JP6907846B2 - キャッピング模擬装置 - Google Patents
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Description
特許文献2には、耐久性を有する経編ネット地の土嚢袋に中詰め材を充填して、それを川縁や海縁等に敷設する技術が開示されている。
図1は、キャッピング模擬装置10の斜視図である。図2は、キャッピング模擬装置10の垂直断面図である。
このキャッピング模擬装置10は、水底31に設置されるキャッピングを模擬したものである。
石炭灰造粒物は、石炭灰と、この石炭灰を結合したセメント水和物とを少なくとも含有する多孔質な粒状又は団塊状の混合物からなる。石炭灰造粒物は、少なくとも粉体の石炭灰と粉体のセメントとの混合物に加水して、その加水した混合物を造粒機によって造粒し、その造粒物を硬化・養生して得られるものである。石炭灰はセメントよりも配合比が高い。石炭灰造粒物としては、例えば、中国電力株式会社或いは中国高圧コンクリート工業株式会社によって開発されて製造されたHiビーズ(登録商標)がある。
石炭灰造粒物は水中の硫化水素の除去・低減する機能を有する。つまり、石炭灰造粒物を水中に設置した場合、水中の硫化物イオンが石炭灰造粒物に吸着される。また、水中の硫化水素が石炭灰造粒物によって酸化されて、硫黄単体が生成される。
第2のフィルター16が例えば樹脂メッシュからなる。ポリエステル繊維をポリ塩化ビニルによってコーティングしてなる樹脂メッシュを第2のフィルター16に利用できる。
粒状物18の粒径は揃っていてもよいし、分布していてもよい。
粒状物18の粒径はフィルター15,16の目合や目開きよりも大きい。粒状物18の平均粒径(粒径分布の平均値)は通孔14の直径よりも大きい。
チューブ11の側面をドリル等によって穿孔し、チューブ11の側面に複数の通孔14を形成する。次に、チューブ11の内側において通孔14に第1のフィルター15を覆い被せて、第1のフィルター15をチューブ11の内周面に張り付ける。次に、チューブ11の内側において第2のフィルター16を第1のフィルターに重ねて、第2のフィルター16をチューブ11の内周面に張り付ける。次に、チューブ11の下端の開口13に下部カバー17を覆い被せて、バンド19によって下部カバー17をチューブ11に固定する。次に、チューブ11の上端の開口12からチューブ11内へ粒状物18を詰め込む。
図3に示すように、複数体のキャッピング模擬装置10を水底31に設置する。
具体的には、まず、チューブ11の下端を水底に向けて、チューブ11を水底に立設する。次に、チューブ11の近辺の水底に支持ポール20を圧入して、支持ポール20を立てる。次に、ロープ21をチューブ11及び支持ポール20に巻き、ロープ21によってチューブ11と支持ポール20を結束する。
なお、粒状物18の充填高さがキャッピング模擬装置10ごとに異なっていてもよい。
水位がチューブ11の上端よりも高い場合、水の流れ等によって泥等がチューブ11の上端の開口12からチューブ11内に入り込む。チューブ11内に入った泥等は粒状物18上に堆積したり、粒状物18の隙間に入り込んだりする。なお、チューブ11の外側の水中の泥はフィルター15,16によって捕捉されるので、通孔14を通じてチューブ11内に入り込みにくい。
以上の実施の形態によれば、次のような有利な効果が得られる。
また、水位が上昇する際にチューブ11の外の水がチューブ11内に流入しても、泥等はフィルター15,16に捕捉されて流入しない。一方、仮にチューブ11の代わりに別の粒状物が粒状物18の周囲に堆積された場合、水位の上昇時に周囲の別の粒状物の隙間の泥等は粒状物18の隙間に流れ込みにくい。前者と後者は同等とみなせる。
つまり、水位の変化に伴う粒状物18の隙間の泥等の挙動は、水底に堆積した粒状物の隙間の泥等の挙動と同等とみなせる。このような同等性は、粒状物18が詰め込まれたチューブ11の通孔14にフィルター15,16が覆い被さっていることによって実現される。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。以上の実施形態からの変更点について以下に説明する。以下に述べる変更点は可能な限り組み合わせて適用してもよい。
11…チューブ
14…通孔
15…第1のフィルター
16…第2のフィルター
18…粒状物
31…水底
Claims (4)
- 水底を覆うキャッピングを模擬するキャッピング模擬装置であって、
前記水底に立てられた状態に設けられるチューブと、
前記チューブに詰め込まれた粒状物と、
前記チューブに張り付けられるフィルターと、
を備え、
前記チューブの上端が開口し、前記チューブに通孔が形成され、前記フィルターが前記通孔に覆い被さる
キャッピング模擬装置。 - 前記フィルターの内側に重ねられ、前記通孔に覆い被さる第2のフィルター
を更に備え、
前記第2のフィルターが前記フィルターよりも目が粗い
請求項1に記載のキャッピング模擬装置。 - 前記粒状物は砂、砂利、礫、石又は石炭灰造粒物の中から選択された一種以上のものからなる
請求項1又は2に記載のキャッピング模擬装置。 - 前記チューブが透明材からなる
請求項1から3の何れか一項に記載のキャッピング模擬装置。
Priority Applications (1)
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JP2017175771A JP6907846B2 (ja) | 2017-09-13 | 2017-09-13 | キャッピング模擬装置 |
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JP2017175771A JP6907846B2 (ja) | 2017-09-13 | 2017-09-13 | キャッピング模擬装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019052439A JP2019052439A (ja) | 2019-04-04 |
JP6907846B2 true JP6907846B2 (ja) | 2021-07-21 |
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ID=66013581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017175771A Active JP6907846B2 (ja) | 2017-09-13 | 2017-09-13 | キャッピング模擬装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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