JP6916019B2 - 有孔管の仮固定ピン及びそれを用いた多段式排水パイプの施工方法 - Google Patents

有孔管の仮固定ピン及びそれを用いた多段式排水パイプの施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、管径の異なる複数の有孔管(孔空き管)の全ての管を最大径の管内に挿入した状態で、前記複数の有孔管の全ての管の孔に挿通されることで前記数の有孔管同士のスライド移動を一時的に仮固定する挿抜自在の有孔管の仮固定ピンに関する。より詳しくは、本発明は、排水用の孔が穿設された管径の異なる複数の有孔管がそれぞれ突没自在に嵌合された多段式排水パイプを運搬時に仮固定する多段式排水パイプ用の仮固定ピン、及びそれを用いた多段式排水パイプの施工方法に関する。
従来、切土や盛土、自然斜面などの土の斜面内を流れる地下水を排水して斜面崩壊を防止する排水パイプにおいて、打ち込み時の抵抗力を少なくするために多段式とした多段式排水パイプが知られている。
例えば、特許文献1には、土砂部5の斜面に打ち込まれ、周壁に水抜き孔が形成された管体を備える排水パイプ1において、先端部12の内径が根本部より縮径化された第1の管体10と、第1の管体10の先端部12の内径よりも小径の本管部21及び当該内径よりも拡径化された根本部24を有する第2の管体20とを備え、第2の管体20は、挿入される第1の管体10内の先端部22に根本部24を係止させつつ本管部21を第1の管体10から突出自在とされている多段式排水パイプ1が開示されている(特許文献1の特許請求の範囲の請求項1、明細書の段落[0020]〜[0029]図面の図1〜図4、等参照)。
従来、このような多段式排水パイプは、製作工場等から施工現場まで運搬する際には、複数の有孔管が不用意にスライドして突出してしまわないように、全ての管を最大径の管内に一纏めに収めた状態で管端をテープや包装紙等で梱包する必要があった。このため、梱包に時間が掛かる上、施工現場での梱包を外す作業にも時間が掛かってしまうという問題があった。
その上、運搬車両から多段式排水パイプを荷降ろしした後施工現場まで移動する際に施工現場まで到着する前に、管端の梱包が破けて、多段式排水パイプの移動が困難になるというおそれもあった。
なお、特許文献2には、地下水、浸透水等を排除するために地中に埋設される塩ビ管等の合成樹脂からなる有孔排水管1において、長孔5を介してピン6で嵌挿固定し、管の伸縮や輪圧等で地盤に変動が生じた場合でも、有孔排水管1同士が外れないようにした有孔排水管が開示されている(特許文献2の明細書の第2頁第8行目〜第19行目、図面の第4図等参照)。
しかし、特許文献2に記載の有孔排水管1のピン6は、運搬時に仮固定するために適用することはできず、前記問題を解決することができるものではなかった。
特開2015−166519号公報 実公昭63−35066号公報
そこで、本発明は、前述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、梱包等の必要がなく管径の異なる複数の有孔管を一纏めにすることができ、運搬時の荷崩れの心配がなく、且つ、着脱が容易な有孔管の仮固定ピン及びそれを用いた多段式排水パイプの施工方法を提供することにある。
第1発明に係る有孔管の仮固定ピンは、管径の異なる複数の有孔管の全ての管を最大径の管内に挿入した状態で、前記複数の有孔管の全ての管の孔に挿通されることで前記複数の有孔管同士のスライド移動を一時的に仮固定する挿抜自在の有孔管の仮固定ピンであって、挿抜の際に把持して掴む把持部と、前記把持部と接続してその一端が折り返された脚部と、を備え、前記脚部は、前記把持部と接続しない先端に設けられて前記複数の有孔管の各管の孔に挿通する際のガイドとなる直線状のガイド部と、前記ガイド部と接続して前記複数の有孔管のいずれかの管の前記孔に係止される係止部と、前記係止部と接続して前記複数の有孔管の全ての管に亘って挿通される長さを有する直線状の仮固定部と、を有し、
前記仮固定部の長さは、前記複数の有孔管の全ての管を前記最径の管に収容した状態で前記最大径の管の孔と最小径の管の孔の外−外の間隔以上であることを特徴とする。
第2発明に係る有孔管の仮固定ピンは、第1発明において、前記係止部は、前記ガイド部と前記仮固定部の線材の軸と傾斜し、挿入時に前記孔と当接する第一傾斜部と、記ガイド部と前記仮固定部の線材の軸と傾斜し、引き抜き時に前記孔と当接する第二傾斜部と、を有することを特徴とすることを特徴とする。
