JP6918579B2 - ライニング斫り工法 - Google Patents

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Description

本発明は、煙突に設けられるライニングを筒身から剥し落とすライニング斫り工法に関する。
工場等の施設において排気ガス(例えば、水蒸気等)が発生する場合には、当該排気ガスを大気中に排出するための煙突が設けられることがある。このような煙突は、鋼板が筒状に形成された筒身と、この筒身の内周面を覆うライニングとから概略構成されている。よって、筒身は、ライニングによって当該煙突内を流通する排気ガスから保護された状態であり、当該排気ガスによる腐食等が抑制されるようになっている。
ライニングは、筒身の内周側に鉄筋を配設すると共にコンクリートを充填して成り、経年劣化等によって筒身を保護する効果(筒身の腐食を抑制する効果)が低下してしまう。このような場合には、煙突におけるライニングを交換する、すなわち、筒身の内周面に設けられた古いライニングを当該筒身から剥し落とし、新たなライニングを筒身の内周面に設けることとなる。
特開2004−156866号公報
筒身の内周面に設けられた古いライニングを剥し落とす作業(ライニングの斫り作業)は、作業者が種々の工具を用いることによって行われている。近年では、ライニングの斫り作業における作業者の負担を軽減するために、当該斫り作業を容易なものとする種々の工法(ライニング斫り工法)が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、ライニングの斫り作業における作業者の負担を軽減することを目的とする。
上記課題を解決する第一の発明に係るライニング斫り工法は、煙突に設けられたライニ
ングを剥し落とすライニング斫り工法であって、ライニングカッタを用いて前記ライニングに切り欠き溝を形成する第一の工程と、削岩機に接続された伸縮部材の伸長動作を利用して前記削岩機により前記ライニングに穴溝を形成する第二の工程と、破砕機を用いて前記穴溝を起点として前記ライニングを剥し落とす第三の工程とを備え、前記伸縮部材の一端は、前記削岩機と回転可能に連結されており、前記伸縮部材の他端は、前記伸縮部材の伸長力を受けるように所定の基準に対して傾斜可能に連結されており、前記第二の工程において、前記伸縮部材の伸長動作によって作業者が保持した前記削岩機に削孔方向の押圧力を作用させ、前記削岩機による前記穴溝の形成を行うことを特徴とする。
上記課題を解決する第二の発明に係るライニング斫り工法は、第一の発明に係るライニング斫り工法において、前記第一の工程において、前記切り欠き溝を前記煙突の軸方向に延びるように形成することを特徴とする。
上記課題を解決する第三の発明に係るライニング斫り工法は、第一または第二の発明に係るライニング斫り工法において、前記第一の工程において、前記切り欠き溝を前記煙突の周方向に延びるように形成することを特徴とする。
上記課題を解決する第四の発明に係るライニング斫り工法は、第一から第三のいずれか一つの発明に係るライニング斫り工法において、前記煙突内を昇降可能なゴンドラを設け、前記第一の工程と前記第二の工程と前記第三の工程とを行った後、前記ゴンドラを昇降させつつ、前記第二の工程および前記第三の工程を繰り返すことを特徴とする。
上記課題を解決する第五の発明に係るライニング斫り工法は、第一から第四のいずれか一つの発明に係るライニング斫り工法において、前記削岩機と前記伸縮部材とは、回転可能に連結されるものであることを特徴とする。
第一の発明に係るライニング斫り工法によれば、削岩機によってライニングを削孔する際の反力を伸縮部材によって受けることとなるので、作業者は、削岩機に対して削孔方向の力をほとんど作用させることなく、容易にライニングを削孔して穴溝を形成することができる。よって、作業者に掛かる負担が軽減される。
第二の発明に係るライニング斫り工法によれば、作業者は、ライニングカッタを保持したまま移動することなく、ライニングを切削して切り欠き溝を形成することができる。
第三の発明に係るライニング斫り工法によれば、煙突のライニングにおいて周方向に片寄りなく自由辺が形成されるので、当該ライニングを周方向に片寄りなく剥し落とすことができる。
