JP6908453B2 - オルガノキシシロキサンの製造法及びホウ素化合物 - Google Patents

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Description

本発明はオルガノキシシロキサンの製造方法及びホウ素化合物に関する。
オルガノキシシロキサンは、シリコーンゴムやシリコーンレジン等の中間体として使用される有用な材料である。また、シロキサン分子内にSiH基を残すことで反応性有機ケイ素化合物として疎水化反応等に応用されている。
オルガノキシシロキサンを製造する方法としては、ロジウム錯体(RhCl(PPh3))触媒を使用して製造する方法(非特許文献1)やルテニウム錯体及びリン配位子の存在下にて製造する方法(特許文献1)が知られている。
また、シロキサンのSiH基とSiOH基とをホウ素触媒存在下で選択的に反応させて、目的の単環シロキサンを合成する方法(特許文献2)も知られている。
特開2004−67802号公報 特許第5864759号公報
Organometallics 2001年20巻2725〜2729ページ
SiH基を有するシロキサンとOH基含有化合物を反応させオルガノキシシロキサンを合成する方法は、強いルイス酸存在下で行うと、シロキサンの不均化反応や平衡化・再分配反応が進行し結果としてゲル化、目的シロキサン以外の不純物の増加などの問題が起こる。非特許文献1においては、この不均化反応等の副反応がないとされているが、貴金属であるロジウム触媒を使用していることが問題である。また、特許文献1に記載の方法では、ルテニウム錯体及びリン配位子を使用する反応で、目的のオルガノシロキサンを合成している。しかし、この反応の際も貴金属であるルテニウム触媒を使用している点は問題である。また、原料シロキサンも比較的低分子量であるためより大きな分子量のシロキサン使用時の副反応については明らかではない。さらには、OH基含有化合物の当量がSiH基に対して過剰量である場合に生じるSiH基の一部を修飾したシロキサンによる副反応についても不明確である。
特許文献2には基質であるシロキサン側のSiH基及びOH基の濃度を調整した上で、ホウ素触媒存在下で反応することで目的の単環シロキサンを得ている。しかしながらこの方法は、基質側のSiH基及びOH基の濃度に依存する。そのため基質自体が触媒存在下で自己反応してシロキサンを生成する場合には適応することが出来ない。
本発明の目的は、シロキサンの不均化反応や平衡化・再分配反応等の副反応を抑制でき、その結果、シロキサンのゲル化を抑制することができ、かつ高価な貴金属を使用することなく、オルガノキシシロキサンを合成できる方法を提供することである。また、それを可能にする新規ホウ素化合物を提供することも本発明の目的である。
本発明者は鋭意検討の結果、SiH基含有シロキサンをOH基含有化合物で修飾する反応において、特定のホウ素化合物を触媒として用いることで目的のオルガノキシシロキサンを合成することができることを見出して本発明を完成させた。
さらに、本発明者は、新規なホウ素化合物の中から、上記特定のホウ素化合物として用いることができる化合物を見出して本発明を完成させた。
本発明は、以下の通りである。
[1]
SiH基を含有するシロキサンと
一般式(3)で示されるOH基含有有機化合物とを
一般式(6)で示されるホウ素化合物の存在下にて反応させてオルガノキシシロキサンを得ることを含む、オルガノキシシロキサンの製造方法。
Figure 0006908453
上記一般式(3)においてR9は、置換若しくは無置換C1〜C12アルキル基又は置換若しくは無置換C6〜C10アリール基である。
Figure 0006908453
上記一般式(6)においてR10〜R12は、独立に、少なくとも1つの基は他の1つ又は2つの基と異なり、置換若しくは無置換C1〜C8アルキル基;置換若しくは無置換C1〜C8アルコキシル基;置換若しくは無置換C6〜C18アリール基;置換若しくは無置換C1〜C18アリーロキシ基;ヒドロキシル基又は水素原子である。
[2]
前記SiH基を含有するシロキサンが、下記一般式(1)又は(2)で表されるSiH基含有シロキサンであり、
前記オルガノキシシロキサンが下記一般式(4)又は(5)で表されるオルガノシロキサンである、[1]に記載の製造方法。
Figure 0006908453
上記一般式(1)及び(2)において、R1〜R4及びR6〜R8は、同一でも異なっていてもよく、それぞれ独立にC1〜C12アルキル基;C6〜C10アリール基;C3〜C9トリアルキルシロキシ基;ヒドロキシル基;又は水素原子であり、m及びxは独立に0又は1以上の整数であり、n及びyは独立に2以上の整数であり、xとyの和は3以上であり、上記一般式(1)におけるR5はC1〜C12アルキル基;C6〜C10アリール基;トリアルキルシリル基;又は水素原子である。
Figure 0006908453
上記一般式(4)及び(5)においてR1〜R4、R6〜R8、m、n、x、yは、上記一般式(1)及び(2)で定義したものと同じである。R5 はC1〜C12アルキル基;C6〜C10アリール基;トリアルキルシリル基;又は水素原子である。Aは水素原子、若しくはOR9であり、Aが表す水素原子及びOR9の個数は1以上n−1以下の整数であり、水素原子とOR9の個数の和はnである。A'は水素原子、若しくはOR9であり、A’が表す水素原子及びOR9の個数は1以上y−1以下の整数であり、水素原子とOR9の個数の和はyである。
[3]
前記一般式(3)における置換C1〜C12アルキル基は、1〜25個のF、Cl、Br及び/又はI含有ハロ置換C1〜C12アルキル基であり、置換C6〜C10アリール基は1〜13個のF、Cl、Br及び/又はI含有ハロ置換C6〜C10アリール基である[1]又は[2]に記載の製造方法。
[4]
前記一般式(1)、(2)、(4)及び(5)に記載のR1〜R8がメチル基又はエチル基であり、前記一般式(3)のR9がC1〜C12アルキル基;C6〜C10アリール基;又は1〜13個のF、Cl、Br及び/若しくはI含有ハロ置換C6〜C10アリール基である[2]又は[3]に記載の製造方法。
[5]
前記一般式(4)及び(5)に記載のA及びA'が、水素原子とOR9基の両方を少なくとも1つずつ有しており、OR9基の個数に対する水素原子の個数の比(水素原子の個数/OR9基の個数)が1以上である置換シロキサンである[2]〜[4]のいずれか1項に記載の製造方法。
[6]
前記一般式(4)及び(5)に記載のA及びA'が、水素原子とOR9基の両方を少なくとも1つずつ有しており、OR9基の個数の値に対する水素原子の個数の比(水素原子の個数/OR9基の個数)が4以上である置換シロキサンである[2]〜[4]のいずれか1項に記載の製造方法。
[7]
前記一般式(1)及び(4)においてnが20以上の整数であり、前記一般式(2)及び(5)においてyが20以上の整数である[2]〜[6]のいずれか1項に記載の製造方法。
[8]
前記一般式(6)において、置換C1〜C8アルキル基は、1〜13個のF、Cl、Br、及び/又はI含有C1〜C8ハロ置換アルキル基であり、置換C1〜C8アルコキシル基は、1〜13個のF、Cl、Br、及び/又はI含有C1〜C8ハロ置換アルコキシル基であり、置換C6〜C18アリール基は、1〜9個のF、Cl、Br、及び/又はI含有C6〜C18ハロ置換アリール基であり、置換C1〜C18アリーロキシ基は、1〜9個のF、Cl、Br、及び/又はI含有C1〜C18アリーロキシ基である、[1]〜[7]のいずれか1項に記載の製造方法。
[9]
前記一般式(6)において、R10〜R12 はC1〜C8アルキル基;C1〜C8アルコキシル基;C6〜C18アリール基;又は1〜9個のF、Cl、Br、及び/若しくはI含有C6〜C18ハロ置換アリール基である、[1]〜[8]のいずれか1項に記載の製造方法。
[10]
前記一般式(6)において、R10及びR11 が1〜9個のF、Cl、Br、及び/又はI含有C6〜C18ハロ置換アリール基であり、R12が置換若しくは無置換C1〜C8アルキル基;置換若しくは無置換C1〜C8アルコキシル基又は置換若しくは無置換C6〜C18アリール基である[1]〜[9]のいずれか1項に記載の製造方法。
[11]
前記一般式(6)で表されるホウ素化合物が下記化合物の少なくとも1種から選ばれる、[1]〜[10]のいずれか1項に記載の製造方法。
Figure 0006908453
[12]
一般式(6a)で示されるホウ素化合物。
Figure 0006908453