第3発明に係る有孔管の仮固定ピンは、第1発明又は第2発明において、前記脚部は、前記把持部の両端が折り返されて左右一対設けられ、全体として一端が開放された側面視コの字状となっていることを特徴とする。
第4発明に係る有孔管の仮固定ピンは、第3発明において、前記係止部は、前記左右一対の脚部にそれぞれ設けられ、且つ、前記脚部の開放された一端からの距離が同じ位置に形成されていることを特徴とする。
第5発明に係る有孔管の仮固定ピンは、第3発明において、前記係止部は、前記左右一対の脚部にそれぞれ設けられ、且つ、前記脚部の開放された一端からの距離が異なる位置に形成されていることを特徴とする。
第6発明に係る有孔管の仮固定ピンは、第3発明〜第5発明において、前記係止部は、前記左右一対の脚部にそれぞれ設けられ、且つ、前記係止部の前記線材の軸から突出する向きが左右対称となっていることを特徴とする。
第7発明に係る有孔管の仮固定ピンは、第3発明又は第5発明において、前記係止部は、前記左右一対の脚部にそれぞれ設けられ、且つ、前記係止部の前記線材の軸から突出する向きが左右非対称となっていることを特徴とする。
第8発明に係る多段式排水パイプの施工方法は、排水用の孔が穿設された管径の異なる複数の有孔管がそれぞれ突没自在に嵌合された多段式排水パイプを地中に貫入する多段式排水パイプの施工方法において、前記複数の有孔管の全ての管を最大径の管内に挿入した状態で、前記複数の有孔管の全ての管の孔に挿通されることで前記複数の有孔管同士のスライド移動を一時的に仮固定する挿抜自在の有孔管の仮固定ピンであって、挿抜の際に把持して掴む把持部と、前記把持部と接続してその一端が折り返された脚部と、を備え、前記脚部は、前記把持部と接続しない先端に設けられて前記複数の有孔管の各管の孔に挿通する際のガイドとなる直線状のガイド部と、前記ガイド部と接続して前記複数の有孔管のいずれかの管の前記孔に係止される係止部と、前記係止部と接続して前記複数の有孔管の全ての管に亘って挿通される長さを有する直線状の仮固定部と、を有する有孔管の仮固定ピンを用いて、運搬前に前記多段式排水パイプの全ての管の孔に前記脚部を挿通し、前記係止部を複数の有孔管のいずれかの管の前記孔に係止して、前記多段式排水パイプを地中に貫入する直前に前記仮固定ピンを引き抜くことを特徴とする。
第1発明〜第7発明によれば、管径の異なる複数の有孔管の全ての管を最大径の管内に挿入した状態で一纏めにして仮固定ピンで仮固定するので、梱包等の必要がなく管径の異なる複数の有孔管を一纏めにすることができる。また、仮固定ピンの係止部が複数の有孔管のいずれかの管の孔に係止されているとともに、複数の有孔管は仮固定部で管同士のスライド移動が拘束されているので、運搬時の荷崩れの心配がなく不用意に複数の有孔管の一部が突出する事故を確実に防止することができる。また、仮固定ピンは、把持部を把持して引き抜くだけで、管同士のスライド移動が可能となるため、施工現場での梱包を外す作業も必要ない。
特に、第2発明によれば、挿入方向にも引き抜き方向にも傾斜部が形成されているので、仮固定ピンの挿抜が極めて容易に短時間で行える。
特に、第3発明によれば、仮固定ピンが全体として一端が開放された側面視コの字状となっているので、2か所の孔で係止されていることとなり、仮固定ピンが不用意に抜け落ちるおそれが低減される。
特に、第4発明によれば、仮固定ピンの係止部が同じ高さに設けられているので、仮固定ピンの挿入と引き抜きが容易に行える。
特に、第5発明によれば、仮固定ピンの係止部が異なる高さに設けられているので、係止部が係止される管が異なることとなる。よって、仮固定ピンが振動等によりガタついて抜けるおそれを低減することができる。
特に、第6発明によれば、係止部の突出する向きが左右対称となっているので、左右の係止部を加工する手間が一度で行え、加工工数を削減して仮固定ピンの製作コストを低減することができる。
第8発明によれば、多段式排水パイプを容易に安全に施工現場まで運搬して搬入することができるとともに、不用意に多段式排水パイプの一部が突出する事故を確実に防止するができる。
