JP6904054B2 - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Description

本開示は、燃料噴射制御装置に関する。
例えば特許文献1に記載されているように、エンジンへの燃料噴射を制御する装置においては、目標角のタイミングでインジェクタからエンジンへの燃料噴射を行うことが知られている。ここで言う目標角とは、目標のクランク角である。また、ここで言うクランク角とは、クランク軸の回転位置(即ち、クランク位置)である。目標角のタイミングとは、詳しくは、クランク位置が目標のクランク位置になるタイミングである。
特開2005−273665号公報
例えばマイクロコンピュータ(以下、マイコン)によって燃料噴射を制御するための具体的な構成としては、下記のものが考えられる。
マイコンは、例えば一定時間毎の時間同期処理によって、インジェクタからの燃料噴射を開始すべきクランク位置を、要求噴射位置として算出する。
また、マイコンは、クランク軸が所定角度回転する毎に起動されるクランク同期処理のうち、要求噴射位置の直前に起動されたクランク同期処理(以下、直前クランク同期処理)にて、最新の情報に基づき噴射時間を算出する噴射時間算出処理を行う。噴射時間は、インジェクタからの燃料噴射の継続時間であり、インジェクタの駆動時間でもある。
そして、マイコンは、直前クランク同期処理では、噴射時間算出処理を終了した後、更に、インジェクタの駆動を制御する機能部分(以下、駆動制御部)に対して、噴射開始タイミング情報と、算出した噴射時間とをセットする設定処理を行う。噴射開始タイミング情報は、インジェクタからの燃料噴射を開始するタイミングを示す情報である。そして、駆動制御部には、要求噴射位置のタイミングで燃料噴射が開始されるようにするための噴射開始タイミング情報が、上記設定処理によってセットされる。
駆動制御部は、セットされた噴射開始タイミング情報が示すタイミングが到来したと判断すると、インジェクタの駆動を開始することにより、該インジェクタからの燃料噴射を開始させる。そして、駆動制御部は、インジェクタの駆動開始時から、セットされた噴射時間が経過したと判断すると、インジェクタの駆動を終了することにより、該インジェクタからの燃料噴射を終了させる。
このような構成において、例えば、直前クランク同期処理における噴射時間算出処理の実行中に、他の優先度の高い処理が実行されるなどして、その噴射時間算出処理の実行終了が遅れたとする。その場合、上記設定処理による噴射開始タイミング情報及び噴射時間のセットが、要求噴射位置のタイミングまでに間に合わなくなってしまう可能性があり、その結果、燃料噴射の開始が要求噴射位置のタイミングよりも遅れてしまう可能性がある。
そこで、本開示は、燃料噴射制御装置において、燃料噴射の開始遅れを抑制可能な技術を提供する。
本開示の燃料噴射制御装置は、第1設定部(15)と、第2設定部(16)と、インジェクタ制御部(17)と、第1処理部(11,S100)と、第2処理部(11,S120〜S210)と、を備える。
第1設定部には、インジェクタ(5)からエンジンへの燃料噴射を開始するタイミングを示す噴射開始タイミング情報がセットされる。第2設定部には、インジェクタからの燃料噴射の継続時間である噴射時間がセットされる。インジェクタ制御部は、第1設定部にセットされた噴射開始タイミング情報が示すタイミングが到来したと判断すると、インジェクタからの燃料噴射を開始させ、この燃料噴射の開始時から、第2設定部にセットされた噴射時間が経過したと判断すると、インジェクタからの燃料噴射を終了させる。つまり、第1設定部、第2設定部及びインジェクタ制御部は、前述した駆動制御部と同様の役割を果たすものである。
第1処理部は、インジェクタからの燃料噴射を開始すべきエンジンのクランク位置を、要求噴射位置として算出する。
第2処理部は、エンジンのクランク位置が、第1処理部により算出された要求噴射位置よりも前の基準位置になったときに動作する。
そして、第2処理部は、エンジンのクランク位置が要求噴射位置になるタイミングでインジェクタからの燃料噴射が開始されるようにするための噴射開始タイミング情報を、第1設定部にセットする処理(S120)と、第2設定部に仮の噴射時間をセットする処理(S125)と、を行った後に、正式な噴射時間を算出するための噴射時間算出処理(S130)を行う。
そして更に、第2処理部は、噴射時間算出処理を終了した時点で、インジェクタからの燃料噴射が開始されていない場合、あるいは、前記仮の噴射時間によるインジェクタからの燃料噴射が実施中である場合には、噴射時間算出処理により算出された正式な噴射時間を第2設定部にセットし直す再セット処理(S200,S210)を行う。
