JP6906242B2 - 固体電解コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、固体電解コンデンサ及びその製造方法に関する。
固体電解コンデンサとして、例えば、特許文献1には、金属粒子又は導電性セラミック粒子の多孔質焼結体と、上記多孔質焼結体内に一部が進入した陽極と、上記多孔質焼結体の表面に形成された陰極とを備える固体電解コンデンサが開示されている。特許文献1に記載の固体電解コンデンサにおいては、陽極ワイヤが陽極を構成しており、多孔質焼結体から突出する陽極ワイヤの各端部が、陽極リード部材(陽極端子)と電気的に接続されている。
特許文献1によれば、広い周波数帯域においてノイズ除去特性を向上させ、高い応答性で大容量の電力供給を行なうことが可能となる。また、固体電解コンデンサが用いられた電気回路において、基板上のスペース効率の向上とコスト低減とを図ることができる。
国際公開第2005/015588号
本発明者らは、特許文献1に記載の固体電解コンデンサに代えて、多孔質焼結体及び陽極ワイヤの機能を兼ね備える部品として、芯部の表面に多孔質部を有する線状の弁作用金属基体を用いることにより、部品点数の削減及びそれによる低コスト化を図る方法を考えた。このような固体電解コンデンサでは、弁作用金属基体の多孔質部の表面に誘電体層を形成した後、誘電体層上に陰極層を設けることによってコンデンサ素子とし、当該コンデンサ素子の陰極層を陰極端子と電気的に接続させる。
しかし、上記の構成を有する固体電解コンデンサでは、線状の弁作用金属基体に設けられた陰極層と平面状の陰極端子とを接続させるため、コンデンサ素子と陰極端子との接着強度を確保することが困難になる。特に、弁作用金属基体の形状が円柱状であると、コンデンサ素子と陰極端子との接触面積が小さくなる。コンデンサ素子と陰極端子との接着強度が低下すると、樹脂からなる封止材を用いてコンデンサ素子を封止する際、樹脂の流動によってコンデンサ素子が陰極端子から剥離しやすくなるため、抵抗が増大する等、電気特性が劣化する虞がある。
一方、コンデンサ素子と陰極端子との接着強度を高くするためには、コンデンサ素子と陰極端子とを多量の導電性接着剤を介して接着する方法も考えられるが、導電性接着剤の量が多くなると、導電性接着剤が封止材から漏れやすくなるため、漏れ不良が発生する虞がある。
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、弁作用金属基体の形状が線状であるコンデンサ素子と陰極端子との接着強度に優れる固体電解コンデンサを提供することを目的とする。本発明はまた、上記固体電解コンデンサの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の固体電解コンデンサは、芯部の表面に多孔質部を有する弁作用金属基体、上記多孔質部の表面に形成された誘電体層、及び、上記誘電体層上に設けられた陰極層を有するコンデンサ素子と、上記コンデンサ素子の上記陰極層と電気的に接続された陰極端子と、上記コンデンサ素子の上記芯部と電気的に接続された陽極端子と、上記コンデンサ素子を覆う封止材と、を備える固体電解コンデンサであって、上記弁作用金属基体の形状は、軸線方向に延びる線状であり、上記陰極端子には、上記軸線方向に沿った内壁面を有する凹部が設けられており、上記陰極端子の上記凹部に少なくとも1つの上記コンデンサ素子が配置され、上記コンデンサ素子の上記陰極層が上記凹部の上記内壁面と接続されていることを特徴とする。
本発明の固体電解コンデンサにおいて、上記弁作用金属基体の形状は、曲面を有する柱状であることが好ましい。
本発明の固体電解コンデンサにおいて、上記凹部の上記内壁面は、上記弁作用金属基体の形状に沿った曲面形状を有することが好ましい。
本発明の固体電解コンデンサにおいて、上記陰極端子は、金属板からなることが好ましい。
本発明の固体電解コンデンサは、上記コンデンサ素子の表面に、上記芯部と上記陰極層とを絶縁するための絶縁層をさらに備え、上記陰極端子は、上記陰極層及び上記絶縁層と接していることが好ましい。
本発明の固体電解コンデンサにおいて、上記コンデンサ素子の上記陰極層は、上記軸線方向における上記コンデンサ素子の長さの1/5以上の範囲において上記凹部の上記内壁面と接続されていることが好ましい。
本発明の固体電解コンデンサにおいて、上記コンデンサ素子の上記陰極層は、上記コンデンサ素子の高さの1/3以上の範囲まで上記凹部の上記内壁面と接続されていることが好ましい。
本発明の固体電解コンデンサにおいて、上記凹部の上記内壁面の高さは、上記コンデンサ素子の高さの1/3以上であることが好ましく、上記コンデンサ素子の高さと同等以上であることがより好ましい。
