JP6911067B2 - 継手構造、液輸送管、および、液輸送管の接続方法 - Google Patents
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Description
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、信頼性の高い継手構造、液輸送管、および、液輸送管の接続方法を提供することにある。
図1に示す水輸送管路1は、発電所冷却用海水取水・放水管路などに使用される内圧用管路あって、複数の水輸送管2が継手接続されている。各水輸送管2は、ガラス繊維を含有した熱可塑性樹脂管であって、ここではガラス繊維強化ポリエチレン管が使用されている。
受口部4は、外径および内径が管本体3よりも大きくなるように構成されている。図3に示すように、受口部4の内面は、差口部5と対向する面であって、第1熱溶融部としての受口熱溶融部6が構成されている。受口熱溶融部6は、内面に臨み、かつ、受口部4の管厚方向において、内面側に偏って設けられている。すなわち、受口熱溶融部6は、外面には臨んでおらず、外面側は、ガラス繊維を含有した熱可塑性樹脂で構成されている。受口熱溶融部6は、水輸送管2の全体にガラス繊維が含有されているが、当該部分だけガラス繊維を含有せず、熱可塑性樹脂だけで構成されている。
水輸送管2は、電気融着継手構造によって連結される。すなわち、先ず、受口部4の内面および差口部5の外面をアセトンまたはエタノールなどを含浸させたタオルなどで清掃する。次いで、図6に示すように、1つの水輸送管2の受口部4に対して他の水輸送管2の差口部5を、受口部4の先端部が標線12に位置するまで挿入する。この状態において、受口熱溶融部6と差口熱溶融部11とは対向し、電熱体部7が介在される。そして、接続される2つの水輸送管2は、芯出しおよび仮固定され、さらに、スリングベルトなどの固定具で固定される。
(1)以上のような水輸送管路1を海水取水・放水管路として使用したとき、水輸送管路1は、海水などによる耐腐食性に優れ、また生物付着を少なくすることができ、長期供用が可能となる。さらに、水輸送管路1は、水輸送管2自体の柔軟性により、海流に合わせて柔軟に湾曲することもできる。また、管内面が平滑なため、必要水量を最小口径にすることができ、工事を小規模化することができる。
(4)受口熱溶融部6および差口熱溶融部11を設けることで、施工が容易な電気融着継手構造を採用することができる。すなわち、差口部5を受口部4に差し込み、熱溶融するだけで水輸送管2同士を接続することができる。
・電気融着継手仕様の水輸送管2において、両端部が差口部5で構成されていてもよい。この場合、各差口部5に、差口熱溶融部11が構成されることになる。
・水輸送管路1の一部には、水輸送管2の端部同士を内面から溶接する内面自動溶接の部分があってもよい。例えば、内面自動溶接では、差口部5の端部を受口部4の内面に溶接する。
・輸送する液体としては、水や海水の他に、下水であってもよいし、薬液であってもよい。
Claims (8)
- ガラス繊維が管周方向に配向した熱可塑性樹脂の成形体として構成された第1液輸送管および第2液輸送管の電気融着継手構造であって、
前記第1液輸送管が備える受口部に構成された第1熱溶融部と、
前記第2液輸送管が備える差口部であって、前記受口部に対して接続される前記差口部に構成された第2熱溶融部とを備え、
前記第1熱溶融部および前記第2熱溶融部は、前記ガラス繊維を含有しない部位であり、
前記受口部は、前記差口部と対向する内面に臨み、かつ、受口管厚方向において、前記内面側に偏って前記第1熱溶融部が構成され、管厚が前記受口部と前記差口部との間に位置する管本体の管厚よりも大きく、
前記第1熱溶融部は、電熱体部を備え、
前記差口部は、前記受口部と対向する外面に臨み、かつ、差口管厚方向において、前記外面側に偏って前記第2熱溶融部が構成され、
前記第1熱溶融部および前記第2熱溶融部が熱溶融されて融着される
継手構造。 - 前記差口部は、前記外面に設けられた凹溝に配置される止水材であって、水膨張ゴムで構成された前記止水材を備える
請求項1に記載の継手構造。 - ガラス繊維が管周方向に配向した熱可塑性樹脂の成形体として構成された第1液輸送管および第2液輸送管のバット融着継手構造であって、
前記第1液輸送管が備える第1管端部に構成された第1熱溶融部と、
前記第2液輸送管が備える第2管端部であって、前記第1管端部に対して接続される前記第2管端部に構成された第2熱溶融部とを備え、
前記第1熱溶融部および前記第2熱溶融部は、前記ガラス繊維を含有しない部位であり、
前記第1熱溶融部は、前記第1管端部における管厚方向の全体に構成され、
前記第2熱溶融部は、前記第2管端部における管厚方向の全体に構成され、
前記第1管端部および前記第2管端部の管厚は、前記第1管端部および前記第2管端部の間に位置する管本体の管厚よりも大きく、
前記第1熱溶融部および前記第2熱溶融部が熱溶融されて融着される