このような燃料噴射制御装置において、第2処理部は、噴射時間算出処理を開始する前に、噴射開始タイミング情報の第1設定部へのセットと、仮の噴射時間の第2設定部へのセットとを行う。このため、噴射時間算出処理の実行終了が何らかの原因で遅れたとしても、燃料噴射の開始が要求噴射位置のタイミング、即ち、クランク位置が要求噴射位置になるタイミングよりも遅れてしまうことを抑制することができる。また、第2処理部は、噴射時間算出処理を終了した時点で、燃料噴射が未開始であるか、あるいは、仮の噴射時間による燃料噴射が実施中の場合には、前記再セット処理を行うため、実際の燃料噴射時間を噴射時間算出処理で算出された正式な噴射時間にすることができる。
尚、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施態様の電子制御装置の構成を示す構成図である。 時間同期処理を表すフローチャートである。 クランク同期処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の作用例と比較例を説明する説明図である。 第2実施形態の噴射開始時処理を表すフローチャートである。 第2実施形態のクランク同期処理において実行される噴射時間算出処理を表すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示すように、第1実施形態の燃料噴射制御装置としての電子制御装置(以下、ECU1)には、クランクセンサ3と、カムセンサ4と、インジェクタ5とが、接続されている。ECUは、「Electronic Control Unit」の略である。
クランクセンサ3は、エンジンのクランク軸7と共に回転するロータ9の周囲に所定の間隔で形成された複数の歯部9aを検知する毎に、パルス信号を出力する。ロータ9の周囲には、歯部9aが所定数だけ連続して欠落した部分(以下、欠け歯部)が設けられている。このため、クランクセンサ3からの信号においては、パルス信号の発生間隔が他のパルス信号の発生間隔と比べて所定数倍になる部分(以下、欠け歯信号部)が生じる。また、図示は省略するが、カムセンサ4は、エンジンのカム軸と共に回転するロータに形成された1つあるいは複数の歯部を検知する毎に、パルス信号を出力する。そして、クランクセンサ3からの信号における欠け歯信号部とカムセンサ4からの信号とにより、現在のクランク位置を判断することができるようになっている。尚、本実施形態において、エンジンは車両に搭載されたものである。
インジェクタ5は、ECU1により通電されることでエンジンに燃料を噴射する。インジェクタ5に通電することは、インジェクタ5を駆動することに相当する。インジェクタ5は、エンジンの気筒毎に備えられているが、ここでは、1つの気筒のインジェクタ5について説明する。
ECU1は、エンジンを制御するための様々な処理を行う制御部としてのマイコン11を備える。
マイコン11は、プログラムを実行するCPU13と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ(以下、メモリ)14と、を備える。更に、マイコン11は、インジェクタ5の駆動を制御するための機能部分として、第1設定部15と、第2設定部16と、信号生成部17と、を備える。第1設定部15と第2設定部16は、例えばレジスタであって良い。また、第1設定部15と第2設定部16は、例えばメモリ14における一部の記憶領域であっても良い。
第1設定部15には、インジェクタ5からの燃料噴射を開始するタイミング(以下、噴射開始タイミング)を示す噴射開始タイミング情報がセットされる。本実施形態では、インジェクタ5からの燃料噴射を開始する時刻(以下、噴射開始時刻)が、噴射開始タイミングとして扱われる。また、マイコン11においては、当該マイコン11に備えられたフリーランカウンタの値に基づいて時刻や時間が認識される。このため、第1設定部15には、噴射開始タイミング情報として、例えば噴射開始時刻に該当するフリーランカウンタの値がセットされる。
第2設定部16には、インジェクタ5からの燃料噴射の継続時間である噴射時間がセットされる。
信号生成部17は、第1設定部15にセットされた噴射開始タイミング情報が示す噴射開始タイミングが到来したと判断すると、当該信号生成部17が生成する噴射パルスを非アクティブレベルからアクティブレベルにする。そして、信号生成部17は、噴射パルスをアクティブレベルにしてから、第2設定部16にセットされた噴射時間が経過したと判断すると、噴射パルスを非アクティブレベルに戻す。
そして、信号生成部17で生成される噴射パルスは、マイコン11の外部に備えられた後述の出力回路19に出力される。噴射パルスは、インジェクタ5の駆動指令に相当する信号である。噴射パルスがアクティブレベルであることは、インジェクタ5を駆動すること、即ち、燃料噴射を実施することに相当する。噴射パルスのアクティブレベルは、本実施形態ではハイレベルであるとして説明するが、ローレベルであっても良い。
