JP6910855B2 - ターボ冷凍機 - Google Patents

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本発明は、複数台の圧縮機を備え、冷凍負荷に応じて前記圧縮機の運転台数を制御するターボ冷凍機に関するものである。
従来から、複数台の圧縮機を備え、冷凍負荷に応じて前記圧縮機の運転台数を制御するターボ冷凍機が知られている。例えば、特許文献1には、図6(a)に示すように、複数台(図6(a)では2台の場合を図示)の圧縮機220−1,220−2と、圧縮機220−1,220−2の各々の吐出口が接続された凝縮器230と、圧縮機220−1,220−2の各々の吸込口が接続された蒸発器210とを備え、冷凍負荷に応じて前記圧縮機の運転台数を制御するターボ冷凍機が開示されている。圧縮機220−1,220−2には、それぞれ駆動機である電動機221−1,221−2が連結されている。共通の1台のインバータ81に、遮断器81aを介して電動機221−1,221−2が接続されている。圧縮機220−1,220−2の吐出口には、それぞれ仕切り弁220−1a,220−2aが装備されており、遮断器81aと仕切り弁220−1a,220−2aとを操作することで、2台の圧縮機220−1,220−2の並列運転又はいずれか一方のみを運転することができる。
特許第5514088号公報
図6(a)に示すように、複数台の圧縮機を蒸発器と凝縮器に並列に接続した構成において、冷凍負荷が小さくなった場合は、一部の圧縮機(図6(a)では一台の圧縮機)を停止するが、停止した圧縮機に冷媒が流れ込まないように、圧縮機の吸込側配管又は吐出側配管に仕切り弁などの高価なバルブを設ける必要がある。図6(a)に示す例では、圧縮機220−1,220−2の吐出側配管に仕切り弁220−1a,220−2aを設けている。
上述したように、停止した圧縮機に冷媒が流れ込まないようにするためのバルブは高価であるため、停止する圧縮機を限定し、他の圧縮機は常時運転するように構成すれば、この常時運転する圧縮機の系統のバルブは省略でき、バルブの設置数を減らすことができる。例えば、図6(a)に示す従来例において、停止する圧縮機を圧縮機220−1に限定し、圧縮機220−2は常時運転するように構成すれば、図6(b)に示すように、圧縮機220−2の系統のバルブは省略できる。
近年では、ターボ冷凍機は、高効率化のためエコノマイザを備える場合が多いが、エコノマイザから停止した圧縮機に冷媒が流れ込まないようにエコノマイザ配管にもバルブを設ける必要がある。
また、ターボ冷凍機を超低負荷領域(おおむね冷凍能力10%以下)で運転を行うためには、図6(a)に示すように、凝縮器230と蒸発器210とを接続するホットガスバイパス配管240とホットガスバイパス弁241とを別途設けて、凝縮器230から蒸発器210に冷媒ガスを流すホットガスバイパス制御を実施する必要がある。
本発明者らは、冷凍負荷に応じて圧縮機の運転台数を制御するターボ冷凍機において、停止した圧縮機に冷媒が流れ込まないようにするためのバルブを省略することを着想し、バルブの省略に伴って起こりうる問題を検討したものである。すなわち、バルブを省略した場合に、冷媒ガスが圧縮機に流れ込んで圧縮機を通過することにより圧縮機の羽根車が連れ回りするという問題がある。冷媒ガスが圧縮機を通過することにより羽根車が連れ回りしているとき、その回転速度は成り行きであり制御不能で不安定な状態である。圧縮機の回転速度が増加して設計回転速度を超えた場合、回転体にかかる遠心応力が過大となったり、軸受の潤滑不良や発熱、振動振幅の増大による接触などで圧縮機が損傷する恐れがある。圧縮機が回転しないようにブレーキやクラッチ機構等のストッパ機構を設ければ済むが、これらの機構はいずれも大掛かりでコスト高である。また、圧縮機の羽根車の回転速度がどこまで上がるか分からないため、軸受には安全を見て多めに給油する必要がある。このため油ポンプの動力が過剰に必要であることと、軸受部から油が冷媒側に流出してしまうという問題がある。
