギア機構27を備えることで、回転体の回転に伴って回転する中継導波管15の回転を、他の中継導波管である中継導波管25に伝達することができる。中継導波管15,25の回転速度は、回転体の回転速度より小さい。すなわち、第1ギア機構24のギア比、および第1ギア機構24と第2ギア機構27の全体のギア比は、1未満である。中継導波管15と同様に、中継導波管25の両端は、2つのジョイント部16,26に接続される。中継導波管25は、2つのジョイント部16,26の間に位置するジョイント部18を、回転体の回転軸に対して径方向に迂回する形状を有する。上述の形状を有する中継導波管25を設け、中継導波管15の回転を第2ギア機構27を介して中継導波管25に伝達することで、ジョイント装置1,2よりも、回転体の回転範囲を拡大することが可能である。導波管の接触によって回転体の回転を伝達する代わりに、第1ギア機構24によって回転体の回転を中継導波管15に伝達し、第2ギア機構27によって中継導波管15の回転を中継導波管25に伝達することで、回転導波管11,12、固定導波管13,14、および中継導波管15,25の接触による損傷を防ぐことが可能である。
ジョイント装置3の各部に関し、ジョイント装置2との差異を説明する。ジョイント部26は、ジョイント部16,17,18と同様に、回転部26a,26bを有する。ジョイント装置3においては、回転部16bは、中継導波管25に接続され、中継導波管25と一体に回転する。回転部26aは、回転部16bと同様に、中継導波管25に接続され、中継導波管25と一体に回転する。すなわち、回転部16b,26aおよび中継導波管25は一体に回転する。回転部26bは、固定導波管13に接続される。固定導波管13が回転しないため、回転部26bは回転しない。固定支持部22は、回転部18b,26bを支持する。
第2ギア機構27は、第3ギア27a、第4ギア27b、および第2ギアシャフト27cを有する。第3ギア27aは、中継導波管15と一体に回転する。第4ギア27bは、第3ギア27aの回転に伴って回転することで他の中継導波管である中継導波管25を回転させる。図8の例では、第3ギア27aおよび第4ギア27bの回転軸は、回転体の回転軸と一致する。第3ギア27aは、回転部18aに取り付けられる。また第4ギア27bは、回転部26aに取り付けられる。第2ギアシャフト27cは、第3ギア27aおよび第4ギア27bと噛み合い、第3ギア27aの回転を第4ギア27bに伝達する。固定支持部22は、第2ギアシャフト27cを回転可能に支持する。詳細には、円筒の内周面から円筒の内部に向かって伸びる突起部分が回転部18bを支持し、該突起部分が第2ギアシャフト27cを回転可能に支持する。
回転体から中継導波管15を介した中継導波管25への回転の伝達について説明する。ジョイント装置2と同様に、回転部17aおよび第1ギア24aは、回転導波管11,12と一体に回転する。第2ギア24bは第1ギア24aと噛み合うため、第1ギア24aの回転に伴って、第2ギア24bは、回転しながら第1ギア24aの周りを公転する。第1アーム24cは、第2ギア24bの公転に伴って、回転する。回転部17b、および中継導波管15は、第1アーム24cと一体に回転する。
中継導波管15が回転すると、回転部18aおよび第3ギア27aは、中継導波管15と一体に回転する。第2ギアシャフト27cは、第3ギア27aと噛み合うため、第3ギア27aの回転に伴って、第2ギアシャフト27cが回転する。第2ギアシャフト27cは、第4ギア27bとも噛み合うため、第2ギアシャフト27cの回転に伴って、第4ギア27bが回転する。第4ギア27bが回転すると、回転部26aおよび中継導波管25は、第4ギア27bと一体に回転する。
第1ギア機構24のギア比および第2ギア機構27のギア比は、回転導波管11,12、固定導波管13,14、および中継導波管15,25が互いに離隔する条件に基づいて定められる。すなわち、回転導波管11,12が回転範囲において移動する間、回転導波管11,12、固定導波管13,14、および中継導波管15,25は互いに接触しない。第1ギア機構24のギア比をαとし、第1ギア機構24と第2ギア機構27の全体のギア比をβとした場合を例にして、回転導波管11および中継導波管15,25の回転について説明する。回転導波管12は回転導波管11と一体に回転するため、回転導波管12についての説明は省略する。
図9から図11は、実施の形態3に係るロータリージョイント装置の回転を示す図である。煩雑さを避けるため、図9から図11において、ジョイント装置3の一部の記載を省略した。図9は、図8に示すB−B線での断面図である。図9における回転導波管11の位置が、回転導波管11の初期位置である。回転導波管11が初期位置に位置する場合、回転導波管11および中継導波管25は、回転軸に対して、固定導波管13,14および中継導波管15と反対側に位置する。
