JP6908414B2 - 管継手部材 - Google Patents

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Description

本発明は、管継手部材に関し、より詳細には管継手本体の周囲にカバーが配置されている管継手部材に関する。
管継手部材において、管継手本体の周囲にカバーを取り付けられたものがある。例えば、水素ステーションにおいてディスペンサから延びる水素供給用のホースに接続される水素注入ノズルとして使用される雌型管継手部材において、雌型管継手本体の略全体をカバー(ハウジング)で覆うようにしたものがある(特許文献1)。この雄型管継手部材のカバーは、作業者が把持しやすいようにするためのグリップ部を構成するとともに、雌型管継手本体の主要な構成部分を保護している。このカバーは、複数の部品により構成されていて、雌型管継手本体に対して動かないように固定されている。
特開2016−27280号公報
水素ステーションにおいては水素を通常70MPaという高圧状態で燃料電池車の水素タンクに充填する。そのため水素供給用のホースは高い耐圧性が求められることになり、必然的に剛性が高いものとなる。したがって、そのような高剛性のホースに接続された雌型管継手部材の向きはホースの向きに大きな影響を受ける。特にホースをその長手軸線の周りで回転させるためには大きな力が必要となるため、ホース先端に接続された雄型管継手部材の長手軸線の周りでの向きはホースの長手軸線の周りでの向きに実質的に拘束されることになる。そのため、水素注入ノズルである雌型管継手部材を燃料電池車の水素供給口である雄型管継手部材(レセプタクル)に対して着脱する際に、雄型管継手部材の向きが作業者にとって取り扱いにくい向きとなり、水素充填の作業性が悪くなる虞がある。また、カバーを把持して雌型管継手部材を雄型管継手部材の位置にまで移動させるときに雌型管継手部材がホースから受ける力によって回転すると、カバーにおける把持位置を変更しなければならず繁雑であるし、また把持位置を変更する際に雌型管継手部材を落下させてしまう虞もある。このような問題は水素供給ノズルに限らず、他の管継手部材においても同様に起こりうる。
本発明は、上述の従来技術の問題に鑑みて、管継手本体の周囲に配置されたカバーの向きが管継手本体の向きに拘束されないようにした管継手部材を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、
流体通路を有する管継手本体と、
該管継手本体の周囲に配置され、該管継手本体の長手軸線の周りで該管継手本体に対して回動可能に取り付けられた筒状カバーと、
を備える管継手部材を提供する。
当該管継手部材においては、管継手本体の周囲に配置された筒状カバーが、該管継手本体に対して回動するようになっているため、長手軸線の周りでの筒状カバーの向きは管継手本体の向きに実質的に拘束されない。したがって、例えば作業者が筒状カバーを把持して作業をする際に、筒状カバーの周方向での把持位置は、管継手部材の向きに依らず作業者の任意の位置とすることが可能となり、また管継手本体が長手軸線の周りで回動したときに筒状カバーにおける把持位置を変更する必要がないようにすることも可能となる。特に管継手本体にホースなどの配管部材等が接続されている場合には管継手本体は配管部材から受ける力によって長手軸線の周りでの向きが拘束されることがあるが、そのような場合においても筒状カバーの向きを管継手本体の向きに依らず任意の向きとすることが可能となる。
具体的には、該筒状カバーが、該管継手本体の周囲に該管継手本体の前端側から取り外し可能且つ回動可能に取り付けられた前部カバー部材と、該管継手本体の周囲に該管継手本体の後端側から取り外し可能且つ回動可能に取り付けられた後部カバー部材と、を有し、該前部カバー部材と該後部カバー部材とが、それぞれ該管継手本体に取り付けられたときに、回動方向で互いに係合して該管継手本体に対して一体として回動するようにすることができる。
また、
該管継手部材は、該管継手本体が雄型の管継手部材を該管継手本体の前端から該流体通路内に受け入れるようにされた雌型の管継手部材とされ、
該管継手本体は、
該流体通路内に受け入れた雄型の管継手部材を該管継手本体に固定連結するための施錠部材であって、雄型の管継手本体を固定連結する施錠位置と、該固定連結を解除する解錠位置との間で変位可能とされた施錠部材と、
