JP6925027B2 - 糸調子調整装置及び刺繍用のミシン - Google Patents

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本発明は、ミシン、特に刺繍用ミシンの糸調子調整装置、及び、刺繍用のミシンに関する。ミシンの糸調子とは、糸供給源から天秤を経て針に至る上糸供給経路の所定位置に取り付けられて、ミシン糸に適当な張力を付与するものである。糸調子調整装置は、可動体(可動皿)、固定体(固定皿)、糸調子軸、バネなどからなり、バネ力を調整して可動体を固定体に押し付けることで、間に挟まれた上糸の摩擦力を変動させる装置である。
従来の上糸の張力制御は、図9のように、2枚の調子皿(可動皿1、固定皿3)の間に上糸を挟み込んでいる。調子皿の可動皿1にはつまみ111との間にバネ115があり、可動皿1にバネ力が、固定皿3に対して付加されるようになっている。つまみ111を回転させバネ力を増減させることにより、調子皿への圧力を増減させ、摩擦力によって上糸の張力を制御している。その張力は、上糸の種類、縫製速度、形成するステッチ等の諸条件によって最適値が異なるので、これらの諸条件に応じてつまみによって手動で張力をする必要があった。この調整には、経験と熟練と手間を要するものである。
特許文献1、2に開示されているように、調子皿への圧力の増減を、手動によるつまみ調整に代えて、刺繍用ミシンの糸調子調整を、各針個別に糸調子調整装置を設けて、パルスモータで行ったものが知られている。この場合、それぞれの糸調子調整装置のパルスモータを制御する必要があって、装置自体及び制御が煩雑になっていた。
これに対して、複数の刺繍針が選択時に横方向に移動することで、複数の糸調子調整装置のテンション調整軸の後端に択一的に係合し、係合した1つのテンション調整軸の後端を1つの電磁ソレノイドによって微動させるものが、特許文献3、4に開示されている。この場合も、それぞれの糸調子調整装置毎に電磁ソレノイドによって位置制御する必要があって、装置自体及び制御が煩雑になっていた。
特開平07−000661号公報 特開平07−275545号公報 特開2015−000085号公報 特開2016−158706号公報
本発明は、上記問題に鑑み、より簡易的な構造で各刺繍針の上糸のテンションを制御できる糸調子調整装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、可動体(1)、固定体(3)、及び、糸調子軸(5)からなり、前記可動体(1)と前記固定体(3)の間に挟まれた縫い糸(10)に張力を与える糸調子と、複数個の糸調子が、前面(16)に配列されたケーシング(13)と、前記ケーシング(13)の前面(16)に対して平行移動するようにガイドされた可動プレート(17)と、前記可動プレート(17)を前記ケーシング(13)に対して移動させるアクチュエータ(21)と、を有し、前記複数個の糸調子の前記糸調子軸(5)は、前記糸調子軸(5)の前方端部から、可動体(1)、固定体(3)、前記ケーシング(13)の前面(16)、可動プレート(17)をこの順に貫通し、前記糸調子軸(5)の前方端部には、前記可動体(1)が係止され、前記糸調子軸(5)の後方端部と可動プレート(17)の間に弾性体(7)が設けられた糸調子調整装置である。
これにより、全針数に対応する複数の糸調子を可動プレート17に配置したので、1つのアクチュエータで多針の上糸の張力制御が可能となり、より簡易的な構造で各針の上糸の張力を一斉に制御することができる。
なお、上記に付した符号は、後述する実施形態に記載の具体的実施態様との対応関係を示す一例である。
