JP2016198082A - 栽培用スクリーン装置、栽培装置 - Google Patents

栽培用スクリーン装置、栽培装置 Download PDF

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大介 後藤
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隆俊 四十宮
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Abstract

【課題】植物に十分に光を照射できる栽培用スクリーン装置、栽培装置を提供する。
【解決手段】栽培用スクリーン装置50は、光を反射する反射面を有するスクリーン51と、スクリーン51を、反射面が光を反射可能に配置された状態と、反射面が光を反射しないように退避した状態との間で、変形可能に支持するスクリーン支持部60と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、植物の栽培に利用される栽培用スクリーン装置、栽培装置に関するものである。
従来、農業分野において、農作物周辺の地面等を覆うことにより、農作物に向けて光を反射させる栽培用シートがあった(例えば特許文献1,2)
しかし、栽培用シートを用いても、農作物への光の照射が不十分な場合があった。
特開2014−233206号公報 特開2005−43427号公報
本発明の課題は、植物に十分に光を照射できる栽培用スクリーン装置、栽培装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
・第1の発明は、光を反射する反射面を有するスクリーン(51、251、451、551、651)と、前記スクリーンを、反射面が光を反射可能に配置された状態と、前記反射面が光を反射しないように退避した状態との間で、変形可能に支持するスクリーン支持部(60、260)と、を備える栽培用スクリーン装置である。
・第2の発明は、第1の発明の栽培用スクリーン装置において、前記スクリーン支持部(60)は、前記スクリーン(51)を巻き取るローラ(62)を備え、反射可能に配置した状態では、前記スクリーンを前記ローラから送り出された状態とし、退避した状態では、前記スクリーンを前記ローラに巻き取った状態とすること、を特徴とする栽培用スクリーン装置である。
・第3の発明は、第1の発明の栽培用スクリーン装置において、前記スクリーン支持部(260)は、前記スクリーン(251)をカーテン状に吊るして支持し、反射可能に配置した状態では、前記スクリーンを展開した状態とし、退避した状態では、前記スクリーンを束ねた状態とすること、を特徴とする栽培用スクリーン装置である。
・第4の発明は、第1の発明から第3の発明のいずれかの栽培用スクリーン装置(50A)を備え、上側から見た状態で、前記栽培用スクリーン装置は、栽培空間の縁部に配置されていること、を特徴とする栽培装置である。
・第5の発明は、第1の発明から第3の発明のいずれかの栽培用スクリーン装置と、複数の照明部(30)とを備え、前記栽培用スクリーン装置(50B、350B)は、隣合う照明部(30)の間に配置されていること、を特徴とする栽培装置である。
・第6の発明は、第4の発明又は第5の発明の栽培装置(350)において、前記栽培用スクリーン装置は、前記スクリーン(51)を、反射面が光を反射可能に配置された状態と、前記反射面が光を反射しないように退避した状態との間で、変形駆動する駆動部を備え、植物(P)に対する光の照度を検出する照度検出部(381)と、前記照度検出部の出力に応じて、前記駆動部を制御して、前記スクリーンを変形駆動する制御部(392)とを備えること、を特徴とする栽培装置である。
・第7の発明は、第1の発明から第3の発明のいずれかの栽培用スクリーン装置において、前記スクリーン(51)は、第1面と、前記第1面の反対側の面に配置される第2面とを備え、前記第1面及び前記第2面の両方が前記反射面(51b、51b)であること、を特徴とする栽培用スクリーン装置である。
・第8の発明は、第1の発明から第3の発明、第7の発明のいずれかの栽培用スクリーン装置(450、550)において、前記反射面の一部又は全面の反射角度を調節する反射角度調節部(470、581〜584)を備えること、を特徴とする栽培用スクリーン装置である。
・第9の発明は、第1から第8のいずれかの発明の栽培用スクリーン装置において、前記スクリーンは、第1スクリーン、第2スクリーンと、前記第1スクリーン及び前記第2スクリーンを、重なり部を有するように、前記重なり部の両端で接合する接合部と、反射面が光を反射可能に配置された状態で、前記第1スクリーン及び前記第2スクリーンを設置領域に取り付ける取り付け部とを備え、前記重なり部のうち両端の前記接合部間の部分は、開口可能なこと、を特徴とする栽培用スクリーン装置である。
・第10の発明は、第9の発明の栽培用スクリーン装置において、前記接合部は、前記第1スクリーン及び前記第2スクリーンを、分離可能に接合すること、を特徴とする栽培用スクリーン装置である。
・第11の発明は、第9又は第10の発明の栽培用スクリーン装置において、前記第1スクリーン及び前記第2スクリーンを、折り返した状態で保持する保持部を備えること、を特徴とする栽培用スクリーン装置である。
・第12の発明は、光を反射する反射面を有する第1スクリーン(961)、第2スクリーン(962)と、前記第1スクリーン及び前記第2スクリーンを、重なり部(965)を有するように、前記重なり部の両端で接合する接合部(961a,962a)と、反射面が光を反射可能に配置された状態で、前記第1スクリーン及び前記第2スクリーンを設置領域に取り付ける取り付け部(961b,962b)とを備え、前記重なり部のうち両端の前記接合部間の部分(965a)は、開口可能なこと、を特徴とする栽培用スクリーン装置である。
・第13の発明は、第12の発明の栽培用スクリーン装置において、前記接合部(961a,962a)は、前記第1スクリーン(961)及び前記第2スクリーン(962)を、分離可能に接合すること、を特徴とする栽培用スクリーン装置である。
・第14の発明は、第12又は第13の発明の栽培用スクリーン装置において、前記第1スクリーン(961)及び前記第2スクリーン(962)を、折り返した状態で保持する保持部(961c,962c)を備えること、を特徴とする栽培用スクリーン装置である。