本発明の固体電解コンデンサにおいて、上記封止材は、底面と、上記底面に隣り合う側面とを有し、上記封止材の上記底面及び上記側面には、上記陰極端子の外壁面が露出しており、上記封止材の上記底面及び上記側面に露出する上記陰極端子は、一体物であることが好ましい。
この場合、上記軸線方向において、上記凹部の上記内壁面の長さは、上記封止材の上記側面に露出する上記陰極端子の上記外壁面の長さと同等以上であることが好ましい。
本発明の固体電解コンデンサは、上記封止材の両方の端面に1対の上記陽極端子を備えるとともに、上記封止材の少なくとも底面に上記陰極端子を備える3端子コンデンサであることが好ましい。
本発明の固体電解コンデンサの製造方法は、第1の態様において、芯部の表面に多孔質部を有する弁作用金属基体、上記多孔質部の表面に形成された誘電体層、及び、上記誘電体層上に設けられた陰極層を有するコンデンサ素子を準備する工程と、上記コンデンサ素子の上記陰極層を陰極端子と接続させることにより、上記陰極端子に上記コンデンサ素子を搭載する工程と、上記陰極端子に搭載された上記コンデンサ素子を封止材で封止する工程と、上記コンデンサ素子の上記芯部と電気的に接続される陽極端子を形成する工程と、を備える固体電解コンデンサの製造方法であって、上記弁作用金属基体の形状は、軸線方向に延びる線状であり、上記陰極端子には、上記軸線方向に沿った内壁面を有する凹部が設けられており、上記陰極端子に上記コンデンサ素子を搭載する工程では、上記陰極端子の上記凹部に少なくとも1つの上記コンデンサ素子を配置し、上記コンデンサ素子の上記陰極層を上記凹部の上記内壁面と接続させることを特徴とする。
本発明の固体電解コンデンサの製造方法は、第2の態様において、芯部の表面に多孔質部を有する弁作用金属基体、上記多孔質部の表面に形成された誘電体層、及び、上記誘電体層上に設けられた陰極層を有するコンデンサ素子を複数個準備する工程と、上記コンデンサ素子の上記陰極層を陰極端子となる集合フレームと接続させることにより、上記集合フレームに複数個の上記コンデンサ素子を搭載する工程と、上記集合フレームに搭載された複数個の上記コンデンサ素子を封止材で一括して封止する工程と、上記集合フレームから複数個のチップに個片化する工程と、個片化されたチップ内の上記コンデンサ素子の上記芯部と電気的に接続される陽極端子を形成する工程と、を備える固体電解コンデンサの製造方法であって、上記弁作用金属基体の形状は、軸線方向に延びる線状であり、上記集合フレームには、上記軸線方向に沿った内壁面を有する凹部が複数個設けられており、上記集合フレームに複数個の上記コンデンサ素子を搭載する工程では、上記集合フレームのそれぞれの上記凹部に少なくとも1つの上記コンデンサ素子を配置し、上記コンデンサ素子の上記陰極層を上記凹部の上記内壁面と接続させることを特徴とする。
本発明によれば、弁作用金属基体の形状が線状であるコンデンサ素子と陰極端子との接着強度に優れる固体電解コンデンサを提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る固体電解コンデンサを模式的に示す斜視図である。 図2は、図1に示す固体電解コンデンサのII−II線断面図である。 図3は、図1に示す固体電解コンデンサのIII−III線断面図である。 図4は、図2に示す固体電解コンデンサのIV部分を拡大して模式的に示す断面図である。 図5は、本発明の第2実施形態に係る固体電解コンデンサを模式的に示す断面図である。 図6は、本発明の第3実施形態に係る固体電解コンデンサを模式的に示す断面図である。 図7は、本発明の第4実施形態に係る固体電解コンデンサを模式的に示す斜視図である。 図8は、本発明の第5実施形態に係る固体電解コンデンサを模式的に示す断面図である。 図9(a)、図9(b)、図9(c)及び図9(d)は、図1に示す固体電解コンデンサの製造方法の一例を模式的に示す斜視図である。 図10(a)、図10(b)、図10(c)、図10(d)及び図10(e)は、図7に示す固体電解コンデンサの製造方法の一例を模式的に示す斜視図である。
以下、本発明の固体電解コンデンサ及びその製造方法について説明する。
しかしながら、本発明は、以下の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更して適用することができる。以下に示す各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換又は組み合わせが可能であることは言うまでもない。なお、以下において記載する本発明の個々の望ましい構成を2つ以上組み合わせたものもまた本発明である。
[固体電解コンデンサ]
図1は、本発明の第1実施形態に係る固体電解コンデンサを模式的に示す斜視図である。
図1に示す固体電解コンデンサ1は、コンデンサ素子10と、陰極端子21と、1対の陽極端子31及び32と、コンデンサ素子10を覆う封止材40と、を備える。コンデンサ素子10は、軸線方向(図1中、矢印Lで示す方向)に延びる線状の弁作用金属基体11を有している。
