JP6922580B2 - 酸化反応用電極及び還元反応用電極並びにそれらを用いた電気化学セル及び人工光合成装置 - Google Patents

酸化反応用電極及び還元反応用電極並びにそれらを用いた電気化学セル及び人工光合成装置 Download PDF

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Description

本発明は、酸化反応用電極及び還元反応用電極並びにそれらを用いた電気化学セル及び人工光合成装置に関する。
半導体を光吸収体、金属錯体を二酸化炭素還元触媒として用い、半導体から金属錯体へ励起電子が移動することによって反応が進行する人工光合成デバイスが開示されている。太陽光エネルギーのみを用いて水(HO)から水素(H)を、水(HO)と二酸化炭素(CO)から一酸化炭素(CO),ギ酸(HCOOH),アルコール(CHOH)等を合成する人工光合成のためには、酸化/還元触媒間に約2Vの電位差を印加することが必要である。
これを実現するために、アモルファスシリコン系3接合太陽電池(a−Si 3J−SC)の両面に酸化/還元触媒が担持された光電極が用いられている(非特許文献1,2)。また、アモルファスシリコン系3接合太陽電池を用い、裏面(光入射面の反対側)に還元触媒を担持し、これと対向するように酸化触媒機能を持つ部材を含んだ酸化反応用電極を配置して太陽電池の表面電極と接続した、いわば太陽電池と電気化学セルを一体化した人工光合成セルが用いられている(非特許文献3)。また、より高い効率を狙って、III−V族化合物2接合太陽電池(III−V 2J−SC)を用いた例もある(非特許文献4)。
S. Y. Reece, J. A. Hamel, K. Sung, T. D. Jarvi, A. J. Esswein, J. J. H. Pijpers, and D. G. Nocera, Science 334, 645 (2011) T. Arai, S. Sato, and T. Morikawa, Energy Environ. Sci 8, 1998 (2015) J.-P. Becker, B. Turan, V. Smirnov, K. Welter, F. Urbain, J. Wolff, S. Haas and F. Finger, J. Mater. Chem. A 5, 4818 (2017) G. Peharz, F. Dimroth, and U. Wittstadt, Int. J. Hydrogen Energy 32, 3248 (2007)
ところで、上記従来技術のいずれにおいても、アモルファスシリコン系3接合太陽電池が使用されており、これに酸化反応用電極及び還元反応用電極が接続された構成とされている。このような構成において一体型人工光合成デバイスとする場合、酸化反応用電極及び還元反応用電極の少なくとも一方は半透明とすることが望まれている。現状では、還元反応用電極としてカーボン系材料が用いられているので、酸化反応用電極としてガラス/フッ素ドープ酸化錫(FTO)/酸化イリジウム(IrOx)等の透明性材料が用いられている。また、循環型セル構造とする場合であっても、酸化反応用電極としてガラス/FTO/IrOx等の透明性材料を用いることにより、内部の反応の様子を観察できるので好ましい。
しかしながら、FTOの電気抵抗の影響により、電極を大型化すると電圧降下が生じ、動作電流が減少して、デバイスの反応効率が低下する。そのため、電極を大型化した場合、電極の全面において反応が進行しないという問題があった。
また、電極での電気抵抗を低下させるために集電電極を形成する方法が知られているが、長期的な電気化学特性において耐久性が低く、電気特性が時間の経過と共に低下するという問題があった。
本発明の1つの態様は、表面が導電性材料からなる基板と、前記表面上に設けられた導電部を含む集電電極と、前記導電部の少なくとも一部を被覆するガラスコート及び樹脂コートと、を備えることを特徴とする化学反応用電極である。
また、前記集電電極は、線幅が0.5mm以上2.0mm以下、線間隔が15mm以上160mm以下のパターンで配置されていることが好適である。
また、前記ガラスコートは、前記導電部の少なくとも一部を被覆し、前記樹脂コートは、前記ガラスコートの少なくとも一部をさらに被覆することが好適である。
また、前記ガラスコートは、厚さが10μm以上20μm以下、幅が前記導電部のパターンの幅より広く、前記樹脂コートは、厚さが50μm以上2000μm以下であることが好適である。
また、前記樹脂コートは、シリコーン樹脂を含むことが好適である。
また、本発明の別の態様は、前記集電電極間の前記導電性基板上に担持された酸化触媒を備えることを特徴とする酸化反応用電極である。
