本発明の第1の態様は、式(I)、式(II)、式(III)、式(IV)、式(V)、式(VI)、式(VII)、または式(VIII):
[式中:
R
1は、F、Cl、−OH、C
1−4アルキル、C
1−4フルオロアルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、C
3−7シクロアルキル、C
3−7フルオロシクロアルキル、C
1−4アルコキシ、C
1−4フルオロアルコキシ、C
2−4ヒドロキシアルコキシ、C
3−6シクロアルコキシ、(C
1−3アルコキシ)−(C
1−3アルキレン)、(C
1−3アルコキシ)−(C
1−3フルオロアルキレン)、(C
1−3デューテロアルコキシ)−(C
1−3デューテロアルキレン)、(C
1−3フルオロアルコキシ)−(C
1−3アルキレン)、(C
1−3フルオロアルコキシ)−(C
1−3フルオロアルキレン)、−(CH
2)
1−3O(フェニル)、−(CH
2)
1−3NR
aR
a、−C(O)O(C
1−6アルキル)、−C(O)NR
aR
a、−C(O)NR
bR
b、−NH
2、−NH(C
1−6アルキル)、−N(C
1−6アルキル)
2、アゼチジニル、ピロリジニル、フラニル、ピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、−S(O)
2(C
1−3アルキル)、−S(O)
2NR
aR
a、C
1−3アルキルチオ、またはC
1−3フルオロアルキルチオであり;
R
2は、各々、独立して、H、F、Cl、Br、−OH、−CN、C
1−4アルキル、C
1−4フルオロアルキル、C
1−4ヒドロキシアルキル、C
1−3アミノアルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、C
3−7シクロアルキル、C
3−7フルオロシクロアルキル、C
1−6アルコキシ、C
1−3フルオロアルコキシ、C
1−3アルキルチオ、C
1−3フルオロアルキルチオ、(C
1−3アルコキシ)−(C
1−3アルキレン)、(C
1−3フルオロアルコキシ)−(C
1−3アルキレン)、−C(O)NH
2、−C(O)NH(C
1−6アルキル)、−C(O)N(C
1−6アルキル)
2、−C(O)NR
bR
b、−CH(OH)(C
3−6シクロアルキル)、−CH(OH)(フェニル)、CH(OH)(ピリジル)、−S(O)
2(C
1−3アルキル)、−S(O)
2NR
aR
a、またはフェニル、5−ないし6−員のヘテロアリール、および5−ないし7−員のヘテロサイクルより選択される環状基であり、ここで該環状基は、F、Cl、ヒドロキシ、C
1−3アルキル、C
1−3アルコキシ、シクロプロピル、および−CNより独立して選択される0〜5個の置換基で置換され;
R
3は:
であり;
(i)X
1はNであり、X
2はS、O、またはNHであるか;
(ii)X
1はOであり、X
2はCHまたはNであるか;
(iii)X
1はNHであり、X
2はCHであるか;あるいは
(iv)X
1はCHであり、X
2はSまたはNHであり;
および破線は二重結合の可変位置を表し、芳香族性を維持しており;
R
3は、各々、R
3aおよび0〜3個のR
3bで置換され;
R
3aは:
(i)H、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6ヒドロキシフルオロアルキル、−C(O)O(C
1−6アルキル)、−CR
aR
aNHC(O)(C
1−6アルキル)、−CR
aR
aNHC(O)(C
1−6フルオロアルキル)、−CR
aR
aNHC(O)O(C
1−6アルキル)、−CR
aR
aNHC(O)O(CH
2)
1−3(C
1−3アルコキシ)、−CR
aR
aNHC(O)O(C
1−4フルオロアルキル)、−CR
aR
aNaS(O)
2(C
1−3アルキル)、CR
aR
aNaS(O)
2(C
1−3フルオロアルキル)、−CR
aR
aOP(O)(OH)
2、−CR
aR
aNHC(O)R
x、−CR
aR
aNHC(O)OR
x、−CR
aR
aNHC(O)CH
2R
x、−CR
aR
aNHC(O)OCH
2R
x、−CR
aR
aOC(O)NHR
x、−CR
aR
aNHC(O)NHR
x、−CR
aR
aOR
x、または−CR
aR
aOC(O)R
xであるか;
(ii)−CH(OH)CR
hR
iR
jであり;ここでR
hおよびR
iは、独立して、H、F、C
1−4アルキル、C
1−4フルオロアルキル、C
1−3アルコキシ、またはC
1−3フルオロアルコキシであるか、あるいはそれらが結合する炭素原子と一緒になって、C
3−8シクロアルキルまたは4−ないし7−員のヘテロシクリル環を形成し、およびR
jはH、C
1−6アルキル、C
1−5フルオロアルキル、(C
1−3アルコキシ)−(C
1−3アルキル)、C
3−8シクロアルキル、C
3−8ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリールであり;
R
xは、C
3−6シクロアルキル、フェニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ベンゾ[d]オキサゾリル、ベンゾ[d]チアゾリル、ピロロピリジニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、イミダゾピリジニル、またはオキソ−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾリルであり、その各々が、F、Cl、Br、−CN、−OH、−CH
3、−CF
3、C
1−3アルコキシ、C
1−3フルオロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6ヒドロキシアルコキシ、C
1−6ヒドロキシ−フルオロアルコキシ、フェノキシ、−NR
aR
a、−C(O)NR
aR
a、−C(O)NH(C
1−6アルキル)、−C(O)N(C
1−6アルキル)
2、−C(O)NR
bR
b、−C(O)NR
a(C
1−6ヒドロキシアルキル)、−C(O)O(C
1−6アルキル)、−C(O)OC
1−4アルキル、−C(O)(モルホリニル)、−S(O)
2NR
aR
a、−CH(OH)CH
2OH、−CH=CH
2、−NHC(O)CH
3、−OCH
2CH
2N(CH
3)
2、−OCH
2CH
2OH、−OCH
2CH(Me)OH、イソキサゾリル、フェノキシ、フェニル、ピロリジニル、チオフェニル、およびメチルトリアゾリルより独立して選択される0〜2個の置換基で置換され;
R
3bは、各々、独立して、H、F、Cl、Br、−CN、C
1−3アルキル、C
1−3フルオロアルキル、C
1−3ヒドロキシアルキル、−OCHF
2、C
3−6シクロアルキル、C
3−6フルオロシクロアルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、C
1−3アルコキシ、C
1−3アルキルチオ、またはC
1−3フルオロアルコキシであり;
R
4は、H、F、Cl、または−CH
3であり;
R
aは、各々、独立して、H、C
1−4アルキル、またはC
1−4フルオロアルキルであり;
2個のR
bは、それらが結合する窒素原子と一緒になって、1〜2個の窒素原子、および0〜1個の酸素または硫黄原子を有する4−ないし7−員のヘテロシクロ環を形成し;および
nは0、1または2である]
で示される、少なくとも1つの化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、溶媒和物またはプロドラッグを提供する。
1の実施態様は、式(I)〜(VIII)の化合物またはその塩であって、ここでX
1がNであって、X
2がS、O、またはNHであり;R
3がR
3aおよび0〜3個のR
3bで置換されており;ならびにR
1、R
2、R
3、R
3a、R
3b、R
4、およびnが第1の態様にて定義されるとおりである、化合物またはその塩を提供する。この実施態様には、R
3が:
である、化合物が包含される。
1の実施態様は、式(I)〜(VIII)の化合物またはその塩であって、ここでX
1がOであり、X
2がCHまたはNであって;R
3がR
3aおよび0〜3個のR
3bで置換されており;ならびにR
1、R
2、R
3、R
3a、R
3b、R
4、およびnが第1の態様にて定義されるとおりである、化合物またはその塩を提供する。この実施態様には、R
3が:
である、化合物が包含される。
1の実施態様は、式(I)〜(VIII)の化合物またはその塩であって、ここでX
1がNHであり、X
2がCHであって;R
3がR
3aおよび0〜3個のR
3bで置換されており;ならびにR
1、R
2、R
3、R
3a、R
3b、R
4、およびnが第1の態様にて定義されるとおりである、化合物またはその塩を提供する。この実施態様には、R
3が:
である、化合物が包含される。
1の実施態様は、式(I)〜(VIII)の化合物またはその塩であって、ここでX
1がCHであり、X
2がSであって;R
3がR
3aおよび0〜3個のR
3bで置換されており;ならびにR
1、R
2、R
3、R
3a、R
3b、R
4、およびnが第1の態様にて定義されるとおりである、化合物またはその塩を提供する。この実施態様には、R
3が:
である、化合物が包含される。
1の実施態様は、式(I)〜(VIII)の化合物またはその塩であって、ここでX
1がNであり、X
2がSであるか;あるいはX
1がOであり、X
2がCHであって;R
3がR
3aおよび0〜3個のR
3bで置換されており;ならびにR
1、R
2、R
3、R
3a、R
3b、R
4、およびnが第1の態様にて定義されるとおりである、化合物またはその塩を提供する。この実施態様には、R
3が:
である、化合物が包含される。
1の実施態様は、式(I):
[式中:
R
3が:
であり;
(i)X
1がNであって、X
2がSまたはOであるか;あるいは(ii)X
1がOであって、X
2がCHであり;破線が二重結合の可変位置を表し、芳香族性を維持しており;R
3が、各々、R
3aおよび0〜3個のR
3bで置換されており;ならびにR
1、R
2、R
3a、R
3b、R
4、およびnが第1の態様にて定義されるとおりである]
で示される化合物またはその塩を提供する。
1の実施態様は、構造式(Ia):
[式中:
R
1が、−CH
3、−OCH
3、または−OCHF
2であり;R
2がCl、−CN、−CH
3、−CH
2OH、−CH(CH
3)OH、または−CH=CH
2であり;R
3が:
であり;
(i)X
1がNであって、X
2がS、O、またはNHであるか;(ii)X
1がOであって、X
2がCHまたはNであるか;(iii)X
1がNHであって、X
2がCHであるか;または(iv)X
1がCHであって、X
2がSであり;破線が二重結合の可変位置を表し、芳香族性を維持しており;R
3が、各々、R
3aおよび0〜3個のR
3bで置換されており;R
3aがH、−CH
2OH、−CH(CH
3)OH、−CH
2CH(CH
3)OH、−CH(OH)C(CH
3)
3、−CH(OH)(トリフルオロメチルシクロプロピル)、−CH(OH)(トリフルオロメチルシクロブチル)、−CH(OH)(メチルシクロヘキシル)、−CH
2NHC(O)CH
3、−CH
2NHC(O)CF
3、−CH
2NHC(O)CH
2(フェニル)、−CH
2NHC(O)(モルホリニル)、−CH
2NHC(O)OCH
3、−CH
2NHC(O)NH(シクロプロピル)、−CH
2NHC(O)NH(フェニル)、−CH
2NHC(O)OCH
3、−CH
2NHC(O)OCH
2CH
3、−CH
2NHC(O)OC(CH
3)
3、−CH
2NHC(O)OCH
2CH(CH
3)
2、−CH
2NHC(O)OCH
2C(CH
3)
3、−CH
2NHC(O)OCH
2CH
2F、−CH
2NHC(O)OCH
2CF
3、−CH
2NHC(O)OCH
2CH
2OCH
3、−CH
2NHS(O)
2CH
3、−CH
2O(メチル ピリミジニル)、−CH
2OC(O)(ジメチルアミノピリジニル)、−CH
2OP(O)(OH)
2、−C(O)OCH
3、−CH
2NHC(O)OR
x、−CH
2NHC(O)OCH
2R
x、または−CH
2OC(O)NHR
xであり;R
xがフェニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ベンゾ[d]オキサゾリル、ベンゾ[d]チアゾリル、オキソイソインドリニル、ピロロピリジニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、イミダゾピリジニル、またはオキソ−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾリルであり、その各々が、F、Cl、Br、−CN、−OH、−CH
3、−CF
3、−CH
2CH
2OH、C
1−2アルコキシ、フェノキシ、−NR
aR
a、−C(O)NR
aR
a、−C(O)OCH
3、−C(O)OC(CH
3)
3、−C(O)(モルホリニル)、−CH(OH)CH
2OH、−OCH
2CH
2OH、−OCH
2CF
2OH、−OCH
2CH(CH
3)OH、−CH=CH
2、−NHC(O)CH
3、−OCH
2CH
2N(CH
3)
2、イソキサゾリル、フェノキシ、フェニル、ピロリジニル、チオフェニル、およびメチルトリアゾリルより独立して選択される0〜2個の置換基で置換され;R
aが、各々、独立して、Hまたは−CH
3である]
で示される化合物またはその塩を提供する。
1の実施態様は、構造式(Ia)の化合物またはその塩であって、ここで該化合物が
より選択され;ならびにR
1、R
2、R
3a、およびR
3bが第1の態様にて定義されるとおりである、化合物またはその塩を提供する。
1の実施態様は、構造式(Ia)の化合物またはその塩であって、ここでR
1が、C
1−3アルキルまたはC
1−3アルコキシであり;R
2がC
1−2アルキルまたはC
1−2ヒドロキシアルキルであり;R
3が
であり、ここでR
3がR
3aおよび0〜3個のR
3bで置換され;R
3aがC
1−3ヒドロキシアルキル、または−CH
2OC(O)NHR
xであり;R
xがフェニル、ピリジニル、またはピリミジニルであって、その各々が、F、Cl、−CN、C
1−2アルキル、またはC
1−2アルコキシより独立して選択される0〜2個の置換基で置換され;R
3bが、各々独立して、Cl、−CN、−CH
3、−OCH
3、または−OCHF
2である、化合物またはその塩を提供する。この実施態様には、R
1が−OCH
3であり;R
2が−CH
3であり;R
3aが−CH
2OHまたは−CH
2OC(O)NHR
xであり;R
xが−CH
3または−OCH
3より選択される0〜1個の置換基で置換されるピリジニルであり;およびR
3bがClまたは−CH
3である、化合物またはその塩を提供する。
1の実施態様は、式(Ia)の化合物またはその塩であって、ここでR
1がC
1−3アルキルまたはC
1−3アルコキシであり;R
2がC
1−2アルキルまたはC
1−2ヒドロキシアルキルであり;R
3が
であり、ここでR
3がR
3aおよび0〜2個のR
3bで置換され;R
1がC
1−3アルキル、C
1−2フルオロアルキル、またはC
1−3アルコキシであり;R
2がH、F、Cl、−CN、C
1−3アルキル、C
1−4ヒドロキシアルキル、または−CH=CH
2であり;R
3aがH、C
1−6ヒドロキシアルキル、−CH(OH)CHR
i(C
3−6シクロアルキル)、−CH
2NHC(O)O(C
1−4アルキル)、−CH
2OR
x、−CH
2OC(O)R
x、または−CH
2OC(O)NHR
xであり;R
iが−CH
3または−CF
3であり;R
xがベンゾ[d]オキサゾリル、イミダゾピリジニル、オキソジヒドロベンゾ[d]オキサゾリル、フェニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロロピリジニル、またはテトラヒドロイソキノリニルであり、その各々が、F、Cl、Br、−CN、−OH、−CH
3、−CF
3、−CH(OH)CH
2OH、−CH=CH
2、−O(C
1−3アルキル)、−OCH
2CH
2NR
aR
a、−C(O)O(C
1−4アルキル)、−C(O)NR
aR
a、−C(O)(モルホリニル)、−NR
aR
a、−NHC(O)(C
1−3アルキル)、メチルトリアゾリル、チオフェニル、ピロリジニル、フェニル、およびフェノキシより独立して選択される0〜2個の置換基で置換され;R
3bが、各々独立して、F、Cl、−CH
3、または−CHF
2であり;およびR
aが、各々独立して、Hまたは−CH
3である、化合物またはその塩を提供する。この実施態様には、R
1が−CH
3、−OCH
3、または−OCHF
2であり;R
2がCl、−CN、−CH
3、−CH
2OH、−CH(CH
3)OH、または−CH=CH
2であり;R
3aがH、−CH
2OH、−CH(OH)C(CH
3)
3、−CH(OH)CH(シクロプロピル)(CF
3)、−CH(OH)CH(シクロブチル)(CF
3)、−CH(OH)CH(シクロヘキシル)(CH
3)、−CH
2NHC(O)OC(CH
3)
3、−CH
2O(メチル ピリミジニル)、−CH
2OC(O)(ジメチルアミノピリジニル)、または−CH
2OC(O)NHR
xであり;R
xがベンゾ[d]オキサゾリル、イミダゾピリジニル、オキソジヒドロベンゾ[d]オキサゾリル、フェニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロロピリジニル、またはテトラヒドロイソキノリニルであって、その各々が、F、Cl、Br、−CN、−OH、−CH
3、−CF
3、−CH(OH)CH
2OH、−CH=CH
2、−OCH
3、−OCH
2CH
3、OCH
2CH
2N(CH
3)
2、−C(O)OCH
3、−C(O)OC(CH
3)
3、−C(O)NH
2、−C(O)(モルホリニル)、−NH
2、−N(CH
3)
2、−NHC(O)CH
3、メチルトリアゾリル、チオフェニル、ピロリジニル、フェニル、およびフェノキシより独立して選択される0〜2個の置換基で置換され;およびR
3bが、各々独立して、F、Cl、−CH
3、または−CHF
2である、化合物が包含される。
1の実施態様は、構造式(Ia)の化合物またはその塩であって、ここでR
1がC
1−3アルキルまたはC
1−3アルコキシであり;R
2がCl、−CN、C
1−2アルキルまたはC
1−2ヒドロキシアルキルであり;R
3が
であり、ここでR
3がR
3aおよび0〜3個のR
3bで置換され;R
3aがH、C
1−3ヒドロキシアルキル、−C(O)O(C
1−3アルキル)、−CH
2NHC(O)(C
1−3アルキル)、−CH
2NHC(O)(C
1−2フルオロアルキル)、−CH
2NHC(O)O(C
1−5アルキル)、−CH
2NHC(O)O(C
1−3フルオロアルキル)、−CH
2NHC(O)OCH
2CH
2OCH
3、−CH
2NHC(O)R
x、−CH
2NHC(O)CH
2R
x、−CH
2NHC(O)NHR
x、−CH
2NHC(O)OR
x、−CH
2NHC(O)OCH
2R
x、−CH
2OP(O)(OH)
2、−CH
2NHS(O)
2(C
1−3アルキル)、または−CH
2OC(O)NHR
xであり;R
xがC
3−6シクロアルキル、モルホリニル、オキソイソインドリニル、フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニルであり、その各々が、F、Cl、−CN、C
1−3アルキル、C
1−3ヒドロキシアルキル、C
1−3アルコキシ、−OCH
2CH
2OH、−OCH
2CF
2OH、−C(O)NR
aR
a、−C(O)(モルホリニル)、またはイソキサゾリルより独立して選択される0〜2個の置換基で置換され;R
3bが、各々独立して、Fまたは−CH
3であり;およびR
aが、各々独立して、Hまたは−CH
3である、化合物またはその塩を提供する。この実施態様には、R
1が−OCH
3または−OCH
2CH
3であり;R
2がCl、−CN、−CH
3、または−CH
2OHであり;R
3aがH、−CH
2OH、−CH(CH
3)OH、−CH
2CH(CH
3)OH、−C(O)OCH
3、−CH
2NHC(O)CH
3、−CH
2NHC(O)CF
3、−CH
2NHC(O)(モルホリニル)、−CH
2NHC(O)CH
2(フェニル)、−CH
2NHC(O)NH(シクロプロピル)、−CH
2NHC(O)NH(フェニル)、−CH
2NHC(O)O(C
1−5アルキル)、−CH
2NHC(O)OCH
2CH
2F、−CH
2NHC(O)OCH
2CF
3、−CH
2NHC(O)OCH
2CH
2OCH
3、−CH
2NHC(O)OR
x、−CH
2NHC(O)OCH
2R
x、−CH
2OP(O)(OH)
2、−CH
2NHS(O)
2CH
3、または−CH
2OC(O)NHR
xであり;R
xがオキソイソインドリニル、フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニルであり、その各々が、F、Cl、−CN、−CH
3、−CH
2CH
2OH、−OCH
3、−OCH
2CH
2OH、−OCH
2CF
2OH、−C(O)NR
aR
a、−C(O)(モルホリニル)、またはイソキサゾリルより独立して選択される0〜2個の置換基で置換され;R
3bが、各々独立して、Fまたは−CH
3であり;およびR
aが、各々独立して、Hまたは−CH
3である、化合物またはその塩が包含される。
1の実施態様は、構造式(IIa):
[式中:R
1は、−CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、または−OCHF
2であり;R
2は、F、Cl、−CH
3、−CH
2F、または−CHF
2であり;R
3は:
であり;
(i)X
1がNであり、X
2がS、O、またはNHであるか;(ii)X
1がOであり、X
2がCHまたはNであるか;(iii)X
1がNHであり、X
2がCHであるか;あるいは(iv)X
1がCHであり、X
2がSであり;破線が二重結合の可変位置を表し、芳香族性を維持し;R
3が、各々、R
3aおよび0〜2個のR
3bで置換され;R
3aがH、−CH
2OH、−CH(CH
3)OH、−CH
2CH(CH
3)OH、−CH(OH)C(CH
3)
3、−CH(OH)(トリフルオロメチルシクロプロピル)、−CH(OH)(トリフルオロメチルシクロブチル)、−CH(OH)(メチルシクロヘキシル)、−CH
2NHC(O)CH
3、−CH
2NHC(O)CF
3、−CH
2NHC(O)CH
2(フェニル)、−CH
2NHC(O)(モルホリニル)、−CH
2NHC(O)OCH
3、−CH
2NHC(O)NH(シクロプロピル)、−CH
2NHC(O)NH(フェニル)、−CH
2NHC(O)OCH
3、−CH
2NHC(O)OCH
2CH
3、−CH
2NHC(O)OC(CH
3)
3、−CH
2NHC(O)OCH
2CH(CH
3)
2、−CH
2NHC(O)OCH
2C(CH
3)
3、−CH
2NHC(O)OCH
2CH
2F、−CH
2NHC(O)OCH
2CF
3、−CH
2NHC(O)OCH
2CH
2OCH
3、−CH
2NHS(O)
2CH
3、−CH
2O(メチルピリミジニル)、−CH
2OC(O)(ジメチルアミノピリジニル)、−CH
2OP(O)(OH)
2、−C(O)OCH
3、−CH
2NHC(O)OR
x、−CH
2NHC(O)OCH
2R
x、または−CH
2OC(O)NHR
xであり;R
xがフェニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ベンゾ[d]オキサゾリル、ベンゾ[d]チアゾリル、オキソイソインドリニル、ピロロピリジニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、イミダゾピリジニル、またはオキソ−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾリルであり、その各々が、F、Cl、Br、−CN、−OH、−CH
3、−CF
3、−CH
2CH
2OH、C
1−2アルコキシ、フェノキシ、−NR
aR
a、−C(O)NR
aR
a、−C(O)OCH
3、−C(O)OC(CH
3)
3、−C(O)(モルホリニル)、−CH(OH)CH
2OH、−OCH
2CH
2OH、−OCH
2CF
2OH、−OCH
2CH(CH
3)OH、−CH=CH
2、−NHC(O)CH
3、−OCH
2CH
2N(CH
3)
2、イソキサゾリル、フェノキシ、フェニル、ピロリジニル、チオフェニル、およびメチルトリアゾリルより独立して選択される0〜2個の置換基で置換され;R
3bがF、−CH
3、または−CH(OH)C(CH
3)
3であり;およびR
aが、各々独立して、Hまたは−CH
3である]
で示される化合物またはその塩を提供する。
1の実施態様は、構造式(IIa)の化合物であって、ここで
より選択され、R
1、R
2、R
3a、およびR
3bが第1の態様にて定義されるとおりである、化合物を提供する。
1の実施態様は、式(IIa)の化合物またはその塩であって、ここでR
1がC
1−3アルコキシまたはC
1−3フルオロアルコキシであり;R
2がF、Cl、−CN、C
1−3アルキル、またはC
1−3フルオロアルキルであり;R
3が
であり、R
3が、各々、R
3aおよび0〜2個のR
3bで置換され;R
3aがC
1−6ヒドロキシアルキルまたは−CH
2OC(O)NHR
xで置換され;R
xがフェニル、ピリジニル、またはピリミジニルであり、その各々が、C
1−3アルキル、−C(O)NR
aR
a、およびC
1−4アルコキシより選択される0または1個の置換基で置換され;R
3bが、各々独立して、H、F、Cl、−CH
3、または−CF
3であり;R
aが、各々独立して、Hまたは−CH
3である、化合物またはその塩を提供する。この実施態様には、R
1が−OCH
3、OCH
2CH
3、または−OCHF
2であり;R
2がF、Cl、−CH
3、−CH
2F、または−CHF
2であり;R
3が、各々、R
3aおよび0〜2個のR
3bで置換され;R
3aが−CH
2OH、−CH(OH)C(CH
3)
3、または−CH
2OC(O)NHR
xであり;R
xがフェニル、ピリジニル、またはピリミジニルであって、その各々が−CH
3、−C(O)NH
2、−OCH
2CH
2OH、および−OCH
2CH(CH
3)OHより選択される0または1個の置換基で置換され;R
3bが、各々独立して、Fまたは−CH
3である、化合物が包含される。
1の実施態様は、式(Ia)の化合物であって、ここでR
1が、−CH
3、−OCH
3、または−OCHF
2であり;R
2がCl、−CN、−CH
3、−CH
2OH、−CH(CH
3)OH、または−CH=CH
2であり;R
3が
であり;
R
3が、各々、R
3aおよび0〜2個のR
3bで置換され;R
3aがH、C
1−6ヒドロキシアルキル、−C(O)O(C
1−6アルキル)、−CR
aR
aNHC(O)(C
1−6アルキル)、−CR
aR
aNHC(O)(C
1−6フルオロアルキル)、−CR
aR
aNHC(O)O(C
1−6アルキル)、−CR
aR
aNHC(O)O(CH
2)
1−3(C
1−3アルコキシ)、−CR
aR
aNHC(O)O(C
1−4フルオロアルキル)、−CR
aR
aNaS(O)
2(C
1−3アルキル)、−CR
aR
aOP(O)(OH)
2、−CR
aR
aNHC(O)R
x、−CR
aR
aNHC(O)OR
x、−CR
aR
aNHC(O)CH
2R
x、−CR
aR
aNHC(O)OCH
2R
x、−CR
aR
aOC(O)NHR
x、−CR
aR
aNHC(O)NHR
x、−CR
aR
aOR
x、または−CR
aR
aOC(O)R
xであり;R
xがC
3−6シクロアルキル、フェニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ベンゾ[d]オキサゾリル、ベンゾ[d]チアゾリル、ピロロピリジニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、イミダゾピリジニル、またはオキソ−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾリルであり、その各々が、F、Cl、Br、−CN、−OH、−CH
3、−CF
3、C
1−3アルコキシ、C
1−3フルオロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6ヒドロキシアルコキシ、C
1−6ヒドロキシ−フルオロアルコキシ、フェノキシ、−NR
aR
a、−C(O)NR
aR
a、−C(O)NH(C
1−6アルキル)、−C(O)N(C
1−6アルキル)
2、−C(O)NR
bR
b、−C(O)NR
a(C
1−6ヒドロキシアルキル)、−C(O)O(C
1−6アルキル)、−C(O)OC
1−4アルキル、−C(O)(モルホリニル)、−CH(OH)CH
2OH、−CH=CH
2、−NHC(O)CH
3、−OCH
2CH
2N(CH
3)
2、−OCH
2CH
2OH、−OCH
2CH(Me)OH、イソキサゾリル、フェノキシ、フェニル、ピロリジニル、チオフェニル、およびメチルトリアゾリルより独立して選択される0〜2個の置換基で置換され;R
1およびR
2が第1の態様にて定義されるとおりである、化合物を提供する。
1の実施態様は、式(Ia)の化合物またはその塩であって、ここでR3aが−CRaRaOC(O)NHRxであり、Rxがフェニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ベンゾ[d]オキサゾリル、ベンゾ[d]チアゾリル、ピロロピリジニル、テトラヒドロイソキノリニル、イミダゾピリジニル、またはオキソ−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾリルであり、その各々が、F、Cl、Br、−CN、−OH、−CH3、−CF3、C1−2アルコキシ、フェノキシ、−NRaRa、−C(O)NH2、−C(O)NH(C1−6アルキル)、−C(O)N(C1−6アルキル)2、−C(O)NRbRb、−C(O)OC(CH3)3、−C(O)OCH3、−C(O)(モルホリニル)、−CH(OH)CH2OH、−CH=CH2、−NHC(O)CH3、−OCH2CH2N(CH3)2、−OCH2CH2OH、−OCH2CH(Me)OH、フェニル、ピロリジニル、チオフェニル、およびメチルトリアゾリルより独立して選択される0〜2個の置換基で置換される、化合物またはその塩を提供する。この実施態様には、Rxがフェニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ベンゾ[d]オキサゾリル、ベンゾ[d]チアゾリル、ピロロピリジニル、テトラヒドロイソキノリニル、イミダゾピリジニル、またはオキソ−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾリルであり、その各々が、F、Cl、Br、−CN、−OH、−CH3、−CF3、C1−2アルコキシ、フェノキシ、−NRaRa、−C(O)NH2、−C(O)OC(CH3)3、−C(O)OCH3、−C(O)(モルホリニル)、−CH(OH)CH2OH、−CH=CH2、−NHC(O)CH3、−OCH2CH2N(CH3)2、フェニル、ピロリジニル、チオフェニル、およびメチルトリアゾリルより独立して選択される0〜2個の置換基で置換される、化合物が包含される。この実施態様には、Rxが、(i)ピリダジニル、ベンゾ[d]オキサゾリル、ベンゾ[d]チアゾリル、ピロロピリジニル、テトラヒドロイソキノリニル、メチルイミダゾピリジニル、またはオキソ−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾリル;(ii)−CNおよび−C(O)(モルホリニル)より選択される0〜1個の置換基で置換されるフェニル;(iii)F、Cl、Br、−CN、−OH、−CH3、−CF3、C1−2アルコキシ、フェノキシ、−NH2、−N(CH3)2、−C(O)NH2、−C(O)OC(CH3)3、−C(O)OCH3、−CH(OH)CH2OH、−CH=CH2、−NHC(O)CH3、−OCH2CH2N(CH3)2、フェニル、ピロリジニル、チオフェニル、およびメチルトリアゾリルより独立して選択される0〜2個の置換基で置換されるピリジニル;あるいは(iv)Clまたは−CH3で置換されるピリミジニルであり;ならびにR1、R2、R3、Ra、およびRbが第1の態様にて定義されるとおりである、化合物またはその塩も包含される。
1の実施態様は、式(I)〜(VIII)の化合物またはその塩であって、ここでR1が、−OCHF2または−OCH3であり;ならびにR2、R3、R3a、R3b、R4、およびnが第1の態様にて定義されるとおりである、化合物またはその塩を提供する。この実施態様には、R1が−OCH3である、化合物が包含される。R1が−OCH3であり、R2が−CH3である、化合物も包含される。
1の実施態様は、式(Ia)の化合物またはその塩であって、ここでR1が−OCHF2または−OCH3であり;R2、R3、R3a、およびR3bが第1の態様にて定義されるとおりである、化合物またはその塩を提供する。この実施態様には、R1が−OCH3である、化合物が包含される。R1が−OCH3であり、R2が−CH3である、化合物も包含される。
1の実施態様は、構造式(Ia)の化合物またはその塩であって、ここでR
1が−CH
3、−OCH
3、または−OCHF
2であり;R
2がCl、−CN、−CH
3、−CH
2OH、−CH(CH
3)OH、または−CH=CH
2であり;R
3が
であり;R
3が、各々、R
3aおよび0〜2個のR
3bで置換され;R
3aがH、−CH
2OH、−CH
2NHC(O)OC(CH
3)
3、−CH
2OC(O)(ジメチルアミノピリジニル)、または−CH
2OC(O)NHR
xであり;R
xが(i)ピリダジニル、ベンゾ[d]オキサゾリル、ベンゾ[d]チアゾリル、ピロロピリジニル、テトラヒドロイソキノリニル、メチルイミダゾピリジニル、またはオキソ−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾリル;(ii)−CNおよび−C(O)(モルホリニル)より選択される0〜1個の置換基で置換されるフェニル;(iii)F、Cl、Br、−CN、−OH、−CH
3、−CF
3、C
1−2アルコキシ、フェノキシ、−NH
2、−N(CH
3)
2、−C(O)NH
2、−C(O)OC(CH
3)
3、−C(O)OCH
3、−CH(OH)CH
2OH、−CH=CH
2、−NHC(O)CH
3、−OCH
2CH
2N(CH
3)
2、フェニル、ピロリジニル、チオフェニル、およびメチルトリアゾリルより独立して選択される0〜2個の置換基で置換されるピリジニル;あるいは(iv)Clまたは−CH
3で置換されるピリミジニルであり;R
3bが、各々独立して、H、F、Cl、Br、−CN、C
1−3アルキル、C
1−3フルオロアルキル、−OCHF
2、C
3−6シクロアルキル、C
3−6フルオロシクロアルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、C
1−3アルコキシ、またはC
1−3フルオロアルコキシである、化合物を提供する。
1の実施態様は、構造式(Ia)の化合物であって、
より選択され;R
1、R
2、R
3a、およびR
3bが第1の態様にて定義されるとおりである、化合物を提供する。この実施態様には、R
1が−CH
3、−OCH
3、または−OCHF
2であり;R
2がCl、−CN、−CH
3、−CH
2OH、−CH(CH
3)OH、または−CH=CH
2であり;R
3aがH、−CH
2OH、−CH
2NHC(O)OC(CH
3)
3、−CH
2OC(O)(ジメチルアミノピリジニル)、または−CH
2OC(O)NHR
xであり;R
xが(i)ピリダジニル、ベンゾ[d]オキサゾリル、ベンゾ[d]チアゾリル、ピロロピリジニル、テトラヒドロイソキノリニル、メチルイミダゾピリジニル、またはオキソ−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾリル;(ii)−CNおよび−C(O)(モルホリニル)より選択される0〜1個の置換基で置換されるフェニル;(iii)F、Cl、Br、−CN、−OH、−CH
3、−CF
3、C
1−2アルコキシ、フェノキシ、−NH
2、−N(CH
3)
2、−C(O)NH
2、−C(O)OC(CH
3)
3、−C(O)OCH
3、−CH(OH)CH
2OH、−CH=CH
2、−NHC(O)CH
3、−OCH
2CH
2N(CH
3)
2、フェニル、ピロリジニル、チオフェニル、およびメチルトリアゾリルより独立して選択される0〜2個の置換基で置換されるピリジニル;あるいは(iv)Clまたは−CH
3で置換されるピリミジニルであり;R
3bが、各々独立して、H、F、Cl、Br、−CN、C
1−3アルキル、C
1−3フルオロアルキル、−OCHF
2、C
3−6シクロアルキル、C
3−6フルオロシクロアルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、C
1−3アルコキシ、またはC
1−3フルオロアルコキシである、化合物が包含される。
1の実施態様は、次群:
(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート(17);
(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート(18);
(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート(19);
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート(20);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート(144);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート(145);
(S)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール(146);
(S)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート(147);
(4−クロロ−2−(7−(ヒドロキシメチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート(148);
(S)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール(149);
(S)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート(150);
(S)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート(151);
(S)−(2−(2−エトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−5−フルオロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール(152);
(R)−(2−(2−エトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−5−フルオロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート(153);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−シアノピリジン−3−イル)カルバマート(154);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−(2−ヒドロキシエチル)ピリミジン−5−イル)カルバマート(155);
(S)−メチル 2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−カルボキシラート(156);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート(157);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリダジン−4−イルカルバマート(158);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート(159);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリジン−4−イル)カルバマート(160);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−フルオロピリジン−3−イル)カルバマート(161);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−シアノフェニル)カルバマート(162);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メトキシピリジン−4−イル)カルバマート(163);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート(164);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリジン−3−イル)カルバマート(165);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−(2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)カルバマート(166);
(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール(167);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート(168);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)カルバマート(169);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−フルオロピリジン−3−イル)カルバマート(170);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール(171);
(S)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール(172);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリミジン−5−イル)カルバマート(173);
(S)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート(174);
(S)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート(175);
(S)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−シアノフェニル)カルバマート(176);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メトキシピリミジン−5−イル)カルバマート(177);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−オキソイソインドリン−5−イル)カルバマート(178);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−シアノ−5−フルオロフェニル)カルバマート(179);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−カルバモイルフェニル)カルバマート(180);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール(181);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート(182);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート(183);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−シアノフェニル)カルバマート(184);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリミジン−5−イルカルバマート(185);
2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,7−ジメチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール(186);
(S)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール(187);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール(188);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール(189);
(S)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)エタノール(190);
メチル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(191);
フェニル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(192);
ベンジル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(193);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート(194);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート(195);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−シアノフェニル)カルバマート(196);
エチル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(197);
イソブチル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(198);
シス−5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール(199);
5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,7−ジメチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール(200);
トランス−5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール(201);
(S)−tert−ブチル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(202);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−(ジメチルカルバモイル)フェニル)カルバマート(203);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (4−(ジメチルカルバモイル)フェニル)カルバマート(204);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−カルバモイルピリジン−3−イル)カルバマート(205);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−8,8−ジメチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール(206);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (4−(オキサゾール−2−イル)フェニル)カルバマート(207);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (4−(メチルカルバモイル)フェニル)カルバマート(208);
(S)−N−((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)アセトアミド(209);
(S)−メチル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(210);
(S)−ベンジル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(211);
(S)−フェニル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(212);
(S)−p−トリル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(213);
(S)−4−クロロフェニル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(214);
(S)−2,2,2−トリフルオロ−N−((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)アセトアミド(215);
(S)−4−メトキシフェニル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(216);
(R)−N−((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)−2−フェニルアセトアミド(217);
(R)−メチル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(218);
(R)−N−((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)アセトアミド(219);
(R)−フェニル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(220);
(R)−ベンジル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(221);
(R)−2,2,2−トリフルオロ−N−((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)アセトアミド(222);
(R)−tert−ブチル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(223);
(S)−イソブチル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(224);
(S)−ベンジル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(225);
(S)−メチル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(226);
(S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(227);
(S)−N−((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)メタンスルホンアミド(228);
(テトラヒドロフラン−3−イル)メチル (((S)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(229);
(R)−テトラヒドロフラン−3−イル (((S)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(230);
(S)−3−シアノベンジル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(231);
(S)−ピリジン−3−イルメチル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(232);
(S)−ピリジン−4−イルメチル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(233);
テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル (((S)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(234);
(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メチル (((S)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(235);
(S)−テトラヒドロフラン−3−イル (((S)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(236);
(S)−リン酸二水素(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル(237);
((7S,8S)−5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール(238);
((7R,8R)−5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール(239);
(S)−メチル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(240);
(S)−イソブチル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(241);
(S)−tert−ブチル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(242);
(R)−1−((S)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)エタノール(243);
(S)−tert−ブチル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(244);
(S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(245);
(S)−イソブチル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(246);
(S)−2−フルオロエチル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(247);
(S)−1−((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)−3−フェニル尿素(248);
(S)−2,2,2−トリフルオロエチル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(249);
(S)−2−メトキシエチル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(250);
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリミジン−5−イル)カルバマート(251);
((7R,8R)−5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリミジン−5−イル)カルバマート(252);
((7S,8S)−2−(7−クロロ−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−5−フルオロ−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール(253);
8−((7S,8S)−5−フルオロ−7−(ヒドロキシメチル)−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−2−イル)−3−メトキシキノキサリン−6−カルボニトリル(254);
メチル (((7S,8S)−5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(255);
イソブチル (((7S,8S)−5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(256);
(S)−1−シクロプロピル−3−((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)尿素(257);
(S)−N−((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)モルホリン−4−カルボキシアミド(258);
((7S,8S)−2−(2−エトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−5−フルオロ−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール(259);
(S)−エチル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(260);
(S)−ネオペンチル((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(261);
(R)−(2−(6−クロロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−5−フルオロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート(267);
(R)−(5−フルオロ−2−(3−メトキシ−6−メチルキノリン−8−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート(269);
(R)−(2−(6−クロロ−3−エトキシキノリン−8−イル)−5−フルオロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート(270);
(R)−(2−(6−クロロ−3−(ジフルオロメトキシ)キノリン−8−イル)−5−フルオロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート(273);
(R)−(5−フルオロ−2−(6−フルオロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート(280);
(R)−(2−(6−クロロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−5−フルオロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール(282);
(R)−(2−(6−クロロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−5−フルオロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート(283);
(R)−(2−(6−クロロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−5−フルオロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−カルバモイルフェニル)カルバマート(284);
(S)−(2−(6−クロロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−5−フルオロ−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール(285);
(R)−(2−(6−クロロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−5−フルオロ−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリミジン−5−イル)カルバマート(286);および
((7S,8S)−2−(6−クロロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−5−フルオロ−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール(290)
より選択される、化合物またはその塩を提供する。
1の実施態様は、1−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−8,9−ジヒドロ−7H−[1,4]ジオキセピノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−4−イル)−2,2−ジメチルプロパン−1−オール(264)を提供する。
1の実施態様は、次群:
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート(1);
(S)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート(2);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−ヒドロキシピリジン−4−イル)カルバマート(3);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート(4);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート(5);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イル カルボナート(6);
tert−ブチル ((2−(2−(ジフルオロメトキシ)−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−フルオロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート(21);
(2−(2−(ジフルオロメトキシ)−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−フルオロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−8−イル)メタノール(22);
tert−ブチル ((2−(2−(ジフルオロメトキシ)−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−フルオロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−8−イル)メチル)カルバマート(23);
(4−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−8−イル)メチル フェニルカルバマート(24);
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−クロロピリジン−3−イル)カルバマート(25);
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル フェニルカルバマート(26);
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−シアノフェニル)カルバマート(27);
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−フルオロピリジン−3−イル)カルバマート(28);
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−フルオロピリジン−3−イル)カルバマート(29);
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−4−イルカルバマート(30);
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート(31);
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−クロロピリジン−3−イル)カルバマート(32);
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチル ピリジン−4−イル)カルバマート(33);
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリダジン−4−イルカルバマート(34);
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−シアノピリジン−3−イル)カルバマート(35);
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メトキシピリジン−4−イル)カルバマート(36);
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−シアノピリジン−3−イル)カルバマート(37);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−シアノピリジン−3−イル)カルバマート(38);
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ベンゾ[d]チアゾール−5−イルカルバマート(39);
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ベンゾ[d]チアゾール−6−イルカルバマート(40);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−フルオロピリジン−3−イル)カルバマート(41);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−フルオロピリジン−3−イル)カルバマート(42);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート(43);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリジン−4−イル)カルバマート(44);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メトキシピリジン−4−イル)カルバマート(45);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−シアノフェニル)カルバマート(46);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−クロロピリジン−3−イル)カルバマート(47);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−4−イルカルバマート(48);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ベンゾ[d]チアゾール−5−イルカルバマート(49);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ベンゾ[d]チアゾール−6−イルカルバマート(50);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−シアノピリジン−3−イル)カルバマート(51);
(R)−(2−(2,7−ジメチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル)カルバマート(52);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−(チオフェン−2−イル)ピリジン−3−イル)カルバマート(53);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)カルバマート(54);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−(3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)カルバマート(55);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート(56);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−メチルピリジン−3−イル)カルバマート(57);
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−クロロピリミジン−5−イル)カルバマート(58);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−クロロピリミジン−5−イル)カルバマート(59);
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5,6−ジメチルピリジン−3−イル)カルバマート(60);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−フルオロ−5−メチルピリジン−3−イル)カルバマート(61);
(R)−(4−クロロ−2−(2,7−ジメチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート(62);
(R)−(4−クロロ−2−(2,7−ジメチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−メチルピリジン−3−イル)カルバマート(63);
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−フルオロ−5−メチルピリジン−3−イル)カルバマート(64);
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル)カルバマート(65);
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾール−6−イル)カルバマート(66);
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)カルバマート(67);
(R)−(4−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート(68);
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−(3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)カルバマート(69);
(R)−(4−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート(70);
(R)−(4−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−フルオロピリジン−3−イル)カルバマート(71);
(R)−(4−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−シアノフェニル)カルバマート(72);
(R)−(4−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−4−イルカルバマート(73);
(4−(ジフルオロメチル)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリジン−4−イル)カルバマート(74);
(R)−(4−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリジン−4−イル)カルバマート(75);
(R)−(4−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート(76);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−カルバモイルピリジン−3−イル)カルバマート(77);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)カルバマート(78);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート(79);
(R)−(4−(ジフルオロメチル)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート(80);
(R)−(4−(ジフルオロメチル)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート(81);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ベンゾ[d]オキサゾール−5−イルカルバマート(82);
(R)−(4−フルオロ−2−(7−(ヒドロキシメチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート(83);
(R)−(2−(7−(ジフルオロメチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリジン−4−イル)カルバマート(84);
(R)−(4−フルオロ−2−(7−(ヒドロキシメチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリジン−4−イル)カルバマート(85);
(2−(2−メトキシ−7−ビニルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート(86);
(2−(7−(ヒドロキシメチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート(87);
(2−(7−(1−ヒドロキシエチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート(88);
(2−(2−メトキシ−7−ビニルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート(89);
(2−(7−(ヒドロキシメチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート(90);
(R)−(2−(7−シアノ−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート(91);
(R)−(2−(7−シアノ−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリジン−4−イル)カルバマート(92);
(R)−(2−(7−シアノ−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート(93);
(R)−(2−(7−シアノ−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート(94);
(2−(7−クロロ−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート(95);
(2−(7−クロロ−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−フルオロピリジン−3−イル)カルバマート(96);
(2−(7−クロロ−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート(97);
(R)−(2−(7−(ヒドロキシメチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート(98);
(R)−(2−(7−(ヒドロキシメチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリジン−4−イル)カルバマート(99);
(R)−(2−(7−(ヒドロキシメチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート(100);
(R)−(2−(7−(ヒドロキシメチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート(101);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート(102);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート(103);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート(104);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−シアノピリジン−3−イル)カルバマート(105);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ [d]オキサゾール−6−イル)カルバマート(106);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル 1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルカルバマート(107);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート(108);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−ブロモピリジン−3−イル)カルバマート(109);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−ビニルピリジン−3−イル)カルバマート(110);
((R)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−((S)−1,2−ジヒドロキシエチル)ピリジン−3−イル)カルバマート(111);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−フルオロピリジン−3−イル)カルバマート(112);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−シアノピリジン−3−イル)カルバマート(113);
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)カルバマート(114);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−クロロピリジン−3−イル)カルバマート(115);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル)カルバマート(116);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−フェニルピリジン−4−イル)カルバマート(117);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−フルオロピリジン−4−イル)カルバマート(118);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5,6−ジメチルピリジン−3−イル)カルバマート(119);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート(120);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−フェノキシピリジン−3−イル)カルバマート(121);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−フルオロ−5−メチルピリジン−3−イル)カルバマート(122);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−ヒドロキシピリジン−3−イル)カルバマート(123);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−メチルピリジン−3−イル)カルバマート(124);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−フェニルピリジン−3−イル)カルバマート(125);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−フェニルピリジン−3−イル)カルバマート(126);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−(チオフェン−2−イル)ピリジン−3−イル)カルバマート(127);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)ピリジン−3−イル)カルバマート(128);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b] ピリジン−6−イル)カルバマート(129);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−(3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)カルバマート(130);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)カルバマート(131);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−クロロピリジン−3−イル)カルバマート(132);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−エトキシピリジン−3−イル)カルバマート(133);
メチル 4−((((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)ピコリナート(134);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−メチルピリジン−3−イル)カルバマート(135);
tert−ブチル 4−(5−((((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボキシラート(136);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−ピロリジン(ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)カルバマート(137);
メチル 5−((((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)ニコチナート(138);
tert−ブチル 3−((((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−カルボキシラート(139);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−アセトアミドピリジン−3−イル)カルバマート(140);
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−アミノピリジン−3−イル)カルバマート(141);および
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル 1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルカルバマート(142)
より選択される、化合物またはその塩を提供する。
1の実施態様は、次の群:
(R)−(6−クロロ−8−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e] ベンゾフラン−3−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート(7);
(R)−(6−クロロ−8−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メチル (2−メチルピリジン−4−イル)カルバマート(8);
(R)−(6−クロロ−8−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート(9);
(R)−(6−クロロ−8−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート(10);
(R)−(8−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート(11);
(R)−(8−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メチル (2−メチルピリジン−4−イル)カルバマート(12);
(R)−(8−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e] ベンゾフラン−3−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート(13);
(R)−(8−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ [2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート(14);
(R)−(8−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メチル (2−メチルピリジン−4−イル)カルバマート(15);および
(R)−(8−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート(16)
より選択される、化合物またはその塩を提供する。
1の実施態様は、6−(2−(メトキシメチル)−7−メチルキノキサリン−5−イル)−[1,3]ジオキソロ[4’,5’:4,5]ベンゾ[1,2−d]チアゾール(143)を提供する。
1の実施態様は、1−(7−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−[1,3]ジオキソロ[4’,5’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−5−イル)−2,2−ジメチルプロパン−1−オール(263)を提供する。
本発明は、その精神または本質的特性から逸脱することなく、他の特定の形態において具体化されうる。本発明は、本明細書に記載の発明の態様および/または実施態様のあらゆる組み合わせを包含する。本発明のありとあらゆる実施態様は、いずれかの他の実施態様と組み合わさってさらなる実施態様を記載しうると理解される。また、該実施態様の各々個々の要素はいずれかの実施態様から由来のありとあらゆる他の要素と組み合わさって、さらなる実施態様を記載することも理解されるものとする。
定義
本発明の特徴および利点は、以下の詳細な説明を読むと、当業者によってより容易に理解され得る。明瞭にするために、別個の実施態様に関連して上記および下記される本発明の特定の特徴を合わせ、単一の実施態様を形成してもよいことを理解すべきである。反対に、簡潔にするために、単一の実施態様に関連して記載されるように、発明の種々の特徴はまた、そのサブコンビネーションを形成するために組み合わされてもよい。本明細書にて典型的または好ましいものとして同定される実施態様は例示的であり、限定することを意図としない。
本明細書にて特記されない限り、単数形での言及は複数形を含んでもよい。例えば、「a」および「an」は、1、あるいは1または複数のいずれを言うものであってもよい。
本明細書にて使用される場合の「化合物」なる語は、少なくとも1つの化合物をいう。例えば、式(I)の化合物は式(I)の化合物および式(I)の2またはそれ以上の化合物を包含する。
特に断りがなければ、原子価が満たされないヘテロ原子はいずれも原子価を満たすのに十分な水素原子を有するものと考えらえる。
本明細書に記載の定義は、出典明示により本明細書に組み込まれている特許、特許出願、および/または特許出願の刊行物のいずれに記載されている定義にも優先する。
本発明を記載するのに使用される種々の用語の定義を下記に列挙する。これらの定義は、個々に、またはより大きな基の部分として、いずれであっても、(特定の場合に限定されると特記されない限り)それらが明細書を通して使用されるものとして、該用語に適用される。
明細書を通して、その基および置換基は、安定した部分および化合物を提供するように、当業者によって選択されてもよい。
該分野にて使用される慣例に従って、
は、本明細書の構造式において、基または置換基がコアまたは骨格構造と連結する点である、結合手を示すように使用される。
本明細書で使用される場合の「ハロ」および「ハロゲン」なる語は、F、Cl、Br、およびIをいう。
「シアノ」なる語は基−CNをいう。
「アミノ」なる語は基−NH2をいう。
本明細書で使用される場合の「アルキル」なる語は、例えば、1ないし12個の炭素原子、1ないし6個の炭素原子、および1ないし4個の炭素原子を含有する、分岐鎖および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基をいう。アルキル基の例として、限定されないが、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(例、n−プロピルおよびi−プロピル)、ブチル(例、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、およびt−ブチル)、およびペンチル(例、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル)、n−ヘキシル、2−メチルペンチル、2−エチルブチル、3−メチルペンチル、および4−メチルペンチルが挙げられる。記号「C」の後に下付きで数字がある場合、その下付き文字は特定の基が有する炭素原子の数をより具体的に規定する。例えば、「C1−4アルキル」は1ないし4個の炭素原子を有する直鎖および分岐鎖のアルキル基を意味する。
本明細書で使用される場合の「フルオロアルキル」なる語は、1またはそれ以上のフッ素原子で置換される、分岐鎖および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基を包含するものとする。例えば、「C1−4フルオロアルキル」は、1または複数のフッ素原子で置換される、C1、C2、C3、およびC4アルキル基を包含するものとする。フルオロアルキル基の代表例は、限定されないが、−CF3および−CH2CF3を包含する。
本明細書で使用される場合の「アミノアルキル」なる語は、1またはそれ以上のアミノ基で置換される、分岐鎖および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基を包含するものとする。例えば、「C1−4アミノアルキル」は、1または複数のアミノ基で置換される、C1、C2、C3、およびC4アルキル基を包含するものとする。アミノアルキル基の代表例は、限定されないが、−CH2NH2、−CH2CH2NH2、および−CH2CH(NH2)CH3を包含する。
「ヒドロキシアルキル」なる語は、1またはそれ以上のヒドロキシル基で置換される、分岐鎖および直鎖の両方の飽和アルキル基を包含する。例えば、「ヒドロキシアルキル」は−CH2OH、−CH2CH2OH、およびC1−4ヒドロキシアルキルを包含する。
「ヒドロキシ−デューテロアルキル」なる語は、1またはそれ以上のヒドロキシル基で置換され、1または複数の重水素原子を有する、分岐鎖および直鎖の両方の飽和アルキル基を包含する。ヒドロキシ−デューテロアルキル基の代表例は、限定されないが、−CD2OHおよび−CH(CD3)2OHを包含する。
「ヒドロキシ−フルオロアルキル」なる語は、1またはそれ以上のヒドロキシル基で置換され、1または複数のフッ素原子を有する、分岐鎖および直鎖の両方の飽和アルキル基を包含する。ヒドロキシ−フルオロアルキル基の代表例は、限定されないが、−CF2OHおよび−CF2CH2OHを包含する。
本明細書で使用される場合の「アルキレン」なる語は、一般式:−(CH2)n、(式中、nは1ないし10である)で示される二価のアルキル基をいう。限定されないが、例として、メチレン、ジメチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、およびヘキサメチレンが挙げられる。例えば、「C1−6アルキレン」は、1ないし6個の炭素原子を有する、直鎖および分岐鎖のアルキレン基を意味する。さらに、例えば、「C0−4アルキレンは、結合手、ならびに1ないし4個の炭素原子を有する直鎖および分岐鎖のアルキレン基を意味する。
本明細書で使用される場合の「デューテロアルキレン」なる語は、1または複数の水素原子が重水素原子と置き換えられているところのアルキレン基をいう。例えば、「C1−6デューテロアルキレン」は、1ないし6個の炭素原子を有する、直鎖および分岐鎖のデューテロアルキレン基を意味する。
本明細書で使用される場合の「フルオロアルキレン」なる語は、1または複数のフッ素原子で置換されるアルキレン基をいう。例えば、「C1−6フルオロアルキレン」は、1ないし6個の炭素原子を有する、直鎖および分岐鎖のフルオロアルキレン基を意味する。
「アルケニル」なる語は、2ないし12個の炭素原子と、少なくとも1つの炭素−炭素の二重結合を含有する直鎖または分岐鎖の炭化水素基をいう。代表的なかかる基として、エテニルまたはアリルが挙げられる。例えば、「C2−6アルケニル」は、2ないし6個の炭素原子を有する、直鎖および分岐鎖のアルケニル基を意味する。
「アルキニル」なる語は、2ないし12個の炭素原子と、少なくとも1つの炭素−炭素の三重結合を含有する直鎖または分岐鎖の炭化水素基をいう。代表的なかかる基として、エチニルが挙げられる。例えば、「C2−6アルキニル」は、2ないし6個の炭素原子を有する、直鎖および分岐鎖のアルキニル基を意味する。