・第15の発明は、第12から第14のいずれかの発明の栽培用スクリーン装置において、前記第1スクリーン(961)及び前記第2スクリーン(962)は、第1面と、前記第1面の反対側の面に配置される第2面とを備え、前記第1面及び前記第2面の両方が前記反射面であること、を特徴とする栽培用スクリーン装置である。
本発明によれば、植物に十分に光を照射できる栽培用スクリーン装置、栽培装置を提供できる。
第1実施形態の栽培設備1を手前側Y1から見た図である。 第1実施形態の栽培装置10を上側Z2から見た状態において、各部材の配置を説明する図である。 第1実施形態の栽培装置10を手前側Y1から見た図である。 第1実施形態の栽培用スクリーン装置50の斜視図である。 第2実施形態の栽培用スクリーン装置250の斜視図である。 第3実施形態の栽培装置310を手前側Y1から見た図である。 第4実施形態の栽培用スクリーン装置450の模式図である。 第5実施形態の栽培用スクリーン装置550の模式図である。 第6実施形態の栽培用スクリーン装置650の模式図である。 第7実施形態の栽培用スクリーン装置750の模式図である。 第8実施形態の栽培装置801の模式図である。 第9実施形態の栽培装置910を上側Z2から見た状態において、各部材の配置を説明する図(図2に対応する図)である。 第9実施形態の栽培装置910を手前側Y1から見た断面図(図12の13−13断面図)である。 第9実施形態の栽培用スクリーン装置950の取り付け方法を説明する斜視図である。 第9実施形態の栽培用スクリーン装置950の使用方法を説明する斜視図である。
(実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の栽培設備1を手前側Y1から見た図である。
実施形態、図面では、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。この座標系は、図1の状態を基準に、左右方向X(左側X1、右側X2)、奥行方向Y(手前側Y1、奥側Y2)、鉛直方向Z(下側Z1、上側Z2)を表す。
栽培設備1は、水耕栽培用の設備である。栽培設備1は、建屋2の中に複数の栽培装置10を備える。
栽培装置10は、左右方向X、奥行方向Yにそれぞれ複数配置され、また、複数段の棚3の上に設置されることにより鉛直方向Zにも複数配置されている。
以下、1つの栽培装置10について、詳細に説明する。
(栽培装置10の構成)
図2は、第1実施形態の栽培装置10を上側Z2から見た状態において、各部材の配置を説明する図である。
図3は、第1実施形態の栽培装置10を手前側Y1から見た図である。
図4は、第1実施形態の栽培用スクリーン装置50の斜視図である。
栽培装置10の外形は、直方体である。図2に示すように、栽培装置10の内部には、複数の植物Pが奥行方向Yに平行に一列に配置され、また、左右方向Xに複数列配置されている。
栽培装置10は、壁11、天井12、栽培槽20、照明部30、栽培用スクリーン装置50を備える。
壁11、天井12は、栽培装置10の内部、外部を仕切るケースを構成する部分である。ケース内部は、植物Pの栽培空間15である。
壁11は、栽培装置10の四方の側部それぞれに配置されている。壁11は、透明な材料(アクリル樹脂、ガラス等)から形成されることにより透光性を有するが、これに限定されず、不透明であってもよい。
天井12は、栽培空間15の上部を形成する板材である。天井12には、照明部30、栽培用スクリーン装置50が取り付けられている。
栽培槽20は、植物Pを栽培するための槽である。栽培槽20は、植物Pに与える養液を収容する。詳細は省略するが、養液は、栽培槽20及び貯留タンクの間で、ポンプによって循環される。
照明部30は、植物Pが光合成をするための光を発生する部分である。
図2に示すように、上側Z2から見た状態では、照明部30の外形は、奥行方向Yに細長い長方形である。照明部30は、左右方向Xに複数配列されている。照明部30は、例えば、複数の点光源(発光ダイオード等)を配列した照明装置、蛍光灯を備える照明装置等である。なお、植物Pは、照明部30の直下に、一列に配置された例を示すが、これに限定されない。
栽培用スクリーン装置50は、植物Pへの光の照度を調整するための装置である。
図2に示すように、上側Z2から見た状態では、栽培用スクリーン装置50の外形は、長方形である。奥行方向Yにおいて、栽培用スクリーン装置50の長さと、照明部30の長さとは、同等である。
栽培用スクリーン装置50は、栽培空間15の縁部であって4つの壁11に平行な領域に、それぞれ配置されている。また、栽培用スクリーン装置50は、隣合う照明部30の間にそれぞれ配置されている。
図4に示すように、栽培用スクリーン装置50は、スクリーン51、スクリーン支持部60を備える。
スクリーン51は、シート状の部材である。スクリーン51は、例えば、不織布等の基材51aの片面又は両面に、反射シート51bを積層したものを用いることができる。図4は、反射シート51bを、基材51aの両面に積層したものである。
反射シート51bは、スクリーン51の最表層に配置される。反射シート51bの露出面は、実際に光を反射する反射面である。反射面の可視領域での反射率は、例えば、70%以上である。なお、この反射率は、75%以上が好ましく、80%以上がより好ましい。
なお、基材51aの両面に反射シート51bを積層したスクリーン51は、一方の面(第1面)と、一方の面の反対側の面に配置される他方の面(第2面)との両方が、反射面である。
スクリーン51の下端には、円柱状の重り52が設けられている。
反射シート51bを基材51aの片面のみ積層した形態にするか、反射シート51bを基材51aの両面に積層した形態にするかの選択は、例えば、植物Pへの光の照射態様に応じて決定できる。実施形態では、栽培空間15の縁部の4つの壁11に平行に配置される栽培用スクリーン装置50は、前者の形態であり、照明部30の間に配置される栽培用スクリーン装置50は、後者の形態である。この理由は、後述する。なお、これらを区別する場合には、適宜、前者を栽培用スクリーン装置50A、後者を栽培用スクリーン装置50Bと示す。
スクリーン支持部60は、基部61、ローラ62、ホイール63、ボールチェーン64を備える。
基部61は、スクリーン支持部60の基礎となる骨組である。基部61は、長手方向の両端に配置された両端プレート61aと、上側Z2に配置された上プレート61bとを備える。上プレート61bが天井12に固定されることにより、スクリーン支持部60は、天井12に取り付けられる。
