JP6904936B2 - 洗濯機 - Google Patents
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Description
このため、特許文献1のドラム式洗濯機では、衣類の浸水状態を考慮していないため、衣類に洗濯水に浸った状態で長時間放置された場合には、衣類に傷みが生じる問題がある。
以下では、横又は斜めに配置された回転ドラム内に投入された衣類の、洗濯、すすぎ、脱水、乾燥を行うことができる洗濯機(いわゆる、ドラム式の洗濯乾燥機)を例に挙げて説明するが、縦に配置された洗濯槽内に投入された衣類の、洗濯、すすぎ、脱水、乾燥を行うことができる洗濯機(縦型の洗濯乾燥機)や、縦型の洗濯、すすぎ、脱水を行うことができる洗濯機(全自動洗濯機)など各種様々な洗濯機に適用することができる
洗濯機100はネットワークシステムSに接続され、スマートホン300等の通信端末が、ネットワークシステムSを介して、洗濯機100を遠隔操作することができる。
スマートホン300は、LTE/3G網などの通信キャリア網(固定網)203を介して、インターネット200に接続することもできる。
詳しくは、スマートホン300は、宅内では宅内ネットワークを経由してサーバ201に接続し、宅外では通信キャリア網(固定網)203を経由してサーバ201に接続する。
筐体1は、鋼板と樹脂成型品とが組み合わされ、ベースBの上に取り付けられ形成されている。筐体1は、左右の側板1a、前面カバー1b、背面カバー1c、上面カバー1d、下部前面カバー1eで構成されている。左右の側板1aは、コの字型の図示しない上補強材、前補強材、後補強材で結合されている。これにより、ベースBを含めた箱状の筐体1が構成され、筐体として十分な強度を有している。
ドア取っ手4tを把持することで、ロック機構が解除されてドア4が開放できる一方、ドア4を前面カバー1bに押し付けることでドア4が閉じてロックされる。
操作パネル130の内側には、制御部110と記憶部120が実装された制御基板が設けられている。
制御部110は、詳細を後述するが、LED131と操作ボタン132とにより構成された操作パネル130による使用者の操作指示に基づいて、洗濯機100の運転の制御する制御部である。
これにより、制御部110は、洗濯機100の操作パネル130による操作と、サーバ201からの遠隔操作とにより制御を行う。
記憶部120は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの不揮発性メモリからなり、制御部110が用いる各種データおよびプログラムなどを記憶する。
また、洗濯機100のモータやポンプ等のアクチュエータの動作を停止し、後述する操作パネル130の電源ボタン10vの操作のみを可能とする電源オフの制御を行う。
洗剤給水電磁弁151は、制御部110の指示により駆動回路113aにより弁の開閉が制御される。
仕上剤給水電磁弁152は、制御部110の指示により駆動回路113bにより弁の開閉が制御される。
外槽給水電磁弁153は、制御部110の指示により駆動回路113cにより弁の開閉が制御される。
冷却水給水電磁弁154は、制御部110の指示により駆動回路113dにより弁の開閉が制御される。
風呂水給水ポンプ161は、制御部110の指示により駆動回路113eにより駆動制御される。
排水弁155は、制御部110の指示により駆動回路113fにより弁の開閉が制御される。
モータ162は、制御部110の指示により駆動回路113gにより回転駆動が制御される。
ファン163は、制御部110の指示により駆動回路113hにより回転駆動が制御される。
ヒータ164は、制御部110の指示により駆動回路113jにより電力が制御される。
循環ポンプ165は、制御部110の指示により駆動回路113kにより駆動が制御される。
振動センサ173は、制御部110に接続され、洗濯機100の振動を検出するセンサである。これにより、回転ドラム(内槽)3の脱水時の異常振動等を検出する。
操作パネル130は、洗濯機100の使用に際して、使用者が動作指示をするとともに、運転状態を表示する機能を有する。