本明細書で使用される場合の「シクロアルキル」なる語は、炭素原子の飽和環より1個の水素原子を取り除くことによって非芳香族単環または多環式炭化水素分子より誘導される基をいう。シクロアルキル基の代表例は、限定されないが、シクロプロピル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルを包含する。記号「C」の後に下付きで数字がある場合、その下付き文字は特定のシクロアルキル基が有する炭素原子の数をより具体的に規定する。例えば、「C3−6シクロアルキル」は、3ないし6個の炭素原子を有するシクロアルキル基を意味する。
「フルオロシクロアルキル」なる語は、1または複数の水素原子がフルオロ基と置き換えられているところのシクロアルキル基をいう。
「シクロアルキルアルキレン」なる語は、アルキレン基を通して、親分子の一部に結合するシクロアルキル基をいう。例えば、「(C3−6シクロアルキル)−(C0−2アルキレン)」は、結合手またはC1−2アルキレンを通して、親分子の一部に結合するC3−6シクロアルキル基を意味する。
本明細書で使用される場合の「アルコキシ」なる語は、酸素原子を介して親分子の一部に結合したアルキル基、例えば、メトキシ基(−OCH3)をいう。例えば、「C1−3アルコキシ」は1ないし3個の炭素原子を有するアルコキシ基を意味する。
「フルオロアルコキシ」および「−O(フルオロアルキル)」なる語は、酸素連結(−O−)を通して結合した上記のフルオロアルキル基を表す。例えば、「C1−4フルオロアルコキシ」はC1、C2、C3、およびC4フルオロアルコキシ基を包含するものとする。
「ヒドロキシアルコキシ」なる語は、酸素連結(−O−)を通して結合した上記のヒドロキシアルキル基を表す。例えば、「C1−4ヒドロキシアルコキシ」はC1、C2、C3、およびC4ヒドロキシアルコキシ基を包含するものとする。
本明細書で使用される場合の「シクロアルコキシ」なる語は、酸素原子を通して親分子の一部と結合したシクロアルキル基、例えば、シクロプロポキシ基(−O(シクロプロピル))をいう。
本明細書で使用される場合の「アルコキシアルコキシ」なる語は、アルコキシ基を通して親分子の一部と結合したアルコキシ基をいう。例えば、「(C1−3アルコキシ)−(C1−6アルコキシ)」は、C1−3アルコキシ基を通して親分子の一部と結合したC1−6アルコキシ基を意味する。
本明細書で使用される場合の「アルコキシアルキレン」なる語は、アルキレン基を通して親分子の一部と結合したアルコキシ基をいう。例えば、「(C1−3アルコキシ)−(C1−3アルキレン)」はC1−3アルキレンを通して親分子の一部と結合したC1−3アルコキシ基を意味する。
本明細書で使用される場合の「フルオロアルコキシアルキレン」なる語は、アルキレン基を通して結合したフルオロアルコキシ基をいう。例えば、「(C1−2フルオロアルコキシ)−(C1−2アルキレン)」は、C1−2アルキレンを通して親分子の一部と結合したC1−2フルオロアルコキシ基を意味する。
本明細書で使用される場合の「アルコキシ−フルオロアルキレン」なる語は、フルオロアルキレンを通して親分子の一部と結合したアルコキシ基をいう。例えば、「(C1−3アルコキシ)−(C1−3フルオロアルキレン)」は、C1−3フルオロアルキレンを通して親分子の一部と結合したC1−3アルコキシを意味する。
本明細書で使用される場合の「デューテロアルコキシ−デューテロアルキレン」なる語は、デューテロアルキレン基を通して親分子の一部と結合したデューテロアルコキシ基をいう。例えば、「(C1−3デューテロアルコキシ)−(C1−3デューテロアルキレン)」はC1−3デューテロアルキレンを通して親分子の一部と結合したC1−3デューテロアルコキシを意味する。
本明細書で使用される場合の「アルキルチオ」なる語は、硫黄原子を介して親分子の一部と結合したアルキル基、例えば、メチルチオ基(−SCH3)をいう。例えば、「C1−3アルキルチオ」は、1ないし3個の炭素原子を有するアルキルチオ基を意味する。
本明細書で使用される場合の「アリール」なる語は、芳香族環と結合する1つの水素を取り外すことにより、芳香族環を含有する分子から誘導される基をいう。アリール基の代表例は、限定されないが、フェニル、ナフチル、インダニル、インデニル、および1,2,3,4−テトラヒドロナフタ−5−イルを包含する。そのアリール環は、置換されていなくても、あるいは結合価が許す限り、1または複数の置換基を含有してもよい。
本明細書で使用される場合の「ベンジル」なる語は、1の水素原子がフェニル基により置き換えられているところのメチル基をいう。そのフェニル環は、置換されていなくても、あるいは結合価が許す限り、1または複数の置換基を含有してもよい。
「アリールオキシ」なる語は、酸素基を通して結合したアリール基をいう。
本明細書で使用される場合の「フェノキシ」なる語は、酸素基を通して結合したフェニル基(−O−フェニル)をいう。そのフェニル環は、置換されていなくても、あるいは結合価が許す限り、1または複数の置換基を含有してもよい。
「ヘテロ原子」なる語は、酸素(O)、硫黄(S)、および窒素(N)をいう。
「ヘテロシクロ」または「ヘテロシクリル」なる語は互換的に使用されてもよく、非芳香族の3ないし7員の単環基および6ないし11員の二環基をいい、ここで該環の少なくとも1つは少なくとも1個のヘテロ原子(O、SまたはN)を有し、そのヘテロ原子含有の環は、O、Sおよび/またはNより独立して選択される1ないし3個のヘテロ原子を有するのが好ましい。ヘテロ原子を含有するそのような基の各環は、1または2個の酸素または硫黄原子、および/または1ないし4個の窒素原子を含有することができる:ただし、各環におけるヘテロ原子の総数は4以下であり、さらには該環は少なくとも1個の炭素原子を含有するものとする。窒素および硫黄原子は、所望により、酸化されてもよく、窒素原子は、所望により、四級化されてもよい。二環基で完成する縮合環は炭素原子だけを含有してもよく、飽和、部分飽和または不飽和であってもよい。ヘテロシクロ基は利用可能ないずれかの窒素または炭素原子と結合してもよい。ヘテロシクロ環は置換されていなくても、あるいは結合価が許す限り、1または複数の置換基を含有してもよい。
代表的な単環式ヘテロサイクリル基は、オキセタニル、アゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリニル、オキサゾリジニル、イソキサゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロロジニル、2−オキソアゼピニル、アゼピニル、4−ピペリドニル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チアモルホリニル、チアモルホリニルスルホキシド、チアモルホリニルスルホン、1,3−ジオキソラン、およびテトラヒドロ−1,1−ジオキソチエニルを包含する。代表的な二環式ヘテロシクロ基はキニクリジニルを包含する。
「ヘテロアリール」なる語は、置換および非置換の5または6員の単環基、ならびに9または10員の二環基であって、該環の少なくとも1つにおいて少なくとも1個のヘテロ原子(O、SまたはN)を有し、そのヘテロ原子含有の環は、好ましくは、O、Sおよび/またはNより独立して選択される1、2または3個のヘテロ原子を有する基をいう。ヘテロ原子を含有するヘテロアリール基の各環は、1または2個の酸素または硫黄原子、および/または1ないし4個の窒素原子を含有することができる:ただし、各環におけるヘテロ原子の総数は4以下であり、各環は少なくとも1個の炭素原子を含有する。。二環基で完成する縮合環は炭素原子だけを含有してもよく、飽和、部分飽和または不飽和であってもよい。窒素および硫黄原子は、所望により、酸化されてもよく、窒素原子は、所望により、四級化されてもよい。二環または三環であるヘテロアリールは少なくとも1つの完全な芳香族環を含んでいなければならないが、他の縮合環は芳香族であっても芳香族でなくてもよい。ヘテロアリール基はいずれかの環の利用可能ないずれかの窒素または炭素原子と結合してもよい。ヘテロアリール環系は置換されていなくても、あるいは1または複数の置換基を含有してもよい。
代表的な単環式ヘテロアリール基は、ピロリル、ピラゾリル、ピラゾリニル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、イソチアゾリル、フラニル、チオフェニル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、およびトリアジニルを包含する。
代表的な二環式ヘテロアリール基は、インドリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾキサゾリル、ベンゾチエニル、キノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾピラニル、インドリジニル、ベンゾフラニル、クロモニル、クマリニル、ベンゾピラニル、シンノリニル、キノキサリニル、インダゾリル、ピロロピリジニル、フロピリジニル、ジヒドロイソインドリル、およびテトラヒドロキノリニルを包含する。
本明細書で使用される場合の「ヘテロアリールオキシ」なる語は、酸素基を通して親分子の一部と結合した、ヘテロアリール基をいう。
「アリールアルキレン」なる語は、アルキレン基を通して親分子の一部と結合した、アリール基をいう。例えば、「アリール(C1−2アルキレン)」は、C1−2アルキレンを通して親分子の一部と結合した、アリール基をいう。
「ヘテロアリールアルキレン」なる語は、アルキレン基を通して親分子の一部と結合した、ヘテロアリール基をいう。例えば、「ヘテロアリール(C1−2アルキレン)」は、C1−2アルキレンを通してしたヘテロアリール基をいう。
「アリールオキシアルキレン」なる語は、アルキレン基を通して親分子の一部と結合したアリールオキシ基をいう。例えば、「アリールオキシ−(C1−2アルキレン)」は、C1−2アルキレンを通して親分子の一部と結合したアリールオキシ基をいう。
「ヘテロアリールオキシアルキレン」なる語は、アルキレン基を通して親分子の一部と結合したヘテロアリールオキシ基をいう。例えば、「ヘテロアリールオキシ−(C1−2アルキレン)」は、C1−2アルキレンを通して親分子の一部と結合した、ヘテロアリールオキシ基をいう。
本発明の化合物は非晶質固体または結晶固体として提供され得る。凍結乾燥操作を利用して該化合物を非晶質固体として提供し得る。
さらには、式(I)ないし(VIII)の化合物の溶媒和物(例、水和物)も本発明の範囲内にあることを理解すべきである。「溶媒和物」なる語は、式(I)ないし(VIII)の化合物と、1または複数の有機または無機溶媒のいずれかの溶媒分子との物理的結合を意味する。この物理的結合は水素結合を包含する。ある場合には、例えば、1または複数の溶媒分子が結晶固体の結晶格子に組み込まれている場合、溶媒和物は単離能を有するであろう。「溶媒和物」は液相と単離可能な溶媒和物の両方を包含する。代表的な溶媒和物として、水和物、エタノール和物、メタノール和物、イソプロパノール和物、アセトニトリル溶媒和物、および酢酸エチル溶媒和物が挙げられる。溶媒和の方法は当該分野にて知られている。
加えて、式(I)ないし(VIII)の化合物は、その調製の後に、単離し、精製して、式(I)ないし(VIII)の化合物を99重量%以上の量で含有する(実質的に純粋な)組成物を得ることができ、次にそれを本明細書に記載されるように使用または処方する。かかる「実質的に純粋な」式(I)ないし(VIII)の化合物も、本発明の一部として本明細書に記載されるものと考えられる。
「安定した化合物」および「安定な構造」は、反応混合物から有用な純度まで単離し、効能のある治療剤に処方して活性であるのに十分に頑強である化合物を示すものとする。本発明は安定した化合物を具現化するものとする。
本発明の化合物は、本発明の化合物にある原子のすべての同位体を包含するものとする。同位体は原子番号は同じであるが、質量数の異なるそれらの原子を包含する。一般例であり、制限することを目的としないで、水素の同位体として、重水素(D)および三重水素(T)が挙げられる。炭素の同位体は13Cおよび14Cである。本発明の同位体標識された化合物は、一般に、当業者に公知の慣用的技法により、あるいはさもなければ利用される標識されていない試薬の代わりに同位体標識された適切な試薬を用い、本明細書に記載の方法と同様の方法により調製され得る。例えば、メチル(−CH3)はまた、−CD3などの重水素化メチル基を包含する。
生物学
「PAR4アンタゴニスト」なる語は、PAR4と結合し、PAR4の切断および/またはシグナル化を阻害する血小板凝集の阻害剤を意味する。典型的には、PAR4活性は、対照細胞でのかかる活性と比べて、用量依存的に、少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、または100%まで下げられる。対照細胞は該化合物で処理されていない細胞である。PAR4活性は、本明細書に記載の方法(例えば、PAR4発現細胞でのカルシウム動員、血小板凝集、例えば、カルシウム動員、p−セレクチンまたはCD40L放出を測定する血小板活性化アッセイ、あるいは血栓形成および止血モデル)を含め、当該分野にて標準的ないずれかの方法により測定される。ある実施態様において、血小板の活性化は、血小板細胞質における変化により、血小板細胞膜の変化により、血小板により放出される分析物のレベルにおける変化により、血小板の形態における変化により、全血の流れまたは攪拌の中で血小板の血栓または血小板凝集体を形成する能力により、関連リガンド(例えば、フォン・ヴィレブランド因子、コラーゲン、フィブリノーゲン、他の細胞外マトリックスタンパク質、いずれかのタンパク質の合成フラグメント、またはそれらのいずれかの組み合わせ)より誘導される静的表面に付着する血小板の能力により、血小板の形状の変化により、あるいはそれらのいずれかの組み合わせによって測定される。一の実施態様において、血小板の活性化は、血小板によって放出される1または複数の分析物のレベルにおける変化により測定される。例えば、血小板によって放出される1または複数の分析物は、P−セレクチン(CD62p)、CD63、ATP、またはそれらのいずれかの組み合わせとすることができる。特定の実施態様において、血小板は、フィブリノーゲンまたはGPIIbIIIa抗体の血小板との結合のレベルによって測定される。他の実施態様において、血小板の活性化は、血小板の活性化に対する血管拡張剤刺激のリンタンパク質(VASP)のリン酸化度により測定される。さらにもう一つ別の実施態様において、血小板−白血球の凝集体のレベルにより測定される。ある実施態様において、血小板の活性化はプロテオミクスプロファイリングにより測定される。「PAR4アンタゴニスト」なる語はまた、PAR1およびPAR4の両方を阻害する化合物を包含する。
好ましくは、本発明の化合物は、(下記の)PAR4 FLIPRアッセイにおいて、約10μMの、好ましくは1μM以下の、より好ましくは100nM以下の、さらにより好ましくは10nM以下のIC50値を有する。本発明の化合物についてのPAR4 FLIPRアッセイのデータを表に示す。
ある実施態様において、本発明は、医薬的に許容される担体、および治療的に効果的な量の式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)または(VIII)の化合物、好ましくは実施例の一つから、より好ましくは実施例1〜292から選択される化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、またはその溶媒和物を単独で、またはもう一つ別の治療剤と組み合わせて含む、医薬組成物を提供する。
ある実施態様において、本発明は、もう一つ別の治療剤をさらに含む、医薬組成物を提供する。好ましい実施態様において、そのさらなる治療剤が、抗血小板剤またはその組み合わせである、医薬組成物を提供する。好ましくは、抗血小板剤は、P2Y12アンタゴニストおよび/またはアスピリンである。好ましくは、P2Y12アンタゴニストはクロピドグレル、チカグレロールまたはプラスグレルである。もう一つ別の好ましい実施態様において、本発明は、さらなる治療剤が、抗凝血剤またはその組み合わせである、医薬組成物を提供する。好ましくは、抗凝血剤は、FXa阻害剤、トロンビン阻害剤、またはFXIa阻害剤である。好ましくは、FXa阻害剤はアピキサバン、リバロキサバン、エドキサバン、またはベトリキサバンである。好ましくは、トロンビン阻害剤はダビガトランである。
以下に例として挙げられるが、それに限定されない、1つまたは複数の以下のカテゴリー:(a)経口バイオアベイラビリティ、半減期およびクリアランスを含む薬物動態学的特徴;(b)薬理学的特徴;(c)必要な用量;(d)血中濃度の最高最低間特性を低減する因子;(e)受容体と活性である薬物の濃度を上げる因子;(f)臨床における薬剤−薬剤間相互作用の不利益を下げる因子;(g)選択性vs.他の生物学的標的を含む、有害な副作用の可能性を低減する因子;(h)出血する傾向の小さな治療指数の改善、および(i)製造のコストまたは成否の可能性を改善する因子において、既知の抗血小板剤と比べて有利かつ改善された特性を有する化合物を見出すことが望ましい。
本明細書で使用される時の「患者」なる語はすべての哺乳動物種を包含する。
本明細書で使用される時の「対象」なる語は、PAR4アンタゴニストを用いる処理から利益を受ける可能性のあるいずれのヒトまたはヒト以外の生物をもいう。典型的な対象として、心血管疾患についての危険因子を有するどのような年齢のヒトも、あるいは心血管疾患の1のエピソードを既に経験した患者が挙げられる。共通する危険因子は、限定されないが、年齢、男性であること、高血圧、喫煙または喫煙の経歴、トリグリセリドが高いこと、総合コレステロールまたはLDLコレステロールが高いことを包含する。
ある実施態様において、対象は二元的PAR1/PAR4血小板受容体レパートリーを有する種である。本明細書で使用する時の「二元的PAR1/PAR4血小板受容体レパートリー」なる語は、対象が血小板またはその先駆体でPAR1およびPAR4を発現することを意味する。二元的PAR1/PAR4血小板受容体レパートリーを有する典型的な対象として、ヒト、ヒト以外の霊長類、およびモルモットが挙げられる。
他の実施態様において、対象は二元的PAR3/PAR4血小板受容体レパートリーを有する種である。本明細書で使用する時の「二元的PAR3/PAR4血小板受容体レパートリー」なる語は、対象が血小板またはその先駆体でPAR3およびPAR4を発現することを意味する。二元的PAR3/PAR4血小板受容体レパートリーを有する典型的な対象として、齧歯動物およびウサギが挙げられる。
本明細書にて用いられる場合、「治療する」または「治療」は、哺乳動物、特にヒトにおける疾患状態の治療を包含し、(a)疾患状態を阻害すること、即ち、その進行を止めること;および/または(b)疾患状態を軽減すること、即ち、疾患状態の退縮を引き起こすことを包含する。
本明細書中で用いられる場合、「予防」または「防止」は、臨床的疾患状態の発症の可能性を減少させることを目的として、哺乳動物、特にヒトにおける無症候性疾患状態の防止処置に及ぶ。患者は、防止治療のために、一般的集団と比べて、臨床的な疾患状態に罹患する危険性を増大させることが分かっている因子に基づいて選択される。「予防」治療は(a)一次防止および(b)二次防止に分類できる。一次防止は、未だ臨床的疾患状態を発症していない対象における処置と定義され、それに対して二次防止は、同じまたは類似の臨床的疾患状態の2回目の発症を防止するものとして定義される。
本明細書中で用いられ場合の「リスクの軽減」は、臨床的疾患状態の発症率を低下させる治療に及ぶ。一次および二次防止の治療それ自体がリスク軽減の例である。
「治療上の有効量」は、PAR4を阻害および/または拮抗するように、および/または本明細書に列挙示される障害を防止もしくは治療するように単独でまたは併用して投与された場合に効果的である本発明の化合物の量を包含するものとする。併用に適用される場合、該用語は、組み合わせて、連続して、または同時に投与されるかどうかで防止または治療効果をもたらす活性成分を組み合わせた量をいう。
本明細書中で使用される場合の「血栓症」なる語は、血管により供給される組織にて虚血または梗塞を惹起し得る、血管内での血栓の形成または出現をいう。本明細書で用いられる場合の「塞栓形成」なる語は、血流によりその堆積部位に運搬された凝血槐または異物による動脈の突然の遮断をいう。本明細書で使用される場合の「血栓塞栓形成」なる語は、血流によりその起源部位から運搬されて別の血管を塞ぐ血栓性物質による血管の閉塞をいう。「血栓塞栓性障害」なる語は、「血栓性」および「塞栓性」障害(上と同義)を含意する。
本明細書で使用される場合の「血栓塞栓性障害」なる語は、動脈性心血管系血栓塞栓性障害、静脈性心血管系または脳血管血栓塞栓性障害、および心臓チャンバーまたは末梢血液循環における血栓塞栓性障害を含む。本明細書で使用される場合の「血栓塞栓性障害」なる語はまた、限定されないが、不安定狭心症もしくは他の急性冠症候群、心房細動、初回もしくは再発性心筋梗塞、虚血性突然死、一過性脳虚血発作、脳卒中、アテローム動脈硬化症、末梢性閉塞性動脈疾患、静脈血栓症、深部静脈血栓症、血栓性静脈炎、動脈塞栓症、冠状動脈血栓症、大脳動脈血栓症、脳塞栓症、腎塞栓症、肺塞栓症、ならびに医療用インプラント、デバイス、または血栓症を促進するような人工物の表面に血液を曝露する操作による血栓症から選択される特定の障害を含む。医療用インプラントまたはデバイスは、限定されないが、人工弁、人造弁、留置カテーテル、ステント、血液酸素付加装置、シャント、血管アクセスポート、心室補助装置、および人工心臓もしくは心臓チャンバー、ならびに血管移植片である。操作は、限定されないが、心肺バイパス術、経皮的冠動脈形成術、および血液透析を包含する。別の実施態様において、「血栓塞栓性障害」なる語は、急性冠症候群、脳卒中、深部静脈血栓症、および肺塞栓症を含む。
別の実施態様において、本発明は、血栓塞栓性障害(ここで、血栓塞栓性障害は、不安定狭心症、急性冠症候群、心房細動、心筋梗塞、一過性脳虚血発作、脳卒中、アテローム動脈硬化症、末梢性閉塞性動脈疾患、静脈血栓症、深部静脈血栓症、血栓性静脈炎、動脈塞栓症、冠状動脈血栓症、大脳動脈血栓症、脳塞栓症、腎塞栓症、肺塞栓症、ならびに医療用インプラント、デバイス、または血液が血栓症を促進する人工物の表面に曝されるような操作により引き起こされる血栓症から選択される)の治療方法を提供する。別の実施態様において、本発明は、血栓塞栓性障害(ここで、血栓塞栓性障害は、急性冠症候群、脳卒中、静脈血栓症、心房細動、ならびに医療用インプラントおよびデバイスにより引き起こされる血栓症から選択される)の治療方法を提供する。
別の実施態様において、本発明は、血栓塞栓性障害(ここで、血栓塞栓性障害は、不安定狭心症、急性冠症候群、心房細動、心筋梗塞、虚血性突然死、一過性脳虚血発作、脳卒中、アテローム動脈硬化症、末梢性閉塞性動脈疾患、静脈血栓症、深部静脈血栓症、血栓性静脈炎、動脈塞栓症、冠状動脈血栓症、大脳動脈血栓症、脳塞栓症、腎塞栓症、肺塞栓症、ならびに医療用インプラント、デバイス、または血液が血栓症を促進する人工物の表面に曝されるような操作により引き起こされる血栓症から選択される)の一次予防のための方法を提供する。別の実施態様において、本発明は、血栓塞栓性障害(ここで、血栓塞栓性障害は、急性冠症候群,脳卒中、静脈血栓症、ならびに医療用インプラントおよびデバイスにより引き起こされる血栓症から選択される)の一次予防のための方法を提供する。
別の実施態様において、本発明は、血栓塞栓性障害(ここで、血栓塞栓性障害は、不安定狭心症、急性冠症候群、心房細動、再発性心筋梗塞、一過性脳虚血発作、脳卒中、アテローム動脈硬化症、末梢性閉塞性動脈疾患、静脈血栓症、深部静脈血栓症、血栓性静脈炎、動脈塞栓症、冠状動脈血栓症、大脳動脈血栓症、脳塞栓症、腎塞栓症、肺塞栓症、ならびに医療用インプラント、デバイス、または血液が血栓症を促進する人工物の表面に曝されるような操作により引き起こされる血栓症から選択される)の二次予防のための方法を提供する。別の実施態様において、本発明は、血栓塞栓性障害(ここで、血栓塞栓性障害は、急性冠症候群、脳卒中、心房細動および静脈血栓症から選択される)の二次予防のための方法を提供する。
本明細書で使用される場合の「脳卒中」なる語は、総頸動脈、内頸動脈、または脳内動脈における閉塞性血栓により起こる塞栓性脳卒中またはアテローム血栓性脳卒中をいう。
血栓症が血管の閉塞(例えば、バイパス手術後の)および再狭窄(例えば、経皮的冠動脈形成術中または後の)を含むことに留意する。血栓塞栓性障害は、限定されないが、アテローム動脈硬化症、外科手術または外科合併症、長期に亘る安静、心房細動、後天性血栓素因、がん、糖尿病、薬物療法またはホルモンの作用、および妊娠合併症の病状により引き起こされることもある。
血栓塞栓性障害はアテローム動脈硬化症の患者と関連付けられることが多い。アテローム動脈硬化症の危険因子は、限定されないが、男性であること、年齢、高血圧、脂質障害、糖尿病を包含する。アテローム動脈硬化症の危険因子は、同時に、アテローム動脈硬化症の合併症、即ち、血栓塞栓性障害の危険因子である。
同様に、心房細動は血栓塞栓性障害と関連付けられることが多い。心房細動およびそれに続く血栓塞栓性障害の危険因子は、循環器疾患、リウマチ性心疾患、非リウマチ性僧帽弁疾患、高血圧性循環器疾患、慢性肺疾患、ならびに多岐に亘る様々な心臓の異常および甲状腺中毒症を包含する。
真性糖尿病はアテローム動脈硬化症および血栓塞栓性障害と関連付けられることが多い。よく見られる2型のものの危険因子は、限定されないが、家族暦、肥満、運動不足、人種/民族性、空腹時血糖または糖負荷試験におけるこれまでの異常、妊娠真性糖尿病の病歴もしくは「ビッグ・ベイビー」の分娩暦、高血圧、低HDLコレステロール、および多嚢胞性卵巣症候群を包含する。
血栓症は、様々なタイプの腫瘍、例えば、膵臓がん、乳がん、脳腫瘍、肺がん、卵巣がん、前立腺がん、消化器悪性腫瘍、およびホジキン病または非ホジキンリンパ腫と関連付けられる。近年の研究により、血栓症を伴う患者の頻度が一般集団において特定のタイプのがんの頻度を反映することが示唆された(Levitan,N.ら、Medicine (Baltimore), 78(5):285-291 (1999);Levine M.ら、N.Engl.J.Med., 334 (11):677-681 (1996);Blom,J.W.ら、JAMA, 293 (6):715-722 (2005))。即ち、男性において血栓症に付随する最も多いがんは前立腺がん、大腸がん、脳がんおよび肺がんであり、女性においては、乳がん、卵巣がん、および肺がんである。がん患者において観察される静脈血栓塞栓形成(VTE)速度は有意である。異なる腫瘍型の間でのVTE速度の違いは、患者集団の選択と関連している可能性が最も高い。血栓症のリスクのあるがん患者は、以下の危険因子のいずれかまたは全てを有する可能性がある:(i)がんの段階(即ち、転移の存在)、(ii)中心静脈カテーテルの存在、(iii)外科手術および化学療法を含む抗がん療法、(iv)ホルモン類および抗血管新生薬。故に、血栓塞栓性障害を防止するために腫瘍の進行した患者にヘパリンまたは低分子ヘパリンを投与することは一般的な臨床的業務である。多くの低分子量ヘパリン製剤がこれらの症状用にFDAで認可されている。
本明細書で使用される場合の「医薬組成物」なる語は、少なくとも1つの治療的または生物学的に活性な薬剤を含有し、患者に投与するのに適するいずれの組成物も意味する。これらの製剤はいずれも当該分野にて周知の方法および許容された方法により調製され得る。例えば、Gennaro, A.R.編、Remington:The Science and Practice of Pharmacy、20th Edition, Mack Publishing Co., Easton, Pa.(2000)を参照のこと。
本発明は、PAR4に結合し、PAR4の切断および/またはシグナル伝達を阻害する化合物(本明細書において「PAR4アンタゴニスト」または「治療用化合物」と称される)を含む、医薬組成物を対象に投与することを含む。
医薬組成物は当該分野において既知の方法を用いて投与される。好ましくは、該化合物は、経口的に、経直腸的に、経鼻的に、吸入により、局所的に、または非経口的に、例えば、皮下的に、腹腔内に、筋肉内に、および静脈内に投与される。該化合物は、所望により、血栓塞栓性障害を治療するための治療薬のカクテルの成分として処方されてもよい。1の実施態様において、医薬組成物は経口的に投与される。
本明細書に記載の治療用化合物は慣用的方法を利用して医薬組成物に処方される。例えば、PAR4アンタゴニストは経口投与用のカプセルまたは錠剤に処方される。カプセルは、ゼラチンまたはセルロースなどの標準的ないずれの医薬的に許容される材料を含有してもよい。錠剤は治療用化合物と固形担体または滑沢剤との混合物を圧縮することで慣用的操作に従って処方されてもよい。固形担体の例として、澱粉および糖、ベントナイトが挙げられる。化合物は、結合剤、例えば、ラクトースまたはマンニトール、慣用的な充填剤、および錠剤化剤を含有する、ハード殻錠剤またはカプセルの形態にて投与される。他の製剤は、軟膏、坐剤、ペースト、スプレー、パッチ、クリーム、ゲル、吸収性スポンジ、または泡沫体を包含する。かかる製剤は当該分野にて周知の方法を用いて生成される。本発明の組成物はまた、静脈内、皮下、筋肉内、および腹腔内などの非経口投与にも有用である。非経口投与に適する製剤の例として、活性成分の等張生理食塩水中、5%グルコース溶液中、または他の標準的な医薬的に許容される賦形剤中水溶液が挙げられる。PVPまたはシクロデキストリンなどの標準的可溶化剤も治療用化合物をデリバリーするための医薬賦形剤として利用される。
PAR4アンタゴニストの好ましい用量は、生物学的に活性な用量である。生物学的に活性な用量は、PAR4の切断および/またはシグナル伝達を阻害し、抗血栓形成作用を有するであろう用量である。望ましくは、PAR4アンタゴニストは、PAR4の活性を、未処理の対照レベルよりも下で、少なくとも、5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%、または100%以上低下させる能力を有する。PAR4の血小板中レベルは、例えば、受容体結合アッセイ、血小板凝集、血小板活性化アッセイ(例えば、FACSによるp−セレクチン発現)、PAR切断感受的抗体を用いるウェスタンブロットまたはELISA解析を含め、当該分野にて公知のいずれかの方法により測定される。あるいはまた、PAR4の生物学的活性は、PAR4により惹起される細胞シグナル伝達を評価することにより測定される(例えば、カルシウム動員または他の第2メッセンジャーアッセイ)。
ある実施態様において、PAR4化合物の効果的な量は、好ましくは、約100mg/kg、50mg/kg、10mg/kg、5mg/kg、1mg/kg、または1mg/kg未満である。より好ましい実施態様において、PAR4化合物の治療的に効果的な量は5mg/kg未満である。最も好ましい実施態様において、PAR4化合物の治療的に効果的な量は1mg/kg未満である。効果的な用量は、当業者により理解されるように、投与経路および賦形剤の利用に応じて変化する。
本発明のPAR4アンタゴニストの活性は種々のインビトロアッセイにて測定され得る。代表的なアッセイを以下に示す。
FLIPRアッセイは、本発明のPAR4アンタゴニスト活性を測定するための、代表的なインビトロアッセイである。このアッセイにおいては、細胞内カルシウム動員がPAR4アゴニストによりPAR4発現細胞にて誘導され、カルシウム動員をモニター観察する。
AYPGKFは既知のPAR4アゴニストである。別のPAR4アゴニストが、H−Ala−Phe(4−F)−Pro−Gly−Trp−Leu−Val−Lys−Asn−Gly−NH2である。WO2013/163279の実施例Bに示されるように、H−Ala−Phe(4−F)−Pro−Gly−Trp−Leu−Val−Lys−Asn−Gly−NH2がFLIPRアッセイにてPAR4アゴニストであると確認された。約180種の化合物のIC50値のサイド・バイ・サイド比較をAYPGKF vs. H−Ala−Phe(4−F)−Pro−Gly−Trp−Leu−Val−Lys−Asn−Gly−NH2を用いて行った。結果は2つのアッセイの間に強い相関関係のあることを示した。加えて、H−Ala−Phe(4−F)−Pro−Gly−Trp−Leu−Val−Lys−Asn−Gly−NH2は、AYPGKFと比べて、EC50値が、FLIPRアッセイにおいてAYPGKFのEC50値よりも10倍低い、改善されたアゴニスト活性を有する。H−Ala−Phe(4−F)−Pro−Gly−Trp−Leu−Val−Lys−Asn−Gly−NH2は当業者に周知の方法を用いて合成され得る。
FLIPRアッセイは、PAR1およびPAR4の両方を発現する細胞株において、アゴニスト活性またはPAR1アンタゴニスト活性を試験するためのカウンタースクリーンとしても使用され得る。PAR1アンタゴニスト活性は、該化合物の、PAR1アゴニストペプチドSFLLRNまたは他のPAR1アゴニストペプチドにより誘発されるカルシウム動員の阻害能により試験され得る。
本発明の化合物は、下記に示されるように、ガンマ−トロンビンにより誘発される血小板凝集を阻害するその能力についてインビトロにて試験され得る。ガンマ−トロンビンは、PAR1ともはや相互作用しない、アルファ−トロンビンのタンパク質分解生成物であり、PAR4を選択的に切断し、活性化する(Soslau, G.ら、「糖タンパク質Ibによって媒介されるトロンビン誘発の血小板凝集の独特な経路(Unique pathway of thrombin - induced platelet aggregation mediated by glycoprotein Ib)」、J. Biol. Chem., 276:21173-21183(2001))。血小板凝集は96ウェルマイクロプレート凝集アッセイフォーマットにて、または標準的な血小板凝集計を用いてモニター観察され得る。凝集アッセイを利用して、化合物の、PAR4アゴニストペプチド、PAR1アゴニストペプチド、ADP、またはトロンボキサンアナログU46619により誘発される血小板凝集を阻害することについてその選択性を試験することもできる。
本発明の化合物は、下記に示されるように、アルファ−トロンビンによって誘発される血小板凝集を阻害するその能力についてインビトロにて試験され得る。アルファ−トロンビンはPAR1とPAR4の両方を活性化する。本発明の選択的PAR4アンタゴニストの血小板凝集阻害能は、標準的な光学血小板凝集測定装置を用いて、測定され得る。
本発明の化合物は、下記に示されるように、組織因子によって誘発される血小板凝集を阻害するその能力についてインビトロにて試験され得る。このアッセイにおける条件は血栓を形成する間の生理学的事象を模倣する。このアッセイにおいて、ヒトPRPでの血小板凝集は組織因子およびCaCl2を添加することで始まる。組織因子、外因系凝固カスケードの開始剤がヒト動脈硬化性プラークにおいて非常に多く存在する。血液がアテローム性動脈硬化部位で組織因子に曝されると、トロンビンのロバストな生成がもたらされ、閉塞性血栓の形成が誘発される。
本発明のPAR4アンタゴニストの活性はまた、種々のインビボアッセイにて測定され得る。本発明のPAR4アンタゴニストの抗血栓剤としての効能を試験するための血栓形成および止血のモデルを提供しうる典型的な哺乳類として、限定されないが、モルモットおよび霊長類が挙げられる。関連する効能のモデルとして、限定されないが、電気誘発性頸動脈血栓形成、FeCl3誘発性頸動脈血栓形成、および動静脈シャント血栓形成が挙げられる。腎臓にて出血する時間、腎出血時間および他の出血時間を測定する実験を用いて本発明に記載の抗血栓剤の出血のリスクを評価することができる。
アッセイ
材料
1)PAR1およびPAR4アゴニストペプチド
SFFLRRは既知のアフィニティの高いPAR1選択的アゴニストペプチドである。(Reference:Seiler, S.M., 「トロンビン受容体アンタゴニスト(Thrombin receptor antagonists)」, Seminars in Thrombosis and Hemostasis, 22(3):223-232(1996))。PAR4アゴニストペプチドであるAYPGKFおよびH−Ala−Phe(4−F)−Pro−Gly−Trp−Leu−Val−Lys−Asn−Gly−NH2を合成した。H−Ala−Phe(4−F)−Pro−Gly−Trp−Leu−Val−Lys−Asn−Gly−NH2は、AYPGKFと比べて、FLIPRアッセイにて(H−Ala−Phe(4−F)−Pro−Gly−Trp−Leu−Val−Lys−Asn−Gly−NH2について8μMの、およびAYPGKFについて60μMのEC50値)、および洗浄血小板凝集アッセイ(H−Ala−Phe(4−F)−Pro−Gly−Trp−Leu−Val−Lys−Asn−Gly−NH2について0.9μMの、およびAYPGKFについて12μMのEC50値)にて、改善されたPAR4アゴニスト活性を示した。
2)PAR4発現細胞
PAR4を安定して発現するHEK293細胞を、ヒトPAR4(F2R23)cDNA発現ベクターをトランスフェクトする標準的方法によって産生し、PAR4タンパク質発現またはmRNA発現に基づいて選択した。これらの細胞がPAR4アゴニストペプチド誘発の細胞内カルシウム上昇に対して機能的応答を示すことをFLIPR(登録商標)(Fluorometric Imaging Plate Reader;Molecular Devices Corp.)を用いて明らかにした。これらの細胞はまた、内因性PAR1を発現し、PAR1アゴニストペプチドでの刺激に対してカルシウムシグナルを惹起しうる。従って、その同じ細胞はPAR1に拮抗する選択性および両方の受容体に対するアゴニスト活性を測定するのにも使用された。HEK293 PAR4クローン1.2Aからの細胞(BMS Arctic ID383940)を増殖させてカルシウム動員実験に用いた。
3)多血小板血漿(PRP)の調製
ヒト血液を血液(9ml)に付き1mlの割合で3.8%クエン酸ナトリウム中に集め、ソルバール(Sorvall)(登録商標)RT6000B遠心分離機で室温(RT)にて15分間にわたって900の毎分回転数(rpm)で遠心分離に付した。PRPを集め、凝集アッセイに用いた。レフルダン(Refludan)(Berlex Labs, Wayne, NJ)、組換えヒルジンを1単位/mLの最終濃度で試料に加え、残りのアルファ−トロンビン汚染により誘発されるPAR1活性化を選択的に防止した。残りの血液試料を室温で5分間にわたって2500rpmで遠心分離に付し、血小板に乏しい血漿(PPP)を集めた。
4)洗浄血小板(WP)の調製
ヒト血液を血液(10ml)に付き1.4mlの割合でACD(85mM クエン酸トリナトリウム、78mMクエン酸、110mM D−グルコース、pH4.4)中に集めた。170gで14分間遠心分離に付すことでPRPを単離し、1300gで6分間遠心分離に付すことで血小板をさらにペレット状にした。1mg/mlのウシ血清アルブミンを含有するACD(10ml)で血小板を1回洗浄した。血小板をタイロード緩衝液(137mM NaCl、2mM KCl、1.0mM MgCl2、1mM CaCl2、5mMグルコース、20mM HEPES pH7.4)に約2.5x108/mlで再懸濁させた。
PAR4発現性HEK293細胞でのFLIPRアッセイ
FLIPRをベースとするカルシウム動員アッセイをHEK293細胞にて用い、PAR4アンタゴニスト、アゴニスト作用およびPAR1に拮抗する選択性を測定した。本発明のPAR4アンタゴニストの活性を、PAR4を発現する細胞にて、H−Ala−Phe(4−F)−Pro−Gly−Trp−Leu−Val−Lys−Asn−Gly−NH2誘発の細胞内カルシウム動員をモニター観察することにより試験した。アゴニスト活性およびPAR1アンタゴニスト活性についてのカウンタースクリーンも行った。簡単には、PAR1/PAR4発現のHEK293細胞を、10%熱不活化TBS、1%ペニシリン−ストレプトマイシン、10μg/mLのブラストサイジン、および100μg/mLのゼオシン(Zeocin)を含有するDMEM(Life Technology, Grand Island, NY)中、37℃にて5%CO2と共に培養した。実験の前に、細胞を、黒色の384ウェルのピュアコートアミン(Purecoat Amine)透明底部プレート(Becton Dickinson Biosciences, San Jose, CA)に10000細胞/ウェルで30μLの成長培地に一夜置き、加湿チャンバーにて37℃で5%CO2と共に一夜インキュベートした。化合物を添加する前に、細胞培地を40μlの1Xカルシウムおよびマグネシウム含有のハンク平衡生理食塩水溶液(HBSS)(20mM HEPESを含む)および1:1000希釈の蛍光性カルシウムインジケータ(Cordex Biosolutions, Gaithersburg, MD)と交換した。37℃で30分間インキュベートし、さらに室温で30分間インキュベートし、平衡時間を経過した後、(1X HBSS緩衝液中に希釈した)20μLの試験化合物を様々な濃度で、0.17%ジメチルスルホキシド(DMSO)の最終濃度で添加した。蛍光強度の変化を機能的薬物スクリーニングシステム(Functional Drug Screening System)(FDSS, Hamamatsu, Japan)を用いて測定し、アゴニスト活性を決定した。次に、細胞を室温で30分間インキュベートし、つづいてアンタゴニスト活性の測定のために20μlのアゴニストペプチドを添加した。PAR4アゴニストペプチド(H−Ala−Phe(4−F)−Pro−Gly−Trp−Leu−Val−Lys−Asn−Gly−NH2)およびPAR1アゴニストペプチド(SFFLRR)を規定通りに試験し、該アッセイにおける適切な応答をEC50値(PAR4アゴニストペプチドについては約5μMおよびPAR1アゴニストペプチドについては約2μM)で確保した。化合物の強度は11点の濃度応答曲線より誘導された。
ガンマトロンビン誘発性血小板凝集アッセイ
本発明の化合物の、ガンマトロンビンによって誘発される血小板凝集の阻害能を、96ウェルのマイクロプレート凝集アッセイフォーマットにて試験した。簡単に言えば、90μLのPRPまたは洗浄血小板を3倍で連続して希釈した試験化合物と共に37℃で5分間プレインキュベートし、それをジメチルスルホキシド(DMSO)中に100倍ストック溶液として調製した。10μLのガンマトロンビン(Haematologic Technologies, Inc. Essex Junction, VT)を添加し、50−100nMの最終濃度で凝集が始まり、それを日々滴定して、80%の血小板凝集を達成した。次にプレートをスペクトラマックス(登録商標)プラスプレートリーダー(Spectra Max
R Plus Plate Reader)に37℃で置いた。血小板凝集を動態解析モードを用いて405nmの波長でモニター観察した。最初のデータを収集する時点の前に、プレートを10秒間震盪し、完全に混合させた。その後で10秒毎に合計で7分間にわたってデータを収集した。データはソフトマックス(SoftMax)(登録商標)5.4.1ソフトウェアを用いて収集し、解析するのにマイクロソフトエクセルに転送した。アゴニスト単独で75%の血小板の活性化を達成する時点での光学密度(OD)値を解析するのに用いた。何ら処置していないPRP試料からのOD値をOD最大とし、血小板不含のPPP試料からのOD値をOD最小とした。血小板凝集の阻害(IPA)は、式:
に基づいて算定された。試験化合物のIC
50値は、%IPA値をワン−サイト濃度応答式:
に、32ビットのエクセル(登録商標)バージョン2ビルド30(ID Business Solutions Limited)に適合するXLを用いて、適合させることにより算定された。
凝集アッセイはまた、PAR1に対してSFFLRRを、コラーゲン受容体に対してコラーゲン(Chrono-Log、Havertown, PA)を、P2Y1およびP2Y12に対してADPを、およびトロンボキサン受容体に対してU46619(Cayman Chemical、Ann Arbor, MI)を用いることで、他の血小板受容体に対する化合物の選択性を試験した。
アルファトロンビン誘発性血小板凝集アッセイ
PAR4アンタゴニストの、アルファトロンビンにより誘発される血小板凝集の阻害能は、ヒト洗浄血小板を用いて試験され得る。アンタゴニストを洗浄血小板と一緒に20分間プレインキュベートする。1.5nMのアルファトロンビン(Haematologic Technologies、Essex Junction, VT)を、1000rpmの攪拌速度の洗浄血小板(300μl)に添加することで凝集を開始させる。光学凝集測定装置(Optical Aggregometer)(Chrono-Log、Havertown, PA)を用いて血小板凝集をモニター観察し、6分間の曲線下面積(AUC)を測定する。IC50値はベヒクル対照を0%阻害として用いて計算される。
組織因子誘発性血小板凝集アッセイ
PAR1またはPAR4アンタゴニストの、内因性トロンビンにより誘発される血小板凝集の阻害能は、組織因子を用いる凝集アッセイにて試験され得る。CaCl2および組換えヒト組織因子を添加することにより凝集が始まり、それが血漿中の血液凝固経路を活性することでトロンビンの生成がもたらされる。コーン・トリプシン阻害剤(Haematologic Technologies、Essex Junction, VT)などの抗凝血剤を50μg/mlで、およびPEFABLOC(登録商標)FG(Centerchem、Norwalk, CT)もサンプルに加え、実験の間のフィブリン血塊形成を防止した。血小板凝集を光学凝集測定装置またはインピーダンス凝集測定装置を含む標準的な装置類を用いてモニター観察する。
以下の表は、FLIPRアッセイにて試験した、本発明の種々の化合物を用いて得られた結果を示す。NDは「測定せず」を意味する。数値は多くても2桁の有効数字で報告される。
調製方法
本発明の化合物は有機合成の分野の当業者に公知の多くの方法で調製され得る。本発明の化合物は、以下に記載の方法を合成有機化学の分野で公知の合成方法と共に用いて、あるいは当業者に明らかなようにそれに変形を加えて合成することができる。好ましい方法は、限定されないが、以下に記載の方法を包含する。該反応は、使用される試薬および材料に適し、変換がなされるのに適する溶媒または混合溶媒中で行われる。分子上に存在する官能基が提案される変換に適合する必要のあることは有機合成の分野における当業者によって理解される。このことは、時には、本発明の所望の化合物を得るために、合成工程の順序を修飾するか、一の特定のプロセスのスキームを他のスキームの中から選択する判断を要求することとなる。
この分野における合成経路の計画にて別に主として考慮することは、本発明の化合物にある反応性官能基を保護するのに使用される保護基の賢明な選択であることも理解されよう。多くの変形を熟練者に示す信頼できる文献が、Wutsら(Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis, 4th Edition, Wiley-Interscience(2006))である。
本発明の式Iの化合物は、スキーム1に示されるように、式Iaのハロゲン化アリールを、有機金属種のR
3−Mとパラジウム触媒によるクロスカップリングに供することで得ることができる。
スキーム1
別法として、式Iの化合物はまた、スキーム2に示されるように、式Ibのアリールボロン酸をハライドのR3−Xとパラジウム触媒によるクロスカップリングに供することで製造され得る。
式IaおよびIbのキノキサリンを製造する1の方法が、スキーム3に示されるように、ジアミンIcをケトアルデヒドIdと縮合反応させるものである。一般に、縮合反応で2つの位置異性体が得られ、それはクロマトグラフィーにより分離され得る。式Iaの構造物はスズキ−ミヤウラ(Suzuki-Miyaura)反応を介してボロン酸Ibに変換され得る。
スキーム3
式IaおよびIbのキノキサリンの位置特異的合成がスキーム4にて示される。適宜保護されたオルト−ニトロアニリンIeをブロモ酢酸メチルでアルキル化し、化合物Ifを得る。化合物Ifの脱保護、および化合物Igの還元は、環化をもたらし、化合物Ihを生じさせるはずである。化合物Ihは、式Iiのキノキサリン−2−オンに酸化され、それはオキソリンハライドで中間体のIjに変換され得る。化合物IjにあるハライドはR
1基を含有する求核基と置き換えられ、化合物Iaとなり、その式Iaの化合物は、スズキ−ミヤウラ反応を介して対応する式Ibのボロン酸に変換され得る。中間体Iiはまた、K2CO3などの塩基の存在下にて、クロロジフルオロ酢酸ナトリウムとの縮合反応に供することによりIkに変換され得る。ジフルオロアルコキシはR
1基を含有する求核基と置き換えられ、化合物Iaにされてもよい。
スキーム4
本発明の式IIの化合物は、スキーム5に示されるように、得ることができる。化合物IIaは、ジカルボニルIIbと縮合し、化合物IIcを得ることができる。酸触媒による環化反応により鍵となるブロミドIIdが得られる。適切なボロン酸とのパラジウム触媒によるクロスカップリング反応により、化合物IIを得る。
スキーム5
本発明の式IIIの化合物は、スキーム6に示されるように、得ることができる。化合物IIIaは、ジメチルアセタールIIIbと縮合し、化合物IIIcを得ることができる。酸触媒による環化反応およびトリフラート形成により、鍵となるカップリングパートナーIIIdが得られる。適切なボロン酸とのパラジウム触媒によるクロスカップリング反応により、式IIIの化合物が得られる。
スキーム6
本発明の式IVの化合物は、スキーム7に示されるように、得ることができる。化合物IVaをジメチルアセタールIVbと縮合させ、化合物IVcを得ることができる。酸触媒による環化反応およびトリフラート形成により、鍵となるカップリングパートナーのIVdが得られる。適切なボロン酸とのパラジウム触媒によるクロスカップリング反応により、式IVの化合物が得られる。
スキーム7
本発明の式Vの化合物は、スキーム8に示されるように、得ることができる。化合物Vaを酸クロリドVbと縮合させて化合物Vcを得ることができる。酸触媒による環化反応およびカルボニルアルキル化により、鍵となるブロミドVdが得られる。適切なボロン酸とのパラジウム触媒によるクロスカップリング反応により、式Vの化合物が得られる。
スキーム8
本発明の式VIの化合物は、スキーム9に示されるように、得ることができる。化合物VIaをジカルボニル化合物VIbと縮合させて化合物VIcを得ることができる。適切なボロン酸とのパラジウム触媒によるクロスカップリング反応により、式VIの化合物が得られる。
スキーム9
本発明において、式VIIの化合物は、スキーム10に示される合成経路を通して得ることができる。アリールクロリドVIIaより出発し、種々のボロン酸またはスタンナンのパラジウム触媒によるクロスカップリングに供し、構造式VIIbの置換アニリンを得る。化合物VIIbをニトロ化し、化合物VIIcを還元して式VIIdの化合物にアクセスさせる。ジアニリンVIIdを置換ブロモケトンとの塩基介在性の縮合に供し、式VIIeのヘテロサイクルを得る。次にアリールボロン酸またはスタンナンとの最終のパラジウム触媒によるクロスカップリングに付し、式VIIの化合物を得る。
スキーム10
本発明の式VIIIの化合物は、スキーム11に示されるように、アリールボロン酸またはスタンナンと、アリールクロリドVIIIcとのパラジウム触媒によるクロスカップリングにより得ることができる。化合物VIIIaは、アミジンと縮合して化合物VIIIbを得ることができる。化合物VIIIbは、オキシ塩化リンでアリールクロリドVIIIcに変換され、つづいてアリールボロン酸またはスタンナンとのパラジウム触媒によるクロスカップリングに付し、式VIIIの化合物を得る。
スキーム11
R
3が7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾールであるところの、R
3−Xは、スキーム12に記載される合成経路を用いて製造され得る。式IXのフェノールアルデヒドを式Xのエポキシドでアルキル化し、式XIのエポキシアルデヒドを得る。化合物XIをバイヤー−ビリガー(Bayer-Villiger)酸化に付して式XIIの化合物を生成し、それは式XIIIの(2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メタノールに変換され得る。化合物XIIIにあるアルコールを保護し、ニトロ化して式XIVのニトロベンゼンを得、それはアニリンXVに還元され得る。化合物XVを三臭化トリメチルベンジルアンモニウムなどの臭素源を用いて酸化的環化に付すことで、式XVIのベンゾチアゾールが生じるはずである。サンドマイヤー反応に付すことで、化合物XVI中のアミンは式R
3−Xのハライドに変換される。式Xのキラル的に純粋なエポキシドの使用は、R
3−Xのキラル合成を構成するであろう。
スキーム12
R
3が2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフランであるところの、R
3−Xは、スキーム13の合成経路を用いて製造され得る。化合物XVIIの式Xのエポキシドでのアルキル化は、式XVIIIのエポキシアルデヒドを生じさせる。化合物XVIIIをmCPBAでバイヤー−ビリガー酸化に、つづいて該フォルマートの加水分解およびK2CO3などの塩基の存在下での分子内環化に供し、式XIXの(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メタノールを得る。化合物XIXにあるアルコールの保護およびC−2脱プロトン化の後のハロゲン化で、R
3が環状ベンゾフランである、R
3−Xを生じさせる。式Xのキラル的に純粋なエポキシドの使用は、R
3−Xのキラル合成を構成するであろう。
スキーム13
R
3が7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾールである、R
3−Xは、スキーム14の合成経路を用いて製造され得る。化合物XXは、K2CO3などの塩基の存在下にて臭化アリルでアルキル化され、化合物XXIを付与し得る。XXIをN,N−ジエチルアニリンなどの溶媒中で加熱してクライゼン転位に付し、オルト−アリルフェノールXXIIを得る。化合物XXIIをmCPBAで、つづいてフェノールをエポキシドに分子内環化に付してエポキシ化し、R
3が7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾールである、式R
3−Xの化合物を生じさせる。
スキーム14
一般的方法
以下の方法は、特記される場合を除き、実施例にて使用された。
生成物は、ディスカバリー(Discovery)VPソフトウェアを実行する、島津分析性HPLCシステムで次の方法:
方法A:フェノメネックス(PHENOMENEX)(登録商標)ルナ(Luna)C18カラム(4.6x50mmまたは4.6x75mm)を、2、4または8分間の100%Aから100%Bへの勾配(A:10%メタノール、89.9%水、0.1%TFA;B:10%水、89.9%メタノール、0.1%TFA、UV:220nm)で4mL/分にて溶出
方法B:フェノメネックス(登録商標)ルナ C18カラム(4.6x50mm)を、4分間の100%Aから100%Bへの勾配(A:10%アセトニトリル、89.9%水、0.1%TFA;B:10%水、89.9%アセトニトリル、0.1%TFA、UV:220nm)で4mL/分で溶出
方法C:フェノメネックス(登録商標)ルナ C18カラム(4.6x50mmまたは4.6x75mm)を、2、4または8分間の100%Aから100%Bへの勾配(A:10%メタノール、89.9%水、0.1%H3PO4;B:10%水、89.9%メタノール、0.1%H3PO4、UV220nm)で4mL/分で溶出
方法D:フェノメネックス(登録商標)ルナ C18カラム (4.6x50mmまたは4.6x75mm)を、2、4または8分間の100%Aから100%Bへの勾配(A:10%メタノール、89.9%水、0.1%NH4OAc;B:10%水、89.9%メタノール、0.1%NH4OAc、UV220nm)で4mL/分で溶出
方法E:BEH C18 2.1x50mm;A:水+0.05%TFA;B:アセトニトリル+0.05%TFA;波長 220nm;流速 0.8mL/分;1分で0%Bから100%Bとする、勾配時間 1.5分間
方法F:BEH C18 2.1x50mm;A:水+0.05%TFA;B:アセトニトリル+0.05%TFA;波長 220nm;流速 0.8mL/分;1分で0%Bから50%Bとする、勾配時間 1.5分間
方法G:BEH C18 2.1x50mm;A:水+0.05%TFA;B:アセトニトリル+0.05%TFA;波長 220nm;流速 0.8mL/分;1分で50%Bから100%Bとする、勾配時間 1.5分間
の1つを用いて逆相分析性HPLCを実施することにより解析された。
逆相分取性HPLCは、ディスカバリーVPソフトウェアを実行する、島津分取性HPLCシステムで次の方法:
方法A:フェノメネックス(登録商標)アキシア・ルナ(Axia Luna)5μm C18 30x75mmカラムを10分間の100%Aから100%Bへの勾配で40mL/分にて溶出する(A:10%アセトニトリル、89.9%水、0.1%TFA;B:10%水、89.9%アセトニトリル、0.1%TFA、UV:220nm)
方法B:YMCサンファイアー(Sunfire)5μm C18 30x100mmカラムを10分間の100%Aから100%Bへの勾配で40mL/分にて溶出する(A:10%メタノール、89.9%水、0.1%TFA;B:10%水、89.9%メタノール、0.1%TFA、UV:220nm)
方法C:エックスブリッジ(XBridge)C18、19x200mmカラム、5μm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;流速:20mL/分
方法D:ウェーター・エックスブリッジ(Water XBridge)C18、19x100mmカラム、5μm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;流速:20mL/分
方法E:フェノメネックス(登録商標)ルナ 5μm C18 30x100mmカラム 40mL/分で10分間の勾配で100%Aから100%Bとする(A:10%アセトニトリル、89.9%水、0.1%TFA;B:10%水、89.9%アセトニトリル、0.1%TFA、UV 220nm)
方法F:フェノメネックス(登録商標)ルナ 5μm C18 30x100mmカラム 40mL分で10分間の勾配で100%Aから100%Bとする(A:10%メタノール、89.9%水、0.1%TFA;B:10%水、89.9%メタノール、0.1%TFA、UV 220nm)
方法G: ウォーターズ・エックスブリッジ(Waters XBridge)C18、19x200mm、5μm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%ギ酸;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%ギ酸;流速:20mL/分
の1つを用いて実施された。
LCMSクロマトグラムは、ディスカバリーVPソフトウェアを実行する島津HPLCシステムを、マスリンクス(MassLynx)バージョン3.5ソフトウェアを実行するウォーターズ(Waters)ZQ質量分析計とカップリングさせ、次の方法を用いて得られた:
方法A:線形勾配:溶媒A(10%アセトニトリル、90%水、0.1%TFA)および溶媒B(90%アセトニトリル、10%水、0.1%TFA)を用い;2分間にわたって0−100%の溶媒Bとし、次に100%の溶媒Bを1分間にわたって保持する:カラム:フェノメネックス(登録商標)ルナ 3μ C18(2)(2.0x30mm):流速は5ml/分であり、UV検出は220nmに設定された。LCカラムは室温で維持された。
方法B:線形勾配:溶媒A(10%メタノール、90%水、0.1%TFA)および溶媒B(90%メタノール、10%水、0.1%TFA)を用い;4分間にわたって0−100%の溶媒Bとし、次に100%の溶媒Bで1分間にわたって保持する:カラム:フェノメネックス(登録商標)ルナ 5μ C18(4.5x30mm):流速は4ml/分であり、UV検出は220nmに設定された。LCカラムは室温で維持された。
方法C:線形勾配:溶媒A(10%メタノール、90%水、 0.1%TFA)および溶媒B(90%メタノール、10%水、0.1%TFA)を用い;2分間にわたって0−100%の溶媒Bとし、次に100%の溶媒Bを1分間にわたって保持する:カラム:フェノメネックス(登録商標)ルナ 3μ C18(2)(2.0x30mm):流速は1ml/分であり;UV検出は220nmに設定された。LCカラムは室温で維持された。
方法D:線形勾配:溶媒A(10%メタノール、90%水、0.1%TFA)および溶媒B(90%メタノール、10%水、0.1%TFA)を用い;2分間にわたって0−100%の溶媒Bとし、次に100%の溶媒Bを1分間にわたって保持する。カラム:フェノメネックス(登録商標)ルナ 3μ C18(2)(4.5x30mm):流速は5ml/分であり;UV検出は220nmに設定された。LCカラムは室温で維持された。
方法E:ウォーターズ・エックスブリッジ 4.6x50mm、5μm C18を用い、流速1.2mL/分で8分間にて水中30−95%アセトニトリル+0.1%TFAとし、UV検出は220nmに設定された。LCカラムは室温で維持された。
方法F:フェノメネックス(登録商標)オニックス・モノリティック(Onyx Monolithic)4.6x100mm 5μm C18を用い、流速2.0mL/分で10分間にて水中10−95%メタノール+0.1%TFAとし、UV検出は220nmに設定された。LCカラムは室温で維持された。.
方法G:
ウォーターズ・エックスブリッジ 2.1x50mm、5μm C18を用い、流速1.0mL/分で6分間にて水中5−95%アセトニトリル、10mMの修飾剤とし、UV検出は220nmに設定された。LCカラムは室温で維持された。
方法H:BEH C18 2.1x50mm;A:水+0.05%TFA;B:アセトニトリル+0.05%TFA;波長 220nm;流速 0.8mL/分;1.5分間の勾配時間で2から98%Bとする。
方法I:BEH C18 2.1x50mm;A:水+0.05%TFA;B:アセトニトリル+0.05%TFA;波長 220nm;流速 0.8mL/分;1.5分間の勾配時間で2から52%Bとする。
方法J:BEH C18 2.1x50mm;A:水+0.05%TFA;B:アセトニトリル+0.05%TFA;波長 220nm;流速 0.8mL/分;1.5分間の勾配時間で48から98%Bとする。
方法K:カラム:ウォーターズ・アクイティ(Waters Acquity)UPLC BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;検出:UV(220nm)
方法L:カラム:ウォーターズ・アクイティ(Waters Acquity)UPLC BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;検出:UV(220nm)
加えて、次のHPLC直交条件を用いて化合物の純度をチェックした:
方法A:2つの解析性LC/MS注入を用いて最終純度を測定した。注入1の条件:線形勾配:溶媒A(5%アセトニトリル、95%水、0.05%TFA)および溶媒B(95%アセトニトリル、5%水、0.05%TFA)を用い;10分間にわたって10−100%の溶媒Bとし、次に100%の溶媒Bで5分間保持する:カラム:サンファイアー C18 3.5μm(4.6x150mm):流速は2ml/分であり、UV検出は220nmに設定された。LCカラムは室温で維持された。注入2の条件:線形勾配:溶媒A(5%アセトニトリル、95%水、0.05%TFA)および溶媒B(95%アセトニトリル、5%水、0.05%TFA)を用い;10分間にわたって10−100%の溶媒Bとし、次に100%の溶媒Bで5分間保持する:エックスブリッジ・フェニル(Xbridge Phenyl)3.5μm(4.6x150mm):流速は2ml/分であり、UV検出は220nmに設定された。LCカラムは室温で維持された。
方法B:2つの解析性LC/MS注入を用いて最終純度を測定した。注入1の条件:カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;検出:UV(220nm);注入2の条件:カラム:ウォーターズ・アクイティ UPLC BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 アセトニトリル+0.1%トリフルオロ酢酸;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;検出:UV(220nm)
実施例
本発明は次の実施例にてさらに限定される。実施例は単なる例示として提供されると理解すべきである。上記の説明および実施例から、当業者は、発明の精神および範囲を逸脱することなく、その本質的特徴を解明し、発明を種々の使用および条件に適応させるように種々の変形および修飾を行うことができる。結果として、本発明は、本明細書にて下記される例示としての実施例により限定されるものではなく、むしろ本明細書に添付した特許請求の範囲により制限される。
中間体I−1
2−(ジフルオロメトキシ)−7−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノキサリン
中間体I−1A:tert−ブチル N−(2−ブロモ−4−メチル−6−ニトロフェニル)−N−[(tert−ブトキシ)カルボニル]カルバマート
2−ブロモ−4−メチル−6−ニトロアニリン(9.6g、41.6ミリモル)のTHF(60mL)中溶液に、DMAP(0.508g、4.16ミリモル)を、つづいてBOC
2O(22.67g、104ミリモル)を固体として添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。溶媒を減圧下で除去した。その粗生成物を少量のクロロホルムに溶かし、120gのシリカゲルカートリッジ(2セパレートカラム)に充填し、それをヘキサン中5%EtOAcで4分間、次にヘキサン中5%〜30%EtOAcの勾配で12分間溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体I−1A(17.12g、39.7ミリモル、収率96%)を白色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.80−7.79(m,1H)、7.73(dd,J=1.9、0.8Hz,1H)、2.48(s,3H)、1.42(s,18H);LC−MS:方法A、RT=1.90分間、MS(ESI) m/z:230.0および232.0(M−2Boc)
+
中間体I−1B:tert−ブチル (2−ブロモ−4−メチル−6−ニトロフェニル)カルバマート
中間体I−1A(17.1g、39.6ミリモル)のジクロロメタン(60mL)中溶液に、TFA(6.11mL、79ミリモル)を添加し、その混合物を室温で1.0時間攪拌した。該反応物を飽和炭酸水素ナトリウムを添加することでクエンチさせ、ジクロロメタン(3x)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体I−1B(12.88g、収率88%)が黄色の固体として得られた。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.71(d,J=1.1Hz,1H)、7.68(dd,J=1.9、0.8Hz,1H)、2.42(s,3H)、1.51(s,9H);LC−MS:方法A、RT=1.53分間、MS(ESI) m/z:231.0および233.0(M−Boc)
+
中間体I−1C:メチル 2−((2−ブロモ−4−メチル−6−ニトロフェニル)(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)アセタート
中間体I−1B(12g、26.3ミリモルミリモル)をDMF(80mL)に溶かし、水浴を用いて冷却した。Cs
2CO
3(25.8g、79ミリモル)を添加した。その暗褐色の溶液を室温で10分間攪拌し、次に2−ブロモ酢酸メチル(4.37mL、47.6ミリモル)を滴下して加えた。ブロモ酢酸メチルの添加の後、褐色は黄色に色あせた。該混合物を室温で1.0時間攪拌し、EtOAcで希釈し、水でクエンチさせた。有機層を集め、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、その粗生成物を少量のクロロホルムに溶かし、330gのシリカゲルカートリッジに充填し、それを5分間にわたってヘキサン中5%EtOAcで、次にヘキサン中5%〜50%EtOAcの勾配で12分間溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体I−1C(15.2g、37.7ミリモル、収率95%)を黄色の油として得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d)は回転異性体の混合物であることを示した:δ 7.75−7.67(m,2H)、4.61−3.97(m,2H)、3.76および3.69(s,3H)、2.48および2.43(s,3H)、1.55および1.37(s,9H);LC−MS:方法A、RT=1.70分間、MS(ESI) m/z:303.0および305.0(M−Boc)
+
中間体I−1D:メチル 2−((2−ブロモ−4−メチル−6−ニトロフェニル)アミノ)アセタート
中間体I−1C(15.2g、37.7ミリモル)に、ジオキサン中4.0N HCl(47.1ml、188ミリモル)を添加し、該混合物を室温で一夜攪拌した。溶媒を真空下で除去し、EtOAc(2x)で追い出し、中間体I−1D(13.6g、40.1ミリモル、収率106%)を黄色の固体として得た。1H NMR(500MHz、メタノール−d4) δ 7.88(dd,J=1.9、0.6Hz,1H)、7.80(dd,J=1.9、0.6Hz,1H)、4.47(d,J=17.3Hz,1H)、4.08(d,J=17.1Hz,1H)、3.69(s,3H)、2.46(s,3H);LC−MS:方法A、RT=1.94分間、MS(ESI) m/z:303.1および305.1(M+H)+
中間体I−1E:5−ブロモ−7−メチル−3,4−ジヒドロキノキサリン−2(1H)−オン
水浴で冷却した1Lフラスコ中の中間体I−1D(13.6g、40.1ミリモル)のMeOH(100mL)中溶液に、濃HCl(13.35mL、160ミリモル)を、つづいて塩化スズ(II)・二水和物(36.1g、160ミリモル)を添加した。混合物を68℃で2.5時間攪拌した。MeOHを真空下で除去した。粗製物を水(100mL)/EtOAc(200mL)に分配させ、そのpHを4.0N NaOH(約90mL)で中性に調整した。形成した白色の沈殿物は、濾過による取り出しが極めて困難である、非常に細かな粒子であった。その混合物を分離漏斗に移した。有機層を集めた。水層をEtOAc(2x200mL)でさらに抽出した。有機層を合わせ、水(2x)およびブライン(2x)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体I−1E(8.36g、34.7ミリモル、収率87%)が淡黄色の固体として得られた。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 10.37(s,1H)、6.87(dd,J=1.8、0.7Hz,1H)、6.56(dd,J=1.1、0.6Hz,1H)、5.46(s,1H)、3.76(d,J=2.2Hz,2H)、2.14(s,3H);LC−MS:方法A、RT=1.66分間、MS(ESI) m/z:241.0および243.0(M+H)+
中間体I−1F:5−ブロモ−7−メチルキノキサリン−2−オール
1Lフラスコ中の中間体I−1E(6.7g、27.8ミリモル)のMeOH(50mL)中懸濁液に、30%過酸化水素(28.4mL、278ミリモル)を、つづいて4.0N NaOH(20.84mL、83ミリモル)を添加した。該混合物を室温で5分間攪拌し、次に60℃で穏やかに加熱した。15分間加熱した後、該反応は、反応の開始を示唆する、強い発熱反応に変わった。加熱浴を取り外し、混合物が完全に透明になるまで攪拌を30分間続けた。水浴を用いて室温に冷却した後、MeOHを真空下で除去した。該混合物を次に氷冷しながら2.0N HCl(pH2−3)を用いて中和した。沈殿物を形成し、それを濾過で集め、水で洗浄し、減圧下の空気中で1.0時間、次に真空で60℃にて2.0時間、そして高真空下で乾燥させ、中間体I−1F(6.55g、27.4ミリモル、収率99%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 12.52(brs,1H)、8.17(s,1H)、7.49(d,J=1.1Hz,1H)、7.08(s,1H)、2.40(s,3H);LC−MS:方法A、RT=1.62分間、MS(ESI) m/z:239.0および241.0(M+H)+
中間体I−1G:5−ブロモ−2−(ジフルオロメトキシ)−7−メチルキノキサリン
中間体I−1F(7.4g、26.9ミリモル)および炭酸カリウム(18.56g、134ミリモル)のDMF(120mL)中混合物を100℃で5分間加熱した。ナトリウム 2−クロロ−2,2−ジフルオロアセタート(16.40g、107.6ミリモル)を一度に加え、該混合物を100℃で10分間攪拌した。その混合物は黄色のスラリーから褐色に変色した。該混合物を室温に冷却し、EtOAcおよび水で希釈し、EtOAc(3x)で抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、その粗生成物を少量のクロロホルム/トルエンに溶かし、330g ISCOカラムに付し、ヘキサン中5%ジクロロメタンで3分間、次に5−70%DCM/ヘキサンで40分間(12分間の勾配時間)にわたって溶出して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体I−1G(6.0g、20.76ミリモル、収率77%)を若干黄色の固体として得た。1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 8.64(s,1H)、7.89(d,J=1.7Hz,1H)、7.68(dd,J=1.8、1.0Hz,1H)、7.63(t,JHF=71.80Hz,1H)、2.59(s,3H);19F NMR(471MHz、クロロホルム−d) δ −89.82(s,2F);LC−MS:方法A、RT=2.09分間、MS(ESI) m/z:289.0および291.0(M+H)+
中間体I−1:
中間体I−1G(1.04g、3.60ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.370g、5.40ミリモル)、酢酸カリウム(0.883g、8.99ミリモル)およびPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(0.147g、0.180ミリモル)のジオキサン(14mL)中混合物を、アルゴンを10分間通気することにより脱気処理に付した。反応バイアルを密封し、マイクロ波反応器中、135℃で30分間加熱した。該混合物をEtOAc/水で希釈し、不溶性材料を濾過で除去した。濾液をEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、その粗生成物を少量のトルエンに溶かし、40gのシリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサン中5%EtOAcで2分間、次にヘキサン中5%〜75%EtOAcの勾配で18分間溶出した。所望のフラクションを濃縮し、凍結乾燥させて中間体I−1(0.93g、収率72%)を淡色の固体として得た。1H NMRはシグナルが2セットあることで複雑となった。19F NMRは単一の化合物を示した。19F NMR(471MHz、クロロホルム−d) δ −89.64(s,2F);LC−MS:方法A、RT=2.01分間、MS(ESI) m/z:225.0(ボロン酸)+
中間体I−2
2−(メトキシメチル)−7−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノキサリン
中間体I−2A:1−ジアゾ−3−メトキシプロパン−2−オン
氷浴を用いて冷却した、MeCN(40mL)中の2−メトキシ塩化アセチル(2.4g、22.12ミリモル)に、(ジアゾメチル)トリメチルシラン(ジエチルエーテル中2.0M、19.35mL、38.7ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌させた。溶媒を減圧下で除去した。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、40g シリカゲルカートリッジを用い、18分間にわたって、ヘキサン中0%〜50%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して(浴温度35℃未満)中間体I−2A(1.82g、15.95ミリモル、収率72.1%)を黄色の液体として得た。1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 5.73(brs,1H)、3.97(brs,2H)、3.43(s,3H);LC−MS:方法A、RT=0.43分間、MS(ESI) m/z:137.0(M+Na)+
中間体I−2B:1−ブロモ−3−メトキシプロパン−2−オン
0℃でのジエチルエーテル(20mL)中の中間体I−2A(1.6g、14.02ミリモル)に、水性HBr48%(2.4mL、21.03ミリモル)を滴下して加えた。0℃で5分間、そして室温で10分間攪拌させた後、その反応混合物をEtOAcで希釈し、水、飽和炭酸水素ナトリウム(2x)およびブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮(浴温度を30℃未満に保持)し、中間体I−2B(1.5g、8.98ミリモル、収率64.1%)を若干黄色の液体として得た。1H NMRは>92%の純度を示した。該化合物はさらに精製することなく次の工程に直ちに使用された。1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 4.24(s,2H)、4.03(s,2H)、3.45(s,3H)は、文献(J. Org. Chem. 1981, 217)の報告と同じであった。
中間体I−2C:tert−ブチル (2−ブロモ−4−メチル−6−ニトロフェニル)(3−メトキシ−2−オキソプロピル)カルバマート
0℃でのDMF(20mL)中の中間体I−1B(1.98g、5.98ミリモル)に、Cs
2CO
3(3.41g、10.46ミリモル)を添加した。その褐色の溶液を0℃で10分間攪拌させ、つづいて中間体I−2B(1.498g、8.97ミリモル)/アセトニトリル(5.0mL)を添加した。褐色の該溶液は黄色に変色した。該混合物を0℃で15分間攪拌し、EtOAcで希釈し、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、80g シリカゲルカートリッジを用い、18分間にわたって、ヘキサン中0%〜60%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体I−2C(2.4g、5.75ミリモル、収率96%)を黄色の油として得た。
1H NMRは2つの回転異性体の存在を示した。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.70−7.65(m,2H)、4.55(d,J=17.9Hz,1H)、4.18(d,J=17.9Hz,1H)、4.32および4.14(d,J=1.4Hz,2H)、3.44および3.40(s,3H)、2.45および2.40(s,3H)、1.49および1.35(s,9H);LC−MS:方法A、RT=1.89分間、MS(ESI) m/z:317および319(M−Boc)
+
中間体I−2D:6−ブロモ−3−ヒドロキシ−3−(メトキシメチル)−8−メチル−1−オキソ−1,3,4,5−テトラヒドロベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゼピン−1−イウム
酢酸エチル(10mL)中の中間体I−2C(1.67g、4.00ミリモル)に、ジオキサン中4.0N HCl(10.01mL、40.0ミリモル)を添加し、その混合物を室温で20分間攪拌した。溶媒を真空下で除去し、EtOAcで1回追い出し、中間体I−2D(1.25g、99%)を黄色の油として得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.75−7.66(m,2H)、4.13−3.98(m,1H)、3.78−3.56(m,3H)、3.50および3.44(m,3H)、2.39(s,3H);LC−MS:方法A、RT=1.47分間、MS(ESI) m/z:317.0および319.0(M+H)+
中間体I−2E:5−ブロモ−2−(メトキシメチル)−7−メチルキノキサリン
中間体I−2D(1.25g、3.9ミリモル)をTHF(30mL)に溶かした。濃HCl(0.986mL、12.01ミリモル)を、つづいて塩化スズ(II)・二水和物(3.61g、16.01ミリモル)を添加した。該混合物を40℃に予め加熱した油浴に入れて、4.0時間攪拌した、その反応混合物をEtOAc/水で希釈した。有機相を飽和炭酸水素ナトリウムを用いて中和し、室温で15分間攪拌し、沈殿物を湿式セライトのパッドを用いて濾過することで除去した。濾液を集めた。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、120g シリカゲルカートリッジを用い、20分間にわたってヘキサン中0%〜60%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体I−2E(0.57g、1.920ミリモル、収率48.0%)を褐色の固体として得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 9.03(s,1H)、7.95(d,J=1.5Hz,1H)、7.84(dd,J=1.8、1.1Hz,1H)、4.84(s,2H)、3.56(s,3H)、2.60(s,3H);中間体I−2Eには、副生成物である約10%の5−ブロモ−2,7−ジメチルキノキサリンが混入していた。
中間体I−2:
中間体I−2E(900mg、3.37ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1369mg、5.39ミリモル)、酢酸カリウム(661mg、6.74ミリモル)およびPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(110mg、0.135ミリモル)のジオキサン(15mL)中混合物を、アルゴンを通気することで、10分間脱気処理に付した。反応バイアルを密封し、マイクロ波反応器において130℃で30分間加熱した。該混合物をEtOAc/水で希釈し、不溶性材料を濾過で除去した。濾液をEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、40g シリカゲルカートリッジを用い、15分間にわたってMeOH中0%〜20%ジクロロメタンとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮し、さらには分取性HPLC(方法A、8分間で10−80%Bとする;流速:40mL/分)に付して精製した。所望のフラクションをSpeedVacに一夜入れ、溶媒を除去した。その材料をEtOAcに溶かし、希飽和炭酸水素ナトリウム(TFAを除去するため)、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮かつ凍結乾燥させて中間体I−2(360mg、1.550ミリモル、収率46%)を若干色付いた固体として得た。LC−MS:方法A、RT=1.73分間、MS(ESI) m/z:233.1 ボロン酸(M+H)+
中間体I−6
(2−ブロモ−4−クロロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体I−6A:5−クロロ−2−(オキシラン−2−イルメトキシ)ベンズアルデヒド
5−クロロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(1.1g、7.03ミリモル)のDMF(15mL)中溶液に、Cs
2CO
3(5.04g、15.46ミリモル)を、つづいて2−(ブロモメチル)オキシラン(1.083mL、12.65ミリモル)を添加した。該混合物を室温で10分間攪拌し、次に50℃で1.5時間攪拌した。HPLCおよびTLCはクリーンな反応を示した。室温に冷却した後、その反応混合物をEtOAc/水で希釈した。有機層を集め、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物少量のクロロホルムに溶かし、40gのシリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサンで2分間、次にヘキサン中0%〜50%EtOAcの勾配で15分間溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体I−6A(1.30g、6.11ミリモル、収率87%)を無色の油として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 10.46(s,1H)、7.80(d,J=2.6Hz,1H)、7.49(dd,J=8.8、2.6Hz,1H)、6.97(d,J=8.8Hz,1H)、4.41(dd,J=11.2、2.6Hz,1H)、4.04(dd,J=11.2、5.7Hz,1H)、3.41(ddt,J=5.8、4.2、2.7Hz,1H)、2.96(t,J=4.4Hz,1H)、2.79(dd,J=4.7、2.5Hz,1H);LC−MS:方法A、RT=1.64分間、MS(ESI) m/z:測定せず(M+H)
+
中間体I−6B:5−クロロ−2−(オキシラン−2−イルメトキシ)フェニル ホルマート
水浴で冷却した、中間体I−6A(1.3g、6.11ミリモル)のジクロロメタン(20mL)中の攪拌溶液に、mCPBA(2.075g、9.02ミリモル)を添加した。トリフルオロ酢酸(0.471mL、6.11ミリモル)/ジクロロメタン(6mL)を滴下して加えた。該混合物を室温で2.0時間攪拌した。TLCは反応の完了を示した。該反応物を飽和炭酸水素ナトリウムを、つづいて10%チオ亜硫酸ナトリウム(20.0mL)を添加することでクエンチさせ、ジクロロメタンで抽出した。有機層を集め、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物を少量のクロロホルムに溶かし、40gのシリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサンで2分間、次にヘキサン中0%〜40%EtOAcの勾配で18分間溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体I−6B(1.02g、4.46ミリモル、収率73.0%)を無色の油(純度約90%)として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.27(s,1H)、7.22(dd,J=8.8、2.6Hz,1H)、7.15(d,J=2.4Hz,1H)、6.99(d,J=8.8Hz,1H)、4.29(dd,J=11.2、2.9Hz,1H)、4.00(dd,J=11.2、5.7Hz,1H)、3.33(ddt,J=5.7、4.2、2.8Hz,1H)、2.93−2.89(m,1H)、2.74(dd,J=4.8、2.6Hz,1H);LC−MS:方法A、RT=1.58分間、MS(ESI) m/z:251.0および253.0(M+Na)
+
中間体I−6C:(7−クロロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メタノール
中間体I−6B(1.02g、4.46ミリモル)/MeOH(20mL)に、炭酸カリウム(1.850g、13.38ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。HPLCおよびTLCは反応の完了を示した。該混合物を1.0N HCl(14mL)で処理した。メタノールを真空下で除去した。該残渣をEtOAc/水の間に分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体I−6C(0.90g、4.49ミリモル、収率101%)が無色の油として得られた。それをさらに精製することなく次の工程に用いた。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.93(dd,J=1.8、1.1Hz,1H)、6.84−6.82(m,2H)、4.34−4.29(m,1H)、4.29−4.25(m,1H)、4.15−4.11(m,1H)、3.95−3.84(m,2H);LC−MS:方法A、RT=1.69分間、MS(ESI) m/z:測定せず(M+H)
+
中間体I−6D:(7−クロロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メチル アセタート
中間体I−6C(0.95g、4.74ミリモル)の0℃でのTHF(15mL)中溶液に、TEA(1.650mL、11.84ミリモル)を、つづいて塩化アセチル(0.421mL、5.92ミリモル)/THF(3.0mL)を滴下して加えた。該混合物を0℃で10分間、そして室温で1.0時間攪拌させた。HPLCはクリーンな反応を示した。該混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層を0.5N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体I−6D(1.15g、4.27ミリモル、収率90%)が油として得られた。それをさらに精製することなく次の工程に用いた。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.92(dd,J=1.9、0.8Hz,1H)、6.83−6.80(m,2H)、4.42−4.37(m,1H)、4.33−4.26(m,3H)、4.04(dd,J=11.6、6.9Hz,1H)、2.12(s,3H);LC−MS:方法A、RT=1.94分間、MS(ESI) m/z:265.0および267.0(M+Na)
+
中間体I−6E:(7−クロロ−6−ニトロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メチル アセタート
氷浴を用いて0℃に冷却した、中間体I−6D(1.1g、4.53ミリモル)の酢酸(3.0mL)中溶液に、発煙硝酸(1.058mL、22.67ミリモル)を滴下して加えた。該混合物を0℃で2.0時間、次に室温で1.0時間攪拌した。LCMSおよびはクリーンな反応を示した。それを氷水でクエンチさせた。水層を除去し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム(3x)、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体I−6E(1.2g、3.84ミリモル、収率85%)が若干黄色の固体として得られ、それをさらに精製することなく次の工程に使用した。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.64(s,1H)、7.09(s,1H)、4.53−4.48(m,1H)、4.41−4.34(m,3H)、4.12(dd,J=11.8、7.2Hz,1H)、2.15(s,3H);LC−MS:方法A、RT=1.87分間、MS(ESI) m/z:246.0および248.0(M−Ac)+
中間体I−6F:(6−アミノ−7−クロロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メチル アセタート
水浴を用いて冷却した、中間体I−6E(1.2g、4.17ミリモル)のMeOH(15mL)およびTHF(15mL)中溶液に、塩化アンモニウム(3.57g、66.7ミリモル)および亜鉛末(2.182g、33.4ミリモル)を添加した。該混合物を室温で1.0時間攪拌した。HPLCおよびLCMSはクリーンな反応を示した。MeOHを真空下で除去した。残渣をEtOAc/飽和炭酸水素ナトリウムで希釈し、室温で3分間攪拌した。該混合物を湿式のセライトパッドを介して濾過し、不溶性材料を除去した。濾液を集め、有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して中間体I−6F(1.0g、3.88ミリモル、収率93%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.87(s,1H)、6.36(s,1H)、4.34−4.24(m,4H)、4.04(dd,J=11.6、6.5Hz,1H)、2.14(s,3H);LC−MS:方法A、RT=1.21分間、MS(ESI) m/z:258.0(M+H)
+
中間体I−6G:(2−アミノ−4−クロロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタート
中間体I−6F(1.25g、4.85ミリモル)をアセトニトリル(20mL)に溶かし、そこにチオシアン酸アンモニウム(0.554g、7.28ミリモル)を添加した。該混合物を室温で10分間攪拌した。三臭化ベンジルトリメチルアンモニウム(1.986g、5.09ミリモル)/アセトニトリル(8mL)を滴下して加えた(5分間)。該混合物を室温で一夜攪拌した。HPLCおよびLCMSはクリーンな反応を示した。該混合物をEtOAc/THF/飽和炭酸水素ナトリウムで希釈した。不溶性材料を濾過で除去した。濾液の有機層を集め、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体I−6G(1.5g、4.05ミリモル、収率84%)が黄色の固体として得られた。
1H NMRおよびHPLCは約90%の純度を示し、それをさらに精製することなく次の工程に用いた。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.98(s,1H)、5.71(brs,2H)、4.41−4.34(m,4H)、4.21−4.16(m,1H)、2.14(s,3H);LC−MS:方法A、RT=1.50分間、MS(ESI) m/z:315.0および317.0(M+H)
+
中間体I−6H:(2−ブロモ−4−クロロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタート
