JP6924902B2 - スクリュー圧縮機 - Google Patents

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    • F04C18/16Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of other than internal-axis type with toothed rotary pistons with helical teeth, e.g. chevron-shaped, screw type

Description

本発明は、スクリューロータを備えたスクリュー圧縮機に関する。
スクリュー圧縮機は、例えば雌雄一対のスクリューロータと、スクリューロータを収納するケーシングとを備えており、スクリューロータの歯とケーシングの内壁の間で作動室が形成されている。作動室は、スクリューロータの回転に伴ってスクリューロータの軸方向に移動すると共に、軸方向一方側の吸入ポートを介して気体を吸入する吸入過程、気体を圧縮する圧縮過程、及び軸方向他方側の吐出ポートを介して圧縮気体を吐出する吐出過程を順次行う。作動室の圧縮過程にて圧縮熱が生じるため、スクリューロータ等が加熱されて熱膨張する。そこで、スクリューロータの熱膨張を抑えるため、スクリューロータを冷却する技術が提唱されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載のスクリューロータは、螺旋形状の外周面、及びこの外周面の螺旋形状に対応した螺旋形状の内周面を有する歯部を備える。詳しく説明すると、歯部の外周面は、半径方向外側に突出した複数の歯山(言い換えれば、半径方向外側に突出した部分)を有し、これらの歯山が軸方向へ螺旋状に延在する形状となっている。歯部の内周面は、外周面の複数の歯山に沿ってそれぞれ形成された複数の歯溝(言い換えれば、半径方向外側に窪んだ部分)を有し、これらの歯溝が軸方向へ螺旋状に延在する形状となっている。
特許文献1に記載のスクリューロータは、歯部の内側に形成された冷却流路(中空部)と、歯部の軸方向両外側の側板部に接続され、冷却流路に連通した貫通穴を有する2つの軸部とを更に備えており、軸部の貫通穴を介して冷却流路に冷却液(詳細には、例えば油等)が流通するようになっている。
特開2006−097604号公報
特許文献1に記載の従来技術では、スクリューロータの冷却流路に冷却液を供給するためのポンプが必要であり、その機械動力を軽減する点で改善の余地があった。
本発明は、上記事柄に鑑みてなされたものであり、スクリューロータの冷却流路に冷却液を供給するための機械動力を軽減することを課題の一つとするものである。
上記課題を解決するために、特許請求の範囲に記載の構成を適用する。本発明は、上記課題を解決するための手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、スクリューロータと、前記スクリューロータを格納するケーシングとを備え、前記スクリューロータは、螺旋形状の外周面、及び前記外周面の螺旋形状に対応した螺旋形状の内周面を有する歯部と、前記歯部の内側に配置され、前記歯部の内周面の螺旋形状に対応した螺旋形状の外周面を有する中実部と、前記歯部と前記中実部を接続する複数の支持部と、前記歯部の軸方向一方側である吸入側の側板部に接続され、前記歯部と前記中実部との間に形成された冷却流路に連通した貫通穴を有する吸入側の軸部と、前記歯部の軸方向他方側である吐出側の側板部に接続され、前記冷却流路に連通した貫通穴を有する吐出側の軸部とを備えており、液溜まりから前記吸入側の軸部の貫通穴を介して前記冷却流路に冷却液が供給され、前記冷却流路から前記吐出側の軸部の貫通穴を介して前記液溜まりに冷却液が排出されるように構成される。
本発明によれば、スクリューロータの冷却流路に冷却液を供給するための機械動力を軽減することができる。
なお、上記以外の課題、構成及び効果は、以下の説明により明らかにされる。
