本発明の一態様の加熱調理器は、所定の位置から見て前後左右上下方向を規定する場合に、容器が載置されるトッププレートと、前記トッププレートの下方に配置された本体と、前記本体に収容され、前記容器を下方から加熱する左側加熱ユニットと、前記本体に収容され、前記左側加熱ユニットよりも右側に配置されて、前記容器を下方から加熱する右側加熱ユニットと、前記本体の前方に配置される第1の操作ユニットと、前記本体後方に配置される第2の操作ユニットと、を備え、前記第1の操作ユニットおよび前記第2の操作ユニットのそれぞれは、前記左側加熱ユニットおよび前記右側加熱ユニットの双方の操作を受け付け可能な第1の操作部と、前記左側加熱ユニットおよび前記右側加熱ユニットの双方の前記操作を受け付け可能な第2の操作部と、を含み、前記第1の操作ユニットの前記第1の操作部は、前記第1の操作ユニットの前記第2の操作部よりも左側に配置されて、前記左側加熱ユニットの前記操作を受け付け、前記第1の操作ユニットの前記第2の操作部は、前記第1の操作ユニットの前記第1の操作部よりも右側に配置されて、前記右側加熱ユニットの前記操作を受け付け、前記第2の操作ユニットの前記第1の操作部は、前記第2の操作ユニットの前記第2の操作部よりも右側に配置されて、前記右側加熱ユニットの前記操作を受け付け、前記第2の操作ユニットの前記第2の操作部は、前記第2の操作ユニットの前記第1の操作部よりも左側に配置されて、前記左側加熱ユニットの前記操作を受け付けるように構成されている。
本発明の一態様によれば、本体の前方と後方それぞれに操作ユニットが配置される加熱調理器において、2つの操作ユニットを前方配置用と後方配置用とに区別することなく取り扱うことができる。
例えば、前記本体は、前記第1の操作ユニットと接続された前側操作ユニット用コネクタと、前記第2の操作ユニットと接続された後側操作ユニット用コネクタとを備え、前記前側操作ユニット用コネクタは、前記第1の操作部と前記左側加熱ユニットとを接続し、前記第2の操作部と前記右側加熱ユニットとを接続するように構成され、前記後側操作ユニット用コネクタは、前記第1の操作部と前記右側加熱ユニットとを接続し、前記第2の操作部と前記左側加熱ユニットとを接続するように構成されている。前側操作ユニット用コネクタと後側操作ユニット用コネクタとにより、2つの操作ユニットを前方配置用と後方配置用とに区別することなく取り扱うことができる。
例えば、前記前側操作ユニット用コネクタは前記本体の前側部分に設けられ、前記後側操作ユニット用コネクタは前記本体の後側部分に設けられてもよい。
例えば、前記第1および第2の操作部は同一である。これにより、第1および第2の操作ユニットを部分的に共通化することができる。
例えば、前記第1および第2の操作ユニットは同一である。これにより、第1および第2の操作ユニットを共通化することができる。
例えば、前記左側および右側加熱ユニットは同一であってもよい。
例えば、前記第1および第2の操作ユニットそれぞれは前記左側および右側加熱ユニットの加熱動作情報を表示する表示部を備え、前記第1および第2の操作ユニットそれぞれの前記表示部は、同一の前記加熱動作情報を表示する。これにより、第1の操作ユニットを操作するユーザと第2の操作ユニットを操作するユーザが、加熱動作情報を共有することができる。
例えば、前記第1および第2の操作ユニットそれぞれは、前記左側および右側加熱ユニットへの前記操作を制限するロックボタンを備え、前記第1および第2の操作ユニットのいずれか一方の前記ロックボタンが押されると、前記第1および第2の操作ユニット両方の前記操作は制限される。これにより、第1および第2の操作ユニットが不必要に操作され、それによりユーザが所望しない動作を加熱ユニットが実行することが抑制される。
例えば、前記第1および第2の操作ユニット両方の前記操作が制限された後、その操作制限のために押された前記ロックボタンが再度押されると、前記操作制限は解除されてもよい。
例えば、前記右側加熱ユニットおよび前記左側加熱ユニットの少なくとも一方を加熱ユニットとする場合に、前記第1および第2の操作ユニットのいずれか一方によって操作中の前記加熱ユニットに対して、他方の操作ユニットからの前記操作は制限される。これにより、1つの加熱ユニットに対する一方の操作ユニットによる操作が、他方の操作ユニットの操作によって妨害されることが抑制される。
例えば、前記第1および第2の操作ユニットのいずれか一方によって操作中の前記加熱ユニットに対して前記他方の操作ユニットの前記操作が制限されていることを、前記他方の操作ユニットを操作するユーザに対して通知する通知部を、前記第1および第2の操作ユニットはそれぞれ備える。これにより、操作制限されている操作ユニットを使用しているユーザは、操作できない理由を知ることができる。
例えば、前記加熱調理器は、前側引き出しと後側引き出しとを備える調理台に組み込み可能に構成され、前記第1および第2の操作ユニットそれぞれは、前記前側引き出しと後側引き出しに格納可能に構成されてもよい。
例えば、前記第1および第2の操作ユニットは、前記前側操作ユニット用コネクタおよび前記後側操作ユニット用コネクタと接続可能に構成されてもよい。これにより、第1の操作ユニットを後側操作ユニット用コネクタに接続することができるとともに、第2の操作ユニットを前側操作ユニット用コネクタに接続することができる。