亜硝酸tert−ブチル(1.102mL、8.34ミリモル)をアルゴン下にて臭化銅(II)(1.810g、8.10ミリモル)/乾燥アセトニトリル(16mL)に添加した。該混合物を室温で10分間攪拌した。中間体I−6G(1.5g、4.77ミリモル)の乾燥アセトニトリル(20mL)中懸濁液を滴下して加えた。その反応混合物を室温で2.5時間攪拌した。HPLCおよびLCMSはクリーンな反応を示した。アセトニトリルを真空下で除去し、その反応混合物をEtOAcで希釈し、1.0N HClでクエンチさせた。有機層を集め、0.5N HCl(2x)、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、粗生成物フラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、40g シリカゲルカートリッジを用い、12分間にわたってヘキサン中0%〜40%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体I−6H(1.45g、3.83ミリモル、収率80%)を橙色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.16(s,1H)、4.53−4.44(m,3H)、4.40−4.36(m,1H)、4.21(dd,J=11.4、7.0Hz,1H)、2.15(s,3H);LC−MS:方法A、RT=2.11分間、MS(ESI) m/z:378.0、380.0および382.0(M+H)
+
中間体I−6I:(2−ブロモ−4−クロロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メタノール
THF(15mL)に溶かし、氷浴を用いて冷却した、中間体I−6H(1.45g、3.83ミリモル)に、1.0N NaOH(4.60mL、4.60ミリモル)を添加した。2分間攪拌した後、MeOH(3.0mL)を添加した。0℃でさらに20分間攪拌した後、HPLCはクリーンな反応を示した。1.0N HCl(5.0mL)を添加した。該混合物をEtOAc/THF/水で希釈した。有機層を集め、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体I−6I(1.30g、3.86ミリモル、収率101%)が若干黄色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.03(s,1H)、4.39−4.33(m,1H)、4.21−4.06(m,2H)、3.77−3.67(m,2H);LC−MS:方法A、RT=1.90分間、MS(ESI) m/z:338.0および340.0(M+H)
+
中間体I−6J:(4−クロロ−2−(2−(ジフルオロメトキシ)−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体I−1(297mg、1.168ミリモル)、中間体I−6I(393mg、1.168ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(38.1mg、0.047ミリモル)に、トルエン(7.50mL)およびEtOH(2.5mL)を添加した。該混合物を1分間超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに、2M炭酸ナトリウム(1.022mL、2.043ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波反応器において130℃で30分間加熱した。HPLCおよびLCMSはクリーンな反応を示した。粗反応混合物を精製用のISCOカラムに直接的にロードした。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(40g シリカゲルカートリッジを用い、12分間にわたってヘキサン中5%〜60%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体I−6J(494mg、1.060ミリモル、収率91%)を黄色の固体として得た。LC−MS:方法A、RT=2.45分間、MS(ESI) m/z:466.0および468.0(M+H)
+
中間体I−6:
中間体I−6J(494mg、1.060ミリモル)を室温でTHF(8mL)およびMeOH(6.0mL)に溶かし、そこにMeOH中4.3Mナトリウムメトキシド(1.973mL、8.48ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で2.0時間攪拌した。LCMSはクリーンな反応を示した。メタノールを真空下で除去した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、0.5N HCl(10.0mL)でクエンチさせた。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮して中間体I−6(430mg、1.000ミリモル、収率94%)を黄色の固体として得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.78(s,1H)、8.58(s,1H)、7.87(s,1H)、7.30(s,1H)、5.19(t,J=5.4Hz,1H)、4.59(d,J=11.3Hz,1H)、4.35(d,J=5.5Hz,1H)、4.25(dd,J=11.3、7.7Hz,1H)、4.09(s,3H)、3.77−3.68(m,2H)、2.66(s,3H);LC−MS:方法A、RT=2.42分間、MS(ESI) m/z:430.1(M+H)+
中間体I−7
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体I−7A:5−メチル−2−(オキシラン−2−イルメトキシ)ベンズアルデヒド
2−ヒドロキシ−5−メチルベンズアルデヒド(1.96g、14.40ミリモル)のDMF(30mL)中溶液に、Cs
2CO
3(10.32g、31.7ミリモル)を、つづいて2−(ブロモメチル)オキシラン(2.218mL、25.9ミリモル)を添加した。該混合物を室温で10分間、次に50℃で1.5時間攪拌した。HPLCおよびはクリーンな反応を示した。室温に冷却した後、その反応混合物をEtOAc/水で希釈した。有機層を集め、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物を少量のクロロホルムに溶かし、40gのシリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサンで2分間、次にヘキサン中0%〜50%EtOAcの勾配で15分間溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体I−7A(2.69g、14.00ミリモル、収率97%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 10.52(s,1H)、7.67(d,J=2.2Hz,1H)、7.39−7.34(m,1H)、6.91(d,J=8.4Hz,1H)、4.37(dd,J=11.1、3.0Hz,1H)、4.07(dd,J=11.2、5.7Hz,1H)、3.42(ddt,J=5.7、4.1、2.7Hz,1H)、2.98−2.94(m,1H)、2.81(dd,J=4.8、2.6Hz,1H)、2.34(s,3H);LC−MS:方法A、RT=1.53分間、MS(ESI) m/z:215.0(M+Na)
+
中間体I−7B:5−メチル−2−(オキシラン−2−イルメトキシ)フェニル ホルマート
水浴を用いて冷却した、中間体I−7A(2.66g、13.84ミリモル)のジクロロメタン(40mL)中の攪拌溶液に、mCPBA(4.70g、20.41ミリモル)を添加した。トリフルオロ酢酸(1.066mL、13.84ミリモル)/ジクロロメタン(10mL)を滴下して加えた。該混合物を室温でで2.0時間攪拌した。TLCは反応の完了を示した。該反応物を飽和炭酸水素ナトリウムを、つづいて10%チオ亜硫酸ナトリウム(20.0mL)を添加することでクエンチさせ、ジクロロメタンで抽出した。有機層を集め、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、粗生成物を少量のクロロホルムに溶かし、80g シリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサンで2分間、次に18分間にわたってヘキサン中0%〜35%EtOAcの勾配で溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体I−7B(2.6g、12.49ミリモル、収率90%)を無色の油(純度が約90%)として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.31(s,1H)、7.06−7.01(m,1H)、6.96−6.92(m,2H)、4.24(dd,J=11.2、3.1Hz,1H)、4.01(dd,J=11.2、5.5Hz,1H)、3.35−3.30(m,1H)、2.90(dd,J=4.8、4.2Hz,1H)、2.74(dd,J=5.1、2.6Hz,1H)、2.32(s,3H);LC−MS:方法A、RT=1.48分間、MS(ESI) m/z:231.0(M+Na)
+
中間体I−7C:(7−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メタノール
中間体I−7B(2.6g、12.49ミリモル)/MeOH(60mL)に、炭酸カリウム(5.18g、37.5ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。HPLCおよびTLCは反応の完了を示した。該混合物を1.0N HCl(35mL)で処理した。メタノールを真空下で除去した。該残渣をEtOAc/水の間に分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体I−7C(2.3g、12.76ミリモル、収率102%)が無色の油として得られた。それをさらに精製することなく次の工程に用いた。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.78(d,J=8.1Hz,1H)、6.72(d,J=1.5Hz,1H)、6.68−6.64(m,1H)、4.30−4.23(m,2H)、4.12−4.08(m,1H)、3.93−3.80(m,2H)、2.26(s,3H);LC−MS:方法A、RT=1.56分間、MS(ESI) m/z:203.0(M+Na)
+
中間体I−7D:(7−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メチル アセタート
中間体I−7C(2.4g、13.32ミリモル)の0℃でのTHF(40mL)中溶液に、TEA(4.64mL、33.3ミリモル)を、つづいて塩化アセチル(1.184mL、16.65ミリモル)/THF(3.0mL)を滴下して加えた。該混合物を0℃で10分間、そして室温で1.0時間攪拌させた。HPLCはクリーンな反応を示した。該混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層を0.5N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体I−7D(2.8g、12.60ミリモル、収率95%)が油として得られた。それをさらに精製することなく次の工程に用いた。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.77(d,J=8.1Hz,1H)、6.73(d,J=1.3Hz,1H)、6.68−6.64(m,1H)、4.42−4.35(m,1H)、4.31(dd,J=5.3、4.4Hz,2H)、4.29−4.24(m,1H)、4.04(dd,J=11.4、6.8Hz,1H)、2.26(s,3H)、2.12(s,3H);LC−MS:方法A、RT=1.85分間、MS(ESI) m/z:245.0(M+Na)
+
中間体I−7E:(7−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メチル アセタート
氷浴を用いて0℃に冷却した、中間体I−7D(2.8g、12.60ミリモル)の酢酸(6.0mL)中溶液に、発煙硝酸(2.058mL、44.1ミリモル)を滴下して加えた。該混合物を0℃で1.0時間攪拌した。LCMSおよびはクリーンな反応を示した。それを氷水でクエンチさせた。水層を除去し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム(3x)、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体I−7E(3.1g、11.60ミリモル、収率92%)が黄色の固体として得られ、それをさらに精製することなく次の工程に用いた。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.70(s,1H)、6.83(s,1H)、4.48(dd,J=7.0、2.4Hz,1H)、4.39−4.30(m,3H)、4.09(dd,J=11.7、7.0Hz,1H)、2.55(s,3H)、2.13(s,3H);LC−MS:方法A、RT=1.86分間、MS(ESI) m/z:268.0(M+H)
+
中間体I−7F:(6−アミノ−7−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メチル アセタート
中間体I−7E(0.36g、1.347ミリモル)のMeOH(4.0mL)およびTHF(4.0mL)中溶液に、塩化アンモニウム(1.153g、21.55ミリモル)および亜鉛末(0.705g、10.78ミリモル)を添加した。該混合物を室温で1.0時間攪拌した。HPLC、TLCおよびLCMSはクリーンな反応を示した。MeOHを真空下で除去した。該残渣をEtOAc/飽和炭酸水素ナトリウムで希釈し、室温で10分間攪拌した。該混合物を濾過し、不溶性材料を除去した。濾液を集め、有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して中間体I−7F(0.32g、1.349ミリモル、収率100%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.63(s,1H)、6.25(s,1H)、4.33−4.27(m,3H)、4.23(dd,J=11.3、1.9Hz,1H)、4.04−3.98(m,1H)、2.11(s,3H)、2.08(s,3H);LC−MS:方法A、RT=1.02分間、MS(ESI) m/z:238.0(M+H)
+
中間体I−7G:(2−アミノ−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタート
中間体I−7F(2.47g、10.41ミリモル)をアセトニトリル(40mL)に溶かし、それにチオシアン酸アンモニウム(1.189g、15.62ミリモル)を添加した。該混合物を室温で10分間攪拌した。三臭化ベンジルトリメチルアンモニウム(4.26g、10.93ミリモル)/アセトニトリル(15mL)を滴下して加えた(5分間)。該混合物を室温で一夜攪拌した。HPLCおよびLCMSはクリーンな反応を示した。該混合物をEtOAc/THF/飽和炭酸水素ナトリウムで希釈した。不溶性材料を濾過で除去した。濾液の有機層を集め、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体I−7G(2.76g、9.38ミリモル、収率90%)が黄色の固体として得られた。
1H NMRおよびHPLCは約90%の純度を示し、それをさらに精製することなく次の工程に用いた。
1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 6.65(s,1H)、4.38−4.32(m,2H)、4.31−4.27(m,2H)、4.13−4.06(m,1H)、2.36(s,3H)、2.07(s,3H);LC−MS:方法A、RT=1.37分間、MS(ESI) m/z:295.0(M+H)
+
中間体I−7H:(2−ブロモ−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタート
亜硝酸tert−ブチル(0.424mL、3.21ミリモル)をアルゴン下で臭化銅(II)(0.697g、3.12ミリモル)/乾燥アセトニトリル(8mL)に添加した。該混合物を室温で10分間攪拌した。中間体I−7G(0.54g、1.835ミリモル)の乾燥アセトニトリル(8mL)中混合物を滴下して加えた。その反応混合物を室温で1.5時間攪拌した。HPLCおよびLCMSはクリーンな反応を示した。アセトニトリルを真空下で除去し、その反応混合物をEtOAcで希釈し、1.0N HClでクエンチさせた。有機層を集め、0.5N HCl(2x)、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体I−7H(0.64g、1.787ミリモル、収率97%)が褐色の固体として得られた。それをさらに精製することなく次の工程に使用した。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.90(d,J=0.9Hz,1H)、4.50−4.32(m,4H)、4.19(dd,J=11.3、6.9Hz,1H)、2.61(d,J=0.9Hz、3H)、2.16−2.13(s,3H);LC−MS:方法A、RT=2.15分間、MS(ESI) m/z:358.0および360.0(M+H)
+
中間体I−7I:(2−ブロモ−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メタノール
THF(10mL)に溶かし、氷浴を用いて冷却した、中間体I−7H(0.64g、1.787ミリモル)に、1.0N NaOH(2.144mL、2.144ミリモル)を添加した。10分間攪拌した後、MeOH(1.2mL)を添加した。0℃でさらに20分間攪拌した後、HPLCはクリーンな反応を示した。1.0N HCl(2.5mL)を添加した。該混合物をEtOAc/THF/水で希釈した。有機層を集め、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体I−7I(0.55g、1.740ミリモル、収率97%)が褐色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.89(s,1H)、4.44(d,J=11.2Hz,1H)、4.33(brs,1H)、4.29−4.21(m,1H)、4.03−3.87(m,2H)、2.61(s,3H)、1.95(brs,1H);LC−MS:方法A、RT=1.95分間、MS(ESI) m/z:316.0および318.0(M+H)
+
中間体I−7J:(2−(2−(ジフルオロメトキシ)−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体I−1(348mg、1.370ミリモル)、中間体I−7I(433mg、1.370ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(44.7mg、0.055ミリモル)に、トルエン(6mL)およびEtOH(2.000mL)を添加した。該混合物を1分間超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに2M炭酸ナトリウム(1.370mL、2.74ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波反応器において130℃で30分間加熱した。HPLCおよびLCMSはクリーンな反応を示した。その反応混合物を精製用のISCOカラムに直接的にロードした。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(80g シリカゲルカートリッジを用い、15分間にわたってヘキサン中10%〜75%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体I−7J(520mg、1.167ミリモル、収率85%)を黄色の固体として得た。LC−MS:方法A、RT=2.40分間、MS(ESI) m/z:446.0(M+H)
+
中間体I−7:
中間体I−7J(520mg、1.167ミリモル)を室温でTHF(8.0mL)およびMeOH(10mL)に溶かし、それにナトリウムメトキシド(378mg、7.00ミリモル)を添加した。その混濁した反応混合物を室温で2.0時間攪拌した。LCMSは約40%の出発材料が存在することを示した。そこでDMF(6.0mL)を添加し、反応物は透明な溶液となった。その反応混合物を55℃で4.0時間加熱した。メタノールを真空下で除去した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、0.5N HCl(10mL)でクエンチさせた。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮して中間体I−7(470mg、1.148ミリモル、収率98%)を黄色の固体として得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.73(s,1H)、8.57(s,1H)、7.80(brs,1H)、6.95(s,1H)、5.13(brs,1H)、4.53(d,J=11.3Hz,1H)、4.29(brs,1H)、4.23−4.16(m,1H)、4.08(s,3H)、3.77−3.65(m,2H)、2.64(s,3H);LC−MS:方法A、RT=2.45分間、MS(ESI) m/z:410.1(M+H)+
中間体I−9
(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)ボロン酸
中間体I−9A:5−ブロモ−2−メトキシ−7−メチルキノキサリン
中間体I−1G(3.13g、10.83ミリモル)を室温でTHF(20mL)およびMeOH(15mL)に溶かし、それにMeOH中4.3Mナトリウムメトキシド(7.55mL、32.5ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で一夜攪拌した。メタノールを真空下で除去した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、0.5N HCl(30.0mL)でクエンチさせた。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮して中間体I−9A(2.7g、10.67ミリモル、収率99%)を若干黄色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 8.48(s,1H)、7.72(d,J=1.7Hz,1H)、7.60(dd,J=1.8、1.0Hz,1H)、4.10(s,3H)、2.53(s,3H);LC−MS:方法A、30〜100%B;RT=1.71分間、MS(ESI) m/z:253.0および255.0(M+H)
+
中間体I−9:
中間体I−9A(700mg、2.77ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1053mg、4.15ミリモル)、酢酸カリウム(679mg、6.91ミリモル)およびPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(113mg、0.138ミリモル)のジオキサン(14mL)中混合物を、アルゴンを5分間通気することにより脱気処理に付した。次にそれを130℃で40分間加熱した。その反応混合物をEtOAc/水と混合し、室温で15分間攪拌した。不溶性材料を湿式セライトのパッドを通して濾過することで除去した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、80g シリカゲルカートリッジを用い、15分間にわたってヘキサン中5%〜100%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮かつ凍結乾燥させて中間体I−9(362mg、1.659ミリモル、収率60%)を固体として得た。1H NMR(500MHz、メタノール−d4) δ 8.41(s,1H)、7.69(brs,1H)、7.49(brs,1H)、4.10(s,3H)、2.56(s,3H);LC−MS:方法H、RT=0.83分間、MS(ESI) m/z:219.1(M+H)+
中間体I−14
5−ヨード−7−メチルキノキサリン−2(1H)−オン
中間体I−14A:2−ヨード−4−メチル−6−ニトロアニリン
ヨウ素(4.59g、18.07ミリモル)をEtOH(65.7mL)に溶かした。4−メチル−2−ニトロアニリン(2.5g、16.43ミリモル)を、次に硫酸銀(5.64g、18.07ミリモル)を添加し、その反応混合物を18時間攪拌させた。その反応混合物をEtOAcで希釈し、焼結ガラス漏斗を通して濾過し、真空下で濃縮した。その粗材料をEtOAcに再び溶かし、飽和Na
2S
2O
3、飽和NaHCO
3、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮して中間体I−14A(4.65g、16.72ミリモル、100%)を橙色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.97(d,J=1.0Hz,1H)、7.78(d,J=2.0Hz,1H)、6.49(brs,2H)、2.26(s,3H);LC−MS:方法H、RT=0.98分間、MS(ESI) m/z:279.0(M+H)
+
中間体I−14B:ビス−tert−ブチル (2−ヨード−4−メチル−6−ニトロアニリン)ビス カルバマート
中間体I−14A(4.65g、16.72ミリモル)、DMAP(0.204g、1.672ミリモル)、およびBOC
2O(9.71mL、41.8ミリモル)をTHF(27.9mL)に溶かし、18時間攪拌した。その反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗材料をカラムクロマトグラフィー(ISCO、220g シリカゲルカラム、50分間にわたってヘキサン中0〜100%EtOAcの勾配とする)に付して精製し、中間体I−14B(5.4g、11.29ミリモル、67.5%)を明黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.94(s,1H)、7.78(s,1H)、2.43(s,3H)、1.40(s,18H);LC−MS:方法H、RT=1.10分間、MS(ESI) m/z:(2個のbocを除いた質量で観察された)278.9(M+H)
+
中間体I−14C:メチル 2−((tert−ブトキシカルボニル)(2−ヨード−4−メチル−6−ニトロフェニル)アミノ)アセタート
中間体I−14B(5.4g、11.29ミリモル)をDCM(18.82mL)およびTFA(1.740mL、22.58ミリモル)に溶かし、30分間攪拌した。その反応混合物をDCMで希釈し、飽和NaHCO
3でクエンチさせ、ブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。その粗材料をDMF(18.82mL)に溶かした。Cs
2CO
3(9.20g、28.2ミリモル)を添加し、15分間攪拌した。反応物は深紅に変色した。ブロモ酢酸メチル(1.249mL、13.55ミリモル)を添加し、反応混合物を24時間攪拌させた。反応物は深紅から黄色に変色した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。該粗材料をカラムクロマトグラフィー(ISCO、220g シリカゲルカラム、50分間にわたってヘキサン中0〜100%EtOAcの勾配とする)に付して精製し、中間体I−14C(3.51g、7.80ミリモル、69.1%)を橙色の固体として得た。LC−MS:方法H、RT=1.00分間、MS(ESI) m/z:(bocを除いた質量で観察された)350.9(M+H)
+
中間体I−14D:メチル 2−((2−ヨード−4−メチル−6−ニトロフェニル)アミノ)アセタート
中間体I−14C(3.51g、7.80ミリモル)をHCl/ジオキサン(4M、9.75mL、39.0ミリモル)に溶かし、1時間攪拌した。その反応混合物を真空下で濃縮して中間体I−14Dを得、それを精製することなくその後の工程において直接使用した。LC−MS:方法H、RT=0.79分間、MS(ESI) m/z:350.9(M+H)
+
中間体I−14E:5−ヨード−7−メチル−3,4−ジヒドロキノキサリン−2(1H)−オン
中間体I−14D(2.73g、7.80ミリモル)をMeOH(28.4mL)に溶かした。HCl(2.60mL、31.2ミリモル)を、次に塩化スズ(II)・二水和物(7.04g、31.2ミリモル)を添加し、その反応混合物を65℃で3.5時間加熱した。その反応混合物を外界温度に冷却し、10N NaOHで中和し、ブラインで、次にEtOAcで希釈した。15分間にわたって激しく攪拌させた。該混合物をセライトを通して濾過し、真空下で濃縮して中間体I−14E(1.77g、6.14ミリモル、79.0%)を橙色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.57(brs,1H)、7.17(s,1H)、6.48(s,1H)、4.17(brs,1H)、4.02(d,J=1.8Hz,2H)、2.21(s,3H);LC−MS:方法H、RT=0.82分間、MS(ESI) m/z:289.0(M+H)
+
中間体I−14:
中間体I−14E(1.7696g、6.14ミリモル)をMeOH(17.86mL)に懸濁させた。NaOH(18.43mL、18.43ミリモル)を、次にH2O2(3.23mL、36.9ミリモル)を添加し、その反応混合物を24時間攪拌した。さらにH2O2(3.23mL、36.9ミリモル)を添加し、その反応混合物を24時間攪拌した。さらにH2O2(3.23mL、36.9ミリモル)を加え、その反応混合物を24時間攪拌した。その反応混合物を約50mLの水で、次に約50mLのブラインで希釈した。該混合物を窒素の流れの下で蒸発させ、MeOHを除去した。その水性材料をEtOAcで3回抽出した。抽出の間に、オフホワイトの固体が沈殿した。この沈殿物を吸引濾過で集め、中間体I−14(1.35g、4.72ミリモル、77.0%)を得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 12.44(brs,1H)、8.11(s,1H)、7.72(d,J=1.5Hz,1H)、7.09(s,1H)、2.37(s,3H);LC−MS:方法H、RT=0.80分間、MS(ESI) m/z:287.0(M+H)+
中間体I−15
(2−(エトキシカルボニル)−7−メチルキノキサリン−5−イル)ボロン酸
中間体I−15A:3−ブロモ−5−メチルベンゼン−1,2−ジアミン
2−ブロモ−4−メチル−6−ニトロアニリン(5.00g、21.64ミリモル)をMeOH(148mL)およびTHF(18.50mL)に溶かした。塩化アンモニウム(23.15g、433ミリモル)を、次に亜鉛(14.15g、216ミリモル)を加え、その反応混合物を40℃で1時間加熱した。その反応混合物を外界温度に冷却し、真空下で濃縮して、EtOAcおよび飽和Na
2CO
3に溶かし、10分間激しく攪拌した。該混合物を焼結ガラス漏斗を通して濾過し、さらなるEtOAcで洗浄した。有機層をさらに水で2回洗浄し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して中間体I−15A(4.35g、21.63ミリモル、収率100%)を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.81(s,1H)、6.48(s,1H)、3.66(brs,2H)、3.46(brs,2H)、2.19(s,3H);LC−MS:方法H、RT=0.93分間、MS(ESI) m/z:201.0(M+H)
+
中間体I−15B:エチル 5−ブロモ−7−メチルキノキサリン−2−カルボキシラート
中間体I−15A(4.35g、21.63ミリモル)およびエチル 3−ブロモ−2−オキソプロパノアート(3.63mL、26.0ミリモル)をNMP(72.1mL)に溶かし、空気中に開放して室温で18時間攪拌させた。その反応混合物を水およびEtOAcで希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(x3)で逆抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。その反応混合物を、220gカラムでヘキサン中0−40%EtOAcを用いるISCOに付して精製し、位置異性体の混合物を得た。その反応混合物をSFC(キラルセル(Chiralcel)OD−H、30x250mm、5ミクロン)カラムに付し、20%IPA/80%CO2を85mL/分で、100Bar、40℃で用いて精製し、中間体I−15B(0.936g、3.17ミリモル、収率14.66%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 9.48(s,1H)、8.01(s,1H)、7.99(s,1H)、4.53(q,J=7.0Hz,2H)、2.55(s,3H)、1.44(t,J=7.2Hz、3H);LC−MS:方法H、RT=1.15分間、MS(ESI) m/z:295.1(M+H)
+
中間体I−15:
中間体I−15B(0.100g、0.339ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.129g、0.508ミリモル)、酢酸カリウム(0.083g、0.847ミリモル)のジオキサン(3.39mL)中混合物を、アルゴンを5分間通気することにより脱気処理に付した。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(0.014g、0.017ミリモル)を加え、該混合物を密封し、マイクロ波にて130℃で30分間加熱した。その反応混合物を水およびEtOAcで希釈した。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して褐色の油を得た。その反応混合物を分取性HPLCで方法Aを用いて精製し、中間体I−15(0.027g、0.104ミリモル、収率30.6%)をオフホワイトの固体として得た。LC−MS:方法H、RT=1.15分間、MS(ESI) m/z:261.2(M+H)+
中間体I−16
(5−ブロモ−7−メチルキノキサリン−2−イル)メチル メタンスルホナート
中間体I−16A:(5−ブロモ−7−メチルキノキサリン−2−イル)メタノール
NaBH4(25.6mg、0.678ミリモル)およびCaCl2(37.6mg、0.339ミリモル)をTHF(2ml)に溶かし、該混合物を室温で30分間攪拌した。I−15B(100mg、0.34ミリモル)のTHF(1mL)中溶液を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。該反応物をEtOAcで希釈し、水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。該粗材料をカラムクロマトグラフィー(ISCO、12g シリカゲルカラム、19分間にわたってヘキサン中0〜100%EtOAcの勾配とする)に付して精製し、中間体I−16A(63mg、0.249ミリモル、収率73.5%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 8.85(s,1H)、7.92(d,J=1.7Hz,1H)、7.79(dd,J=1.7、1.1Hz,1H)、5.04(s,2H)、3.73(brs,1H)、2.58(s,3H)
中間体I16:
I−16A(0.050g、0.198ミリモル)をDCM(3ml)に溶かし、TEA(0.083ml、0.593ミリモル)で処理した。この溶液に、メタンスルホン酸無水物(0.041g、0.237ミリモル)を加え、反応物を室温で1時間攪拌させた。反応物をEtOAcおよび飽和炭酸水素ナトリウムで希釈した。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。次の工程においてさらに精製することなく使用した。MS(ESI) m/z:331.0(M+H)+
中間体I−25
2−(メトキシメチル)−7−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノキサリン,D5
中間体I−25A:5−ブロモ−2−(メトキシメチル)−7−メチルキノキサリン、d5
CD3ONaは、金属ナトリウム(60mg、2.500ミリモル)をCD3OD(0.405mL、10ミリモル)に30分間溶かすことにより製造された。中間体I−16(207mg、0.625ミリモル)をTHF(12mL)に溶かした。CD3ONa(71.3mg、1.250ミリモル)を加え、その反応混合物を室温で18時間攪拌させた。その反応混合物を真空下で部分的に濃縮し、THFを除去し、EtOAcで希釈し、水で洗浄し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して中間体I−25A(0.118g、0.432ミリモル、収率69%)を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 9.01(s,1H)、7.93(d,J=1.5Hz,1H)、7.82(dd,J=1.8、0.9Hz,1H)、2.58(s,3H);LC−MS:方法H、RT=0.90分間、MS(ESI) m/z:272.1(M+H)
+
中間体I−25:
中間体I−25A(117.6mg、0.432ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(165mg、0.648ミリモル)、および酢酸カリウム(106mg、1.080ミリモル)をジオキサン(4321μl)に溶かし、アルゴンを通気することで5分間脱気処理に付した。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(28.2mg、0.035ミリモル)を加え、その反応混合物をさらに10分間脱気処理に付した。その反応混合物をマイクロ波にて130℃で45分間加熱した。その反応混合物をEtOAcおよび水で希釈して濾過した。その反応混合物をEtOAcでさらに2回抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して中間体I−25(0.097g、0.302ミリモル、収率70%)を得た。LC−MS:方法H、RT=0.75分間、MS(ESI) m/z:238.2(M+H)+;LC/MSにてボロン酸の質量で観察された。
中間体I−26
(R)−(2−クロロ−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタート
中間体I−26A:(R)−5−メチル−2−(オキシラン−2−イルメトキシ)ベンズアルデヒド
2−ヒドロキシ−5−メチルベンズアルデヒド(5g、36.7ミリモル)のDMF(80mL)中溶液に、(R)−オキシラン−2−イルメチル 3−ニトロベンゼンスルホナート(10.47g、40.4ミリモル)およびCs
2CO
3(35.9g、110ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該混合物をEtOAcおよび水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させて濃縮した。その粗サンプルを120gのISCOカラムに付し、0−100%EtOAc/ヘキサンで40分間溶出して精製した。所望のフラクションを集め、濃縮して中間体I−26A(7g、36.4ミリモル、収率99%)を無色の油として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 10.50(s,1H)、7.65(d,J=2.2Hz,1H)、7.35(ddd,J=8.6、2.4、0.7Hz,1H)、6.90(d,J=8.6Hz,1H)、4.36(dd,J=11.1、3.0Hz,1H)、4.05(dd,J=11.1、5.6Hz,1H)、3.40(ddt,J=5.6、4.1、2.8Hz,1H)、2.94(dd,J=4.7、4.1Hz,1H)、2.80(dd,J=4.8、2.6Hz,1H)、2.32(s,3H);LC−MS:方法C、RT=1.59分間、MS(ESI) m/z:193.0(M+H)
+
中間体I−26B:(S)−(7−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メタノール
氷浴を用いて冷却した、中間体I−26A(7g、36.4ミリモル)のジクロロメタン(100mL)中の攪拌溶液に、mCPBA(12.36g、53.7ミリモル)を添加した。トリフルオロ酢酸(2.81mL、36.4ミリモル)/ジクロロメタン(10mL)を滴下して加えた。氷浴を取り外し、その混合物を室温で1.0時間攪拌した。TLCおよびLCMSは出発材料が残っていないことを示した。その反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウムを、つづいて10%チオ亜硫酸ナトリウム(20.0mL)を添加することでクエンチさせ、ジクロロメタンで抽出した。有機層を集め、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物をMeOH(100mL)に溶かし、K
2CO
3(15.10g、109ミリモル)を加えた。該混合物を室温で一夜攪拌した。その反応混合物をEtOAcおよび水で希釈し、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させて濃縮した。その粗サンプルを120gのISCOカラムに付し、40分間にわたって0−100%EtOAc/ヘキサンで溶出して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体I−26B(4.65g、25.8ミリモル、収率70.9%)を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.78(d,J=8.1Hz,1H)、6.73(d,J=1.3Hz,1H)、6.69−6.63(m,1H)、4.33−4.21(m,2H)、4.15−4.05(m,1H)、3.96−3.76(m,2H)、2.26(s,3H);LC−MS:方法C、RT=1.55分間、MS(ESI) m/z:209.0(M+H)
+
中間体I−26C:(R)−(7−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メチル アセタート
中間体I−26B(4.6g、25.5ミリモル)の0℃でのTHF(100mL)中溶液に、TEA(8.89mL、63.8ミリモル)を、つづいて塩化アセチル/DCM(31.9mL、31.9ミリモル)を滴下して加えた。該混合物を0℃で10分間、そして室温で1.0時間攪拌させた。該混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層を0.5N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体I−26C(5.3g、23.85ミリモル、収率93%)が黄色の油として得られた。それをさらに精製することなく次の工程に用いた。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.76(d,J=8.1Hz,1H)、6.72(d,J=1.3Hz,1H)、6.68−6.61(m,1H)、4.40−4.33(m,1H)、4.30(dd,J=5.1、4.4Hz,2H)、4.25(dd,J=11.3、2.3Hz,1H)、4.03(dd,J=11.4、6.8Hz,1H)、2.25(s,3H)、2.11(s,3H);LC−MS:方法C、RT=1.92分間、MS(ESI) m/z:245.0(M+H)
+
中間体I−26D:(R)−(7−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メチル アセタート
氷浴を用いて0℃に冷却した、中間体I−26C(4.15g、18.67ミリモル)の酢酸(40mL)中溶液に、発煙硝酸(4.36mL、93ミリモル)を滴下して加えた。該混合物を0℃で1時間、次に室温で30分間攪拌した。TLC(PMAステイン) は反応の完了を示した。それを氷水でクエンチさせた。水層を除去し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム(3x)、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体I−26D(4.6g、17.21ミリモル、収率92%)がオフホワイトの固体として得られ、それをさらに精製することなく次の工程に使用した。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.71(s,1H)、6.83(s,1H)、4.54−4.45(m,1H)、4.39−4.28(m,3H)、4.09(dd,J=11.9、7.0Hz,1H)、2.55(d,J=0.4Hz、3H)、2.13(s,3H);LC−MS:方法C、RT=1.90分間、MS(ESI) m/z:290.0(M+H)
+
中間体I−26E:(R)−(6−アミノ−7−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メチル アセタート
氷浴を用いて冷却した、中間体I−26D(5.3g、19.83ミリモル)のMeOH(80mL)およびTHF(80mL)中溶液に、塩化アンモニウム(16.97g、317ミリモル)および亜鉛末(10.37g、159ミリモル)を添加した。該混合物を0℃で30分間、そして室温で1.0時間攪拌した。MeOHおよびTHFを真空下で除去した。該残渣をEtOAc/飽和炭酸水素ナトリウムで希釈し、室温で3分間攪拌した。該混合物を湿式のセライトパッドを介して濾過し、不溶性材料を除去した。濾液を集め、有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して中間体I−26E(4.7g、19.81ミリモル、収率100%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.63(s,1H)、6.25(s,1H)、4.38−4.20(m,4H)、4.06−3.95(m,1H)、3.35(brs,2H)、2.11(s,3H)、2.09(s,3H);LC−MS:方法C、RT=1.14分間、MS(ESI) m/z:238.0(M+H)
+
中間体I−26F:(R)−(2−アミノ−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタート
中間体I−26E(4.7g、19.81ミリモル)をアセトニトリル(120mL)に溶かし、そこにチオシアン酸アンモニウム(2.262g、29.7ミリモル)を添加した。該混合物を室温で10分間攪拌した。三臭化ベンジルトリメチルアンモニウム(8.11g、20.80ミリモル)/アセトニトリル(20mL)を滴下して加えた(5分間)。その反応混合物を室温で一夜攪拌し、EtOAc/THF/飽和炭酸水素ナトリウムで希釈した。不溶性材料を濾過で除去した。濾液の有機層を集め、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体I−26F(5.8g、19.71ミリモル、収率99%)が黄色の固体として得られた。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.73(d,J=0.7Hz,1H)、5.10(s,2H)、4.47−4.28(m,4H)、4.14(dd,J=11.3、6.9Hz,1H)、2.45(d,J=0.7Hz、3H)、2.12(s,3H);LC−MS:方法C、RT=1.46分間、MS(ESI) m/z:295.0(M+H)
+
中間体I−26:
中間体I−26F(5.8g、19.71ミリモル)の乾燥アセトニトリル(80mL)中懸濁液に、塩化銅(II)(4.5g、33.5ミリモル)を、つづいて亜硝酸tert−ブチル(4.56mL、34.5ミリモル)を滴下して加えた。その反応混合物を室温で2時間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。アセトニトリルを真空下で除去し、その反応混合物をEtOAcで希釈し、1.0N HClでクエンチさせた。有機層を集め、0.5N HCl(2x)、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物を220gのISCOカラムに付し、ヘキサン中0%〜70%EtOAcで60分間にわたって溶出して精製した。所望のフラクションを集め、濃縮して中間体I−26(3.9g、12.43ミリモル、収率63.1%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.89(d,J=0.7Hz,1H)、4.55−4.28(m,4H)、4.18(dd,J=11.4、7.0Hz,1H)、2.59(s,3H)、2.13(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.18分間、MS(ESI) m/z:314.0(M+H)+
中間体I−27
7−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−2−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノキサリン
中間体I−27A:8−ブロモ−3−メトキシキノキサリン−6−カルバルデヒド
中間体I−9A(1g、3.95ミリモル)のCCl4(20mL)中溶液に、NBS(1.547g、8.69ミリモル)および過酸化ベンゾイル(0.115g、0.474ミリモル)を添加した。該混合物を還流温度(95℃油浴)で3時間加熱した。TLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を濃縮して黄色の固体を得た。その粗サンプルをTHF(10ml)に溶かし、硝酸銀(6.71g、39.5ミリモル)/水(10ml)を加えた。該混合物を95℃で1時間攪拌した。LCMSは反応が完了していることを示した。該混合物を室温に冷却し、60mlの水中に注いだ。該混合物を濾過し、濾過ケーキをCHCl3で3回洗浄した。濾液を合わせ、CHCl3で抽出した。有機層を合わせ、NaHCO
3およびブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して中間体I−27A(1g、3.74ミリモル、収率95%)を得た。その粗サンプルをさらに精製することなく次の工程に用いた。LC−MS:方法C、RT=1.84分間、MS(ESI) m/z:267および269(M+H)
+
中間体I−27B:(8−ブロモ−3−メトキシキノキサリン−6−イル)メタノール
中間体I−27A(1.055g、3.95ミリモル)をTHF(10mL)およびMeOH(10mL)に懸濁させ、それをNaBH4(0.149g、3.95ミリモル)を用いて室温で15分間処理した。反応混合物は透明な溶液に変色した。LCMSは反応の完了を示した。飽和NH4Clを加えて該反応物をクエンチさせた。室温で10分間攪拌した後、それをEtOAcおよび水で希釈した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させて濃縮した。該粗生成物を120gのISCOカラムに付し、ヘキサン中0−100%EtOAcで溶出して精製した。所望のフラクションを集め、濃縮して中間体I−27B(380mg、1.412ミリモル、収率35.7%)を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.54(s,1H)、8.01−7.77(m,2H)、4.90(s,2H)、4.13(s,3H);LC−MS:方法C、RT=1.64分間、MS(ESI)(m/z) 269および271(M+H)
+
中間体I−27C:5−ブロモ−7−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−2−メトキシキノキサリン
中間体I−27B(380mg、1.412ミリモル)のDMF(5mL)中の攪拌溶液に、TBDMS−Cl(319mg、2.118ミリモル)およびイミダゾール(173mg、2.54ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で1.0時間攪拌した。TLCおよびLCMSはクリーンな反応を示した。該混合物をEtOAc/水の間に分配した。有機層を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物を少量のクロロホルムに溶かし、40gのシリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサンで3分間、次にヘキサン中0%〜15%EtOAcの勾配で20分間溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体I−27C(480mg、1.252ミリモル、収率89%)を白色の固体として得た。LC−MS:方法C、RT=2.74分間、MS(ESI)(m/z) 383および385(M+H)
+
中間体I−27:
中間体I−27C(100mg、0.261ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(99mg、0.391ミリモル)、酢酸カリウム(64.0mg、0.652ミリモル)のジオキサン(2mL)中混合物を、アルゴンで5分間脱気処理に付し、次にPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(10.65mg、0.013ミリモル)を添加した。該混合物を密封し、マイクロ波反応器において130℃で30分間加熱した。LCMSはクリーンな反応を示した。該混合物をEtOAc/水で希釈し、不溶性材料を濾過で除去した。該濾液をEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物を少量のトルエンに溶かし、40gのシリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサン中5%EtOAcで2分間、次にヘキサン中5%〜75%EtOAcの勾配で18分間溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮かつ凍結乾燥させて中間体I−27(105mg、0.244ミリモル、収率94%)を淡色の固体として得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.39(s,1H)、8.12(d,J=2.0Hz,1H)、7.96(dt,J=2.0、1.0Hz,1H)、4.96(s,2H)、4.13(s,3H)、1.45(s,12H)、1.00(s,9H)、0.16(s,6H);LC−MS:方法C、RT=2.73分間、MS(ESI)(m/z) 349(M+H)+(ボロン酸)
中間体I−28
7−クロロ−2−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノキサリン
中間体I−28A:2−ブロモ−4−クロロ−6−ニトロアニリン
4−クロロ−2−ニトロアニリン(10g、57.9ミリモル)を酢酸(50mL)中で氷浴を用いて0℃に冷却した。臭素(3.28mL、63.7ミリモル)を滴下して加え、その混合物を室温で1時間攪拌し、次に氷水中に注いだ。その沈殿した固体を濾過し、水で数回洗浄した。濾過ケーキをEtOAcに再び溶かし、硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、真空下で濃縮して表記化合物(14.66g、100%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 8.08(d,J=2.4Hz,1H)、8.02(d,J=2.6Hz,1H)、7.27(brs,2H);LC−MS:方法H、RT=1.15分間、MS(ESI) m/z:250.9および252.9(M+H)
+
中間体I−28B:tert−ブチル N−(2−ブロモ−4−クロロ−6−ニトロフェニル)−N−[(tert−ブトキシ)カルボニル]カルバマート
攪拌棒を装着した丸底フラスコにて、中間体I−28A(5g、19.88ミリモル)をTHF(30mL)に溶かした。DMAP(0.243g、1.988ミリモル)を、つづいてジ−tert−ブチル ジカルボナート(11.54mL、49.7ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で1時間攪拌し、次に溶媒をロータリーエバポレーターを用いて除去した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(120g シリカゲルカラム、0−100%EtOAc/ヘキサンで溶出)に付して精製し、表記化合物(8.2g、18.1ミリモル、91%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.97(d,J=2.4Hz,1H)、7.90(d,J=2.4Hz,1H)、1.42(s,18H);LC−MS:方法H、RT=1.04分間、MS(ESI) m/z:250.9および252.9(M+H−2Boc)
+
中間体I−28C:tert−ブチル (2−ブロモ−4−クロロ−6−ニトロフェニル)カルバマート
中間体I−28B(8.2g、18.15ミリモル)のDCM(50mL)中溶液に、TFA(2.80mL、36.3ミリモル)を添加し、その混合物を室温で1時間攪拌した。飽和NaHCO
3(水性 30mL)を該混合物に添加した。室温で10分間攪拌した後、層を分離し、水層をDCM(30mLx2)で抽出した。有機溶液を合わせ、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して表記表記化合物(6.32g、18.0ミリモル、99%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 9.45(brs,1H)、8.24(d,J=2.4Hz,1H)、8.12(d,J=2.4Hz,1H)、1.43(brs,9H);LC−MS:方法H、RT=0.82分間、MS(ESI) m/z:250.9および252.9(M+H−Boc)
+
中間体I−28D:メチル 2−((2−ブロモ−4−メチル−6−ニトロフェニル)アミノ)アセタート
中間体I−28C(6.32g、18.0ミリモル)のDMF(30mL)中溶液に、Cs
2CO
3(14.64g、44.9ミリモル)を添加した。2−ブロモ酢酸メチル(5.50g、36.0ミリモル)を滴下して加え、その混合物を室温で30分間攪拌した。その反応混合物を100mLのEtOAcおよび50mLの水で希釈した。分離した後、水層をEtOAc(50mL)で抽出し、有機層を合わせ、ブラインで洗浄して濃縮した。その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(120g シリカゲルカラム、0−50%EtOAc/ヘキサンで溶出)に付して精製し、表記化合物(7.55g、17.8ミリモル、99%)を黄色の油として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.92−7.81(m,2H)、4.58(d,J=17.6Hz,1H)、3.99(d,J=17.4Hz,1H)、3.69(s,3H)、1.38(s,9H);LC−MS:方法H、RT=1.23分間、MS(ESI) m/z:366.9および368.9(M+H−56)
+
中間体I−28E:メチル 2−((2−ブロモ−4−クロロ−6−ニトロフェニル)アミノ)アセタート・TFA塩
中間体I−28D(5.6g、13.22ミリモル)をDCM(30mL)に溶かし、TFA(10.18mL、132ミリモル)を用いて室温で一夜処理した。その翌日に、溶媒を除去し、その粗生成物を精製することなく次の工程に使用した。LC−MS:方法H、RT=1.22分間、MS(ESI) m/z:323.0および324.9(M+H)
+
中間体I−28F:5−ブロモ−7−クロロ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2(1H)−オン
攪拌棒を装着した丸底フラスコにて、中間体I−28E(6.0g、18.55ミリモル)をMeOH(60mL)に溶かし、濃HCl(4.64mL、55.6ミリモル)を、つづいてSnCl2(14.07g、74.2ミリモル)を加えた。その反応混合物を60℃で一夜攪拌した。その翌日に、室温に冷却した後、もう一つ別の2当量のSnCl2を反応混合物に添加した。60℃で2時間経過した後、その反応混合物を室温に冷却し;その沈殿物を濾過し、少量のMeOHで洗浄し、乾燥させて白色の固体を所望の生成物として得た。濾液をロータリーエバポレーターで濃縮し、次に150mLのEtOAcと、30mLの水との間に分配した。4M NaOH(水性)を加えてそのpHを12に調整した。固体をセライトパッドで濾過し、濾過ケーキをEtOAcで洗浄した。層を分離し、水相をEtOAcで2回抽出した。有機相を合わせ、飽和NaHCO
3(水性)、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮してさらなる生成物を得た。材料を合わせ、中間体I−28F(3.55g、13.58ミリモル、収率73.2%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 10.53(s,1H)、7.12(d,J=2.2Hz,1H)、6.85−6.66(m,1H)、5.83(s,1H)、3.82(d,J=2.0Hz,2H);LC−MS:方法H、RT=1.02分間、MS(ESI) m/z:261.0および263.0(M+H)
+
中間体I−28G:5−ブロモ−7−クロロキノキサリン−2−オール
攪拌棒を装着した1Lの丸底フラスコにて、中間体I−28F(3.84g、14.7ミリモル)をMeOH(50mL)に懸濁させ、H2O2(15.00mL147ミリモル、水中30%)を、つづいて4N NaOH(11.01mL、44.1ミリモル)を添加した。該混合物を室温で5分間攪拌し、次に60℃で15分間加熱した。加熱具を取り外し、その反応混合物を室温で週末にわたって攪拌した。さらに5mLのH2O2を加え、その混合物を室温で2時間攪拌した。その反応混合物をロータリーエバポレーターで濃縮した。残りの混合物を氷浴で冷却し、6N HClを、つづいて200mLのEtOAc加え、そのpH値を2−3に調整した。振盪および分離に付した後、水層をEtOAc(50mLx2)で抽出した。有機相を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を真空下で除去し、表記化合物(2.51g、9.70ミリモル、66%)を褐色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 12.63(brs,1H)、8.23(s,1H)、7.73(d,J=2.0Hz,1H)、7.31(d,J=2.0Hz,1H);LC−MS:方法H、RT=1.01分間、MS(ESI) m/z:258.9および260.9(M+H)
+
中間体I−28H:5−ブロモ−7−クロロ−2−メトキシキノキサリン
攪拌棒を装着した丸底フラスコにて、中間体I−28G(1.60g、6.17ミリモル)をPOCl3(10mL、107ミリモル)に懸濁させ、混合物を2時間還流させた。過剰量のPOCl3をロータリーエバポレーターで除去し、残渣を真空下で30分間乾燥させて褐色の固体を得た。この褐色の固体をMeOH(30mL)に懸濁させ、無水K
2CO
3(1.704g、12.33ミリモル)を添加した。該混合物を室温で10分間攪拌し、次に2時間還流させた。室温に冷却した後、溶媒をロータリーエバポレーターで除去した。残渣を100mlのEtOAcに溶かし、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(80 g シリカゲルカラム、0−50%EtOAc/ヘキサン)に付して精製し、中間体I−28H(1.02g、3.73ミリモル、収率60.5%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.53(s,1H)、7.87−7.83(m,2H)、4.12(s,3H);LC−MS:方法J、RT=0.96分間、MS(ESI) m/z:273.0および275.0(M+H)
+
中間体I−28:
攪拌棒を装填したマイクロ波バイアルにおいて、中間体I−28H(330mg、1.207ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(460mg、1.810ミリモル)、酢酸カリウム(296mg、3.02ミリモル)を1,4−ジオキサン(10mL)と混合した。N2を10分間通気することで脱気処理に付した後、PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(49.3mg、0.060ミリモル)を添加した。該バイアルを密封し、マイクロ波反応器において120℃で60分間加熱した。室温に冷却した後、その反応混合物を40mLのEtOAcおよび30mLの水を添加することで希釈した。分離した後、水層をEtOAc(20mLx2)で抽出した。有機層を合わせ、Na2SO4で乾燥させ、ロータリーエバポレーターで濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(40g シリカゲルカラム、10分間にわたって0−100%EtOAc/ヘキサンの勾配とし、100%EtOAcで10分間保持する)に付して精製し、中間体I−28(293mg、76%)を黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.53(s,1H)、7.92−7.85(m,2H)、4.08(s,3H)、1.45(s,12H);LC−MS:方法H、RT=1.09分間、MS(ESI) m/z:239.1(M+H−82)+
中間体I−29
7−クロロ−2−(メトキシメチル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノキサリン
中間体I−29A:tert−ブチル (2−ブロモ−4−クロロ−6−ニトロフェニル)(3−メトキシ−2−オキソプロピル)カルバマート
0℃での中間体I−28C(2.0g、5.69ミリモル)/DMF(20mL)中に、炭酸セシウム(3.24g、9.96ミリモル)を添加した。褐色の溶液を0℃で10分間攪拌させ、つづいて中間体I−2B(1.140g、6.83ミリモル)/DMF(5.0mL)を添加した。褐色の溶液は黄色に変色した。該混合物を0℃で15分間攪拌し、該混合物をEtOAcで希釈し、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(80g シリカゲルカラム、18分間にわたって0%〜60%EtOAc/ヘキサンとする)に付して精製し、中間体I−29A(2.01g、81%)を黄色の油として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.95−7.80(m,2H)、4.65(d,J=18.3Hz,1H)、4.22(d,J=18.0Hz,1H)、4.09(s,2H)、3.42(s,3H)、1.37(s,9H);LC−MS:方法H、RT=1.20分間、MS(ESI) m/z:383.0(M+H−54)
+
中間体I−29B:5−ブロモ−7−クロロ−2−(メトキシメチル)キノキサリン
中間体I−29A(2.0g、4.57ミリモル)/酢酸エチル(10mL)に、1,4−ジオキサン中HCl(11.42mL、45.7ミリモル)を添加し、その混合物を室温で20分間攪拌した。LCMSはクリーンな反応を示した。溶媒を真空下で除去し、EtOAcで1回追い出し、脱保護された中間体を黄色の油として得た。その脱保護した中間体をTHF(40mL)に溶かした。濃HCl(水性)(1.142mL、13.71ミリモル)を、つづいてSnCl2(3.47g、18.28ミリモル)を添加した。該混合物を油浴中にて40℃で4.0時間攪拌した。室温に冷却した後、その反応混合物をEtOAc(100mL)/水(50mL)で希釈した。有機相を飽和炭酸水素ナトリウムを用いて中和し、室温で15分間攪拌し、その沈殿物を湿式セライトのパッドを用い、濾過により除去した。有機溶液をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、80g シリカゲルカートリッジを用い、20分間にわたってヘキサン中0%〜40%EtOAcとする)に付して精製し、中間体I−29B(0.48g、36.5%)を褐色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 9.07(s,1H)、8.06(s,2H)、4.83(s,2H)、3.56(s,3H);LC−MS:方法J、RT=1.20分間、MS(ESI) m/z:287.1、289.0(M+H)
+
中間体I−29:
攪拌棒を装着したマイクロ波バイアルにおいて、中間体I−29B(475mg、1.652ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(629mg、2.478ミリモル)および酢酸カリウム(405mg、4.13ミリモル)を1,4−ジオキサン(10mL)中に混合した。N2を10分間通気して脱気処理に付した後、Pd(dppf)2Cl2・CH2Cl2(67.5mg、0.083ミリモル)を添加した。該バイアルを密封し、マイクロ波を120℃で60分間照射した。溶媒を除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(24g シリカゲルカラム、0−100%EtOAc/ヘキサン)に付して精製し、中間体I−29(432mg、76%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 9.07(s,1H)、8.12(d,J=2.4Hz,1H)、8.08(d,J=2.2Hz,1H)、4.78(s,2H)、3.51(s,3H)、1.24(s,12H);LC−MS:方法J、RT=1.20分間、MS(ESI) m/z:253.0(M+H−82)+
中間体I−30ないし中間体I−34は中間体I−29に記載の一般的操作に従って合成された。
*:ボロン酸の(M+H)+
中間体I−35
(7−(ヒドロキシメチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)ボロン酸
中間体I−35A:4−ブロモ−2−クロロ−6−ニトロアニリン
4−ブロモ−2−ニトロアニリン(10.82g、49.9ミリモル)およびNCS(8.32g、62.3ミリモル)のDMF(100mL)中混合物を100℃で1時間加熱した。室温に冷却した後、該溶液を氷水中に注いだ。黄色の沈殿物を濾過で集め、水で洗浄した。該固体をジクロロメタン(100mL)に溶かし、有機相を水およびブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、濃縮して表記化合物(11.54g、45.9ミリモル、収率92%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.26(d,J=2.2Hz,1H)、7.67(d,J=2.2Hz,1H)、6.57(brs,2H)
中間体I−35B:tert−ブチル N−(4−ブロモ−2−クロロ−6−ニトロフェニル)−N−[(tert−ブトキシ)カルボニル]カルバマート
中間体I−35B(11.75g、87%)は、中間体I−28Bと同じ操作を介して中間体I−35A(7.52g、29.9ミリモル)より黄色の固体として製造された。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.08(d,J=2.2Hz,1H)、7.89(d,J=2.2Hz,1H)、1.42(s,18H)
中間体I−35C:tert−ブチル (4−ブロモ−2−クロロ−6−ニトロフェニル)カルバマート
中間体I−35C(5.2g、14.8ミリモル、98%)は、中間体I−28Cと同じ操作を介して中間体I−35B(6.8g、15.0ミリモル)より褐色のワックス状固体として製造された。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.00(d,J=2.2Hz,1H)、7.81(d,J=2.2Hz,1H)、6.92(brs,1H)、1.50(s,9H)
中間体I−35D:メチル 2−((4−ブロモ−2−クロロ−6−ニトロフェニル)(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)アセタート
中間体I−35D(5.4g、12.8ミリモル、87%)は、中間体I−28Dと同じ操作を介して中間体I−35C(5.2g、14.8ミリモル)より黄色の油として製造された。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.99(d,J=2.2Hz,1H)、7.88−7.85(m,1H)、4.49(d,J=17.4Hz,1H)、4.07(d,J=17.4Hz,1H)、3.71−3.67(m,3H)、1.37(s,9H);LC−MS:方法H、RT=1.04分間、MS(ESI) m/z:323.0および325.0(M+H−100)
+
中間体I−35E:メチル 2−((4−ブロモ−2−クロロ−6−ニトロフェニル)アミノ)アセタート
中間体I−35E(4.15g、12.8ミリモル、100%)は、中間体I−28Eと同じ操作を介して中間体I−35D(5.44g、12.8ミリモル)より褐色の油として製造された。LC−MS:方法H、RT=1.0分間、MS(ESI) m/z:323.1および325.0(M+H)
+
中間体I−35F:7−ブロモ−5−クロロ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2(1H)−オン
中間体I−35F(3.02g、11.55ミリモル、73%)は、中間体I−28Fと同じ操作を介して中間体I−35E(5.1g、15.8ミリモル)より白色の固体として製造された。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 10.54(s,1H)、7.10(d,J=2.0Hz,1H)、6.83(d,J=2.2Hz,1H)、6.02(s,1H)、3.82(d,J=1.8Hz,2H);LC−MS:方法H、RT=0.84分間、MS(ESI) m/z:261.0および263.0(M+H)
+
中間体I−35G:7−ブロモ−5−クロロキノキサリン−2(1H)−オン
中間体I−35G(3.40g、13.10ミリモル、70%)は、中間体I−28Gと同じ操作を介して中間体I−35F(4.85g、18.5ミリモル)よりオフホワイトの固体として製造された。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 7.76(s,1H)、7.21(d,J=2.2Hz,1H)、7.11(d,J=2.2Hz,1H);LC−MS:方法H、RT=1.08分間、MS(ESI) m/z:259.1および261.1(M+H)
+
中間体I−35H:7−ブロモ−5−クロロ−2−メトキシキノキサリン
中間体I−35H(2.13g、7.79ミリモル、86%)は、中間体I−28Hと同じ操作を介して中間体I−35G(2.34g、9.02ミリモル)より黄色の固体として製造された。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.55(s,1H)、7.98(d,J=2.2Hz,1H)、7.80(d,J=2.0Hz,1H)、4.12(s,3H);LC−MS:方法H、RT=1.07分間、MS(ESI) m/z:273.1および275.1(M+H)
+
中間体I−35I:5−クロロ−2−メトキシ−7−ビニルキノキサリン
攪拌棒を装着したバイアルに、中間体I−35H(0.7g、2.56ミリモル)、ビニルトリフルオロホウ酸カリウム(0.377g、2.82ミリモル)、炭酸セシウム(1.668g、5.12ミリモル)、(S)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフタレン(0.159g、0.256ミリモル)およびジアセトキシパラジウム(0.029g、0.128ミリモル)を添加した。真空とN
2での再充填を3回適用した後、DMF(10mL)を添加し、該溶液にN
2を10分間通気した。該バイアルを密封し、室温で10分間攪拌し、次に80℃で3時間加熱した。室温に冷却した後、その反応混合物を60mLのEtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(12分間で0−50%EtOAc/ヘキサンとし、6分間で50−100%EtOAc/ヘキサンとする、40g シリカゲルカラム)に付して精製し、表記化合物(470mg、2.130ミリモル、収率83%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.51(s,1H)、7.79(d,J=2.0Hz,1H)、7.73(d,J=1.8Hz,1H)、6.83(dd,J=17.5、10.9Hz,1H)、5.96(d,J=17.4Hz,1H)、5.48(d,J=11.0Hz,1H)、4.12(s,3H);LC−MS:方法H、RT=1.02分間、MS(ESI) m/z:221.1
中間体I−35J:8−クロロ−3−メトキシキノキサリン−6−カルバルデヒド
攪拌棒を装着した丸底フラスコにて、中間体I−35I(470mg、2.130ミリモル)をTHF(20mL)/水(6mL)に溶かし、過ヨウ素酸ナトリウム(1367mg、6.39ミリモル)および四酸化オスミウム(0.271mL、0.043ミリモル)で処理した。該混合物を室温で4時間攪拌し、次に反応混合物を40mLのEtOAcおよび20mLの水を添加することで希釈した。有機相を飽和水性Na
2S
2O
3(3x)およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液をロータリーエバポレーターで濃縮し、表記化合物(457mg、2.053ミリモル、収率96%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 10.17(s,1H)、8.67(s,1H)、8.27(d,J=1.8Hz,1H)、8.16(d,J=1.8Hz,1H)、4.17(s,3H);LC−MS:方法H、RT=0.88分間、MS(ESI) m/z:223.2
中間体I−35K:(8−クロロ−3−メトキシキノキサリン−6−イル)メタノール
攪拌棒を装着した丸底フラスコにて、中間体I−35J(421mg、1.89ミリモル)をトルエン(10mL)に溶かし、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(882mg、4.16ミリモル)と混合した。該混合物を60℃で4時間攪拌した。室温に冷却した後、溶媒をロータリーエバポレーターを用いて除去した。残渣を30mLのEtOAcおよび20mLの水に溶かした。有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、ロータリーエバポレーターを用いて濃縮し、表記化合物(0.415g、1.847ミリモル、収率98%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.55(s,1H)、7.79−7.75(m,1H)、7.70(d,J=1.8Hz,1H)、4.89(s,2H)、4.12(s,3H)、1.94(brs,1H);LC−MS:方法H、RT=0.75分間、MS(ESI) m/z:225.2
中間体I−35:
マイクロ波管にPd2(dba)3(48.9mg、0.053ミリモル)、X−Phos(102mg、0.214ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(814mg、3.21ミリモル)、および酢酸カリウム(315mg、3.21ミリモル)を充填した。該管に蓋をし、次にエバキュエートおよびアルゴンでの埋め戻しを3回行った。中間体I−35K(240mg、1.068ミリモル)/1,4−ジオキサン(10mL)をシリンジを通して加え、つづいて反応混合物をN2で10分間フラッシュさせた。その反応混合物をマイクロ波反応器において110℃で30分間加熱した。室温に冷却した後、その反応混合物を真空下で濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(40g シリカゲル、0−100%EtOAc、次に0−10%MeOH/DCM)に付して精製し、中間体I−35(121mg、0.517ミリモル、収率48.4%)を灰色の固体として得た。LC−MS:方法H、RT=0.75分間、MS(ESI) m/z:235.2
中間体I−36
2−メトキシ−6,7−ジメチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノキサリン
中間体I−36A:2−ブロモ−3,4−ジメチル−6−ニトロアニリン
中間体I−36A(7.78g、31.7g、114%)が、中間体I−28Aと同じ操作を介して市販の4,5−ジメチル−2−ニトロアニリン(5.76g、34.7ミリモル)から黄色の固体として製造された。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 7.90(s,1H)、7.11(brs,2H)、2.38(s,3H)、2.26(s,3H);LC−MS:方法H、RT=1.22分間、MS(ESI) m/z:245.1および247.0(M+H)
+
中間体I−36B:t−ブチル N−(2−ブロモ−3,4−ジメチル−6−ニトロフェニル)−N−[(tert−ブトキシ)カルボニル]カルバマート
中間体I−36B(9.2g、19.2ミリモル、65.1%)が、中間体I−28Bと同じ操作を介して中間体I−36A(7.78g、20.66ミリモル)より黄色の固体として製造された。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.83(s,1H)、2.51(s,3H)、2.46(s,3H)、1.41(s,18H);LC−MS:方法J、RT=1.03分間、MS(ESI) m/z:445.1および447.0(M+H)
+
中間体I−36C:tert−ブチル (2−ブロモ−3,4−ジメチル−6−ニトロフェニル)カルバマート
中間体I−36C(6.6g、19.1ミリモル、93%)が、中間体I−28Cと同じ操作を介して中間体I−36B(9.2g、1.30ミリモル)より黄色の固体として製造された。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 9.18(brs,1H)、7.80(s,1H)、2.42(s,3H)、2.39(s,3H)、1.50−1.22(m,9H);LC−MS:方法J、RT=0.88分間、MS(ESI) m/z:245.0および247.0(M+H−100)
+
中間体I−36D:メチル 2−((2−ブロモ−3,4−ジメチル−6−ニトロフェニル)(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)アセタート
中間体I−36D(3.21g、7.69ミリモル、87%)が、中間体I−28Dと同じ操作を介して中間体I−36C(3.05g、8.84ミリモル)より橙色の油として製造された。LC−MS:方法H、RT=1.27分間、MS(ESI) m/z:317.0および319.1(M+H−100)
+
中間体I−36E:メチル 2−((2−ブロモ−3,4−ジメチル−6−ニトロフェニル)アミノ)アセタート
中間体I−36E(2.43g、7.67ミリモル、100%)が、中間体I−28Eと同じ操作を介して中間体I−36D(3.2g、7.67ミリモル)より褐色の固体として製造された。LC−MS:方法H、RT=1.22分間、MS(ESI) m/z:317.0および319.0(M+H)
+
中間体I−36F:5−ブロモ−6,7−ジメチル−3,4−ジヒドロキノキサリン−2(1H)−オン
中間体I−36F(1.69g、6.62ミリモル、86%)が、中間体I−28Fと同じ操作を介して中間体I−36E(2.43g、7.67ミリモル)より白色の固体として製造された。LC−MS:方法H、RT=1.04分間、MS(ESI) m/z:255.1および257.0(M+H)
+
中間体I−36G:5−ブロモ−6,7−ジメチルキノキサリン−2(1H)−オン
中間体I−36G(1.12g、4.43ミリモル、86%)は、中間体I−28Gと同じ操作を介して中間体I−36F(1.26g、4.94ミリモル)より白色の固体として製造された。LC−MS:方法H、RT=1.03分間、MS(ESI) m/z:253.0および255.1(M+H)
+
中間体I−36H:5−ブロモ−2−メトキシ−6,7−ジメチルキノキサリン
中間体I−36H(0.79g、2.97ミリモル、67.2%)は、中間体I−28Hと同じ操作を介して中間体I−36G(1.12g、4.43ミリモル)より白色の固体として製造された。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.48(s,1H)、7.61(s,1H)、4.10(s,3H)、2.61(s,3H)、2.53(s,3H);LC−MS:方法H、RT=1.19分間、MS(ESI) m/z:267.0および268.8(M+H)
+
中間体I−36
中間体I−36(0.50g、2.14ミリモル、72.5%)は、中間体I−28Iと同じ操作を介して中間体I−36H(0.79g、2.96ミリモル)より褐色の固体として製造された。LC−MS:方法H、RT=0.96分間、MS(ESI) m/z:232.9(M+H−82)+
中間体I−37
2(5−フルオロ−3−メトキシ−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノキサリン−6−イル)メタノール
中間体I−37A:4−ブロモ−6−クロロ−3−フルオロ−2−ニトロアニリン
4−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロアニリン(1.0g、4.26ミリモル)、NCS(0.710g、5.32ミリモル)のDMF(10mL)中混合物を100℃で1時間加熱した。室温に冷却した後、その反応混合物を40mLのDCMおよび30mLの水を添加することで希釈した。振盪および分離を行った後、水層をDCM(20mLx2)で抽出した。次に有機相を合わせ、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、ロータリーエバポレーターで濃縮して、高真空ポンプを用いて乾燥させ、4−ブロモ−6−クロロ−3−フルオロ−2−ニトロアニリン(1.22g、4.53ミリモル、収率106%)を褐色の油として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.64(d,J=6.4Hz,1H)、6.02(brs,2H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −109.56(s,1F)
中間体I−37B:t−ブチル N−(4−ブロモ−6−クロロ−3−フルオロ−2−ニトロフェニル)−N−[(tert−ブトキシ)カルボニル]カルバマート
中間体I−37A(1.22g、4.53ミリモル)をTHF(10mL)に溶かし、ジ炭酸ジ−tert−ブチル(1.976g、9.06ミリモル)と室温で混合し、DMAP(0.055g、0.453ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。翌日に、溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(40g シリカゲルカラム、0−50%EtOAc/ヘキサンの勾配)に付して精製し、表記化合物(1.141g、2.429ミリモル、収率53.7%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.86(d,J=6.4Hz,1H)、1.43(s,18H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −114.28(s,1F)
中間体I−37C:tert−ブチル (4−ブロモ−6−クロロ−3−フルオロ−2−ニトロフェニル)カルバマート
中間体I−37C(0.85g、2.3ミリモル、95%)は、中間体I−28Cと同じ操作を介して中間体I−37B(9.2g、1.30ミリモル)より黄色の固体として製造された。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.82(d,J=6.4Hz,1H)、6.61(brs,1H)、1.50(s,9H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −112.58(brs,1F)
中間体I−37D:メチル 2−((4−ブロモ−6−クロロ−3−フルオロ−2−ニトロフェニル)(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)アセタート
中間体I−37D(0.68g、1.55ミリモル、68%)は、中間体I−28Dと同じ操作を介して中間体I−37C(0.85g、2.30ミリモル)より無色の油として製造された。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.85(d,J=6.4Hz,1H)、4.44(d,J=17.4Hz,1H)、3.96−3.89(m,1H)、3.74(s,3H)、1.40(s,9H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −114.08(s,1F);LC−MS:方法H、RT=1.05分間、MS(ESI) m/z:341.1および343.0(M+H−100)
+
中間体I−37E:メチル 2−((4−ブロモ−6−クロロ−3−フルオロ−2−ニトロフェニル)アミノ)アセタート
中間体I−37E(0.53g、1.55ミリモル、100%)は、中間体I−28Eと同じ操作を介して中間体I−37D(0.68g、1.55ミリモル)より褐色の油として製造された。LC−MS:方法H、RT=1.01分間、MS(ESI) m/z:341.1および343.0(M+H)
+
中間体I−37F:7−ブロモ−5−クロロ−8−フルオロ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2(1H)−オン
中間体I−37F(0.34g、1.22ミリモル、79%)は、中間体I−28Fと同じ操作を介して中間体I−37E(0.53g、1.55ミリモル)より黄色の油として製造された。
1H NMR(400MHz、アセトン) δ 9.51(brs,1H)、7.17(d,J=6.4Hz,1H)、5.72(brs,1H)、4.05−3.97(m,2H);
19F NMR(376MHz、アセトン) δ 47.90(brs,1F);LC−MS:方法I、RT=1.17分間、MS(ESI) m/z:279.0および281.1(M+H)
+
中間体I−37G:7−ブロモ−5−クロロ−8−フルオロキノキサリン−2(1H)−オン
中間体I−37G(0.31g、1.10ミリモル、90%)は、中間体I−28Gと同じ操作を介して中間体I−37F(0.34g、1.22ミリモル)より黄色の固体として製造された。LC−MS:方法H、RT=0.77分間、MS(ESI) m/z:277.0および279.0(M+H)
+
中間体I−37H:7−ブロモ−5−クロロ−8−フルオロ−2−メトキシキノキサリン
中間体I−37G(306mg、1.103ミリモル)をPOCl3(3mL、32.2ミリモル)で処理し、加熱して1時間還流させた。室温に冷却した後、過剰量のPOCl3をロータリーエバポレーターで除去し、残渣をHVACで1時間乾燥させた。次にそれを無水MeOH(10mL)に溶かし、K
2CO
3(517mg、3.74ミリモル)を添加した。室温で10分間攪拌した後、混合物を2時間還流させた。次に反応混合物を室温に冷却した。大部分のMeOHをロータリーエバポレーターで除去し、残渣を30mLのEtOAcおよび15mLのH2Oに溶かした。分離した後、有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、ロータリーエバポレーターで濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーカラム(40g シリカゲル、0−100%EtOAc/ヘキサンの勾配)に付して精製した。溶媒を除去し、中間体I−37H(85mg、0.292ミリモル、収率26.4%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.60(s,1H)、7.82(d,J=6.2Hz,1H)、4.18(s,3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −119.01(s,1F);LC−MS:方法H、RT=1.05分間、MS(ESI) m/z:291.0および293.1(M+H)
+
中間体I−37I:5−クロロ−8−フルオロ−2−メトキシ−7−ビニルキノキサリン
攪拌棒を装着したバイアルに、中間体I−37H(83mg、0.285ミリモル)、カリウム トリフルオロ(ビニル)ボラート(36.2mg、0.270ミリモル)、炭酸セシウム(186mg、0.569ミリモル)、(S)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフタレン(35.5mg、0.057ミリモル)およびPd(OAc)
2(6.39mg、0.028ミリモル)を添加した。真空と、N
2の再充填との適用を3回繰り返した後、DMF(1.0mL)を加え、N
2を10分間通気することで該混合物を脱気処理に付した。バイアルを密封し、室温で10分間攪拌し、次に120℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、その反応混合物を20mLのEtOAcを添加することで希釈し、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濾過した。溶媒を除去し、粗生成物を得、それをフラッシュクロマトグラフィー(24g シリカゲルカラム、10分間にわたって0−100%EtOAc/ヘキサンの勾配とする)に付して精製した。溶媒を除去し、中間体I−37I(43mg、0.180ミリモル、収率63.3%)を黄色の固体として得た。LC−MS:方法H、RT=1.05分間、MS(ESI) m/z:239.0(M+H)