本発明は、上述の事情に鑑みなされたもので、圧縮機の運転台数制御により停止する圧縮機に冷媒が流れ込まないようにするためのバルブを省略をすることができ、かつバルブ省略に伴って生じる羽根車の連れ回りを防止して冷凍機の安定した運転が可能となるターボ冷凍機を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の一参考例は、複数台の圧縮機と、前記圧縮機の各々の吐出口が接続された凝縮器と、前記圧縮機の各々の吸込口が接続された蒸発器とを備え、冷凍負荷に応じて前記圧縮機の運転台数を制御するターボ冷凍機において、運転台数の制御により停止させる圧縮機に、該圧縮機の電動機の回転速度を制限する速度制限手段と、該圧縮機への冷媒ガスの吸込流量を調整するガイドベーンを設け、前記速度制限手段と前記ガイドベーンとを制御する制御装置を設け、前記制御装置は、停止する前記圧縮機の前記ガイドベーンを全閉してから、前記速度制限手段を制御し、前記電動機の回転速度をゼロ速度以上極低速度以下に制御するかまたは前記電動機に直流電流を供給して直流制動を行うことを特徴とする。
上記参考例の好ましい態様、前記制御装置は、停止する前記圧縮機のガイドベーンを徐々に閉じながら、同時に運転継続する前記圧縮機のガイドベーンを徐々に開いてゆき、停止する前記圧縮機の前記ガイドベーンを全閉してから、前記速度制限手段を制御し、前記電動機の回転速度をゼロ速度以上極低速度以下に制御するかまたは前記電動機に直流電流を供給して直流制動を行うことを特徴とする。
本発明によれば、圧縮機の運転台数の制御により圧縮機を停止させた際に、バルブやブレーキ等の高価な設備を設けることなく、圧縮機の羽根車の連れ回りを防止することができる。
上記参考例の好ましい態様、前記速度制限手段は、インバータによる前記圧縮機のゼロ速度運転、極低速度運転、若しくは直流制動を行うか、または直流電源による前記圧縮機の直流制動を行うことを特徴とする。
本発明によれば、速度制限手段がインバータからなる場合は、インバータにより、圧縮機のゼロ速度運転、極低速度運転、若しくは直流制動を行う。速度制限手段が直流電源からなる場合は、直流電源により圧縮機の直流制動を行う。
本発明の態様複数台の圧縮機と、前記圧縮機の各々の吐出口が接続された凝縮器と、前記圧縮機の各々の吸込口が接続された蒸発器とを備え、冷凍負荷に応じて前記圧縮機の運転台数を制御するターボ冷凍機において、運転台数の制御により停止させる圧縮機に、該圧縮機の電動機の回転速度を制限する速度制限手段と、該圧縮機への冷媒ガスの吸込流量を調整するガイドベーンを設け、前記速度制限手段と前記ガイドベーンとを制御する制御装置を設け、前記制御装置は、前記圧縮機の停止時に前記速度制限手段を制御し、前記電動機の回転速度をゼロ速度以上極低速度以下に制御するかまたは前記電動機に直流電流を供給して直流制動を行い、前記制御装置は、前記圧縮機の停止時であって冷凍負荷が所定の値以下となった場合に、前記ガイドベーンを開き、前記凝縮器の冷媒ガスを前記停止させた圧縮機を通じて前記蒸発器の上部のガス相に戻して冷媒ガスを運転中の圧縮機の吸込み側にバイパスさせるホットガスバイパス制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、低負荷時に停止させた圧縮機のガイドベーンを開けてホットガスバイパス制御を行うことにより、冷凍に関与しない冷媒を循環させることで冷凍機の負荷を例えば、所定値である10%以下まで絞ることができる。所定値は、予め設定しておいてもよいし、制御部の表示、操作部により設定することも可能である。
本発明の好ましい態様によれば、前記制御装置は、前記停止させた圧縮機に給油する油ポンプの間欠運転を行うかまたは回転速度を低下させた運転を行うことを特徴とする。
本発明によれば、圧縮機の運転台数の制御により圧縮機を停止させた際に、停止させた圧縮機の軸受部への給油量を過剰にすることなく、無駄な動力の消費や軸受部から油が冷媒側に流出する量を減らすことができる。