操作パネル130は、カバー部材50、印字シート60、発光素子のLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)、7セグメントディスプレイからなるLED131(図3参照)で構成されている。また、印字シート60の“操作ボタン”マークの直下には、操作ボタン132(図3参照)が配置されている。
ドアロックボタン11bは、運転停止時にドア4をロックするボタンである。ドアロックボタン11bは運転停止時に所定時間押下し続けることで、ドア4がロックされ、またはロック解除される。ドア4のロック/ロック解除は、LED11blの点灯/非点灯により確認できる。
スタート・一時停止ボタン11aは、運転のスタート時または運転中に一時停止する場合に押下されるボタンである。
制御部110は、リモートボタン14aの押下を検出すると、通信ユニット140に指示して、ルータ204を介して、洗濯機100とサーバ201と間の通信を開始する。
洗い工程P10では、制御部110は、洗濯水に衣類が浸るように、排水弁155を閉じて外槽2に洗濯水を貯留するとともに、モータ162を正逆両方向に回転駆動する。
実施形態の洗濯機100では、制御部110は、洗い工程P10で遠隔中断指示を受信すると、長時間衣類が洗濯水に浸らないように、遠隔中断処理工程P60に状態遷移する。
実施形態の洗濯機100では、注水すすぎを行うすすぎ1工程P20と、溜めすすぎを行うすすぎ2工程P30の2回のすすぎ工程を行う。
このすすぎ1工程P20により衣類の洗剤成分の残留濃度は少なくなるが、制御部110は、すすぎ1工程P20で遠隔中断指示を受信すると、長時間衣類がすすぎ水に浸らないように、遠隔中断処理工程P60に状態遷移する。
その後、制御部110は、溜めすすぎとして、排水弁155を閉じて、外槽給水電磁弁153を開弁して外槽2にすすぎ水を貯留するとともに、モータ162により回転ドラム3を回転して衣類を撹拌しつつすすぐ。
制御部110は、排水弁155を開いて外槽2のすすぎ水を排水した後に、排水弁155を開いたまま、所定時間、回転ドラム3を高速回転して衣類に含まれるすすぎ水を脱水する。
制御部110は、脱水工程P40で遠隔中断指示を受信すると、遠隔中断処理工程P60に状態遷移する。
制御部110は、排水弁155を閉じ、冷却水給水電磁弁154を開弁して、ヒータ164を通電し、ファン163を駆動させる。これにより、衣類から発生した蒸気が水冷除湿部材(不図示)によって水分が取り除かれ(除湿され)、ヒータ164によって暖められた後に、乾燥した空気となって再び回転ドラム3内に戻される。この際に、制御部110は、モータ162により、回転ドラム3を回転する。
制御部110は、乾燥工程P50で、遠隔中断指示を受信すると、遠隔中断処理工程P60に状態遷移する。
例えば、洗濯機100が、外槽2に洗濯水を貯留し、回転ドラム3を正逆両方向に回転する洗い工程P10であれば、モータ162の駆動を停止し、洗い工程の運転を停止する。また、洗濯機100が、すすぎ1工程P20の脱水運転中であれば、モータ162の駆動を停止し、すすぎ1工程の運転を停止する。
そして、ステップS66で、水位センサ171の検出値が、衣類が浸る水位であるか否かを判定する。水位センサ171の検出値が衣類が浸る水位であれば(S66のYes)、ステップS67に進み、水位センサ171の検出値が衣類が浸る水位でなければ(S66のNo)、ステップS68に進む。
ステップS68では、制御部110は、洗濯機100の電源をオフする。
つまり、実施形態の洗濯機100は、制御部110が、サーバ201から遠隔中断指示を受信するとともに、外槽2に貯留されている洗濯水あるいはすすぎ水により衣類が浸った状態であるか否かを判定する浸水判定部111と、遠隔中断指示を受信した際の運転を中断するとともに、浸水判定部111が衣類が浸った状態でないと判定するまで排水弁を開く中断処理部112とを備えるようにしたものである。
図7は、洗濯機100の各工程を構成する運転ごとの排水弁155の開閉動作と、遠隔中断指示を受信した際の制御内容の関係を説明する図である。