尚、マイコン11が行う各種処理は、CPU13が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、メモリ14が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実行される。一方、ECU1を構成するマイコンの数は1つでも複数でも良い。また、マイコン11の機能の一部又は全部について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現しても良い。例えば、マイコン11の機能の一部又は全部がハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は多数の論理回路を含むデジタル回路、又はアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現しても良い。
ECU1は、クランクセンサ3及びカムセンサ4からの各信号を波形整形してマイコン11に入力させる入力回路18と、マイコン11から出力される噴射パルスがアクティブレベルとしてのハイレベルの間、インジェクタ5を駆動する出力回路19と、を更に備える。クランクセンサ3から入力回路18を介してマイコン11に入力されるパルス信号のことを、以下では、クランク信号という。
本実施形態において、クランクセンサ3からは、クランク軸7が10°回転する毎(即ち、10°CA毎)にパルス信号が出力される。このため、図4の1段目に示すように、マイコン11に入力されるクランク信号は、10°CA毎に立ち上がりエッジが生じる矩形波となる。尚、ここでは前述の欠け歯信号部を除いて説明している。一方、「CA」は、それの前に記載された数値がクランク軸7の回転角度であることを意味する記号である。
[1−2.処理]
次に、マイコン11が燃料噴射制御のために実行する処理について、図2,図3のフローチャートを用いて説明する。
[1−2−1.時間同期処理]
マイコン11は、図2に示す時間同期処理を一定時間毎に実行する。
図2に示すように、マイコン11は、時間同期処理を開始すると、S100にて、要求噴射位置RAを算出する処理を行う。要求噴射位置RAは、インジェクタ5からの燃料噴射を開始すべきクランク位置である。
マイコン11は、S100では、要求噴射位置RAを算出するための最新の制御情報を取得し、その取得した制御情報を用いて要求噴射位置RAを算出する。要求噴射位置RAを算出するための制御情報としては、例えば、エンジンの回転速度や吸入空気量等がある。エンジンの回転速度(以下、エンジン回転速度)は、クランク軸7の回転速度である。尚、マイコン11は、例えばクランク信号の立ち上がりエッジの時間間隔(即ち、10°CA分の時間)を逐次計測しており、その時間間隔に基づいて最新のエンジン回転速度を算出する。
そして、マイコン11は、次のS105にて、噴射時間を算出するための噴射時間算出処理を行い、その後、当該時間同期処理を終了する。
マイコン11は、S105の噴射時間算出処理では、噴射時間を算出するための最新の制御情報を取得し、その取得した制御情報を用いて噴射時間を算出する。噴射時間を算出するための制御情報としては、例えば、エンジン回転速度や吸入空気量等の他に、インジェクタ5に供給される燃料の圧力や温度等がある。算出される噴射時間は、インジェクタ5から噴射すべき燃料噴射量を実現するための噴射時間である。噴射時間は、必要な燃料噴射量が算出されてから、その燃料噴射量に基づき算出されても良いし、各種情報から直接的に算出されても良い。尚、このS105で算出される噴射時間は、仮の噴射時間(以下、仮噴射時間)である。
[1−2−2.クランク同期処理]
マイコン11は、図3のクランク同期処理を、クランク軸7が所定角度回転する毎に実行する。その所定角度は、本実施形態では30°である。また、本実施形態では、クランク信号に立ち上がりエッジが生じる10°CA毎のタイミングの何れかが、例えば上死点のタイミングになっている。そして、クランク信号に立ち上がりエッジが生じるタイミングのうち、例えば上死点のタイミングを含む30°CA毎のタイミングにて、クランク同期処理が実行される。尚、これらの角度の値は一例である。また、マイコン11は、クランク信号に基づいて現在のクランク位置を把握している。
図3に示すように、マイコン11は、クランク同期処理を開始すると、S110にて、当該クランク同期処理の今回の起動が、時間同期処理で算出された要求噴射位置RAの直前の起動(以下、噴射直前起動)であるか否かを判定する。具体的には、現在のクランク位置が、クランク同期処理が起動される予定の30°CA毎のクランク位置のうち、要求噴射位置RAからみて1つ前のクランク位置であるか否かを判定する。
マイコン11は、S110にて、当該クランク同期処理の今回の起動が噴射直前起動ではないと判定した場合には、そのまま当該クランク同期処理を終了する。