本発明の全体的な説明図である。 本発明の一実施形態の前方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態の後方から見た斜視分解図である。 (a)は、本発明の一実施形態の後方から見た部分的な斜視図である。(b)は、1つの糸調子軸5とアクチュエータ軸22とを含む断面で見た略断面図である。この場合、糸調子の弾性体7のバネ力が初期値となっている。 (a)は、本発明の一実施形態の後方から見た部分的な斜視図である。(b)は、1つの糸調子軸5とアクチュエータ軸22とを含む断面で見た略断面図である。この場合、糸調子の弾性体7のバネ力を初期値より大きく設定した場合である (a)〜(c)は、弾性体7のバネ力を調整するプリテンション調整部の実施形態の一例である。 本発明の他の実施形態の後方から見た部分的な斜視図である。 縫い糸10の張力を検出する検出部の実施形態の説明図である。 糸調子の先行技術である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。各実施態様について、同一構成の部分には、同一の符号を付してその説明を省略する。本発明の一実施形態は、刺繍ミシンや多頭機の上糸の張力を調整する糸調子調整装置に適用したものであり、刺繍ミシンに限定されるものではなく、その他、多針式ミシン等にも適用することができる。
本実施形態の刺繍ミシンは、一例として、15針の針を有するミシンヘッドを有している。まず、最初にミシンヘッドの全体的構成を簡単に述べる。
それぞれの針には、図1に示すように、図示しない糸供給源から供給された縫い糸(上糸)10が、糸ガイド37(図2、3参照)を経て、可動皿(可動体)1、固定皿(固定体)3、及び、糸調子軸5からなる糸調子により、可動皿1と固定皿3の間に挟まれて上糸10に張力が与えられている。ここで、本実施形態では、可動皿1と固定皿3が使用されているが、可動体、固定体としては、必ずしも可動皿1と固定皿3に限定されるものではなく、特許文献3に示すような糸テンション調子板のような、板状のものも含まれる。糸調子による糸調子調整装置については、後述する。
糸調子を通過した上糸10は、糸の張力を検出する張力検出部43が設けられた場合にはそれを通過し、糸切れ検出部41を経たのち、軸95の回りに揺動運動する天秤93を通る。その後、針を通って、布固定枠89と布押え101との間に把持された加工布に上糸10を通して、上糸10に下糸を絡ませる釜103に至る。ここで、糸切れ検出部41の軸には回転パルスセンサー91が連結して、糸切れの発生を検知する。なお、本実施形態の張力検出部43は図8により後述する。糸切れ検出部41に巻き込まれた上糸により、糸切れ検出部の軸が回転しており、この軸にはパルス検出部91が連結しており、糸切れ時にはパルス検出部91により糸切れを検出する。
針棒99は、針棒駆動モータ83による回転運動を、スライダクランク機構などにより往復動に変換されて、ガイド97によってガイドされて針を上下動させる。本実施形態では、布押え101は、針棒99の上下動を駆動する針棒駆動モータ83とは別の布押え駆動モータ85により、同様に、ガイド97によってガイドされて布押え101を上下動させる。これにより、本実施形態では、布押え駆動モータ85の駆動を制御できるので、布押え101が布押えしている範囲を適宜変更することが可能である。
本実施形態では、針棒99と布押え101を、針棒駆動モータ83と布押え駆動モータ85で、それぞれ独立に駆動制御したが、これに限定されることなく、周知のように1つの駆動モータでこれらを上下動させても良い。加工布が張られた布固定枠89は、X軸用のパルスモータとY軸用のパルスモータによる枠駆動部87により、特許文献1等に示すように、所定の柄パターンになるように制御される。
以上述べた糸調子調整装置のアクチュエータ21とその位置情報記憶部20、張力検出部43、張力検出情報記憶部45、糸切れ検出部41のパルス検出部91、天秤93の駆動部、針棒駆動モータ83、布押え駆動モータ85、枠駆動部87は、いずれもミシン制御部81によって制御される。
次に、本実施形態の特徴の1つである糸調子調整装置について詳説する。
図2は、本発明の一実施形態の前方から見た斜視図である。図3は、本発明の一実施形態の後方から見た斜視分解図である。図4(a)は、本発明の一実施形態の後方から見た部分的な斜視図である。図4(b)は、1つの糸調子軸5とアクチュエータ軸22とを含む断面で見た略断面図である。この場合、糸調子の弾性体7のバネ力が初期値となっている。図5(a)は、本発明の一実施形態の後方から見た部分的な斜視図である。図5(b)は、1つの糸調子軸5とアクチュエータ軸22とを含む断面で見た略断面図である。この場合、糸調子の弾性体7のバネ力を初期値より大きく設定した場合である。