上記一般式(6a)においてR10及びR11が独立に1〜9個のF、Cl、Br、及び/又はI含有C6〜C18ハロ置換アリール基であり、R12が直鎖若しくは分岐C1〜C8アルコキシル基又は置換C6〜C18アリール基である。
[13]
10及びR11 が独立に1〜9個のF含有C6ハロ置換アリール基であり、R12が直鎖C1〜C8アルコキシル基又は置換C6アリール基である[12]に記載のホウ素化合物。
[14]
12が、1〜3個のC1〜C6アルキル置換C6アリール基である[12]に記載のホウ素化合物。
[15]
下記のいずれかの化合物である[12]又は[13]に記載のホウ素化合物。
Figure 0006908453
本発明によれば、高価な貴金属を使用することなく、反応中にシロキサンのゲル化を抑制しつつ、目的のオルガノキシシロキサンを得ることができる。
以下、発明を実施するための形態について説明する。
<オルガノキシシロキサンの製造方法>
本発明のオルガノキシシロキサンの製造方法は、SiH基を含有するシロキサンと
一般式(3)で示されるOH基含有有機化合物とを
一般式(6)で示されるホウ素化合物の存在下にて反応させてオルガノキシシロキサンを得ることを含む。
Figure 0006908453
上記一般式(3)においてR9は、置換若しくは無置換C1〜C12アルキル基又は置換若しくは無置換C6〜C10アリール基である。
Figure 0006908453
上記一般式(6)においてR10〜R12は、独立に、少なくとも1つの基は他の1つ又は2つの基と異なり、置換若しくは無置換C1〜C8アルキル基;置換若しくは無置換C1〜C8アルコキシル基;置換若しくは無置換C6〜C18アリール基;置換若しくは無置換C1〜C18アリーロキシ基;ヒドロキシル基又は水素原子である。
(SiH基を含有するシロキサン)
原料として使用するSiH基含有シロキサンは、下記一般式(1)で表される鎖状の化合物か下記一般式(2)で表される環状のものであることができる。しかし、例示化合物に限定する意図ではない。
Figure 0006908453
上記一般式(1)及び(2)において、R1〜R4及びR6〜R8 は、同一でも異なっていてもよく、それぞれ独立に、C1〜C12アルキル基;1〜25個のF、Cl、Br及び/又はI含有ハロ置換C1〜C12アルキル基;C6〜C10アリール基;C7〜C31アルキル一置換若しくは多置換アリール基;C3〜C9トリアルキルシロキシ基;C8〜C26アリールジアルキルシロキシ基;C13〜C28ジアリールアルキルシロキシ基;C18〜C30トリアリールアルキルシロキシ基;ヒドロキシル基;又は水素原子である。
1〜R4及びR6〜R8の具体例は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、1H,1H−ペンタフルオロプロピル基、2H−ヘキサフルオロ−2−プロピル基、2−パーフルオロブチルエチル基、2−パーフルオロへキシルエチル基、フェニル基、トルイル基、ジメチルフェニル基、メシチル基、ナフチル基、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、トリメチルシロキシ基、トリエチルシロキシ基、tert−ブチルジフェニルシロキシ基、ジメチルフェニルシロキシ基、トリフェニルシロキシ基、ヒドロキシル基、水素原子等である。
上記一般式(1)におけるR5はC1〜C12アルキル基;1〜25個のF、Cl、Br及び/又はI含有ハロ置換C1〜C12アルキル基;C6〜C10アリール基;C7〜C31アルキル一置換若しくは多置換アリール基;C3〜C9トリアルキルシリル基;C8〜C26アリールジアルキルシリル基;C13〜C28ジアリールアルキルシリル基;C18〜C30トリアリールアルキルシリル基;又は水素原子である。
5の具体例は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、1H,1H−ペンタフルオロプロピル基、2H−ヘキサフルオロ−2−プロピル基、2−パーフルオロブチルエチル基、2−パーフルオロへキシルエチル基、フェニル基、トルイル基、ジメチルフェニル基、メシチル基、ナフチル基、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、フェニルジメチルシリル基、ジフェニルメチルシリル基、トリフェニルシリル基、水素原子等である。
前記一般式(1)及び(2)においてR1〜R4 、R5、R6 〜R8基は、前記の条件を満たせば特に制限されないが基として嵩が低いものが良く、その中でも好ましいのは、メチル基、エチル基、n−プロピル基、フェニル基であり、さらに好ましいのはメチル基、エチル基である。
前記一般式(1)及び(2)において、m及びxは独立に0又は1以上の整数であれば特に制限されないが、好ましくは10〜100の整数であり、さらに好ましいのは20〜100の整数である。n及びyは独立に2以上の整数、好ましくは20以上の整数であり、好ましくは10〜100の整数であり、さらに好ましいのは20〜100の整数である。またxとyの和は3以上であり、好ましくは20〜200、さらに好ましいのは40〜200である。
前記一般式(1)において、繰返数mを有する単位と繰返数nを有する単位の順番は、m、nがそれぞれ2以上の場合、ランダムであることができる。同様に、前記一般式(2)において、繰返数xを有する単位と繰返数yを有する単位の順番は、x、yがそれぞれ2以上の場合、ランダムであることができる。
(OH基含有有機化合物)
OH基含有有機化合物は下記一般式(3)で表される。
Figure 0006908453
上記一般式(3)においてR9は、置換若しくは無置換C1〜C12アルキル基又は置換若しくは無置換C6〜C10アリール基である。R9は、好ましくは、C1〜C12アルキル基;1〜25個のF、Cl、Br及び/又はI含有ハロ置換C1〜C12アルキル基;C6〜C10アリール基;1〜13個のF、Cl、Br及び/又はI含有ハロ置換C6〜C10アリール基;C7〜C31アルキル一置換若しくは多置換アリール基;1〜55個のF、Cl、Br及び/又はI含有ハロ置換C7〜C31アルキル一置換若しくは多置換アリール基のいずれかであることができる。
9の具体例は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、1H,1H−ペンタフルオロプロピル基、2H−ヘキサフルオロ−2−プロピル基、2−パーフルオロブチルエチル基、2−パーフルオロへキシルエチル基、フェニル基、トルイル基、ジメチルフェニル基、メシチル基、ナフチル基、フルオロフェニル基、ジフルオロフェニル基、トリフルオロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、ブロモフェニル基、ジブロモフェニル基、トリブロモフェニル基、ペンタブロモフェニルクロロフェニル基、ジクロロフェニルトリクロロフェニル基、ペンタクロロフェニル基、ヨードフェニル基、ジヨードフェニル基、トリヨードフェニル基、ペンタヨードフェニル基等である。
前記一般式(3)においてR9は、前記の条件を満たせば特に制限されないが、好ましくは、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、フェニル基、トルイル基、ジメチルフェニル基、メシチル基、ナフチル基、フルオロフェニル基、ジフルオロフェニル基、トリフルオロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基であり、さらに好ましくはイソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、フェニル基、トルイル基、トリフルオロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基等である。
OH基含有有機化合物と、SiH基含有シロキサンとの反応の際のモル比は、所望の反応生成物であるオルガノキシシロキサンを得るという観点からは、シロキサン分子中のSiH基に対して0.01当量以上1当量未満であればよく、好ましくは0.01当量以上0.5当量以下、さらに好ましいのは0.01当量以上0.2当量以下である。
(ホウ素化合物)
ホウ素化合物は、以下一般式(6)で表される。
Figure 0006908453
上記一般式(6)においてR10〜R12は、独立に、少なくとも1つの基は他の1つ又は2つの基と異なり、置換若しくは無置換C1〜C8アルキル基;置換若しくは無置換C1〜C8アルコキシル基;置換若しくは無置換C6〜C18アリール基;置換若しくは無置換C1〜C18アリーロキシ基;ヒドロキシル基又は水素原子である。
