JP6922825B2 - クリップ - Google Patents

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本発明は、クリップに関する。
洗濯ばさみ等の一般的なクリップは、その一対のクリップ部材の先端部間だけで物を挟み込む構造をとっている。
そのため、物を挟み込む面積がクリップ部材の先端部間だけと非常に小さいので、保持力は弱い。
特許文献1において、挟み込む物の保持力を向上させるために、物を挟み込む歯を先端部側に設けた一対のクリップ部材を備えるクリップが提案されている。
実用新案登録第3066042号公報
しかし、特許文献1のクリップは、挟み込む物の保持力を向上させるための歯は、クリップ部材の先端部側にしか設けられておらず、クリップの奥側にける保持力は弱いという課題があった。
本発明の課題は、クリップにおいて、保持力を向上することである。
以上の課題を解決するため、本発明に係るクリップは、対をなすクリップ部材軸部材を介して互いに揺動可能に結合されているとともに物品を挟む一端側が付勢部材により閉じ方向に付勢されているクリップであって、前記対をなすクリップ部材の互いの対向面のそれぞれは、前記物品を挟むための挟持領域に、千鳥状に配列され且つ当該互いの対向面の間で半ピッチずらして配列された複数の歯と、互いに隣接する歯間に設けられた平坦部と、を有し、前記互いの対向面のそれぞれに設けられた前記複数の歯は、前記挟持領域に前記物品を非挟持の状態のときに、前記挟持領域における先端から所定列目までの歯のいずれもが、当該歯の突端が当該歯に対向する前記平坦部に接触する高さに形成されているとともに、前記所定列目よりも奥の歯のいずれもが、当該歯の突端が当該歯に対向する前記平坦部に非接触になる高さに形成されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、クリップにおいて、保持力を向上することができる。
本発明を適用したクリップの一実施形態の基本構成を示すもので、クリップを閉じた状態の概略斜視図である。 図1の矢印A−A線に沿った断面図である。 図1の矢印B−B線に沿った断面図である。 図1のクリップを開いた非ロック状態を示すもので、図3と異なる部分の全体断面図である。 図4のクリップを閉じる過程での一段階目のロック状態の全体断面図である。 図5のクリップをさらに閉じた二段階目のロック状態の全体断面図である。 図1のクリップに小型電子機器を装着した状態を示す概略斜視図である。 図7の小型電子機器を装着した状態のクリップの平面図である。 本発明に係る物を挟み込む歯を備えるクリップの図4と同様の全開状態を示す概略側面図である。 図9のクリップに物を挟み込んだ図5と同様の状態を示す概略側面図である。 図9のクリップの図6と同様の全閉状態を示す概略側面図である。 図9のクリップにズボンの布地を挟み込んで人体にクリップを装着した状態を示す概略側面図である。 図9の全開状態のクリップの概略斜視図である。 図13のケース部品の歯の配置を示す概略平面図である。 図13の全開状態のクリップの歯の配置部分を側部下方から見た概略斜視図である。 図13の全開状態のクリップの歯の配置部分を先端部下方から見た概略斜視図である。
以下、図を参照して本発明を実施するための形態を詳細に説明する。
(実施形態)
図1から図3は本発明を適用したクリップの一実施形態の概略構成を示すもので、図示のように、クリップ1は、対をなすクリップ部材を構成するケース部品2とクリップ部品3とが、互いの一端部側を軸部材4によって連結されていて、これらケース部品2とクリップ部品3との一端部側間に付勢部材であるねじりコイルバネ5が挟み込まれている。
すなわち、ケース部品2とクリップ部品3は、各々左右一対のボス部21・31を貫通する軸部材4により互いに揺動可能に結合されていて、ねじりコイルバネ5により常時閉じる方向に付勢されており、このねじりコイルバネ5のコイル部に軸部材4が通されている。
