以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
●第1の実施形態●
●システム構成
図1は、第1の実施形態に係る情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。図1に示した情報処理システム1は、情報処理装置10を利用するユーザに適した操作画面を表示させることができるシステムである。情報処理システム1は、例えば、オフィス、会議室、大学等の使用環境において用いられる。
情報処理システム1は、情報処理装置10、通信端末50および認証サーバ90を含む。情報処理装置10および認証サーバ90は、ネットワーク5に接続され、装置間での通信が可能である。ネットワーク5は、インターネットやLAN(Local Area Network)等の通信網である。また、通信端末50は、近距離無線通信を用いて通信を行うことが可能である。近距離無線通信は、例えば、BLE(Bluetooth(登録商標)Low Energy)通信である。
情報処理装置10は、スキャナ機能やプリント機能等を有する画像処理装置である。情報処理装置1は、例えば、MFP(Multi-Function Peripheral:複合機)、複写機、プリンタ等である。情報処理装置10は、例えば、企業や大学等に設置されている共有機である。企業の社員や大学の学生等は、情報処理装置10を使用して、所望の印刷処理を実行することができる。情報処理装置10は、例えば、クラウドサービスと連携して、通信端末50によって送信された印刷ジョブの印刷処理を実行する。また、情報処理装置10は、コピー機能やスキャナ機能を用いて情報処理装置10により読み取られた文書や画像等の印刷処理を実行する。
通信端末50は、情報処理システム1のユーザが利用する端末装置である。通信端末50は、タブレットPC(Personal Computer)等の一般的な構成のパーソナルコンピュータを用いることができる。通信端末50は、BLE通信等の近距離無線通信を用いて、情報処理装置10に対して認証情報や印刷ジョブ等を送信する。なお、通信端末50は、例えば、携帯電話端末、スマートフォン、ゲーム機、ノートPC、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ等であってもよい。
認証サーバ90は、ネットワーク5に対して接続されるサーバ装置である。認証サーバ90は、情報処理装置10のユーザ認証を行うコンピュータである。認証サーバ90は、例えば、LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)サーバを利用してユーザの認証を行う。認証サーバ90による認証方式は、これに限られない。認証サーバ90は、認証装置の一例である。
●概略
図2は、第1の実施形態に係る情報処理システムの概略の一例を示す図である。図2は、情報処理装置10を利用したユーザの属性の統計値に基づいて、複数のコピーアプリであってそれぞれが互いに異なる表示形式を有する複数のコピーアプリの中から、情報処理装置10の利用者に適したコピーアプリを設定可能であることを示す。なお、図2は、第1の実施形態に係る情報処理システムの概略を簡略的に説明したものであり、情報処理システム1が実現する機能等の詳細は、後述する図面等を用いて説明する。
図2に示す情報処理装置10の設定変更アプリ13は、情報処理装置10のコピー機能やスキャナ機能等の機能が実行された場合、情報処理装置10を利用したユーザの属性情報を取得する。属性情報は、ユーザの特徴を示す情報であり、例えば、ユーザの年齢、性別、所属等の属性項目を含む。
情報処理装置10の設定変更アプリ13は、取得した属性情報を統計した統計情報250を生成する。具体的には、情報処理装置10は、取得した属性情報に含まれる属性項目ごとに、統計値を算出する。統計情報250の詳細は、後述する。統計情報250は、属性情報が取得されるごとに随時更新される。
次に、情報処理装置10の設定変更アプリ13は、生成または更新された統計情報250に基づいて、起動させるコピーアプリを設定する。具体的には、設定変更アプリ13は、情報処理装置10にインストールされた表示形式の異なるコピーアプリ(例えば、コピーアプリA14aとコピーアプリB14b)の中から、起動アプリ12によって起動させるコピーアプリを設定する。統計情報250は、起動させるコピーアプリを変更するための所定の条件を含む。設定変更アプリ13は、統計情報250に含まれる統計内容が、所定の条件を満たす場合、設定されているコピーアプリの設定変更を行う。
そして、設定変更アプリ13は、設定したコピーアプリを起動アプリ12に対して通知する。起動アプリ12は、通知された(設定された)コピーアプリ(コピーアプリA14aまたはコピーアプリB14b)を起動させる。このように、情報処理システム1は、情報処理装置10を利用したユーザの属性の統計値に基づいて、表示形式の異なるコピーアプリの中から、次回の起動時に起動させるコピーアプリを設定する。そのため、情報処理システム1は、情報処理装置10の利用者に適したアプリケーションを設定することができる。
●ハードウエア構成
図3は、第1の実施形態に係る情報処理装置のハードウエア構成の一例を示す図である。なお、図3に示すハードウエア構成は、各実施形態において同様の構成を有していてもよく、必要に応じて構成要素が追加または削除されてもよい。情報処理装置10は、コントローラ1000を有する。コントローラ1000は、CPU(Central Processing Unit)1001、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)1002、フラッシュメモリ1003、HDD(Hard Disk Drive)1004、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)1005、通信部1006を有する。
ASIC1005は、CPUインターフェース、SDRAMインターフェース、ローカルバスインターフェース、PCI(Peripheral Component Interconnect)バスインターフェース、MAC(Media Access Controller)およびHDDインターフェース等を備える多機能デバイスボードである。
CPU1001は、ASIC1005を介して本発明に係るプログラム等の各種プログラムを、HDD1004から読み取り実行する。情報処理装置10は、例えば、本発明に係るプログラムをCPU1001が実行することによって、本発明に係る設定変更方法を実現する。SDRAM1002は、各種プログラムを記憶するプログラムメモリや、CPU1001が各種プログラムを実行する際に使用するワークメモリ等として機能する。なお、SDRAM1002の代わりに、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)を用いてもよい。
フラッシュメモリ1003は、不揮発性メモリであり、情報処理装置10を起動させるブートローダ(ブートプログラム)やOS(Operation System)を記憶する。また、フラッシュメモリ1003は、各プログラムを記憶するアプリケーションメモリとして機能する。さらに、フラッシュメモリ1003は、各サービス(コピーサービス、プリントサービス、ファクシミリサービス)のソフトウエアを記憶するサービスメモリとして機能する。
また、フラッシュメモリ1003は、ファームウェアを記憶するファームメモリ、ネットワークアドレスや機種機番等を記憶するデータメモリとして機能する。なお、フラッシュメモリ1003の代わりに、RAM(Random Access Memory)と電池を利用したバックアップ回路を集積した不揮発性RAMや、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の他の不揮発性メモリを使用してもよい。
HDD1004は、情報処理装置10の電源のオン、オフに関わりなくデータを記憶する不揮発性の記憶媒体である。HDD1004は、フラッシュメモリ1003内に記憶されたプログラムおよびデータ以外のプログラム、並びにデータを記録する。なお、HDD1004は、ファームメモリとして使用してもよい。通信部1006は、CPU1001の指示に従い、通信端末50および認証サーバ90との通信を行うインターフェースである。