図10は、図9の位置から、回転導波管11が反時計回りにΔθだけ回転した場合の図である。回転導波管11が反時計回りにΔθだけ回転すると、中継導波管15は、反時計回りにα・Δθだけ回転し、中継導波管25は、反時計回りにβ・Δθだけ回転する。同様に、図11は、図9の位置から、回転導波管11が反時計回りにΔθ’だけ回転し、回転範囲の端に到達した場合の図である。回転導波管11が反時計回りにΔθ’だけ回転すると、中継導波管15は、反時計回りにα・Δθ’だけ回転し、中継導波管25は、反時計回りにβ・Δθ’だけ回転する。回転導波管11が図9の位置から図11の位置に到達するまでの間、回転導波管11、固定導波管13,14、および中継導波管15,25は互いに離隔している。上述のように、回転導波管11,12は一体に回転するので、回転導波管11,12が回転範囲において移動する間、回転導波管11,12、固定導波管13,14、および中継導波管15,25は互いに離隔している。
ギア比α,βの算定方法について極座標を用いて説明する。図12および図13は、実施の形態3における各導波管の位置を示す図である。詳細には、図12および図13は、回転導波管11、固定導波管13、および中継導波管15,25の位置を極座標で示した図である。図の見方は、図5および図6と同様である。図12は、回転導波管11が初期位置に位置する場合の図であり、図13は、回転導波管11が初期位置からΔθだけ回転した場合の図である。図13に示すように、回転導波管11がΔθだけ回転すると、中継導波管15はα・Δθだけ回転し、中継導波管25はβ・Δθだけ回転する。図12および図13において、丸が固定導波管13を示し、四角が回転導波管11を示し、三角が中継導波管15を示し、菱形が中継導波管25を示す。図13における、点線の四角は、図12における回転導波管11の位置を示し、点線の三角は、図12における中継導波管15の位置を示し、点線の菱形は図12における中継導波管25の位置を示す。
図12および図13の極座標の動径をrとし、図12における固定導波管13の座標を(r,θ1)、回転導波管11の座標を(r,θ2int)、中継導波管15の座標を(r,θ3int)、中継導波管25の座標を(r,θ4int)とした場合を例にして説明する。固定導波管13の角度θ1は0度で固定される。ジョイント装置3においても、ジョイント装置1と同様に、上記(1)から(4)式が成り立つ。さらに、回転導波管11が初期位置から反時計回りに回転して回転範囲の端に到達するまでの間、中継導波管15は中継導波管25に接触しない。すなわち、回転導波管11が初期位置から反時計回りに回転して回転範囲の端に到達するまでの任意の時点における、中継導波管15の角度をθ3、中継導波管25の角度をθ4とすると、下記(10)式が成り立つ。βの算出においては、回転導波管11および中継導波管15,25の大きさは考慮せずに、下記(10)式の右辺を0とする。回転導波管11の初期位置からの回転量をΔθとすると、θ4は、下記(11)式で表される。上記(3)式および下記(11)式を下記(10)式に代入することで、下記(12)式が導き出される。
θ4−θ3>0 ・・・(10)
θ4=θ4int+β・Δθ ・・・(11)
Δθ<(θ4int−θ3int)/(α−β) ・・・(12)
また回転導波管11が初期位置から反時計回りに回転して回転範囲の端に到達するまでの間、中継導波管25は固定導波管13の位置に到達しないため、下記(13)式が成り立つ。下記(13)式に上記(11)式を代入することで、下記(14)式が導き出される。
θ1−θ4>0 ・・・(13)
Δθ<(θ1−θ4int)/β ・・・(14)
上記(4),(12),(14)式が成立するΔθが回転導波管11の回転範囲である。回転範囲を最大化するためには、上記(4),(12),(14)式において、分子を最大化しながら、分母を正の値の範囲で最小化すればよい。まず上記(4),(12),(14)式における分子の最大化について説明する。上記(4)式において、(θ3int−θ2int)の最大値は180であるから、上記(7)式が成り立つ。また上記式(12)において、(θ4int−θ3int)の最大値は180であるから、下記(15)式が成り立つ。すなわち、(θ4int−θ3int)を最大化するためには、回転導波管11が初期位置にある場合に、中継導波管15がジョイント装置3の回転軸に対して中継導波管25と反対側に位置すればよい。また上記(14)式において、(θ1−θ4int)の最大値は180であり、θ1=0であるから、下記(16)式が成り立つ。下記(16)式を下記(15)式に代入して、下記(17)式が導き出される。下記(17)式を上記(7)式に代入して、下記(18)式が導き出される。
