JP6916717B2 - 断路器 - Google Patents

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Description

本発明は、断路器に関するもので、振動抑制機能を備えたパンタグラフ形或いはセミパンタグラフ形の断路器に関するものである。
図1は、従来のパンタグラフ形断路器1′の一例を示している。パンタグラフ形断路器1′は、地上に設置された架台3の上に起立されたがいし装置4の頂上に、パンタグラフ式の導電部2を設置した構成をとる。導電部2は、複数のアーム5をピン構造6で連結したリンク機構からなる。図示の例では下側第一アーム5aの上端と上側第一アーム5bの下端をピン構造6で回転可能に連結し、下側第二アーム5cの上端と上側第二アーム5dの下端をピン構造6で回転可能に連結し、上側第一アーム5bの中間部と上側第二アーム5dの中間部をピン構造6で回転可能に連結する。そして、下側第一アーム5aと下側第二アーム5cの下方部位を、動力伝達ボックス14の側面14aに沿うように配置するとともに、下側第一アーム5aの下端と下側第二アーム5cの下端を、それぞれ動力伝達ボックス14の出力軸14bに連結する。出力軸14bが正逆回転すると、リンク機構の動作により、導電部2の先端2a(上側第一アーム5b,上側第二アーム5dの上端)は、昇降移動する。導電部2の先端2aを構成する上側第一アーム5bの上端と、上側第二アーム5dの上端は、図示するように上方位置にある場合、互いに接近して、母線7の固定接触部7aを両側から挟み込んだ状態で接触し、導通する。図示省略するが、先端2aが下方位置にある場合は、一対の先端2aである上側第一アーム5bの上端と、上側第二アーム5dの上端は、開いた状態となり、固定接触部7aから離反し、非導通となる。
がいし装置4は、導電部2を支持する3本の支持がいし10と、リンク機構の導電部2の開閉のための回転力を伝達する操作がいし11を備える。3本の支持がいし10は、架台3の上面に調整スタッド15を介して配置する調整板12を底辺とする三角錐の各辺にそれぞれ配置し、支持がいし10の上端は、動力伝達ボックス14に連結する。各支持がいし10は、複数のがいし10aを直列に連結し、連結部分は例えばボルト・ナット等で強固に行う。これにより、各支持がいし10は、それぞれ1本の棒のようになる。また、操作がいし11は、複数のがいし11aを直列に連結し、架台3の上に直立させる。がいし11a同士の連結は、例えばボルト締結により強固に行う。これにより、操作がいし11は、一本の棒のようになる。
操作がいし11の上端は、軸支え9に対して回転自在に軸受け支持され、その上端は、軸支え9の上面側に設置した動力伝達ボックス14に連結される。この動力伝達ボックス14内に実装された伝達機構により、垂直方向に起立した操作がいし11の軸周りの回転を、所定の水平軸周りの回転、すなわち、垂直平面内での回転に変換する。動力伝達ボックス14の一つの側面14aに、伝達機構の出力軸14bを配置する。導電部2を構成するアーム5の下端を配置し、出力軸14bに連結する。これにより、操作がいし11が正逆回転すると、出力軸14bが正逆回転し、それに伴いアーム5の下端を回転中心として、最下方のアーム5が正逆回転する。この最下方のアーム5の正逆回転に伴うリンク機構の動作により、上述したように導電部2の先端2aが昇降する。
図2に拡大して示すように、調整スタッド15は、調整板12と架台3の天板13とを貫通するように両端に雄ねじを有するスタッドボルト17を配置し、そのスタッドボルト17の両端に装着した複数のナット18にてそれぞれ調整板12と天板13を上下から挟み込み固定する。スタッドボルト17に対するナット18の位置を適宜にすることで、調整板12を水平にしつつ、所望の高さに位置させる。調整スタッド15は、スタッドボルト17・ナット18で天板13と調整板12を直結しており、強固に固定して動かないリジッド構造を採る。
上述した従来のパンタグラフ形断路器1′は、調整スタッド15並びにがいし装置4がいずれも強固な構造を採っている。そして例えば地震動が発生した場合、それにともない導電部2が揺れの方向に移動しようとするが、調整スタッド15並びに三角錐補強構造のがいし装置4の支持がいし10により頂部変位をおさえ、導電部2の移動を抑制する。しかしながら、がいし装置4の設計基準波形を上回るような大きな地震動が発生した場合、例えばがいし装置4の頂部付近に大きな曲げ応力が加わり、がいしの曲げ許容応力を超過すると、当該がいしが破損するおそれがある。そこで、係る地震動に対してもがいしの破損を防止するため、例えば、特許文献1に開示された断路器の衝撃緩衝装置などが開発され、直列接続するがいしの連結部分に、当該衝撃緩衝装置を配置するものがある。
特開2014−120276