継手構造。 - 前記第1液輸送管および前記第2液輸送管の内径は、2000mm〜3500mmである
請求項1ないし3のうち何れか1項に記載の継手構造。 - ガラス繊維が管周方向に配向した熱可塑性樹脂の成形体として構成された液輸送管であって、電気融着継手構造を構成する前記液輸送管であって、
管本体と、前記管本体の第1管端部に構成される第1熱溶融部を備えた受口部と、前記管本体の第2管端部に構成される第2熱溶融部を備えた差口部とを備え、
前記第1熱溶融部および前記第2熱溶融部は、前記ガラス繊維を含有しない部位であり、
前記受口部は、前記差口部と対向する内面に臨み、かつ、受口管厚方向において、前記内面側に偏って前記第1熱溶融部が構成され、管厚が前記受口部と前記差口部との間に位置する前記管本体の管厚よりも大きく、
前記第1熱溶融部は、電熱体部を備え、
前記差口部は、前記受口部と対向する外面に臨み、かつ、差口管厚方向において、前記外面側に偏って前記第2熱溶融部が構成されている
液輸送管。 - ガラス繊維が管周方向に配向した熱可塑性樹脂の成形体として構成された液輸送管であって、バット融着継手構造を構成する前記液輸送管であって、
管本体と、第1熱溶融部が構成される第1管端部と、第2熱溶融部が構成される第2管端部とを備え、
前記第1熱溶融部および前記第2熱溶融部は、前記ガラス繊維を含有しない部位であり、
前記第1熱溶融部は、前記第1管端部における管厚方向の全体に構成され、
前記第2熱溶融部は、前記第2管端部における管厚方向の全体に構成され、
前記第1管端部および前記第2管端部の管厚は、前記第1管端部および前記第2管端部の間に位置する前記管本体の管厚よりも大きい
液輸送管。 - ガラス繊維が管周方向に配向した熱可塑性樹脂の成形体として構成された第1液輸送管および第2液輸送管の電気融着による接続方法であって、
前記第1液輸送管が受口部に第1熱溶融部を備え、前記第2液輸送管が前記受口部に対して接続される差口部に第2熱溶融部を備え、
前記第1熱溶融部および前記第2熱溶融部は、前記ガラス繊維を含有しない部位であり、
前記受口部は、前記差口部と対向する内面に臨み、かつ、受口管厚方向において、前記内面側に偏って前記第1熱溶融部が構成され、管厚が前記受口部と前記差口部との間に位置する管本体の管厚よりも大きく、
前記第1熱溶融部は、電熱体部を備え、
前記差口部は、前記受口部と対向する外面に臨み、かつ、差口管厚方向において、前記外面側に偏って前記第2熱溶融部が構成され、
前記第1熱溶融部および前記第2熱溶融部を熱溶融して融着する
液輸送管の接続方法。 - ガラス繊維が管周方向に配向した熱可塑性樹脂の成形体として構成された第1液輸送管および第2液輸送管のバット融着による接続方法であって、
前記第1液輸送管が備える第1管端部に第1熱溶融部が構成され、
前記第2液輸送管が備える第2管端部であって、前記第1管端部に対して接続される前記第2管端部に第2熱溶融部が構成され、
前記第1熱溶融部および前記第2熱溶融部は、前記ガラス繊維を含有しない部位であり、
前記第1熱溶融部は、前記第1管端部における管厚方向の全体に構成され、
前記第2熱溶融部は、前記第2管端部における管厚方向の全体に構成され、
前記第1管端部および前記第2管端部の管厚は、前記第1管端部および前記第2管端部の間に位置する管本体の管厚よりも大きく、
前記第1熱溶融部および前記第2熱溶融部を熱溶融して融着する
液輸送管の接続方法。
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JP2019027272A JP6911067B2 (ja) | 2019-02-19 | 2019-02-19 | 継手構造、液輸送管、および、液輸送管の接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019027272A JP6911067B2 (ja) | 2019-02-19 | 2019-02-19 | 継手構造、液輸送管、および、液輸送管の接続方法 |
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JP2020133742A JP2020133742A (ja) | 2020-08-31 |
JP6911067B2 true JP6911067B2 (ja) | 2021-07-28 |
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Family Applications (1)
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JP2019027272A Active JP6911067B2 (ja) | 2019-02-19 | 2019-02-19 | 継手構造、液輸送管、および、液輸送管の接続方法 |
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