JP6922389B2 - 植物栽培装置および反射シート - Google Patents

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Description

本開示は、植物栽培装置および反射シートに関する。
野菜等の植物の栽培方法として、例えば、LED等の人工光を利用した人工光型栽培が知られている。人工光型栽培に用いられる植物栽培装置として、例えば特許文献1には、複数の支柱、および支柱を利用して設けられかつ植物が植えられた栽培槽を載せる載置部を有する栽培ラックと、載置部の上方に間隔をおいて栽培ラックに配置された照明装置とを備え、照明装置が、載置部に対する照明装置の高さ位置を変更しうるように栽培ラックに取り付けられ、照明装置が、額縁状の枠と、枠に着脱自在に取り付けられた複数の直管状LED灯具とを備えている植物栽培装置であって、照明装置の枠における互いに対向する1対の枠部材が、特定の灯具受け部を有する植物栽培装置が開示されている。この技術は、照明装置の枠へのLED灯具の着脱作業が比較的簡単になるとともに、部品点数を少なくすることが可能な植物栽培装置を提供することを課題としている。
また、特許文献2には、植物が植えられた栽培槽を載せる載置棚を有する栽培ラックと、載置棚の上方に間隔をおいて配置されたLED照明装置とを備えた植物栽培装置において、栽培ラックに、載置棚に対するLED照明装置の高さ位置を変更しうるようにLED照明装置を支持する支持部が設けられている植物栽培装置が開示されている。この技術は、植物に照射する光強度を調節することが可能な植物栽培装置を提供することを課題としている。
特開2015−8126号公報 特開2013−17397号公報
例えば、栽培ラックの側面に反射シートを配置することで、LED等の人工光を効率良く植物に照射することができる。しかしながら、栽培ラックの側面に反射シートを配置すると、栽培中の植物の手入れ等を行う際に、反射シートにより作業の効率が低下する。
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、人工光を効率良く植物に照射しつつ、例えば、栽培中の植物の手入れ等を行う際に、反射シートによる作業効率の低下を抑制できる植物栽培装置を提供することを主目的とする。
本開示においては、栽培槽を載置可能な第一部材と、上記第一部材に対して空間を設けて配置された第二部材と、上記第一部材に対して空間を設けて配置され、かつ、上記第二部材よりも上記第一部材側に配置された照明部材と、上記第一部材および上記第二部材の位置を固定する複数の柱部材とを有する構造体を有する栽培ラックと、上記栽培ラックの少なくとも長手方向の側面に配置され、可視光反射性を有する反射シートと、を備え、上記反射シートは、上記栽培ラックと対向する面とは反対側の面に、上記反射シートを上記栽培ラックに対して水平方向に沿って折り畳んだ状態とすることが可能な固定部を備える、植物栽培装置を提供する。
また、本開示においては、栽培槽を載置可能な第一部材と、上記第一部材に対して空間を設けて配置された第二部材と、上記第一部材に対して空間を設けて配置され、かつ、上記第二部材よりも上記第一部材側に配置された照明部材と、上記第一部材および上記第二部材の位置を固定する複数の柱部材とを有するユニット構造を有する栽培ラックの少なくとも長手方向の側面に配置される反射シートであって、上記栽培ラックと対向する面とは反対側の面に固定部を備える、反射シートを提供する。
本開示の植物栽培装置は、人工光を効率良く植物に照射しつつ、例えば、栽培中の植物の手入れ等を行う際に、反射シートによる作業効率の低下を抑制できるという効果を奏する。
本開示における栽培ラックの一例を示す概略正面図である。 図1の概略側面図である。 本開示の植物栽培装置の一例を示す概略斜視図である。 図3の領域Rを拡大した拡大図である。 本開示における反射シートを説明するための説明図である。 本開示における反射シートを説明するための説明図である。 本開示における反射シートを説明するための説明図である。 本開示における第二固定部を説明するための説明図である。 本開示における反射シートを説明するための説明図である。 本開示における反射シートを説明するための説明図である。 本開示における反射シートを説明するための説明図である。 本開示における反射シートを説明するための説明図である。 本開示における貫通部を説明するための説明図である。 本開示における反射シートを説明するための説明図である。
以下、本開示の植物栽培装置および反射シートについて、詳細に説明する。
A.植物栽培装置
本開示の植物栽培装置について、図を用いて説明する。図1は栽培ラックの一例を示す概略正面図であり、図2は図1の概略側面図である。また、図3は植物栽培装置の一例を示す概略斜視図であり、図4は図3の符号Rで示す領域を拡大した拡大図である。
図1および図2に示すように、栽培ラック10は、栽培槽11を載置可能な第一部材12と、第一部材12に対して空間を設けて配置された第二部材13と、第一部材12に対して空間を設けて配置され、かつ、第二部材13よりも第一部材側12に配置された照明部材14と、第一部材12および第二部材13の位置を固定する複数の柱部材15とを有する構造体16を有する。図1および図2における栽培ラック10は、構造体16が4段積層された構造を有する。なお、特に図示しないが、栽培ラック10には、栽培槽11に培養液を供給する培養液供給装置が設けられていてもよい。また、図3および図4に示すように、植物栽培装置100は、栽培ラック10と、栽培ラック10の少なくとも長手方向LDの側面に配置され、可視光反射性を有し、栽培ラック10と対向する面とは反対側の面に、反射シート20を栽培ラック10に対して水平方向に沿って折り畳んだ状態とすることが可能な固定部21を備える反射シート20と、を備える。
本開示によれば、栽培ラックの側面に配置された反射シートが、固定部を有することから、人工光を効率良く植物に照射しつつ、例えば、栽培中の植物の手入れ等を行う際に、反射シートによる作業効率の低下を抑制できる植物栽培装置とすることができる。具体的には、本開示の植物栽培装置は、固定部21を有することにより、図5(a)、(b)に示すように、反射シート20を、栽培ラック10に対して水平方向に沿って矢印方向に折り畳んだ状態で、一時的に固定することができる。そのため、栽培中の植物の手入れ等を行う際に、反射シート20が側面に配置されていることによる作業効率の低下を抑制できる。また、反射シートを部分的に折り畳むことができるため、栽培中の植物の手入れ等を行うにあたって反射シートを外す必要がなく、継続的に人工光を効率良く植物に照射することができる。
また、本開示によれば、例えば栽培ラックの側面に反射シートを配置することで、LED等の人工光を効率良く植物に照射することができる。特に、乱反射性が良好な反射シートを用いることで、人工光を効率良く植物に照射することができる。これにより、照明装置の光源の数を低減でき、その結果、設備費用の削減およびランニングコストの削減を図ることができる。
1.反射シート
本開示における反射シートは、栽培ラックの少なくとも長手方向の側面に配置される。「栽培ラックの少なくとも長手方向の側面」とは、第一部材、第二部材および柱部材により特定される面であって、かつ、例えば図3の矢印LDで示す方向に平行な面をいう。ここで、「第一部材、第二部材および柱部材により特定される面」とは、例えば、栽培ラックの形状が、立方体である場合には、六面の中で、頂面および底面を除く四面が、栽培ラックの側面に該当する。また、「栽培ラックの長手方向の側面」とは、第一部材および第二部材の長手方向に平行な側面をいう。
本開示における反射シートは、栽培ラックの少なくとも長手方向の側面に配置されていればよく、例えば、図3に示すように、栽培ラック10の長手方向の側面の二面に配置されていてもよく、図示しないが栽培ラックの長手方向の側面のいずれか一面に配置されていてもよい。また、本開示における反射シートは、栽培ラックの長手方向の側面の他に、栽培ラックの短手方向の側面に配置されていてもよい。したがって、本開示においては、反射シートが、栽培ラックの長手方向の側面を含む一面に配置されていてもよく、二面に配置されていてもよく、三面に配置されていてもよく、さらには四面に配置されていてもよい。中でも、栽培ラックの長手方向の側面の対向する二面に反射シートが配置されることが好ましい。また、栽培ラックの側面の四面全てに反射シートが配置されることが好ましい。反射シートを配置することによる、LED等の人工光の反射効率をより高めることも可能である。反射シートの形状は特に限定されないが、例えば、正方形、長方形が挙げられる。特に、反射シートは長方形の長尺シートであることが好ましい。
反射シートは、可視光反射性を有するシートである。反射シートの可視光反射率(波長380nm以上780nm以下における平均反射率)は、例えば、70%以上であり、80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましい。
また、反射シートは、栽培ラックと対向する面とは反対側の面に固定部を備える。ここでいう「固定部」とは、例えば、図5(a)、(b)に示す符号21の部材のように、反射シート20を一時的に折り畳んで固定するための部材をいう。
以下、反射シートにおける固定部について説明する。