θ4int=θ3int+180 ・・・(15)
θ4int=−180 ・・・(16)
θ3int=−360 ・・・(17)
θ2int=−540 ・・・(18)
次に、上記(4),(12),(14)式における分母の正の値の範囲での最小化について説明する。上記(4)式の分母である(1−α)の最小化、上記(12)式の分母である(α−β)の最小化、および、上記(14)式の分母であるβの最小化は、同時に成り立たない。そこで、(1−α)、(α−β)、βをそれぞれ目的関数とする、多目的最適化問題を解くことで、回転導波管11の回転範囲を最大とするα、βを得ることができる。
上記多目的最適化問題を解くことは、図14に示す各グラフからの距離が最小となる点を求めることと等しい。図14の横軸はα、縦軸はβである。詳細には、上記多目的最適化問題を解くことは、図14に示すα=1、α=β、β=0の各グラフからの距離が最小となる点を求めることと等しい。各グラフからの距離が最小となる点は、図14において黒丸で示される位置であり、α=2/3、β=1/3の点である。すなわち、上記多目的最適化問題の解は、α=2/3、β=1/3である。α=2/3、β=1/3の場合、回転導波管11の回転範囲が最大となる。したがって、出力側である第1アーム24cの回転速度を、入力側である第1ギア24aの回転速度で除算した値が2/3となる第1ギア機構24を形成すればよい。また第1ギア機構24および第2ギア機構27の全体のギア比が1/3であるから、第2ギア機構27のギア比は、1/2である。したがって、第4ギア27bの歯数を第3ギア27aの2倍にして、第2ギア機構27を形成すればよい。
α=2/3、β=1/3とすることで、図11に示すように、回転導波管11は反時計回りに一周半回転するとみなせる回転範囲を得る。時計回りに回転する場合も同様である。すなわち、回転体は、±540度とみなせる回転範囲を得る。
以上説明したとおり、本実施の形態3に係るジョイント装置3によれば、さらに中継導波管25を設け、中継導波管15の回転に伴って、中継導波管25を回転させる第2ギア機構27を備える。上記構成により、ジョイント装置1,2よりも回転体の回転範囲を拡大しながら、回転導波管11,12、固定導波管13,14、および中継導波管15,25の接触による損傷を抑制することが可能である。上述のように、第1ギア機構24によって、回転体の回転が中継導波管15に伝達され、第2ギア機構27によって中継導波管15の回転が中継導波管25に伝達される。そのため、回転体の回転した角度Δθに応じて、回転導波管11,12および中継導波管15,25の位置を一意に求められる。したがって、回転角度Δθに応じた電気特性の変化を管理することが可能である。
(実施の形態4)
図15は、本発明の実施の形態4に係るロータリージョイント装置の正面図である。図の見方は、図8と同様である。ジョイント装置3よりも、回転体の回転範囲を拡大するため、ジョイント装置4は、ジョイント装置3の構成に加えて、中継導波管28およびジョイント部29をさらに備える。ジョイント装置3とは異なり、ジョイント装置4において、ジョイント部18は、中継導波管15と中継導波管28を相互に回転可能に接続する。ジョイント部29は、中継導波管28と固定導波管14を相互に回転可能に接続する。回転導波管11,12の回転軸、中継導波管15,25,28の回転軸、およびジョイント部16,17,18,26,29の回転軸は、図15において一点鎖線で示される回転体の回転軸に一致する。ジョイント装置4は、回転導波管11、中継導波管25、および固定導波管13を通る第1経路、ならびに、回転導波管12、中継導波管15,28、および固定導波管14を通る第2経路を形成する。
ジョイント装置4は、ジョイント装置3が備える第2ギア機構27に代えて、中継導波管15の回転を中継導波管28に伝達する第2ギア機構31を備える。第2ギア機構31を備えることで、回転体の回転に伴って回転する中継導波管15の回転を、他の中継導波管である中継導波管28に伝達することができる。ジョイント装置4はさらに、中継導波管28の回転を中継導波管25に伝達する第2ギア機構32を備える。第2ギア機構32を備えることで、中継導波管28の回転を、さらに他の中継導波管である中継導波管25に伝達することができる。中継導波管15,25,28の回転速度は、回転体の回転速度より小さい、すなわち、第1ギア機構24のギア比、第1ギア機構24と第2ギア機構31の全体のギア比、および、第1ギア機構24と第2ギア機構31と第2ギア機構32の全体のギア比は、1未満である。