操作部1007は、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等を用いてコントローラ1000と接続されている。操作部1007は、情報処理装置10に対して操作を行うユーザのためのインターフェースである。操作部1007は、各種の操作キー、表示装置としてのLCD(Liquid Crystal Display)またはCRT(Cathode-Ray Tube)の文字表示器およびタッチパネルを有する。情報処理装置10は、操作部1007を操作することにより、データの入力、ジョブの実行、表示をすることができる。
さらに、コントローラ1000には、PCIバス1014を介して、ファックス制御ユニット1008、記憶媒体1009aが脱着可能なUSB1009、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394(1010)、プロッタエンジン1011、スキャナエンジン1012およびBLEモジュール1013等が接続されている。これにより、情報処理装置10では、コピーサービス、プリントサービス、ファクシミリサービス等の各サービスを提供することができる。プロッタエンジン1011は電子写真方式またはインクジェット方式のいずれの方式を採用していてもよい。
なお、図3に図示する構成は一例に過ぎず、情報処理装置10のハードウエア構成は、図3の構成には限られない。例えば、通信部1006は、PCIバス1014に接続されていてもよい。また、通信部1006は、無線LAN等の無線で接続される他、有線で接続されていてもよい。さらに、通信部1006は、電話回線網に接続するDSU(Digital Service Unit)またはモデムを有していてもよい。携帯電話網に接続する通信装置を有していてもよい。
図4は、第1の実施形態に係る通信端末のハードウエア構成の一例を示す図である。なお、図4に示すハードウエア構成は、各実施形態において同様の構成を有していてもよく、必要に応じて構成要素が追加または削除されてもよい。また、通信端末50は、図4に示すハードウエア構成と同様の構成を有していてもよい。
通信端末50は、CPU501、ROM(Read Only Memory)502、RAM503、ストレージ504、入力部505、表示インターフェース(I/F)506、入出力インターフェース(I/F)507、無線通信部508、近距離無線通信部509およびバス510を有する。
CPU501は、通信端末50全体の制御を行う。CPU501は、ROM502やストレージ504等に格納されたプログラムやデータをRAM503上に読み出し、処理を実行することで、通信端末50の各機能を実現する演算装置である。RAM503は、CPU501のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。ROM502は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性のメモリである。
ストレージ504は、例えば、HDD、SSD(Solid State Drive)またはフラッシュROM等のストレージデバイスであり、OS、アプリケーションプログラム、および各種データ等を記憶する。入力部505は、オペレータが通信端末50に各種指示を入力するためのインターフェースである。例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、音声入力装置等である。
表示インターフェース(IF)506は、CPU501からの要求により、通信端末50が有する各種情報をカーソル、メニュー、ウィンドウ、文字または画像等の形態でディスプレイ506aに表示する。表示インターフェース(IF)506は、例えばグラフィックチップやディスプレイインターフェースである。入出力インターフェース(I/F)507は、通信端末50に外部装置を接続するためのインターフェースである。外部装置は、例えば、USBメモリ、メモリカード、光学ディスク等の記録媒体507aや、各種の電子機器等が含まれる。
無線通信部508は、情報処理装置10とネットワーク5を介して通信(接続)を行う通信インターフェースである。無線通信部508は、アンテナ、無線部、MAC部等を含む。近距離無線通信部509は、近距離無線通信による通信を行う通信部であり、例えば、アンテナ、無線部およびMAC部等を含む。近距離無線通信は、例えば、BLE通信である。なお、近距離無線通信は、BLE通信に限られず、Zigbee(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、ミリ波無線通信、赤外線通信、QRコード(登録商標)、可視光、環境音または超音波等であってもよい。
バス510は、上記各構成要素に接続され、アドレス信号、データ信号、および各種制御信号等を伝送する。CPU501、ROM502、RAM503、ストレージ504、入力部505、表示インターフェース(I/F)506、入出力インターフェース(I/F)507、無線通信部508および近距離無線通信部509は、バス510を介して相互に接続されている。
図5は、第1の実施形態に係る認証サーバのハードウエア構成の一例を示す図である。なお、図5に示すハードウエア構成は、各実施形態において同様の構成を有していてもよく、必要に応じて構成要素が追加または削除されてもよい。認証サーバ90は、CPU901、ROM902、RAM903、ストレージ904、入出力インターフェース(I/F)905、通信部906およびバス907を有する。
CPU901は、認証サーバ90全体の制御を行う。CPU901は、ROM902やストレージ904等に格納されたプログラムやデータをRAM903上に読み出し、処理を実行することで、認証サーバ90の各機能を実現する演算装置である。RAM903は、CPU901のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。ROM902は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性のメモリである。
ストレージ904は、例えば、HDD、SSD等のストレージデバイスである。ストレージ904は、OS、アプリケーションプログラム、および各種データ等を記憶する。入出力インターフェース(I/F)905は、認証サーバ90に外部装置を接続するためのインターフェースである。外部装置は、例えば、USBメモリ、メモリカード、光学ディスク等の記録媒体905aや、各種の電子機器等が含まれる。
通信部906は、CPU901の指示に従い、情報処理装置10との通信を行うインターフェースである。通信部906は、無線LAN等の無線通信を用いてネットワーク5に接続される他、有線通信を用いてネットワーク5に接続されていてもよい。また、通信部906は、電話回線網に接続するDSUまたはモデムを有していてもよい。さらに、通信部906は、携帯電話網に接続する通信装置を有していてもよい。
バス907は、上記各構成要素に接続され、アドレス信号、データ信号、および各種制御信号等を伝送する。CPU901、ROM902、RAM903、ストレージ904、入出力インターフェース(I/F)905、通信部906は、バス907を介して相互に接続されている。
●ソフトウエア構成
図6は、第1の実施形態に係る情報処理装置のソフトウエア構成の一例を示す図である。図6に示すように、OS20、認証アプリ11、起動アプリ12、設定変更アプリ13、コピーアプリA14a、およびコピーアプリB14bは、SDRAM1002の作業領域30上で動作する。OS20は、情報処理装置10の基本的な機能を提供し、情報処理装置10全体を管理する基本ソフトウエアである。
認証アプリ11は、情報処理装置10のユーザ認証処理を行うためのアプリケーションである。認証アプリ11は、通信端末50および認証サーバ90との間で認証情報55の通信を行い、ユーザの認証処理を行う機能を担う。
