JP6922228B2 - 液体を吐出する装置 - Google Patents

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本発明は、液体を吐出する装置に関する。
産業用インクジェット記録装置に使用されるインクとして、溶剤に溶けにくい顔料系成分を用いた顔料系インクがある。顔料系インクでは顔料が沈殿しやすく、均一な濃度のインクを記録ヘッドに供給できず、インクの濃い部分がノズル詰まりを発生させ、画質に不具合が発生する恐れがある。そのため、これを防止するために、大容量カートリッジとこれよりも小容量の別容器との間でインクを複数回往復移動させることで攪拌を行い、インク濃度を均一にする攪拌方法が知られている。
例えば特許文献1には、インク収容体内部のインクの成分の沈降を防止するために、全てのインクを移動させずにインクの一部を何度も2つの容器間で往復移動させる攪拌シーケンスを用いることを開示している。これにより、従来はインク収容体の容量よりも大きな容量を備える必要のあった別容器を小型化することができる。
しかし、従来の液体攪拌装置では、カートリッジと別容器の間でインクを往復させる動力を得るために、吐出能力が低くて可動寿命の短い可逆式のポンプを両容器の間に設置しなくてはならなかった。これでは、長い可動寿命と高い吐出能力が求められる産業用インクジェット記録装置では、ポンプの交換が必要になったり、攪拌能力が不足したりするという問題があった。
本発明は、従来よりも攪拌能力の高い液体を吐出する装置を提供することを課題とする。
この課題を解決するため、液体を吐出するヘッドと、前記ヘッドに供給する液体を収容可能な液体収容部と、前記液体収容部に連通し、流入口及び流出口を有する不可逆式ポンプと、第1ポートが前記不可逆式ポンプの前記流入口に接続され、第2ポートが前記液体収容部に接続される第1三方弁と、第3ポートが前記不可逆式ポンプの前記流出口に接続され、第4ポートが前記液体収容部に接続される第2三方弁と、を備え、前記第1三方弁及び前記第2三方弁を開閉制御して前記第4ポートを閉塞し、かつ、前記不可逆式ポンプを駆動することによって、前記第2ポート、前記第1三方弁、前記第1ポート、不可逆式ポンプ、前記第3ポート、前記第2三方弁の経路で空気流れを作って前記液体収容部を減圧し、前記第1三方弁及び前記第2三方弁を開閉制御して前記第2ポートを閉塞し、かつ、前記不可逆式ポンプを駆動することによって、前記第1三方弁、前記第1ポート、前記不可逆式ポンプ、前記第3ポート、前記第2三方弁、前記第4ポートの経路で空気流れを作って前記液体収容部を加圧することを特徴とする液体を吐出する装置を提案する。
可逆式ポンプよりも吐出能力の高い不可逆式ポンプによって、液体収容部を加圧・減圧させることにより、1本の送液経路内での液体の往復動作による攪拌を従来よりも高い流量で実行できる。
液滴を吐出する記録ヘッドを備え、記録媒体に画像を形成する画像形成装置の概略図である。 画像形成手段の概略を示す平面図である。 第1実施形態に係る液体攪拌装置の概略図である。 インクを往復移動させるための真空ポンプと三方弁の制御方法を示すフローチャートである。 減圧経路Aと加圧経路Bを示す部分拡大図である。 第2実施形態に係る液体攪拌装置の概略図である。 第3実施形態に係る液体攪拌装置の概略図である。 第4実施形態に係る液体攪拌装置の概略図である。 インク攪拌時の別容器内の圧力制御方法を示す図である。 第5実施形態に係る液体攪拌装置の概略図である。 別容器からカートリッジにインクを戻す動作を示す図である。 第6実施形態に係る液体攪拌装置の概略図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、液滴を吐出する記録ヘッドを備え、記録媒体に画像を形成する画像形成装置の概略図である。図1に示すように、画像形成装置100は、搬入手段10と、前処理手段20と、乾燥手段30と、画像形成手段40と、後処理手段50と、搬出手段60と、インク保持・供給手段70と、ヘッド維持回復手段80と、制御手段90とを有する。
記録媒体であるロール紙Mdはロール状に巻かれ、切断可能なミシン目が所定間隔で形成された連続紙(連続紙、連続帳票)である。
搬入手段10はロール紙Mdを搬入し、前処理手段20へと送る。前処理手段20は送られたロール紙Mdの表面を前処理して乾燥手段30へと送り、乾燥手段30はロール紙Mdの表面を乾燥したあと、画像形成手段40へと送る。