ローラ62は、スクリーン51を巻き取る部材である。ローラ62の外周面には、反射シート51bの上端部が固定されている。
ホイール63は、ローラ62の一端に固定されている。ホイール63の中心軸と、ローラ62の中心軸とは同軸である。ホイール63の外周面には、複数の溝63aを備える。
ローラ62及びホイール63は、一体で回転可能に、両端プレート61aに支持されている。
ボールチェーン64は、ホイール63に巻き掛けられている。ボールチェーン64のボール64aは、ホイール63の溝63aに係合する。
上記形態により、作業者(例えば、栽培設備1の管理者等)がボールチェーン64を周回するように操作することにより、ホイール63が回転する。これに応じて、ホイール63及びローラ62が、回転軸60c回りに一体で回転する。これにより、スクリーン51は、ローラ62から送り出された状態と、ローラ62に巻き取られた状態との間で変形する。
例えば、図4の状態は、スクリーン51のほぼ全体が、ローラ62から送り出された状態である。作業者は、この状態から、ボールチェーン64を矢印A64方向に周回させるように操作すれば、スクリーン51を、ローラ62に巻き取ることができる。
なお、スクリーン51は、ローラ62から送り出された状態では、重り52の作用によって、ピンと張った状態で下側Z1に垂れ下がる。このため、反射面は、鉛直面に平行に配置される。
また、ローラ62は、ストッパ(図示せず)によって回転抵抗が与えられることにより、スクリーン51及び重り52の重量のみでは、回転しないようになっている。このため、スクリーン51は、ローラ62に巻き取られた状態から、重力によって引き出されることはない。また、必要に応じて、スクリーン51は、ローラ62からその全体ではなく、その途中(例えば半分程度)まで送り出された状態を維持できる。
(栽培設備1の使用方法)
図3、図4を参照して、栽培設備1の使用方法について説明する。
図3に示すように、スクリーン51は、送り出されることにより、栽培空間15内の反射位置55に、吊り下がるような態様で配置される。反射位置55は、栽培用スクリーン装置50の領域であって、スクリーン51が配置されることにより反射面が照明部30からの光を植物に向けて反射する位置である(矢印A,B1,B2参照)。
図3に示すように、栽培設備1は、通常は、栽培空間15の縁部に配置された栽培用スクリーン装置50Aのスクリーン51を送り出された状態で使用する。栽培用スクリーン装置50Aに対応する反射位置55は、栽培空間15内のうち壁11近傍の領域の部分であり、かつ、壁11に平行な領域である。
図3の矢印Aに示すように、照明部30からの光は、スクリーン51で反射後、斜め下側Z1に向けて進み、植物Pの側方(壁11側)から降り注ぐように進む。このため、反射光は、植物Pの全長に渡って照射する。なお、栽培用スクリーン装置50Aのスクリーン51は、光を栽培空間15の内側にのみ反射するので、反射シート51bを片面のみに積層したものでよい。
ここで、栽培空間15の壁11近傍は、照明部30からの光が届きにくい等の理由から、栽培空間15の中央部に比べると、照度が低い傾向を有する。実施形態では、前述したように、照明部30からの光を、反射面で反射させることにより、壁11近傍に配置された植物Pに対して、十分に光を照射できる。これにより、壁11近傍に配置された植物Pであっても、局所的に光を照射して、他の植物Pと同様に生育できる。
また、栽培設備1は、必要に応じて、以下のようにも使用できる。
(1)種々の理由によって、縁部以外の植物Pであっても、他の植物Pよりも生育が遅い場合がある。
図3に示すように、このような場合には、照明部30間に配置された一部の栽培用スクリーン装置50Bのスクリーン51を送り出すことにより、スクリーン51を反射位置55に配置してもよい。これにより、照明部30からの光を、これらの植物Pに向けて反射させることができる(矢印B1参照)。
これにより、栽培用スクリーン装置50Bは、栽培空間15内の植物Pの生育を、局所的に調整できる。
また、栽培用スクリーン装置50Bのスクリーン51は、両面に反射シート51bが積層されている。このため、照明部30からの光は、隣の列に配置されている植物Pにも光を反射される(矢印B2参照)。これにより、栽培用スクリーン装置50Bは、照明部30からの光を有効利用できる。
(2)植物Pの全長ではなく一部のみに光を照射する必要がある場合には、スクリーン51を、途中まで送り出した状態で使用してもよい。すなわち、スクリーン51を、反射位置55の一部領域にのみ配置した状態で使用してもよい。
(3)図1に示すように、建屋2に窓部5が設けられている場合には、外光Lが植物Pに照射する時間帯は、スクリーン51を巻き取った状態にしてもよい。また、一部の栽培用スクリーン装置50のスクリーン51を送り出すことにより、外光Lを反射させて、植物Pに導いてもよい。
収穫、植物Pの生育の確認等の作業時には、作業者は、ボールチェーン64を操作することにより、スクリーン51を巻き取って上昇させればよい。これにより、スクリーン51は、反射位置55から退避した状態に変形する。作業終了後は、作業者は、ボールチェーン64を操作することにより、スクリーン51を送り出して降下させればよい。これにより、スクリーン51は、再度、反射位置55に配置される。このように、栽培用スクリーン装置50の操作は、容易である。
以上説明したように、本実施形態の栽培設備1は、栽培用スクリーン装置50によって光を反射させることにより、植物Pに十分に光を照射できる。また、栽培設備1は、栽培空間15内の植物Pの生育のバラツキを小さくできる。さらに、栽培設備1は、照明部30の照度自体を増やす必要がないので、省電力であるため低コストで運用できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾(下2桁)に同一の符号を適宜付して、重複する説明を適宜省略する。
図5は、第2実施形態の栽培用スクリーン装置250の斜視図である。
第2実施形態の栽培設備は、栽培用スクリーン装置250の形態のみが、第1実施形態とは異なる。第2実施形態では、栽培用スクリーン装置250の形態のみを説明する。栽培空間内における栽培用スクリーン装置250の配置は、第1実施形態と同様である。
