JP6909820B2 - スラント型内燃機関を備えた自動車用動力装置 - Google Patents

スラント型内燃機関を備えた自動車用動力装置 Download PDF

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本発明は、シリンダボア軸線を鉛直線よりも水平の側に向けて大きく傾斜させたスラント型内燃機関を有する自動車用動力装置に関するものである。
自動車用の内燃機関において、排気ガスの浄化のために触媒(三元触媒)が使用されており、触媒は触媒ケースに内蔵されている。触媒ケースは排気集合管に接続されているが、触媒ケースはかなりの重量があるため、何らかの支持手段が必要である。
この場合、シリンダボアが鉛直又は鉛直に近い姿勢になっている縦型の内燃機関では、触媒ケースを上下長手の姿勢にして、シリンダブロックにステーを介して固定できるが、シリンダボアが水平に近づくように大きくスラントして排気側面が下向きになっていると、シリンダブロックの下方に触媒ケースを配置するスペースがないため、この場合は、触媒ケースはシリンダブロックの後ろ(タイミングチェーンと反対側で、ミッションケースの側方)に配置している。
そして、触媒ケースをシリンダブロックの後ろに配置すると、機関の振動や車体の振動によって触媒ケースが大きく振れようとするため、排気集合管と触媒ケースとの接合部に大きな負荷がかかるという問題がある。そこで、触媒ケースが機関本体の後ろに離れている場合は、排気集合管と触媒ケースとを球面継手で接続し、触媒ケースは車体フレーム等にステーを介して支持している(球面継手の例としては、例えば特許文献1参照)。
他方、特許文献2には、触媒ケースを、機関本体の横に配置されたものと機関本体の後ろに配置されたものとの前後2つの部分に分離して、後部の触媒ケースを、ブラケットを介してミッションケースの後端部に固定することが開示されている。特許文献2では、排気集合管と触媒ケースとの接続に球面継手は使用されていないと推測される。
特開2004−176553号公報 特開平7−26998号公報
さて、機関本体が大きくスラントしている場合は、触媒ケースの全体を機関本体の後ろに配置することは不可欠であるが、排気集合管と触媒ケースとを球面継手によって接続すると、シリンダヘッドから触媒ケースまでの距離が長くならざるを得ないため、触媒ケースに伝わる熱量の損失が大きくて、排気ガスの浄化性能が不十分になるおそれがある。特に、コールドスタート時には、触媒の活性化に時間を要するため、排気ガスの浄化不良が現れやすいといえる。
本願発明はこのような現状に鑑み成されたものであり、触媒ケースを機関本体の後ろに配置せざる得ないスラント型内燃機関を備えた動力装置において、触媒ケースを、できるだけ機関本体に近付けつつ安定的に支持できるようにしようとするものである。
本願各発明は、
クランク軸線方向を向いて反対側に位置した前面及び後面を有すると共にクランク軸線と直交したシリンダボアの群が開口した頂面を有するシリンダブロックと、前記シリンダブロックの頂面に固定されたシリンダヘッドとを備え
前記シリンダブロック及びシリンダヘッドの前面にはタイミングチェーンを覆うフロントカバーが固定されて、前記シリンダブロックの後面にはミッションケースが固定されており、
かつ、前記シリンダブロック及びシリンダヘッドは、排気側面を下向きにして水平の側に大きく傾斜したスラント型になっている」
という基本構成になっている。
そして、請求項1の発明では、上記基本構成において、
「前記シリンダヘッドの排気側面に固定された排気集合管に、前記シリンダブロックの後面の後ろに位置した触媒ケースが一体に接合されており、前記触媒ケース、第1ステーを介して前記ミッションケースに固定され、第2ステーを介して前記シリンダヘッドに固定されている」
という構成になっている。
請求項1の展開例として、請求項2の発明は、
「前記第1ステーの一端部は前記ミッションケースに固定されて、前記第2ステーの一端部は前記シリンダヘッドに固定されている一方、
前記第1ステーの他端部と第2ステーの他端部とのうちいずれか一方が前記触媒ケースに固定されて、他方のステーの他端部は、前記一方のステーの他端部に設けたボス部に固定されている」
という構成になっている。
また、請求項1又は2の展開例として、請求項3の発明は、
「前記第2ステーの一端と他端とは、それぞれ複数本ずつのボルトで前記シリンダヘッド及び触媒ケースに固定されている一方、
前記第1ステーは、その一端は複数本のボルトによって前記ミッションケースに固定されて、その他端は1本のボルトで前記触媒ケースに直接に又は前記第2ステーを介して前記触媒ケースに固定されており、かつ、前記第1ステーの他端を固定するボルトは、前記触媒ケースの長手方向と交叉した姿勢になっている」
という構成になっている。
また、請求項4の発明は、上記基本構成において、
「前記シリンダヘッドの排気側面に固定された排気集合管に、前記シリンダブロックの後面の後ろに位置した触媒ケースが一体に接合されており、前記触媒ケースと前記ミッションケースのうち前記シリンダブロックに近い基端部とが、前記触媒ケースの軸心に対して傾斜した姿勢で前記触媒ケースから前記ミッションケースの基端部に向けて前向きに延びる第1ステーを介して固定されている
