JP6921486B2 - 固体撮像素子 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の光電変換素子が二次元状に配列されたCMOSイメージセンサー、CCDイメージセンサーなどの固体撮像素子に関する。
固体撮像素子は、光を吸収して電荷を発生するCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)タイプもしくはCCD(Charge-Coupled Device)タイプの光電変換素子を二次元的に配列し、発生した電荷を外部へ電気信号として転送するものである。固体撮像素子は、テレビカメラ、デジタルスチルカメラなどに広く用いられている。
固体撮像素子上の光電変換素子は、一般的に、pn接合によるシリコンフォトダイオードで形成される。逆方向電圧を加えたpn接合に光が照射されると、空乏層内で発生した電子は、空乏層中でドリフトし、n型領域に達する。固体撮像素子では、各画素のフォトダイオードのn型領域で蓄積された電子を、信号電荷として読み出すことで撮像データを得ることができる。
光電変換素子に入射した光の強度は、光子が半導体中で吸収され、電子−正孔対を生成するため、内部に進むに従い急激に減衰していく。吸収の割合は光吸収係数に依存し、長波長の光ほど同じ距離を浸透した時の吸収の割合が少ない。そのため、波長が長い赤色光が半導体内で吸収されず赤色感度が低下する問題があった。
特許文献1には、光電変換素子を透過した赤外線を再利用するため、光電変換素子の裏面に金属反射鏡兼裏面電極が形成されている固体撮像素子が開示されている。
一方、特許文献2には、半導体基板の裏面に凹面反射鏡を形成することで、半導体基板を通過した赤色光を効率よく光電変換素子に再入射できる構造の固体撮像素子が開示されている。
特開平10−173998号公報 特開2011−119484号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、形成された金属反射鏡は平面であるため反射する光の角度を制御できず、効率よく光電変換素子に再入射できないという問題があった。また、特許文献2に記載の発明では、基板の表裏両面に機能性素子を形成する必要がある。このため、表面素子形成後に裏面素子を形成する際、もしくは両面への素子形成後パッケージングを行う際に、ステージ上に基板を直接置くことが不可能になる等、基板ハンドリングが困難になるという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するために提案されるものであり、固体撮像素子における赤色光の感度低下を防止し、かつ、製造時の基板ハンドリングが容易である固体撮像素子を得ることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る固体撮像素子は、支持基板と、前記支持基板上に形成された、二次元状に配列された複数の光電変換素子を有する半導体層と、前記支持基板と前記半導体層との間に設けられた光反射構造と、を備え、
前記光反射構造は、前記半導体層側に平面を有する複数の半球を有する光透過層、前記光透過層の複数の前記半球の表面を一体に覆う反射金属及び前記反射金属とは異なる材料で形成された平坦化層を有し、かつ前記光反射構造は、前記光電変換素子の下部に位置し、前記半球のそれぞれが複数の前記光電変換素子に対応して複数配列されていることを特徴とする。
本発明の固体撮像素子によれば、固体撮像素子における赤色光の感度低下を防止し、かつ、固体撮像素子製造時の基板ハンドリングを容易とすることができる。
本発明の一実施形態に係る固体撮像素子の概略構造の一例を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態に係る固体撮像素子の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態に係る固体撮像素子の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態に係る固体撮像素子の製造工程を説明するための平面図である。 