JP6913764B2 - 押圧部材および基板保持具 - Google Patents
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Description
押圧部材および基板保持具に関する。
半導体素子の製造工程に用いられる基板は大型化が進んでおり、これに伴い、基板が載置される基台も大型化してきている。この基台においては、大径基板のみならず、大径基板よりも寸法の小さい小径基板を載置する場合がある。このような小径基板の保持には、基板保持具が用いられる。
特許文献1(特開2011−97043号公報)には、基板位置決め用の当接部と、当接部に基板を押圧して保持する押圧部材である板ばねとを有する基板保持具が記載されている。
半導体基板には公差が存在する。基板保持具で使用される押圧部材には、基板の大きさが規定の公差内でばらつきを有する場合でも適当な保持力で基板を保持することが求められる。
本開示の押圧部材は、基台に載置される対象基板の側面に当接し、前記対象基板を第1方向に沿って押圧して保持する押圧部材である。押圧部材は、前記対象基板に当接する当接面を有し、変形部と2つの固定部とを備える。変形部は、前記第1方向への弾性を有する。2つの固定部は、前記第1方向と直交する第2方向に離間して位置し、前記変形部にそれぞれ繋がっている。前記変形部は、前記第1方向に沿う複数の第1領域と、前記第2方向に沿う複数の第2領域とを有する。前記変形部は、前記第1領域と前記第2領域とが交わる位置が屈曲している。前記変形部における前記第1方向の総延長L1は、前記変形部の高さの3倍以上である。前記変形部における前記第2方向の総延長L2は、前記変形部の幅の1.5倍以上である。また、L2がL1の1倍以上3倍以下である。
また、本開示の押圧部材は、基台に載置される対象基板の側面に当接し、前記対象基板を第1方向に沿って押圧して保持する押圧部材である。押圧部材は、変形部と、第1固定部と、第2固定部とを備える。変形部は、前記対象基板に当接する第1側面と、該第1側面に対向する第2側面とを有し、前記第1方向への弾性を有する。第1固定部および第2固定部は、前記第1方向と直交する第2方向に離間して位置し、前記変形部にそれぞれ繋がっている。前記変形部は、前記第1方向に沿う複数の第1領域と、前記第2方向に沿う複数の第2領域とを有する。前記変形部は、前記第1領域と前記第2領域とが交わる位置が屈曲している。さらに前記変形部は、前記第1方向に沿って中心を通る中心線を境とした一方に、第1スリット〜第8スリットを備える。第1スリットは、前記第2側面に開口し、前記第1方向と反対の第3方向に延びたのちに、前記中心線から離れる方向に曲がって延びている。第2スリットは、前記第1側面側に開口し、前記第1方向に延びたのちに、前記第1スリットよりも前記第2側面の近くにおいて前記中心線に近づく方向に曲がって延びている。第3スリットは、第2スリットより前記中心線から離れた位置において前記第2側面側に開口し、前記第3方向に延びる部分を有する。第4スリットは、第3スリットより前記中心線から離れた位置において前記第1側面側に開口し、前記第1方向に延びる部分を有する。また、第5スリット〜第8スリットは、前記中心線を境とした他方において、前記中心線に対し前記第1スリット〜前記第4スリットと線対称に位置する。
さらに、本開示の押圧部材は、基台に載置される対象基板の側面に当接し、前記対象基板を第1方向に沿って押圧して保持する押圧部材である。押圧部材は、変形部と、第1固定部と、第2固定部とを備える。変形部は、前記対象基板に当接する第1側面と、該第1側面に対向する第2側面とを有し、前記第1方向への弾性を有する。第1固定部および第2固定部は、前記第1方向と直交する第2方向に離間した位置し、前記変形部にそれぞれ繋がっている。前記変形部は、前記第1方向に沿って中心を通る中心線を境とした一方に、第1部分〜第18部分を備える。第1部分は、前記第1側面を備える。第2部分は、第1部分から前記第1方向に延びている。第3部分は、第2部分から前記中心線に近づく方向に延びている。第4部分は、第3部分から前記第1方向に延びている。第5部分は、第4部分から前記中心線から離れる方向に延びている。第6部分は、第5部分から前記第1方向と反対の第3方向に延びている。第7部分は、前記第6部分から前記中心線から離れる方向に延びている。第8部分は、第7部分から前記第1方向に延びている。第9部分は、第8部分から前記中心線から離れる方向に延びている。第10部分〜第18部分は、前記中心線を境とした他方において、前記中心線に対し前記第1部分〜前記第9部分と線対称に位置する。さらに前記変形部は、前記第4部分と前記第13部分との間において、前記第1部分および前記第10部分から前記第1方向に延びる把持部を備える。