起動アプリ12は、情報処理装置10にインストールされたコピーアプリを起動させるためのアプリケーションである。起動アプリ12は、設定変更アプリ13から通知された設定情報290に基づいて、コピーアプリを起動させる機能を担う。設定変更アプリ13は、コピーアプリを起動させるための設定情報290を変更するためのアプリケーションである。設定情報290は、起動アプリ12により起動させるコピーアプリの情報を含む。設定情報290の詳細は、後述する。
コピーアプリA14aおよびコピーアプリB14bは、情報処理装置10における印刷処理を行うためのアプリケーションである。コピーアプリA14aおよびコピーアプリB14bは、印刷処理の制御を行う機能と情報処理装置10の操作部1007に対して、操作画面である表示UI(user interface)の表示を制御する機能を担う。コピーアプリA14aとコピーアプリB14bは、それぞれ異なる表示UIを操作部1007に対して表示させる。例えば、コピーアプリA14aは、旧形式の表示UIを操作部1007に対して表示させる。一方で、コピーアプリB14bは、新形式の表示UIを操作部1007に対して表示させる。コピーアプリA14aとコピーアプリB14bは、互いに異なる表示形式を有する複数のアプリケーションの一例である。なお、図6は、コピーアプリA14aおよびコピーアプリB14bの二つのコピーアプリが情報処理装置10にインストールされている例を示すが、コピーアプリは、三つ以上インストールされていてもよい。
●機能構成
続いて、第1の実施形態の機能構成について説明する。図7は、第1の実施形態に係るネットワークシステムの機能構成の一例を示す図である。図7に示す情報処理装置10により実現される機能は、認証部110、起動制御部120、設定変更部130、印刷処理部A140aおよび印刷処理部B140bを含む機能である。
このうち、認証部110は、図6に示した認証アプリ11が実行されることによって実現される。起動制御部120は、図6に示した起動アプリ12が実行されることによって実現される。設定変更部130は、図6に示した設定変更アプリ13が実行されることによって実現される。印刷処理部A140aは、図6に示したコピーアプリA14aが実行されることによって実現される。印刷処理部B140bは、図6に示したコピーアプリB14bが実行されることによって実現される。
○認証部の各機能構成
認証部110は、端末通信部111、認証サーバ通信部112、ユーザ情報通知部113およびログイン処理部114を有している。これらの各部は、図3に示した各構成要件のいずれかが、フラッシュメモリ1003からSDRAM1002上に展開された認証アプリ11(プログラム)に従ったCPU1001からの命令によって動作することで実現される機能である。
端末通信部111は、通信端末50との間でデータをやり取りする機能である。端末通信部111は、例えば、近距離無線通信を用いて通信端末50から送信された認証情報55を受信する。近距離無線通信は、例えば、BLE通信である。なお、近距離無線通信は、BLE通信に限られず、Zigbee(登録商標)、NFC、ミリ波無線通信、赤外線通信、QRコード(登録商標)、可視光、環境音または超音波等であってもよい。認証情報55は、情報処理装置10のユーザ認証を行うための情報である。端末通信部111は、例えば、図3に示したBLEモジュール1013およびCPU1001で実行されるプログラム等により実現される。端末通信部111は、受信手段の一例である。
認証サーバ通信部112は、ネットワーク5を介して、認証サーバ90との間でデータをやり取りする機能である。認証サーバ通信部112は、例えば、端末通信部111によって受信された認証情報55を、認証サーバ90に対して送信する。また、認証サーバ通信部112は、認証サーバ90による認証結果の情報を、認証サーバ90から受信する。さらに、認証サーバ通信部112は、認証サーバ90による認証されたユーザに紐づくユーザ情報210を、認証サーバ90から受信する。ユーザ情報210は、ユーザの属性を示す属性情報を含む。ユーザ情報210の詳細は、後述する。認証サーバ通信部112は、例えば、図3に示した通信部1006およびCPU1001で実行されるプログラム等により実現される。認証サーバ通信部112は、受信手段の一例である。
ユーザ情報通知部113は、認証サーバ通信部112により受信されたユーザ情報210を、起動制御部120に対して通知する機能である。ユーザ情報通知部113は、例えば、図3に示したCPU1001で実行されるプログラム等により実現される。ログイン処理部114は、認証サーバ通信部112により認証成功の認証結果の情報を受信した場合、情報処理装置10のログイン処理を行う機能である。ログイン処理部114は、例えば、図3に示したCPU1001で実行されるプログラム等により実現される。
○起動制御部の各機能構成
起動制御部120は、ユーザ情報取得部121、入力受付部122、起動命令部123および設定情報取得・保持部124を有している。これらの各部は、図3に示した各構成要件のいずれかが、フラッシュメモリ1003からSDRAM1002上に展開された起動アプリ12(プログラム)に従ったCPU1001からの命令によって動作することで実現される機能である。起動制御部120は、起動手段の一例である。
ユーザ情報取得部121は、認証部110により通知されたユーザ情報210を取得する機能である。ユーザ情報取得部121は、例えば、図3に示したCPU1001で実行されるプログラム等により実現される。入力受付部122は、情報処理装置10の操作部1007に対するユーザの入力操作を受け付ける機能である。入力受付部122は、例えば、図3に示した操作部1007およびCPU1001で実行されるプログラム等により実現される。
起動命令部123は、後述する設定変更部130により設定された設定情報290に基づいて、コピーアプリを起動させる命令を行う機能である。起動命令部123は、例えば、設定情報290にコピーアプリA14aが設定されている場合、コピーアプリA14aに対して、起動命令を通知する。一方で、起動命令部123は、設定情報290にコピーアプリB14bが設定されている場合、コピーアプリB14bに対して、起動命令を通知する。起動命令部123は、例えば、図3に示したCPU1001で実行されるプログラム等により実現される。
設定情報取得・保持部124は、後述する設定変更部130から通知された設定情報290を取得し、保持する機能である。設定情報取得・保持部124は、例えば、図3に示したCPU1001で実行されるプログラム等により実現される。起動命令部123は、設定情報取得・保持部124により保持された設定情報290に基づいて、コピーアプリを起動させる命令を行う。
○設定変更部の各機能構成
設定変更部130は、利用情報取得部131、記憶部132、設定情報変更部133および設定情報通知部134を有している。これらの各部は、図3に示した各構成要件のいずれかが、フラッシュメモリ1003からSDRAM1002上に展開された設定変更アプリ13(プログラム)に従ったCPU1001からの命令によって動作することで実現される機能である。なお、設定変更アプリ13は、本発明に係る設定変更方法を実現するために実行されるプログラムの一例である。
利用情報取得部131は、印刷処理部A140aまたは印刷処理部B140bから通知された情報処理装置10の利用情報230を取得する機能である。利用情報230は、ユーザによる情報処理装置10の利用履歴を示す情報であり、ユーザが利用した機能や設定等の情報が含まれる。利用情報230の詳細は、後述する。利用情報取得部131は、例えば、図3に示したCPU1001で実行されるプログラム等により実現される。利用情報取得部131は、取得手段の一例である。
記憶部132は、図3に示すフラッシュメモリ1003等に各種データを記憶させる機能である。記憶部132には、利用情報管理DB132aおよび設定情報管理DB132bが構築されている。ここで、図8乃至図10を用いて、利用情報管理DB132aおよび設定情報管理DB132bに記憶される情報について説明する。利用情報管理DB132aは、図8に示すようなユーザ情報210および利用情報230を管理している。記憶部132は、記憶手段の一例である。