陰極端子21には、軸線方向Lに沿った内壁面を有する凹部21aが設けられており、陰極端子21の凹部21aにコンデンサ素子10が配置されている。
本実施形態では、封止材40は、陰極端子21を含めて直方体状の外形を有しており、軸線方向Lに直交する高さ方向(図1中、矢印Hで示す方向)に相対する1対の底面41及び上面46と、軸線方向L及び高さ方向Hに直交する幅方向(図1中、矢印Wで示す方向)に相対する1対の側面42及び43と、軸線方向Lに相対する1対の端面44及び45とを有している。封止材40の側面42及び43は、いずれも底面41及び上面46に隣り合っており、端面44及び45にも隣り合っている。
本実施形態では、封止材40の底面41及び側面42には、陰極端子21の外壁面が露出している。また、図1には示されていないが、封止材40の側面43にも、陰極端子21の外壁面が露出している(図3参照)。後述する図3に示すように、封止材40の底面41、側面42及び側面43に露出する陰極端子21は、一体物である。このように、封止材の底面だけでなく側面にも陰極端子を露出させることによって、実装時に側面にも充分なフィレットを形成することができるため、高い実装強度を得ることができる。
陽極端子31は、封止材40の一方の端面44に配置されており、陽極端子32は、封止材40の他方の端面45に配置されている。このように、本発明の固体電解コンデンサは、封止材の両方の端面に1対の陽極端子を備えるとともに、封止材の少なくとも底面に陰極端子を備える3端子コンデンサであることが好ましいが、本発明の固体電解コンデンサは、3端子コンデンサに限定されるものではない。
図2は、図1に示す固体電解コンデンサのII−II線断面図である。図3は、図1に示す固体電解コンデンサのIII−III線断面図である。図4は、図2に示す固体電解コンデンサのIV部分を拡大して模式的に示す断面図である。
図2、図3及び図4に示すように、コンデンサ素子10は、芯部12の表面に多孔質部13を有する弁作用金属基体11、多孔質部13の表面に形成された誘電体層14(図4参照)、及び、誘電体層14上に設けられた陰極層15を有する。本実施形態では、陰極層15は、誘電体層14の表面に設けられた固体電解質層15aと、固体電解質層15aの表面に設けられたカーボン層15bと、カーボン層の表面に設けられた銀層15cとを含んでいる。
図4に示すように、弁作用金属基体11の多孔質部13の表面には、多数の細孔13aが形成されている。誘電体層14は、多孔質部13の表面状態を反映して多孔質になっており、微細な凹凸状の表面形状を有している。なお、図4では、多孔質部13の表面形状が波線で示されているが、これは多孔質部13の表面形状を模式的に示したものであり、実際の多孔質部13はより複雑な表面形状を有している。また、図2及び図3では、多孔質部13は、点線で囲まれた領域によって示されている。
図2及び図3に示すように、陰極端子21は、コンデンサ素子10の陰極層15と電気的に接続されている。具体的には、コンデンサ素子10の陰極層15が陰極端子21の凹部21aと接続されている。図3では、コンデンサ素子10の陰極層15が導電性接着剤60を介して陰極端子21の凹部21aと接続されている。しかし、本発明の固体電解コンデンサにおいて、例えば陰極層が銀層を含む場合、銀層は導電性接着剤としても機能するため、陰極層が陰極端子の凹部と直接接続されていてもよい。
陽極端子31及び32は、コンデンサ素子10の芯部12と電気的に接続されている。図2では、芯部12の両端面が封止材40から露出しており、1対の陽極端子31及び32とそれぞれ接触している。また、固体電解コンデンサ1は、コンデンサ素子10の表面に、芯部12と陰極層15とを絶縁するための絶縁層50をさらに備える。図2では、陰極層15と陽極端子31との間、及び、陰極層15と陽極端子32との間に絶縁層50が設けられている。
上述したように、本発明の固体電解コンデンサにおいては、陰極端子に設けられた凹部にコンデンサ素子が配置され、コンデンサ素子の陰極層が凹部の内壁面と接続されていることを特徴としている。この場合、陰極端子に凹部が設けられていない場合と比べて、コンデンサ素子と陰極端子との接着面積が増大する。そのため、等価直列抵抗(ESR)を低く抑えることができる。
また、コンデンサ素子が陰極端子の凹部に覆われるため、封止材を用いてコンデンサ素子を封止する際における、樹脂の流動によるコンデンサ素子への外力を抑制することができ、その結果、電気特性の劣化を抑えることができる。
本発明の固体電解コンデンサにおいて、陰極端子は、金属板からなることが好ましい。陰極端子として金属板を用いる場合、樹脂製のプリント基板を用いた場合と比べて高周波領域において寄生成分を抑制することができるため、信頼性を向上させることができる。また、放熱性が高いため、熱に対する信頼性も向上させることができる。