(1)固定部
本開示における固定部は、反射シートの、栽培ラックと対向する面とは反対側の面に配置される部材である。また、本開示における固定部は、反射シートを栽培ラックに対して水平方向に沿って折り畳んだ状態とすることが可能な部材である。
ここで、「反射シートの、栽培ラックと対向する面」とは、栽培ラックの側面に反射シートを配置したときに、反射シートにおいて、栽培ラック側を向く面を指し、例えば、図5(a)、(b)の符号20aで示す面をいう。したがって、「反射シートの、栽培ラックと対向する面とは反対側の面」とは、栽培ラックの側面に反射シートを配置したときに、反射シートにおいて、栽培ラックとは反対側を向く面を指し、例えば、図5(a)の符号20bで示す面をいう。
また、「反射シートを栽培ラックに対して水平方向に沿って折り畳んだ状態」とは、例えば、図3および図6に示すように、反射シート20を栽培ラック10の側面に配置したときに、反射シート20において、栽培ラック10に対して水平方向となる符号LDで示す方向と平行となる直線で折り畳んだ状態をいう。すなわち、例えば図5(b)で示すような状態をいう。また、「反射シート20において、栽培ラック10に対して水平方向となる符号LDで示す方向と平行となる線」とは、例えば図6に示す符号PLDで示す点線を指す。なお、図5(b)は、反射シート20を半分で折り畳んだ例を示しており、図6における点線PLDは、反射シート20の領域を鉛直方向に等分する線を示している。
本開示においては、反射シートの領域を鉛直方向において等分し、反射シートの第一部材側の領域を第一領域とし、反射シートの第二部材側の領域を第二領域としたとき、少なくとも第一領域に固定部を備えることが好ましい。ここで、「反射シートの領域を鉛直方向において等分」とは、例えば、図6に示すように、反射シート20に対し、栽培ラックの柱部材15方向の中心点Pを通り、かつ栽培ラックの長手方向LDに平行な直線PLDを引いたとき、当該直線PLDから反射シート20を分けることをいう。なお、「栽培ラックの柱部材方向の中心点」とは、栽培ラックの柱部材方向の完全なる中心点だけではなく、当該中心点から僅かにずれた点も包含する。
また、「反射シートの第一部材側の領域」、すなわち「第一領域」とは、例えば、図6に示すように、反射シート20を栽培ラックの側面に配置し、反射シートの領域を鉛直方向において等分したときに、第二部材13よりも第一部材12に近い領域を指す。より具体的には、反射シート20に対し、栽培ラックの柱部材15方向の中心点Pを通り、かつ栽培ラックの長手方向LDに平行な直線PLDを引き、反射シート20を2つの領域20A、20Bに分けたときに、第一部材12側に位置する領域20Aを指す。一方、「反射シートの第二部材側の領域」、すなわち「第二領域」とは、例えば、図6に示すように、反射シート20を栽培ラックの側面に配置し、反射シートの領域を鉛直方向において等分したときに、第一部材13よりも第二部材12に近い領域を指す。より具体的には、反射シート20に対し、栽培ラックの柱部材15方向の中心点Pを通り、かつ栽培ラックの長手方向LDに平行な直線PLDを引き、反射シート20を2つの領域20A、20Bに分けたときに、第二部材13側に位置する領域20Bを指す。
本開示においては、反射シートにおける第一領域に固定部を備えることが好ましい理由としては、次のようなことが挙げられる。栽培ラックを用いて植物を栽培するにあたっては、通常、例えば図7に示すように、栽培ラック内で栽培される植物と照明部材14と間に、所定の距離を設ける。そうすると、栽培中の植物は、通常、第一部材12側の領域(図7の点線で囲った領域)に位置することになる。そのため、例えば、栽培中の植物の手入れ等を行う際には、反射シート20の第一領域20Aを鉛直方向に折り畳むことができれば十分に作業可能であり、少なくとも反射シートの第一領域20Aを鉛直方向に折り畳むためには、反射シート20における第一領域20Aに固定部21を備えることが好ましい。
本開示において、反射シートの第一領域に配置される固定部の具体的な位置は、反射シートの第一領域内であれば特に限定されず、反射シートを折り畳む高さに応じて適宜調整することができる。本開示においては、反射シートの、第一部材により近い辺側に固定部が配置されることが好ましい。固定部が、例えば図7に示すようなハトメである場合であっても、ハトメの穴を有することによる反射効率への影響を抑えることができる。
本開示において用いられる固定部は、反射シートを部分的に折り畳んだ状態を一時的に固定することができる部材であり、例えば、図4〜図7に示すようなハトメの他にも、面ファスナーやマグネットシートが挙げられる。本開示においては、上述した固定部を1種用いてもよく、複数種を同時に用いてもよい。本開示においては、中でも、固定部がハトメであることが好ましい。ハトメをフックに引掛けることで、反射シートを部分的に折り畳んだ状態を十分に固定することができる。したがって、折り畳んだ反射シートが落ちてくる等の不具合を防ぐことができる。
以下、固定部がハトメである態様(第一実施態様)、固定部が面ファスナーである態様(第二実施態様)、および固定部がマグネットシートである態様(第三実施態様)に分けて説明する。
(a)第一実施態様
本態様は、固定部がハトメである態様である。固定部がハトメである場合、通常は、ハトメを引掛けるための部材が必要である。以下、ハトメを第一固定部とし、ハトメを引掛けるための部材を第二固定部とする。
(i)第一固定部
第一固定部として用いられるハトメは、例えば、ルミニウム、真鍮、ステンレス等の金属を用いた金属ハトメであってもよく、ポリカーボネート等のプラスチックを用いた樹脂ハトメであってもよい。本態様においては、金属ハトメであることが好ましい。金属ハトメである場合には、ハトメとなる金属部材を、パンチを用いて反射シートに打ち抜くことで、金属部材が潰れて反射シートに装着される。このように、金属ハトメである場合には、容易な方法によりハトメを反射シートに装着することができる。また、金属ハトメである場合には、上述のように、ハトメとなる金属部材を潰すことで反射シートに装着するため、接着剤等を用いることなく、反射シートとの強固な密着性を得ることができる。
ハトメの大きさについては、ハトメを引掛けるフックの大きさに応じて適宜調整することができ、一般的な大きさとすることができるため、ここでの詳細な記載は省略する。なお、本態様においては、ハトメの大きさが比較的小さいことが好ましい。反射シートにハトメを設けることにより、反射シートのハトメの中心に相当する領域には、ハトメをフックに引掛けるための穴が形成され、その穴の大きさはハトメの大きさに応じて変更される。そのため、ハトメの大きさが比較的小さくすることで、反射シートのハトメの中心に相当する領域に形成される穴の大きさも比較的小さくすることができ、反射シートにハトメを設けることによる、反射シートの反射効率への影響を抑えることができる。
本態様においては、通常、第一固定部を複数有する。複数の第一固定部は、図3に示すように、栽培ラック10の長手方向LDに平行に並列していることが好ましい。このとき、隣接する第一固定部の間の距離は、反射シートを折り畳んで第一固定部により固定したときに、隣接する第一固定部の間において、反射シートがたれて、作業効率に影響を与えない程度の距離であることが好ましい。隣接する第一固定部の間の具体的な距離は、例えば、8cm以上70cm以下であることが好ましく、中でも10cn以上50cm以下であることが好ましい。なお、ここで、隣接する第一固定部の間の距離とは、例えば図3の符号Dで示す距離をいう。
反射シートへのハトメの装着方法については、一般的なハトメの装着方法と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
(ii)第二固定部
第一固定部がハトメである場合には、ハトメを引掛けるための第二固定部が必要となる。第二固定部としては、例えばフックが挙げられる。第二固定部としてフックを有する場合、例えば図5(a)、(b)に示すように、フック23は、第二部材13に設けることができる。
本態様におけるフックとしては、反射シートに装着されたハトメを引掛けることができるものであれば特に限定されず、例えば図8(a)に示すようなU字フック23や、図8(b)に示すようなS字フック23が挙げられる。なお、図8(b)は、S字フック23が、第二部材13に設けられたバー24に掛けられた例を示すが、この態様に限られず、この他にも、例えば、S字フックが第二部材に開けられた穴に引掛けられた態様であってもよい。本態様においては、例えば図8(b)に示すように、フックがS字フック23であり、当該S字フック23が、第二部材13に設けられたバー24に引掛けられた態様である場合には、図示しないが、反射シートを栽培ラックの長手方向にスライドさせることが可能な可動式となる。
本態様においては、通常、第二固定部を複数有する。第二固定部の個数は、上述した第1固定部の個数と同じであることが好ましい。複数の第二固定部は、図3に示すように、栽培ラック10の長手方向LDに平行に並列していることが好ましい。なお、隣接する第二固定部の間の距離については、上記「(i)第一固定部」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
(iii)第一固定部および第二固定部の配置