該施錠部材を該施錠位置に保持する連結位置と、該施錠部材が該解錠位置となることを許容する着脱位置との間で該長手軸線の方向で変位可能とされた施錠操作部材と、
を備え、
該筒状カバーの該前部カバー部材と該後部カバー部材との間に開口が形成され、該施錠操作部材は、該開口を通して該筒状カバーの外側に突出する操作部を有するようにすることができる。
この場合にはさらに、該施錠操作部材は、施錠操作のために該施錠部材に係合する係合部材と、該係合部材に該長手軸線の周りで回動可能に取り付けられ該係合部材と共に前後方向に変位する筒状の操作部材とを有し、該操作部材が該操作部を有し該筒状カバーとともに該管継手本体に対して回動可能とされているようにすることができる。
操作部材が筒状カバーとともに回動するようになっているため、操作部材の操作性が管継手本体の向きに影響されなくすることが可能となる。
具体的には、
該管継手本体の外周面上で周方向に摺動可能とされた環状摺動部材をさらに備え、
該筒状カバーが該環状摺動部材を介して該管継手本体に回動可能に取り付けられているようにすることができる。
このときにはさらに、該筒状カバーが径方向に貫通する係止貫通孔を有し、該係止貫通孔を通して該環状摺動部材に固定ネジが螺合されており、該固定ネジの頭部が該係止貫通孔の内周面と係合することにより、該筒状カバーが該環状摺動部材に対して該長手軸線の方向及び周方向で固定されるようにすることができる。
このような構成により、筒状カバーの壁厚を薄くすると同時に固定ネジの頭が筒状カバーから突出しないようにすることが可能となる。また、筒状カバーは固定ネジによって強く締め付けられることがないため、例えば筒状カバーを樹脂などの比較的に剛性や耐摩耗性が低い材料で構成した際に、筒状カバーが固定ネジの締付力で破損したり、筒状カバーが磨耗又は変形することにより固定ネジが緩んだりすることを防止することが可能となる。
好ましくは、
該管継手本体の外周面と該筒状カバーの内周面との間に配置された第1転がり部材及び第2転がり部材をさらに備え、
該管継手本体の外周面に該第1転がり部材を部分的に受け入れて回転可能に保持する第1保持凹部が形成され、該筒状カバーの内周面に該第2転がり部材を部分的に受け入れて回転可能に保持する第2保持凹部が形成されており、
該筒状カバーが該管継手本体に対して回動したときに、該第1転がり部材と該第2転がり部材とが当接して、該筒状カバーの回動範囲を制限するようにすることができる。
筒状カバーの回動範囲が制限されることにより、例えば筒状カバー内にケーブルなどが延びている場合に、それが過度に捻れてしまうことを防止することが可能となる。
以下、本発明に係る管継手部材の実施形態を添付図面に基づき説明する。
本発明の一実施形態に係る雌型管継手部材の側面断面図である。 図1の雌型管継手部材の外観斜視図である。なお、通信用ケーブル及びコネクタ端子は省略されている。 ストップリングの斜視図である。 図1のIV―IV線における断面図である。ただし、流体通路内の部材は省略されている。 図1のIV―IV線における断面図であり、筒状カバーが雌型管継手本体に対して時計回りに回動した状態を示す図である。 図1のIV―IV線における断面図であり、筒状カバーが雌型管継手本体に対して反時計回りに回動した状態を示す図である。 筒状カバーの着脱操作を示す第1の図である。 筒状カバーの着脱操作を示す第2の図である。 筒状カバーの着脱操作を示す第3の図である。 筒状カバーの着脱操作を示す第4の図である。
本発明の一実施形態に係る管継手部材は、図1に示すように、雌型管継手本体(管継手本体)12と、この雌型管継手本体12の周囲に回転可能に取り付けられた筒状カバー30とからなる雌型管継手部材10である。当該雌型管継手部材10は、水素ステーションの水素供給用のホース(図示しない)に取り付けられる水素注入ノズルであり、燃料電池車の水素タンクに繋がるレセプタクルである雄型管継手部材(図示しない)に着脱可能に連結されて水素ステーションのホースと雄型管継手部材とを流体連通させることにより、水素ステーションから燃料電池車の水素タンクに高圧水素を充填するためのものである。当該雌型管継手部材10は、後述するように、筒状カバー30の前端に通信用端子が備えられており、対応する雄型管継手部材に連結されたときに該通信用端子が対応する雄型管継手部材に備えられた対応する通信用端子と対向した位置となり、通信端子間で情報の送受信を行うことができるようにされている。