図8は、第1の実施形態に係るユーザ情報および利用情報の一例を示す図である。ユーザ情報210は、情報処理装置10を利用したユーザの特徴を示す情報である。ユーザ情報210は、ユーザによって予め登録され、認証処理部92によって情報処理装置10のユーザ認証が成功した場合、情報処理装置10に対して送信される。ユーザ情報210は、ユーザの属性を示す属性情報を含む。属性情報は、ユーザの特徴を示す情報であり、例えば、ユーザの年齢、性別、所属等の属性項目を含む。図8(a)に示すユーザ情報210は、「ユーザ名」に対して、「年齢」、「性別」、「所属」および「年数(勤続年数)」の項目が紐づけられている。なお、属性項目は、これに限られず、適宜追加・変更が可能である。
また、図8(b)に示す利用情報230は、ユーザによる情報処理装置10の利用履歴を示す情報であり、利用機能や利用時の設定情報が紐づけられている。図8(b)に示す利用情報230は、ユーザがコピー機能を利用したことを示す。また、図8(b)に示す利用情報230は、利用時の設定として、部数「1部」、「白黒」、「両面」、集約「無」の設定を利用したことを示す。なお、利用時設定に含まれる項目は、これに限られず、情報処理装置10が実行可能な機能に応じて、適宜追加・変更が可能である。ユーザ情報210および利用情報230は、利用情報取得部131により印刷処理部A140aまたは印刷処理部B140bから取得され、記憶部132に構築された利用情報管理DB132aに記憶される。
次に、図9および図10を用いて、設定情報管理DB132bについて説明する。設定情報管理DB132bは、図9に示すような統計情報250および図10に示すような設定変更情報270を管理している。図9は、第1の実施形態に係る統計情報の一例を示す図である。統計情報250は、利用情報取得部131により取得されたユーザ情報210の統計値である。統計情報250は、ユーザの属性を示す属性項目251と、属性項目251に対応する情報の統計内容252を含む。
属性項目251は、図8(a)に示したユーザ情報210に含まれる「ユーザ名」に紐づけられた項目に対応している。統計内容252は、情報処理装置10を用いて印刷処理を行ったユーザのユーザ情報210に含まれる属性項目251に対応する情報を抽出して、統計値として管理している。図9に示す統計情報250は、例えば、属性項目「年齢」に対して、統計内容252として情報処理装置10を利用したユーザを年代別に分類した統計値を示している。なお、図9に示す統計内容252の統計値の算出方法(分類方法)は、管理者により適宜設定・変更可能である。統計情報250は、設定情報変更部133によって生成され、ユーザ情報210が取得されるたびに更新される。
図10は、第1の実施形態に係る設定変更情報の一例を示す図である。設定変更情報270は、情報処理装置10の表示形式や実行可能な機能を設定する設定情報290を変更するための情報である。図10に示す設定変更情報270は、統計条件271と設定内容272を紐づけている。統計条件271は、図9に示した統計内容252に含まれる統計値に基づいて、設定情報290を変更するための所定の条件である。設定内容272は、設定情報290の変更内容(設定内容)を示す。設定内容272は、設定情報290の変更内容として、設定するコピーアプリの情報を含む。
設定変更アプリ13は、図9に示した統計情報250が、設定変更情報270に含まれる統計条件271を満たす場合、該当する統計条件271に紐づく設定内容272に、設定情報290を変更する。統計条件271に含まれる情報は、図9に示した統計内容252に含まれる統計値の情報に対応している。図10に示す設定変更情報270は、例えば、統計条件271が「年齢「50歳」以上が30%の場合」、設定情報290としてコピーアプリA14aを設定されることを示している。なお、統計条件271および設定内容272は、これに限られず、管理者により適宜設定・変更可能である。
図7に戻り、設定変更部130の機能構成の説明を続ける。設定情報変更部133は、図9に示した統計情報250に基づいて、コピーアプリを起動するための設定情報290を決定する機能である。また、設定情報変更部133は、利用情報取得部131によって取得されたユーザ情報210に基づいて、統計情報250を生成または更新する。設定情報変更部133は、例えば、図3に示したCPU1001で実行されるプログラム等により実現される。設定情報変更部133は、設定手段の一例である。
設定情報通知部134は、設定情報変更部133により設定された設定情報290を、起動制御部120に対して通知する機能である。設定情報通知部134は、例えば、図3に示したCPU1001で実行されるプログラム等により実現される。なお、設定変更部130の各機能(設定変更アプリ13)は、情報処理システム1を構成する他の装置(例えば、認証サーバ50等の外部サーバ)により実現される構成としてもよい。この場合、設定変更部130の機能を実現する装置は、情報処理装置10との間で、設定情報290等の送受信を行う。
○印刷処理部の各機能構成
印刷処理部A140aは、起動受付部141a、表示制御部142a、機能制御部143aおよび利用情報通知部144aを有している。これらの各部は、図3に示した各構成要件のいずれかが、フラッシュメモリ1003からSDRAM1002上に展開されたコピーアプリA14a(プログラム)に従ったCPU1001からの命令によって動作することで実現される機能である。
なお、印刷処理部B140bが有する機能は、印刷処理部A140aと同様であるため、説明を省略する。印刷処理部B140bが有する機能は、図3に示した各構成要件のいずれかが、フラッシュメモリ1003からSDRAM1002上に展開されたコピーアプリB14b(プログラム)に従ったCPU1001からの命令によって動作することで実現される。ここで、印刷処理部A140aおよび印刷処理部B140bにより実現される機能は、それぞれ異なる。印刷処理部A140aおよび印刷処理部B140bは、例えば、表示制御部142aおよび表示制御部142bによって操作部1007に表示される操作画面(表示UI)が異なる。
起動受付部141aは、起動制御部120から通知されたコピーアプリA14aの起動命令を受け付ける機能である。起動受付部141aは、起動命令を受け付けると、コピーアプリA14aを起動させる。起動受付部141aは、例えば、図3に示したCPU1001で実行されるプログラム等により実現される。表示制御部142aは、操作部1007に対して、操作画面(表示UI)を表示させる機能である。表示制御部142aは、図3に示した操作部1007およびCPU1001で実行されるプログラム等により実現される。
機能制御部143aは、情報処理装置10のコピー機能やスキャナ機能等の機能を実行する機能である。機能制御部143aは、図3に示したプロッタエンジン1011、スキャナエンジン1012およびCPU1001で実行されるプログラム等により実現される。利用情報通知部144aは、機能制御部143aにより実行された処理の情報を利用情報230として、設定変更部13に対して通知する機能である。また、利用情報通知部144aは、機能制御部143aにより実行された印刷処理を行ったユーザのユーザ情報210を、設定変更部13に対して通知する機能である。利用情報通知部144aは、図3に示したCPU1001で実行されるプログラム等により実現される。
○通信端末の各機能構成
次に、通信端末50の機能構成を説明する。図7に示す通信端末50により実現される機能は、送受信部51、記憶・読出部52および記憶部53を含む機能である。これらの各部は、図4に示した各構成要件のいずれかが、ROM502またはストレージ504からRAM503上に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能または手段である。
送受信部51は、情報処理装置10との間でデータのやり取りをする機能である。送受信部51は、例えば、近距離無線通信を用いて、記憶部53に記憶された認証情報55を、情報処理装置10に対して送信する。送受信部51は、例えば、図4に示した近距離無線通信部509およびCPU501で実行されるプログラム等により実現される。送受信部51は、第1の送信手段の一例である。