一方、マイコン11は、S110にて、当該クランク同期処理の今回の起動が噴射直前起動であると判定した場合には、S120に進む。
マイコン11は、S120では、噴射開始タイミング情報を第1設定部15にセットする第1セット処理を行う。
マイコン11は、第1セット処理では、まず、現時点から要求噴射位置RAのタイミングまでの時間T1、即ち、現時点からクランク位置が要求噴射位置RAになるまでの時間T1を、現在のエンジン回転速度に基づき算出する。要求噴射位置RAのタイミングとは、クランク位置が要求噴射位置RAになるタイミングのことである。具体的には、マイコン11は、現在のクランク位置から要求噴射位置RAまでのクランク角の差分を、現在のエンジン回転速度で割ることにより、現時点から要求噴射位置RAのタイミングまでの時間T1を算出する。
そして、マイコン11は、第1セット処理では、現在時刻から時間T1だけ後の時刻に該当するフリーランカウンタの値を、要求噴射位置RAのタイミングで燃料噴射が開始されるようにするための噴射開始タイミング情報として、第1設定部15にセットする。
その後、マイコン11において、フリーランカウンタの値が第1設定部15にセットされた値に達すると、信号生成部17は、噴射開始タイミングが到来したと判断して、噴射パルスをハイレベルにすることとなる。すると、出力回路19によるインジェクタ5の駆動が開始される。つまり、インジェクタ5からの燃料噴射が開始される。
尚、他の例として、例えば、第1設定部15には、噴射開始タイミング情報として時間がセットされ、信号生成部17は、第1設定部15に時間がセットされてから、そのセットされた時間が経過すると、噴射パルスをハイレベルにするようになっていても良い。この場合、マイコン11は、S120の第1セット処理では、算出した時間T1を噴射開始タイミング情報として、第1設定部15にセットするようになっていれば良い。
マイコン11は、次のS125にて、時間同期処理で算出された仮噴射時間を第2設定部16にセットする第2セット処理を行う。尚、S120とS125の順序は逆でも良い。
マイコン11は、S120,S125の処理を終了すると、次のS130にて、噴射時間を算出するための噴射時間算出処理を行う。このS130の噴射時間算出処理は、例えば、時間同期処理におけるS105の噴射時間算出処理と同じ処理である。相違点は、S130の噴射時間算出処理の方が、S105の噴射時間算出処理よりも、要求噴射位置RAのタイミングに近い時点での制御情報に基づいて噴射時間を算出することになる、という点である。つまり、S130の噴射時間算出処理で算出される噴射時間は、S105の噴射時間算出処理で算出される噴射時間(即ち、仮噴射時間)よりも、新しい制御情報に基づいた噴射時間であり、正式な噴射時間(以下、正式噴射時間)である。
マイコン11は、S130の噴射時間算出処理を終了すると、次のS140にて、燃料噴射が開始済みか否かを判定する。例えば、信号生成部17は、噴射パルスをローレベルからハイレベルにしたときに、フラグをオンするようになっており、S140では、そのフラグが参照されて、該フラグがオンであれば、燃料噴射が開始済みであると判定される。
マイコン11は、S140にて、燃料噴射が開始済みでないと判定した場合、即ち、燃料噴射が未だ開始されていない場合には、S210に進み、S130で算出された正式噴射時間を第2設定部16にセットし直す再セット処理を行う。そして、その後、当該クランク同期処理を終了する。よって、この場合、信号生成部17は、噴射開始タイミングが到来したと判断してから正式噴射時間だけ、噴射パルスをハイレベルにすることとなる。
また、マイコン11は、S140にて、燃料噴射が開始済みであると判定した場合には、S150に進み、燃料噴射が終了しているか否かを判定する。例えば、マイコン11では、噴射パルスの出力レベルをモニタできるようになっている。このため、S150では、噴射パルスがモニタされ、該噴射パルスがローレベルであれば、燃料噴射が終了していると判定される。
マイコン11は、S150にて、燃料噴射が終了していないと判定した場合、即ち、仮噴射時間による燃料噴射が実施中である場合には、S180に進む。
マイコン11は、S180では、現在の噴射継続時間がS130で算出された正式噴射時間を超えているか否かを判定する。現在の噴射継続時間とは、現在実施中の燃料噴射の継続時間である。また、現在の噴射継続時間は、第1設定部15にセットされた噴射開始タイミング情報が示す時刻(即ち、噴射開始時刻)から現在時刻までの時間として算出される。
そして、マイコン11は、S180にて、現在の噴射継続時間が正式噴射時間を超えていないと判定した場合には、S200に進み、S210と同じ再セット処理を行った後、当該クランク同期処理を終了する。よって、この場合にも、信号生成部17は、噴射開始タイミングが到来したと判断してから正式噴射時間だけ、噴射パルスをハイレベルにすることとなる。
