JP6921445B1 - 歯科診療管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】診療提供者が働き易いシステムを管理する歯科診療管理システムを提供すること。【解決手段】歯科診療管理システムSは、複数の診療提供者が、リソースと、スペースと、モノと、を共有する歯科診療を管理するシステムであって、診療提供者が使用する診療提供者端末10A,10Bと、診療を要求する利用者が使用する利用者端末30A〜30Fと、利用者端末30A〜30Fからの診療要求を受け付ける管理サーバ100と、がネットワークNWを介して通信可能に接続され、管理サーバ100は、診療要求に応じて、診療時間毎に診療提供者に関連付けて、リソース、スペースおよびモノのいずれか複数を割り当てた割当情報500を生成する割当手段112を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、歯科診療管理システムに関する。
人口10万対歯科医師数は増加傾向にある(昭和40年:34.7人、平成28年:82.4人:中医協令和元年資料から)。それ故、歯科医院の経営も年々厳しくなり、開業資金もかかることから、開業に必要な装置や機材の導入が困難となり個人での開業も難しい時代になってきている。また、う蝕や歯周病は、適切な対策により発症を予防し、進行を抑制することが可能であることから、患者の状況に合わせた指導管理等が求められる。それ故、患者から信頼される、かかりつけ歯科医師が求められるようになってきている。
また近年、審美歯科の水準は年々向上しており、チェーン店展開している審美歯科も多い。審美歯科では、一般歯科医よりもコミュニケーション能力を持った医師も多く、特にデンタルエステや歯のホワイトニング等、歯の診断や歯を削る作業の無い業務においては、女性の衛生士が医師の指導のもと活躍する場も多くなっている。さらに、歯科診療においては、日常的に唾液もしくは血液に触れる環境下で多くの器械・器具を使用しているためそれらの滅菌や衛生管理を行うための装置や人材が必要であるが、それらの削減を目的とした医院外での滅菌やメンテナンスを行う外注業者の要望も増えている。
そのため、歯科業界においてこれらニーズに対応できるように、歯科医師や歯科衛生士といった診療提供者が働き易いシステムの構築が望まれている。診療提供者の勤労形態としては、開業医等の医院に所属している場合だけでなく、今後は、例えばフリーランスの歯科医師やフリーランスの歯科衛生士も増加するものと考えられている。業界は異なるが、従来、美容院店舗に、複数のレンタル用のスペースを配置して、スペースのスケジュールを格納するテーブルの情報に基づいて、日時、サービスを提供するフリーランス美容師及び利用者の割り当て処理を行うシステムが知られている(特許文献1参照)。
特許第6503003号公報
特許文献1に記載されたシステムは、単に、フリーランス美容師等がスペースを共用するためのスケジュール管理を行うものであり、働き易さの観点では不十分なシステムであった。また、特許文献1に記載されたシステムでは、サービス提供者(美容師)が使用する道具や資源等について全く考慮されていなかった。一方、診療提供者の働き易さの観点では、高価な診療機器(モノ)、診療をアシストする高価な画像処理ソフトウェア(コンピューティングリソース)、診療をアシストする診療支援者(ヒューマンリソース)の管理についての考慮も必要ではないかと考えられる。しかしながら、そのようなシステムはこれまで知られていなかった。
本発明は、前記した事情に鑑みてなされたものであり、診療に用いるリソース、スペースおよびモノを管理すると共に診療提供者が働き易い歯科診療管理システムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る歯科診療管理システムは、複数の診療提供者が、リソースと、スペースと、モノと、を共有する歯科診療を管理する歯科診療管理システムであって、前記診療提供者が使用する診療提供者端末と、診療を要求する利用者が使用する利用者端末と、前記利用者端末からの診療要求を受け付ける管理サーバと、がネットワークを介して通信可能に接続され、前記管理サーバは、前記診療要求に応じて、診療時間毎に前記診療提供者に関連付けて、前記リソース、前記スペースおよび前記モノのいずれか複数を割り当てた割当情報を生成する割当手段を備え、前記診療要求は、少なくとも主訴情報を含み、前記管理サーバは、前記診療提供者が前記ネットワークを介して閲覧可能な記憶部に前記割当情報を登録する登録手段を備え、前記割当手段は、前記主訴情報に基づいて予め準備された診療方法を選択し、選択した診療方法に対して予め定められた前記リソース、前記スペースおよび前記モノを自動的に割り当てることで前記割当情報を生成し、前記診療要求は、複数の前記診療提供者の中の1人を指名する指名情報を含み、前記診療要求に含まれる指名情報で指名された診療提供者が使用する診療提供者端末は、当該診療要求に応じて登録された割当情報にアクセスし、前記管理サーバは、前記記憶部に前記指名情報で特定される診療提供者に対して登録された前記割当情報において、前記診療方法と、自動的に割り当てられた前記リソース、前記スペースおよび前記モノと、のうちの少なくとも1つを当該診療提供者によって修正することを許可する修正許可手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、診療に用いるリソース、スペースおよびモノを管理すると共に診療提供者が働き易い歯科診療管理システムを提供することができる。
また、本発明によれば、歯科診療管理システムに関わるそれぞれの当事者にとって以下に示す優れた効果を奏する。
フリーランスの歯科医師やフリーランスの歯科衛生士は、職場環境が与えられることで高度な専門能力を発揮し易くなる。開業したい歯科医師は、開業資金が十分ではなくとも医院経営が可能となる。開業したい歯科衛生士は、独立開業する道を開くことができる。利用者は、希望に沿った診療提供を享受できる。診療提供者は、利用者との信頼関係に基づいて長期にわたる診療が可能となる。リソース、スペースおよびモノを提供する管理者は、フランチャイズ展開が可能となる。
本発明の第1実施形態に係る歯科診療管理システムの模式図である。 図1の歯科診療管理システムにおける診療要求の一例であって、図2(a)は利用者Aの診療要求、図2(b)は利用者Bの診療要求をそれぞれ示している。 図2の診療要求に対して予め準備されたリソース、スペース、モノの一例である。 歯科医師Aに関連付けて割り当てられた割当情報の一例である。 歯科医師Bに関連付けて割り当てられた割当情報の一例である。 9時からの時間帯で歯科医師A,Bに割り当てられた割当情報の模式図である。 診療要求処理の流れを示すフローチャートである。 治療方法修正処理の流れを示すフローチャートである。 修正処理の具体例を示す模式図であって、図9(a)は修正前の治療方法、図9(b)は修正前のモノ、図9(c)は修正後の治療方法、図9(d)は修正後のモノをそれぞれ示している。 外部で滅菌された歯科用インスツルメントを含む割当情報の模式図である。 本発明の第2実施形態に係る歯科診療管理システムの模式図である。 図11の歯科診療管理システムにおける診療要求の一例であって、図12(a)は利用者Gの診療要求、図12(b)は利用者Hの診療要求をそれぞれ示している。 図12の診療要求に対して予め準備されたリソース、スペース、モノの一例である。 歯科衛生士Aに関連付けて割り当てられた割当情報の一例である。 歯科衛生士Bに関連付けて割り当てられた割当情報の一例である。 10時からの時間帯で歯科衛生士A,Bに割り当てられた割当情報の模式図である。 変形例に係る診療要求処理の流れを示すフローチャートである。 変形例に係る画面表示例を示す模式図であって、図18(a)は最短の日程のみの表示、図9(b)は複数の日程の表示をそれぞれ示している。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る歯科診療管理システムの構成について、図1を参照して説明する。歯科診療管理システムSは、複数の診療提供者が、リソースと、スペースと、モノと、を共有する歯科診療を管理するシステムである。