本発明の一実施形態に係る固体撮像素子の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態に係る固体撮像素子の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態に係る固体撮像素子の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態に係る固体撮像素子の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態に係る固体撮像素子の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態に係る固体撮像素子の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態に係る固体撮像素子の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態に係る固体撮像素子の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態に係る固体撮像素子の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の実施例で製造した固体撮像素子の効果を説明するための模式図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、本発明は以下に説明する構成に限定されるものではない。
(固体撮像素子の構造)
図1は、本発明の一実施形態である固体撮像素子の概略構造の一例を説明するための断面図である。図1に示すように、本実施形態の固体撮像素子は、支持基板10と、二次元状に配列された複数の光電変換素子21を有する半導体層20と、半球形状の光透過層11、光透過層11を覆う反射金属12及び平坦化層13を有する光反射構造14と、を備えている。光反射構造14は、光電変換素子21の下部に位置し、半導体層20の表面に二次元配置された複数の光電変換素子21に対応して複数配列されている。
また、本実施形態の固体撮像素子は、光電変換素子21上に設けられた層間絶縁層22と、層間絶縁層22内に配置された配線23と、層間絶縁層22上に設けられたカラーフィルタ24と、カラーフィルタ24上に設けられたマイクロレンズ25を備えている。なお、本実施形態では、固体撮像素子の支持基板10側を下、マイクロレンズ25側を上として説明する。
(支持基板)
支持基板10は、例えば石英又はシリコンを含むことが好ましい。具体的には、支持基板10としては、例えば石英基板又はp型もしくはn型のシリコン基板が用いられることが好ましい。
(光反射構造)
光反射構造14を構成する光透過層11は、半導体層20側に平面を有するように配置された半球形状を有している。光透過層11は、光反射構造14にて反射した入射光を反射金属12で反射させて、光電変換素子21の中心部に集光させるための層である。
光透過層11は、可視光に対し透明性を有し、後の半導体プロセスで用いる高温環境に対して耐性がある、非ドープ型窒化シリコン又は非ドープ型酸化シリコン等の材料により形成されることが好ましい。
光反射構造14を構成する反射金属12は、光反射構造14への入射光を効率よく反射して光電変換素子21に集光するために設けられる。
反射金属12は、アルミニウム、銀、クロム、タンタル、タングステン、チタンおよびそれら合金等の、高い反射率を有する金属薄膜により形成されることが好ましい。また、反射金属12は、固体撮像素子の製造工程で高温に晒されるため、少なくとも500℃以上600℃以下の熱処理によって溶融しない耐熱性の高い材料により形成されることが好ましい。
光反射構造14を構成する平坦化層13は、光透過層11の加工で生じた表面の凹凸を平坦化するために形成される層である。
平坦化層13は、透明性を有する必要はないが、半導体プロセスで用いる高温環境に対して耐性がある窒化シリコンもしくは、非ドープ型酸化シリコン等の材料により形成されることが好ましい。
このような構造の固体撮像素子では、光電変換素子21に入射した光のうち、光電変換素子21で吸収されずに半導体層20を通過した赤色光は、光電変換素子21の下部に設けられた、光反射構造14によって反射され、光電変換素子に再入射する。このため、固体撮像素子の赤色光感度を改善することができる。
また、光反射構造14の光透過層11及び反射金属12は半球形状を有している。このため、光反射構造14で反射した光は、入射した画素の光電変換素子21に向かって効率よく反射される。そのため、隣接する画素の光電変換素子21に反射光が入射することによる混色を引き起こすおそれが無い。さらに、本実施形態の固体撮像素子において、支持基板の裏面には特に素子を形成しないため、製造工程中にステージ上に基板を直接置くことが可能であり、基板の取扱い(ハンドリング)が容易となる。