本実施形態に係る多段式排水パイプを傾斜した地面に設置した状態を鉛直断面で模式的に示した断面図である。 本発明の実施形態に係る多段式排水パイプを示す斜視図である。 同上の多段式排水パイプを中間省略して示す側面図である。 同上の多段式排水パイプの外管と中管との接合部分である継手形状を、中管部分を断面で示し、中管部分を側面図で示す部分切断断面図である。 本発明の第1実施形態に係る有孔管の仮固定ピンを示す斜視図である。 同上の有孔管の仮固定ピンを示す正面図である。 本発明の仮固定ピンの把持部の変形例を示す正面図であり、(a)が変形例1に係る仮固定ピン、(b)が変形例2に係る仮固定ピン、(c)が変形例3に係る仮固定ピンを示している。 本発明の仮固定ピンの脚部の変形例を示す正面図であり、(a)が変形例1に係る仮固定ピン、(b)が変形例2に係る仮固定ピン、(c)が変形例3に係る仮固定ピンを示している。 本発明の仮固定ピンの脚部の変形例を示す正面図であり、(a)が変形例4に係る仮固定ピン、(b)が変形例5に係る仮固定ピンを示している。 本実施形態に係る仮固定ピンの挿入方法を示す多段式排水パイプの拡大側面図である。 仮固定ピンを挿入した状態を示す多段式排水パイプの拡大断面図である。 本実施形態に係る多段式排水パイプの施工方法の各工程を示すフローチャートである。 同上の多段式排水パイプの施工方法における多段式排水パイプの運搬時の状態を中間省略で示す側面図である。 同上の多段式排水パイプの施工方法の架台設置工程を示す写真である。 同上の多段式パイプの施工方法の第1押出工程を示す工程説明図である。 同上の多段式パイプの施工方法の第2押出工程を示す工程説明図である。 同上の多段式パイプの施工方法の第3押出工程を示す工程説明図である。
以下、本発明の実施形態に係る有孔管の仮固定ピン及びそれを用いた多段式排水パイプの施工方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<多段式排水パイプ>
先ず、図1〜図4を用いて、本発明に係る有孔管の仮固定ピンで仮固定する有孔管として多段式排水パイプを例示して簡単に説明する。
図1は、本実施形態に係る多段式パイプを傾斜した地面に設置した状態を鉛直断面で模式的に示した断面図である。図1に示すように、本実施形態に係る有孔管である多段式排水パイプ10は、鉄道、道路、宅地等の盛土や切土などの土工構造物において、セメント被覆等がされていない未被覆の土の斜面に貫入される。そして、この多段式排水パイプ10は、地下水を排水して、降雨時の地下水位の上昇を抑制するとともに、地震時の過剰間隙水圧を消散して、前記斜面の耐降雨性や耐震性を高める機能を有している。勿論、この多段式排水パイプ10は、土工構造物などの人工斜面だけでなく丘陵地や段差地などの自然斜面にも適用できることは云うまでもない。
この多段式排水パイプ10は、板厚2.3mmの高耐食性のメッキ鋼管で長さが2m程度となった大中小の管径の異なる3つの管を備えている。多段式排水パイプ10は、図2、図3に示すように、最大径の管である外管11と、中管12と、最小径の管である内管13と、内管13の先端に装着される先端キャップ14など、から構成されている。このため、中管12は、外管11に収容可能であり、内管13は、中管12に収容可能となっている。
また、これらの外管11、中管12、内管13には、図3、図4等に示すように、共通してそれぞれ地下水や過剰間隙水を透水する集水孔H1が、多数穿設されており、一度に多くの排水が可能となっている。このため、近年の異常降雨にも対応することができる。
図4は、本実施形態に係る多段式排水パイプ10の外管11と中管12との接合部分である継手形状を、外管11部分を断面で示し、中管12部分を側面図で示す部分切断断面図である。図4に示すように、外管11の先端部は、テーパー部分を経て徐々に縮径されているとともに、中管12の後端部は、テーパー部分を経て徐々に拡径されている。また、伸長時に外管11の先端部と中管12の後端部とがテーパー部分において互いに嵌合するように構成されている。
同様に、中管12の先端部は、縮径されているとともに、内管13の後端部は、拡径され、伸長時に中管12の先端部と内管13の後端部とが互いに嵌り合って突没自在に嵌合する構成となっている。なお、先端とは、多段式排水パイプ10を地面に押し出して貫入させる際の進行方向(貫入方向)の管体の端部を指し、後端とは、その反対側の端部を指している(以下同じ)。
多段式排水パイプ10は、管体同士の接合部分がこのような構成となっているため、貫入治具を用いて多段式排水パイプ10の後端が押し出されるので、外管11、中管12、内管13を順次地中に押し出して突没自在で伸縮可能となっている。また、前述のように、管同士の接合部分が、それぞれ先端が縮径されているとともに、後端が拡径されているため、管同士の嵌合が完了する長さまで、多段式排水パイプ10を伸ばして貫入することができる仕組みとなっている。本実施形態に係る多段式排水パイプ10は、伸長時において全長6m程度となる。