本開示の基板保持具は、基板当接部を有する前記基台と、該基台上に位置する、前記のいずれかの押圧部材を備える。
以下、本開示の押圧部材および基板保持具の実施形態について説明する。
図1は、本開示の押圧部材の実施形態の一例を示す、(a)が平面図であり、(b)が(a)における矢印A方向から見た側面図である。図2は、(a)が第1スリット〜第8スリットを説明するための説明図であり、(b)が第1部分〜第18部分を説明するための説明図である。図3は、本開示の基板保持具の実施形態の一例を示す、(a)が平面図であり、(b)が(a)における矢印B方向から見た側面図である。また、図5は、本開示の押圧部材の寸法の説明図である。
本開示の押圧部材1は、大径基板用に設計された基台11上において小径の基板(図3における長鎖線)を押圧して保持するために用いられる。この押圧部材1は、板ばねとも呼ばれるものである。本開示の基板保持具10は、図3に示すように、基台11と、基板当接部12と、押圧部材1とを備える。基台11は、基板を載置するためのものである。基板当接部12は、基板の側面に当接して、基板の位置決めをするためのものである。押圧部材1は、基台11上に位置する。なお、図3においては、基板当接部12として、ピン形状のものを示しているが、ピン形状に限定されるものではなく、基台11が備える凹部における内側面自体や内側面から突出した突出部などであってもよい。
押圧部材1は、変形部6と、2つの固定部5とを備える。変形部6は、基板に当接する当接面6dを有し、第1方向(図1(a)における下から上の方向)への弾性を有する。2つの固定部5は、第1方向と直交する第2方向(図1(a)における左右方向)に離間して位置し、変形部6にそれぞれ繋がっている。
変形部6は、第1方向に沿う複数の第1領域6aと、第2方向に沿う複数の第2領域6bとを有する。変形部6において、第1領域6aと第2領域6bとが交わる位置は屈曲している。そして、本開示の押圧部材1における変形部6は、変形部6における第1方向6aの総延長L1は、変形部6の高さ(図5におけるH)の3倍以上であり、変形部6における第2方向の総延長L2は、変形部6の幅(図5におけるW)の1.5倍以上であり、L2がL1の1倍以上3倍以下である。
なお、変形部6の第1方向の総延長L1と第2方向の総延長L2は、図1に示すような押圧部材1を平面視したときの変形部6の中央線6cのそれぞれ第1方向、および第2方向の総延長とする。図1では、中央線6cのうち、第1領域を長鎖線、第2領域を点線で示している。第1方向の総延長L1は長鎖線の長さの総和であり、第2方向の総延長L2は、点線の長さの総和である。
また、第1方向に沿うとは、第1方向に沿って変形部6の中心を通る中心線に対し、45°未満の角度で延びることを指す。また、第2方向に沿うとは、上記中心線に対して45°以上の角度で延びることを指す。
第1領域6aおよび第2領域6bの長さの起点となるのは、第1領域6aの中央線6cと第2領域6bの中央線6cとの交点であり、この交点は屈曲している部分に存在する。
なお、平面視において、第1領域6aの輪郭が曲線を有する場合は、1つの第1領域6aの始点における幅の中央と、終点における幅の中央とを結ぶ仮想線から長さを求めればよい。第2領域6bについても同様である。
また、押圧部材1は、変形部6と、第1固定部5aと、第2固定部5bとを備える。変形部6は、第1側面(当接面)6dと、第1側面6dに対向する第2側面6eを有し、第1方向への弾性を有する。第1固定部5aおよび第2固定部5bは、第1方向と直交する第2方向に離間して位置し、変形部6にそれぞれ繋がっている。
変形部6は、第1スリット8aと、第2スリット8bと、第3スリット8cと、第4スリット8dとを備える。第1スリット8aは、第1方向に沿って中心を通る中心線を境とした一方に、第2側面6eに開口し、第1方向と反対の第3方向に延びたのちに、中心線から離れる方向に曲がって延びている。第2スリット8bは、第1側面6d側に開口し、第1方向に延びたのちに、第1スリット8aよりも第2側面6eの近くにおいて中心線に近づく方向に曲がって延びている。第3スリット8cは、第2スリット8bより中心線から離れた位置において第2側面6e側に開口し、第3方向に延びる部分を有する。第4スリット8dは、第3スリット8cより中心線から離れた位置において第1側面6d側に開口し、第1方向に延びる部分を有する。
また、変形部6は、中心線を境とした他方に、中心線に対し第1スリット8a〜第4スリット8dと線対称に位置する、第5スリット8e、第6スリット8f、第7スリット8g、第8スリット8hを備える。
なお、第1方向および第3方向に延びるとは、スリット8の開口部分の幅の中央と、底の部分の幅の中央とを結ぶ仮想線が、中心線に対して45°未満であることをいう。また、図1aにおいては、第4スリット8dが第1固定部5aに接している例を示しているが、これに限らず、第4スリット8dと第1固定部5aとの間に他の部位を有するものであってもよい。