雌型管継手本体12は、前述した特許文献1に開示されたものと略同様の構成を有するので詳細は省略するが、対応する雄型管継手部材を受け入れて連結する前端14と、ホースが取り付けられる後端16と、前端14から後端16にまで長手軸線Lの方向に延びる流体通路18を有する。雌型管継手本体12はさらに、流体通路18内に受け入れた雄型管継手部材を固定連結するための施錠部材20と、施錠部材20を操作するための施錠操作部材22とを備える。施錠部材20は、その前端20aにおいて径方向内側に突出した係止突部20bが雄型管継手部材の外周面に形成されている係合溝に係合して雄型管継手部材を固定連結する施錠位置と、係止突部20bが施錠位置から径方向外側に変位して図示の位置となり雄型管継手部材との固定連結を解除する解錠位置との間で変位可能となっている。また、施錠操作部材22は、施錠部材20を施錠位置に保持する連結位置と、連結位置から長手軸線Lの方向で後方(図で見て左方)に変位して図示の位置となり施錠部材20が解錠位置となることを許容する着脱位置との間で長手軸線Lの方向で前後方向(図で見て左右方向)に変位可能となっている。雌型管継手本体12は、このような施錠部材20と施錠操作部材22とにより、雄型管継手部材を着脱可能に連結するチャック構造を構成している。
筒状カバー30は、雌型管継手本体12の外周面12a上で周方向に摺動可能に取り付けられた環状摺動部材32を介して、雌型管継手本体12の周囲に回転可能に取り付けられている。また筒状カバー30は、それぞれ筒状の前部カバー部材34と後部カバー部材36とからなっている。図2に示すように、前部カバー部材34は、雌型管継手本体12の周囲を囲む前部円筒状部分38と、前部円筒状部分38から径方向外側に隆起して前後方向に延びる細長い前部隆起部分40とを有する。同様に後部カバー部材36は、雌型管継手本体12の周囲を囲む後部円筒状部分42と、後部円筒状部分42から径方向外側に隆起して前後方向に延びる細長い後部隆起部分44とを有する。前部隆起部分40は前部円筒状部分38の後端38aよりもさらに後方にまで延びている。前部カバー部材34と後部カバー部材36とがそれぞれ雌型管継手本体12に取り付けられた状態においては、前部隆起部分40の後端部分40aが後部隆起部分44の内側に挿入されて係合される。これにより、前部カバー部材34と後部カバー部材36とは回動方向で互いに係合して、雌型管継手本体12に対して一体として回動するようになる。また、前部円筒状部分38の後端38aと後部円筒状部分42の前端42aとの間には周方向に延びる開口46が形成される。当該雌型管継手部材10は、筒状カバー30の主として後部カバー部材36を把持して操作を行なうようになっている。
図1に示すように、前部カバー部材34は、前部カバー部材34の大部分を構成し後述する通信用端子72を外側から保持する前部カバー外側部材34−1と、前部カバー本体34−1の内側に固定され通信用端子72を内側から保持する前部カバー内側部材34−2とからなり、前部カバー内側部材34−2には径方向内側に突出した嵌合部48が設けられている。前部カバー部材34は、嵌合部48の内周面48aが雌型管継手本体12の前端部分の外周面12aと嵌合するようにして、雌型管継手本体12の周囲に前端14の側から取り付けられている。雌型管継手本体12の外周面12aには環状溝50が形成されており、この環状溝50に取り付けられたストップリング52によって前部カバー部材34は雌型管継手本体12に対して前方から保持されている。ストップリング52は、図3に示すように、互いに平行に円弧状に曲げられた前部弧状部52a及び後部弧状部52b、並びにそれらを連結する連結部52cにより構成されている。ストップリング52は雌型管継手本体12の環状溝50に取り付けられたときに、環状溝50の前方側の側面50aと前部カバー部材34の嵌合部48の前方側の側面48bとの間で長手軸線Lの方向で圧縮された状態となり、嵌合部48を後方に押圧するようになっている。ストップリング52によって後方に押圧された前部カバー部材34は、その嵌合部48の後方側の側面48cが雌型管継手本体12の外周面12aにおける段部54に係止されることにより、それよりも後方への変位が阻止される。すなわち前部カバー部材34は、その嵌合部48が段部54とストップリング52とによって挟まれることによって雌型管継手本体12に対して長手軸線Lの方向で固定されている。