本発明の固体電解コンデンサにおいて、軸線方向における凹部の内壁面の長さは特に限定されず、コンデンサ素子の一部又は全部を覆っていればよい。
ESRの増大を抑制する観点から、コンデンサ素子の陰極層は、軸線方向におけるコンデンサ素子の長さの1/5以上の範囲において凹部の内壁面と接続されていることが好ましく、芯部(陽極部)と陰極層(陰極部)とを絶縁するための絶縁層にかかる長さを有することがより好ましい。なお、軸線方向において、コンデンサ素子の陰極層は、凹部の内壁面と不連続に接続されていてもよい。
表1に、コンデンサ素子の長さに対する凹部の内壁面とコンデンサ素子との接続長さの比とESR増加率との関係を示す。サンプル数はN=50である。
Figure 0006906242
コンデンサ素子の長さ、及び、凹部の内壁面とコンデンサ素子との接続長さは、マイクロスコープでデジタル処理した画像を用いて測長した値である。
ESR増加率は、以下の方法により求められる100kHzにおけるESR増加率である。まず、陰極端子にコンデンサ素子の陰極層を接続した後、封止材で封止する前のコンデンサ素子に対して、コンデンサ素子の陽極と陰極の露出部に直接プローブを当ててESRを測定し、その値をESRとする。次に、封止材で封止し、個片化した後のコンデンサ素子に対して、陽極端子と陰極端子に直接プローブを当ててESRを測定し、その値をESRとする。ESR及びESRからESR/ESRを計算し、その値をESR増加率とする。なお、ESR及びESRは、LCRメーター又はインピーダンスアナライザーを用いて測定する。
本発明の固体電解コンデンサにおいて、陰極端子に設けられた凹部の内壁面の高さは特に限定されず、コンデンサ素子の一部又は全部を覆っていればよい。また、高さ方向において、コンデンサ素子の陰極層と陰極端子とが接していてもよいし、コンデンサ素子の陰極層と陰極端子との間に隙間が設けられていてもよい。
ESRの増大を抑制する観点から、コンデンサ素子の陰極層は、コンデンサ素子の高さ(図3中、両矢印H10で示す長さ)の1/3以上の範囲まで凹部の内壁面と接続されていることが好ましい。なお、高さ方向において、コンデンサ素子の陰極層は、凹部の内壁面と不連続に接続されていてもよい。
表2に、コンデンサ素子の高さに対する凹部の内壁面とコンデンサ素子との接続高さの比とESR増加率との関係を示す。サンプル数はN=50である。
Figure 0006906242
コンデンサ素子の高さ、及び、凹部の内壁面とコンデンサ素子との接続高さは、マイクロスコープでデジタル処理した画像を用いて測長した値である。
また、ESRの増大を抑制する観点から、凹部の内壁面の高さ(図3中、両矢印H21で示す長さ)は、コンデンサ素子の高さの1/3以上であることが好ましく、コンデンサ素子の高さと同等以上であることがより好ましい。
表3に、コンデンサ素子の高さに対する凹部の内壁面の高さの比とESR増加率との関係を示す。サンプル数はN=50である。
Figure 0006906242
コンデンサ素子の高さ、及び、凹部の内壁面の高さは、マイクロスコープでデジタル処理した画像を用いて測長した値である。
本発明の固体電解コンデンサにおいて、封止材の底面及び側面には、陰極端子の外壁面が露出していることが好ましい。この場合、陰極端子の外壁面の高さは、凹部の内壁面の高さと同じであることが好ましい。したがって、陰極端子の外壁面の高さは、コンデンサ素子の高さの1/3以上であることが好ましく、コンデンサ素子の高さと同等以上であることがより好ましい。図3において、陰極端子の外壁面の高さは、両矢印H21で示す長さであり、凹部の内壁面の高さと同じである。
本発明の固体電解コンデンサにおいて、封止材の底面及び側面に露出する陰極端子は、一体物であることが好ましい。この場合、封止材の側面に露出する陰極端子の外壁面は、切断面であってもよい。
本発明の固体電解コンデンサにおいて、幅方向における凹部の内壁面の長さは特に限定されない。幅方向において、コンデンサ素子の陰極層と陰極端子とが接していてもよいし、コンデンサ素子の陰極層と陰極端子との間に隙間が設けられていてもよい。
図5は、本発明の第2実施形態に係る固体電解コンデンサを模式的に示す断面図である。
図5に示す固体電解コンデンサ2では、陰極層15と陽極端子31との間、及び、陰極層15と陽極端子32との間に絶縁層50が設けられており、陰極端子22は、陰極層15及び絶縁層50と接している。この場合、導通接触面積を増大させることができるため、ESRを低く抑えることができる。
なお、図5では、陰極端子22は、陰極層15と陽極端子31との間の絶縁層50及び陰極層15と陽極端子32との間の絶縁層50の両方と接しているが、いずれか一方の絶縁層と接していてもよい。