中継導波管15,25と同様に、中継導波管28の両端は、2つのジョイント部18,29に接続される。中継導波管28は、2つのジョイント部18,29の間に位置するジョイント部26を、回転体の回転軸に対して径方向に迂回する形状を有する。上述の形状を有する中継導波管28を設け、中継導波管15の回転を第2ギア機構31を介して中継導波管28に伝達し、中継導波管28の回転を第2ギア機構32を介して中継導波管25に伝達することで、ジョイント装置3よりも、回転体の回転範囲を拡大することが可能である。導波管の接触によって回転体の回転を伝達する代わりに、第1ギア機構24によって回転体の回転を中継導波管15に伝達し、第2ギア機構31によって中継導波管15の回転を中継導波管28に伝達し、第2ギア機構32によって中継導波管28の回転を中継導波管25に伝達することで、回転導波管11,12、固定導波管13,14、および中継導波管15,25,28の接触による損傷を防ぐことが可能である。
ジョイント装置4の各部に関し、ジョイント装置3との差異を説明する。ジョイント部29は、ジョイント部16,17,18,26と同様に、回転部29a,29bを有する。ジョイント装置4においては、回転部18bは、中継導波管28に接続され、中継導波管28と一体に回転する。回転部29aは、回転部18bと同様に、中継導波管28に接続され、中継導波管28と一体に回転する。すなわち、回転部18b,29aおよび中継導波管28は一体に回転する。回転部29bは、固定導波管14に接続される。固定導波管14が回転しないため、回転部29bは回転しない。固定支持部22は、回転部26b,29bを支持する。ジョイント装置4は、固定支持部22の円筒の内周面に設けられた内歯車30をさらに備える。
第2ギア機構31は、遊星歯車機構である。詳細には、第2ギア機構31は、第3ギア31a、第4ギア31b、および第3ギア31aを回転可能に支持する第2アーム31cを有する。第3ギア31aは、中継導波管15に接続された回転部18aと一体に回転する。第4ギア31bは、第3ギア31aおよび内歯車30と噛み合い、回転しながら、第3ギア31aの周りを公転する。第4ギア31bが公転する方向は、第3ギア31aの回転方向と同じである。第2アーム31cは、第4ギア31bの公転に伴って回転する。図15の例では、第3ギア31aおよび第2アーム31cの回転軸は、回転体の回転軸と一致する。第3ギア31aは回転部17aに取り付けられる。また第2アーム31cは回転部18bに取り付けられる。
第2ギア機構32は、第3ギア32a、第4ギア32b、および第2ギアシャフト32cを有する。第3ギア32aは、中継導波管28に接続された回転部29aと一体に回転する。第4ギア32bは、中継導波管28以外の他の中継導波管である中継導波管25に接続された回転部26aと一体に回転する。図15の例では、第3ギア32aの回転軸および第4ギア32bの回転軸は、回転体の回転軸と一致する。第3ギア32aは、回転部29aに取り付けられる。また第4ギア32bは、回転部26aに取り付けられる。第2ギアシャフト32cは、第3ギア32aおよび第4ギア32bと噛み合い、第3ギア32aの回転を第4ギア32bに伝達する。固定支持部22は、第2ギアシャフト32cを回転可能に支持する。詳細には、円筒の内周面から円筒の内部に向かって伸びる突起部分が回転部26aを支持し、該突起部分が第2ギアシャフト32cを回転可能に支持する。
回転体から中継導波管15,28を介した中継導波管25への回転の伝達について説明する。ジョイント装置3と同様に、回転部17aおよび第1ギア24aは、回転導波管11,12と一体に回転する。第2ギア24bは第1ギア24aと噛み合うため、第1ギア24aの回転に伴って、第2ギア24bは、回転しながら第1ギア24aの周りを公転する。第1アーム24cは、第2ギア24bの公転に伴って、回転する。回転部17b、および中継導波管15は、第1アーム24cと一体に回転する。
中継導波管15が回転すると、回転部18aおよび第3ギア31aは、中継導波管15と一体に回転する。第4ギア31bは第3ギア31aと噛み合うため、第3ギア31aの回転に伴って、第4ギア31bは、回転しながら第3ギア31aの周りを公転する。第2アーム31cは、第4ギア31bの公転に伴って、回転する。回転部18b、および中継導波管28は、第2アーム31cと一体に回転する。
中継導波管28が回転すると、回転部29aおよび第3ギア32aは、中継導波管28と一体に回転する。第2ギアシャフト32cは、第3ギア32aと噛み合うため、第3ギア32aの回転に伴って、第2ギアシャフト32cが回転する。第2ギアシャフト32cは、第4ギア32bとも噛み合うため、第2ギアシャフト32cの回転に伴って、第4ギア32bが回転する。第4ギア32bが回転すると、回転部26aおよび中継導波管25は、第4ギア32bと一体に回転する。