診療提供者とは、歯科診療の高度な専門資格を有する者であって、歯科医師または歯科衛生士である。以下では、一例として、2人の歯科医師(歯科医師A、歯科医師B)が、リソース、スペースおよびモノを共有する歯科診療について説明する。
ここで、リソースには、歯科医師による診療に協力する人物と、歯科医師の診療を支援するソフトウェアと、のうちの少なくとも1つを含む。つまり、割り当てられるリソースは、ヒューマンリソースの場合もあるし、コンピューティングリソースの場合もあるし、それら両方の場合もある。また、スペースとは、歯科医師が診療を行う診療区画および医院の少なくとも1つを含むものである。また、モノとは、歯科医師が診療中に使用する診療機器である。なお、スペース、リソース、モノの具体例については後記する。
また、共有とは、共同で利用可能であることを意味する。例えば、歯科医師A、Bが自由に利用できる複数のリソースがある。また、1つのリソースを、歯科医師Aだけが利用する場合、歯科医師Bだけが利用する場合、歯科医師A、Bの双方が利用する場合がある。スペースやモノについても同様である。例えばモノは、歯科医師A、Bが利用可能であれば、共同の所有物であってもよいし、歯科医師Aだけの所有物であってもよいし、歯科医師Bだけの所有物であってもよいし、他からの借用物でもよい。借用形態は、例えば、リース、レンタル、サブスクリプションである。
図1に示すように、歯科診療管理システムSでは、診療提供者端末10A,10Bと、利用者端末30A〜30Fと、管理サーバ100と、がネットワークNWを介して通信可能に接続されている。診療提供者端末10Aは、歯科医師Aが使用する情報端末であり、診療提供者端末10Bは、歯科医師Bが使用する情報端末である。利用者端末30Aは、診療を要求する利用者Aが使用する情報端末であり、利用者端末30Bは、利用者Bが使用する情報端末である。利用者端末30Cは、利用者Cが使用する情報端末であり、利用者端末30Dは、利用者Dが使用する情報端末である。利用者端末30Eは、利用者Eが使用する情報端末であり、利用者端末30Fは、利用者Fが使用する情報端末である。各情報端末は、例えば一般的なパーソナルコンピュータやスマートフォン等から構成される。なお、利用者の人数はこの限りではない。
管理サーバ100は、利用者端末30A〜30Fからの診療要求を受け付けるWebサーバの機能と管理機能として、割当手段112を備えている。割当手段112は、利用者端末からの診療要求に応じて、診療時間毎に歯科医師(診療提供者)に関連付けて、リソース、スペースおよびモノのいずれか複数を割り当てた割当情報500を生成するものである。なお、管理サーバ100の管理者は、歯科医師A,Bでもよし、または外部委託者でもよい。
利用者端末からの診療要求は、少なくとも主訴情報を含む。主訴は、利用者が歯科医師に申し立てる主な症状である。主訴情報は、具体的には、例えば、「歯が痛い」、「歯がしみる」、「詰め物が取れた」、「被せ物が取れた」、「歯科検診」、「入れ歯が合わない」、「入れ歯が壊れた」、「歯の矯正治療」、「歯茎が腫れた」、「顎が痛い」、「インプラント治療」、「根管治療」、「歯周病治療」等といった情報である。
利用者端末30A〜30Fからの診療要求には日程の希望や診療場所の希望を含むことも可能である。この診療要求には、複数の歯科医師A、Bの中の1人を指名する指名情報を含むこともできる。これにより、利用者は、自らインターネット情報、あるいはテレビ・ラジオ・雑誌等の他のマスメディアの情報から知見した希望の医師に診療要求を申し込むことが可能である。診療要求に指名情報を含めることで、利用者に高品質の診療を提供することができる。
ここで、診療要求の具体例について図2を参照して説明する。図2は、図1の歯科診療管理システムにおける診療要求の一例であって、図2(a)は利用者Aの診療要求、図2(b)は利用者Bの診療要求をそれぞれ示している。利用者Aは、氏名や連絡先を事前登録する。事前登録は、利用者端末30Aを用いると便利である。利用者Aは、診療(初診)を申し込む際には、利用者端末30Aを操作して、管理サーバ100によって提供するWebページにアクセスし、利用者端末30Aの画面表示にしたがって所定事項を選択入力する。
図2(a)に示すように、まず、利用者Aは、例えば、主訴選択メニューから主訴を選択入力する(S101)。ここでは、利用者Aは、例えば[歯がしみる]を選択入力する。次に、利用者Aは、日程の希望を選択入力する(S102)。具体的には、利用者Aは、第1段階として診療の希望日を選択する。このとき、Webページに例えばカレンダー等を表示させ、希望日を選択させる。そして、利用者Aは、第2段階として希望の時間帯を選択する。このとき、Webページに例えば各時間帯の開始時刻をそれぞれ表示させ、希望の時間帯を選択させる。ここでは、利用者Aは、例えば[4月3日9:00〜10:00]を選択入力する。
また、必須ではないが、診療場所の候補がある場合、利用者Aは、診療場所の希望を選択入力する(S103)。この例では、Webページに例えば歯科医師A、Bが共有する診療場所(東京都港区M医院)を表示させ、希望の歯科医院を選択させる。
また、必須ではないが、担当医師の希望がある場合、利用者Aは、担当医師の氏名を選択入力する(S104)。この例では、Webページに、例えば診療場所を共有する歯科医師Aの氏名、歯科医師Bの氏名をそれぞれ表示させ、希望の歯科医師を選択させる。
ここでは、利用者Aは、例えば[歯科医師A]を選択入力する。
同様に、図2(b)に示すように、利用者Bは、利用者Aの後に続いて、診療(初診)を申し込む際に、利用者端末30Bを操作して、例えば、主訴選択メニューから主訴を選択入力する(S111)。ここでは、利用者Bは、例えば[詰め物が取れた]を選択入力する。次に、利用者Bは、日程の希望を選択入力する(S112)。ここでは、利用者Bは、例えば、[4月3日9:00〜10:00]を選択入力する。
また、必須ではないが、利用者Bは、診療場所の希望を選択入力する(S113)。ここでは、利用者Bは、例えば[指定なし]の項目を選択入力する。すると、管理サーバ100側では、歯科医師A、Bが共有する診療場所(東京都港区M医院)を自動選択する。また、必須ではないが、担当医師の希望がある場合、利用者Bは、担当医師の氏名を選択入力する。(S114)。この例では、利用者Bは、例えば[指定なし]の項目を選択入力する。初診時には、利用者の希望が無ければ、日程の空いている医師等を自動選択する。この例では、上記M医院では、利用者Bの希望時間帯に歯科医師Aが既に割り付けられているので、管理サーバ100側では、利用者Bに対して、歯科医師Bを自動的に割り付ける。
次に、図1を参照して管理サーバ100の管理機能としての各部の構成を説明する。
管理サーバ100は、記憶部120と、制御手段としての情報取得手段111と、割当手段112と、登録手段113と、修正許可手段114と、課金算出手段115と、を備えている。
記憶部120は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等のメモリから構成されている。記憶部120は、例えば、スペース情報200と、リソース情報300と、モノ情報400と、割当情報500と、更新可能に構築された複数のデータベースを記憶している。記憶部120は、ネットワークNWを介して歯科医師(診療提供者)に、閲覧可能に構成されている。
スペース情報200は、歯科医師(診療提供者)に関連付けて割り当てられるスペースに関する情報である。スペース情報200は、個別のスペースを識別する識別情報を含んでいる。スペース情報200は、例えば複数の診療室をそれぞれ識別する情報を含んでいる。本明細書において、スペースとは、階層的に示されるそれぞれの空間を総称した概念的な用語である。スペースには、医院スペース、院内の診療室単位のスペース、室内が間仕切りされた診療区画スペース、明確な間仕切りはないものの診療提供者と利用者が主に定在する最小単位の診療台付近のスペース等を含む。医院スペースは、例えば診療室・待合室・窓口(受付、会計)・放射線室・事務室等が配置されたスペースである。医院スペースは、別の観点からは、例えば、戸建ての建物全体スペース、フロアスペースあるいはテナントスペースを意味する。