また、中心線を境とした一方である図1aにおける左側においては、中心線に近づく方向とは、第2固定部5bに向かう方向と言い換えることができ、中心線から離れる方向とは、第1固定部5aに向かう方向と言い換えることができる。
また、変形部6は、第1部分9aと、第2部分9bと、第3部分9cと、第4部分9dと、第5部分9eと、第6部分9fと、第7部分9gと、第8部分9hと、第9部分9iとを備える。第1部分9aは、中心線を境とした一方に、第1側面6dを備える。第2部分9bは、第1部分9aから第1方向に延びる。第3部分9cは、第2部分9bから中心線に近づく方向に延びる。第4部分9dは、第3部分9cから第1方向に延びる。第5部分9eは、第4部分9dから中心線から離れる方向に延びる。第6部分9fは、第5部分9eから第1方向と反対の第3方向に延びる。第7部分9gは、第6部分9fから中心線から離れる方向に延びる。第8部分9hは、第7部分9gから第1方向に延びる。第9部分9iは、第8部分9hから中心線から離れる方向に延びる。
変形部6は、中心線を境とした他方に、中心線に対し第1部分9a〜第9部分9iと線対称に位置する、第10部分9j、第11部分9k、第12部分9l、第13部分9m、第14部分9n、第15部分9o、第16部分9p、第17部分9q、第18部分9rを備える。
さらに変形部6は、第4部分9dと第13部分9mとの間において、第1部分9aおよび第10部分9jから記第1方向に延びる把持部7を備える。
本開示の押圧部材1は、上記構成を満たしていることにより、基板の寸法ばらつきによる保持力の変化が小さい。言い換えれば、本開示の押圧部材1は、小さい変形量でも十分大きな保持力を有するとともに、大きい変形量でも保持力が大きすぎない。また、本開示の基板保持具は、基板の寸法ばらつきによる保持力の変化が小さい押圧部材を備えることから、加工歩留まりおよび加工精度が向上する。
半導体製造装置または半導体検査装置で使用される基板の厚みは、一般に1mm以下である。押圧部材1の厚みが1mm以下であれば、基板保持具10の厚みを小さくコンパクトにすることができる。特に、基板保持具10が、大径基板用に設計された装置の吸着台に小径基板を保持するための基板保持具10である場合、基板保持具10の最大厚み(押圧部材1の厚みまたは基板当接部12の厚みと基板保持具10の基板載置面の厚みの和の最大値)が、装置設計上載置可能な大径基板の最大厚み以下であることが好ましいので、押圧部材1の厚みは0.5mm以下が好ましい。
変形部6が変形するとき、第1領域6aおよび第2領域6bを構成する各部分は、それぞれ変形し、第1領域6aと第2領域6bとが交わる屈曲している部分は、変形の際の支持点となる。変形部6は、中心線に沿って線対称で、第1領域6aと第2領域6bとがそれぞれ略垂直に接続されていると、支持点に働くモーメントが安定するとともに、隣接する部分の変形に与える影響が少なくなるため、押圧部材1の変形が安定する。
基板保持具10が半導体製造装置で使用される場合、押圧部材1の材質が金属であると、基板の金属汚染が懸念される。そのため、押圧部材1の材質は、樹脂が好ましい。特に、ポリカーボネート樹脂は、強度と弾性率の観点からも好適である。
図3に示すような基板保持具10で基板を保持する場合、SEMI規格の公差内で最も小さい基板を保持したときと、最も大きい基板を保持したときの押圧部材1の当接面6dにおける変形量の差は、外径の公差と、オリエンテーションフラットの公差で決まり、2インチ基板で1.33mm、3インチ基板で2.26mm、4インチ基板で1.85mm、5インチ基板で1.89mm、6インチ基板で1.26mmである。押圧部材1に求められる変形量差が最も大きいのは、3インチ基板の2.26mmである。基板保持具10で、公差内で最も小さい基板を保持したときの押圧部材1の変形量を0.5mmとした場合、押圧部材1の変形量が0.5mmから2.8mmの間で、押圧部材1が適当な保持力を有していれば、2インチ基板用から6インチ基板用まで全ての基板保持具10で、基板のサイズが公差内でばらついていたとしても、押圧部材1および基板保持具10は好適な保持力で基板を保持できる。
また、変形時に最も大きな応力が集中する箇所(応力集中箇所)の応力集中度(複数の解析箇所の応力値の総和に対する応力集中箇所の応力値の比率)は、保持力と相関がある。応力集中度が小さいと、変形に対する保持力の増加が顕著になる傾向があり、逆に応力集中度が大きいと、変形に対する保持力の増加が小さくなる傾向がある。応力集中度が所定の範囲となるようにすると、押圧部材1は、小さい変形量でも大きい変形量でも適当な保持力を有することができる。後述する解析結果から、押圧部材1の応力集中箇所は、第8部分9hの第3スリット8c側で、第7部分9g寄りの箇所である。