本態様における第一固定部および第二固定部の配置としては、反射シートを部分的に折り畳んだ状態で固定できるような配置であればよく、特に限定されない。例えば、反射シートを栽培ラックに対して水平方向に沿って半分に折り畳んだとき、第一固定部と第二固定部とが重なる位置に配置されていることが好ましい。図5(a)、(b)に示すように、反射シート20を、栽培ラックの柱部材15に沿った矢印の方向に折り畳むことができるからである。
なお、本態様において「第一固定部と第二固定部とが重なる」とは、第一固定部と第二固定部とが完全に重なる場合だけでなく、第一固定部と第二固定部との少なくとも一部が重なる場合等を含む。
(b)第二実施態様
本態様は、固定部が面ファスナーである態様である。固定部が面ファスナーである場合、通常は、第一固定部および第二固定部を有し、第一固定部および第二固定部の一方が、フック状に起毛された側の面ファスナーとなり、第一固定部および第二固定部の他方が、ループ状に起毛された側の面ファスナーとなる。
(i)第一固定部
第一固定部として用いられる面ファスナーは、フック状に起毛された側の面ファスナーであってもよく、ループ状に起毛された側の面ファスナーであってもよい。なお、面ファスナーについては、一般的に公知のものと同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
反射シートに面ファスナーを装着する方法としては、例えば、接着剤等を用いて面ファスナーを反射シートに貼り付ける方法や、面ファスナーを反射シートに縫い付ける方法等が挙げられる。面ファスナーが脱落するといった不具合を防止するという観点から、後者であることが好ましい。
本態様における第一固定部は、例えば、図9(a)に示すようにパターン状の部材であってもよく、図9(b)に示すように反射シート20の第一基材に近い辺側に沿って長手方向に伸びる長尺状の部材であってもよい。
本態様における第一固定部がパターン状の部材である場合、通常、第一固定部を複数有する。複数の第一固定部は、栽培ラックの長手方向に平行に並列していることが好ましい。なお、隣接する第一固定部の間の距離については、上記「(a)第一実施態様 (i)第一固定部」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
(ii)第二固定部
本態様においては、第一固定部がフック状に起毛された側の面ファスナーである場合には、第二固定部がループ状に起毛された側の面ファスナーとなり、一方、第一固定部がループ状に起毛された側の面ファスナーである場合には、第二固定部がフック状に起毛された側の面ファスナーとなる。
本態様における第二固定部は、例えば、図9(a)に示すようにパターン状の部材であってもよく、図示しないが反射シートの第二基材に近い辺側に沿って長手方向に伸びる長尺状の部材であってもよい。なお、面ファスナーについては、上記「(i)第一固定部」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
本態様における第二固定部がパターン状の部材である場合、通常、第二固定部を複数有する。第二固定部の個数は、上述した第一固定部の個数と同じであることが好ましい。複数の第二固定部は、栽培ラックの長手方向に平行に並列していることが好ましい。なお、隣接する第二固定部の間の距離については、上記「(i)第一固定部」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
(iii)第一固定部および第二固定部の配置
本態様における第一固定部および第二固定部の配置としては、反射シートを部分的に折り畳んだ状態で固定できるような配置であればよく、特に限定されない。例えば、反射シートを栽培ラックに対して水平方向に沿って半分に折り畳んだとき、第一固定部と第二固定部とが重なる位置に配置されていることが好ましい。栽培ラックの柱部材に沿った矢印の方向に折り畳むことができるからである。
なお、本態様において「第一固定部と第二固定部とが重なる」とは、図9(a)に示すように、第一固定部21と第二固定部22とがパターン状である場合には、第一固定部21と第二固定部22とが完全に重なる場合だけでなく、第一固定部21と第二固定部22との少なくとも一部が重なる場合等を含む。また、図9(b)に示すように、第一固定部21および第二固定部22の少なくとも一方が長尺状である場合には、第一固定部21および第二固定部22の少なくとも一部が重なる場合をいう。
(c)第三実施態様
本態様は、固定部がマグネットシートである態様である。固定部がマグネットシートである場合、通常は、マグネットシートを貼り付けるための部材が必要である。以下、マグネットシートを第一固定部とし、マグネットシートを貼り付けるための部材を第二固定部とする。
(i)第一固定部
本態様において第一固定部として用いられるマグネットシートは、一般的に公知のものと同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
反射シートにマグネットシートを装着する方法としては、例えば、接着剤等を用いてマグネットシートを反射シートに貼り付ける方法が挙げられる。
本態様における第一固定部は、例えば、図9(a)、(b)を用いて説明した第二実施態様と同様に、パターン状の部材であってもよく、長尺状の部材であってもよい。
本態様における第一固定部がパターン状の部材である場合、通常、第一固定部を複数有する。複数の第一固定部は、栽培ラックの長手方向に平行に並列していることが好ましい。なお、隣接する第一固定部の間の距離については、上記「(a)第一実施態様 (i)第一固定部」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
(ii)第二固定部
本態様においては、例えば、第一固定部とS極およびN極の関係にあるマグネットシートを第二固定部といて用いてもよく、また、第一固定部として用いられるマグネットシートを貼り付けることが可能な金属シートを第二固定部として用いてもよい。さらに、第二部材が金属製である場合には、当該第二部材を第二固定部として用いてもよい。すなわち、この場合、第一固定部としてのマグネットシートが、第二部材に貼り付くことになる。本態様においては、第一固定部と第二固定部との貼り付き力の観点から、第一固定部とS極およびN極の関係にあるマグネットシートを第二固定部といて用いることが好ましい。
なお、マグネットシートについては、上記「(i)第一固定部」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
本態様における第二固定部がパターン状の部材である場合、通常、第二固定部を複数有する。第二固定部の個数は、上述した第一固定部の個数と同じであることが好ましい。複数の第二固定部は、栽培ラックの長手方向に平行に並列していることが好ましい。なお、隣接する第二固定部の間の距離については、上記「(i)第一固定部」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
(iii)第一固定部および第二固定部の配置
本態様における第一固定部および第二固定部の配置としては、反射シートを部分的に折り畳んだ状態で固定できるような配置であればよく、特に限定されない。例えば、反射シートを栽培ラックに対して水平方向に沿って半分に折り畳んだとき、第一固定部と第二固定部とが重なる位置に配置されていることが好ましい。栽培ラックの柱部材に沿った矢印の方向に折り畳むことができるからである。
なお、本態様において「第一固定部と第二固定部とが重なる」ことについては、図9(a)、(b)を用いて説明した第二実施態様での内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
(2)貫通部
本開示における反射シートは、必要に応じて複数の貫通部を有していてもよい。栽培ラックの側面に配置された反射シートが貫通部を有することから、人工光を効率良く植物に照射しつつ、栽培ラック内に熱および空気が滞留することを抑制できる植物栽培装置とすることができる。特に、熱および空気が滞留を抑制できる最低限の貫通部を設けることで、反射効率を高く維持することができる。
貫通部の形状としては、例えば、円状、楕円状、四角状、不定形状等を挙げることができる。貫通部のサイズは、例えば、0.5mm以上20mm以下であることが好ましい。貫通部のサイズとは、貫通部における最も長い長さをいい、例えば貫通部が円状である場合は直径に該当する。
複数の貫通部が形成された領域を第三領域と称する。第三領域の開口率は、例えば、0.5%以上であり、1%以上であってもよく、2%以上であってもよい。一方、第三領域の開口率は、例えば、10%以下であり、6%以下であってもよく、4%以下であってもよい。また、第三領域における貫通部の割合は、例えば、100個/m以上1000個/m以下である。
また、複数の貫通部は、パターン状に形成されていてもよい。貫通部のパターン形状は特に限定されないが、例えば、線状、帯状が挙げられる。反射シートは、複数の貫通部を有する第三領域と、貫通部を有しない第四領域とを有することが好ましい。