第四の発明に係るライニング斫り工法によれば、ライニングの斫り作業において、第一の工程は、最初に行われるだけであり、後には省略されるので、作業者に掛かる負担が軽減される。
第五の発明に係るライニング斫り工法によれば、削岩機によってライニングを削孔する際の作業高さを自由に設定することができるので、煙突の高さ方向(鉛直方向)に複数の穴溝を形成することができる。また、削岩機を用いた作業の自由度が向上されるので、作業者に掛かる負担が軽減される。
実施例1に係るライニング斫り工法によって斫り作業を行う対象および当該斫り作業を行うための装置を示す説明図である。 実施例1に係るライニング斫り工法によって斫り作業を行うための装置を示す説明図である。 実施例1に係るライニング斫り工法によって斫り作業を行うための装置を示す説明図である。 実施例1に係るライニング斫り工法によって斫り作業を行うための装置を示す説明図である。 実施例1に係るライニング斫り工法による斫り作業を示す説明図である。 実施例1に係るライニング斫り工法による斫り作業を示す説明図である。
以下に、本発明に係るライニング斫り工法の実施例について、添付図面を参照して詳細に説明する。もちろん、本発明は以下の実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能であることは言うまでもない。
本発明の実施例1に係るライニング斫り工法によって斫り作業を行う対象および当該斫り作業を行うための装置について、図1から図4を参照して説明する。
図1に示すように、本実施例に係るライニング斫り工法によって斫り作業を行う対象である煙突1は、鋼材から成る筒身11とコンクリート材から成るライニング12とから概略構成されている。筒身11は、鋼板を鉛直方向(図1においては、上下方向)に延びる筒状に形成して成り、ライニング12は、筒身11の内周側において鉄筋(不図示)を当該筒身11の軸方向および周方向に配設すると共にコンクリートを充填して成る。
図1に示すように、斫り作業を行うための装置には、煙突1内に配置されて作業者を昇降可能なゴンドラ2が設けられている。ゴンドラ2は、作業者が搭乗可能な床面21を有するかご型に形成されて成り、作業者は、ゴンドラ2(床面21)上において斫り作業のために煙突1の内周面(ライニング12)にアクセスすることができるようになっている。なお、ゴンドラ2には、床面21の外周縁に沿って手摺り22が設けられており、作業者による斫り作業の補助および安全の確保等がなされている。
ゴンドラ2には、当該ゴンドラ2を煙突1内にて昇降(上下動)するための昇降用原動機(ウィンチ)23と、当該ゴンドラ2の煙突1内における昇降位置を補正する位置補正ローラ24とが設けられており、ゴンドラ2は、煙突1内における所望の昇降位置で当該煙突1の軸方向(鉛直方向)に沿って昇降されるようになっている。
昇降用原動機23は、ゴンドラ2の側部において煙突1の周方向に離間して複数(例えば、三つ)設けられており、各昇降用原動機23は、煙突1内において軸方向に架けられたガイドワイヤ25を保持すると共に、当該ガイドワイヤ25に沿って走行(上下動)可能なものである。つまり、昇降用原動機23の駆動により、ゴンドラ2が煙突1内にて昇降されるようになっている。
位置補正ローラ24は、ゴンドラ2(床面21)の側部において煙突1の周方向に離間して複数(例えば、四つ)設けられており、各位置補正ローラ24は、当該ゴンドラ2における突出量(煙突1の軸方向と直交する方向(水平面内)における床面21から突出する量)を調整可能なものである。よって、位置補正ローラ24の突出量を調整すると共に、当該位置補正ローラ24を煙突1の内周面(ライニング12)と当接させることにより、煙突1内におけるゴンドラ2の昇降位置(煙突1の軸方向と直交する方向(水平面内)における煙突1に対するゴンドラ2の位置)を所望の位置とすることができる。なお、昇降用原動機23の駆動によってゴンドラ2が昇降されると、位置補正ローラ24は、煙突1の内周面に沿って円滑に走行されるようになっている。