一方、マイコン11は、S180にて、現在の噴射継続時間が正式噴射時間を超えていると判定した場合には、S190に進み、インジェクタ5からの燃料噴射を即時停止させるための噴射停止処理を行う。そして、その後、当該クランク同期処理を終了する。噴射停止処理としては、例えば、信号生成部17に対して噴射パルスをローレベルにさせる処理が行われても良いし、出力回路19に対して噴射パルスに拘わらずインジェクタ5の駆動を停止させる処理が行われても良い。
また、マイコン11は、S150にて、燃料噴射が終了していると判定した場合、即ち、仮噴射時間による燃料噴射が既に終了している場合には、S160に進む。
マイコン11は、S160では、仮噴射時間よりも正式噴射時間の方が長いか否かを判定し、正式噴射時間の方が長いと判定した場合には、S170に進む。
そして、マイコン11は、S170では、正式噴射時間と仮噴射時間との差の時間である差分時間だけインジェクタ5から燃料を噴射させるための再噴射処理を行い、その後、当該クランク同期処理を終了する。再噴射処理としては、例えば、第1設定部15に、噴射開始タイミング情報として、現在時刻を示す情報、即ち、現在のフリーランカウンタの値をセットすると共に、第2設定部16に、差分時間をセットする処理が行われば良い。
一方、マイコン11は、S160にて、仮噴射時間よりも正式噴射時間の方が長くないと判定した場合には、そのまま当該クランク同期処理を終了する。
[1−3.作用例と比較例]
図2及び図3の処理による作用例及び効果と、比較例とを、図4を用いて説明する。
尚、図4においては、(A1)と(A2)の部分が比較例を表しており、(B)の部分が、本実施形態の作用例を表している。
また、図4の例では、時刻t0で時間同期処理が起動され、時刻t1,t2の各々でクランク同期処理が起動されている。そして、時刻t4は、時間同期処理で算出された要求噴射位置RAのタイミングである。このため、時刻t1で起動されるクランク同期処理が、要求噴射位置RAの直前に起動されたクランク同期処理、即ち、直前クランク同期処理である。また、図4において、一点鎖線の矢印は、第1設定部15に噴射開始タイミング情報がセットされてから、その噴射開始タイミング情報によって示される噴射開始タイミングが到来するまでの期間を示している。また、図4において、二点鎖線の矢印は、第2設定部16に噴射時間がセットされることを示している。
[1−3−1.比較例]
(A1)の部分に示す比較例では、上記実施形態と比較すると、下記〈a〉〜〈c〉の点が異なる。
〈a〉時間同期処理では、要求噴射位置RAは算出されるが、仮噴射時間が算出されない。
〈b〉クランク同期処理では、S110にて、当該クランク同期処理の今回の起動が噴射直前起動であると判定された場合に、S120,S125の処理が行われずに、S130の噴射時間算出処理が行われる。
〈c〉クランク同期処理では、S130の噴射時間算出処理が終了した後、前述の第1セット処理が行われて、第1設定部15に、要求噴射位置RAのタイミングで燃料噴射が開始されるようにするための噴射開始タイミング情報がセットされる。そして更に、S130の噴射時間算出処理で算出された噴射時間を第2設定部16にセットする処理も行われる。
このような比較例では、(A1)の部分に示すように、時刻t1で起動されるクランク同期処理(即ち、直前クランク同期処理)における噴射時間算出処理により、噴射時間が算出される。そして、その直前クランク同期処理において、噴射時間算出処理が終了すると、第1設定部15への噴射開始タイミング情報のセットと、第2設定部16への噴射時間のセットとが行われる。(A1)の部分における時刻t3は、噴射時間算出処理が終了して、噴射開始タイミング情報及び噴射時間のセットが行われる時刻を示している。
ここで、(A1)の部分に示す例では、時刻t3が、要求噴射位置RAのタイミングである時刻t4よりも前であるため、特に問題は生じない。
一方、比較例において、(A2)の部分に示すように、直前クランク同期処理における噴射時間算出処理の実行終了が、他の優先度の高い処理が実行されるなどして、遅れてしまい、噴射開始タイミング情報及び噴射時間のセットが行われる時刻t5が、時刻t4よりも後になったとする。
つまり、(A2)の部分は、噴射時間算出処理の実行終了が遅れて、噴射開始タイミング情報及び噴射時間のセットが、要求噴射位置RAのタイミングまでに間に合わなくなった場合を表している。この場合、噴射パルスがハイレベルになるタイミング、即ち、燃料噴射の開始タイミングが要求噴射位置のタイミングよりも遅れてしまい、燃料噴射制御の精度低下を招く。
[1−3−2.作用例]
一方、本実施形態では、図4の(B)の部分に示すように、時間同期処理において、要求噴射位置RAと、仮噴射時間とが算出される。そして、時刻t1で起動されるクランク同期処理においては、噴射時間算出処理よりも前のS120,S125にて、第1設定部15への噴射開始タイミング情報のセットと、第2設定部16への仮噴射時間のセットとが行われる。