+
中間体I−37J:8−クロロ−5−フルオロ−3−メトキシキノキサリン−6−カルバルデヒド
中間体I−37I(43mg、0.180ミリモル)をTHF(3mL)/水(1mL)に溶かした。過ヨウ素酸ナトリウム(116mg、0.541ミリモル)を、つづいて四酸化オスミウム(0.023mL、3.60マイクロモル)を添加した。該混合物を室温で6時間攪拌した。次に該反応混合物を30mLのEtOAcおよび20mLの水を添加することで希釈した。分離を行った後、有機相を飽和水性Na
2S
2O
3で3回、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濾過した。ロータリーエバポレーター を用いて濃縮し、中間体I−37J(32mg、0.133ミリモル、収率73.8%)を明黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 10.58(s,1H)、8.70(s,1H)、8.07(d,J=5.9Hz,1H)、4.22(s,3H);LC−MS:方法H、RT=0.90分間、MS(ESI) m/z:241.0(M+H)
+
中間体I−37K:(8−クロロ−5−フルオロ−3−メトキシキノキサリン−6−イル)メタノール
中間体I−37J(32mg、0.133ミリモル)をトルエン(1mL)に溶かし、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(62.0mg、0.293ミリモル)と混合した。該混合物を60℃で4時間攪拌した。次に該反応混合物を室温に冷却し、溶媒をロータリーエバポレーターを用いて除去した。残渣を20mLのEtOAcおよび10mLの水に溶かした。分離を行った後、有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4に通し、ロータリーエバポレーターで濃縮して中間体I−37K(26mg、0.107ミリモル、収率81%)を固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.58(s,1H)、7.80(d,J=6.2Hz,1H)、4.97(d,J=4.4Hz,2H)、4.17(s,3H)、2.10−2.03(m,1H);LC−MS:方法H、RT=0.75分間、MS(ESI) m/z:243.0(M+H)
+
中間体I−37:
マイクロ波管に、Pd2(dba)3(4.91mg、5.36マイクロモル)、XPhos(10.22mg、0.021ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(82mg、0.321ミリモル)および酢酸カリウム(31.5mg、0.321ミリモル)を充填した。該マイクロ波管に蓋をし、エバキュエーションおよびアルゴンでの埋め戻し(この工程を2回行った)を行った。中間体I−37J(26mg、0.107ミリモル)/1,4−ジオキサン(1ml)をシリンジを通して添加し、つづいて該反応混合物をN2で10分間フラッシュさせた。マイクロ波管を密封し、その反応混合物をマイクロ波反応器において130℃で30分間加熱した。室温に冷却した後、その反応混合物を取り出した。中間体I−37は次の工程にて精製されることなく使用された。LC−MS:方法H、RT=0.65分間、MS(ESI) m/z:253.1(M+H)+
中間体I−38
3−メトキシ−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノキサリン−6−カルボニトリル
中間体I−38A:8−ブロモ−3−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−6−カルボニトリル
中間体1−38Aは、中間体I−28に記載の経路を介して4−アミノ−3−ニトロベンゾニトリルより合成された。LC−MS:方法I、RT=0.94分間、MS(ESI) m/z:252.0および253.9(M+H)
+
中間体I−38B:8−ブロモ−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−6−カルボニトリル
攪拌棒を装着した丸底フラスコにて、中間体I−38A(394mg、1.563ミリモル)をDMF(10mL)に懸濁させ、二酸化マンガン(1359mg、15.63ミリモル)を添加した。該混合物を室温で60分間攪拌した。LCMSは出発材料が残っていることを示した。さらに10当量の 酸化マンガン(1359mg、15.63ミリモル)を加え、該混合物を室温で一夜攪拌した。その翌日に、固体を濾過し、溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、HVACで乾燥させ、表記化合物(100mg、0.400ミリモル、収率25.6%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 8.32(s,1H)、7.95(d,J=2.6Hz,1H)、7.65(s,1H);LC−MS:方法A、RT=2.42分間、MS(ESI) m/z:248.0および250.0(M+H)
+
中間体I−38:
中間体I−38は、中間体I−28に記載の経路を介して中間体I−38Bより2段階にて合成された。LC−MS:方法A、RT=0.97分間、MS(ESI) m/z:230.1 ボロン酸の(M+H)+
中間体I−39
4−ブロモ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−2−アミン
中間体I−39A:7−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−アミン
6−ブロモ−7−ニトロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン(0.9g、3.46ミリモル)をMeOH(23.6mL)およびTHF(2.96mL)に溶かした。塩化アンモニウム(3.70g、69.2ミリモル)および亜鉛末(2.26g、34.6ミリモル)を加え、その反応混合物を40℃に加熱した。2時間後、その反応混合物を真空下で濃縮した。その粗材料をEtOAc/飽和Na
2CO
3に再び溶かし、15分間激しく攪拌させた。該混合物を焼結ガラス漏斗を通して濾過し、沈殿物を除去した。有機層を水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。該粗材料をカラムクロマトグラフィー(ISCO、40 g シリカゲルカラム、19分間にわたってヘキサン中0〜100%EtOAcの勾配とする)に付して精製し、中間体I−39A(594mg、2.58ミリモル、75%)を橙色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.95(s,1H)、6.33(s,1H)、4.23−4.19(m,2H)、4.18−4.14(m,2H);LC−MS:方法H、RT=0.66分間、MS(ESI) m/z:230/232(M+H)
+
中間体I−39:
中間体I−39A(0.594g、2.58ミリモル)をMeCN(12.9mL)に溶かした。チオシアン酸アンモニウム(0.295g、3.87ミリモル)を、つづいて三臭化ベンジルトリメチルアンモニウム(1.01g、2.58ミリモル)を添加した。一夜攪拌した後、その反応混合物を飽和NaHCO3で希釈し、固体を吸引濾過で集め、水で洗浄した。該粗材料をカラムクロマトグラフィー(ISCO、40 g シリカゲルカラム、19分間にわたってDCM中0〜100%EtOAcの勾配とする)に付して精製し、中間体I−39(195mg、0.679ミリモル、26%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.08(s,1H)、5.30(s,2H)、4.38−4.33(m,2H)、4.30−4.25(m,2H);LC−MS:方法H、RT=0.75分間、MS(ESI) m/z:287/289(M+H)+
中間体I−40
1−(2−ブロモ−6,7−ジヒドロキシベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2,2−ジメチルプロパン−1−オン
中間体I−40A:メチル 2−アミノ−6,7−ジメトキシベンゾ[d]チアゾール−4−カルボキシラート
メチル 2−アミノ−4,5−ジメトキシベンゾアート(5g、23.7ミリモル)をMeCN(47.3mL)に溶かした。チオシアン酸アンモニウム(2.70g、35.5ミリモル)を、つづいて三臭化ベンジルトリメチルアンモニウム(9.23g、23.7ミリモル)を添加した。4日間攪拌した後、その反応混合物を飽和NaHCO
3で希釈した。固体の沈殿物を吸引濾過で集め、水で洗浄し、中間体I−40A(4.59g、17.1ミリモル、72%)を橙色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 7.57(s,1H)、4.01(s,3H)、3.91(s,3H)、3.89(s,3H);LC−MS:方法H、RT=0.66分間、MS(ESI) m/z:269.0(M+H)
+
中間体I−40B:メチル 2−クロロ−6,7−ジメトキシベンゾ[d]チアゾール−4−カルボキシラート
塩化銅(II)(3.22g、24ミリモル)および亜硝酸t−ブチル(3.05mL、25.7ミリモル)をMeCN(68.4mL)に溶かし、10分間攪拌させた。中間体I−40A(4.59g、17.1ミリモル)を加え、その反応混合物を60℃に加熱した。2時間後、その反応混合物を真空下で濃縮して、EtOAcで希釈し、1N HCl、飽和NaHCO3、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。該粗材料をカラムクロマトグラフィー(ISCO、120 g シリカゲルカラム、32分間にわたってヘキサン中0〜100%EtOAcの勾配とする)に付して精製し、中間体I−40B(2.88g、10ミリモル、58%)を明桃色の固体として得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.82(s,1H)、4.13(s,3H)、4.04(s,3H)、4.01(s,3H);LC−MS:方法H、RT=0.99分間、MS(ESI) m/z:288.1(M+H)+
中間体I−40C:(2−クロロ−6,7−ジメトキシベンゾ[d]チアゾール−4−イル)メタノール
中間体I−40B(2.88g、10.01ミリモル)をトルエン(66.7mL)およびTHF(33.4mL)に溶かし、−78℃に冷却した。DIBAL−H(トルエン中1M、22mL、22ミリモル)を加え、その反応混合物をゆっくりと外界温度までの加温に供した。一夜攪拌した後、反応物を飽和Rochelle塩でクエンチさせた。一夜攪拌した後、その反応混合物をEtOAcで抽出し、水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮して中間体I−40C(2.5g、9.63ミリモル、96%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.16(s,1H)、5.06(d,J=6.4Hz,2H)、4.02(s,3H)、3.98(s,3H);LC−MS:方法H、RT=0.90分間、MS(ESI) m/z:260.0(M+H)
+
中間体I−40D:2−クロロ−6,7−ジメトキシベンゾ[d]チアゾール−4−カルバルデヒド
中間体I−40C(2.5g、9.63ミリモル)をCHCl3(64.2mL)に溶かした。二酸化マンガン(5.02g、57.8ミリモル)を加え、その反応混合物を40℃に加熱した。2日後、その反応混合物をセライトを通して濾過し、真空下で濃縮して中間体I−40D(2.28g、8.84ミリモル、92%)を橙色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 10.78(s,1H)、7.72(s,1H)、7.29(s,1H)、4.17(s,3H)、4.02(s,3H);LC−MS:方法H、RT=0.99分間、MS(ESI) m/z:257.9(M+H)
+
中間体I−40E:1−(2−クロロ−6,7−ジメトキシベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2,2−ジメチルプロパン−1−オール
中間体I−40D(0.5g、1.940ミリモル)をTHF(9.70mL)に溶かし、−78℃に冷却した。塩化tert−ブチルマグネシウム(THF中1M、5.82mL、5.82ミリモル)を加え、その反応混合物を0℃に加温した。2時間後、その反応混合物を飽和NH4Clでクエンチさせ、EtOAcで抽出した。有機層を水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。該粗材料をカラムクロマトグラフィー(ISCO、40g シリカゲルカラム、19分間にわたってヘキサン中0〜100%EtOAcの勾配とする)に付して精製した。単離体をカラムクロマトグラフィー(ISCO、40 g シリカゲルカラム、19分間にわたってDCM中0〜40%EtOAcの勾配とする)に付して精製し、中間体I−40E(263mg、0.836ミリモル、43%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.07(s,1H)、4.92(d,J=7.5Hz,1H)、4.02(s,3H)、3.96(s,3H)、3.66(d,J=7.5Hz,1H)、0.99(s,9H);LC−MS:方法H、RT=1.13分間、MS(ESI) m/z:316.0(M+H)
+
中間体I−40F:1−(2−クロロ−6,7−ジメトキシベンゾ[d]チアゾール−4−イル)−2,2−ジメチルプロパン−1−オン
中間体I−40E(240mg、0.76ミリモル)をトルエン(7.6mL)に溶かした。二酸化マンガン(396mg、4.56ミリモル)を加え、その反応混合物を100℃に加熱した。一夜加熱した後、その反応混合物をセライトを通して濾過し、真空下で濃縮して中間体I−40F(216mg、0.687ミリモル、90%)を透明な油として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.97(s,1H)、4.04(s,3H)、3.96(s,3H)、1.34(s,9H);LC−MS:方法H、RT=1.21分間、MS(ESI) m/z:314.0(M+H)
+
中間体I−40:
中間体I−40F(215mg、0.685ミリモル)および三臭化ホウ素(THF中1M、2.06mL、2.06ミリモル)をDCM(6.85mL)に溶かした。2時間後、その反応混合物を1N HClで希釈し、DCMで3回抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濾過し、真空下で濃縮して中間体I−40(225mg、0.683ミリモル、100%)を白色の固体として得た。1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 6.92(s,1H)、1.27(s,9H);LC−MS:方法H、RT=0.94分間、MS(ESI) m/z:330/332(M+H)+
中間体I−41
6−クロロ−3−メトキシ−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノリン
中間体I−41A:8−ブロモ−6−クロロ−3−メトキシキノリン
中間体I−43(2g、6.78ミリモル)、炭酸カリウム(2.81g、20.3ミリモル)、およびヨウ化メチル(0.848mL、13.6ミリモル)をアセトン(67.8mL)に溶かし、密封した管にて50℃に加熱した。一夜加熱した後、その反応混合物をEtOAcで希釈し、水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮して中間体I−41A(2.04g、7.48ミリモル)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.76(d,J=2.6Hz,1H)、7.86(d,J=2.2Hz,1H)、7.70(d,J=2.2Hz,1H)、7.29(d,J=2.9Hz,1H)、3.97(s,3H);LC−MS:方法H、RT=1.07分間、MS(ESI) m/z:272/274(M+H)
+
中間体I−41:
中間体I−41A(1g、3.67ミリモル)、ビスピナコラトジボロン(1.86g、7.34ミリモル)、酢酸カリウム(0.900g、9.17ミリモル)、およびPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(0.240g、0.294ミリモル)をHIVACで15分間貯蔵し、次に乾燥1,4−ジオキサン(18.4mL)に溶かし、アルゴンを通気することで15分間脱気処理に付した。その反応混合物をマイクロ波にて130℃で40分間加熱した。該反応混合物をEtOAcで希釈し、水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。該粗材料をカラムクロマトグラフィー(ISCO、80 g シリカゲルカラム、29分間にわたってDCM中0〜100%EtOAcの勾配と、つづいてDCM中0〜20%MeOHとする)に付して精製し、中間体I−41(368mg、1.15ミリモル、31.4%)を褐色の固体として得た。LC−MS:方法H、RT=0.81分間、MS(ESI) m/z:237.9(ボロン酸の質量で観察された、M+H)+
中間体I−42
(R)−(2−クロロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体287D(0.292g、1.133ミリモル)をTHF(22.7mL)に溶かした。ホスゲン溶液(トルエン中15%、8.64mL、11.33ミリモル)を次に添加した。2日後、その反応混合物を真空下で濃縮して、HIVACで3時間貯蔵した。その反応混合物をTHF(22.7mL)に溶かした。2−メチルピリミジン−5−アミン(0.148g、1.36ミリモル)およびピリジン(0.916mL、11.3ミリモル)を加えた。一夜攪拌した後、その反応混合物を真空下で濃縮した。該粗材料をカラムクロマトグラフィー(ISCO、40g シリカゲルカラム、19分間にわたってヘキサン中0〜100%EtOAcの勾配とする)に付して精製し、中間体I−42(260mg、0.66ミリモル、58%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.75(brs,2H)、7.49(d,J=8.8Hz,1H)、7.08(d,J=8.8Hz,1H)、6.71(brs,1H)、4.58−4.45(m,4H)、4.24(dd,J=11.3、6.7Hz,1H)、2.72(s,3H);LC−MS:方法H、RT=0.97分間、MS(ESI) m/z:393.1(M+H)
+
中間体I−43
8−ブロモ−6−クロロキノリン−3−オール・HCl
中間体I−43A:3−(ベンジルオキシ)−8−ブロモ−6−クロロキノリン
中間体I−44(5g、21.32ミリモル)、2−(ベンジルオキシ)アセトアルデヒド(3.20g、21.3ミリモル)、およびナトリウムメトキシド溶液(MeOH中0.5M、46.9mL、23.5ミリモル)をMeOH(42.6mL)に溶かし、加熱して還流させた。一夜加熱した後、その反応混合物を飽和NH4Clで希釈し、真空下で部分的に濃縮し、EtOAcで希釈した。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。該粗材料をカラムクロマトグラフィー(ISCO、330g シリカゲルカラム、30分間にわたってヘキサン中0〜17%EtOAcの勾配とする)に付して精製し、中間体I−43A(4.97g、14.3ミリモル、67%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 8.85(d,J=2.8Hz,1H)、7.89(d,J=1.9Hz,1H)、7.69(d,J=2.2Hz,1H)、7.52−7.48(m,2H)、7.48−7.43(m,2H)、7.43−7.38(m,1H)、7.37(d,J=2.8Hz,1H)、5.24(s,2H);LC−MS:方法H、RT=1.46分間、MS(ESI) m/z:348/350(M+H)
+
中間体I−43:
中間体I−43A(4.87g、14ミリモル)およびペンタメチルベンゼン(14.5g、98ミリモル)をDCM(279mL)に溶かし、−78℃に冷却した。三塩化ホウ素(ヘプタン中1M、36.3mL、36.3ミリモル)を次に加え、その反応混合物をゆっくりと外界温度までの加温に供した。一夜攪拌した後、その反応混合物をヘキサンおよび1N HClで希釈し、1時間攪拌させた。得られた固体を吸引濾過で集め、水およびヘキサンで濯ぎ、中間体I−43(3.39g、11.5ミリモル、82%)をオフホワイトの固体として得た。1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 8.59(d,J=2.6Hz,1H)、7.84(d,J=2.2Hz,1H)、7.80(d,J=2.0Hz,1H)、7.47(d,J=2.6Hz,1H);LC−MS:方法H、RT=0.92分間、MS(ESI) m/z:258/260(M+H)+
中間体I−44
2−アミノ−3−ブロモ−5−クロロベンズアルデヒド
中間体I−44A:メチル 2−アミノ−3−ブロモ−5−クロロベンゾアート
メチル 2−アミノ−5−クロロベンゾアート(18.1g、97ミリモル)およびNBS(17.3g、97ミリモル)をAcOH(195mL)に溶かし、120℃に加熱した。1.5時間経過した後、その反応混合物を外界温度に冷却し、EtOAcで希釈した。該反応物を次に激しく攪拌しながら飽和NaHCO
3でクエンチさせた。層を分離し、有機層をブラインでさらに洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮して中間体I−44A(25.7g、97ミリモル、100%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.87(d,J=2.4Hz,1H)、7.59(d,J=2.4Hz,1H)、6.36(brs,2H)、3.92(s,3H);LC−MS:方法H、RT=1.20分間、MS(ESI) m/z:264/266(M+H)
+
中間体I−44B:(2−アミノ−3−ブロモ−5−クロロフェニル)メタノール
中間体I−44A(25.7g、97ミリモル)をTHF(324mL)に溶かした。水素化ホウ素リチウム(4.23g、194ミリモル)を添加し、その反応混合物を50℃に加熱した。2時間後、その反応混合物を水で希釈し、30分間攪拌した。水素化ホウ素リチウムのすべてが溶けたわけではなく、そこで濃HClを注意して添加し、そのクエンチ工程をスピードアップさせた。その反応混合物を次にEtOAcで3回抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濾過し、真空下で濃縮して中間体I−44B(23.9g、101ミリモル、100%)を白色の固体として得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.43(d,J=2.4Hz,1H)、7.05(d,J=2.4Hz,1H)、4.72(brs,2H)、4.68(d,J=5.9Hz,2H)、1.63(t,J=5.8Hz,1H);LC−MS:方法H、RT=1.11分間、MS(ESI) m/z:236/238(M+H)+
中間体I−44:
中間体I−44B(23.9g、101ミリモル)をCHCl3(674mL)に溶かした。二酸化マンガン(17.6g、202ミリモル)を加え、その反応混合物を40℃に加熱した。2日間攪拌した後、さらなる二酸化マンガン(17.6g、202ミリモル)を添加し、加熱を続けた。一夜加熱した後、その反応混合物をセライトを通して濾過し、真空下で濃縮して中間体I−44(22g、94ミリモル、93%)を黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 9.79(s,1H)、7.64(d,J=2.4Hz,1H)、7.49(d,J=2.4Hz,1H)、6.70(brs,2H);LC−MS:方法H、RT=1.27分間、化合物はイオン化しなかった。
中間体I−45
(R)−(2−クロロ−5−フルオロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体145D(0.2g、0.658ミリモル)をTHF(13.15mL)に溶かした。ホスゲン溶液(トルエン中15%、5.01mL、6.58ミリモル)を次に添加した。2日間攪拌した後、その反応混合物を真空下で濃縮し、HIVACで3時間貯蔵した。その反応混合物をTHF(13.2mL)に溶かした。2−メチルピリミジン−5−アミン(0.086g、0.789ミリモル)およびピリジン(0.532mL、6.58ミリモル)を次に添加した。一夜攪拌した後、該反応混合物を真空下で濃縮した。該粗材料をカラムクロマトグラフィー(ISCO、40g シリカゲルカラム、19分間にわたってヘキサン中0〜100%EtOAcの勾配とする)に付して精製し、中間体I−45(213mg、0.541ミリモル、82%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.74(brs,2H)、7.57(d,J=10.3Hz,1H)、6.70(brs,1H)、5.38−5.31(m,1H)、4.57(dd,J=12.1、3.1Hz,1H)、4.44(dd,J=12.0、6.3Hz,1H)、3.52(dd,J=15.7、9.8Hz,1H)、3.21(dd,J=16.0、7.2Hz,1H)、2.70(s,3H);LC−MS:方法H、RT=0.96分間、MS(ESI) m/z:395.0(M+H)
+
中間体I−46
3−メトキシ−6−メチル−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノリン
中間体I−47(183mg、0.726ミリモル)、ビスピナコラトジボロン(369mg、1.45ミリモル)、酢酸カリウム(178mg、1.82ミリモル)、およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(47.4mg、0.058ミリモル)をHIVACで15分間貯蔵し、次に乾燥1,4−ジオキサン(7.26mL)に溶かし、アルゴンを通気することで15分間脱気処理に付した。その反応混合物をマイクロ波にて130℃で40分間加熱した。該反応混合物をEtOAcで希釈し、水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。該粗材料をカラムクロマトグラフィー(ISCO、24g シリカゲルカラム、19分間にわたってDCM中0〜100%EtOAcの勾配と、次にDCM中0〜20%MeOHとする)に付して精製し、中間体I−46(108mg、0.36ミリモル、50%)を褐色の固体として得た。LC−MS:方法H、RT=0.80分間、MS(ESI) m/z:218.0(ボロン酸で観察された、M+H)
+
中間体I−47
8−ブロモ−3−メトキシ−6−メチルキノリン
中間体I−47A:メチル 2−アミノ−3−ブロモ−5−メチルベンゾアート
2−アミノ−3−ブロモ−5−メチル安息香酸(3.8g、16.5ミリモル)をMeOH(33.0mL)に溶かした。塩化チオニル(3.62mL、49.6ミリモル)を注意して滴下して加え、その反応混合物を65℃に加熱した。8日間攪拌した後、該反応混合物を真空下で濃縮した。その粗材料をEtOAcに再び溶かし、1N NaOH、水、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮して中間体I−47A(3.38g、13.9ミリモル、84%)を橙色の油として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.66(d,J=1.1Hz,1H)、7.43(d,J=1.8Hz,1H)、6.14(brs,2H)、3.88(s,3H)、2.22(s,3H);LC−MS:方法H、RT=1.18分間、MS(ESI) m/z:244/246(M+H)
+
中間体I−47B:(2−アミノ−3−ブロモ−5−メチルフェニル)メタノール
中間体I−47A(3.38g、13.8ミリモル)をTHF(46.2mL)に溶かした。水素化ホウ素リチウム(0.603g、27.7ミリモル)を加え、その反応混合物を50℃二加熱した。1時間後、該反応混合物を水で希釈し、30分間攪拌した。水素化ホウ素リチウムのすべてが溶解したわけではなく、それで濃HClを注意して加え、そのクエンチ工程をスピードアップさせた。その反応混合物を次にEtOAcで3回抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮して中間体I−47B(2.85g、13.2ミリモル、95%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.23(d,J=1.1Hz,1H)、6.84(d,J=1.3Hz,1H)、4.65(s,2H)、4.53(brs,2H)、2.22(s,3H);LC−MS:方法H、RT=1.00分間、MS(ESI) m/z:216/218(M+H)
+
中間体I−47C:2−アミノ−3−ブロモ−5−メチルベンズアルデヒド
中間体I−47B(2.85g、13.2ミリモル)をCHCl3(88mL)に溶かした。二酸化マンガン(6.88g、79ミリモル)を加え、その反応混合物を40℃に加熱した。一夜加熱した後、その反応混合物をセライトを通して濾過し、真空下で濃縮して中間体I−47C(2.72g、12.7ミリモル、96%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 9.78(s,1H)、7.47(d,J=1.5Hz,1H)、7.28−7.26(m,1H)、6.49(brs,2H)、2.28(s,3H);LC−MS:方法H、RT=1.26分間、MS(ESI) m/z:214/216(M+H)
+
中間体I−47D:3−(ベンジルオキシ)−8−ブロモ−6−メチルキノリン
中間体I−47C(2.72g、12.7ミリモル)、2−(ベンジルオキシ)アセトアルデヒド(1.91g、12.7ミリモル)、およびナトリウムメトキシド(MeOH中0.5M、28.0mL、13.98ミリモル)をMeOH(50.8mL)に溶かし、加熱して還流させた。一夜加熱した後、その反応混合物を飽和NH4Clで希釈し、真空下で部分的に濃縮してEtOAcで希釈した。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。該粗材料をカラムクロマトグラフィー(ISCO、220g シリカゲルカラム、41分間にわたってヘキサン中0〜40%EtOAcの勾配とする)に付して精製し、中間体I−47D(1.86g、5.67ミリモル、45%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.79(d,J=2.9Hz,1H)、7.74(d,J=1.5Hz,1H)、7.51−7.46(m,2H)、7.45−7.40(m,3H)、7.39−7.33(m,2H)、5.20(s,2H)、2.49(s,3H);LC−MS:方法H、RT=1.22分間、MS(ESI) m/z:328/330(M+H)
+
中間体I−47E:8−ブロモ−6−メチルキノリン−3−オール
中間体I−47D(1.86g、5.67ミリモル)およびペンタメチルベンゼン(5.88g、39.7ミリモル)をDCM(113mL)に溶かし、−78℃に冷却した。三塩化ホウ素(ヘプタン中1M、14.7mL、14.7ミリモル)を添加し、その反応混合物をゆっくりと外界温度までの加温に供した。一夜攪拌した後、該反応混合物をヘキサンおよび1N HClで希釈し、1時間攪拌させた。LCMSによれば、水層はまだ生成物を含有した。水層をNaOHでpHが約7になるまで中和し、多量の沈殿物を形成させた。その沈殿物を吸引濾過で集め、中間体I−47E(829mg、3.48ミリモル、62%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 8.50(d,J=2.6Hz,1H)、7.72(s,1H)、7.51(s,1H)、7.43(d,J=1.8Hz,1H)、2.47(s,3H);LC−MS:方法H、RT=0.82分間、MS(ESI) m/z:238/240(M+H)
+
中間体I−47:
中間体I−47E(200mg、0.728ミリモル)、K2CO3(302mg、2.18ミリモル)、およびヨウ化メチル(91μl、1.46ミリモル)をアセトン(7.29mL)に溶かし、密封した管にて50℃に加熱した。一夜加熱した後、その反応混合物をEtOAcで希釈し、水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濾過し、真空下で濃縮して中間体I−47(207mg、0.82ミリモル、100%)を黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.71(d,J=2.9Hz,1H)、7.74(d,J=1.8Hz,1H)、7.46(s,1H)、7.29(d,J=2.9Hz,1H)、3.95(s,3H)、2.50(s,3H);LC−MS:方法H、RT=1.06分間、MS(ESI) m/z:252/254(M+H)+
中間体I−48
6−クロロ−3−エトキシ−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノリン
中間体I−48A:8−ブロモ−6−クロロ−3−エトキシキノリン
中間体I−43(300mg、1.02ミリモル)、K
2CO
3(422mg、3.05ミリモル)、およびヨードエタン(163μL、2.03ミリモル)をアセトン(10mL)に溶かし、密封した管にて50℃に加熱した。一夜加熱した後、その反応混合物をEtOAcで希釈し、水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮して中間体I−48A(319mg、1.11ミリモル、100%)を明黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.74(d,J=2.6Hz,1H)、7.85(d,J=2.2Hz,1H)、7.67(d,J=2.2Hz,1H)、7.28−7.24(m,1H)、4.17(q,J=6.9Hz,2H)、1.52(t,J=7.0Hz、3H);LC−MS:方法H、RT=1.22分間、MS(ESI) m/z:286/288(M+H)
+
中間体I−48:
中間体I−48A(319mg、1.11ミリモル)、ビスピナコラトジボロン(565mg、2.23ミリモル)、酢酸カリウム(273mg、2.78ミリモル)、およびPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(72.7mg、0.089ミリモル)をHIVACで15分間貯蔵し、次に乾燥1,4−ジオキサン(5.67mL)に溶かし、アルゴンを通気することで15分間脱気処理に付した。その反応混合物をマイクロ波にて130℃で40分間加熱した。該反応混合物をEtOAcで希釈し、水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。該粗材料をカラムクロマトグラフィー(ISCO、80g シリカゲルカラム、29分間にわたってDCM中0〜100%EtOAcの勾配とし、つづいてDCM中0〜20%MeOHとする)に付して精製し、中間体I−48(114mg、0.343ミリモル、31%)を褐色の固体として得た。LC−MS:方法H、RT=0.88分間、MS(ESI) m/z:251.9(ボロン酸の質量で観察された、M+H)+
中間体I−49
6−クロロ−3−(ジフルオロメトキシ)−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノリン
中間体I−49A:8−ブロモ−6−クロロ−3−(ジフルオロメトキシ)キノリン
中間体I−43(0.5g、1.7ミリモル)およびK
2CO
3(1.17g、8.48ミリモル)をDMF(17mL)に懸濁させ、100℃に加熱した。ナトリウム 2−クロロ−2,2−ジフルオロアセタート(1.03g、6.78ミリモル)を次に添加した。1時間加熱した後、その反応混合物を外界温度に冷却し、水で希釈し、EtOAcで3回抽出した。有機抽出液を合わせ、ブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。該粗材料をカラムクロマトグラフィー(ISCO、12g シリカゲルカラム、17分間にわたってヘキサン中0〜50%EtOAcの勾配とする)に付して精製し、中間体I−49A(342mg、1.11ミリモル、66%)を明黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.87(d,J=2.6Hz,1H)、8.02(d,J=2.0Hz,1H)、7.80(d,J=2.4Hz,1H)、7.78(d,J=2.0Hz,1H)、6.88−6.49(m,1H);LC−MS:方法H、RT=1.09分間、MS(ESI) m/z:308/310(M+H)
+
中間体I−49:
中間体I−49A(340mg、1.1ミリモル)、ビスピナコラトジボロン(560mg、2.2ミリモル)、酢酸カリウム(270mg、2.76ミリモル)、およびPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(72.0mg、0.088ミリモル)をHIVACで15分間貯蔵し、次に乾燥1,4−ジオキサン(5.51mL)に溶かし、アルゴンを通気することで15分間脱気処理に付した。その反応混合物をマイクロ波にて130℃で40分間加熱した。該反応混合物をEtOAcで希釈し、水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。該粗材料をカラムクロマトグラフィー(ISCO、80g シリカゲルカラム、29分間にわたってDCM中0〜100%EtOAcの勾配とし、つづいてDCM中0〜20%MeOHとする)に付して精製し、中間体I−49(175mg、0.492ミリモル、45%)を褐色の固体として得た。LC−MS:方法H、RT=0.93分間、MS(ESI) m/z:274.1(ボロン酸の質量で観察された、M+H)+
中間体I−50
6−(ジフルオロメチル)−3−メトキシ−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノリン
中間体I−50A:8−ブロモ−3−メトキシキノリン−6−カルバルデヒド
中間体I−47(152mg、0.602ミリモル)および二酸化セレニウム(401mg、3.61ミリモル)を1,4−ジオキサン(3.01mL)に懸濁させ、マイクロ波にて180℃で8時間加熱した。その反応混合物を濾過し、真空下で濃縮した。固体を次にDCMに懸濁させ、不溶性材料を吸引濾過により除去し、中間体I−50A(170mg、0.639ミリモル、100%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 10.15(s,1H)、8.93(d,J=2.9Hz,1H)、8.39(d,J=1.8Hz,1H)、8.25(d,J=1.5Hz,1H)、7.56(d,J=2.9Hz,1H)、4.04(s,3H);LC−MS:方法H、RT=0.89分間、MS(ESI) m/z:266/268(M+H)
+
中間体I−50B:8−ブロモ−6−(ジフルオロメチル)−3−メトキシキノリン
中間体I−50A(50mg、0.188ミリモル)およびDeoxoFluor(104μl、0.564ミリモル)をDCM(940μL)に溶かした。一夜攪拌した後、その反応混合物を注意して水で希釈し、次にDCMで3回抽出した。有機層を合わせ、飽和NaHCO
3で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。該粗材料をカラムクロマトグラフィー(ISCO、12g シリカゲルカラム、17分間にわたってヘキサン中0〜100%EtOAcの勾配とする)に付して精製し、中間体I−50B(37mg、0.129ミリモル、68%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.88(d,J=2.9Hz,1H)、8.03(d,J=1.5Hz,1H)、7.89(d,J=1.3Hz,1H)、7.46(d,J=2.9Hz,1H)、6.96−6.64(t,J=56Hz,1H)、4.02(s,1H);LC−MS:方法H、RT=0.98分間、MS(ESI) m/z:288/290(M+H)
+
中間体I−50:
中間体I−50B(37mg、0.128ミリモル)、ビスピナコラトジボロン(65.2mg、0.257ミリモル)、酢酸カリウム(31.5mg、0.321ミリモル)、およびPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(8.39mg、10.3マイクロモル)をHIVACで15分間貯蔵し、次に乾燥1,4−ジオキサン(642μL)に溶かし、アルゴンを通気することで15分間脱気処理に付した。その反応混合物をマイクロ波にて130℃で40分間加熱した。該反応混合物をEtOAcで希釈し、水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濾過し、真空下で濃縮して中間体I−50を得た。その粗材料をその後の工程にて直接使用した。LC−MS:方法H、RT=0.80分間、MS(ESI) m/z:254.1(ボロン酸の質量で観察された、M+H)+
中間体I−51
6−(フルオロメチル)−3−メトキシ−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノリン
中間体I−51A:(8−ブロモ−3−メトキシキノリン−6−イル)メタノール
中間体I−50A(50mg、0.188ミリモル)をMeOH(1.88mL)に溶かし、0℃に冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(14.2mg、0.376ミリモル)を次に加えた。1時間後、その反応混合物をEtOAcで希釈し、水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮して中間体I−51A(38.6mg、0.144ミリモル、77%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.79(d,J=2.9Hz,1H)、7.92(d,J=1.8Hz,1H)、7.72(s,1H)、7.40(d,J=2.9Hz,1H)、4.89(d,J=5.1Hz,2H)、4.00(s,3H)、1.89(t,J=5.6Hz,1H);LC−MS:方法H、RT=0.73分間、MS(ESI) m/z:268/270(M+H)
+
中間体I−51B:8−ブロモ−6−(フルオロメチル)−3−メトキシキノリン
中間体I−51A(38mg、0.142ミリモル)およびDeoxoFluor(78μL、0.425ミリモル)をDCM(709μL)に溶かした。一夜攪拌した後、その反応混合物を水で注意して希釈し、次にDCMで3回抽出した。有機層を合わせ、飽和NaHCO
3で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。該粗材料をカラムクロマトグラフィー(ISCO、12g シリカゲルカラム、17分間にわたってヘキサン中0〜100%EtOAcの勾配とする)に付して精製し、中間体I−51B(29mg、0.109ミリモル、77%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.83(d,J=2.9Hz,1H)、7.91(s,1H)、7.73(s,1H)、7.41(d,J=2.6Hz,1H)、5.62−5.48(t,J=48Hz,2H)、4.00(s,3H);LC−MS:方法H、RT=0.94分間、MS(ESI) m/z:270/272(M+H)
+
中間体I−51:
中間体I−51B(29mg、0.107ミリモル)、ビスピナコラトジボロン(54.5mg、0.215ミリモル)、酢酸カリウム(26.3mg、0.268ミリモル)、およびPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(7.01mg、8.59マイクロモル)をHIVACで15分間貯蔵し、次に乾燥1,4−ジオキサン(537μL)に溶かし、アルゴンを通気することで15分間脱気処理に付した。その反応混合物をマイクロ波にて130℃で40分間加熱した。該反応混合物をEtOAcで希釈し、水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濾過し、真空下で濃縮して中間体I−51を得、それをその後の工程にて直接使用した。LC−MS:方法H、RT=0.68分間、MS(ESI) m/z:236.1(ボロン酸の質量で観察された、M+H)+
中間体I−52
6−フルオロ−3−メトキシ−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノリン
中間体I−52A:(2−アミノ−3−ブロモ−5−フルオロフェニル)メタノール
メチル 2−アミノ−3−ブロモ−5−フルオロベンゾアート(0.910g、3.67ミリモル)をTHF(12.23ml)に溶かした。LiBH4(0.160g、7.34ミリモル)を加え、その反応混合物を50℃で2時間加熱した。その反応混合物を水で希釈し、30分間攪拌した。該反応混合物を次にEtOAcで3回抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮して中間体I−52A(0.799g、3.63ミリモル、収率99%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.20(dd,J=7.7、2.9Hz,1H)、6.86(dd,J=8.4、2.9Hz,1H)、4.68(s,2H)、4.52(d,J=12.8Hz,2H)、1.89−1.69(m,1H);LC−MS:方法H、RT=0.94分間、MS(ESI) m/z:219.9(M+H)
+
中間体I−52B:2−アミノ−3−ブロモ−5−フルオロベンズアルデヒド
中間体I−52A(0.799g、3.63ミリモル)をCHCl3(24.21ml)に溶かした。二酸化マンガン(1.263g、14.52ミリモル)を添加し、その反応混合物を40℃に一夜加熱した。該反応混合物をセライトを通して濾過し、真空下で濃縮して中間体I−52B(0.750g、3.44ミリモル、95%)を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 9.80(s,1H)、7.48(dd,J=7.5、2.9Hz,1H)、7.25(dd,J=7.9、2.9Hz,1H)、6.55(brs,2H)
中間体I−52C:3−(ベンジルオキシ)−8−ブロモ−6−フルオロキノリン
中間体I−52B(0.800g、3.67ミリモル)、2−(ベンジルオキシ)アセトアルデヒド(0.551g、3.67ミリモル)、およびナトリウムメトキシド(8.07ml、4.04ミリモル)をMeOH(7.34ml)に溶かし、加熱して一夜還流させた。その反応混合物を飽和NH4Clで希釈し、真空下で部分的に濃縮し、EtOAcで希釈した。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。80gカラムを用い、ヘキサン中0−60%EtOAcの勾配で溶出するISCOに付して精製し、中間体I−52C(0.363g、1.093ミリモル、30%)を得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 8.83(d,J=2.5Hz,1H)、7.72(dd,J=8.1、2.6Hz,1H)、7.52−7.49(m,2H)、7.45(t,J=7.3Hz,2H)、7.41(d,J=2.8Hz,2H)、7.34(dd,J=8.7、2.6Hz,1H)、5.24(s,2H);LC−MS:方法H、RT=1.38分間、MS(ESI) m/z:331.9(M+H)
+
中間体I−52D:8−ブロモ−6−フルオロキノリン−3−オール
中間体I−52C(0.363g、1.093ミリモル)およびペンタメチルベンゼン(1.134g、7.65ミリモル)をDCM(21.86ml)に溶かし、−78℃に冷却した。三塩化ホウ素(ヘプタン中1M)(2.84ml、2.84ミリモル)を添加し、その反応混合物を室温への加温に一夜供した。該反応混合物をヘキサンおよび1N HClで希釈し、1時間攪拌させた。得られた固体を吸引濾過で集め、水およびヘキサンで洗浄し、中間体I−52D(0.176g、0.727ミリモル、収率66.5%)を得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 8.53(d,J=2.9Hz,1H)、7.68(dd,J=8.4、2.6Hz,1H)、7.49−7.37(m,2H);LC−MS:方法H、RT=1.12分間、MS(ESI) m/z:241.9(M+H)
+
中間体I−52E:8−ブロモ−6−フルオロ−3−メトキシキノリン
中間体I−52D(0.095g、0.341ミリモル)、K
2CO
3(0.141g、1.023ミリモル)、およびヨウ化メチル(0.043ml、0.682ミリモル)をアセトン(3.41ml)に溶かし、密封した管にて一夜にわたって50℃で加熱した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮して中間体I−52E(0.060g、0.234ミリモル、収率68.7%)を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.76(dd,J=2.8、0.6Hz,1H)、7.72(dd,J=8.0、2.8Hz,1H)、7.37(dd,J=8.8、2.6Hz,1H)、7.35(d,J=2.6Hz,1H)、4.00(s,3H);LC−MS:方法H、RT=1.31分間、MS(ESI) m/z:255.8(M+H)
+
中間体I−52:
中間体I−52E(0.087g、0.340ミリモル)、ビスピン(Bispin)(0.173g、0.679ミリモル)、酢酸カリウム(0.083g、0.849ミリモル)、およびPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(0.022g、0.027ミリモル)をHIVACで15分間貯蔵し、次に1,4−ジオキサン(3ml)に溶かし、アルゴンを通気することで15分間脱気処理に付した。その反応混合物をマイクロ波にて130℃で40分間加熱した。該反応混合物をEtOAcで希釈し、水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濾過し、真空下で濃縮して中間体I−52(0.103g、0.170ミリモル、50%)を得た。この材料をDMFに溶かし、10mg/mLのストック溶液を製造し、さらに精製することなく使用した。LC−MS:方法H、RT=1.10分間、MS(ESI) m/z:221.9(M+H)+;LC/MSでのボロン酸の質量を参照のこと
中間体I−53
(2−(ジフルオロメトキシ)−7−メチルキノキサリン−5−イル)ボロン酸
中間体I−1G(3.85g、13.32ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(5.07g、19.98ミリモル)、酢酸カリウム(3.27g、33.3ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(0.435g、0.533ミリモル)のジオキサン(60mL)中混合物をアルゴンを10分間通気することにより脱気処理に付した。反応バイアルを密封し、90℃で一夜加熱し、その時点でHPLCおよびLCMSはクリーンな反応を示した。室温で1週間攪拌した後、その反応混合物を水中に注ぎ、EtOAcで希釈し、室温で10分間攪拌した。該混合物を湿式のセライトパッドを介して濾過した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(トルエンにロード、120g シリカゲルカートリッジを用い、20分間にわたってヘキサン中5%〜100%EtOAc(1%MeOHを含有する)とする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して2.5gの粗生成物を得た。該粗生成物をアセトニトリルでトリチュレートした。沈殿物を濾過で集め、1.0gの中間体I−53を得た。濾液を濃縮し、分取性HPLC(方法A、8分間で30−100%Bとし、次に4分間で100%Bを保持する)にさらに付して精製した。所望のフラクションをSpeedVacに一夜入れて溶媒を除去し、次に凍結乾燥させてさらに1.0gの中間体I−53を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.88(s,2H)、8.81(s,1H)、8.04(d,J=1.9Hz,1H)、7.86(t,J
HF=71.6Hz,1H)、7.83−7.79(m,1H)、2.57(s,3H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.798分間、MS(ESI) m/z:255.00(M+H)
+
中間体I−54
2−(2−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)エチル)ピリミジン−5−アミン
中間体I−54A:3−ヒドロキシプロパンイミダミド・HCl
MeOH(5mL、124ミリモル)/トルエン(30.1mL)の0℃での混合物に、塩化アセチル(3.00mL、42.2ミリモル)を10分間にわたってゆっくりと添加した。その反応混合物を0℃で10分間攪拌させ、次に室温で10分間攪拌させた。該反応混合物を0℃に冷却し、3−ヒドロキシプロパンニトリル(1.5g、21.10ミリモル)を5mLのトルエンに溶かして添加し、その反応混合物を室温で18時間攪拌させた。該反応混合物を0℃に冷却し、MeOH中7Nアンモニア(15.07mL、106ミリモル)を注意して5分間にわたって添加した。該反応混合物を次に室温までの加温に供し、室温で18時間攪拌した。該混合物を次にセライトを通して濾過し、濾過ケーキを2:1 トルエン/MeOHで洗浄した。濾液を濃縮して中間体I−54Aを定量的収量で得た。該生成物をさらに精製することなく先に持ち越した。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 3.70(t,J=5.9Hz,2H)、2.77(t,J=5.9Hz,2H)
中間体I−54B:メチル 2−(2−ヒドロキシエチル)ピリミジン−5−カルボキシラート
中間体I−54A(8.9g、71.4ミリモル)をDMF(200ml)に溶かした。該溶液を室温で攪拌ししながら、ナトリウム (Z)−2−(ジメトキシメチル)−3−メトキシ−3−オキソプロパ−1−エン−1−オラート(16.5g、83ミリモル)を少しずつ添加し、その反応混合物を室温で18時間攪拌した。該反応混合物を次に減圧下で濃縮して加熱した。得られた残渣を次に10:1 DCM:MeOHに懸濁させ、シリカゲル/セライトのパッドに通し、それを500mLの10:1 DCM/MeOHの混合液で洗浄した。濾液を濃縮して中間体I−54B(10.5g、57.6ミリモル、収率81%)を赤色の油として得た。該生成物をさらに精製することなく先に持ち越した。LC−MS:方法H、MS(ESI) m/z:183.0(M+H)
+;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 9.16(s,2H)、4.69(t,J=5.4Hz,1H)、4.03−3.79(m,5H)、3.12(t,J=6.6Hz,2H)
中間体I−54C:メチル 2−(2−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)エチル)ピリミジン−5−カルボキシラート
中間体I−54B(4g、21.96ミリモル)のTHF(80mL)中溶液に、DMAP(0.134g、1.098ミリモル)、TEA(7.65mL、54.9ミリモル)およびTBDPS−Cl(8.46mL、32.9ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で18時間攪拌した。次に、5mLのメタノールを添加し、該反応混合物を室温で10分間攪拌し、つづいて減圧下で蒸発させた。該粗生成物を、溶出液として石油エーテル、クロロホルムおよびEtOAcを用いて、120gのシリカゲルカラムでのシリカゲルクロマトグラフィーに付して精製した。まず、石油エーテル中0−100%クロロホルムの溶出液を用い、つづいてクロロホルム中0−100%EtOAcの溶出液を用いた。所望の生成物を含有するフラクションを集め、濃縮して中間体I−54C(7.5g、17.9ミリモル、収率82%)を無色の油として得た。LC−MS:方法H、MS(ESI) m/z:421.2(M+H)
+;
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 9.16(s,2H)、7.73−7.28(m,10H)、4.22(t,J=6.4Hz,2H)、3.97(s,4H)、3.30(t,J=6.4Hz,2H)、0.98−0.94(m,9H)
中間体I−54D:2−(2−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)エチル)ピリミジン−5−カルボン酸
中間体I−54C(2.14g、5.09ミリモル)をTHF(60mL)に溶かした。1M水性LiOH(15.26mL、15.26ミリモル)を加え、その反応混合物を室温で1時間攪拌させた。THFの大部分を減圧下で濃縮し、その反応混合物を10%クエン酸でpHを4−5の酸性にし、次にEtOAcで3x抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して中間体I−54D(2.07g、5.09ミリモル、収率100%)を無色のガラス体として得た。LC−MS:方法H、MS(ESI) m/z:407.2(M+H)
+;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 9.13(s,2H)、7.76−7.23(m,10H)、4.19(t,J=6.3Hz,2H)、3.25(t,J=6.3Hz,2H)、0.90(s,9H)
中間体I−54:
中間体I−54D(5.5g、13.53ミリモル)をTHF(350mL)に溶かした。TEA(9.43mL、67.6ミリモル)を該混合物に、つづいてジフェニル ホスホラジダート(9.31g、33.8ミリモル)を室温で添加した。その反応混合物を還流冷却器を使用して65℃で22時間加熱した。その反応混合物を次に室温まで冷却させ、水(175mL)を添加した。該混合物を室温で2時間と15分間攪拌した。THFの大部分を減圧下で蒸発させ、その混合物を次に水および少量のブラインで希釈し、合計で約500mLのEtOAcで3回抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。得られた残渣を塩化メチレンに溶かし、その後で330g カラムに充填し、それを0−20%MeOH/DCMの勾配で溶出した。所望の生成物を含有するフラクションを集め、濃縮して中間体I−54(1.135g、3.01ミリモル、収率22%)を橙色の油として得た。LC−MS:方法H、MS(ESI) m/z:378.2(M+H)+;1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.04(s,2H)、7.59−7.53(m,4H)、7.47−7.31(m,6H)、5.76(s,2H)、4.02(t,J=6.7Hz,2H)、2.97(t,J=6.7Hz,2H)、0.92(s,9H)
中間体I−55
6−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)ピリジン−3−アミン
中間体I−55A:2−((5−ニトロピリジン−2−イル)オキシ)エタノール
エチレングリコール(0.883mL、15.84ミリモル)をDMF(10mL)に0℃で溶かした。水素化ナトリウム(253mg、6.33ミリモル、鉱油中60%)を該反応混合物に少しずつ添加し、その反応混合物を0℃で10分間攪拌した。次に、2−フルオロ−5−ニトロピリジン(450mg、3.17ミリモル)を1mLのDMFに溶かし、反応混合物に加え、それを室温で15分間攪拌させた。該混合物を次に飽和塩化アンモニウムでクエンチさせ、EtOAc(1x)で抽出した。有機層を次に10%水性LiCl(3x)、ブライン(1x)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して中間体I−55A、(530mg、2.88ミリモル、収率91%)を透明な油として得、それをさらに精製することなく先に持ち越した。LC−MS:方法H、MS(ESI) m/z:185.1(M+H)
+;
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 9.09(d,J=2.9Hz,1H)、8.41(dd,J=9.0、2.9Hz,1H)、6.92(dd,J=9.2、0.4Hz,1H)、4.65−4.54(m,2H)、4.09−3.96(m,2H)、2.32(t,J=5.9Hz,1H)
中間体I−55B:2−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−5−ニトロピリジン
中間体I−55A(530mg、2.88ミリモル)をジクロロメタン(20mL)にTEA(0.521mL、3.74ミリモル)およびDMAP(70.3mg、0.576ミリモル)と一緒に溶かした。TBS−Cl(521mg、3.45ミリモル)を該反応混合物に溶かし、それを室温で18時間攪拌させた。その反応混合物を次に飽和水性炭酸水素ナトリウムでクエンチさせ、DCM(2x)で抽出した。有機層をブライン(1x)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を塩化メチレンに溶かし、その後で40gのシリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサン中0−100%EtOAcの勾配で15分間溶出した。所望のフラクションを集め、濃縮して中間体I−55B(700mg、2.346ミリモル、収率82%)を透明な油として得た。LC−MS:方法H、RT=1.25分間、MS(ESI) m/z:299.2(M+H)
+;
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.98(d,J=2.4Hz,1H)、8.27(dd,J=9.0、2.9Hz,1H)、6.80−6.72(m,1H)、4.47−4.35(m,2H)、3.90(dd,J=5.6、4.5Hz,2H)、0.84−0.73(m,9H)、0.03−0.01(m,6H)
中間体I−55:
中間体I−55B(700mg、2.346ミリモル)を酢酸エチル(10mL)に溶かした。Pd−C(125mg、0.117ミリモル)を該反応混合物に加え、それをエバキュエーションおよび1atmの水素での埋め戻しに3回供し、1atmの水素の下で室温で3時間攪拌した。その反応混合物を次にセライトパッドを通して濾過し、濾液を濃縮して中間体I−55、(561mg、2.090ミリモル、収率89%)を黄色の油として得た。該生成物をさらに精製することなく先に持ち越した。LC−MS:方法H、MS(ESI) m/z:289.2(M+H)+;1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.59−7.53(m,1H)、7.01−6.86(m,1H)、6.58−6.47(m,1H)、4.27−4.14(m,2H)、3.96−3.80(m,2H)、3.37−3.11(m,2H)、0.86−0.77(m,10H)、0.00(s,6H)
中間体I−56
6−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロポキシ)ピリジン−3−アミン
中間体I−56A:2,2−ジフルオロ−3−((5−ニトロピリジン−2−イル)オキシ)プロパン−1−オール
2,2−ジフルオロプロパン−1,3−ジオール(394mg、3.52ミリモル)をDMF(10mL)に溶かした。水素化ナトリウム(77mg、1.934ミリモル)を該混合物に0℃で添加し、その反応混合物を0℃で10分間攪拌した。2−フルオロ−5−ニトロピリジン(250mg、1.758ミリモル)を1mLのDMFに溶かし、次に該反応混合物に加え、それを室温で1時間攪拌させた。該混合物を次に飽和塩化アンモニウムでクエンチさせ、EtOAcで希釈した。有機層を10%水性LiCl(3x)およびブライン(1x)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して2,2−ジフルオロ−3−((5−ニトロピリジン−2−イル)オキシ)プロパンを黄色の油として得た。その粗中間体をDCM(9mL)に溶かし、それにTEA(1137μl、8.16ミリモル)およびDMAP(39.9mg、0.326ミリモル)を、つづいてTBS−Cl(738mg、4.89ミリモル)を添加した。該反応混合物を室温で18時間攪拌した。5mLのMeOHを次にその反応混合物に加え、それを室温で10分間攪拌させた。その反応混合物を次に飽和炭酸水素ナトリウムでクエンチさせ、DCM(3x)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し(1x)、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を少量の塩化メチレンに溶かし、40gのシリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサン中0−100%EtOAcの勾配で15分間溶出した。所望の生成物を含有するフラクションを濃縮して中間体I−56A(204mg、0.586ミリモル、収率36%)を透明な油として得た。LC−MS:方法H、MS(ESI) m/z:349.2(M+H)
+;
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 9.01(dd,J=2.9、0.4Hz,1H)、8.34(dd,J=9.1、2.8Hz,1H)、6.86(dd,J=9.0、0.4Hz,1H)、4.66(t,J=12.4Hz,2H)、3.85(t,J=12.2Hz,2H)、0.81−0.78(m,9H)、0.00(s,6H)
中間体I−56:
中間体I−56A(204mg、0.586ミリモル)をEtOAc(10mL)に溶かした。Pd−C(18.69mg、0.176ミリモル)を該溶液に加え、該フラスコをエバキュエーションおよび1atmの水素の埋め戻しに3回供した。その反応混合物を1atmの水素下で18時間攪拌し、次にセライトを通して濾過し、そのセライトパッドを過剰量のEtOAcで洗浄した。濾液を濃縮して中間体I−56を定量的収量にて緑色の油として得た。該生成物をさらに精製することなく先に持ち越した。LC−MS:方法H、MS(ESI) m/z:319(M+H)+;1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.60−7.54(m,1H)、7.02−6.95(m,1H)、6.63−6.50(m,1H)、4.45(t,J=12.5Hz,2H)、3.86(t,J=12.4Hz,2H)、0.81(s,9H)、0.00(s,6H)
中間体I−57
2−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)ピリミジン−5−アミン
中間体I−57A:2−((5−ニトロピリミジン−2−イル)オキシ)エタノール
2−クロロ−5−ニトロピリミジン(1g、6.27ミリモル)をエチレングリコール(8ml、143ミリモル)と混合し、DIEA(3.28ml、18.81ミリモル)を添加した。該混合物を80℃で20分間攪拌し、次に30mLの水中に注いだ。40mLのEtOAcを該混合物に加え、つづいて20mLの1N水性 HClを添加した。EtOAc(30mLx3)を用いて水層を抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して中間体I−57Aを定量的収量にて黄色の油として得た。該生成物をさらに精製することなく先に持ち越した。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 9.33(s,2H)、4.73−4.51(m,2H)、4.08−3.96(m,2H)、2.41(brs,1H)
中間体I−57B:2−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−5−ニトロピリミジン
中間体I−57A(1.23g、6.64ミリモル)をtert−ブチルクロロジメチルシラン(2.003g、13.29ミリモル)とDCM(20ml)中で混合した。イミダゾール(0.905g、13.29ミリモル)を該反応混合物に加え、その反応混合物を室温で30分間攪拌した。固体を濾過し、濾過ケーキを少量のDCMで洗浄した。濾液を30gのシリカゲルと混合し、蒸発乾固させ、精製用のCombiFlash(80g カラム、0−50%EtOAc/ヘキサン)にロードした。所望の生成物を含有するフラクションを集め、濃縮して中間体I−57B(1.73g、5.78ミリモル、収率87%)を明黄色の固体として得た。LC−MS:方法H、MS(ESI) m/z:300.0(M+H)
+;
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ ppm 9.30(2H,s)、4.61(2H,dd,J=5.50、4.62Hz)、4.02(2H,dd,J=5.61、4.73Hz)、0.88(9H,s)、0.09(6H,s)
中間体I−57:
中間体I−57B(1.73g、5.78ミリモル)をTHF(40ml)に溶かした。湿式Pd−C(0.307g、0.289ミリモル)を次に該溶液に添加した。該混合物を次にエバキュエーションおよび水素の埋め戻しに3回供し、該混合物を1atmのH2下で室温にて7時間攪拌した。触媒をセライトパッドを通して濾過し、それを少量のEtOAcで洗浄した。濾液を濃縮して中間体I−57、(1.53g、5.68ミリモル、収率98%)を灰色の固体として得た。LC−MS:方法H、MS(ESI) m/z:270.1(M+H)+;1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ ppm 8.05(2H,s)、4.35(2H,t,J=5.50Hz)、3.97(2H,t,J=5.61Hz)、1.69(2H,d,J=5.06Hz)、0.89(9H,s)、0.08(6H,s)
中間体I−58
(S)−2−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロポキシ)ピリミジン−5−アミン
中間体I−58A:(S)−エチル 2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパノアート
(S)−エチル 2−ヒドロキシプロパノアート(1.50g、12.70ミリモル)、イミダゾール(1.73g、2.2当量)およびTBS−Cl(3.83g、2.0当量)にDCM(0.1M)溶かした。その反応混合物を室温で18時間攪拌させた。その反応混合物を次に1.5Mリン酸二カリウム溶液で希釈し、EtOAc(3x)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(1x)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を少量の塩化メチレンに溶かし、シリカゲルクロマトグラフィーに付して精製し、中間体I−58A(2.3g、9.90ミリモル、収率78%)を透明な油として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 4.35−4.28(m,1H)、4.18(t,J=7.5Hz,2H)、1.40(d,J=6.8Hz、3H)、1.28(t,J=7.2Hz、3H)、0.91(s,9H)、0.10(s,3H)、0.07(s,3H)
中間体I−58B:(S)−2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパン−1−オール
中間体I−58A(2.2g、9.47ミリモル)をTHF(100ml)に溶かし、該溶液を−78℃に冷却した。その反応混合物に、DIBAL−H(23.67ml、23.67ミリモル)を加え、その反応混合物を室温まで加温させ、室温で3時間攪拌し、その後で飽和Rochell塩でクエンチさせた。そのクエンチした反応混合物を室温で18時間攪拌し、次にEtOAc(3x)で抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して中間体I−58Bを定量的収量にて得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 3.87−3.77(m,J=2.6Hz,1H)、3.46−3.37(m,1H)、3.32−3.21(m,1H)、1.03(d,J=6.4Hz、3H)、0.82(s,9H)、0.00(s,6H)
中間体I−58C:(S)−5−ブロモ−2−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロポキシ)ピリミジン
トリフェニルホスフィン(2.88g、10.98ミリモル)をTHF(143ml)に溶かし、該溶液を0℃に冷却した。DIAD(1.941ml、9.98ミリモル)を加え、反応混合物を0℃で5分間攪拌させた。(S)−2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ) プロパン−1−オール(1.9g、9.98ミリモル)を該反応混合物に加え、その反応混合物をを0℃で10分間攪拌させた。5−ブロモピリミジン−2−オール(1.5g、8.57ミリモル)を次に反応混合物に添加し、それをゆっくりと室温までの加温に供し、室温で72時間攪拌した。その反応混合物を次に水で希釈し、EtOAc(3x)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(1x)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。得られた残渣を少量の塩化メチレンに溶かし、その後で80g シリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサン中0−100%EtOAcの勾配で30分間溶出した。所望の生成物を含有するフラクションを集め、濃縮して中間体I−58C(1.9g、5.47ミリモル、収率55%)を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.52(s,2H)、4.34−4.26(m,1H)、4.18(s,1H)、4.15−4.05(m,1H)、1.24(d,J=6.2Hz、3H)、0.87(s,9H)、0.07(d,J=8.1Hz、5H);LC−MS:方法H、MS(ESI) m/z:349.1(M+H)
+
中間体I−58D:(S)−2−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロポキシ)−N−(ジフェニルメチレン)ピリミジン−5−アミン
中間体I−58C(1.9g、5.47ミリモル)、Pd(OAc)
2(0.123g、0.547ミリモル)、BINAP(0.681g、1.094ミリモル)およびCs
2CO
3(2.139g、6.56ミリモル)を含有するバイアルに、トルエン(10.94ml)を、つづいてジフェニルメタニミン(1.010ml、6.02ミリモル)を添加した。該バイアルを密封し、エバキュエーションおよびArでの埋め戻し(3x)を行い、次に反応混合物を105℃に加熱し、一夜攪拌した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、1M水性NaOH(1x)およびブライン(1x)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を塩化メチレンに溶かし、その後でシリカゲルクロマトグラフィーに付して精製し、中間体I−58D(1.9g、収率78%)を得た。LC−MS:方法H、MS(ESI) m/z:448.2(M+H)
+;
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.95(s,2H)、7.78−7.71(m,2H)、7.53−7.30(m,6H)、7.16−7.06(m,2H)、4.31−4.11(m,2H)、4.08−4.01(m,1H)、1.22(d,J=5.9Hz、3H)、0.87(s,9H)、0.05(d,J=9.9Hz、6H)
中間体I−58:
中間体I−58D(1.9g、4.24ミリモル)を90:10:0.1 MeOH/水/TFA(14ml)に溶かし、該溶液を室温で15分間攪拌し、次に1.5Mリン酸二カリウム溶液で塩基性にし、EtOAc(3x)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(1x)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濃縮した。得られた残渣を塩化メチレンに溶かし、80g シリカゲルカートリッジに充填し、それを塩化メチレン中0−15%MeOHの勾配で30分間溶出した。所望の生成物を含有するフラクションを濃縮して中間体I−58(210mg、0.741ミリモル、収率17%)を得た。LC−MS:RT=1.01分間、方法H、MS(ESI) m/z:284.2(M+H)+;1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 7.92(s,2H)、4.93(s,2H)、4.16−3.83(m,J=7.4、5.6Hz、3H)、1.12(d,J=6.2Hz、3H)
中間体I−59
(R)−2−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)プロポキシ)ピリミジン−5−アミン
この中間体は、中間体I−58に記載されるとの同じ方法にて、(R)−エチル 2−ヒドロキシプロパノアートより製造された。LC−MS:方法H、MS(ESI) m/z:284.2(M+H)
+;
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.97(s,2H)、4.20−4.06(m,2H)、4.01−3.93(m,1H)、3.29(brs,2H)、1.17(d,J=6.2Hz、3H)、0.81(s,9H)、0.01(d,J=6.2Hz、6H);MS(ESI) m/z:284.2(M+H)
+
実施例1
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート
中間体1A:[7−クロロ−4−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)− 10,13−ジオキサ−3−チア−5−アザトリシクロ[7.4.0.0^{2,6}]トリデカ−1(9),2(6),4,7− テトラエン−11−イル]メチル クロロホルマート
中間体I−6(77mg、0.179ミリモル)の室温でのTHF(2.0mL)中溶液に、トルエン中15%ホスゲン(0.632mL、0.896ミリモル)を添加し、該混合物を室温で一夜攪拌した。HPLCは反応が完了していることを示した。溶媒を真空下で除去し、中間体1A(87mg)を得た。それを次の工程において何ら精製することなく使用した。
中間体1B:(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート
6−メトキシピリジン−3−アミン(78mg、0.626ミリモル)のDCM(1.5mL)中溶液に、DIEA(0.250mL、1.430ミリモル)を加え、つづいて中間体1A(88mg、0.179ミリモル)/THF(2.0mL)を添加した。該混合物を室温で1.0時間攪拌した。HPLCおよびLCMSは反応の完了を示した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、0.5N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物を8.0mLのDMSO/MeOH(2:1)混合液に溶かした。その粗残渣を分取性HPLC(方法A、10分間にわたって80−100%Bとし;次に100%Bで2分間保持する;RT=6.5分間)を用いて精製した。所望のフラクションをSpeedVacに一夜入れて溶媒を除去し、次にフラスコ(溶媒としてEtOAcを含む)に移し、濃縮して中間体1B(70mg、0.115ミリモル、収率64.1%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.87(brs,1H)、8.74(brs,1H)、8.55(brs,1H)、8.25(brs,1H)、7.85−7.76(m,2H)、7.32(brs,1H)、6.81(d,J=8.5Hz,1H)、4.73−4.63(m,2H)、4.51−4.41(m,2H)、4.32(t,J=8.4Hz,1H)、4.08(brs,3H)、3.81(brs,3H)、2.65(brs,3H);LC−MS:方法A、RT=2.65分間、MS(ESI) m/z:580.1および582.1(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法A):95%
実施例1:
中間体1B(70mg、0.121ミリモル)を以下の条件:装置:Berger Multigram II Prep SFC Column:キラルパック(Chiralpak)AS−H、30x250mm、5ミクロン;移動相:30%MeOH/70%CO2;流れ条件:85mL/分、150バール、40℃;検出器波長:234nm、を用いてキラルSFC分離に供した。2つのエナンチオマーに対応して2本のピークが得られた。初期に溶出するフラクション(RT=18.5分間)を合わせ、濃縮し、凍結乾燥させて実施例1(26mg、0.043ミリモル、収率35.3%)を若干黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、THF) δ 8.80(brs,1H)、8.67(d,J=1.5Hz,1H)、8.47(s,1H)、8.06(brs,1H)、7.73(d,J=7.3Hz,1H)、7.68(d,J=0.9Hz,1H)、7.05(s,1H)、6.55(d,J=8.8Hz,1H)、4.51−4.44(m,2H)、4.35(d,J=4.6Hz,2H)、4.18(dd,J=11.9、7.7Hz,1H)、4.00(s,3H)、3.72(s,3H)、2.55(s,3H);LC−MS:BEH C18 2.1x50mm;A:水+0.05%TFA;B:アセトニトリル+0.05%TFA;波長 220nm;流速 0.8mL/分;1.5分間の勾配時間:2〜98%B;RT=1.27分間、MS(ESI) m/z:580.1(M+H)+;分析性HPLC純度(方法A):95%
実施例2
(S)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート
実施例2は、中間体1B(27.6mg、0.045ミリモル、収率37.5%)を分離することで第2のピーク(後期に溶出するフラクション、RT=22.7分間)より得られた。
1H NMR(400MHz、THF) δ 8.91(brs,1H)、8.78(d,J=2.0Hz,1H)、8.58(s,1H)、8.16(brs,1H)、7.84(d,J=8.4Hz,1H)、7.80−7.76(m,1H)、7.15(s,1H)、6.66(d,J=8.8Hz,1H)、4.62−4.54(m,2H)、4.45(d,J=4.8Hz,2H)、4.29(dd,J=11.8、7.8Hz,1H)、4.11(s,3H)、3.83(s,3H)、2.66(s,3H);LC−MS:BEH C18 2.1x50mm;A:水+0.05%TFA;B:アセトニトリル+0.05%TFA;波長 220nm;流速 0.8mL/分;1.5分間の勾配時間:2〜98%B;RT=1.27分間、MS(ESI) m/z:580.1(M+H)
+;分析性HPLC(方法A):RT=12.36分間、95%純度
実施例3
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−ヒドロキシピリジン−4−イル)カルバマート
中間体3A:[4−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル− 10,13−ジオキサ−3−チア−5−アザトリシクロ[7.4.0.0^{2,6}]トリデカ−1(9),2(6),4,7− テトラエン−11−イル]メチル クロロホルマート
中間体I−7(87mg、0.212ミリモル)の室温でのTHF(3.0mL)中懸濁液に、トルエン中15%ホスゲン(0.749mL、1.062ミリモル)を添加した。その混濁した混合物は、室温で2.0時間攪拌した後、徐々に、透明な溶液に変色した。その反応混合物を室温で一夜攪拌させた。高真空下で溶媒を完全に除去し、中間体3A(90mg)を得た。それを精製することなく次の工程に用いた。
実施例3:
4−アミノピリジン−2−オール(18.67mg、0.170ミリモル)のDCM(0.8mL)中溶液に、DIEA(0.074mL、0.424ミリモル)を加え、つづいて中間体3A(20mg、0.042ミリモル)/THF(0.8mL)を添加した。その反応混合物を室温で1.0時間攪拌した。HPLCおよびLCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFAを添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、10分間にわたって70−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例3(12.0mg)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 10.63(brs,1H)、8.75(s,1H)、8.59(s,1H)、8.24(d,J=5.5Hz,1H)、7.83(s,1H)、7.58(s,1H)、7.43(d,J=5.8Hz,1H)、6.99(s,1H)、4.67(brs,1H)、4.61(d,J=11.6Hz,1H)、4.56−4.43(m,2H)、4.33−4.26(m,1H)、4.09(s,3H)、2.69(s,3H)、2.65(s,3H);LC−MS:方法H、RT=2.75分間、MS(ESI) m/z:564.3(M+H2O)+;分析性HPLC純度(方法B):97%
実施例4
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート
中間体4A:(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート
6−メトキシピリジン−3−アミン(101mg、0.816ミリモル)のDCM(2.0mL)中溶液に、DIEA(0.326mL、1.865ミリモル)を加え、つづいて中間体3A(110mg、0.233ミリモル)/THF(2.0mL)を添加した。その反応混合物を室温で1.0時間攪拌した。HPLCおよびLCMSは反応の完了を示した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、0.5N HClでクエンチさせた。有機層を集め、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。該粗生成物をDMSO/MeOH(2:1、10mL)の混合液に溶かし、分取性HPLC(方法A、10分間にわたって80−100%Bとし;次に2分間にわたって100%Bとする;RT=6.5分間)に付して精製した。所望のフラクションをSpeedVacに一夜入れて溶媒を除去し、次にEtOAcを用いてフラスコに移した。溶媒を除去し、中間体4A(96mg、0.163ミリモル、収率69.9%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、THF) δ 8.91(brs,1H)、8.74(d,J=1.8Hz,1H)、8.57(s,1H)、8.17(brs,1H)、7.85(d,J=7.5Hz,1H)、7.75(dd,J=1.8、0.9Hz,1H)、6.88(d,J=0.9Hz,1H)、6.66(d,J=9.0Hz,1H)、4.58−4.49(m,2H)、4.43(d,J=4.8Hz,2H)、4.25(dd,J=11.6、7.6Hz,1H)、4.10(s,3H)、3.83(s,3H)、2.71(d,J=0.4Hz、3H)、2.64(s,3H);LC−MS:方法A、RT=2.24分間、MS(ESI) m/z:560.2(M+H)
+
実施例4:
中間体4A(90mg、0.161ミリモル)は、次の条件:装置:Berger Multigram II Prep;カラム:Chiralpak AS−H、30x250mm、5ミクロン;移動相:40%MeOH/60%CO2;流れ条件:85mL/分、100バール、35℃;検出器波長:220nm、を用いてキラルSFC分離に供された。最初のピーク(初期に溶出するフラクション、RT=10.7分間)を合わせ、濃縮かつ凍結乾燥させて実施例4(35mg、0.059ミリモル、収率36.9%)を得た。1H NMR(400MHz、THF) δ 8.91(brs,1H)、8.74(d,J=1.8Hz,1H)、8.57(s,1H)、8.17(brs,1H)、7.85(d,J=7.5Hz,1H)、7.75(dd,J=1.8、0.9Hz,1H)、6.88(d,J=0.9Hz,1H)、6.66(d,J=9.0Hz,1H)、4.58−4.49(m,2H)、4.43(d,J=4.8Hz,2H)、4.25(dd,J=11.6、7.6Hz,1H)、4.10(s,3H)、3.83(s,3H)、2.71(d,J=0.4Hz、3H)、2.64(s,3H);LC−MS:方法A、RT=2.24分間、MS(ESI) m/z:560.2(M+H)+;分析性HPLC純度(方法A):95%
実施例5
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート
中間体5A:(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート
ピリジン−3−アミン(77mg、0.816ミリモル)のDCM(0.5mL)中溶液に、DIEA(0.326mL、1.865ミリモル)を加え、つづいて中間体3A(110mg、0.233ミリモル)/THF(0.5mL)を添加した。その反応混合物を室温で1.0時間攪拌した。HPLCおよびLCMSは反応の完了を示した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、水でクエンチさせた。有機層を集め、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。該粗生成物をDMSO/MeOHの混合液(2:1、14mL)に溶かし、分取性HPLC(方法A、10分間にわたって50−100%Bとし;次に2分間にわたり100%Bとする;RT=3.8分間)に付して精製した。所望のフラクションをSpeedVacに一夜入れて溶媒を除去し、次にEtOAcを用いてフラスコに移した。溶媒を除去し、中間体5A(65mg、0.117ミリモル、収率50.0%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.25(brs,1H)、8.76(s,1H)、8.73(brs,1H)、8.60(s,1H)、8.31(d,J=4.1Hz,1H)、8.01(d,J=8.0Hz,1H)、7.84(s,1H)、7.48(dd,J=8.1、4.8Hz,1H)、7.00(s,1H)、4.67(d,J=3.3Hz,1H)、4.64−4.59(m,1H)、4.53−4.43(m,2H)、4.30(dd,J=11.4、7.3Hz,1H)、4.10(s,3H)、2.69(s,3H)、2.65(s,3H);LC−MS:方法A、RT=2.10分間、MS(ESI) m/z:530.2(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例5:
中間体5A(62mg、0.117ミリモル)は、次の条件:装置:Berger Multigram II Prep;カラム:キラルパック(Chiralpak)AS−H、30x250mm、5ミクロン;移動相:40%MeOH/60%CO2;流れ条件:85mL/分、100バール、35℃;検出器波長:220nm、を用い、キラルSFC分離に供された。最初のピーク(初期溶出のフラクション、RT=9.2分間)を合わせ、濃縮かつ凍結乾燥させて実施例5(25mg)を得た。1H NMR(500MHz、THF) δ 9.18(brs,1H)、8.74(d,J=1.7Hz,1H)、8.57(s,1H)、8.03(brs,1H)、7.75(s,1H)、6.88(s,1H)、4.59−4.51(m,2H)、4.46(d,J=5.0Hz,2H)、4.26(dd,J=11.3、7.2Hz,1H)、4.10(s,3H)、2.71(s,3H)、2.65(s,3H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.99分間、MS(ESI) m/z:530.0(M+H)+;分析性HPLC純度(方法A):97%
実施例6
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イル カルボナート
ピリジン−3−オール(13.70mg、0.144ミリモル)のDCM(0.8mL)中溶液に、DIEA(0.063mL、0.360ミリモル)を加え、つづいて中間体3A(17mg、0.036ミリモル)/THF(0.8mL)を添加した。その反応混合物を室温で1.0時間攪拌した。HPLCおよびLCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該粗材料を分取性LC/MS(方法D、15分間にわたって65−95%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例6(10.1mg)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.77(s,1H)、8.60(dd,J=5.4、2.3Hz,2H)、8.54(dd,J=4.7、1.1Hz,1H)、7.85−7.80(m,2H)、7.54(dd,J=8.3、4.7Hz,1H)、7.04(d,J=0.8Hz,1H)、4.77−4.71(m,1H)、4.67−4.55(m,3H)、4.32(dd,J=11.4、7.0Hz,1H)、4.10(s,3H)、2.70(s,3H)、2.66(s,3H);LC−MS:方法H、RT=2.31分間、MS(ESI) m/z:531.2(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):93%