本発明の好ましい態様によれば、前記複数台の圧縮機のうち、運転台数の制御により停止させる圧縮機以外の圧縮機は、固定速の電動機を備えることを特徴とする。
本発明によれば、圧縮機の運転台数の制御により停止させる圧縮機以外の圧縮機を固定速の電動機で運転することにより、コスト低減を図ることができる。
本発明は、以下に列挙する効果を奏する。
(1)冷凍負荷に応じた圧縮機の運転台数制御により停止する圧縮機について、仕切り弁などのバルブやストッパ機構等の高価で複雑な機器を設けることなく、圧縮機の連れ回りを防止することができる。
(2)ホットガスバイパス配管およびホットガスバイパス弁を設けることなく、冷媒ガスをバイパスして低負荷制御を実施することができる。
(3)運転台数の制御により圧縮機を停止させた際に、停止させた圧縮機の軸受部への給油量を過剰にすることなく、無駄な動力の消費や軸受部から油が冷媒側に流出する量を減らすことができる。
図1は、本発明に係るターボ冷凍機の全体構成を示す模式図である。 図2は、本発明に係るターボ冷凍機の変形例を示す模式図である。 図3は、図1および図2に示すターボ冷凍機において、冷凍負荷が低下した場合に停止される圧縮機を中心として速度制限手段を含む各種機器を示す模式図である。 図4は、本発明に係るターボ冷凍機の他の実施形態を示す図であり、冷凍負荷が低下した場合に停止される圧縮機を中心として各種機器を示す模式図である。 図5は、図1乃至図4に示すように構成されたターボ冷凍機において圧縮機の運転台数を制御する制御方法の一例を示すグラフである。 図6(a),(b)は、従来のターボ冷凍機を示す模式図である。
以下、本発明に係るターボ冷凍機の実施形態を図1乃至図5を参照して説明する。図1乃至図5において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は、本発明に係るターボ冷凍機の全体構成を示す模式図である。図1に示すように、ターボ冷凍機は、複数台の圧縮機1−1,1−2と、圧縮機1−1,1−2の各々の吐出口が接続された凝縮器2と、圧縮機1−1,1−2の各々の吸込口が接続された蒸発器3とを備えている。これら各機器は冷媒配管4によって連結されている。圧縮機1−1,1−2の吸込側および吐出側の冷媒配管4には冷媒流入防止用のバルブは設置されていない。複数台の圧縮機1−1,1−2は凝縮器2および蒸発器3に並列に接続されている。凝縮器2と蒸発器3を連結する冷媒配管4には膨張弁5が設置されている。圧縮機1−1,1−2には、それぞれ駆動機である電動機13−1,13−2が連結されている。電動機13−1,13−2には、それぞれインバータ15−1,15−2が接続されており、各インバータ15−1,15−2は商用電源14に接続されている。また、各インバータ15−1,15−2は制御装置20に接続されている。図1に示す例では、圧縮機を2台設置しているが、3台以上の圧縮機を設置してもよいことは勿論である。
図1に示すように構成されたターボ冷凍機は、制御装置20により、冷凍負荷に応じて圧縮機の運転台数を制御するように構成されている。すなわち、冷凍負荷が大きい場合には2台の圧縮機1−1,1−2は並列運転される。冷凍負荷が低下した場合に、2台の圧縮機1−1,1−2のうち、いずれか一方の圧縮機が停止される。
図1に示すように、インバータは全ての圧縮機に設置するのが一般的であるが、図2に示すように、停止する圧縮機を圧縮機1−1に限定して圧縮機1−1にのみにインバータ15−1を設け、圧縮機1−2を直接に商用電源14に接続して常時運転するように構成してもよい。図2に示すように構成されたターボ冷凍機においては、冷凍負荷が低下した場合に、圧縮機1−1が停止される。
図1および図2に示すターボ冷凍機においては、圧縮機1−1,1−2の吸込側および吐出側の冷媒配管4には、冷媒流入防止用のバルブが設置されていないため、停止した圧縮機に冷媒ガスが流れ込んで圧縮機を通過することにより圧縮機の羽根車が連れ回りすることになる。そのため、本発明のターボ冷凍機は、羽根車の連れ回りを防止するために圧縮機の電動機の回転速度を制限する速度制限手段の構成を備えている。以下、この構成について説明する。