以上説明した本実施形態に係る多段式排水パイプ10によれば、入れ子形式の押出式構造となっているので、貫入治具により多段式排水パイプ10の後端が押し出されるので、外側の径の大きな外管11から順次土の斜面への貫入が完了する仕組みとなっている。このため、貫入時のパイプと土の摩擦抵抗を分割でき、従来であれば、プレボーリングが必要な長尺な排水パイプであっても斜面の地盤を緩めることなく、設置することができる。
また、多段式排水パイプ10によれば、貫入時の摩擦抵抗を分割できるため、大型の重機を必要とせず、狭隘な現場や重機の搬入ができない場所でも排水パイプの設置が可能である。そのうえ、従来の排水パイプより長尺な排水パイプを設置できるため、広範囲の地中水を集水して排水可能である。
それに加え、多段式排水パイプ10によれば、プレボーリングを不要とすることで、排水パイプの施工コストを低減することができる。また、高耐食性のめっき鋼管を用いることにより、材料コストを低減することができるだけでなく、メンテナンス費用を低減してライフサイクルコストを削減することができる。
<仮固定ピン>
[第1実施形態]
次に、図5、図6を用いて、本発明の第1実施形態に係る有孔管の仮固定ピン1について説明する。前述の多段式排水パイプ10の集水孔H1に挿入されて、多段式排水パイプ10の外管11、中管12、内管13の各管がスライド移動して不用意に外管11から中管12や内管13が突出することを防止する場合を例示して説明する。図5は、本発明の第1実施形態に係る有孔管の仮固定ピン1を示す斜視図であり、図6は、図5の有孔管の仮固定ピン1を示す正面図である。
第1実施形態に係る仮固定ピン1は、ステンレスなどの線材から全ての部位が折り曲げ加工され、下端が開放された側面視コの字状の止め金具である。この仮固定ピン1は、挿抜の際に把持して掴む把持部2と、この把持部2と接続して把持部2の両端が折り返された左右一対の脚部3など、から構成されている。
この仮固定ピン1は、有孔管の孔である前述の多段式排水パイプ10の集水孔H1などに脚部3が差し込まれて、多段式排水パイプ10の外管11、中管12、内管13の各管のスライド移動を一時的に仮固定するものとして用いられる。
(把持部)
本実施形態に係る仮固定ピン1の把持部2は、図5、図6に示すように、直線状の把持部本体20を備えた挿抜の際に把持して掴む部位である。この把持部2は、直線状の把持部本体20に指を掛け、仮固定ピン1を引き抜いたり、把持部本体20を押圧して押し込んだりして脚部3を集水孔H1に挿抜するのに用いられる。
次に、図7を用いて、本発明の仮固定ピンの把持部の別の実施形態である変形例1〜3について説明する。図7は、本発明の仮固定ピンの把持部の変形例を示す正面図であり、(a)が変形例1に係る仮固定ピン、(b)が変形例2に係る仮固定ピン、(c)が変形例3に係る仮固定ピンを示している。
図7に示すように、前述の把持部2の変形例としては、(a)に示す変形例1に係る把持部である半円の円弧状の把持部本体21が考えられる。また、(b)に示す変形例2に係る把持部である円形状の把持部本体22、(c)に示す変形例3に係る把持部である円形状のものを前述の直線状の把持部本体20に溶接した把持部本体23等が考えられる。このような把持部とすることで、後述の仮固定部32の長さL3に拘わらず、指の掛かり代(スペース)をとることができ、仮固定ピンの挿抜がより一層容易となる。勿論、本発明に係る把持部は、これら図示したものに限られず、把持して仮固定ピンを孔から挿抜可能な構成であればよいことは云うまでもない。
(脚部)
本実施形態に係る仮固定ピン1の脚部3は、把持部本体20を左右均等に分断する中心線を軸として線対称に左右一対設けられ、多段式排水パイプ10の集水孔H1にそれぞれ差し込まれる部位である。本実施形態に係る仮固定ピン1の脚部3と脚部3の間隔は、多段式排水パイプ10の軸方向に沿った集水孔H1の間隔と同程度(例えば、25mm程度)に設定されている。勿論、本発明に係る脚部同士の間隔は、仮固定する管の孔の間隔に合せればよく、適宜設定すればよいことは云うまでもない。
各脚部3は、それぞれ先端から順に、ガイド部30と、係止部31と、仮固定部32となっている。なお、先端とは、把持部2と接続しない側面視コの字状の開放された端を指し、図示状態では下端を指す(以下同じ)。
(ガイド部)