そして、それぞれの運転内容ごとの、排水弁155の開閉動作を示している。
すすぎ1(P20)工程の回転シャワー(P23)運転中に遠隔中断指示を受信した際には、回転シャワー(P23)運転では排水弁155が閉動作となっているので、中断指示動作は行わない。そして、次の運転内容である脱水(P24)運転では排水弁155が開動作となっているので、中断指示動作として、脱水(P24)運転の終了後運転停止する。
ステップS61とステップS62とステップS63は、図6と同様のため、ここでは説明を省略する。
ステップS841で、制御部110は、脱水後(脱水運転の終了後)、洗濯機100を運転停止し、ステップS86に進む。
制御部110は、操作パネル130あるいはスマートホン300に運転再開が操作指示された際に、記憶部120の再開情報が示す運転内容のつぎの運転内容から運転を再開することができる。
図9の画面は、スマートホン300の洗濯制御アプリにより表示される。
その下には、問い合わせ・状況確認・サポートの機能選択のタップ領域が配置されている。
さらに、その下には、“念入り”等の詳細コース名の表示領域と、運転状況の表示領域が配置されている。
これらの表示は、洗濯機100からサーバ201に通知された動作情報に基づいて表示される。
つぎに、図10により、洗濯機100とスマートホン300との間の通信について説明する。
操作パネル130のリモートボタン14a(図4参照)が押下されると、洗濯機100の制御部110は、通信ユニット140を介して、サーバ201にリモート操作許可を通知する(S101)。
そして、制御部110は、所定周期で、洗濯機100の動作情報をサーバ201に通知する(S102、S104、S106)。
サーバ201は、洗濯機100ごとに動作情報を管理し、スマートホン300からの要求に応じて、要求情報を通知する。
サーバ201は、AP起動通知を受信すると、指定された洗濯機100の動作情報をスマートホン300に通知する(S105)。
そして、スマートホン300の一時停止ボタンがタップされると、スマートホン300からサーバ201に一時停止指示が通知される(S107)。
洗濯機100の制御部110は、サーバ201から通知された中断指示を、遠隔中断指示として図6や図8等で説明した処理を行う。そして、制御部110は、遠隔中断処理を終了するとサーバ201に中断完了応答を行う(S109)。
2 外槽
3 回転ドラム(内槽)
100 洗濯機
110 制御部
111 浸水判定部
112 中断処理部
155 排水弁
171 水位センサ
120記憶部
130 操作パネル
140 通信ユニット
201 サーバ
202 プッシュ通知サーバ
203 通信キャリア網(固定網)
204 ルータ
200 インターネット
300 スマートホン
Claims (1)
- ネットワークからの遠隔操作可能な洗濯機であって、
前記ネットワークに接続する通信ユニットと、
洗濯水あるいはすすぎ水を貯留する外槽と、
前記外槽内部に設けられ、回動して衣類の洗浄あるいはすすぎを行う内槽と、
前記外槽に貯留された洗濯水あるいはすすぎ水の排水を制御する排水弁と、
前記通信ユニットにより遠隔中断指示を受信した際に、前記排水弁を開いて前記外槽に貯留する洗濯水あるいはすすぎ水を排水して、前記内槽の衣類が洗濯水あるいはすすぎ水に浸らない状態で前記洗濯機を電源オフ状態する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記通信ユニットにより遠隔中断指示を受信した際に運転している、洗い、すすぎ、脱水あるいは乾燥のいずれかの工程と運転内容を取得し、
前記運転内容が排水運転あるいは脱水運転の場合には、排水運転あるいは脱水運転の終了後に電源オフし、
前記運転内容が排水運転でなく、かつ、脱水運転でない場合には、以降の運転内容の中で、最初の排水運転あるいは脱水運転まで、運転を行う
ことを特徴とする洗濯機。
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