また、本発明の別の態様は、前記集電電極間の前記導電性基板上に担持された導電性接着剤と還元触媒とを備えることを特徴とする還元反応用電極である。
また、本発明の別の態様は、上記酸化反応用電極と、上記還元反応用電極と、電解液と、を含むことを特徴とする電気化学セルである。
また、本発明の別の態様は、上記酸化反応用電極と、上記還元反応用電極と、を対向させて配置し、前記酸化反応用電極と前記還元反応用電極とを太陽電池と接続し、前記酸化反応用電極と前記還元反応用電極との間に電解液が導入されていることを特徴とする光合成装置である。
本発明によれば、電気化学的に安定であり、長期的な耐久性を備えた化学反応用電極を提供することができる。また、当該化学反応用電極を用いた電気化学セルや光合成装置を提供することができる。
本発明の実施の形態における光合成装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態における還元反応用電極の構成を示す図である。 本発明の実施の形態における酸化反応用電極の構成を示す図である。 本発明の実施の形態におけるスクリーン印刷装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態における集電電極の導電部の例を示す平面図である。 本発明の実施の形態における集電電極のシール部の例を示す平面図である。 水の酸化反応時における電位差の変化を示した図である。 実施例の水の酸化反応時における電流−電圧特性を示した図である。 比較例1の水の酸化反応時における電流−電圧特性を示した図である。 還元反応時における電流−電圧特性を示した図である。
本発明の実施の形態における光合成装置100は、図1の模式図に示すように、還元反応用電極102、酸化反応用電極104、電解液106、太陽電池セル108、窓材110及び枠材112を含んで構成される。
還元反応用電極102は、還元反応によって物質を還元するために利用される電極である。還元反応用電極102は、図2の断面模式図に示すように、基板10、導電層12、集電電極14、接着層16及び導電体層18を含んで構成される。なお、図2は模式図であり、各層の膜厚や幅等は実際のものとは異なっている。
基板10は、還元反応用電極102を構造的に支持する部材であり、特に材料が限定されるものではないが、例えば、ガラス基板等とされる。また、基板10は、例えば、金属又は半導体を含んでもよい。基板10として用いられる金属は、特に限定されるものではないが、銀(Ag)、金(Au)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、インジウム(In)、カドミウム(Cd)、スズ(Sn)、パラジウム(Pd)、鉛(Pb)を含むことが好適である。基板10として用いられる半導体は、特に限定されるものではないが、酸化チタン(TiO)、酸化スズ(SnO)、シリコン(Si)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化タンタル(Ta)等とすることが好適である。
導電層12は、還元反応用電極102における集電を効果的にするために設けられる。導電層12は、特に限定されるものではないが、酸化インジウム錫(ITO)、フッ素ドープ酸化錫(FTO)、酸化亜鉛(ZnO)等とすることが好適である。特に、熱的及び化学的な安定性を考慮するとフッ素ドープ酸化錫(FTO)を用いることが好適である。なお、基板10が導電性を有する材料で構成されている場合、導電層12を設けなくてもよい。
集電電極14は、還元反応用電極102における集電の効果を高めるために設けられる。すなわち、還元反応用電極102を大面積化した場合、導電層12のみでは還元反応用電極102の全面において十分な反応を促進させるための導電性を確保することができなくなるので、還元反応用電極102の導電性を高めるために設けられる。集電電極14は、例えば、間隔を置いて櫛形状に配置された線状のフィンガー電極と、フィンガー電極を更に集電するためのバス電極とを組み合わせた構成とすることができる。
集電電極14は、導電部14a、第1シール部14b及び第2シール部14cから構成することが好適である。導電部14aは、導電性の高い材料で構成され、金属を含む材料で構成することが好適である。導電部14aは、例えば、銀(Ag)、銅(Cu)等を含む材料で構成することが好適である。導電部14aは、例えば、スクリーン印刷を適用して、導電層12の表面上に銀(Ag)ペーストを所望のパターンに塗布し、焼成することで形成することができる。また、第1シール部14b及び第2シール部14cは、導電部14aを化学的及び機械的に保護するために少なくとも導電部14aの一部を被覆するように設けられる。第1シール部14bは、低融点のガラスコート材とすることができる。