従来の断路器に対する地震対策の技術は、専ら、がいし部分の損傷を防ぐことを目的として開発されていた。そのため、本発明が対象とするパンタグラフ形断路器では、例えば従来から想定している規模を超えるような大きな地震動に対しては、十分な耐震構造を採ることができない。すなわち、パンタグラフ形断路器の場合、特に図1に示すように投入状態の導電部2では、アーム5が伸びた姿勢となり、その状態でがいし装置の従来の設計基準を超える大きな地震などの震動が生じると、大きなモーメントが発生し、導電部2やがいし装置4の損傷を招く。特に、ピン構造6の部分や、支持がいし10の上端付近で折損が見られる。従来の耐震技術では、パンタグラフ形断路器1′に対して適切に適用することができない。
上述した課題を解決するために、本発明は、(1)パンタグラフ式或いはセミパンタグラフ式の導電部と、その導電部を支持する支持がいしと、前記支持がいしを支持する架台と、前記支持がいしと前記架台の間に配置され前記支持がいしの高さ方向の位置を調整する複数の調整スタッドとを備えた断路器であって、前記調整スタッドと、前記支持がいしを保持する調整板の間に振動抑制装置を設け、前記振動抑制装置は、ピンジョイントと、前記ピンジョイント内の複数箇所に実装する減震装置を備え、前記ピンジョイントは、上下に所定の間隔をおいて対向配置させる下側カップリングと上側カップリングとの間に十文字継手を介在させるとともに、前記十文字継手を、前記下側カップリングと前記上側カップリングに対してそれぞれピン結合し、前記上側カップリングと前記下側カップリングが平行な基準状態と、相対的に傾いた状態に変位可能な構成であり、前記減震装置は、輪ばねを内蔵し、前記基準状態の前記下側カップリングと前記上側カップリングとで前記減震装置を挟み込んだ状態で、前記輪ばねが収縮して初期荷重が与えられるように構成した。
パンタグラフ式の導電部は、例えば投入状態では上下に伸びた姿勢となり、その状態で地震などの震動が生じると大きなモーメントが発生する。本発明では、例えば地震発生時における振動を減震装置で減衰し、導電部が大きく変位するのを抑制することができる。よって、大きな地震動があっても輪ばねの伸縮により減震し、支持がいしや導電部の揺れを小さく抑えることができ、それら導電部や支持がいしの損傷や大きな変位により近傍の部材に接触することを抑えることができる。特に上側カップリングと下側カップリングとを十文字継手を介して連係させたピンジョイントを備えるので、地震動の水平振動する方向がどのような方向であっても、上側カップリングが下側カップリングに対して傾き、間隔が狭くなる側に設けた減震装置が機能して振動を減衰することができる。また、傾きは、ピンジョイント(十文字継手)の部分を中心に変位するので、揺れをより小さくすることができる。ピン結合を用いたピンジョイントであるため、傾く際もがたつき無くスムーズに変位するので、長期にわたり信頼性が高く保てる。
(2)小さい地震に対しては、前記輪ばねは伸縮せずに前記調整スタッドと前記支持がいしによる耐震機能を発揮し、前記調整スタッドと前記支持がいしでは対応できない大きい地震に対しては、前記輪ばねの伸縮に伴う減震機能が発揮するように構成する。小さい地震の場合に調整スタッド・支持がいしによる従来からある耐震機能を利用することで、初期荷重を大きくし輪ばねによる減震機能が発動する振動・揺れが大きいものからにすることで、より大きい振動にたいしても対応が可能となる。また、例えば調整スタッド等による耐震機能で対応できない範囲を少し超えた程度であれば、輪ばねの伸縮も少なく、支持がいし・導電部2の傾きひいては頂上部位の変位量を小さくすることができる。よって、振動の大きさの広い範囲にわたりそれら傾き・変位量を小さく抑えることができる。
(3)前記調整スタッドは、仮想三角形の頂点に位置するように3本備え、前記減震装置は、前記前記下側カップリングにおける前記調整スタッドの3箇所の取付位置における隣接する取付位置間に1つずつ配置する。このようにすると、ピンジョイント内に効率よく減震装置を実装することができる。また、この配置をすることで、減震装置も仮想の三角形の頂点に一つずつ、合計3個配置することになる。よって、地震動の水平振動する方向がどのような方向であっても、少なくとも一つの減震装置が機能して振動を減衰することができ、少ない設置数で簡易な構成を採りつつ、効果的に減震できるので良い。
(4)前記減震装置は、前記下側カップリングに固定され、前記上側カップリングとは非固定で接触するように構成した。このようにすると、減震装置を安定してピンジョイント内に保持することができ、また、上側カップリングと減震装置は接触した状態にして固定はしないようにすると、上側カップリングと減震装置は、相対的に移動が許容されるので、例えば大きな地震等に伴い上側カップリングがスムーズに傾き、免震機能が発揮するのでよい。固定は、実施形態では、ボルトを用いて行っている。
本発明では、例えば大きな地震動があっても導電部や支持がいしが損傷するのを抑止できる。