図3に示すスペース情報200は、上記医院スペースを特定する情報を含んでいることを模式的に示している。ここでは、スペース情報200は、立地の良い場所に確保されており、図1の歯科医師A、B(図3では符号1A,1Bで示す)が共有する診療場所(東京都港区M医院)であるものとする。スペース情報200は、図3に示すように、スペース情報201〜206を含んでいる。スペース情報201は、院内の201号室(診療室)を特定する情報を含んでいる。
スペース情報202は、院内の202号室(診療室)を特定する情報を含んでいる。
スペース情報203は、院内の203号室(診療室)を特定する情報を含んでいる。
スペース情報204は、院内の共有スペースを特定する情報を含んでいる。ここで、共有スペースは、例えば利用者の待合室や、使用器具を洗浄・滅菌する場所等である。
スペース情報205は、院内のレントゲン室Aを特定する情報を含んでいる。
スペース情報206は、院内のレントゲン室Bを特定する情報を含んでいる。
リソース情報300は、歯科医師(診療提供者)に関連付けて割り当てられるリソースに関する情報である。リソース情報300は、個別のリソースを識別する識別情報を含んでいる。リソース情報300は、例えば複数のアシスタントをそれぞれ識別する情報を含んでいる。割り当てられるリソースには、人材リソース(ヒューマンリソース)と、ソフトウェアリソース(コンピューティングリソース)とを含む。
人材リソースには、例えばアシスタント、歯科衛生士、医療事務担当者を含んでいる。アシスタントは、歯科医師や歯科衛生士の補助、使用器具の準備、洗浄、滅菌処理、片付け、清掃、受付、医療事務の補助等の少なくとも1つの業務を行う。
ソフトウェアリソースは、例えば各種の画像処理ソフトウェア、画像診断ソフトウェア、医療診断ソフトウェア等の高度技術ソフトウェアを含んでいる。
図3に示すリソース情報300は、上記リソースの一例を特定する情報を含んでいることを模式的に示している。ここでは、リソース情報300は、人材リソースとして、歯科衛生士2A,2Kと、アシスタント4A,4Bと、を特定する情報を含んでいる。また、リソース情報300は、ソフトウェアリソースとして、咬合解析ソフトウェアと、CAD・CAMソフトウェアと、を特定する情報を含んでいる。
モノ情報400は、歯科医師(診療提供者)に関連付けて割り当てられるモノに関する情報である。モノ情報400は、個別のモノを識別する識別情報を含んでいる。モノ情報400は、例えば複数の診療台をそれぞれ識別する情報を含んでいる。割り当てられるモノには、例えば診療台(診療ユニット)、X線撮影装置、パノラマX線撮影装置、CT装置、歯科用CAD・CAM装置、口腔内スキャナ装置、OCT装置、マイクロスコープ、滅菌装置、レーザ装置、咬合診断装置等を含む。
また、モノには、診療インスツルメント(診療台装備品)を含む。この診療インスツルメントは、例えばタービン、マイクロモータ、超音波スケーラ、エアスケーラ、3Wayシリンジ、光重合照射器、口腔内カメラ、バキューム、排唾管等である。
また、モノには、小型診療装置を含む。この小型診療装置は、例えば光重合器、根管長測定器、根管拡大モータ、プローブ、歯周病菌検査装置等である。図3に示すモノ情報400は、上記モノの一例を特定する情報を含んでいることを模式的に示している。
割当情報500は、割当手段112の処理によって生成される情報である。割当情報500は、リソース情報300、スペース情報200およびモノ情報400のいずれか複数を診療時間毎に歯科医師(診療提供者)に関連付けて割り当てられた情報である。割当情報の一例を図4〜図6に示す。図4に示す割当情報は、例えば4月3日の9:00〜10:00の時間帯(図2(a)参照)、10:00〜11:00の時間帯、11:00〜12:00の時間帯に、歯科医師Aに関連付けて、リソース、スペースおよびモノを割り当てた情報である。なお、図4等の図面や明細書記載において、#は同じ種類の診療機器が複数存在することを表し、#に続く番号で個別の診療機器を区別している。また、特定の診療台に接続されるインスツルメントの番号(例えば上1ケタ)には、その診療台の番号(例えば下1ケタ)が含まれている。具体的には、図4において「タービン#101」および「タービン#102」は、診療台#01と着脱分離可能なインスツルメントであり、「プローブ#308」は、診療台#03と着脱分離可能なインスツルメントである。
図5に示す割当情報は、例えば4月3日の9:00〜10:00の時間帯(図2(b)参照)、10:00〜11:00の時間帯、11:00〜12:00の時間帯に、歯科医師Bに関連付けて、リソース、スペースおよびモノを割り当てた情報である。図5において「マイクロモータ#201」、「スケーラ#202」、「タービン#203」および「プローブ#205」は、診療台#02と着脱分離可能なインスツルメントである。なお、図5において、時間帯「10:00」の利用者Dの主訴[根管治療]に対する3つの治療方法は、次の通りである。
治療方法「抜髄」は、神経の除去のことであって、根管内の歯髄をクレンザーやリーマ、ファイルで除去することである。
治療方法「根管拡大」は、根管の拡大および形成のことであって、根管内の汚染物質や汚染された象牙質をリーマ、ファイルで切削除去し、その後の充填のために、器具が入りやすいように拡大した根管を形成することである。
治療方法「根管充填」は、形成された根管を洗浄および消毒した後に、根管の空隙内に、天然樹脂のガッタパーチャーポイントと呼ばれる充填剤、またはその他の根管充填材を挿入し封鎖することである。
また、図5において、時間帯「11:00」の利用者Fの主訴[歯周病治療]に対する治療方法「プロービング」は、測定のことであって、目盛のついた器具(ペリオポケットプローブ)によって、歯周にできたポケットの深さを測ることである。また、「スケーリング」は、歯石除去のことであって、歯の歯肉より上の部分と下の部分(歯肉縁下)に付着している歯石を、専用器具(スケーラ)や超音波スケーラで除去することである。
図6に示す割当情報は、例えば4月3日の9:00〜10:00の時間帯(図2(a)および図2(b)参照)に、歯科医師A,Bに関連付けて、リソース、スペースおよびモノ(図4および図5参照)を割り当てた情報である。
記憶部120には、図示しない更新可能な複数のデータベースが記憶されている。そのようなデータベースには、診療情報データベース、診療提供者データベース、診療方法データベース、モノデータベース、リソースデータベース、スペースデータベースを含む。診療情報データベースは、例えば、利用者のカルテ情報、予約情報、レセプト情報等を含む。診療提供者データベースは、歯科医師A、Bの個人情報やスケジュールを含む。診療方法データベースは、主訴情報毎に構築されたデータベースである。モノデータベース、リソースデータベースおよびスペースデータベースは、診療方法毎に構築されたデータベースである。なお、診療情報データベースは、例えばレセプトコンピュータに記憶しておき、管理サーバ100との間で情報をやりとりするようにしてもよい。また、他のデータベースも管理サーバ100以外で記憶するようにしてもよい。
情報取得手段111は、スペース情報200、リソース情報300、モノ情報400等を外部から取得して記憶部120に格納するものであり、割当手段112の制御の下、記憶部120から必要な情報を読み出す。情報取得手段111は、例えばマウスやキーボード等の入力装置から入力インタフェースを介して情報を取得する。情報取得手段111は、例えば外部装置から通信インタフェースを介して情報を取得する。情報取得手段111は、例えばDVD等の媒体から媒体インタフェースを介して情報を取得する。
割当手段112は、主訴情報に基づいて予め準備された診療方法を選択し、選択した診療方法に対して予め定められたリソース、スペースおよびモノを自動的に割り当てることで割当情報500を生成する。割当手段112は、利用者端末からの診療要求に基づいて、記憶部120の診療提供者データベースを参照して、この診療要求に対して、担当者や診療時間帯を割り付ける。割当手段112は、利用者端末からの診療要求に基づいて、記憶部120の診療方法データベースから、この診療要求に対する診療方法を抽出する。割当手段112は、抽出した診療方法に基づいて、記憶部120のモノデータベース、リソースデータベースおよびスペースデータベースから、この診療方法に必要なモノ、リソース、スペースを抽出する。