記憶・読出部52は、記憶部53に各種データを記憶し、記憶部53から各種データを読み出す機能である。記憶・読出部52および記憶部53は、例えば、図4に示したROM502、ストレージ504およびCPU501で実行されるプログラム等により実現される。また、記憶部53は、認証情報55を記憶している。認証情報55は、情報処理装置10を利用するためのユーザの認証処理を行うための情報であり、例えば、ユーザ名およびパスワードを含む。
○認証サーバの各機能構成
続いて、認証サーバ90の機能構成を説明する。図7に示す認証サーバ90により実現される機能は、送受信部91、認証処理部92および記憶部93を含む機能である。これらの各部は、図5に示した各構成要件のいずれかが、ROM902またはストレージ904からRAM903上に展開されたプログラムに従ったCPU901からの命令によって動作することで実現される機能または手段である。
送受信部91は、ネットワーク5を介して、情報処理装置10とデータのやり取りを行う機能である。送受信部91は、例えば、情報処理装置10によって送信された認証情報55を受信する機能である。具体的には、認証情報55は、通信端末50から近距離無線通信を用いて情報処理装置10に対して送信される。そして、送受信部91は、ネットワーク5を介して、情報処理装置10から送信された認証情報55を受信する。
また、送受信部91は、認証処理部92による認証結果の情報を、ネットワーク5を介して、情報処理装置10に対して送信する。さらに、送受信部91は、認証処理部92により認証されたユーザに紐づくユーザ情報210を、情報処理装置10に対して送信する。送受信部91は、例えば、図5に示した通信部906およびCPU901で実行されるプログラム等により実現される。送受信部91は、第2の送信手段の一例である。
認証処理部92は、情報処理装置10から送信された認証要求に応じて、情報処理装置10のユーザ認証を行う機能である。具体的には、認証処理部92は、認証要求に含まれる認証情報55と後述する認証情報管理リスト95とを用いて、ユーザの認証処理を行う。認証処理部92は、例えば、図5に示したCPU901で実行されるプログラム等により実現される。認証処理部92は、認証手段の一例である。
記憶部93は、図5に示すROM902またはストレージ904等に各種データを記憶させる機能である。記憶部93は、例えば、図3に示したCPU901で実行されるプログラム等により実現される。また、記憶部93は、認証情報管理リスト95およびユーザ情報管理リスト96を記憶している。図11(a)は、第1の実施形態に係る認証情報管理リストの一例を示す図である。図11(a)に示す認証情報管理リスト95は、情報処理装置10を利用可能なユーザの認証情報55を管理している。
認証情報管理リスト95は、「ユーザ名」および「パスワード」を紐づけて記憶している。「ユーザ名」は、情報処理装置10を利用可能なユーザを識別する識別情報である。「パスワード」は、ユーザ名に対応する認証コードである。「ユーザ名」および「パスワード」は、認証情報55の一例である。認証サーバ90の認証処理部92は、通信端末50から情報処理装置10を経由して送信された認証情報55と、図11(a)に示す認証情報管理リスト95とを用いて、ユーザの認証処理を行う。
図11(b)は、第1の実施形態に係るユーザ情報管理リストの一例を示す図である。図11(b)に示すユーザ情報管理リスト96は、図8(a)に示したユーザ情報210を、ユーザごとに紐づけて管理している。図11(b)の例では、ユーザ情報管理リスト96は、「ユーザ名」がuser0001であるユーザのユーザ情報と、「ユーザ名」がuser0002であるユーザのユーザ情報を管理している。認証サーバ90の送受信部91は、認証処理部92によるユーザ認証が成功した場合、認証されたユーザに紐づくユーザ情報を、情報処理装置10に対して送信する。
●設定情報の変更処理
続いて、第1の実施形態に係る情報処理システムにおいて、情報処理装置10が起動するコピーアプリの変更処理について説明する。図12は、第1の実施形態に係る情報処理システムにおける設定情報の変更処理の一例を示すシーケンス図である。図12は、設定情報290として、コピーアプリA14aが設定されている例を説明する。
ステップS101において、通信端末50の送受信部51は、近距離無線通信を用いて、記憶部53に記憶された認証情報55を、情報処理装置10に対して送信する。情報処理装置10の認証アプリ11は、認証部110の端末通信部111によって、通信端末50から認証情報55を受信する。ステップS102において、情報処理装置10の認証アプリ11は、通信端末50から送信された認証情報55を受信した場合、認証部110の認証サーバ通信部112によって、認証サーバ90に対して、認証情報55を送信する。認証サーバ90の送受信部91は、情報処理装置10から送信された認証情報55を受信する。
ステップS103において、認証サーバ90の認証処理部92は、情報処理装置10から送信された認証情報55を受信した場合、受信した認証情報55を用いて認証処理を実行する。具体的には、認証サーバ90の送受信部91は、情報処理装置10から認証情報55を受信した場合、認証処理部92に対して、受信した認証情報55を出力する。そして、認証処理部92は、記憶部93に記憶された認証情報管理リスト95を用いて、認証処理を実行する。
ステップS104において、認証サーバ90の送受信部91は、認証処理が成功した場合、認証結果の情報と認証処理が行われたユーザのユーザ情報210とを情報処理装置10に対して送信する。また、情報処理装置10の認証アプリ11は、認証部110の認証サーバ通信部112によって、認証結果の情報と認証処理が行われたユーザのユーザ情報210とを認証サーバ90から受信する。なお、認証サーバ90の認証処理部92による認証処理に失敗した場合、情報処理システム1は、ステップS104以降の処理を行わない。
ステップS105において、情報処理装置10の認証アプリ11は、認証サーバ90による認証結果の情報を受信した場合、認証部110のログイン処理部114によって、情報処理装置10のログイン処理を実行する。これにより、情報処理装置10は、操作部1007に後述する起動アプリ12のアイコンを表示させる。
ステップS106において、情報処理装置10の認証アプリ11は、ユーザ情報通知部113によって、認証サーバ90から送信されたユーザ情報210を起動アプリ12に対して通知する。また、情報処理装置10の起動アプリ12は、ユーザ情報取得部121によって、認証アプリ11から通知されたユーザ情報210を取得する。なお、ステップS105およびステップS106の処理の順序は、前後してもよく、または並行して行われてもよい。
ステップS107において、情報処理装置10の起動アプリ12は、起動制御部120の入力受付部122によって、ユーザからの操作入力を受け付ける。具体的には、情報処理装置10の起動アプリ12は、認証部110のログイン処理部114によってユーザのログイン処理が行われた場合、入力受付部122によって、操作部1007に表示された起動アプリ12の選択するユーザ操作を受け付ける。
ステップS108において、情報処理装置10の起動アプリ12は、起動制御部120の入力受付部122によってユーザ入力が受け付けられた場合、起動制御部120の起動命令部123によって、コピーアプリA14aに対して、起動命令を通知する。情報処理装置10のコピーアプリA14aは、印刷処理部A140aの起動受付部141aによって、コピーアプリA14aから起動命令を受け付けると、印刷処理部A140aの表示制御部142aによって、操作画面を起動させる。
ステップS109において、情報処理装置10のコピーアプリA14aは、印刷処理部A140aの機能制御部143aによって、印刷処理を実行する。具体的には、情報処理装置10のコピーアプリA14aは、表示制御部142abによって操作部1007に表示された操作画面に対するユーザ入力を受け付けると、機能制御部143aによる印刷処理を実行する。
