JP6911368B2 - 鉄鋼材料中の微粒子の分析方法 - Google Patents
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また、電解抽出法などの手法によって鉄鋼材料から分別した微粒子を、そのままICP質量分析などの各種の分析装置に導入して分析を行う場合があり、この場合にも微粒子を分散させ、かつ質量スペクトル干渉を起こさない分散液を必要としていた。
コール酸類を含む分散剤は、電解抽出法などの手法によって分別した微粒子をICP質量分析などの各種の分析装置に導入する場合にも適用可能である。
このような知見に基づく本発明の要旨は、以下の通りである。
コール酸塩、コール酸エステル、デオキシコール酸塩、ケノデオキシコール酸塩、ウルソデオキシコール酸塩、ヒオデオキシコール酸塩、ヒオデオキシコール酸エステル、リトコール酸塩、デヒドロコール酸塩、オキソケノデオキシコール酸塩、グリココール酸塩、グリコデオキシコール酸塩、グリコケノデオキシコール酸塩、グリコウルソデオキシコール酸塩またはグリコリトコール酸塩のうちの何れか一種または二種以上を含む分散剤を用いるものであり、
前記分散剤を含む電解液中にて前記鉄鋼材料に対して電解抽出を行い、次いで、前記分散剤を含む抽出液に前記電解抽出後の前記鉄鋼材料を浸漬させて前記抽出液中に前記鉄鋼材料に含まれていた前記微粒子を分散させる第1ステップと、
フィールドフローフラクショネーション法の展開溶液として前記分散剤が水に添加されてなる展開溶液を用い、前記第1ステップにて得られた前記微粒子を含む前記抽出液をサンプル液としてフィールドフローフラクショネーション法を行い、前記微粒子を粒子サイズ毎に分別する第2ステップと、
前記微粒子の成分をICP質量分析法により分析する第3ステップと、を行う鉄鋼材料中の微粒子の分析方法。
(2)前記第2ステップと前記第3ステップの間において、粒子サイズ毎に分別された前記微粒子にレーザ光を照射し、その反射強度の角度依存性から前記微粒子の粒子サイズの絶対値を計測すると共に、反射強度の強さから個数密度を計測する計測ステップを行う、請求項1に記載の鉄鋼材料中の微粒子の分析方法。
また、電解抽出法における電解液や、電解後に鋼材中の微粒子を鋼材から離脱させて分散させる抽出液に分散剤を添加してもよいこともわかった。
鉄鋼材料中に含まれる微粒子を抽出分離する方法には、酸分解方法、ハロゲン分解方法、電解抽出分離方法が知られているが、本実施形態では鉄鋼材料中の介在物や析出物をできるだけ溶解させずに抽出する必要があることから、電解抽出分離法を用いる。特に、電解抽出分離法のうち、より好ましくは非水溶媒系定電位電解法(SPEED法(SPEED:Selective Potentiostatic Etching by Electrolytic Dissolution Method))を適用するとよい。SPEED法は、溶媒中に微粒子が分散された際に、組成やサイズの変化が起こり難く、不安定な微粒子でも安定的に抽出できるため好適である。ただし、本発明における抽出分離法はSPEED法に限定されるものではない。
また、陽極4は、電解対象物である鉄鋼材料4aと、鉄鋼材料4aを保持する保持手段4bとから構成されている。保持手段4bとしては、鉄鋼材料4aを保持しかつ通電を確保可能な金属製クリップ等を例示できる。鉄鋼材料4aは、電極面となる面をあらかじめ研磨して自然酸化膜を除去しておくとよい。鉄鋼材料4aは特に限定する必要はないが、微粒子としてTiまたはVを含む介在物や析出物を含む鉄鋼材料4aが好適である。
更に、陰極6としては白金電極を例示できる。
また、電源8としては、電圧及び電流を精密に制御できるものがよく、例えば、電気化学用のポテンショスタット等の定電圧電源を用いてもよく、ガルバノスタット等の定電流電源を用いてもよい。
電解液の基本組成は、例えば、10質量%アセチルアセトン(以降“AA”と称す)−1質量%テトラメチルアンモニウムクロライド(以降“TMAC”と称す)−メタノール溶液、又は10質量%無水マレイン酸−2質量%TMAC−メタノール溶液を例示できる。また、サリチル酸メチル等の金属イオンとキレート錯体を形成するキレート試薬と、テトラメチルアンモニウムクロライド(TMAC)等の電流を流すための電解質を、非水溶媒であるメタノール溶媒に溶解させた電解液を用いてもよい。上記の基本組成では溶媒としてメタノールを例示したが、水でもよく、エタノール等の他のアルコール類でもよい。水は最も入手容易な溶媒だが、水に対して溶解性がある微粒子を分析対象とする場合は、メタノール等のアルコール類を溶媒に用いるとよい。