第1シール部14bは、例えば、スクリーン印刷を適用して、導電部14aが形成された領域に導電部14aよりも幅広に低融点ガラスを塗布し、焼成することで形成することができる。また、第2シール部14cは、シリコーンゴム(脱オキシムタイプ、低分子シロキサン低減材、耐油・耐溶剤フロロシリコーン等)、ポリイソブチレン、ポリプロピレン、メタクリル(アクリル)、ポリカーボネート、フッ素樹脂(テフロン(登録商標))、エポキシ樹脂等の樹脂とすることができる。第2シール部14cは、例えば、スクリーン印刷を適用して、第1シール部14bが形成された領域に第1シール部14bよりも幅広に樹脂を塗布し、乾燥又は固化処理することで形成することができる。なお、第2シール部14cは、ディスペンサーを用いて形成してもよい。
ここで、導電部14aは、これに限定されるものではないが、導電層12のシート抵抗値が5Ω/cm以上20Ω/cm以下である場合、線幅(導電部14aの幅)を0.5mm以上2.0mm以下とし、線間隔(導電部14a同士の間隔)を160mm以下とした配線パターンとすることが好適である。特に、導電層12のシート抵抗値が5Ω/cm以上10Ω/cm未満の場合には線間隔が150mm以下、シート抵抗値が10Ω/cm以上20Ω/cm未満の場合には前記線間隔が100mm以下、シート抵抗値が20Ω/cm以上の場合には前記線間隔が70mm以下とすることが好適である。また、導電部14aの膜厚は、20μm以上25μm以下とすることが好適である。
また、第1シール部14bは、これに限定されるものではないが、厚さが10μm以上20μm以下、幅が導電部14aのパターンの幅より広くすることが好適である。具体的には、第1シール部14bは、導電部14aの幅よりも1mm〜2mm程度広くすることが好適である。また、第2シール部14cは、これに限定されるものではないが、厚さが50μm以上2000μm以下、幅が第1シール部14bのパターンよりも広くすることが好適である。具体的には、第2シール部14cは、第1シール部14bの幅よりも1mm〜2mm程度広くすることが好適である。
接着層16は、基板10、導電層12及び集電電極14と導電体層18とを接着するための層である。接着層16は、導電性の接着剤を用いて構成することが好適である。これにより、導電層12及び集電電極14と導電体層18との間の電気的な導電性を良好なものにすることができる。接着層16は、グラファイト等の炭素成分を含むカーボン系接着剤とすることが好適である。
導電体層18は、還元触媒機能を有する材料を含む導電体から構成される。導電体は、カーボン材料(C)を含む材料から構成することができる。カーボン材料の構造体の単体のサイズが1nm以上1μm以下であることが好適である。カーボン材料は、例えば、カーボンナノチューブ、グラフェン及びグラファイトの少なくとも1つを含むことが好適である。グラフェン及びグラファイトであればサイズが1nm以上1μm以下であることが好適である。カーボンナノチューブであれば直径が1nm以上40nm以下であることが好適である。導電体は、エタノール等の液体に混ぜ合わせたカーボン材料をスプレーで塗布し、加熱することによって形成することができる。スプレーの代わりに、スピンコートによって塗布してもよい。また、スピンコートを用いず、直接溶液を滴下して乾かして塗布してもよい。
錯体触媒は、例えば、ルテニウム錯体とすることが好適である。錯体触媒は、例えば、[Ru{4,4’−di(1−H−1−pyrrolypropyl carbonate)−2,2’−bipyridine}(CO)(MeCN)Cl]、[Ru{4,4’−di(1−H−1−pyrrolypropyl carbonate)−2,2’−bipyridine}(CO)Cl]、[Ru{4,4’−di(1−H−1−pyrrolypropyl carbonate)−2,2’−bipyridine}(CO)、[Ru{4,4’−di(1−H−1−pyrrolypropyl carbonate)−2,2’−bipyridine}(CO)(CHCN)Cl]等とすることができる。
錯体触媒による修飾は、錯体をアセトニトリル(MeCN)溶液に溶解した液を導電体層18の導電体の上に塗布することで作ることができる。また、錯体触媒による修飾は、電解重合法により行うこともできる。作用極として導電体層18の導電体の電極、対極にフッ素含有酸化スズ(FTO)で被覆したガラス基板、参照電極にAg/Ag電極を用い、錯体触媒を含む電解液中においてAg/Ag電極に対して負電圧となるようにカソード電流を流した後、Ag/Ag電極に対して正電位となるようにアノード電流を流すことにより導電体層18の導電体上を錯体触媒で修飾することができる。電解質の溶液には、アセトニトリル(MeCN)、電解質には、Tetrabutylammoniumperchlorate(TBAP)を用いることができる。