栽培用スクリーン装置250は、栽培空間に、スクリーン251をカーテン状に吊るして支持する。
スクリーン251の積層構成は、第1実施形態と同様である。
スクリーン251は、折り線251c、挿通孔251dを備える。
折り線251cは、スクリーン251に設けられた押罫、ミシン目等である。折り線251cは、鉛直方向Zに平行である。
挿通孔251dは、スクリーン251の上縁部に、複数設けられている。
スクリーン支持部260は、吊るし棒261を備える。
吊るし棒261は、壁11、天井(図3参照)等に固定される。吊るし棒261は、スクリーン251の挿通孔251dに挿通される。これにより、スクリーン支持部260は、スクリーン251をカーテン状に吊るして支持できる。
図5(A)に示すように、スクリーン251の反射面を反射位置55に配置する場合には、作業者は、スクリーン251を折り線251cで開き、スクリーン251を展開した状態にする。これにより、スクリーン251の反射面は、鉛直面に平行に配置される。この場合、反射面は、折り目によって、ある程度波状であってもよい。すなわち、反射面の平面度は、照明部からの光を、植物に向けて反射できる程度であればよい。
図5(B)に示すように、スクリーン251を反射位置55から退避させる場合には、作業者は、スクリーン251を折り線251cで折り畳むようにして、束ねた状態にすればよい。
なお、スクリーン251は、図示しないが、その側端部又は下端部に面ファスナ等の固定具を備えていてもよい。展開した状態のスクリーン251を栽培用スクリーン装置の本体又はその部品に固定具で固定することによって、空調装置からの送風等によりスクリーン251が搖動して反射特性が変動してしまうおそれを抑制できる。
以上説明したように、本実施形態の栽培用スクリーン装置250は、簡単な構成でスクリーン251を支持することができる。
なお、スクリーン251は、カーテンレール及びリング等を用いて、支持してもよい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図6は、第3実施形態の栽培装置310を手前側Y1から見た図(図3に対応する図)である。
栽培装置310は、栽培槽320、栽培用スクリーン装置350、照度検出部381、高さ検出部382、重量検出部383、制御装置390を備える。
栽培槽320は、植物Pの列毎に設けられている。実施形態では、植物Pが4列に配置されているので、4つの栽培槽320を備える。
栽培用スクリーン装置350は、ローラ62を回転駆動するモータ365(駆動部)を備える。なお、スクリーン51、ローラ62、基部61等の詳細な説明は、省略するが、これらの構成は、第1実施形態と同様である(図4参照)。
モータ365が駆動することによりローラ62が回転駆動し、スクリーン51がローラ62から送り出されたり、巻き取られる。これにより、スクリーン51は、反射位置55に配置されたり、反射位置55から退避する。
このように、本実施形態は、モータ365によってスクリーン51を変形駆動できる。
照度検出部381、高さ検出部382、重量検出部383は、栽培槽320毎に、それぞれ設けられている。栽培装置310は、4つの栽培槽320を備えるので、4組のこれら検出部の組み合わせを備える。
照度検出部381、高さ検出部382は、ブラケット(図示せず)等によって、栽培槽320に固定されている。重量検出部383は、栽培槽320の底部に配置されている。
照度検出部381は、照度(光の強度)を検出する検出部である。照度検出部381は、列毎に植物Pに照射される光の強度を検出できる。
高さ検出部382は、植物Pの高さを検出する検出部である。高さ検出部382は、鉛直方向Zに複数配置されている(高さ検出部382a〜382d参照)。高さ検出部382は、発光部、受光部を備える。高さ検出部382は、発光部から受光部への光を植物Pが遮るか否かによって、植物Pの高さを検出する。
重量検出部383は、栽培槽320、養液、植物P等の総重量を検出する検出部である。重量検出部383は、列毎に、これらの総重量を検出する。なお、以下の説明では、こられの総重量を単に「栽培槽320の重量」という。
制御装置390は、栽培装置310を統括制御するコンピュータである。制御装置390は、各検出部、モータ365に対して、電気ケーブル等で接続されており、信号の伝達、電力供給等が可能である。
制御装置390は、記憶部391、制御部392を備える。
記憶部391は、栽培装置310の動作に必要なプログラム、情報等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ素子等の記憶装置である。
制御部392は、栽培装置310の動作に必要な演算処理をしたり、栽培装置310を統括的に制御するための装置である。制御部392は、例えば、CPU(中央処理装置)等から構成される。制御部392は、記憶部391に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、実施形態の各種機能を実現している。
栽培装置310の動作について説明する。
制御部392は、各検出部の出力に基づいて、以下のように栽培用スクリーン装置350を制御する。
(1)照度に基づく制御
制御部392は、複数の照度検出部381の出力に基づいて、複数の列の照度を、それぞれ判定する。制御部392は、これらを比較し、列間における照度の差を算出する。制御部392は、照度の差が判定基準よりも大きいと判定した場合には、照度が均一になるように、栽培用スクリーン装置350を制御する。
図6に示すように、制御部392は、例えば、左から3列目の照度が他の列よりも低いと判定した場合には、左から3つ目の栽培用スクリーン装置350−3のモータ365を制御して、スクリーン51を反射位置55に配置する(矢印C参照)。これにより、3列目の植物P3への光の強度を向上できる。
一方、制御部392は、例えば、左から1列目の照度が他の列よりも高いと判定した場合には、左端の栽培用スクリーン装置350−1のモータ365を制御して、上記とは逆に、スクリーン51を反射位置55から退避させる(図示は省略する)。これにより、1列目の植物P1への光の強度を低くできる。
このように、栽培装置310は、列間における照度のバラツキを小さくすることができる。
(2)植物Pの高さに基づく制御