このため、クランク同期処理における噴射時間算出処理の実行終了が、他の優先度の高い処理が実行されるなどして遅れてしまい、その噴射時間算出処理の終了時刻t6が時刻t4より後になったとしても、時刻t4で噴射パルスがハイレベルになるようにすることができる。つまり、要求噴射位置RAのタイミングで燃料噴射が開始されるようにすることができる。
また、クランク同期処理では、図4の(B)の部分に示すように、噴射時間算出処理が終了した時点(即ち、時刻t6)にて、仮噴射時間による燃料噴射が実施中である場合には、S200の再セット処理により、第2設定部16に正式噴射時間がセットし直される。このため、噴射パルスがハイレベルになる時間、即ち、実際の燃料噴射時間を、正式噴射時間にすることができる。
また、図示は省略するが、クランク同期処理では、噴射時間算出処理が終了した時点にて、燃料噴射が未だ開始されていない場合にも、S200と同じS210の再セット処理により、第2設定部16に正式噴射時間がセットし直される。このため、実際の燃料噴射時間を正式噴射時間にすることができる。
[1−4.効果]
以上詳述した実施形態によれば、上記作用例のところで述べた効果が得られ、更に、以下の効果も奏する。
クランク同期処理では、S130の噴射時間算出処理を終了した時点で、仮噴射時間による燃料噴射が終了しており、且つ、仮噴射時間よりも正式噴射時間の方が長い場合には、S170にて、正式噴射時間と仮噴射時間との差の時間だけ燃料を噴射させるための再噴射処理が行われる。このため、トータルの燃料噴射量を、正式噴射時間に対応する燃料噴射量にすることができる。よって、燃料噴射量の制御精度を向上させることができる。
また、クランク同期処理では、S130の噴射時間算出処理を終了した時点で、仮噴射時間による燃料噴射が実施中であり、且つ、実施中の燃料噴射の継続時間が正式噴射時間を超えている場合には、S190にて噴射停止処理が行われる。このため、燃料噴射量が過剰になってしまうことを抑制することができる。
尚、上記第1実施形態では、信号生成部17がインジェクタ制御部に相当する。また、マイコン11が第1処理部及び第2処理部の各々として機能する。そして、図2のS100が、第1処理部としての処理に相当し、図3のS120〜S210が、第2処理部としての処理に相当する。
[2.第2実施形態]
[2−1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。尚、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
第2実施形態のECU1では、マイコン11が、更に図5の噴射開始時処理を行う。また、マイコン11は、図3のS130では、噴射時間(即ち、正式噴射時間)を算出するために図6の噴射時間算出処理を実行する。
[2−1−1.噴射開始時処理]
マイコン11は、信号生成部17で生成される噴射パルスがローレベルからハイレベルになったとき、即ち、インジェクタ5からの燃料噴射の開始時に、例えば割り込み処理として、図5の噴射開始時処理を行う。
図5に示すように、マイコン11は、噴射開始時処理では、S310にて、図3のS130で実行される噴射時間算出処理が終了しているか否かを判定する。例えば、マイコン11において、図3のS130からS140へ進む際に、処理終了フラグがセットされるようになっていれば、S310では、その処理終了フラグを参照することにより、噴射時間算出処理が終了しているか否かを判定することができる。
マイコン11は、S310にて、噴射時間算出処理が終了していると判定した場合には、そのまま当該噴射開始時処理を終了する。
また、マイコン11は、S310にて、噴射時間算出処理が終了していないと判定した場合には、S320に進み、簡略化フラグをオンした後、当該噴射開始時処理を終了する。簡略化フラグは、図3のS130で実行される噴射時間算出処理の簡略化を示すフラグである。
[2−1−2.噴射時間算出処理]
図6に示すように、マイコン11は、図3のS130で噴射時間算出処理を開始すると、まずS410にて、噴射時間を算出するための最新の制御情報を取得する。
マイコン11は、次のS420では、S410で取得した制御情報に基づいて、噴射時間の基本値(以下、基本噴射時間)を算出する。
マイコン11は、次のS430では、簡略化フラグがオンか否かを判定し、簡略化フラグがオンでなければ、即ちオフであれば、S440に進む。
マイコン11は、S440では、基本噴射時間に対して第1の補正を行うことにより、第1補正後の基本噴射時間を算出する。第1の補正としては、例えば、基本噴射時間に第1の補正係数を乗じたり加算したりする処理が行われる。
マイコン11は、次のS450にて、簡略化フラグがオンか否かを再び判定し、簡略化フラグがオンでなければ、S460に進む。