上記一般式(6)においてR10〜R12は、好ましくは、独立にC1〜C8アルキル基;1〜13個のF、Cl、Br、及び/又はI含有C1〜C8ハロ置換アルキル基;C1〜C8アルコキシル基;1〜13個のF、Cl、Br、及び/又はI含有C1〜C8ハロ置換アルコキシル基;C6〜C18アリール;1〜9個のF、Cl、Br、及び/又はI含有C6〜C18ハロ置換アリール基;C1〜C18アリーロキシ基;1〜9個のF、Cl、Br、及び/又はI含有C1〜C18アリーロキシ基;ヒドロキシル基;又は水素原子である。
10〜R12は、少なくとも1つの基は他の1つ又は2つの基と異なり、好ましくは、R10とR11が同一で、R10及びR11とR12と異なる。但し、R10、R11及びR12がいずれも相互に異なることもできる。
10〜R12の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、ネオヘキシル基、tert−ヘキシル基、n−ヘプチル基、イソヘプチル基、ネオヘプチル基、tert−ヘプチル基、n−オクチル基、イソオクチル基、ネオオクチル基、tert‐オクチル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、1H,1H−ペンタフルオロプロピル基、2H−ヘキサフルオロ−2−プロピル基、2−パーフルオロブチルエチル基、2−パーフルオロへキシルエチル基、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペントキシ基、イソペントキシ基、ネオペントキシ基、tert−ペントキシ基、n−ヘキトキシ基、イソヘキトキシ基、ネオヘキトキシ基、tert−ヘキトキシ基、n−ヘプトキシ基、イソヘプトキシ基、ネオヘプトキシ基、tert−ヘプトキシ基、n−オクトキシ基、イソオクトキシ基、ネオオクトキシ基、tert‐オクトキシ基、シクロプロポキシ基、シクロブトキシ基、シクロペントキシ基、シクロヘキトキシ基、シクロヘプトキシ基、シクロオクトキシ基、1H,1H−ペンタフルオロプロポキシ基、2H−ヘキサフルオロ−2−プロポキシ基、2−パーフルオロブチルエトキシ基、2−パーフルオロへキシルエトキシ基、フェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、3,4−ジメチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、メシチル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、2−イソプロピルフェニル基、3−イソプロピルフェニル基、4−イソプロピルフェニル基、2,4−ジイソプロピルフェニル基、3,4−ジイソプロピルフェニル基、2,4,6−トリイソプロピルフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、ベンジル基、α−フェネチル基、β−フェネチル基、アントラニル基、2−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3,5−ジフルオロフェニル基、2,4,6−トリフルオロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、2−ブロモフェニル基、3−ブロモフェニル基、4−ブロモフェニル基、2,4−ジブロモフェニル基、3,4−ジブロモフェニル基、3,5−ジブロモフェニル基、2,4,6−トリブロモフェニル基、ペンタブロモフェニル基、2−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、2,4,6−トリクロロフェニル基、ペンタクロロフェニル基、2−ヨードフェニル基、3−ヨードフェニル基、4−ヨードフェニル基、2,4−ジヨードフェニル基、3,4−ジヨードフェニル基、3,5−ジヨードフェニル基、2,4,6−トリヨードフェニル基、ペンタヨードフェニル基、フェノキシ基、2−メチルフェノキシ基、3−メチルフェノキシ基、4−メチルフェノキシ基、2,4−ジメチルフェノキシ基、3, 4−ジメチルフェノキシ基、3,5−ジメチルフェノキシ基、メシチロキシ基、1−ナフトキシ基、2−ナフトキシ基、2−イソプロピルフェノキシ基、3−イソプロピルフェノキシ基、4−イソプロピルフェノキシ基、2,4−ジイソプロピルフェノキシ基、3,4−ジイソプロピルフェノキシ基、2,4,6−トリイソプロピルフェノキシ基、1−ナフトキシ基、2−ナフトキシ基、フェニルメトキシ基、α−フェネトキシ基、β−フェネトキシ基、アントラニロキシ基、2−フルオロフェノキシ基、3−フルオロフェノキシ基、4−フルオロフェノキシ基、2,4−ジフルオロフェノキシ基、3,4−ジフルオロフェノキシ基、3,5−ジフルオロフェノキシ基、2,4,6−トリフルオロフェノキシ基、ペンタフルオロフェノキシ基、2−ブロモフェノキシ基、3−ブロモフェノキシ基、4−ブロモフェノキシ基、2,4−ジブロモフェノキシ基、3,4−ジブロモフェノキシ基、3,5−ジブロモフェノキシ基、2,4,6−トリブロモフェノキシ基、ペンタブロモフェノキシ基、2−クロロフェノキシ基、3−クロロフェノキシ基、4−クロロフェノキシ基、2,4−ジクロロフェノキシ基、3,4−ジクロロフェノキシ基、3,5−ジクロロフェノキシ基、2,4,6−トリクロロフェノキシ基、ペンタクロロフェノキシ基、2−ヨードフェノキシ基、3−ヨードフェノキシ基、4−ヨードフェノキシ基、2,4−ジヨードフェノキシ基、3,4−ジヨードフェノキシ基、3,5−ジヨードフェノキシ基、2,4,6−トリヨードフェノキシ基、ペンタヨードフェノキシ基等が挙げられる。
ホウ素上3つの置換基について上記条件を満たせば特に制限はないが、その中でも好ましいのは、置換基の内少なくともひとつがF、Cl、Br、及び/又はI含有C6〜C18ハロ置換アリール基であるものである。さらに好ましいのは、置換基の内二つがF、Cl、Br、及び/又はI含有C6〜C18ハロ置換ハロ置換アリール基であるものである。
一般式(6)で表されるホウ素化合物は、例えば、下記化合物の少なくとも1種から選ばれることができる。
Figure 0006908453
ホウ素化合物は、新規化合物を除き公知の方法で製造された製品や市販品を使用することができる。新規化合物については公知の原料を元に製造できる。一般式(6a)で示されるホウ素化合物は新規化合物である。
Figure 0006908453
上記一般式(6a)においてR10及びR11 が独立に1〜9個のF、Cl、Br、及び/又はI含有C6〜C18ハロ置換アリール基であり、R12が直鎖若しくは分岐C1〜C8アルコキシル基又は置換C6〜C18アリール基である。好ましくは、R10及びR11 が独立に1〜9個のF含有C6ハロ置換アリール基であり、R12が直鎖C1〜C8アルコキシル基又は置換C6アリール基である。R12で示される置換C6アリール基は、好ましくは1〜3個のC1〜C6アルキル置換基を有するC6アリール基である。
本発明の新規ホウ素化合物は、例えば、以下の化合物であることができる。
Figure 0006908453
本発明の新規ホウ素化合物の合成方法を、一般式(6)におけるR10及びR11がF含有C6置換アリール基(パーフルオロフェニル)であり、R12がC6アルコキシル基である実施例2の場合を例に、以下の反応スキームを参照して説明する。
Figure 0006908453
上記反応スキームにおいて、原料であるトリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン、トリエチルシラン及び1−ヘキサノールは、市販品を入手可能である。トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランとトリエチルシランから(C652BHを得、次いで、(C652BH及び1−ヘキサノールからビス(ペンタフルオロフェニル)ボロン酸ヘキサノエステルを得る。1−ヘキサノールを他のアルキルアルコールに替えることで、C18アルコキシル基を適宜導入することができる。反応条件は実施例2を参考に適宜調整できる。
さらに本発明の新規ホウ素化合物の合成方法を、一般式(6)におけるR10及びR11がF含有C6置換アリール基(パーフルオロフェニル)であり、R12が置換C6アリール(フェニル)基である実施例4の場合を例に、以下の反応スキームを参照して説明する。
Figure 0006908453