ここで、図10(a)に示す反射シート20は、短手方向において、一方の端部側に第三領域Xを有し、他方の端部側に第四領域Yを有する。また、第三領域Xおよび第四領域Yは、それぞれ、反射シート20の長手方向に沿って帯状に形成されている。図10(a)に示すように、反射シート20の短手方向における第三領域Xの長さをLとし、反射シート20の短手方向の長さをLとする。L/Lの値は、例えば0.3以上であり、0.5以上であってもよく、0.6以上であってもよい。L/Lの値が小さすぎると、換気の効果が低くなる場合がある。Lは、例えば、10cm以上100cm以下である。Lは、例えば、20cm以上200cm以下である。なお、図10(a)に示す反射シート20は、固定部を省略した例である。
また、図10(b)に示すように、栽培ラックの側面に配置された反射シート20は、鉛直方向に沿って、第一部材12側に第三領域Xを有し、第二部材13側に第四領域Yを有することが好ましい。この場合、第二部材13側に第四領域Yを配置することで、反射効率を高く維持でき、植物等の影響により反射効率が低くなりやすい第一部材12側に第三領域Xを配置することで、熱および空気が滞留を効果的に抑制できる。なお、図示しないが、図10(b)とは逆に、栽培ラックの側面に配置された反射シートは、鉛直方向に沿って、第一部材側に第四領域を有し、第二部材側に第三領域を有していてもよい。また、図10(b)に示す反射シート20は、固定部を省略した例である。
また、図11(a)に示す反射シート20は、長手方向において、複数の第三領域Xおよび第四領域Yを交互に有する。また、第三領域Xおよび第四領域Yは、それぞれ、反射シート20の短手方向に沿って帯状に形成されている。図11(a)に示すように、反射シート20の長手方向における第三領域Xおよび第四領域Yの幅を、それぞれWおよびWとする。WおよびWの値については、適宜設定できる。
また、図11(b)に示すように、栽培ラックの側面に配置された反射シート20は、水平方向に沿って、複数の第三領域Xおよび第四領域Yを交互に有することが好ましい。この場合、栽培される植物の間隔に合わせて、植物の近傍に第四領域Yを配置することで、反射効率を高く維持でき、隣り合う植物の間に第三領域Xを配置することで、熱および空気が滞留を効果的に抑制できる。
貫通部の他のパターン形状としては、例えば図12(a)に示すように、複数の貫通部25がチェック状に形成されているパターンが挙げられる。また、例えば図12(a)に示すように、複数の貫通部25は、反射シート20に均一に形成されていてもよい。さらに、例えば図12(c)に示すように、複数の貫通部25は、切れ込み状に形成されていてもよい。
また、複数の貫通部は、格子配列していてもよい。なお、複数の貫通部が格子配列しているとは、複数の貫通部が格子の格子点に存在していることを意味する。格子点の距離は、例えば、1mm以上10cm以下であることが好ましい。格子配列の種類として、例えば、立方配列、長方配列、斜方配列等の四方配列が挙げられる。図13(a)は四方配列の一例を示しており、四方配列は反射シートの引張強度を向上させたいときに適している。また、格子配列の種類として、三方配列も挙げられる。図13(b)は三方配列の一例を示しており、三方配列は、反射シートの開口率を向上させたいときに適している。
(3)反射シート
反射シートは、栽培ラックの側面において、第一部材および第二部材の両端部を覆うように配置されていることが好ましい。反射効率を高く維持することができるからである。反射シートの固定方法は特に限定されない。反射シートおよび第二部材は、マグネットにより固定されていてもよく、テープにより固定されていてもよく、ハトメにより固定されていてもよく、ボルトおよびナット等の公知の締結治具により固定されていてもよい。反射シートに形成される固定部がハトメである場合には、反射シートおよび第二部材がハトメにより固定されていることが好ましい。図5(a)、(b)に示すように、反射シート20と第二部材13とを固定するために用いられる、ハトメを引掛けるためのフック23を、固定部21としてのハトメを引掛けるためのフック23として兼用できるからである。
反射シートに固定部としてハトメを設ける場合、反射シートは、反射シートの第一部材に近い辺側の領域であって、ハトメを装着する領域を折り込んでいてもよい。例えば、図14は、図4のA−A線断面図に相当するが、図14に示すように、反射シート20を折り込んでいてもよい。なお、図14では、反射シートを2回折り込んだ例を示す。本開示においては、反射シートを折り込むことで、ハトメを装着する領域の反射シートの厚みを増加させることができる。そのため、ハトメを装着することによる反射シートの破損等を抑制することができる。なお、反射シートを折り込む場合、当該折り込まれた反射シートは縫い合わせることが好ましい。
反射シートとしては、例えば、金属板、樹脂フィルムを金属板に張り合わせたシート、樹脂シート、不織布等を挙げることができる。中でも、反射シートは、酸化チタンを添加した乱反射性が良好な樹脂シートを少なくとも備える基材シートであることが好ましい。また、反射シートは、樹脂シートのみから構成されていてもよく、樹脂シートに加えて、他のシートをさらに有していてもよい。他のシートとしては、例えば、補強シートを挙げることができる。また、基材シートおよび補強シートは、接着層を介して積層されていてもよく、接着層を介さずに直接積層されていてもよい。また、他の多孔質シート等も反射シートとして使用できる。
(a)基材シート
基材シートは、ポリオレフィン系樹脂に酸化チタン等の無機充填剤を入れた白色シートであり、光反射性を示す。基材シートは、単層構造であってもよく、複層構造であってもよい。基材シートが複層構造である場合、各層に含まれる樹脂成分は、同一であってもよく、異なっていてもよい。複層構造の基材シートの一例としては、内層と、上記内層の両面に位置する2つの外層とを有し、2つの外層に含まれる樹脂成分が同一であり、外層に含まれる樹脂成分と内層に含まれる樹脂成分が異なる基材シートが挙げられる。
基材シートは、内部に空隙を有するシート(多孔質基材シート)であってもよく、内部に空隙を有しないシートであってもよい。
基材シートの厚さは、例えば25μm以上であり、30μm以上であってもよく、40μm以上であってもよい。基材シートの厚さが小さすぎると、強度が低くなる可能性がある。一方、基材シートの厚さは、例えば90μm以下であり、80μm以下であってもよい。基材シートの厚さが大きすぎると、農業シートの質量が増え、ハンドリング性が低下する可能性がある。また、使用樹脂量も多くなるため、農業シートの製造コストも大きくなる。
基材シートは、可視光反射率が高いことが好ましい。可視光(波長380nm以上780nm以下)の平均反射率は、例えば、70%以上であり、80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましい。なお、可視光の平均反射率の測定条件については、実施例において詳述する。基材シートは、波長600nmでの全反射率が、例えば70%以上であり、80%以上であってもよく、90%以上であってもよい。
基材シートは、平滑性が高いことが好ましい。具体的に、基材シート表面の算術平均高さSaは、例えば、1μm以下であり、0.7μm以下であることが好ましく、0.5μm以下であることがより好ましい。また、基材シートは、防汚性が高いことが好ましい。具体的に、基材シート表面の汚染等級(JIS−L−1919)は、3以上であることが好ましい。
(i)ポリオレフィン系樹脂
基材シートは、ポリオレフィン系樹脂を含有する。ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、オレフィンの単独重合体、2種類以上のオレフィンの共重合体、1種類以上のオレフィンと、オレフィンと重合可能な1種類以上の重合性モノマーとの共重合体等が挙げられる。上記オレフィン(モノマー単位)としては、例えば、エチレン、プロピレン、ブテン、ヘキセン等が挙げられる。また、共重合体は、2元系でも3元系でも4元系でもよい。また、共重合体は、ランダム共重合体でもブロック共重合体であってもよい。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等が挙げられる。ポリエチレン系樹脂としては、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
これらのなかでは、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンが好ましく、高密度ポリエチレンがより好ましい。高密度ポリエチレンは、耐候性及び引張強度に優れ、さらに高密度ポリエチレンを含有するシートは、長尺の巻物にしても弛みがなく折り曲げ加工時に白化による外観不良が発生しにくいからである。
ポリエチレン系樹脂は、JIS K 7210に準拠して測定されたメルトフローレート(温度230℃、荷重2.16kg)が、0.1g/10min以上、4.0g/10min以下であることが好ましく、0.4g/10min以上、2.0g/10min以下であることがより好ましい。メルトフローレート(MFR)が上記範囲にあると、カレンダー加工によるシート成形に特に適している。
基材シートは、ポリエチレン系樹脂を樹脂成分の主成分として含有していてもよい。樹脂成分の合計量に対するポリエチレン系樹脂の割合は、例えば50質量%以上であり、70質量%以上であってもよい。