回転導波管11,12の回転軸および中継導波管15,25,28の回転軸が回転体の回転軸からずれることを抑制するため、回転部16aに設けられた軸受33は、回転部17bに設けられた支持軸34を回転可能に支持する。同様に、回転部18aに設けられた軸受35は、回転部16bに設けられた支持軸36を回転可能に支持する。回転部26aに設けられた軸受37は、回転部18bに設けられた支持軸38を回転可能に支持する。上記構成により、ジョイント部16,17,18の中心軸のずれが抑制され、回転導波管11,12の回転軸および中継導波管15,25,28の回転軸が回転体の回転軸からずれることが抑制される。なお回転部26bおよび29bは、固定支持部22に固定されているので、回転部26b,29aの間に上述のように軸を固定する機構を設ける必要はない。
ギア比の算出の詳細については省略するが、ジョイント装置4においても、ジョイント装置3と同様の手法で、第1ギア機構24および第2ギア機構31,32のそれぞれのギア比を算出することができる。第1ギア機構24のギア比が3/4、第2ギア機構31のギア比が1/3、第2ギア機構32のギア比が2である場合、回転体の回転範囲が最大になる。この場合、回転体は、±720度とみなせる回転範囲を得る。
以上説明したとおり、本実施の形態4に係るジョイント装置4は、さらに中継導波管28を設け、中継導波管15の回転に伴って、中継導波管28を回転させる第2ギア機構31、および中継導波管28の回転に伴って、中継導波管25を回転させる第2ギア機構32を備える。上記構成により、ジョイント装置3よりも回転体の回転範囲を拡大しながら、回転導波管11,12、固定導波管13,14、および中継導波管15,25,28の接触による損傷を抑制することが可能である。第1ギア機構24によって、回転体の回転が中継導波管15に伝達され、第2ギア機構31によって、中継導波管15の回転が中継導波管28に伝達され、第2ギア機構32によって、中継導波管28の回転が中継導波管25に伝達される。そのため、回転体の回転した角度Δθに応じて、回転導波管11,12および中継導波管15,25,28の位置を一意に求められる。したがって、回転角度Δθに応じた電気特性の変化を管理することが可能である。
(実施の形態5)
通信経路の数は2つに限られない。図16は、本発明の実施の形態5に係るロータリージョイント装置の正面図である。図の見方は図1と同様である。実施の形態5に係るジョイント装置5は、3つの通信経路を形成する。ジョイント装置5は、ジョイント装置1の構成に加えて、回転体に取り付けられて回転体と一体に回転する回転導波管39、中継導波管40、および固定導波管41を備える。ジョイント装置5はさらに、回転導波管39と中継導波管40を相互に回転可能に接続するジョイント部42および中継導波管40と固定導波管41を相互に回転可能に接続するジョイント部43をさらに備える。ジョイント装置5は、回転導波管11、および固定導波管13を通る第1経路、回転導波管12、中継導波管15、および固定導波管14を通る第2経路、ならびに、回転導波管39、中継導波管40、および固定導波管41を通る第3経路を形成する。
ジョイント装置5はさらに、中継導波管15の回転を中継導波管40に伝達する第2ギア機構44を備える。第2ギア機構44を備えることで、回転体の回転に伴って回転する中継導波管15の回転を、他の中継導波管である中継導波管40に伝達することができる。中継導波管15,40の回転速度は、回転体の回転速度より小さい、すなわち第1ギア機構19のギア比、および第1ギア機構19と第2ギア機構44の全体のギア比は、1未満である。中継導波管15と同様に、中継導波管40の両端は、2つのジョイント部42,43に接続される。中継導波管40は、2つのジョイント部42,43の間に位置するジョイント部16,17,18を、回転体の回転軸に対して径方向に迂回する形状を有する。上述の形状を有する中継導波管40を設け、中継導波管15の回転を第2ギア機構44を介して中継導波管40に伝達することで、3つの通信経路を形成するジョイント装置5においても、回転体の回転範囲を±180度より拡大することが可能である。導波管の接触によって回転体の回転を伝達する代わりに、第1ギア機構19によって回転体の回転を中継導波管15に伝達し、第2ギア機構44によって中継導波管15の回転を中継導波管40に伝達することで、回転導波管11,12,39、固定導波管13,14,41、および中継導波管15,40の接触による損傷を防ぐことが可能である。