上記反応スキームにおいて、原料である三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体、(C652BF、ペンタフルオロベンゼンのグリニャール試薬、及びトルエンのグリニャール試薬、いずれも市販品としてあるいは市販品を原料として適宜調製できる。三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体とペンタフルオロベンゼンのグリニャール試薬から、(C652BFを得、得られた(C652BFとトルエンのグリニャール試薬から、ビス(ペンタフルオロフェニル)(2−メチルフェニル)ボランを得る。また、トルエンのグリニャール試薬をtert−ブチルベンゼンのグリニャール試薬(実施例5参照)、又は2,4,6 −トリイソプロピルベンゼンのグリニャール試薬(実施例6参照)などと替えることで、異なる置換基を有するホウ素化合物を合成することができる。反応条件は実施例4〜6を参考に適宜調整できる。
本発明の製造方法におけるホウ素化合物の添加量は、OH基含有有機化合物及びSiH基含有シロキサンの種類や両者のモル比、さらには、ホウ素化合物の種類や反応条件(例えば、温度や時間)に応じて適宜調整できる。ホウ素化合物の添加量は、一般的には、反応生成物であるオルガノキシシロキサンの収率等を考慮して、例えば、反応基質中のシロキサン分子中のSiH基に対して0.0001当量以上0.1当量以下であることができ、好ましくは0.005当量以上0.05当量以下、さらに好ましいのは0.01当量以上0.02当量以下である。
本発明における原料として使用するシロキサン、OH基含有有機化合物は市販品または公知の方法で製造された製品を利用できる。ただし、原料として使用するシロキサン、OH基含有化合物は、それら自体が液体か溶媒に溶解することが好ましい。溶媒としては、例えば、芳香族炭化水素や炭化水素を用いることできる。また、上記の原料が液体の場合は、反応を無溶媒で行うことも可能である。
溶媒として用いられる芳香族炭化水素としては、炭素数1から8のアルキル基、炭素数3から8のシクロアルキル基及び炭素数2から8のアルキレン基からなる群から選ばれる置換基含有芳香族炭化水素または無置換の芳香族炭化水素が好ましい。
芳香族炭化水素の置換基である炭素数1から8のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、ネオヘキシル、tert−ヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプチル、ネオヘプチル、tert−ヘプチル、n−オクチル、イソオクチル、ネオオクチル、tert‐オクチル基が挙げられる。
芳香族炭化水素の置換基である炭素数3から8のシクロアルキル基としては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル基が挙げられる。
芳香族炭化水素の置換基である炭素数2から8のアルキレン基としては、例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン基が挙げられる。
上記芳香族炭化水素の具体例としては、トルエン、クメン、o−クメン、m−クメン、p−クメン、プロピルベンゼン、n−ブチルベンゼン、sec−ブチルベンゼン、tert−ブチルベンゼン、1−フェニルペンタン、1−フェニルヘプタン、1−フェニルオクタン、1,2−ジエチルベンゼン、1,4−ジエチルベンゼン、メシチレン、1,3−ジ−tert−ブチルベンゼン、1,4−ジ−tert−ブチルベンゼン、ジ−n−ペンチルベンゼン、トリ−tert−ブチルベンゼン、シクロヘキシルベンゼン、インダン、テトラリンを挙げることができる。特にトルエンが好ましい。
炭化水素溶媒としては、特に限定されないが、炭素数が3以上20以下の置換若しくは非置換の直鎖飽和炭化水素であっても、置換若しくは非置換の環状飽和炭化水素であっても良い。また、パラフィン油あるいはそれらの混合物が含まれていても良い。
上記飽和炭化水素溶媒の具体例としては、n−プロパン、n−ブタン、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、n−ノナン、n−デカン、n−ウンデカン、n−ドデカン、n−トリデカン、n−デトラデカン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロペンタン、シクロオクタン、シクロデカン、o−メンタン、m−メンタン、p−メンタン、デカヒドロナフタレン、パラフィン類Cn 2n+2、イソパラフィン類Cn 2n+2などが挙げられる。
反応温度は、通常−20〜80℃の範囲とすることができるが、高温では副反応の進行が加速する場合があるので、−20〜50℃の範囲が好ましく、さらには−20〜25℃の範囲がさらに好ましい。反応時間は、原料及びホウ素化合物の種類や濃度と反応温度、得られる転化率等を考慮して適宜選択することができる。反応時間は、例えば、1分間〜12時間の範囲とすることができるが、この範囲に限定される意図ではない。
反応は触媒の失活を抑制するという観点から、窒素やアルゴン等の不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。
上記一般式(1)又は(2)で示されるシロキサンを用いた場合、下記一般式(4)及び(5)で表されるオルガノキシシロキサンが得られる。
Figure 0006908453
上記一般式(4)及び(5)においてR1〜R4、R6〜R8、m、n、x、yは、上記一般式(1)及び(2)で定義したものと同じである。R5 はC1〜C12アルキル基;1〜25個のF、Cl、Br及び/又はI含有ハロ置換C1〜C12アルキル基;C6〜C10アリール基;C7〜C31アルキル一置換若しくは多置換アリール基;C3〜C9トリアルキルシリル基;C8〜C26アリールジアルキルシリル基;C13〜C28ジアリールアルキルシリル基;C18〜C30トリアリールアルキルシリル基;水素原子である。
一般式(4)において、Aは水素原子、若しくはOR9基であり、Aが表す水素原子及びOR9基の個数は1以上n−1以下の整数であり、水素原子とOR9基の個数の和はnである。Aは、少なくとも一部はOR9基であり、残りが水素原子であるか、又は全てがOR9基である。反応生成物であるオルガノキシシロキサンは、一般式(4)で示されるオルガノキシシロキサンを含み、一般式(1)で示される未反応のシロキサンを含み得る。一般式(4)で示されるオルガノキシシロキサンは、分子毎にAがOR9基である位置や数が異なり得る。
一般式(5)において、A'は水素原子、若しくはOR9基であり、A’が表す水素原子及びOR9基の個数は1以上y−1以下の整数であり、水素原子とOR9基の個数の和はyである。A'は、少なくとも一部はOR9基であり、残りが水素原子であるか、又は全てがOR9基である。反応生成物であるオルガノキシシロキサンは、一般式(5)で示されるオルガノキシシロキサンを含み、一般式(2)で示される未反応のシロキサンを含み得る。一般式(5)で示されるオルガノキシシロキサンは、分子毎にA'がOR9基である位置や数が異なり得る。
一般式(4)及び(5)に記載のA及びA'が、水素原子とOR9基の両方を少なくとも1つずつ有することがあり、その場合、一般式(4)及び(5)に記載のオルガノキシシロキサンは、OR9基の個数に対する水素原子の個数の比(水素原子の個数/OR9基の個数)が1以上であるオルガノキシシロキサンであることができ、好ましくは、OR9基の個数の値に対する水素原子の個数の比(水素原子の個数/OR9基の個数)が4以上であるオルガノキシシロキサンであることができる。(水素原子の個数/OR9基の個数)の比が1以上、又は4以上であるオルガノキシシロキサンは、反応性のSiH基をオルガノキシシロキサン分子内に多く残しており、反応性が良いという点で有利である。
上記方法により得られたシロキサンは、反応混合物から蒸留やカラムクロマトグラフィーにて単離することができる。沸点が高いため蒸留が困難な場合は、残存する原料や溶媒を減圧下にて除去する、或いは活性炭やシリカゲル等で吸着除去することも可能である。
以下本発明を実施例で更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例中に記載がない場合反応及び後処理及び分析は全て窒素雰囲気下で行った。NMR分析装置はJEOL社製ECA−500(500MHz)を使用し25℃にて分析を行った。また、粘度の測定は東機産業社製TV−25型を使用し25℃にて測定を行った。