マイコン11は、S460では、S440で算出された第1補正後の基本噴射時間に対して第2の補正を行うことにより、第2補正後の基本噴射時間を算出する。第2の補正としては、例えば、第1補正後の基本噴射時間に第2の補正係数を乗じたり加算したりする処理が行われる。
また、マイコン11は、S430又はS450にて、簡略化フラグがオンであると判定した場合には、そのまま当該噴射時間算出処理を終了する。尚、この場合、簡略化フラグはオンからオフに戻される。
このような噴射時間算出処理では、S460の処理が終了するまでに簡略化フラグがオンされなければ、S460で算出された第2補正後の基本噴射時間が、当該噴射時間算出処理で算出された噴射時間(即ち、正式噴射時間)となる。
また、S430で簡略化フラグがオンでないと判定されてからS450の判定が行われるまでの間に、簡略化フラグがオンされた場合には、S460の処理が省かれ、S440で算出された第1補正後の基本噴射時間が、正式噴射時間となる。
また、S430の判定が行われる前に簡略化フラグがオンされた場合には、S440以降の処理が省かれ、S420で算出された基本噴射時間が、正式噴射時間となる。
つまり、図6の噴射時間算出処理では、基本噴射時間に対する補正を実施する前毎に、簡略化フラグを参照し、簡略化フラグがオンであれば、その時点で補正の実施を取り止めて、処理内容を簡略化することにより、正式噴射時間の算出が早期に完了されるようになっている。
尚、第1実施形態において、図3のS130で実行される噴射時間算出処理は、図6からS430,S450を除いた処理で良い。
また、第1及び第2実施形態において、図2のS105で実行される噴射時間算出処理は、図6からS430,S450を除いた処理であっても良いし、図6からS430〜S460を除いた処理であっても良い。
また、図6の例では、補正の種類が第1と第2の、2種類であるが、補正の種類が3種類以上であっても、図6と同様のロジックを採用することができる。
[2−2.第2実施形態の効果]
以上のような第2実施形態によれば、インジェクタ5からの燃料噴射の開始時において、図3のS130で実行される噴射時間算出処理が終了していない場合には、簡略化フラグがオンされて、その噴射時間算出処理が簡略化される。この場合、噴射時間算出処理の実行に要する時間が短くなるため、噴射時間算出処理が終了した時点で、仮噴射時間による燃料噴射が既に終了しているといったケースや、既に正式噴射時間よりも長く燃料噴射が行われてしまっているといったケースの発生を抑制することができる。よって、燃料噴射量の制御精度を向上させることができる。
尚、上記第2実施形態では、マイコン11が簡略化部としても機能する。そして、図5のS320及び図6のS430,S450が、簡略化部としての処理に相当する。
[3.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
例えば、第1設定部15には、噴射開始タイミング情報として、クランク位置(即ち、要求噴射位置RA)の値がセットされても良い。この場合、信号生成部17は、例えばクランク信号の過去の立ち上がりエッジ間隔に基づき予測されるクランク位置が、第1設定部15にセットされたクランク位置に到達したと判断すると、噴射パルスをハイレベルにするように構成されても良い。
また、図3のS125で第2設定部16にセットされる仮噴射時間は、例えば固定値であっても良い。この場合、図2のS105を省略することができる。
また、第1設定部15、第2設定部16及び信号生成部17は、マイコン11の外部に設けられていても良い。
また、上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしても良い。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしても良い。また、上記実施形態の構成の一部を省略しても良い。尚、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
また、上述したECUの他、当該ECUを構成要素とするシステム、当該ECUとしてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、燃料噴射制御方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1…ECU、5…インジェクタ、11…マイコン、15…第1設定部、16…第2設定部、17…信号生成部

Claims (3)

  1. インジェクタ(5)からエンジンへの燃料噴射を開始するタイミングを示す噴射開始タイミング情報がセットされる第1設定部(15)と、
    前記インジェクタからの燃料噴射の継続時間である噴射時間がセットされる第2設定部(16)と、