ジョイント装置5の各部に関し、ジョイント装置1との差異を説明する。ジョイント部42は、ジョイント部16,17,18と同様に、回転部42a,42bを有する。同様に、ジョイント部43は、回転部43a,43bを有する。回転部42aは、回転導波管39に接続され、回転導波管39と一体に回転する。回転導波管11,12,39は一体に回転するため、回転部16a,17a,42aは一体に回転する。回転部42bは、中継導波管40に接続され、中継導波管40と一体に回転する。回転部43aは、回転部42bと同様に、中継導波管40に接続され、中継導波管40と一体に回転する。すなわち、回転部42b,43aおよび中継導波管40は一体に回転する。回転部43bは、固定導波管41に取り付けられる。固定導波管41が回転しないため、回転部43bは回転しない。回転支持部20は、回転導波管11,12,39、および回転部17a,42aを支持する。また固定支持部21は、固定導波管13,14,41および回転部16b,18b,43bを支持する。
第2ギア機構44は、第3ギア44a、第4ギア44b、および第2ギアシャフト44cを有する。第3ギア44aは、中継導波管15に接続された回転部18aと一体に回転する。第4ギア44bは、中継導波管40に接続された回転部43aと一体に回転する。図16の例では、第3ギア44aおよび第4ギア44bの回転軸は、回転体の回転軸と一致する。第3ギア44aは、回転部18aに取り付けられる。また第4ギア44bは、回転部43aに取り付けられる。第2ギアシャフト44cは、第3ギア44aおよび第4ギア44bと噛み合い、第3ギア44aの回転を第4ギア44bに伝達する。固定支持部21は、第2ギアシャフト44cを回転可能に支持する。
回転体から中継導波管15を介した中継導波管40への回転の伝達について説明する。回転体から中継導波管15への回転の伝達は、ジョイント装置1と同様である。中継導波管15が回転すると、回転部18aおよび第3ギア44aは、中継導波管15と一体に回転する。第2ギアシャフト44cは、第3ギア44aと噛み合うため、第3ギア44aの回転に伴って、第2ギアシャフト44cが回転する。第2ギアシャフト44cは、第4ギア44bとも噛み合うため、第2ギアシャフト44cの回転に伴って、第4ギア44bが回転する。第4ギア44bが回転すると、回転部43aおよび中継導波管40は、第4ギア44bと一体に回転する。
ギア比の算出の詳細については省略するが、中継導波管15,40は、同じ回転速度で回転すればよいため、ジョイント装置5においても、ジョイント装置1と同様の手法で、第1ギア機構19のギア比、および第2ギア機構44のギア比を算出することができる。第1ギア機構19のギア比が1/2、第2ギア機構44のギア比が1である場合、回転体の回転範囲が最大になる。この場合、回転体は、±360度とみなせる回転範囲を得る。
以上説明したとおり、本実施の形態5に係るジョイント装置5によれば、3つの通信経路を形成するジョイント装置5においても、中継導波管15の回転に伴って、中継導波管40を回転させる第2ギア機構44を備えることで、回転体の回転範囲を±180度より拡大しながら、回転導波管11,12,39、固定導波管13,14,41、および中継導波管15,40の接触による損傷を防ぐことが可能である。さらに第1ギア機構19によって、回転体の回転が中継導波管15に伝達され、第2ギア機構44によって、中継導波管15の回転が中継導波管40に伝達されるため、回転体の回転した角度Δθに応じて、回転導波管11,12,39および中継導波管15,40の位置を一意に求められる。そのため、回転角度Δθに応じた電気通過特性の変化を管理することが可能である。
(実施の形態6)
図17は、本発明の実施の形態6に係るロータリージョイント装置の正面図である。ジョイント装置6が形成する第1経路、第2経路、および第3経路は、ジョイント装置5と同様である。
ジョイント装置6の各部に関し、ジョイント装置5との差異を説明する。ジョイント装置6は、ジョイント装置5が有する固定支持部21に代えて、固定支持部22を備え、ジョイント装置5が有する第1ギア機構19に代えて第1ギア機構45を備え、第2ギア機構44に代えて、第2ギア機構46を備える。固定支持部22の形状は、ジョイント装置2が有する固定支持部22と同様である。固定支持部22は、固定導波管13,14,41および回転部16b,18b,43bを支持する。詳細には、円筒の内周面から円筒の内部に向かって伸びる突起部分が回転部16b,18b,43bを支持する。ジョイント装置6は、固定支持部22の内周面に設けられた内歯車23をさらに備える。内歯車23は、回転導波管11,12およびジョイント部42を回転体の回転軸に対して周方向に取り囲む。