一方、ポリプロピレン系樹脂としては、例えば、単独重合ポリプロピレン(h−PP)、ランダム共重合ポリプロピレン(r−PP)、ブロック共重合ポリプロピレン(b−PP)、メタロセンポリプロピレン等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。これらのなかでは、ランダム共重合ポリプロピレンが好ましい。ランダム共重合ポリプロピレンは、単独重合ポリプロピレンやブロック共重合体ポリプロピレンに比べて、フレキシビリティがあるからである。
ポリプロピレン系樹脂は、プロピレンと、他のαオレフィンとの共重合体であってもよい。他のαオレフィンとしては、例えば、エチレン、ブテン−1、ヘキセン −1、ヘプテン−1,4−メチルペンテン−1の少なくとも一種等が挙げられる。ポリプロピレン系樹脂は、プロピレンをモノマー単位の主成分とすることが好ましい。
ポリプロピレン系樹脂は、JIS K 7210に準拠して測定されたメルトフローレート(温度230℃、荷重2.16kg)が、0.1g/10min以上、4.0g/10min以下であることが好ましく、0.4g/10min以上、2.0g/10min以下であることがより好ましい。メルトフローレート(MFR)が上記範囲にあると、カレンダー加工によるシート成形に特に適している。
基材シートは、ポリプロピレン系樹脂を樹脂成分の主成分として含有していてもよい。樹脂成分の合計量に対するポリプロピレン系樹脂の割合は、例えば50質量%以上であり、70質量%以上であってもよい。基材シートは、樹脂成分として、ポリプロピレン系樹脂およびポリエチレン系樹脂の両方を含有していてもよい。
他のポリオレフィン系樹脂としては、例えば、エチレン−プロピレン共重合体成分およびポリブチレン成分の少なくとも一方と、ポリプロピレン成分とを有する共重合体(所謂、リアクターTPO)等が挙げられる。
(ii)無機充填材
基材シートは、白色度および光反射性を高めるために、炭酸カルシウムおよび酸化チタンの少なくとも一方である無機充填剤を含有する。ポリエチレンシートは、さらに必要に応じて、タルク、酸化チタン、酸化チタン・酸化アンチモン・酸化ニッケル固溶体等の無機充填剤を含有していてもよい。
基材シートにおける無機充填剤の含有量は、ポリエチレン系樹脂に対して、例えば30質量%以上であり、40質量%以上であってもよく、50質量%以上であってもよい。無機充填剤の含有量が少なすぎると、ポリエチレンシートの白色度および光反射性が低くなる可能性がある。一方、無機充填剤の含有量は、ポリエチレン系樹脂に対して、例えば80質量%以下であり、75質量%以下であってもよく、70質量%以下であってもよい。無機充填剤の含有量が多すぎると、ポリエチレンシートの可とう性が低くなる可能性がある。
(iii)添加材
基材シートは、光安定剤、酸化防止剤および紫外線吸収剤の少なくとも一種を含有する。基材シートは、光安定剤、酸化防止剤および紫外線吸収剤の少なくとも二種を含有していてもよく、光安定剤、酸化防止剤および紫外線吸収剤を全て含有していてもよい。光安定剤、酸化防止剤および紫外線吸収剤の劣化は、酸性溶液中のプロトンとの反応により生じると推測されるため、光安定剤、酸化防止剤および紫外線吸収剤は、耐酸性の高い材料であることが好ましい。
(光安定剤)
光安定剤としては、例えば、ヒンダードアミン系光安定剤が挙げられ、中でも、NOR型ヒンダードアミン光安定剤が好ましい。農業シートは、例えば、酸性雨、農薬散布、硫黄燻蒸等の酸性環境に曝される場合があるが、NOR型ヒンダードアミン光安定剤は耐酸性が良好であり、耐候性が大幅に向上する。
NOR型ヒンダードアミン系光安定剤の具体例としては、例えば、アデカ社製アデカスタブLA−81、BASF社製チヌビン123(デカン二酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−1−(オクチルオキシ)−4−ピペリジニル)エステル)等が挙げられる。
基材シートにおける光安定剤の含有量は、ポリオレフィン系樹脂に対して、例えば0.05質量%以上であり、0.1質量%以上であってもよく、0.4質量%以上であってもよい。光安定剤の含有量が少なすぎると、基材シートの耐候性が向上しない可能性がある。一方、基材シートにおける光安定剤の含有量は、ポリオレフィン系樹脂に対して、例えば3.0質量%以下であり、1.0質量%以下であってもよく、0.5質量%以下であってもよい。光安定剤の含有量が多すぎると、製造単価が高くなる可能性がある。
(酸化防止剤)
酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤が挙げられる。フェノール系酸化防止剤としては、例えば、ペンタエリスリトールテトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピネート〕、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、4,4’−メチレン−ビス(2,6−ジ−t−ブチル)フェノール、4,4’−ブチリデン−ビス(6−t−ブチル−3−メチル)フェノール、2,2−メチレン−ビス(6−t−ブチル−3−メチル)フェノール、2,2−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチル)フェノール、4,4’−チオビス(2−メチル−6−t−ブチル)フェノール、4,4’−チオビス(3−メチル−2−t−ブチル)フェノール、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4ヒドロキシベンジル)ベンゼン、3,5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−α−ヒドロキシベンゼン、n−オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート等が挙げられる。
一方、リン系酸化防止剤としては、例えば、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスファイト、トリス〔2−第三ブチル−4−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニルチオ)−5−メチルフェニル〕ホスファイト、トリデシルホスファイト、オクチルジフェニルホスファイト、ジ(デシル)モノフェニルホスファイト、ジ(トリデシル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ジ(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4,6−トリ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリデンジフェノールジホスファイト、テトラ(トリデシル)−4,4’−n−ブチリデンビス(2−第三ブチル−5−メチルフェノール)ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)−1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタントリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ビフェニレンジホスホナイト、9,10−ジハイドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナンスレン−10−オキサイド、トリス(2−〔(2,4,8,10−テトラキス第三ブチルジベンゾ〔d,f〕〔1,3,2〕ジオキサホスフェピン−6−イル)オキシ〕エチル)アミン等が挙げられる。
基材シートにおける酸化防止剤の含有量は、ポリオレフィン系樹脂に対して、例えば0.05質量%以上であり、0.1質量%以上であってもよく、0.4質量%以上であってもよい。酸化防止剤の含有量が少なすぎると、基材シートの耐候性が向上しない可能性がある。一方、基材シートにおける酸化防止剤の含有量は、ポリオレフィン系樹脂に対して、例えば5.0質量%以下であり、3.0質量%以下であってもよく、1.0質量%以下であってもよい。酸化防止剤の含有量が多すぎると、ブリードアウトによる外観不良につながる可能性がある。
(紫外線吸収剤)
紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、サリチレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤等が挙げられる。さらに、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−カルボオクトキシエチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−第三オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジクミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス(4−第三オクチル−6−ベンゾトリアゾリルフェノール)等の2−ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール化合物等が挙げられる。