従来例を示す図である。 従来例を示す図である。 本発明が実装されるパンタグラフ形断路器の振動抑制装置の一形態を示す正面図である。 (a)は調整板の部分を示す平面図であり、(b)は調整スタッド・振動抑制装置及びその周辺を示す図であり、(c)は減震装置を示す断面図である。 (a)は調整スタッド・振動抑制装置及びその周辺を示す図であり、(b)はA−A線一部断面図であり、(c)B−B線一部断面図である。 (a)は調整スタッド・振動抑制装置及びその周辺を示す図であり、(b)はピンジョイントを示す平面図であり、(c)はピンジョイントを示す正面図である。 ピンジョイントの模式図であり、減震装置27の輪ばね43に初期荷重を与える設定方法を説明する図である。 作用を説明する図である。 セミパンタグラフ形断路器の一例を示す図である。 セミパンタグラフ形断路器の別の例を示す図である。 セミパンタグラフ形断路器の別の例を示す図である。 セミパンタグラフ形断路器における要部を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について図面に基づき、詳細に説明する。なお、本発明は、これに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加え得るものである。
図3は、本発明に係る振動抑制装置の好適な一実施形態並びにそれが適用されるパンタグラフ形断路器1の一形態を示している。パンタグラフ形断路器1は、図1,図2を参照して説明した従来のものと同様の構成を含み、対応する部材については同一符号を付して説明する。また、図3は、図1(b)に対応する図であり、図1(a)に対応する図は省略するが、パンタグラフ形断路器1の基本的な構成は図1(a)のものと同様である。図3に示すように、パンタグラフ形断路器1は、母線7に対して接触/離反するパンタグラフ式の導電部2と、その導電部2を支持するがいし装置4と、地上に設置される架台3と、架台3とがいし装置4の間に配置されがいし装置4の高さ位置・姿勢を調整する調整スタッド15を備える。
導電部2は、基本的に従来のパンタグラフ形断路器における構造と同じである。導電部2は、複数のアーム5をピン構造6で連結したリンク機構からなる。リンク機構の動作により、導電部2の先端2aは、昇降移動する。図示するようにアーム5が伸びて先端2aが上方位置にある場合、一対の先端2aが、上方に配置された母線7の固定接触部7aを挟み込んだ状態で接触し、導通する。図示省略するが、アーム5が畳まれて先端2aが下方位置にある場合は、一対の先端2aは開いた状態となり、固定接触部7aから離反し、非導通となる。
また、図示省略するが、アーム5の下方は、別の母線に導通しており、図示する投入状態では、当該別の母線と母線7とが導通する。そして、導電部2の先端2aが下方位置にきて母線7から離反すると、母線7から図示省略した当該母線への経路が遮断される。
がいし装置4は、基本的に従来のパンタグラフ形断路器における構造と同じである。すなわち、このがいし装置4は、導電部2を支持する3本の支持がいし10と、リンク機構の導電部2の開閉のための回転力を伝達する操作がいし11を備える。3本の支持がいし10は、架台3の上面に調整スタッド15を介して配置する調整板12を底辺とする三角錐の各辺にそれぞれ配置し、支持がいし10の上端は、動力伝達ボックス14に連結する。各支持がいし10は、複数のがいし10aを直列に連結し、連結部分は例えばボルト・ナット等で強固に行う。これにより、各支持がいし10は、それぞれ1本の棒のようになる。図5に示すように、調整板12は、各頂点がR取りされた略正三角形の平板からなり、3本の支持がいし10の下端は、それぞれ略正三角形の頂点付近に連結される。
また、操作がいし11は、複数のがいし11aを直列に連結し、架台3の上に直立させる。がいし11a同士の連結は、例えばボルト締結により強固に行う。これにより、操作がいし11は、一本の棒のようになる。操作がいし11の上端は、軸支え9に対して回転自在に軸受け支持され、その上端は、軸支え9(図1(a)参照)の上面側に設置した動力伝達ボックス14に連係される。
この動力伝達ボックス14内に実装された伝達機構により、垂直方向に起立した操作がいし11の軸周りの回転を、側面14aから外部に水平に突出させた出力軸14bの軸周りの回転に変換する。これにより、操作がいし11が正逆回転すると、出力軸14bが正逆回転し、アーム5の姿勢を遷移する。
架台3の外側面下方には、操作装置20を備える。操作装置20は、バッテリー・駆動モータ等の駆動源や、駆動を制御する操作スイッチ等を備える。駆動源の回転出力は、動力伝達機構21を介して操作がいし11に伝達される。操作がいし11は、当該回転出力を受けて、正逆回転する。
これらの基本的な構成は、一般的なパンタグラフ形断路器1′と同様である。そして本実施形態では、振動抑制装置は、天板13上に垂直に起立配置した調整スタッド15と、調整板12の間に配置した。すなわち、従前のパンタグラフ形断路器では、調整板12の支持がいし10の接続部分の内側部位(調整板12の中央側)に位置するように起立配置した3本の調整スタッド15の上端を、当該内側部位の調整板12に直接連結したが、本実施形態では、調整スタッド15の上端側は、振動抑制装置25を介して調整板12に接続する。
