以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る処方せん表示システムの構成の一例を示す図である。
本発明に係る処方せん表示システム1は、携帯端末10と、サーバ装置11と、端末装置12とを備える。携帯端末10とサーバ装置11、および、サーバ装置11と端末装置12はそれぞれデータ通信を行う。
図2は、本発明の実施の形態に係る処方せん表示システムに含まれる携帯端末10の構成の一例を示す図である。携帯端末10は、医療機関にて発行された処方せんの画像を撮像してサーバ装置11に送信する装置である。携帯端末10は、例えば、患者が所有する携帯電話、スマートフォン、タブレットなどの装置である。
携帯端末10は、入力部101と、通信部102と、表示部103と、記憶部104と、撮像部105と、制御部106と、を含む。
入力部101は、携帯端末10への操作を受け付ける入力装置である。入力部101は、例えば、タッチパネルにより構成される。また、入力部101は、押しボタンや回転型のセレクタを含んでいてもよい。
入力部101は、例えば、専用アプリケーションの起動操作、処方せんの撮像操作、薬局の選択操作、情報の送信操作などを受け付ける。
通信部102は、サーバ装置11との通信を行う通信装置である。通信部102は、アンテナ、送信回路、受信回路などを含む。通信部102は、所定のネットワークを介してサーバ装置11と通信する。
表示部103は、種々の情報を表示する表示装置である。表示部103は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示装置である。また、表示部103がタッチパネルで構成される場合、表示部103は、入力部101の機能を兼ね備える。
記憶部104は、所定の情報を記憶する記憶装置である。記憶部104は、例えば、ハードディスク装置、メモリなどの記憶装置である。
記憶部104に記憶される情報には、患者識別情報104a、専用アプリケーション104b、薬局リスト104cが含まれる。
患者識別情報104aは、患者を識別可能なコード情報であり、例えば、10桁の数字で構成される。
専用アプリケーション104bは、携帯端末10にインストールされるアプリケーションプログラムである。処方せんの撮像、撮像画像に含まれる2次元コード情報の認識、2次元コード情報の文字情報への変換、撮像画像や文字情報の送信といった処理は専用アプリケーション104bによって実現される。なお、これらの一部の処理は携帯端末10にインストールされている汎用のアプリケーションを利用して行ってもよい。
薬局リスト104cは、患者が選択可能な薬局のリスト情報である。薬局リスト104cは、それぞれの薬局に割り振られた薬局識別情報を含む(図3参照。)。患者が撮像した処方せんの画像などの情報は、選択された薬局に対応する薬局識別情報とともにサーバ装置11に送られる。
撮像部105は、医療機関で発行された処方せんなどを撮像する撮像装置である。撮像部105は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)カメラやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラなどの撮像装置である。
制御部106は、携帯端末10の制御を行うプロセッサなどの制御装置である。制御部106は、記憶部104に記憶された専用アプリケーション104bに基づいて各部の制御を行う。
制御部106は、撮像部105で撮像する画像の撮像モードを設定する。撮像モードとは、撮像部106が撮像する画像の解像度を設定するものである。例えば、制御部106は、解像度の高い画像を撮像する高解像度モードと、解像度の低い画像を撮像する低解像度モードを切り替える。なお、撮像モードは、低解像度モードと高解像度モードの2段階だけではなく、さらに多くの撮像モードを設けてもよい。
制御部106は、低解像度モードで処方せんを撮像した場合、処方せんに付された2次元コード情報の読込処理は行わない。一方、制御部106は、高解像度モードで処方せんを撮像した場合、処方せんに付された2次元コード情報の読み込み処理を行う。
処方せんの画像の2次元コード情報が読み込まれた場合、制御部106は、読み込まれた2次元コード情報を文字情報に変換する。制御部106は、撮像した処方せんの画像情報、2次元コード情報から変換した文字情報、患者情報、および、選択された薬局の薬局識別情報などの情報を通信部102からサーバ装置11に出力する。
処方せんの画像の2次元コード情報が読み込まれなかった場合、制御部106は、撮像した処方せんの画像情報、患者情報、および、選択された薬局の薬局識別情報などの情報を通信部102からサーバ装置11に送信する。ただし、この場合、処方せんの画像の2次元コード情報が読み込まれた場合に送信されるような文字情報は送信されない。
ここで、処方せんの画像の2次元コード情報が読み込まれなかった場合とは、処方せんに2次元コード情報が付されていない場合、または、処方せんに2次元コード情報が付されているものの、処方せんの画像から2次元コード情報を認識し得なかった場合である。
次に、サーバ装置11について説明する。図4は、本発明の実施の形態に係る処方せん表示システム1に含まれるサーバ装置11の構成の一例を示す図である。