という構成になっている。
更に、請求項5の発明は、上記基本構成において、
「前記シリンダヘッドの排気側面に固定された排気集合管に、前記シリンダブロックの後面の後ろに位置した触媒ケースが一体に接合されていて、前記触媒ケースの外周部と前記ミッションケースの外周部との相互間、又は、前記触媒ケースの外周部と前記ミッションケースの外周部及び前記シリンダヘッドの後面との相互間が、前記触媒ケースの軸心よりも上方に配置されたステーによって連結されており、
前記ステーと触媒ケースとは、前記触媒ケースの軸心と交差した姿勢のボルトで固定されて、前記ステーと前記ミッションケース又は前記シリンダヘッドとは、前記クランク軸線と略平行な姿勢のボルトで固定されている」
という構成になっている。
なお、請求項1と請求項4,5の発明は相反するものではなく、互いに重複して適用可能である。
本願各発明では、排気集合管と触媒ケースとが一体に接合されてマニバータになっているため、球面継手を使用して接続する場合に比べて、触媒ケースを機関本体(シリンダヘッド)に近づけることができる。従って、排気ガスの放熱をできるだけ抑制して、触媒の浄化性能低下を防止できる。特に、コールドスタート時に触媒を早期活性化できるため、コールドスタート時の排気ガス浄化性能アップに大きく貢献できる。
(1).請求項1の効果
そして、請求項1の発明では、触媒ケースはシリンダヘッドとミッションケースとに ステーを介して固定されているため、触媒ケースが機関本体の後ろにオーバーハングしているにもかかわらず、振動に対して強い抵抗を発揮して高い安定性を保持できる。
特に、実施形態のように、クランク軸線方向から見た状態で、第1ステーと第2ステーとの姿勢を異ならせて、シリンダヘッドに固定するボルトの軸線とミッションケースに固定するボルトの軸線とを交差させると、機関本体の複合した振動に対して極めて高い抵抗を発揮するため、触媒ケースの振動防止効果を格段に向上できて好適である。
(2).請求項2の効果
第1ステーと第2ステーとは、触媒ケースに対して直接固定することも可能であるし、請求項2のように、一方のステーを介して他方のステーを触媒ケースに間接的に固定することも可能である。そして、請求項2のように一方のステーに他方のステーを固定する構造を採用すると、触媒ケースには、一方のステーの固定部だけを形成したら足りるため、触媒ケースの設計の自由性を向上できる。
また、一方のステーの他端部に固定用ボス部を形成するにおいて、ボス部の位置や姿勢は触媒ケースとは関係なく設定できるため、ボス部は、締結作業を行いやすいように設定できる。従って、この面においても設計の自由性を向上できる。
また、第1ステーの他端部と第2ステーの他端部とを個別に触媒ケースに例えばボルトで固定すると、固定部が離れることによって締結作業が面倒になることが有り得るが、請求項2の構成では、上記のように、一方のステーのボス部は締結作業を行いやすいように設定できるため、ボルト等で固定するにおいて、作業能率を向上できる利点もある。
特に、実施形態のように、第2ステーの基端部にボス部を設けて、第1ステーの基端部にスタッドボルトを突設しておくと、第2ステーのボス部をスタッドボルトに嵌め込むことによってマニバータを落下不能な状態に仮保持できるため、マニバータの固定作業の能率向上にも貢献できる。
(3).請求項3の効果
触媒ケースはシリンダヘッド及びシリンダブロックから離れているため、大きな振動が発生するが、触媒ケースを支持するに当たって考慮すべき事項として、振動の他に、熱変形の問題がある。すなわち、触媒ケースは筒状になっているため、機関の運転による受熱によって軸線方向に膨張して、運転停止によって元に戻るという変化を繰り返すため、膨張・収縮をどこかで吸収できるようにすべきである。
この点、請求項3の構成では、シリンダヘッドも熱膨張するため、第2ステーを2本ずつのボルトでシリンダヘッド及び触媒ケースに固定しても、触媒ケースの熱膨張の影響がシリンダヘッドに及ぶことは殆どない一方、第1ステーと触媒ケースとは、触媒ケースの軸心と交叉した1本のボルトによって固定されているため、触媒ケースの軸線方向の膨張は、第1ステーと触媒ケースとが相対回動することによって吸収できる。
すなわち、ミッションケースには熱膨張は基本的に生じないため、第1ステーをミッションケースと触媒ケースとにそれぞれ複数本のボルトで固定していると、触媒ケースの熱膨張によって第1ステーに大きな応力が発生し、当該第1ステーが破断に至ることがないとも云えないが、請求項3の構成では、触媒ケースの伸縮は第1ステーと触媒ケースとの姿勢の変化によって吸収されるため、第1ステーの破断を防止できると共に、ミッションケースに対して負荷が掛かることも防止できる。
なお、第1ステーと触媒ケースとが相対回動しても、その量は僅かであるので、締結箇所に緩みが発生することはない。
(4).請求項4の効果
さて、特許文献では、機関本体の後ろに配置された触媒ケースをミッションケースの後端部にブラケットを介して固定しているが、この構成では、触媒ケースの振動がミッションケースに対して大きなモーメントとして作用するため、ミッションケースが変形して、その変形が変速部材の動きに悪影響を与えることが懸念される。