(固体撮像素子の製造方法)
図1に示した本発明の一実施形態に係る固体撮像素子の製造方法について図2から図13を用いて説明する。ただし、本発明は、以下に説明する製造方法に限定されるものではない。
まず、半導体基板26に対して、後の工程で半導体層20を形成するための前工程を行う。半導体基板26は後の工程で支持基板10と貼り合わせた後、半導体部分を薄く加工することで、半導体層20にするためのp型もしくはn型シリコン基板である。
最初に、前工程として、半導体基板26に対して水素イオンを注入し、水素注入界面を形成しておく。この前工程を実施することで、後の工程で半導体基板26上に光反射構造14を形成し、光反射構造14に対して支持基板10を貼り付けた後に、熱または物理的刺激を与えることで、水素注入界面から半導体基板26が剥離し、半導体層20を形成することができる。
半導体層20形成のための前工程を行った後、半導体基板26上に光反射構造14を形成する。まず、図2に示すように半導体基板26に対して、光透過層11の材料膜を成膜する。
光透過層11は、可視光に対し透明性を有し、高温環境に対して耐性がある、窒化シリコン又は非ドープ型酸化シリコン等の材料により形成されることが好ましい。また、光透過層11は、常圧CVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)、PE−CVD(Plasma Enhanced - CVD)等の方法により成膜することができる。
次に、光透過層11を半球形状に加工するため、図3に示すようにフォトレジスト15を光透過層11の材料膜表面に塗布し、フォトリソグラフィーによりパターニングを行う。次に行う熱リフロー工程でフォトレジスト15を半球形状にするために、図4の平面図に示すようにフォトレジスト15が画素ごとに円柱形状に残るようパターニングされることが望ましい。また、後の工程において、二次元状に配置された各光反射構造14に対応する光電変換素子21を、光反射構造14の上方に精度良く配置するために、フォトリソグラフィーで光電変換素子21のパターンを形成することが好ましい。この際、支持基板10上にはアライメントマークが形成されている必要がある。このため、図示はしないが、半導体基板26の表面に光反射構造14を形成する際に、同時にアライメントマークを形成しておくことが望ましい。
続いて、パターニングしたフォトレジスト15に対して熱リフロー処理を行う。これにより、図5に示すようにフォトレジスト15を半球形状に加工する。
次に、半球形状のフォトレジスト15をドライエッチング用マスクとしてドライエッチング処理を行う。これにより、図6に示すようにフォトレジスト15の半球形状を光透過層11の材料膜に転写して、半球形状の光透過層11を形成することができる。
光透過層11の形状は、熱リフロー処理後のフォトレジスト15の形状と、後のドライエッチング条件により定まる。フォトレジスト15の半球形状を光透過層11の材料膜に転写するため、フォトレジスト15と光透過層11の材料膜のドライエッチングレート選択比が大きく異ならないように、ドライエッチング条件を設定する必要がある。光反射構造14にて反射した入射光を光電変換素子21の中心部に集光させるためには、光透過層11の材料の屈折率も考慮して形状を設計することが望ましい。なお、赤色光の感度を改善するには、必ずしも反射光を光電変換素子21の中心部に集光する必要は無く、反射光を画素内の空乏層中に再入射されればよい。このため、本実施形態においては、光透過層11の半球形状を厳密に設計する必要はない。
次に、図7に示すように半球形状の光透過層11の表面(曲面)に反射金属12を形成する。反射金属12は、例えばアルミニウム等の反射率の高い金属材料が用いられる。反射金属12の成膜は蒸着、スパッタ等の手段が用いられる。
次に、図8に示すように反射金属12上に平坦化層13を成膜することで、光透過層11の加工で生じた表面の凹凸を平坦化する。なお、平坦化層13を成膜しても表面の凹凸の緩和が不十分である場合には、CMP(Chemical Mechanical Polishing)等の研磨手段により基板表面をより平坦化してもよい。