下記表1に示す語句の定義として、反応液ゲル化の状況とは反応液の様子を目視にて確認しゲル化を判断した。具体的には撹拌子が回らなくなった時点でゲル化したと判断した。また、最終的に反応液は2日間撹拌しその時点でゲル化していないものはゲル化なしとした。表1に示す撹拌1時間後の転化率はトルエンを内標とした1H−NMRによる相対検量線法にて決定した。
実施例1
メチルビス(ペンタフルオロフェニル)ボランの合成
(MeBBr2−B23混合液の調製)
Figure 0006908453
50ml3口フラスコに2,4,6−トリメチルボロキシン939mg(7.48mmol)、n−ペンタン7.5mlを投入し−70℃以下へ冷却し撹拌した。そのフラスコに3臭化ホウ素3.97g(15.8mmol)を反応液が−70℃以下を維持するように10分間滴下した。その後、反応液を25℃まで徐々に昇温して20時間反応し、MeBBr2−B23混合液を調整した。
Figure 0006908453
300ml3口フラスコにペンタフルオロブロモベンゼン11.9g(48.3mmol)、n−ペンタン75mlを投入し−70℃以下へ冷却し撹拌した。その後、n−ブチルリチウム/ヘキサン(1.64M)29.4ml(48.3mmol)を−65℃以下を維持するようにフラスコ内に滴下し、滴下終了後−65℃以下で30分撹拌した。この反応液に、調整したMeBBr2−B23混合液を−70℃以下を維持するように20分間で滴下し、その後、−70℃から徐々に昇温して25℃で3時間撹拌した。次に、その反応液を減圧下にて濃縮し粗精製物3.37gを得た。その粗精製物をn−ヘキサンに溶解し−45℃で再結晶させたのちn−ヘキサンを減圧下にて除去することで目的のメチルビス(ペンタフルオロフェニル)ボランを1.64g(4.56mmol、収率19.6%)を得た。1H−NMR δ(C66);1.29(s, 3H)19F−NMR δ(C66);−161.2(complex t, J=18.8Hz,4F, m), −146.8(t, J=21.6Hz, 2F, p), −129.9(d, J=18.8Hz, 4F, o)11B−NMR δ(C66);72.2(s)
実施例2
ビス(ペンタフルオロフェニル)ボロン酸ヘキサノエステルの合成
Figure 0006908453
200ml3口フラスコにトリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン13.9g(27.2mmol)、トリエチルシラン3.91g(33.6mmol)、トルエン90mlを投入し、90℃へ昇温し96時間撹拌した。その反応液を減圧下にて濃縮し、ヘキサン50mlを加えたところ白色の固体が析出した。その白色の固体をガラスフィルターにてヘキサンを分離し減圧下にて乾燥し白色固体の(C652BH粗精製物3.11g(NMR純度70%)を得た。別の100mlフラスコに得られたC652BH粗精製物3.06g、トルエン15mlを投入し撹拌した。そこに1−ヘキサノール1.29g(12.3mmol)を25℃にて滴下し、25℃で15時間撹拌した。次に、その反応液を減圧下にて濃縮し粗精製物3.60gを得た。その粗精製物をn−ヘキサンに溶解し−45℃で再結晶させたのちn−ヘキサンを減圧下にて除去することで薄黄色の固体ビス(ペンタフルオロフェニル)ボロン酸ヘキサノエステルを2.25g(5.04mmol、収率18.5%)を得た。1H−NMR δ(C66);0.81(t, J=7.5Hz, 3H), 1.04−1.12(m, 2H), 1.13−1.26(m, 4H), 1.37−1.43(m, 2H)3.74(t, 2H) 19F−NMR δ(C66);−160.8(complex t, J=20.2Hz, 4F, m),−148.9(t, J=18.8Hz, 2F, p), −132.6(dd, J=7.1, 16.4Hz, 4F, o)11B−NMR δ(C66);39.0(s)
実施例3
ビス(ペンタフルオロフェニル)フェニルボランの合成
Figure 0006908453
200ml3口フラスコにブロモペンタフルオロベンゼン10.0g(40.1mmol)、n−ペンタン125mlを投入し撹拌しつつ−70℃へ冷却した。そこに、n−ブチルリチウム/ヘキサン(1.64M)24.7ml(40.1mmol)を反応液が−70℃以下を維持するように20分かけて滴下し、その後−70℃以下で10分間撹拌した。次に、フェニルジクロロボラン2.91g(18.3mmol)を反応液が−70℃以下を維持するように15分かけて滴下し、その後−70℃以下で3時間撹拌後徐々に昇温し25℃でさらに1時間撹拌した。次に、反応液をスラリー状の反応液をガラスフィルターでろ過し濃縮し粗精製物として3.78gを取得した。次に、粗精製物にヘキサン5mlを投入して再結晶操作を行い、結晶をガラスフィルターで分離して減圧下にて乾燥し無色の結晶ビス(ペンタフルオロフェニル)フェニルボランを3.39g(8.09mmol、収率44.2%)を得た。1H−NMR δ(C66);7.05(t, J=7.5Hz, 2H), 7.19(tt, J=7.5Hz, 2.0Hz, 1H), 7.47(d, J=7.5Hz, 2H) 19F−NMR δ(C66);−161.7(complex t, J=19.7Hz, 4F, m),−149.1(t, J=21.6Hz, 2F, p), −132.6(d, J=21.6Hz, 4F, o)11B−NMR δ(C66);39.0(s)
実施例4
ビス(ペンタフルオロフェニル)(2−メチルフェニル)ボランの合成
Figure 0006908453
200mlの3口フラスコにマグネシウム1.22g(50.2mmol)、ジエチルエーテル45mlを投入し撹拌した。次に、ブロモエタン220mg(2.00mmol)を滴下し25℃で10分間撹拌した。次に、ブロモペンタフルオロベンゼン12.3g(49.8mmol)を30℃以下で20分かけて滴下し、25℃で1.5時間撹拌しペンタフルオロベンゼンのグリニャール試薬を調整した。500mlの3口フラスコに三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体3.40g(23.9mmol)、ジエチルエーテル45mlを投入し撹拌しつつ0℃へ冷却した。次に上記のペンタフルオロベンゼンのグリニャール試薬を反応液が5℃以下を維持するように10分かけて滴下し、5℃以下で3時間撹拌することで(C652BFのジエチルエーテル溶液を調整した。100ml3口フラスコにマグネシウム770mg(31.7mmol)、ヨウ素30mg(0.118mmol)、テトラヒドロフラン40mlを投入し撹拌した。次に、2−ブロモトルエン5.16g(30.2mmol)を反応液が40℃以下を維持するように20分間滴下し、その後25℃で2時間撹拌した。次に、反応液にトルエン40mlを投入し減圧下にてテトラヒドロフランを除去した後、ジエチルエーテルを20ml投入してトルエンのグリニャール試薬を調整した。このトルエンのグリニャール試薬を(C652BFのジエチルエーテル溶液へ反応液が5℃以下を維持するように10分かけて滴下し、その後徐々に昇温し25℃で12時間撹拌した。次に、反応液を減圧下で濃縮し26.5gの粗精製物を得た。その粗精製物をn−ヘキサン50ml、トルエン70mlの混合液に溶解し−40℃で再結晶させたのちn−ヘキサンを減圧下にて除去することで薄黄色の固体ビス(ペンタフルオロフェニル)(2−メチルフェニル)ボランを2.50g(5.70mmol、収率23.8%)を得た。1H−NMR δ(C66);1.92(s,3H), 6.86(d, J=7.5Hz, 1H), 6.93(t, J=7.5Hz, 1H), 7.09(t, J=7.5Hz, 1H), 7.12(d, J=7.5Hz, 1H) 19F−NMR δ(C66);−160.6(complex t,J=20.2Hz, 4F, m),−146.5(t, J=21.6Hz, 2F, p), −129.5(d, J=25.8Hz, 4F, o)11B−NMR δ(C66);63.4(s)
実施例5
ビス(ペンタフルオロフェニル)(4−tert−ブチル)ボランの合成
Figure 0006908453