サーバ装置11は、通信部111と、記憶部112と、制御部113と、を含む。通信部111は、送信回路、受信回路などを含む。通信部111は、所定のネットワークを介して携帯端末10および端末装置12と通信する。
記憶部112は、所定の情報を記憶する記憶装置である。記憶部112は、例えば、ハードディスク装置、メモリなどの記憶装置である。
記憶部112は、薬局設定情報112aを記憶する。図5は、薬局設定情報112aとして記憶部112が記憶する情報を示す。記憶部112は、薬局設定情報112aとして、端末装置12を識別する薬局識別情報ごとに、認証パスワードを記憶している。
認証パスワードは、端末装置12から接続要求があった際に、端末装置12を認証するためのパスワードである。
制御部113は、サーバ装置11の制御を行うプロセッサなどの制御装置である。制御部113は、通信部111の制御、携帯端末10から受信した文字情報のコード化などの処理を実行する。
また、制御部113は、端末装置12の認証を行う。端末装置12が処方せん表示システム1に接続される際、サーバ装置11は、端末装置12からログイン要求とともに認証パスワードを受信する。
制御部113は、端末装置12から受信した認証パスワードと記憶部112に記憶した認証パスワードとの照合を行い、両者が一致していた場合、サーバ装置11に対する端末装置12の接続を許可する。一方、端末装置12から受信した認証パスワードと記憶部112に記憶した認証パスワードが一致しない場合、サーバ装置11に対する端末装置12からの接続を許可しない。
なお、サーバ装置11における端末装置12の認証方法はこのような方法に限らない。例えば、指紋認証などの生体認証技術を利用してもよい。
また、制御部113は、携帯端末10から受信した文字情報を2次元コード情報(画像情報)に変換する。このとき、制御部113は、携帯端末10から受信した文字情報が処方せんに付された2次元コード情報から変換されたものであるか否かの判定を行う。具体的には、制御部113は、処方せんに付された2次元コード情報に含まれるべき文字情報として予め登録された文字情報と、携帯端末10から受信した文字情報とを比較して、上記判定を行う。
なお、制御部113は、携帯端末10から受信した文字情報から、擬似処方せん情報を作成し、端末装置12に送信してもよい。擬似処方せんとは、処方せんに付された2次元コード情報から変換した文字情報に基づいて作成した擬似的な処方せんである。
例えば、携帯端末10で撮像された処方せんの画像には、処方せんが撮像される環境や携帯端末10自体の性能などにより、白とびや黒つぶれなどの画像の乱れが発生する場合がある。
このように撮像された画像の文字が薬局の担当者にとって読み取りにくい場合、調剤準備に支障が出る可能性がある。そこで、端末装置12の画面にサーバ装置11から送られてきた擬似処方せんを表示させることにより、画像の乱れの影響を受けずに、処方せんの内容を文字として認識させることができる。
制御部113は、携帯端末10から受信した文字情報が処方せんに付された2次元コード情報ではないと判定した場合、通信部111を介して携帯端末10にその旨を表示させる制御情報を送信してもよい。
通信部111が、携帯端末10から処方せんの画像情報、処方せんの内容を示す文字情報、患者情報、および、薬局識別情報を含む情報を受信し、制御部113が、受信した文字情報が処方せんに付された2次元コード情報であると判定すると、制御部113は、それらの情報を記憶部112に記憶させる。
また、制御部113は、端末装置12から表示更新情報を受信した場合、表示更新情報を送信した端末装置12を特定し、特定した端末装置12に処方せんなどの情報を送信する。ここで、表示更新情報とは、端末装置12の画面に表示させる情報の更新要求である。
次に、端末装置12について説明する。図6は、本発明の実施の形態に係る処方せん表示システム1に含まれる端末装置12の構成の一例を示す図である。端末装置12は、入力部121と、通信部122と、表示部123と、記憶部124と、制御部125とを有する。
入力部121は、携帯端末10への操作を受け付ける入力装置である。入力部121は、例えば、タッチパネル、キーボード、または、マウスなどの入力装置である。入力部121は、例えば、サーバ装置11へのログインを要求する操作や、所定の患者の処方せんを表示するための操作を受け付ける。
通信部122は、サーバ装置11との通信を行う通信装置である。通信部122は、送信回路、受信回路などを含む。通信部122は、所定のネットワークを介してサーバ装置11と通信する。
表示部123は、種々の情報を表示する表示装置である。表示部123は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示装置である。また、表示装置がタッチパネルで構成される場合、表示部123は、入力部121の機能を兼ね備える。
記憶部124は、所定の情報を記憶する記憶装置である。記憶部124は、例えば、ハードディスク装置、メモリなどの記憶装置である。
記憶部124に記憶される情報には、処方せん情報124aが含まれる。処方せん情報124aは、サーバ装置11から受信した処方せんの情報である。この情報を基にして、後述する各種表示がなされる。
制御部125は、端末装置12の各部の制御を行うプロセッサなどの制御装置である。制御部125は、サーバ装置11から受信した情報に基づいて、処方せんの画像および2次元コード情報の表示制御などを行う。