酸化反応用電極104は、酸化反応によって物質を酸化するために利用される電極である。酸化反応用電極104は、図3の断面模式図に示すように、基板20、透明導電層22、集電電極24及び酸化触媒26を含んで構成される。なお、図3は模式図であり、各層の膜厚や幅等は実際のものとは異なっている。
基板20は、酸化反応用電極104を構造的に支持する部材であり、特に材料が限定されるものではないが、例えば、ガラス基板等とされる。
透明導電層22は、酸化反応用電極104における集電を効果的にするために設けられる。透明導電層22は、特に限定されるものではないが、酸化インジウム錫(ITO)、フッ素ドープ酸化錫(FTO)、酸化亜鉛(ZnO)等とすることが好適である。特に、熱的及び化学的な安定性を考慮するとフッ素ドープ酸化錫(FTO)を用いることが好適である。
集電電極24は、酸化反応用電極104における集電の効果を高めるために設けられる。すなわち、酸化反応用電極104を大面積化した場合、透明導電層22のみでは酸化反応用電極104の全面において十分な反応を促進させるための導電性を確保できなくなるので、酸化反応用電極104の導電性を高めるために設けられる。集電電極24は、例えば、間隔を置いて櫛形状に配置された線状のフィンガー電極と、フィンガー電極を更に集電するためのバス電極とを組み合わせた構成とすることができる。集電電極24は、導電部24a、第1シール部24b及び第2シール部24cから構成することが好適である。導電部24aは、導電性の高い材料で構成され、金属を含む材料で構成することが好適である。例えば、銀(Ag)、銅(Cu)等を含む材料で構成することが好適である。導電部24aは、例えば、スクリーン印刷を適用して、透明導電層22の表面上に銀(Ag)ペーストを所望のパターンに塗布し、焼成することで形成することができる。また、第1シール部24b及び第2シール部24cは、導電部24aを化学的及び機械的に保護するために少なくとも導電部24aの一部を被覆するように設けられる。なお、第1シール部14b及び第2シール部14cは、必要に応じて設ければよい。第1シール部24bは、低融点のガラスコート材とすることができる。第1シール部24bは、例えば、スクリーン印刷を適用して、導電部24aが形成された領域に導電部24aよりも幅広に低融点ガラスを塗布し、焼成することで形成することができる。また、第2シール部24cは、シリコーンゴム(脱オキシムタイプ、低分子シロキサン低減材、耐油・耐溶剤フロロシリコーン等)、ポリイソブチレン、ポリプロピレン、メタクリル(アクリル)、ポリカーボネート、フッ素樹脂(テフロン(登録商標))、エポキシ樹脂等の樹脂とすることができる。第2シール部24cは、例えば、スクリーン印刷を適用して、第1シール部24bが形成された領域に第1シール部24bよりも幅広に樹脂を塗布し、焼成することで形成することができる。なお、第2シール部24cは、ディスペンサー塗布装置を用いて形成してもよい。
ここで、導電部24aは、これに限定されるものではないが、透明導電層22のシート抵抗値が5Ω/cm以上20Ω/cm以下である場合、線幅(導電部24aの幅)を0.5mm以上2.0mm以下とし、線間隔(導電部24a同士の間隔)を160mm以下とした配線パターンとすることが好適である。特に、透明導電層22のシート抵抗値が5Ω/cm以上10Ω/cm未満の場合には線間隔が150mm以下、シート抵抗値が10Ω/cm以上20Ω/cm未満の場合には前記線間隔が100mm以下、シート抵抗値が20Ω/cm以上の場合には前記線間隔が70mm以下とすることが好適である。また、導電部24aの膜厚は、20μm以上25μm以下とすることが好適である。
また、第1シール部24bは、これに限定されるものではないが、厚さが10μm以上20μm以下、幅が導電部24aのパターンの幅より広くすることが好適である。具体的には、第1シール部24bは、導電部24aの幅よりも1mm〜2mm程度広くすることが好適である。また、第2シール部24cは、これに限定されるものではないが、厚さが50μm以上2000μm以下、幅が第1シール部24bのパターンよりも広くすることが好適である。具体的には、第2シール部24cは、第1シール部24bの幅よりも1mm〜2mm程度広くすることが好適である。
酸化触媒26は、酸化触媒機能を有する材料を含んで構成される。酸化触媒機能を有する材料は、例えば、酸化イリジウム(IrOx)を含む材料とすることができる。酸化イリジウムは、ナノコロイド溶液として集電電極24が形成された透明導電層22の表面上に担持することができる(T.Arai et.al, Energy Environ. Sci 8, 1998 (2015))。