また、図2から図4に示すように、斫り作業を行うための装置には、作業者が扱う工具であって、ライニング12に所定の切り欠き溝101を形成するためのライニングカッタ3と、ライニング12に所定の穴溝102を形成するためのエアリシンダ付き削岩機4と、穴溝102を起点としてライニング12を剥し落とすための油圧破砕機5とが設けられている。これらライニングカッタ3とエアシリンダ付き削岩機4と油圧破砕機5とは、それぞれゴンドラ2に搭載されている。
図2に示すように、ライニングカッタ3は、ライニング12(鉄筋およびコンクリート)を切削可能な回転刃31を有するものである。作業者は、ライニングカッタ3を保持し、当該ライニングカッタ3の回転刃31をライニング12に押し当てることによってライニング12を切削し、当該ライニング12に所定の切り欠き溝101を形成することができる。なお、切り欠き溝101を形成されたライニング12には、自由辺(解放された面)12aが形成されることとなる。
図3に示すように、エアシリンダ付き削岩機4は、ライニング12を削孔可能な削岩機41と空気圧によって伸縮可能なエアシリンダ(伸縮部材)42とを連結(接続)したものである。作業者は、エアシリンダ付き削岩機4の削岩機41を保持し、当該削岩機41の先端部41aをライニング12に押し当てることによってライニング12を削孔し、当該ライニング12に所定の穴溝102を形成することができる。
ここで、エアシリンダ42の一端は、削岩機41と回転可能に連結され、エアシリンダ42の他端は、床面21に対して傾斜可能かつ周方向に回転可能に連結されている。よって、作業者は、床面21に対してエアシリンダ42を傾斜させると共に周方向に回転させ、更に当該エアシリンダ42に対して削岩機41を回転させることにより、ライニング12に形成する穴溝102の位置(煙突1の軸方向および周方向における位置)を自由に設定し、ゴンドラ2を昇降することなくライニング12の複数箇所に穴溝102を形成することができる。
また、エアシリンダ付き削岩機4によれば、エアシリンダ42の伸長動作によって作用する力(伸長力)を利用して削岩機41による削孔を行う(補助する)ことができる。つまり、エアシリンダ42の伸長動作によって作業者が保持した削岩機41に削孔方向の押圧力を作用させることにより、ライニング12を削孔する際の反力をエアシリンダ42によって受け、作業者に掛かる負担を軽減することができる。
例えば、削岩機41によるライニング12の削孔に必要な削孔方向の力(削孔力)FNを全てエアシリンダ42によって受ける場合には、エアシリンダ42の伸長力をFS、削岩機41とエアシリンダ42との成す角度をθとすると、下式(1)となる。
N=FS×(−cosθ) [kgf]・・・(1)
このとき、作業者は、削岩機41に対して削孔方向の力を作用させる必要がなく、エアシリンダ42によって鉛直方向上側へ浮き上がる削岩機41を鉛直方向下側へ抑え込むように力を作用させるだけで良い。つまり、作業者が鉛直方向下側に作用させる必要のある力FWは、削岩機41の重量をMとすると、下式(2)となる。
W=FS×sinθ−M [kgf]・・・(2)
このように、エアシリンダ42の伸長力FS(伸長動作)を削岩機41によって削孔を行うために必要な削孔力FN(削孔方向の押圧力)として利用することにより、作業者は容易に削岩機41による削孔を行うことができる。もちろん、本発明は、本実施例のように削岩機41を空気圧によって伸縮可能なエアリシンダ42と接続したものに限定されない。例えば、削岩機を油圧またはモータ等の原動機によって伸縮可能な伸縮部材と接続するようにしても良い。
また、エアシリンダ42は、その伸縮動作を削岩機41によるライニング12の削孔に利用するためのものであり、本実施例のように、床面21に連結されたものに限定されない。例えば、一端を削岩機と接続された伸縮部材(例えば、エアシリンダ)の他端を床面等の凹部や凸部に引っ掛けることにより、当該伸縮部材の伸長力すなわち削孔力を受けるようにしても良い。
油圧破砕機5は、くさびの原理を利用してライニング12を破砕するものであり、拡張方向(図4においては、上下方向)に分割された先端部51と当該先端部51の間に挿入される楔部52とを有している。作業者は、油圧破砕機5を保持し、当該油圧破砕機5の先端部51をエアシリンダ付き削岩機4によって形成した穴溝102に挿入することにより、当該穴溝102を起点としてライニング12を破砕する(筒身11から剥し落とす)ことができる。