図4以降に拡大して示すように、振動抑制装置25は、ピンジョイント26と、そのピンジョイント26内に実装される減震装置27を備える。ピンジョイント26は、上下に所定の間隔をおいて対向配置させる下側カップリング30と上側カップリング31の間に十文字継手28を介在させるとともに、十文字継手28の所定位置を、それぞれ下側カップリング30と上側カップリング31にピン29を用いて連結し一体化する。
下側カップリング30は、円盤状の基板30aの上面所定位置に、一組の十文字継手支持部30cを、対向配置する。十文字継手支持部30cは、起立した平板であり、その平板を厚さ方向に貫通する貫通孔30dを備える。一組の十文字継手支持部30cは、平板の一面が対向し、貫通孔30dが一直線上に位置し、基板30aの中心から等間隔離れた箇所に位置するように形成される。さらに、下側カップリング30の下面所定位置には、60度間隔で所定領域を上方に向けて突出させることで凹所30eを形成する。この凹所30eには、上下に貫通する貫通孔が形成され、その貫通孔が開口する凹所30e内に、固定ナット32を取り付ける。固定ナット32の雌ねじの中心と、貫通孔30fの中心を一致させている。そして、調整スタッド15の上端は、貫通孔内に挿入するとともに、調整スタッド15の外周面に形成した雄ねじは、固定ナット32の雌ねじに噛み合う。
すなわち、架台3の天板13に設けた貫通孔13aと、下側カップリング30の凹所30eに設けた貫通孔30fを上下方向で一致するように配置し、それら両貫通孔13a,30fを貫通するように、スタッドボルト17を配置する。それら貫通孔13aの内径は、スタッドボルト17の外径よりも大きく、いわゆるバカ穴状態となっている。本実施形態のスタッドボルト17は、全長に渡って雄ねじが形成されている。このスタッドボルト17の架台3の天板13に装着した側の雄ねじ部分に、一組の下側固定ナット22を装着し、その一組の下側固定ナット22にて天板13を上下から挟み込む。これにより、スタッドボルト17を天板13に対して固定し、スタッドボルト17を垂直方向に起立保持する。一方、スタッドボルト17の雄ねじ部の上端側は上述したように下側カップリング30に取付けた固定ナット32に装着し、その上端は貫通孔30f内に位置する。スタッドボルト17と固定ナット32の相対位置や、スタッドボルト17と下側固定ナット22の相対位置を適宜調整することで、下側カップリング30を水平状態に維持しつつ、架台3の天板13と強固に一体化する。
上側カップリング31は、下側カップリング30と同様に円盤状の基板31aを有する。この基板31aの外径と、下側カップリング30の基板30aの外径は等しくしている。また、基板31aの下面所定位置に、一組の十文字継手支持部31cを対向配置する。十文字継手支持部31cは、垂下した平板であり、その平板を厚さ方向に貫通する貫通孔31dを備える。一組の十文字継手支持部31cは、平板の一面が対向し、貫通孔31dが一直線上に位置し、基板31aの中心から等間隔離れた箇所に位置するように形成される。さらに、一組の十文字継手支持部30c間の距離と、一組の十文字継手支持部31c間の距離は等しくしている。そして、下側カップリング30と上側カップリング31を組み合わせる際は、互いの中心が上下で一致し、下側カップリング30の一組の十文字継手支持部30cを結ぶ線と、上側カップリング31の一組の十文字継手支持部31cを結ぶ線が、直交するように配置する。この配置した状態では、一組の十文字継手支持部30cに形成した貫通孔30dと、一組の十文字継手支持部31cに形成した貫通孔31dは、同一平面上に位置する。
そして、それら各一組の十文字継手支持部30c,31cで囲まれる空間内に十文字継手28が配置されるように、上下から上側カップリング31と下側カップリング30で十文字継手28を挟み込む。このとき、十文字継手28の側面に90度間隔で形成したピン装着穴28aを、それぞれ対応する十文字継手支持部30c,31cの貫通孔30d,31dに対向するように位置合わせをする。この状態で、ピン29を貫通孔30d,31d経由でピン装着穴28a内に挿入固定する。これにより、上側カップリング31と下側カップリング30は、一直線上に配置されるピン29の軸回りに相対的に回転可能となり、ピンジョイント26が構成される。
さらに上側カップリング31は、基板31aを調整板12の下面に接触した状態で、調整板12の上面側から装着された固定ボルト23を用いて連結され、調整板12と一体化する。従って、上側カップリング31の基板31aと調整板12は平行となり、また、上述したように下側カップリング30の基板30aと架台3の天板13も平行となる。そして、ピンジョイント26は、例えば下側カップリング30の基板30aと上側カップリング31の基板31aが平行な基本姿勢の状態から、例えば下側カップリング30の基板30aに対して上側カップリング31の基板31aが、その中心位置を基準に任意の方向に傾くように変位可能となる。よって、例えば、ピンジョイント26が基本姿勢の状態では、調整板12の上に連結したがいし装置4は、架台3の上方に垂直方向に延びるように起立し、また、ピンジョイント26の上側カップリング31とともに調整板12ひいてはがいし装置4が傾くように変位可能となる。