例えば、酸化イリジウム(IrOx)のナノコロイドを合成する。次に、2mMの塩化イリジウム酸(IV)カリウム(KIrCl)水溶液50mlに10wt%の水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液を加えてpH13に調整した黄色溶液を、ホットスターラーを用いて90℃で20分加熱する。これによって得られた青色溶液を氷水で1時間冷却する。そして、冷やした溶液(20ml)に3M硝酸(HNO)を滴下してpH1に調整し、80分攪拌し、酸化イリジウム(IrOx)のナノコロイド水溶液を得る。さらに、この溶液に1.5wt%NaOH水溶液(1−2ml)を滴下してpH12に調整する。このようにして得られた酸化イリジウム(IrOx)のナノコロイド水溶液を、集電電極24が形成された透明導電層22上にpH12に塗布し、乾燥炉内にいて60℃で40分間保持して乾燥させる。乾燥後、析出した塩を超純水で洗浄し、酸化反応用電極104を形成することができる。なお、酸化イリジウム(IrOx)のナノコロイド水溶液の塗布及び乾燥を複数回繰り返してもよい。
このように、本実施の形態では、酸化反応用電極104を可視光波長領域において透光性を有する構成とすることができる。ここで、可視光波長領域とは、400nm以上700nm以下の光の波長領域とする。また、可視光波長領域において透光性を有するとは、400nm以上700nm以下の光の波長領域において酸化反応用電極104に入射した光のうち少なくとも20%以上を透過することを意味するものとする。このように、酸化反応用電極104を可視光波長領域において透光性を有する構成とすることで、光合成装置100における反応を目視で確認できるようになる。具体的には、反応の不具合を目視にて確認することができ、早急に対応できるようになる。
本実施の形態における光合成装置100は、還元反応用電極102と酸化反応用電極104を組み合わせて構成される。例えば、図1に示すように、還元反応用電極102と酸化反応用電極104を導電体層18及び酸化触媒26が対向するように配置し、その間に反応物が溶解された電解液106を導入させる。反応物は、炭化化合物とすることができ、例えば、二酸化炭素(CO)とすることができる。また、電解液106は、リン酸緩衝水溶液やホウ酸緩衝水溶液とすることが好適である。具体的な構成例では、二酸化炭素(CO)飽和リン酸緩衝液のタンクを設け、ポンプによって当該液を還元反応用電極102と酸化反応用電極104との間に設けられた間隙に供給し、還元反応によって生じたギ酸(HCOOH)や酸素(O)を外部の燃料タンクに回収する。
還元反応用電極102と酸化反応用電極104との間を電気的に接続し、適切なバイアス電圧を印加した状態とする。バイアス電圧を印加する手段は、特に限定されるものではなく、化学的電池(一次電池、二次電池等を含む)、定電圧源、太陽電池等が挙げられる。このとき、酸化反応用電極104に正極が接続され、還元反応用電極102に負極が接続される。
本実施の形態では、太陽電池セル108を採用している。太陽電池セル108は、還元反応用電極102及び酸化反応用電極104に隣接して配置することができる。図1の例では、還元反応用電極102と酸化反応用電極104とを対向させた電気化学セルの還元反応用電極102の背面に太陽電池セル108を配置し、太陽電池セル108の正極を酸化反応用電極104に接続し、負極を還元反応用電極102に接続している。
二酸化炭素(CO)からギ酸(HCOOH)等を合成する場合、水(HO)は酸化されて二酸化炭素(CO)に電子とプロトンを供給する。pH7付近では水(HO)の酸化電位は0.82V、還元電位は-0.41V(何れもNHE)である。また、二酸化炭素(CO)から一酸化炭素(CO)、ギ酸(HCOOH)、メチルアルコール(CHOH)への還元電位はそれぞれ-0.53V,-0.61V,-0.38Vである。したがって、酸化電位と還元電位の電位差は1.20〜1.43Vである。そこで、炭化化合物である二酸化炭素(CO)を還元する場合、太陽電池セル108は、4枚の結晶系シリコン太陽電池を直接に接続した構成や3枚のアモルファス系シリコン太陽電池を直列に接続したアモルファスシリコン系3接合太陽電池とすることが好適である。
太陽電池セル108に対しては、受光面側に窓材110を設けることが好適である。窓材110は、太陽電池セル108を保護する部材である。窓材110は、太陽電池セル108において発電に寄与する波長の光を透過する部材とし、例えば、ガラス、プラスチック等とすることができる。還元反応用電極102、酸化反応用電極104、太陽電池セル108及び窓材110は、枠材112によって構造的に支持される。
[実施例]
<酸化反応用電極の作製方法>