次に第2ステップでは、微粒子が含まれる抽出液をサンプル液とし、フィールドフローフラクショネーション法により、微粒子を粒子サイズ毎に分別する。図4には、第2ステップに用いるフィールドフローフラクショネーション装置(FFF装置)の断面模式図を示す。図4に示すFFF装置は、展開溶液が流通する分離セル16と、分離セル16内に配置された透過性膜21と、クロスフロー14を分離セル16に導入する図示略のクロスフロー導入部と、サンプル液15を分離セル16に導入する図示略のサンプル導入部と、分離セル16内での展開溶液やクロスフロー14の流れを制御する図示略の制御手段と、が備えられている。
分離セル16を構成する下部筐体16bは、メッシュ状の部材から構成されている。また、下部筐体16bのチャネル部16c側の面には透過性膜21が積層されている。透過性膜21は、抽出液や展開溶液などの液体は透過させるが、サンプル液に含まれる微粒子は透過させないものとなっている。
更に、分離セル16の図中右側には、図示略のICP質量分析装置が接続されている。
以下に、本実施形態に適用可能なコール酸類の具体的な化学構造式を示す。
(実験例1)
平均粒径2nmの金のナノ粒子と平均粒径5nmの金のナノ粒子とを含むサンプル水溶液を用意した。各サンプル水溶液には分散剤として、SDS、クエン酸、NaCl、NH4NO3、コール酸ナトリウム、デオキシコール酸ナトリウムをそれぞれ添加した。各分散剤の濃度は500質量ppmとした。
また、FFF法の展開溶液として、SDS、クエン酸、NaCl、CH3COONH4、コール酸ナトリウム、デオキシコール酸ナトリウムをそれぞれ含む水溶液を用意した。各分散剤の濃度は500質量ppmとした。
FFF装置の操作条件は、展開溶液及びクロスフローを1分間流し、次いでサンプル水溶液を0.2mL/分の速度で50μL導入し、1分間のフォーカシングを行った後、チャネルフローとして展開溶液を1.0mL/分の流速で流した、フォーカシング後、クロスフローの流速を徐々に低下させた。
FFF装置から流出したチャネルフローとして展開溶液を紫外光分光光度計に導入して、吸光度の時間変化を調べた。結果を図5に示す。
また、サンプル水溶液に分散剤を添加せず、展開溶液も分散剤を含まない超純水を用いた場合は、図5に示すように、小さなピークは現れたものの、平均粒径2nm、5nmにそれぞれ対応するピークは認められなかった。
質量%でC:0.093%、Si:0.06%、Mn:0.48%、P:0.001%、S:0.001%、V:0.26%、Ti:0.2%、sol−Al:0.027%、N:0.0012%を含み、残部が鉄及び不純物からなるモデル鋼材を用意した。モデル鋼材中には、微粒子として、Ti炭化物とV炭化物が含まれていた。Ti炭化物及びV炭化物の平均粒径は、透過型電子顕微鏡観察(TEM観察)による画像解析結果では2.9nmであり、アトムプローブトモグラフィー(APT)による観察結果では1.75nmであった。
Claims (2)
- TiまたはVを含む微粒子を含有する鉄鋼材料中の前記微粒子の分析方法であって、
コール酸塩、コール酸エステル、デオキシコール酸塩、ケノデオキシコール酸塩、ウルソデオキシコール酸塩、ヒオデオキシコール酸塩、ヒオデオキシコール酸エステル、リトコール酸塩、デヒドロコール酸塩、オキソケノデオキシコール酸塩、グリココール酸塩、グリコデオキシコール酸塩、グリコケノデオキシコール酸塩、グリコウルソデオキシコール酸塩またはグリコリトコール酸塩のうちの何れか一種または二種以上を含む分散剤を用いるものであり、
前記分散剤を含む電解液中にて前記鉄鋼材料に対して電解抽出を行い、次いで、前記分散剤を含む抽出液に前記電解抽出後の前記鉄鋼材料を浸漬させて前記抽出液中に前記鉄鋼材料に含まれていた前記微粒子を分散させる第1ステップと、
フィールドフローフラクショネーション法の展開溶液として前記分散剤が水に添加されてなる展開溶液を用い、前記第1ステップにて得られた前記微粒子を含む前記抽出液をサンプル液としてフィールドフローフラクショネーション法を行い、前記微粒子を粒子サイズ毎に分別する第2ステップと、
前記微粒子の成分をICP質量分析法により分析する第3ステップと、を行う鉄鋼材料中の微粒子の分析方法。 - 前記第2ステップと前記第3ステップの間において、粒子サイズ毎に分別された前記微粒子にレーザ光を照射し、その反射強度の角度依存性から前記微粒子の粒子サイズの絶対値を計測すると共に、反射強度の強さから個数密度を計測する計測ステップを行う、請求項1に記載の鉄鋼材料中の微粒子の分析方法。
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