さらに本実施形態では、ピンジョイント26の下側カップリング30と上側カップリング31間の空間に挟むように、減震装置27を配置する。減震装置27は、下側カップリング30の基板30aに設けた隣接する凹所30e間に1つずつ配置し、合計3個を設けた。減震装置27は、下側カップリング30の基板30a上に装着する。減震装置27の固定は、基板30aに設けた貫通孔内に貫通させた固定用のボルト24を締結することで行う。このボルト24の締結で、下側カップリング30と減震装置27が一体化する。また、減震装置27の上端は、上側カップリング31の基板31aの下面に接触可能となる。より具体的には、例えば上側カップリング31と下側カップリング30が平行な基準状態のときには、3つの減震装置27の上面が、それぞれ基板31aに接触するようにしている。この3つの減震装置27は、同一の外形寸法、同一特性のものを用いており、具体的な構造は、以下の通りである。
図4(c)等に示すように、減震装置27は、上部開口した収納容器41内に輪ばね43を装着するとともに、収納容器41の上方を覆うように下部開口したガイドキャップ42を装着して構成される。ガイドキャップ42は、収納容器41に対して軸方向、すなわち、設置状態では上下方向に移動可能となる。収納容器41は、円盤状の底部41aの中央から上方に突出する柱部41bと、底部41aの外周縁から上方に向かって延びる周壁41cを備える。柱部41bと周壁41cは同心円状に配置され、柱部41bの外周面と周壁41cの内周面との間に所定の空間が形成される。この空間が、輪ばね43の収納部となる。
輪ばね43の内輪43aの内径は、柱部41bの外径より一回り大きい設定とし、輪ばね43の外輪43bの外径は、周壁41cの内径よりも一回り小さい設定とする。輪ばね43の軸方向の長さは、柱部41bの高さよりも長い設定とする。これにより、輪ばね43を柱部41bの外周面と周壁41cの内周面との間の空間内に挿入した状態では、輪ばね43の下方の端部は収納容器41の底部41aに接触し、輪ばね43の上方の端部は、柱部41bよりも上方に突出した状態となる。
ガイドキャップ42は、上下開口した円筒形のガイドシャフト42aと、ガイドシャフト42aの上方を閉塞する蓋部42bを備え、ガイドシャフト42aの外径と蓋部42bの外径を等しくする。そしてガイドシャフト42aの上端を、蓋部42bの下面の周縁に接触させた状態で、固定用のボルト42cにより両者を締結する。ガイドシャフト42aの内径は、収納容器41の周壁41cの外径とほぼ等しくしている。ガイドキャップ42を収納容器41の上方より被せた状態では、ガイドシャフト42aの内周面の下方部位が、周壁41cの外周面の上方部位に擦り合った状態で対向し、両者は相対的に軸方向に移動可能となる。蓋部42bの上面は、平坦面にしている。
そして、その装着した状態では、輪ばね43の上端は、ガイドキャップ42の蓋部42bに接触する。よって、例えば、ガイドキャップ42に下方への付勢力が加わると、ガイドキャップ42は、輪ばね43を下方に付勢し、当該輪ばね43を圧縮変形させながら下降移動する。また、ガイドキャップ42に加わっていた付勢力が解除されると、輪ばね43の弾性復元力によりガイドキャップ42は上昇移動して元の位置に復帰する。
本実施形態では、上側カップリング31と下側カップリング30により、上下から減震装置27を挟み込むことで、減震装置27内の輪ばね43に対して初期荷重を掛けるようにしている。すなわち、輪ばね43が無負荷状態のときの減震装置27の長さ(収納容器41の底部41aの下面と、ガイドキャップ42の蓋部42bの上面との距離)は、基準状態にある上側カップリング31と下側カップリング30間の距離よりも長く設定する。すると、基準状態における上側カップリング31と下側カップリング30の間に減震装置27を実装するためには、減震装置27の長さを上側カップリング31と下側カップリング30間の距離に等しくする必要があり、減震装置27は上側カップリング31と下側カップリング30とに挟まれて輪ばね43が圧縮変形し、初期荷重が加わる。
そして、上側カップリング31と下側カップリング30で挟み込むように減震装置27を実装し、当該減震装置27に初期荷重を加えるための設定方法として、例えば、図7にするとよい。すなわち、図7(a)に示すように、ピンジョイント26における3箇所の減震装置27の実装部位のうちの一箇所に、減震装置27を挿入する。このとき、上側カップリング31の当該一箇所の側を上方に持ち上げるようにして傾け、当該一カ所の上下の空間を広げる。これにより、減震装置27は、簡単に上側カップリング31と下側カップリング30の間の所定位置にセットすることができる(図7(b)参照)。