登録手段113は、歯科医師(診療提供者)がネットワークNWを介して閲覧可能な記憶部120に割当情報500を登録するものである。登録手段113は、割当情報500として、歯科医師Aに関連付けた割当情報(図4参照)と、歯科医師Bに関連付けた割当情報(図5参照)と、を登録する。
診療要求に含まれる指名情報で指名された歯科医師(診療提供者)が使用する診療提供者端末は、当該診療要求に応じて登録された割当情報500にアクセスする。具体的には、図2(a)に示す例では、歯科医師Aは、診療提供者端末10Aを使用して、利用者Aの診療要求[歯がしみる]に応じて、歯科医師Aに関連付けられて登録された割当情報にアクセスすることができる。
修正許可手段114は、記憶部120に指名情報で特定される歯科医師(診療提供者)に対して登録された割当情報500において、診療方法と、自動的に割り当てられたリソース、スペースおよびモノと、のうちの少なくとも1つを当該歯科医師(診療提供者)によって修正することを許可するものである。図2(a)に示す例では、歯科医師Aに関連付けられて登録された割当情報については、歯科医師Aが診療提供者端末10Aを使用して管理サーバ100にアクセスした際に、修正許可手段114は、割当情報の修正を許可する。なお、具体例については、後記する。
課金算出手段115は、割当情報500に基づいて、歯科医師(診療提供者)に割り当てられたリソース、スペースおよびモノのそれぞれの単位時間当たりの単価および稼働時間に応じた稼働課金を算出するものである。
本実施形態では、一例として、課金算出手段115は、稼働課金として、リソースの稼働時間に対応した課金と、スペースの使用時間に対応した課金と、モノの作動時間に対応した課金と、の和を算出する。この課金方式を以下では、実働時間方式と呼称する。
診療提供者に対する稼働課金Cは、次の式(1)で算出される。
C=(リソース単価/H)×稼働時間+(スペース単価/H)×使用時間+(モノ単価/H)×作動時間 ・・・ 式(1)
なお、式(1)においてHは時間[hour]を示す。
式(1)において、リソースの稼働時間やスペースの使用時間は、例えば毎日の診療について記録する日報(電子日報)に入力されている情報に基づいて計測される。日報によれば、例えばアシスタントの出勤時間と退勤時間によりアシスタントの稼働時間が算出される。また、日報によれば、例えば診療室の使用開始時間と使用終了時間により診療室の使用時間が算出される。
また、式(1)においてモノの作動時間は、利用開始時間と利用終了時間とを記録しておいてもよいが、図1に示すように、歯科診療管理システムSにおいて、作動時間計測手段600を設けることで、以下のように自動測定することもできる。作動時間計測手段600は、前記した式(1)におけるモノの作動時間として、診療中に使用する診療機器の実作動時間を計測するものである。作動時間計測手段600は、ネットワークNWを介して管理サーバ100との間で情報のやりとりをすることができることが好ましい。この場合、作動時間計測手段600は、診療機器から計測した実作動時間の情報を、ネットワークNWを介して管理サーバ100へ通知する。
作動時間計測手段600には、例えば、通電時間計測手段を利用することができる。通電時間計測手段は、タービンなど電気駆動の診療機器に有効であり、通常駆動時の電流を検出し、検出電流が通電されている時間を計測する手段である。
また、診療機器に、診療機器の使用時にだけ電波を発信する発信機を装着するようにしてもよい。この場合、作動時間計測手段600は、発信機からの電波を検出し、検出電波の受信時間を計測することで、診療機器の作動時間を計測する。
作動時間計測手段600は、電子カルテから治療方法に応じた診療機器の使用時間を計測することも可能である。この場合、例えばX線診断(治療方法)に応じたX線装置(診療機器)の使用時間は、一般的な値で代替して推定できるので、作動時間計測手段600は、電子カルテの情報から診療機器の作動時間を計測する。
なお、作動時間計測手段600は、各診療機器に共通の手段で構成してもよいし、診療機器ごとに異なる手段で構成してもよい。
ここで、実働時間方式の具体例を説明する。例えば、歯科医師Aの9:00〜10:00までの稼働課金CAは、図4の割当情報に基づいて、次の式(2)〜式(5)によって算出される。
A=CRA+CSA+CMA ・・・ 式(2)
RA=アシスタントAの単価×T1 ・・・ 式(3)
SA=201号室の単価×T2+共有スペースの単価×T3 ・・・ 式(4)
MA=診療台#01の単価×T4+OCT装置の単価×T5+光重合器#02の単価×T6+タービン#101の単価×T7+滅菌装置の単価×T8 ・・・ 式(5)
ここで、CRAはリソースの稼働課金、CSAはスペースの稼働課金、CMAはモノの稼働課金を表す。またT1は稼働時間、T2,T3は使用時間、T4〜T8は作動時間を表す。
同様に、歯科医師Bの9:00〜10:00までの稼働課金CBは、図5の割当情報に基づいて、次の式(6)〜式(9)によって算出される。
B=CRB+CSB+CMB ・・・ 式(6)
RB=衛生士Kの単価×T1+CAD・CAMソフト単価×T2 ・・・ 式(7)
SB=202号室の単価×T3+レントゲン室Aの単価×T4+共有スペースの単価×T5
・・・ 式(8)
MB=診療台#02の単価×T6+X線装置の単価×T7+タービン#203の単価×T8+スキャナ装置の単価×T9+CAD・CAM装置の単価×T10+マイクロモータ#201の単価×T11+滅菌装置の単価×T12 ・・・ 式(9)
ここで、CRBはリソースの稼働課金、CSBはスペースの稼働課金、CMBはモノの稼働課金を表す。またT1,T2は稼働時間、T3〜T5は使用時間、T6〜T12は作動時間を表す。
また、課金算出手段115は、稼働課金として、リソース、スペースおよびモノのすべてに共通する予め設定された拘束時間に対応した課金を算出するように構成しても構わない。この課金方式を以下では、拘束時間方式と呼称する。
この場合、診療提供者に対する稼働課金Cは、次の式(10)で算出される。
C=(リソース単価/H+スペース単価/H+モノ単価/H)×拘束時間・・・式(10)
なお、式(10)においてHは時間[hour]を示す。
ここで、拘束時間方式の具体例を説明する。例えば、歯科医師Aの9:00〜10:00までの稼働課金CAは、図4の割当情報に基づいて、次の式(11)〜式(14)によって算出される。
A=CRA+CSA+CMA ・・・ 式(11)
RA=アシスタントAの単価×1時間 ・・・ 式(12)
SA=(201号室の単価+共有スペースの単価)×1時間 ・・・ 式(13)
MA=(診療台#01の単価+OCT装置の単価+光重合器#02の単価+タービン#101の単価+滅菌装置の単価)×1時間 ・・・ 式(14)
ここで、CRAはリソースの稼働課金、CSAはスペースの稼働課金、CMAはモノの稼働課金を表す。
同様に、歯科医師Bの9:00〜10:00までの稼働課金CBは、図5の割当情報に基づいて、次の式(15)〜式(18)によって算出される。
B=CRB+CSB+CMB ・・・ 式(15)
RB=(衛生士Kの単価+CAD・CAMソフト単価)×1時間 ・・・ 式(16)
SB=(202号室の単価+レントゲン室Aの単価+共有スペースの単価)×1時間
・・・ 式(17)
MB=(診療台#02の単価+X線装置の単価+タービン#203の単価+スキャナ装置の単価+CAD・CAM装置の単価+マイクロモータ#201の単価1+滅菌装置の単価)×1時間 ・・・ 式(18)
上記構成の管理サーバ100は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、入出力インタフェース、通信インタフェース、媒体インタフェース等のハードウェアを備えており、CPUがROM等から読み出したプログラムをRAMに展開して実行することで上記制御手段として機能する。
[管理サーバの動作]
次に、管理サーバ100の動作について図7〜図9を参照して説明する。
(診療要求処理)