第1ギア機構45は、遊星歯車機構である。詳細には、第1ギア機構45は、第1ギア45a、第2ギア45b、および、第2ギア45bを回転可能に支持する第1アーム45cを有する。第1ギア45aは、回転導波管39に接続された回転部42aと一体に回転する。第2ギア45bは、第1ギア45aおよび内歯車23と噛み合い、回転しながら、第1ギア45aの周りを公転する。第2ギア45bが公転する方向は、第1ギア45aの回転方向と同じである。第1アーム45cは、第2ギア45bの公転に伴って回転する。図17の例では、第1ギア45aの回転軸および第1アーム45cの回転軸は、回転体の回転軸と一致する。第1ギア45aは回転部42aに取り付けられる。また第1アーム45cの回転軸は回転部42bに取り付けられる。
第2ギア機構46は、第3ギア46a、第4ギア46b、および第2ギアシャフト46cを有する。第3ギア46aは、中継導波管40に接続された回転部43aと一体に回転する。第4ギア46bは、中継導波管15に接続された回転部18aと一体に回転する。図17の例では、第3ギア46aおよび第4ギア46bの回転軸が、回転体の回転軸と一致する。第3ギア46aは、回転部43aに取り付けられる。また第4ギア46bは、回転部18aに取り付けられる。第2ギアシャフト46cは、第3ギア46aおよび第4ギア46bと噛み合い、第3ギア46aの回転を第4ギア46bに伝達する。固定支持部22は、第2ギアシャフト46cを回転可能に支持する。詳細には、円筒の内周面から円筒の内部に向かって伸びる突起部分が回転部18bを支持し、該突起部分が第2ギアシャフト46cを回転可能に支持する。
回転体から中継導波管40を介した中継導波管15への回転の伝達について説明する。回転導波管11,12,39が回転体と一体に回転すると、回転部42aおよび第1ギア45aは、回転導波管39と一体に回転する。第2ギア45bは第1ギア45aと噛み合うため、第1ギア45aの回転に伴って、第2ギア45bは、回転しながら第1ギア45aの周りを公転する。第1アーム45cは、第2ギア45bの公転に伴って、回転する。回転部42bおよび中継導波管40は、第1アーム45cと一体に回転する。
中継導波管40が回転すると、回転部43aおよび第3ギア46aは、中継導波管40と一体に回転する。第2ギアシャフト46cは、第3ギア46aと噛み合うため、第3ギア46aの回転に伴って、第2ギアシャフト46cが回転する。第2ギアシャフト46cは、第4ギア46bとも噛み合うため、第2ギアシャフト46cの回転に伴って、第4ギア46bが回転する。第4ギア46bが回転すると、回転部18aおよび中継導波管15は、第4ギア46bと一体に回転する。
ギア比の算出の詳細については省略するが、中継導波管15,40は、同じ回転速度で回転すればよいため、ジョイント装置6においても、ジョイント装置1と同様の手法で、第1ギア機構45のギア比、および第2ギア機構46のギア比を算出することができる。第1ギア機構45のギア比は、出力側である第1アーム45cの回転速度を、入力側である第1ギア45aの回転速度で除算した値である。第1ギア機構45のギア比が1/2、第2ギア機構46のギア比が1である場合、回転体の回転範囲が最大になる。この場合、回転体は、±360度とみなせる回転範囲を得る。
以上説明したとおり、本実施の形態6に係るジョイント装置6は、遊星歯車機構である第1ギア機構45、および中継導波管15の回転に伴って、中継導波管40を回転させる第2ギア機構46を備える。上記構成により、3つの通信経路を形成するジョイント装置6においても、回転体の回転範囲を±180度より拡大しながら、回転導波管11,12,39、固定導波管13,14,41、および中継導波管15,40の接触による損傷を防ぐことが可能である。さらに第1ギア機構45によって、回転体の回転が中継導波管40に伝達され、第2ギア機構46によって、中継導波管40の回転が中継導波管15に伝達されるため、回転体の回転した角度Δθに応じて、回転導波管11,12,39および中継導波管15,40の位置を一意に求められる。そのため、回転角度Δθに応じた電気通過特性の変化を管理することが可能である。
本発明の実施の形態は上述の実施の形態に限られない。ジョイント装置は、3より多くの通信経路を形成してもよい。またジョイント装置は、さらに多くの中間導波管およびジョイント部を備えてもよい。回転支持部20および固定支持部21,22の形状は上述の例に限られない。固定支持部22の一部である円筒の内周面から円筒の内部に向かって伸びる突起部分の形状は任意である。