画像形成手段40は記録媒体に画像を形成する手段である。画像形成手段40の記録ヘッドは、前処理と乾燥が行われたロール紙Mdの表面に液滴(以下、インクという。)を吐出することにより、画像を形成する。
インク保持・供給手段70は、インクを攪拌して濃度を均一化し、画像形成手段40の記録ヘッドに供給する。
画像形成後のロール紙Mdは後処理手段50へと送られる。後処理手段50は画像が形成されたロール紙Mdを後処理したあと搬出手段60へと送り、搬出手段60はロール紙Mdを巻き取る。以上の一連の動作は、制御手段90によって制御される。
なお、本実施形態において、記録媒体はロール紙に限定されない。カット紙、普通紙、上質紙、薄紙、厚紙、及び記録紙、並びにOHPシート、合成樹脂フィルム、金属薄膜、及びその他表面にインク等で画像を形成することができるものを含む。
図2は画像形成手段の概略を示す平面図である。図2に示すように、本実施形態では、画像形成手段40にフルライン型の記録ヘッドを用いている。画像形成手段40には、記録媒体であるロール紙Mdの搬送方向Xmの上流側から、4つの記録ヘッド40K、40C、40M及び40Yが配置されている。記録ヘッドにおけるK、C,M、Yの添え字は、各々ブラック、シアン、マゼンダ、イエローの色を示す。なお、K、C,M、Yの色順は、図2に限るものではなく、他の並び順であっても構わない。また、記録ヘッドは、グリーン、レッド、ライトシアン及び/又はその他の色であってもよいし、単色(例えば、ブラックのみ)であってもよい。
ここで、ブラック(K)の記録ヘッド40Kには、ロール紙Mdの搬送方向Xmと直行する方向に4つのヘッドユニット40K−1、40K−2、40K−3及び40K−4が千鳥状に配置されている。これにより、記録ヘッド40Kは、ロール紙Mdの画像形成領域(印刷領域)の全域にブラック(K)画像を形成できる。なお、他の記録ヘッド40C、40M及び40Yの構成は、ブラック(K)の記録ヘッド40Kの構成と同様である。
液体吐出ヘッドとしての4つの記録ヘッド40K、40C、40M及び40Yに他の機能部品、機構が一体化した液体吐出に関連する部品の集合体が液体吐出ユニットである。また液体吐出ヘッドを駆動させて液体を吐出させる装置が液体を吐出する装置である。
次に、インク保持・供給手段70内にある液体攪拌装置について説明する。
図3は、第1実施形態に係る液体攪拌装置の概略図である。本実施形態に係る液体攪拌装置1は、プリンタ装置等のインクを使用する装置のインクを収容するカートリッジ内の液体(インク)を攪拌して濃度を均一にする攪拌装置である。
図3に示すように、液体攪拌装置1は、インク(液体)を収容し且つ着脱可能な第1液体収容部であるカートリッジ101と、液体を収容可能な容量がカートリッジ101よりも小さい第2液体収容部である別容器102と、それら2つの容器(カートリッジ101と別容器102)を連通する送液経路としての流路114と、流路114を閉塞又は開放可能な送液弁103とを備える。ここで、送液ユニット201は、カートリッジ101と、送液弁103と、別容器102とで構成されている。液体攪拌装置1の別容器102は容器内の液体量を検知する検知手段104を備えている。また、液体攪拌装置1は、別容器102内に連通する不可逆式ポンプとしての真空ポンプ105と、真空ポンプ105及び送液弁103の動作を制御する制御手段115とを備えている。また、液体攪拌装置1は、各々が独立動作する第1三方弁106及び第2三方弁107と、別容器102の圧力を検出する圧力検出手段としての圧力検出センサ108とをさらに備えている。ここで、圧力ユニット202は、不可逆式の真空ポンプ105と、第1三方弁106及び第2三方弁107と、圧力ユニット202を形成する流路及び圧力検出センサ108とを備える。制御手段115は、真空ポンプ105を制御して別容器102を加圧又は減圧することで、送液ユニット201のカートリッジ101と別容器102との間で流路114を介して液体を往復移動させることができる。可逆式ポンプよりも吐出能力の高い不可逆式の真空ポンプ105によって、カートリッジ101と連通している別容器102内を加圧・減圧させることにより、流路114内でのインクの往復動作による攪拌を従来よりも高い流量で実行できる。圧力ユニット202では、別容器102を減圧するための減圧経路Aと、加圧するための加圧経路Bが形成される。
なお、流路として可撓性のチューブ、又は樹脂製又は金属製のパイプを使用してもよい。この真空ポンプ105はダイヤフラム式の真空ポンプであって、インクの流れ方向を変える可逆動作はできないが、駆動時間の制御によりインクの流量を変えることができ、インク吐出量と耐久性の点で可逆式ポンプよりも優れている。