基材シートにおける紫外線吸収剤の含有量は、ポリオレフィン系樹脂に対して、例えば0.05質量%以上であり、0.1質量%以上であってもよく、0.4質量%以上であってもよい。紫外線吸収剤の含有量が少なすぎると、基材シートの耐候性が向上しない可能性がある。一方、基材シートにおける紫外線吸収剤の含有量は、ポリオレフィン系樹脂に対して、例えば5.0質量%以下であり、3.0質量%以下であってもよく、1.0質量%以下であってもよい。紫外線吸収剤の含有量が多すぎると、ブリードアウトによる外観不良、紫外線吸収剤の種類によっては着色による外観不良につながる可能性がある。
(重金属不活性剤)
基材シートは、重金属不活性剤を含有していてもよい。基材シートが、例えば鉄パイプ等に接した場合、鉄パイプに含まれる重金属元素(例えばFe元素)の影響により、ポリオレフィン系樹脂が分解される可能性がある。具体的には、重金属元素が酸化物を形成し、その酸化物の触媒作用により、ポリオレフィン系樹脂が分解される可能性がある。重金属元素としては、例えば、Fe元素、Cu元素、Mn元素、Zn元素等が挙げられる。
重金属不活性剤は銅害防止剤として知られている。重金属不活性剤は、特に限定されないが、例えば、シュウ酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒドラジド誘導体等が挙げられ、より具体的には、商品名Eastman InhibitorOAB H(イーストマンコダック社製)、アデカスタブ CDA−1,CDA−6(以上アデカ社製)、Chel−180、Inganox MD 1024(以上BASF社製)等が例示できる。また、特公昭37−14484号公報、特公昭39−9072号公報、特公昭39−12454号公報、特公昭39−19541号公報、特公昭40−12293号公報、特公昭40−18852号公報、特公昭42−4356号公報、特公昭42−4596号公報、特公昭42−13247号公報、特公昭43−6538号公報、特公昭43−18606号公報、特公昭47−27624号公報、特公昭48−36837号公報、特公昭49−15466号公報、特公昭52−22834号公報、特公昭54−43537号公報、特公昭54−90143号公報、米国特許第3357944号明細書、米国特許第3367907号明細書、仏国特許第1481105号明細書、仏国特許第1495830号明細書等に例示されているものでもよい。
基材シートにおける重金属不活性剤の含有量は、ポリオレフィン系樹脂に対して、例えば0.05質量%以上であり、0.1質量%以上であってもよく、0.4質量%以上であってもよい。重金属不活性剤の含有量が少なすぎると、銅害を十分に抑制できない可能性がある。一方、基材シートにおける重金属不活性剤の含有量は、ポリオレフィン系樹脂に対して、例えば5.0質量%以下であり、3.0質量%以下であってもよく、1.0質量%以下であってもよい。重金属不活性剤の含有量が多すぎると、分散不良による外観不良につながる可能性がある。
(その他の添加剤)
基材シートは、他の滑剤、熱安定剤、顔料、改質剤、難燃剤、帯電防止剤、補強剤、防カビ剤等の公知の添加剤を適量含有していてもよい。
(iv)基材シートの製造方法
基材シートの製造方法は、目的とする基材シートが得られる方法であれば特に限定されないが、例えば、ポリオレフィン系樹脂と、光安定剤、酸化防止剤および紫外線吸収剤の少なくとも一種と、を含有する樹脂組成物を作製する工程と、上記樹脂組成物をシート化(フィルム化)し、基材シートを作製する工程とを有する製造方法が挙げられる。
樹脂組成物の作製方法は、特に限定されないが、所定量の各原料を溶融混練して樹脂組成物を作製する方法が好ましい。溶融混練に用いられる装置としては、例えば、連続混練機、バンバリーミキサー、ニーダー、押出機等が挙げられる。溶融混練する際の加熱温度は、例えば、150℃以上200℃以下である。
樹脂組成物をシート化する方法としては、例えば、押出延伸加工、カレンダー加工、押出成形等の公知の成形方法が挙げられる。例えば、基材シートが内部に空隙を有するシート(多孔質基材シート)を製造する場合には、押出延伸加工にて、縦延伸、横延伸を組み合わせた2軸延伸延伸加工が好ましい。一方、例えば、基材シートが内部に空隙を有するシート(多孔質基材シート)の場合、特に基材シートの厚さが薄い場合には、厚さの均一なシートを製造するに適しているカレンダー加工が好ましい。カレンダー加工は、成形機の構造上、サイズ、樹脂の種類に対応し易く、小ロットにも対応し易い点でも好適である。また、例えば、無機充填剤の含有量が高い樹脂組成物を用いる場合には、カレンダー加工により成形することが好ましい。無機充填剤を多量に含有させる場合、例えば、押出成形によって成形すると、得られるシートの表面が荒れ、シートが裂け易くなるが、カレンダー加工による成形ではこのような不都合が発生せず、表面の平滑なシートを製造することができる。また、無機充填剤の含有量が高い樹脂組成物を用いる場合のカレンダー加工の優位性は、基材シートの厚さが、例えば30μm以上70μm以下程度と薄い場合に特に顕著に認められる。
(b)補強シート
農業シートは、基材シートの一方の面側に補強シートを有していてもよい。補強シートは、基材シートを補強するシートである。農業シートは、基材シートおよび補強シートの間に他の層を有していてもよく、他の層を有さず接触していてもよい。
補強シートは、樹脂を含有することが好ましい。上記樹脂は、熱可塑性樹脂であってもよく、熱硬化性樹脂であってもよいが、前者が好ましい。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、フッ化ビニル系樹脂、アミド系樹脂、飽和エステル系樹脂等が挙げられ、中でも、ポリオレフィン系樹脂が好ましい。耐熱性、耐水性、耐薬品性、コスト面が優れるからである。ポリオレフィン系樹脂の具体例としては、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等が挙げられ、中でも、ポリエチレン系樹脂が好ましい。ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、上記基材シートに記載したポリオレフィン系樹脂が挙げられる。
また、補強シートおよび基材シートの両方が、ポリエチレン系樹脂を含有することが好ましい。例えば、後述する接着層を設けた場合、ポリエチレン系樹脂は接着材に対する接着性が共通するため、強固に接着した農業シートが得られるからである。また、熱や水分などによる膨張や収縮の程度が近いため、反りが発生し難く接着が剥がれ難いからである。その結果、耐久性が高い農業シートとなる。また、補強シートおよび基材シートの両方がポリエチレン系樹脂を含有する場合、リサイクル性のある農業シートとなり、廃棄時の環境負荷が少ない。特に、農業シート全層がポリエチレン系樹脂を含有することが好ましい。
また、補強シートは、単層構造であってもよく、複層構造であってもよい。単層構造の補強シートを有する農業シートとしては、基材シートと、接着層と、単層構造の補強シートと、をこの順に有する農業シートが挙げられる。
一方、複層構造の補強シートを有する農業シートとしては、基材シートと、接着層と、複層構造の補強シートと、をこの順に有する農業シートが挙げられる。複層構造の補強シートは、第一の補強シートと、補強シート用接着層と、第二の補強シートと、をこの順に有する。なお、複数の補強シートは、接着層を介さずに接触(例えば融着)していてもよい。また、補強シート用接着層の種類は特に限定されず、後述する接着層に記載した内容と同様であってもよい。
補強シートの厚みは、特に限定されないが、例えば10μm以上200μm以下であり、20μm以上180μm以下であることが好ましい。なお、補強シートが複層構造である場合、補強シートを構成する各層の厚みが、上述した範囲内であることが好ましい。また、農業シートは、補強シートを最表面に有していてもよく、内部に有していてもよい。
(c)接着層
反射シートは、基材シートおよび補強シートが、接着層を介して積層されていてもよく、接着層を介さずに直接積層されていてもよい。接着層は、接着材から構成される。接着材は、特に限定されないが、ドライラミネート接着材であることが好ましい。
接着材の種類は、特に限定されないが、例えば、ポリエーテル系接着材、ポリエステル系接着材、ポリウレタン系接着材、ビニル系接着材、(メタ)アクリル系接着材、ポリアミド系接着材、エポキシ系接着材、ゴム系接着材等が挙げられる。接着材は、一液硬化型であってもよく、二液硬化型であってもよい。
ポリエーテル系接着材としては、例えば、ポリエーテルポリウレタンが挙げられる。ポリエーテルポリウレタンは、ポリエーテルポリオールと、ポリイソシアネートとが反応することで得られる。ポリエーテルポリオールとしては、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド等のオキシラン化合物を、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、グリセリン等の多価アルコールを重合開始材として重合した化合物が挙げられる。