以上の工程により、半導体基板26上に光反射構造14を形成することができる。次に、図9に示すように光反射構造14を形成した側を接合面として、半導体基板26と支持基板10を接合する。半導体基板26の光反射構造14を形成した面または支持基板10の表面を、プラズマ処理もしくは、オゾン処理で表面活性化した後、半導体基板26と支持基板10を貼り合わせることで、両者を強固に接着させることが可能である。また、半導体基板26と支持基板10を貼り合わせる方法は上記方法に限定されるものではなく、他の好ましい方法を用いてもよい。
次に、光反射構造14を形成した半導体基板26と支持基板10との接合後、半導体基板26を加工して半導体層20を形成する。半導体層20を形成する方法としては、スマートカット法が挙げられる。この方法は、前工程で水素イオンを注入した半導体基板26と支持基板10の接合後、これらを500℃で熱処理することで、水素イオン注入界面から半導体基板26を熱剥離させることにより、支持基板10上に半導体薄膜を残留させることができる。
光反射構造14を形成した半導体基板26と支持基板10とを貼り合わせた基板から半導体基板を剥離する他の方法として、熱処理を行う以外に水素イオン注入界面付近に物理的刺激を加える方法がある。この方法を用いる場合、高温熱処理が不要なため、支持基板10、半導体基板26及び光反射構造14の熱膨張係数が異なることに起因する接合界面からの剥離や基板の割れを防ぐことができるため好ましい。また、水素イオンを注入して剥離界面を形成する方法以外に、半導体基板26と支持基板10との貼り合わせを行った後、グラインダを用いて半導体基板26を削り、CMPで表面を研磨することで、支持基板10上に半導体層20を形成する方法がある。なお、本発明の形態はこれらに限定されるものではなく、他の方法を用いて半導体層20を形成してもよい。
最後に、支持基板10上に残った半導体薄膜に対してCMP等の方法により研磨処理を行い、表面を平滑化することで図10に示す半導体層20を形成することができる。半導体層20の膜厚は、前工程で半導体基板26に注入する水素イオンの注入深さによって定まる。半導体層20の材料がシリコンである場合、可視光領域(360nm〜650nm)の光が十分に吸収されるためには、半導体層20の厚さは3μm以上であることが望ましい。しかしながら、半導体層20が5μmより厚みを持つ場合、光電変換で生成した電子を蓄積する空乏層がある光電変換素子21と、半導体層20の下面までの距離が離れすぎている。このため、光反射構造14で反射し、半導体層20に再入射して発生した電子は、光が入射した画素の空乏層にたどり着く前に隣接画素に流れ込み、その結果、混色を引き起こす原因となり得る。このため、半導体層20の膜厚は3μm以上5μm以下とすることが好ましい。
次に、図11に示すように、半導体層20上に光電変換素子21を形成する。光電変換素子21としてはフォトゲート、もしくはフォトダイオードなどが用いられるが、電荷転送率の高さから埋め込み型のフォトダイオードを用いることが好ましい。また、図示しないが、光電変換素子21を形成すると同時に固体撮像素子の駆動に必要な素子を画素内に形成する。例えば、CCDイメージセンサーの場合は、垂直転送CCDを光電変換素子21と共に形成する。一方、CMOSイメージセンサーの場合は、浮遊拡散層アンプ、電荷転送用トランジスタ等の素子を光電変換素子21と共に形成する。
光電変換素子21及びその他の素子形成後、図12に示すように、信号電荷や信号電圧を転送するため、又はトランジスタを駆動するための配線23を形成する。また、固体撮像素子の構造によっては複数の配線層が必要になるため、各配線層間に層間絶縁層22を形成する。
層間絶縁層22は、非ドープ型酸化シリコン等の透明性を有する低誘電率材料により形成されることが好ましい。また、層間絶縁層22は、常圧CVD、PE−CVD等の方法によって成膜される。配線23は、アルミニウム、銅、クロム、およびそれら合金等により形成されることが好ましい。これらの材料に適した製造プロセスを用いて配線23による配線パターンを形成することで、図12に示す層間絶縁層22並びに配線23を形成することができる。
次に、図13に示すようにカラーフィルタ24を形成する。カラーフィルタ24は、複数の光電変換素子21のそれぞれに対して設けられる。図示していないが、カラーフィルタ24形成前に、層間絶縁層22上に平坦性を有する有機膜を成膜し、層間絶縁層22表面を平滑化してからカラーフィルタ24を形成しても良い。カラーフィルタ24は、顔料を分散させた光感光性を有する樹脂を用いて、フォトリソグラフィーによりパターン形成することができる。