検知手段104は、インク液面の高さを検出するレベルセンサであり、別容器102の上部に設けられている。検知手段104は、別容器102内のインク量上限の検出に用いられる。また、検知手段104は、検出したインク液面の高さより、別容器102内のインク量を算出できるように構成されてもよい。なお、検知手段104として、例えば静電容量式のレベルセンサを用いることができる。
制御手段115は、コンピュータを含んで構成されている。制御手段115は、圧力検出センサ108や真空ポンプ105の駆動量から別容器102の内容量を算出し、不可逆式の真空ポンプ105の駆動量を制御する。すなわち制御手段115は、2つの容器間のインク移動量を別容器102の容量の上限を超えず、かつ別容器102を完全に空状態にしない量に制御する。
また、制御手段115は、真空ポンプ105及び圧力ユニット202によって最後に流路114で液体を往復移動させた日時(攪拌日時)と液体量(移動回数)を記憶し、最後の攪拌日時からの経過時間を算出し、所定の時間経過後に再び液体の往復移動を行う。これにより、定期的に液体を攪拌して、液体の濃度を均一な状態を維持できる。
別容器102の下流には流路135が接続しており、その流路135はサブタンク133と接続している。サブタンク133には流路136も接続しており、マニホールド134と接続している。マニホールド134は流路137により記録ヘッド40と接続されている。
別容器102とサブタンク133とを連通する流路135には遮断弁132が設けられ、遮断弁132を閉じることにより、マニホールド134及び記録ヘッド40へ攪拌の影響を及ぼさない。また、流路135は、別容器102から下流側にインクを送液するための第2ポンプ122を備える。
次に、図4を用いてインクを往復移動させるための真空ポンプと三方弁の制御方法を説明する。
先ず、図3に示す液体攪拌装置1において、制御手段115によって送液弁103を閉塞し、第1三方弁106及び第2三方弁107によって減圧経路Aを形成する(S1)。次いで、制御手段115によって真空ポンプ105を駆動して、開放したポートから排気することで別容器102内を減圧する(S2)。次いで、圧力検出センサ108で所定負圧を計測したら、制御手段115によって送液弁103を開放し、真空ポンプ105の駆動を停止する(S3)。これにより、カートリッジ101から別容器102へインクを引き込むことができる。次に、送液弁103の開放後一定時間が経過したら又は別容器102に設けられた検知手段104が上限のインク量を検出したら、制御手段115によって送液弁103を閉塞する(S4)。次いで、制御手段115によって送液弁103を閉塞し、第1三方弁106及び第2三方弁107によって加圧経路Bを形成する(S5)。次いで、制御手段115によって真空ポンプ105を駆動し、別容器102内を加圧する(S6)。次いで、圧力検出センサ108で所定正圧を計測したら、制御手段115によって送液弁103を開放し、真空ポンプ105の駆動を停止する(S7)。これにより、別容器102からカートリッジ101へインクを引き込むことが可能となる。最後に、送液弁103の開放後一定時間が経過したら、制御手段115によって送液弁103を閉塞する(S8)。ここまでの動作が、カートリッジ101と別容器102の間のインクの1往復である。
次に、図5を用いて減圧経路Aと加圧経路Bの形成方法を説明する。図5(a)は減圧経路Aを示す部分拡大図、図5(b)は加圧経路Bを示す部分拡大図である。
図5(a)において、第1三方弁106はポート106a(第1ポート),106b(第2ポート),106cを有し、第2三方弁107はポート107a(第3ポート),107b(第4ポート),107cを有する。第1三方弁106は、制御手段115からの信号によりポート106a,106bを開放し、ポート106cを閉塞する。第2三方弁107は、制御手段115からの信号によりポート107a,107cを開放し、ポート107bを閉塞する。そして、制御手段115によって真空ポンプ105を駆動させ、矢印で示すように経路内の空気を排出する。このとき、ポート106cの閉塞によって空気はポート106cから外部へ漏れず、ポート107bの閉塞によって、図中点線で示す経路Xには空気が流れない。最終的に、空気はポート107cを通して外部へ排出され、経路内及び別容器102が減圧される。