制御部125は、サーバ装置11から処方せんの画像情報、患者情報などを受信すると、表示部123に処方せんの画像、患者氏名などを表示させる。また、制御部125は、サーバ装置11から2次元コード情報を受信したときは、画面に2次元コード情報を表示させる。
次に、本発明の実施の形態に係る処方せん表示システム1が行う処理について、図7を参照して説明する。まず、携帯端末10の入力部101が、患者から専用アプリケーション104bの起動要求を受け付けると、制御部106は、専用アプリケーション104bを起動する(ステップS11)。
専用アプリケーション104bが起動された後、患者の入力部101を介した撮像操作に応じて、撮像部105は、医療機関にて発行された処方せんを撮像する処方せん撮像処理を実行する(ステップS12)。
ここで、まず、処方せんの撮像方法について、図8を参照して説明する。図8は、撮像される処方せん13の画像を表示する携帯端末10の表示部103の一例を示す図である。処方せん13には、患者氏名、処方内容などの情報が含まれている。また、処方せん13には、2次元コード情報13aが含まれている場合がある。
患者は、このような処方せん13の画像を表示部103の略全面に表示させる。そして、患者が表示部103の最下部中央に配置された撮像ボタン106a(入力部101の一種)をタッチすると、撮像部105が処方せん13の画像を撮像する。処方せんが複数ページからなる場合、患者は、同様の操作により各ページの画像を撮像する。
次に、ステップS12において実行される処方せん撮像処理について説明する。図9は、処方せん撮像処理の一例を示すフローチャートである。
処方せん撮像処理は、前回の撮像が正常に終了した場合、高解像度で処方せん13を撮像し、前回の撮像が正常に終了しなかった場合、低解像度で処方せん13を撮像する処理である。
携帯端末10の制御部106は、処方せん13の撮像処理を開始すると、撮像完了フラグがon状態であるか否かを判定する(ステップS121)。撮像完了フラグとは、前回の処方せん13の撮像処理が正常に終了したか否かを示すフラグである。
前回の処方せん13の撮像処理が正常に終了している場合は、撮像完了フラグはon状態であり、前回の処方せん13の撮像処理が正常に終了していない場合は、撮像完了フラグはoff状態である。
撮像完了フラグがon状態であると判定した場合(ステップS121においてYesの場合)、制御部106は、撮像完了フラグをoff状態にする(ステップS122)。そして、制御部106は、撮像モードを高解像度モードに設定する(ステップS123)。
撮像完了フラグがoff状態であると判定した場合(ステップS121においてNoの場合)、制御部106は、撮像モードを低解像度モードに設定する(ステップS128)。ステップS128以降の処理については後述する。
ステップS123において撮像モードを高解像度モードに設定すると、制御部106は、処方せん13の撮像操作が実行されたか否かを判定する(ステップS124)。撮像ボタン106aがタッチされて、携帯端末10の表示部103に表示された処方せん13のページが撮像された場合、処方せん13の撮像操作が実行されたと判定される。
処方せん13の撮像操作が実行されたと判定されない場合(ステップS124においてNoの場合)、制御部106は、撮像操作が実行されたと判定されるまでステップS124の処理を繰り返す。
処方せん13の撮像操作が実行されたと判定された場合(ステップS124においてYesの場合)、制御部106は、処方せん13の撮像画像から2次元コード情報13aの読み込みを行う(ステップS125)。
処方せん13に付された2次元コード情報13aの読み込みに成功した場合は、制御部106は、読み込んだ2次元コード情報13aを文字情報に変換するとともに記憶部104に記憶させる。
次に、制御部106は、撮像した処方せん13の画像を表示部103にプレビュー表示として表示する(ステップS126)。患者は、表示部103に表示されたプレビュー表示を見て、処方せん13の撮像画像を確認することができる。また、制御部106は、プレビュー表示画面には「OK」ボタンと「撮り直し」ボタンを表示させる。
プレビュー表示された画像が、例えば、不鮮明であった場合や、処方せん13の一部が表示部103の表示から外れてしまった場合など、「撮り直し」ボタンを選択することにより患者は処方せん13の撮り直しを行うことができる。
処方せん13の撮り直しがされた場合は、記憶部104に記憶された文字情報は破棄され、撮り直された処方せん13の画像から、再度2次元コード情報13aの読み込みを行う。
「OK」ボタンが選択された場合、制御部106は、撮像完了フラグをon状態にして処方せん撮像処理を終了する(ステップS127)。なお、患者が撮像すべき処方せん13のページが複数枚あるときは、全ての処方せん13のページの撮像が完了するまで処方せん撮像処理が繰り返される。さらに、複数の診療において発行された複数の処方せんがある場合も、全ての処方せん13の撮像が完了するまで、処方せん撮像処理が繰り返される。
なお、2次元コード情報13aの読み込みは、上述したように、処方せん13の各ページを撮像するたびに行ってもよいし、プレビュー表示画面で「OK」ボタンが選択された後に、撮像された複数枚の処方せん13の画像に対してまとめて行ってもよい。
一方、上述したように、ステップS121において、撮像完了フラグがon状態ではないと判定された場合(ステップS121においてNoの場合)、制御部106は、撮像モードを低解像度モードに設定する(ステップS128)。