200mlの3口フラスコにマグネシウム1.22g(50.2mmol)、ジエチルエーテル45mlを投入し撹拌した。次に、ブロモエタン220mg(2.00mmol)を滴下し25℃で10分間撹拌した。次に、ブロモペンタフルオロベンゼン12.3g(49.8mmol)を30℃以下で20分かけて滴下し、25℃で1.5時間撹拌しペンタフルオロベンゼンのグリニャール試薬を調整した。300mlの3口フラスコに三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体3.40g(23.9mmol)、ジエチルエーテル45mlを投入し撹拌しつつ0℃へ冷却した。次に上記のペンタフルオロベンゼンのグリニャール試薬を反応液が5℃以下を維持するように10分かけて滴下し、5℃以下で3時間撹拌することで(C652BFのジエチルエーテル溶液を調整した。100ml3口フラスコにマグネシウム770mg(31.7mmol)、ヨウ素30mg(0.118mmol)、テトラヒドロフラン40mlを投入し撹拌した。次に、4−tert−ブチルブロモベンゼン6.22g(29.2mmol)を反応液が40℃以下を維持するように20分間滴下し、その後25℃で2時間撹拌した。次に、反応液にトルエン40mlを投入し減圧下にてテトラヒドロフランを除去した後、ジエチルエーテルを20ml投入してtert−ブチルベンゼンのグリニャール試薬を調整した。このtert−ブチルベンゼンのグリニャール試薬を(C652BFのジエチルエーテル溶液へ反応液が5℃以下を維持するように10分かけて滴下し、その後徐々に昇温し25℃で12時間撹拌した。次に、反応液を減圧下で濃縮し31.2gの粗精製物を得た。その粗精製物をn−ヘキサン100mlに溶解し−40℃で再結晶させたのちn−ヘキサンを減圧下にて除去することで、薄黄色の固体ビス(ペンタフルオロフェニル)(4−tert−ブチル)ボランを2.70g(5.65mmol、収率23.6%)を得た。1H−NMR δ(C66);1.15(s,9H), 7.28(d, J=8.5Hz, 2H), 7.57(t, J=8.5Hz, 2H) 19F−NMR δ(C66);−159.9(complex t, J=20.2Hz, 4F, m), −143.9(t, J=20.7Hz, 2F, p), −129.8(d, J=22.5Hz, 4F, o)11B−NMR δ(C66);64.1(s)
実施例6
ビス(ペンタフルオロフェニル)(2,4,6−トリイソプロピルフェニル)ボランの合成
Figure 0006908453
200mlの3口フラスコにマグネシウム788mg(32.8mmol)、ジエチルエーテル30mlを投入し撹拌した。次に、ブロモエタン146mg(1.34mmol)を滴下し25℃で10分間撹拌した。次に、ブロモペンタフルオロベンゼン7.86g(31.8mmol)を30℃以下で20分かけて滴下し、25℃で1.5時間撹拌しペンタフルオロベンゼンのグリニャール試薬を調整した。300mlの3口フラスコに三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体2.24g(15.8mmol)、ジエチルエーテル30mlを投入し撹拌しつつ0℃へ冷却した。次に上記のペンタフルオロベンゼンのグリニャール試薬を反応液が5℃以下を維持するように10分かけて滴下し、5℃以下で3時間撹拌することで(C652BFのジエチルエーテル溶液を調整した。100ml3口フラスコにマグネシウム557mg(23.2mmol)、ヨウ素30mg(0.118mmol)、テトラヒドロフラン30mlを投入し撹拌した。次に、2,4,6 −トリイソプロピルブロモベンゼン5.80g(20.5mmol)を反応液が40℃以下を維持するように20分間滴下し、その後25℃で2時間撹拌した。次に、反応液にトルエン15mlを投入し減圧下にてテトラヒドロフランを除去した後、ジエチルエーテルを15ml投入してtert−ブチルベンゼンのグリニャール試薬を調整した。この2,4,6−トリイソプロピルベンゼンのグリニャール試薬を(C652BFのジエチルエーテル溶液へ反応液が5℃以下を維持するように10分かけて滴下し、その後徐々に昇温し25℃で12時間撹拌した。次に、得られた反応液にヘキサンを100ml投入したところ固体が析出したので固体をガラスフィルターでろ過した。その後ろ液を0.1KPa150℃の減圧下で2時間撹拌しながら不純物を除去して薄黄色の液体ビス(ペンタフルオロフェニル)(2,4,6−トリイソプロピルフェニル)ボランを3.50g(6.01mmol、収率38.0%)を得た。1H−NMR δ(CDCl3);1.05(d, J=7.0Hz, 12H), 1.26(d, J=7.0Hz, 6H), 2.26−2.35(m, 2H), 6.94(s, 2H)19F−NMR δ(CDCl3);−160.6(complex t, J=22.0Hz, 4F, m), −145.7(t, J=20.2Hz, 2F, p), −127.6(d, J=18.8Hz, 4F, o)11B−NMR δ(C66);68.0(s)
実施例7〜24、比較例1〜6における反応式(式1)及び一般式(7)を以下に示す。
Figure 0006908453
前記反応式(式1)のポリメチルヒドロシロキサン(Gelest社、商品コードHMS−991、分子量1400〜1800、CAS;[63148−57−2])のSiH基の一部を触媒存在下にてOH含有有機化合物であるアルコールと反応させた。前記一般式(7)におけるBのうち一部が水素原子及びOR9'であり、H/OR9'の値は4である。また、ポリメチルヒドロシロキサンの分子量が1400〜1800であるためlの値は21〜27である。
実施例7
15mlの試験管にポリメチルヒドロシロキサン(Gelest社、商品コードHMS−991、分子量1400〜1800、CAS;[63148−57−2])を600mg(SiH基が8.96mmol含有)、イソプロパノール107mg(1.78mmol)、トルエン2.20gを投入し窒素雰囲気下で撹拌した。触媒(C652BMe38.8mg(0.108mmol)のトルエン溶液を試験管の中へ温度が30℃を超えないように滴下し、その後反応液を25℃で1時間撹拌し反応を行った。撹拌中において反応液の水素ガスによる発泡を確認した。その後溶液の約半分をシリンジにて採取し粘度測定を行い、また、イソプロパノールの転化率について1H-NMR測定にて定量分析を行った。結果撹拌1時間の時点での転化率は54%であり、粘度は1.9mPasであった。さらに、試験管に残った反応液はその後も継続して撹拌しゲル化の進行を目視にて確認した。(表1)この反応では48時間撹拌後でもゲル化が進行しなかった。反応液の最終的なイソプロパノールの転化率を1H-NMRにて測定したところ100%であった。その後反応液を減圧下にて濃縮することで、前記一般式(7)のR9'がi−Prであるアルコキシポリメチルヒドロシロキサン330mg(触媒の重量を除く)を得た。このアルコキシポリメチルヒドロシロキサン分子内の(水素原子の個数/Oi−Pr基の個数)の比は4であった。
実施例8
実施例7において、イソプロパノール107mg(1.78mmol)の代わりにフェノール168mg(1.78mmol)を用いる以外は実施例7に準拠して実験操作、分析を行った。結果撹拌1時間の時点での転化率は100%であり、粘度は2.4mPasであった。(表1)その後48時間撹拌後でもゲル化が進行しなかったため、反応液を濃縮することで、前記一般式(7)のR9'がC65であるアルコキシポリメチルヒドロシロキサン360mg(触媒の重量を除く)を得た。このアルコキシポリメチルヒドロシロキサン分子内の(水素原子の個数/OC65基の個数)の比は4であった。
実施例9
実施例7において、イソプロパノール107mg(1.78mmol)の代わりにフペンタフルオロフェノール328mg(1.78mmol)を用いる以外は実施例7に準拠して実験操作、分析を行った。結果撹拌1時間の時点での転化率は100%であり、粘度は1.4mPasであった。(表1)その後48時間撹拌後でもゲル化が進行しなかったため、反応液を濃縮することで前記一般式(7)のR9'がC65であるアルコキシポリメチルヒドロシロキサン450mg(触媒の重量を除く)を得た。このアルコキシポリメチルヒドロシロキサン分子内の(水素原子の個数/OC65基の個数)の比は4であった。
実施例10
実施例7において、触媒(C652BMe38.8mg(0.108mmol)の代わりに(C652BOC613 48.0mg(0.108mmol)を用いる以外は実施例7に準拠して実験操作、分析を行った。結果撹拌1時間の時点での転化率は100%であり、粘度は1.2mPasであった。(表1)その後48時間撹拌後でもゲル化が進行しなかったため、反応液を濃縮することで前記一般式(7)のR9'がi−Prであるアルコキシポリメチルヒドロシロキサン332mg(触媒の重量を除く)を得た。
実施例11