また、カラーフィルタ24は、ドライエッチングにより形成することもできる。すなわち、層間絶縁層22又は層間絶縁層22上に形成した平坦化膜の上に、顔料を分散させた非感光性樹脂を塗布し、非感光性樹脂上にフォトレジストを塗布してフォトリソグラフィーによりパターン形成する。パターン形成されたフォトレジストをマスクとしてドライエッチングを行うことで、カラーフィルタ24のパターン加工を行うことができる。カラーフィルタ24のカラー配列は、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の三色のベイヤー配列(Bayer Array)もしくはレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)による他の配列であってもよい。
また、カラーフィルタ24のカラー配列は、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)以外の色、例えばホワイト(W)、シアン(C)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)等のフィルターを配列した配列であっても良い。この場合、上述した各色のカラーフィルタパターンの作製方法を各色に対して繰り返すことにより、カラーフィルタ24を作製する。
さらに、配列の一部に屈折率を調整した透明層をカラーフィルタとして配置してもよい。この場合、カラーフィルタ24の上面に平坦化層を形成する際にはそれと同時に、又はマイクロレンズを形成する際に同時に、屈折率を調整した透明層を作製してもよい。
カラーフィルタ24形成後、図14に示すように、カラーフィルタ24上にマイクロレンズ25を形成することで、図1に示す本実施形態の固体撮像素子が完成する。マイクロレンズ25はカラーフィルタ24上に感光性樹脂を塗布し、フォトリソグラフィーにより各画素のレンズ間ギャップを形成した後熱フローさせることで、レンズ形状を形成することができる。又は、カラーフィルタ24上に樹脂を塗布し、その上に感光性樹脂を塗布して、フォトリソグラフィー、熱フローによりレンズ形状を形成する。この後に、レンズ形状を形成した感光性樹脂膜を犠牲膜としてドライエッチングを行い、カラーフィルタ24上に形成した樹脂をレンズ形状に加工する方法によってもマイクロレンズ25を形成することができる。
以下、本発明を実施例で詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例の構成に限定されるものではない。
(半導体層形成のための前工程)
半導体基板である厚さ0.6mmのp型のシリコン基板に対して、高エネルギーイオン注入装置を用いて、ドーズ量7.0×1016ions/cm、注入エネルギー500keVの条件で水素イオンを注入した。
(光反射構造の形成)
半導体基板の表面に、常圧CVDによって窒化シリコン膜を成膜した。次に、窒化シリコン膜表面にフォトレジストをスピンコーターで塗布し、露光、現像を行うことで、光反射構造を形成するための円柱状のフォトレジストパターンを形成した。続いて、円柱状のフォトレジストパターンを有する半導体基板を230℃のホットプレートで加熱することで、パターニングしたフォトレジストを熱リフローさせ半球形状のレジストパターンを形成した。
次に、半導体基板に対して、CF4と酸素の混合ガスを用いて窒化シリコン膜に対してドライエッチング処理を行い、半球形状の光透過層11を形成した。フォトレジストは、ドライエッチング処理中にエッチングされプロセス途中で消失するが、その半球形状が下地の窒化シリコン膜に転写されたため、光透過層11を半球形状に加工することができた。
続いて、スパッタリングにより光透過層11の表面(曲面)にアルミニウム薄膜を成膜することで、反射金属12を形成した。さらに、光透過層11の表面(曲面)上に常圧CVDによって非ドープ型酸化シリコン膜を成膜し、成膜後表面をCMPによって研磨して表面を平滑化させることで平坦化層を形成した。以上の工程により半導体基板上に光反射構造を形成した。
(支持基板上への半導体層の形成)
支持基板となるシリコン基板の表面にオゾン処理を施して表面を活性化させ、支持基板のオゾン処理面を半導体基板の光反射構造を形成した側の面に貼り付けた。