まず、酸化イリジウム(IrOx)のナノコロイドを合成した(T. Arai, S. Sato, and T. Morikawa, Energy Environ. Sci 8, 1998 (2015))。2mMの塩化イリジウム酸(IV)カリウム(KIrCl)水溶液50mlに10wt%の水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液を加えてpH13に調整した黄色溶液を、ホットスターラーを用いて90℃で20分加熱した。これによって得られた青色溶液を氷水で1時間冷却した。さらに、冷やした溶液(20ml)に3M硝酸(HNO)を滴下してpH1に調整し、80分攪拌し、酸化イリジウム(IrOx)のナノコロイド水溶液を得た。この溶液に1.5wt%NaOH水溶液(1−2ml)を滴下してpH12に調整した。
本実施例では、基板20及び透明導電層22は、ITOより化学的及び熱的に安定性が高いフッ素ドープ酸化錫(FTO)透明導電膜付きのガラス(日本板硝子製SA−25)を用いた。FTOである透明導電層22上に、スクリーン印刷を適用して、銀(Ag)のペーストを所望のパターンに塗布して、大気中にて熱処理450℃を施して銀(Ag)を焼結させて導電部24aを形成した。さらに、銀(Ag)の配線上に、スクリーン印刷法を適用して、低融点ガラスペーストを用いてカバーガラスを塗布し、大気中にて熱処理(400℃)を施してカバーガラスを第1シール部24bとして形成した。その上に、ディスペンサーを用いてシリコーン樹脂(ゴム)を塗布して、室温で乾燥させて第2シール部24cを形成した。これによって、3層構造の集電電極24を作製した。
このように、集電電極24が形成された透明導電層22上にpH12に調整した酸化イリジウム(IrOx)のナノコロイド水溶液を塗布し、乾燥炉内にいて60℃で40分間保持して乾燥した。乾燥後、析出した塩を超純水で洗浄し、酸化触媒26を形成した。このようにして、10cm×10cmの大きさの酸化反応用電極104を得た。
<還元反応用電極の作製方法>
本実施例では、還元反応用電極102は透光性をもたないルテニウム錯体ポリマー(RuCP)担持多孔質炭素還元反応用電極(サイズ:10cm×10cm)とした(T. Arai, S. Sato, and T. Morikawa, Energy Environ. Sci 8, 1998 (2015))。
まず、管状炉を用いて、多孔質炭素をアルゴン(Ar)の雰囲気下において350℃で2時間予備加熱した。その多孔質炭素の表面上に、二酸化炭素(CO)の還元触媒であるRu錯体ポリマー(RuCP)を修飾した。具体的には、25mgの[Ru{4,4’−di(1H−prrrolyl−3−propylcarbonate)−2,2’−bipyridine}(CO)(MeCN)Cl]を35mlのアセトニトリル(MeCN)に溶解させてRu錯体溶液を調製した。そして、2.5μlのピロールを50mlのMeCNに溶解させた1.84mlのピロール溶液をRu錯体溶液に投入後、塩化鉄(III)(FeCl)をエタノールに溶解した9mlの0.2MFeCl溶液を滴下して混合した。FeCl溶液の添加により、Feイオンによりピロールの重合反応を促進させて、Ru錯体ポリマー(RuCP)溶液が調製されたことで、Ru錯体溶液は赤色から黒色に変化した。このように生成された本溶液を4.6ml/1回の量で多孔質炭素担体に塗布して、常温で5分間真空乾燥した。この塗布、真空乾燥処理を10回繰り返した。その後、超純水で洗浄して余分なFeClを除去して乾燥した後、RuCPで修飾された多孔質炭素担体を作製した。
続いて、FTOである透明導電層上に、スクリーン印刷を適用して、銀(Ag)のペーストを所望のパターンに塗布して、大気中にいて熱処理450℃を施して銀(Ag)を焼結させて導電部を形成した。さらに、銀(Ag)の配線上に、スクリーン印刷法を適用して、低融点ガラスペーストを用いてカバーガラスを塗布し、大気中にて熱処理(400℃)を施してカバーガラスを第1シール部として形成した。その上に、ディスペンサーを用いてシリコーン樹脂(ゴム)を塗布して、室温で乾燥させて第2シール部を形成した。これによって、3層構造の集電電極を作製した。そして、グラファイト系導電性接着剤を用いて、ルテニウム錯体ポリマー(RuCP)担持多孔質炭素を上記3層構造の集電電極付きFTO基板上に貼りつけた。
<集電電極の形成方法>
以下、還元反応用電極102の集電電極14及び酸化反応用電極104の集電電極24の形成方法について詳しく説明する。集電電極14,24は、図4に示すように、スクリーン印刷装置300を用いたスクリーン印刷法にて形成することができる。以下、還元反応用電極102の集電電極14の形成方法について説明するが、酸化反応用電極104の集電電極24についても同様である。