ケース部品2は、図7及び図8に示すように、小型電子機器であるウェアラブル端末10の四隅部に接触して内側の爪部23により保持する端末保持部22を四隅部に有しており、そのうち一つの端末保持部22から連続して、ウェアラブル端末10の一側部を覆うカバー部24を有している。
また、図1から図3に示したように、クリップ部品3の上面における軸部材4側の一端部に形成した凹段面部32に、クリップ部品3の軸部材4と反対側の他端部の方向へスライド動作可能なスライド部材であるロック部品6が組み付けられている。
ロック部品6は、クリップ部品3の下面側に突出する左右一対の突片部61を有し、この突片部61にクリップ部品3の長さ方向に沿った長穴62が形成されており、この長穴62に軸部材4が通されている。
クリップ部品3に対しロック部品6を押し込むことで、ロック部品6がスライド動作する。このロック部品6は、その下面の左右中央に、クリップ部品3の凹段面部32に接触する一個の係合凸部63を有している。
そして、図3に示すように、クリップ部品3は、その軸部材4側の一端部の左右中央に、その一端部側から順に離れた三個の第一係合凹部33、第二係合凹部34及び第三係合凹部35を有している。この係合凸部63及び係合凹部33・34・35はそれぞれRが付けられており、ロック部品6のスライド移動が可能となっており、ロック部品6をスライド移動することにより、この三個の係合凹部33・34・35の各々に、クリップ部品3の係合凸部63が順に係合する。
この係合凸部63及び係合凹部33・34・35により、ロック部品6のスライド移動の過程において、ロック部品6を二つの位置で係合して停止させる段階的係合停止部7が構成されている。
この段階的係合停止部7によって、ロック部品6は、図示のように、クリップ部品3の第一係合凹部33に係合凸部63が係合した状態を初期位置として、ロック部品6のスライド移動の過程において、クリップ部品3の第二係合凹部34及び第三係合凹部35に対して係合凸部63が順に二段階で各々係合して、そのスライド位置にそれぞれ停止状態にロックできる。
さらに、図3及び図4に示すように、ケース部品2は、その軸部材4側の一端部の左右に一対の押し上げ用凸部25を有し、ロック部品6は、ケース部品2の押し上げ用凸部25にそれぞれ接触して二段階で乗り上がる一対の段階的傾斜状突起65を有している。
この段階的傾斜状突起65及び押し上げ用凸部25により、ねじりコイルバネ5の付勢力に抗して前記二つの位置でクリップ部品3に対しロック部品6をほぼ連続的に乗り上げ動作させる段階的乗り上げ動作部8が構成されている。
すなわち、段階的傾斜状突起65は、突片部61との間の空所部64に、ケース部品2の押し上げ用凸部25が位置した状態を初期位置として、ロック部品6のスライド移動の過程において、図5に示すように、空所部64から傾斜面により連続して押し上げ用凸部25の上に乗り上がる突起65aと、図6に示すように、その突起65aから僅かな傾斜面により連続して僅かに突出して、押し上げ用凸部25の上に乗り上がる突起65bとから構成されている。
こうして、ロック部品6の段階的傾斜状突起65が、ケース部品2の押し上げ用凸部25に接触して乗り上がることで、ケース部品2に対するクリップ部品3の開き角度をコントロールでき、その開き角度位置にそれぞれ停止状態にロックできる。
さらに、クリップ1をつまみやすくするために、ケース部品2の軸部材4側の一端部中央に突出するつまみ部27を設けている。このつまみ部27にストラップ通し穴28が形成されている。
また、図7及び図8に示すように、小型電子機器であるウェアラブル端末10の出力情報の識別子である三個のLED11・12・13がケース部品2によって隠されるため、ケース部品2とクリップ部品3には、図示のように、各LED11・12・13を外部から視認できる貫通穴29・39がそれぞれ形成されている。
すなわち、ケース部品2には、三個のLED11・12・13を囲む矩形状の貫通穴29(図13から図16参照)が形成されている。