図5(b)において、第1三方弁106は、制御手段115からの信号によりポート106a,106cを開放し、ポート106bを閉塞する。第2三方弁107は、制御手段115からの信号によりポート107a,107bを開放し、ポート107cを閉塞する。そして、制御手段115によって真空ポンプ105を駆動させ、矢印で示す空気流れを経路内で作り、別容器102へ送る。このとき、ポート106bの閉塞によって図中点線で示す経路Yには空気が流れず、ポート106cの開放によってポート106cから空気が取り込まれる。また、ポート107cの閉塞によって、空気はポート107cから外部へ漏れない。最終的に、空気はポート106cを通して外部から吸入されて経路内及び別容器102へ送られ、経路内及び別容器102が加圧される。
真空ポンプ105は、液体を吐出する記録ヘッド40に供給する液体を収容可能な液体収容部である別容器102(図3)に連通し、流入口105a及び流出口105bを有している。第1三方弁106及び第2三方弁107の一方のポート106a及びポート107aが、真空ポンプ105の流入口105a及び流出口105bの各々に接続され、他方のポート106b及びポート107bが別容器102にそれぞれ接続されている。制御手段115は、第1三方弁106及び第2三方弁107を開閉制御して真空ポンプ105を駆動することによって、別容器102を加圧又は減圧する。
インクの移動回数は、最後の攪拌日時からの経過時間(放置時間)などから、制御手段115により定められてもよい。定められた移動回数分インクの往復移動を行った後、制御手段115は攪拌日時とその移動回数とを記憶する。以上でインクの攪拌は終了する。
図6は、第2実施形態に係る液体攪拌装置の概略図である。図6において、図3と同一物には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
図6に示すように、この液体攪拌装置1のカートリッジ101は記録媒体109を備えている。そして、液体攪拌装置1に備えられた記録手段が、カートリッジ101に収められているインク種類と、最後に攪拌が行われた日時などの情報をこの記録媒体109に記録する。そして、制御手段115により、インク種類と日時などの情報に応じてインクの往復回数と頻度を制御する。この構成によれば、カートリッジ101に収められているインク種類に応じて最も適切な攪拌動作を実施することが可能となる。
また、液体攪拌装置1に備えられた記録手段が、最後に攪拌が行われた日時と、カートリッジ101に収められているインク量などの情報をこの記録媒体109に記録してもよい。これにより、ユーザがカートリッジ101を装置から外してしまった場合や前回の攪拌実施後から装置が長く起動されていなかった場合でも、カートリッジ101を最後に攪拌した日時を管理できる。よって、その期間に応じて適切なインク攪拌を実施することで、インクの濃度偏りによる品質低下を防ぐことが可能となる。
図7は、第3実施形態に係る液体攪拌装置の概略図である。図7において、図3と同一物には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
図7に示すように、別容器102は、検知手段104よりも少ない液体量であって空ではない状態の液体量を検知する第2検知手段110を備えている。そして、検知手段104と第2検知手段110からの検知結果に基づいて流路114において一度に送る液体量を制御する。具体的には、この液体攪拌装置1は、インク攪拌時に、検知手段104と第2検知手段110で検知された2つの液体量(液面)の差分だけカートリッジ101と別容器102の間で一度に送る。この構成によれば、図3で示したような圧力検出センサ108や真空ポンプ105の駆動量から別容器102の内容量を算出して制御する構成とは異なり、別容器102に実際に入っている液体量を検知するため、実測によって液体の移動量をより正確に制御できる。
図8は、第4実施形態に係る液体攪拌装置の概略図である。図8において、図7と同一物には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
図7に示すように、この液体攪拌装置1は、装置に着脱可能な複数のカートリッジ101,111,・・・1n1と、これらカートリッジにそれぞれ対応した複数の送液弁103,113,・・・1n3を備えている。この構成によれば、例えばカートリッジ101のインクが切れたときには、カートリッジ111を用いることができる。このようにして、カートリッジを切り替えながらインクを使用するため、カートリッジ交換時に生じる装置のダウンタイムを削減することができる。