後部カバー部材36は、雌型管継手本体12の周囲に後端16の側から嵌合されて取り付けられている。具体的には、後部カバー部材36は環状摺動部材32に嵌合されていて、径方向に貫通するように形成された係止貫通孔56を通して環状摺動部材32に螺合された固定ネジ58の頭部58aが係止貫通孔56の内周面56aと係合することにより、環状摺動部材32に対しては前後方向及び周方向で固定された状態となっている。なお、環状摺動部材32を介して雌型管継手本体12に固定されている後部カバー部材36は、雌型管継手本体12に対しては前後方向では固定されるが周方向では回動可能となっている。ネジによって部材を固定するときには、通常は、ネジが螺合される部材とネジの頭部との間に固定する部材を挟んで締め付けるようにするが、当該雌型管継手部材10においては、上述のように固定ネジ58の頭部58aを係止貫通孔56の内周面56aに係合させることにより後部カバー部材36を環状摺動部材32に対して固定している。このような固定方法とすることにより、後部カバー部材36は強い力で締め付けられないため、後部カバー部材36を樹脂などの比較的に剛性や耐摩耗性が低い材料で構成した際に、後部カバー部材36が固定ネジ58の締付力で破損したり、後部カバー部材36が磨耗又は変形することにより固定ネジ58が緩んだりすることを防止できる。また後部カバー部材36の壁厚を薄くしても固定ネジ58が外側には突出しないようにすることもできる。
施錠操作部材22は、施錠部材20に係合する前端部60aを有する係合部材60と、係合部材60に長手軸線Lの周りで回動可能に取り付けられ、筒状カバー30の外側にまで延びる操作部材62とからなる。係合部材60は前部カバー部材34の前部円筒状部分38の内側を長手軸線Lの方向で前端部60aから後方に延びる筒状の部材であり、スプリング63によって前方に向かって付勢されている。操作部材62は、係合部材60の外周面60b上を周方向に摺動するように取り付けられた筒状取付部62aと、筒状取付部62aから前部カバー部材34と後部カバー部材36との間の開口46を通って外側に延び、後部カバー部材36の周囲に位置する操作部62bとを有している。操作部62bは、図2に示すように、後部円筒状部分42の外周面42bに沿って周方向に延び、後部隆起部分44に対応する位置には切欠きが形成されたC字状の形状を有している。係合部材60と操作部材62とは長手軸線Lの方向では固定されているため、操作部材62の操作部62bを長手軸線Lの方向に操作することにより係合部材60は操作部材62とともに長手軸線Lの方向は変位する。したがって、筒状カバー30の外側に位置する操作部62bを長手軸線Lの方向で操作することにより、筒状カバー30の内側に位置する施錠部材20を施錠位置と解錠位置との間で操作できるようになっている。一方で操作部材62は、係合部材60に対して回動可能となっており、筒状カバー30が雌型管継手本体12に対して長手軸線Lの周りで回動したときには後部隆起部分44が周方向で係合して、筒状カバー30とともに回動するようになっている。係合部材60はスプリング63によって付勢されており、スプリング63や施錠部材20との接触部分において比較的に大きな摩擦抵抗を受けるため、係合部材60を回動させるには比較的に大きな力が必要となり、またそのようなおおきな摩擦抵抗が生じている状態で無理に回動させると部材間の磨耗も生じることとなるが、上述のように操作部材62が独立して回動するようにすることにより円滑な回動を実現すると共に、部材間の磨耗も防止することが可能となる。なおこのような効果を奏することはできなくなるが構造を簡略化するために、施錠操作部材22の係合部材60と操作部材62とを一体の部材として形成してもよい。すなわち施錠操作部材22を、施錠部材20に係合する前端部60aから前部カバー部材34の前部円筒状部分38の内側を後方に延びる筒状部と、この筒状部から前部カバー部材34と後部カバー部材36との間の開口46を通って後部円筒状部分42の外側にまで延びる操作部62bとを有する単一部材とすることもできる。