ステップS110において、情報処理装置10のコピーアプリA14aは、機能制御部143aによる印刷処理が終了した場合、処理の終了を認証アプリ11に対して通知する。ステップS111において、情報処理装置10の認証アプリ11は、機能制御部143aによる処理の終了の通知を受けた場合、認証部110のログイン処理部114によりユーザのログアウト処理を行う。ステップS112において、情報処理装置10のコピーアプリA14aは、機能制御部143aによる印刷処理が終了すると、印刷処理部A140aの利用情報通知部144aによって、設定変更アプリ13に対して、印刷処理を実行したユーザのユーザ情報210および利用情報230を通知する。情報処理装置10の設定変更アプリ13は、設定変更部130の利用情報取得部131によって、ユーザ情報210および利用情報230を取得する(取得ステップの一例)。なお、ステップS110およびステップS111の処理と、ステップS112の処理の順序は、前後してもよく、並行しておこなわれてもよい。
ステップS113において、情報処理装置10の設定変更アプリ13は、印刷処理部A140aからユーザ情報210および利用情報230を取得すると、設定情報290の変更処理を実行する(設定ステップの一例)。ここで、情報処理装置10における設定情報290の変更処理の詳細を説明する。図13は、第1の実施形態に係る情報処理装置における設定情報の変更処理の一例を示すフローチャートである。図13に示す設定情報の変更処理は、図6に示す設定変更アプリ13を実行することにより実現される。なお。図13は、設定情報290の変更処理に、記憶部132に記憶された、図9に示した統計情報250および図10に示した設定変更情報270が用いられるものとする。
ステップS201において、設定変更部130の利用情報取得部131は、印刷処理部A140aからユーザ情報210と利用情報230を取得した場合、処理をステップS202へ移行させる(取得ステップの一例)。一方で、設定変更部130の利用情報取得部131は、印刷処理部A140aからユーザ情報210と利用情報230を取得していない場合、ステップS201に処理を繰り返す。なお、ユーザ情報210と利用情報230は、情報処理装置10による印刷処理が実行されるごとに、印刷処理部A140aから通知される。
ステップS202において、設定変更部130の利用情報取得部131は、印刷処理部A140aから取得したユーザ情報210および利用情報230を、利用情報管理DB132a対して記憶させる。ステップS203において、設定変更部130の設定情報変更部133は、利用情報取得部131により利用情報230が取得されると、設定情報管理DB132bに記憶された統計情報250および設定変更情報270を読み出し、統計情報250の更新を行う。
ステップS204において、設定変更部130の設定情報変更部133は、更新した統計情報250の中で、設定変更情報270に含まれる条件を満たす項目がある場合、処理をステップS205へ移行させる。具体的には、設定情報変更部133は、統計情報250に含まれる統計内容252に、設定変更情報270に含まれる統計条件271を満たす項目はある場合、処理をステップS205へ移行させる。一方で、設定変更部130の設定情報変更部133は、更新した統計情報250の中で、設定変更情報270に含まれる条件を満たす項目がない場合、処理を終了させる。
ステップS205において、設定変更部130の設定情報変更部133は、統計条件271に対応する設定内容272が、現在の設定情報290と異なる場合、処理をステップS206へ移行させる。一方で、設定変更部130の設定情報変更部133は、統計条件271に対応する設定内容272が、現在の設定情報290と同じである場合、処理を終了させる。
ステップS206において、統計条件271に対応する設定内容272が、現在の設定情報290と異なる場合、設定変更部130の設定情報変更部133は、現在設定されている設定情報290を、設定変更情報270に含まれる統計条件271に対応する設定内容272に変更する(設定ステップの一例)。ステップS207において、設定変更部130の設定情報通知部134は、変更した設定情報290を、起動制御部120に対して通知する。
図12に戻り、情報処理装置10が起動するコピーアプリの変更処理の説明を続ける。ステップS114において、情報処理装置10の設定変更アプリ13は、設定変更部130の設定情報通知部134によって、変更した設定情報290を、起動アプリ12に対して送信する(通知ステップの一例)。ステップS115において、情報処理装置10の起動アプリ12は、起動制御部120の設定情報取得・保持部124によって、設定変更アプリ13から通知された設定情報290を取得し、記憶される。そして、起動アプリ12は、次回の起動時において、新たに記憶された設定情報290に基づいて、コピーアプリを起動させる(起動ステップの一例)。これによって、情報処理装置10は、次回の印刷処理を実行する場合に、設定変更アプリ13に保持された設定情報290に含まれるコピーアプリを起動させることができる。
ここで、コピーアプリの起動時に、情報処理装置10の操作部1007に表示される表示画面について説明する。図14は、第1の実施形態に係る情報処理装置における設定情報の変更前の表示画像の一例を示す図である。図14に示す表示画面300aは、図12に示したステップS108の処理で情報処理装置10の操作部1007に表示される操作画面である。図14に示す表示画面300aは、コピーアプリA14aを起動した場合に操作部1007に表示される。表示画面300aは、例えば、情報処理装置10の旧形式の表示UIである。
図15は、第1の実施形態に係る情報処理装置における設定情報の変更後の表示画像の一例を示す図である。図15に示す表示画面300bは、図12に示したステップS115の処理で情報処理装置10の起動アプリ12に保持された画像情報である。図15に示した表示画面300bは、コピーアプリB14bを起動した場合に、操作部1007に表示される。表示画面300bは、例えば、情報処理装置10の新形式の表示UIである。
図14および図15に示す表示画面の変更の推移において、図10に示すように、設定変更情報270は、例えば、利用者の年齢層が高いと判断した場合、旧形式の表示UI(表示画面300a)を表示させるコピーアプリA14aを起動させるように設定される。一方で、設定変更情報270は、例えば、利用者の年齢層が低いと判断した場合、新形式の表示UI(表示画面300b)を表示させるコピーアプリB14bを起動させるように設定される。また、設定変更情報270は、例えば、利用者の勤続年数が長いと判断した場合、旧形式の表示UI(表示画面300a)を表示させるコピーアプリA14aを起動させるように設定される。一方で、設定変更情報270は、例えば、利用者の勤続年数が短いと判断した場合、新形式の表示UI(表示画面300b)を表示させるコピーアプリB14bを起動させるように設定される。
ここで、コピーアプリの起動処理について説明する。図16は、第1の実施形態に係るコピーアプリの起動処理の概略の一例を示す図である。図16に示す表示画面310は、起動アプリ12の起動時に操作部1007に表示される操作画面である。情報処理装置10は、表示画面310上の起動アプリ12のアイコン311を選択することによって、設定変更アプリ13により設定されたコピーアプリを起動する。なお、図16に示す表示画面310は、コピーアプリA14aのアイコン312aおよびコピーアプリB14bのアイコン312bを表示するが、表示画面310に明示的に表示されなくてもよい。
本実施形態において、情報処理装置10は、設定変更アプリ13と起動アプリ12がそれぞれインストールされている例を説明したが、設定変更アプリ13と起動アプリ12によって実現される機能(設定変更部130と起動制御部120)を一つのアプリケーションにより実現される構成にしてもよい。また、例えば、図12のステップS114に示したような設定変更アプリ13から起動アプリ12に対する通知は、行われない構成にしてもよい。この場合、起動アプリ12は、例えば、設定変更アプリ13(設定変更部130)の記憶部132に記憶された設定情報290を、コピーアプリの起動時に参照する(読み出す)ことによって、設定されたコピーアプリを起動させることができる。