ポリイソシアネートとしては、例えば、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、メチレンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、1,2−プロピレンジイソシアネート、イソプロピレンジイソシアネート、1,3−ブチレンジイソシアネート等の脂肪族イソシアネート;1,3−シクロヘキサンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、メチル−2,6−シクロヘキサンジイソシアネート等の脂環族イソシアネート;m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2、6−トリレンジイソシアネート、ナフチレンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート等が挙げられる。
ポリエステル系接着材としては、例えば、ポリエステルポリウレタンが挙げられる。ポリエステルポリウレタンは、ポリエステルポリオールと、ポリイソシアネートとが反応することで得られる。ポリエステルポリオールとしては、例えば、多価カルボン酸および多価アルコールが反応して得られるポリエステルポリオール、ラクトン環の開環重合で得られるポリエステルポリオール等が挙げられる。多価カルボン酸としては、例えば、アジピン酸、アゼライン酸、コハク酸、セバシン酸等の飽和脂肪族多価カルボン酸;フマル酸、マレイン酸等の不飽和脂肪族多価カルボン酸;1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族多価カルボン酸;フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香族多価カルボン酸等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、脂肪族、脂環族等の多価アルコール、および、芳香族多価アルコール等が挙げられる。具体的には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,3−プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリエチレングリコール、キシリレングリコール、ポリエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール等が挙げられる。なお、ポリイソシアネートについては、上述した通りである。
また、接着材として、ポリエーテルポリエステルポリウレタンを用いてもよい。なお、ポリエーテルポリエステルポリウレタンは、ポリエーテル系接着材でもあり、ポリエステ
ル系接着材でもある。ポリエーテルポリエステルポリウレタンは、ポリエーテルエステル
ポリオールと、ポリイソシアネートとが反応することで得られる。ポリエーテルエステルポリオールとしては、例えば、上記ポリエーテルポリオールに上記の多価カルボン酸とを反応させて得られるポリエーテルエステルポリオールが挙げられる。
接着層の厚みは、特に限定されないが、透湿性確保の観点から、より薄いことが好ましい。接着層の厚みは、例えば10μm以下である。
(d)その他
反射シートは、光反射層を有していてもよく、有していなくてもよい。光反射層を設ける場合、可視光反射率をより高くできる。光反射層は、例えば、白色粉末および樹脂成分を含有する。白色粉末としては、例えば、アナターゼ型またはルチル型の酸化チタン、これらの表面をAl、Si等の金属酸化物で処理した酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等が挙げられる。樹脂成分としては、例えば、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂等が挙げられる。また、ポリウレタン系樹脂としては、例えば、ポリエステルポリウレタン、ポリエーテルポリウレタン、ポリエーテルポリエステルポリウレタン、ポリカーボネートポリウレタン、ポリカプロラクタムポリウレタン等が挙げられる。光反射層の配置場所は、特に限定されず、反射シートの最表面であってもよく、内部であってもよい。また、光反射層は、基材シートを基準として、補強シートとは反対側に設けられていることが好ましい。光反射層の厚みは、例えば、0.5μm以上4μm以下である。
反射シートの厚みは、特に限定されないが、例えば50μm以上200μm以下であり、80μm以上150μm以下であることが好ましい。反射シートの透湿度は、例えば、10g/m・day以上であってもよく、20g/m・day以上であってもよい。
2.栽培ラック
本開示における栽培ラックは、栽培槽を載置可能な第一部材と、上記第一部材に対して空間を設けて配置された第二部材と、上記第一部材に対して空間を設けて配置され、かつ、上記第二部材よりも上記第一部材側に配置された照明部材と、上記第一部材および上記第二部材の位置を固定する複数の柱部材とを有する構造体を有する。なお、「栽培槽を載置可能」とは、第一部材に対して、直接または他の部材を介して載置可能なことをいう。また、第一部材は、必ずしも単独で栽培槽を載置可能である必要はない。例えば、栽培槽は柱部材等に連結可能であり、上記連結により栽培槽の重さを分散させることで、第一部材が栽培槽を載置可能な状態となってもよい。
(1)第一部材、第二部材および柱部材
第一部材、第二部材および複数の柱部材により、栽培ラックの骨格が形成される。第一部材、第二部材および複数の柱部材の材料は、特に限定されないが、例えば、ステンレス鋼、鉄、アルミニウム等の金属が挙げられる。第一部材および第二部材は、例えば、板状であってもよく、メッシュ状であってもよい。また、第一部材および第二部材の平面視形状は、特に限定されないが、例えば、正方形、長方形等が挙げられる。柱部材の断面形状は、例えば、円形、正方形、長方形等が挙げられる。柱部材の数は、第一部材および第二部材を安定的に固定できる程度であることが好ましく、例えば3以上であり、4以上であってもよく、8以上であってもよい。第一部材および第二部材と、柱部材とは、公知の連結具を用いて連結されていることが好ましい。
第一部材に載置される栽培槽の形状は、特に限定されないが、ポット状、バッグ状、ベッド状等が挙げられる。また、栽培槽を用いて水耕栽培(湛液型水耕栽培、NFT型水耕栽培)を行ってもよく、土耕栽培を行ってもよい。また、第一部材の上にロックウールマ
ットを敷き、その上にロックウールポットを置いてロックウール栽培を行ってもよい。ま
た、ロックウールの代わりに使用後の廃棄がしやすいココピートを培地に利用したココバッグ栽培でもよい。
(2)照明部材
照明部材は、第一部材に対して空間を設けて配置され、かつ、第二部材よりも第一部材側に配置される。照明部材は、第二部材の表面上に直接配置されていてもよく、他の部材を介して、第二部材に対して空間を設けて配置されていてもよい。また、照明部材は第二部材の機能を兼ね備えていてもよい。その場合、照明部材は、第一部材に対して空間を設けて配置される。
照明部材は、少なくとも光源を有する。光源としては、例えば、LEDおよび蛍光灯等が挙げられ、中でもLEDが好ましい。消費電力が少ないからである。光源の色は、特に限定されず、栽培する植物に合わせて適宜選択する。また、光源は、基板に直接または他の層を介して配置されていることが好ましい。基板には、冷媒管が接続されていてもよい。光源から発生する熱を除去できるからである。基板の材料としては、アルミニウム、銅等が挙げられる。冷媒としては、例えば、アンモニア、水等が挙げられる。
また、光源および基板の間には、反射板が配置されていてもよい。光源から照射された光が栽培槽の培地表面で反射して光源に戻ってきた場合であっても、反射板を設けることで、反射光を再び植物に照射することができるからである。
また、植物の成長に応じて、光源の数を変えてもよい。植物は、成長段階によって必要とする光量が異なるからである。すなわち、葉が生い茂り、収穫時期に近い植物は、光量を多く、芽が出たてで、まだ葉が小さい植物は、光量を少なくすることが好ましい。このように適切な光量にすることで、結果的に光源の数を減らすことができ、設備費用の削減およびランニングコストの削減を図ることができる。
(3)栽培ラック
栽培ラックは、第一部材、第二部材、照明部材および複数の柱部材を有する構造体を有する。栽培ラックは、上記構造体を一つ有していてもよく、複数有していてもよい。例えば、図1および図2における栽培ラック10は、構造体16が4段積層された構造を有する。栽培ラックが複数の構造体を有する場合、第二部材は、第一部材の機能を兼ね備えていてもよい。例えば図2において、上から二番目の構造体16の第二部材13は、一方の面側において照明部材14が配置され、他方の面側において、栽培槽11を載置している。すなわち、第二部材13は、第一部材12の機能を兼ね備えている。
栽培ラックは、固定型であってもよく、移動可能型であってもよい。また、栽培ラックは吊り下げ式であってもよい。
3.植物栽培装置
本開示の植物栽培装置は、上述した栽培ラックおよび反射シートを少なくとも備える。植物栽培装置は、栽培槽に培養液を供給する培養液供給装置を有していてもよい。培養液供給装置としては、例えば、培養液を貯留する貯留部と、貯留部の培養液を循環させる配管部およびポンプ部と、各々の栽培槽に接続され配管部の培養液を栽培槽に供給する供給部とを有する装置を挙げることができる。また、植物栽培装置は、必要に応じて、栽培ラック内のCO濃度を高めるCO供給装置、送風機、空気清浄機、除湿器、加湿器、ヒーター、クーラーの少なくとも一つをさらに有していてもよい。