これに対して本願請求項4の構成を採用すると、ミッションケースの変形を防止しつつ、触媒ケースを安定的に支持できる。
すなわち、まず、ミッションケースのうち基端部は、フランジを備えていてこれが多数のボルトでシリンダブロック等に固定されており、極めて剛性が高い頑丈な構造になっていて荷重が掛かっても変形することはないと共に、触媒ケースの荷重が基端部にモーメントとして作用すること自体がない。更に、ミッションケースの基端部内にはクラッチが配置されているだけであるのが通常であり、変速機構部は基端部よりも後ろに配置されているため、仮にミッションケースの基端部が僅かに変形したとしても、その変形が変速機構部の動きに影響することはない。
次に、第1ステーは、触媒ケースから前向きに延びて触媒ケースの軸心に対して傾斜していることにより、第1ステーの後端を触媒ケースのできるだけ後ろに位置させることができるため、触媒ケースの支持安定性にも優れている。従って、ミッションケースの変形を防止しつつ触媒ケースを安定的に支持できるのであり、これにより、変速機構の円滑な動きを阻害することなく触媒ケースを安定的に支持して、排気ガスの高い浄化性能を確保できる。
(5).請求項5の効果
請求項5の構成では、ステーを触媒ケースに固定するボルトと、ステーをミッションケース又はシリンダヘッドに固定するボルトとは、クランク軸線方向から見て交差しているため、請求項1と同様に、エンジンの複合的な振れ動きに対して、ステーは高い抵抗を発揮する。従って、高い振動抑制効果を発揮し得る。特に、ステーの一端と他端とを複数本ずつのボルトで固定すると、好適である。
また、触媒ケースの外周のうち軸心よりも上の部分は、基本的には障害物がないオープンな空間になっているため、動力ドライバを使用してステーを触媒ケースにボルトで固定するにおいて、ボルトの回転操作を容易に行える。すなわち、動力ドライバは、他の物に邪魔されることなく容易に使用できる。
同様に、ミッションケースの外周の外側及びシリンダヘッドの後面も、基本的には障害物がないオープンな空間になっているため、ステーをミッションケース又はシリンダヘッドに固定するボルトの回転操作も、容易に行える。従って、請求項5の構成では、組み立ての容易性を確保しつつ、触媒ケースの振れ動きを的確に防止できる。
第1実施形態において、ミッションケースを省略した状態での後面図である。 図1のII-II 視図である。 図2の部分拡大図である。 図1の IV-IV視図である。 (A)はマニバータを図3と同じ方向から見た図、(B)は(A)のB−B視図である。 要部の斜視図である。 第2実施形態におけるマニバータとステーとボルトの配置関係を示す斜視図である。 第2実施形態において、ボルトを分離した状態での斜視図である。 第2実施形態の後面図である。 第2実施形態の側面図である。 第3実施形態の後面図である。 第3実施形態を後ろ上方から見た斜視図である。 第3実施形態の側面図である。 第3実施形態を側方上部から見た斜視図である。
次に、本願発明実施形態を図面に基づいて説明する。以下では、方向を特定するため前後等の文言を使用するが、請求項で定義しているとおり、前後方向はクランク軸線方向であり、タイミングチェーンやクランクプーリ(いずれも図示せず)を設けている側を前としてミッションケースを配置している側を後ろとしている。上下方向は鉛直方向であり、左右方向は、鉛直方向及び前後方向と直交した方向である。念のため、図面に方向を明示している。
(1).第1実施形態の概要
まず、図1〜6に示す第1実施形態を説明する。この実施形態は、請求項1に対応している(請求項2,3も含んでいる。)。内燃機関の基本構成は従来と同様であり、図1,2に示すように、機関本体として、シリンダボア(図示せず)の群がクランク軸線方向に並んで頂面に開口するように形成されたシリンダブロック1と、その頂面に固定されたシリンダヘッド2とを備えている。
シリンダブロック1の下面には、補助クランクケース1aを介してオイルパン3が固定されており、シリンダヘッド2の上面にはヘッドカバー4が固定されている。また、シリンダブロック1とシリンダヘッド2の前面には、タイミングチェーンを覆うフロントカバー5が固定されている。ヘッドカバー4の前端部はフロントカバー5にボア軸線方向から重なっている。シリンダブロック1及びオイルパン3の後面に、ミッションケース6のフランジ部が多数のボルトで固定されている。
図1に示すように、本実施形態の内燃機関は、排気側を下向きにしてボア軸心7が水平面8に近づくように大きく傾斜したスラント型であり、ボア軸心7と水平面8とが成す角度(仰角)は約25°程度(ボア軸心7が鉛直線Oと成す角度は65°程度)になっている。図2において、クランク軸9を表示している。クランク軸9の後端には、スタータモータで駆動されるリングギア10が固定されている。
図1のとおり、シリンダブロック1及び補助クランクケース1aの後端には、リングギア10を囲う受け座11が形成されており、受け座11にミッションケース6の前面が重なっている。なお、受け座11に施している平行斜線は端面を表示するためのものであり、断面の表示ではない。図4から理解できるように、本実施形態の内燃機関は4気筒である。