さらに、図16の表示画面310によって、起動アプリ12のアイコン311が選択される前に、コピーアプリA14aのアイコンまたはコピーアプリB14bのアイコンが選択された場合には、選択されたコピーアプリを起動させる構成にてしてもよい。また、設定変更部130の設定情報変更部133は、統計情報250に含まれる統計内容252に設定変更情報270に含まれる統計条件271を満たす項目はある場合、設定情報290を変更する構成を説明したが、頻繁に設定の変更が行われると、ユーザの使い勝手が悪化してしまうおそれがある。そこで、図13に示した処理において、設定情報変更部133は、統計情報250に含まれる統計内容252が、一定回数以上統計条件271を満たした場合にのみ、設定情報290を変更する構成にしてもよい。
●第1の実施形態の効果
以上説明したように、第1の実施形態に係る情報処理システムは、情報処理装置10の設定変更アプリ13が、情報処理装置10を利用したユーザのユーザ情報210(属性情報の一例)を取得し、取得したユーザ情報210を統計した統計情報250に基づいて、互いに異なる表示形式を有する複数のコピーアプリ(複数のアプリケーションの一例)の中から、起動アプリ12によって起動させるコピーアプリを設定する。そして、情報処理システム1は、情報処理装置10の起動アプリ12が、設定変更アプリ13によって設定されたコピーアプリを起動させる。そのため、情報処理システム1は、表示形式の異なるコピーアプリ等の設定情報290を情報処理装置10のユーザに適した状態に設定することができる。
●第1の実施形態の変形例1●
次に、第1の実施形態の変形例1に係る情報処理システムについて説明する。第1の実施形態の変形例1に係る情報処理システムは、図10に示した設定変更情報に含まれる設定内容272に、起動させるコピーアプリの情報だけでなく、操作部1007に対する表示画面の表示サイズや起動させるコピーアプリにより実行させる処理の情報を含む。
図17は、第1の実施形態の変形例1に係る設定変更情報の一例を示す図である。図17に示す設定変更情報270aは、設定情報290の変更内容(設定内容)を示す設定内容272に、起動させるコピーアプリの情報272aと、操作部1007に対する表示画面の表示サイズや情報処理装置10により実行させる処理の情報272bを含む。図17に示す設定変更情報270aは、“年齢「50歳」以上が30%以上”の統計条件271に対する設定内容272として、“コピーアプリA14aを設定する”情報272aと“文字サイズを一段階大きく設定する”情報272bを含む。図17に示す設定変更情報270aは、“所属「学生」が90%以上”の統計条件271に対する設定内容272として、“カラー印刷を使用不可に設定する情報272bを含む。なお、設定変更情報270aは、設定内容272に起動させるコピーアプリの情報272aと、操作部1007に対する表示画面の表示サイズや情報処理装置10により実行させる機能の情報272bとを両方含んでもよく、いずれか一方だけを含んでもよい。
また、設定変更情報270aは、操作部1007に対する表示画面の表示サイズや情報処理装置10により実行させる機能の情報272bとして、利用情報230による統計値から設定される情報を含んでもよい。図17に示す設定変更情報270aは、“利用者の50%以上が同じ設定をした項目”の統計条件271に対する設定内容272として、“該当する設定項目の初期値を、利用者の多い内容に設定する”情報272bを含む。この場合、図9に示した統計情報250は、図8に示した利用情報230に含まれる利用機能や利用時設定の情報の統計値を含む。
図18は、第1の実施形態の変形例1に係る情報処理装置における表示画像の一例を示す図である。図18は、図17に示した設定変更情報270aにおいて、“年齢「50歳」以上が30%以上”の統計条件が満たされた場合の表示画面の変化を示す。図18(a)に示す表示画面310aは、設定変更部130によって設定情報290の変更前に操作部1007に表示される操作画面である。一方で、図18(b)に示す表示画面310bは、設定変更部130によって設定情報290が変更された後に操作部1007に表示される操作画面である。
設定変更部130の設定情報変更部133は、統計情報250が図17に示す設定変更情報270aにおいて、“年齢「50歳」以上が30%以上”の統計条件が満たされるため、設定情報290を“コピーアプリA14aを設定”および“文字サイズを一段階大きく設定”に変更する。設定変更部130の設定情報通知部134は、変更した設定情報290を、起動制御部120に対して通知する。そして、起動制御部120の起動命令部123は、設定情報取得・保持部124によって取得・保持された設定情報290を用いて、印刷処理部A140aに対して起動命令を通知する。そして、印刷処理部A140aの表示制御部142aは、起動命令部123によって起動命令を取得した場合、図18(b)に示す表示画面310bにように、図18(a)に示す表示画面310aの文字サイズを一段階大きく表示させる。
図18(a)および図18(b)に示す表示画面の変更の推移において、図17に示すように、設定変更情報270aは、例えば、利用者の年齢層が高いと判断した場合、図18(b)に示すように文字サイズを大きくさせた表示UI(表示画面310b)を表示させるように設定される。
したがって、第1の実施形態の変形例1に係る情報処理システムは、情報処理装置10の設定変更部130によって起動させるコピーアプリを決定するだけでなく、操作部1007に対する表示画面の表示サイズや表示内容を設定する。そのため、第1の実施形態の変形例1に係る情報処理システムは、表示形式の異なるコピーアプリ等の設定情報290を情報処理装置10のユーザにより適した状態に設定することができる。また、情報処理装置10の設定変更部130は、起動されるコピーアプリによって実行可能な処理内容を設定してもよい。
●第1の実施形態の変形例2●
次に、第1の実施形態の変形例2に係る情報処理システムについて説明する。第1の実施形態の変形例2に係る情報処理システムは、図9に示した統計情報250が情報処理装置10に対して一つではなく、ユーザ情報210に含まれる属性項目である「所属」ごとに設定される。
図19は、第1の実施形態の変形例2に係る統計情報の一例を示す図である。図19に示す統計情報250aは、図9に示した統計情報250に加え、所属253の項目を含む。統計情報250aは、所属253ごとに、属性項目251に該当する情報の統計値を統計内容252に保持している。なお、統計情報250aに含まれる所属ごとの統計内容252に示す統計値の算出方法は、統計情報250の場合と同様である。また、統計情報250aに含まれる統計内容252の統計値の算出方法(分類方法)は、所属ごとに異なっていてもよい。
したがって、第1の実施形態の変形例2に係る情報処理システムは、統計情報250が情報処理装置10に対して一つではなく、ユーザ情報210に含まれる属性項目である「所属」ごとに設定される。そのため、第1の実施形態の変形例2に係る情報処理システムは、表示形式の異なるコピーアプリ等の設定情報290を情報処理装置10のユーザにより適した状態に設定することができる。
●第2の実施形態●
次に、第2の実施形態に係る情報処理システムについて説明する。なお、第1の実施形態と同一構成および同一機能は、同一の符号を付して、その説明を省略する。図20は、第2の実施形態に係る情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。図20に示す情報処理システム1aは、認証サーバ90の変わりに、情報処理装置10aがユーザの認証機能を備えている。また、情報処理システム1aは、通信端末50aが、近距離無線通信を用いて、認証情報55およびユーザ情報210を情報処理装置10aに対して送信する。
情報処理装置10aは、通信端末50aから送信された認証情報55を受信した場合、認証情報55を用いてユーザの認証処理を行う。さらに、情報処理装置10aは、通信端末50から送信されたユーザ情報210を受信した場合、ユーザ情報210を記憶し、記憶したユーザ情報210から設定情報290を設定する。
これによって、情報処理システム1aは、認証情報55およびユーザ情報210の通信が、情報処理装置10aと通信端末50aとの間でのみ行われるので、第1の実施形態に係る情報処理システム1と比較してセキュリテイを高めた処理を実現することができる。