スクリーン印刷装置300は、スクリーン版302、スキージ304、スクレーパー306、駆動部308及びステージ310を含んで構成される。集電電極14を形成するとき、導電層12(透明導電層)が形成された基板10(日本板硝子製:SA−25)をステージ310上に載せ置き、導電層12上にスクリーン版302を配置した。このとき、基板10の適切な位置に適切なパターンが形成されるようにスクリーン版302を基板10上の所定の位置にアライメントした。スクリーン版302と導電層12との間に適切な隙間を設けた状態で、スクリーン版302上に銀(Ag)ペースト(ノリタケカンパニーリミテッド製:NP−4508A1)を供給した。このような状態において、駆動部308を用いて銀(Ag)ペーストをスクリーン版302の目(開口部)に押し付けるようにスキージ304を移動させた。これによって、銀(Ag)ペーストがスクリーン版302の目に流入し、スキージ304が導電層12に当たると銀(Ag)ペーストがスクリーン版302の目に充填された。スクレーパー306は、スクリーン版302上の銀(Ag)ペーストを戻し、印刷の均一性を高めるために設けられている。その後、スクリーン版302が導電層12から離れると、それと同時に導電層12上に銀(Ag)ペーストが所望のパターンに印刷された。ここで、加熱乾燥や焼成処理を行ってもよい。本実施例では、150℃で10minの乾燥及び300℃〜450℃で30分程度の焼成処理を行った。これらの処理を、1〜3回繰り返して、集電電極14の導電部14aが形成された。
また、導電部14a上に低融点ガラスの第1シール部14bを形成した。第1シール部14bは、スクリーン印刷装置300を用いて形成した。すなわち、上記説明において、銀(Ag)ペーストを低融点ガラスペースト(ノリタケカンパニーリミテッド製:NP−7007A1)に置き換え、導電部14aの幅よりも広い幅を有するパターンのスクリーン版302を用いて同様の処理を行うことによって、導電部14aを覆うように第1シール部14bを形成した。さらに、第1シール部14bを覆うようにシリコーンゴム(1液型RTVゴム)をディスペンサーによって塗布した。
このようにして、大面積の基板10に対しても安定して集電電極14,24を形成することができた。図5は、集電電極14の導電部14aの形成例の平面図を示す。また、図6は、集電電極14の第1シール部14bの形成例の平面図を示す。なお、図5及び図6は、集電電極14の一部を示したものであり、周期的な構造を繰り返すことによって大面積の還元反応用電極102及び酸化反応用電極104にも適用することができる。
[比較例1]
比較例1として、第2シール部14c及び第2シール部24cのシリコーン樹脂を設けない還元反応用電極102及び酸化反応用電極104を形成した。
[比較例2]
比較例2として、第1シール部14b,第2シール部14c及び第1シール部24b,第2シール部24cを設けない還元反応用電極102及び酸化反応用電極104を形成した。
<電気化学特性評価>
本実施例では、二酸化炭素(CO)還元反応と水(HO)の酸化反応の電気化学特性の評価を行った。上記方法で形成した酸化反応用電極(アノード電極)104とルテニウム錯体ポリマー(RuCP)担持多孔質炭素還元反応用電極(カソード電極)を対向させて、その間隙にリン酸緩衝水溶液中で二酸化炭素(CO)ガスをバブリングしながら供給した。リン酸緩衝水溶液は、KHPOとKHPOをモル比1:1で混合し、リン酸濃度0.1M〜0.4Mになるように超純水を用いて調製した。二酸化炭素(CO)の還元反応と水(HO)の酸化反応は、電気化学測定システム(北斗電工製HA−3001A)を用いて定電流モードで制御しつつ、還元反応用電極102と酸化反応用電極104の間の電位をモニターした。また、二酸化炭素(CO)還元反応で生成したギ酸(HCOOH)をイオンクロマトグラフ(Thermo製 ICS−2100)で定量した。
<測定結果>
水(HO)の酸化反応時において第2シール部24cとしてシリコーン樹脂の有無によって酸化反応用電極104の集電電極24の導電部24aの外観変化を観察した。水(HO)の酸化反応前では、導電部24aを覆う第1シール部24bであるガラスコートは茶褐色をしていた。第2シール部24cとしてシリコーン樹脂を設けなかった場合、水(HO)の酸化反応後において第1シール部24bであるガラスコートは白色化し、導電部24aである銀(Ag)の一部に腐食がみられて黒色化した。これに対して、第2シール部24cとしてシリコーン樹脂を設けた場合、水(HO)の酸化反応後において第1シール部24bであるガラスコートの白色化は見られず、導電部24aである銀(Ag)の腐食も見られなかった。
図7は、水(HO)の酸化反応時における定電流制御下での還元反応用電極102と酸化反応用電極104との間の電位差の時間変化を示した図である。図7に示すように、2mA/cmの定電流制御下では、第2シール部24cとしてシリコーン樹脂を設けた場合及び設けなかった場合のいずれにおいても還元反応用電極102と酸化反応用電極104との間の電位差は時間的に安定していた。これに対して、3mA/cmの定電流制御下では、第2シール部24cとしてシリコーン樹脂を設けた場合には電位差は時間的に安定していたが、設けなかった場合には電位差の急激な増加が観察され、酸化反応用電極104の過電圧が大きくなった。