実施例7
(R)−(6−クロロ−8−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート
中間体7A:1−クロロ−2−(2,2−ジエトキシエトキシ)−4−メトキシベンゼン
水素化ナトリウム(60%)(0.371g、9.27ミリモル)のDMF(8.0mL)中懸濁液に、2−クロロ−5−メトキシフェノール(0.98g、6.18ミリモル)/DMF(3.0mL)を室温で添加した。水素の発生が止んだ後(60℃の油浴で20分間)、2−ブロモ−1,1−ジエトキシエタン(1.162mL、7.72ミリモル)を添加した。その反応混合物を160℃で4.0時間加熱した。HPLCは反応の完了を示した。それを室温に冷却した後、その反応混合物をEtOAc/水で希釈し.有機層を飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して中間体7A(1.8g、6.55ミリモル、収率106%)を明黄色の油として得た。それをさらに精製することなく次の工程に用いた。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.23(d,J=8.6Hz,1H)、6.52(d,J=2.9Hz,1H)、6.44(dd,J=8.7、2.8Hz,1H)、4.87(t,J=5.2Hz,1H)、4.03(d,J=5.3Hz,2H)、3.85−3.78(m,2H)、3.77(s,3H)、3.73−3.66(m,2H)、1.25(t,J=7.0Hz、9H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.02分間、MS(ESI) m/z:229.0および231.0(M−OEt)
+
中間体7B:7−クロロ−4−メトキシベンゾフラン
アンバーリスト−15(2.3g、6.37ミリモル)のクロロベンゼン(100mL)中混合物を還流温度(油浴温度165℃)で加熱し、共沸蒸留によって水を除去した。フラスコ中の残りの体積が約80mLになるまで蒸留物を除去した。この混合物に、中間体7A(1.75g、6.37ミリモル)のクロロベンゼン(9.0mL)中溶液を1.0時間にわたって滴下して加えた。その反応混合物をさらに1.0時間一定して水を除去しながら還流温度で攪拌させた。HPLCおよびTLCは出発材料が完全に変換したことを示した。室温に冷却した後、アンバーリスト(Amberlyst)−15を濾過で除去した。濾液を真空下で濃縮し、精製用のISCOカラムに直接ロードした。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、40g シリカゲルカートリッジを用い、15分間にわたってヘキサン中0%〜30%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体7B(0.84g、4.60ミリモル、収率72.2%)を無色油として得、それを一夜で固化させた。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.59(d,J=2.2Hz,1H)、7.20(d,J=8.3Hz,1H)、6.90(d,J=2.2Hz,1H)、6.59(d,J=8.5Hz,1H)、3.92(s,3H);LC−MS:方法A、RT=1.98分間、MS(ESI) m/z:測定せず MS(M+H)
+
中間体7C:7−クロロベンゾフラン−4−オール
−78℃でのジクロロメタン(12mL)中の中間体7B(675mg、3.70ミリモル)およびヨウ化テトラブチルアンモニウム(1434mg、3.88ミリモル)に、ヘプタン中1.0M三塩化ホウ素(8.69mL、8.69ミリモル)を滴下して加えた。その反応混合物を−78℃で30分間攪拌した。冷却浴を取り外し、その反応混合物を室温で1.0時間攪拌した。HPLCおよびTLCは反応の完了を示した。該混合物を飽和炭酸水素ナトリウムおよび氷中に注ぎ、20分間攪拌し、EtOAcで抽出した。有機層を集め、10%Na
2S
2O
3、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物を少量のクロロホルムに溶かし、12g シリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサンで1分間、次にヘキサン中5%〜30%EtOAcの勾配で15分間溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体7C(600mg、3.56ミリモル、収率96%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.61(d,J=2.2Hz,1H)、7.13(d,J=8.4Hz,1H)、6.88(d,J=2.4Hz,1H)、6.59(d,J=8.4Hz,1H)、5.31(s,1H);LC−MS:方法A、RT=1.69分間、MS(ESI) m/z:測定せず MS(M+H)
+
中間体7D:7−クロロ−4−ヒドロキシベンゾフラン−5−カルバルデヒド
中間体7C(307mg、1.821ミリモル)の溶液に、塩化マグネシウム(337mg、3.64ミリモル)、トリエチルアミン(1.269mL、9.11ミリモル)およびパラホルムアルデヒド(273mg、9.11ミリモル)を加えた。その反応混合物をアルゴン下で3.5時間にわたって80℃(油浴)で加熱して還流した。HPLCおよびTLCが完全に変換したことを示した。その反応混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、1.0N HCl(8.0mL)/水でクエンチさせ、その混濁した溶液が透明に変色するまで室温で15分間攪拌した。該混合物を湿式セライトパッドを通した。有機層を集め、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、12g シリカゲルカートリッジを用い、15分間にわたってヘキサン中0%〜30%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体7D(322mg、1.639ミリモル、収率90%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 11.88(s,1H)、9.87(s,1H)、7.68(d,J=2.2Hz,1H)、7.46(s,1H)、7.06(d,J=2.2Hz,1H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.89分間、MS(ESI) m/z:測定せず MS(M+H)
+
中間体7E:(R)−7−クロロ−4−(オキシラン−2−イルメトキシ)ベンゾフラン−5−カルバルデヒド
中間体7D(545mg、2.77ミリモル)のDMF(10mL)中溶液に、(R)−オキシラン−2−イルメチル 3−ニトロベンゼンスルホナート(791mg、3.05ミリモル)およびCs
2CO
3(2258mg、6.93ミリモル)を添加した。その反応混合物を50℃で一夜加熱した。TLCは反応の完了を示した。該混合物をEtOAcおよび水で希釈し、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ濃縮した。該粗生成物をEtOAc/ヘキサン(1:3)でトリチュレートした。その沈殿物を集め、中間体7E(610mg)を得た。濾液を濃縮し、ISCOに付してさらに精製し、さらなる生成物(70mg)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 10.44(s,1H)、7.86(d,J=2.2Hz,1H)、7.76(s,1H)、7.22(d,J=2.4Hz,1H)、4.79(dd,J=11.2、2.4Hz,1H)、4.31(dd,J=11.2、6.4Hz,1H)、3.51−3.44(m,1H)、2.98−2.94(m,1H)、2.83(dd,J=4.8、2.6Hz,1H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.85分間、MS(ESI) m/z:253.0および255.0(M+H)
+
中間体7F:(S)−(6−クロロ−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メタノール
氷浴を用いて冷却した、中間体7E(609mg、2.410ミリモル)のジクロロメタン(16mL)中の攪拌溶液に、mCPBA(818mg、3.56ミリモル)を添加した。トリフルオロ酢酸(0.186mL、2.410ミリモル)/ジクロロメタン(2.0mL)を滴下して加えた。氷浴を取り外し、その反応混合物を室温で1.0時間攪拌した。TLCは反応の完了を示した。該反応物を飽和炭酸水素ナトリウムを、つづいて10%チオ亜硫酸ナトリウム(12.0mL)を添加することでクエンチさせ、ジクロロメタンで抽出した。有機層を集め、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体のホルマートを若干褐色の固体(700mg)として得た。その中間体のホルマートをMeOH(14mL)およびTHF(3.0mL)に溶かした。K
2CO
3(999mg、7.23ミリモル)を加え、その反応混合物を室温で25分間攪拌した。HPLCおよびTLCは反応の終了を示唆した。その反応混合物をEtOAcおよび水で希釈し、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ濃縮した。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、12g シリカゲルカートリッジを用い、ヘキサン中10%〜50%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体7F(522mg、2.169ミリモル、収率90%)を透明な油として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.57(d,J=2.0Hz,1H)、6.91(s,1H)、6.82(d,J=2.2Hz,1H)、4.40(dd,J=11.0、2.0Hz,1H)、4.30−4.24(m,1H)、4.23−4.17(m,1H)、3.97−3.83(m,2H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.81分間、MS(ESI) m/z:240.9および242.9(M+H)
+
中間体7G:(R)−tert−ブチル((6−クロロ−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メトキシ)ジメチルシラン
中間体7F(590mg、2.452ミリモル)のDMF(8mL)中の攪拌溶液に、TBDMS−Cl(554mg、3.68ミリモル)およびイミダゾール(300mg、4.41ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で1.5時間攪拌した。HPLCおよびTLCは反応の完了を示した。該混合物をEtOAc/水の間に分配した。有機層を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、粗生成物を少量のクロロホルムに溶かし、12g シリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサンで3分間、次に10分間にわたってヘキサン中0%〜20%EtOAcの勾配で溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体7G(795mg、2.240ミリモル、収率91%)を透明な油として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.58(d,J=2.2Hz,1H)、6.89(s,1H)、6.83(d,J=2.2Hz,1H)、4.43(dd,J=10.8、1.8Hz,1H)、4.26−4.19(m,1H)、4.19−4.13(m,1H)、3.96−3.90(m,1H)、3.84−3.78(m,1H)、0.93−0.91(s,9H)、0.11および0.10(s,6H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.32分間、MS(ESI) m/z:355.0および357.0(M+H)
+
中間体7H:(R)−tert−ブチル((6−クロロ−8−ヨード−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メトキシ)ジメチルシラン
−78℃でのジイソプロピルアミン(0.163mL、1.141ミリモル)/THF(3.0mL)に、ヘキサン中1.6N n−BuLi(0.713mL、1.141ミリモル)を添加した。その反応混合物を−78℃で20分間攪拌した。中間体7G(270mg、0.761ミリモル)/THF(1.0mL)を滴下して加えた。その反応混合物を−78℃で0.5時間攪拌した。ヨウ素(290mg、1.141ミリモル)/THF(1.0mL)を、褐色が持続するまで、滴下して加えた(約1.2当量)。その反応混合物を−78℃で0.5時間、次に室温で15分間攪拌した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和塩化アンモニウム(3.0mL)および10%Na
2S
2O
3(4.0mL)でクエンチさせた。室温で10分間攪拌した後、有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体7H(330mg、0.686ミリモル、収率90%)を若干褐色の油として得た。それをさらに精製することなく次の工程に用いた。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.00(s,1H)、6.81(s,1H)、4.40(dd,J=11.0、2.0Hz,1H)、4.24−4.18(m,1H)、4.17−4.10(m,1H)、3.94−3.89(m,1H)、3.82−3.76(m,1H)、0.92−0.91(m,9H)、0.10および0.09(s,6H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.38分間、MS(ESI) m/z:480.9(M+H)
+
中間体7I:(R)−5−(3−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−6−クロロ−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−8−イル)−2−(ジフルオロメトキシ)−7−メチルキノキサリン
中間体I−1(174mg、0.686ミリモル)、中間体7H(330mg、0.686ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(22.42mg、0.027ミリモル)に、トルエン(4.5mL)およびEtOH(1.5mL)を添加した。該混合物を1分間超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに、炭酸ナトリウム(2M、0.601mL、1.201ミリモル)を加えた。その反応混合物をマイクロ波反応器において120℃で30分間加熱した。HPLCおよびLCMSは反応の完了を示した。該粗反応混合物を精製用のISCOカラムに直接的にロードした。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、24g シリカゲルカートリッジを用い、15分間にわたって、ヘキサン中0%〜20%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体7I(210mg、0.373ミリモル、収率54.3%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.62(s,1H)、8.26(d,J=1.8Hz,1H)、8.15(s,1H)、7.67−7.65(m,1H)、7.65(t,J
HF=71.65Hz,1H)、6.92(s,1H)、4.47(dd,J=10.6、1.5Hz,1H)、4.29−4.24(m,1H)、4.22−4.18(m,1H)、3.98−3.92(m,1H)、3.83(dd,J=10.8、6.4Hz,1H)、2.65(s,3H)、0.92(s,9H)、0.11(s,3H)、0.11(s,3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −89.71(s,1F);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.50分間、MS(ESI) m/z:563.2(M+H)
+
中間体7J:(R)−5−(3−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−6−クロロ−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−8−イル)−2−メトキシ−7−メチルキノキサリン
中間体7I(210mg、0.373ミリモル)を室温でTHF(6mL)およびMeOH(3.0mL)に溶かし、それにMeOH中4.3Mナトリウムメトキシド(0.390mL、1.678ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で一夜攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。その反応混合物を1.0N HCl(1.492mL、1.492ミリモル)でクエンチさせ、EtOAcで希釈した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮して中間体7J(200mg、0.379ミリモル、収率102%)を黄色のフィルムとして得た。これをさらに精製することなく次の工程に用いた。LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.61分間、MS(ESI) m/z:527.2(M+H)
+
中間体7K:(S)−(6−クロロ−8−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メタノール
中間体7J(210mg、0.398ミリモル)のTHF(3mL)中溶液に、トリエチルアミン・三フッ化水素酸塩(0.662mL、3.98ミリモル)を滴下して加えた。その反応混合物を室温で1時間攪拌した。HPLCは約60%の変換を示した。もう一つ別のトリエチルアミン・三フッ化水素酸塩(0.662mL、3.98ミリモル)を添加し、該反応混合物を室温で2.0時間攪拌した。HPLCおよびLCMSはクリーンな変換を示した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、1.5Mリン酸二カリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して中間体7K(162mg、0.373ミリモル、収率94%)を黄色の固体として得、それをさらに精製することなく次の工程に用いた。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 8.65(s,1H)、8.05(s,1H)、7.99(d,J=1.8Hz,1H)、7.66(dd,J=1.8、0.9Hz,1H)、7.01(s,1H)、4.52(dd,J=11.2、2.0Hz,1H)、4.25−4.21(m,1H)、4.19−4.14(m,1H)、3.75−3.65(m,2H)、2.60(s,3H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.18分間、MS(ESI) m/z:413.1および415.1(M+H)
+
中間体7L:[(11R)−7−クロロ−4−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−5,10,13−トリオキサトリシクロ[7.4.0.0^{2,6}]トリデカ− 1(9),2(6),3,7−テトラエン−11−イル]メチル クロロホルマート
中間体7K(100mg、0.242ミリモル)の室温でのTHF(3.0mL)中溶液に、トルエン中15%ホスゲン(0.683mL、0.969ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で一夜攪拌させた。溶媒を高真空下で完全に除去し、中間体7L(115mg、0.242ミリモル、収率100%)を若干黄色の固体として得た。それを精製することなく次の工程にて用いた。LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.31分間、MS(ESI) m/z:475.1(M+H)
+
実施例7:
6−メチルピリジン−3−アミン(18.20mg、0.168ミリモル)のDCM(0.8mL)中溶液に、DIEA(0.059mL、0.337ミリモル)を加え、つづいて中間体7L(18.20mg、0.168ミリモル)/THF(0.8mL)を添加した。その反応混合物を室温で1.0時間攪拌し、少量のMeOH/水/0.1%TFAを添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、15分間にわたって40−80%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例7(7.5mg)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 10.41(brs,1H)、8.72−8.66(m,2H)、8.09(s,1H)、8.07−8.01(m,2H)、7.71(s,1H)、7.54(d,J=8.3Hz,1H)、7.12(s,1H)、4.66−4.59(m,2H)、4.54−4.43(m,2H)、4.32−4.25(m,1H)、4.07(s,3H)、2.62(s,3H)、2.53(s,3H);LC−MS:方法H、RT=2.20分間、MS(ESI) m/z:547.2(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例8
(R)−(6−クロロ−8−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メチル (2−メチルピリジン−4−イル)カルバマート
2−メチルピリジン−4−アミン(18.20mg、0.168ミリモル)のDCM(0.8mL)中溶液に、DIEA(0.059mL、0.337ミリモル)を加え、つづいて中間体7L(18.20mg、0.168ミリモル)/THF(0.8mL)を添加した。その反応混合物を室温で1.0時間攪拌し、少量のMeOH/水/0.1%TFAを添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、15分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例8(14.9mg)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 11.30(brs,1H)、8.70(s,1H)、8.54(d,J=6.6Hz,1H)、8.09(s,1H)、8.02(s,1H)、7.76−7.67(m,3H)、7.11(s,1H)、4.70−4.49(m,4H)、4.34−4.27(m,1H)、4.08(s,3H)、2.61(brs,6H);LC−MS:方法H、RT=2.25分間、MS(ESI) m/z:547.1(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例9
(R)−(6−クロロ−8−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート
6−メトキシピリジン−3−アミン(20.90mg、0.168ミリモル)のDCM(0.8mL)中溶液に、DIEA(0.059mL、0.337ミリモル)を、つづいて中間体7L(20.90mg、0.168ミリモル)/THF(0.8mL)を添加した。その反応混合物を室温で1.0時間攪拌し、少量のMeOH/水/0.1%TFAを添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、15分間にわたって65−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例9(10.1mg)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.84(brs,1H)、8.70(s,1H)、8.25(brs,1H)、8.08(s,1H)、8.02(brs,1H)、7.79(d,J=6.3Hz,1H)、7.70(brs,1H)、7.11(s,1H)、6.81(d,J=8.8Hz,1H)、4.60(d,J=9.4Hz,2H)、4.49−4.37(m,2H)、4.27(t,J=9.2Hz,1H)、4.07(s,3H)、3.81(s,3H)、2.61(s,3H);LC−MS:方法H、RT=2.66分間、MS(ESI) m/z:563.2(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):96%
実施例10
(R)−(6−クロロ−8−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート
ピリジン−3−アミン(3.17mg、0.034ミリモル)のDCM(0.8mL)中溶液に、DIEA(0.059mL、0.337ミリモル)を、つづいて中間体7L(16mg、0.034ミリモル)/THF(0.8mL)を添加した。その反応混合物を室温で1.0時間攪拌し、少量のMeOH/水/0.1%TFAを添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、15分間にわたって40−80%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例10(9.0mg)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.30(brs,1H)、8.74(brs,1H)、8.71(s,1H)、8.32(brs,1H)、8.11(s,1H)、8.07−8.00(m,2H)、7.72(s,1H)、7.50(brs,1H)、7.13(s,1H)、4.67−4.59(m,2H)、4.54−4.41(m,2H)、4.29(t,J=9.4Hz,1H)、4.08(s,3H)、2.62(s,3H);LC−MS:方法H、RT=2.18分間、MS(ESI) m/z:533.2(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):97%
実施例11
(R)−(8−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート
中間体11A:1−ブロモ−2−(2,2−ジエトキシエトキシ)−4−メトキシベンゼン
水素化ナトリウム(60%)(0.801g、20.02ミリモル)のDMF(24mL)中懸濁液に、2−ブロモ−5−メトキシフェノール(2.71g、13.35ミリモル)/DMF(6.0mL)を室温にて滴下して加えた。水素の発生が止んだ後(60℃油浴で20分間)、2−ブロモ−1,1−ジエトキシエタン(2.510mL、16.68ミリモル)を添加した。その反応混合物を160℃で一夜加熱した。室温に冷却した後、その反応混合物をEtOAc/水で希釈した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して中間体11A(5.0g、14.10ミリモル、収率106%)を明褐色の油として得た。それをさらに精製することなく次の工程に用いた。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.39(d,J=8.6Hz,1H)、6.50(d,J=2.9Hz,1H)、6.41(dd,J=8.8、2.6Hz,1H)、4.87(t,J=5.2Hz,1H)、4.02(d,J=5.3Hz,2H)、3.85−3.78(m,2H)、3.77(s,3H)、3.74−3.67(m,2H)、1.26(t,J=7.0Hz、6H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.04分間、MS(ESI) m/z:275.0および277.0(M−OEt)
+
中間体11B:7−ブロモ−4−メトキシベンゾフラン
アンバーリスト−15(5.0g、15.66ミリモル)のクロロベンゼン(200mL)中混合物を還流温度(油浴温度165℃)で加熱し、共沸蒸留によって水を除去した。フラスコ中に残っている容量が約160mLになるまで、蒸留物を除去した。この混合物に、次に1.0時間にわたって中間体11A(5.0g、15.66ミリモル)のクロロベンゼン(10mL)中溶液を滴下して加えた。その反応混合物をさらに0.5時間一定して水を除去しながら攪拌して還流させた。HPLCが完全に変換したことを示した。室温に冷却した後、アンバーリスト−15を濾過で除去した。濾液を高真空下で濃縮し、精製用のISCOカラムに直接ロードした。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、40g シリカゲルカートリッジを用い、15分間にわたってヘキサン中0%〜30%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体11B(2.31g、10.17ミリモル、収率64.9%)を無色の油として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.59(d,J=1.5Hz,1H)、7.38−7.32(d,J=8.36Hz,1H)、6.92(d,J=2.0Hz,1H)、6.60−6.54(d,J=8.36Hz,1H)、3.93(s,3H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.98分間、MS(ESI) m/z:226.8および228.8(M+H)
+
中間体11C:7−ブロモベンゾフラン−4−オール
中間体11B(2.3g、10.13ミリモル)/ジクロロメタン(20mL)に、ヨウ化テトラブチルアンモニウム(3.93g、10.64ミリモル)を添加した。該混合物を−78℃に冷却し、ヘプタン中1.0M三塩化ホウ素(22.29mL、22.29ミリモル)を滴下して加えた。その反応混合物を−78℃で30分間攪拌した。次に冷却浴を取り外し、その反応混合物を室温で1.0時間攪拌した。HPLCおよびTLCは反応の完了を示した。該混合物を飽和炭酸水素ナトリウムおよび氷中に注ぎ、20分間攪拌し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を集め、10%Na
2S
2O
3、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物を少量のクロロホルムに溶かし、40gのシリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサン中5%EtOAcで1分間、次に5%〜85%の勾配で12分間溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体11C(2.0g、9.39ミリモル、収率93%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.61(d,J=2.2Hz,1H)、7.28(d,J=8.4Hz,1H)、6.91(d,J=2.4Hz,1H)、6.56(d,J=8.4Hz,1H)、5.22(s,1H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.81分間、MS(ESI) m/z:測定せず MS(M+H)
+
中間体11D:7−ブロモ−4−ヒドロキシベンゾフラン−5−カルバルデヒド
中間体11C(1.88g、8.83ミリモル)の溶液に、塩化マグネシウム(1.633g、17.65ミリモル)、トリエチルアミン(6.15mL、44.1ミリモル)およびパラホルムアルデヒド(1.325g、44.1ミリモル)を加えた。その反応混合物をアルゴン下にて80℃(油浴)で4.0時間加熱して還流させ、室温で一夜攪拌した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、1.0N HClでpH2.0にクエンチさせ、その混濁した溶液が透明に変色するまで、室温で15分間攪拌した。該混合物を湿式のセライトパッドを介して濾過し、有機層を集め、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、80g シリカゲルカートリッジを用い、15分間にわたってヘキサン中0%〜40%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体11D(1.8g、7.47ミリモル、収率85%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 11.88(s,1H)、9.87(s,1H)、7.69(d,J=2.2Hz,1H)、7.61(s,1H)、7.09(d,J=2.2Hz,1H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.90分間、MS(ESI) m/z:測定せず MS(M+H)
+
中間体11E:(R)−7−ブロモ−4−(オキシラン−2−イルメトキシ)ベンゾフラン−5−カルバルデヒド
中間体11D(1.91g、7.92ミリモル)のDMF(50mL)中溶液に、(R)−オキシラン−2−イルメチル 3−ニトロベンゼンスルホナート(2.260g、8.72ミリモル)およびCs
2CO
3(6.45g、19.81ミリモル)を添加した。その反応混合物を50℃で一夜加熱した。TLCは反応の完了を示した。該混合物をEtOAcおよび水で希釈し、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム(2x)、ブライン(2x)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。該粗生成物をEtOAc/ヘキサン(1:3)でトリチュレートした。その沈殿物を集め、中間体11E(1.93g)を得た。濾液を濃縮し、ISCOに付してさらに精製し、さらなる生成物(60mg)を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 10.45(s,1H)、7.98(s,1H)、7.72(d,J=2.2Hz,1H)、7.09(d,J=2.2Hz,1H)、4.64(dd,J=11.0、2.9Hz,1H)、4.30(dd,J=11.0、5.9Hz,1H)、3.46−3.40(m,1H)、2.95(dd,J=4.8、4.2Hz,1H)、2.79(dd,J=4.8、2.4Hz,1H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=2.87分間、MS(ESI) m/z:297.0および299.0(M+H)
+
中間体11F:(S)−(6−ブロモ−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メタノール
氷浴を用いて冷却した、中間体11E(2.0g、6.73ミリモル)のジクロロメタン(50mL)中の攪拌溶液に、mCPBA(2.285g、9.93ミリモル)を添加した。トリフルオロ酢酸(0.519mL、6.73ミリモル)/ジクロロメタン(8mL)を滴下して加えた。氷浴を取り外し、その反応混合物を室温で1.0時間攪拌した。TLCは反応の完了を示した。その反応混合物を1.5Mリン酸二カリウム、つづいて10%チオ亜硫酸ナトリウム(25mL)を添加することでクエンチさせ、ジクロロメタンで抽出した。有機層を集め、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体のホルマート(2.1g)を白色の固体として得た。
その中間体のホルマートをMeOH(50mL)およびTHF(20mL)に溶かした。K2CO3(2.79g、20.20ミリモル)を添加し、その反応混合物を室温で25分間攪拌した。メタノールを真空下で除去した。粗混合物を水およびEtOAcで処理した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥かつ濃縮させた。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、40g シリカゲルカートリッジを用い、10分間にわたってヘキサン中15%〜100%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体11F(1.8g、5.81ミリモル、収率86%)を褐色の油として得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.58(d,J=2.0Hz,1H)、7.07(s,1H)、6.85(d,J=2.0Hz,1H)、4.40(dd,J=11.0、2.0Hz,1H)、4.30−4.24(m,1H)、4.23−4.17(m,1H)、3.98−3.84(m,2H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.82分間、MS(ESI) m/z:285.0および287.0(M+H)+
中間体11G:(R)−((6−ブロモ−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン
中間体11F(1.8g、6.31ミリモル)のDMF(20mL)中の攪拌溶液に、TBDMS−Cl(1.427g、9.47ミリモル)およびイミダゾール(0.774g、11.36ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で1.5時間攪拌した。HPLCおよびTLCは反応の完了を示した。該混合物をEtOAc/水の間に分配した。有機層を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物を少量のクロロホルムに溶かし、40gのシリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサンで2分間、次に10分間にわたってヘキサン中0%〜25%EtOAcの勾配で溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体11G(2.42g、5.76ミリモル、収率91%)を透明な油として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.58(d,J=2.0Hz,1H)、7.04(s,1H)、6.86(d,J=2.2Hz,1H)、4.43(dd,J=10.9、1.9Hz,1H)、4.21(ddd,J=6.5、4.5、2.0Hz,1H)、4.19−4.10(m,1H)、3.96−3.91(m,1H)、3.84−3.78(m,1H)、0.92(s,9H)、0.11(s,3H)、0.10(s,3H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.31分間、MS(ESI) m/z:400.9(M+H)
+
中間体11H:(R)−tert−ブチル((2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メトキシ)ジメチルシラン
中間体11G(563mg、1.410ミリモル)/エタノール(10mL)に、10%Pd/C(190mg、1.410ミリモル)をアルゴン下で加え、つづいて2.0M炭酸ナトリウム(2.115mL、4.23ミリモル)を添加した。その反応混合物を水素バルーンの下にて室温で30分間攪拌した。HPLCおよびLCMSは反応の完了を示した。Pd/Cを濾過で除去した。濾液をEtOAcで希釈した。有機層を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して中間体11H(429mg、1.339ミリモル、収率95%)を透明な油として得た。それをさらに精製することなく次の工程に用いた。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.52(d,J=2.2Hz,1H)、7.00(dd,J=8.8、0.9Hz,1H)、6.84(d,J=8.6Hz,1H)、6.80(dd,J=2.2、0.9Hz,1H)、4.45(dd,J=10.8、2.0Hz,1H)、4.23(ddt,J=6.9、4.6、2.2Hz,1H)、4.17−4.12(m,1H)、3.95(dd,J=10.7、4.5Hz,1H)、3.85−3.79(m,1H)、0.92(s,9H)、0.11(s,3H)、0.10(s,3H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.24分間、MS(ESI) m/z:321.2(M+H)
+
中間体11I:(S)−(8−ヨード−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メタノール
−78℃でのジイソプロピルアミン(0.158mL、1.109ミリモル)/THF(3.0mL)に、ヘキサン中1.6N n−BuLi(0.693mL、1.109ミリモル)を添加した。その反応混合物を−78℃で20分間攪拌した。中間体11H(237mg、0.740ミリモル)/THF(1.0mL)を滴下して加えた。その反応混合物を−78℃で0.5時間攪拌した。ヨウ素(263mg、1.035ミリモル)/THF(1.0mL)を、褐色が持続するまで、滴下して加え(約1.2当量)、その反応混合物を−78℃で0.5時間、次に室温で15分間攪拌した。HPLCおよびLCMSは、モノ−およびジ−ヨウ素化に相当する、2つの化合物の混合物を示した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和塩化アンモニウム(3.0mL)および10%Na
2S
2O
3(4.0mL)でクエンチさせた。室温で10分間攪拌した後、有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物(320mg、0.717ミリモル)をアセトニトリル(9mL)、水(1mL)およびTFA(0.110mL、1.434ミリモル)中、室温で一夜攪拌させた。溶媒を減圧下で除去した。その粗残渣を分取性HPLC(方法A、10分間にわたって30−100%Bとし;次に2分間にて100%Bとする)を用いて精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体11I(70mg、0.211ミリモル、収率29.4%)を粘性油として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.98−6.93(m,2H)、6.77(d,J=8.8Hz,1H)、4.37(dd,J=11.0、2.0Hz,1H)、4.28−4.21(m,1H)、4.20−4.14(m,1H)、3.95−3.82(m,2H);LC−MS:方法A、RT=1.90分間、MS(ESI) m/z:355.0(M+Na)
+
中間体11J:(S)−(8−(2−(ジフルオロメトキシ)−7−メチルキノキサリン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メタノール
中間体I−1(53.5mg、0.211ミリモル)、中間体11I(70mg、0.211ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(8.61mg、10.54マイクロモル)に、トルエン(1.8mL)およびEtOH(0.6mL)を添加した。該混合物を1分間の超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。次に、炭酸ナトリウム(2M、0.184mL、0.369ミリモル)を該混合物に添加した。その反応混合物をマイクロ波反応器において120℃で30分間加熱した。HPLCおよびLCMSは反応の完了を示した。該粗反応混合物を精製用のISCOカラムに直接的にロードした。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、12g シリカゲルカートリッジを用い、12分間にわたってヘキサン中5%〜60%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体11J(63mg、0.152ミリモル、収率72.1%)を黄色の固体として得た。LC−MS:方法A、40〜100%B;RT=2.10分間、MS(ESI) m/z:415.0(M+H)
+
中間体11K:(S)−(8−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メタノール
中間体11J(63mg、0.152ミリモル)を室温でTHF(2mL)およびMeOH(1.0mL)に溶かし、それにMeOH中4.3Mナトリウムメトキシド(0.177mL、0.760ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で一夜攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。その反応混合物を1.0N HCl(0.608mL、0.608ミリモル)でクエンチさせ、EtOAcで希釈した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮して中間体11K(54mg、0.140ミリモル、収率92%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 8.53(s,1H)、8.14(s,1H)、8.11(d,J=1.4Hz,1H)、7.64(s,1H)、7.10(d,J=8.8Hz,1H)、6.93(d,J=8.8Hz,1H)、4.49(dd,J=11.0、1.9Hz,1H)、4.39−4.34(m,1H)、4.32−4.27(m,1H)、4.14(s,3H)、4.03−3.98(m,1H)、3.97−3.91(m,1H)、2.64(s,3H);LC−MS:方法A、40〜100%B;RT=2.11分間、MS(ESI) m/z:379.2(M+H)
+
中間体11L:[(11R)−4−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)− 5,10,13−トリオキサトリシクロ[7.4.0.0^{2,6}]トリデカ−1(9),2(6),3,7−テトラエン−11−イル]メチル クロロホルマート
中間体11K(54mg、0.143ミリモル)の室温でのTHF(2.0mL)中溶液に、トルエン中15%ホスゲン(0.403mL、0.571ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で一夜攪拌させた。溶媒を高真空下で完全に除去し、中間体11L(60mg、0.136ミリモル、収率95%)を若干黄色の固体として得た。それを精製することなく次の工程にて用いた。LC−MS:方法A、50〜100%B;RT=2.40分間、MS(ESI) m/z:441.1(M+H)
+
実施例11:
6−メチルピリジン−3−アミン(14.72mg、0.136ミリモル)のDCM(0.8mL)中溶液に、DIEA(0.048mL、0.272ミリモル)を加え、つづいて中間体11L(14.72mg、0.136ミリモル)/THF(0.8mL)を添加した。その反応混合物を室温で1.0時間攪拌し、少量のMeOH/水/0.1%TFAを添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、17分間にわたって40−80%Bとし、次に100%Bで7分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例11(5.0mg)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 10.33(brs,1H)、8.71(s,1H)、8.67(brs,1H)、8.06(d,J=3.9Hz,2H)、8.02(d,J=8.3Hz,1H)、7.69(s,1H)、7.49(d,J=8.5Hz,1H)、7.20(d,J=8.8Hz,1H)、6.96(d,J=8.5Hz,1H)、4.63−4.57(m,2H)、4.54−4.48(m,1H)、4.47−4.40(m,1H)、4.26(dd,J=11.7、7.8Hz,1H)、4.08(s,3H)、2.60(s,3H);2.50(s,3H);LC−MS:方法H、RT=2.40分間、MS(ESI) m/z:513.3(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):96%
実施例12
(R)−(8−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メチル (2−メチルピリジン−4−イル)カルバマート
2−メチルピリジン−4−アミン(14.72mg、0.136ミリモル)のDCM(0.8mL)中溶液に、DIEA(0.048mL、0.272ミリモル)を加え、つづいて中間体11L(14.72mg、0.136ミリモル)/THF(0.8mL)を添加した。その反応混合物を室温で1.0時間攪拌し、少量のMeOH/水/0.1%TFAを添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、16分間にわたって40−80%Bとし、次に100%Bで7分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例12(11.0mg)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 11.25(brs,1H)、8.71(s,1H)、8.53(d,J=6.6Hz,1H)、8.07(s,2H)、7.75−7.67(m,3H)、7.21(d,J=8.8Hz,1H)、6.96(d,J=8.8Hz,1H)、4.66−4.56(m,3H)、4.54−4.47(m,1H)、4.28(dd,J=11.3、7.2Hz,1H)、4.08(s,3H)、2.61(s,6H);LC−MS:方法H、RT=2.04分間、MS(ESI) m/z:513.2(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例13
(R)−(8−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート
6−メトキシピリジン−3−アミン(16.90mg、0.136ミリモル)のDCM(0.8mL)中溶液に、DIEA(0.048mL、0.272ミリモル)を加え、つづいて中間体11L(16.90mg、0.136ミリモル)/THF(0.8mL)を添加した。その反応混合物を室温で1.0時間攪拌した。HPLCおよびLCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFAを添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、16分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで7分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例13(6.7mg)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.71(s,1H)、8.25(brs,1H)、8.07(brs,2H)、7.80(d,J=8.3Hz,1H)、7.68(s,1H)、7.20(d,J=8.8Hz,1H)、6.96(d,J=8.8Hz,1H)、6.81(d,J=9.1Hz,1H)、4.62−4.54(m,2H)、4.48−4.43(m,1H)、4.42−4.36(m,1H)、4.25(dd,J=11.0、7.4Hz,1H)、4.08(s,3H)、3.82(s,3H)、2.60(s,3H);LC−MS:方法H、RT=2.43分間、MS(ESI) m/z:529.2(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例14
(R)−(8−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート
中間体14A:(R)−tert−ブチルジメチル((6−メチル−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メトキシ)シラン
PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(25.4mg、0.031ミリモル)を含有するマイクロ波バイアルに、中間体11G(355mg、0.889ミリモル)/THF(5.0mL)を添加した。トルエン中2.0Mジメチル亜鉛(0.889mL、1.778ミリモル)を滴下して加えた。その反応混合物を密封し、78℃で2.0時間にわたって攪拌しながら加熱した。HPLCおよびLCMSは反応の完了を示した。それを外界温度に冷却した後、その反応混合物をEtOAcで希釈し、0.5N HClを滴下して加えることでクエンチさせた。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、12g シリカゲルカートリッジを用い、12分間にわたってヘキサン中0%〜25%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体14A(268mg、0.800ミリモル、収率90%)を無色の油として得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.53(d,J=1.9Hz,1H)、6.79(d,J=2.2Hz,1H)、6.66(s,1H)、4.41(dd,J=11.0、2.2Hz,1H)、4.24−4.20(m,1H)、4.16−4.12(m,1H)、3.93(dd,J=10.7、4.7Hz,1H)、3.81(dd,J=10.7、6.9Hz,1H)、2.42(d,J=0.8Hz、3H)、0.92(s,9H)、0.11(s,3H)、0.10(s,3H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.30分間、MS(ESI) m/z:335.2(M+H)
+
中間体14B:(S)−(8−ヨード−6−メチル−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メタノール
−78℃でのジイソプロピルアミン(0.230mL、1.614ミリモル)/THF(3.0mL)に、ヘキサン中1.6N n−BuLi(1.009mL、1.614ミリモル)を添加した。その反応混合物を−78℃で20分間攪拌した。中間体14A(360mg、1.076ミリモル)/THF(1.0mL)を滴下して加えた。その反応混合物を−78℃で0.5時間攪拌した。ヨウ素(382mg、1.507ミリモル)/THF(1.0mL)を、褐色が持続するまで、滴下して加え(約1.2当量)、その反応混合物を−78℃で0.5時間攪拌し、次に室温で一夜攪拌した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和塩化アンモニウム(3.0mL)および10%Na
2S
2O
3(4.0mL)でクエンチさせた。室温で10分間攪拌した後、有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物(480mg、1.043ミリモル)をアセトニトリル(9mL)、水(1mL)およびTFA(0.056mL、0.730ミリモル)中で週末にわたって攪拌した。溶媒を減圧下で除去した。その粗残渣を分取性HPLC(方法A、10分間にわたって40−100%Bとし;次に2分間にて100%Bとする)を用いて精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体14B(480mg、1.043ミリモル)を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.92(s,1H)、6.56(d,J=0.9Hz,1H)、4.33(dd,J=11.1、2.1Hz,1H)、4.26−4.19(m,1H)、4.17−4.10(m,1H)、3.92−3.80(m,2H)、2.36(d,J=0.7Hz、3H);LC−MS:方法A、RT=2.00分間、MS(ESI) m/z:369.0(M+Na)
+
中間体14C:(S)−(8−(2−(ジフルオロメトキシ)−7−メチルキノキサリン−5−イル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メタノール
中間体I−1(66.0mg、0.260ミリモル)、中間体14B(90mg、0.260ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(10.62mg、0.013ミリモル)に、トルエン(1.8mL)およびEtOH(0.6mL)を添加した。該混合物を1分間超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに炭酸ナトリウム(2M、0.228mL、0.455ミリモル)を加えた。その反応混合物をマイクロ波反応器において120℃で30分間加熱した。HPLCおよびLCMSは反応の完了を示した。該粗反応混合物を精製用のISCOカラムに直接的にロードした。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、12g シリカゲルカートリッジを用い、10分間にわたってヘキサン中5%〜60%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体14C(65mg、0.152ミリモル、収率58.4%)を黄色の固体として得た。LC−MS:方法A、40〜100%B;RT=2.22分間、MS(ESI) m/z:429.1(M+H)
+
中間体14D:(S)−(8−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メタノール
中間体14C(65mg、0.152ミリモル)を室温でTHF(2mL)およびMeOH(1.0mL)に溶かし、それにMeOH中4.3Mナトリウムメトキシド(0.176mL、0.759ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で一夜攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。その反応混合物を1.0N HCl(0.607mL、0.607ミリモル)でクエンチさせ、EtOAcで希釈した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮して中間体14D(54mg、0.132ミリモル、収率87%)を黄色のフィルムとして得た。これをさらに精製することなく次の工程に用いた。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.72(s,1H)、8.10(d,J=1.7Hz,1H)、8.06(s,1H)、7.70(d,J=0.8Hz,1H)、6.79(d,J=0.8Hz,1H)、5.13(t,J=5.8Hz,1H)、4.52(dd,J=11.1、2.1Hz,1H)、4.17(dd,J=11.1、7.6Hz,1H)、4.11(s,3H)、3.79−3.74(m,1H)、3.73−3.67(m,1H)、2.64(s,3H)、2.51(s,3H);LC−MS:方法A、40〜100%B;RT=2.27分間、MS(ESI) m/z:393.2(M+H)
+
中間体14E:(R)−(8−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メチル カルボノクロリダート
中間体14D(54mg、0.138ミリモル)の室温でのTHF(2.0mL)中溶液に、トルエン中15%ホスゲン(0.388mL、0.550ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で一夜攪拌させた。溶媒を高真空下で除去し、中間体14E(60mg、0.132ミリモル、収率96%)を若干黄色の固体として得た。それを精製することなく次の工程に用いた。LC−MS:方法A、50〜100%B;RT=2.20分間、MS(ESI) m/z:455.1(M+H)
+
実施例14:
6−メチルピリジン−3−アミン(14.26mg、0.132ミリモル)のDCM(0.8mL)中溶液に、DIEA(0.046mL、0.264ミリモル)を加え、つづいて中間体14E(14.26mg、0.132ミリモル)/THF(0.8mL)を添加した。その反応混合物を室温で1.0時間攪拌し、少量のMeOH/水/0.1%TFAを添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、16分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで7分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例14(5.3mg)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 10.30(brs,1H)、8.70(s,1H)、8.66(brs,1H)、8.08(s,1H)、8.05(s,1H)、8.00(d,J=8.3Hz,1H)、7.68(s,1H)、7.47(d,J=8.5Hz,1H)、6.79(s,1H)、4.59−4.52(m,2H)、4.51−4.40(m,2H)、4.23(dd,J=11.6、7.2Hz,1H)、4.08(s,3H)、2.61(s,3H)、2.47(s,3H);LC−MS:方法H、RT=2.13分間、MS(ESI) m/z:527.2(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):95%
実施例15
(R)−(8−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メチル (2−メチルピリジン−4−イル)カルバマート
2−メチルピリジン−4−アミン(14.26mg、0.132ミリモル)のDCM(0.8mL)中溶液に、DIEA(0.046mL、0.264ミリモル)を加え、つづいて中間体14E(14.26mg、0.132ミリモル)/THF(0.8mL)を添加した。その反応混合物を室温で1.0時間攪拌し、少量のMeOH/水/0.1%TFAを添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、20分間にわたって65−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例15(12.9mg)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.70(s,1H)、8.43(d,J=6.3Hz,1H)、8.09(s,1H)、8.05(s,1H)、7.69(s,1H)、7.57(s,1H)、7.53(d,J=5.8Hz,1H)、6.79(s,1H)、4.61−4.51(m,3H)、4.50−4.44(m,1H)、4.24(dd,J=11.3、6.9Hz,1H)、4.08(s,3H)、2.62(s,3H)、2.49(s,3H);LC−MS:方法H、RT=2.15分間、MS(ESI) m/z:527.3(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):97%
実施例16
(R)−(8−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−6−メチル−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−e]ベンゾフラン−3−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート
6−メトキシピリジン−3−アミン(16.38mg、0.132ミリモル)のDCM(0.8mL)中溶液に、DIEA(0.046mL、0.264ミリモル)を加え、つづいて中間体14E(16.38mg、0.132ミリモル)/THF(0.8mL)を添加した。その反応混合物を室温で1.0時間攪拌し、少量のMeOH/水/0.1%TFAを添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、16分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで7分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例16(8.9mg)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.70(s,1H)、8.25(brs,1H)、8.09(s,1H)、8.05(s,1H)、7.80(d,J=7.7Hz,1H)、7.68(s,1H)、6.83−6.78(m,2H)、4.54(d,J=9.6Hz,2H)、4.46−4.41(m,1H)、4.41−4.35(m,1H)、4.21(dd,J=11.6、7.4Hz,1H)、4.08(s,3H)、3.82(s,3H)、2.61(s,3H)、2.49(s,3H);LC−MS:方法H、RT=2.73分間、MS(ESI) m/z:543.5(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):95%
実施例17
(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート
中間体17A:(6−クロロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−イル)メチル アセタート
(6−クロロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−イル)メタノール(0.735g、3.98ミリモル)の0℃でのTHF(9mL)中溶液に、TEA(1.387mL、9.95ミリモル)を、つづいて塩化アセチル(0.354mL、4.98ミリモル)/THF(3.0mL)を滴下して加えた。その反応混合物を0℃で10分間、そして室温で1.0時間攪拌させた。HPLC は反応の完了を示した。該混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層を0.5N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、24g シリカゲルカートリッジを用い、12分間にわたってヘキサン中0%〜40%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体17A(0.9g、3.97ミリモル、収率100%)を油として得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.06(d,J=8.0Hz,1H)、6.83(dd,J=8.0、1.9Hz,1H)、6.80(d,J=1.9Hz,1H)、5.07−4.98(m,1H)、4.32(dd,J=12.1、3.6Hz,1H)、4.21(dd,J=11.8、6.9Hz,1H)、3.27(dd,J=15.8、9.5Hz,1H)、2.94(ddd,J=15.7、7.2、0.8Hz,1H)、2.09(s,3H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.94分間、MS(ESI) m/z:227.0(M+H)
+
中間体17B:(6−クロロ−5−ニトロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−イル)メチル アセタート
氷浴を用いて0℃に冷却した、中間体17A(0.9g、3.97ミリモル)の酢酸(3mL)中溶液に、発煙硝酸(0.927mL、19.85ミリモル)を滴下して加えた。その反応混合物を0℃で0.5時間、次に室温で一夜攪拌した。それを氷水/EtOAcでクエンチさせた。有機層を1.5Mリン酸二カリウム(3x)、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、24g シリカゲルカートリッジを用い、15分間にわたってヘキサン中0%〜60%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体17B(0.611g、2.249ミリモル、収率56.6%)を得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.86(t,J=1.2Hz,1H)、6.92(s,1H)、5.18(dddd,J=9.6、7.1、6.1、3.6Hz,1H)、4.37(dd,J=12.4、3.6Hz,1H)、4.28−4.22(m,1H)、3.38(ddd,J=16.2、9.6、1.1Hz,1H)、3.06(ddd,J=16.2、7.2、1.1Hz,1H)、2.09(s,3H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.90分間、MS(ESI) m/z:272.0(M+H)
+
中間体17C:(5−アミノ−6−クロロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−イル)メチル アセタート
水浴を用いて冷却した、中間体17B(0.61g、2.246ミリモル)のMeOH(6)およびTHF(4)中溶液に、塩化アンモニウム(1.922g、35.9ミリモル)および亜鉛末(1.174g、17.96ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で一夜攪拌した。MeOHを真空下で除去した。該残渣をEtOAc/1.5Mリン酸二カリウムで希釈し、室温で3分間攪拌した。該混合物を湿式のセライトパッドを介して濾過し、不溶性材料を除去した。濾液を集め、有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、12g シリカゲルカートリッジを用い、10分間にわたってヘキサン中5%〜85%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体17C(0.49g、2.028ミリモル、収率90%)を若干黄色の油として得、それは室温で放置すると固形となった。
1H NMR(500MHz、メタノール−d4) δ 6.79−6.76(m,1H)、6.65(s,1H)、4.97−4.90(m,1H)、4.29−4.24(m,1H)、4.23−4.18(m,1H)、3.28−3.20(m,1H)、2.94(ddd,J=16.0、7.0、1.0Hz,1H)、2.04(s,3H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.6分間、MS(ESI) m/z:242.1(M+H)
+
中間体17D:(2−アミノ−4−クロロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタート
中間体17C(0.49g、2.028ミリモル)/アセトニトリル(8mL)に、チオシアン酸アンモニウム(0.232g、3.04ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で10分間攪拌した。三臭化ベンジルトリメチルアンモニウム(0.830g、2.129ミリモル)/アセトニトリル(4mL)を滴下して加えた(5分間)。その反応混合物を室温で一夜攪拌した。HPLCおよびLCMSは反応の完了を示した。大部分のアセトニトリルを真空下で除去した。該混合物をEtOAc/THF/飽和炭酸水素ナトリウムで希釈した。不溶性材料を湿式セライトパッドで濾過することにより除去した。濾液の有機層を集め、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、粗生成物をEtOAc/ヘキサン(1:3)でトリチュレートした。中間体17D(0.42g、1.406ミリモル、収率69.3%)を淡黄色の固体として集めた。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 7.61(s,2H)、6.82(s,1H)、5.13−5.06(m,1H)、4.30−4.25(m,1H)、4.22−4.16(m,1H)、3.28(m,1H)、2.99(dd,J=16.0、7.4Hz,1H)、2.03(s,3H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.68分間、MS(ESI) m/z:299.1(M+H)
+
中間体17E:(2−ブロモ−4−クロロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタート
亜硝酸tert−ブチル(0.325mL、2.460ミリモル)をアルゴン下で臭化銅(II)(0.534g、2.390ミリモル)/乾燥アセトニトリル(5mL)に添加した。その反応混合物を室温で10分間攪拌した。中間体17D(0.42g、1.406ミリモル)の乾燥アセトニトリル(6mL)中懸濁液を滴下して加えた。その反応混合物を室温で2.0時間攪拌した。HPLCおよびLCMSは反応の完了を示した。アセトニトリルを真空下で除去し、その反応混合物をEtOAcで希釈し、1.0N HClでクエンチさせた。有機層を集め、0.5N HCl(2x)、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、12g シリカゲルカートリッジを用い、12分間にわたってヘキサン中5%〜50%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体17E(0.36g、0.993ミリモル、収率70.6%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.03(s,1H)、5.22−5.15(m,1H)、4.40−4.35(m,1H)、4.28(dd,J=12.1、6.3Hz,1H)、3.39(dd,J=15.7、9.6Hz,1H)、3.08(dd,J=15.7、7.2Hz,1H)、2.09(s,3H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.01分間、MS(ESI) m/z:364.0および366.0(M+H)
+
中間体17F:(2−ブロモ−4−クロロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
THF(3.0mL)に溶かし、氷浴を用いて冷却した、中間体17E(0.36g、0.993ミリモル)に、1.0N NaOH(1.261mL、1.261ミリモル)を添加した。2分間攪拌した後、MeOH(0.8mL)を滴下して加えた。0℃でさらに20分間攪拌した後、HPLC は反応の完了を示した。1.0N HCl(1.0mL)を添加した。該混合物をEtOAc/THF/水で希釈した。有機層を集め、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体17F(0.3g、0.936ミリモル、収率94%)を白色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.01(s,1H)、5.14−5.07(m,1H)、3.95(d,J=12.1Hz,1H)、3.83−3.77(m,1H)、3.32(dd,J=15.7、9.6Hz,1H)、3.17(dd,J=15.7、7.4Hz,1H)、1.90−1.85(m,1H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.86分間、MS(ESI) m/z:322.0および324.0(M+H)
+
中間体17G:(4−クロロ−2−(2−(ジフルオロメトキシ)−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体I−1(79mg、0.312ミリモル)、中間体17F(100mg、0.312ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(10.19mg、0.012ミリモル)に、トルエン(2.25mL)およびEtOH(0.75mL)を添加した。該混合物を1分間超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。該混合物に炭酸ナトリウム(2M、0.312mL、0.624ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波反応器において130℃で45分間加熱した。HPLCおよびLCMSは反応の完了を示した。該粗反応混合物をEtOAc/水で希釈した。不溶性材料を濾過で除去した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、12g シリカゲルカートリッジを用い、10分間にわたってヘキサン中5%〜75%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体17G(88mg、0.196ミリモル、収率62.7%)を黄色の固体として得た。LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.13分間、MS(ESI) m/z:450.1(M+H)
+
中間体17H:(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体17G(88mg、0.196ミリモル)を室温でTHF(2.0mL)に溶かし、それにMeOH中4.0Mナトリウムメトキシド(0.245mL、0.978ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で2時間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。その反応混合物を0.5N HCl(2.0mL)でクエンチさせ、EtOAc/THF/水で希釈した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮して中間体17H(80mg、0.193ミリモル、収率99%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.72(s,1H)、8.56(d,J=1.7Hz,1H)、7.82(dd,J=1.8、1.0Hz,1H)、7.19(s,1H)、5.10−5.06(m,2H)、4.08(s,3H)、3.73−3.68(m,1H)、3.67−3.61(m,1H)、3.42(dd,J=15.7、9.6Hz,1H)、3.19(dd,J=15.7、7.2Hz,1H)、2.64(s,3H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.15分間、MS(ESI) m/z:414.1(M+H)
+
中間体17I:(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル カルボノクロリダート
中間体17H(80mg、0.193ミリモル)の室温でのTHF(4.0mL)中懸濁液に、トルエン中15%ホスゲン(0.545mL、0.773ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で一夜攪拌させた。HPLCおよびLCMSはその反応混合物が約70%で完了したことを示した。溶媒を高真空下で完全に除去し、中間体17I(90mg、0.094ミリモル、収率48.9%)を若干黄色の固体として得た。それを精製することなく次の工程に用いた。LC−MS:方法A、40〜100%B;RT=2.56分間、MS(ESI) m/z:476.1(M+H)
+
実施例17:
6−メトキシピリジン−3−アミン(18.76mg、0.151ミリモル)のDMF(0.8mL)中溶液に、DIEA(0.053mL、0.302ミリモル)を加え、つづいて中間体17I(18mg、0.038ミリモル)/DMF(0.8mL)を添加した。その反応混合物を室温で1.0時間攪拌し、少量のMeOH/水/0.1%TFAを添加することでクエンチさせた。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、20分間にわたって65−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例17(3.5mg、5.90マイクロモル、収率15.60%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.76(s,1H)、8.59(s,1H)、8.22(brs,1H)、7.86(s,1H)、7.27(s,1H)、6.52(s,1H)、5.33(d,J=6.6Hz,1H)、4.47(d,J=9.6Hz,1H)、4.33(dd,J=11.8、6.9Hz,1H)、4.09(s,3H)、3.79(brs,3H)、3.57(dd,J=16.1、9.8Hz,1H)、2.66(s,3H);LC−MS:方法H、RT=2.52分間、MS(ESI) m/z:564.2(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):95%
実施例18
(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート
ピリジン−3−アミン(14.23mg、0.151ミリモル)のDMF(0.8mL)中溶液に、DIEA(0.053mL、0.302ミリモル)を加え、つづいて中間体17I(18mg、0.038ミリモル)/DMF(0.8mL)を添加した。その反応混合物を室温で1.0時間攪拌し、少量のMeOH/水/0.1%TFAを添加することでクエンチさせた。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、20分間にわたって40−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例18(4.2mg、7.31マイクロモル、収率19.36%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.07(brs,1H)、8.71(s,1H)、8.65(brs,1H)、8.56(s,1H)、8.25(brs,1H)、7.92(brs,1H)、7.83(s,1H)、7.38(brs,1H)、7.25(s,1H)、5.34(br.m,1H)、4.51(d,J=9.8Hz,1H)、4.39(dd,J=12.1、6.9Hz,1H)、4.09(s,3H)、3.49(br.m,1H)、3.26(dd,J=15.7、7.5Hz,1H)、2.65(s,3H);LC−MS:方法H、RT=2.78分間、MS(ESI) m/z:534.1(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):93%
実施例19
(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート
6−メチルピリジン−3−アミン(16.35mg、0.151ミリモル)のDMF(0.8mL)中溶液に、DIEA(0.053mL、0.302ミリモル)を加え、つづいて中間体17I(18mg、0.038ミリモル)/DMF(0.8mL)を添加した。その反応混合物を室温で1.0時間攪拌し、少量のMeOH/水/0.1%TFAを添加することでクエンチさせた。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、20分間にわたって40−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例19(3.4mg、5.96マイクロモル、収率15.76%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.71(s,1H)、8.56(s,1H)、7.97(s,3H)、7.82(s,1H)、7.25(s,1H)、5.35(d,J=6.7Hz,1H)、4.51(d,J=2.4Hz,1H)、4.41(d,J=7.0Hz,1H)、4.09(s,3H)、3.55(m,1H)、3.25(m,1H)、2.65(s,3H)、2.45(s,3H);LC−MS:方法H、RT=2.81分間、MS(ESI) m/z:549.2(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):96%
実施例20
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート
中間体20A:(2−ブロモ−4−クロロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート
中間体17F(195mg、0.608ミリモル)のTHF(5.0mL)中溶液に、DIEA(0.351mL、2.007ミリモル)を、つづいてトルエン中15%ホスゲン(0.858mL、1.217ミリモル)を0℃で添加した。0℃で30分間攪拌した後、その反応混合物を濃縮して白色の塩とした。該白色の塩をTHF(5.0mL)に再び溶かし、6−メチルピリジン−3−アミン(92mg、0.852ミリモル)を、つづいてDIEA(0.2mL)を添加した。その反応混合物を室温で30分間攪拌した。その反応混合物をEtOAc/水で希釈した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、12g シリカゲルカートリッジを用い、12分間にわたってヘキサン中10%〜100%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体20A(225mg、0.495ミリモル、収率81%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 8.35(brs,1H)、7.81(brs,1H)、7.10(brs,1H)、7.02(s,1H)、6.88(brs,1H)、5.27−5.20(m,1H)、4.51(dd,J=12.0、3.2Hz,1H)、4.38(dd,J=12.0、5.9Hz,1H)、3.42(dd,J=15.7、9.9Hz,1H)、3.14(dd,J=15.7、7.2Hz,1H)、2.50(s,3H);LC−MS:方法H.RT=0.74分間、MS(ESI) m/z:456.0および458.0(M+H)
+
中間体20B:(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート
中間体I−9(47.9mg、0.220ミリモル)、中間体20A(100mg、0.220ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(8.98mg、11.00マイクロモル)に、トルエン(2.4mL)およびEtOH(0.8mL)を添加した。該混合物を1分間超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに炭酸ナトリウム(2M、0.220mL、0.440ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波反応器において135℃で45分間加熱した。HPLC は反応の完了を示した。その反応混合物を精製用のISCOカラムに直接的にロードした。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、12g シリカゲルカートリッジを用い、10分間にわたってCH
2Cl
2中0%〜85%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して粗生成物(100mg)を得、それを分取性HPLC(方法A、10分間にわたって40−100%Bとし;次に2分間100%Bで保持する)に付してさらに精製した。所望のフラクションをSpeedVacに一夜入れて溶媒を除去し、次に凍結乾燥させて中間体20B(73mg、0.133ミリモル、収率60.6%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.71(s,1H)、8.56(s,1H)、7.97(s,3H)、7.82(s,1H)、7.25(s,1H)、5.35(d,J=6.7Hz,1H)、4.51(d,J=2.4Hz,1H)、4.41(d,J=7.0Hz,1H)、4.09(s,3H)、3.55(m,1H)、3.25(m,1H)、2.65(s,3H)、2.45(s,3H);LC−MS:方法H、RT=2.81分間、MS(ESI) m/z:549.2(M+H)
+
実施例20:
中間体20B(73mg、0.133ミリモル)を次の条件:装置:Burger Multigram IISFC;カラム:キラルパック(Chiralpak)IB、30x250mm、5ミクロン;移動相:40%MeOH/60%CO2;流れ条件:85mL/分、150バール、40℃;検出器波長:220nm;注入の詳細:MeOH/THF(1:1)の1mL中に12mgを1mL、を用いて分離用のキラルSFCに供した。初期に溶出するフラクション(第1ピーク、RT=13.5分間)を濃縮かつ凍結乾燥させて実施例20(31mg、0.055ミリモル)を得た。1H NMR(500MHz、THF) δ 8.99(brs,1H)、8.74(d,J=1.7Hz,1H)、8.50(s,1H)、8.40(brs,1H)、7.91−7.81(m,1H)、7.76−7.72(m,1H)、7.07−7.02(m,1H)、5.30−5.23(m,1H)、4.49−4.44(m,1H)、4.42−4.36(m,1H)、4.09(s,3H)、3.50(dd,J=15.5、9.8Hz,1H)、3.26(dd,J=15.4、7.4Hz,1H)、2.64(s,3H)、2.38(s,3H);LC−MS:方法A、40〜100%B;RT=1.91分間、MS(ESI) m/z:548.3(M+H)+;分析性HPLC純度(方法A):98%
実施例21
tert−ブチル ((2−(2−(ジフルオロメトキシ)−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−フルオロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体21A:5−フルオロ−2−(オキシラン−2−イルメトキシ)ベンズアルデヒド
5−フルオロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(1.1g、7.85ミリモル)のDMF(20mL)中溶液に、Cs
2CO
3(5.63g、17.27ミリモル)を、つづいて2−(ブロモメチル)オキシラン(1.210mL、14.13ミリモル)を添加した。該混合物を室温で10分間攪拌し、50℃で1.5時間攪拌した。室温に冷却した後、その反応混合物をEtOAc/水で希釈した。有機層を集め、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物を少量のクロロホルムに溶かし、40gのシリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサンで3分間、次に15分間にわたってヘキサン中0%〜40%EtOAcの勾配に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体21A(1.5g、7.65ミリモル、収率97%)を透明な油として得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 10.49(d,J=3.3Hz,1H)、7.54(dd,J=8.0、3.3Hz,1H)、7.28−7.24(m,1H)、7.01(dd,J=9.1、3.9Hz,1H)、4.42(dd,J=11.0、2.8Hz,1H)、4.06(dd,J=11.1、5.9Hz,1H)、3.42(ddt,J=5.7、4.1、2.8Hz,1H)、2.99−2.96(m,1H)、2.81(dd,J=4.8、2.6Hz,1H);
19F NMR(471MHz、−d) δ −121.54(s,1F);LC−MS:方法H、RT=1.44分間、MS(ESI) m/z:219.0(M+Na)
+
中間体21B:5−フルオロ−2−(オキシラン−2−イルメトキシ)フェニル ホルマート
中間体21A(1.5g、7.65ミリモル)のジクロロメタン(30mL)中の攪拌溶液に、mCPBA(2.419g、10.51ミリモル)を添加した。トリフルオロ酢酸(0.589mL、7.65ミリモル)/ジクロロメタン(5.0mL)を添加した。該混合物を室温で3.0時間攪拌した。TLCは反応の完了を示した。10%チオ亜硫酸ナトリウム(10.0mL)を添加して該反応物をクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該残渣をEtOAc/飽和炭酸水素ナトリウムの間に分配した。有機層を集め、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物を少量のクロロホルムに溶かし、40gのシリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサンで3分間、次に15分間にわたってヘキサン中0%〜40%EtOAcの勾配として精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体21B(1.33g、5.33ミリモル、収率69.7%)を無色の油として得た(純度約85%)。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 8.28(s,1H)、7.04−7.00(m,1H)、6.99−6.96(m,1H)、6.92(dd,J=8.1、2.9Hz,1H)、4.27(dd,J=11.3、2.8Hz,1H)、3.98(dd,J=11.3、5.8Hz,1H)、3.35−3.31(m,1H)、2.91(dd,J=4.8、4.3Hz,1H)、2.73(dd,J=5.0、2.8Hz,1H);
19F NMR(471MHz、クロロホルム−d) δ −119.97(s,1F);LC−MS:方法H、RT=1.35分間、MS(ESI) m/z:イオン化せず(M+H)
+