次いで、図7(c)に示すように、所定の治具を用い、減震装置27を配置した位置に対向する上側カップリング31と下側カップリング30の部位を挟み込んで当該部位が接近するようにそれぞれの基板31a,30aを押す。これにより、基板31a,30aの押された部分が接近し、これに伴い押された部分と反対側の基板31a,30a間が基準状態よりも離れて開く。そして少なくとも、開いた側の基板31a,30aの間隔が、無負荷状態の軸方向の長さよりも長くなるまで、治具を用いて基板31a,30aの所定位置を押し込むと良い。この状態で、開いた側の所定位置に、残りの2つの減震装置27を配置する。
2つの減震装置27を配置した後、治具を外すと(図7(d)参照)、治具により押されて圧縮変形していた最初に配置した減震装置27内の輪ばね43が、弾性復元力により伸張し、その最初に配置した減震装置27が接触している上側カップリング31と下側カップリング30の基板31a,30a間の間隔を広げる。その結果、図7(e)に示すように、上側カップリング31と下側カップリング30の基板31a,30aが平行になる基準状態になり、挟み込まれた3つの減震装置27は、ガイドキャップ42と収納容器41がそれぞれ押されて内部の輪ばね43が圧縮変形し、当該輪ばね43に初期荷重がかかる。また基準状態では、上側カップリング31の下面と、ガイドキャップ42の蓋部42bの上面は面接触し、しっかりと挟み込まれる。本実施形態では、3つの減震装置27は、同一構成のものを用いているため、各減震装置27の輪ばね43にかかる初期荷重は等しくなる。さらに、輪ばね43の特性・性能や、減震装置27の寸法形状を適宜に設定することで、基準状態のときに生じる初期荷重として、例えば8トンが加わるようにした。また、適宜のタイミングで下側カップリング30の基板30aの下側より装着したボルト24を締結して下側カップリング30と減震装置27を固定する。
本実施形態における振動抑制装置25を備えたパンタグラフ形断路器1は、調整板12並びにその上に設置されるがいし装置4の荷重は、ピンジョイント26が受ける。より具体的には、ピンジョイント26の十文字継手28,ピン29の部分で受けることになる。すなわち、調整板12は、ピンジョイント26の上側カップリング31の基板31aと面接触するとともに、固定ボルト23により締結されて一体化する。一方、架台3の天板13の上面に延びるように直接固定された調整スタッド15の上端は、ピンジョイント26の下側カップリング30の基板30aに直接連結される。よって、ピンジョイント26の下側カップリング30は、調整スタッド15を介して架台3に機械的に連結されて支えられ、がいし装置4等は、ピンジョイント26の上側カップリング31の基板31aから十文字継手28を介して下側カップリング30に機械的に連係される。これにより、がいし装置4等は、ピンジョイント26を介して調整スタッド15ひいては架台3に機械的に連係され、がいし装置4等の荷重はピンジョイント26の十文字継手28で受けることになる。そして、ピンジョイント26は、3つの減震装置27内の輪ばね43に対し、上下から挟み込んで例えば8トンもの初期荷重を与えることができるようにしており、十文字継手28の連結部分の強度・剛性も高くしている。これらのことから、ピンジョイント26ひいては十文字継手28の部分で、しっかりと機械的に荷重を受けることができる。
さらに、輪ばね43の初期荷重は、例えば8トンもの大きい値に設定しているため、地震等の揺れのない通常時はもちろんのこと、揺れの小さい地震があった場合にも、輪ばね43は伸縮することなく、初期状態を維持する。よって、上述したように、調整スタッド15を調整してピンジョイント26の下側カップリング30は、水平状態を維持するように固定されているため、下側カップリング30と上側カップリング31と下側カップリング30とが平行になる初期状態では、がいし装置4は、その中心線は垂直方向に起立した状態で支持される。
また、例えば揺れの小さい地震が発生した場合、輪ばね43は伸縮しない。よって、ピンジョイント26は、上側カップリング31と下側カップリング30は平行な基準状態を維持し、ピンジョイントが一つの塊となって、上側のがいし装置4と、架台3の天板13に連結された調整スタッド15とを連結し、一体化する。輪ばね43が伸縮しない状態では、従来のパンタグラフ形断路器1′と同様の機能が発揮して損傷を抑える。例えば地震動が発生した場合、それにともない導電部2が揺れの方向に移動しようとするが、調整スタッド15とそれと一体化したピンジョイント26並びに三角錐補強構造のがいし装置4の支持がいし10により頂部変位をおさえ、導電部2の移動を抑制する。