なお、油圧破砕機5の先端部51は、エアシリンダ付き削岩機4によって形成された穴溝102に挿入可能なものであり、当該先端部51の径は、削岩機41の先端部41aの径と同等または僅かに小さい。
本発明の実施例1に係るライニング斫り工法について、図1から図5Bを参照して説明する。
まず、第一の工程として、作業者は、ライニングカッタ3を用いてライニング12を切削し、ライニング12に切り欠き溝101を形成する(図2および図5A参照)。
ここで、切り欠き溝101の方向は、作業者がゴンドラ2(床面21)上において移動することなく作業(形成)可能な方向(略軸方向)とする。もちろん、本発明は、本実施例のように切り欠き溝101を略軸方向に延びるように形成するものに限定されず、例えば、切り欠き溝を略周方向に延びるように形成しても良く、また、切り欠き溝を軸方向および周方向と交差する方向(斜め)に延びるように形成しても良い。なお、切り欠き溝を略周方向に延びるように形成した場合には、ライニングの周方向に片寄りなく自由辺が形成されるので、当該ライニングを周方向に片寄りなく剥し落とすことができる。
また、略軸方向に延びる切り欠き溝101の数量は、煙突1の大きさに因るが、周方向に離間して一本から四本程度とする。もちろん、本発明は、本実施例のように切り欠き溝101を一本から四本程度形成するものに限定されず、例えば、略軸方向に延びる切り欠き溝101を周方向に離間して五本以上形成しても良く、また、方向を異にする複数の切り欠き溝を互いに離間して、あるいは交差して形成しても良い。
また、切り欠き溝101の軸方向長さは、ゴンドラ2を昇降することなく作業者が作業(形成)可能な長さとし、切り欠き溝101の深さは、ライニング12の径方向における厚みと一致する程度(ライニング12を貫通する程度)またはそれよりも僅かに浅いものとする。もちろん、本発明における切り欠き溝の長さおよび深さは、本実施例に限定されず、適宜設定(変更)することが可能である。
第一の工程において、切り欠き溝101を形成することにより、ライニング12に自由辺(解放された面)12aが形成されるので、後述する第二の工程および第三の工程によってライニング12の斫り作業を効率的に行うことができる。
次に、第二の工程として、作業者は、エアシリンダ付き削岩機4を用いてライニング12を削孔し、ライニング12に穴溝102を形成する(図3および図5A参照)。つまり、削岩機41をエアシリンダ42と接続し、エアシリンダ42の伸長動作を利用して削岩機41による穴溝102の形成を行う。
ここで、穴溝102の大きさは、油圧破砕機5の先端部51を挿入可能な程度とし、穴溝102の深さは、ライニング12の径方向における厚みと一致する程度(ライニング12を貫通する程度)またはそれよりも僅かに浅いものとする。
また、穴溝102は、ゴンドラ2を昇降することなく作業者が作業(形成)可能な範囲において複数形成する。複数の穴溝102を形成する位置は、切り欠き溝101または隣接する穴溝102と所定距離(例えば、ライニング12の厚みの三倍から六倍程度の距離)離間する位置とし、例えば、周方向において所定距離毎(等ピッチ)かつ軸方向において所定距離の半分(半ピッチ)ずつずらして羅列されるように複数の穴溝102を形成する。
第二の工程において、作業者は、削岩機41に対して削孔方向の力をほとんど作用させる必要がなく、エアシリンダ42によって鉛直方向上側へ浮き上がる削岩機41を鉛直方向下側へ抑え込むように力を作用させるだけで良い。よって、本実施例の第二の工程における作業者の負担は、削岩機のみで煙突のライニングを削孔する場合における作業者の負担と比較して、軽減される。
次に、第三の工程として、作業者は、油圧破砕機5を用いてライニング12を破砕し、ライニング12を筒身11から剥し落とす(図4および図5B参照)。つまり、油圧破砕機5の先端部51をエアシリンダ付き削岩機4によって形成した穴溝102に挿入し、油圧破砕機5を駆動して当該穴溝102を起点としてライニング12を破砕する。