制御部392は、複数の高さ検出部382の出力に基づいて、複数の列の植物Pの高さを、それぞれ判定する。制御部392は、これらを比較し、列間における植物Pの高さの差を算出する。制御部392は、高さの差が判定基準よりも大きいと判定した場合には、高さの差が大きい列に対応した栽培用スクリーン装置350を制御する。
図6に示す例では、左から3列目の植物P3は、他の列の植物Pよりも、生育が遅い。このため、左から3列目の植物P3の高さは、最上部の高さ検出部382aの検出高さに達していない。一方、他の列の植物Pの高さは、最上部の高さ検出部382aの検出高さに達している。
このような場合、制御部392は、上記(1)と同様に、左から3列目に対応した栽培用スクリーン装置350−3を制御して、スクリーン51を反射位置55に配置する。これにより、3列目の植物Pへの光の強度を向上し、列間における生育のバラツキを小さくできる。
なお、詳細な説明は省略するが、各列の植物P1の高さが他の列の植物Pの高さよりも高い場合には、制御部392は、上記(1)と同様に、栽培用スクリーン装置350−1のスクリーン51を、反射位置55から退避させればよい。
このように、栽培装置310は、植物Pの生育度合の差に応じて、栽培用スクリーン装置350を制御することにより、列間における生育のバラツキを小さくできる。
(3)重量に基づく制御
制御部392は、複数の重量検出部383の検出に基づいて、複数の列の栽培槽320の重量を、それぞれ判定する。制御部392は、これらを比較し、列間における栽培槽320の重量の差を算出する。制御部392は、重量の差が判定基準よりも大きいと判定した場合には、重量の差が大きい列に対応した栽培用スクリーン装置350を制御する。
ここで、植物Pは、生育するに従って、重量が増加する。このため、各列の植物Pの生育度合は、各列の栽培槽320の重量に基づいて、判定できる。
そのため、制御部392は、上記(2)と同様に、重量に応じて、栽培用スクリーン装置350を制御することにより、列間における生育のバラツキを小さくできる。
以上説明したように、本実施形態の栽培装置310は、各検出部の出力に基づいて栽培用スクリーン装置350を制御するので、各列の植物Pへの光を、詳細に制御できる。
なお、上記(1)から(3)の制御は、適宜組み合わせてもよい。この場合には、照度、高さ、重量の優先順位を設けて、制御の重み付けをしてもよい。
また、本実施形態の構成は、第2実施形態に対しても適用できる。この場合には、例えば、カーテン状のスクリーンにワイヤを設けて、ワイヤを送り駆動することにより、スクリーンを展開した状態と、束ねた状態との間で変形駆動する駆動部を設ければよい。
(第4実施形態)
図7は、第4実施形態の栽培用スクリーン装置450の模式図である。
第4実施形態の栽培用スクリーン装置450は、スクリーン451と、重り452と、反射角度調節部470とを備えている。
反射角度調節部470は、重り452の先端の設けられたフック471と、このフック471が掛けられるピン472〜474と、バー475とを備えている。
図7(A)に示すように、フック471がピン472に掛けられているときには、照明部からの光Cは、スクリーン451へ角度αで入射し、光D1の方向に反射する。
図7(B)に示すように、フック471がピン473に掛けられているときには、照明部からの光Cは、スクリーン451全体に角度βで入射し、光D2の方向に反射する。
図7(C)に示すように、スクリーン451がバー475で折り曲げられ、フック471がピン474に掛けられているときには、照明部からの光Cは、スクリーン451上部では、角度βで入射して光D2の方向に反射し、スクリーン451下部では、角度γで入射して光D3の方向に反射する。
このように、本実施形態によれば、フック471をピン472からピン473に掛け替えるだけで、スクリーン451全面の入射角度を、角度αから角度βにして、光を異なる方向(D1→D2)に反射させることができる。
また、バー475に引っ掛けて、フック471をピン473からピン474に掛け替えることにより、スクリーン451上部の入射角度と、スクリーン451下部の入射角度を、異なる角度(角度βと角度γ)で入射させ、光を異なる方向(D2、D3)に反射させることができる。
なお、バーやピンの数を増やすことにより、反射光の方向をさらに細かに調節したり、1つのスクリーンで、複数の異なる角度に反射することができる。
(第5実施形態)
図8は、第5実施形態の栽培用スクリーン装置550の模式図である。
第5実施形態の栽培用スクリーン装置550は、ルーバー551〜554(スクリーン)と、各ルーバー551〜554をそれぞれ回転駆動するモータ581〜584(反射角度調節部)とを備えている。
図8(A)に示すように、各モータ581〜584が初期位置のときには、照明部からの光Cは、ルーバー551〜554へ角度αで入射し、光D1の方向に反射する。
図8(B)に示すように、各モータ581〜584が角度E回転したときには、照明部からの光Cは、ルーバー551〜554全体に角度βで入射し、光D2の方向に反射する。
図8(C)に示すように、モータ581、582が角度E回転し、モータ583、584が角度F回転したときには、照明部からの光Cは、上部のルーバー551、552に角度βで入射して光D2の方向に反射し、下部のルーバー553、554に角度γで入射して光D3の方向に反射する。
このように、本実施形態によれば、モータ581〜584の回転角度を変えるだけで、ルーバー551〜554への入射角度を、角度αから角度βにして、光を異なる方向(D1→D2)に反射させることができる。
また、モータ581、582の回転角度Eと、モータ583、584の回転角度Fを変えるだけで、照明部からの光Cは、上部のルーバー551、552と、下部のルーバー553、554の入射角度を、異なる角度(角度βと角度γ)で入射させ、光を異なる方向(D2、D3)に反射させることができる。
なお、ルーバーやモータの数を増やすことにより、反射光の方向をさらに細かに調節したり、各ルーバーで、複数の異なる角度に反射することができる。
また、モータによる電動調節の例で説明したが、手動で調節してもよい。
実施形態4,5において、反射面の向きは、0°より大きく45°以下が好ましく、0°より大きく60°以下が好ましい。
(第6実施形態)
図9は、第6実施形態の栽培用スクリーン装置650の模式図である。
第6実施形態の栽培用スクリーン装置650は、スクリーン651と、スクリーン641の一方の面に配置される遮光シート652と、スクリーン651と遮光シート652とを着脱自在に取り付ける面ファスナや両面テープなどの取付部材653とを備える。