一方、図8(a)に示すように、調整スタッド15の上端部位を、がいし装置4を支持する調整板12に直結している従来の構造では、架台3から調整板12までの剛性が高く、パンタグラフ形の導電部2との固有周期も違う。そのため、小さい地震動に伴う水平振動が発生した場合には上述したように頂部変位をおさえ、導電部2の移動を抑制することで導電部2や、がいし装置4が損傷することができるが、抑制できる水平振動を越える大きな地震が発生した場合には、頂部変位を押さえることができず、導電部2も移動する。このとき架台3から調整板12までの部分ひいてはがいし装置4と、その上方の導電部2側では一緒に揺れない。特に、導電部2が投入状態の時には、アーム5が上方に向けて伸びているため、水平振動に伴う導電部2の揺れモーメントも大きくなり、頂部の変位量が大きくなる。その結果、導電部2や、がいし装置4が損傷する。
これに対し、本実施形態では、調整スタッド15の上端と、調整板12との間にピンジョイント26を配置し、そのピンジョイント26は、上側カップリング31と下側カップリング30とで減震装置27を挟み込むことで初期荷重を与えた輪ばね43を有するので、例えば大きな地震などによりパンタグラフ形断路器1が揺れても輪ばね43により振動を減衰することができる。
すなわち、図8(b),(c)に示すように、例えば、従来の減震装置27を配置しないパンタグラフ形断路器1′における導電部2を構成するアーム5の揺れが、許容を超えるような大きな地震動に伴う水平振動が生じた場合、振動に伴う大きな荷重を受けた輪ばね43が弾性変形して伸縮する。これにともない、ピンジョイント26が揺れを許容し、上側カップリング31が所定の方向に傾き、それともない、調整板12ひいてはがいし装置4が傾くように変位する。そして、揺れにより輪ばね43が戻るときに減震機能が発揮し、導電部2が大きく変位するのを抑制することができる。よって、大きな地震動があっても減震でき、導電部2の揺れを抑え、導電部2,がいし装置4の損傷や大きな変位により近傍の部材に接触することを抑えることができる。
さらに本実施形態では、十文字継手28を備えるピンジョイント26を用いたので、どの方向にも動く(下側カップリング30に対して上側カップリング31が傾く)ことができ地震に対して追従性が良い。しかも、十文字継手28は、十文字継手支持部30c,31cに対してピン29を用いて連携されており、ピンの部分に摩擦は無いので、がたつくこともなくスムーズに変位するのでよい。
さらに、ピンジョイント26の十文字継手28の部分を中心に傾く。これに対し、例えば十文字継手28を設けずに、何かしらの機構で初期荷重を与えた輪ばねを本実施携帯用に三カ所においた場合、圧縮された輪ばねの位置を中心に傾くので、大きくなってしまう。本実施形態では、十文字継手28の部分を中心に傾くので、傾きも小さすることができ、動く距離も短くなる。特に、がいし装置4は、高いので、下側でのわずかの傾きの差が、頂点部分での移動距離は大きく影響する。よって、本実施形態では、がいし構造の下側での傾き、移動距離を短く抑えることができるため、頂点部分での移動距離も小さくなり、接点部分が離脱・破損することを可及的に抑制できる。
さらに本実施形態では、仮想の三角形の頂点に減震装置27を配置したので、地震動の水平振動する方向がどのような方向であっても、少なくとも一つの減震装置27の輪ばね43は圧縮変形して減衰することができるので良い。
上述した実施形態では、パンタグラフ形断路器に適用した例を説明したが、本発明は、これに限ることはなく、例えばセミパンタグラフ形断路器に適用できる。図9は、セミパンタグラフ形断路器の一例を示している。このセミパンタグラフ形断路は、地上に設置された架台3の上に起立されたがいし装置4の頂上に、セミパンタグラフ式の導電部2を設置した構成をとる。導電部2は、下ブレード5a′の上端と上ブレード5b′の下端をピン構造6で回転可能に連結し、導電部2の先端部2aが昇降する構成を採る。この導電部2は、プレート16上に、動力伝達機構14′を介して取り付けられる。ピン構造6より、下ブレード5a′の動きと上ブレード5b′の動きが連動する。図9(a)に示すように、下ブレード5a′と上ブレード5b′が略水平方向に寝た状態から、下ブレード5a′を起立させると、それに連動して上ブレード5b′も起立する(図9(b)参照)。そして、この起立した状態から下ブレード5a′を倒すと、それに連動して上ブレード5b′も倒れ、図9(a)に示す状態に戻る。そして図9(a)に示すように、先端部2aが下降位置にあるときは、先端部2aは母線7の固定接触部7aから離れて非道通になり、開放状態になる。図9(b)に示すように、先端部2aが上昇位置にあるときは、先端部2aは母線7の固定接触部7aに接触して導通して投入状態になる。