また、図5では、軸線方向において、陰極端子22の凹部22aの内壁面の長さは、封止材40の底面41に露出する陰極端子22の外壁面の長さよりも長いが、凹部の内壁面の長さは、封止材の底面に露出する陰極端子の外壁面の長さと同等以上であればよい。
本発明の固体電解コンデンサにおいて、陰極端子の凹部の形状は特に限定されないが、凹部の内壁面が弁作用金属基体の形状に沿った形状を有することが好ましい。
図6は、本発明の第3実施形態に係る固体電解コンデンサを模式的に示す断面図である。
図6に示す固体電解コンデンサ3では、コンデンサ素子10の弁作用金属基体11の形状が曲面を有する柱状であり、陰極端子23の凹部23aの内壁面が弁作用金属基体11の形状に沿った曲面形状である。この場合、図3に示す固体電解コンデンサ1に比べて導電性接着剤60の量を少なくできるため、接着信頼性を向上させることができる。
本発明の固体電解コンデンサでは、軸線方向において、凹部の内壁面の長さは、封止材の側面に露出する陰極端子の外壁面の長さと同等以上であることが好ましい。この場合、導通接触面積を増大させることができるため、ESRを低く抑えることができる。一方、引出し部の面積を小さくすることができるため、陽極とのショートを防止することができる。
図7は、本発明の第4実施形態に係る固体電解コンデンサを模式的に示す斜視図である。
図7に示す固体電解コンデンサ4では、軸線方向において、陰極端子24の凹部24aの内壁面の長さ(図7中、両矢印L24aで示す長さ)は、封止材40の側面に露出する陰極端子の外壁面の長さ(図7中、両矢印L24bで示す長さ)よりも長い。なお、陰極端子24の形状は、図7に示す形状に限定されるものではない。
図8は、本発明の第5実施形態に係る固体電解コンデンサを模式的に示す断面図である。
図8に示す固体電解コンデンサ5では、陰極端子25の凹部25aに2つのコンデンサ素子10が配置されている。
図8に示すように、本発明の固体電解コンデンサにおいては、陰極端子の凹部に複数のコンデンサ素子が配置されていてもよい。この場合、図8に示すように、幅方向に複数のコンデンサ素子が配置されていてもよいし、高さ方向に複数のコンデンサ素子が配置されていてもよい。
本発明の固体電解コンデンサにおいて、陰極端子には、複数の凹部が設けられ、それぞれの凹部にコンデンサ素子が配置されていてもよい。この場合、それぞれの凹部に配置されるコンデンサ素子の個数は同じであってもよいし、異なっていてもよい。
本発明の固体電解コンデンサにおいて、コンデンサ素子を構成する弁作用金属基体は、いわゆる弁作用を示す弁作用金属からなる。弁作用金属としては、例えば、アルミニウム、タンタル、ニオブ、チタン、ジルコニウム等の金属単体、又は、これらの金属を含む合金等が挙げられる。これらの中では、アルミニウム又はタンタルが好ましい。
弁作用金属基体の形状は、軸線方向に延びる線状であれば特に限定されないが、幅方向における最大長さをW、高さ方向における最大長さをHとしたとき、H/Wの比として表されるアスペクト比が0.5以上であることが好ましく、1以上であることがより好ましい。
弁作用金属基体の形状は、曲面を有する柱状であることが好ましく、例えば、円柱状、楕円柱状、扁平柱状、角柱の稜線部分がR面取りされた形状等が挙げられる。
弁作用金属基体は、芯部の表面に多孔質部を有している。多孔質部は、芯部の表面に形成されたエッチング層であることが好ましい。
本発明の固体電解コンデンサにおいて、多孔質部の表面に形成される誘電体層は、上記弁作用金属の酸化皮膜からなることが好ましい。例えば、弁作用金属基体としてアルミニウム線が用いられる場合、アジピン酸アンモニウム等を含む水溶液中でアルミニウム線の表面に対して陽極酸化処理(化成処理ともいう)を行うことにより、酸化皮膜からなる誘電体層を形成することができる。
本発明の固体電解コンデンサにおいては、陰極層として、固体電解質層が誘電体層の表面に設けられていることが好ましい。固体電解質層の表面には、導体層が設けられていることがより好ましい。
固体電解質層を構成する材料としては、例えば、ポリピロール類、ポリチオフェン類、ポリアニリン類等の導電性高分子等が挙げられる。これらの中では、ポリチオフェン類が好ましく、PEDOTと呼ばれるポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)が特に好ましい。また、上記導電性高分子は、ポリスチレンスルホン酸(PSS)等のドーパントを含んでいてもよい。なお、固体電解質層は、誘電体層の細孔(凹部)を充填する内層と、誘電体層を被覆する外層とを含むことが好ましい。
導体層は、下地であるカーボン層と、その上の銀層からなることが好ましいが、カーボン層のみでもよく、銀層のみでもよい。