図2、3を参照すると、本実施形態の糸調子調整装置において、図示しない糸供給源から供給された縫い糸(上糸)10は、糸ガイド37(図2、3)及びガイド47(図2)を経て、可動皿1、固定皿3、及び、糸調子軸5からなる糸調子により、可動皿1と固定皿3の間に挟まれて上糸10に張力が与えられる。本実施形態の糸調子調整装置は、図2に見られるように、1つのミシンヘッドに対応して、ケーシング13の前面16に、上下2列千鳥状に配置された、1つの可動皿1と固定皿3の組が、15色の上糸ごとに15組取り付けられている。図2の3列目、4列目には糸切れ検出部41が、それぞれの上糸に対応して設けられている。糸切れ検出部41の軸には回転パルスセンサー91が連結して、糸切れの発生を検知する。糸の張力を検出する張力検出部43を設置する場合には、2列目と3列目の間にスペースをとって設置する。ここで、ケーシングの前面16とは、可動皿1と固定皿3の組と糸切れ検出部41などが設置される面を指す。ケーシングの前面16の裏側の面を後面18と称す。これと同様に、前後方向を定め、この前後方向に対して、上下方向、左右方向を定めて以下説明する。
図3は、図2の裏側から見た図である。図3の断面図は、図4(b)などに示されている。なお、図4(b)では、簡易に説明するために、1つの糸調子軸5とアクチュエータ軸22とが同一断面で表示されているが、実際は図4(a)に示すように、一部は1つの糸調子軸5を含む断面を表示し、1部はアクチュエータ軸22を含む断面を表示しており、必ずしも同一断面で表示した断面図ではない。この点は、図5(b)についても同様である。
ケーシング13の後面18には、ボルト24にて固定プレート15が固定されている。固定プレート15には、図4(a)に表示されたガイドロッド49が図上左右に固定されており、このガイドロッド49を摺動可能に貫通するガイド枠47が、可動プレート17に固定されている。可動プレート17は、2本のガイドロッド49により、ケーシング13の前面16に対して平行移動するようにガイドされる。本実施形態では2本のガイドロッドによって、可動プレート17の平行移動をガイドしたが、その他の平行リンク機構を使用しても良い。
次に、可動プレート17をケーシング13に対して移動させるアクチュエータ21について述べる。アクチュエータ21はパルスモータであり、回転子の中心に雌ネジ部があり、アクチュエータ軸22の雄ネジ部と螺子嵌合して、回転子の回転によりアクチュエータ軸22が前後動するようになっている。アクチュエータ21は、2本のロッド23により、可動プレート17を穴29で貫通して穴31で固定プレート15に前方端が固定されている。一方、アクチュエータ軸22は、前方端に円周溝があり、これと板26のノッチ26’が係合している。板25、26はボルト27により可動プレート17に固定されている。したがって、板26のノッチ26’は、アクチュエータ軸22の回転を許容しながら、可動プレート17の前後動を可能としている。穴31、33、35は、ロッド23、ボルト27、アクチュエータ軸22の先端の逃げ孔である。
糸調子の糸調子軸5は、可動皿1、固定皿3、ケーシング13の前面16、固定プレート15、可動プレート17を摺動可能に貫通している。糸調子軸5の前方端部には係止フランジ5’があり、可動皿1を後方に移動させることができるようになっている。糸調子軸5の後方端部にはダブルナット9、11が螺合され、可動プレートとナット9との間に、バネ7が介在している。バネ7は必ずしもコイルスプリングに限定されない。その他の弾性体であっても良い。本実施形態では、糸調子が15個とも同様に、可動皿1、固定皿3、ケーシング13の前面16、固定プレート15、可動プレート17を貫通して摺動可能になっている。バネ7のバネ圧によって、糸調子軸5に摺動可能に貫通している固定皿3は、ケーシング13の前面16に押圧されて位置が固定となっている。