撮像完了フラグがon状態でないと判定されるのは、例えば、処方せん撮像処理を実行している最中に、専用アプリケーション104bがフリーズして、撮像完了フラグがon状態に設定されずに処方せん撮像処理が途中で終了してしまう場合である。
専用アプリケーション104bがフリーズする理由としては、高解像度モードで処方せん13を撮像することに対するプロセッサの処理能力不足やメモリの容量不足などが考えられる。
次に、制御部106は、解像度変更スイッチが選択されたか否かを判定する(ステップS129)。解像度変更スイッチは、低解像度モードに設定されている撮像モードを高解像度モードに変更するためのボタンであり、表示部103に表示される。
解像度変更スイッチが選択された場合(ステップS129においてYesの場合)、制御部106は、ステップS123以降の処理を実行する。解像度変更スイッチが選択されなかった場合(ステップS129においてNoの場合)、制御部106は、低解像度モードで撮像操作が実行されたか否かを判定する(ステップS130)。
撮像操作が実行されていないと判定された場合(ステップS130においてNoの場合)、撮像が実行されたと判定されるまでステップS130の処理を繰り返す。
撮像操作が実行されたと判定された場合(ステップS130においてYesの場合)、ステップS126以降の処理を実行する。
以上の処理によって、処方せん撮像処理の実行中に専用アプリケーション104bがフリーズした場合、専用アプリケーション104bの再起動後、自動的に撮像モードが低解像度モードに設定される。
したがって、患者に手動で撮像モードを切り替えさせる必要がない。また、自動的に撮像モードを低解像度モードに設定するので、再び、専用アプリケーション104bがフリーズしてしまうことを回避することができる。
また、専用アプリケーション104bを再起動させた後も、解像度変更スイッチを選択させることにより処方せん13を高解像度モードで撮像させることができる。これにより、患者は、2次元コード情報13aを携帯端末10に読み込ませることができる。
図7の説明に戻る。ステップS12において処方せん撮像処理が完了すると、制御部106は、読み込んだ2次元コード情報13aのグループ判定処理を実行する(ステップS13)。
ここで、グループとは、一の診療において発行された処方せん13に属する2次元コード情報13aの集合である。グループ判定とは、処方せん撮像処理において読み込まれた2次元コード情報13aがどの処方せん13に対応するものかを判定することである。
ここで、グループ判定を行う趣旨について説明する。例えば、二人の兄弟が同日に同じ医療機関を受診し、医療機関からそれぞれ複数ページからなる処方せん13が発行された場合を想定する。処方せん13の各ページには、一又は複数の2次元コード情報13aが付されており、母親の携帯端末10によって撮像された各ページの画像情報および2次元コード情報が携帯端末10から送信される。
このとき、各ページが順不同で撮像されたとしても、グループ判定を実行することで、兄の診療において発行された処方せん13に属する2次元コード情報13aと、弟の診療において発行された処方せん13に属する2次元コード情報13aとを区別することができる。これにより、後述するように、端末装置12の画面上に処方せん13の画像とそれぞれの処方せん13に対応する2次元コード情報13aとを並べて表示させることが可能となる。
また、一の処方せん13に付された複数の2次元コード情報13aのうち、一部の2次元コード情報13aの読み込みに失敗した場合、読み込みに成功した2次元コード情報13aをサーバ装置11に送信することは、適切ではない。なぜなら、端末装置12の画面に、処方せん13に関して不完全な情報を送信することによって、薬の処方時に混乱を来す恐れがあるからである。
グループ判定を行うことにより、全ての2次元コード情報13aの読み込みに成功したグループに属する2次元コード情報13aのみをサーバ装置11に送信することができる。
このグループ判定処理の詳細および端末装置12の画面上における具体的な表示態様については、次に詳しく説明する。
2次元コード情報13aのグループ判定処理は、2次元コード情報13aに埋め込まれたヘッダ情報に基づいて行われる。
ヘッダ情報は、当該2次元コード情報13aが付されたページが属する処方せん13を識別する情報と、同一の処方せん13に属するページに付された複数の2次元コード情報13aのうち当該2次元コード情報13aが何番目の情報であるのかを示す情報を含む。
図10は、処方せん13に属するページに付された2次元コード情報13aがグループ化されるイメージを示す図である。ここでは、ページ1301,1302が一の診療において発行された処方せんのページであり、ページ1303,1304,1305が別の診療において発行された処方せんのページであるとする。
図10に示す例は、各ページ1301〜1305が携帯端末10によって撮像され、1ページ目1301に付された2次元コード情報1301a,1301bと2ページ目1302に付された2次元コード情報1302aと5ページ目1305に付された2次元コード情報1305aが読み込まれ、4ページ目1304に付された2次元コード情報1304a,1304bの読み込みが失敗した例である。