まず、図7を参照する。管理サーバ100は、利用者端末30A〜30Fから診療要求を受けると、図7に示す診療要求処理を行う。まず、管理サーバ100の割当手段112は、例えば利用者端末30Aからの診療要求(図2(a)参照)に基づき、担当医師の割り付けを行う(ステップS121)。ここで、例えば歯科医師A(図2(a)参照)が割付けられる。そして、割当手段112は、診療要求に基づき、診療時間の割り付けを行う(ステップS122)。次いで、割当手段112は、診療要求から治療方法を自動抽出する(ステップS123)。すなわち、割当手段112は、診療要求に含まれる主訴情報に基づき、治療方法データベースから、主訴に適した治療方法を自動抽出する。そして、割当手段112は、治療方法に必要なモノを自動抽出し(ステップS124)、治療方法に必要なリソースを自動抽出し(ステップS125)、治療方法に必要なスペースを自動抽出する(ステップS126)。ここで、ステップS124〜S126の処理は、その実行順序が任意である。こうして、割当手段112は、例えば歯科医師Aの割当情報(図4参照)を生成する。管理サーバ100の登録手段113は、例えば歯科医師Aの割当情報を記憶部120に登録する。
(治療方法修正処理)
次に、図8を参照(適宜図9参照)する。例えば歯科医師Aは、診療提供者端末10Aを操作して、管理サーバ100の記憶部120に記憶されている自分の割当情報にアクセスする。ここでは、図4に示すように、4月3日の例えば9:00から10:00の時間帯の主訴[歯がしみる]に対して、歯科医師Aに関連付けて、所定の治療方法、リソース、スペースおよびモノが割り当てられていることとする。
歯科医師Aは、診療提供者端末10Aの画面に表示された治療方法(図4および図9(a)参照)が適切かどうかを判別する(ステップS131)。なお、ここでは、図9(b)に示すように、自動選択された治療方法“OCT診断”には、モノ“OCT装置”が自動抽出されており、治療方法“複合レジン充填”には、モノ“光重合器”が自動抽出されている。歯科医師Aは、治療方法が適切であると判断した場合(ステップS131:Yes)、診療提供者端末10Aの画面上の操作により、確定ボタンを押す。これにより、管理サーバ100の割当手段112は、自動選択された治療方法にて必要なモノ、リソース、スペースを適用する(ステップS137)。
一方、歯科医師Aは、治療方法が適切ではないと判断した場合(ステップS131:No)、治療方法を手動選択する操作を行う(ステップS132)。このとき、管理サーバ100の修正許可手段114は、例えば、歯科医師Aの割当情報にアクセスしている診療提供者端末10Aに対して、本人確認のための認証処理を行うことで割当情報の修正を許可する。
そして、歯科医師Aは、診療提供者端末10Aの画面上の操作により、例えば治療方法の他の候補を表示させる操作を行う。そして、歯科医師Aは、他の候補の中から適切だと思われる治療方法を選択する操作と、その選択を確定させる操作と、を行う。複数の治療方法のうち、修正しないものがあってもよく、1つの治療方法を2つの治療方法の組合せに修正してもよい。ここでは、治療方法“OCT診断”(図9(a)参照)は、治療方法“X線診断”(図9(c)参照)に変更される。また、治療方法“複合レジン充填”(図9(a)参照)は、治療方法“インレイ製作”と“咬合調整”の組合せ(図9(c)参照)に変更される。
これにより、管理サーバ100の割当手段112は、手動選択された治療方法にて必要なモノ、リソース、スペースを自動抽出する(ステップS133)。ここでは、図9(d)に示すように、修正された治療方法“X線診断”には、モノ“X線装置”が自動抽出されており、治療方法“インレイ製作”には、モノ“スキャナ装置”と“CAD・CAM装置”の組合せが自動抽出されている。また、治療方法“咬合調整”には、モノ“マイクロモータ”が自動抽出されている。
歯科医師Aは、治療方法の修正によって自動選択されたモノ、リソース、スペースが適切かどうかを判別する(ステップS134)。歯科医師Aは、モノ、リソース、スペースが適切であると判断した場合(ステップS134:Yes)、診療提供者端末10Aの画面上の操作により、確定ボタンを押す。これにより、管理サーバ100の割当手段112は、修正された治療方法に対して、自動選択されたモノ、リソース、スペースを適用する(ステップS135)。
上記ステップS134において、モノ、リソース、スペースが適切ではないと判断した場合(ステップS134:No)、歯科医師Aは、モノ、リソース、スペースを手動選択する(ステップS136)。例えば、モノやリソースが適切であってもスペースが不適切な場合もある。この例では、修正された治療方法“X線診断”に必要なモノ“X線装置”を利用するために、例えばスペース“レントゲン室A”が必要となるので、そのスペースを選択する操作と、その選択を確定させる操作と、を行う。この場合、管理サーバ100の割当手段112は、修正された治療方法に対して、自動抽出されたモノ、リソースと、一部修正されたスペースを適用する。
以上の通り、管理サーバが動作することで、治療方法修正処理が実施される。
現今の日本では、歯科医師が過剰であると言われており、開業医師の収入が伸び悩む時代背景がある。しかしながら、歯科診療管理システムSによれば、2人以上の歯科医師が、リソース、スペース、モノを共有して診療を提供することができる。そのため、歯科診療管理システムSは、高額な装置や機材の共有化を計ることで、開業資金がなくても独立できるような職場や、患者との信頼関係を構築し易い環境づくりに貢献することができる。また、歯科診療管理システムSは、最小限のリソース、スペース、モノを使って開業できる仕組みを提供し、フリーランス医師による新形態の医療活躍の場を構築することができる。
(変形例)
歯科診療管理システムSは、次のように変形して実施することができる。例えば、歯科医師A,Bが共有するモノには、歯科医師A,Bが共有するスペース以外の外部で滅菌された歯科用インスツルメントを含むことができる。歯科用インスツルメントを滅菌する外部とは、例えば図10の外注滅菌業者700を意味する。図10に示す割当情報の模式図は、図6に示す割当情報の模式図に外注滅菌業者700を追加した説明図である。
図10に示すように、201号室に割り当てられた「タービン#101」と、202号室に割り当てられた「タービン#203」、「マイクロモータ#201」とは、使用前後に滅菌処理が必要なモノである。ここで、「タービン#101」は、201号室に割り当てられた「診療台#01」と着脱分離可能なインスツルメントであり、「マイクロモータ#201」および「タービン#203」は、202号室に割り当てられた「診療台#02」と着脱分離可能なインスツルメントである。これらの滅菌処理について、図6に示す割当情報では、共有スペースに配置される滅菌装置を共用することを前提にしていた。また、201号室には滅菌処理を行うアシスタント4Aを必要としていた。
一方、図10に示す例では、外注滅菌業者700は、事前に滅菌装置710を使用して、「タービン#101」、「タービン#203」、「マイクロモータ#201」を滅菌処理した上で、診療時間に間に合うように、歯科医師A、Bが共有する診療場所(東京都港区M医院)に配送する。そして、外注滅菌業者700は、使用済みのインスツルメントを回収し、清掃、滅菌、保管をして必要に応じて再び配送する。このように外注することによって、滅菌担当者の人件費がかからない効果を奏する。
また、歯科用インスツルメントは、その使用個数に応じて定額料金にて管理されたインスツルメントであってもよい。このようにサブスクリプション方式を採用することで、必要な個数だけインスツルメントを外注し、いつでも必要な個数だけ滅菌済みのインスツルメントを利用することが可能となる。
また、課金算出手段115は、歯科医師A、Bが共有する再使用可能なモノについて、モノの累積使用回数が増加するほど、当該モノの単位時間当たりの単価を低く変化させて稼働課金を算出するように構成してもよい。例えば、100回使用したことのあるインスツルメントの単価は、新品のインスツルメントの単価よりもディスカウントしてもよい。また、旧バージョンのソフトウェアの単価は、新バージョンソフトウェアの単価よりもディスカウントしてもよい。
なお、各歯科医師A、Bが個別の利用者の診療に用いる薬剤は共用できないが、薬剤の仕入れを共有してコスト低減を図ってもよい。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係る歯科診療管理システムの構成について、図11を参照して説明する。なお、図1に示す構成と同じ構成には同じ符号を付して説明を適宜省略する。図11に示す歯科診療管理システムSbは、複数の診療提供者が、リソースと、スペースと、モノと、を共有する歯科診療を管理するシステムである。一例として、2人の歯科衛生士(歯科衛生士A、歯科衛生士B)が、リソース、スペースおよびモノを共有するデンタルエステについて説明する。歯科診療管理システムSbでは、診療提供者端末20A,20Bと、利用者端末30G〜30Jと、管理サーバ100Bと、がネットワークNWを介して通信可能に接続されている。