本発明の一実施形態におけるスクリュー圧縮機の構造を表す水平断面図である。 図1の矢視II−IIによる鉛直断面図である。 本発明の一実施形態におけるスクリューロータの構造を表す斜視図である。 本発明の一実施形態におけるスクリューロータの構造を表す上面図である。 図4の矢視V−Vによる径方向断面図であり、本発明の一実施形態におけるスクリューロータの歯部及び中実部の構造を表す。 図4の矢視VI−VIによる径方向断面図であり、本発明の一実施形態におけるスクリューロータの歯部及び支持部の構造を表す。 図4の矢視VII−VIIによる径方向断面図であり、本発明の一実施形態におけるスクリューロータの歯部及び支持部の構造を表す。 図5に相当する径方向断面図であり、本発明の他の実施形態におけるスクリューロータの歯部、中実部、及び支持部の構造を表す。 図6に相当する径方向断面図であり、本発明の他の実施形態におけるスクリューロータの歯部の構造を表す。 図7に相当する径方向断面図であり、本発明の他の実施形態におけるスクリューロータの歯部の構造を表す。 本発明の一変形例におけるスクリュー圧縮機の構造を表す鉛直断面図である。 本発明の他の変形例におけるスクリュー圧縮機の構造を表す鉛直断面図である。
本発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態におけるスクリュー圧縮機の構造を表す水平断面図であり、図2は、図1の矢視II−IIによる鉛直断面図である。なお、図2は油溜まり及び供給ノズル等を示すものの、図1はそれらを省略している。
本実施形態のスクリュー圧縮機は、スクリューロータである雄ロータ1A及び雌ロータ1Bと、雄ロータ1A及び雌ロータ1Bを収納するケーシング2とを備えており、図2で示すように、雄ロータ1A及び雌ロータ1Bの歯とケーシング2の内壁の間で作動室3が形成されている。なお、本実施形態のスクリュー圧縮機は、無給油式(詳細には、作動室3に油を供給しないもの)である。また、雄ロータ1A及び雌ロータ1Bは、それらの軸方向(図1及び図2中左右方向)が水平方向となるように配置されている。
作動室3は、雄ロータ1A及び雌ロータ1Bの回転に伴ってそれらの軸方向一方側(図2中左側)から他方側(図2中右側)へ移動すると共に、軸方向一方側の吸入ポート4(開口)を介して空気(気体)を吸入する吸入過程、空気を圧縮する圧縮過程、軸方向他方側の吐出ポート5(開口)を介して圧縮空気を吐出する吐出過程を順次行う。
雄ロータ1Aは、歯部6Aと、歯部6Aの軸方向一方側(吸入側)に接続された吸入側軸部7Aと、歯部6Aの軸方向他方側(吐出側)に接続された吐出側軸部8Aとを備える。雄ロータ1Aは、吸入側軸部7Aの外周側に配置された吸入側軸受9Aと、吐出側軸部8Aの外周側に配置された複数の吐出側軸受10Aによって回転可能に支持されている。
雌ロータ1Bは、歯部6Bと、歯部6Bの軸方向一方側(吸入側)に接続された吸入側軸部7Bと、歯部6Bの軸方向他方側(吐出側)に接続された吐出側軸部8Bとを備える。雌ロータ1Bは、吸入側軸部7Bの外周側に配置された吸入側軸受9Bと、吐出側軸部8Bの外周側に配置された複数の吐出側軸受10Bによって回転可能に支持されている。
雄ロータ1Aの吸入側軸部7Aの先端側部分は、ケーシング2より突出すると共に、ピニオンギヤ11が設けられている。ピニオンギヤ11は、図示しないものの、例えばギヤ機構及びベルト機構を介してモータの回転軸に接続されている。ピニオンギヤ11、ギヤ機構、及びベルト機構を介してモータの回転力が雄ロータ1Aに伝達されることにより、雄ロータ1Aが回転する。
雄ロータ1Aの吐出側軸部8A及び雌ロータ1Bの吐出側軸部8Bにはタイミングギヤ12A,12Bがそれぞれ設けられ、タイミングギヤ12A,12Bが互いに噛み合わされている。タイミングギヤ12A,12Bを介して雄ロータ1Aの回転力が雌ロータ1Bに伝達されることにより、雌ロータ1Bが回転する。これにより、雄ロータ1A及び雌ロータ1Bは、互いに非接触で噛み合うように回転する。