また、別容器102を介して、複数のカートリッジ101,111,・・・1n1の間でインクを移動させてもよい。例えばカートリッジ101のインクが切れたときには、カートリッジ111のインクを別容器102を介してカートリッジ101に補充することができる。これにより、より攪拌力の大きい攪拌シーケンスが使用可能となる。
図9は、インク攪拌時の別容器内の圧力制御方法を示す図である。図9(a)は経過時間と別容器102の内圧の関係を示す図であり、図9(b)は経過時間とポンプ駆動のON/OFFの関係を示す図である。
前述した図3,6〜8の液体攪拌装置1において、図9に示すような圧力制御を実施しながらインク攪拌を行ってもよい。具体的には、インクの往復動作を実施中に、図9(a)に示すように別容器102の内圧が一定範囲内(本例では、−30〜−50(任意単位)の範囲)に維持されるように、図9(b)に示すように真空ポンプ105の駆動のON/OFFを所定時間毎(本例では、1(任意単位)毎)に切り替える。このようにして、別容器102とカートリッジ101の間で送液を実施する際に、真空ポンプ105の駆動による減圧と真空ポンプ105の駆動停止による加圧を繰り返すことで、別容器102内の圧力値が所定の範囲内で推移する。この構成によれば、別容器102内部の圧力を一定範囲内にすることで、送液速度を高い値に保ちながら安定させ、攪拌効率を上げることが可能となる。
図10は、第5実施形態に係る液体攪拌装置の概略図である。
図10に示すように、液体攪拌装置1は、カートリッジ101と、カートリッジ101よりも容量の小さい別容器102と、それら2つの容器(カートリッジ101と別容器102)を連通する送液経路としての流路114と、別容器102に接続した大気開放弁124とを備える。また、液体攪拌装置1は、流路114に配置された可逆式ポンプ121と、制御手段115と、第2ポンプ122とを備える。別容器102の外側には、別容器102の上下に接続し且つ別容器102の内壁よりも高い撥水性を有する液体検知用経路123が設けられている。液体検知用経路123は、容器内の液体量を検知する検知手段104と、これよりも低い位置で別容器102が空ではない状態の液体量を検知する第2検知手段110とを備えている。これら検知手段は光学式透過型センサであり、これにより検知手段はインクと非接触でインク液面を検知することができる。可逆式ポンプ121は2つの容器の間で送液する動力を供給する。第2ポンプ122は、攪拌された均一な濃度のインクを記録ヘッド40に供給するために使用される。
別容器102に備えられた液体検知用経路123の内部もインクで満たされており、その液面は別容器102内の液面と同じ高さに保たれている。すなわち、別容器102に接続した大気開放弁124により、別容器102の内圧は外気の圧力と等しくなっている。また、大気開放弁124は、カートリッジ101の着脱の際に混入した空気を排出する。検知手段104は液体検知用経路123の上方に備えられており、この高さで容器内にインクが満たされているかどうかを検知している。第2検知手段110は液体検知用経路123の下方に備えられており、別容器102内のインクをカートリッジ101に戻すときに使用される。
カートリッジ101と別容器102との間でインクを往復移動させるために、流路114には可逆式ポンプ121が設けられ、可逆式ポンプ121には制御手段115が接続している。可逆式ポンプ121は、制御手段115からの信号によって流路内を流れるインクの流量と流れ方向とを変えることができる。
カートリッジ101から別容器102にインクを移す時には、制御手段115が、カートリッジ101から別容器102に液送するように可逆式ポンプ121の流れ方向を制御する。そして、可逆式ポンプ121を稼働してインクを送る。次いで、別容器102の液体検知用経路123に設けられた検知手段104が上限のインク量を検出した時点で、制御手段115は可逆式ポンプ121を停止し、インクの送液を止める。次に、制御手段115は、別容器102からカートリッジ101へ送液するように可逆式ポンプ121の流れ方向を変更した後、可逆式ポンプ121を稼働する。そして、別容器102の液体検知用経路123に設けられた第2検知手段110が下限のインク量を検出した時点で、制御手段115は可逆式ポンプ121を停止し、インクの送液を止める。ここまでの動作がインクの1往復である。
図11は、別容器からカートリッジにインクを戻す動作を示す図である。