本発明の固体電解コンデンサは、コンデンサ素子の表面に、芯部と陰極層とを絶縁するための絶縁層をさらに備えることが好ましい。特に、陰極層と陽極端子との間に絶縁層が設けられていることが好ましい。絶縁層の材料としては、例えば、ポリフェニルスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、シアン酸エステル樹脂、フッ素樹脂(テトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体等)、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、及び、それらの誘導体又は前駆体等の絶縁性樹脂が挙げられる。
本発明の固体電解コンデンサにおいて、陽極端子は、例えば、ニッケル、亜鉛、銅、錫、金、銀、パラジウム、鉛等の金属、又は、これらの金属を含有する合金を含むめっき膜、あるいは、例えば、銀、銅、ニッケル、錫、パラジウム等を導電成分として含む導電性樹脂膜から構成される。陽極端子は、めっき膜と導電性樹脂膜とを含む多層構造とされてもよい。例えば、陽極端子は、2層のめっき層とこれらのめっき層の間にある導電性樹脂層とを備えていてもよい。
本発明の固体電解コンデンサにおいて、封止材は、例えば、樹脂を含む。封止材に含まれる樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。封止材は、樹脂に加えて、アルミナ又はシリカ等のフィラー、磁性材料等を含んでもよい。
[固体電解コンデンサの製造方法]
本発明の固体電解コンデンサの製造方法は、第1の態様において、コンデンサ素子を準備する工程と、陰極端子にコンデンサ素子を搭載する工程と、陰極端子に搭載されたコンデンサ素子を封止材で封止する工程と、陽極端子を形成する工程と、を備える。陰極端子にコンデンサ素子を搭載する工程では、陰極端子に設けられた凹部に少なくとも1つのコンデンサ素子を配置し、コンデンサ素子の陰極層を凹部の内壁面と接続させることを特徴とする。
以下、図9(a)、図9(b)、図9(c)及び図9(d)を参照しながら、本発明の第1の態様における固体電解コンデンサの製造方法について説明する。
図9(a)、図9(b)、図9(c)及び図9(d)は、図1に示す固体電解コンデンサの製造方法の一例を模式的に示す斜視図である。
図9(a)に示す工程では、コンデンサ素子10を準備する。コンデンサ素子10は、軸線方向に延びる線状の弁作用金属基体11を有している。なお、後述するダイシング加工を行う場合には、図1に示したコンデンサ素子10と陰極層15の長さは同じで、両端部の絶縁層50の長さが長いコンデンサ素子を準備しておく。
コンデンサ素子10は、例えば、以下のように製造される。弁作用金属基体11として、エッチング処理が施されることによって多孔質部が芯部の表面に形成され、陽極酸化処理によって誘電体層が多孔質部の表面に形成された円柱状のアルミニウム線を準備する。さらに、コンデンサ素子10の両端部のまわりに絶縁性樹脂を塗布して乾燥させることによって、絶縁層50を形成する。弁作用金属基体11の、絶縁層50が形成されていない部分に、固体電解質層、カーボン層及び銀層を形成することによって陰極層15を形成する。
図9(a)には、陰極端子21も示している。陰極端子21には、軸線方向に沿った内壁面を有する凹部21aが設けられている。陰極端子21は、金属板からなることが好ましい。
図9(b)に示す工程では、コンデンサ素子10の陰極層15を陰極端子21と接続させることにより、陰極端子21にコンデンサ素子10を搭載する。この工程では、陰極端子21の凹部21aにコンデンサ素子10を配置し、コンデンサ素子10の陰極層15を凹部21aの内壁面と接続させる。例えば、図3に示したように、導電性接着剤を介して、コンデンサ素子の陰極層を陰極端子の凹部と接続させることができる。
図9(c)に示す工程では、陰極端子21に搭載されたコンデンサ素子10を封止材40で封止する。図9(c)では、コンデンサ素子10の両端面、陰極端子21の底面及び側面が露出するように封止材40を形成する。これらの面を露出させる方法としては、研磨加工でもよいが、一様な露出面を得る観点からは、ダイシング加工が好ましい。
図9(d)に示す工程では、コンデンサ素子10の芯部と電気的に接続される陽極端子31及び32を形成する。図9(d)では、封止材40から露出するコンデンサ素子10の両端面に接続されるように、陽極端子31及び32を形成する。
以上の工程により、図1に示す固体電解コンデンサ1が得られる。同様の方法により、他の固体電解コンデンサも製造することができる。
本発明の固体電解コンデンサの製造方法は、第2の態様において、コンデンサ素子を複数個準備する工程と、陰極端子となる集合フレームに複数個のコンデンサ素子を搭載する工程と、集合フレームに搭載された複数個のコンデンサ素子を封止材で一括して封止する工程と、集合フレームから複数個のチップに個片化する工程と、個片化されたチップ内のコンデンサ素子に陽極端子を形成する工程と、を備える。集合フレームに複数個のコンデンサ素子を搭載する工程では、集合フレームに設けられたそれぞれの凹部に少なくとも1つのコンデンサ素子を配置し、コンデンサ素子の陰極層を凹部の内壁面と接続させることを特徴とする。