例えば、前記第1の操作ユニットが前記前側操作ユニット用コネクタに接続されず、前記後側操作ユニット用コネクタに接続された場合は、前記第1の操作ユニットの前記第1の操作部は、前記右側加熱ユニットの前記操作を受け付け、前記第1の操作ユニットの前記第2の操作部は、前記左側加熱ユニットの前記操作を受け付け、前記第2の操作ユニットが前記後側操作ユニット用コネクタに接続されず、前記前側操作ユニット用コネクタに接続された場合は、前記第2の操作ユニットの前記第1の操作部は、前記左側加熱ユニットの前記操作を受け付け、前記第2の操作ユニットの前記第2の操作部は、前記右側加熱ユニットの前記操作を受け付けるように構成されてもよい。これにより、後側操作ユニット用コネクタに接続された第1の操作ユニットにおいては、第1の操作部で右側加熱ユニットを操作することができるとともに、第2の操作部で左側加熱ユニットを操作することができる。また、前側操作ユニット用コネクタに接続された第2の操作ユニットにおいては、第1の操作部で左側加熱ユニットを操作することができるとともに、第2の操作部で右側加熱ユニットを操作することができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る加熱調理器が組み込まれた調理台を示している。また、図2Aおよび図2Bは、ユーザによって使用中の加熱調理器を示している。
図1に示すように、本実施の形態の場合、加熱調理器10は、テーブル型の調理台100に組み込まれている。このテーブル型調理台100は、料理の飲食場所を提供するだけでなく、料理を調理する調理場所も提供する。なお、本発明の実施の形態に係る加熱調理器10は、キッチンに設置されているキッチンカウンタ(天板)を備える調理台に組み込まれてもよい。
また、本実施の形態の加熱調理器10は、図2Aに示すように複数のユーザA、Bによって同時に使用可能であり、当然ながら、図2Bに示すように一人のユーザAによっても使用可能に構成されている。このような一人以上のユーザによって使用可能な加熱調理器10について、以下、図面を参照しながら説明する。
なお、図2Aおよび図2Bに示すように、便宜上、加熱調理器10(調理台100)を基準にして、前方向、後方向、左方向、および右方向が定義されている。したがって、図2Aに示すように、ユーザAは加熱調理器10に対して前方に位置し、ユーザBは加熱調理器10に対して後方に位置する。また、ユーザAにとっての左側は加熱調理器10の左側であるが、ユーザBにとっての左側は加熱調理器10の右側になる。
本実施の形態の場合、調理台100は、天板102を備え、その天板102に加熱調理器10が組み込まれている。また、調理台100は、その前側に前側引き出し104を備えるとともに、その後側に後側引き出し106を備える。
図2Aおよび図2Bに示すように、加熱調理器10は、調理台100の天板102上に載置されるトッププレートユニット12と、トッププレートユニット12の下方に配置され、調理台100の天板102に組み込まれる本体14とを有する。
図3は、加熱調理器(調理台)の分解図である。なお、一部の構成要素については、図示を省略している。図4は、トッププレートユニットの分解図である。
図3に示すように、トッププレートユニット12は、本実施の形態の場合、調理台100の天板102に形成された凹部102a内に配置される。また、本体14は、その凹部102aの底面に形成された貫通穴102b内に部分的に配置される。トッププレートユニット12と本体14は、詳細は後述するが、中央側アンダーフレーム16を介して接続される。
図4に示すように、トッププレートユニット12は、トッププレート18と、トッププレート18の下面に貼り付けられる外側アンダーフレーム20と、複数のねじ22と、複数のねじ22を外側アンダーフレーム20に固定する複数のナット24とを備える。
トッププレート18は、加熱調理器10によって誘導加熱される容器が載置され、調理台100の貫通穴102bの上側開口に比べて大きい、例えば硬質ガラスから作製された矩形状のプレートである。すなわち、貫通穴102bに収容される本体14に比べて大きい(図2Aおよび図2B参照)。例えば、長手方向(左右方向)サイズが約120cmであって、短手方向(前後方向)サイズが約80cmである。また、図2Aに示すように、本実施の形態の場合、前後方向のサイズに関して、トッププレート18は調理台100の天板102と実質的に同一である。
本実施の形態の場合、外側アンダーフレーム20は、2つのサブフレーム20A、20Bから構成されている。なお、外側アンダーフレーム20を枠状の一部品として構成することも可能である。
外側アンダーフレーム20(サブフレーム20A、20B)は、例えば、金属薄板をプレス成型することによって形成されたフレームである。また、外側アンダーフレーム20は、トッププレート18の下面における中央部分を除く外側部分に、例えば接着剤を用いて貼り付けられる。
さらに、外側アンダーフレーム20には、複数のねじ22が通過する複数のねじ通し穴20aが形成されている。ねじ通し穴20aを通過したねじ22のおねじ部にナット24が係合することにより、ねじ22が外側アンダーフレーム20に固定されている。これにより、外側アンダーフレーム20(トッププレートユニット12)は、図3に示すように、その下面から下方に向かって延在する複数のおねじ部12aを備える。
図3に示すトッププレートユニット12の複数のおねじ部12aは、トッププレートユニット12を調理台100の天板102に固定するために使用される。