診療提供者端末20Aは、歯科衛生士Aが使用する情報端末であり、診療提供者端末20Bは、歯科衛生士Bが使用する情報端末である。利用者端末30Gは、診療を要求する利用者Gが使用する情報端末であり、利用者端末30Hは、利用者Hが使用する情報端末である。利用者端末30Iは、利用者Iが使用する情報端末であり、利用者端末30Jは、利用者Jが使用する情報端末である。なお、利用者の人数はこの限りではない。
管理サーバ100Bは、利用者端末30G〜30Jからの診療要求を受け付けるWebサーバの機能と管理機能として、割当手段112を備えている。
利用者端末からの診療要求は、少なくとも主訴情報を含む。主訴は、利用者が歯科衛生士等に申し立てる主な症状である。主訴情報は、具体的には、例えば、「口臭が気になる」、「歯を白くしたい」、「歯の汚れ着色が気になる」、「歯のクリーニング」、「口もとを美しくしたい」、「歯並び相談」、「予防歯科」、「歯周病予防」等といった情報である。
ここで、診療要求の具体例について図12を参照して説明する。図12は、図11の歯科診療管理システムにおける診療要求の一例であって、図12(a)は利用者Gの診療要求、図12(b)は利用者Hの診療要求をそれぞれ示している。
利用者G,Hは、氏名や連絡先を事前登録する。利用者Gは、診療(初診)を申し込む際には、利用者端末30Gを操作して、管理サーバ100Bによって提供するWebページにアクセスし、利用者端末30Gの画面表示にしたがって所定事項を選択入力する。
図12(a)に示すように、まず、利用者Gは、例えば、主訴選択メニューから主訴を選択入力する(S201)。ここでは、利用者Gは、例えば[歯を白くしたい]を選択入力する。次に、利用者Gは、日程の希望を選択入力する(S202)。ここでは、利用者Gは、例えば[4月10日9:00〜10:00]を選択入力する。
また、必須ではないが、診療場所の候補がある場合、利用者Gは、診療場所の希望を選択入力する(S203)。例えば、利用者が地域選択を希望する場合は、管理サーバ100Bは、希望に応じた地域を階層的に選択させ、当該地域内に展開しているデンタルエステを抽出する。ここでは、利用者Gは地域選択メニューから[赤坂]を選択入力し、管理サーバ100Bは、歯科衛生士A、Bが共有する診療場所の1つ(デンタルエステ赤坂店)を抽出する。
また、必須ではないが、担当医師の希望がある場合、利用者Gは、担当医師の氏名を選択入力する(S204)。この例では、Webページに、例えば歯科衛生士A、Bの氏名、または彼女らを監督指導する歯科医師A,Bの氏名をそれぞれ表示させ、担当者を選択させる。ここでは、利用者Gは、例えば[指定なし]の項目を選択入力する。管理サーバ100Bは、利用者Gが初診であり、利用者の希望が無いことから、日程の空いている歯科衛生士Aを自動選択する。
同様に、図12(b)に示すように、利用者Hは、利用者Gの後に続いて、診療(再診)を申し込む際に、利用者端末30Hを操作して、例えば、主訴選択メニューから主訴を選択入力する(S211)。ここでは、利用者Hは、例えば[歯周病予防]を選択入力する。なお、再診であって前回と同じ主訴の場合、この工程をスキップしてもよい。
次に、利用者Hは、日程の希望を選択入力する(S212)。ここでは、利用者Hは、例えば[4月10日9:00〜10:00]を選択入力する。
また、必須ではないが、利用者Hは、診療場所の希望を選択入力してもよい(S213)。この例では、管理サーバ100Bは、再診の実績に基づき、つまり、利用者Hが過去に訪れたことのある診療場所に基づき、デンタルエステ青山店を自動的に割り付ける。あるいは、デンタルエステ赤坂店が既に割り付けられているために、空きのあるデンタルエステ青山店を自動的に割り付ける。
また、必須ではないが、担当医師の希望がある場合、利用者Hは、担当医師の氏名を選択入力する(S214)。この例では、利用者Hの希望時間帯に歯科衛生士Aが既に割り付けられているので、管理サーバ100B側では、利用者Hに対して、歯科衛生士Bを自動的に割り付ける。あるいは、利用者Hの希望時間帯の直前に、デンタルエステ青山店に歯科衛生士Bが割り付けられているために、歯科衛生士Bを自動的に割り付ける。
次に、図11を参照して管理サーバ100Bの管理機能としての各部の構成を説明する。管理サーバ100Bは、記憶部120と、情報取得手段111と、割当手段112と、登録手段113と、修正許可手段114と、課金算出手段115と、請求書発行手段116と、を備えている。記憶部120は、例えば、スペース情報200Bと、リソース情報300Bと、モノ情報400Bと、割当情報500Bと、更新可能に構築された複数のデータベースを記憶している。
スペース情報200Bは、歯科衛生士(診療提供者)に関連付けて割り当てられるスペースに関する情報である。本明細書においてスペースの概念は、医院スペースからより狭い下位の階層のスペースを含むだけでなく、医院スペースからより広い上位の階層のスペースを含んでいる。本実施形態では、歯科衛生士A,Bは、所在地の異なる2つの医院スペースを共有している。
図13に示すスペース情報200Bは、所在地の異なる2つの医院スペースを統括したデンタルエステを特定する情報を含んでいることを模式的に示している。スペース情報200Bは、スペース情報210と、スペース情報220と、を含んでいる。スペース情報210は、このデンタルエステの赤坂店を特定する情報を含んでいる。スペース情報220は、このデンタルエステの青山店を特定する情報を含んでいる。
リソース情報300Bは、歯科衛生士(診療提供者)に関連付けて割り当てられるリソースに関する情報である。リソース情報300Bにおいて、人材リソースには、例えばアシスタント4Dや歯科医師1A,1Bを含んでいる。なお、歯科衛生士は、歯科医師の監督の下で診療を提供することができるので、歯科衛生士にとっては、歯科医師はリソースであると言える。リソース情報300Bにおいて、ソフトウェアリソースは、例えばシミュレーションソフトウェアを含んでいる。
モノ情報400Bは、歯科衛生士(診療提供者)に関連付けて割り当てられるモノに関する情報である。モノ情報400Bは、例えばシミュレーション装置、光活性化ライト、診療台、スケーラ、プローブ、歯周病菌検査装置等を特定する情報を含んでいる。
割当情報500Bは、割当手段112の処理によって生成される情報である。割当情報500Bは、リソース情報300B、スペース情報200Bおよびモノ情報400Bのいずれか複数を診療時間毎に歯科衛生士(診療提供者)に関連付けて割り当てられた情報である。割当情報の一例を図14〜図16に示す。図14に示す割当情報は、例えば4月10日の10:00〜11:00の時間帯(図12(a)参照)、11:00〜12:00の時間帯に、歯科衛生士Aに関連付けて、リソース、スペースおよびモノを割り当てた情報である。図14において「プローブ#601」および「スケーラ#601」は、診療台#06と着脱分離可能なインスツルメントである。
図15に示す割当情報は、例えば4月10日の10:00〜11:00の時間帯(図12(b)参照)、11:00〜12:00の時間帯に、歯科衛生士Bに関連付けて、リソース、スペースおよびモノを割り当てた情報である。図15において「プローブ#701」および「スケーラ#701」は、診療台#07と着脱分離可能なインスツルメントである。
図16に示す割当情報は、例えば4月10日の10:00〜11:00の時間帯(図12(a)および図12(b)参照)に、歯科衛生士A,Bに関連付けて、リソース、スペースおよびモノ(図14および図15参照)を割り当てた情報である。
管理サーバ100Bは、管理会社によって管理されている。管理会社は、リソース、スペースおよびモノを貸し出すと共に費用を総合管理する管理者である。管理サーバ100Bは、請求書発行手段116を備えている点が管理サーバ100と相違している。請求書発行手段116は、割当情報500Bに基づいて、稼働課金を管理者から歯科衛生士A,B(診療提供者)に請求する請求書を発行するものである。