がいし装置4は、導電部2を支持する支持がいし10と、導電部2の先端部2aを昇降するための操作力を伝達する操作がいし11を備える。支持がいし10は、複数のがいし10aを直列に連結する。同様に操作がいし11は、複数のがいし11aを直列に連結する。それぞれの連結部分は例えばボルト・ナット等で強固に行う。これら支持がいし10と、操作がいし11は、架台3の上に直立させる。支持がいし10の上端は、プレート16に連結し、導電部2を支持する。また、操作がいし11の上端は、動力伝達機構14′に連係する。操作装置20からの動力を受けて操作がいし11が正逆回転すると、動力伝達機構14′により下ブレード5a′に動力が伝わり、その下ブレード5a′が起立したり倒れたりする。これにより導電部2の先端部2aが昇降し、断路器の投入状態と開放状態が切り替わる。
図10,図11は、セミパンタグラフ形断路器の別のタイプを示している。図9に示すセミパンタグラフ形断路器は、セミパンタグラフ式の導電部2の先端部2aが昇降し、上方に配置した固定接触部7aと接触・離反するタイプであるが、図10,図11に示す断路器は、セミパンタグラフ式の導電部2の先端部2aが水平方向に往復移動し、水平方向に隣接するように配置された固定接触部7aに接触したり、離れたりする。このタイプでも、先端部2aの往復移動は、操作がいし11の正逆回転により、図10に示すように下ブレード5a′が起立した状態と、図11に示すように下ブレード5a′が倒れた状態に変位し、それに追従して上ブレード5b′も同様の動きをすることで行う。また、このタイプでは、固定接触部7aも支持がいし10で支持される。
これらのセミパンタグラフ形断路器は、架台3上にがいし装置4(支持がいし4)を支持するに際し、図12に拡大して示すように、調整スタッド15を介して取り付ける。この図12は、図9〜図11中のA部を拡大するものである。すなわち、図12(a)に示すように、従来は調整スタッド15の上端を、支持がいし4の下端が取り付けられる調整板12に直接連結する構成を採っている。これに対し、本実施形態では、図12(b)に示すように、調整スタッド15の上端と、調整板12との間に、振動抑制装置25を配置した。そして、調整スタッド15の上端は、振動抑制装置25を構成するピンジョイント26の下側カップリング30に直接連結し、調整板12と上側カップリング31とを切々連結する。これにより、小さい地震等の揺れに対しては、調整スタッド15の機能により支持がいし4が起立した状態を維持し、がいし装置4や導電部2の損傷を抑制し、大きい地震等の揺れに対しては振動抑制装置25の輪ばね43の減衰効果により支持がいし4の揺れを速やかに小さくし、がいし装置4や導電部2の損傷を抑制する。
1 パンタグラフ形断路器
2 導電部
3 架台
4 がいし装置
12 調整板
13 天板
15 調整スタッド
25 振動抑制装置
26 ピンジョイント
27 減震装置
28 十文字継手
29 ピン
30 下側カップリング
31 上側カップリング
43 輪ばね

Claims (4)

  1. パンタグラフ式或いはセミパンタグラフ式の導電部と、その導電部を支持する支持がいしと、前記支持がいしを支持する架台と、前記支持がいしと前記架台の間に配置され前記支持がいしの高さ方向の位置を調整する複数の調整スタッドとを備えた断路器であって、
    前記調整スタッドと、前記支持がいしを保持する調整板の間に振動抑制装置を設け、
    前記振動抑制装置は、ピンジョイントと、前記ピンジョイント内の複数箇所に実装する減震装置を備え、
    前記ピンジョイントは、上下に所定の間隔をおいて対向配置させる下側カップリングと上側カップリングとの間に十文字継手を介在させるとともに、前記十文字継手を、前記下側カップリングと前記上側カップリングに対してそれぞれピン結合し、前記上側カップリングと前記下側カップリングが平行な基準状態と、相対的に傾いた状態に変位可能な構成であり、
    前記減震装置は、輪ばねを内蔵し、
    前記基準状態の前記下側カップリングと前記上側カップリングとで前記減震装置を挟み込んだ状態で、前記輪ばねが収縮して初期荷重が与えられるように構成したことを特徴とする断路器。
  2. 小さい地震に対しては、前記輪ばねは伸縮せずに前記調整スタッドと前記支持がいしによる耐震機能を発揮し、
    前記調整スタッドと前記支持がいしでは対応できない大きい地震に対しては、前記輪ばねの伸縮に伴う減震機能が発揮するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の断路器。
  3. 前記調整スタッドは、仮想三角形の頂点に位置するように3本備え、
    前記減震装置は、前記前記下側カップリングにおける前記調整スタッドの3箇所の取付位置における隣接する取付位置間に1つずつ配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の断路器。
  4. 前記減震装置は、前記下側カップリングに固定され、前記上側カップリングとは非固定で接触するように構成したことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の断路器。
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