具体的には、図3に示すように、調理台100の天板102の凹部102aの底面には、トッププレートユニット12の複数のおねじ部12aがそれぞれ通過する複数のねじ通し穴102cが形成されている。
図5は、調理台100の天板102に形成された、トッププレートユニット12を固定するためのねじ通し穴102cの断面を示している。
図5に示すように、トッププレートユニット12のおねじ部12aは、調理台100の天板102を貫通している。その貫通したおねじ部12a(ねじ22のおねじ部)には、座金26が外挿され、さらに蝶ナット28が係合している。これにより、トッププレートユニット12(その外側アンダーフレーム20)が調理台100の天板102に載置されて固定される。また、蝶ナット28を回すことにより、トッププレートユニット12と調理台100の凹部100aの底面との間の距離を微調節することができる。それにより、調理台100の天板102の上面とトッププレートユニット12(トッププレート18)の上面を、同一平面に配置することができる。その結果、調理台100の天板102の上面とトッププレート18の上面との間に段差が発生することが抑制される。なお、蝶ナット28を隠すために、また蝶ナット28への接触を抑制するために、蝶ナット28は、座ぐり穴102c内に収容されている。
次に、加熱調理器10の本体14について説明する。
図6は加熱調理器の本体の斜視図であって、図7は本体の上面図である。
図6に示すように、加熱調理器10の本体14は、ハウジング30と、ハウジング30内に収容された複数の加熱ユニット32A、32B、32Cとを有する。
図6に示すように、ハウジング30は、上方が開いた直方体形状の箱体であって、例えば金属材料から作製されている。また、ハウジング30は、その上端に、フランジ部30aを備える。さらに、ハウジング30は、調理台100の天板102に形成された貫通穴102bを通過可能な大きさを備える。
図6および図7に示すように、複数の加熱ユニット32A、32B、および32Cは、トッププレート18の中央部分に載置された容器を下方から誘導加熱するためのユニットである。図2Aおよび図2Bに示すように、加熱ユニット32Aは、本体14の左側に収容されている。また、加熱ユニット32Bは、本体14の右側に収容されている、そして、加熱ユニット32Cは、加熱ユニット32Aと32Bとの間に配置されている。
本実施の形態の場合、左側および右側加熱ユニット32A、32Bは同一の構成であり、同一の1つの加熱コイル34を有する。中央加熱ユニット32Cは、加熱調理器10の左右方向に並んだ4つの同一の加熱コイル36を有する。なお、図2Aおよび図2Bに示すように、トッププレート18の下方に位置する加熱コイル34、36の位置をユーザが知ることができるように、加熱コイルの位置を示すマーカーライン18aがトッププレート18の上面に描かれている。これにより、ユーザは容器を加熱コイル34、36上に載置することができる。
マーカーライン18aに関連して、図2Aに示すように、トッププレート18の上面には、境界ライン18bが示されている。この境界ライン18bは、本体14に対向するトッププレート18の領域を示している。本体14に対向するトッププレート18が加熱調理中に高温状態になるために、この境界ライン18bによってユーザに注意喚起を行っている。
一方、境界ライン18bの外側は、すなわち境界ライン18bからトッププレート18の前後方向の端までの間の領域は、ユーザが盛り付け等の加熱調理以外の調理作業ができるように広い。例えば、食器等が載置できるように、また、加熱調理中の容器(加熱ユニット32A、32B、および32C上の容器)へのアクセスを考慮し、境界ライン18bとトッププレート18の前後方向の端までの距離Lは約20cmに設定されている。
なお、これらの加熱ユニット32A、32B、および32Cをユーザが操作するための操作ユニットは、本体14に設けられていない。本実施の形態の場合、図2Aおよび図2Bに示すように、加熱調理器10の第1および第2の操作ユニット50A、50Bは、本体14から独立しており、調理台100の前側引き出し104と後側引き出し106とに格納されている。なお、第1および第2の操作ユニット50A、50Bの詳細については後述する。
このような本体14とトッププレートユニット12とを接続するために、図3に示すように、これらの間に中央側アンダーフレーム16が存在する。
中央側アンダーフレーム16も、トッププレートユニット12の外側アンダーフレーム20と同様に、トッププレート18の下方に配置される。具体的には、外側アンダーフレーム20と異なり、トッププレート18の中央部分の下方に配置される。すなわち、中央側アンダーフレーム16は外側アンダーフレーム20によって囲まれており、外側アンダーフレーム20は中央側アンダーフレーム16の外側で展開している。
図8は中央側アンダーフレームの斜視図であって、図9は中央側アンダーフレームの上面図である。
図8および図9に示すように、中央側アンダーフレーム16は、例えば、金属薄板をプレス成型することによって形成された枠状のフレームである。なお、中央側アンダーフレーム16は、外側アンダーフレーム20と同一の材料で作製されてもよい。