ガイド部30は、線材からなる直線状の部位であり、孔に挿通する際のガイドとして機能する。このため、ガイド部30の長さL1(直線部分の長さ)は、仮止めする有孔管の孔同士の間隔、即ち、重ね合わせて収容している際の多段式排水パイプ10の外管11と中管12の集水孔H1同士の外−外の間隔(最大間隔)以上あることが望ましい。また、ガイド部30の長さL1は、多段式排水パイプ10を仮止めする場合は、外管11の集水孔H1と内管13の集水孔H1の外−外の間隔以上であることがさらに好ましい。
ガイド部30の長さL1が、前記間隔以上であれば、仮固定ピン1を差し込む際に、後述の係止部31が、外管11の集水孔H1に当接する前に、直線状のガイド部30が内管13の集水孔Hに挿通されることとなる。このため、係止部31が外管11の集水孔H1に当接しても、仮固定ピン1が内管13の集水孔H1からずれるおそれがなく、仮固定ピン1をスムーズに多段式排水パイプ10の集水孔H1に挿通することができるからである。
(係止部)
係止部31は、ガイド部30と同一の線材からなり、ガイド部30と連続し、脚部3の間となる内側へ折り曲げられて湾曲した「くの字状」の部位である。この係止部31は、図6に示すように、前述の直線状のガイド部30の軸と傾斜し、挿入時に集水孔H1と当接する第一傾斜部31aと、後述の仮固定部32の軸と傾斜し、引き抜き時に集水孔H1と当接する第二傾斜部31bと、を有している。
また、第一傾斜部31aと第二傾斜部31bが接合する係止部31の頂部31cは、ガイド部30又は仮固定部32が集水孔H1に挿通されている状態で、集水孔H1を越えない高さとなっている。即ち、ガイド部30及び仮固定部32の外側から頂部31cまでの水平距離L2は、集水孔H1の外径より大きくなっている。
このため、仮固定ピン1を集水孔H1に挿入又は引き抜く際は、係止部31が弾性変形しながら集水孔H1を通過することとなり、一定の力を加えないと引き抜き等がされないようになっている。よって、仮固定ピン1が係止部31により各管の集水孔H1の内周面に係止可能で、且つ、挿抜自在となっている。
(仮固定部)
仮固定部32は、第二傾斜部31bと連続し、前述のガイド部30及び係止部31と同一の線材からなる直線状の部位であり、外管11、中管12、内管13の各管の集水孔H1に挿通されることで、スライド移動を一時的に拘束する機能を有している。
このため、仮固定部32の長さL3は、外管11の集水孔H1と内管13の集水孔H1の外−外の間隔以上であることが好ましく、さらに前記間隔に、指を差し込むスペース(例えば、12〜14mm程度)を加えた間隔以上であることが好ましい。指を外管11と把持部2との間に差し込んで、仮固定ピン1を脱着することが容易となるからである。
次に、図8、図9を用いて、本発明の仮固定ピンの脚部の別の実施形態である変形例1〜5について説明する。図8は、本発明の仮固定ピンの脚部の変形例を示す正面図であり、(a)が変形例1に係る仮固定ピン、(b)が変形例2に係る仮固定ピン、(c)が変形例3に係る仮固定ピンを示している。図9は、本発明の仮固定ピンの脚部の変形例を示す正面図であり、(a)が変形例4に係る仮固定ピン、(b)が変形例5に係る仮固定ピンを示している。
図8(a)に示す変形例1に係る脚部3が、第1実施例に係る脚部3と相違する点は、係止部の突出方向が逆で外側へ折り曲げられて湾曲した「くの字状」の係止部33となっている点だけである。
図8(b)に示す変形例2に係る脚部3が、第1実施例に係る脚部3と相違する点は、図示右側の脚部が全部直線状となった直線状脚部34となっている点だけである。また、図8(c)に示す変形例3に係る脚部3は、図示左側の脚部が、変形例1に係る脚部3と同一形状であり、右側の脚部が直線状脚部34となっている。
図9(a)に示す変形例4に係る脚部3は、左側の脚部3が内側へ湾曲した係止部31となっており、右側の脚部3が外側へ湾曲した係止部33となっている。そして、左側のガイド部30’の長さL4が、第1実施形態に係るガイド部30の長さL1より長くなっているとともに、左側の仮固定部32’の長さL5が、第1実施形態に係る仮固定部32の長さL3より短くなっている。また、右側のガイド部30”の長さL6が、第1実施形態に係るガイド部30の長さL1より短くなっているとともに、右側の仮固定部32”の長さL7が、第1実施形態に係る仮固定部32の長さL3より長くなっている。