(2).マニバータとその支持構造
図2,4,5に示すように、シリンダヘッド2の排気側面には、排気マニホールドを構成する排気集合管(排気マニホールド)13が固定されている。排気集合管13はフランジ14を備えており、このフランジ14が、ボルト(スタッドボルト)及びナットでシリンダヘッド2に固定されている。
排気集合管13はクランク軸線方向に長く延びる姿勢であり、終端がシリンダヘッド2の後ろに僅かにはみ出ていて、この終端に、おおよそクランク軸線方向に長い姿勢に配置された触媒ケース15の上流端が、溶接等によって一体に接合されている。従って、本願発明では、排気集合管13と触媒ケース15とが一体化してマニバータになっている。
例えば図3に示すように、触媒ケース15は、触媒が内蔵されたストレート部15aと、ストレート部15aの上流端に接合された先広がりのフロントコーン部15bと、ストレート部15aの下流端に接合されたリアコーン部15cとを備えており、リアコーン部15cに、フランジ16を備えた継手筒17が一体に接合されている。継手筒17には、排気管18(図2参照)がフランジ接合によって接続されている。なお、リアコーン部15c(又は継手筒17)と排気管18は、球面継手によって接続してもよい。
触媒ケース15は、その全体がシリンダヘッド2(機関本体)の後ろにはみ出ているが、できるだけシリンダヘッド2に近いのが好ましいので、スペースが許せば、側面視でフロントコーン部15bの一部がシリンダヘッド2と重なるように配置してもよい。
排気集合管13は、下方から第1インシュレータ19で覆われている。他方、触媒ケース15は上方から第2インシュレータ20で覆われている。図1に示すように、第2インシュレータ20は、触媒ケース15の上半分程度を覆っている。第2インシュレータ20は、触媒ケース15のストレート部15aにビス止めされている。
図6に最も良く示しているが、触媒ケース15のうちストレート部15aの下面に、板状の第1支持ブラケット21が溶接によって固定されており、この第1支持ブラケット21に、第1ステー22の一端が2本の第1ボルト23で固定されている。図1では、第1ステー22と受け座11との線がクロスしているが、厳密には、受け座11は、第1ステー22と重なった部位では点線の表示になる。
第1ステー22は、前後2枚の側板22aと、その下端に一体に繋がった底板22bとを有しており、底板22bは、ミッションケース6に設けた第1ボス24に、2本の第2ボルト25で固定されている。2本の第2ボルト25は、ミッションケース6を横切る左右方向(クランク軸線と直交した方向)に並んでいる。
そして、図3に示すように、第1支持ブラケット21は、概ね触媒ケース15におけるストレート部15aの前後中間部に位置している一方、ミッションケース6の第1ボス24は、ミッションケース6のうちシリンダブロック1に近い基端部に設けており、そこで、第1ステー22は、下に行くに従ってシリンダブロック1に近づくように傾斜している。
また、図5に示すように、触媒ケース15におけるストレート部15aの側面に、第2支持ブラケット15dが溶接で固定されている一方、図4や図6に示すように、第2インシュレータ20の側面に、第2支持ブラケット15dに重なる膨出部20aを横向きに突設しており、膨出部20a及び第2支持ブラケット15dとシリンダヘッド2の後面とが、第2ステー26で固定されている。
第2ステー26は、第2インシュレータ20とシリンダヘッド2とに重なる基板26aと、これに溶接された上下の側板26bとを有しており、基板26aの後端部が、2本の第3ボルト27により、第2インシュレータ20の膨出部20aと触媒ケース15の第2支持ブラケット15dとに共締めされている。また、基板26aの前端部が、シリンダヘッド2の後面に形成した第2ボス28に、2本の第4ボルト29で固定されている。
第2ステー26において、上下の側板26bは、前端に向けて間隔が狭まっており、このため、基板26aの前端部は、上の側板26bの上に大きく露出しており、この露出部が第4ボルト29でシリンダヘッド2に固定されている。2本の第4ボルト29の間には三角形状の補強片26cが配置されており、補強片26cは、基板26aと上の側板26bとに溶接されている。
第2ステー26は、平面視で、後端から前端に向けて触媒ケース15から離れるように傾斜した姿勢になっている。2本の第3ボルト27は前後方向に並んでおり、2本の第4ボルト29は、平面視でクランク軸線と直交した方向に並んでいる。なお、図2に示す符号30は、機関本体を車体フレームにて支持するためのマウント材である。
(3).第1実施形態のまとめ
以上の構成において、触媒ケース15はシリンダヘッド2の後ろにはみ出しているが、排気集合管13と触媒ケース15とが一体化に接合されてマニバータになっていることにより、触媒ケース15をできるだけシリンダヘッド2に近づけることができるため、シリンダヘッド2から排出された排気ガスは、放熱が抑制された状態で触媒ケース15の触媒に到達する。
このため、触媒を活性化温度に維持して、排気ガスの浄化性能悪化を防止できる。特に、コールドスタート時に触媒の早期昇温を促進して、排気ガスの早期浄化を促進することができる。