中央側アンダーフレーム16は、外側アンダーフレーム20と異なり、トッププレート18の下面に貼り付けられていない。すなわち、図3に示すように、中央側アンダーフレーム16は、トッププレート18と外側アンダーフレーム20とから構成されるトッププレートユニット12と別体である。
中央側アンダーフレーム16は、詳細は後述するが、図1に示す調理台100の天板102、具体的には貫通穴102bの上側開口の開口縁部上に載置される外縁部分16aを備える(外縁部分16a以外の部分は、貫通穴102b上に位置する)。その外縁部分16aより内側に、中央側アンダーフレーム16は、トッププレートユニット12(外側アンダーフレーム20)と接続するための複数のねじ通し穴16bを備える。
図10はトッププレートユニットと中央側アンダーフレームとが接続される直前を示す部分的斜視図であって、図11は図10の部分拡大図である。
図10および図11に示すように、本実施の形態の場合、中央側アンダーフレーム16のねじ通し穴16bは、中央側アンダーフレーム16に形成された凹部16cの底に設けられている。このねじ通し穴16bに、中央側アンダーフレーム16とトッププレートユニット12(外側アンダーフレーム20)とを互いに固定するためのフレーム固定用ねじ40が挿通される。
中央側アンダーフレーム16のねじ通し穴16bを通過したフレーム固定用ねじ40は、外側アンダーフレーム20に形成されためねじ穴20bと係合する。本実施の形態の場合、めねじ穴20bは、下方に向かって突出して中央側アンダーフレーム16の凹部16cと係合する突出部20cに形成されている。すなわち、中央側アンダーフレーム16の複数の凹部16cに外側アンダーフレーム20の複数の突出部20cを係合させることにより、ねじ通し穴16bの上方にめねじ穴20bが位置合わせされる(トッププレートユニット12と中央側アンダーフレーム16とが互いに位置合わせされる)。
なお、図11に示すように、中央側アンダーフレーム16のねじ通し穴16bがあって、その上方に位置する外側アンダーフレーム20にめねじ穴20bが位置する。そのため、フレーム固定用ねじ40は、下方から中央側アンダーフレーム16のねじ通し穴16bに挿通されて外側アンダーフレーム20のめねじ穴20bに係合される。それを可能とするために、図12に示すように、調理台100の天板102の下方から見た場合に天板102上に載置される外縁部分16aと本体14(ハウジング30)との間に位置する中央側アンダーフレーム16の部分に、ねじ通し穴16bが形成されている。これにより、作業者は、調理台100の天板102の下にもぐり、調理台100の貫通穴102bの内周面と本体14との間の隙間を介して、フレーム固定用ねじ40を工具を用いて回すことができる。
また、図9に示すように、中央側アンダーフレーム16は、その外縁部分16aより内側に、本体14(ハウジング30のフランジ部30a)と接続するための複数のめねじ穴16dを備える。
図7に示すように、中央側アンダーフレーム16の複数のめねじ穴16dに対応する本体14の複数のねじ通し穴30bは、ハウジング30のフランジ部30aに形成されている。
本体と中央側アンダーフレームとが接続される直前を示す図12およびその図12の部分拡大図である図13に示すように、本体14(ハウジング30のフランジ部30a)と中央側アンダーフレーム16は、本体固定用ねじ42によって固定される。
具体的には、本体固定用ねじ42は、下方から本体14のハウジング30のフランジ部30aに形成されたねじ通し穴30bに挿通され、中央側アンダーフレーム16のめねじ穴16dに係合する。
ここまでは、トッププレートユニット12、中央側アンダーフレーム16、および本体14それぞれの構成、特にこれら間の接続に関する構成について説明してきた。ここで、このようなトッププレートユニット12、中央側アンダーフレーム16、および本体14の構成を採用した理由について説明する。
まず、トッププレートユニット12、中央側アンダーフレーム16、および本体14が既に互いに接続された状態で、これらを調理台100に組み込むことは非常に困難である。具体的には、調理台100の天板102と概ね等しい大きさのトッププレートユニット12の中央に重い(例えば約20kg)本体14が取り付けられた加熱調理器10を、その本体14が調理台100の貫通穴102b内に入るように該調理台100の天板102上に載置することは非常に困難である。例えば、その作業中に、トッププレートユニット12のトッププレート18が割れる危険がある。また例えば、複数の作業者が必要である。さらに、調理台100までの輸送が非常に手間で困難である。
このような加熱調理器10の調理台100への組み込み作業を容易にするために、1つのアンダーフレームではなく、中央側アンダーフレーム16と外側アンダーフレーム20とが存在する。
図14は、加熱調理器の調理台への組み込み作業の一工程を説明するための図である。
図14に示すように、中央側アンダーフレーム16が予め取り付けられた本体14が、まず、調理台100に組み付けられる。このとき、トッププレートユニット12が中央側アンダーフレーム16に取り付けられていないために、作業者は視認しながら本体14を調理台100の貫通穴102bに収容することができる。
図14に示すように、中央側アンダーフレーム16と本体14が調理台100に組み込まれた後、トッププレートユニット12が調理台100の天板102上に載置される。そして、図5に示すように、トッププレートユニット12の複数のおねじ部12aそれぞれに蝶ナット28を取り付けることにより、トッププレートユニット12が調理台100の天板102に固定される。