図11に示すように、攪拌動作の復路では、制御手段115により、可逆式ポンプ121を逆転させて矢印で示すように別容器102からカートリッジ101にインクを戻す動作を行う。可逆式ポンプ121の稼働に伴い別容器102内のインク液面が下がって行き、同時に液体検知用経路123内のインク液面も下がる。
このとき、従来の液体攪拌装置では、インクを移動させる別容器にインクの変質や外気の進入を抑制するために、非接触のセンサを用いて移動させたインクの液面を検知しているが、表面張力(濡れ性)の低いインクの場合、別容器102内のインクは内壁に貼り付いて残ってしまう。また、検知手段として接触式のセンサを用いた場合も、検知部分にインクが残るなどして誤検知が生じることがある。通常の印字動作においてインクを使用するときには液面の下がる速度が遅く、問題は生じないが、攪拌動作では液面の変動速度が速いため、センサの高い応答性が必要である。従来の装置では、インクが容器壁面に残っていると、インクをカートリッジに戻す動作において液面が下がってもセンサがONのままになってしまうため、ポンプが動作し続けてしまい、カートリッジに気泡を送り込んでしまう恐れがある。
しかしながら、本実施形態では液体検知用経路123は、別容器102の内壁よりも高い撥水性を有するため、インクが壁面に残らず、検出手段による液面検知の応答性を向上させることができる。また、液体検知用経路123に検出手段としての光学式透過型センサを備え、光学式透過型センサにより液面を検知することで、非接触で正確な液面検知が可能である。
ここで、液体検知用経路123は、別容器102の内壁よりもインクに対する撥水性が高い素材、例えばフッ素チューブなどの素材で構成されると望ましい。これにより、インクを別容器102からカートリッジ101に戻す復路の攪拌動作において、別容器102内のインク液面の下降速度と、細い液体検知用経路123内のインク液面の下降速度を同程度にすることができる。よって、正確な液面検知が可能である。
また、撥水性が高い素材で構成される液体検知用経路123と、この経路内の液面を光学式透過型センサによって検知する構成は、図3〜8に示される液体攪拌装置1に適用することも可能である。これにより、インク液面を検知する際の応答性を向上させることができるとともに、液面を非接触で正確に検知することができる。
図12は、第6実施形態に係る液体攪拌装置の概略図である。図12において、図10,11と同一物には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
図12に示すように、液体攪拌装置1の別容器102は、液体検知用経路123と、容器内の液体量を検知する検知手段104と、これよりも低い位置で別容器102が空ではない状態の液体量を検知する第2検知手段110と、検知手段104及び第2検知手段110の間で液体量を検知する第3検知手段125を備えている。図12は、インクを別容器102からカートリッジ101に戻す復路の攪拌動作を示している。このように検知手段を3段に増設することで細かい液面検知が可能となるため、カートリッジ101内のインク残量が少ない場合には、一回のインク移動量を少なくすることができる。すなわち、別容器102とカートリッジ101の間で往復させる液体量を、カートリッジ101内の液体残量に応じて変動させてもよい。
本例では、検知手段104で検知された上限のインク量から始めて、インクを別容器102からカートリッジ101に戻し、インク液面が第3検出手段125で検知されたときに復路の攪拌動作を終了させる。すなわち、液体攪拌装置1は、インク攪拌時に、検知手段104と第3検出手段125で検知する2つの液体量(液面)の差分をカートリッジ101と別容器102の間で一度に送る。これにより、インク残量が少なくても空気を吸い込むことなく攪拌を行うことが可能となる。また、カートリッジ101のインク残量が少ない状態で攪拌動作を行うことでエンドを検知してしまい、攪拌動作を行えなくなってしまうこともない。
本実施形態における、撥水性が高い素材で構成される液体検知用経路123と、この経路内の液面を3段に配置された光学式透過型センサによって検知する構成は、図3〜8に示される液体攪拌装置1に適用することも可能である。
以上のように、本発明によれば、可逆式ポンプよりも吐出能力の高い不可逆式の真空ポンプ105によって、カートリッジ101と連通している別容器102内を加圧・減圧させることにより、流路114内でのインクの往復動作による攪拌を従来よりも高い流量で実行できる。攪拌時間を増大させずに、攪拌能力を高められる。