本実施形態では、一例として、課金算出手段115は、拘束時間方式で稼働課金を算出することとする。なお、課金算出手段115には実働時間方式を採用してもよく、その場合は、歯科診療管理システムSbは、作動時間計測手段600(図1参照)を備える。
また、課金算出手段115は、歯科衛生士A、Bが共有する再使用可能なモノについて、モノの累積使用回数が増加するほど、当該モノの単位時間当たりの単価を低く変化させて稼働課金を算出するように構成してもよい。
また、歯科衛生士A,B(診療提供者)に割り当てられるモノは、例えばデンタルエキスプローラー(探針)、デンタルミラー、ピンセット、バキューム用カニューレ、エキスカベータ等も含まれる。これら滅菌処理を行う必要があるインスツルメントは、外注滅菌業者700(図10参照)に滅菌処理を依頼しても構わない。また、これらインスツルメントは、その使用個数に応じて定額料金にて管理されたインスツルメントであってもよい。
審美歯科では、女性の歯科衛生士が医師の指導のもと活躍する場が多くなっている。歯科診療管理システムSbによれば、2人以上の歯科衛生士が、管理指導する歯科医師をヒューマンリソースとして含むリソースや、複数の店舗を含むスペース、診療台等のモノを共有して診療を提供することができる。したがって、歯科診療管理システムSbは、フリーランス衛生士による新形態の医療活躍の場を構築することができる。
なお、本発明の各実施形態を詳述してきたが、本発明は前記した各実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更なども含まれる。
[システム構成の変形例]
例えば、歯科診療管理システムSの管理サーバ100が、請求書発行手段116(図11参照)を備えることとしてもよい。また、歯科診療管理システムSにおいて共有にかかる歯科医師の人数は3人以上でもよい。また、歯科診療管理システムSにおいて、共有にかかる複数の歯科医師からなる歯科医院が、2つ以上あっても構わない。また、歯科診療管理システムSは、共有にかかる歯科医院が複数ある場合、各歯科医院に対して、リソース、スペースおよびモノを貸し出すと共に費用を総合管理する管理会社によって運営することができる。
[管理サーバの診療方法データベースの変形例]
管理サーバ100の記憶部120に記憶された診療方法データベースは、主訴情報毎に構築されたデータベースであるものとしたが、これに限定されるものではない。
診療方法には、一般的な診療方法のほかに、利用者が希望する診療方法も含まれる。一般的な診療方法は、例えば通常のモノ、リソース、薬剤等を利用する低コストの診療方法である。利用者が希望する診療方法は、例えば高品質のモノ、リソース、あるいは薬剤等を利用したり保険がきかなかったりする高コストの診療方法である。
この場合、利用者端末からの診療要求は、主訴情報等のほか、利用者が希望する診療方法をさらに含む。また、管理サーバ100の割当手段は、主訴情報と利用者が希望する診療方法とに基づいて予め準備されたリソース、スペースおよびモノを自動的に割り当てることで割当情報を生成する。つまり、この場合、管理サーバ100の記憶部120に記憶された診療方法データベースは、主訴情報だけでなく利用者が希望する診療方法毎に構築されたデータベースとなる。
一例として利用者が希望する診療方法は、保険適用外診療であるものとする。利用者端末からの診療要求は、主訴情報等のほか、利用者が希望する診療方法をさらに含む。図2(a)に示す例では、利用者Aが主訴選択メニューから、例えば[詰め物が取れた]という主訴を選択入力したときに、続いて詰めものの種類を選択可能に構成することで、利用者が希望する診療方法を選択入力することができる。具体的には、例えば詰めものの色として、[銀色]、[天然歯と同じ色]の2つの選択肢を予め準備しておく。また、詰めものの色の種類を選択した後に、詰めもの材料名や、その材料を使用する診療が保険適用なのかどうかの情報も利用者が分かるように表示して、色の種類を選び直すことができるようにすることもできる。
ちなみに、銀色の詰めものは、金銀パラジウム合金製で保険適用の対象であるが、天然歯と同じ色の詰め物は、セラミックインレーであって保険適用外となる。これらの情報の提示方法として、例えば、最初に[保険適用]と[保険適用外]の2つの選択肢を予め準備しておき、保険適用なのかどうかの情報と併せて、詰めものの色の種類や詰めもの材料名の情報も同じ画面上で一度に利用者が分かるように表示することが好ましい。
なお、現在は、保険適用診療の場合、利用者が医療費の3割を負担し、保険者が残りの7割を負担するが、保険適用外診療の場合、利用者が医療費の全額(10割)を負担することになる。利用者が高コストであっても希望する診療方法としては、例えば、より美観が秀でた仕上がりになる診療方法、稀な症状のために限られた高価な薬剤等を必要とする診療方法、より早く治癒する診療方法、より痛みが少なくなる診療方法等を挙げることができる。
この場合の管理サーバ100が行う診療要求処理について図17を参照(適宜図7参照)して説明する。ステップS121〜S123の処理は、図7に示す処理と同様である。ただし、ステップS123では、管理サーバ100の割当手段112は、診療要求に含まれる主訴情報および保険適用か否かの情報に基づいて、治療方法データベースから、利用者が希望する診療方法であって主訴に適した治療方法を自動抽出する。そして、割当手段112は、利用者が希望する診療方法に必要なモノを自動抽出し(ステップS324)、利用者が希望する治療方法に必要なリソースを自動抽出し(ステップS325)、利用者が希望する治療方法に必要なスペースを自動抽出する(ステップS326)。
[管理サーバの割当手段の変形例1]
管理サーバ100は、利用者端末がアクセスするWebページを提供するものとしたが、Webページの提供方法は、上記の説明に限定されるものではない。
管理サーバ100の割当手段112は、ネットワークNWを介して、利用者端末30A〜30Fに日程、場所および担当者の少なくとも1つの項目に対する条件が表示されるWebページ画面の情報を提供することができる。このとき、割当手段112は、各利用者端末に表示されたWebページ画面から選択入力された利用者が希望する条件を診療要求として取得する。そして、その際に、日程、場所および担当者の少なくとも1つの項目に対する条件は、表示時点で利用者によって選択可能に空いている情報のみであることとする。
具体的には、例えば図2(b)の担当医師を指名する際(S114)、利用者Bが、[指定なし]の項目を選択入力すると、歯科医師Bを自動的に割り付けることとしたが、日程の空いている医師として、歯科医師Bが明確に分かるように表示させる。つまり、利用者Bの利用者端末30Bに担当医師の候補が表示された時点で、利用者Bによって選択可能に空いている情報のみが画面表示される。
また、[指定なし]の項目を設ける場合、管理サーバ100は、利用者から[指定なし]を選択された後に、各歯科医師のスケジュールデータベースを参照して適切な歯科医師を判別する処理を行う。一方、変形例1のように、空いている情報のみを表示させる場合、利用者が選択入力した後の判別処理が不要となり、処理負荷を低減することができる。
また、例えば図2(a)の日程希望を入力する際(S102)、管理サーバ100は、Webページに例えばカレンダー等を表示させ、希望日を選択させることとしたが、歯科医師Aが、自らの空いている最短の日程のみを、図18(a)に示すように[ご予約可能日]として利用者Aの利用者端末30Aに表示させることとしてもよい。このように構成することで、利用者Aにとっても最短の日程を提案することになり、また、診療提供者は、自らの空いている日程で診療を提供するので、診療提供者にとって過負担となることはない。そのため、歯科医師A,Bは共に無理のない働き方を行うことができ、長期に亘って安定的に診療を提供することができる。また、この変形例1は、診療提供者の人数が少ない小規模の歯科診療管理システムにおいて特に有効である。
[管理サーバの割当手段の変形例2]