また、触媒ケース15は、その外周部が、2本のステー22,26でシリンダヘッド2とミッションケース6とに固定されており、マニバータが全体として3点支持の状態になっているため、触媒ケース15も安定性が高く、振動に対して高い抵抗を発揮する。そして、本実施形態では、以下に詳述するように、ステー22,26の姿勢やボルトの姿勢などにより、触媒ケース15は高い安定化が確保されている。
さて、内燃機関は、ピスントの動きをクランク軸9によって回転運動に変換するという特性から、複雑な振動が発生するが、触媒ケース15に着目すると、上下方向や左右方向のような振れ動きが問題になる。すなわち、質量の大きな触媒ケース15が振れ動くことにより、排気集合管13と触媒ケース15との接合部に大きな負荷が作用して、接合部が折損したり変形したりしやすくなる。
しかるに、本実施形態では、2本のステー22,26によって支持機能(突っ張り機能)が発揮されるが、前後方向から見て2本のステー22,26の姿勢が90度程度の角度で広がっているため、上下方向の振れ動きと左右方向の振れ動きに対して高い抵抗が発揮される。その結果、触媒ケース15の振れを大幅に抑制して、排気集合管13と触媒ケース15との接合部に大きな負荷(モーメント)が作用することを防止できる。
更に正確に述べると、左右方向の振れ動きは主として第1ステー22によって抑制されて、上下方向の振れ動きは主として第2ステー26によって抑制される。円運動は上下方向の動きと左右方向の動きとの合成した動きであるので、円運動も両ステー22,26によって効果的に抑制される。
つまり、触媒ケース15の振れ動きは、上下運動と左右運動とに分解できるが、2つのステー22,26によって上下運動と左右運動とに対する抵抗を分担することにより、触媒ケース15の振れ動きをしっかりと抑制できるのである。
第1ステー22をミッションケース6に固定する第2ボルト25と、第2ステー26をシリンダヘッド2に固定する第4ボルト29とは軸線が略90度交差しているが、このように両ボルト25,29の軸線が交差していることにより、触媒ケース15の振れ動きに対する2つのステー22,26の抵抗機能が確実化される。
また、第1ステー22も第2ステー26も、触媒ケース15の前後略中間部からシリンダヘッド2又はミッションケース6に向けて斜めに延びており、両ステー22,26によって触媒ケース15の前後中間部(重心位置)が支持されているため、ステー22,26の後端を支点にしてステー22,26が回動する傾向を呈することはない。この面でも、触媒ケース15を安定よく支持できる。
更に、第1ステー22の前端はミッションケース6の基端部に固定されているが、ミッションケース6の基端部はシリンダブロック1に固定されていて剛性が高いため、変形を生じることなく、触媒ケース15の振れ動きによる外力をしっかりと支持できる。
すなわち、ミッションケースの基端部は、シリンダブロックに固定するためのフランジを備えていて元々剛性は高くなっており、また、基端部内には、クラッチが配置されているだけで変速部材は配置されておらず、仮に、基端部に変形があっても、変速部材に影響するとことはない。従って、触媒ケースを支持したことに起因したミッションケース6の変形によって変速部材の動きに影響するといったことは皆無であり、変速部材(変速機構部)の円滑な動きを阻害することはない。
第2ステー26とシリンダヘッド2との関係も同様であり、第2ステー26は、シリンダヘッド2のうち動弁機構から最も遠い部位に固定されているため、第2ステー26を固定したことに起因したシリンダヘッド2の変形がカム軸等に及ぶことは皆無であり、従って、動弁機構の円滑な動きは確保されている。
また、図6のとおり、第1ステー22を固定する第1ボルト23と第2ボルト25との軸線は互いに交差していると共に、第2ステー26を固定する第3ボルト27と第4ボルト29の軸線も互いに交差している。従って、例えば、第1ボルト23と第2ボルト25とを例にとると、触媒ケース15の振れ動きによる外力が、一方のボルトに対して軸線方向の引っ張りとして作用しても、他方のボルトに対しては曲げ力として作用するため、第1ステー22はしっかりと固定された状態に保持される。
図1に示すように、第1ステー22と第2ステー26とは、触媒ケース15から離れるに従って間隔が広がるようにハ字形の姿勢になっているため、強い突っ張り作用が発揮されて、触媒ケース15の安定化に大きく貢献している。この点も、本実施形態の特徴の一つである。
(4).第2実施形態
次に、図7〜10に示す第2実施形態を説明する。この実施形態は、請求項4,5に対応している。この実施形態でも、第1及び第2ステー22,26を備えている。第1実施形態と同じ要素は、第1実施形態と同じ符号を付して、必要がない限り説明は省略することとする。
ごくおおまかに述べると、図1と図8との対比から理解できるように、第2実施形態では、第1及び第2のステー22,26が、第1実施形態の状態よりもミッションケース6から遠ざかる方向に、触媒ケース15の軸心回りに振られた状態になっている。但し、第1実施形態と同様に、ステー22,26の間隔は、触媒ケース15から離れるに従って広がっている。