植物栽培装置の用途は、特に限定されないが、太陽光を利用しない人工光型栽培に用いることが好ましい。また、植物栽培装置を育苗装置として用いてもよい。植物栽培装置により栽培する植物は、長日植物(長日に反応して花芽形成を調節する植物)であってもよく、短日植物(短日に反応して花芽形成を調節する植物)であってもよく、中性植物(光周期に反応しない植物)であってもよい。具体的には、葉菜類、果菜類、花き類等が挙げられる。葉菜類としては、例えば、レタス、チンゲンサイ、ルッコラ、コリアンダー、バジル、セロリ、ケール、エゴマ、アイスプラント、サフラン等が挙げられる。果菜類としては、例えば、トマト、オクラ、南瓜、キュウリ等が挙げられる。
B.反射シート
本開示の反射シートは、栽培槽を載置可能な第一部材と、上記第一部材に対して空間を設けて配置された第二部材と、上記第一部材に対して空間を設けて配置され、かつ、上記第二部材よりも上記第一部材側に配置された照明部材と、上記第一部材および上記第二部材の位置を固定する複数の柱部材とを有するユニット構造を有する栽培ラックの少なくとも長手方向の側面に配置される反射シートであって、上記栽培ラックと対向する面とは反対側の面に固定部を備える、部材である。
本開示によれば、栽培ラックの側面に配置された反射シートが、固定部を有することから、人工光を効率良く植物に照射しつつ、例えば、栽培中の植物の手入れ等を行う際に、反射シートによる作業効率の低下を抑制できる反射シートとすることができる。なお、反射シートの詳細については、上記「A.植物栽培装置 1.反射シート」の項に記載した内容と同様とすることができるため、ここでの記載は省略する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
[製造例1]
(基材シートの作製)
ポリエチレン系樹脂として直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE、融点125℃、MFR(190℃、2160g):2.0g/10min)100質量部、紫外線吸収剤として2(2’−ヒドロキシ−5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール0.1質量部、NOR型ヒンダードアミン系光安定剤(アデカ社製、アデカスタブLA−81)(ビス(1−ウンデカンオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カーボネート)0.4質量部、フェノール系酸化防止剤として、ペンタエリスリトールテトラキス〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピネート〕0.1質量部、無機充填剤1として炭酸カルシウム20質量部(重質炭酸カルシウム(充填率60%のPEマスターバッチ):PEの含有量8質量部)、無機充填剤2としてチタン顔料40質量部(充填率80%のPEマスターバッチ:PEの含有量8質量部)を混合し、バンバリーミキサーを用いて、180℃で溶融混練した。
なお、得られた混練物中に含まれるポリエチレン系樹脂の合計量は116質量部であり、ポリエチレン系樹脂に対する、NOR型ヒンダードアミン系光安定剤の含有量は0.34質量%である。また、ポリエチレン系樹脂に対する、無機充填剤1、2の含有量は51.7質量%である。
次に、得られた混錬物を、直径12インチ×30Lコモンヘッド型ミキシングロール(回転速度:18rpm)に供給し、ロール温度165℃以上190℃以下で圧延し、厚さ60μmの基材シート(ポリエチレンシート)を得た。
(反射シートの作製)
基材シートおよび補強シートを準備した。補強シートとして、ポリエチレン樹脂製のポリエチレンクロスを用意し、次に、基材シート上にウレタン系のアンカーコーティング剤をコーティングして、厚さ0.5g/m(乾燥状態)のアンカーコート剤層を形成した。さらに、上記のアンカーコート剤層の上に、低密度ポリエチレン(LDPE、MI=8.0、密度=0.92)を、オゾン処理を施しながら厚さ15μmで溶融押出(押出コーティング)して、補強シートと貼り合せ、農業シートを作製した。LDPEの溶融樹脂温度は320℃であった。
得られた反射シートに対して、可視光反射率測定、平滑性評価および防汚性評価を行った。可視光反射率測定では、紫外・可視・近赤外分光光度計(島津製作所UV−3600)および積分球付属装置(ISR−3100)を用いて、入射角8°で可視領域380nm以上780nm以下での反射率(全反射率)を測定し、その平均反射率を求めた。なお、標準板として、米国ラブスフェア社製スペクトラロン(テフロン(登録商標)製)を用いた。また、測定面は、反射シートの基材シートの面とした。その結果、可視光反射率は94%であった。また、防汚性評価では、JIS−L−1919に基づいて、汚染等級を評価した。その結果、汚染等級は3.0であった。
次に、得られた反射シートに固定部としてハトメ加工を行い、ハトメを40cm間隔で作成した。なお、ハトメは、反射シートの領域を鉛直方向において等分し、上記反射シートにおいて、栽培ラックの第一部材側となる領域を第一領域とし、第二部材側となる領域を第二領域としたとき、第一領域および第二領域のそれぞれに作成した。また、第一領域に所定の間隔を開けて複数作成したハトメを第一固定部とし、第二領域に所定の間隔を開けて複数作成したハトメを第二固定部としたとき、複数の第一固定部および複数の第二固定部は、反射シートを半分に折り畳んだときに、それぞれが重なる位置となるような配置とした。
[実施例]
人工光型植物工場において、高さ30cm、幅1m、奥行き1.2mの水耕栽培用の栽培ラックでリーフレタス苗50株を21日間栽培した。栽培ラックの長手方向に対向する側面二面に、30cm×1mの反射シートの第二領域に設けられた第二固定部を用いて固定した。なお、第二固定部とは、上述したハトメ加工において作成したハトメであり、図4に示すように栽培ラックに取り付けられたU字フックに引掛けるようにして固定した。これにより、栽培ラックの側面を隙間無く反射シートで覆った。反射シートには、栽培ラックの側面下側15cmに直径10mmの円形の貫通部が35個形成され、栽培ラックの側面上側15cmには貫通部が形成されていなかった。貫通部の配列は、図10(a)に示す配列とした。定植から21日間経過して収穫期となったリーフレタスを収穫し収量を量ったところ、総量で3.3kgであった。また、栽培中のリーフレタスの手入れや培養液のメンテナンス等の際に、第一固定部であるハトメを栽培ラックに取り付けられたU字フックに引掛けることができたため、反射シートを有すること作業効率の低下を抑制することができた。
10 …栽培ラック
11 …栽培槽
12 …第一部材
13 …第二部材
14 …照明部材
15 …柱部材
16 …構造体
20 …反射シート
21 …固定部
25 …貫通部
100…植物栽培装置

Claims (4)

  1. 栽培槽を載置可能な第一部材と、前記第一部材に対して空間を設けて配置された第二部材と、前記第一部材に対して空間を設けて配置され、かつ、前記第二部材よりも前記第一部材側に配置された照明部材と、前記第一部材および前記第二部材の位置を固定する複数の柱部材と、を有する構造体を有する栽培ラックと、
    前記栽培ラックの少なくとも長手方向の側面に配置され、可視光反射性を有する反射シートと、
    を備え、
    前記反射シートは、前記栽培ラックと対向する面とは反対側の面に、前記反射シートを前記栽培ラックに対して水平方向に沿って折り畳んだ状態とすることが可能な固定部を備え
    前記反射シートの領域を鉛直方向において等分し、前記反射シートの前記第一部材側の領域を第一領域とし、前記反射シートの前記第二部材側の領域を第二領域としたとき、少なくとも前記第一領域に前記固定部を備える、植物栽培装置。
  2. 前記第一領域および前記第二領域に前記固定部を備え、
    前記第一領域の前記固定部を第一固定部とし、前記第二領域の前記固定部を第二固定部とし、前記反射シートを前記栽培ラックに対して水平方向に沿って半分に折り畳んだとき、前記第一固定部と前記第二固定部とは重なる位置にある、請求項1に記載の植物栽培装置。
  3. 前記固定部が、ハトメ、面ファスナーまたはマグネットシートである、請求項1または請求項2に記載の植物栽培装置。
  4. 栽培槽を載置可能な第一部材と、前記第一部材に対して空間を設けて配置された第二部材と、前記第一部材に対して空間を設けて配置され、かつ、前記第二部材よりも前記第一部材側に配置された照明部材と、前記第一部材および前記第二部材の位置を固定する複数の柱部材とを有するユニット構造を有する栽培ラックの少なくとも長手方向の側面に配置される反射シートであって、
    前記栽培ラックと対向する面とは反対側の面に前記反射シートを前記栽培ラックに対して水平方向に沿って折り畳んだ状態とすることが可能な固定部を備え
    前記反射シートの領域を鉛直方向において等分し、前記反射シートの前記第一部材側の領域を第一領域とし、前記反射シートの前記第二部材側の領域を第二領域としたとき、少なくとも前記第一領域に前記固定部を備える、反射シート。
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