当該雌型管継手部材10は、筒状カバー30を雌型管継手本体12に対して回動可能に取り付けるためのスイベル機構を備えている。該スイベル機構は、図4に示すように、横断面円形の外周面12bを有する雌型管継手本体(内側部材)12と、雌型管継手本体12の周囲に配置され、横断面円形の内周面32aを有する環状摺動部材(外側部材)32と、雌型管継手本体12の外周面12bと環状摺動部材32の内周面32aとの間に配置された第1転がり部材64及び第2転がり部材66と、により構成される。雌型管継手本体12の外周面12bには径方向で対向する位置に2つの第1保持凹部68が形成され、同様に環状摺動部材32の内周面32aには径方向で対向する位置に2つの第2保持凹部70が形成されている。第1転がり部材64は、第1保持凹部68に部分的に受け入れられてその中で回転可能に保持されている。同様に第2転がり部材66は、第2保持凹部70に部分的に受け入れられてその中で回転可能に保持されている。第1転がり部材64及び第2転がり部材66は、ともに球状の部材であり、長手軸線Lの方向で互いに対して整合した位置に配置されている。なお、第1転がり部材64と第2転がり部材66は、例えば円柱や樽型などの横断面が円形である他の形状としてもよい。
筒状カバー30が雌型管継手本体12に対して回動すると、第1転がり部材64は第1保持凹部68内に保持されてその位置が維持される一方で、第2転がり部材66は筒状カバー30とともに長手軸線Lの周りで周方向に変位される。このとき、第1転がり部材66及び第2転がり部材68は、雌型管継手本体12の外周面12bと環状摺動部材32の内周面32aとから受ける摩擦力に応じて第1保持凹部68及び第2保持凹部70の中でそれぞれ回転して、雌型管継手本体12に対する環状摺動部材32の回動を円滑にする。筒状カバー30が雌型管継手本体12に対して図4で見て時計回りに回動されていくと、図5に示すように第2転がり部材66が第1転がり部材64に対して時計回りの向きで当接する。したがって、筒状カバー30は図5の位置からさらに時計回りに回動することが制限される。同様に筒状カバー30が雌型管継手本体12に対して図4で見て反時計回りに回動されていくと、図6に示すように第2転がり部材66が第1転がり部材64に対して反時計回りの向きで当接する。したがって、筒状カバー30は図6の位置からさらに反時計回りに回動することが制限される。すなわち当該スイベル機構においては、第1転がり部材64と第2転がり部材66とが回動方向で当接することにより、外側部材である環状摺動部材32とそれに固定された筒状カバー30の回動範囲を制限するようになっている。当該スイベル機構においては、上述のように、内側部材である雌型管継手本体12と外側部材である環状摺動部材32のとの間の回動を円滑にする第1転がり部材66及び第2転がり部材68が周方向で当接することにより環状摺動部材32及びそれに固定された筒状カバー30の回動範囲を制限するようになっており、回動範囲を制限するためだけの構造を別途設ける必要がないため、従来のものに比べて構造を簡略できる。なお、当該実施形態においては、第1転がり部材64及び第2転がり部材66、並びに第1保持凹部68及び第2保持凹部70をそれぞれ2つずつ配置し、それにより筒状カバー30の回動範囲を180°弱としているが、例えば3つずつ等間隔に配置して回動範囲を120°弱としたり、1つだけ配置して360°弱としたりするなど、所望の回動範囲に合わせて適宜配置を変更することもできる。
前部カバー部材34は、その前端部分34aに設けられた通信用端子72、通信用端子72から後方に延びる通信用ケーブル74、及び通信用ケーブル74の後端に接続されたコネクタ端子76からなる通信用材78を有している。コネクタ端子76には、水素ステーションのディスペンサの制御装置に繋がる通信用ケーブルに取り付けられた対応するコネクタ端子(図示しない)が接続される。通信用ケーブル74は、雌型管継手本体12の外側を、前部カバー部材34の前部隆起部分40に設けられたケーブル用孔80内を通って通信用端子72から後方に延び、さらに後部隆起部分44において径方向内向きに開口するように設けられたケーブル用溝82内を通って後部カバー部材36の内側を延び、後部カバー部材36の後端36aよりもさらに後方にまで至る。当該雌型管継手部材10が対応する雄型管継手部材に連結されたときに、通信用端子72は雄型管継手部材に同様に配置されている対応する通信用端子と対向した位置となり、その対応する通信用端子との間で赤外線による信号の送受信を行なうようになっている。なお、通信手段は赤外線に限られず、他の周波数帯の電磁波を利用した無線通信手段とすることもできる。