以下、図10(a)、図10(b)、図10(c)、図10(d)及び図10(e)を参照しながら、本発明の第2の態様における固体電解コンデンサの製造方法について説明する。
図10(a)、図10(b)、図10(c)、図10(d)及び図10(e)は、図7に示す固体電解コンデンサの製造方法の一例を模式的に示す斜視図である。
図10(a)に示す工程では、コンデンサ素子110を2個準備する。コンデンサ素子110は、軸線方向に延びる線状の弁作用金属基体11を有している。図10では、図7に示したコンデンサ素子10と陰極層15の長さは同じで、両端部の絶縁層50の長さが長いコンデンサ素子110を準備しておく。
図10(a)には、陰極端子24となる集合フレーム124も示している。集合フレーム124には、軸線方向に沿った内壁面を有する凹部24aが2個設けられている。集合フレーム124は、金属板からなることが好ましい。
図10(b)に示す工程では、コンデンサ素子110の陰極層15を集合フレーム124と接続させることにより、集合フレーム124に2個のコンデンサ素子110を搭載する。この工程では、集合フレーム124のそれぞれの凹部24aにコンデンサ素子110を配置し、コンデンサ素子110の陰極層15を凹部24aの内壁面と接続させる。例えば、導電性接着剤を介して、コンデンサ素子の陰極層を集合フレームのそれぞれの凹部と接続させることができる。
図10(c)に示す工程では、集合フレーム124に搭載された2個のコンデンサ素子110を封止材140で一括して封止する。
その後、集合フレームから複数のチップに個片化する。この工程では、集合フレームに設けられていた凹部の数に応じて適切な個数のチップに個片化する。図10(d)では、陰極端子24の凹部24aに配置されたコンデンサ素子10が封止材40で封止された2個のチップ4aが示されている。個片化の方法としては、ダイシング加工が好ましい。ダイシング加工により、コンデンサ素子10の両端面、陰極端子24の底面及び側面を露出させることができる。この場合、封止材40の側面に露出する陰極端子24の外壁面は切断面となる。
図10(e)に示す工程では、個片化されたチップ内のコンデンサ素子10の芯部と電気的に接続される陽極端子31及び32を形成する。図10(e)では、封止材40から露出するコンデンサ素子10の両端面に接続されるように、陽極端子31及び32を形成する。
以上の工程により、図7に示す固体電解コンデンサ4が得られる。同様の方法により、他の固体電解コンデンサも製造することができる。
本発明の固体電解コンデンサは、上記実施形態に限定されるものではなく、固体電解コンデンサの構成、製造方法等に関し、本発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
1,2,3,4,5 固体電解コンデンサ
4a チップ
10,110 コンデンサ素子
11 弁作用金属基体
12 芯部
13 多孔質部
13a 細孔
14 誘電体層
15 陰極層
15a 固体電解質層
15b カーボン層
15c 銀層
21,22,23,24,25 陰極端子
21a,22a,23a,24a,25a 凹部
31,32 陽極端子
40,140 封止材
41 封止材の底面
42,43 封止材の側面
44,45 封止材の端面
46 封止材の上面
50 絶縁層
60 導電性接着剤
124 集合フレーム

Claims (14)

  1. 芯部の表面に多孔質部を有する弁作用金属基体、前記多孔質部の表面に形成された誘電体層、及び、前記誘電体層上に設けられた陰極層を有するコンデンサ素子と、
    前記コンデンサ素子の前記陰極層と電気的に接続された陰極端子と、
    前記コンデンサ素子の前記芯部と電気的に接続された陽極端子と、
    前記コンデンサ素子を覆う封止材と、を備える固体電解コンデンサであって、
    前記弁作用金属基体の形状は、軸線方向に延びる線状であり、
    前記陰極端子には、前記軸線方向に沿った内壁面を有する凹部が設けられており、
    前記陰極端子の前記凹部に少なくとも1つの前記コンデンサ素子が配置され、前記コンデンサ素子の前記陰極層が前記凹部の前記内壁面と直接接続されていることを特徴とする固体電解コンデンサ。
  2. 前記弁作用金属基体の形状は、曲面を有する柱状である請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 前記凹部の前記内壁面は、前記弁作用金属基体の形状に沿った曲面形状を有する請求項1又は2に記載の固体電解コンデンサ。