図8及び図9は、定電流制御下における2時間の水(HO)の酸化反応後における実施例及び比較例の酸化反応用電極104の電流−電圧特性を示す。実施例のように、第2シール部24cとしてシリコーン樹脂を設けた場合、酸化反応用電極104の電流−電圧特性の変化は小さく、安定していた。これに対して、比較例のように、第2シール部24cとしてシリコーン樹脂を設けなかった場合、酸化反応用電極104の電流−電圧特性では過電圧が大きくなり、安定性がなかった。
図10は、実施例、比較例1及び比較例2の還元反応用電極の0.4Mのリン酸緩衝液電解液中での電流−電圧特性の測定結果を示す。図10に示すように、導電部14aである銀(Ag)の耐腐食性は、実施例が最も高く、順に比較例1、比較例2と低下した。特に、第1シール部14b及び第2シール部14cのいずれも設けなかった比較例2では銀(Ag)の腐食が進行し、電流−電圧特性が著しく低下した。
また、実施例及び比較例1について還元反応用電極の外観観察を行った結果、実施例の還元反応用電極102では、導電部14aである銀(Ag)の変色(黒色化)はみられなかった。一方、比較例1では、ガラスコートの第1シール部14bを設けているにも関わらず、導電部14aである銀(Ag)が変色(黒色化)した。すなわち、銀(Ag)の腐食に対する耐久性を高めるためには、ガラスコートの第1シール部14b及びシリコーン樹脂の第2シール部14cを設けることが効果的であることがわかった。
10 基板、12 導電層、14 集電電極、14a 導電部、14b 第1シール部、14c 第2シール部、16 接着層、18 導電体層、20 基板、22 透明導電層、24 集電電極、24a 導電部、24b 第1シール部、24c 第2シール部、26 酸化触媒、100 光合成装置、102 還元反応用電極、104 酸化反応用電極、106 電解液、108 太陽電池セル、110 窓材、112 枠材、300 スクリーン印刷装置、302 スクリーン版、304 スキージ、306 スクレーパー、308 駆動部、310 ステージ。


Claims (8)

  1. 表面が導電性材料からなる基板と、
    前記表面上に設けられた導電部を含む集電電極と、
    前記導電部の少なくとも一部を被覆するガラスコート及び樹脂コートと、
    を備え
    前記集電電極間の前記表面上に担持された酸化触媒を備えることを特徴とする化学反応用電極。
  2. 表面が導電性材料からなる基板と、
    前記表面上に設けられた導電部を含む集電電極と、
    前記導電部の少なくとも一部を被覆するガラスコート及び樹脂コートと、
    を備え、
    前記集電電極間の前記表面上に担持された導電性接着剤と還元触媒とを備えることを特徴とする化学反応用電極。
  3. 請求項1又は2に記載の化学反応用電極であって、
    前記集電電極は、線幅が0.5mm以上2.0mm以下、線間隔が15mm以上160mm以下のパターンで配置されていることを特徴とする化学反応用電極。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の化学反応用電極であって、
    前記ガラスコートは、前記導電部の少なくとも一部を被覆し、
    前記樹脂コートは、前記ガラスコートの少なくとも一部をさらに被覆することを特徴とする化学反応用電極。
  5. 請求項に記載の化学反応用電極であって、
    前記ガラスコートは、厚さが10μm以上20μm以下、幅が前記導電部のパターンの幅より広く、
    前記樹脂コートは、厚さが50μm以上2000μm以下であることを特徴とする化学反応用電極。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の化学反応用電極であって、
    前記樹脂コートは、シリコーン樹脂を含むことを特徴とする化学反応用電極。
  7. 請求項に記載の化学反応用電極を酸化反応用電極として、請求項に記載の化学反応用電極を還元反応用電極として含みさらに電解液を含むことを特徴とする電気化学セル。
  8. 請求項に記載の化学反応用電極を酸化反応用電極として、請求項に記載の化学反応用電極を還元反応用電極として対向させて配置し、
    前記酸化反応用電極と前記還元反応用電極とを太陽電池と接続し、
    前記酸化反応用電極と前記還元反応用電極との間に電解液が導入されていることを特徴とする光合成装置。
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