通信用ケーブル74の後方部分74aは、雌型管継手本体12の後端16に接続されているホースの周囲に巻かれているスパイラルチューブによって、ホースの外周面上に保持されている。従って筒状カバー30が雌型管継手本体12に対して回動すると、通信用ケーブル74は前部カバー部材34のケーブル用孔80に保持された前方部分74bとホースの外周面上に保持された後方部分74aとの間でねじれが生じることになる。筒状カバー30の回動範囲が制限されていない場合には、筒状カバー30が大きく回動して通信用ケーブル74に大きな負荷がかかり通信用ケーブル74が断線したり、通信用端子72やコネクタ端子76から外れたりしてしまう虞がある。しかしながら当該雌型管継手部材10においては、上述のスイベル機構によって筒状カバー30の回動範囲が制限されているため、通信用ケーブル74に大きな負荷を与えるほど筒状カバー30が回動することがないようにして筒状カバー30の回動に伴って通信用ケーブル74の断線等が生じることを防止することが可能となっている。
筒状カバー30は、上述のように、雌型管継手本体12に対して取り外し可能に取り付けられており、特に前部カバー部材34は以下に述べるように通信用材78とともに容易に雌型管継手本体12から取り外すことができるようになっている。
前部カバー部材34を取り外す際には、まず、後部カバー部材36を環状摺動部材32に固定している固定ネジ58を取り外す(図7)。なお、図においては、固定ネジ58は1つだけ示されているが、図示の固定ネジ58から周方向両側に90°の位置にもそれぞれ同様な固定ネジ58が配置されている。次に、後部カバー部材36を雌型管継手本体12の後端16に取り付けられたホース(図示しない)及び前部カバー部材34から後方に延びる通信用ケーブル74を前後方向でその内側に通した状態で雌型管継手本体12から後方に変位させる(図8)。このとき後部カバー部材36の内周面36bとホースとの間にはコネクタ端子76を通すのに十分な隙間が形成され、後部カバー部材36はその内側にコネクタ端子76を通しながら該コネクタ端子76よりもさらに後方の位置にまで変位させることができるようになっている。次に雌型管継手本体12の環状溝50に取り付けられているストップリング52を外して(図9)、前部カバー部材34を前方に変位させる(図10)。これにより、前部カバー部材34とともに通信用材78も雌型管継手本体12から取り外される。例えば通信用端子72が破損したり通信用ケーブル74が断線したりするなどして通信用材78が故障した際には、このようにして通信用材78を前部カバー部材34とともに取り外し、新しい通信用材78を有する前部カバー部材34を上述とは逆の手順により雌型管継手本体12に取り付けることにより、通信用材78の交換を行なうことができる。なお、上記交換作業において後部カバー部材36は、コネクタ端子76の後方にまで変位させる必要は必ずしも無く、例えば後部カバー部材36の前端36cが雌型管継手本体12の後端16のあたりとなる位置にまで後部カバー部材36を変位させてコネクタ端子76はまだ後部カバー部材36の後方にある状態としておき、前部カバー部材34を取り外す際に通信用ケーブル74とコネクタ端子76とをホースに沿って後部カバー部材36内を前方に向かって通すように引っ張るようにしてもよい。このように当該雌型管継手部材10においては、雌型管継手本体12を分解することなく、容易に通信用材78の交換を行なうことが可能となっている。
本発明の一実施形態について説明をしたが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変更が可能である。例えば、本発明に係る管継手部材は、水素供給ノズルではなく他の気体や液体を流すための他の用途で使用される管継手部材としてもよいし、雌型ではなく雄型の管継手部材としてもよい。