図9(b)に示す変形例5に係る脚部3は、変形例4に係る脚部3と係止部の湾曲方向が相違しているだけである。即ち、変形例5に係る脚部3は、左側の脚部3が外側へ湾曲した係止部33となっており、右側の脚部3が内側へ湾曲した係止部31となっている。そして、左側のガイド部30’の長さL4が、第1実施形態に係るガイド部30の長さL1より長くなっているとともに、左側の仮固定部32’の長さL5が、第1実施形態に係る仮固定部32の長さL3より短くなっている。また、右側のガイド部30”の長さL6が、第1実施形態に係るガイド部30の長さL1より短くなっているとともに、右側の仮固定部32”の長さL7が、第1実施形態に係る仮固定部32の長さL3より長くなっている。
なお、仮固定部32’の長さL5は、外管11の集水孔H1と内管13の集水孔H1の外−外の間隔以上であることが好ましい。勿論、本発明に係る脚部は、これら図示したものに限られず、左右いずれか一方に係止部が形成され、複数の有孔管の孔同士を挿通する長さがあれば構わない。
以上、第1実施形態に係る仮固定ピン1及び別の実施形態である変形例を説明したが、把持部2の第1実施形態及びその変形例1〜3と、脚部3の第1実施形態及びその変形例1〜5組み合わせてさらに別の実施形態としてもよいことは云うまでもない。
<仮固定ピンの挿抜方法>
次に、図10、図11を用いて、本実施形態に係る仮固定ピン1の挿抜方法(着脱方法)について説明する。図10は、本実施形態に係る仮固定ピン1の挿入方法を示す多段式排水パイプの拡大側面図であり、図11は、仮固定ピン1を挿入(装着)した状態を示す多段式排水パイプの拡大断面図である。前述の多段式排水パイプ10の集水孔H1に第1実施形態に係る仮固定ピン1を装着して外管11、中管12、内管13の各管の相対的なスライド移動を一時的に仮固定する場合を例示して説明する。
先ず、管径の異なる複数の有孔管である多段式排水パイプ10の外管11、中管12、内管13の全ての管を最大径の外管11の管内に収容して一纏めにし、罫書や治具等を利用して外管11、中管12、内管13の各管の集水孔H1の位置を揃える。次に、図10、図11に示すように、外管11の軸方向に沿って隣接する2つの集水孔H1に、前述の仮固定ピン1の左右一対の脚部3、3をそれぞれ挿通する。
集水孔H1に脚部3を挿通する際は、縦に揃った状態の各管の集水孔H1に前述の直線状のガイド部30(図6等参照)をまっすぐに指し込む。すると係止部31の第一傾斜部31aが外管11の集水孔H1周りの外周面に当接する際には、ガイド部30の先端は、内管13の集水孔H1に挿通されている。このため、係止部31を集水孔H1に押し込んで弾性変形させる際には、ガイド部30が内管13の集水孔H1に係止されることとなり、横方向(水平方向)に脚部3がずれることを防止することができる。つまり、ガイド部30でガイドしつつ集水孔H1に脚部3を挿入することができ、仮固定ピン1の挿入が極めて容易に短時間で行える。
仮固定ピン1を引き抜く場合も、係止部31の第二傾斜部31bが内管13の集水孔H1の内周面に当接させて引き抜く際には、仮固定部32が外管11や中管12の集水孔H1に挿通されている。このため、脚部3の横方向への移動が拘束されることとなり、仮固定ピン1の引き抜きが極めて容易に短時間で行える。
[多段式排水パイプの施工方法]
次に、図10〜図17を用いて、本発明の実施形態に係る多段式排水パイプの施工方法について説明する。貫入治具を用いて前述の多段式排水パイプ10を地面(土の斜面)に貫入させて施工する場合で説明する。なお、多段式排水パイプ10の貫入に用いる重機は、油圧重機である油圧ショベルの先端にブレーカーBを取り付けた0.2m3級の重機等が好ましいが、手持ちの振動圧入装置を用いて貫入してもよい。
図12は、本実施形態に係る多段式排水パイプの施工方法の各工程を示すフローチャートであり、図13は、本実施形態に係る多段式排水パイプの施工方法における多段式排水パイプの運搬時の状態を中間省略で示す側面図である。
(1)仮固定ピン装着工程
先ず、本実施形態に係る多段式排水パイプの施工方法では、図12、図13に示すように、多段式排水パイプ10を製造した工場等で仮固定ピン1を集水孔H1に挿入して多段式排水パイプ10に仮固定ピン1を装着する仮固定ピン装着工程を行う。具体的には、前述の仮固定ピンの挿入方法に従って、仮固定ピン1を集水孔H1に挿入する(図10、図11、図13参照)。
これにより、多段式排水パイプ10の外管11、中管12、内管13の各管のスライド移動を一時的に仮固定し、運搬時に外管11から中管12や内管13が不用意に突出することを防止できるとともに、従来必要であった梱包作業等を省略することができる。
(2)排水パイプ搬入工程
次に、本実施形態に係る多段式排水パイプの施工方法では、図12に示すように、前工程で一纏めにした多段式排水パイプ10を設置する施工現場まで搬送する排水パイプ搬入工程を行う(図示せず)。