  4. 前記陰極端子は、金属板からなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサ。
  5. 前記コンデンサ素子の表面に、前記芯部と前記陰極層とを絶縁するための絶縁層をさらに備え、
    前記陰極端子は、前記陰極層及び前記絶縁層と接している請求項1〜4のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサ。
  6. 前記コンデンサ素子の前記陰極層は、前記軸線方向における前記コンデンサ素子の長さの1/5以上の範囲において前記凹部の前記内壁面と接続されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサ。
  7. 前記コンデンサ素子の前記陰極層は、前記コンデンサ素子の高さの1/3以上の範囲まで前記凹部の前記内壁面と接続されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサ。
  8. 前記凹部の前記内壁面の高さは、前記コンデンサ素子の高さの1/3以上である請求項1〜7のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサ。
  9. 前記凹部の前記内壁面の高さは、前記コンデンサ素子の高さと同等以上である請求項8に記載の固体電解コンデンサ。
  10. 前記封止材は、底面と、前記底面に隣り合う側面とを有し、
    前記封止材の前記底面及び前記側面には、前記陰極端子の外壁面が露出しており、
    前記封止材の前記底面及び前記側面に露出する前記陰極端子は、一体物である請求項1〜9のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサ。
  11. 前記軸線方向において、前記凹部の前記内壁面の長さは、前記封止材の前記側面に露出する前記陰極端子の前記外壁面の長さと同等以上である請求項10に記載の固体電解コンデンサ。
  12. 前記封止材の両方の端面に1対の前記陽極端子を備えるとともに、前記封止材の少なくとも底面に前記陰極端子を備える3端子コンデンサである請求項1〜11のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサ。
  13. 芯部の表面に多孔質部を有する弁作用金属基体、前記多孔質部の表面に形成された誘電体層、及び、前記誘電体層上に設けられた陰極層を有するコンデンサ素子を準備する工程と、
    前記コンデンサ素子の前記陰極層を陰極端子と接続させることにより、前記陰極端子に前記コンデンサ素子を搭載する工程と、
    前記陰極端子に搭載された前記コンデンサ素子を封止材で封止する工程と、
    前記コンデンサ素子の前記芯部と電気的に接続される陽極端子を形成する工程と、を備える固体電解コンデンサの製造方法であって、
    前記弁作用金属基体の形状は、軸線方向に延びる線状であり、
    前記陰極端子には、前記軸線方向に沿った内壁面を有する凹部が設けられており、
    前記陰極端子に前記コンデンサ素子を搭載する工程では、前記陰極端子の前記凹部に少なくとも1つの前記コンデンサ素子を配置し、前記コンデンサ素子の前記陰極層を前記凹部の前記内壁面と直接接続させることを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。
  14. 芯部の表面に多孔質部を有する弁作用金属基体、前記多孔質部の表面に形成された誘電体層、及び、前記誘電体層上に設けられた陰極層を有するコンデンサ素子を複数個準備する工程と、
    前記コンデンサ素子の前記陰極層を陰極端子となる集合フレームと接続させることにより、前記集合フレームに複数個の前記コンデンサ素子を搭載する工程と、
    前記集合フレームに搭載された複数個の前記コンデンサ素子を封止材で一括して封止する工程と、
    前記集合フレームから複数個のチップに個片化する工程と、
    個片化されたチップ内の前記コンデンサ素子の前記芯部と電気的に接続される陽極端子を形成する工程と、を備える固体電解コンデンサの製造方法であって、
    前記弁作用金属基体の形状は、軸線方向に延びる線状であり、
    前記集合フレームには、前記軸線方向に沿った内壁面を有する凹部が複数個設けられており、
    前記集合フレームに複数個の前記コンデンサ素子を搭載する工程では、前記集合フレームのそれぞれの前記凹部に少なくとも1つの前記コンデンサ素子を配置し、前記コンデンサ素子の前記陰極層を前記凹部の前記内壁面と直接接続させることを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。
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