図9(A)に示すように、遮光シート652が取り付けられているときには、一方側にのみ反射させることができる。
また、図9(B)に示すように、遮光シート652が外されているときには、両方側に反射させることができる。
(第7実施形態)
図10は、第7実施形態の栽培用スクリーン装置750の模式図である。
第7実施形態の栽培用スクリーン装置750は、長さの約分の2つの栽培用スクリーン装置750−1、750−2を縦に配置したものである。
図10(A)に示すように、2つの栽培用スクリーン装置750−1、750−2を両方とも降ろしているときには、上方、下方を共に光を反射させることができる。
図10(B)に示すように、栽培用スクリーン装置750−1を巻き上げておき、栽培用スクリーン装置750−2のみを降ろしているときには、下方のみ光を反射させ、より局所的に光の制御をすることができる。
(第8実施形態)
図11は、第8実施形態の栽培装置801の模式図である。
第8実施形態の栽培装置801は、栽培空間815の奥側に窓に対向配置された栽培用スクリーン装置850−1と、窓側に栽培用スクリーン装置850−2とを備えたものである。
図11(A)に示すように、昼間は、栽培用スクリーン装置850−1を下げ、栽培用スクリーン装置850−2を巻き上げておき、照明部830は、消しておく。この場合には、外光が窓805から植物に直接当たると共に、栽培用スクリーン装置850−1から反射した光も植物に当たる。
図11(B)に示すように、夜間は、栽培用スクリーン装置850−1、850−2を下げておき、照明部830は、点灯する。この場合には、照明部830からの光は、栽培用スクリーン装置850−1、850−2で反射して植物に当たる。
(第9実施形態)
図12は、第9実施形態の栽培装置910を上側Z2から見た状態において、各部材の配置を説明する図(図2に対応する図)である。
図13は、第9実施形態の栽培装置910を手前側Y1から見た断面図(図12の13−13断面図)である。
図14は、第9実施形態の栽培用スクリーン装置950の取り付け方法を説明する斜視図である。
なお、各図面において、各面ファスナの外形、厚さは、構成を分かりやすくするために、誇張して図示した。実際の各面ファスナの外形、厚さは、各部材間を使用上十分な強度で接合できる程度であればよい。
図12、図13に示すように、栽培装置910は、支柱970、栽培用スクリーン装置950を備える。
支柱970は、栽培用スクリーン装置950を支持するための部材である。支柱970は、1つの栽培用スクリーン装置950当たり、2つ設けられている。支柱970の材質は、限定されないが、例えば、光を透過する透明な樹脂製であってもよい。
支柱970は、天井12から下側Z1に向けて延びるように、天井12に固定されている。
図14に示すように、支柱970は、3つの面ファスナ970bを備える。
面ファスナ970bは、栽培用スクリーン装置950の取り付けに用いられる。3つの面ファスナ970bの設置位置は、後述する第1スクリーン961の3つの面ファスナ961b、又は第2スクリーン962の3つの面ファスナ962bに対応している。
なお、支柱970の大きさは、誇張して図示しており、実際には図示したものよりも十分に細い。このため、支柱970が、光を遮ることは殆んどない。また、支柱970の形態は、例えば、枠状でもよく、栽培装置910の床面に設置された形態でもよい。
さらに、支柱970は、栽培空間15内に面ファスナ970bを配置するための一形態である。例えば、面ファスナ970bは、栽培装置910の壁面等に設置してもよい。この形態の場合には、支柱970は、不要である。
図12、図13に示すように、栽培用スクリーン装置950の設置領域は、第1実施形態と同様である。つまり、栽培空間15の縁部に栽培用スクリーン装置950Aが設置され、また、照明部30間に栽培用スクリーン装置950Bが設置されている。
9つの栽培用スクリーン装置950の構成は、ほぼ同様である。
栽培用スクリーン装置950は、第1スクリーン961、第2スクリーン962を備える。
第1スクリーン961、第2スクリーン962の材質は、第1実施形態と同様である。なお、第1実施形態と同様に、栽培空間15の縁部に配置される第1スクリーン961、第2スクリーン962は、栽培空間15の内側の面(第1面)のみ反射シートを設ける。一方、照明部30間に配置される第1スクリーン961、第2スクリーン962は、両面(第1面及び第2面)に反射シートを設ける。
以下、図12に示す左下に設置された栽培用スクリーン装置950(950A)の形態を例に、説明する。
図14に示すように、第1スクリーン961、第2スクリーン962は、左側X1から右側X2に向かって、この順番で配置される。
第1スクリーン961、第2スクリーン962の外形は、ほぼ同様な大きさの長方形である。
第1スクリーン961は、2つの面ファスナ961a(接合部)、3つの面ファスナ961b(取り付け部)、2つの面ファスナ961c(保持部)を備える。
2つの面ファスナ961aは、第1スクリーン961及び第2スクリーン962を接続するためのものである。面ファスナ961aは、第1スクリーン961の面のうち裏面側(第2スクリーン962側)に設けられている。面ファスナ961aは、右側X2(第2スクリーン962側)の2つのコーナ部に設けられている。
3つの面ファスナ961bは、栽培用スクリーン装置950を支柱970に取り付けるためのものである。3つの面ファスナ961bは、第1スクリーン961の面のうち裏面側(奥側Y2)に設けられている。面ファスナ961bは、左側X1(第2スクリーン962とは異なる側)の2つのコーナ部と、左縁部の中央とに設けられている。
2つの面ファスナ961cは、後述するように、収穫時に利用するためのものである。面ファスナ961cは、第1スクリーン961の面のうち表面側(手前側Y1)に設けられている。面ファスナ961cは、第1スクリーン961の上縁部の中央、下縁部の中央にそれぞれ設けられている。
第2スクリーン962は、2つの面ファスナ962a(接合部)、3つの面ファスナ962b(取り付け部)、2つの面ファスナ962c(保持部)を備える。