    前記第1設定部にセットされた噴射開始タイミング情報が示すタイミングが到来したと判断すると、前記インジェクタからの燃料噴射を開始させ、この燃料噴射の開始時から前記第2設定部にセットされた噴射時間が経過したと判断すると、前記インジェクタからの燃料噴射を終了させるように構成されたインジェクタ制御部(17)と、
    前記インジェクタからの燃料噴射を開始すべき前記エンジンのクランク位置を、要求噴射位置として算出するように構成された第1処理部(11,S100)と、
    前記エンジンのクランク位置が、前記算出された要求噴射位置よりも前の基準位置になったときに動作するように構成された第2処理部(11,S120〜S210)と、を備え、
    前記第2処理部は、
    前記エンジンのクランク位置が前記算出された要求噴射位置になるタイミングで前記インジェクタからの燃料噴射が開始されるようにするための前記噴射開始タイミング情報を、前記第1設定部にセットする処理(S120)と、前記第2設定部に仮の噴射時間をセットする処理(S125)と、を行った後に、正式な噴射時間を算出するための噴射時間算出処理(S130)を行い、
    更に、前記噴射時間算出処理を終了した時点で、前記インジェクタからの燃料噴射が開始されていない場合、あるいは、前記仮の噴射時間による前記インジェクタからの燃料噴射が実施中である場合には、前記噴射時間算出処理により算出された正式な噴射時間を前記第2設定部にセットし直す再セット処理(S200,S210)を行うように構成されており、
    しかも、前記第2処理部は、
    前記噴射時間算出処理を終了した時点で、前記仮の噴射時間による前記インジェクタからの燃料噴射が終了しており、且つ、前記仮の噴射時間よりも前記噴射時間算出処理により算出された正式な噴射時間の方が長い場合には、前記正式な噴射時間と前記仮の噴射時間との差の時間だけ前記インジェクタから燃料を噴射させるための再噴射処理(S170)を行うように構成されている、
    燃料噴射制御装置。
  2. インジェクタ(5)からエンジンへの燃料噴射を開始するタイミングを示す噴射開始タイミング情報がセットされる第1設定部(15)と、
    前記インジェクタからの燃料噴射の継続時間である噴射時間がセットされる第2設定部(16)と、
    前記第1設定部にセットされた噴射開始タイミング情報が示すタイミングが到来したと判断すると、前記インジェクタからの燃料噴射を開始させ、この燃料噴射の開始時から前記第2設定部にセットされた噴射時間が経過したと判断すると、前記インジェクタからの燃料噴射を終了させるように構成されたインジェクタ制御部(17)と、
    前記インジェクタからの燃料噴射を開始すべき前記エンジンのクランク位置を、要求噴射位置として算出するように構成された第1処理部(11,S100)と、
    前記エンジンのクランク位置が、前記算出された要求噴射位置よりも前の基準位置になったときに動作するように構成された第2処理部(11,S120〜S210)と、を備え、
    前記第2処理部は、
    前記エンジンのクランク位置が前記算出された要求噴射位置になるタイミングで前記インジェクタからの燃料噴射が開始されるようにするための前記噴射開始タイミング情報を、前記第1設定部にセットする処理(S120)と、前記第2設定部に仮の噴射時間をセットする処理(S125)と、を行った後に、正式な噴射時間を算出するための噴射時間算出処理(S130)を行い、
    更に、前記噴射時間算出処理を終了した時点で、前記インジェクタからの燃料噴射が開始されていない場合、あるいは、前記仮の噴射時間による前記インジェクタからの燃料噴射が実施中である場合には、前記噴射時間算出処理により算出された正式な噴射時間を前記第2設定部にセットし直す再セット処理(S200,S210)を行うように構成されている、
    燃料噴射制御装置であり、
    前記インジェクタからの燃料噴射の開始時において、前記第2処理部による前記噴射時間算出処理が終了していない場合に、前記噴射時間算出処理を簡略化させるように構成された簡略化部(11,S320,S430,S450)、を更に備える、
    燃料噴射制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の燃料噴射制御装置であって、
    前記第2処理部は、
    前記噴射時間算出処理を終了した時点で、前記仮の噴射時間による前記インジェクタからの燃料噴射が実施中であり、且つ、実施中の燃料噴射の継続時間が前記噴射時間算出処理により算出された正式な噴射時間を超えている場合には、前記再セット処理ではなく、前記インジェクタからの燃料噴射を停止させるための噴射停止処理(S190)を行うように構成されている、
    燃料噴射制御装置。
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