JP6913580B2 - 積層フィルム - Google Patents
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Description
(1) 第1の基材および第1の変色層を有する第1の積層体と、
前記第1の積層体から剥離可能で、第2の基材および第2の変色層を有する第2の積層体とを備え、
前記第2の積層体は、前記第2の変色層の前記第1の積層体に対向する面とは反対の面側に粘着剤層を有しており、
前記第1の積層体側からレーザー光を照射することにより、前記第1の変色層および前記第2の変色層の対応する部位に、変色部が形成されるように構成されていることを特徴とする積層フィルム。
≪第1実施形態≫
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の積層フィルムの第1実施形態を示す模式的な縦断面図、図2は、積層フィルムにレーザー光を照射した状態を示す模式的な縦断面図、図3は、第1の積層体と第2の積層体とを剥離した状態を示す模式的な縦断面図である。
第1の積層体10は、第1の基材11および第1の変色層12を有する。
第1の基材11は、第1の変色層12を支持する機能を有している。
第1の基材11としては、光透過性を有するものであればいかなるものであってもよいが、第1の基材11の構成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸メチル共重合体、エチレン・アクリル酸エチル共重合体、エチレン・アクリル酸ブチル共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸メチル共重合体等のポリオレフィン;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル;アセテート樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合(ABS)樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリ−p−フェニレンスルフィド、ポリエーテルエステル等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができるが、可視光、レーザー光の透過性等の観点から、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニルが好ましく、ポリエチレンテレフタレートがより好ましい。
第1の変色層12は、レーザー光が照射されることにより、変色し得る層である。言い換えると、第1の変色層12のうちレーザー光が照射された部位は、変色して変色部(第1の変色部12a)となり、情報が記録される。
第1の変色層12を金属薄層で構成することにより、レーザー光を照射することで第1の変色層12の一部を容易に除去し、第1の変色部12aを容易に形成することができる。また、第1の変色層12は金属光沢を有し、第1の積層体10の審美性をより向上させることができる。
第2の積層体20は、第2の基材21および第2の変色層22を有する。
第2の積層体20は、第1の積層体10から剥離可能に構成されている。
第2の基材21は、第2の変色層22を支持する機能を有している。
第2の基材21としては、前述したレーザー光の透過性を有するものであればいかなるものであってもよく、第2の基材21の構成材料としては、例えば、上述した第1の基材11の構成材料として例示したもの等が挙げられるが、中でも、レーザー光の透過性等の観点から、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニルが好ましく、ポリエチレンテレフタレートがより好ましい。
第2の変色層22は、レーザー光が照射されることにより、変色し得る層である。言い換えると、第2の変色層22のうちレーザー光が照射された部位は、変色して変色部(第2の変色部22a)となり、情報が記録される。
本実施形態において、第2の積層体20は、第2の変色層22の第1の積層体10に対向する面とは反対の面側に粘着剤層23を有している。
粘着剤層23を構成する粘着剤としては、例えば、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤等が挙げられる。
第1の積層体10と第2の積層体20とは、接合層30により、剥離可能に接合されている。
接合層30としての再剥離可能な粘着剤層(第1の粘着剤層)を構成する粘着剤としては、各種の再剥離性粘着剤を用いることができ、例えば、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤等が挙げられる。また、剥離力を紫外線照射により制御できる紫外線硬化型粘着剤であってもよい。
疑似接着剤層は、第1の積層体10と第2の積層体20とを疑似接着状態とする機能を有する。
接着剤による疑似接着剤層は、例えば、以下のようにして形成することができる。
熱可塑性樹脂を用いたヒートシールにより、疑似接着することができる。
接着剤層中に接着阻害物質(フィラー)を添加することにより接着剤の接着力を弱めた疑似接着剤層とすることもできる。
疑似接着剤への接着阻害物質の添加量は、0.01重量%以上10重量%以下であるのが好ましく、0.1重量%以上5.0重量%以下であるのがより好ましい。
本実施形態の積層フィルム1では、第2の積層体20が有する粘着剤層23の表面(第2の基材21に対向する面とは反対側の面)が剥離ライナー24で被覆されている。
次に、上述したような本実施形態の積層フィルムの製造方法について説明する。
積層フィルム1は、例えば、以下のような工程により製造される。
第1の積層体10と第2の積層体20との接合は、再剥離可能な粘着剤によるものでも、疑似接着剤による疑似接着でもよい。
積層フィルム1には、図2に示すように、第1の積層体10側からレーザー光Laを照射して、第1の変色層12と第2の変色層22のそれぞれ対応する部位に変色部(第1の変色部12aおよび第2の変色部22a)を形成することにより、所定の情報を記録(レーザーマーキング)することができる。
前記情報は、例えば、バーコードのような二次元コードであってもよい。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
これにより、前述したような効果がより顕著に発揮される。
10…第1の積層体
11…第1の基材
12…第1の変色層
12a…第1の変色部
20…第2の積層体
21…第2の基材
22…第2の変色層
22a…第2の変色部
23…粘着剤層
24…剥離ライナー
30…接合層
La…レーザー光
Claims (9)
- 第1の基材および第1の変色層を有する第1の積層体と、
前記第1の積層体から剥離可能で、第2の基材および第2の変色層を有する第2の積層体とを備え、
前記第2の積層体は、前記第2の変色層の前記第1の積層体に対向する面とは反対の面側に粘着剤層を有しており、
前記第1の積層体側からレーザー光を照射することにより、前記第1の変色層および前記第2の変色層の対応する部位に、変色部が形成されるように構成されていることを特徴とする積層フィルム。 - 前記第1の変色層および前記第2の変色層は、金属薄層である請求項1に記載の積層フィルム。
- 前記第1の積層体の前記第2の積層体に対向する面とは反対側の表面の算術平均粗さRaは、0.1μm以上1.0μm以下である請求項1または2に記載の積層フィルム。
- 前記第1の積層体と前記第2の積層体とを分離した状態において、前記第2の積層体の前記第1の積層体に対向していた側の表面の算術平均粗さRaは、0.1μm以上1.0μm以下である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の積層フィルム。
- 前記第1の変色層の厚さおよび前記第2の変色層の厚さは、いずれも、5nm以上400nm以下である請求項1ないし4のいずれか1項に記載の積層フィルム。
- 前記第1の変色層と、前記第2の変色層とは、異なる材料で構成されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の積層フィルム。
- 前記第1の積層体は、前記第2の積層体に対向する面側から、前記第1の変色層および前記第1の基材がこの順に配置されている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の積層フィルム。
- 前記第2の積層体は、前記第1の積層体に対向する面側から、前記第2の基材および前記第2の変色層がこの順に配置されている請求項1ないし7のいずれか1項に記載の積層フィルム。
- 前記第1の基材についての可視光の透過率が80%以上であり、前記第2の基材についての可視光の透過率が50%以下である請求項1ないし8のいずれか1項に記載の積層フィルム。
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