ここで、1ページ目1301、および、2ページ目1302は、一の診療において発行された処方せん13に属するページであり、3ページ目1303は、別の診療において発行された処方せん13に属するページであり、4ページ目1304、および、5ページ目1305は、さらに別の診療において発行された処方せん13に属するページである。
携帯端末10の制御部106は、これらの2次元コード情報1301a,1301b,1302a,1305aに埋め込まれたヘッダ情報を解析し、一の診療において発行された処方せん13に属する2次元コード情報13aがどれかを判定し、これらをグループ化する。
具体的には、制御部106は、当該2次元コード情報13aが付されたページが属する処方せん13を識別する情報(同じ処方せん13に属している場合に同じ値となる識別情報)、および、同一の処方せん13に属するページに付された複数の2次元コード情報13aのうち当該2次元コード情報13aが何番目の情報であるのか(当該2次元コード情報13aの属するグループが、何個の2次元コード情報13aで構成されており、当該2次元コード情報13aが何番目の2次元コード情報13aであるのか)を示す情報を用いてグループ判定処理を行う。
図10には、1ページ目1301に付された2次元コード情報1301a,1301b、および、2ページ目1302に付された2次元コード情報1302aが一の診療において発行された処方せん13に属するものと判定され、これらが1つのグループとしてグループ化される状態が示されている。
また、図10には、2次元コード情報1305aの読み込みが成功し、2次元コード情報1305aに含まれるヘッダ情報が取得されたものの、2次元コード情報1304a,1304bは読み込みが失敗し、2次元コード情報1304a,1304bに含まれるヘッダ情報が取得されない状態が示されている。なお、本例において、3ページ目1303に、2次元コード情報13aは付されていない。
このような場合、制御部106は、2次元コード情報1305aに含まれるヘッダ情報から、同一の処方せん13に属するページに付された2次元コード情報が他にもあるか否かを検出し、そのような2次元コード情報1304a,1304bがある場合、2次元コード情報1305aのグループ化を行わない。グループ化が行われなかった2次元コード情報1305aの文字情報は、記憶部104から消去される。
なお、処方せん13の3ページ目1303については、2次元コード情報が付されていないため、グループ化処理は実行されない。
これにより、一の診療において発行された処方せんの各ページ1301,1302に付された2次元コード情報1301a,1301b,1302aをグループ化することが可能となる。
グループ判定処理(ステップS13)が終了すると、通信部102は、処方せん情報および薬局識別情報をサーバ装置11に送信する(ステップS14)。
処方せん情報には、患者情報、撮像部105で撮像された処方せん画像が含まれる。また、処方せん13が高解像度モードで撮像されて2次元コード情報の読み込みに成功した場合、処方せん情報には、2次元コード情報13aから変換された処方せんの内容を示す文字情報が含まれる。
一方、撮像された処方せん13に2次元コード情報13aが付されていない場合、処方せん13が高解像度モードで撮像されて2次元コード情報の読み込みに失敗した場合、および、処方せん13が、低解像度モードで撮像された場合は、処方せん情報には2次元コード情報13aから変換された処方せんの内容を示す文字情報は含まれない。
また、処方せん13に2次元コード情報13aが付されたページが複数あり、処方せん13の各ページに付された2次元コード情報13aの読み込みが成功した場合、制御部106は、各ページに付された2次元コード情報13a(図10の例では、ページ1301,1302に付された2次元コード情報1301a,1301b,1302a)を変換した上記文字情報を通信部102に送信させる。
一方、処方せん13に2次元コード情報13aが付されたページが複数あり、それらのページにおいて読み込みが失敗した2次元コード情報13aがあり、かつ、該読み込みが失敗した2次元コード情報13aが付されたページ(図10の例では、ページ1304)以外の処方せん13に属する他のページにおいて読み込みが成功した2次元コード情報13a(図10の例では、ページ1305において読み込みが成功した2次元コード情報1305a)がある場合に、読み込みが成功したコード情報13aを変換した文字情報の送信を行わないよう通信部102を制御する。
後述するように、端末装置12は、処方せん13に2次元コード情報13aが付されたページが複数ある場合、処方せん13に対応する複数の2次元コード情報13aを同時に表示するが、複数の2次元コード情報13aの一部の読み込みが失敗した場合、それができなくなる。
この場合、読み込みが成功した2次元コード情報13aの読み込み結果の情報を送信することは無駄になるため、そのような情報の送信を行わない制御がなされる。
このようにして、制御部106が、処方せん情報および薬局識別情報をサーバ装置11に送信すると、携帯端末10での処理は終了する。
次に、サーバ装置11において行われる処理について説明する。端末装置12から認証要求を受けると、サーバ装置11の制御部113は、端末装置12の認証を行う(ステップS15)。端末装置12の認証が行われると、制御部113は、端末装置12に認証結果を送信する(ステップS16)。