図3は、図1および図2に示すターボ冷凍機において、冷凍負荷が低下した場合に停止される圧縮機1−1を中心として速度制限手段を含む各種機器を示す模式図である。
図3に示すように、圧縮機1−1は多段ターボ圧縮機から構成されており、多段ターボ圧縮機は二段ターボ圧縮機からなり、一段目羽根車11と、二段目羽根車12と、これらの羽根車11,12を回転させる電動機13−1とから構成されている。ターボ圧縮機1−1の電動機13−1は誘導電動機からなり、電動機13−1の回転速度は、商用電源14に接続されたインバータ15−1により制御されるように構成されている。インバータ15−1は制御装置20に接続されている。インバータ15−1は、本発明の速度制限手段を構成している。一段目羽根車11の吸込側には、冷媒ガスの羽根車11,12への吸込流量を調整するガイドベーン16が設けられている。
圧縮機1−1は軸受BやギアGを収容するギヤケーシング17を備えており、ギヤケーシング17の下部には油タンク18が設けられている。なお、電動機13−1はインバータ駆動であるため、ギアGは省略してもよい。油タンク18内には油ポンプ19が設置されており、油ポンプ19によって潤滑油がギヤケーシング17内の軸受BとギアGおよび電動機13−1の軸受Bに給油されるようになっている。油ポンプ19の電動機は、油ポンプインバータ25により回転速度が制御されるようになっている。凝縮器2の液冷媒は冷媒ポンプ26によって電動機13−1に供給され、電動機13−1を冷却するようになっている。冷媒ポンプ26の電動機は、冷媒ポンプインバータ27により回転速度が制御されるようになっている。
ターボ冷凍機の運転中に、冷凍負荷が所定値以下に低下したときに、制御装置20は、1台の圧縮機(すなわち、圧縮機1−1)のガイドベーン16を全閉してから、圧縮機1−1を停止させる制御を行う。このとき、制御装置20は、インバータ15−1を制御して羽根車の回転速度をゼロ速度(0rpm)以上極低速度(定格回転速度の5%)以下に制御する。具体的には、制御装置20は、インバータ15−1に羽根車のゼロ速度運転又は極低速度運転の指令を送る。インバータ15−1は、冷媒ガスの流れ込みにより、連れ回りする羽根車の回転速度を検出手段(図示せず)により検出するか又は推定手段(図示せず)により推定する。インバータ15−1は、検出された又は推定された羽根車の回転速度に見合った周波数と電圧値を持った交流を発生して電動機13−1に供給する。これにより、電動機13−1の回転速度、すなわち羽根車の回転速度は、ゼロ速度(0rpm)以上極低速度(定格回転速度の5%)以下に制御される。インバータ15−1は電動機13−1に正回転の出力のみならず逆回転の出力も与える機能を有しており、圧縮機1−1の羽根車の回転方向は、正回転であってもよいし、逆回転であってもよい。
インバータ出力の回転方向と圧縮機1−1の羽根車の回転方向が反対の場合は逆相制動となり、制動に用いられたエネルギーは主に電動機13−1内で熱として消費される。インバータ出力の回転方向と圧縮機1−1の羽根車の回転方向が同一の場合には、インバータ出力周波数を圧縮機1−1の羽根車の電気的回転速度未満に制御することにより回生制動となり、制動によって回生されたエネルギーはインバータ15−1内に戻される。この回生エネルギーをインバータ15−1から油ポンプインバータ25や冷媒ポンプインバータ27に供給するように構成してもよい。
圧縮機1−1が運転状態から停止する際に回生制動してもよい。また、ターボ冷凍機を停止する際も回生制動してもよい。ターボ冷凍機を停止する際、圧縮機1−1を停止した後もしばらくは圧縮機1−1が惰性で回転するため、その間は油ポンプ19を運転する必要がある(これを残留運転と呼ぶ)。フリーランで停止すると圧縮機1−1が惰性で回転する時間が長くなり、油ポンプ19の残留運転時間も長くなるが、回生制動すると惰性回転時間が短くなるため、油ポンプ19の残留運転時間が短縮され、省電力および軸受部の油流出量を低減することができる。