トッププレートユニット12が調理台100に固定された後、そのトッププレートユニット12における外側アンダーフレーム20と、本体14に既に取り付けられている中央側アンダーフレーム16とが互いに固定される。
このような加熱調理器10の調理台100への組み込み作業であれば、少ない作業者で実行することができる。また、調理台100に組み込まれる前までトッププレートユニット12と本体14とが別体であるため、簡易な梱包ですみ、調理台100までの輸送が容易である(トッププレートユニット12が本体14に取り付けられた状態で梱包して輸送する場合に比べて)。
また、このような加熱調理器10によれば、調理台100への組み込み作業だけでなく、メンテナンス作業も容易である。
例えば、本体14の交換や修理などのメンテナンスを行う場合、トッププレートユニット12を調理台100から取り外す必要がない。これは、図12および図13に示すように、中央側アンダーフレーム16に対して、本体14が本体固定用ねじ42によって下方から固定されているからである。作業者が調理台100の天板102の下にもぐり、本体固定用ねじ42を取り外すことにより、トッププレートユニット12が調理台100に固定された状態で、本体14を天板102の下方に取り外すことができる。
また、トッププレートユニット12の交換や修理などのメンテナンスを行う場合、本体14を調理台100から取り外す必要がない。これは、図10〜図12に示すように、トッププレートユニット12の外側アンダーフレーム20に対して、中央側アンダーフレーム16がフレーム固定用ねじ40によって下方から固定されているからである。作業者が調理台100の天板102の下にもぐり、フレーム固定用ねじ40を取り外すことにより、本体14が調理台100に組み込まれた状態で、トッププレートユニット12を調理台100の天板102から取り外すことができる。
このような組み込み作業やメンテナンス作業は、トッププレートユニット12と本体14とが別体になるように加熱調理器10が復元可能に分解できない場合に比べて、明らかに容易である。
図14に示すように、本体14とトッププレートユニット12が調理台100に組み込まれるとき、本体14とは別体の第1および第2の操作ユニット50A、50Bも調理台100に組み込まれる。具体的には、図2Aに示すように調理台100の前側引き出し104に第1の操作ユニット50Aが格納され、後側引き出し106に第2の操作ユニット50Bが格納される。
本実施の形態の場合、第1の操作ユニット50Aと第2の操作ユニット50Bは同一の構成である。
図15は操作ユニットの斜視図であって、図16は操作ユニットと本体とのレイアウトおよび接続を示す図である。
図15に示すように、第1および第2の操作ユニット50A、50Bは、加熱調理器10の本体14に接続するための接続ケーブル52と、本体14の加熱ユニット32A、32B、32Cをユーザが操作するためのコンソール54とを備える。
図6に示すように、また図16に示すように、第1および第2の操作ユニット50A、50Bそれぞれの接続ケーブル52と接続するために、本体14にはコネクタ30d、30fが設けられている。
具体的には、本実施の形態の場合、図6および図16に示すように、本体14(ハウジング30)の前側側面30cに、上方視で本体14の前方に配置された第1の操作ユニット50Aの接続ケーブル52と接続するための前側操作ユニット用コネクタ30dが設けられている。また、図16に示すように、本体14(ハウジング30)の後側側面30eに、上方視で本体14の後方に配置された第2の操作ユニット50Bの接続ケーブル52と接続する後側操作ユニット用コネクタ30fが設けられている。
図17に示すように、本体14の前側操作ユニット用コネクタ30dと後側操作ユニット用コネクタ30fは同一の構成であって、第1および第2の操作ユニット50A、50Bの接続ケーブル52の先端に設けられたプラグコネクタ56と接続する。すなわち、前側操作ユニット用コネクタ30dは第1および第2の操作ユニット50A、50Bのいずれにも接続可能であり、また、後側操作ユニット用コネクタ30fも、第1および第2の操作ユニット50A、50Bのいずれにも接続可能である。したがって、図16と異なり、第2の操作ユニット50Bが本体14の前方に配置され、第1の操作ユニット50Aが本体14の後方に配置されることも可能である。
図18は、操作ユニットのコンソールの上面図である。
図18に示すように、第1および第2の操作ユニット50A、50Bそれぞれのコンソール54は、第1の操作部54Aと、第2の操作部54Bと、第3の操作部54Cとを備える。
詳細は後述するが、コンソール54の第1の操作部54Aは、左側および右側加熱ユニット32A、32Bの双方の操作を受け付け可能に構成され、コンソール54の左側に配置されている。また、第2の操作部54Bは、左側および右側加熱ユニット32A、32Bの双方の操作を受け付け可能に構成され、コンソール54の右側に配置されている。したがって、図16に示すように、本体14の前方に配置されて該本体14に向いている第1の操作ユニット50Aでは、コンソール54の第1の操作部54Aは第2の操作部54Bよりも左側に位置し、第2の操作部54Bは第1の操作部54Aよりも右側に位置する。一方、本体14の後方に配置されて該本体14に向いている第2の操作ユニット50Bでは、コンソール54の第1の操作部54Aは第2の操作部54Bよりも右側に位置し、第2の操作部54Bは第1の操作部54Aよりも左側に位置する。