管理サーバ100の割当手段112は、ネットワークNWを介して、利用者端末30A〜30Fに日程、場所および担当者の少なくとも1つの項目に対する条件が表示されるWebページ画面の情報を提供する際に、利用者の希望をもっと考慮したWebページの提供方法を実施することもできる。この場合、日程、場所および担当者の少なくとも1つの項目に対する条件には、少なくとも1つの代替案が予め準備されている。そして、割当手段112は、前記項目に対する条件を選択した利用者に対して当該条件を提供できない場合、前記項目に対する条件に対して準備されている代替案を提示することとする。
具体的には、例えば図2(a)の日程希望を入力する際(S102)、管理サーバ100は、歯科医師Aが、自らの空いている複数の日程を、図18(b)に示すように[ご予約可能日]として利用者Aの利用者端末30Aに表示させることとしてもよい。このように構成することで、直近の日程での診療が利用者Aに提供できない場合であっても、なるべく早期の診療を希望する利用者Aの意向にそって代替案を提案することができ、かつ、診療提供者にとって過負担となることもない。そのため、利用者Aは、希望に沿った診療提供を享受でき、歯科医師Aは、利用者Aとの信頼関係に基づいて長期にわたる診療が可能となる。また、この変形例2は、診療提供者の人数が多い大規模の歯科診療管理システムにおいても有効である。
S,Sb 歯科診療管理システム
1A,1B 歯科医師(診療提供者)
2A,2B 歯科衛生士(診療提供者)
2K 歯科衛生士
4A,4B,4D アシスタント
10A,10B,20A,20B 診療提供者端末
30A〜30J 利用者端末
100,100B 管理サーバ
111 情報取得手段
112 割当手段
113 登録手段
114 修正許可手段
115 課金算出手段
116 請求書発行手段
120 記憶部
200〜206,200B,210,220 スペース情報
300,300B リソース情報
400,400B モノ情報
500,500B 割当情報
600 作動時間計測手段
700 外注滅菌業者
710 滅菌装置
NW ネットワーク

Claims (13)

  1. 複数の診療提供者が、リソースと、スペースと、モノと、を共有する歯科診療を管理する歯科診療管理システムであって、
    前記診療提供者が使用する診療提供者端末と、診療を要求する利用者が使用する利用者端末と、前記利用者端末からの診療要求を受け付ける管理サーバと、がネットワークを介して通信可能に接続され、
    前記管理サーバは、前記診療要求に応じて、診療時間毎に前記診療提供者に関連付けて、前記リソース、前記スペースおよび前記モノのいずれか複数を割り当てた割当情報を生成する割当手段を備え
    前記診療要求は、少なくとも主訴情報を含み、
    前記管理サーバは、
    前記診療提供者が前記ネットワークを介して閲覧可能な記憶部に前記割当情報を登録する登録手段を備え、
    前記割当手段は、前記主訴情報に基づいて予め準備された診療方法を選択し、選択した診療方法に対して予め定められた前記リソース、前記スペースおよび前記モノを自動的に割り当てることで前記割当情報を生成し、
    前記診療要求は、複数の前記診療提供者の中の1人を指名する指名情報を含み、
    前記診療要求に含まれる指名情報で指名された診療提供者が使用する診療提供者端末は、当該診療要求に応じて登録された割当情報にアクセスし、
    前記管理サーバは、
    前記記憶部に前記指名情報で特定される診療提供者に対して登録された前記割当情報において、前記診療方法と、自動的に割り当てられた前記リソース、前記スペースおよび前記モノと、のうちの少なくとも1つを当該診療提供者によって修正することを許可する修正許可手段を備える
    ことを特徴とする診療管理システム。
  2. 前記リソースは、前記診療提供者による診療に協力する人物と、前記診療提供者の診療を支援するソフトウェアと、のうちの少なくとも1つを含み、
    前記スペースは、前記診療提供者が診療を行う診療区画および医院の少なくとも1つを含み、
    前記モノは、前記診療提供者が診療中に使用する診療機器である
    ことを特徴とする請求項1に記載の診療管理システム。
  3. 前記診療方法には、一般的な診療方法と、前記利用者が希望する診療方法と、が含まれ、
    前記診療要求は、前記利用者が希望する診療方法をさらに含み、
    前記割当手段は、前記主訴情報と前記利用者が希望する診療方法とに基づいて予め準備された前記リソース、前記スペースおよび前記モノを自動的に割り当てることで前記割当情報を生成する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項に記載の診療管理システム。
  4. 前記管理サーバは、
    前記割当情報に基づいて、前記診療提供者に割り当てられた前記リソース、前記スペースおよび前記モノのそれぞれの単位時間当たりの単価および稼働時間に応じた稼働課金を算出する課金算出手段を備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の診療管理システム。
  5. 前記課金算出手段は、前記稼働課金として、前記リソースの稼働時間に対応した課金と、前記スペースの使用時間に対応した課金と、前記モノの作動時間に対応した課金と、の和を算出する
    ことを特徴とする請求項に記載の診療管理システム。
  6. 前記モノの作動時間として、診療中に使用する診療機器の実作動時間を計測する作動時間計測手段を備えている
    ことを特徴とする請求項に記載の診療管理システム。
  7. 前記課金算出手段は、前記稼働課金として、前記リソース、前記スペースおよび前記モノのすべてに共通する予め設定された拘束時間に対応した課金を算出する
    ことを特徴とする請求項に記載の診療管理システム。
  8. 前記管理サーバは、前記リソース、前記スペースおよび前記モノを貸し出すと共に費用を総合管理する管理者によって管理され、
    前記割当情報に基づいて、前記稼働課金を前記管理者から前記診療提供者に請求する請求書を発行する請求書発行手段を備える
    ことを特徴とする請求項から請求項のいずれか一項に記載の診療管理システム。
  9. 複数の診療提供者が共有する前記モノには、複数の診療提供者が共有する前記スペース以外の外部で滅菌された歯科用インスツルメントを含む
    ことを特徴とする請求項から請求項のいずれか一項に記載の診療管理システム。
  10. 前記歯科用インスツルメントは、その使用個数に応じて定額料金にて管理されたインスツルメントである
    ことを特徴とする請求項に記載の診療管理システム。
  11. 前記課金算出手段は、複数の診療提供者が共有する前記モノであって再使用可能なモノについて、前記モノの累積使用回数または累積使用時間が増加するほど、当該モノの単位時間当たりの単価を低く変化させて前記稼働課金を算出する
    ことを特徴とする請求項から請求項10のいずれか一項に記載の診療管理システム。
  12. 前記割当手段は、ネットワークを介して、前記利用者端末に日程、場所および担当者の少なくとも1つの項目に対する条件が表示されるWebページ画面の情報を提供し、前記利用者端末に表示された前記Webページ画面から選択入力された利用者が希望する条件を前記診療要求として取得し、
    前記項目に対する条件は、表示時点で前記利用者によって選択可能に空いている情報のみである
    ことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の診療管理システム。
  13. 前記割当手段は、ネットワークを介して、前記利用者端末に日程、場所および担当者の少なくとも1つの項目に対する条件が表示されるWebページ画面の情報を提供し、前記利用者端末に表示された前記Webページ画面から選択入力された利用者が希望する条件を前記診療要求として取得し、
    前記項目に対する条件には、少なくとも1つの代替案が予め準備されており、
    前記割当手段は、前記項目に対する条件を選択した利用者に対して当該条件を提供できない場合、前記項目に対する条件に対して準備されている代替案を提示する
    ことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の診療管理システム。
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