支持基板と半導体基板を貼り合わせた後、500℃で熱処理を行うことによって、水素イオン注入界面から半導体基板を熱剥離させた。これにより、支持基板10上には半導体薄膜が残留した。次に、CMPによって半導体薄膜の表面を研磨し、表面を平滑化することで膜厚4μmの半導体層を形成した。なお、半導体層の膜厚は、固体撮像素子形成後、走査電子顕微鏡S4800(日立ハイテクノロジーズ社製)等により固体撮像素子の断面を観察することにより確認することができる。
(固体撮像素子の製造)
次に、CMOS製造プロセスにより、半導体層上に光電変換素子となる埋め込み型フォトダイオードを形成した。また、CMOSイメージセンサーを駆動するための機能性素子である、浮遊拡散層アンプ、電荷転送用トランジスタ選択用トランジスタ、リセットトランジスタ、ソースフォロワアンプを光電変換素子21と同時に画素内に形成した。
光電変換素子及びその他の素子を形成後、配線を形成した。また、各配線層間に層間絶縁層を形成した。層間絶縁層は、非ドープ型酸化シリコンを常圧CVDで成膜して形成した。また、配線は、アルミニウム薄膜をスパッタで成膜した後、フォトリソグラフィーにより配線パターン加工を行うことで形成した。
次に、層間絶縁層22上に、それぞれ緑色、青色、赤色の顔料を含有する3種類の感光性樹脂を用いてベイヤー型配列となるように緑色、青色、赤色の3色のカラーフィルタ24を形成した。顔料を含有する感光性樹脂は、スピンコート法で塗布した後、露光、現像することで色ごとにパターンを形成した。
緑色、青色、赤色の3色のカラーフィルタ24形成後、カラーフィルタ24上に非感光性樹脂を塗布し、ベークを行うことで平坦化膜を形成した。次に、平坦化膜上にポジ型の感光性樹脂をスピンコート法で塗布し、フォトリソグラフィーを行って各画素のレンズ間ギャップを形成した後に熱処理を行った。これにより、感光性樹脂がリフローしてレンズ形状になりマイクロレンズ25が形成された。このとき、可視光領域の光がマイクロレンズに入射した時に入射光が光電変換素子の中心付近に集光するようにマイクロレンズのレンズ形状を設計した。
マイクロレンズを形成した後、保護膜の成膜、支持基板のダイシング、配線ボンディング等の後処理を行うことで、固体撮像素子を得た。
実施例の構造に従って製造した固体撮像素子に入射した入射光の挙動について、図14を用いて説明する。固体撮像素子に向かって垂直に入射した光は、マイクロレンズ25内で屈折し、光電変換素子21の中心に向かって集光する。波長が短い光は、光電変換素子21の表面、もしくは内部において光電変換され、電子−正孔対が形成される。一方、大半の赤色光Rは光電変換せずに半導体層20を通過し、光反射構造14中の反射金属12にて反射する。また、光透過層11及び反射金属12が半球形状で形成されているため、マイクロレンズの頂点から垂直に入射した赤色光Rだけでなく、光電変換素子21に集光後、光反射構造14に斜めに入射した赤色光Rも、光電変換素子21の中心に向かって効率よく反射して再入射する。これにより、本実施例の構造の固体撮像素子は赤色光に対する感度が改善している。
本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画され得る。
10 支持基板
11 光透過層
12 反射金属
13 平坦化層
14 光反射構造
15 フォトレジスト
20 半導体層
21 光電変換素子
22 層間絶縁層
23 配線
24 カラーフィルタ
25 マイクロレンズ
26 半導体基板

Claims (3)

  1. 支持基板と、
    前記支持基板上に形成された、二次元状に配列された複数の光電変換素子を有する半導体層と、
    前記支持基板と前記半導体層との間に設けられた光反射構造と、
    を備え、
    前記光反射構造は、前記半導体層側に平面を有する複数の半球を有する光透過層、前記光透過層の複数の前記半球の表面を一体に覆う反射金属及び前記反射金属とは異なる材料で形成された平坦化層を有し、
    かつ前記光反射構造は、前記光電変換素子の下部に位置し、前記半球のそれぞれが複数の前記光電変換素子に対応して複数配列されている固体撮像素子。
  2. 前記光透過層は、非ドープ型窒化シリコン又は非ドープ型酸化シリコンを含む
    請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 前記支持基板は、石英又はシリコンを含む
    請求項1又は2に記載の固体撮像素子。
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