そして、クリップ部品3には、各LED11・12・13をそれぞれ囲む三個の長穴による貫通穴39が形成されている。
以上の貫通穴29・39により、ケース部品2及びクリップ部品3の存在によってLED11・12・13が奥まった位置にあるため、屋外の日光の下でもLED11・12・13の発光が見やすくなっている。
すなわち、クリップ部品3に形成された三個の貫通穴39を見るだけで、ウェアラブル端末10に備えられた三個のLED11・12・13のうち、どのLEDが光っているかを一目で分かる。
図4はクリップ1を開いた非ロック状態を示すもので、クリップ部品3に対し押し込む前の位置にあるロック部品6は、図示のように、突片部61の長穴62の図示左端部に軸部材4が接触した状態で、図3に示すように、係合凸部63がクリップ部品3の第一係合凹部33に係合した状態にある。
この状態で、ケース部品2のつまみ部27とロック部品6の突出端部を指でつまんで、ケース部品2に対し、矢印P1のように、ロック部品6の突出端部を押し下げると、ロック部品6の空所部64にケース部品2の押し上げ用凸部25が接触して突き当たった状態になる。
これにより、ケース部品2に対しクリップ部品3が開閉幅0〜開閉幅L(最大開閉幅)の間で開動作が規制され、そのケース部品2とクリップ部品3との間に衣服の布地を挿入して、つまみ部27とロック部品6から力を開放すると、矢印Dのように、ねじりコイルばね5の付勢力によって、ケース部品2とクリップ部品3の先端部間に、図示しない衣服の布地が挟み込まれて、図7及び図8に示したウェアラブル端末10を保持したクリップ1が、人体の衣服に装着された状態となる。
図5は図4のクリップ1を閉じる過程での一段階目のロック状態を示すもので、ケース部品2とクリップ部品3との間に物品が存在しない状態では、ケース部品2のつまみ部27とロック部品6の突出端部を指でつまんで、ケース部品2に対し、矢印P1のように、ロック部品6の突出端部を押し下げると、ケース部品2に対しクリップ部品3が開閉幅0〜開閉幅Sの間で開動作が規制される。図4の開閉幅0〜開閉幅Lの開状態で、厚さが開閉幅Sより厚く、開閉幅Lより薄い衣服の布地Cを挿入して、つまみ部27とロック部品6から力を開放すると、矢印Dのように、ねじりコイルばね5の付勢力によって、ケース部品2とクリップ部品3の先端部間に、衣服の布地Cが挟み込まれる。衣服の布地Cが挟み込まれた状態で、ケース部品2に対し、矢印P2のように、ロック部品6を押し込むと、ロック部品6は、図示のように、長穴62の中間部に軸部材4が位置した状態で、係合凸部63が第二係合凹部34に係合した状態になる。
そして、空所部64から傾斜面により連続する段階的傾斜状突起65の突起65aが、押し上げ用凸部25に乗り上げて接触して突き当たった状態になる。
この状態で、振動等の外部の力により、ケース部品2に対しロック部品6の突出端部に矢印P1の方向に押し下げられる力が加わったとしても、ケース部品2に対するクリップ部品3の開閉は、開閉幅Sで開動作が規制されているため、ケース部品2とクリップ部品3の先端部間に布地Cが締め込まれた状態に維持される。
図6は図5のクリップ1をさらに閉じた二段階目のロック状態を示すもので、ケース部品2とクリップ部品3との間に物品が存在しない状態では、ケース部品2のつまみ部27とロック部品6の突出端部を指でつまんで、ケース部品2に対し、矢印P1のように、ロック部品6の突出端部を押し下げても、ケース部品2に対するクリップ部品3の開閉幅は0に規制される。図4の開閉幅0〜開閉幅Lの開状態で、厚さが開閉幅Sより薄い衣服の布地Cを挿入して、つまみ部27とロック部品6から力を開放すると、矢印Dのように、ねじりコイルばね5の付勢力によって、ケース部品2とクリップ部品3の先端部間に、衣服の布地Cが挟み込まれる。衣服の布地Cが挟み込まれた状態で、ケース部品2に対し、矢印P3のように、ロック部品6をさらに押し込むと、ロック部品6は、図示のように、クリップ部品3の凹段面部32に突き当たると同時に、長穴62の図示右端部に軸部材4が接触した状態で、係合凸部63が第三係合凹部35に係合した状態になる。