したがって、アクチュエータ21を制御して、アクチュエータ軸22を前後方向に移動すると、可動プレート17が、固定プレート15又はケーシング13に対して移動する。この状態は、図4(b)と図5(b)に示されている。可動プレート17が移動すると、バネ7が押圧されて、可動皿1、固定皿3間の押圧力が変更されることになる。このように、本実施形態では、可動プレート17の移動によって、一度に複数の糸調子の上糸に与える張力を調整することができるものである。本実施形態の糸調子調整装置によれば、可動プレート17を、駆動用のアクチュエータ21により、調子バネとしてのバネ7を圧縮方向に移動させ、バネ7、ナット9、11、糸調子軸後端部のねじを介して可動皿1を固定皿3に押し付けることで、それらの間に挟まれた上糸10の摩擦力を変動させる。また、本実施形態では、従来のつまみによる手動調整を廃止し、アクチュエータ21によるデジタル制御を行うことができ、多針の場合であっても1つのアクチュエータ21で上糸張力を一斉に制御できるようにすることができる。すなわち、可動プレート17を全針数に対応する複数の糸調子を、1枚の可動プレート17に配置したので、1つのアクチュエータ21で多針の上糸10の張力制御が可能となる。なお、各針の制御値は、情報記憶部(アクチュエータ21の位置情報記憶部20、張力検出情報記憶部45等)がそれぞれの針ごとに記憶可能であり、縫い針選択時に自動で可動プレート17を制御し、瞬時に記憶された張力に設定することができる。
各糸調子にはプリテンション調整部が設けられている。調整用のダブルナット9、11は各針の糸調子にそれぞれ設けられ、個別に調整可能である。個別に調整することで、部品精度等による各皿圧力のバラツキを微調整可能である。また、図4(a)、図5(a)に見られるように、可動プレートは左右方向が長手方向となっているため、場合により可動プレートの平行移動時に移動量によって、左右方向の各糸調子に、微妙に各糸調子の張力がばらつく場合が生じる。これにも対応して、各糸調子のプリテンション調整部により調整することができる。
本実施形態では、プリテンション調整部は、糸調子軸5の後端部に設けられたダブルナット9、11から構成され、ダブルナット9、11を緩めて、糸調子軸5に対するバネ7の後端部の位置を調整すると、バネ圧を変更することができる。本実施形態では、これらのダブルナット9、11は、バネ圧を変更する調整部として機能するが、プリテンション調整部はこれに限定されるものではない。このように、バネ圧を変更するプリテンション調整部を、糸調子軸5に対して移動すると、バネ圧が変更されて、上糸の張力を微調整することができる。
その他のプリテンション調整部としては、一例として、図6(a)〜(c)に示すようなものを適用することができる。図6(a)に示すものは、多段階でバネ圧を調整するもので、糸調子軸5の後端部に、所定微小ピッチで複数の溝12’が形成されている。この溝12’にプラスチックなどで形成されたオメガ型のリング12を嵌めこんで、バネ7後端の押圧位置を変更してバネ圧を調整する。
図6(b)、(c)に示すものは、無段階にバネ圧を調整するものである。図6(c)は、図6(b)を上から見た平面図である。図6(c)では、止め板14を90度ひねって、糸調子軸5の後端部に設けられたスリット14’内に、スリット14’を広げて固定したものである。この例では、止め板14はスリット14’内の任意の位置で固定することができるので、無段階でバネ圧を調整することができる。このようにしてバネ7後端の押圧位置を変更してバネ圧を調整することができる。
次に、図7に示す本発明の他の実施形態を説明する。この他の実施形態では、図4、5に示す一実施形態のアクチュエータ21の代わりに、アクチュエータとして、ラック51とピニオン59を利用したものである。ラック61はアクチュエータ軸63に取り付けられている。ここでは、アクチュエータ軸63はL字状の長手厚板が使用されているが、丸棒にラックを一体形成したものでもよい。ここではアクチュエータ軸63にラック51をボルトで固定し、かつ、可動プレート17にL字状部をボルトで固定している。一方、ピニオン59は同軸に一体的に設けられた歯車57によって回転させられる。歯車57は、パルスモータ51の回転軸に設置された小歯車55と噛合っており、パルスモータの回転により、可動プレート17は、2本のガイドロッド49により、ケーシング13の前面16に対して平行移動するようにガイドされる。この他の実施形態では、歯車57等で減速しているので、より細かな可動プレート17の位置制御ができる。その他の点は、図4、5に示す一実施形態と同じである。