2つの面ファスナ962aは、第1スクリーン961及び第2スクリーン962を接続するためのものである。面ファスナ962aは、第2スクリーン962の面のうち表面側(第1スクリーン961側)に設けられている。面ファスナ962aは、左側X1(第1スクリーン961側)の2つのコーナ部に設けられている。
3つの面ファスナ962bは、面ファスナ961bと同様に、栽培用スクリーン装置950を支柱970に取り付けるためのものである。面ファスナ962bは、第2スクリーン962の面のうち裏面側に設けられている。面ファスナ962bは、右側X2(第1スクリーン961とは異なる側)の2つのコーナ部と、右縁部の中央とに設けられている。
2つの面ファスナ962cは、面ファスナ961cと同様に、収穫時に利用するためのものである。面ファスナ962cは、第2スクリーン962の面のうち表面側に設けられている。面ファスナ962cは、第2スクリーン962の上縁部の中央、下縁部の中央にそれぞれ設けられている。
(設置方法)
栽培用スクリーン装置950の設置方法について説明する。
作業者は、以下の工程に従って、栽培用スクリーン装置950を栽培装置910に設置できる。
(1)図14(A)に示すように、第1スクリーン961の2つの面ファスナ961aと、第2スクリーン962の2つの面ファスナ962aとを接合する。面ファスナ961a,962aは、それぞれ第1スクリーン961のコーナ部、第2スクリーン962のコーナ部に設けられている。このため、第1スクリーン961、第2スクリーン962が接合した状態では、重なり部965(図14(B)参照)を有する。
(2)第1スクリーン961の3つの面ファスナ961b及び第2スクリーン962の3つの面ファスナ962bを、支柱970の6つの面ファスナ970bにそれぞれ接合する。
以上により、栽培用スクリーン装置950は、第1スクリーン961及び第2スクリーン962が接合された状態で、6か所(4つのコーナ部、左右の縁部の中央)の面ファスナ961b,962bによって、支柱970に取り付けられる。
第1スクリーン961、第2スクリーン962は、第1実施形態と同様に、反射面が照明光を反射可能に配置される。
また、第1スクリーン961、第2スクリーン962は、重なり部965を有するので、連結部分から光が漏れることがない。
なお、詳細な説明は省略するが、第1スクリーン961及び第2スクリーン962を支柱970から取り外す場合には、面ファスナ961b,962bと、支柱970の面ファスナ970bとを分離すればよいので、作業が簡単である。
(使用方法)
図15は、第9実施形態の栽培用スクリーン装置950の使用方法を説明する斜視図である。
図15(A)は、生長度合の確認作業時の使用方法を説明する図である。
図15(B)は、収穫時の使用方法を説明する図である。
(生長度合の確認作業時の使用方法)
図14(B)、図15(A)に示すように、鉛直方向Zの位置関係において、面ファスナ961a、面ファスナ962aは、重なり部965の両端で第1スクリーン961及び第2スクリーン962を接合した形態となる。このため、重なり部965の両端間の部分965aでは、第1スクリーン961、第2スクリーン962は、接合されていない。
このため、作業者は、植物Pの生長度合を確認したい場合には、第1スクリーン961の右縁部及び第2スクリーン962の左縁部を手で掴んで、左右に開けばよい。これにより、重なり部965のうち両端間の部分965aが開口する。
これにより、作業者は、第1スクリーン961及び第2スクリーン962が設置された状態のまま、生長度合の確認作業を容易に行うことができる。
なお、作業者は、確認作業が終わった場合には、第1スクリーン961、第2スクリーン962から手を離すことにより、第1スクリーン961、第2スクリーン962を重なった状態に戻すことができる。
(収穫時の使用方法)
図15(B)に示すように、作業者は、収穫時には、栽培用スクリーン装置950を以下のように変形すればよい。
(1)第1スクリーン961の下側Z1の面ファスナ961bと、支柱970の面ファスナ970bとを分離する。同様に、第2スクリーン962の下側Z1の面ファスナ962bと、支柱970の面ファスナ970bとを分離する。
(2)第1スクリーン961及び第2スクリーン962の下側Z1の領域を、中央を折り線として、上側Z2に折り返す。
(3)第1スクリーン961の2つの面ファスナ961c同士を接合する。同様に、第2スクリーン962の2つの面ファスナ962c同士を接合する。
以上により、2つの面ファスナ961c、2つの面ファスナ962cは、第1スクリーン961及び第2スクリーン962を、中央で折り返した状態で保持できる。第1スクリーン961及び第2スクリーン962の下側Z1が大きく開口しているので、作業者は、収穫時の作業がしやすい。
なお、作業者は、収穫作業が終わった場合には、2つの面ファスナ961cを分離し、かつ、2つの面ファスナ962cを分離した後、再度、下側Z1の面ファスナ961b,962bと、支柱970の面ファスナ970bとを接合すればよい。このように、第1スクリーン961及び第2スクリーン962を元に戻す作業は、容易である。
以上説明したように、本実施形態の栽培用スクリーン装置950は、2つの第1スクリーン961及び第2スクリーン962を重なり部965を有するように接合することにより、光漏れすることなく光を反射でき、また、生長度合の確認作業等が容易である。
なお、本実施形態の第1スクリーン961及び第2スクリーン962は、前述した実施形態のスクリーンに用いてよい。
例えば、第1スクリーン961及び第2スクリーン962を第1実施形態のスクリーンに適用すれば、スクリーンを巻き取ることなく、生長度合の確認、収穫等の作業を行うことができる。
また、第1スクリーン961及び第2スクリーン962を第2実施形態のスクリーンに適用すれば、スクリーンを折り畳むことなく、生長度合の確認、収穫等の作業を行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、後述する変形形態等のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
(1)実施形態において、栽培用スクリーン装置は、水耕栽培に用いられる例を示したが、これに限定されない。栽培用スクリーン装置は、土壌栽培に用いてもよく、また、屋外での栽培に用いてもよい。
(2)実施形態において、栽培空間は、壁、天井によって、仕切られる例を示したが、これに限定されない。栽培空間は、外部空間に連通した空間でもよい。この場合には、栽培装置は、壁、天井等を設けずに、例えばパイプ等によって骨組を構成すればよい。