そして、段階的傾斜状突起65の突起65aから僅かな傾斜面により連続して僅かに突出する突起65bが、押し上げ用凸部25に乗り上げて接触して突き当たった状態になる。
この状態で、振動等の外部の力が加わってケース部品2に対しロック部品6の突出端部に押し下げる力が作用しても、ケース部品2に対しクリップ部品3がこれ以上開くことはなく、矢印Dで示したねじりコイルばね5の付勢力によって、図示のように、ケース部品2とクリップ部品3の先端部間に布地Cが締め込まれた状態に維持される。
これにより、ウェアラブル端末10を保持したクリップ1が人体の衣服から抜け落ちるのを確実に防止できる。
以上のとおり、ロック部品6の空所部64と段階的傾斜状突起65の突起65a・65bの各つなぎ部は、それぞれ連続する傾斜面となっているため、クリップ部品3に対しロック部品6を押し込むことで、ロック部品3がケース部品2の押し上げ用凸部25に順次乗り上がって行く。
すなわち、押し上げ用凸部25に対し、空所部64から段階的傾斜状突起65の突起65aに乗り上がり、次に、突起65aから突起65bの乗り上がって行き、例えば布地Cが厚い場合に、その厚い布地Cを潰して最適な位置にロックできる等、衣服の布地Cの厚さによって最適な箇所でロックをかけることができる。
このように、ロック部品6に、ケース部品2の押し上げ用凸部25と段階的に連続して接触する段階的傾斜状突起65(65a・65b)を付けることによって、衣服の布地Cの厚さに即したロックがかけられるため、あらゆる布地Cの厚さの衣服に対応でき、すなわち、布地Cの厚さに即したロックをかけて、人体の衣服からクリップ1が抜け落ちるのを防ぐことができる。
以上、実施形態のクリップ1は、クリップ部品3の軸部材4側の一端部に、他端部の方向へスライド動作可能で二つの位置で停止可能に組み付けられたロック部品6を備えて、そのロック部品6とケース部品2とが互いに接触して、ロック部品6のスライド動作の過程において、ねじりコイルバネ5の付勢力に抗して二つの位置でクリップ部品3に対しロック部品6をほぼ連続的に乗り上げ動作させる二段の段階的乗り上げ動作部8(押し上げ用凸部25、凹所部64及び段階的傾斜状突起65)を備えている。
すなわち、クリップ部品3のロック部品6を組み付けるだけの少ない部品点数で構造簡単に位置規制が行えて、位置規制部である段階的乗り上げ動作部8(押し上げ用凸部25、凹所部64及び段階的傾斜状突起65)が、クリップ部品3とロック部品6の間に隠されて外部に露出しないので、外観性を良好にすることができる。
しかも、ロック部品6には、当該ロック部品6のスライド動作の過程において、ねじりコイルバネ5の付勢力に抗して二つの位置でケース部品2の押し上げ用凸部25に対し、当該ロック部品6をほぼ連続的に乗り上げ動作させる凹所部64及び段階的傾斜状突起65(65a・65b)が形成されているので、制限位置での開き量を僅かでも許容して、衣服の布地Cの厚さによって最適な箇所でロックをかけることができる。
そして、クリップ部品3とロック部品6とが互いに接触して、ロック部品6のスライド動作の過程において、ロック部品6を二つの位置で係合して停止させる段階的係合停止部7(係合凹部33・34・35及び係合凸部63)も、ケース部品2とロック部品6の間に隠されて外部に露出しないので、外観性を良好にすることができる。
さらに、ロック部品6には、軸部材4が通される長穴62を有する突片部61が形成されているので、クリップ部品3に対するロック部品6のスライド量を規制して、組み付け状態を維持して脱落を防止することができる。
次に、図9は本発明に係る歯を備えるクリップ1の図4と同様の全開状態を示すもので、図示のように、ケース部品2の内側面には、保持力を向上させるため、先端部側から軸部材4の近傍部側まで順に物を挟み込む歯2a・2b・2c・2d・2e・2fが形成されている。