図8は、縫い糸10の張力を検出する検出部の実施形態の説明図である。本発明の一実施形態と他の実施形態では、糸張力の張力検出部43を設けることができる。これにより、糸張力の自動検知制御が可能になる。糸張力の張力検出部43は、上下2つの固定ローラー71と検出ローラー73で上糸10を挟んで配置されている。検出ローラー73は、2つの固定ローラー71間に配置し、かつ、上糸10を垂直に下した位置より少し図8の左側に入り込む様に配置されている。上糸10の張力により、検出ローラー73が、上糸10に対し図8の左右方向に動く様にしてある。検出ローラー73の押される圧力を、変位量としてひずみゲージ等で測定することで、上糸10の張力を測定するものである。糸張力の張力検出部43はこれに限定されるものではなく、その他周知の糸張力の張力検出部を本発明に用いることができる。
本発明の一実施形態と他の実施形態では、糸調子に次のような追加機能を付加させても良い。重ね縫いなど縫いの途中で条件が変わる場合には、柄のパターン内における張力の値を、張力検出情報記憶部45に記憶させ、記憶した張力情報を設定値に使用することにより張力調整の自動化が可能になる。また、同一の針で縫い条件が変わる場合には、柄パターン毎に設定張力を記憶させ再度の調整を不要にすることが可能になる。
本発明の一実施形態と他の実施形態では、針棒99と布押え101を、針棒駆動モータ83と布押え駆動モータ85で、それぞれ独立に駆動制御している。布押え101の位置情報を記憶させ、その時の張力を張力検出情報記憶部45に記憶させておけば、これらの情報により、布厚の縫い条件が変わったことを、布押え101の位置情報制御により自動認識して張力調整を自動的に行うことが可能となる。なお、糸切り時など糸張力が不要な時には張力を解除し、上糸へのダメージを減少する。
これまでの説明では、1つのミシンヘッドの場合で説明したが、本発明は多頭機の場合にも適用可能なものである。多頭機の場合、張力を張力検出情報記憶部45に記憶させているので、1頭目の設定を他の頭へ自動で設定可能になる。多頭機の場合、縫い途中などでも、全頭の張力調整を一斉に実施可能になる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的構成はほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
1 可動体、可動皿
3 固定体、固定皿
5 糸調子軸
7 弾性体、バネ
10 縫い糸、上糸
13 ケーシング
16 ケーシング前面
17 可動プレート
22 アクチュエータ

Claims (4)

  1. 可動体(1)、固定体(3)、及び、糸調子軸(5)からなり、前記可動体(1)と前記固定体(3)の間に挟まれた縫い糸(10)に張力を与える糸調子と、
    複数個の糸調子が、前面(16)に配列されたケーシング(13)と、
    前記ケーシング(13)の前面(16)に対して垂直な方向に移動するようにガイドされた可動プレート(17)と、
    前記可動プレート(17)を前記ケーシング(13)に対して移動させるアクチュエータ(21)と、を有し、
    前記複数個の糸調子の前記糸調子軸(5)は、前記糸調子軸(5)の前方端部から、可動体(1)、固定体(3)、前記ケーシング(13)の前面(16)、可動プレート(17)をこの順に貫通し、前記糸調子軸(5)の前方端部には、前記可動体(1)が係止され、前記糸調子軸(5)の後方端部と可動プレート(17)の間に弾性体(7)が設けられた糸調子調整装置。
  2. 前記糸調子軸(5)の後方端部には、弾性体(7)のバネ力を調整するプリテンション調整部(9、11、12、12’、14、14’)が設けられた請求項1に記載の糸調子調整装置。
  3. 請求項1又は2に記載の糸調子調整装置を有する刺繍用のミシン。
  4. 縫い糸(10)の張力を検出する張力検出部(43)と、検出時の前記可動プレートの位置情報を記憶する記憶部(20)が設けられた請求項3の刺繍用のミシン。
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