ケーシング2は、メインケーシング13と、メインケーシング13の軸方向一方側(吸入側)に接続された吸入側ケーシング14と、メインケーシング13の軸方向他方側(吐出側)に接続された吐出側ケーシング15とで構成されている。吸入側ケーシング14は、雄ロータ1Aの吸入側軸部7A、雌ロータ1Bの吸入側軸部7B、並びに吸入側軸受9A,9Bを収納する。メインケーシング13は、雄ロータ1Aの歯部6A及び吐出側軸部8Aの基端側部分、雌ロータ1Bの歯部6B及び吐出側軸部8Bの基端側部分、並びに吐出側軸受10A,10Bを収納する。吐出側ケーシング15のギヤ室16は、雄ロータ1Aの吐出側軸部8Aの先端側部分、雌ロータ1Bの吐出側軸部8Bの先端側部分、並びにタイミングギヤ12A,12Bを収納する。
ピニオンギヤ11及び上述のギヤ機構は、ギヤケーシングに収納されており、ギヤケーシングの下部には油溜まり17(液溜まり)が形成されている。油溜まり17の油は、図示しない油供給系統(詳細には、例えばオイルポンプ、オイルフィルタ、及び配管等で構成されたもの)を介して軸受9A,9B,10A,10B、ピニオンギヤ11、ギヤ機構、及びタイミングギヤ12A,12B等に供給される。吐出側軸受10A,10B及びタイミングギヤ12A,12Bを潤滑した油は、吐出側ケーシング15のギヤ室16及び排出管18を経由して油溜まり17に回収される。
次に、本実施形態のスクリューロータの構造について説明する。図3及び図4は、本実施形態におけるスクリューロータの構造を表す斜視図及び上面図である。図5は、図4の矢視V−Vによる径方向断面図であり、図6は、図4の矢視VI−VIによる径方向断面図であり、図7は、図4の矢視VII−VIIによる径方向断面図である。
まず、雄ロータ1Aの構造について説明する。雄ロータ1Aの歯部6Aは、螺旋形状の外周面20Aと、この外周面20Aの螺旋形状に対応した螺旋形状の内周面21Aと、軸方向一方側である吸入側の側板部22Aと、軸方向他方側である吐出側の側板部23Aとを有する。詳しく説明すると、歯部6Aの外周面20Aは、図3〜図7で示すように複数の歯山(言い換えれば、半径方向外側に突出した部分)を有し、これらの歯山が軸方向へ螺旋状に延在する形状となっている。歯部6Aの内周面21Aは、図5〜図7で示すように外周面20Aの複数の歯山に沿ってそれぞれ形成された複数の歯溝(言い換えれば、半径方向外側に窪んだ部分)を有し、これらの歯溝が軸方向へ螺旋状に延在する形状となっている。
雄ロータ1Aは、歯部6Aの内側に配置された中実部24Aを備えており、中実部24Aは、歯部6Aの内周面21Aの螺旋形状に対応した螺旋形状の外周面25Aを有する。詳しく説明すると、中実部24Aの外周面25Aは、図5で示すように歯部6Aの内周面21Aの複数の歯溝に沿ってそれぞれ形成された複数の歯山(言い換えれば、半径方向外側に突出した部分)を有し、これらの歯山が軸方向へ螺旋状に延在する形状となっている。
雄ロータ1Aは、歯部6Aと中実部24Aを接続する複数の支持部26Aを備える。複数の支持部26Aは、歯部6Aの内周面21Aの複数の歯山(言い換えれば、半径方向内側に突出した部分)の頂部分とそれらに対応した中実部24Aの外周面25Aの複数の歯溝(言い換えれば、半径方向内側に窪んだ部分)の底部分をそれぞれ接続すると共に、中実部24Aの軸方向全体に亘って(若しくは軸方向の複数個所に)螺旋状に延在する。
雄ロータ1Aの歯部6Aと中実部24Aの間には冷却流路27Aが形成されている。雄ロータ1Aの吸入側軸部7Aは、歯部6Aの吸入側側板部22Aに接続されると共に、冷却流路27Aに連通した貫通穴28Aを有する。雄ロータ1Aの吐出側軸部8Aは、歯部6Aの吐出側側板部23Aに接続されると共に、冷却流路27Aに連通した貫通穴29Aを有する。そして、上述の図2で示すように、油溜まり17から雄ロータ1Aの吸入側軸部7Aの貫通穴28Aに油を供給するための供給ノズル30が設けられている。これにより、油溜まり17から供給ノズル30及び吸入側軸部7Aの貫通穴28Aを介して冷却流路27Aに油(冷却液)が供給される。また、上述の図2で示すように、雄ロータ1Aの冷却流路27Aから吐出側軸部8Aの貫通穴29Aを介して吐出側ケーシング15のギヤ室16に油が排出され、この油が排出管18を経由して油溜まり17に回収される。