そして、クリップ部品3の内側面にも、保持力を向上させるため、先端部側から軸部材4の近傍部側まで順に物を挟み込む歯3a・3b・3c・3d・3e・3fが形成されている。
ただし、軸部材4付近の二個ずつの歯2e・2f・3e・3fの高さは、図示のように、クリップ1を全開にしたときに、想定する挟む物の厚さより若干大きな間隔tなるように設定する。
つまり、クリップ1の先端部側から四番目の歯2d・3dよりも五番目及び六番目の歯2e・2f・3e・3fの高さを低くし、ケース部品2の歯2e・2fの歯の高さは同等として、クリップ部品3の五番目の歯3eの高さよりも六番目の歯3fの高さを低くしている。
よって、ユーザーがクリップ1に物を挟む際に、入れ難さを感じることなく、保持力を向上させている。
なお、クリップ1の先端部側から一番目の歯2a・3aから四番目の歯2d・3dまで高さが順次高くなっている。
次に、図10は図9のクリップ1に物を挟み込んだ図5と同様の状態を示すもので、図示のように、歯2a〜2f・3a〜3fの形状は、一般的なわに口クリップの山形の歯を半分にカットした略直角三角形をとなっている。
すなわち、全ての歯2a〜2f・3a〜3fは、軸部材4側が垂直で立ち上がっている形状のため、挟み込んでいる物(布地)Cが抜ける方向Eに対し垂直面で受ける抵抗力が大きくなって、保持力を向上させている。
次に、図11は図9のクリップ1の図6と同様の全閉状態を示すもので、図示のように、クリップ1の先端部側から一番目の歯2a・3aから四番目の歯2d・3dまでがケース部品2とクリップ部品3に互いに接触している。
次に、図12は図9のクリップ1にズボンの布地Cを挟み込んでクリップ1を人体に装着した状態を示すものである。
ウェアラブル端末10(図7及び図8参照)をケース部品2に保持したクリップ1は、図示のように、挟み込む物がズボン等のゴムなどの布地Cで外部の力Fが加わっている場合、挟み込む布地Cはケース部品2側に寄るため、ケース部品2側の軸部材4付近の歯2e・2fの高さは、低くし過ぎない。
なお、挟み込む布地Cが寄るケース部品2側の軸部材4付近の歯2e・2fの高さは、挟み込む布地Cの厚さの半分以上とする。
次に、図13は図9の全開状態のクリップ1の概略を示し、図14から図16はクリップ1の歯2a〜2j・3a〜3jの配置を示している。
すなわち、ケース部品2の両側の歯2a〜2f及びその間の中央に並ぶ歯2g〜2jとクリップ部品3の両側の歯3a〜3f及びその間の中央に並ぶ歯3g〜3jは、図示のように、ケース部品2及びクリップ部品3の長手方向及び幅方向(図14の矢印Y方向及び矢印X方向)において、ともに交互に配置している。
このように、ケース部品2の歯2a〜2jとクリップ部品3の歯3a〜3jを、ケース部品2及びクリップ部品3の長手方向及び幅方向とも交互に配置することで、挟み込まれる布地Cが、クリップ1の長手方向及び幅方向にも蛇行して挟み込まれることで、保持力を向上させている。
以上、実施形態のクリップ1によれば、ケース部品2及びクリップ部品3の互いの対向面で先端部から軸部材4の近傍部側までに、物を挟み込む歯2a〜2j・3a〜3jが備えられているので、構造複雑化及び大型化を招くことなく、物の挟み込みやすさを維持したままで、保持力を向上することができる。
そして、ケース部品2の先端部から軸部材4の近傍部側までに備えられた歯2a〜2jは、クリップ部品3の先端部から軸部材4の近傍部側までに備えられた歯3a〜3jの間の位置に配置されているので、そのクリップ1の長手方向及び幅方向とも交互に配置された歯2a〜2j・3a〜3jによって、挟み込まれる布地Cを、クリップ1の長手方向及び幅方向にも蛇行して挟み込んで、保持力を向上させることができる。
また、クリップ1の先端部の歯2a・3aから軸部材4側への中間部の歯2d・3dまで徐々に高くなるように形成されているので、クリップ1の全閉状態において、先端部の歯2a・3aから軸部材4側への中間部の歯2d・3dまでを、ケース部品2とクリップ部品3に互いに接触した状態して、保持力を向上させることができる。