雌型管継手部材10;雌型管継手本体12;外周面12a;外周面12b;前端14;後端16;流体通路18;施錠部材20;前端20a;係止突部20b;施錠操作部材22;筒状カバー30;環状摺動部材32;内周面32a;前部カバー部材34;前部カバー外側部材34−1;前部カバー内側部材34−2;前端部分34a;後部カバー部材36;後端36a;内周面36b;前端36c;前部円筒状部分38;後端38a;前部隆起部分40;後端部分40a;後部円筒状部分42;前端42a;外周面42b;後部隆起部分44;開口46;嵌合部48;内周面48a;前方側の側面48b;後方側の側面48c;環状溝50;前方側の側面50a;ストップリング52;前部弧状部52a;後部弧状部52b;連結部52c;段部54;係止貫通孔56;内周面56a;固定ネジ58;頭部58a;係合部材60;前端部60a;外周面60b;操作部材62;筒状取付部62a;操作部62b;スプリング63;第1転がり部材64;第2転がり部材66;第1保持凹部68;第2保持凹部70;通信用端子72;通信用ケーブル74;後方部分74a;前方部分74b;コネクタ端子76;通信用材78;ケーブル用孔80;ケーブル用溝82;
長手軸線L;

Claims (6)

  1. 流体通路を有する管継手本体と、
    該管継手本体の周囲に配置され、該管継手本体の長手軸線の周りで該管継手本体に対して回動可能に取り付けられた筒状カバーと、
    を備え
    該筒状カバーが、該管継手本体の周囲に該管継手本体の前端側から取り外し可能且つ回動可能に取り付けられた前部カバー部材と、該管継手本体の周囲に該管継手本体の後端側から取り外し可能且つ回動可能に取り付けられた後部カバー部材と、を有し、該前部カバー部材と該後部カバー部材とが、それぞれ該管継手本体に取り付けられたときに、回動方向で互いに係合して該管継手本体に対して一体として回動するようにされた、管継手部材。
  2. 該管継手部材は、該管継手本体が対応する雄型の管継手部材を該管継手本体の前端から該流体通路内に受け入れて連結するようにされた雌型の管継手部材とされ、
    該管継手本体は、
    該流体通路内に受け入れた雄型の管継手部材を該管継手本体に固定連結するための施錠部材であって、雄型の管継手本体を固定連結する施錠位置と、該固定連結を解除する解錠位置との間で変位可能とされた施錠部材と、
    該施錠部材を該施錠位置に保持する連結位置と、該施錠部材が該解錠位置となることを許容する着脱位置との間で該長手軸線の方向で変位可能とされた施錠操作部材と、
    を備え、
    該筒状カバーの該前部カバー部材と該後部カバー部材との間に開口が形成され、該施錠操作部材は、該開口を通して該筒状カバーの外側にまで延在した操作部を有する、請求項に記載の管継手部材。
  3. 該施錠操作部材は、該施錠部材に係合する筒状の係合部材と、該係合部材に該長手軸線の周りで回動可能とされ且つ該係合部材と共に該長手軸線方向に変位するように取り付けられた筒状の操作部材とを有し、該操作部材に該操作部が設けられており、該操作部材は該筒状カバーとともに該管継手本体に対して回動可能とされている、請求項に記載の管継手部材。
  4. 該管継手本体の外周面上で周方向に摺動可能とされた環状摺動部材をさらに備え、
    該筒状カバーが該環状摺動部材を介して該管継手本体に回動可能に取り付けられている、請求項1乃至の何れか一項に記載の管継手部材。
  5. 該筒状カバーが径方向に貫通する係止貫通孔を有し、該係止貫通孔を通して該環状摺動部材に固定ネジが螺合されており、該固定ネジの頭部が該係止貫通孔の内周面と係合することにより、該筒状カバーが該環状摺動部材に対して該長手軸線方向及び周方向で固定されるようにされた、請求項に記載の管継手部材。
  6. 流体通路を有する管継手本体と、
    該管継手本体の周囲に配置され、該管継手本体の長手軸線の周りで該管継手本体に対して回動可能に取り付けられた筒状カバーと、
    該管継手本体の外周面上で周方向に摺動可能とされた環状摺動部材と、
    を備え、
    該筒状カバーが該環状摺動部材を介して該管継手本体に回動可能に取り付けられ、
    該筒状カバーが径方向に貫通する係止貫通孔を有し、該係止貫通孔を通して該環状摺動部材に固定ネジが螺合されており、該固定ネジの頭部が該係止貫通孔の内周面と係合することにより、該筒状カバーが該環状摺動部材に対して該長手軸線方向及び周方向で固定されるようにされた、管継手部材。
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