まず、第1ステー22について述べる。図7,8に示すように、第1ステー22は、第1ボルト23で触媒ケース15に固定される1枚の底板22bと、第2ボルト25でシリンダヘッド2に固定される側板22aとを有しており、基本的にはL形の断面形状であるが、側板22aと底板22bとは、補強板31によって連結されている。
補強板31は、底板22bの長手側縁に溶接された長手側壁31aと、底板22bの短手端縁の近くに溶接された第1エンド壁31bと、側板22aの他端部を横切るように形成された第2エンド壁31cとを有しており、第2ボルト25が貫通する取付け穴は、第2エンド壁31cを挟んだ上下両側に開口している。
そして、この実施形態では、図9に示すように、第1ステー22は、触媒ケース15とクランク軸とを結ぶ線Sよりも上に配置されている。換言すると、第1ステー22は、触媒ケース15とミッションケース6との間の空間よりも上に配置されており、第1ステー22の一端は、触媒ケース15におけるストレート部15aの上面と略同じ高さ位置において、第1支持ブラケット21に第1ボルト23で固定されている。
第1ボルト23は上下長手の姿勢になっているが、触媒ケース15の上方はオープンな空間になっているため、エアー式等の動力ドライバを使用して第1ボルト23を回転操作するにおいて、動力ドライバは、他の部材に邪魔されることなく操作できる。すなわち、触媒ケース15の上方には動力ドライバを容易に使用できる空間が空いているため、一般的な動力ドライバを使用して、第1ボルト23のねじ込み作業をしごく容易に行える。
また、図8に示すように、第1ステー22の側板22aは、触媒ケース15の軸心(或いはクランク軸の軸心)を横切る姿勢の平面と略平行になっており、この側板22aの他端部が、ミッションケース6に形成された第1ボス24に、第2ボルト25によって固定されている。従って、第2ボルト25は、触媒ケース15の軸心及びクランク軸の軸心と略平行な姿勢になっている(従って、第1ボルト23と第2ボルト25とは、略直交した姿勢になっている。)。
そして、第1ボス24は、ミッションケース6のフランジに形成されていて、ミッションケース6の本体の外側に位置しているため、第2ボス28の後ろには、動力ドライバを使用できる空間が広がっている。従って、第2ボルト25の締結作業も、しごく容易に行える。
次に、第2ステー26を説明する。図7,8等に示すように、本実施形態の第2ステー26は、基板26aと前後の側板26bと下端の端板26dとを有しており、略トレー状の形態になっている。従って、第1実施形態に比べてシンプルになっている。基板26aには、逃がし穴33を空けている。
本実施形態では、基板26aの一端部が第3ボルト27によって触媒ケース15に固定されて、側板26bの他端部が、第4ボルト29によって第2ボス28に固定されている。触媒ケース15におけるストレート部15aのうちミッションケース6と反対側の部位には、第2ステー26の一端部が重なる第2支持ブラケット15dが溶接によって固定されている。
第3ボルト27は触媒ケース15の軸心と直交した姿勢になっているが、第2支持ブラケット15dはミッションケース6と反対側に配置されているため、第3ボルト27の回転操作は、ミッションケース6と反対側のオープンな空間で行える。従って、第3ボルト27の締結作業をしごく容易に行える。また、第4ボルト29の回転操作は、シリンダヘッド2の後ろ側の広く空間から行えるため、第4ボルト29の締結作業も、しごく容易に行える。
以上のとおり、本実施形態では、各ボルト23,25,27,29のねじ込み操作は、エアー式等の一般的な動力ドライバを使用して、ごく簡単に行える。従って、動力装置の組み立てを能率よく行える。
また、第1ボルト23と第3ボルト27とが触媒ケース15の外周方向にずれて配置されていることや、第2ボルト25と第4ボルト29とが左右方向に大きくずれて配置されていること、或いは、第1ボルト23及び第3ボルト27と第2ボルト25及び第4ボルト29の軸心が互いに直交していること、更に、第1ステー22と第2ステー26とがクランク軸線方向から見て交差した姿勢になっていること等により、第1実施形態と同様に、触媒ケース15の支持構造は高い堅牢性を有している。その結果、触媒ケース15の振れ動きに対して高い抵抗を発揮して、振動を大幅に抑制することができる。
(5).第3実施形態
次に、図11〜14に示す第3実施形態を説明する。この実施形態は、請求項2,3に対応している。この実施形態においても、触媒ケース15は第1ステー22と第2ステー26とを備えている。本実施形態のステー22,26は鋳鋼品である。
第2ステー26は全体として厚肉に形成されており、シリンダヘッド2に固定される一端部(上端部)26eは上下長手に形成されていて、上下2本の第4ボルト29でシリンダヘッド2に固定されている。他方、第2ステー26の他端部(下端部)26fは左右長手になっており、3本の第3ボルト27によって触媒ケース15の上面に固定されている。このため、例えば図12に示すように、触媒ケース15におけるストレート部15aの上面には、左右長手の受け座15eを設けている。なお、受け座15eは、部材をストレート部15aに溶接することによって形成されている。