また、軸部材側の歯2e・2f・3e・3fは、他の歯よりも低く形成されているので、ユーザーがクリップ1に物を挟む際に、入れ難さを感じることなく、保持力を向上させることができる。
また、ケース部品2の軸部材4側の一端部に、ストラップ通し孔28を有するつまみ部27が備えられているため、このつまみ部27とロック部品6の突出端部を指でつまんで、クリップ1を開閉操作することができる。
このように、ケース部品2のストラップ通し孔28を有する部分をクリップ1のつまみ部27として兼用することができる。
また、ケース部品2及びクリップ部品3には、ウェアラブル端末10に備えられた出力情報の識別子である三個のLED11・12・13を各々露出する三個の長穴による貫通穴29・39がそれぞれ形成されているので、その三個の貫通穴29・39を見るだけで、三個のLED11・12・13のうち、どのLEDが光っているかを一目で分かる。
しかも、ケース部品2及びクリップ部品3の存在によって、その各貫通穴29・39の奥まった位置にLED11・12・13がそれぞれあるため、屋外の日光の下でも各LED11・12・13の発光が見やすくなっている。
(変形例)
以上の実施形態においては、ウェアラブル端末の身体装着用クリップとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば歩数計に装着する等、他の用途のクリップであってもよい。
また、以上の実施形態においては、衣服を挟み込む場合について説明したが、当該クリップが挟み込む物品は、例えば、リュックの肩紐等、他の物品であってもよい。
また、以上の実施形態においては、当該クリップをウェアラブル端末の付属品として別体で構成したが、ウェアラブル端末と一体で構成されたクリップであってもよい。
さらに、実施形態では、一般的なわに口クリップの山形の歯を半分にカットした略直角三角形の歯としたが、歯の形状はこれに限定されるものではなく、他の形状であってもよい。
また、クリップ部材、スライド部材の形状等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。
付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
対をなすクリップ部材が、軸部材を介して互いに揺動自在に結合されて、付勢部材により互いに閉じ方向に付勢されたクリップにおいて、
前記対をなすクリップ部材の互いの対向面で先端部から前記軸部材の近傍部側までに、物を挟み込む歯が備えられていることを特徴とするクリップ。
<請求項2>
前記対をなすクリップ部材の一方のクリップ部材の前記先端部から前記軸部材の近傍部側までに備えられた前記歯は、前記対をなすクリップ部材の他方のクリップ部材の前記先端部から前記軸部材の近傍部側までに備えられた前記歯の間の位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のクリップ。
<請求項3>
前記歯は、前記クリップ部材の前記先端部から前記軸部材側への中間部まで徐々に高くなるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のクリップ。
<請求項4>
前記クリップ部材の前記軸部材側の歯は、他の歯よりも低く形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のクリップ。
<請求項5>
前記対をなすクリップ部材の一方のクリップ部材で前記軸部材側の一端部に、クリップの開閉操作の際に指でつまむためのつまみ部を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のクリップ。
<請求項6>
前記つまみ部にストラップ通し穴が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のクリップ。