制御部113は、端末装置12の認証に成功した場合は、その旨の情報を端末装置12に送信するとともに、サーバ装置11への接続を許可する。一方、端末装置12の認証に失敗した場合、制御部113は、その旨の情報を端末装置12に送信し、サーバ装置11への接続を許可しない。
携帯端末10から処方せん13の情報を受信すると、制御部113は、受信した処方せん13の情報を記憶部112に記憶させる(ステップS17)。
また、制御部113は、端末装置12から表示更新情報を受信した場合、表示更新情報を送信した端末装置12を特定する(ステップS18)。
そして、制御部113は、薬局識別情報に基づいて特定した端末装置12に対して、処方せん情報を送信し(ステップS19)、サーバ装置11での端末装置12への表示用情報の送信処理は終了する。
次に、端末装置12において行われる処理について説明する。端末装置12の通信部122は、サーバ装置11に対して認証要求を送信する(ステップS20)。サーバ装置11おいて、端末装置12の認証がされると、通信部122は、認証結果を受信する(ステップS21)。
端末装置12の認証が成功した場合、端末装置12は、サーバ装置11への接続が許可されるが、端末装置12の認証が失敗した場合は、サーバ装置11への接続は許可されない。
次に、制御部125は、サーバ装置11に対して表示更新情報を送信する(ステップS22)。制御部125が表示更新情報をサーバ装置11に対して送信するタイミングは、適宜決定すればよい。例えば、表示更新情報は、所定の時間間隔で送信するように設定することができる。さらに、入力部121に入力操作を受け付けた場合にも表示更新情報を送信できるようにしてもよい。
端末装置12の制御部125は、通信部122がサーバ装置11から処方せん13の情報を受信した後(ステップS23)、送信情報画面に表示させる処方せん13のページ指定操作を受け付ける(ステップS24)。
ここで、送信情報画面について説明する。図11は、端末装置12の画面に表示される送信情報画面15の一例を示す図である。送信情報画面15には、ページ選択ボタン表示領域151と、2次元コード情報表示領域152と、処方せん表示領域153とが含まれる。ページ選択ボタン表示領域151は、送信情報画面15の上部に配置される。
ページ選択ボタン表示領域151には、例えば、複数のページ選択ボタン151a,151b,151cが表示される。
ページ選択ボタン151a,151b,151cは、携帯端末10から一度に複数ページの処方せん13の画像が送られてきた場合に、処方せん表示領域153に表示させる処方せん13のページを選択させるためのボタンである。図11には、携帯端末10から3ページ分の処方せん13の画像が送られてきた場合の送信情報画面15の例が示されている。
ここで、処方せん13のページに2次元コード情報13aが付されている場合、ページ選択ボタン151a,151b,151cの右下には、2次元コード情報13aを模した絵柄が重畳表示される。
図11に示す例では、ページ選択ボタン151b,151cの右下に2次元コード情報13aを模した絵柄が重畳表示されている。これにより薬局の薬剤師(薬局によっては事務員の場合もある。)に2ページ目と3ページ目の処方せん13に2次元コード情報13aが付されていることを認識させることができる。
また、現在選択されているページを明示的に示すため、現在選択されているページ選択ボタン151a,151b,151cは強調表示される。図11に示す例では、ページ選択ボタン151bが強調表示されている。
ページ選択ボタン表示領域151の下側には、2次元コード情報表示領域152が配置される。2次元コード情報表示領域152には、携帯端末10で読み込まれた2次元コード情報13aが表示される。これにより、薬局の薬剤師は、レセプトコンピュータの読み取り装置に2次元コード情報13aを読み取らせることができる。
処方せん表示領域153は、ページ選択ボタン151a,151b,151cで選択されたページの画像が表示される領域である。処方せん表示領域153は、2次元コード情報表示領域152の下側に配置される。処方せん表示領域153に処方せん13の画像全体が表示されない場合は、処方せん13の画像をスクロール表示させることにより処方せん13の画像が表示される。
このようにすることで、処方せん13の各ページのうち一のページが選択された場合に、選択されたページと、選択されたページが含まれる一の処方せん13に対応する複数の2次元コード情報13aとを同時に表示することができる。
図7の説明に戻る。端末装置12の制御部125は、ステップS24においてページ選択を受け付けると、送信情報画面15の2次元コード情報表示領域152に表示させる2次元コード情報13aのグループ判定を行う(ステップS25)。
携帯端末10から一度に複数ページの処方せん13の情報が送信される場合、2次元コード情報表示領域152には、2次元コード情報13aがグループごとに表示される。
ここで、グループ判定とは、ページ選択を受け付けたときに、当該ページに付された2次元コード情報13aが属するグループを判定して、2次元コード表示領域152に表示させるグループを決定することをいう。
このグループ判定処理は図10を用いて説明したグループ作成処理と同様の処理である。
すなわち、本発明の実施の形態では、サーバ装置11に送信する処方せん情報を決定するために、携帯端末10は、グループ判定処理において、2次元コード情報13aのグループ化を行う。また、端末装置12の画面に表示させる2次元コード情報13aのグループを決定するために、端末装置12は、グループ判定処理において2次元コード情報13aのグループ化を行っている。