実施例10において、イソプロパノール107mg(1.78mmol)の代わりにフェノール168mg(1.78mmol)を用いる以外は実施例10に準拠して実験操作、分析を行った。結果撹拌1時間の時点での転化率は92%であり、粘度は1.1mPasであった。(表1)撹拌48時間後の最終的な転化率は100%であった。この時点でゲル化が進行しなかったため、反応液を濃縮することで前記一般式(7)のR9'がC65であるアルコキシポリメチルヒドロシロキサン359mg(触媒の重量を除く)を得た。
実施例12
実施例10において、イソプロパノール107mg(1.78mmol)の代わりにフペンタフルオロフェノール328mg(1.78mmol)を用いる以外は実施例10に準拠して実験操作、分析を行った。結果撹拌1時間の時点での転化率は66%であり、粘度は1.2mPasであった。(表1)撹拌48時間後の最終的な転化率は100%であった。この時点でゲル化が進行しなかったため、反応液を濃縮することで前記一般式(7)のR9'がC65であるアルコキシポリメチルヒドロシロキサン454mg(触媒の重量を除く)を得た。
実施例13
実施例7において、触媒(C652BMe38.8mg(0.108mmol)の代わりに(C652BPh46.0mg(0.108mmol)を用いる以外は実施例7に準拠して実験操作、分析を行った。結果撹拌1時間の時点での転化率は100%であり、粘度は1.5mPasであった。(表1)その後48時間撹拌後でもゲル化が進行しなかったため、反応液を濃縮することで前記一般式(7)のR9'がi−Prであるアルコキシポリメチルヒドロシロキサン334mg(触媒の重量を除く)を得た。
実施例14
実施例13において、イソプロパノール107mg(1.78mmol)の代わりにフェノール168mg(1.78mmol)を用いる以外は実施例13に準拠して実験操作、分析を行った。結果撹拌1時間の時点での転化率は100%であり、粘度は1.8mPasであった。(表1)その後48時間撹拌後でもゲル化が進行しなかったため、反応液を濃縮することで前記一般式(7)のR9'がC65であるアルコキシポリメチルヒドロシロキサン364mg(触媒の重量を除く)を得た。
実施例15
実施例13において、イソプロパノール107mg(1.78mmol)の代わりにフペンタフルオロフェノール328mg(1.78mmol)を用いる以外は実施例13に準拠して実験操作、分析を行った。結果撹拌1時間の時点での転化率は100%であり、粘度は1.5mPasであった。(表1)その後48時間撹拌後でもゲル化が進行しなかったため、反応液を濃縮することで前記一般式(7)のR9'がC65であるアルコキシポリメチルヒドロシロキサン457mg(触媒の重量を除く)を得た。
実施例16
実施例7において、触媒(C652BMe38.8mg(0.108mmol)の代わりに(C652B(2−Me−Ph)47.0mg(0.108mmol)を用いる以外は実施例7に準拠して実験操作、分析を行った。結果撹拌1時間の時点での転化率は100%であり、粘度は1.4mPasであった。(表1)その後48時間撹拌後でもゲル化が進行しなかったため、反応液を濃縮することで前記一般式(7)のR9'がi−Prであるアルコキシポリメチルヒドロシロキサン331mg(触媒の重量を除く)を得た。
実施例17
実施例16において、イソプロパノール107mg(1.78mmol)の代わりにフェノール168mg(1.78mmol)を用いる以外は実施例16に準拠して実験操作、分析を行った。結果撹拌1時間の時点での転化率は100%であり、粘度は1.7mPasであった。(表1)その後48時間撹拌後でもゲル化が進行しなかったため、反応液を濃縮することで前記一般式(7)のR9'がC65であるアルコキシポリメチルヒドロシロキサン365mg(触媒の重量を除く)を得た。
実施例18
実施例16において、イソプロパノール107mg(1.78mmol)の代わりにフペンタフルオロフェノール328mg(1.78mmol)を用いる以外は実施例10に準拠して実験操作、分析を行った。結果撹拌1時間の時点での転化率は100%であり、粘度は2.2mPasであった。(表1)その後48時間撹拌後でもゲル化が進行しなかったため、反応液を濃縮することで前記一般式(7)のR9'がC65であるアルコキシポリメチルヒドロシロキサン456mg(触媒の重量を除く)を得た。
実施例19
実施例7において、触媒(C652BMe38.8mg(0.108mmol)の代わりに(C652B(4−t−Bu−Ph)51.6mg(0.108mmol)を用いる以外は実施例7に準拠して実験操作、分析を行った。結果撹拌1時間の時点での転化率は100%であり、粘度は7.9mPasであった。(表1)その後48時間撹拌後でもゲル化が進行しなかったため、反応液を濃縮することで前記一般式(7)のR9'がi−Prであるアルコキシポリメチルヒドロシロキサン334mg(触媒の重量を除く)を得た。
実施例20
実施例19において、イソプロパノール107mg(1.78mmol)の代わりにフェノール168mg(1.78mmol)を用いる以外は実施例19に準拠して実験操作、分析を行った。結果撹拌1時間の時点での転化率は100%であり、粘度は1.8mPasであった。(表1)その後48時間撹拌後でもゲル化が進行しなかったため、反応液を濃縮することで前記一般式(7)のR9'がC65であるアルコキシポリメチルヒドロシロキサン359mg(触媒の重量を除く)を得た。
実施例21
実施例19において、イソプロパノール107mg(1.78mmol)の代わりにフペンタフルオロフェノール328mg(1.78mmol)を用いる以外は実施例19に準拠して実験操作、分析を行った。結果撹拌1時間の時点での転化率は100%であり、粘度は2.2mPasであった。(表1)その後48時間撹拌後でもゲル化が進行しなかったため、反応液を濃縮することで前記一般式(7)のR9'がC65であるアルコキシポリメチルヒドロシロキサン461mg(触媒の重量を除く)を得た。
実施例22
実施例7において、触媒(C652BMe38.8mg(0.108mmol)の代わりに(C652B(2、4、6−i−Bu−Ph)59.2mg(0.108mmol)を用いる以外は実施例7に準拠して実験操作、分析を行った。結果撹拌1時間の時点での転化率は100%であり、粘度は1.0mPasであった。(表1)その後48時間撹拌後でもゲル化が進行しなかったため、反応液を濃縮することで前記一般式(7)のR9'がi−Prであるアルコキシポリメチルヒドロシロキサン328mg(触媒の重量を除く)を得た。
実施例23
実施例22において、イソプロパノール107mg(1.78mmol)の代わりにフェノール168mg(1.78mmol)を用いる以外は実施例22に準拠して実験操作、分析を行った。結果撹拌1時間の時点での転化率は100%であり、粘度は1.4mPasであった。(表1)その後48時間撹拌後でもゲル化が進行しなかったため、反応液を濃縮することで前記一般式(7)のR9'がC65であるアルコキシポリメチルヒドロシロキサン354mg(触媒の重量を除く)を得た。
実施例24
実施例22において、イソプロパノール107mg(1.78mmol)の代わりにフペンタフルオロフェノール328mg(1.78mmol)を用いる以外は実施例22に準拠して実験操作、分析を行った。結果撹拌1時間の時点での転化率は86%であり、粘度は1.3mPasであった。(表1)撹拌48時間後の最終的な転化率は100%であった。その後48時間撹拌後でもゲル化が進行しなかったため、反応液を濃縮することで前記一般式(7)のR9'がC65であるアルコキシポリメチルヒドロシロキサン465mg(触媒の重量を除く)を得た。
比較例1
実施例7において、触媒(C652BMe38.8mg(0.108mmol)の代わりに(C653B55.3mg(0.108mmol)を用いること以外は実施例7に準拠して実験操作を行った。結果撹触媒を投入する際に反応液がゲル化してしまい以降の転化率、粘度測定、重量の確認が出来なかった。
比較例2
実施例7において、イソプロパノール107mg(1.78mmol)の代わりにフェノール168mg(1.78mmol)を用いること、さらに、触媒(C652BMe38.8mg(0.108mmol)の代わりに(C653B55.3mg(0.108mmol)を用いる以外は実施例7に準拠して実験操作、分析を行った。結果撹拌1時間の時点での転化率は93%であり、粘度は7.9mPasであった。(表1)反応液は撹拌12時間後にゲル化したため最終的なフェノールの転化率と重量は測定することが出来なかった。
比較例3