第2ステー26の他端部26fを3本の第3ボルト27で触媒ケース15に固定するに当たっては、ミッションケース6から遠い部分は1本のボルト27で固定して、ミッションケース6に近いで部分は前後2本のボルト27で固定している。
第2ステー26は、他端部26fが前後長手になっているため、傾斜状の基部26gは後面視で略三角形状になっており、かつ、ミッションケース3に寄った部位に補強リブ26hを一体に形成している。従って、基部26gは断面が略L形になっていて、極めて頑丈な構造になっている。
そして、第2ステー26の他端部26fに上向きのボス部26iを形成し、このボス部26iに、第1ステー22の他端部(下端部)22cが、1本のスタッドボルト34とナット35とで固定されている。スタッドボルト34は、触媒ケース15の軸心と略直交した左右方向に長い姿勢になっている。
また、第3ボルト27及び第4ボルト29とも略直交(交叉)している。なお、第1実施形態との関係では、スタッドボルト34は第1ボルト23に相当する。図14に示すように、スタッドボルト34には、これを第1ステー22にねじ込み固定するための係合部34aを設けている。
第1ステー22の一端部(上端部)22dは、前後2本の第2ボルト25によってミッションケース3(本実施形態では図示せず)に固定されている。例えば図11から把握できるように、第2ボルト25は、第3ボルト27と略同じ姿勢になっている。
第1ステー22は、上端部が2本の第2ボルト25で固定されて下端部が1本のボルト34で固定されていることから、前後幅が下方に向けて小さくなっている。また、上端部(一端部22d)と下端部(他端部22c)とを繋ぐ基部22eは、ミッションケース3と反対方向に向いた溝36を有していて、断面は略コ字状になっている。溝36は、下に行くに従って深さが深くなっている。
例えば図12から理解できるように、第2ステー26は全体として幅広になっていて極めて頑丈な構造であるのに対して、第1ステー22は、第2ステー26に比べてほっそりとしている。
(6).第3実施形態のまとめ
以上の構成において、触媒ケース15の振動は、上下方向の振動が最も大きくて弊害も大きいが、上下方向の振動は、第2ステー26と第1ステー22とがいずれも大きな抵抗として働く。従って、上下方向の振動を的確に阻止できる。
また、左右方向の振動は、特に第2ステー26が大きな抵抗として作用する。すなわち、第2ステー26は3本の第3ボルト27によって触媒ケース15に固定されていて、第1ステー22と触媒ケース15は殆ど一体化した状態になっているが、第2ステー26の一端部が、前後方向に長い2本の第4ボルト29で固定されているため、左右方向の振動を的確に抑止する。もとより、第1ステー22も、触媒ケース15の左右方向の振動に対して大きな抵抗として作用する。
本実施形態では、触媒ケース15(マニバータ)を取り付けるに当たっては、先に第1ステー22をミッションケース3に固定しておくと共に、触媒ケース15に第1ステー22を固定しておき、第2ステー26のボス部26iをスタッドボルト34に嵌め込んでから、ナットのねじ込みや、シリンダヘッド2への第2ステー26の締結、及び、シリンダヘッド2へのマニバータの締結を行う。
この場合、第2ステー26のボス部26iをスタッドボルト34に嵌め込むと、触媒ケース15を含むマニバータは落下不能に保持されるため、1人の作業者であっても、触媒ケース15の固定作業を行える。従って、シリンダヘッド2へのマニバータの取り付け作業を、作業者の負担を軽減した状態で能率良く行える。
この場合、図11から理解できるように、スタッドボルト34は、ミッションケース3から離れる方向に向けて突出している一方、第2ステー26のボス部26iは、触媒ケース15の上方にあって視認性がよいため、スタッドボルト34へのボス部26iの嵌め込みをごく簡単に行える。
また、スタッドボルト34は、図11に表示している水平面8との対比から理解できるように、先端に向けて高くなっているため、ボス部26iをスタッドボルト34に嵌め込むと、触媒ケース15がずり落ちることはない。従って、スタッドボルト34による触媒ケース15の仮保持機能を確実化して、第2ステー26やマニバータの固定作業を安全に行うことができる。
更に、1本のスタッドボルト34は触媒ケース15の軸心と直交した姿勢になっているため、触媒ケース15の熱膨張を、第1ステー22と触媒ケース15とが相対回動することによって吸収できる。また、第1ステー22は細長い形態であるため、弾性限度内で曲がり変形することによっても、触媒ケース15の熱膨張を吸収できる。これらが相まって、触媒ケース15の熱膨張に起因した第1ステー22の破断を防止できる。
第2ステー26のうちボス部26iを設けている側に補強リブ26hを形成すると、第2ステー26は曲げや捩れに対する抵抗が著しく増大するため、触媒ケース15とシリンダヘッド2との連結強度を格段に向上できる利点がある。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は他にも様々に具体化できる。例えば、実施形態の触媒ケースはコーン部を備えているが、単なる円筒状の形態であってもよい。ステーは、中空品やダイキャスト品なども採用可能である。ステーの具体的な形状も、設計変形可能である。