(3)栽培用スクリーン装置は、地面に配置することも可能であり、その場合には、奥側を浮き上がらせるようにすればよい。
1 栽培設備
10,310,910 栽培装置
15 栽培空間
20,320
30 照明部
50,50A,50B,250,350,350A,350B,950,950A,950B 栽培用スクリーン装置
51,251 スクリーン
51b 反射シート
55 反射位置
60,260 スクリーン支持部
62 ローラ
260 スクリーン支持部
365 モータ
381 照度検出部
382,382a〜382d 高さ検出部
383 重量検出部
390 制御装置
392 制御部
961 第1スクリーン
面ファスナ 961a,961b,961c,962a,962b,962c,970b
962 第2スクリーン
965 重なり部
970 支柱

Claims (15)

  1. 光を反射する反射面を有するスクリーンと、
    前記スクリーンを、反射面が光を反射可能に配置された状態と、前記反射面が光を反射しないように退避した状態との間で、変形可能に支持するスクリーン支持部と、
    を備える栽培用スクリーン装置。
  2. 請求項1に記載の栽培用スクリーン装置において、
    前記スクリーン支持部は、
    前記スクリーンを巻き取るローラを備え、
    反射可能に配置した状態では、前記スクリーンを前記ローラから送り出された状態とし、
    退避した状態では、前記スクリーンを前記ローラに巻き取った状態とすること、
    を特徴とする栽培用スクリーン装置。
  3. 請求項1に記載の栽培用スクリーン装置において、
    前記スクリーン支持部は、
    前記スクリーンをカーテン状に吊るして支持し、
    反射可能に配置した状態では、前記スクリーンを展開した状態とし、
    退避した状態では、前記スクリーンを束ねた状態とすること、
    を特徴とする栽培用スクリーン装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の栽培用スクリーン装置を備え、
    上側から見た状態で、前記栽培用スクリーン装置は、栽培空間の縁部に配置されていること、
    を特徴とする栽培装置。
  5. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の栽培用スクリーン装置と、
    複数の照明部とを備え、
    前記栽培用スクリーン装置は、隣合う照明部の間に配置されていること、
    を特徴とする栽培装置。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の栽培装置において、
    前記栽培用スクリーン装置は、前記スクリーンを、反射面が光を反射可能に配置された状態と、前記反射面が光を反射しないように退避した状態との間で、変形駆動する駆動部を備え、
    植物に対する光の照度を検出する照度検出部と、
    前記照度検出部の出力に応じて、前記駆動部を制御して、前記スクリーンを変形駆動する制御部とを備えること、
    を特徴とする栽培装置。
  7. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の栽培用スクリーン装置において、
    前記スクリーンは、第1面と、前記第1面の反対側の面に配置される第2面とを備え、前記第1面及び前記第2面の両方が前記反射面であること、
    を特徴とする栽培用スクリーン装置。
  8. 請求項1から請求項3、請求項7のいずれかに記載の栽培用スクリーン装置において、
    前記反射面の一部又は全面の反射角度を調節する反射角度調節部を備えること、
    を特徴とする栽培用スクリーン装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の栽培用スクリーン装置において、
    前記スクリーンは、
    第1スクリーン、第2スクリーンと、
    前記第1スクリーン及び前記第2スクリーンを、重なり部を有するように、前記重なり部の両端で接合する接合部と、
    反射面が光を反射可能に配置された状態で、前記第1スクリーン及び前記第2スクリーンを設置領域に取り付ける取り付け部とを備え、
    前記重なり部のうち両端の前記接合部間の部分は、開口可能なこと、
    を特徴とする栽培用スクリーン装置。
  10. 請求項9に記載の栽培用スクリーン装置において、
    前記接合部は、前記第1スクリーン及び前記第2スクリーンを、分離可能に接合すること、
    を特徴とする栽培用スクリーン装置。
  11. 請求項9又は請求項10に記載の栽培用スクリーン装置において、
    前記第1スクリーン及び前記第2スクリーンを、折り返した状態で保持する保持部を備えること、
    を特徴とする栽培用スクリーン装置。
  12. 光を反射する反射面を有する第1スクリーン、第2スクリーンと、
    前記第1スクリーン及び前記第2スクリーンを、重なり部を有するように、前記重なり部の両端で接合する接合部と、
    反射面が光を反射可能に配置された状態で、前記第1スクリーン及び前記第2スクリーンを設置領域に取り付ける取り付け部とを備え、
    前記重なり部のうち両端の前記接合部間の部分は、開口可能なこと、
    を特徴とする栽培用スクリーン装置。
  13. 請求項12に記載の栽培用スクリーン装置において、
    前記接合部は、前記第1スクリーン及び前記第2スクリーンを、分離可能に接合すること、
    を特徴とする栽培用スクリーン装置。
  14. 請求項12又は請求項13に記載の栽培用スクリーン装置において、
    前記第1スクリーン及び前記第2スクリーンを、折り返した状態で保持する保持部を備えること、
    を特徴とする栽培用スクリーン装置。
  15. 請求項12から請求項14のいずれかに記載の栽培用スクリーン装置において、
    前記第1スクリーン及び前記第2スクリーンは、第1面と、前記第1面の反対側の面に配置される第2面とを備え、前記第1面及び前記第2面の両方が前記反射面であること、
    を特徴とする栽培用スクリーン装置。
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