また、第2領域6bの断面2次モーメントをI、第1領域6aと第2領域6bとの屈曲領域の断面積をAとしたとき、(L2^3/I)/((L1+L2)/A)の値は、押圧部材1の保持力と相関があり、以下の式を満たすとよい。
1700<(L2^3/I)/((L1+L2)/A)<2000
1700<(L2^3/I)/((L1+L2)/A)<2000
上記式で、(L2^3/I)は第2領域6bのたわみ、((L1+L2)/A)は第1領域6aの変形に相当する。(L2^3/I)/((L1+L2)/A)の値が1700を超え、2000未満であるときには、小さい変形量でも大きい変形量でも適当な保持力を有することができる。屈曲領域の断面とは、押圧部材1を図2(b)に示す各点線で切断したときの断面であり、第1領域6aと第2領域6bとが交わる屈曲部の断面積Aは、複数の屈曲部の断面積の平均値とする。
図5は、押圧部材の寸法の説明図である。表1に示すように、実施例として、図5のH、W1、W2の寸法を変更した押圧部材1を計18種類(試料No.1〜18)作製した。試料No.1〜16の厚みは0.5mm、高さは6.5〜9.0mm、幅は44mm、変形部の幅Wは34mmである。試料No.17は、図6に示す形状であり、厚みは0.5mm、高さは6.5mm、幅は34mm、変形部の幅Wは24mmである。試料No.18は、試料No.1との異なる点は、第3スリット8c、第4スリット8d、第7スリット8g、第8スリット8hを有していない点である。
試料No.1〜16は、いずれもL2/W≧1.5、L1/H≧3、1≦L1/L2≦3である。試料No.17、18は、L2/W≧1.5である点は試料No.1〜16と同じであるが、L1/H<3、L1/L2>3である点が試料No.1〜16と異なる。
また、第2領域の断面2次モーメントをI、第1領域と第2領域とが交わる屈曲部の断面積をAとしたときの(L2^3/I)/((L1+L2)/A)の値を表1に示す。
また、各試料の変形量0.5mmのときと、変形量2.8mmのときの保持力を調べた。結果を表1に示す。保持力の評価は、1:小さすぎて基板脱落の可能性が高い、2:やや小さく基板脱落の可能性がある、3:好適、4:やや大きく基板破損または脱落の可能性がある、5:大きすぎて基板破損または脱落の可能性が高い、の5段階とした。
また、シーメンス社の有限要素解析ソフトNX、バージョン11を使用して、試料No.1〜3、6、8、9、14〜16のばね定数と応力分布を解析した。保持力が1Nのときの試料No.1のフォンミーゼス応力分布を図4に示す。図4では応力の大きさを色の濃さで表している。応力が最も大きくなる箇所は、第8部分9hの第3スリット8c側で、第7部分9g寄りの箇所(図4における箇所2)であった。箇所1〜7の応力値の総和に対する箇所2の応力値の比率を応力集中度とし、表1に示す。応力集中度が24.2以下のときは変形量2.8mmのときの保持力が大きすぎ、25.4以上のときは変形量0.5mmのときの保持力が不足する。
変形量が0.5mmのとき、試料No.17、18は保持力が小さすぎであったのに対し、試料No.1〜16は、保持力に優れていた。特に、試料No.1〜13は保持力が好適であった。変形量が2.8mmのとき、試料No.17は保持力が大きすぎであったのに対し、試料No.1〜16は、保持力に優れていた。特に、試料No.5、7〜12、14は保持力が好適であった。試料No.5、7〜12は、小さい変形量でも大きい変形量でも適当な保持力を有することができることがわかった。
1 :押圧部材(板ばね)
5 :固定部
5a:第1固定部
5b:第2固定部
6 :変形部
6a:第1領域
6b:第2領域
6c:中央線
6d:当接面(第1側面)
6e:第2側面
7 :把持部
8 :スリット
8a:第1スリット
8a:第1スリット
8b:第2スリット
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8d:第4スリット
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8f:第6スリット
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8h:第8スリット
9a:第1部分
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9d:第4部分
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9f:第6部分
9g:第7部分
9h:第8部分
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9m:第13部分