ステップS25においてグループ判定が行われると、制御部125は、ページ選択ボタン151a,151b,151cにより選択されたページが属する処方せん13に対応するグループに含まれる2次元コード情報13aを2次元コード表示領域152に表示させるとともに、ページ選択ボタンにより選択された処方せん13の画像を処方せん表示領域153に表示させる(ステップS26)。この表示処理については、後に詳しく説明する。そして、端末装置12での処理は終了する。
これにより、一の診療において発行された処方せんの各ページ1301,1302に付された2次元コード情報1301a,1301b,1302aをグループ化することが可能となる。
また、これらグループ化された2次元コード情報1301a,1301b,1302aを処方せんの各ページ1301,1302の画像とともに表示させることで、表示された2次元コード情報がどの処方せんに対応するものであるのかを薬剤師に容易に認識させることができる。
図12Aは、送信情報画面15の処方せん表示領域153に表示される処方せん13の画像の一例を示す図である。図12Aは、一の診療において発行された処方せんの各ページ131、132の画像を示す。
1ページ目131には、2つの2次元コード情報131a,131bが付されており、2ページ目132には、1つの2次元コード情報132aが付されている。これらのページ131,132に付された2次元コード情報は、1つのグループを形成している。
図12Bは、図12Aに示す処方せんの各ページ131,132の画像および各ページ131,132に付された2次元コード情報131a,131b,132aをサーバ装置から受信した際の送信情報画面15におけるページ選択ボタン表示領域151と2次元コード情報表示領域152の表示態様を示す。
ページ選択ボタン表示領域151には、処方せんの各ページ131,132に対応するページ選択ボタン1511a,1511bが表示される。
ここで、ページ選択ボタン1511aが選択されると、図10に示した処方せん表示領域153には、処方せん13の1ページ目131の画像が表示される。また、ページ選択ボタン1511bが選択されると、処方せん表示領域153には、処方せんの2ページ目132の画像が表示される。
また、2次元コード情報表示領域152には、選択されたページ選択ボタン1511a,1511bに対応するページ131,132が属する処方せんのすべてのページに付された2次元コード情報が表示される。
図12Aに示す例では、2次元コード情報131a,131bと2次元コード情報132aは、同一のグループに属する。したがって、図12Bに示すように、何れのページ選択ボタン1511a,1511bが選択されたときも2次元コード情報表示領域152には3つの2次元コード情報131a,131b,132aが表示される。
このとき、グループ番号表示領域152aには、グループ番号を示す「1」が表示される。ここで、グループ番号とは、グループを形成する2次元コード情報13aに対応する処方せんの番号である。
図13Aは、送信情報画面15の処方せん表示領域に表示される処方せん画像の他の例を示す図である。図13Aは、一の診療において発行された処方せんのページ133,134と別の診療において発行された処方せんのページ135の画像を示す。
各ページ133,134,135には、それぞれ1つの2次元コード情報133a,134a,135aが付されている。そして、ページ133,134に付された2次元コード情報133a,134aは第1のグループを形成し、処方せん135に付された2次元コード情報135aは第2のグループを形成する。
図13Bは、図13Aに示す処方せん133,134,135の画像および処方せん133,134,135に付された2次元コード情報133a,134a,135aをサーバ装置11から受信した際の送信情報画面15におけるページ選択ボタン表示領域151と2次元コード情報表示領域152の表示態様を示す。
ページ選択ボタン表示領域151には、処方せんの各ページ133,134,135に対応するページ選択ボタン1512a,1512b,1512cが表示される。
ここで、ページ選択ボタン1512aが選択されると、図10に示した処方せん表示領域153には、処方せんの1ページ目133の画像が表示される。ページ選択ボタン1512bが選択されると、処方せん表示領域153には、処方せんの2ページ目134の画像が表示される。さらに、ページ選択ボタン1512cが選択されると、処方せん表示領域153には、処方せんの3ページ目135の画像が表示される。
図13Bに示すように、ページ選択ボタン1512a,1512bが選択されたときは、2次元コード情報表示領域152には第1のグループに属する2つの2次元コード情報133a,134aが表示される。このとき、グループ番号表示領域152aには、グループ番号を示す「1」が表示される。
また、ページ選択ボタン1512cが選択されたときは、2次元コード情報表示領域152には第2のグループに属する2次元コード情報135aが表示される。このとき、グループ番号表示領域152aには、グループ番号を示す「2」が表示される。