なお、供給ノズル30は、雄ロータ1Aとは独立して設けられており、雄ロータ1Aが回転した場合でも油溜まり17から雄ロータ1Aへ油を供給できるようになっている。また、供給ノズル30と雄ロータ1Aの間にシールが設けられ、供給する油が漏れないようになっている。
次に、雌ロータ1Bの構造について説明する。雌ロータ1Bの歯部6Bは、螺旋形状の外周面20Bと、この外周面20Bの螺旋形状に対応した螺旋形状の内周面21Bと、軸方向一方側である吸入側の側板部22Bと、軸方向他方側である吐出側の側板部23Bとを有する。詳しく説明すると、歯部6Bの外周面20Bは、図3〜図7で示すように複数の歯山(言い換えれば、半径方向外側に突出した部分)を有し、これらの歯山が軸方向へ螺旋状に延在する形状となっている。歯部6Bの内周面21Bは、図5〜図7で示すように外周面20Bの複数の歯山に沿ってそれぞれ形成された複数の歯溝(言い換えれば、半径方向外側に窪んだ部分)を有し、これらの歯溝が軸方向へ螺旋状に延在する形状となっている。
雌ロータ1Bは、歯部6Bの内側に配置された中実部24Bを備えており、中実部24Bは、歯部6Bの内周面21Bの螺旋形状に対応した螺旋形状の外周面25Bを有する。詳しく説明すると、中実部24Bの外周面25Bは、図5で示すように歯部6Bの内周面21Bの複数の歯溝に沿ってそれぞれ形成された複数の歯山(言い換えれば、半径方向外側に突出した部分)を有し、これらの歯山が軸方向へ螺旋状に延在する形状となっている。
雌ロータ1Bは、歯部6Bと中実部24Bを接続する複数の支持部26Bを備える。複数の支持部26Bは、歯部6Bの内周面21Bの複数の歯山(言い換えれば、半径方向内側に突出した部分)の頂部分とそれらに対応した中実部24Bの外周面25Bの複数の歯溝(言い換えれば、半径方向内側に窪んだ部分)の底部分をそれぞれ接続すると共に、中実部24B(若しくは歯部6B)の軸方向全体に亘って(若しくは軸方向の複数個所に)螺旋状に延在する。
雌ロータ1Bの歯部6Bと中実部24Bの間には冷却流路27Bが形成されて雌ロータ1Bの吸入側軸部7Bは、歯部6Bの吸入側側板部22Bに接続されると共に、冷却流路27Bに連通した貫通穴28Bを有する。雌ロータ1Bの吐出側軸部8Bは、歯部6Bの吐出側側板部23Bに接続されると共に、冷却流路27Bに連通した貫通穴29Bを有する。そして、図示しないものの、油溜まり17から雌ロータ1Bの吸入側軸部7Bの貫通穴28Bに油を供給する供給ノズル30が設けられている。すなわち、油溜まり17から供給ノズル30及び吸入側軸部7Bの貫通穴28Bを介して冷却流路27Bに油(冷却液)が供給される。また、雌ロータ1Bの冷却流路27Bから吐出側軸部8Bの貫通穴29Bを介して吐出側ケーシング15のギヤ室16に油が排出され、この油が排出管18を経由して油溜まり17に回収される。
なお、供給ノズル30は、雌ロータ1Bとは独立して設けられており、雌ロータ1Bが回転した場合でも油溜まり17から雌ロータ1Bへ油を供給できるようになっている。また、供給ノズル30と雌ロータ1Bの間にはシールが設けられ、供給する油が漏れないようになっている。
以上のように、本実施形態の雄ロータ1Aでは、歯部6Aの内側に中実部24Aを設けており、歯部6Aの螺旋形状の内周面21Aと中実部24Aの螺旋形状の外周面25Aの間で冷却流路27Aを形成する。この冷却流路27Aの構造により、雄ロータ1Aの回転によって冷却流路27A内の油に生じる遠心力を、軸方向一方側(吸入側)から軸方向他方側(吐出側)への押出し力に変換することができる。そして、中実部24Aを設けない場合や、歯部6Aの内周面21A及び中実部24Aの外周面25Aのうちの一方を螺旋形状にしない場合と比べ、軸方向一方側(吸入側)から軸方向他方側(吐出側)への押出し力を高めることができる。