また、圧縮機1−1の停止時に、油ポンプ19は羽根車の回転速度、軸受け温度、または冷凍負荷などと連動して制御され、給油量を絞るように構成されている。すなわち、圧縮機1−1の停止時に、油ポンプ19を間欠運転することにより給油量を絞るように構成してもよいし、油ポンプ19の回転速度を低下させるようにインバータ制御することにより給油量を絞るように構成してもよい。また、給油量が不足した場合の保護として軸受け温度が高温になったら給油量を増加させてもよい。
次に、図3に示すように構成されたターボ冷凍機において、速度制限手段を構成するインバータ15−1から電動機13−1に直流を供給して羽根車の回転速度を制御する制御方法を説明する。
ターボ冷凍機の運転中に、冷凍負荷が所定値以下に低下したときに、制御装置20は、1台の圧縮機(すなわち、圧縮機1−1)のガイドベーン16を全閉してから、圧縮機1−1を停止させる制御を行う。このとき、制御装置20は、インバータ15−1を制御して羽根車の回転速度を極低速度(定格回転速度の5%)以下に制御する。具体的には、制御装置20は、インバータ15−1に直流保持の指令を送る。インバータ15−1は、予め設定した値の電圧または電流を電動機13−1に供給する。これにより、電動機13−1の固定子を直流励磁し、回転子を停止させる方向の制動トルクを発生させ、電動機13−1の回転速度、すなわち羽根車の回転速度を極低速度(定格回転速度の5%)以下に制御する。
図4は、本発明に係るターボ冷凍機の他の実施形態を示す図であり、冷凍負荷が低下した場合に停止される圧縮機1−1を中心として各種機器を示す模式図である。本実施形態においては、電動機13−1は切替スイッチ21を介して商用電源14および直流電源22に接続されている。電動機13−1は固定速の誘導電動機からなっている。切替スイッチ21は制御装置20に接続されている。その他の構成は、図3に示すターボ冷凍機と同様である。
ターボ冷凍機の運転中に、冷凍負荷が所定値以下に低下したときに、制御装置20は、1台の圧縮機(すなわち、圧縮機1−1)のガイドベーン16を全閉してから、圧縮機1−1を停止させる制御を行う。このとき、制御装置20は切替スイッチ21を作動させ、電動機13−1を商用電源14から切り離して直流電源22に接続する。直流電源22は、予め設定した値の電圧または電流を電動機13−1に供給する。これにより、電動機13−1の固定子を直流励磁し、回転子を停止させる方向の制動トルクを発生させ、電動機13−1の回転速度、すなわち羽根車の回転速度を極低速度(定格回転速度の5%)以下に制御する。すなわち、直流電源22は速度制限手段を構成している。
また、圧縮機1−1の停止時に、油ポンプ19は羽根車の回転速度、軸受け温度、または冷凍負荷などと連動して制御され、給油量を絞るように構成されている。すなわち、圧縮機1−1の停止時に、油ポンプ19を間欠運転することにより給油量を絞るように構成してもよいし、油ポンプ19の回転速度を低下させるようにインバータ制御することにより給油量を絞るように構成してもよい。また、給油量が不足した場合の保護として軸受け温度が高温になったら給油量を増加させてもよい。
図5は、図1乃至図4に示すように構成されたターボ冷凍機において圧縮機の運転台数を制御する制御方法の一例を示すグラフである。
図5に示すように、冷凍負荷が大きい場合には圧縮機を2台運転する。冷凍負荷が小さくなり、冷凍負荷が50%以下(図5においてA点)になったら、圧縮機を1台停止する。圧縮機を停止する場合、該当する圧縮機(図1乃至図4に示す圧縮機1−1)のガイドベーンを徐々に閉じながら、同時に運転継続する圧縮機(図1および図2に示す圧縮機1−2)のガイドベーンを徐々に開いてゆき、停止する圧縮機のガイドベーンを全閉してから圧縮機を停止する。ガイドベーンは構造上若干の漏れがあるので、圧力差によって圧縮機に冷媒ガスが流入する。制御装置20は、速度制限手段を作動させ、すなわち、インバータ15−1(図3)または直流電源22(図4)を制御して羽根車の回転速度をゼロ速度(0rpm)以上極低速度(定格回転速度の5%)以下に制御する。これにより、停止する圧縮機の羽根車の連れ回りを防止することができる。