本願発明は、スラント型内燃機関を備えた自動車用動力装置に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 シリンダブロック
2 シリンダヘッド
3 オイルパン
4 ヘッドカバー
5 フロントカバー
6 ミッションケース
7 ボア軸心
8 水平面
9 クランク軸
13 排気集合管
15 触媒ケース
20 第2インシュレータ
22 第1ステー
22d 一端部
22c 他端部
23 第1ボルト
24 第1ボス
25 第2ボルト
26 第2ステー
26i ボス部
27 第3ボルト
28 第2ボス
29 第4ボルト
34 スタッドボルト
35 ナット

Claims (5)

  1. クランク軸線方向を向いて反対側に位置した前面及び後面を有すると共にクランク軸線と直交したシリンダボアの群が開口した頂面を有するシリンダブロックと、前記シリンダブロックの頂面に固定されたシリンダヘッドとを備え
    前記シリンダブロック及びシリンダヘッドの前面にはタイミングチェーンを覆うフロントカバーが固定されて、前記シリンダブロックの後面にはミッションケースが固定されており、
    かつ、前記シリンダブロック及びシリンダヘッドは、排気側面を下向きにして水平の側に大きく傾斜したスラント型になっている構成であって、
    前記シリンダヘッドの排気側面に固定された排気集合管に、前記シリンダブロックの後面の後ろに位置した触媒ケースが一体に接合されており、前記触媒ケース、第1ステーを介して前記ミッションケースに固定され、第2ステーを介して前記シリンダヘッドに固定されている、
    スラント型内燃機関を備えた自動車用動力装置。
  2. 前記第1ステーの一端部は前記ミッションケースに固定されて、前記第2ステーの一端部は前記シリンダヘッドに固定されている一方、
    前記第1ステーの他端部と第2ステーの他端部とのうちいずれか一方が前記触媒ケースに固定されて、他方のステーの他端部は、前記一方のステーの他端部に設けたボス部に固定されている、
    請求項1に記載したスラント型内燃機関を備えた自動車用動力装置
  3. 前記第2ステーの一端と他端とは、それぞれ複数本ずつのボルトで前記シリンダヘッド及び触媒ケースに固定されている一方、
    前記第1ステーは、その一端は複数本のボルトによって前記ミッションケースに固定されて、その他端は1本のボルトで前記触媒ケースに直接に又は前記第2ステーを介して前記触媒ケースに固定されており、かつ、前記第1ステーの他端を固定するボルトは、前記触媒ケースの長手方向と交叉した姿勢になっている、
    請求項1又は2に記載したスラント型内燃機関を備えた自動車用動力装置
  4. クランク軸線方向を向いて反対側に位置した前面及び後面を有すると共にクランク軸線と直交したシリンダボアの群が開口した頂面を有するシリンダブロックと、前記シリンダブロックの頂面に固定されたシリンダヘッドとを備え
    前記シリンダブロック及びシリンダヘッドの前面にはタイミングチェーンを覆うフロントカバーが固定されて、前記シリンダブロックの後面にはミッションケースが固定されており、
    かつ、前記シリンダブロック及びシリンダヘッドは、排気側面を下向きにして水平の側に大きく傾斜したスラント型になっている構成であって、
    前記シリンダヘッドの排気側面に固定された排気集合管に、前記シリンダブロックの後面の後ろに位置した触媒ケースが一体に接合されており、前記触媒ケースと前記ミッションケースのうち前記シリンダブロックに近い基端部とが、前記触媒ケースの軸心に対して傾斜した姿勢で前記触媒ケースから前記ミッションケースの基端部に向けて前向きに延びる第1ステーを介して固定されている、
    スラント型内燃機関を備えた自動車用動力装置
  5. クランク軸線方向を向いて反対側に位置した前面及び後面を有すると共にクランク軸線と直交したシリンダボアの群が開口した頂面を有するシリンダブロックと、前記シリンダブロックの頂面に固定されたシリンダヘッドとを備え
    前記シリンダブロック及びシリンダヘッドの前面にはタイミングチェーンを覆うフロントカバーが固定されて、前記シリンダブロックの後面にはミッションケースが固定されており、
    かつ、前記シリンダブロック及びシリンダヘッドは、排気側面を下向きにして水平の側に大きく傾斜したスラント型になっている構成であって、
    前記シリンダヘッドの排気側面に固定された排気集合管に、前記シリンダブロックの後面の後ろに位置した触媒ケースが一体に接合されていて、前記触媒ケースの外周部と前記ミッションケースの外周部との相互間、又は、前記触媒ケースの外周部と前記ミッションケースの外周部及び前記シリンダヘッドの後面との相互間が、前記触媒ケースの軸心よりも上方に配置されたステーによって連結されており、
    前記ステーと触媒ケースとは、前記触媒ケースの軸心と交差した姿勢のボルトで固定されて、前記ステーと前記ミッションケース又は前記シリンダヘッドとは、前記クランク軸線と略平行な姿勢のボルトで固定されている、
    スラント型内燃機関を備えた自動車用動力装置
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