同様に、本実施形態の雌ロータ1Bでは、歯部6Bの内側に中実部24Bを設けており、歯部6Bの螺旋形状の内周面21Bと中実部24Bの螺旋形状の外周面25Bの間で冷却流路27Bを形成する。この冷却流路27Bの構造により、雌ロータ1Bの回転によって冷却流路27B内の油に生じる遠心力を、軸方向一方側(吸入側)から軸方向他方側(吐出側)への押出し力に変換することができる。そして、中実部24Bを設けない場合や、歯部6Bの内周面21B及び中実部24Bの外周面25Bのうちの一方を螺旋形状にしない場合と比べ、軸方向一方側(吸入側)から軸方向他方側(吐出側)への押出し力を高めることができる。
したがって、本実施形態では、雄ロータ1Aの冷却流路27A及び雌ロータ1Bの冷却流路27Bに油(冷却液)を供給するためのポンプを不要とし、その機械動力を削減することができる。
また、本実施形態の雄ロータ1Aでは、中実部24Aを設けない場合と比べ、冷却流路27Aの体積に対する歯部6Aの内周面21Aの面積の割合を高めることができるので、歯部6Aの冷却効率を高めることができる。同様に、本実施形態の雌ロータ1Bでは、中実部24Bを設けない場合と比べ、冷却流路27Bの体積に対する歯部6Bの内周面21Bの面積の割合を高めることができるので、歯部6Bの冷却効率を高めることができる。したがって、雄ロータ1A及び雌ロータ1Bの温度上昇を抑制して、雄ロータ1A及び雌ロータ1Bの熱膨張を抑制することができる。その結果、雄ロータ1Aと雌ロータ1Bの間の隙間や、ロータ1A,1Bとケーシング2の間の隙間を縮小することができ、圧縮性能を向上させることができる。
本発明の他の実施形態を、図8〜図10を用いて説明する。図8〜10は、上述の図5〜図7に相当する径方向断面図である。なお、本実施形態において、上記一実施形態と同等の部分は同一の符号を付し、適宜、説明を省略する。
本実施形態の雄ロータ1Aは、上記一実施形態と同様、歯部6A、吸入側軸部7A、吐出側軸部8A、中実部24A、及び冷却流路27Aを備える。本実施形態の雄ロータ1Aは、上記一実施形態の支持部26Aに代えて、複数の支持部31A,32Aを備える。
複数の支持部31Aは、歯部6Aの吸入側側板部22Aとこれに隣り合う中実部24Aの一方側端部を接続しており、複数の支持部31Aの間には複数の案内流路33A(第1案内流路)が形成されている。複数の案内流路33Aは、吸入側軸部7Aの貫通穴28Aから流入した油を冷却流路27Aへ(すなわち、半径方向外側へ)案内する。
複数の支持部32Aは、歯部6Aの吐出側側板部23Aとこれに隣り合う中実部24Aの他方側端部を接続しており、複数の支持部32Aの間には複数の案内流路34A(第2案内流路)が形成されている。複数の案内流路34Aは、冷却流路27Aから流入した油を吐出側軸部8Aの貫通穴29Aへ(言い換えれば、半径方向内側へ)案内する。
本実施形態の雌ロータ1Bは、上記一実施形態と同様、歯部6B、吸入側軸部7B、吐出側軸部8B、中実部24B、及び冷却流路27Bを備える。本実施形態の雌ロータ1Bは、上記一実施形態の支持部26Bに代えて、複数の支持部31B,32Bを備える。
複数の支持部31Bは、歯部6Bの吸入側側板部22Bとこれに隣り合う中実部24Bの一方側端部を接続しており、複数の支持部31Bの間には複数の案内流路33Bが形成されている。複数の案内流路33Bは、吸入側軸部7Bの貫通穴28Bから流入した油を冷却流路27Bへ(すなわち、半径方向外側へ)案内する。
複数の支持部32Bは、歯部6Bの吐出側側板部23Bとこれに隣り合う中実部24Bの他方側端部を接続しており、複数の支持部32Bの間には複数の案内流路34Bが形成されている。複数の案内流路34Bは、冷却流路27Bから流入した油を吐出側軸部8Bの貫通穴29Bへ(言い換えれば、半径方向内側へ)案内する。
以上のように構成された本実施形態においても、上記一実施形態と同様、雄ロータ1Aの冷却流路27A及び雌ロータ1Bの冷却流路27Bに油(冷却液)を供給するためのポンプを不要とし、その機械動力を削減することができる。また、上記一実施形態と同様、雄ロータ1Aの歯部6A及び雌ロータ1Bの歯部6Bの冷却効率を高めることができる。