具体的には、搬送車両で搬送した後、多段式排水パイプ10を搬送車両から揚重装置等を用いて荷降ろしし、手運びや台車等を用いて設置位置まで搬送する。このため、梱包を外す作業も必要ない。
(3)位置決め工程
次に、本実施形態に係る多段式排水パイプの施工方法では、図12に示すように、多段式排水パイプ10の貫入位置を位置決めする位置決め工程を行う(図示せず)。具体的には、本工程では、地盤調査や測量等により多段式排水パイプ10を斜面に貫入させる位置、貫入角度等を特定し、マーキング等により目印を付ける。
(4)架台設置工程
次に、本実施形態に係る多段式排水パイプの施工方法では、図12に示すように、多段式排水パイプ10を貫入させる作業の事前準備として、架台を組み立てて設置する架台設置工程を行う。図14は、本実施形態に係る多段式排水パイプの施工方法の架台設置工程を示す写真である。図14に示すように、具体的には、本工程では、クランプ等を用いて単管パイプを鳥居状に組むとともに、倒れないように斜面に対して控えの単管パイプを組み、その控えのパイプがずれないように支保工で支える。この架台の鳥居状の横パイプにより多段式排水パイプ10の貫入方向の規定が容易となる。
(5)仮固定ピン引き抜き工程
設置位置において、前述の仮固定ピンの挿抜方法に従って把持部2に指を引っ掛けて仮固定ピン1を引き抜く。これにより、多段式パイプ10はスライド可能になり、貫入が可能になる。
(6)第1押出工程
次に、本実施形態に係る多段式パイプの施工方法では、図12に示すように、ブレーカーBに装着した貫入治具を用いて、仮固定ピン1が引き抜かれた多段式排水パイプ10全体を斜面に貫入させる第1押出工程を行う。図15は、本実施形態に係る多段式パイプの施工方法の第1押出工程を示す工程説明図である。本工程では、図15に示すように、ブレーカーBでチゼルTを振動させつつ、チゼルTに装着された貫入治具で多段式排水パイプ10全体を押し出して斜面に貫入させる。
(7)第2押出工程
次に、本実施形態に係る多段式パイプの施工方法では、図12に示すように、押出プレートを装着した貫入治具Jを用いて、中管12及び内管13を斜面にさらに貫入させる第2押出工程を行う。図16は、本実施形態に係る多段式パイプの施工方法の第2押出工程を示す工程説明図である。
本工程では、図16に示すように、ブレーカーBでチゼルTを振動させつつ、チゼルTに装着された貫入治具Jの押出プレートで中管12の後端部を押圧する。それと同時に、貫入治具Jの押出ナットで内管13の後端部を押し出す。これにより、中管12と内管13を斜面の奥深くにさらに貫入させる。
(8)第3押出工程
次に、本実施形態に係る多段式パイプの施工方法では、図12に示すように、押出プレートを撤去した貫入治具Jを用いて、多段式排水パイプ10の内管13を斜面にさらに貫入させる第3押出工程を行う。図17は、本実施形態に係る多段式パイプの施工方法の第3押出工程を示す工程説明図である。
本工程では、図17に示すように、ブレーカーBでチゼルTを振動させつつ、チゼルTに装着された貫入治具Jの押出ナットで内管13の後端部を押し出して、内管13を所定の深さまで斜面に貫入させる。
本工程が終了すれば、設置した架台等を撤去し、後片付けをすることにより、多段式排水パイプ10の設置作業が全て終了する。
以上説明した本実施形態に係る仮固定ピン1及び仮固定ピン1を用いた多段式パイプの施工方法によれば、多段式排水パイプ等を一纏めにする際に仮固定ピン1を一か所に差し込むだけで梱包等の必要がない。また、仮固定ピン1の係止部31が内管13の集水孔H1に係止されているとともに、仮固定部32で外管11〜内管13の管同士のスライド移動が拘束されている。このため、運搬時の多段式排水パイプ10の荷崩れの心配がなく運搬時に外管11から中管12や内管13が不用意に突出することを防止することができる。その上、仮固定ピン1は、把持部2を把持して引き抜くだけで、管同士のスライド移動が可能となるため、施工現場での梱包を外す作業も必要ない。
以上、本発明の実施形態に係る仮固定ピン1及び仮固定ピン1を用いた多段式パイプの施工方法について詳細に説明したが、前述した又は図示した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたって具体化した一実施形態を示したものに過ない。よって、例示した実施形態によって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