●機能構成
図21は、第2の実施形態に係るネットワークシステムの機能構成の一例を示す図である。図21に示す情報処理装置10aは、第1の実施形態の認証部110の機能に変えて、認証部110aの機能を含む。認証部110aは、端末通信部111、ユーザ情報通知部113、ログイン処理部114、認証処理部115および記憶部116を有している。なお、端末通信部111、ユーザ情報通知部113およびログイン処理部114は、図7で示した構成と同様であるため、説明を省略する。
認証処理部115は、通信端末50aから送信された認証要求に基づいて、情報処理装置10のユーザ認証を行う機能である。具体的には、認証処理部115は、認証要求に含まれる認証情報55と、記憶部116に記憶された認証情報管理リスト95とを用いて、ユーザの認証処理を行う。認証情報管理リスト95は、図11(a)で示した構成と同様であるため、説明を省略する。認証処理部115は、例えば、図3に示したCPU1001で実行されるプログラム等により実現される。認証処理部115は、認証手段の一例である。
また、図21に示す通信端末50aは、第1の実施形態の機能に加え、入力受付部54の機能を含む。入力受付部54は、図4に示した入力部505に対するユーザの入力操作を受け付ける機能である。入力受付部54は、例えば、情報処理システム1aのユーザからユーザ情報210の入力を受け付ける。入力受付部54は、例えば、図4に示したCPU501で実行されるプログラム等により実現される。入力受付部54は、受付手段の一例である。
ここで、ユーザ情報の入力方法について説明する。図22は、第2の実施形態に係るユーザ情報登録画面の一例を示す図である。図22に示す入力画面600は、通信端末50aのウェブブラウザ等を用いて、情報処理システム1aにより提供されるユーザ情報の登録させるアプリケーションにアクセスした際に、通信端末50aに表示される。入力画面600は、ユーザの属性を示す属性項目の入力を受け付ける。属性情報の入力項目は、年齢、性別、所属および年数(勤続年数)の項目を含む。属性情報の入力項目は、図8に示したユーザ情報210に含まれる属性項目と同様であってもよい。なお、属性情報の入力項目は、図22に示す入力項目に限らない。
入力受付部54は、各入力項目に対する情報の入力を受け付け、入力画面600に示される「登録」アイコン601を選択することによって、ユーザ情報210を登録する。通信端末50aは、登録されたユーザ情報210を認証情報55とともに、近距離無線通信を用いて、情報処理装置10aに対して送信する。なお、図22に示すユーザ情報の入力画面600の画面レイアウト等は、これに限られない。
●設定情報の変更処理
続いて、第2の実施形態に係る起動アプリの変更処理について説明する。図23は、第2の実施形態に係る情報処理システムにおける設定情報の変更処理の一例を示すシーケンス図である。ステップS301において、通信端末50aは、ユーザ情報210の入力を受け付ける。具体的には、通信端末50aの入力受付部54は、図22に示した入力画面600に含まれる属性項目に情報が入力されることによって、ユーザ情報210の入力を受け付ける。
ステップS302において、通信端末50aは、ユーザ情報210および認証情報55を、情報処理装置10aに対して送信する。具体的には、通信端末50aの送受信部51は、入力受付部54により入力されたユーザ情報210と、記憶部53に記憶された認証情報55を、情報処理装置10aに対して送信する。通信端末50aの送受信部51は、送信手段の一例である。情報処理装置10aの認証アプリ11aは、認証部110aの端末通信部111によって、通信端末50aから送信されたユーザ情報210および認証情報55を受信する。
ステップS303において、情報処理装置10aの認証アプリ11aは、認証情報55を受信した場合、認証部110aの認証処理部115によって、認証情報55を用いたユーザの認証処理を行う。また、ステップS303において、情報処理装置10aの認証アプリ11aは、認証処理部115によるユーザ認証が完了した場合、認証部110aのログイン処理部114によって、情報処理装置10aのログイン処理を実行する。以下、ステップS304〜ステップS313の処理は、図12に示したステップS106〜ステップS115の処理と同様である。
●第2の実施形態の効果
以上説明したように、第2の実施形態に係る情報処理システムは、通信端末50aが認証情報55およびユーザ情報210を情報処理装置10aに対して送信する。そして、情報処理装置10aは、通信端末50aから送信された認証情報55を用いてユーザの認証処理を行う。そのため、情報処理システム1aは、認証情報55およびユーザ情報210の通信が、情報処理装置10aと通信端末50aとの間でのみ行われるので、第1の実施形態に係る情報処理システム1と比較してセキュリテイを高めた処理を実現することができる。
●その他の実施形態●
次に、その他の実施形態について説明する。その他の実施形態に係る情報処理システムは、以下で明示する構成以外の部分については、第1の実施形態または第2の実施形態の構成が適用される。情報処理システム1bは、情報処理装置10がスキャナ機能やプリント機能を有する画像処理装置ではなく、操作画面を表示させて所定の機能を実行する表示装置である。
図24は、その他の実施形態に係る情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。情報処理システム1bは、情報処理装置10を、印刷機能を有するMFP等の画像処理装置に変えて、表示手段を有する表示装置としたシステムである。情報処理装置10bは、例えば、IWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板)である。
情報処理装置10bは、互いに異なる表示形式を有する複数のアプリケーション(例えば、表示アプリ)をインストールしており、装置が有する処理の機能を実行することができる。情報処理装置10bは、第1の実施形態または第2の実施形態で説明した設定情報の変更方法を用いて、起動させるアプリケーションを設定することができる。なお、情報処理装置10bは、IWBに限られず、所定の機能を実行するための操作画面を表示可能な表示装置であればよい。情報処理装置10bは、例えば、タブレットPC、スマートフォン等であってもよい。
これまで本発明の一実施形態に係る情報処理装置、情報処理システム、設定変更方法およびプログラムについて説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除等、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
なお、各実施形態の機能は、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムにより実現でき、ROM、EEPROM、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)−ROM、CD−RW(Re-Writable)、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、ブルーレイディスク、SDカード、MO(Magneto-Optical disc)等の装置可読な記録媒体に格納して、または電気通信回線を通じて頒布することができる。
また、各実施形態の機能の一部または全部は、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブル・デバイス(PD)上に実装することができ、またはASICとして実装することができ、各実施形態の機能をPD上に実現するためにPDにダウンロードする回路構成データ(ビットストリームデータ)、回路構成データを生成するためのHDL(Hardware Description Language)、VHDL(Very High Speed Integrated Circuits Hardware Description Language)、Verilog−HDL等により記述されたデータとして記録媒体により配布することができる。