中間体21C:(7−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メタノール
中間体21B(1.3g、6.13ミリモル)/MeOH(40mL)に、炭酸カリウム(2.79g、20.22ミリモル)を添加した。該混合物を室温で5.0時間分間攪拌した。HPLCおよびTLCは反応の完了を示した。該混合物を1.0N HCl(20mL)で処理した。メタノールを真空下で除去した。該残渣をEtOAc/水の間に分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物を少量のクロロホルムに溶かし、24g シリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサンで3分間、次にヘキサン中0%〜40%EtOAcの勾配で15分間溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体21C(1.1g、5.97ミリモル、収率97%)を無色の油として得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 6.83(dd,J=8.8、5.5Hz,1H)、6.66(dd,J=9.4、3.0Hz,1H)、6.61−6.56(m,1H)、4.32−4.27(m,2H)、4.15−4.08(m,1H)、3.95−3.91(m,1H)、3.89−3.85(m,1H);
19F NMR(471MHz、クロロホルム−d) δ −121.14(s,1F);LC−MS:方法H、RT=1.45分間、MS(ESI) m/z:イオン化せず
中間体21D:(7−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メチル アセタート
中間体21C(1.1g、5.97ミリモル)の0℃でのTHF(15mL)中溶液に、TEA(2.081mL、14.93ミリモル)を、つづいて塩化アセチル(0.531mL、7.47ミリモル)を添加した。該混合物を0℃で10分間攪拌させ、室温で2.0時間攪拌させた。その反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層を1.0N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物を少量のクロロホルムに溶かし、24g シリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサンで3分間、次に18分間にわたってヘキサン中0%〜40%EtOAcの勾配として溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体21D(1.25g、5.53ミリモル、収率93%)を無色の油として得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 6.83(dd,J=8.8、5.5Hz,1H)、6.67(dd,J=9.2、2.9Hz,1H)、6.59(ddd,J=8.9、8.1、3.0Hz,1H)、4.44−4.40(m,1H)、4.33(dd,J=6.9、5.2Hz,2H)、4.28(dd,J=11.6、2.2Hz,1H)、4.05(dd,J=11.6、6.9Hz,1H)、2.14(s,3H);
19F NMR(471MHz、クロロホルム−d) δ −120.90(s,1F);LC−MS:方法H、RT=1.74分間、MS(ESI) m/z:249.0(M+Na)
+
中間体21E:(7−フルオロ−6−ニトロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メチル アセタート
氷浴を用いて0℃に冷却した、中間体21D(1.25g、5.53ミリモル)の酢酸(2.0mL)中溶液に、発煙硝酸(1.032mL、22.10ミリモル)を滴下して加えた。該混合物を0℃で1.0時間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。その反応混合物を氷水/EtOAcでクエンチさせた。水層を除去し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム(3x)、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体21E(1.4g、5.16ミリモル、収率93%)を黄色の固体として得、それをさらに精製することなく次の工程に使用したq。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.71(d,J=7.2Hz,1H)、6.83(d,J=11.6Hz,1H)、4.53(dtd,J=7.3、5.0、2.5Hz,1H)、4.41−4.33(m,3H)、4.16−4.09(m,1H)、2.15(s,3H);
19F NMR(471MHz、クロロホルム−d) δ −122.90(s,1F);LC−MS:方法H、RT=1.73分間、MS(ESI) m/z:294.0(M+Na)
+
中間体21F:(6−アミノ−7−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メチル アセタート
中間体21E(1.2g、4.97ミリモル、収率96%)のアルゴン下での酢酸エチル(15mL)中溶液に、10%Pd/C(0.414g、5.16ミリモル)を添加した。該混合物を水素(バルーン)の雰囲気下、室温で4.0時間攪拌した。HPLCおよびTLCは反応の完了を示した。Pd/Cを濾過で除去した。濾液を濃縮して中間体21F(1.2g、4.97ミリモル、収率96%)を無色の油として得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 6.63(d,J=11.3Hz,1H)、6.37(d,J=8.5Hz,1H)、4.35−4.22(m,4H)、4.01(dd,J=11.3、6.9Hz,1H)、2.13(s,3H);
19F NMR(471MHz、クロロホルム−d) δ −141.10(s,1F);LC−MS:方法H、RT=0.94分間、MS(ESI) m/z:242.0(M+H)
+
中間体21G:(2−アミノ−4−フルオロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタート
中間体21F(147mg、0.609ミリモル)/アセトニトリル(2mL)に、チオシアン酸アンモニウム(69.6mg、0.914ミリモル)を添加した。該混合物を室温で10分間攪拌した。三臭化ベンジルトリメチルアンモニウム(238mg、0.609ミリモル)/アセトニトリル(1.5mL)を滴下して加えた(5分間)。該混合物を室温で一夜攪拌した。HPLCおよびLCMSは反応の完了を示した。その反応混合物をEtOAc/飽和炭酸水素ナトリウムで希釈した。不溶性材料を濾過で除去した。濾液の有機層を集め、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体21G(165mg、0.553ミリモル、収率91%)を黄色の固体として得た。それをさらに精製することなく次の工程に用いた。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 6.74(d,J=10.7Hz,1H)、5.67(brs,2H)、4.47−4.42(m,1H)、4.41−4.32(m,3H)、4.19−4.14(m,1H)、2.15(s,3H);
19F NMR(471MHz、クロロホルム−d) δ −133.23(s,1F);LC−MS:方法H、RT=1.38分間、MS(ESI) m/z:299.0(M+H)
+
中間体21H:(2−ブロモ−4−フルオロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタート
亜硝酸tert−ブチル(0.806mL、6.10ミリモル)をアルゴン下で臭化銅(II)(1.324g、5.93ミリモル)/アセトニトリル(15mL)に添加した。該混合物を室温で10分間攪拌した。中間体21G(1.04g、3.49ミリモル)のアセトニトリル(15mL)中懸濁液を滴下して加えた。その反応混合物を室温で1.5時間攪拌した。アセトニトリルを真空下で除去し、その反応混合物をEtOAcで希釈し、1.0N HClでクエンチさせた。有機層を0.5N HCl(2x)、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体21H(1.26g、3.48ミリモル、収率100%)を褐色の固体として得た。それをさらに精製することなく次の工程に使用した。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 6.87(d,J=10.2Hz,1H)、4.52−4.47(m,1H)、4.44(dd,J=11.4、2.3Hz,1H)、4.42−4.36(m,2H)、4.19(dd,J=11.6、7.2Hz,1H)、2.15(s,3H);
19F NMR(471MHz、クロロホルム−d) δ −128.77(s,1F);LC−MS:方法H、RT=2.00分間、MS(ESI) m/z:362.0および364.0(M+H)
+
中間体21I:(2−ブロモ−4−フルオロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メタノール
氷浴を用いて冷却した、中間体21H(1.15g、3.18ミリモル)/THF(14mL)に、1.0N NaOH(3.81mL、3.81ミリモル)を添加した。10分間攪拌した後、MeOH(2.0mL)を添加した。0℃でさらに20分間攪拌した後、1.0N HCl(6.0mL)を添加した。該混合物をEtOAc/THF/水で希釈した。有機層を集め、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体21I(1.07g、3.34ミリモル、収率105%)を褐色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、メタノール−d4) δ 6.84(d,J=10.5Hz,1H)、4.45(dd,J=11.4、2.3Hz,1H)、4.31−4.28(m,1H)、4.19(dd,J=11.4、7.6Hz,1H)、3.86−3.78(m,2H);
19F NMR(471MHz、メタノール−d4) δ −130.37(s,1F);LC−MS:方法H、RT=1.80分間、MS(ESI) m/z:320.0および322.0(M+H)
+
中間体21J:tert−ブチル N−({4−ブロモ−7−フルオロ−10,13−ジオキサ−3−チア−5−アザトリシクロ[7.4.0.0^{2,6}]トリデカ−1(9),2(6),4,7−テトラエン−11−イル}メチル)−N−[(tert− ブトキシ)カルボニル]カルバマート
DIAD(0.182mL、0.937ミリモル)のTHF(2mL)中溶液を、ジ−tert−ブチルイミノジカルボキシラート(204mg、0.937ミリモル)、中間体21I(100mg、0.312ミリモル)およびトリフェニルホスフィン(246mg、0.937ミリモル)のTHF(3mL)中溶液に添加した。その反応混合物を45℃で一夜加熱した。該混合物をDCMおよび飽和NaHCO
3で希釈し、DCMで抽出し、有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させて濃縮した。その粗サンプルを40g ISCOカラムに付し、ヘキサン中0−30%EtOAcで20分間溶出して精製した。所望のフラクションを集め、中間体21J(120mg、0.116ミリモル、収率37.0%)を得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.90(d,J=7.98Hz,1H)、7.45(t,J=7.84Hz,1H)、7.30(dd,J=0.83、7.43Hz,1H)、4.98(s,2H)、1.41−1.46(m,18H);LC−MS:方法C、RT=2.45分間、MS(ESI) m/z:419および421[M−Boc]+
実施例21:
中間体I−1(38.8mg、0.116ミリモル)、中間体21J(120mg、0.116ミリモル)およびPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(4.72mg、5.78マイクロモル)に、トルエン(0.75mL)、EtOH(0.25mL)および炭酸ナトリウム(0.116mL、2M、0.231ミリモル)を添加した。該混合物をアルゴンを用いて5分間脱気処理に付した。その反応混合物をマイクロ波反応器において135℃で40分間加熱した。その反応混合物に、EtOAc/水/ブラインを添加した。不溶物をセライトパッドで濾過することで除去した。有機層を集め、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物を少量のクロロホルムに溶かし、12g ISCOカラムに充填し、それをヘキサンで3分間、次にヘキサン中0%〜75%ジクロロメタンの勾配で20分間溶出した。所望のフラクションを合わせて濃縮した。サンプルを分取性LC/MS(方法D、10分間にわたって55−95%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)を介してさらに精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例21(3.1mg、5.65マイクロモル、収率4.89%)を得た。1H NMR(500MHz、メタノール−d4) δ 8.71(s,1H)、8.64(s,1H)、7.77(s,1H)、7.83−7.49(m,2H)、6.84(d,J=11.0Hz,1H)、4.47(dd,J=11.6、1.9Hz,1H)、4.37−4.29(m,1H)、4.22(brs,1H)、4.10(dd,J=11.0、7.7Hz,1H)、3.47−3.42(m,2H)、2.65(s,3H)、1.45(s,9H);LC−MS:方法C、RT=2.88分間、MS(ESI) m/z:649.2(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例22
(2−(2−(ジフルオロメトキシ)−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−フルオロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−8−イル)メタノール
中間体22A:4−フルオロ−2−(オキシラン−2−イルメトキシ)ベンズアルデヒド
4−フルオロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(1.9g、13.56ミリモル)のDMF(30mL)中溶液に、Cs
2CO
3(9.72g、29.8ミリモル)を、つづいて2−(ブロモメチル)オキシラン(2.090mL、24.41ミリモル)を添加した。該混合物を室温で10分間攪拌し、次に50℃で1.5時間攪拌した。それを室温に冷却した後、その反応混合物をEtOAc/水で希釈した。有機層を集め、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物を少量のクロロホルムに溶かし、120g シリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサンで3分間、次に15分間にわたってヘキサン中0%〜40%EtOAcの勾配で溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体22A(2.6g、13.25ミリモル、収率98%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 10.36(d,J=0.5Hz,1H)、7.84(dd,J=8.6、6.8Hz,1H)、7.01(dd,J=11.1、2.3Hz,1H)、6.89−6.79(m,1H)、4.52(dd,J=11.4、2.3Hz,1H)、4.03(dd,J=11.6、6.3Hz,1H)、3.47−3.39(m,1H)、2.92(dd,J=4.8、4.3Hz,1H)、2.81(dd,J=4.9、2.7Hz,1H);LC−MS:方法C、RT=1.42分間、MS(ESI) m/z:測定せず(M+H)
+
中間体22B:4−フルオロ−2−(オキシラン−2−イルメトキシ)フェニル ホルマート
中間体22A(2.6g、13.25ミリモル)のジクロロメタン(50mL)中の攪拌溶液に、mCPBA(4.19g、18.22ミリモル)を、つづいてトリフルオロ酢酸(1.021mL、13.25ミリモル)/ジクロロメタン(5.0mL)を添加した。該混合物を室温で3.0時間攪拌した。TLCは反応の完了を示した。10%チオ亜硫酸ナトリウム(10.0mL)を添加して該反応物をクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該残渣をEtOAc/飽和炭酸水素ナトリウムの間に分配した。有機層を集め、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物を少量のクロロホルムに溶かし、120g シリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサンで3分間、次に15分間にわたってヘキサン中0%〜40%EtOAcの勾配で溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体22B(2.7g、11.45ミリモル、収率86%)を無色の油として得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 7.11(dd,J=8.8、5.8Hz,1H)、6.98(dd,J=10.4、2.8Hz,1H)、6.77−6.68(m,1H)、4.37(dd,J=11.6、2.3Hz,1H)、3.93(dd,J=11.5、6.2Hz,1H)、2.86(t,J=4.5Hz,1H)、2.73(dd,J=4.9、2.7Hz,1H);
19F NMR(376MHz、メタノール−d4) δ −117.05(s,1F);LC−MS:方法C、RT=1.39分間、MS(ESI) m/z:235(M+Na)
+
中間体22C:(6−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メタノール
中間体22B(2.7g、11.45ミリモル)/MeOH(60mL)に、炭酸カリウム(5.22g、37.8ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。TLCは反応の完了を示した。該混合物を1.0N HCl(40mL)で処理した。メタノールを真空下で除去した。残渣をEtOAc/水の間に分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、粗生成物を少量のクロロホルムに溶かし、120g シリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサンで3分間、次に20分間にわたってヘキサン中0%〜50%EtOAcの勾配で溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体22C(1.72g、9.34ミリモル、収率82%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 6.83(dd,J=9.0、5.4Hz,1H)、6.63−6.51(m,2H)、4.32(dd,J=11.4、2.3Hz,1H)、4.18−4.09(m,1H)、4.07−4.00(m,1H)、3.75(t,J=4.4Hz,2H);LC−MS:方法C、RT=1.51分間、MS(ESI) m/z:測定せず(M+H)
+
中間体22D:(6−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メチル アセタート
中間体22C(1.72g、9.34ミリモル)の0℃でのTHF(40mL)中溶液に、TEA(3.25mL、23.35ミリモル)を、つづいて塩化アセチル(0.830mL、11.67ミリモル)を添加した。該混合物を0℃で10分間攪拌し、次に室温で2.0時間攪拌した。該混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層を1.0N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物を少量のクロロホルムに溶かし、24g シリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサンで3分間、次に18分間にわたってヘキサン中0%〜40%EtOAcの勾配で溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体22D(2.0g、8.84ミリモル、収率95%)を無色の油として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.84(dd,J=8.8、5.3Hz,1H)、6.70−6.48(m,2H)、4.43−4.23(m,4H)、4.05(dd,J=11.5、6.9Hz,1H)、2.12(s,3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −116.48−−127.89(m,1F);LC−MS:方法C、RT=1.81分間、MS(ESI) m/z:249(M+Na)
+
中間体22E:(6−フルオロ−7−ニトロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メチル アセタート
氷浴を用いて0℃に冷却した、中間体22D(2.0g、8.84ミリモル)の酢酸(2.0mL)中溶液に、発煙硝酸(1.651mL、35.4ミリモル)を滴下して加えた。該混合物を0℃で1.0時間攪拌した。HPLCは出発物質が一緒に溶出したことを示したが、LCMSはクリーンな反応を示した。それを氷水でクエンチさせた。水層を除去し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム(3x)、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、その粗サンプルを120gのISCOカラムに付し、40分間にわたってヘキサン中0−100%EtOAcで溶出して精製した。所望のフラクションを集め、中間体22E(2.2g、8.11ミリモル、収率92%)を白色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.73(d,J=7.2Hz,1H)、6.80(d,J=11.3Hz,1H)、4.43(t,J=2.5Hz,1H)、4.41(t,J=2.1Hz,1H)、4.35(t,J=4.8Hz,2H)、4.15(dd,J=12.1、7.7Hz,1H)、2.14(s,3H);LC−MS:方法C、RT=1.72分間、MS(ESI) m/z:230[M+1−Ac]+
中間体22F:(7−アミノ−6−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メチル アセタート
中間体22E(2.2g、8.11ミリモル)のアルゴン下での酢酸エチル(30mL)中溶液に、10%Pd/C(350mg、8.11ミリモル)を添加した。該混合物を水素(バルーン)の雰囲気下、室温で3時間攪拌させた。HPLCおよびTLCは反応の完了を示した。Pd/Cを濾過で除去した。濾液を濃縮して中間体22F(1.9g、7.88ミリモル、収率97%)を無色の油として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.59(d,J=11.4Hz,1H)、6.35(d,J=8.6Hz,1H)、4.45−4.18(m,4H)、4.04−3.92(m,1H)、3.45(brs,2H)、2.11(s,3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −136.37−−152.99(m,2F);LC−MS:方法C、RT=1.07分間、MS(ESI) m/z:242[M+1]+
中間体22G:(2−アミノ−4−フルオロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−8−イル)メチル アセタート
中間体22F(1.7g、7.05ミリモル)/アセトニトリル(20mL)に、チオシアン酸アンモニウム(0.805g、10.57ミリモル)を添加した。該混合物を室温で10分間攪拌した。三臭化ベンジルトリメチルアンモニウム(2.75g、7.05ミリモル)/アセトニトリル(10mL)を滴下して加えた(5分間)。該混合物を室温で一夜攪拌した。該混合物をEtOAc/飽和炭酸水素ナトリウムで希釈した。不溶性材料を濾過で除去した。濾液の有機層を集め、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体22G(1.95g、6.54ミリモル、収率93%)を黄色の油として得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 6.65(dd,J=11.1、4.5Hz,1H)、4.59−4.46(m,1H)、4.43−4.27(m,3H)、4.11(ddd,J=11.6、6.9、4.5Hz,1H)、2.09(d,J=4.5Hz、3H);
19F NMR(376MHz、メタノール−d4) δ −136.98(brs,1F);LC−MS:方法C、RT=1.45分間、MS(ESI)(m/z):299[M+1]+
中間体22H:(2−ブロモ−4−フルオロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−8−イル)メチル アセタート
亜硝酸tert−ブチル(1.706mL、12.91ミリモル)をアルゴン下で臭化銅(II)(2.80g、12.54ミリモル)/乾燥アセトニトリル(30mL)に添加した。該混合物を室温で10分間攪拌した。中間体22G(2.2g、7.38ミリモル)の乾燥アセトニトリル(30mL)中懸濁液を滴下して加えた。その反応混合物を室温で1.5時間攪拌した。HPLCおよびLCMSはクリーンな反応を示した。アセトニトリルを真空下で除去し、その反応混合物をEtOAcで希釈し、1.0N HClでクエンチさせた。有機層を集め、0.5N HCl(2x)、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体22H(2.33g、6.43ミリモル、収率87%)を褐色の油として得た。それをさらに精製することなく次の工程に使用した。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.83(d,J=10.4Hz,1H)、4.52(dtd,J=7.1、5.1、2.4Hz,1H)、4.45−4.29(m,2H)、4.23−4.08(m,2H)、2.18−2.10(m,3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −129.42(s,1F);LC−MS:方法C、RT=2.00分間、MS(ESI) m/z:361.9および363.9[M+H]+
実施例22:
中間体I−1(40mg、0.119ミリモル)、中間体22H(44mg、0.121ミリモル)およびPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(4.86mg、5.95マイクロモル)に、トルエン(0.75mL)、EtOH(0.25mL)および炭酸ナトリウム(0.119mL、2M、0.238ミリモル)を添加した。該混合物をアルゴンを用いて5分間脱気処理に付した。その反応混合物をマイクロ波反応器において135℃で40分間加熱した。その反応混合物にEtOAc/水/ブラインを添加した。不溶物をセライトパッドで濾過することで除去した。有機層を集め、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物を少量のDCMに溶かし、12g ISCOカラムに充填し、それをヘキサンで3分間、次にヘキサン中0%〜75%ジクロロメタンの勾配で20分間溶出した。所望のフラクションを合わせて濃縮した。該サンプルを分取性LC/MS(方法C、10分間にわたって40−75%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)を介してさらに精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例22(10.4mg、0.023ミリモル、収率19.45%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.18(s,1H)、7.89(d,J=1.7Hz,1H)、7.09(s,1H)、7.25−6.86(m,1H)、6.28(d,J=11.0Hz,1H)、4.37(t,J=5.5Hz,1H)、3.67(dd,J=11.6、2.2Hz,1H)、3.55(td,J=5.0、2.5Hz,1H)、3.35(dd,J=11.4、7.6Hz,1H)、3.03−2.87(m,2H)、1.85(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.35分間、MS(ESI) m/z:450.0(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例23
tert−ブチル ((2−(2−(ジフルオロメトキシ)−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−フルオロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−8−イル)メチル)カルバマート
中間体23A:(2−ブロモ−4−フルオロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−8−イル)メタノール
氷浴を用いて冷却した、中間体22H(2.3g、6.35ミリモル)のTHF(30mL)中溶液に、1.0N NaOH(7.62mL、7.62ミリモル)を添加した。10分間攪拌した後、MeOH(2.0mL)を添加した。該混合物を室温で1時間攪拌した。1.0N HCl(6.0mL)を加えて反応物をクエンチさせた。該混合物をEtOAc/THF/水で希釈した。有機層を集め、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体23A(2g、6.25ミリモル、収率98%)を褐色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 6.81(d,J=10.6Hz,1H)、4.44−4.23(m,2H)、4.15(dd,J=11.5、7.5Hz,1H)、3.88−3.77(m,2H);
19F NMR(376MHz、メタノール−d4) δ −131.18(s,1F);LC−MS:方法C、RT=1.82分間、MS(ESI) m/z:319.9および321.9(M+H)
+
中間体23B:tert−ブチル ((2−ブロモ−4−フルオロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−8−イル)メチル)カルバマート
DIAD(0.146mL、0.750ミリモル)をジ−tert−ブチルイミノジカルボキシラート(65.2mg、0.300ミリモル)の懸濁液に添加した。中間体23A(80mg、0.250ミリモル)およびトリフェニルホスフィン(197mg、0.750ミリモル)/トルエン(2mL)をシリンジポンプを介して上記の溶液に45℃で3時間にわたって添加した。その反応混合物を45℃で一夜攪拌した。該混合物をDCMおよび飽和NaHCO
3で希釈し、DCMで抽出し、有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させて濃縮した。その粗サンプルを12g ISCOカラムに付し、0−100%DCM/ヘキサンで20分間溶出した。所望のフラクションを集め、中間体23B(80mg、0.077ミリモル、収率30.8%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.82(d,J=10.4Hz,1H)、4.52(qd,J=6.1、2.1Hz,1H)、4.35(dd,J=11.9、2.3Hz,1H)、4.13−4.04(m,2H)、3.85(dd,J=14.5、5.7Hz,1H)、1.51(s,18H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −129.89(s,1F);LC−MS:方法C、RT=2.44分間、MS(ESI) m/z:419および421[M+1−Boc]+
実施例23:
中間体I−1(25.9mg、0.077ミリモル)、中間体23B(80mg、0.077ミリモル)およびPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(3.14mg、3.85マイクロモル)に、トルエン(0.75mL)、EtOH(0.25mL)および炭酸ナトリウム(0.077mL、2M、0.154ミリモル)を添加した。該混合物をアルゴンを用いて5分間脱気処理に付した。その反応混合物をマイクロ波反応器において135℃で40分間加熱した。LCMSはクリーンな反応を示した。その反応混合物にEtOAc/水/ブラインを添加した。不溶物をセライトパッドで濾過することで除去した。有機層を集め、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物を少量のクロロホルムに溶かし、12g ISCOカラムに充填し、ヘキサンで3分間、次にヘキサン中0%〜75%ジクロロメタンの勾配で20分間溶出した。所望のフラクションを集め、分取性HPLC(方法A、10分間にわたって30−100%Bとする)を介してさらに精製した。所望のフラクションをSpeedVacに一夜入れて溶媒を除去し、次に凍結乾燥させて実施例23(3mg、5.25マイクロモル、収率6.82%)を得た。1H NMR(400MHz、アセトニトリル−d3) δ 8.89−8.61(m,2H)、7.84(s,1H)、8.00−7.45(m,1H)、6.94(d,J=11.4Hz,1H)、5.66(brs,1H)、4.49−4.36(m,2H)、4.11(dd,J=11.9、7.1Hz,1H)、3.58−3.33(m,2H)、2.70(s,3H)、1.44(s,9H);19F NMR(376MHz、アセトニトリル−d3) δ −90.54(s,2F)、−132.85(brs,1F);LC−MS:方法C、RT=2.42分間、MS(ESI) m/z:542.9(M+H)+;分析性HPLC純度(方法A):96%
実施例24
(4−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−8−イル)メチル フェニルカルバマート
中間体24A:(4−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−8−イル)メタノール
実施例22(334mg、0.743ミリモル)のDMF(5mL)中溶液に、ナトリウムメトキシド(4.46mL、0.5M、2.230ミリモル)を添加した。該混合物を室温で1時間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該混合物をEtOAcおよび水で希釈し、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させて濃縮した。その粗サンプルを40g ISCOカラムに付し、20分間にわたってヘキサン中0−100%EtOAcで溶出して精製した。所望のフラクションを集め、濃縮して中間体24A(175mg、0.423ミリモル、収率57.0%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.80(s,1H)、8.60(d,J=1.7Hz,1H)、7.89−7.79(m,1H)、7.11(d,J=11.0Hz,1H)、5.18(t,J=5.6Hz,1H)、4.48(dd,J=11.7、2.3Hz,1H)、4.41−4.32(m,1H)、4.17(dd,J=11.6、7.4Hz,1H)、4.08(s,3H)、3.74(td,J=5.2、2.8Hz,1H)、2.64(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.38分間、MS(ESI) m/z:414(M+H)
+
中間体24B:(4−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−8−イル)メチル カルボノクロリダート
中間体24A(60mg、0.145ミリモル)のTHF(5mL)中溶液に、ホスゲン(0.614mL、トルエン中20%、1.161ミリモル)を添加し、その混合物を室温で1時間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。溶媒を一夜にわたって除去し、中間体24B(65mg、0.137ミリモル、収率94%)を固体として得た。そのサンプルを精製することなく次の工程に使用した。LC−MS:方法C、RT=2.59分間、MS(ESI) m/z:476(M+H)
+
実施例24:
中間体24B(10mg、0.021ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、アニリン(5.87mg、0.063ミリモル)およびDIEA(0.037mL、0.210ミリモル)を添加した。該混合物を室温で1時間攪拌し、LCMSは反応の完了を示した。溶媒を除去し、残渣を分取性LC/MS(方法D、10分間にわたって55−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例24(3.9mg、7.32マイクロモル、収率34.9%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 7.89(s,1H)、7.74(d,J=1.9Hz,1H)、7.00(dd,J=1.8、1.0Hz,1H)、6.64(d,J=7.7Hz,2H)、6.51−6.39(m,2H)、6.31(d,J=11.0Hz,1H)、6.20−6.11(m,1H)、3.95−3.84(m,1H)、3.74(dd,J=11.6、2.2Hz,1H)、3.68−3.58(m,2H)、3.43(dd,J=11.8、7.2Hz,1H)、3.24(s,3H)、1.80(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.59分間、MS(ESI) m/z:533.3(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例25
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−クロロピリジン−3−イル)カルバマート
中間体25A:(R)−5−クロロ−2−(オキシラン−2−イルメトキシ)ベンズアルデヒド
5−クロロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(4g、25.5ミリモル)のDMF(50mL)中溶液に、(R)−オキシラン−2−イルメチル 3−ニトロベンゼンスルホナート(7.29g、28.1ミリモル)およびCs
2CO
3(24.97g、77ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該混合物をEtOAcおよび水で希釈し、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させて濃縮した。その粗サンプルを120gのISCOカラムに付し、ヘキサン中0−100%EtOAcで40分間溶出して精製した。所望のフラクションを集め、濃縮して中間体25A(5g、23.52ミリモル、収率92%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 10.46(s,1H)、7.80(d,J=2.6Hz,1H)、7.49(dd,J=8.9、2.8Hz,1H)、6.97(d,J=9.0Hz,1H)、4.41(dd,J=11.2、2.6Hz,1H)、4.04(dd,J=11.1、5.8Hz,1H)、3.41(ddt,J=5.8、4.1、2.8Hz,1H)、3.00−2.88(m,1H)、2.80(dd,J=4.8、2.6Hz,1H);LC−MS:方法C、RT=1.64分間、MS(ESI) m/z:測定せず(M+H)
+
中間体25B:(S)−(7−クロロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メタノール
水浴を用いて冷却した、中間体25A(5.1g、24.46ミリモル)のジクロロメタン(100mL)中の攪拌溶液に、mCPBA(8.30g、36.1ミリモル)を添加した。トリフルオロ酢酸(1.884mL、24.46ミリモル)/ジクロロメタン(10mL)を滴下して加えた。該混合物を室温で2.0時間攪拌した。TLCは反応の完了を示した。該反応物を飽和炭酸水素ナトリウムを、つづいて10%チオ亜硫酸ナトリウム(20.0mL)を添加することでクエンチさせ、ジクロロメタンで抽出した。有機層を集め、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物を少量のクロロホルムに溶かし、80g シリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサンで2分間、次に18分間にわたってヘキサン中0%〜35%EtOAcの勾配で溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して無色の油とした。上記の油(3g、13.12ミリモル)/MeOH(50mL)に、炭酸カリウム(5.44g、39.4ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。HPLCは反応の完了を示した。該混合物を1.0N HCl(14mL)で処理した。メタノールを真空下で除去した。該残渣をEtOAc/水の間に分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、その粗サンプルを120g ISCOカラムに付し、40分間にわたって0−100%EtOAc/ヘキサンとして溶出して精製した。所望のフラクションを集め、濃縮して中間体25B(1.7g、8.47ミリモル、収率64.6%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.90−6.86(m,1H)、6.80(d,J=1.5Hz,2H)、4.30−4.20(m,2H)、4.07(dd,J=11.2、7.3Hz,1H)、3.90−3.79(m,2H);LC−MS:方法C、RT=1.72分間、MS(ESI) m/z:223(M+Na)
+
中間体25C:(R)−(7−クロロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メチル アセタート
中間体25B(1.7g、8.47ミリモル)の0℃でのTHF(30mL)中溶液に、TEA(2.95mL、21.18ミリモル)を、つづいて塩化アセチル(10.59mL、DCM中1M、10.59ミリモル)を滴下して加えた。該混合物を0℃で10分間攪拌し、室温で1.0時間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層を0.5N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体25C(1.92g、7.91ミリモル、収率93%)を油として得た。それをさらに精製することなく次の工程に用いた。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.92(dd,J=2.0、0.7Hz,1H)、6.85−6.68(m,2H)、4.47−4.36(m,1H)、4.34−4.23(m,3H)、4.05(dd,J=11.6、6.9Hz,1H)、2.12(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.01分間、MS(ESI) m/z:265(M+Na)
+
中間体25D:(R)−(7−クロロ−6−ニトロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メチル アセタート
氷浴を用いて0℃に冷却した、中間体25C(1.9g、7.83ミリモル)の酢酸(20mL)中溶液に、発煙硝酸(1.827mL、39.2ミリモル)を滴下して加えた。該混合物を0℃で30分間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。それを氷水でクエンチさせた。水層を除去し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム(3x)、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体25D(2.25g、7.82ミリモル、収率100%)を白色の固体として得、それをさらに精製することなく次の工程に使用した。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.62(s,1H)、7.08(s,1H)、4.49(dd,J=7.2、2.3Hz,1H)、4.40−4.33(m,3H)、4.11(dd,J=11.8、7.2Hz,1H)、2.13(s,3H);LC−MS:方法C、RT=1.90分間、MS(ESI) m/z:310(M+Na)
+
中間体25E:(R)−(6−アミノ−7−クロロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メチル アセタート
水浴を用いて冷却した、中間体25D(2.25g、7.82ミリモル)のMeOH(30mL)およびTHF(30mL)中溶液に、塩化アンモニウム(6.69g、125ミリモル)および亜鉛末(4.09g、62.6ミリモル)を添加した。該混合物を室温で3.0時間攪拌した。HPLCはクリーンな反応を示した。MeOHを真空下で除去した。該残渣をEtOAc/飽和炭酸水素ナトリウムで希釈し、室温で10分間攪拌した。該混合物を湿式のセライトパッドを介して濾過し、不溶性材料を除去した。濾液を集め、有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して中間体25E(1.62g、6.29ミリモル、収率80%)を無色の油として得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 6.75(s,1H)、6.39(s,1H)、4.34−4.21(m,4H)、4.03−3.95(m,1H)、2.07(s,3H);LC−MS:方法C、RT=1.28分間、MS(ESI) m/z:258(M+H)
+
中間体25F:(R)−(2−アミノ−4−クロロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタート
中間体25E(1.6g、6.21ミリモル)のアセトニトリル(25mL)中溶液に、チオシアン酸アンモニウム(0.709g、9.31ミリモル)を添加した。該混合物を室温で10分間攪拌した。三臭化ベンジルトリメチルアンモニウム(2.54g、6.52ミリモル)/アセトニトリル(8mL)を滴下して加えた(5分間)。該混合物を室温で一夜攪拌した。HPLCおよびLCMSはクリーンな反応を示した。該混合物をEtOAc/THF/飽和炭酸水素ナトリウムで希釈した。不溶性材料を濾過で除去した。濾液の有機層を集め、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体25F(1.9g、6.04ミリモル、収率97%)を黄色の固体として得た。それをさらに精製することなく次の工程に用いた。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.98(s,1H)、7.05−6.94(m,1H)、5.40(brs,2H)、4.44−4.32(m,4H)、4.17(dd,J=11.3、7.2Hz,1H)、2.13(s,3H);LC−MS:方法C、RT=1.58分間、MS(ESI) m/z:315(M+H)
+
中間体25G:(R)−(2−ブロモ−4−クロロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタート
亜硝酸tert−ブチル(0.367mL、2.78ミリモル)を臭化銅(II)(603mg、2.70ミリモル)/乾燥アセトニトリル(5mL)にアルゴン下で添加した。該混合物を室温で10分間攪拌した。中間体25F(500mg、1.589ミリモル)の乾燥アセトニトリル(5mL)中懸濁液を滴下して加えた。その反応混合物を室温で2時間攪拌した。LCMSは反応が完了していることを示した。アセトニトリルを真空下で除去し、残渣をEtOAcで希釈し、1.0N HClでクエンチさせた。有機層を集め、0.5N HCl(2x)、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、40g シリカゲルカートリッジを用い、20分間にわたってヘキサン中0%〜70%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体25G(550mg、1.453ミリモル、収率91%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.15(s,1H)、4.45(dd,J=11.7、2.0Hz,2H)、4.37−4.30(m,2H)、4.20(d,J=4.2Hz,1H)、2.13(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.13分間、MS(ESI) m/z:377および379(M+H)
+
中間体25H:(S)−(2−ブロモ−4−クロロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メタノール
氷浴を用いて0℃に冷却した、中間体25G(550mg、1.453ミリモル)のTHF(5mL)中溶液に、1.0N NaOH(2.18mL、12.18ミリモル)およびMeOH(2mL)を添加した。該混合物を0℃で1時間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。1.0N HCl(5.0mL)を添加して該反応物をクエンチさせた。該混合物をEtOAc/水で希釈し.有機層を集め、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体25H(465mg、1.382ミリモル、収率95%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 7.18(s,1H)、4.52(dd,J=11.1、2.1Hz,1H)、4.33−4.27(m,1H)、4.24(d,J=11.2Hz,1H)、3.82(d,J=5.1Hz,2H);LC−MS:方法C、RT=1.98分間、MS(ESI) m/z:335.9および337.9(M+H)
+
中間体25I:(S)−(4−クロロ−2−(2−(ジフルオロメトキシ)−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体I−1(382mg、1.503ミリモル)、中間体25H(460mg、1.367ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(55.8mg、0.068ミリモル)に、トルエン(4.5mL)およびEtOH(1.5mL)を添加した。該混合物を1分間の超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに炭酸ナトリウム(1.367mL、2M、2.73ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波反応器において130℃で30分間加熱した。該粗反応混合物を後処理なしで精製するためにISCOカラムに直接的にロードした。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(12g シリカゲルカートリッジを用い、15分間にわたってヘキサン中5%〜75%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体25I(280mg、0.601ミリモル、収率44.0%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.88(d,J=1.8Hz,1H)、8.68(s,1H)、8.03(s,1H)、7.80(dd,J=1.9、1.0Hz,1H)、7.87−7.45(m,1H)、7.22−7.16(m,1H)、4.53(dd,J=11.0、2.0Hz,1H)、4.44−4.29(m,2H)、4.07−3.92(m,2H)、2.70(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.46分間、MS(ESI) m/z:466(M+H)
+
中間体25K:(S)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体25I(280mg、0.601ミリモル)の室温でのTHF(3mL)中溶液に、MeOH中5.4Mナトリウムメトキシド(0.390mL、2.104ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で30分間攪拌した。LCMSはクリーンな反応を示した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、0.5N HCl(2.0mL)でクエンチさせた。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮して中間体25K(220mg、0.512ミリモル、収率85%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.75(s,1H)、8.56(s,1H)、7.84(s,1H)、7.27(s,1H)、5.15(t,J=5.5Hz,1H)、4.57(d,J=11.3Hz,1H)、4.33(d,J=5.8Hz,1H)、4.27−4.18(m,1H)、4.08(s,3H)、3.71(dt,J=10.8、5.5Hz,2H)、2.64(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.50分間、MS(ESI) m/z:429.9(M+H)
+
中間体25L:(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル カルボノクロリダート
中間体25K(90mg、0.209ミリモル)の室温でのTHF(3mL)中溶液に、トルエン中15%ホスゲン(0.738mL、1.047ミリモル)を添加し、該混合物を室温で一夜攪拌した。LCMSは反応が完了していることを示した。溶媒を減圧下で除去した。中間体25Lを黄色の固体として得た。それを次の工程において何ら精製することなく使用した。LC−MS:方法C、RT=2.81分間、MS(ESI) m/z:493.9(M+H)
+
実施例25:
中間体25L(20mg、0.041ミリモル)のDCM(1mL)およびTHF(0.5mL)中溶液に、5−クロロピリジン−3−アミン(18.28mg、0.142ミリモル)を、つづいてDIEA(0.071mL、0.406ミリモル)を添加した。該混合物を室温で0.5時間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。残渣を1mlのDMFに溶かし、分取性LC/MS(方法D、15分間にわたって55−95%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例25(7.9mg、収率33%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 10.35(brs,1H)、8.77(s,1H)、8.58(dd,J=7.7、1.9Hz,2H)、8.28(d,J=2.2Hz,1H)、8.03(s,1H)、7.86(dd,J=1.8、1.0Hz,1H)、7.32(s,1H)、4.80−4.69(m,1H)、4.65(dd,J=11.4、2.3Hz,1H)、4.59−4.44(m,2H)、4.34(dd,J=11.6、7.2Hz,1H)、4.09(s,3H)、2.65(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.80分間、MS(ESI) m/z:584.10(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):99%
実施例26
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル フェニルカルバマート
中間体25L(20mg、0.041ミリモル)のDCM(1mL)およびTHF(0.5mL)中溶液に、アニリン(13.24mg、0.142ミリモル)を、つづいてDIEA(0.071mL、0.406ミリモル)を添加した。該混合物を室温で0.5時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去した。残渣を分取性LC/MS(方法D、18分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例26(8.8mg、0.016ミリモル、収率39.5%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.84(brs,1H)、8.54(s,1H)、7.82(s,1H)、7.48(d,J=7.7Hz,2H)、7.33−7.26(m,3H)、7.01(t,J=7.3Hz,1H)、4.75−4.61(m,2H)、4.52−4.39(m,2H)、4.35−4.25(m,1H)、4.07(s,3H)、2.63(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.85分間、MS(ESI) m/z:549.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例27
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−シアノフェニル)カルバマート
中間体25L(20mg、0.041ミリモル)のDCM(1mL)およびTHF(0.5mL)中溶液に、3−アミノベンゾニトリル(16.80mg、0.142ミリモル)を、つづいてDIEA(0.071mL、0.406ミリモル)を添加した。該混合物を室温で0.5時間攪拌し、少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。残渣を分取性LC/MS(方法D、18分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例27(5.0mg、8.54マイクロモル、収率21.01%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.25(brs,1H)、8.69(s,1H)、8.52(brs,1H)、7.88(brs,1H)、7.79(brs,1H)、7.74(d,J=7.4Hz,1H)、7.56−7.43(m,2H)、7.28(s,1H)、4.73−4.61(m,2H)、4.53−4.40(m,2H)、4.36−4.28(m,1H)、4.06(brs,3H)、2.62(brs,3H);LC−MS:方法C、RT=2.78分間、MS(ESI) m/z:574.20(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例28
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−フルオロピリジン−3−イル)カルバマート
中間体25L(20mg、0.041ミリモル)のDCM(1mL)およびTHF(0.5mL)中溶液に、5−フルオロピリジン−3−アミン(15.94mg、0.142ミリモル)を、つづいてDIEA(0.071mL、0.406ミリモル)を添加した。該混合物を室温で1.0時間攪拌した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。残渣を分取性LC/MS(方法D、20分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)を介して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例28(3.7mg、6.45マイクロモル、収率15.88%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.39(brs,1H)、8.76(s,1H)、8.58(s,1H)、8.48(brs,1H)、8.24(brs,1H)、7.88−7.76(m,2H)、7.32(s,1H)、4.71(brs,1H)、4.66(d,J=11.6Hz,1H)、4.57−4.44(m,2H)、4.38−4.29(m,1H)、4.08(s,3H)、2.65(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.52分間、MS(ESI) m/z:568.10(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):99%
実施例29
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−フルオロピリジン−3−イル)カルバマート
中間体25L(20mg、0.041ミリモル)のDCM(1mL)およびTHF(0.5mL)中溶液に、6−フルオロピリジン−3−アミン(15.94mg、0.142ミリモル)を、つづいてDIEA(0.071mL、0.406ミリモル)を添加した。該混合物を室温で1時間攪拌した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。残渣を1mlのDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、18分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例29(6.6mg、0.012ミリモル、収率28.6%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.16(brs,1H)、8.73(s,1H)、8.55(s,1H)、8.28(brs,1H)、8.02(d,J=9.1Hz,1H)、7.83(s,1H)、7.30(s,1H)、7.15(d,J=8.5Hz,1H)、4.70(brs,1H)、4.65(d,J=11.3Hz,1H)、4.52−4.42(m,2H)、4.35−4.29(m,1H)、4.08(s,3H)、2.64(s,3H);LC−MS:方法C、RT=22.69分間、MS(ESI) m/z:568.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例30
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−4−イルカルバマート
中間体25L(20mg、0.041ミリモル)のDCM(1mL)およびTHF(0.5mL)中溶液に、ピリジン−4−アミン(13.38mg、0.142ミリモル)を、つづいてDIEA(0.071mL、0.406ミリモル)を添加した。該混合物を室温で0.5時間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。残渣を1mlのDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、15分間にわたって35−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例30(8.3mg、0.015ミリモル、収率36.4%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 11.23(brs,1H)、8.74(s,1H)、8.62(d,J=5.5Hz,2H)、8.56(s,1H)、7.86−7.79(m,3H)、7.30(s,1H)、4.74(brs,1H)、4.66(d,J=11.6Hz,1H)、4.61−4.47(m,2H)、4.35(brs,1H)、4.08(s,3H)、2.64(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.04分間、MS(ESI) m/z:550.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例31
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート
中間体25L(95mg、0.193ミリモル)のTHF(3mL)およびトルエン中溶液に、ピリジン−3−アミン(54.5mg、0.579ミリモル)/DCM(2mL)を、つづいてDIEA(0.337mL、1.930ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。残渣をDMSOに溶かし、分取性HPLC(方法A、30〜100%Bとし、つづいて4分間で100%Bとする)に付して精製した。所望のフラクションをSpeedVacに一夜入れて溶媒を除去し、次に凍結乾燥させて実施例31(50mg、0.075ミリモル、収率39.0%)を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 9.04(brs,1H)、8.74(brs,1H)、8.69(d,J=1.8Hz,1H)、8.51(s,1H)、8.34(d,J=5.1Hz,1H)、7.78−7.69(m,2H)、7.15(s,1H)、4.60−4.50(m,4H)、4.31(dd,J=11.4、6.4Hz,1H)、4.12(s,3H)、2.65(s,3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −75.71(s,3F);LC−MS:方法C、RT=2.33分間、MS(ESI) m/z:550(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法A):99%
実施例32
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−クロロピリジン−3−イル)カルバマート
中間体25L(20mg、0.041ミリモル)のDCM(1mL)およびTHF(0.5mL)中溶液に、6−クロロピリジン−3−アミン(18.28mg、0.142ミリモル)を、つづいてDIEA(0.071mL、0.406ミリモル)を添加した。該混合物を室温で0.5時間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。残渣をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、15分間にわたって55−95%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例32(3.3mg、5.65マイクロモル、収率13.90%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.25(brs,1H)、8.73(s,1H)、8.55(d,J=1.9Hz,1H)、8.49(d,J=2.5Hz,1H)、7.97−7.92(m,1H)、7.88−7.77(m,1H)、7.46(d,J=8.5Hz,1H)、7.31(s,1H)、4.74−4.69(m,1H)、4.65(dd,J=11.6、2.5Hz,1H)、4.51−4.42(m,2H)、4.32(dd,J=11.6、7.2Hz,1H)、4.08(s,3H)、2.64(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.75分間、MS(ESI) m/z:584.10(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例33
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリジン−4−イル)カルバマート
中間体25L(20mg、0.041ミリモル)のDCM(1mL)およびTHF(0.5mL)中溶液に、2−メチルピリジン−4−アミン(15.38mg、0.142ミリモル)およびDIEA(0.071mL、0.406ミリモル)を添加した。該混合物を室温で0.5時間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。残渣をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、18分間にわたって35−75%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例33(11.8mg、0.021ミリモル、収率51.5%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 11.22(brs,1H)、8.77(s,1H)、8.59(d,J=1.7Hz,1H)、8.52(d,J=6.6Hz,1H)、7.92−7.81(m,1H)、7.79−7.61(m,2H)、7.33(s,1H)、4.84−4.72(m,1H)、4.68(dd,J=11.4、2.3Hz,1H)、4.63−4.51(m,2H)、4.37(dd,J=11.7、7.0Hz,1H)、4.10(s,3H)、2.66(s,3H)、2.60(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.22分間、MS(ESI) m/z:564.20(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例34
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリダジン−4−イルカルバマート
中間体25L(20mg、0.041ミリモル)のDCM(1mL)およびTHF(0.5mL)中溶液に、ピリダジン−4−アミン(13.52mg、0.142ミリモル)を、つづいてDIEA(0.071mL、0.406ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。残渣をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、12分間にわたって30−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例34(3.8mg、6.76マイクロモル、収率16.64%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.67(brs,1H)、9.21(brs,1H)、9.01(d,J=5.5Hz,1H)、8.74(s,1H)、8.56(s,1H)、7.84(s,1H)、7.77(brs,1H)、7.31(s,1H)、4.72(brs,1H)、4.66(d,J=11.6Hz,1H)、4.60−4.37(m,2H)、4.35(d,J=9.1Hz,1H)、4.08(s,3H)、2.64(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.13分間、MS(ESI) m/z:551.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例35
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−シアノピリジン−3−イル)カルバマート
中間体35A:6−シアノピリジン−3−イルカルバミン酸クロリド
0℃での5−アミノピコリノニトリル(100mg、0.839ミリモル)、炭酸水素ナトリウム(353mg、4.20ミリモル)/DCM(5ml)に、ホスゲン(トルエン中15%)(1.776ml、2.52ミリモル)を添加した。該混合物を15分間攪拌した。TLC(MeOHでクエンチに付す)はクリーンな変換を示した。粗製物を濾過して第2フラスコに入れ、溶媒および過剰量のホスゲンを真空下で除去した。粗生成物の中間体35AをDCM(5ml)に再び溶かし、さらに精製することなく次の工程に用いた。LC−MS:方法C、RT=2.21分間、MS(ESI) m/z:178(M+H)
+(カルバミン酸メチル)
実施例35:
中間体25K(20mg、0.047ミリモル)/THF(0.3mL)に、中間体35A(33.8mg、0.186ミリモル)/DCM(1mL)を、つづいてTEA(0.052mL、0.372ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該混合物を10%水/アセトニトリル+0.1%TFAでクエンチさせた。溶媒を除去し、残渣をDMSOに再び溶かし、分取性LC/MS(方法D、10分間にわたって50−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例35(6.3mg、10.74マイクロモル、収率23.08%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 10.64(brs,1H)、8.76(d,J=2.5Hz,1H)、8.72(s,1H)、8.55(d,J=1.9Hz,1H)、8.10(d,J=2.5Hz,1H)、8.09(d,J=2.5Hz,1H)、7.97(d,J=8.8Hz,1H)、7.83(s,1H)、7.30(s,1H)、4.80−4.70(m,1H)、4.65(dd,J=11.6、2.2Hz,1H)、4.58−4.45(m,2H)、4.33(dd,J=11.6、7.2Hz,1H)、4.07(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.51分間、MS(ESI) m/z:575.10(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例36
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メトキシピリジン−4−イル)カルバマート
中間体25L(20mg、0.041ミリモル)のDCM(1mL)およびTHF(0.5mL)中溶液に、2−メトキシピリジン−4−アミン(17.65mg、0.142ミリモル)を、つづいてDIEA(0.071mL、0.406ミリモル)を添加した。該混合物を室温で1時間攪拌した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。残渣をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、18分間にわたって40−75%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例36(1.1mg、1.897マイクロモル、収率4.67%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.30(s,1H)、8.74(s,1H)、8.56(d,J=1.7Hz,1H)、7.99(d,J=5.8Hz,1H)、7.83(s,1H)、7.30(s,1H)、7.03(dd,J=5.8、1.7Hz,1H)、6.94(d,J=1.7Hz,1H)、4.69(dd,J=6.2、3.2Hz,1H)、4.64(dd,J=11.6、2.2Hz,1H)、4.54−4.41(m,2H)、4.32(dd,J=11.4、7.3Hz,1H)、4.08(s,3H)、3.80(s,3H)、2.64(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.24分間、MS(ESI) m/z:580.10(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例37
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−シアノピリジン−3−イル)カルバマート
中間体37A:5−シアノピリジン−3−イルカルバミン酸クロリド
5−アミノニコチノニトリル(120mg、1.007ミリモル)の0℃でのDCM(8ml)中溶液に、ホスゲン(トルエン中15%)(3.55ml、5.04ミリモル)を添加し、つづいてDIEA(0.229ml、1.310ミリモル)を0℃で滴下して加えた。該混合物を0℃で15分間攪拌し、次に室温までゆっくりと加温させた。該混合物にアルゴンを1時間通気して余分なホスゲンを取り除いた。中間体37Aをさらに精製することなく次の工程に使用した。LC−MS:方法C、RT=1.08分間、MS(ESI) m/z:178(M+H)
+(カルバミン酸メチル)
実施例37:
中間体25K(40mg、0.093ミリモル)のTHF(0.5mL)中溶液に、中間体37A(84mg、0.465ミリモル)のDCMおよびトルエン中溶液を、 つづいてDIEA(0.163ml、0.930ミリモル)を室温にて添加した。該混合物を室温で30分間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該混合物を10%水/アセトニトリルで0.1%TFAと共にクエンチさせた。溶媒を除去し、残渣を分取性HPLC(方法A、8分間にわたって60−100%Bとし、つづいて4分間にわたって100%Bとする)に付して精製した。所望のフラクションをSpeedVacに一夜入れて溶媒を除去し、次に凍結乾燥させて実施例37(33mg、0.055ミリモル、収率58.6%)を得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 10.51(brs,1H)、8.86(d,J=2.4Hz,1H)、8.78(s,1H)、8.68(d,J=1.8Hz,1H)、8.60(d,J=1.8Hz,1H)、8.29(s,1H)、7.88(s,1H)、7.34(s,1H)、4.72(brs,1H)、4.67(dd,J=11.4、2.4Hz,1H)、4.58−4.47(m,2H)、4.35(dd,J=11.6、7.2Hz,1H)、4.10(s,3H)、2.66(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.63分間、MS(ESI) m/z:575.1(M+H)+;分析性HPLC純度(方法A):95%
実施例38
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−シアノピリジン−3−イル)カルバマート
中間体38A:(R)−(2−(2−(ジフルオロメトキシ)−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタート
中間体I−1(401mg、1.192ミリモル)、中間体I−26(340mg、1.084ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(44.2mg、0.054ミリモル)に、トルエン(4.5mL)およびEtOH(1.5mL)を添加した。該混合物を1分間の超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに炭酸ナトリウム(1.084mL、2M、2.167ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波反応器において130℃で40分間加熱した。LCMSは反応の完了を示した。その反応混合物を精製用の40g ISCOカートリッジに直接的にロードした。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(40g シリカゲルカートリッジを用い、20分間にわたってヘキサン中0%〜100%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体38A(620mg、1.081ミリモル、収率100%)を黄色の固体として得た。NMRは約85%の純度を示した。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.82(d,J=1.8Hz,1H)、8.69(s,1H)、7.78(dd,J=1.9、1.0Hz,1H)、7.94−7.48(m,1H)、6.94(d,J=0.7Hz,1H)、4.52−4.23(m,5H)、2.77(d,J=0.9Hz、3H)、2.70(s,3H)、2.15(s,3H);
19F NMR(376MHz、メタノール−d4) δ −90.63(s,2F);LC−MS:方法C、RT=2.58分間、MS(ESI) m/z:488.1(M+H)
+
中間体38B:(S)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体38A(526mg、1.08ミリモル)を室温でTHF(5mL)に溶かし、それにMeOH中4.37Mナトリウムメトキシド(0.865mL、3.78ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で1時間攪拌した。LCMSはクリーンな反応を示した。その反応混合物を1N HCl(5.0mL)でクエンチさせ、EtOAc(5x)で抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して中間体38B(540mg、1.055ミリモル、収率98%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.67(d,J=1.5Hz,1H)、8.55(s,1H)、7.74(dd,J=1.9、1.0Hz,1H)、6.92(d,J=0.9Hz,1H)、4.49(dd,J=11.1、2.1Hz,1H)、4.38(ddd,J=7.2、4.2、2.1Hz,1H)、4.34−4.27(m,1H)、4.13(s,3H)、4.03−3.91(m,2H)、2.78(d,J=0.9Hz、3H)、2.67(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.51分間、MS(ESI) m/z:410.1(M+H)
+
実施例38:
中間体38B(20mg、0.039ミリモル)/THF(0.5mL)に、中間体35A(21.29mg、0.117ミリモル)/DCM(1ml)を、つづいてDIEA(0.068ml、0.391ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該混合物を10%水/アセトニトリル+0.1%TFAでクエンチさせた。溶媒を除去し、DMSOに再び溶かし、分取性LC/MS(方法D、20分間にわたって65−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例38(7.6mg、0.014ミリモル、収率35.1%)を得た。1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 8.67(d,J=1.7Hz,1H)、8.58(d,J=2.5Hz,1H)、8.55(s,1H)、8.27−8.16(m,2H)、7.75(s,1H)、7.69(d,J=8.5Hz,1H)、6.92(s,1H)、4.61−4.55(m,3H)、4.52−4.49(m,1H)、4.30(dd,J=11.4、6.5Hz,1H)、4.13(s,3H)、2.77(s,3H)、2.67(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.63分間、MS(ESI) m/z:555.20(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例39
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ベンゾ[d]チアゾール−5−イルカルバマート
中間体25L(15mg、0.030ミリモル)のDCM(1mL)およびTHF(0.5mL)中溶液に、ベンゾ[d]チアゾール−5−アミン(13.73mg、0.091ミリモル)を、つづいてDIEA(0.053mL、0.305ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。残渣をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、22分間にわたって65−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例39(7.0mg、0.011ミリモル、収率37.2%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.14(brs,1H)、9.36(s,1H)、8.70(s,1H)、8.53(d,J=1.7Hz,1H)、8.29(s,1H)、8.05(d,J=8.8Hz,1H)、7.81(s,1H)、7.55(d,J=8.5Hz,1H)、7.31(s,1H)、4.80−4.61(m,2H)、4.55−4.43(m,2H)、4.34(dd,J=11.6、7.2Hz,1H)、4.06(s,3H)、2.62(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.66分間、MS(ESI) m/z:606.10(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例40
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ベンゾ[d]チアゾール−6−イルカルバマート
中間体25L(15mg、0.030ミリモル)のDCM(1mL)およびTHF(0.5mL)中溶液に、ベンゾ[d]チアゾール−6−アミン(13.73mg、0.091ミリモル)を、つづいてDIEA(0.053mL、0.305ミリモル)を添加した。該混合物を室温で2時間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。残渣をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、10分間にわたって55−95%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例40(3.3mg、5.23マイクロモル、収率17.16%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.18(brs,1H)、9.24(s,1H)、8.74(s,1H)、8.56(d,J=1.7Hz,1H)、8.31(brs,1H)、8.00(d,J=8.8Hz,1H)、7.84(s,1H)、7.56(d,J=8.8Hz,1H)、7.33(s,1H)、4.81−4.59(m,1H)、4.55−4.44(m,1H)、4.34(dd,J=11.4、7.3Hz,1H)、4.07(s,1H)、2.64(s,1H);LC−MS:方法C、RT=2.68分間、MS(ESI) m/z:606.10(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):96%
実施例41
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−フルオロピリジン−3−イル)カルバマート
中間体41A:(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル カルボノクロリダート
中間体38B(250mg、0.488ミリモル)の室温でのTHF(3mL)中溶液に、トルエン中15%ホスゲン(1.722mL、2.442ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で一夜攪拌した。LCMSは反応が終了したことを示した(MeOHのクエンチからのカルバミン酸メチルの形成:LC−MS:方法C、RT=2.81分間、MS(ESI) m/z 472.1)。溶媒を真空下で除去し、中間体41Aを黄色の固体として得た。それを次の工程において何ら精製することなく使用した。
実施例41:
中間体41A(20mg、0.042ミリモル)のDCM(1mL)およびTHF(0.5mL)中溶液に、6−フルオロピリジン−3−アミン(16.63mg、0.148ミリモル)を、つづいてDIEA(0.074mL、0.424ミリモル)を添加した。該混合物を室温で0.5時間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)でクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。残渣をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、12分間にわたって70−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例41(7.5mg、0.014ミリモル、収率32.3%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 10.19(brs,1H)、8.72(s,1H)、8.56(d,J=1.7Hz,1H)、8.28(brs,1H)、8.03(brs,1H)、7.80(s,1H)、7.16(dd,J=8.8、3.0Hz,1H)、6.98(s,1H)、4.68−4.62(m,1H)、4.59(dd,J=11.3、1.9Hz,1H)、4.52−4.38(m,2H)、4.27(dd,J=11.4、7.3Hz,1H)、4.07(s,3H)、2.66(s,3H)、2.62(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.64分間、MS(ESI) m/z:548.20(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例42
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−フルオロピリジン−3−イル)カルバマート
中間体41A(20mg、0.042ミリモル)のDCM(1mL)およびTHF(0.5mL)中溶液に、5−フルオロピリジン−3−アミン(16.63mg、0.148ミリモル)を、つづいてDIEA(0.074mL、0.424ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFAを添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該残渣をDMFに溶かし、分取性LC/MS(方法C、10分間にわたって55−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例42(1.5mg、2.68マイクロモル、収率6.33%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.42(brs,1H)、8.74(s,1H)、8.57(s,1H)、8.48(s,1H)、8.24(d,J=2.5Hz,1H)、7.85(d,J=11.3Hz,1H)、7.81(s,1H)、6.98(s,1H)、4.73−4.63(m,1H)、4.60−4.56(m,1H)、4.55−4.40(m,2H)、4.27(dd,J=11.4、7.3Hz,1H)、4.07(s,3H)、2.67(s,3H)、2.63(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.54分間、MS(ESI) m/z:548.20(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例43
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート
中間体41A(20mg、0.042ミリモル)のDCM(1mL)およびTHF(0.5mL)中溶液に、5−メトキシピリジン−3−アミン(18.41mg、0.148ミリモル)を、つづいてDIEA(0.074mL、0.424ミリモル)を添加した。該混合物を室温で0.5時間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFAを添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、12分間にわたって70−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例43(5.1mg、8.84マイクロモル、収率20.86%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.14(brs,1H)、8.72(s,1H)、8.55(d,J=1.7Hz,1H)、8.25(s,1H)、7.97(d,J=2.5Hz,1H)、7.79(s,1H)、7.56(brs,1H)、6.97(s,1H)、4.69−4.55(m,2H)、4.52−4.37(m,2H)、4.27(dd,J=11.4、7.3Hz,1H)、4.06(s,3H)、3.79(s,3H)、2.66(s,3H)、2.62(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.18分間、MS(ESI) m/z:560.20(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):97%
実施例44
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリジン−4−イル)カルバマート
中間体41A(40mg、0.085ミリモル)のDCM(2mL)およびTHF(1mL)中溶液に、2−メチルピリジン−4−アミン(32.1mg、0.297ミリモル)を、つづいてDIEA(0.148mL、0.848ミリモル)を添加した。該混合物を室温で0.5時間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性HPLC(方法A、8分間にわたって40−100%Bとし、4分間にて100%Bとする)に付して精製した。所望のフラクションをSpeedVacに一夜入れて溶媒を除去し、次に凍結乾燥させて実施例44(17mg、0.030ミリモル、収率35.8%)を得た。