なお、上記一実施形態において、雄ロータ1Aは支持部26Aを備え、雌ロータ1Bは支持部26Bを備えた場合を例にとり、上記他の実施形態において、雄ロータ1Aは支持部31A,32Aを備え、雌ロータ1Bは支持部31B,32Bを備えた場合を例にとって説明したが、これに限られず、本発明の趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲内で変形が可能である。例えば、雄ロータ1Aは支持部26A,31A,32Aを備え、雌ロータ1Bは支持部26B,31B,32Bを備えてもよい。
また、上記実施形態において、供給ノズル30は、ポンプが介在しない場合を例にとって説明したが、これに限られず、本発明の趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲内で変形が可能である。例えば図11で示すように、供給ノズル30は、ポンプ36が介在してもよい。このような変形例では、ポンプ36の動力を軽減することができる。
また、上記実施形態において、軸受9A,9B,10A,10Bは、油供給系統から油が供給される場合を例にとって説明したが、これに限られず、本発明の趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲内で変形が可能である。例えば図11で示すように、雄ロータ1Aの吸入側軸部7Aは、その外周側に配置された吸入側軸受9Aに貫通穴28Aから油を供給する軸受給液穴37を有してもよいし、吐出側軸部8Aは、その外周側に配置された吐出側軸受10Aに貫通穴29Aから油を供給する軸受給液穴38を有してもよい。図示しないものの、同様に、雌ロータ1Bの吸入側軸部7Bは、その外周側に配置された吸入側軸受9Bに貫通穴28Bから油を供給する軸受給液穴37を有してもよいし、吐出側軸部8Bは、その外周側に配置された吐出側軸受10Bに貫通穴29Bから油を供給する軸受給液穴38を有してもよい。
また、上記実施形態において、雄ロータ1A及び雌ロータ1Bは、それらの軸方向が水平方向となるように配置されており、供給ノズル30が設けられた場合を例にとって説明したが、これに限られず、本発明の趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲内で変形が可能である。例えば図12で示すように、雄ロータ1A及び雌ロータ1Bは、それらの軸方向が鉛直方向となるように、且つ、吸入側軸部7Aの先端及び吸入側軸部7Bの先端が油溜り17に浸かるように配置されてもよい。このように構成することで、供給ノズル30や、供給ノズル30とロータの間のシール等の構成を省略し、油漏れの可能性を低減することができる。
また、上記実施形態において、スクリュー圧縮機は、雄ロータ1Aの冷却流路27A及び雌ロータ1Bの冷却流路27Bに冷却液として油を供給するように構成された場合を例にとって説明したが、これに限られず、本発明の趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲内で変形が可能である。スクリュー圧縮機は、雄ロータ1Aの冷却流路27A及び雌ロータ1Bの冷却流路27Bに冷却液として例えば水を供給するように構成されてもよい。
なお、以上においては、本発明の適用対象として、無給油式のスクリュー圧縮機を例にとって説明したが、これに限られず、給液式(詳細には、作動室に少量の油又は水等の液体を供給する)スクリュー圧縮機であってもよい。そして、作動室に供給する液体とロータの冷却流路に供給する液体が同じであれば、ロータの歯部に貫通穴を形成し、この貫通穴を介してロータの冷却流路から作動室に液体を供給してもよい。その場合、作動室からロータの冷却流路への圧縮気体の流出を回避するため、ロータの冷却流路内の圧力より作動室内の圧力が低くなる位置に貫通穴を形成することが望ましい。
また、本発明の適用対象として、2つのスクリューロータである雄ロータ1A及び雌ロータ1Bを備えたスクリュー圧縮機を例にとって説明したが、これに限られず、例えば、1つ又は3つ以上のスクリューロータを備えたスクリュー圧縮機であってもよい。また、複数のスクリューロータを備えたスクリュー圧縮機において、複数のスクリューロータの全てが本発明の特徴を有していてもよいし、一部のみが本発明の特徴を有していてもよい。