図14Aは、送信情報画面15の処方せん表示領域153に表示される処方せん13の画像のさらに他の例を示す図である。図14Aは、一の診療において発行された処方せんのページ136と別の診療において発行された処方せんのページ137,138の画像を示す。
処方せんの1ページ目136には、2つの2次元コード情報136a,136bが付されており、処方せんの2ページ目137には、1つの2次元コード情報137aが付されている。
そして、処方せん136に付された2次元コード情報136a,136bは第1のグループに属し、処方せん137に付された2次元コード情報137aは第2のグループに属している。
図14Bは、図14Aに示す処方せん136,137,138の画像および処方せん136,137に付された2次元コード情報136a,136b,137aをサーバ装置11から受信した際の送信情報画面15におけるページ選択ボタン表示領域151と2次元コード情報表示領域152の表示態様を示す。
ページ選択ボタン表示領域151には、処方せんの各ページ136,137,138のそれぞれに対応するページ選択ボタン1513a,1513b,1513cが表示される。
ページ選択ボタン1513aが選択されると、図10に示した処方せん表示領域153には、処方せんの1ページ目136の画像が表示される。ページ選択ボタン1513bが選択されると、処方せん表示領域153には、処方せんの2ページ目137の画像が表示される。ページ選択ボタン1512cが選択されると、処方せん表示領域153には、処方せんの3ページ目138の画像が表示される。
図14Bに示すように、ページ選択ボタン1513aが選択されたときは、2次元コード情報表示領域152には2つの2次元コード情報135a,136bが表示される。このとき、グループ番号表示領域152aには、グループ番号を示す「1」が表示される。
また、ページ選択ボタン1513bが選択されたときは、2次元コード情報表示領域152には1つの2次元コード情報137aが表示される。このとき、グループ番号表示領域152aには、第2のグループを示す「2」が表示される。
また、処方せん138には2次元コードが付されていないため、ページ選択ボタン1513cが選択されたときは、2次元コード情報表示領域152には2次元コード情報は表示されない。
次に、図15を参照して、端末装置12に表示される依頼リスト画面14について説明する。依頼リスト画面14は、サーバ装置11から受診した処方せん情報の一覧を示す画面である。依頼リスト画面14には、状態欄141、患者氏名欄、送信情報欄142、受付欄144、呼出欄145などが含まれる。
状態欄141は、処方せん13の受付が完了したか否か、調剤が行われている最中であるか否か、または、患者の呼び出しが行われている最中か否かの状態を示す。
処方せん13の受付が未だ完了していない場合、状態欄141には「受付中」の文字が表示される。受付が完了し受付欄144の「受付」表示が入力部121の操作により選択されると、状態欄141の表示は、「調剤中」に変更される。また、調剤が完了し、呼出欄145の「呼出」表示が入力部121の操作により選択されると、状態欄141の表示は、例えば、「呼出中」に変更される。
送信情報欄142に表示された送信情報ボタン143が入力部121の操作により選択されると、処方せん13の撮像画像を含む情報が上述した送信情報画面15に表示される。
送信情報ボタン143は、その表示態様によってサーバ装置11から受信した情報の内容を示している。送信情報ボタン143は、サーバ装置11から送られてきた情報に処方せん13の画像情報と2次元コード情報13aが含まれる場合、送信情報ボタン143に2次元コード情報13aを模した絵柄と「表示」の文字が表示される。
また、サーバ装置11から送られてきた情報に2次元コード情報13aは含まれず、処方せん13の画像情報が含まれる場合、送信情報ボタン143にゼムクリップを模した絵柄と「表示」の文字が表示される。
したがって、送信情報ボタン143の表示態様により、サーバ装置11から送られてきた情報に2次元コード情報13aが含まれるか否かを薬局の薬剤師に認識させることができる。
以上説明したように、本発明に係る実施の形態では、高解像度モードで処方せん13の撮像が完了した場合には、2次元コード情報13aの読み込みが行われ、高解像度モードで処方せん13の撮像が完了できなかった場合は、自動で低解像度モードでの撮像に切り替わる。したがって、高解像度モードで撮像することによる専用アプリケーション104bのフリーズが繰り返し発生することを防止することができる。
なお、上記実施の形態では、処方せん13に付されたコード情報を2次元コード情報13aとして説明したが、2次元コード情報に限られず、コード情報は、文字情報をコード化した他のコード情報でもよい。
以上、本発明に係る実施形態について図面を参照して詳述してきたが、上述した各装置は、コンピュータプログラムにより実現され得る。
具体的には、上述した各装置の機能をプログラムにより実現するコンピュータの読取装置が、上記機能を実現するためのプログラムを記録した記録媒体からそのプログラムを読み取り、記憶装置に記憶させる。あるいは、ネットワークカードが、ネットワークに接続されたサーバ装置と通信を行い、サーバ装置からダウンロードした上記機能を実現するためのプログラムを記憶装置に記憶させる。
そして、CPUが、記憶装置に記憶されたプログラムをRAMにコピーし、そのプログラムに含まれる命令をRAMから順次読み出して実行することにより、上記機能が実現される。