1H NMR(400MHz、アセトニトリル−d3) δ 10.19(s,1H)、8.60(d,J=1.3Hz,1H)、8.54−8.47(m,2H)、7.89−7.74(m,2H)、7.67(s,1H)、6.82(s,1H)、4.61−4.50(m,4H)、4.25(dd,J=11.4、6.6Hz,1H)、4.02(s,3H)、2.63(s,2H)、2.60(s,3H)、2.56(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.34分間、MS(ESI) m/z:544.2(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法A):98%
実施例45
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メトキシピリジン−4−イル)カルバマート
中間体41A(20mg、0.042ミリモル)のDCM(1mL)およびTHF(0.5mL)中溶液に、2−メトキシピリジン−4−アミン(18.41mg、0.148ミリモル)を、つづいてDIEA(0.074mL、0.424ミリモル)を添加した。該混合物を室温で0.5時間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、20分間にわたって65−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する). 所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例45(7.5mg、0.013ミリモル、収率30.4%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.31(s,1H)、8.72(s,1H)、8.56(d,J=1.7Hz,1H)、7.99(d,J=5.8Hz,1H)、7.79(s,1H)、7.03(dd,J=5.8、1.7Hz,1H)、6.97(s,1H)、6.94(d,J=1.4Hz,1H)、4.70−4.62(m,1H)、4.59(dd,J=11.4、2.1Hz,1H)、4.52−4.45(m,1H)、4.44−4.36(m,1H)、4.26(dd,J=11.4、7.3Hz,1H)、4.06(s,3H)、3.80(s,3H)、2.66(s,3H)、2.62(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.21分間、MS(ESI) m/z:560.20(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):96%
実施例46
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−シアノフェニル)カルバマート
中間体41A(20mg、0.042ミリモル)のDCM(1mL)およびTHF(0.5mL)中溶液に、3−アミノベンゾニトリル(17.52mg、0.148ミリモル)を、つづいてDIEA(0.074mL、0.424ミリモル)を添加した。該混合物を室温で1時間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、20分間にわたって65−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例46(3.7mg、6.68マイクロモル、収率15.77%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.29(brs,1H)、8.72(s,1H)、8.55(d,J=1.7Hz,1H)、7.89(s,1H)、7.79(s,1H)、7.74(d,J=8.0Hz,1H)、7.57−7.41(m,2H)、6.97(s,1H)、4.64(td,J=6.3、3.2Hz,1H)、4.59(dd,J=11.4、2.1Hz,1H)、4.52−4.46(m,1H)、4.45−4.40(m,1H)、4.27(dd,J=11.4、7.3Hz,1H)、4.06(s,3H)、2.66(s,3H)、2.63−2.58(m,3H);LC−MS:方法C、RT=2.74分間、MS(ESI) m/z:554.20(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例47
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−クロロピリジン−3−イル)カルバマート
中間体41A(20mg、0.042ミリモル)のDCM(1mL)およびTHF(0.5mL)中溶液に、6−クロロピリジン−3−アミン(19.07mg、0.148ミリモル)を、つづいてDIEA(0.074mL、0.424ミリモル)を添加した。該混合物を室温で0.5時間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、20分間にわたって65−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例47(5.8mg、10.08マイクロモル、収率23.78%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.30(brs,1H)、8.73(s,1H)、8.57(d,J=1.7Hz,1H)、8.49(d,J=2.2Hz,1H)、8.01−7.92(m,1H)、7.80(s,1H)、7.47(d,J=8.8Hz,1H)、6.98(s,1H)、4.68−4.56(m,2H)、4.52−4.40(m,2H)、4.27(dd,J=11.4、7.3Hz,1H)、4.07(s,3H)、2.67(s,3H)、2.63(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.74分間、MS(ESI) m/z:564.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例48
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−4−イルカルバマート
中間体41A(20mg、0.042ミリモル)のDCM(1mL)およびTHF(0.5mL)中溶液に、ピリジン−4−アミン(13.96mg、0.148ミリモル)を、つづいてDIEA(0.074mL、0.424ミリモル)を添加した。該混合物を室温で0.5時間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該残渣をDMFに溶かし、分取性LC/MS(方法D、12分間にわたって30−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例48(8.8mg、0.017ミリモル、収率39.2%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 11.12(brs,1H)、8.74(s,1H)、8.64−8.41(m,3H)、7.84(s,1H)、7.77(d,J=5.8Hz,2H)、6.98(s,1H)、4.73−4.65(m,1H)、4.64−4.53(m,2H)、4.53−4.43(m,1H)、4.29(dd,J=11.3、7.2Hz,1H)、4.07(s,3H)、2.67(s,3H)、2.63(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.16分間、MS(ESI) m/z:530.10(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例49
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ベンゾ[d]チアゾール−5−イルカルバマート
中間体41A(15mg、0.032ミリモル)のDCM(1mL)およびTHF(0.5mL)中溶液に、ベンゾ[d]チアゾール−5−アミン(14.32mg、0.095ミリモル)を、つづいてDIEA(0.056mL、0.318ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、20分間にわたって65−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例49(3.0mg、4.92マイクロモル、収率15.47%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.15(brs,1H)、9.36(s,1H)、8.73(s,1H)、8.57(d,J=1.7Hz,1H)、8.30(s,1H)、8.06(d,J=8.5Hz,1H)、7.80(s,1H)、7.56(d,J=8.5Hz,1H)、4.72−4.58(m,2H)、4.55−4.40(m,2H)、4.29(dd,J=11.4、7.3Hz,1H)、4.07(s,3H)、2.67(s,3H)、2.63(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.66分間、MS(ESI) m/z:586.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):96%
実施例50
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ベンゾ[d]チアゾール−6−イルカルバマート
中間体41A(15mg、0.032ミリモル)のDCM(1mL)およびTHF(0.5mL)中溶液に、ベンゾ[d]チアゾール−6−アミン(14.32mg、0.095ミリモル)を、つづいてDIEA(0.056mL、0.318ミリモル)を添加した。該混合物を室温で1時間攪拌した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、20分間にわたって65−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例50(2.3mg、3.85マイクロモル、収率12.11%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.18(brs,1H)、9.24(s,1H)、8.74(s,1H)、8.58(d,J=1.7Hz,1H)、8.33(s,1H)、8.00(d,J=8.8Hz,1H)、7.81(s,1H)、7.56(d,J=8.8Hz,1H)、6.99(s,1H)、4.71−4.59(m,2H)、4.54−4.39(m,2H)、4.29(dd,J=11.4、7.3Hz,1H)、4.07(s,3H)、2.67(s,3H)、2.63(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.68分間、MS(ESI) m/z:586.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例51
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−シアノピリジン−3−イル)カルバマート
中間体38B(20mg、0.049ミリモル)のTHF(0.5mL)中溶液に、中間体37A(44.3mg、0.244ミリモル)のDCM(1ml)中懸濁液を、つづいてDIEA(0.085ml、0.488ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該混合物を少量の10%水/アセトニトリル+0.01%TFAを添加することでクエンチさせた。溶媒を除去し、粗製物を分取性LC/MS(方法D、20分間にわたって50−95%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例51(10.7mg、0.019ミリモル、収率39.1%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.53(brs,1H)、8.85(d,J=1.7Hz,1H)、8.75(s,1H)、8.67(d,J=1.7Hz,1H)、8.58(d,J=1.4Hz,1H)、8.29(brs,1H)、7.82(s,1H)、6.99(s,1H)、4.72−4.63(m,1H)、4.60(dd,J=11.4、2.1Hz,1H)、4.56−4.43(m,2H)、4.28(dd,J=11.6、7.2Hz,1H)、4.07(s,3H)、2.67(s,3H)、2.63(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.62分間、MS(ESI) m/z:555.20(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):99%
実施例52
(R)−(2−(2,7−ジメチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル)カルバマート
中間体41A(15mg、0.032ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、N2,N2−ジメチルピリジン−2,5−ジアミン(15.26mg、0.111ミリモル)/DCM(1mL)を、つづいてDIEA(0.056mL、0.318ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、15分間にわたって65−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例52(7.9mg、0.013ミリモル、収率42.1%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.59(brs,1H)、8.73(s,1H)、8.56(s,1H)、8.14(brs,1H)、7.80(s,1H)、7.63(d,J=8.0Hz,1H)、6.98(s,1H)、6.68(d,J=6.6Hz,1H)、4.58(d,J=11.6Hz,2H)、4.46−4.33(m,2H)、4.30−4.20(m,1H)、4.07(s,3H)、2.98(s,6H)、2.67(s,3H)、2.63(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.15分間、MS(ESI) m/z:573.20(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):97%
実施例53
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−(チオフェン−2−イル)ピリジン−3−イル)カルバマート
中間体41A(15mg、0.032ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、6−(チオフェン−2−イル)ピリジン−3−アミン(19.61mg、0.111ミリモル)/DMC(1ml)を、つづいてDIEA(0.056mL、0.318ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、15分間にわたって70−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例53(3.5mg、5.66マイクロモル、収率17.82%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.20(brs,1H)、8.73(s,1H)、8.64−8.54(m,2H)、7.97−7.92(m,1H)、7.88−7.84(m,1H)、7.80(s,1H)、7.66(d,J=3.3Hz,1H)、7.56(d,J=5.0Hz,1H)、7.13(t,J=4.3Hz,1H)、6.99(s,1H)、4.65(brs,1H)、4.60(d,J=11.3Hz,1H)、4.53−4.41(m,2H)、4.28(dd,J=11.4、7.3Hz,1H)、4.07(s,3H)、2.67(s,3H)、2.63(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.63分間、MS(ESI) m/z:612.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):99%
実施例54
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b] ピリジン−6−イル)カルバマート
中間体41A(15mg、0.032ミリモル)のDCM(1mL)およびTHF(0.5mL)中溶液に、3−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−アミン(11.77mg、0.079ミリモル)/DMC(1ml)を、つづいてDIEA(0.056mL、0.318ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、20分間にわたって45−95%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例54(2.1mg、3.60マイクロモル、収率11.32%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.06(brs,1H)、8.76(s,1H)、8.59(s,1H)、8.43(d,J=7.2Hz,2H)、8.20(brs,1H)、7.83(s,1H)、7.04−6.93(m,1H)、4.70−4.57(m,2H)、4.53−4.37(m,2H)、4.34−4.23(m,1H)、4.08(s,3H)、3.81(s,3H)、2.68(s,3H)、2.64(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.14分間、MS(ESI) m/z:584.20(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例55
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−(3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)カルバマート
中間体41A(15mg、0.032ミリモル)のトルエン(0.5mL)およびTHF(0.5mL)中溶液に、6−(3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジン−3−アミン(19.49mg、0.111ミリモル)/DCM(1mL)を、つづいてDIEA(0.056mL、0.318ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、25分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例55(1.9mg、3.02マイクロモル、収率9.50%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.33(brs,1H)、9.12(s,1H)、8.74(s,1H)、8.58(s,2H)、8.11(d,J=6.3Hz,1H)、7.82(s,1H)、7.77(d,J=8.8Hz,1H)、6.99(s,1H)、4.70−4.57(m,2H)、4.54−4.41(m,2H)、4.29(dd,J=11.3、7.2Hz,1H)、4.07(s,3H)、2.67(s,3H)、2.64(s,3H)、2.37(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.51分間、MS(ESI) m/z:611.25(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):97%
実施例56
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート
中間体41A(15mg、0.032ミリモル)のDCM(1mL)およびTHF(0.5mL)中溶液に、6−メチルピリジン−3−アミン(12.03mg、0.111ミリモル)/DMC(1ml)を、つづいてDIEA(0.056mL、0.318ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、15分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例56(6.7mg、0.012ミリモル、収率38.0%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.33(brs,1H)、8.73(s,1H)、8.65(brs,1H)、8.57(s,1H)、7.99(d,J=7.7Hz,1H)、7.80(s,1H)、7.47(d,J=8.3Hz,1H)、6.98(s,1H)、4.65(brs,1H)、4.59(d,J=11.6Hz,1H)、4.54−4.41(m,2H)、4.27(dd,J=10.9、7.6Hz,1H)、4.07(s,3H)、2.67(s,3H)、2.63(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.1分間、MS(ESI) m/z:544.2(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例57
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−メチルピリジン−3−イル)カルバマート
中間体41A(15mg、0.032ミリモル)のDCM(1mL)およびTHF(0.5mL)中溶液に、5−メチルピリジン−3−アミン(12.03mg、0.111ミリモル)/DMC(1ml)を、つづいてDIEA(0.056mL、0.318ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、12分間にわたって65−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例57(9.5mg、0.017ミリモル、収率53.9%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.08(brs,1H)、8.73(s,1H)、8.57(s,1H)、8.47(brs,1H)、8.09(s,1H)、7.80(s,1H)、7.75(brs,1H)、6.98(s,1H)、4.64(brs,1H)、4.59(d,J=11.3Hz,1H)、4.51−4.39(m,2H)、4.27(dd,J=11.1、7.6Hz,1H)、4.07(s,3H)、2.67(s,3H)、2.63(s,3H)、2.27(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.12分間、MS(ESI) m/z:544.2(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例58
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−クロロピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体58A:2−クロロピリミジン−5−イルカルバミン酸クロリド
2−クロロピリミジン−5−アミン(120mg、0.926ミリモル)の0℃でのDCM(8ml)中溶液に、ホスゲン(トルエン中15%)(3.27ml、4.63ミリモル)を、つづいてDIEA(0.210ml、1.204ミリモル)を0℃で滴下して加えた。該混合物を0℃で15分間攪拌し、次に室温までゆっくりと加温させた。溶媒を真空下で除去し、中間体58Aを得、それをさらに精製することなく次の工程に使用した。LC−MS:方法C、RT=1.08分間、MS(ESI) m/z:188(M+H)
+(カルバミン酸メチル)
実施例58:
中間体25K(16mg、0.037ミリモル)/THF(0.5mL)に、中間体58A(35.7mg、0.186ミリモル)/DCM(1ml)を、つづいてDIEA(0.065ml、0.372ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌し、少量の10%水/アセトニトリル+0.1%TFAでクエンチさせた。溶媒を除去し、該粗製物を分取性LC/MS(方法D、20分間にわたって65−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例58(4.7mg、7.95マイクロモル、収率21.35%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 10.50(brs,1H)、8.81(s,2H)、8.69(s,1H)、8.51(s,1H)、7.79(s,1H)、7.29(s,1H)、4.70(brs,1H)、4.64(d,J=11.3Hz,1H)、4.56−4.45(m,2H)、4.31(dd,J=11.3、7.4Hz,1H)、4.06(s,3H)、2.62(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.60分間、MS(ESI) m/z:585.10(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):99%
実施例59
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−クロロピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体38B(15mg、0.037ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、中間体58A(35.2mg、0.183ミリモル)/DCM(1ml)を、つづいてDIEA(0.064ml、0.366ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌し、少量の10%水/アセトニトリル+0.1%TFAによりクエンチさせた。溶媒を除去し、該残渣をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、15分間にわたって65−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例59(3.2mg、5.44マイクロモル、収率14.84%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.50(brs,1H)、8.82(brs,2H)、8.73(s,1H)、8.56(s,1H)、7.80(s,1H)、6.97(s,1H)、4.65(brs,1H)、4.59(d,J=11.6Hz,1H)、4.55−4.41(m,2H)、4.27(dd,J=11.0、7.4Hz,1H)、4.07(s,3H)、2.66(s,3H)、2.62(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.62分間、MS(ESI) m/z:565.10(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):96%
実施例60
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5,6−ジメチルピリジン−3−イル)カルバマート
5,6−ジメチルピリジン−3−アミン(17.37mg、0.142ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、中間体25L(20mg、0.041ミリモル)/THFおよびトルエンを、つづいてDIEA(0.071mL、0.406ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、15分間にわたって45−85%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例60(9.8mg、0.016ミリモル、収率40.1%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.40(brs,1H)、8.73(s,1H)、8.55(s,1H)、7.94(d,J=12.7Hz,1H)、7.83(s,1H)、7.30(s,1H)、4.71(brs,1H)、4.65(d,J=11.6Hz,1H)、4.57−4.42(m,2H)、4.33(dd,J=11.1、7.3Hz,1H)、4.07(s,3H)、2.63(s,3H)、2.31(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.14分間、MS(ESI) m/z:578.1(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):96%
実施例61
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−フルオロ−5−メチルピリジン−3−イル)カルバマート
中間体41A(15mg、0.032ミリモル)のDCM(1mL)およびTHF(0.5mL)中溶液に、6−フルオロ−5−メチルピリジン−3−アミン(14.03mg、0.111ミリモル)/DMC(1ml)を、つづいてDIEA(0.056mL、0.318ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、15分間にわたって70−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例61(4.1mg、7.30マイクロモル、収率22.97%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.11(brs,1H)、8.75(s,1H)、8.58(s,1H)、8.08(brs,1H)、7.88(d,J=8.0Hz,1H)、7.82(s,1H)、6.98(s,1H)、4.64(brs,1H)、4.59(d,J=11.3Hz,1H)、4.50−4.38(m,2H)、4.27(dd,J=11.1、7.3Hz,1H)、4.07(s,3H)、2.67(s,3H)、2.63(s,3H)、2.21(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.686分間、MS(ESI) m/z:562.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例62
(R)−(4−クロロ−2−(2,7−ジメチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート
中間体25L(20mg、0.041ミリモル)のTHFおよびトルエン中溶液に、6−メチルピリジン−3−アミン(15.38mg、0.142ミリモル)/DCM(1ml)を、つづいてDIEA(0.071mL、0.406ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、15分間にわたって45−85%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例62(11.2mg、0.020ミリモル、収率48.9%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.36(brs,1H)、8.75(s,1H)、8.65(brs,1H)、8.57(s,1H)、8.01(d,J=6.3Hz,1H)、7.85(s,1H)、7.50(d,J=8.0Hz,1H)、7.32(s,1H)、4.71(brs,1H)、4.65(d,J=11.6Hz,1H)、4.54−4.42(m,2H)、4.33(dd,J=11.1、7.6Hz,1H)、4.08(s,3H)、2.64(s,3H)、2.52(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.08分間、MS(ESI) m/z:564.10(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例63
(R)−(4−クロロ−2−(2,7−ジメチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−メチルピリジン−3−イル)カルバマート
5−メチルピリジン−3−アミン(15.38mg、0.142ミリモル)/DCM(1mL)に、中間体25L(20mg、0.041ミリモル)のTHFおよびトルエン中溶液を、つづいてDIEA(0.071mL、0.406ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、15分間にわたって45−85%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例63(10.6mg、0.019ミリモル、収率46.3%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.66(brs,1H)、8.69(brs,1H)、8.51(brs,1H)、8.11(brs,1H)、7.79(brs,1H)、7.28(brs,1H)、4.85−4.60(m,2H)、4.52(brs,2H)、4.32(brs,1H)、4.06(brs,3H)、2.62(brs,3H)、2.42(brs,3H);LC−MS:方法C、RT=2.12分間、MS(ESI) m/z:564.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例64
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−フルオロ−5−メチルピリジン−3−イル)カルバマート
6−フルオロ−5−メチルピリジン−3−アミン(17.93mg、0.142ミリモル)/DCM(1mL)に、中間体25L(20mg、0.041ミリモル)のTHFおよびトルエン中溶液を、つづいてDIEA(0.071mL、0.406ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、12分間にわたって70−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例64(5.6mg、9.53マイクロモル、収率23.45%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.10(brs,1H)、8.76(s,1H)、8.57(s,1H)、8.08(brs,1H)、7.88−7.80(m,2H)、7.32(s,1H)、4.76−4.60(m,2H)、4.52−4.41(m,2H)、4.37−4.30(m,1H)、4.08(s,3H)、2.64(s,3H)、2.21(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.62分間、MS(ESI) m/z:582.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):99%
実施例65
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル)カルバマート
中間体25L(20mg、0.041ミリモル)のTHFおよびトルエン中溶液に、N2,N2−ジメチルピリジン−2,5−ジアミン(19.50mg、0.142ミリモル)/DCM(1mL)を、つづいてDIEA(0.071mL、0.406ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、20分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例65(10.1mg、0.017ミリモル、収率41.5%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.53(brs,1H)、8.72(s,1H)、8.54(s,1H)、8.13(brs,1H)、7.82(s,1H)、7.60(d,J=8.3Hz,1H)、7.31(s,1H)、6.61(d,J=9.1Hz,1H)、4.72−4.58(m,2H)、4.46−4.35(m,2H)、4.33−4.26(m,1H)、4.07(s,3H)、2.96(s,6H)、2.63(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.13分間、MS(ESI) m/z:593.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):99%
実施例66
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾール−6−イル)カルバマート
6−アミノベンゾ[d]オキサゾール−2(3H)−オン(21.35mg、0.142ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、中間体25L(20mg、0.041ミリモル)/THFおよびトルエンを、つづいてDIEA(0.071mL、0.406ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、12分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例66(10.5mg、0.017ミリモル、収率42.2%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.91(brs,1H)、8.72(s,1H)、8.53(s,1H)、7.81(s,1H)、7.48(brs,1H)、7.30(s,1H)、7.15(d,J=7.2Hz,1H)、7.00(d,J=8.3Hz,1H)、4.70−4.61(m,2H)、4.50−4.38(m,2H)、4.31(dd,J=11.1、7.6Hz,1H)、4.07(s,3H)、2.63(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.44分間、MS(ESI) m/z:606.10(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):99%
実施例67
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−イル)カルバマート
3−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−アミン(21.07mg、0.142ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、中間体25L(20mg、0.041ミリモル)/THFおよびトルエンを、つづいてDIEA(0.071mL、0.406ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性HPLC(方法A、10分間にわたって40−100%Bとする)に付して精製した。所望のフラクションをSpeedVacに一夜入れて溶媒を除去し、次に凍結乾燥させて実施例67(7.0mg、0.011ミリモル、収率27.1%)を得た。
1H NMR(400MHz、アセトニトリル−d3) δ 8.62(d,J=2.0Hz,1H)、8.55(s,1H)、8.40(s,1H)、8.21(brs,1H)、8.14(s,1H)、7.72(dd,J=1.8、0.9Hz,1H)、7.11(s,1H)、4.66−4.57(m,2H)、4.53−4.42(m,2H)、4.31(dd,J=11.9、7.5Hz,1H)、4.03(s,3H)、3.79(s,3H)、2.58(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.38分間、MS(ESI) m/z:604.1(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):93%
実施例68
(R)−(4−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート
中間体68A:(R)−5−フルオロ−2−(オキシラン−2−イルメトキシ)ベンズアルデヒド
5−フルオロ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(4.1g、29.3ミリモル)のDMF(80mL)中溶液に、(R)−オキシラン−2−イルメチル 3−ニトロベンゼンスルホナート(8.34g、32.2ミリモル)およびCs
2CO
3(28.6g、88ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該混合物をEtOAcおよび水で希釈し、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させて濃縮した。その粗サンプルを120g ISCOカラムを用い、40分間にわたってヘキサン中0−100%EtOAcで溶出して精製した。所望のフラクションを集め、濃縮して中間体68A(5.6g、28.5ミリモル、収率98%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 10.48(d,J=3.1Hz,1H)、7.53(dd,J=8.1、3.3Hz,1H)、7.34−7.13(m,1H)、7.00(dd,J=9.1、3.9Hz,1H)、4.40(dd,J=11.1、2.8Hz,1H)、4.04(dd,J=11.2、5.7Hz,1H)、3.41(brs,1H)、2.96(t,J=4.4Hz,1H)、2.80(dd,J=4.8、2.6Hz,1H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −121.53(s,1F);LC−MS:方法C、RT=1.54分間、MS(ESI) m/z:測定せず(M+H)
+
中間体68B:(S)−(7−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メタノール
氷浴を用いて冷却した、中間体68A(5.6g、28.5ミリモル)のジクロロメタン(100mL)中の攪拌溶液に、mCPBA(9.69g、42.1ミリモル)を添加した。トリフルオロ酢酸(2.199mL、28.5ミリモル)/ジクロロメタン(20mL)を滴下して加えた。氷浴を取り外し、その混合物を室温で1.0時間攪拌した。該反応物を飽和炭酸水素ナトリウムを、つづいて10%チオ亜硫酸ナトリウム(50.0mL)を添加することでクエンチさせ、ジクロロメタンで抽出した。有機層を集め、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、粗生成物を100mlのMeOHに溶かし、K
2CO
3(11.84g、86ミリモル)を添加した。該混合物を室温で3時間攪拌した。TLCは反応の完了を示した。溶媒を除去し、その残渣をEtOAcおよび水で希釈し、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させて濃縮した。その粗サンプルを少量のDCMおよびMeOHに溶かし、120gのISCOカラムに付し、40分間にわたってヘキサン中0−100%EtOAcで溶出して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体68B(4.6g、24.98ミリモル、収率87%)を黄色の油として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.82(dd,J=8.8、5.5Hz,1H)、6.65(dd,J=9.4、3.0Hz,1H)、6.60−6.52(m,1H)、4.32−4.24(m,2H)、4.13−4.05(m,2H)、3.95−3.80(m,2H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −121.14(s,1F);LC−MS:方法C、RT=1.43分間、MS(ESI) m/z:測定せず(M+H)
+
中間体68C:(R)−(7−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メチル アセタート
中間体68B(4.6g、24.98ミリモル)の0℃でのTHF(100mL)中溶液に、TEA(8.70mL、62.4ミリモル)を、つづいて塩化アセチル/DCM(31.2mL、1M、31.2ミリモル)を滴下して加えた。該混合物を0℃で10分間、次に室温で1.0時間攪拌させた。LCMSはクリーンな反応を示した。該混合物をEtOAcおよび水で希釈し.有機層を0.5N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体68C(5.45g、24.09ミリモル、収率96%)を黄色の油として得た。それをさらに精製することなく次の工程に用いた。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.82(dd,J=8.9、5.4Hz,1H)、6.65(dd,J=9.4、3.0Hz,1H)、6.61−6.53(m,1H)、4.44−4.38(m,1H)、4.32(t,J=5.0Hz,2H)、4.29−4.24(m,1H)、4.03(dd,J=11.7、6.8Hz,1H)、2.12(s,3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −120.89(s,1F);LC−MS:方法C、RT=1.80分間、MS(ESI) m/z:249(M+Na)
+
中間体68D:(R)−(7−フルオロ−6−ニトロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メチル アセタート
氷浴を用いて0℃に冷却した、中間体68C(5.45g、24.09ミリモル)の酢酸(50mL)中溶液に、発煙硝酸(5.62mL、120ミリモル)を滴下して加えた。該混合物を0℃で1時間、次に室温で4時間攪拌した。それを氷水でクエンチさせ、EtOAcで希釈した。水層を除去し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム(3x)、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、その粗サンプルを120gのISCOカラムに付し、ヘキサン中0−100%EtOAcで20分間溶出して精製した。所望のフラクションを集め、濃縮して中間体68D(3.4g、12.54ミリモル、収率52.0%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.69(d,J=7.3Hz,1H)、6.80(d,J=11.4Hz,1H)、4.61−4.47(m,1H)、4.43−4.29(m,3H)、4.09(dd,J=11.9、7.0Hz,1H)、2.12(s,3H);LC−MS:方法C、RT=1.73分間、MS(ESI) m/z:294(M+Na)
+
中間体68E:(R)−(6−アミノ−7−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メチル アセタート
氷浴を用いて冷却した、中間体68D(4.3g、15.86ミリモル)のMeOH(50mL)およびTHF(50mL)中溶液に、塩化アンモニウム(13.57g、254ミリモル)および亜鉛末(8.29g、127ミリモル)を添加した。該混合物を0℃で30分間、次に室温で1.0時間攪拌した。HPLCは反応の完了を示した。MeOHおよびTHFを真空下で除去した。残渣をEtOAc/飽和炭酸水素ナトリウムで希釈し、室温で3分間攪拌した。該混合物を湿式のセライトパッドを介して濾過し、不溶性材料を除去した。濾液を集め、有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して中間体68E(3.8g、15.75ミリモル、収率99%)を黄色の油として得た。その粗サンプルをさらに精製することなく次の工程に用いた。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.61(d,J=11.2Hz,1H)、6.33(d,J=8.6Hz,1H)、4.35−4.25(m,3H)、4.24−4.20(m,1H)、4.00(dd,J=11.4、6.6Hz,1H)、2.11(s,3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −141.30(s,1F);LC−MS:方法C、RT=0.90分間、MS(ESI) m/z:242(M+H)
+
中間体68F:(R)−(2−アミノ−4−フルオロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタート
中間体68E(3.8g、15.75ミリモル)をアセトニトリル(50mL)に溶かし、それにチオシアン酸アンモニウム(1.799g、23.63ミリモル)を添加した。該混合物を室温で10分間攪拌した。三臭化ベンジルトリメチルアンモニウム(6.45g、16.54ミリモル)/アセトニトリル(8mL)を滴下して加えた(5分間)。該混合物を室温で一夜攪拌した。HPLCおよびLCMSはクリーンな反応を示した。該混合物をEtOAc/THF/飽和炭酸水素ナトリウムで希釈した。不溶性材料を濾過で除去した。濾液の有機層を集め、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体68F(4.6g、15.42ミリモル、収率98%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.72(d,J=10.8Hz,1H)、5.44(brs,2H)、4.52−4.26(m,4H)、4.15(dd,J=11.4、7.0Hz,1H)、2.13(s,3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −133.26(s,1F);LC−MS:方法C、RT=1.58分間、MS(ESI) m/z:299(M+H)
+
中間体68G:(R)−(2−ブロモ−4−フルオロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタート
亜硝酸tert−ブチル(3.57mL、27.0ミリモル)をアルゴン下にて臭化銅(II)(5.86g、26.2ミリモル)/乾燥アセトニトリル(15mL)に加えた。該混合物を室温で10分間攪拌した。中間体68F(4.6g、15.42ミリモル)の乾燥アセトニトリル(10mL)中懸濁液を滴下して加えた。その反応混合物を室温で3時間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。アセトニトリルを真空下で除去し、その反応混合物をEtOAcで希釈し、1.0N HClでクエンチさせた。有機層を集め、0.5N HCl(2x)、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体68G(5g、13.81ミリモル、収率90%)を褐色の固体として得た。そのサンプルをさらに精製することなく用いた。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.85(d,J=10.6Hz,1H)、4.50−4.32(m,4H)、4.18(dd,J=11.6、7.2Hz,1H)、2.13(s,3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −128.77(s,1F);LC−MS:方法C、RT=2.14分間、MS(ESI) m/z:361.9および363.9(M+H)
+
中間体68H:(R)−(2−(2−(ジフルオロメトキシ)−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−フルオロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタート
中間体I−1(350mg、1.041ミリモル)、中間体68G(377mg、1.041ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(42.5mg、0.052ミリモル)に、トルエン(3mL)およびEtOH(1mL)を添加した。該混合物を1分間の超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに炭酸ナトリウム(1.041mL、2M、2.082ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波反応器において130℃で40分間加熱した。LCMSは反応の完了を示した。該粗反応混合物をEtOAcおよびNaHCO
3で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄して濃縮した。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(40g シリカゲルカートリッジを用い、20分間にわたってヘキサン中0%〜100%EtOAcとし、つづいて20分間にわたってDCM中0−20%MeOHとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体68H(750mg、0.992ミリモル、収率95%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.78(d,J=1.8Hz,1H)、8.62(s,1H)、7.74(d,J=0.9Hz,1H)、7.82−7.43(m,1H)、6.84(d,J=10.6Hz,1H)、4.53−4.48(m,1H)、4.44(dd,J=11.4、2.2Hz,1H)、4.36(t,J=5.0Hz,2H)、4.21(dd,J=11.4、7.0Hz,1H)、2.63(s,3H)、2.11(s,3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −89.72(s,2F)、−129.81(s,1F);LC−MS:方法C、RT=2.50分間、MS(ESI) m/z:492(M+H)
+
中間体68I:(S)−(4−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体68H(511mg、1.04ミリモル)/THF(5mL)に、MeOH中4.37Mナトリウムメトキシド(0.833mL、3.64ミリモル)を室温で添加した。その反応混合物を室温で1時間攪拌した。LCMSはクリーンな反応を示した。該反応混合物を1N HCl(5.0mL)でクエンチさせ、EtOAc(5x)で抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して中間体68I(390mg、0.943ミリモル、収率91%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.72(d,J=1.5Hz,1H)、8.54(s,1H)、7.76(dd,J=1.9、1.0Hz,1H)、6.87(d,J=10.6Hz,1H)、4.50(dd,J=11.2、2.2Hz,1H)、4.39(ddd,J=10.8、4.8、2.2Hz,2H)、4.33−4.26(m,2H)、4.14(brs,3H),2.64(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.41分間、MS(ESI) m/z:414(M+H)
+
中間体68J:(R)−(4−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル カルボノクロリダート
中間体68IのTHF(3mL)中溶液に、トルエン中15%ホスゲン(1.024mL、1.451ミリモル)を添加し、該混合物を室温で一夜攪拌した。中間体68Jの溶液にアルゴンを1時間吹き込み、何ら精製することなく次の工程に用いた。LC−MS:方法C、RT=2.63分間、MS(ESI) m/z:476(M+H)
+
実施例68:
中間体68J(15mg、0.032ミリモル)のトルエンおよびTHF(0.5mL)中溶液に、6−メトキシピリジン−3−アミン(13.70mg、0.110ミリモル)/DCM(1mL)を、つづいてDIEA(0.055mL、0.315ミリモル)を添加した。該混合物を室温で0.5時間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、20分間にわたって55−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例68(4.2mg、7.45マイクロモル、収率23.64%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 9.83(brs,1H)、8.75(brs,1H)、8.57(brs,1H)、8.23(brs,1H)、7.84(brs,1H)、7.79(brs,1H)、7.14(d,J=10.5Hz,1H)、6.79(d,J=8.3Hz,1H)、4.73−4.57(m,2H)、4.45(brs,2H)、4.29(d,J=8.8Hz,1H)、4.08(brs,3H)、3.80(brs,3H)、2.63(brs,3H);LC−MS:方法C、RT=2.49分間、MS(ESI) m/z:563.15(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例69
(R)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−(3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)カルバマート
中間体25L(20mg、0.041ミリモル)のTHFおよびトルエン中溶液に、6−(3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ピリジン−3−アミン(24.91mg、0.142ミリモル)/DCM(1mL)を、つづいてDIEA(0.071mL、0.406ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、20分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例69(1.5mg、2.282マイクロモル、収率5.62%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.32(brs,1H)、9.11(s,1H)、8.76(s,1H)、8.63−8.52(m,2H)、8.11(brs,1H)、7.86(s,1H)、7.76(d,J=8.8Hz,1H)、7.34(s,1H)、4.72(brs,1H)、4.66(d,J=11.3Hz,1H)、4.50(brs,2H)、4.35(dd,J=11.0、7.4Hz,1H)、4.08(s,3H)、2.65(s,3H)、2.37(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.52分間、MS(ESI) m/z:631.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):96%
実施例70
(R)−(4−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート
中間体68J(15mg、0.032ミリモル)のトルエンおよびTHF(0.5mL)中溶液に、ピリジン−3−アミン(10.38mg、0.110ミリモル)/DCM(1mL)を、つづいてDIEA(0.055mL、0.315ミリモル)を添加した。該混合物を室温で0.5時間攪拌した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、18分間にわたって55−95%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例70(2.6mg、4.82マイクロモル、収率15.31%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.12(brs,1H)、8.74(brs,1H)、8.65(brs,1H)、8.56(brs,1H)、8.23(brs,1H)、7.90(d,J=5.8Hz,1H)、7.83(brs,1H)、7.37−7.29(m,1H)、7.14(d,J=9.1Hz,1H)、4.70(brs,1H)、4.63(d,J=11.3Hz,1H)、4.53−4.41(m,2H)、4.29(t,J=8.3Hz,1H)、4.07(brs,3H)、2.63(brs,3H);LC−MS:方法C、RT=2.00分間、MS(ESI) m/z:534.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):99%
実施例71
(R)−(4−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−フルオロピリジン−3−イル)カルバマート
中間体68J(15mg、0.032ミリモル)のトルエンおよびTHF(0.5mL)中溶液に、6−フルオロピリジン−3−アミン(12.37mg、0.110ミリモル)/DCM(1mL)を、つづいてDIEA(0.055mL、0.315ミリモル)を添加した。該混合物を室温で1時間攪拌した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、18分間にわたって55−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例71(3.3mg、5.98マイクロモル、収率18.98%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.20(brs,1H)、8.72(s,1H)、8.54(s,1H)、8.28(brs,1H)、8.03(brs,1H)、7.81(s,1H)、7.15(t,J=11.1Hz,2H)、4.69(brs,1H)、4.63(d,J=11.6Hz,1H)、4.53−4.40(m,2H)、4.31−4.25(m,1H)、4.07(s,3H)、2.62(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.57分間、MS(ESI) m/z:552.1(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例72
(R)−(4−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−シアノフェニル)カルバマート
中間体68J(15mg、0.032ミリモル)のトルエンおよびTHF(0.5mL)中溶液に、3−アミノベンゾニトリル(13.03mg、0.110ミリモル)/DCM(1mL)を、つづいてDIEA(0.055mL、0.315ミリモル)を添加した。該混合物を室温で0.5時間攪拌した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、20分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例72(2.1mg、3.73マイクロモル、収率11.83%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.29(brs,1H)、8.73(s,1H)、8.55(s,1H)、8.03−7.71(m,3H)、7.56−7.45(m,2H)、7.14(d,J=11.0Hz,1H)、4.70(brs,1H)、4.63(d,J=11.3Hz,1H)、4.55−4.40(m,2H)、4.35−4.23(m,1H)、4.07(s,3H)、2.62(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.57分間、MS(ESI) m/z:558.20(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):99%
実施例73
(R)−(4−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−4−イルカルバマート
中間体68J(15mg、0.032ミリモル)のトルエンおよびTHF(0.5mL)中溶液に、ピリジン−4−アミン(10.38mg、0.110ミリモル)/DCM(1mL)を、つづいてDIEA(0.055mL、0.315ミリモル)を添加した。該混合物を室温で1時間攪拌し、少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、20分間にわたって55−95%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例73(2.7mg、5.06マイクロモル、収率16.05%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.53(brs,1H)、8.76(s,1H)、8.57(s,1H)、8.44(brs,2H)、7.85(s,1H)、7.52(d,J=4.4Hz,2H)、7.15(d,J=10.7Hz,1H)、4.71(brs,1H)、4.64(d,J=11.6Hz,1H)、4.56−4.44(m,2H)、4.35−4.24(m,1H)、4.08(s,3H)、2.63(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.00分間、MS(ESI) m/z:534.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例74
(4−(ジフルオロメチル)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリジン−4−イル)カルバマート
中間体74A:2−ブロモ−7−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール
中間体I−7I(1.17g、3.70ミリモル)のDMF(10mL)中の攪拌溶液に、TBDMS−Cl(0.781g、5.18ミリモル)およびイミダゾール(0.441g、6.48ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で1.0時間攪拌させた。該混合物をEtOAc/水の間に分配した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、粗生成物を少量のクロロホルムに溶かし、40g ISCOカラムに充填し、それをヘキサンで3分間で、次に30分間にわたってヘキサン中0%〜50%EtOAcの勾配で溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体74A(1.6g、3.72ミリモル、収率100%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.84(d,J=0.9Hz,1H)、4.44(dd,J=11.0、2.0Hz,1H)、4.30−4.23(m,1H)、4.22−4.15(m,1H)、3.94(dd,J=10.8、4.4Hz,1H)、3.85−3.72(m,1H)、2.59(d,J=0.9Hz、3H)、0.93−0.90(m,9H)、0.10(d,J=3.5Hz、6H);LC−MS:方法C、RT=2.13分間、MS(ESI) m/z:430および432(M+H)
+
中間体74B:2−ブロモ−7−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−(ジブロモメチル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール
中間体74A(300mg、0.697ミリモル)のCCl4(5mL)中溶液に、NBS(273mg、1.533ミリモル)および過酸化ベンゾイル(16.88mg、0.070ミリモル)を添加した。該混合物を加熱して3時間還流させた(90℃ 油浴)。LCMSは反応の完了を示した。該混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を濃縮して中間体74B(410mg、0.697ミリモル、収率100%)を黄色の固体として得た。該サンプルをさらに精製することなく次の工程に用いた。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.59(s,1H)、7.52(s,1H)、4.50(dd,J=10.9、1.9Hz,1H)、4.34−4.21(m,2H)、4.00−3.96(m,1H)、3.85(dd,J=10.9、6.5Hz,1H)、2.78(s,1H)、0.93−0.91(m,9H)、0.13−0.09(m,6H);LC−MS:方法C、RT=1.80および1.93分間、MS(ESI) m/z:測定せず(M+H)
+
中間体74C:2−ブロモ−7−(ヒドロキシメチル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−4−カルバルデヒド
中間体74B(410mg、0.697ミリモル)のエタノール(3mL)中溶液に、硝酸銀(1.2g、6.97ミリモル)/水(3mL)をゆっくりと滴下して加えた。白色の沈殿物を形成し、その混合物を加熱して1時間還流させた(油浴 100℃)。該混合物を室温に冷却し、100mlの水に注いだ。該混合物を濾過し、濾過ケーキをCHCl3(3x)で洗浄した。濾液を合わせ、CHCl3で抽出し、有機層を合わせ、NaHCO
3、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させて濃縮した。その粗サンプルを12g ISCOカラムに付し、15分間にわたってヘキサン中0−100%EtOAcで溶出して精製し、所望のフラクションを濃縮して中間体74C(140mg、0.424ミリモル、収率60.8%)を黄色の油として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 10.68(s,1H)、7.60(s,1H)、4.60−4.51(m,1H)、4.41−4.33(m,2H)、4.05−3.89(m,2H);LC−MS:方法C、RT=1.80分間、MS(ESI) m/z:330および332(M+H)
+
中間体74D:(2−ブロモ−4−ホルミル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタート
中間体74C(230mg、0.697ミリモル)の室温でのTHF(5mL)中溶液に、TEA(0.243mL、1.742ミリモル)を、つづいて塩化アセチル/DCM(0.871mL、0.871ミリモル)を滴下して加えた。該混合物を室温で2.0時間攪拌した。LCMSはクリーンな反応を示した。該混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層を0.5N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、その粗サンプルを12g ISCOカラムに付し、15分間にわたってヘキサン中0−100%EtOAcで溶出して精製した。所望のフラクションを集め、濃縮して中間体74D(160mg、0.430ミリモル、収率61.7%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 10.74(s,1H)、7.69(s,1H)、4.59−4.47(m,2H)、4.45−4.33(m,2H)、4.32−4.22(m,1H)、2.13(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.12分間、MS(ESI) m/z:372および374(M+H)
+
中間体74E:(2−ブロモ−4−(ジフルオロメチル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタート
中間体74D(110mg、0.296ミリモル)のDCM(5mL)中溶液に、DAST(0.4mL、3.0ミリモル)を室温で滴下して加えた。該混合物を室温で一夜攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。反応物を氷水でクエンチさせ、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、NaHCO
3およびブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させて濃縮した。その粗サンプルを12g ISCOカラムに付し、0−100%EtOAcで15分間溶出して精製した。所望のフラクションを集め、濃縮して中間体74E(80mg、0.203ミリモル、収率68.7%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.39(s,1H)、7.51−7.14(m,1H)、4.56−4.46(m,2H)、4.38(dd,J=5.1、2.9Hz,2H)、4.29−4.19(m,1H)、2.14(s,3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −111.81(s,2F);LC−MS:方法C、RT=2.16分間、MS(ESI) m/z:393.9および395.9(M+H)
+
中間体74F:(2−(2−(ジフルオロメトキシ)−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−(ジフルオロメチル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタート
中間体I−1(74.1mg、0.292ミリモル)、中間体74E(115mg、0.292ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(11.91mg、0.015ミリモル)に、トルエン(4.5mL)およびEtOH(1.5mL)を添加した。該混合物を1分間の超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに炭酸ナトリウム(0.292mL、2M、0.583ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波反応器において130℃で40分間加熱した。該粗反応混合物を精製用の40g ISCOカラムカートリッジに直接的にロードした。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(40g シリカゲルカートリッジを用い、20分間にわたってヘキサン中0%〜100%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体74F(153mg、0.292ミリモル、収率100%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.81(d,J=1.8Hz,1H)、8.68(s,1H)、7.80(dd,J=1.9、1.0Hz,1H)、7.86−7.47(m,2H)、7.44(s,1H)、4.57−4.52(m,2H)、4.42(dd,J=5.0、1.7Hz,2H)、4.30(dd,J=11.8、7.6Hz,1H)、2.70(s,3H)、2.16(s,3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −89.75(s,2F)、−111.58(s,2F);LC−MS:方法C、RT=2.59分間、MS(ESI) m/z:524(M+H)
+
中間体74G:(4−(ジフルオロメチル)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体74F(153mg、0.292ミリモル)のTHF(5mL)中溶液に、ナトリウムメトキシド/MeOH(0.31mL、4.7M、1.5ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で一夜攪拌した。その反応混合物を1N HCl(5.0mL)でクエンチさせ、DCMで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して中間体74G(120mg、0.269ミリモル、収率92%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.71−8.65(m,1H)、8.55(s,1H)、7.77(dd,J=1.8、0.9Hz,1H)、7.76−7.47(m,1H)、7.42(s,1H)、4.55(dd,J=10.7、1.7Hz,1H)、4.44−4.33(m,2H)、4.14(s,3H)、4.06−3.91(m,2H)、2.67(s,3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −111.42(d,J=10.3Hz、2F);LC−MS:方法C、RT=2.51分間、MS(ESI) m/z:446.1(M+H)
+
中間体74H:(4−(ジフルオロメチル)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル カルボノクロリダート
中間体74G(83mg、0.186ミリモル)の室温でのTHF(3mL)中溶液に、トルエン中15%ホスゲン(0.657mL、0.932ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。中間体74Hの溶液にアルゴンを2時間吹き込んだ。そして何ら精製することなく次の工程に用いた。LC−MS:方法C、RT=2.77分間、MS(ESI) m/z:508(M+H)
+
実施例74:
2−メチルピリジン−4−アミン(9.69mg、0.090ミリモル)のDCM(0.5mL)中溶液に、DIEA(0.045mL、0.256ミリモル)を、つづいて中間体74H(13mg、0.026ミリモル)のトルエンおよびTHF(0.5mL)中溶液を添加した。該混合物を室温で0.5時間攪拌した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせ、濃縮した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、30分間にわたって55−95%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例74(7.6mg、0.013ミリモル、収率50.2%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 10.78(brs,1H)、8.75(brs,1H)、8.62(brs,1H)、8.39(brs,1H)、7.85(brs,1H)、7.78−7.46(m,3H)、7.35(brs,1H)、4.81−4.64(m,2H)、4.61−4.46(m,2H)、4.40(d,J=8.3Hz,1H)、4.08(brs,3H)、2.64(brs,3H);LC−MS:方法C、RT=2.18分間、MS(ESI) m/z:580.15(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例75
(R)−(4−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリジン−4−イル)カルバマート
中間体68J(15mg、0.032ミリモル)のトルエンおよびTHF(0.5mL)中溶液に、2−メチルピリジン−4−アミン(11.93mg、0.110ミリモル)/DCM(1mL)を、つづいてDIEA(0.055mL、0.315ミリモル)を添加した。該混合物を室温で1時間攪拌した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、20分間にわたって35−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例75(1mg、1.735マイクロモル、収率5.50%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 11.25(brs,1H)、8.76(brs,1H)、8.58(brs,1H)、8.51(d,J=5.5Hz,1H)、7.85(brs,1H)、7.75−7.60(m,2H)、7.29−6.97(m,2H)、4.74(brs,1H)、4.65−4.51(m,3H)、4.32(t,J=8.9Hz,1H)、4.08(brs,3H)、2.64(brs,3H)、2.58(brs,3H);LC−MS:方法C、RT=2.17分間、MS(ESI) m/z:548.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):95%
実施例76
(R)−(4−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート
中間体68J(57.6mg、0.121ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、6−メチルピリジン−3−アミン(26.2mg、0.242ミリモル)/DCM(1mL)を、つづいてDIEA(0.211mL、1.210ミリモル)を添加した。該混合物を室温で0.5時間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性HPLC(方法A、10分間にわたって30−100%Bとする)に付して精製した。所望のフラクションをSpeedVacに一夜入れて溶媒を除去し、次に凍結乾燥させて実施例76(21mg、0.031ミリモル、収率25.7%)を得た。
19F NMR(376MHz、アセトニトリル−d3) δ −76.31(s,1F)、−131.97(s,1F);
1H NMR(400MHz、アセトニトリル−d3) δ 8.82(s,1H)、8.62(d,J=1.8Hz,1H)、8.59(s,1H)、8.36(brs,1H)、8.11(d,J=8.4Hz,1H)、7.81−7.76(m,1H)、7.51(d,J=8.6Hz,1H)、6.95(d,J=11.0Hz,1H)、4.65−4.59(m,1H)、4.58−4.51(m,3H)、4.32(dd,J=11.7、6.6Hz,1H)、4.11(s,3H)、2.66(s,3H)、2.60(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.14分間、MS(ESI) m/z:548.2(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法A):99%
実施例77
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−カルバモイルピリジン−3−イル)カルバマート
中間体77A:5−カルバモイルピリジン−3−イルカルバミン酸クロリド
5−アミノニコチンアミド(83mg、0.605ミリモル)の0℃でのDCM(3ml)中懸濁液に、ホスゲン(トルエン中15%)(2.134ml、3.03ミリモル)を添加し、つづいてDIEA(0.137ml、0.787ミリモル)を0℃で滴下して加えた。該混合物を0℃で15分間攪拌し、次に室温まで一夜加温させた。溶媒を真空下で除去し、中間体77Aを黄色の固体として得、それをさらに精製することなく次の工程に使用した。LC−MS:方法C、RT=0.23分間、MS(ESI) m/z:196(M+H)
+(カルバミン酸メチル)
実施例77:
中間体I−7(12mg、0.029ミリモル)のTHF(0.5mL)中溶液に、中間体77A(17.55mg、0.088ミリモル)のDCM(1ml)中懸濁液を、つづいてDIEA(0.051ml、0.293ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌し、10%水/アセトニトリル+0.1%TFA(1滴)でクエンチさせた。溶媒を除去し、該残渣をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、15分間にわたって35−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例77(4.2mg、6.75マイクロモル、収率23.03%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 10.24(brs,1H)、8.73(d,J=9.4Hz,2H)、8.69(brs,1H)、8.56(brs,1H)、8.33(brs,1H)、8.13(brs,1H)、7.80(brs,1H)、7.57(brs,1H)、6.98(brs,1H)、4.65(brs,1H)、4.60(d,J=11.6Hz,1H)、4.54−4.41(m,2H)、4.29(d,J=8.3Hz,1H)、4.07(brs,3H)、2.67(brs,3H)、2.63(brs,3H);LC−MS:方法C、RT=2.07分間、MS(ESI) m/z:574.2(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):92%
実施例78
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)カルバマート
中間体78A:(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル カルボノクロリダート
中間体I−7(100mg、0.244ミリモル)の室温でのTHF(3mL)中懸濁液に、トルエン中15%ホスゲン(0.861mL、1.221ミリモル)を添加し、該混合物を室温で一夜攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。溶媒を真空下で除去し、中間体78Aを黄色の固体として得た。それを次の工程において何ら精製することなく使用した。LC−MS:方法C、RT=2.78分間、MS(ESI) m/z:472(M+H)
+
実施例78:
7−アミノ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン(12.03mg、0.074ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、中間体78A(10mg、0.021ミリモル)のTHF中懸濁液を、つづいてDIEA(0.037mL、0.212ミリモル)を添加した。該混合物を室温で2時間攪拌した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、20分間にわたって55−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例78(4.5mg、7.53マイクロモル、収率35.5%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 9.93(brs,1H)、8.74(brs,1H)、8.57(brs,1H)、8.00(brs,1H)、7.89(brs,1H)、7.81(brs,1H)、7.55(d,J=6.6Hz,1H)、7.22(d,J=7.4Hz,1H)、6.99(brs,1H)、4.70−4.55(m,2H)、4.43(d,J=11.0Hz,2H)、4.27(brs,1H)、4.07(brs,3H)、2.83(brs,2H)、2.67(brs,3H)、2.63(brs,3H);LC−MS:方法C、RT=2.50分間、MS(ESI) m/z:598.2(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例79
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体79A:2−メチルピリミジン−5−イルカルバミン酸クロリド
2−メチルピリミジン−5−アミン(68mg、0.623ミリモル)のDCM(10ml)中懸濁液に、ホスゲン(トルエン中15%)(2.197ml、3.12ミリモル)を添加し、つづいてDIEA(0.163ml、0.935ミリモル)を滴下して加えた。該混合物を室温で一夜攪拌した。溶媒を真空下で除去し、中間体79Aを黄色の固体として得た。それをさらに精製することなく次の工程に使用した。LC−MS:方法C、RT=0.57分間、MS(ESI) m/z:154(M+H)
+(カルバミン酸メチル)
実施例79:
中間体I−7(10mg、0.024ミリモル)のTHF(0.5mL)中溶液に、中間体79A(20.95mg、0.122ミリモル)のDCM(2ml)中懸濁液を、つづいてDIEA(0.043ml、0.244ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌した。もう一つ別の部の中間体79A(20.95mg、0.122ミリモル)を添加し、該混合物を室温で一夜攪拌した。該混合物を10%水/アセトニトリル+0.1%TFA(HPLC溶媒)でクエンチさせた。溶媒を除去し、該残渣をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、25分間にわたって50−80%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例79(4.2mg、7.40マイクロモル、収率30.3%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 10.16(brs,1H)、8.75(brs,2H)、8.70(brs,1H)、8.55(brs,1H)、7.78(brs,1H)、6.97(brs,1H)、4.69−4.55(m,2H)、4.53−4.39(m,2H)、4.27(brs,1H)、4.06(brs,3H)、2.66(brs,3H)、2.62(brs,3H)、2.55(brs,3H);LC−MS:方法H、RT=2.4分間、MS(ESI) m/z:545.25(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):96%
実施例80
(R)−(4−(ジフルオロメチル)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート
中間体80A:(R)−(2−クロロ−4−(ジブロモメチル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタート
中間体I−26(350mg、1.116ミリモル)のCCl4(8mL)中溶液に、NBS(437mg、2.454ミリモル)および過酸化ベンゾイル(27.0mg、0.112ミリモル)を添加した。該混合物を加熱して3.5時間還流させた(90℃油浴)。LCMSは反応の完了を示した。該混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を濃縮して中間体80A(526mg、1.115ミリモル、収率100%)を黄色の固体として得た。そのサンプルを精製することなく次の工程に用いた。
中間体80B:(S)−2−クロロ−7−(ヒドロキシメチル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−4−カルバルデヒド
中間体80A(526mg、1.116ミリモル)のエタノール(3mL)中溶液に、硝酸銀(1896mg、11.16ミリモル)/水(3mL)を滴下して加えた。白色の沈殿物を形成し、その混合物を加熱して1時間還流させた(油浴100℃)。該混合物を室温に冷却し、100mlの水に注いだ。該混合物を濾過し、濾過ケーキをCHCl3(3x)で洗浄した。濾液を合わせ、CHCl3で抽出した。有機層を合わせ、NaHCO
3、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させた。その粗サンプルを、12g ISCOカラムに付し、15分間にわたってヘキサン中0−100%EtOAcで溶出して精製し、中間体80B(250mg、0.875ミリモル、収率78%)を得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 10.58(s,1H)、7.62(s,1H)、4.70−4.55(m,1H)、4.39−4.24(m,2H)、3.86(d,J=4.4Hz,2H);LC−MS:方法H、RT=1.78分間、MS(ESI) m/z:286.0(M+H)
+
中間体80C:(R)−(2−クロロ−4−ホルミル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタート
中間体80B(290mg、1.015ミリモル)のTHF(5mL)中溶液に、TEA(0.354mL、2.54ミリモル)を、つづいて塩化アセチル/DCM(1.269mL、1.269ミリモル)を滴下して加えた。該混合物を室温で一夜攪拌した。、EtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層を0.5N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、その粗サンプルを24g ISCOカラムに付して15分間にわたってヘキサン中0−100%EtOAcで溶出して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体80C(258mg、0.787ミリモル、収率78%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 10.69(s,1H)、7.68(s,1H)、4.58−4.48(m,2H)、4.39(dd,J=7.6、5.2Hz,2H)、4.32−4.25(m,1H)、2.13(s,3H);LC−MS:方法H、RT=1.97分間、MS(ESI) m/z:328.0(M+H)
+
中間体80D:(R)−(2−クロロ−4−(ジフルオロメチル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタート
中間体80C(250mg、0.763ミリモル)のDCM(5mL)中溶液に、DAST(1.008mL、7.63ミリモル)を滴下して加えた。該混合物を室温で30分間攪拌した。LCMSは少しの変換を示した。もう一つ別の部のDAST(1.008mL、7.63ミリモル)を添加し、該混合物を室温で一夜攪拌し続けた。該反応物を氷水でクエンチさせ、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、NaHCO
3、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させて濃縮した。その粗サンプルを12g ISCOカラムに付し、15分間にわたってヘキサン中0−100%EtOAcで溶出して精製した。所望のフラクションを集め、濃縮して中間体80D(220mg、0.629ミリモル、収率82%)を白色の固体として得た。
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −111.85(s,2F).