図16に示すように、本体14の前方に配置されている第1の操作ユニット50Aにおいて、第1の操作部54Aは前後方向に対峙する(すなわち近い)左側加熱ユニット32Aの操作を受け付ける操作部として機能し、第2の操作部54Bは前後方向に対峙する(すなわち近い)右側加熱ユニット32Bの操作を受け付ける操作部として機能する。一方、本体14の後方に配置されている第2の操作ユニット50Bにおいて、第1の操作部54Aは前後方向に対峙する(すなわち近い)右側加熱ユニット32Bの操作を受け付ける操作部として機能し、第2の操作部54Bは前後方向に対峙する(すなわち近い)左側加熱ユニット32Aの操作を受け付ける操作部として機能する。
すなわち、左側加熱ユニット32Aの操作のために、第1の操作ユニット50Aの第1の操作部54Aと、第2の操作ユニット50Bの第2の操作部54Bが使用可能である。また、右側加熱ユニット32Bの操作のために、第1の操作ユニット50Aの第2の操作部54Bと、第2の操作ユニット50Bの第1の操作部54Aが使用可能である。
そのための構成を、図19を用いて具体的に説明する。
図19に示すように、本体14の前方に配置された第1の操作ユニット50Aは、本体14の前側操作ユニット用コネクタ30dに接続される。それにより、第1の操作ユニット50Aにおいて左側の第1の操作部54Aが、左側加熱ユニット32Aを制御するための左側加熱ユニット制御部56Aに接続される。また、第1の操作ユニット50Aにおいて右側の第2の操作部54Bが、右側加熱ユニット32Bを制御するための右側加熱ユニット制御部56Bに接続される。その結果、図16に示すように、第1の操作ユニット50Aにおける第1の操作部54Aは、対峙する左側加熱ユニット32Aを、その左側加熱ユニット制御部56Aを介して操作することができる。また、第1の操作ユニット50Bにおける第2の操作部54Bは、対峙する右側加熱ユニット32Bを、その右側加熱ユニット制御部56Bを介して操作することができる。第1の操作ユニット50Aにおいて中央の第3の操作部54Cは、中央加熱ユニット32Cを制御する中央加熱ユニット制御部56Cに接続され、その中央加熱ユニット制御部56Cを介して中央加熱ユニット32Cを操作することができる。
一方、図19に示すように、本体14の後方に配置された第2の操作ユニット50Bは、本体14の後側操作ユニット用コネクタ30fに接続される。それにより、第2の操作ユニット50Bにおいて左側の第1の操作部54Aが、右側加熱ユニット制御部56Bに接続される。また、第2の操作ユニット50Bにおいて右側の第2の操作部54Bが、左側加熱ユニット制御部56Aに接続される。その結果、図16に示すように、第2の操作ユニット50Bにおける第1の操作部54Aは、対峙する右側加熱ユニット32Bを、その右側加熱ユニット制御部56Bを介して操作することができる。また、第2の操作ユニット50Bにおける第2の操作部54Bは、対峙する左側加熱ユニット32Aを、その左側加熱ユニット制御部56Aを介して操作することができる。第2の操作ユニット50Bにおいて中央の第3の操作部54Cは、中央加熱ユニット32Cを制御する中央加熱ユニット制御部56Cに接続され、その中央加熱ユニット制御部56Cを介して中央加熱ユニット32Cを操作することができる。
また、第1および第2の操作ユニット50A、50Bにおいて第1の操作部54Aと第2の操作部54Bそれぞれが左側および右側加熱ユニット32A、32Bを操作可能に構成されているため、第1の操作ユニット50Aと第2の操作ユニット50Bを逆に(入れ換えて)配置しても、同様に、加熱ユニットを対峙する操作部で操作することができる。
なお、左側加熱ユニット制御部56A、右側加熱ユニット制御部56B、および中央加熱ユニット制御部56Cは、例えば一つの回路基板に形成された別々の回路によって構成されてもよく、または、それぞれ個別の回路基板によって構成されてもよい。
ここからは、第1および第2の操作ユニット50A、50Bそれぞれのコンソール54の詳細、すなわち第1の操作部54A、第2の操作部54B、および第3の操作部54Cの詳細について説明する。なお、本実施の形態の場合、第1の操作部54Aと第2の操作部54Bは同一であるため、第1の操作部54Aを中心に説明する。
図18に示すように、コンソール54の第1の操作部54A(または第2の操作部54B)は、対峙する加熱ユニット(加熱ユニット32A、32Bのいずれか一方)の加熱を開始するまたは加熱を停止するスタート/ストップボタン60と、加熱温度を設定する温度調節ボタン62と、加熱調理時間を設定する時間設定ボタン64とを備える。また、加熱調理の種類(例えば、焼き物、揚げ物、煮物など)を選択するメニューボタン66と、加熱温度や加熱経過時間などの加熱ユニットの加熱動作情報を表示する表示部68を、第1の操作部54Aは備える。なお、第3の操作部54Cも、同様に、スタート/ストップボタン60、温度調節ボタン62、時間設定ボタン64、メニューボタン66、および表示部68を備える。