プリンタ、ファクシミリ、複写機、プロッタ、これらの機能を併せ持つ複合機等の画像形成装置として、例えばインク滴(液滴)を吐出する記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置(インクジェット記録装置)が知られている。このようなインクジェット記録装置は、記録ヘッドのノズルからインク滴を記録材に吐出して、画像形成(記録、印字、印写、印刷も同義であり、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与する行為(単に液滴を媒体に着弾させる液滴吐出ないし液体吐出と称されるもの)を含み、2次元画像だけでなく、3次元画像(立体画像)を対象とする)を行うものである。また、記録ヘッドとして用いられる液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)は、ノズルから液体を吐出・噴射する機能部品であり、圧電アクチュエータ等により振動板を変位させ液室内の体積を変化させて圧力を高め、液滴を吐出させる圧電型ヘッドや、通電によって発熱する発熱体を液室内に設けて、発熱体により生じる気泡によって液室内の圧力を高め、液滴を吐出するサーマル型ヘッドが知られている。
なお、本願において、「記録材」の材質は紙に限定されず、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等も含み、液滴が付着されるものであれば、記録媒体、用紙、記録紙等と称されるものを含む総称として「記録材」なる用語を用いている。また液体吐出ヘッドから吐出される「液体」は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温常圧下において、又は加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下になるものであることが好ましい。より具体的には、「液体」は、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、等を含む溶液、懸濁液、乳濁液等であり、これらは例えばインクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。「液体吐出ユニット」は、液体吐出ヘッドに他の機能部品、機構が一体化した液体吐出に関連する部品の集合体であり、例えばキャリッジ、ヘッドタンク、液体供給機構、維持回復機構の少なくとも一つを含んで構成される。また「液体を吐出する装置」は液体吐出ヘッドを駆動させて液体を吐出させる装置である。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれ、画像形成装置のほかに立体造形装置、処理液塗布装置、噴射造粒装置等がある。
1 液体攪拌装置
101 カートリッジ(第1液体収容部)
102 別容器(第2液体収容部)
103 送液弁
104 検知手段
105 真空ポンプ(不可逆式ポンプ)
114 流路(送液経路)
115 制御手段
202 圧力ユニット
特開2016−20089号公報

Claims (1)

  1. 液体を吐出するヘッドと、
    前記ヘッドに供給する液体を収容可能な液体収容部と、
    前記液体収容部に連通し、流入口及び流出口を有する不可逆式ポンプと、
    第1ポートが前記不可逆式ポンプの前記流入口に接続され、第2ポートが前記液体収容部に接続される第1三方弁と、
    第3ポートが前記不可逆式ポンプの前記流出口に接続され、第4ポートが前記液体収容部に接続される第2三方弁と、
    を備え、
    前記第1三方弁及び前記第2三方弁を開閉制御して前記第4ポートを閉塞し、かつ、前記不可逆式ポンプを駆動することによって、前記第2ポート、前記第1三方弁、前記第1ポート、不可逆式ポンプ、前記第3ポート、前記第2三方弁の経路で空気流れを作って前記液体収容部を減圧し、前記第1三方弁及び前記第2三方弁を開閉制御して前記第2ポートを閉塞し、かつ、前記不可逆式ポンプを駆動することによって、前記第1三方弁、前記第1ポート、前記不可逆式ポンプ、前記第3ポート、前記第2三方弁、前記第4ポートの経路で空気流れを作って前記液体収容部を加圧することを特徴とする液体を吐出する装置。
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