実施例7において、イソプロパノール107mg(1.78mmol)の代わりにペンタフルオロフェノール328mg(1.78mmol)を用いること、さらに、触媒(C652BMe38.8mg(0.108mmol)の代わりに(C653B55.3mg(0.108mmol)を用いる以外は実施例7に準拠して実験操作、分析を行った。結果撹拌1時間の時点での転化率は100%であり、粘度は1.1mPasであった。(表1)反応液は撹拌24時間後にゲル化したため最終的なペンタフルオロフェノールの転化率と重量は測定することが出来なかった。
比較例4
実施例7において、触媒(C652BMe38.8mg(0.108mmol)の代わりにRu3(CO)12/PPh3 錯体98.1mg(0.108mmol)を用い、反応温度を100℃とすること以外は実施例7に準拠して実験操作、分析を行った。結果撹拌1時間の時点での転化率は100%であり、粘度は6.4mPasであった。(表1)反応液は撹拌48時間後にゲル化したため最終的なイソプロパノールの転化率と重量は測定することが出来なかった。
比較例5
比較例4において、イソプロパノール107mg(1.78mmol)の代わりにフェノール168mg(1.78mmol)を用いる以外は比較例4に準拠して実験操作、分析を行った。結果撹拌1時間の時点での転化率は78%であり、粘度は4.2mPasであった。(表1)反応液は撹24時間後にゲル化したため最終的なフェノールの転化率と重量は測定することが出来なかった。
比較例6
比較例4において、イソプロパノール107mg(1.78mmol)の代わりにフペンタフルオロフェノール328mg(1.78mmol)を用いる以外は比較例4に準拠して実験操作、分析を行った。結果撹拌1時間の時点での転化率は100%であり、粘度は1.5mPasであった。(表1)反応液は撹拌24時間後にゲル化したため最終的なペンタフルオロフェノールの転化率と重量は測定することが出来なかった。
Figure 0006908453
Figure 0006908453
Figure 0006908453
比較例7〜9の反応式(式2)及び一般式(8)を以下に示す。比較例7〜9ではOH含有有機化合物であるアルコール量を原料ポリメチルヒドロシロキサンのSiH基に対して0.5当量とした。
Figure 0006908453
前記反応式(式2)のポリメチルヒドロシロキサン(Gelest社、商品コードHMS−991、分子量1400〜1800、CAS;[63148−57−2])のSiH基の一部を触媒存在下にてOH含有有機化合物であるアルコールと反応させた。前記一般式(7)におけるBのうち一部が水素原子及びOR9'であり、H/OR9'の値は1である。また、ポリメチルヒドロシロキサンの分子量が1400〜1800であるためlの値は21〜27である。
比較例7
比較例1において、イソプロパノール107mg(1.78mmol)の投入量を268mg(4.45mmol)へ増加したこと以外は比較例1に準拠して実験操作、分析を行った。結果撹拌1時間の時点での転化率は100%であり、粘度は1.0mPasであった。その反応液は撹拌24時間後ゲル化してしまい濃縮が出来ず最終的な重量は測定することができなかった。
比較例8
比較例2において、フェノール168mg(1.78mmol)の投入量を420mg(4.45mmol)へ増加したこと以外は比較例2に準拠して実験操作、分析をおこなった。結果撹拌1時間の時点での転化率は100%であり、粘度は2.1mPasであった。その反応液は撹拌24時間後ゲル化してしまい濃縮が出来ず最終的な重量は測定することができなかった。
比較例9
比較例3において、ペンタフルオロフェノール328mg(1.78mmol)の投入量を820mg(4.45mmol)へ増加したこと以外は比較例3に準拠して実験操作、分析を行った。結果撹拌1時間の時点での転化率は100%であり、粘度は3.6mPasであった。その反応液は撹拌48時間後ゲル化してしまし濃縮ができず最終的な重量は測定することが出来なかった。

Claims (9)

  1. SiH基を含有するシロキサンと
    一般式(3)で示されるOH基含有有機化合物とを
    一般式(6)で示されるホウ素化合物の存在下にて反応させてオルガノキシシロキサンを得ることを含む、オルガノキシシロキサンの製造方法。
    Figure 0006908453
    上記一般式(3)においてR9は、置換若しくは無置換C1〜C12アルキル基又は置換若しくは無置換C6〜C10アリール基である。
    Figure 0006908453
    上記一般式(6)において、R 10 及びR 11 が独立に1〜9個のF、Cl、Br、及び/又はI含有C 6 〜C 18 ハロ置換アリール基であり、R 12 が1〜3個のC 1 〜C 6 アルキル置換C 6 アリール基である
  2. 前記SiH基を含有するシロキサンが、下記一般式(1)又は(2)で表されるSiH基含有シロキサンであり、
    前記オルガノキシシロキサンが下記一般式(4)又は(5)で表されるオルガノシロキサンである、請求項1に記載の製造方法。
    Figure 0006908453
    上記一般式(1)及び(2)において、R1〜R4及びR6〜R8は、同一でも異なっていてもよく、それぞれ独立にC1〜C12アルキル基;C6〜C10アリール基;C3〜C9トリアルキルシロキシ基;ヒドロキシル基;又は水素原子であり、m及びxは独立に0又は1以上の整数であり、n及びyは独立に2以上の整数であり、xとyの和は3以上であり、上記一般式(1)におけるR5はC1〜C12アルキル基;C6〜C10アリール基;トリアルキルシリル基;又は水素原子である。
    Figure 0006908453
    上記一般式(4)及び(5)においてR1〜R4、R6〜R8、m、n、x、yは、上記一般式(1)及び(2)で定義したものと同じである。R5 はC1〜C12アルキル基;C6〜C10アリール基;トリアルキルシリル基;又は水素原子である。Aは水素原子、若しくはOR9であり、Aが表す水素原子及びOR9の個数は1以上n−1以下の整数であり、水素原子とOR9の個数の和はnである。A'は水素原子、若しくはOR9であり、A’が表す水素原子及びOR9の個数は1以上y−1以下の整数であり、水素原子とOR9の個数の和はyである。
  3. 前記一般式(3)における置換C1〜C12アルキル基は、1〜25個のF、Cl、Br及び/又はI含有ハロ置換C1〜C12アルキル基であり、置換C6〜C10アリール基は1〜13個のF、Cl、Br及び/又はI含有ハロ置換C6〜C10アリール基である請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 前記一般式(1)、(2)、(4)及び(5)に記載のR1〜 R8がメチル基又はエチル基であり、前記一般式(3)のR9がC1〜C12アルキル基;C6〜C10アリール基;又は1〜13個のF、Cl、Br及び/若しくはI含有ハロ置換C6〜C10アリール基である請求項2又は3に記載の製造方法。
  5. 前記一般式(4)及び(5)に記載のA及びA'が、水素原子とOR9基の両方を少なくとも1つずつ有しており、OR9基の個数に対する水素原子の個数の比(水素原子の個数/OR9基の個数)が1以上である置換シロキサンである請求項2〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
  6. 前記一般式(4)及び(5)に記載のA及びA'が、水素原子とOR9基の両方を少なくとも1つずつ有しており、OR9基の個数の値に対する水素原子の個数の比(水素原子の個数/OR9基の個数)が4以上である置換シロキサンである請求項2〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
  7. 前記一般式(1)及び(4)においてnが20以上の整数であり、前記一般式(2)及び(5)においてyが20以上の整数である請求項2〜6のいずれか1項に記載の製造方法。
  8. 前記一般式(6)で表されるホウ素化合物が下記化合物の少なくとも1種から選ばれる、請求項1〜のいずれか1項に記載の製造方法。
    Figure 0006908453
  9. SiH基を含有するシロキサンとOH基含有有機化合物とを反応させてオルガノキシシロキサンを得る方法に用いるための、下記で示される、いずれかのホウ素化合物。
    Figure 0006908453
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