なお、第3の操作部54Cは、第1および第2の操作部54A、54Bには設けられていないエリア選択ボタン70を備える。エリア選択ボタン70は、中央加熱ユニット32Cの複数の加熱コイル36において、加熱調理に使用する加熱コイル32を選択するためのボタンである。例えば、1度押すと全部の加熱コイル36が使用でき、さらに押すと、真ん中2つの加熱コイル36が使用できるなど、エリア選択ボタン70を少なくとも1回押すことにより、ユーザが所望する加熱コイル36を使用することができる。
本実施の形態の場合、左側加熱ユニット32Aの加熱動作情報は、第1の操作ユニット50Aの第1の操作部54Aにおける表示部68に表示されるとともに、第2の操作ユニット50Bの第2の操作部54Bの表示部68にも表示される。
また、右側加熱ユニット32Bの加熱動作情報は、第1の操作ユニット50Aの第2の操作部54Bにおける表示部68に表示されるとともに、第2の操作ユニット50Bの第1の操作部54Aの表示部68にも表示される。
そして、中央加熱ユニット32Cの加熱動作情報は、第1の操作ユニット50Aの第3の操作部54Cにおける表示部68に表示されるとともに、第2の操作ユニット50Bの第3の操作部54Cにおける表示部68にも表示される。
これにより、図2Aに示すように、第1の操作ユニット50Aを使用するユーザAと、第2の操作ユニット50Bを使用するユーザBは、加熱ユニット32A、32B、および32Cそれぞれの加熱動作情報を共有することができる。
また、本実施の形態の場合、第1の操作ユニット50Aおよび第2の操作ユニット50Bのいずれか一方によって操作中の加熱ユニットを、他方の操作ユニットによって操作できないように、その加熱ユニットに対する他方の操作ユニットの操作が制限される。
例えば、図19に示すように、左側加熱ユニット32Aを制御する左側加熱ユニット制御部56Aが、第1の操作ユニット50Aの第1の操作部54Aから操作信号を受信し、その受信信号に基づいて左側加熱ユニット32Aを制御している。そのとき、第2の操作ユニット50Bの第2の操作部54Bからの操作信号を受信しても、左側加熱ユニット制御部56Aは、その第2の操作ユニット50Bからの操作信号に基づいた制御を行わない。
それにより、例えば、第1の操作ユニット50Aの第1の操作部54Aにおける温度調節ボタン62が押されている間、第2の操作ユニット50Bの第2の操作部54Bを操作しても、その操作に対応する左側加熱ユニット32Aの動作は実行されない。また例えば、第2の操作ユニット50Bの第2の操作部54Bにおける時間設定ボタン64が押されている間、第1の操作ユニット50Aの第1の操作部54Aを操作しても、その操作に対応する左側加熱ユニット32Aの動作は実行されない。これにより、1つの加熱ユニットに対する一方の操作ユニットによる操作が、他方の操作ユニットの操作によって妨害されることが抑制される。
なお、操作が制限されている操作ユニットを操作するユーザに対して、操作が制限されていることを通知してもよい。例えば、操作が制限されている操作ユニットの操作部の表示部を介してユーザに通知してもよい。あるいは、操作ユニットがスピーカーを備え、そのスピーカーによってユーザに通知してもよい。これにより、操作制限されている操作ユニットを使用しているユーザは、操作できない理由を知ることができる。
また、本実施の形態の場合、図18に示すように、第1および第2の操作ユニット50A、50Bは、左側加熱ユニット32A、右側加熱ユニット32B、および中央加熱ユニット32Cそれぞれへの操作をユーザ自身によって制限するロックボタン72を備える。また、ロック中であることをユーザに提示するための表示部74を、第1および第2の操作ユニット50A、50Bを備える。例えば、図16に示すように、表示部74にはロック中であることをユーザに提示するための鍵マークが表示される。
本実施の形態の場合、第1および第2の操作ユニット50A、50Bのいずれか一方のロックボタン72が押されると、第1および第2の操作ユニット50A、50Bの両方の操作が制限される。これにより、ロックボタン72を押したタイミングにおける左側加熱ユニット32A、右側加熱ユニット32B、および中央加熱ユニット32Cの動作状態を維持することができる。また、第1および第2の操作ユニット50A、50Bが不必要に操作され、それによりユーザが所望しない動作を加熱ユニットが実行することが抑制される。
なお、第1および第2の操作ユニット50A、50Bの両方の操作が制限された後、その操作制限のために押されたロックボタン72が再度押されると、その操作制限が解除される。
また、ロックボタンによって操作制限される操作ユニットは、押されたロックボタンを備える操作ユニットのみ、あるいは、押されたロックボタンを備えていない操作ユニットのみであってもよい。代わりとして、両方の操作ユニットに対して操作制限する第1ロックボタン、操作されたロックボタンを備える操作ユニットのみに対して操作制限する第2のロックボタン、および操作されたロックボタンを備えていない操作ユニットのみに対して操作制限する第3のロックボタンを、第1および第2の操作ユニット50A、50Bそれぞれは備えてもよい。
以上、このような本実施の形態によれば、本体14の前方と後方それぞれに第1および第2の操作ユニット50A、50Bが配置される加熱調理器10において、設置する際に、第1および第2の操作ユニット50A、50Bを前方配置用と後方配置用とに区別することなく取り扱うことができる。
以上、上述の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されない。