1,2,3,4,5,6 ジョイント装置、11,12,39 回転導波管、13,14,41 固定導波管、15,25,28,40 中継導波管、16,17,18,26,29,42,43 ジョイント部、16a,16b,17a,17b,18a,18b,26a,26b,29a,29b,42a,42b,43a,43b 回転部、19,24,45 第1ギア機構、19a,24a,45a, 第1ギア、19b,24b,45b 第2ギア、19c 第1ギアシャフト、20 回転支持部、21,22 固定支持部、23,30 内歯車、24c,45c 第1アーム、27,31,32,44,46 第2ギア機構、27a,31a,32a,44a,46a 第3ギア、27b,31b,32b,44b,46b 第4ギア、27c,32c,44c,46c 第2ギアシャフト、31c 第2アーム、33,35,37 軸受、34,36,38 支持軸。

Claims (7)

  1. 回転体と固定体の間の複数の通信経路を形成するロータリージョイント装置であって、
    前記回転体に取り付けられ、前記回転体と一体に回転する複数の回転導波管と、
    前記固定体に取り付けられる複数の固定導波管と、
    前記回転導波管と前記固定導波管の間の前記通信経路を形成する中継導波管と、
    それぞれが前記回転導波管、前記固定導波管、および前記中継導波管のいずれか2つの導波管を相互に回転可能に接続する複数のジョイント部と、
    前記回転体と一体に回転する第1ギア、および、前記第1ギアの回転に伴って回転することで前記中継導波管を回転させる第2ギアを有する第1ギア機構と、
    を備え、
    前記複数の回転導波管の回転軸、前記中継導波管の回転軸、および前記複数のジョイント部の回転軸は、前記回転体の回転軸に一致し、
    前記中継導波管の両端は、2つの前記ジョイント部に接続され、該中継導波管は、前記2つのジョイント部の間に位置する前記ジョイント部を、前記回転体の前記回転軸に対して径方向に迂回する形状を有し、
    前記中継導波管の回転速度は、前記回転体の回転速度より小さい、
    ロータリージョイント装置。
  2. 複数の前記中継導波管を備え、
    前記中継導波管と一体に回転する第3ギア、および、前記第3ギアの回転に伴って回転することで他の前記中継導波管を回転させる第4ギアを有する第2ギア機構をさらに備える、
    請求項1に記載のロータリージョイント装置。
  3. 前記複数のジョイント部の少なくともいずれかは、前記中継導波管と前記他の中継導波管を相互に回転可能に接続する、
    請求項2に記載のロータリージョイント装置。
  4. 前記第1ギア機構は、前記第1ギアおよび前記第2ギアと噛み合い、該第1ギアの回転を該第2ギアに伝達する第1ギアシャフトをさらに有し、
    前記第2ギアの回転軸は、前記回転体の回転軸と一致する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のロータリージョイント装置。
  5. 前記複数の回転導波管の少なくともいずれかまたは前記中継導波管、および、前記ジョイント部を、前記回転体の前記回転軸に対して周方向に取り囲む内歯車をさらに備え、
    前記第1ギア機構は、前記第2ギアを回転可能に支持する第1アームをさらに有し、
    前記第2ギアは、前記第1ギアおよび前記内歯車と噛み合い、回転しながら、前記第1ギアの周りを公転し、
    前記第1アームの回転軸は、前記回転体の回転軸と一致し、
    前記第1アームは、前記第2ギアの公転に伴って回転することで前記中継導波管を回転させる、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のロータリージョイント装置。
  6. 前記第2ギア機構の少なくともいずれかは、前記第3ギアおよび前記第4ギアと噛み合い、該第3ギアの回転を該第4ギアに伝達する第2ギアシャフトをさらに有し、
    前記第2ギアシャフトを有する前記第2ギア機構において、前記第2ギアの回転軸は、前記回転体の回転軸に一致する、
    請求項2または3に記載のロータリージョイント装置。
  7. 前記複数の回転導波管の少なくともいずれかまたは前記中継導波管、および、前記ジョイント部を、前記回転体の前記回転軸に対して周方向に取り囲む内歯車をさらに備え、
    前記第2ギア機構の少なくともいずれかは、前記第4ギアを回転可能に支持する第2アームをさらに有し、
    前記第2アームを有する前記第2ギア機構において、前記第4ギアは、前記第3ギアおよび前記内歯車と噛み合い、回転しながら、前記第3ギアの周りを公転し、
    前記第2アームの回転軸は、前記回転体の回転軸と一致し、
    前記第2アームは、前記第4ギアの公転に伴って回転することで前記中継導波管を回転させる、
    請求項2、3および6のいずれか1項に記載のロータリージョイント装置。
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