ここで、油圧破砕機5によるライニング12の破砕は、複数の穴溝102のうち切り欠き溝101に近い穴溝102から順に行う。切り欠き溝101には、ライニング12の自由辺12aが形成されており、当該切り欠き溝101に近い穴溝102を起点として油圧破砕機5によるライニング12の破砕を行うことにより、自由辺12aを有するライニング12の一部が筒身11から剥がれ落ちる。続いて、ライニング12の一部が筒身11から剥がれ落ちた箇所には、新たな自由辺12aが形成されており、当該箇所に近い穴溝102を起点として油圧破砕機5によるライニング12の破砕を行うことにより、当該新たな自由辺12aを有するライニング12の一部が筒身11から剥がれ落ちることとなる。
同様にして、油圧破砕機5によるライニング12の破砕を行い、煙突1の周方向全周に亘ってライニング12を筒身11から剥し落とす。なお、油圧破砕機5を用いてライニング12を破砕した際に、図示しない鉄筋によって当該ライニング12を筒身11から剥し落とすことができない場合には、図示しない電動チッパ等を用いて鉄筋を切断することにより、ライニング12を筒身11から剥し落とすことができる。
次に、昇降用原動機23によってゴンドラ2を昇降させ、煙突1における斫り作業の高さ(軸方向すなわち鉛直方向位置)を変更し、前述の第一の工程、第二の工程および第三の工程を行う。
このとき、煙突1におけるライニング12の一部が周方向全周に亘って筒身11から剥し落とされた状態であり、周方向全周に亘ってライニング12の自由辺12aが形成されているので、第一の工程を省略し、第二の工程および第三の工程のみを行うことによってもライニング12を筒身11から剥し落とすことができる。
同様にして、昇降用原動機23によってゴンドラ2を昇降させつつ、前述の第一の工程、第二の工程および第三の工程(第一の工程は省略可能)を順次行うことにより、煙突1の軸方向全長に亘ってライニング12を筒身11から剥し落とすことができる。
以上により、煙突1に設けられたライニング12を全て剥し落とし、ライニング12の斫り作業が完了する。
1 煙突
2 ゴンドラ
3 ライニングカッタ
4 エアシリンダ付き削岩機
5 油圧破砕機
11 筒身
12 ライニング
12a ライニングの自由辺(解放された面)
21 床面
22 手摺り
23 昇降用原動機(ウィンチ)
24 位置補正ローラ
25 ガイドワイヤ
31 回転刃
41 削岩機
41a 削岩機の先端部
42 エアシリンダ(伸縮部材)
51 油圧破砕機の先端部
52 油圧破砕機の楔部
101 切り欠き溝
102 穴溝

Claims (5)

  1. 煙突に設けられたライニングを剥し落とすライニング斫り工法であって、
    ライニングカッタを用いて前記ライニングに切り欠き溝を形成する第一の工程と、
    削岩機に接続された伸縮部材の伸長動作を利用して前記削岩機により前記ライニングに穴溝を形成する第二の工程と、
    破砕機を用いて前記穴溝を起点として前記ライニングを剥し落とす第三の工程とを備え、
    前記伸縮部材の一端は、前記削岩機と回転可能に連結されており、
    前記伸縮部材の他端は、前記伸縮部材の伸長力を受けるように所定の基準に対して傾斜可能に連結されており、
    前記第二の工程において、前記伸縮部材の伸長動作によって作業者が保持した前記削岩機に削孔方向の押圧力を作用させ、前記削岩機による前記穴溝の形成を行うことを特徴とするライニング斫り工法。
  2. 前記第一の工程において、前記切り欠き溝を前記煙突の軸方向に延びるように形成することを特徴とする請求項1に記載のライニング斫り工法。
  3. 前記第一の工程において、前記切り欠き溝を前記煙突の周方向に延びるように形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のライニング斫り工法。
  4. 前記煙突内を昇降可能なゴンドラを設け、
    前記第一の工程と前記第二の工程と前記第三の工程とを行った後、前記ゴンドラを昇降させつつ、前記第二の工程および前記第三の工程を繰り返すことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のライニング斫り工法。
  5. 前記削岩機と前記伸縮部材とは、回転可能に連結されるものであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のライニング斫り工法。
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