例えば、上述の実施の形態の場合、図7に示すように、左側加熱ユニット32Aと右側加熱ユニット32Bが1つの加熱コイル34を有し、中央加熱ユニット32Cが本体14の左右方向に並んだ4つの加熱コイル36を有する。しかしながら、本発明に係る実施の形態はこれに限らない。
図20は、別の実施の形態に係る加熱調理器の本体114の上面図である。
図20に示すように、本体114には、左側加熱ユニット132A、右側加熱ユニット132B、および中央加熱ユニット132Cが収容されている。左側加熱ユニット132Aおよび右側加熱ユニット132Bそれぞれは、本体114の前後方向に並んだ4つの加熱コイル134を有する。中央加熱ユニット132Cは、本体114の左右方向に並んだ3つの加熱コイル136を有する。
この場合、左側加熱ユニット132Aおよび右側加熱ユニット132Bをそれぞれ操作可能な操作ユニットの第1および第2の操作部は、上述の実施の形態における第3の操作部54Cのエリア選択ボタン70と同等のエリア選択ボタンを備えてもよい。このエリア選択ボタンにより、例えば、左側加熱ユニット132Aにおいて、前側の2つの加熱コイル134を本体114の前方に配置された操作ユニットで操作し、後側の2つの加熱コイル134を後方に配置された操作ユニットで操作することが可能になる。
また例えば、上述の実施の形態の場合、前後方向のサイズについて、トッププレート18は調理台100の天板102と実質的に同一のサイズであるが、本発明の実施の形態はこれに限らない。例えば、トッププレートは中央側アンダーフレームと同一のサイズであって、中央側アンダーフレームに貼り付けられてもよい。この場合、外側アンダーフレームを省略することができる。
さらに、上述の実施の形態は、図2Aに示すように、左側加熱ユニット32Aと右側加熱ユニット32Bとの間に中央加熱ユニット32Cが設けられているが、本発明の実施の形態はこれに限らない。例えば、本発明の実施の形態に係る加熱調理器は、中央加熱ユニットがなく、左側加熱ユニットと右側加熱ユニットのみを備える加熱調理器であってもよい。
なお、上述実施の形態において、図19に示す左右方向で規定する場合に、左側加熱ユニット32Aは、必ずしも本体14の左側に配置されるものではなく、右側加熱ユニット32Bよりも相対的に左側に配置されていればよい。同様に、右側加熱ユニット32Bは、必ずしも本体14の右側に配置されるものではなく、左側加熱ユニット32Aよりも相対的に右側に配置されていればよい。
また、上述の実施の形態の第1の操作ユニット50Aにおいて、図19に示す左右方向で規定する場合に、第1の操作部54Aは、第1の操作ユニット50Aの必ずしも左側に配置されるものではなく、第2の操作部54Bよりも相対的に左側に配置されていればよい。同様に、第2の操作部54Bは、第1の操作ユニット50Aの必ずしも右側に配置されるものではなく、第1の操作部54Aよりも相対的に右側に配置されていればよい。さらに、上述の実施の形態の第2の操作ユニット50Bにおいて、図19に示す左右方向で規定する場合に、第1の操作部54Aは、第2の操作ユニット50Bの必ずしも右側に配置されるものではなく、第2の操作部54Bよりも相対的に右側に配置されていればよい。同様に、第2の操作部54Bは、第2の操作ユニット50Bの必ずしも左側に配置されるものではなく、第1の操作部54Aよりも相対的に左側に配置されていればよい。
さらにまた、上述の実施の形態の場合、図16に示すように、第1の操作ユニット50Aと第2の操作ユニット50Bとが同一の構成であって、左側加熱ユニット32Aと右側加熱ユニット32Bとが同一の構成であるが、本発明の実施の形態はこれに限らない。例えば、第1の操作ユニット50Aのみが第3の操作部54Cを備えてもよい。また例えば、左側加熱ユニット32Aの加熱コイルと右側加熱ユニット32Bの加熱コイルとが、例えば大きさについて異なってもよい。
さらに言えば、操作ユニットにおいて、第1の操作部と第2の操作部も異なっていてもよい。すなわち、広義には、本発明の実施の形態において、操作ユニットにおける第1および第2の操作部それぞれが、左側加熱ユニットおよび右側操作ユニットを操作可能に構成されていればよい。
なお、上述の実施の形態の場合、操作ユニットにおける第1および第2の操作部それぞれが左側加熱ユニットの操作を受け付けるまたは右側加熱ユニットの操作を受け付けるかは、操作ユニットが前側操作ユニット用コネクタまたは後側操作ユニット用コネクタのいずれに接続されるかによって、すなわち操作ユニットが前側用かまたは後側用かが決まることによって決定される。このような本体に設けられた2つのコネクタに対する操作ユニットの選択的な接続以外にも、例えば、操作ユニットを前側用または後側用に切り替えるディップスイッチなどを操作ユニットに設けることにより、操作ユニットが前側用かまたは後側用かを決めることが可能である。
また、「操作ユニットが前側操作ユニット用コネクタおよび後側操作ユニット用コネクタと接続可能」とは、操作ユニットが一方のコネクタに接続される場合は、他方のコネクタに接続される場合に対して、操作部と、操作部を介して操作される加熱ユニットとのペアが変わることを意味する。
さらに、「操作部(たとえば第1の操作部)と加熱ユニット(例えば左側加熱ユニット)とが接続される」とは、操作部と加熱ユニットとの間で電気的な信号が送受されることを意味し、操作部と加熱ユニットとが結線されていなくてもよい。