図5に示すように、圧縮機の1台運転を継続している間に、冷凍負荷が増加し、冷凍負荷が60%以上(図5においてB点)になったら、速度制限手段の作動を解除して圧縮機を1台追加運転し、2台運転とする。圧縮機を追加運転する場合は、ガイドベーン全閉で圧縮機を起動し、起動後にガイドベーンを徐々に開きながら、運転中の他の圧縮機のガイドベーンを目標開度に向けて徐々に閉じてゆく。
図5に示すように、圧縮機の2台運転中に、冷凍負荷が小さくなり、再び冷凍負荷が50%以下(図5においてC点)になったら、圧縮機を1台停止する。圧縮機を停止する場合、該当する圧縮機(図1乃至図4に示す圧縮機1−1)のガイドベーンを徐々に閉じながら、同時に運転継続する圧縮機(図1および図2に示す圧縮機1−2)のガイドベーンを徐々に開いてゆき、停止する圧縮機のガイドベーンを全閉してから圧縮機を停止する。この場合、上記と同様に速度制限手段を作動させ、停止する圧縮機の羽根車の連れ回りを防止する。圧縮機の1台運転中に、さらに冷凍負荷が小さくなって冷凍負荷が10%以下(図5においてD点)になった場合は、ホットガスバイパス制御を実施する。すなわち、停止中の圧縮機のガイドベーンを開き、凝縮器2の冷媒ガスを停止中の圧縮機を通じて蒸発器3の上部のガス相に戻して冷媒ガスを運転中の圧縮機の吸込み側にバイパスさせるホットガスバイパス制御を実施する。
図1および図2に示すターボ冷凍機はエコノマイザを備えていないが、エコノマイザを備えたターボ冷凍機であっても、速度制限手段等の構成は同様である。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術思想の範囲内において、種々の異なる形態で実施されてよいことは勿論である。
1−1,1−2 圧縮機
2 凝縮器
3 蒸発器
4 冷媒配管
5 膨張弁
11 一段目羽根車
12 二段目羽根車
13−1,13−2 電動機
14 商用電源
15−1,15−2 インバータ
16 ガイドベーン
17 ギヤケーシング
18 油タンク
19 油ポンプ
20 制御装置
21 切替スイッチ
22 直流電源
25 油ポンプインバータ
26 冷媒ポンプ
27 冷媒ポンプインバータ
B 軸受
G ギア

Claims (3)

  1. 複数台の圧縮機と、
    前記圧縮機の各々の吐出口が接続された凝縮器と、
    前記圧縮機の各々の吸込口が接続された蒸発器とを備え、
    冷凍負荷に応じて前記圧縮機の運転台数を制御するターボ冷凍機において、
    運転台数の制御により停止させる圧縮機に、該圧縮機の電動機の回転速度を制限する速度制限手段と、該圧縮機への冷媒ガスの吸込流量を調整するガイドベーンを設け、
    前記速度制限手段と前記ガイドベーンとを制御する制御装置を設け、
    前記制御装置は、前記圧縮機の停止時に前記速度制限手段を制御し、前記電動機の回転速度をゼロ速度以上極低速度以下に制御するかまたは前記電動機に直流電流を供給して直流制動を行い、
    前記制御装置は、前記圧縮機の停止時であって冷凍負荷が所定の値以下となった場合に、前記ガイドベーンを開き、前記凝縮器の冷媒ガスを前記停止させた圧縮機を通じて前記蒸発器の上部のガス相に戻して冷媒ガスを運転中の圧縮機の吸込み側にバイパスさせるホットガスバイパス制御を行うことを特徴とするターボ冷凍機。
  2. 前記制御装置は、前記停止させた圧縮機に給油する油ポンプの間欠運転を行うかまたは回転速度を低下させた運転を行うことを特徴とする請求項記載のターボ冷凍機。
  3. 前記複数台の圧縮機のうち、運転台数の制御により停止させる圧縮機以外の圧縮機は、固定速の電動機を備えることを特徴とする請求項1または2記載のターボ冷凍機。
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