特に、ステンレスの線材からなる仮固定ピンを例示して説明したが、他の鋼材やその他の金属又は樹脂等から構成されていても構わない。要するに、本発明に係る仮固定ピンは、弾性変形可能で有孔管のスライド移動を拘束できる強度を有していればどのような素材から構成されていてもよい。
1:仮固定ピン
2:把持部
20、21、22、23:把持部本体
3:脚部
30、30’:ガイド部
31、33:係止部
31a:第一傾斜部
31b:第二傾斜部
31c:頂部
32、32’:仮固定部
34:直線状部
10:多段式排水パイプ
11:外管
12:中管
13:内管
H1:集水孔
B:ブレーカー
T:チゼル
J:貫入治具

Claims (8)

  1. 管径の異なる複数の有孔管の全ての管を最大径の管内に挿入した状態で、前記複数の有孔管の全ての管の孔に挿通されることで前記複数の有孔管同士のスライド移動を一時的に仮固定する挿抜自在の有孔管の仮固定ピンであって、
    挿抜の際に把持して掴む把持部と、前記把持部と接続してその一端が折り返された脚部と、を備え、
    前記脚部は、前記把持部と接続しない先端に設けられて前記複数の有孔管の各管の孔に挿通する際のガイドとなる直線状のガイド部と、前記ガイド部と接続して前記複数の有孔管のいずれかの管の前記孔に係止される係止部と、前記係止部と接続して前記複数の有孔管の全ての管に亘って挿通される長さを有する直線状の仮固定部と、を有し、
    前記仮固定部の長さは、前記複数の有孔管の全ての管を前記最径の管に収容した状態で前記最大径の管の孔と最小径の管の孔の外−外の間隔以上であること
    を特徴とする有孔管の仮固定ピン。
  2. 前記係止部は、前記ガイド部と前記仮固定部の線材の軸と傾斜し、挿入時に前記孔と当接する第一傾斜部と、前記ガイド部と前記仮固定部の線材の軸と傾斜し、引き抜き時に前記孔と当接する第二傾斜部と、を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の有孔管の仮固定ピン。
  3. 前記脚部は、前記把持部の両端が折り返されて左右一対設けられ、
    全体として一端が開放された側面視コの字状となっていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の有孔管の仮固定ピン。
  4. 前記係止部は、前記左右一対の脚部にそれぞれ設けられ、且つ、前記脚部の開放された一端からの距離が同じ位置に形成されていること
    を特徴とする請求項3に記載の有孔管の仮固定ピン。
  5. 前記係止部は、前記左右一対の脚部にそれぞれ設けられ、且つ、前記脚部の開放された一端からの距離が異なる位置に形成されていること
    を特徴とする請求項3に記載の有孔管の仮固定ピン。
  6. 前記係止部は、前記左右一対の脚部にそれぞれ設けられ、且つ、前記係止部の前記線材の軸から突出する向きが左右対称となっていること
    を特徴とする請求項3〜5いずれか1項に記載の有孔管の仮固定ピン。
  7. 前記係止部は、前記左右一対の脚部にそれぞれ設けられ、且つ、前記係止部の前記線材の軸から突出する向きが左右非対称となっていること
    を特徴とする請求項3又は5に記載の有孔管の仮固定ピン。
  8. 排水用の孔が穿設された管径の異なる複数の有孔管がそれぞれ突没自在に嵌合された多段式排水パイプを地中に貫入する多段式排水パイプの施工方法において、
    前記複数の有孔管の全ての管を最大径の管内に挿入した状態で、前記複数の有孔管の全ての管の孔に挿通されることで前記複数の有孔管同士のスライド移動を一時的に仮固定する挿抜自在の有孔管の仮固定ピンであって、挿抜の際に把持して掴む把持部と、前記把持部と接続してその一端が折り返された脚部と、を備え、前記脚部は、前記把持部と接続しない先端に設けられて前記複数の有孔管の各管の孔に挿通する際のガイドとなる直線状のガイド部と、前記ガイド部と接続して前記複数の有孔管のいずれかの管の前記孔に係止される係止部と、前記係止部と接続して前記複数の有孔管の全ての管に亘って挿通される長さを有する直線状の仮固定部と、を有する有孔管の仮固定ピンを用いて、運搬前に前記多段式排水パイプの全ての管の孔に前記脚部を挿通し、前記係止部を複数の有孔管のいずれかの管の前記孔に係止して、
    前記多段式排水パイプを地中に貫入する直前に前記仮固定ピンを引き抜くことを
    特徴とする多段式排水パイプの施工方法。
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