9n:第14部分
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9p:第16部分
9q:第17部分
9r:第18部分
10:基板保持具
11:基台
12:基板当接部
5 :固定部
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5b:第2固定部
6 :変形部
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6c:中央線
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10:基板保持具
11:基台
12:基板当接部
Claims (5)
- 基台に載置される対象基板の側面に当接し、前記対象基板を第1方向に沿って押圧して保持する押圧部材であって、
前記対象基板に当接する当接面を有し、前記第1方向への弾性を有する変形部と、
前記第1方向と直交する第2方向に離間して位置し、前記変形部にそれぞれ繋がる2つの固定部とを備え、
前記変形部は、
前記第1方向に沿う複数の第1領域と、
前記第2方向に沿う複数の第2領域とを有し、
前記第1領域と前記第2領域とが交わる位置は屈曲しており、
前記変形部における前記第1方向の総延長L1は、前記変形部の高さの3倍以上であり、
前記変形部における前記第2方向の総延長L2は、前記変形部の幅の1.5倍以上であり、
L2がL1の1倍以上3倍以下である、押圧部材。 - 基台に載置される対象基板の側面に当接し、前記対象基板を第1方向に沿って押圧して保持する押圧部材であって、
前記対象基板に当接する第1側面と、該第1側面に対向する第2側面とを有し、前記第1方向への弾性を有する変形部と、
前記第1方向と直交する第2方向に離間して位置し、前記変形部にそれぞれ繋がる第1固定部および第2固定部とを備え、
前記変形部は、
前記第1方向に沿う複数の第1領域と、
前記第2方向に沿う複数の第2領域とを有し、
前記第1領域と前記第2領域とが交わる位置が屈曲しており、
さらに前記変形部は、
前記第1方向に沿って中心を通る中心線を境とした一方に、
前記第2側面に開口し、前記第1方向と反対の第3方向に延びたのちに、前記中心線から離れる方向に曲がって延びる第1スリットと、
前記第1側面側に開口し、前記第1方向に延びたのちに、前記第1スリットよりも前記第2側面の近くにおいて前記中心線に近づく方向に曲がって延びる第2スリットと、
該第2スリットより前記中心線から離れた位置において前記第2側面側に開口し、前記第3方向に延びる部分を有する第3スリットと、
該第3スリットより前記中心線から離れた位置において前記第1側面側に開口し、前記第1方向に延びる部分を有する第4スリットとを備え、
前記中心線を境とした他方に、
前記中心線に対し前記第1スリット〜前記第4スリットと線対称に位置する第5スリット〜第8スリットを備える、押圧部材。 - 基台に載置される対象基板の側面に当接し、前記対象基板を第1方向に沿って押圧して保持する押圧部材であって、
前記対象基板に当接する第1側面と、該第1側面に対向する第2側面とを有し、前記第1方向への弾性を有する変形部と、
前記第1方向と直交する第2方向に離間した位置し、前記変形部にそれぞれ繋がる第1固定部および第2固定部とを備え、
前記変形部は、
前記第1方向に沿って中心を通る中心線を境とした一方に、
前記第1側面を備える第1部分と、
該第1部分から前記第1方向に延びる第2部分と、
該第2部分から前記中心線に近づく方向に延びる第3部分と、
該第3部分から前記第1方向に延びる第4部分と、
該第4部分から前記中心線から離れる方向に延びる第5部分と、
該第5部分から前記第1方向と反対の第3方向に延びる第6部分と、
前記第6部分から前記中心線から離れる方向に延びる第7部分と、
該第7部分から前記第1方向に延びる第8部分と、
該第8部分から前記中心線から離れる方向に延びる第9部分とを備え、
前記中心線を境とした他方に、
前記中心線に対し前記第1部分〜前記第9部分と線対称に位置する第10部分〜第18部分を備え、
さらに前記変形部は、
前記第4部分と前記第13部分との間において、前記第1部分および前記第10部分から前記第1方向に延びる把持部を備える、押圧部材。 - 前記第2領域の断面2次モーメントをI、前記第1領域と前記第2領域とが交わる屈曲部の断面積をAとしたとき、
1700<(L2^3/I)/((L1+L2)/A)<2000
である、請求項1に記載の押圧部材。 - 基板当接部を有する前記基台と、
該基台上に位置する、請求項1から4のいずれかに記載の押圧部材とを備える、基板保持具。
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