<請求項7>
前記対をなすクリップ部材の一方のクリップ部材は、小型電子機器を装着して保持するケース部品であり、
前記ケース部品前記対をなすクリップ部材の他方のクリップ部材には、前記小型電子機器の識別子を露出する貫通穴が形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のクリップ。
1 クリップ
2 クリップ部材(ケース部品)
2a〜2j 物を挟み込む歯
21 ボス部
22 端末保持部
23 爪部
24 カバー部
25 押し上げ用凸部(段階的乗り上げ動作部)
27 つまみ部
28 ストラップ通し穴
29 貫通穴
3 クリップ部材(クリップ部品)
3a〜3j 物を挟み込む歯
31 ボス部
32 凹段面部
33・34・35 係合凹部(段階的係合停止部)
39 貫通穴
4 軸部材
5 付勢部材(ねじりコイルバネ)
6 スライド部材(ロック部品)
61 突片部
62 長穴
63 係合凸部(段階的係合停止部)
64 凹所部(段階的乗り上げ動作部)
65 段階的傾斜状突起(段階的乗り上げ動作部)
7 段階的係合停止部
8 段階的乗り上げ動作部
10 小型電子機器(ウェアラブル端末)
11・12・13 識別子(LED)
C 布地

Claims (5)

  1. 対をなすクリップ部材が軸部材を介して互いに揺動可能に結合されているとともに物品を挟む一端側が付勢部材により閉じ方向に付勢されているクリップであって、
    前記対をなすクリップ部材の互いの対向面のそれぞれは、前記物品を挟むための挟持領域に、千鳥状に配列され且つ当該互いの対向面の間で半ピッチずらして配列された複数の歯と、互いに隣接する歯間に設けられた平坦部と、を有し、
    前記互いの対向面のそれぞれに設けられた前記複数の歯は、前記挟持領域に前記物品を非挟持の状態のときに、前記挟持領域における先端から所定列目までの歯のいずれもが、当該歯の突端が当該歯に対向する前記平坦部に接触する高さに形成されているとともに、前記所定列目よりも奥の歯のいずれもが、当該歯の突端が当該歯に対向する前記平坦部に非接触になる高さに形成されている、
    ことを特徴とするクリップ。
  2. 前記挟持領域に前記物品を非挟持の状態のときに前記歯の突端が当該歯に対向する前記平坦部に非接触になる高さに形成されている歯は、前記挟持領域に前記物品を非挟持の状態のときの前記歯の突端と前記平坦部と間の隙間の大きさが、前記挟持領域においてより奥に位置する歯の方が大きくなるように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のクリップ。
  3. 前記複数の歯のそれぞれは、当該歯に隣接する前記平坦部に対する当該歯における先端側に向いている面の傾斜角度よりも当該歯における奥側に向いている面の傾斜角度の方が急峻に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクリップ。
  4. 前記一端側を開方向に所定の量だけ広げた状態のときに前記互いの対向面が互いに平行になるように構成されており、
    前記挟持領域に前記物品を非挟持の状態のときに前記歯の突端が当該歯に対向する前記平坦部に接触する高さに形成されている歯は、歯の高さが前記挟持領域においてより奥に位置する歯の方が高くなるように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のクリップ。
  5. 前記対をなすクリップ部材の一方のクリップ部材は、小型電子機器を装着して保持するケース部品であり、
    前記ケース部品及び前記対をなすクリップ部材の他方のクリップ部材には、前記小型電子機器の識別子を露出する貫通穴が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のクリップ。
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