1A…雄ロータ、1B…雌ロータ、2…ケーシング、3…作動室、4…吸入ポート、5…吐出ポート、6A,6B…歯部、7A,7B…吸入側軸部、8A,8B…吐出側軸部、9A,9B…吸入側軸受、10A,10B…吐出側軸受、11…ピニオンギヤ、12A,12B…タイミングギヤ、13…メインケーシング、14…吸入側ケーシング、15…吐出側ケーシング、16…ギヤ室、17…油溜まり、18…排出管、20A,20B…歯部の外周面、21A,21B…歯部の内周面、22A,22B…歯部の吸入側側板部、23A,23B…歯部の吐出側側板部、24A,24B…中実部、25A,25B…中実部の外周面、26A,26B…支持部、27A,27B…冷却流路、28A,28B…吸入側軸部の貫通穴、29A,29B…吐出側軸部の貫通穴、30…供給ノズル、31A,31B…支持部(第1支持部)、32A,32B…支持部(第2支持部)、33A,33B…案内流路(第1案内流路)、34A,34B…案内流路(第2案内流路)、36…ポンプ、37…吸入側軸部の軸受給液穴、38…吐出側軸部の軸受給液穴

Claims (7)

  1. スクリューロータと、前記スクリューロータを格納するケーシングとを備え、
    前記スクリューロータは、
    螺旋形状の外周面、及び前記外周面の螺旋形状に対応した螺旋形状の内周面を有する歯部と、
    前記歯部の内側に配置され、前記歯部の内周面の螺旋形状に対応した螺旋形状の外周面を有する中実部と、
    前記歯部と前記中実部を接続する複数の支持部と、
    前記歯部の軸方向一方側である吸入側の側板部に接続され、前記歯部と前記中実部との間に形成された冷却流路に連通した貫通穴を有する吸入側の軸部と、
    前記歯部の軸方向他方側である吐出側の側板部に接続され、前記冷却流路に連通した貫通穴を有する吐出側の軸部とを備えており、
    液溜まりから前記吸入側の軸部の貫通穴を介して前記冷却流路に冷却液が供給され、前記冷却流路から前記吐出側の軸部の貫通穴を介して前記液溜まりに冷却液が排出されるように構成されたことを特徴とするスクリュー圧縮機。
  2. 請求項1に記載のスクリュー圧縮機において、
    前記複数の支持部は、前記歯部の内周面の複数の歯山の頂部分とそれらに対応した前記中実部の外周面の複数の歯溝の底部分をそれぞれ接続すると共に、軸方向へ螺旋状に延在することを特徴とするスクリュー圧縮機。
  3. 請求項1に記載のスクリュー圧縮機において、
    前記複数の支持部は、
    前記歯部の前記吸入側の側板部とこれに隣り合う前記中実部の一方側端部を接続する複数の第1支持部と、
    前記歯部の前記吐出側の側板部とこれに隣り合う前記中実部の他方側端部を接続する複数の第2支持部とで構成されており、
    前記複数の第1の支持部の間に複数の第1案内流路が形成され、前記複数の第2の支持部の間に複数の第2案内流路が形成されたことを特徴とするスクリュー圧縮機。
  4. 請求項1に記載のスクリュー圧縮機において、
    前記液溜まりから前記吸入側の軸部の貫通穴に冷却液を供給する供給ノズルを備えたことを特徴とするスクリュー圧縮機。
  5. 請求項4に記載のスクリュー圧縮機において、
    前記供給ノズルに設けられたポンプを備えたことを特徴とするスクリュー圧縮機。
  6. 請求項1に記載のスクリュー圧縮機において、
    前記スクリューロータは、前記吸入側の軸部の先端が前記液溜まりに浸かるように配置されたことを特徴とするスクリュー圧縮機。
  7. 請求項1に記載のスクリュー圧縮機において、
    前記吸入側の軸部及び前記吐出側の軸部のうちの少なくとも一方は、その外周側に配置された軸受に前記貫通穴から冷却液を供給する軸受給液穴を有することを特徴とするスクリュー圧縮機。
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