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.41−7.38(m,1H)、7.42(s,1H)、4.58−4.45(m,2H)、4.43−4.36(m,2H)、4.29−4.19(m,1H)、2.14(s,3H);LC−MS:方法H、RT=2.14分間、MS(ESI) m/z:350.0(M+H)
+
中間体80E:(R)−(2−(2−(ジフルオロメトキシ)−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−(ジフルオロメチル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタート
中間体I−1(202mg、0.600ミリモル)、中間体80D(210mg、0.600ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(24.52mg、0.030ミリモル)に、トルエン(4.5mL)およびEtOH(1.5mL)を添加した。該混合物を1分間の超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに炭酸ナトリウム(0.600mL、2M、1.201ミリモル)を加えた。その反応混合物をマイクロ波反応器において130℃で40分間加熱した。該粗反応混合物を精製用の40g ISCOカラムカートリッジに直接的にロードした。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(40g シリカゲルカートリッジを用い、20分間にわたってヘキサン中0%〜100%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体80E(314mg、0.600ミリモル、収率100%)を黄色の固体として得た。
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −89.75(s,2F)、−111.50(s,2F);LC−MS:方法H、RT=2.59分間、MS(ESI) m/z:524.1(M+H)
+
中間体80F:(S)−(4−(ジフルオロメチル)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体80E(314mg、0.600ミリモル)を室温でTHF(5mL)に溶かし、それにMeOH中4.37Mナトリウムメトキシド(2.100ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で一夜攪拌し、1N HCl(5.0mL)でクエンチさせ、DCM(5x)で抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して中間体80F(200mg、0.449ミリモル、収率74.9%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.71(d,J=1.5Hz,1H)、8.58(s,1H)、7.80(dd,J=1.9、1.0Hz,1H)、7.78−7.50(m,1H)、7.45(s,1H)、4.60−4.56(m,1H)、4.45−4.36(m,2H)、4.16(s,3H)、3.98(brs,2H)、2.70(s,3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −111.42(d,J=11.4Hz、2F);LC−MS:方法H、RT=2.51分間、MS(ESI) m/z:446.1(M+H)
+
中間体80G:(R)−(4−(ジフルオロメチル)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル カルボノクロリダート
中間体80F(70mg、0.157ミリモル)の室温でのTHF(3mL)中溶液に、トルエン中15%ホスゲン(0.554mL、0.786ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。中間体80Gを含有する混合物にアルゴンを3時間吹き込んだ。該サンプルを何ら精製することなく次の工程に用いた。LC−MS:方法H、RT=2.76分間、MS(ESI) m/z:508.1(M+H)
+(カルバミン酸メチル)
実施例80:
6−メチルピリジン−3−アミン(11.18mg、0.103ミリモル)のDCM(0.5mL)中溶液に、DIEA(0.052mL、0.295ミリモル)を、つづいて中間体80G(15mg、0.030ミリモル)/THF(0.5mL)を添加した。該混合物を室温で1時間攪拌した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせ、濃縮した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、15分間にわたって45−85%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例80(4.5mg、7.76マイクロモル、収率26.3%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 10.25(brs,1H)、8.74(brs,1H)、8.60(brs,2H)、7.93(brs,1H)、7.84(brs,1H)、7.78−7.51(m,1H)、7.42−7.32(m,2H)、4.78−4.64(m,2H)、4.57−4.42(m,2H)、4.37(brs,1H)、4.07(brs,3H)、2.63(brs,3H)、2.54(brs,3H)、2.47(brs,3H);LC−MS:方法C、RT=2.09分間、MS(ESI) m/z:580.2(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例81
(R)−(4−(ジフルオロメチル)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート
6−メトキシピリジン−3−アミン(12.83mg、0.103ミリモル)のDCM(0.5mL)中溶液に、DIEA(0.052mL、0.295ミリモル)を、つづいて中間体80G(15mg、0.030ミリモル)/THF(0.5mL)を添加した。該混合物を室温で1時間攪拌した。LCMSは所望の生成物の形成を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせ、濃縮した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、20分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例81(7.8mg、0.013ミリモル、収率44.3%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.81(brs,1H)、8.74(s,1H)、8.61(d,J=1.7Hz,1H)、8.23(brs,1H)、7.84(s,1H)、7.79−7.53(m,2H)、7.36(s,1H)、6.79(d,J=8.8Hz,1H)、4.75−4.66(m,2H)、4.51−4.40(m,2H)、4.36(dd,J=11.4、7.3Hz,1H)、4.07(s,3H)、3.80(s,3H)、2.63(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.49分間、MS(ESI) m/z:596.25(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例82
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ベンゾ[d]オキサゾール−5−イルカルバマート
ベンゾ[d]オキサゾール−5−アミン(9.95mg、0.074ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、中間体78A(10mg、0.021ミリモル)のTHFおよびトルエン中懸濁液を、つづいてDIEA(0.037mL、0.212ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、20分間にわたって55−95%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例82(5.0mg、7.46マイクロモル、収率35.2%)を得た。LC−MS:方法C、RT=2.53分間、MS(ESI) m/z:570.20(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):85%
実施例83
(R)−(4−フルオロ−2−(7−(ヒドロキシメチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート
中間体83A:(S)−(2−(7−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−フルオロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体I−27(100mg、0.232ミリモル)、中間体68G(84mg、0.232ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(9.49mg、0.012ミリモル)に、トルエン(3mL)およびEtOH(1mL)を添加した。該混合物を1分間超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに炭酸ナトリウム(0.232mL、2M,0.465ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波反応器において130℃で30分間加熱した。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(40gシリカゲルカートリッジを用い、20分間にわたってヘキサン中0%〜100%EtOAcとし、つづいて20分間にわたってDCM中0−20%MeOHとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して(R)−(2−(7−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−フルオロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタートを黄色の固体として得た。LC−MS:方法C、RT=3.28分間、MS(ESI) m/z:586.3(M+H)
+。サンプルをTHF(2ml)に溶かし、NaOH(0.348mL、0.697ミリモル)で処理した。該混合物を室温で1時間攪拌した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、NaHCO
3、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し濃縮した。その粗サンプルを40g ISCOカラムに付し、20分間にわたってヘキサン中0−100%EtOAcで溶出して精製した。所望のフラクションを集め、濃縮して中間体83A(50mg、0.074ミリモル、収率31.7%)を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.73(d,J=2.0Hz,1H)、8.56(s,1H)、8.07−7.88(m,1H)、6.85(d,J=10.6Hz,1H)、5.03(s,2H)、4.49(dd,J=11.1、2.1Hz,1H)、4.42−4.37(m,1H)、4.33−4.26(m,2H)、4.15(s,3H)、4.00−3.90(m,2H)、1.03−1.01(m,9H)、0.20−0.18(m,6H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −130.18(s,1F);LC−MS:方法C、RT=2.99分間、MS(ESI) m/z:544.3(M+H)
+
中間体83B:(R)−(2−(7−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−フルオロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル カルボノクロリダート
中間体83A(45mg、0.083ミリモル)およびDIEA(0.072ml、0.414ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、トルエン中15%ホスゲン(0.175ml、0.248ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で2時間攪拌した。該混合物を濃縮し、真空下で乾燥させ、中間体83Bを黄色の固体として得た。そのサンプルをさらに精製することなく次の工程に用いた。LC−MS:方法C、RT=3.43分間、MS(ESI) m/z:606(M+H)
+
実施例83:
中間体83B(10mg、0.016ミリモル)のTHF(0.5mL)中溶液に、ピリジン−3−アミン(4.66mg、0.049ミリモル)およびDIEA(0.029mL、0.165ミリモル)/DCM(1mL)を添加した。該混合物を室温で1時間攪拌した。TBAF(0.165mL、0.165ミリモル)を加え、該混合物を室温で一夜攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、20分間にわたって15−55%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例83(4.0mg、6.84マイクロモル、収率41.5%)を得た。LC−MS:方法C、RT=1.56分間、MS(ESI) m/z:550.10(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):94%
実施例84
(R)−(2−(7−(ジフルオロメチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリジン−4−イル)カルバマート
中間体84A:5−ブロモ−7−(ジフルオロメチル)−2−メトキシキノキサリン
中間体I−27A(100mg、0.374ミリモル)のDCM(3mL)中溶液に、DAST(0.495mL、3.74ミリモル)を−78℃で添加した。その反応混合物をゆっくりと室温までの加温に供し、攪拌を一夜続けた。該混合物をEtOAcおよび水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、NaHCO
3、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させて濃縮した。粗製物を12g ISCOカラムに付し、15分間にわたってヘキサン中0−100%EtOAcで溶出して精製した。所望のフラクションを集め、濃縮して中間体84A(65mg、0.225ミリモル、収率60.1%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.62(s,1H)、7.99(dd,J=11.8、1.4Hz,2H)、7.00−6.57(m,1H)、4.14(s,3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −111.58(s,1F);LC−MS:方法C、RT=2.08分間、MS(ESI) m/z:289および291(M+H)
+
中間体84B:7−(ジフルオロメチル)−2−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノキサリン
中間体84A(65mg、0.225ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(86mg、0.337ミリモル)、酢酸カリウム(55.2mg、0.562ミリモル)のジオキサン(5mL)中混合物をアルゴンで5分間脱気処理に付し、次にPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(9.18mg、0.011ミリモル)を添加した。該混合物を密封し、マイクロ波反応器において130℃で30分間加熱した。該混合物をEtOAc/水で希釈し、不溶性材料を濾過で除去した。該濾液をEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物を少量のトルエンに溶かし、12g シリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサン中5%EtOAcで3分間、次にヘキサン中5%〜75%EtOAcの勾配で18分間溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮かつ凍結乾燥させて中間体84B(40mg、0.119ミリモル、収率52.9%)を淡色の固体として得た。LC−MS:方法C、RT=1.94分間、MS(ESI) m/z:255(M+H)
+(ボロン酸)
中間体84C:(S)−(2−(7−(ジフルオロメチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体84B(40mg、0.119ミリモル)、中間体I−26(37.3mg、0.119ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(4.86mg、5.95マイクロモル)に、トルエン(4.5mL)およびEtOH(1.5mL)を添加した。該混合物を1分間の超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに、炭酸ナトリウム(0.119mL、2M、0.238ミリモル)を加えた。その反応混合物をマイクロ波反応器において130℃で40分間加熱した。該粗反応混合物を40g ISCOカラムに直接的にロードし、それを20分間にわたってヘキサン中0−100%EtOAcで溶出して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して(R)−(2−(7−(ジフルオロメチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタートを黄色の固体として得た。LC−MS:方法C、RT=2.60分間、MS(ESI) m/z:488(M+H)
+。中間体をTHF(2ml)に再び溶かし、ナトリウムメトキシド(0.054mL、4.37M、0.238ミリモル)で処理した。該混合物を室温で1時間攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該混合物をEtOAcおよび水で希釈し、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、水およびブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させて濃縮した。該サンプルを40g ISCOカラムに付し、ヘキサン中0−100%EtOAcで20分間溶出して精製した。所望のフラクションを集め、濃縮して中間体84C(45mg、0.081ミリモル、収率67.9%)を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.82(d,J=1.8Hz,1H)、8.69(s,1H)、7.78(dd,J=1.9、1.0Hz,1H)、7.94−7.48(m,1H)、6.94(d,J=0.7Hz,1H)、4.52−4.23(m,5H)、2.77(d,J=0.9Hz、3H)、2.70(s,3H)、2.15(s,3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −111.57(s,2F);LC−MS:方法C、RT=2.25分間、MS(ESI) m/z:446(M+H)
+
中間体84D:(R)−(2−(7−(ジフルオロメチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル カルボノクロリダート
中間体84C(40mg、0.090ミリモル)のTHF(2ml)中溶液に、トルエン中15%ホスゲン(0.317ml、0.449ミリモル)を添加し、該混合物を室温で一夜攪拌した。該混合物を濃縮し、真空下で乾燥させ、中間体84Dを黄色の固体として得た。そのサンプルをさらに精製することなく次の工程に用いた。LC−MS:方法C、RT=2.56分間、MS(ESI) m/z:508(M+H)
+
実施例84:
2−メチルピリジン−4−アミン(7.45mg、0.069ミリモル)のDCM(0.5mL)中溶液に、DIEA(0.034mL、0.197ミリモル)を、つづいて中間体84D(10mg、0.020ミリモル)/THF(0.5mL)を添加した。該混合物を室温で1時間攪拌した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせ、濃縮した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、20分間にわたって40−80%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例84(1.2mg、1.946マイクロモル、収率9.88%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.92(s,1H)、8.86(d,J=1.7Hz,1H)、8.46(d,J=6.3Hz,1H)、8.19(s,1H)、7.62(brs,1H)、7.59(brs,1H)、7.53−7.28(m,1H)、7.02−6.99(m,1H)、4.69(d,J=3.9Hz,1H)、4.61(dd,J=11.4、2.3Hz,1H)、4.58−4.46(m,2H)、4.30(dd,J=11.4、7.3Hz,1H)、4.12(s,3H)、2.69(s,3H)、2.55(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.14分間、MS(ESI) m/z:580.15(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):94%
実施例85
(R)−(4−フルオロ−2−(7−(ヒドロキシメチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリジン−4−イル)カルバマート
中間体83B(10mg、0.016ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、2−メチルピリジン−4−アミン(5.35mg、0.049ミリモル)およびDIEA(0.029mL、0.165ミリモル)/DCM(1mL)を添加した。該混合物を室温で2時間攪拌した。TBAF(0.165mL、0.165ミリモル)を加え、該混合物を室温で一夜攪拌した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D、20分間にわたって30−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例85(0.8mg、1.420マイクロモル、収率8.60%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.81(s,1H)、8.75(d,J=1.7Hz,1H)、8.35(d,J=5.8Hz,1H)、7.95(s,1H)、7.50−7.39(m,2H)、7.15(d,J=11.0Hz,1H)、5.65(brs,1H)、4.83(d,J=3.6Hz,2H)、4.71(brs,1H)、4.64(dd,J=11.6、2.2Hz,1H)、4.57−4.44(m,2H)、4.31(dd,J=11.6、7.2Hz,1H)、4.10(s,3H)、2.46(s,3H);LC−MS:方法C、RT=1.48分間、MS(ESI) m/z:564.10(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例86
(2−(2−メトキシ−7−ビニルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート
中間体86A:(2−(7−クロロ−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体I−28(500mg、2.097ミリモル)、中間体I−7I(729mg、2.307ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2(86mg、0.105ミリモル)に、トルエン(12.00mL)およびEtOH(4mL)を添加した。該混合物を1分間の超音波処理に付し、N
2を5分間フラッシュさせ、炭酸ナトリウム(1.722mL、3.44ミリモル)を添加した。その反応混合物を100℃で30分間加熱した。室温に冷却した後、沈殿した固体を濾過し、水および少量のEtOAcで洗浄し、真空下で乾燥させ、生成物を黄色の固体として得た。濾液をEtOAcで抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、ロータリーエバポレーターで濃縮した。該残渣をフラッシュクロマトグラフィー(40g カラム、0−100%EtOAc/ヘキサンの勾配)に付して精製し、さらなる生成物を得た。生成物を合わせ、中間体86A(812mg、1.89ミリモル、90%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 8.78(s,1H)、8.58(d,J=2.4Hz,1H)、8.00(d,J=2.4Hz,1H)、6.95(d,J=0.9Hz,1H)、5.12(s,1H)、4.52(dd,J=11.2、2.2Hz,1H)、4.33−4.24(m,1H)、4.18(dd,J=11.3、7.6Hz,1H)、4.08(s,3H)、3.70(dt,J=9.8、5.0Hz,2H)、2.64(s,3H);LC−MS:方法J、RT=1.24分間、MS(ESI) m/z:430.0(M+H)
+
中間体86B:(2−(2−メトキシ−7−ビニルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メタノール
攪拌棒を備えたバイアルに、中間体86A(300mg、0.698ミリモル)、カリウム トリフルオロ(ビニル)ボラート(187mg、1.396ミリモル)、炭酸セシウム(682mg、2.094ミリモル)、(S)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフタレン(43.5mg、0.070ミリモル)、ジアセトキシパラジウム(7.83mg、0.035ミリモル)およびDMF(10mL)を添加した。N
2を吹き込みながら10分間脱気処理に付した後、バイアルを密封し、室温で10分間攪拌し、次に120℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、その反応混合物を50mLのEtOAcを添加することで希釈し、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。濾過および真空下で濃縮を行い、粗生成物の中間体86B(363mg、123%)を得、それを精製することなく次の工程に用いた。LC−MS:方法J、RT=0.92分間、MS(ESI) m/z:422.2(M+H)
+
中間体86C:(2−(2−メトキシ−7−ビニルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル カルボノクロリダート
中間体86B(0.294g、0.698ミリモル)を無水THF(20mL)に懸濁させた。ホスゲン(1.836mL、3.49ミリモル)/トルエンを添加した。該混合物を室温で1時間攪拌し、別に5当量のホスゲン(1.836mL、3.49ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。その翌日に、溶媒を除去し、残渣を真空下で2時間乾燥させた。その粗生成物を精製することなく次の工程に用いた。LC−MS:方法J、RT=1.26分間、MS(ESI) m/z:484.0(M+H)
+
実施例86:
中間体86C(65mg、0.134ミリモル)をDCM(mL)に溶かし、6−メトキシピリジン−3−アミン(66.7mg、0.537ミリモル)と混合した。DIEA(0.117mL、0.672ミリモル)を加え、該混合物を室温で4時間攪拌した。溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(12gカラム、0−50%EtOAc/ヘキサン)に付して精製し、実施例86(51mg、0.089ミリモル、収率66.4%)を黄色の固体として得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 9.81(brs,1H)、8.82(d,J=1.9Hz,1H)、8.76(s,1H)、8.24(brs,1H)、8.07(d,J=1.9Hz,1H)、7.86−7.71(m,1H)、7.08(dd,J=17.6、11.0Hz,1H)、6.99(d,J=0.5Hz,1H)、6.79(d,J=8.8Hz,1H)、6.20(d,J=17.6Hz,1H)、5.58(d,J=11.0Hz,1H)、4.69−4.56(m,2H)、4.50−4.37(m,2H)、4.27(dd,J=11.3、7.2Hz,1H)、4.09(s,3H)、3.80(s,3H)、2.69(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.636分間、MS(ESI) m/z:572.2(M+H)+
実施例87
(2−(7−(ヒドロキシメチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート
中間体87A:(2−(7−ホルミル−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート
実施例86(50mg、0.087ミリモル)および四酸化オスミウム(0.011mL、1.749マイクロモル)のTHF(3mL)および水(1mL)中溶液に、過ヨウ素酸ナトリウム(56.1mg、0.262ミリモル)を添加した。該混合物を室温で6時間攪拌した。20mLの水および30mLのEtOAcを加え、水層を酢酸エチル(20mL)で抽出し、有機相を合わせ、チオ硫酸ナトリウム飽和水溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濃縮して中間体87A(52.7mg、0.092ミリモル、収率105%)を黄色の固体として得た。LC−MS:方法J、RT=1.04分間、MS(ESI) m/z:574.1(M+H)
+
実施例87:
中間体87A(25mg、0.044ミリモル)をTHF(1mL)/MeOH(1mL)に溶かし、NaBH4(3.30mg、0.087ミリモル)で室温にて30分間処理した。2mLの飽和NH4Cl(水性)を加え、該反応物をクエンチさせた。生成物を含有する反応混合物を条件Dで分取性LC/MSに付して精製し、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例87(7.1mg、0.012ミリモル、収率26.9%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 9.81(brs,1H)、8.78(s,1H)、8.73(d,J=1.7Hz,1H)、8.23(brs,1H)、7.93−7.90(m,1H)、7.78(d,J=7.4Hz,1H)、6.99(d,J=0.8Hz,1H)、6.79(d,J=9.1Hz,1H)、5.62(t,J=5.8Hz,1H)、4.83(d,J=5.5Hz,2H)、4.66−4.56(m,2H)、4.47−4.37(m,2H)、4.27(dd,J=11.3、7.2Hz,1H)、4.09(s,3H)、3.80(s,3H)、2.68(s,3H);LC−MS:方法L、RT=1.92分間、MS(ESI) m/z:576.0(M+H)+
実施例88
(2−(7−(1−ヒドロキシエチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート
中間体87A(25mg、0.044ミリモル)をN
2下で無水THF(2mL)に溶かし、−78℃に冷却した。臭化メチルマグネシウム(エーテル中3.0M)(0.058mL、0.174ミリモル)を滴下して加えた。その反応混合物を室温までゆっくりと加温に供した。HCl(1mL、1M水性)を添加し、つづいてEtOAcおよび水を添加して反応物をクエンチさせた。水層をEtOAcで抽出した。有機相を合わせ、飽和水性NaClで洗浄し、Na
2SO
4に通し、ロータリーエバポレーターで濃縮した。該残渣を分取性LC/MS(条件D)に付して精製し、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例88(5.3mg、収率19.6%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.81(brs,1H)、8.79(d,J=1.7Hz,1H)、8.78(s,1H)、8.23(brs,1H)、7.93(d,J=1.7Hz,1H)、7.78(d,J=8.3Hz,1H)、6.99(d,J=0.6Hz,1H)、6.79(d,J=9.1Hz,1H)、5.69−5.50(m,1H)、5.06(q,J=6.5Hz,1H)、4.67−4.54(m,2H)、4.49−4.35(m,2H)、4.27(dd,J=11.3、7.2Hz,1H)、4.09(s,3H)、3.80(s,3H)、2.69(s,3H)、1.49(d,J=6.6Hz、3H);LC−MS:方法L、RT=2.019分間、MS(ESI) m/z:590.2(M+H)
+
実施例89
(2−(2−メトキシ−7−ビニルキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート
実施例89は実施例86における操作に従って製造された。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.28(brs,1H)、8.81(s,1H)、8.74(s,2H)、8.32(brs,1H)、8.07−8.00(m,2H)、7.50(brs,1H)、7.07(dd,J=17.5、10.9Hz,1H)、6.98(s,1H)、6.19(d,J=17.6Hz,1H)、5.57(d,J=10.7Hz,1H)、4.65(brs,1H)、4.60(d,J=11.6Hz,1H)、4.53−4.41(m,2H)、4.32−4.25(m,1H)、4.09(s,3H)、2.68(s,3H););LC−MS:方法L、RT=2.248分間、MS(ESI) m/z:542.2(M+H)
+
実施例90
(2−(7−(ヒドロキシメチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート
実施例90は、実施例87の操作に従って、実施例89より製造された。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.13(brs,1H)、8.79(s,1H)、8.73(d,J=1.7Hz,1H)、8.65(d,J=2.2Hz,1H)、8.23(dd,J=4.7、1.4Hz,1H)、7.94−7.88(m,2H)、7.34(dd,J=8.3、4.7Hz,1H)、7.00(s,1H)、5.66(brs,1H)、4.83(brs,2H)、4.65(tt,J=6.3、3.2Hz,1H)、4.60(dd,J=11.3、2.2Hz,1H)、4.52−4.39(m,2H)、4.28(dd,J=11.4、7.3Hz,1H)、4.09(s,3H)、2.68(s,3H);LC−MS:方法K、RT=1.847分間、MS(ESI) m/z:546.2(M+H)
+
実施例91
(R)−(2−(7−シアノ−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート
中間体91A:(R)−(2−(7−シアノ−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート
中間体I−26(123mg、0.393ミリモル)を中間体I−38(102mg、0.328ミリモル)と1,4−ジオキサン(2mL)中で混合した。Na
2CO
3(2mL、4.00ミリモル)を添加し、つづいてPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(13.39mg、0.016ミリモル)を加えた。該混合物をマイクロ波を用いて120℃で60分間攪拌した。その反応混合物を室温に冷却し、20mLのEtOAcおよび10mLの水を加えることで希釈した。振盪および分離を行った後、水層をEtOAc(10mLx2)で抽出した。有機相を合わせ、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(24g シリカゲルカラム、0−100%EtOAcEtOAc/ヘキサン)に付して精製し、中間体91Aを得た。LC−MS:方法J、RT=1.08分間、MS(ESI) m/z:421.1(M+H)
+
中間体91B:((R)−(2−(7−シアノ−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル カルボノクロリダート
中間体91Bは、中間体86Cの操作に従って、中間体91Aより製造された。LC−MS:方法H、RT=1.08分間、MS(ESI) m/z:483.1(M+H)
+
実施例91:
実施例91は、実施例86の操作に従って、中間体91Bより製造された。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 10.28(brs,1H)、8.88(s,1H)、8.78(s,1H)、8.64(brs,1H)、8.44(s,1H)、7.98(d,J=7.7Hz,1H)、7.46(d,J=8.5Hz,1H)、6.98(s,1H)、4.72−4.40(m,4H)、4.28(dd,J=11.6、7.4Hz,1H)、4.10(s,3H)、2.65(s,3H)、2.54(s,3H);LC−MS:方法L、RT=1.90分間、MS(ESI) m/z:555.20(M+H)+
実施例92〜97は実施例91の一般的方法に従って製造された。
実施例92
(R)−(2−(7−シアノ−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリジン−4−イル)カルバマート
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 11.17(brs,1H)、8.92(s,1H)、8.83(s,1H)、8.55−8.44(m,2H)、7.75−7.60(m,2H)、7.00(s,1H)、4.71(brs,1H)、4.66−4.48(m,3H)、4.38−4.27(m,1H)、4.12(s,3H)、2.67(s,3H)、2.59(s,3H);LC−MS:方法L、RT=1.94分間、MS(ESI) m/z:555.20(M+H)
+
実施例93
(R)−(2−(7−シアノ−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 9.04(d,J=1.9Hz,1H)、8.69(s,1H)、8.59(s,1H)、8.36(d,J=4.4Hz,1H)、8.22(d,J=1.7Hz,1H)、8.07(brs,1H)、7.35(dd,J=8.3、5.0Hz,1H)、7.14(brs,1H)、6.96(s,1H)、4.62−4.56(m,1H)、4.55−4.48(m,3H)、4.29(dd,J=11.3、6.9Hz,1H)、4.17(s,3H)、2.76(s,3H));LC−MS:方法L、RT=1.87分間、MS(ESI) m/z:541.20(M+H)
+
実施例94
(R)−(2−(7−シアノ−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 9.02(d,J=1.7Hz,1H)、8.69(s,1H)、8.21(d,J=1.7Hz,1H)、8.10(brs,1H)、7.79(brs,1H)、6.95(s,1H)、6.75(d,J=8.8Hz,1H)、6.70(brs,1H)、4.60−4.54(m,1H)、4.50(dd,J=4.8、2.1Hz、3H)、4.33−4.23(m,1H)、4.17(s,3H)、3.92(s,3H)、2.76(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.347分間、MS(ESI) m/z:571.20(M+H)
+
実施例95
(2−(7−クロロ−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.74(d,J=2.4Hz,1H)、8.51(s,1H)、8.45(d,J=2.4Hz,1H)、8.28(dd,J=4.6、1.3Hz,1H)、7.91(brs,1H)、7.85(d,J=2.4Hz,1H)、7.25−7.21(m,1H)、6.87(d,J=0.9Hz,1H)、6.70(brs,1H)、4.45(d,J=4.6Hz、4H)、4.21(dd,J=11.3、6.7Hz,1H)、4.06(s,3H)、2.69(d,J=0.7Hz、3H);LC−MS:方法H、RT=1.32分間、MS(ESI) m/z:550.1(M+H)
+
実施例96
(2−(7−クロロ−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−フルオロピリジン−3−イル)カルバマート
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.15(brs,1H)、8.82(s,1H)、8.63(s,1H)、8.29(brs,1H)、8.04(brs,2H)、7.15(d,J=8.5Hz,1H)、7.00(s,1H)、4.75−4.55(m,2H)、4.53−4.35(m,2H)、4.33−4.21(m,1H)、4.09(s,3H)、2.67(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.805分間、MS(ESI) m/z:568.1(M+H)
+
実施例97
(2−(7−クロロ−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.29(brs,1H)、8.73(s,1H)、8.65(brs,1H)、8.53(s,1H)、7.99(d,J=8.0Hz,1H)、7.96(brs,1H)、7.46(d,J=8.5Hz,1H)、6.96(s,1H)、4.65(brs,1H)、4.60(d,J=11.3Hz,1H)、4.54−4.47(m,1H)、4.47−4.40(m,2H)、4.27(dd,J=10.7、7.7Hz,2H)、4.06(s,4H)、2.63(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.382分間、MS(ESI) m/z:564.2(M+H)
+
実施例98
(R)−(2−(7−(ヒドロキシメチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート
中間体98A:(R)−(2−クロロ−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル カルボノクロリダート
中間体I−26(34mg、0.125ミリモル)をTHF(2mL)に懸濁させ、ホスゲン(0.413mL、0.626ミリモル)を用いて室温で5時間処理した。溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、残渣を真空下で10分間乾燥させた。粗生成物をさらに精製することなく次の工程に用いた。LC−MS:方法H、RT=1.12分間、MS(ESI) m/z:334.0(M+H)
+
中間体98B:(R)−(2−クロロ−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート
中間体98A(41.8mg、0.125ミリモル)を無水DCM(2mL)に溶かし、6−メトキシピリジン−3−アミン(62.1mg、0.500ミリモル)と、つづいてDIEA(0.109mL、0.625ミリモル)と混合した。該混合物を室温で一夜攪拌した。その翌日に、溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(24gカラム、0−100%EtOAc/ヘキサンの勾配)に付して精製し、中間体98B(40mg、0.095ミリモル、収率76%)を黄色の固体として得た。LC−MS:方法H、RT=1.03分間、MS(ESI) m/z:422.1(M+H)
+
実施例98:
実施例98は、中間体86Aの操作に従って、中間体98Bおよび中間体I−35より製造された。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 9.81(brs,1H)、8.77(s,1H)、8.72(d,J=1.7Hz,1H)、8.23(brs,1H)、7.91(s,1H)、7.78(d,J=8.3Hz,1H)、6.99(s,1H)、6.79(d,J=8.8Hz,1H)、5.62(t,J=5.8Hz,1H)、4.82(d,J=5.8Hz,2H)、4.65−4.56(m,2H)、4.47−4.37(m,2H)、4.27(dd,J=11.3、7.2Hz,1H)、4.09(s,3H)、3.80(s,3H)、2.67(s,3H);LC−MS:方法L、RT=1.89分間、MS(ESI) m/z:576.20(M+H)+
実施例99〜101は実施例98について記載される一般的操作に従って合成された。
実施例99
(R)−(2−(7−(ヒドロキシメチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリジン−4−イル)カルバマート
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.52(brs,1H)、8.79(s,1H)、8.74(s,1H)、8.34(d,J=5.5Hz,1H)、7.93(s,1H)、7.51−7.33(m,2H)、7.00(s,1H)、5.64(brs,1H)、4.84(d,J=3.0Hz,2H)、4.67(brs,1H)、4.61(d,J=11.0Hz,1H)、4.57−4.40(m,2H)、4.30(dd,J=11.3、7.2Hz,1H)、4.10(s,3H)、2.69(s,3H)、2.46(s,3H);LC−MS:方法L、RT=1.545分間、MS(ESI) m/z:560.20(M+H)
+
実施例100
(R)−(2−(7−(ヒドロキシメチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.00(s,1H)、8.75(s,1H)、8.71(s,1H)、8.53(s,1H)、7.90(s,1H)、7.80(s,1H)、7.22(d,J=8.0Hz,1H)、6.97(s,1H)、5.62(s,1H)、4.82(s,2H)、4.68−4.55(m,2H)、4.50−4.34(m,2H)、4.28(d,J=9.6Hz,1H)、4.08(s,3H)、2.67(s,3H)、2.41(s,3H);LC−MS:方法L、RT=1.507分間、MS(ESI) m/z:560.20(M+H)
+
実施例101
(R)−(2−(7−(ヒドロキシメチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−4−メチル−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.12(brs,1H)、8.77(s,1H)、8.72(s,1H)、8.66(brs,1H)、8.24(d,J=4.4Hz,1H)、8.01−7.86(m,2H)、7.36(dd,J=8.3、4.7Hz,1H)、6.98(s,1H)、5.62(brs,1H)、4.82(s,2H)、4.70−4.55(m,2H)、4.52−4.39(m,2H)、4.28(dd,J=11.4、7.3Hz,1H)、4.09(s,3H)、2.67(s,3H);LC−MS:方法L、RT=1.485分間、MS(ESI) m/z:546.20(M+H)
+
実施例102
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート
中間体102A:(S)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メタノール
Pd(OAc)
2(10.45mg、0.047ミリモル)、2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)ビフェニル(27.8mg、0.093ミリモル)およびギ酸ナトリウム(39.6mg、0.582ミリモル)をマイクロ波バイアル中に密封した。MeOH(5mL)を該混合物に加え、アルゴンで3分間脱気処理に付した該混合物を室温で10分間攪拌し、つづいて中間体25K(50mg、0.116ミリモル)/THF(1mL)を添加した。該混合物を135℃で1.5時間加熱した。溶媒を蒸発させた後、その粗反応混合物を40g ISCOカラムにロードし、DCM中EtOAcで0−100%にて20分間溶出した。所望のフラクションを集め、濃縮して中間体102A(24mg、0.061ミリモル、収率52.2%)を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.63(d,J=2.0Hz,1H)、8.56(s,1H)、7.76(dd,J=1.8、0.9Hz,1H)、7.68(d,J=8.8Hz,1H)、7.12(d,J=8.8Hz,1H)、4.52(dd,J=11.0、2.0Hz,1H)、4.40(dd,J=4.7、1.7Hz,1H)、4.36−4.30(m,1H)、4.13(s,3H)、4.04−3.91(m,2H)、2.65(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.45分間、MS(ESI) m/z:396.1(M+H)
+
中間体102B:(6−メチルピリジン−3−イル)カルバミン酸クロリド
ホスゲン(トルエン中15%、1.630ml、2.312ミリモル)のCH
2Cl
2(2ml)中溶液に、6−メチルピリジン−3−アミン(50mg、0.462ミリモル)を添加し、つづいてDIEA(0.089ml、0.509ミリモル)を滴下して加えた。その反応混合物を室温で1時間攪拌し、その時点でLCMSは反応の完了を示した。溶媒を完全に除去し、残渣を真空下で1時間乾燥させ、中間体102Bを得た。それをさらに精製することなく次の工程に用いた。LC−MS:方法C、RT=0.45分間、MS(ESI) m/z:167.1(M+H)
+
実施例102:
中間体102A(24mg、0.061ミリモル)のCH2Cl2(1ml)中溶液に、中間体102B(31.1mg、0.182ミリモル)/CH2Cl2(2ml)を添加し、つづいてDIEA(0.053ml、0.303ミリモル)を滴下して加えた。その反応混合物を室温で30分間攪拌し、その時点でLCMSは反応の完了を示した。溶媒を除去した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法A、10分間にわたって10−100%Bとし、次に100%Bで2分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例102(11.5mg、0.021ミリモル、収率34.0%)を固体として得た。1H NMR(400MHz、THF) δ 9.04(brs,1H)、8.73(d,J=2.0Hz,1H)、8.58(s,1H)、8.43(brs,1H)、7.88(d,J=7.0Hz,1H)、7.76(dd,J=1.9、1.0Hz,1H)、7.59(d,J=8.6Hz,1H)、7.12−7.03(m,2H)、4.60−4.54(m,2H)、4.46(d,J=4.6Hz,2H)、4.28(dd,J=11.7、7.9Hz,1H)、4.11(s,3H)、2.64(s,3H)、2.41(s,3H);LC−MS:方法C、RT=0.45分間、MS(ESI) m/z:530.1(M+H)+;分析性HPLC純度(方法A):95%
実施例103
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体103A:(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル カルボノクロリダート
中間体102A(170mg、0.353ミリモル)のTHF(3ml)中溶液に、トルエン中15%ホスゲン(0.995ml、1.410ミリモル)を、つづいてDIEA(0.185ml、1.058ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で30分間攪拌し、その時点でLCMSは反応の完了を示した。溶媒および過剰量のホスゲンを真空下で完全に除去し、中間体103Aを得、それを精製することなく次の工程に用いた。LC−MS:方法C、RT=2.37分間、MS(ESI) m/z:458.1(M+H)
+
実施例103:
中間体103A(170mg)/DCM(2mL)を、2−メチルピリミジン−5−アミン(46.2mg、0.423ミリモル)/DCM(1mL)に加え、つづいてピリジン(0.14mL、1.76ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で1時間攪拌し、その時点でLCMSは反応の完了を示した。該反応混合物をEtOAcで希釈し、0.5N HClで洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法A、10分間にわたって50−100%Bとし、次に100%Bで2分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例103(80mg、収率43%)を固体として得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.78(s,2H)、8.63(d,J=1.5Hz,1H)、8.56(s,1H)、7.77(d,J=0.9Hz,1H)、7.69(d,J=8.6Hz,1H)、7.13(d,J=8.8Hz,1H)、4.64−4.49(m,4H)、4.32(dd,J=11.4、6.6Hz,1H)、4.14(s,3H)、2.73(s,3H)、2.66(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.37分間、MS(ESI) m/z:531.1(M+H)+;分析性HPLC純度:95%
実施例104
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート
中間体103A(12mg、0.026ミリモル)のDCM(1.5mL)中溶液を6−メトキシピリジン−3−アミン(9.76mg、0.079ミリモル)/DCM(0.5mL)に加えた。その反応混合物を室温で1時間攪拌し、その時点でLCMSは反応の完了を示した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、20分間にわたって50−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例104(3.9mg、収率27.3%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.78(brs,1H)、8.68(s,1H)、8.52(s,1H)、8.18(brs,1H)、7.81−7.72(m,2H)、7.63(d,J=8.5Hz,1H)、7.14(d,J=8.5Hz,1H)、6.78(d,J=8.9Hz,1H)、4.66−4.55(m,2H)、4.48−4.35(m,2H)、4.28(brs,1H)、4.05(s,3H)、3.72(s,3H)、2.59(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.46分間、MS(ESI) m/z:546.1(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例105
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−シアノピリジン−3−イル)カルバマート
中間体105A:(6−シアノピリジン−3−イル)カルバミン酸クロリド
ホスゲン(トルエン中15%、2.96mL、4.20ミリモル)のDCM(2ml)中溶液に、5−アミノピコリノニトリル(100mg、0.839ミリモル)を、つづいてDIEA(0.161mL、0.923ミリモル)を滴下して加えた。その反応混合物を室温で30分間攪拌した。溶媒を真空下で除去し、中間体105Aを得、それをさらに精製することなく次の工程に使用した。LC−MS:方法C、RT=1.18分間、MS(ESI) m/z:178(M+H)
+
実施例105:
中間体102A(22mg、0.056ミリモル)のCH2Cl2(1ml)中溶液に、中間体105A(30.3mg、0.167ミリモル)/CH2Cl2(2ml)を、つづいてDIEA(0.032ml、0.184ミリモル)を滴下して加えた。その反応混合物を室温で30分間攪拌し、その時点でLCMSは反応の完了を示した。溶媒を除去した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法A、10分間にわたって10−100%Bとし、次に100%Bで2分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例105(15mg、0.026ミリモル、収率47.4%)を固体として得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.62(d,J=1.5Hz,1H)、8.58(d,J=2.4Hz,1H)、8.56(s,1H)、8.19(d,J=7.0Hz,1H)、7.78(d,J=0.9Hz,1H)、7.72−7.68(m,2H)、7.13(d,J=8.8Hz,1H)、7.08(s,1H)、4.64−4.52(m,4H)、4.33(dd,J=11.4、6.6Hz,1H)、4.14(s,3H)、2.66(s,3H);LC−MS:方法C、RT=1.18分間、MS(ESI) m/z:541.0(M+H)+;分析性HPLC純度(方法A):96%
実施例106
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾール−6−イル)カルバマート
中間体103A(12mg、0.026ミリモル)のDCM(1.5mL)中溶液を6−アミノベンゾ[d]オキサゾール−2(3H)−オン(11.80mg、0.079ミリモル)のDCM(0.5mL)中懸濁液に添加した。その反応混合物を室温で1時間攪拌し、その時点でLCMSは反応の完了を示した。溶媒を蒸発させた後、粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、20分間にわたって45−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例106(1.6mg、収率10%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.86(brs,1H)、8.68(brs,1H)、8.51(brs,1H)、7.77(brs,1H)、7.62(d,J=8.5Hz,1H)、7.45(brs,1H)、7.14(d,J=8.5Hz,2H)、7.00(d,J=8.5Hz,1H)、4.68−4.56(m,2H)、4.47−4.36(m,2H)、4.28(dd,J=11.6、7.6Hz,1H)、4.05(s,3H)、2.59(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.28分間、MS(ESI) m/z:572.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):93%
実施例107
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル 1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルカルバマート
中間体103A(12mg、0.026ミリモル)のDCM(1.5mL)中溶液を1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−アミン(10.47mg、0.079ミリモル)のDCM(0.5mL)およびDIEA(0.046mL、0.262ミリモル)中懸濁液に添加した。その反応混合物を室温で1時間攪拌し、その時点でLCMSは反応の完了を示した。溶媒を蒸発させた後、粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、20分間にわたって45−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例107(4.5mg、収率29.1%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 11.52(brs,1H)、9.79(brs,1H)、8.59(s,1H)、8.44(s,1H)、8.23(brs,1H)、8.06(brs,1H)、7.70(s,1H)、7.59(d,J=8.8Hz,1H)、7.42(brs,1H)、7.13(d,J=8.5Hz,1H)、6.41(brs,1H)、4.69−4.51(m,2H)、4.48−4.36(m,2H)、4.28(brs,1H)、4.01(s,3H)、2.55(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.30分間、MS(ESI) m/z:555.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):94%
実施例108
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート
中間体103A(12mg、0.026ミリモル)のTHF(1mL)中溶液をピリジン−3−アミン(4.76mg、0.051ミリモル)のDCM(0.5mL)およびDIEA(0.044ml、0.253ミリモル)中懸濁液に添加した。その反応混合物を室温で1時間攪拌し、その時点でLCMSは反応の完了を示した。溶媒を蒸発させた後、粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、20分間にわたって45−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例108(1.9mg、収率14.1%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.09(brs,1H)、8.74(s,1H)、8.64(brs,1H)、8.57(s,1H)、8.23(d,J=3.7Hz,1H)、7.90(d,J=7.0Hz,1H)、7.82(s,1H)、7.65(d,J=8.8Hz,1H)、7.34(dd,J=8.1、4.7Hz,1H)、7.16(d,J=8.5Hz,1H)、4.64(d,J=11.0Hz,2H)、4.54−4.40(m,2H)、4.31(dd,J=11.3、7.3Hz,1H)、4.07(s,3H)、2.62(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.28分間、MS(ESI) m/z:517.10(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):97%
実施例109
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−ブロモピリジン−3−イル)カルバマート
中間体109A:(6−ブロモピリジン−3−イル)カルバミン酸クロリド
ホスゲン(トルエン中15%、2.0ml、2.89ミリモル)のCH
2Cl
2(2ml)中溶液に、6−ブロモピリジン−3−アミン(100mg、0.578ミリモル)/CH
2Cl
2(2mL)を添加した。その反応混合物を室温で30分間攪拌し、その時点でLCMSは反応の完了を示した。溶媒を真空下で除去し、中間体109Aを得、それをさらに精製することなく次の工程に使用した。LC−MS:方法C、RT=1.91分間、MS(ESI) m/z:230および232.10(カルバミン酸メチル M+H)
+
実施例109:
中間体102A(36mg、0.091ミリモル)のDCM(0.5mL)中溶液に、中間体109A(42.9mg、0.137ミリモル)/DCM(0.5mL)を添加し、つづいてDIEA(0.159mL、0.910ミリモル)を滴下して加えた。その反応混合物を室温で30分間攪拌し、その時点でLCMSは反応の完了を示した。溶媒を減圧下で除去した。粗製物を12g ISCOカラムにロードし、それをジクロロメタン中0−100%EtOAcで溶出した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、濃縮して固体の生成物(50mg、0.084ミリモル、収率92%)を得た。少量(5mg)を分取性LC/MS(方法C、20分間にわたって45−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付してさらに精製した。 所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例109(3.0mg)を得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.63(d,J=1.8Hz,1H)、8.57−8.54(m,1H)、8.33(d,J=2.9Hz,1H)、7.87(d,J=6.6Hz,1H)、7.76(dd,J=1.8、0.9Hz,1H)、7.68(d,J=8.6Hz,1H)、7.45(d,J=8.6Hz,1H)、7.12(d,J=8.8Hz,1H)、6.89(brs,1H)、4.63−4.55(m,1H)、4.55−4.50(m,3H)、4.30(dd,J=11.3、6.7Hz,1H)、4.13(s,3H)、2.65(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.57分間、MS(ESI) m/z:594.05および596.05(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例110
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−ビニルピリジン−3−イル)カルバマート
実施例109(50mg、0.084ミリモル)のトルエン(1mL)中溶液をPd(Ph
3P)
4(9.72mg、8.41マイクロモル)含有の密封したマイクロ波バイアルに添加した。該混合物をアルゴンを用いて3分間にわたって脱気処理に付した。トリブチル(ビニル)スタンナン(0.246mL、0.841ミリモル)を加え、その反応混合物をマイクロ波反応器において120℃で1時間加熱した。それを室温に冷却した後、その反応混合物を40g ISCOカラムにロードし、ジクロロメタン中0−100%EtOAcで20分間溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して固体の生成物(20mg、0.037ミリモル、収率43.9%)を得た。少量(3mg)を分取性LC/MS(方法C、20分間にわたって30−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)を介してさらに精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例110(1.6mg)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.76(s,1H)、8.61(s,1H)、8.58(s,1H)、7.88(d,J=8.2Hz,1H)、7.83(s,1H)、7.66(d,J=8.8Hz,1H)、7.46(d,J=8.5Hz,1H)、7.17(d,J=8.9Hz,1H)、6.74(dd,J=17.4、11.0Hz,1H)、6.08(d,J=18.0Hz,1H)、5.35(d,J=11.3Hz,1H)、4.65(d,J=11.3Hz,2H)、4.54−4.40(m,2H)、4.31(dd,J=11.0、7.6Hz,1H)、4.08(s,3H)、2.63(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.02分間、MS(ESI) m/z:542.10(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例111
((R)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−((S)−1,2−ジヒドロキシエチル)ピリジン−3−イル)カルバマート
実施例110(15mg、0.028ミリモル)のTHF(1mL)および水(0.3mL)中溶液に、AD−mix−α(20mg、0.028ミリモル)を添加した。その反応混合物を超音波処理に2時間供した。もう一つ別の部のAD−mix−α(20mg、0.028ミリモル)を添加し、該反応を室温で一夜続けた。該混合物をEtOAcおよび水で希釈した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物を分取性LC/MS(方法C、20分間にわたって10−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例111(1.8mg、収率11%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.96(brs,1H)、8.54(brs,1H)、8.49(brs,1H)、8.39(s,1H)、7.82(d,J=7.0Hz,1H)、7.68(s,1H)、7.56(d,J=8.5Hz,1H)、7.40(d,J=8.5Hz,1H)、7.10(d,J=8.9Hz,1H)、4.63−4.51(m,3H)、4.48−4.36(m,2H)、4.25(dd,J=11.1、7.2Hz,1H)、3.99(s,1H)、3.93(s,3H)、3.62(dd,J=11.1、4.1Hz,1H)、3.47(dd,J=11.0、6.7Hz,1H)、2.53(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.05分間、MS(ESI) m/z:576.05(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):94%
実施例112
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−フルオロピリジン−3−イル)カルバマート
中間体103A(12mg、0.026ミリモル)のTHF(1mL)中溶液を6−フルオロピリジン−3−アミン(12.76mg、0.114ミリモル)のDCM(0.5mL)およびDIEA(0.020ml、0.114ミリモル)中溶液に添加した。その反応混合物を室温で1時間攪拌し、その時点でLCMSは反応の完了を示した。溶媒を蒸発させた後、粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、20分間にわたって20−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例112(1.2mg、2.204マイクロモル、収率6%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.17(brs,1H)、8.74(s,1H)、8.57(d,J=1.7Hz,1H)、8.29(brs,1H)、8.03(t,J=6.7Hz,1H)、7.82(s,1H)、7.65(d,J=8.5Hz,1H)、7.20−7.10(m,2H)、4.76−4.59(m,2H)、4.55−4.40(m,2H)、4.31(dd,J=11.4、7.3Hz,1H)、4.08(s,3H)、2.62(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.40分間、MS(ESI) m/z:534.10(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例113
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−シアノピリジン−3−イル)カルバマート
中間体103A(30mg、0.076ミリモル)/DCM(2mL)を5−アミノ−3−ピリジンカルボニトリル(18.08mg、0.152ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に添加し、つづいてピリジン(0.061ml、0.759ミリモル)を加えた。その反応混合物を室温で1時間攪拌し、その時点でLCMSは反応の完了を示した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、0.5N HClで洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、20分間にわたって40−80%Bとし、次に100%Bで2分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例113(10mg、収率23%)を固体として得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.50(brs,1H)、8.85(s,1H)、8.73(s,1H)、8.66(s,1H)、8.56(s,1H)、8.28(brs,1H)、7.81(s,1H)、7.64(d,J=8.9Hz,1H)、7.16(d,J=8.5Hz,1H)、4.77−4.61(m,2H)、4.57−4.43(m,2H)、4.31(dd,J=11.1、7.2Hz,1H)、4.07(s,3H)、2.62(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.34分間、MS(ESI) m/z:541.10(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):95%
実施例114
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)カルバマート
中間体114A:(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)カルバミン酸クロリド
ホスゲン(トルエン中15%、0.342ml、0.485ミリモル)のCH
2Cl
2(2ml)中溶液に、4−アミノフェニル)(モルホリノ)メタノン(20mg、0.097ミリモル)/CH
2Cl
2(2mL)を添加し、つづいてDIEA(0.019ml、0.107ミリモル)を滴下して加えた。その反応混合物を室温で15分間攪拌し、その時点でLCMSは反応の完了を示した。溶媒を真空下で除去し、中間体114Aを得、それをさらに精製することなく次の工程に使用した。LC−MS:方法C、RT=0.40分間、MS(ESI) m/z:268(M+H)
+
実施例114:
中間体102A(15mg、0.030ミリモル)のCH2Cl2(1ml)中溶液に、中間体114A(30.3mg、0.167ミリモル)/CH2Cl2(2ml)を添加し、つづいてDIEA(0.032ml、0.184ミリモル)を滴下して加えた。その反応混合物を室温で2時間攪拌し、その時点でLCMSは反応の完了を示した。溶媒を除去した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法A、10分間にわたって25−100%Bとし、次に100%Bで2分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例114(8.4mg、0.013ミリモル、収率43%)を固体として得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 10.15(s,1H)、8.77(s,1H)、8.60(s,1H)、7.85(s,1H)、7.70(d,J=8.5Hz,1H)、7.61(d,J=8.2Hz,2H)、7.43(d,J=8.2Hz,2H)、7.22(d,J=8.5Hz,1H)、4.75−4.66(m,2H)、4.60−4.46(m,2H)、4.43−4.30(m,1H)、4.13(s,3H)、3.65(bro,8H)、2.67(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.34分間、MS(ESI) m/z:628.10(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):97%
下記の一般的操作は実施例115〜142についての実験的操作に関する。
中間体I−7(12mg、0.029ミリモル)/THF(0.4mL)を攪拌棒を装着したWheaton管(16x100mm)に添加した。ホスゲン(46.3μl、1.9モル、0.94g/mL、20%)/トルエンを加え、該混合物を室温で一夜攪拌した。10μlの反応溶液を該反応物より採取し、LCMS分析を行うために250μlのMeOHに溶かした。分析は中間体がカルバミン酸メチルとして形成され、出発材料の中間体I−7が消費されたことを示した。溶媒および過剰量のホスゲンは窒素流により除去された。該固体をDCM(1mL)に溶かし、対応するアミンに添加した。すべての反応物を24ウェルプレートに置き、室温で5時間攪拌した。該反応物をLCMS分析に付し、所望する生成物の質量を見出した。すべてのサンプルを窒素流で乾燥させ、DMF(1mL)に再び溶かし、HPLC(方法D)で精製した。
実施例143
6−(2−(メトキシメチル)−7−メチルキノキサリン−5−イル)−[1,3]ジオキソロ[4’,5’:4,5]ベンゾ[1,2−d]チアゾール
中間体143A:[1,3]ジオキソロ[4’,5’:4,5]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−6−アミン
ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−アミン(200mg、1.458ミリモル)/アセトニトリル(7.292mL)に、チオシアン酸アンモニウム(167mg、2.188ミリモル)を、つづいて三臭化ベンジルトリメチルアンモニウム(569mg、1.458ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で一夜攪拌させた。15時間後、その反応混合物をCH
2Cl
2で希釈し、飽和NaHCO
3で、つづいてブラインで洗浄した。有機相を濃縮して中間体143A(118mg、0.608ミリモル、収率41.7%)を暗褐色の固体として得た。この粗生成物をさらに精製することなく次の反応に用いた。LC−MS:方法H、RT=0.72分間、MS(ESI) m/z:195.0(M+H)
+;
1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 7.27(s,1H)、7.02(s,1H)、6.08(s,2H)
中間体143B:6−ブロモ−[1,3]ジオキソロ[4’,5’:4,5]ベンゾ[1,2−d]チアゾール
臭化銅(II)(124mg、0.553ミリモル)および中間体143A(118mg、0.608ミリモル)をアセトニトリル(1mL)およびTHF(1mL)に溶かし、暗青色のスラリーを製造した。亜硝酸t−ブチル(0.095mL、0.719ミリモル)を次に室温で添加した。40分後、その反応混合物をEtOAcで希釈し、1M HClで、つづいてブラインで洗浄した。粗材料を濃縮し、ISCOフラッシュクロマトグラフィー(20分間にわたって0−20%EtOAc/ヘキサンとする、24g シリカゲルカートリッジ)に付して精製した。所望のフラクションをすべて濃縮し、中間体143B(43mg、0.167ミリモル、収率30.1%)を得た。LC−MS:方法H、RT=1.19分間、MS(ESI) m/z:257.9、259.9(M+H)
+;
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.40(s,1H)、7.17(s,1H)、6.08(s,2H)
実施例143:
中間体I−2(29.2mg、0.046ミリモル)、PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(2.53mg、3.10マイクロモル)および中間体143B(10mg、0.039ミリモル)をDMF(1mL)中で溶媒和させた。炭酸ナトリウム(H2O中2M)(100μL、0.200ミリモル)を加え、該溶液をアルゴンで10分間脱気処理に付した。バイアルを次に密封し、マイクロ波にて100℃で30分間加熱した。その粗溶液を濾過し、分取性HPLC(方法D、10分間にわたって45−85%とする)に付して精製し、実施例143(3.2mg、0.006ミリモル、収率15.8%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 9.08(s,1H)、8.78(s,1H)、8.01(s,1H)、7.72(s,1H)、7.61(s,1H)、6.17(s,2H)、4.81(s,2H)、3.47(s,3H)、2.68(s,3H);LC−MS:方法H、RT=1.35分間、MS(ESI) m/z:366.1(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):95%
実施例144
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体144A:2−クロロベンゾ[d]チアゾール−6−オール
−78℃での2−クロロ−6−メトキシベンゾ[d]チアゾール(8.4g、42.1ミリモル)およびヨウ化テトラブチルアンモニウム(16.32g、44.2ミリモル)/ジクロロメタン(150ml)に、ヘプタン中1.0M三塩化ホウ素(99ml、99ミリモル)を滴下して加えた。該混合物を冷却浴を取り外すことでゆっくりと加温させ、室温で一夜攪拌した。HPLCおよびLCMSはクリーンな反応を示した。該混合物を1.5Mリン酸 カリウムおよび氷中に注ぎ、20分間攪拌し、EtOAcで抽出した。有機層を集め、10%Na
2S
2O
3、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム/THFにロード、220gシリカゲルカートリッジを用い、15分間にわたってヘキサン中5%〜60%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体144A(7.4g、39.9ミリモル、収率95%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 7.70(d,J=8.8Hz,1H)、7.25(d,J=2.4Hz,1H)、7.00(dd,J=8.9、2.5Hz,1H)
中間体144B:6−(アリルオキシ)−2−クロロベンゾ[d]チアゾール
中間体144A(7.4g、39.9ミリモル)のDMF(100mL)中溶液に、3−ブロモプロパ−1−エン(4.74mL、54.8ミリモル)、炭酸セシウム(39.0g、120ミリモル)を添加し、その混合物を室温で5時間攪拌し、その時点でHPLCおよびTLCは反応の完了を示した。その反応混合物をEtOAc、水(20mL)で希釈し、1.0N HCl(40mL)で中和し、酢酸エチル(x3)で抽出した。有機層をブライン(2x)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、120g シリカゲルカートリッジを用い、20分間にわたってヘキサン中0%〜60%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体144B(8.6g、38.1ミリモル、収率96%)を白色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.83(d,J=9.1Hz,1H)、7.25(d,J=2.5Hz,1H)、7.11(dd,J=9.1、2.5Hz,1H)、6.08(ddt,J=17.3、10.6、5.3Hz,1H)、5.45(dq,J=17.2、1.6Hz,1H)、5.34(dq,J=10.5、1.4Hz,1H)、4.60(dt,J=5.3、1.5Hz,2H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.94分間、MS(ESI) m/z:225.90および227.90(M+H)
+
中間体144C:7−アリル−2−クロロベンゾ[d]チアゾール−6−オール
中間体144B(6.4g、28.4ミリモル)のN,N−ジエチルアニリン(40ml)中溶液をアルゴン下にて200℃(油浴)で2時間加熱した。室温に冷却した後、その反応混合物をEtOAcで希釈し、3.0N HCl(3x50mL)、ブライン(2x)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、330g シリカゲルカートリッジを用い、30分間にわたってヘキサン中0%〜50%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体144C(3.20g、14.18ミリモル、収率50%)を白色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.72(d,J=8.8Hz,1H)、7.01(d,J=8.5Hz,1H)、5.99(ddt,J=17.4、9.9、6.3Hz,1H)、5.30(s,1H)、5.25−5.22(m,1H)、5.20(dq,J=3.0、1.6Hz,1H)、3.59(dt,J=6.3、1.5Hz,2H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.86分間、MS(ESI) m/z:225.95および227.90(M+H)
+
中間体144D:(2−クロロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体144C(3.9g、17.28ミリモル)のジクロロメタン(120mL)中懸濁液に、炭酸水素ナトリウム(2.032g、24.19ミリモル)を、つづいてmCPBA(6.20g、27.6ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で一夜攪拌した。溶媒を減圧下で除去した。該残渣をTHF(80mL)に再び溶かし、K
2CO
3(7.88g、57.0ミリモル)を添加し、つづいて水(10mL)およびMeOH(10mL)を加えた。その反応混合物を室温で30分間攪拌した。TLCは反応の完了を示した。その反応混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、水(100mL)、飽和炭酸水素ナトリウム(3x)、ブライン(2x)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、220g シリカゲルカートリッジを用い、20分間にわたってヘキサン中5%〜60%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体144D(3.17g、13.12ミリモル、収率76%)を白色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.75−7.71(m,1H)、6.98(d,J=8.5Hz,1H)、5.11(dddd,J=9.7、7.0、6.0、3.2Hz,1H)、4.00−3.93(m,1H)、3.83(dt,J=12.0、5.8Hz,1H)、3.37(dd,J=15.7、9.6Hz,1H)、3.20(dd,J=15.7、7.4Hz,1H)、1.97(t,J=6.3Hz,1H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.71分間、MS(ESI) m/z:241.95および243.90(M+H)
+
中間体144E:(R)−(2−クロロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体144D(3.1g)を以下の条件:装置:Berger SFC MGII;カラム:Chiralpak AS−H、30x250mm、5ミクロン;移動相:10%EtOH/ACN(1:1)/90%CO2;流れ条件:75mL/分、150バール、40℃;検出器波長:220nm;注入の詳細:1mLのACN/EtOHに35mgを0.7mL、を用いて分離用のキラルSFCに供した。最初に溶出するフラクション(第1ピーク、RT=9分間))を濃縮し、中間体144E(1.45g)を得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.67(d,J=8.5Hz,1H)、6.92(d,J=8.8Hz,1H)、5.11−5.03(m,1H)、3.93(dd,J=12.1、2.5Hz,1H)、3.80(dd,J=12.0、5.6Hz,1H)、3.31(dd,J=15.4、9.6Hz,1H)、3.20−3.12(m,1H)、2.44(brs,1H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.75分間、MS(ESI) m/z:241.9および243.9(M+H)
+
中間体144F:(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体I−9(349mg、1.601ミリモル)および中間体144E(387mg、1.601ミリモル)のトルエン/EtOH(3:1)(12mL)中溶液をPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(65.4mg、0.080ミリモル)に添加した。該混合物をアルゴンで1分間にわたってフラッシュさせた。これに1.5M Na
2CO
3(2.94mL、4.40ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波反応器において140℃で45分間加熱し、その時点でHPLCは反応の完了を示した。窒素流を一夜にわたって流すことでトルエンを除去した。粗製物を湿式MeOH/水(約15mL、4:1)で処理し、超音波処理に付した。その沈殿物を濾過で集め、水で、MeOH洗浄で色が消えるまでMeOHで洗浄した。その沈殿物をまず風乾させ、次に高真空下で乾燥させ、暗緑色の固体を得た。その暗緑色の固体をTHF(60mL)に溶かし、0.7gのSilaMetS Thiol樹脂(Silicycleより入手、R51030B、1.28ミリモル/g)を用い、55℃で3.0時間処理した。該混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、12g シリカゲルカートリッジを通して濾過し、100mLのTHF/EtOAc(1:1)で濯いだ。濾液を濃縮して中間体144F(465mg、1.23ミリモル、収率77%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.62(d,J=1.5Hz,1H)、8.56(s,1H)、7.93(d,J=8.8Hz,1H)、7.75(s,1H)、7.03(d,J=8.6Hz,1H)、5.18−5.09(m,1H)、4.13(s,3H)、4.01−3.92(m,1H)、3.89−3.80(m,1H)、3.48(dd,J=15.4、9.5Hz,1H)、3.26(dd,J=15.6、7.3Hz,1H)、2.65(s,3H)、1.98(brs,1H);LC−MS:方法H;2〜98%B;RT=0.94分間、MS(ESI) m/z:380.0(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):91%
中間体144G:(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル カルボノクロリダート
中間体144F(465mg、1.226ミリモル)の室温でのTHF(20mL)中懸濁液に、トルエン中15%ホスゲン(3.50mL、4.90ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で2分間攪拌させ、DIEA(0.642mL、3.68ミリモル)を加えた。反応を室温で30分間続け、その時点でHPLCおよびLCMSは反応が終了したことを示した。溶媒を高真空下で除去し、中間体144G(542mg、1.227ミリモル、収率100%)を若干黄色の固体として得た。それを次の工程において何ら精製することなく使用した。LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.19分間、MS(ESI) m/z:442.05および444.05(M+H)
+
実施例144:
中間体144G(540mg、1.222ミリモル)/ジクロロメタン(12mL)を2−メチルピリミジン−5−アミン(267mg、2.444ミリモル)およびピリジン(0.791mL、9.78ミリモル)のジクロロメタン(8mL)中溶液に滴下して加えた。その反応混合物を室温で1時間攪拌し、その時点でLCMSおよびHPLCは反応の完了を示した。その反応混合物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、0.5N HCl(20mL)でクエンチさせた。室温で10分間攪拌した後、その混合物をジクロロメタン(3x50mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、粗生成物をEtOAcでトリチュレートし、沈殿物を濾過で集め、EtOAcで濯ぎ、真空下で乾燥させ、410mgの生成物を得た。濾液を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム/THFにロード、12g シリカゲルカートリッジを用い、10分間にわたってヘキサン中30%〜100%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮してさらに80mgの生成物を得た。該生成物を合わせ、凍結乾燥させて実施例144(483mg、0.920ミリモル、収率75%)を黄色の凍結乾燥体として得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 10.09(brs,1H)、8.74(s,3H)、8.58(d,J=1.4Hz,1H)、7.91(d,J=8.8Hz,1H)、7.81(s,1H)、7.08(d,J=8.5Hz,1H)、5.35−5.26(m,1H)、4.51(dd,J=12.1、2.8Hz,1H)、4.38(dd,J=12.1、6.9Hz,1H)、4.08(s,3H)、3.57(dd,J=15.7、9.6Hz,1H)、3.29−3.25(m,1H)、2.63(s,3H)、2.53(brs,3H);LC−MS::方法H、2〜98%B;RT=0.95分間、MS(ESI) m/z:515.10(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例145
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体145A:6−(アリルオキシ)−2−ブロモ−5−フルオロベンゾ[d]チアゾール
2−ブロモ−5−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−オール(5.0g、20.16ミリモル)のDMF(40mL)中溶液に、3−ブロモプロパ−1−エン(2.4mL、27.7ミリモル)、Cs
2CO
3(18.39g、56.4ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で4.0時間攪拌し、その時点でHPLCおよびTLCは反応の完了を示した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、0.5N HCl(40mL)でクエンチさせ、酢酸エチル(3x)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、120g シリカゲルカートリッジを用い、10分間にわたってヘキサン中0%〜50%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体145A(5.33g、18.50ミリモル、収率92%)を若干黄色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.71(d,J=11.0Hz,1H)、7.33(d,J=7.4Hz,1H)、6.10(ddt,J=17.3、10.5、5.2Hz,1H)、5.48(dq,J=17.3、1.4Hz,1H)、5.37(dq,J=10.5、1.3Hz,1H)、4.68(dt,J=5.4、1.4Hz,2H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −132.86(s,1F);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.95分間、MS(ESI) m/z:287.90および289.90(M+H)
+
中間体145B:7−アリル−2−ブロモ−5−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−オール
中間体145A(3.7g、12.84ミリモル)のN,N−ジエチルアニリン(16mL)中溶液をアルゴン下の丸底フラスコにて190℃(油浴)で2時間加熱し、その時点でTLCは反応の完了を示した。該混合物を冷却し、EtOAcで希釈し、4.0N HCl(2x30mL)、ブライン(2x)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム/MeOHにロード、80g シリカゲルカートリッジを用い、10分間にわたってヘキサン中0%〜50%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体145B(3.43g、11.31ミリモル、収率88%)を白色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.62(d,J=10.2Hz,1H)、5.92(dd,J=16.8、10.5Hz,1H)、5.57(d,J=5.5Hz,1H)、5.20−5.16(m,1H)、5.15(t,J=1.5Hz,1H)、3.61(dt,J=6.3、1.4Hz,2H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −139.11(s,1F);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.89分間、MS(ESI) m/z:287.90および289.90(M+H)
+
中間体145C:(2−ブロモ−5−フルオロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体145B(240mg、0.833ミリモル)のジクロロメタン(10mL)中懸濁液に、mCPBA(299mg、1.333ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で週末にわたって(合計90時間)攪拌した。溶媒を減圧下で除去した。該残渣を再びTHF(10mL)に溶かし、K
2CO
3(403mg、2.92ミリモル)/水(2mL)を添加し、つづいてMeOH(2mL)を加えた。その反応混合物を室温で40分間攪拌した。TLCは反応の完了を示した。該反応混合物をEtOAcで希釈し、水、飽和炭酸水素ナトリウム(2x)、ブラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、12g シリカゲルカートリッジを用い、12分間にわたってヘキサン中0%〜60%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体145C(180mg、0.592ミリモル、収率71.1%)を白色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.58(d,J=10.5Hz,1H)、5.23−5.16(m,1H)、4.02(dd,J=12.4、3.0Hz,1H)、3.84(dd,J=12.4、5.2Hz,1H)、3.44−3.37(m,1H)、3.34−3.26(m,1H);
19F NMR(471MHz、クロロホルム−d) δ −137.96(s,1F);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.75分間、MS(ESI) m/z:303.9および305.9(M+H)
+
中間体145D:(R)−(2−ブロモ−5−フルオロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体145C(1.4g)を次の条件:装置:PIC Solution Prep SFC;カラム:Lux Cellulose−4、30x250mm、5ミクロン;移動相:20%MeOH/80%CO2;流れ条件:100mL/分、150バール、40℃;検出器波長:220nm;注入の詳細:1mlのMeOH中に約20mgを2mL、を用いて分離用のキラルSFCに供した。ゆっくりと溶出するフラクション(第2ピーク、RT=10.7分間)を濃縮し、中間体145D(0.6g)を得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.58(d,J=10.5Hz,1H)、5.23−5.16(m,1H)、4.02(dd,J=12.4、3.0Hz,1H)、3.84(dd,J=12.4、5.2Hz,1H)、3.44−3.37(m,1H)、3.34−3.26(m,1H);
19F NMR(471MHz、クロロホルム−d) δ −137.96(s,1F);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.75分間、MS(ESI) m/z:303.9および305.9(M+H)
+
中間体145E:(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体I−9(146mg、0.669ミリモル)および中間体145D(226mg、0.743ミリモル)のジオキサン(7mL)およびトルエン(1.5mL)中溶液をPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクトに添加した。該混合物をアルゴンで1分間フラッシュさせた。これに1.5M Na
2CO
3(1.362mL、2.043ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波反応器において140℃で45分間加熱した。HPLCは反応の完了を示した。トルエンを真空下で除去した。該混合物をMeOHで処理し、超音波処理に付した。その沈殿物を濾過で集め、水、MeOHで洗浄し、ハウスバキューム下で、次に高真空下で乾燥させて180mgの粗生成物を得た。該粗生成物をTHF(20mL)に溶かした。SilaMeta Thiol樹脂(200mg)を加えた。該混合物を50℃で一夜攪拌した。室温に冷却し、該混合物を12g シリカゲルを通して濾過し、THFおよびEtOAcで洗浄した。濾液を濃縮して中間体145E(159mg、収率50%)を得た。
1H NMR(500MHz、THF) δ 8.60(d,J=1.7Hz,1H)、8.45(s,1H)、7.64(dd,J=1.9、1.1Hz,1H)、7.52(d,J=11.0Hz,1H)、5.03−4.97(m,1H)、3.99(s,3H)、3.74−3.68(m,1H)、3.66−3.60(m,1H)、3.39−3.26(m,2H)、2.53(s,3H);
19F NMR(471MHz、THF) δ −140.72(s,1F);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.03分間、MS(ESI) m/z:398.10(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):93%
中間体145F:(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル カルボノクロリダート
中間体145E(280mg、0.705ミリモル)の室温でのTHF(14mL)中懸濁液に、トルエン中15%ホスゲン(2.011mL、2.82ミリモル)を添加した。その反応混合物を2分間攪拌し、DIEA(0.369mL、2.114ミリモル)を加えた。該反応を室温で40分間続け、その時点でHPLCおよびLCMSは反応が終了したことを示した。溶媒を高真空下で除去し、中間体145F(324mg、0.705ミリモル、収率100%)を若干黄色の固体として得た。それを次の工程において何ら精製することなく使用した。LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.12分間、MS(ESI) m/z:460.00および462.05(M+H)
+
実施例145:
中間体145F(324mg、0.705ミリモル)/ジクロロメタン(6mL)を2−メチルピリミジン−5−アミン(154mg、1.409ミリモル)およびピリジン(0.456mL、5.64ミリモル)のジクロロメタン(3mL)中溶液に滴下して加えた。その反応混合物を室温で0.5時間攪拌し、その時点でLCMSおよびHPLCは反応の完了を示した。その反応混合物を0.5N HCl(10mL)でクエンチさせた。ジクロロメタンを真空下で除去した。その懸濁液をイソプロパノールの攪拌溶液に注いだ。沈殿物を形成し、それを濾過で集め、水およびイソプロパノールで洗浄し、ハウスバキューム下で一夜乾燥させた。該生成物をMeOHでさらにトリチュレートし、超音波処理に付し、遠心分離に供した。MeOHを除去し、固体を集め、実施例145(278mg、0.512ミリモル、収率72.6%)を淡黄色の固体として得た。1H NMR(500MHz、THF) δ 9.05(brs,1H)、8.61(d,J=1.4Hz、3H)、8.44(s,1H)、7.66(dd,J=1.8、1.0Hz,1H)、7.57(d,J=11.0Hz,1H)、5.29−5.21(m,1H)、4.45(dd,J=12.1、3.0Hz,1H)、4.33(dd,J=12.2、6.2Hz,1H)、3.99(s,3H)、3.56−3.50(m,1H)、3.26(dd,J=15.5、7.6Hz,1H)、2.53(s,3H)、2.43(s,3H);19F NMR(471MHz、THF) δ −140.57(s,1F);LC−MS:方法H、0〜100%B;RT=1.97分間、MS(ESI) m/z:533.2(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例146
(S)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体146A:(S)−(2−ブロモ−5−フルオロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体145C(1.4g)を次の条件:装置:PIC Solution Prep SFC;カラム:Lux Cellulose−4、30x250mm、5ミクロン;移動相:20%MeOH/80%CO2;流れ条件:100mL/分、150バール、40℃;検出器波長:220nm;注入の詳細:1mlのMeOH中に約20mgを入れて2mLを注入、を用いて分離用のキラルSFCに供した。初期に溶出するフラクション(第1ピーク、RT=8.2分間)を濃縮し、中間体146A(0.65g)を得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.58(d,J=10.5Hz,1H)、5.23−5.16(m,1H)、4.02(dd,J=12.4、3.0Hz,1H)、3.84(dd,J=12.4、5.2Hz,1H)、3.44−3.37(m,1H)、3.34−3.26(m,1H);
19F NMR(471MHz、クロロホルム−d) δ −137.96(s,1F);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.75分間、MS(ESI) m/z:303.9および305.9(M+H)
+
実施例146:
中間体I−9(35.4mg、0.162ミリモル)および中間体146A(52mg、0.171ミリモル)のトルエン/EtOH(3:1)(2.0mL)中溶液をPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(6.98mg、8.55マイクロモル)に添加した。該混合物を1分間アルゴンでフラッシュさせた。これに1.5M Na2CO3(0.313mL、0.470ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波反応器において140℃で45分間加熱した。HPLCは反応の完了を示した。その反応混合物を丸底フラスコに移し、トルエンを真空下で除去した。該混合物をMeOHで処理し、超音波処理に付した。その沈殿物を濾過で集め、水、MeOHで洗浄し、真空下で乾燥させた。その粗固体の生成物(45mg)を1:1 THF/DMSO(合計9mL)に溶かし、分取性HPLC(方法A、10分間にわたって60−100%Bとする)に付して精製した。所望するフラクションを一夜にわたってSpeedvacに置き、溶媒を除去し、次にEtOAc/THFに溶かし、飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮かつ凍結乾燥させて実施例146(36mg、0.086ミリモル、収率50.3%)を黄色の凍結乾燥体として得た。1H NMR(500MHz、THF) δ 8.76−8.73(m,1H)、8.59(s,1H)、7.79(d,J=0.8Hz,1H)、7.66(d,J=11.0Hz,1H)、5.18−5.11(m,1H)、4.32(t,J=6.2Hz,1H)、4.14(s,3H)、3.89−3.83(m,1H)、3.81−3.75(m,1H)、3.54−3.40(m,2H)、2.67(s,3H);19F NMR(471MHz、THF) δ −140.72(s,1FLC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.97分間、MS(ESI) m/z:398.10(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):93%
実施例147
(S)−(4−クロロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート
中間体20B(73mg、0.133ミリモル)を以下の条件:装置:Burger Multigram II SFC;カラム:Chiralpak IB、30x250mm、5ミクロン;移動相:40%MeOH/60%CO2;流れ条件:85mL/分、150バール、40℃;検出器波長:220nm;注入の詳細:1mLのMeOH/THF(1:1)中に12mg入れて1mLを注入、を用いて分離用のキラルSFCに供した。後期溶出フラクション(第2ピーク、RT=17.8分間)を濃縮かつ凍結乾燥させて実施例147(28mg)を得た。
1H NMR(500MHz、THF) δ 8.99(brs,1H)、8.74(d,J=1.7Hz,1H)、8.49(s,1H)、8.40(brs,1H)、7.85(brs,1H)、7.73(s,1H)、7.04(s,2H)、5.31−5.21(m,1H)、4.50−4.43(m,1H)、4.43−4.36(m,1H)、4.09(s,3H)、3.49(dd,J=15.5、9.8Hz,1H)、3.25(dd,J=15.7、7.4Hz,1H)、2.64(s,3H)、2.38(s,3H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.91分間、MS(ESI) m/z:548.3(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法A):98%
実施例148
(4−クロロ−2−(7−(ヒドロキシメチル)−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート
中間体I−27(15mg、0.035ミリモル)、中間体20A(15.85mg、0.035ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(1.423mg、1.742マイクロモル)に、トルエン(0.75mL)およびEtOH(0.25mL)を添加した。該混合物を1分間超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに炭酸ナトリウム(0.035mL、2M、0.070ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波にて120℃で40分間加熱した。LCMSは反応が完了していることを示した。その反応混合物を12g ISCOカラムに直接ロードし、それをヘキサンで3分間、次にヘキサン中0%〜100%EtOAcの勾配で15分間溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して黄色の固体を得た。その黄色の固体をDCM(2mL)に溶かし、次にTBAF(0.174mL、0.174ミリモル)を添加した。該混合物を室温で2時間攪拌した。該反応物を少量のMeOH/水/0.1%TFA(HPLC溶媒)を添加することでクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:15分間にわたって35−75%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;次に方法C:勾配:20分間にわたって15−55%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例148(0.7mg、1.204マイクロモル、収率3.45%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.78(s,1H)、8.75(d,J=1.7Hz,1H)、8.48(brs,1H)、7.94(d,J=0.8Hz,1H)、7.75(brs,1H)、7.26(s,1H)、7.15(brs,1H)、5.65(t,J=5.8Hz,1H)、5.41−5.27(m,1H)、4.84(d,J=5.5Hz,2H)、4.48(dd,J=12.4、2.8Hz,1H)、4.35(dd,J=12.4、6.9Hz,1H)、4.09(s,3H)、3.62−3.55(m,1H)、3.27−3.20(m,1H)、2.37(brs,3H);LC−MS:方法C、RT=1.96分間、MS(ESI) m/z:564.3(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):97%
実施例149
(S)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体149A:(S)−(2−クロロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体144D(3.1g)を、以下の条件:装置:Berger SFC MGII;カラム:Chiralpak AS−H、30x250mm、5ミクロン;移動相:10%EtOH/ACN(1:1)/90%CO2;流れ条件:75mL/分、150バール、40℃;検出器波長:220nm;注入の詳細:1mLのACN/EtOHに35mgを入れて0.7mLを注入、を用いて、分離用のキラルSFCに供した。第2の溶出フラクション(第2ピーク、RT=11.2分間)を濃縮し、中間体149A(1.4g)を得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.68(d,J=8.8Hz,1H)、6.92(d,J=8.5Hz,1H)、5.11−5.02(m,1H)、3.98−3.88(m,1H)、3.85−3.75(m,1H)、3.32(dd,J=15.4、9.6Hz,1H)、3.16(dd,J=15.4、7.4Hz,1H)、2.37(brs,1H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.75分間、MS(ESI) m/z:241.9および243.9(M+H)
+
実施例149:
I−9(35.2mg、0.161ミリモル)および中間体149A(39mg、0.161ミリモル)のトルエン/EtOH(3:1)(2.0mL)中溶液をPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(6.59mg、8.07マイクロモル)に添加した。該混合物をアルゴンで1分間フラッシュさせた。これに、1.5M Na2CO3(0.296mL、0.444ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波反応器において140℃で45分間加熱し、その時点でHPLCは反応の完了を示した。その反応混合物をEtOAc/ブラインで希釈した。有機層を集め、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。その粗残渣を分取性LC/MS(方法A、10分間にわたって40−100%Bとし、次に100%Bで2分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例149(47mg、0.124ミリモル、収率77%)を黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.62(d,J=1.5Hz,1H)、8.56(s,1H)、7.93(d,J=8.8Hz,1H)、7.75(s,1H)、7.03(d,J=8.6Hz,1H)、5.18−5.09(m,1H)、4.13(s,3H)、4.01−3.92(m,1H)、3.89−3.80(m,1H)、3.48(dd,J=15.4、9.5Hz,1H)、3.26(dd,J=15.6、7.3Hz,1H)、2.65(s,3H)、1.98(brs,1H);LC−MS:方法H;2〜98%B;RT=0.94分間、MS(ESI) m/z:380.0(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):95%
実施例150
(S)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体150A:(S)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル クロロホルマート
実施例149(47mg、0.124ミリモル)の室温でのTHF(3.0mL)中懸濁液に、トルエン中15%ホスゲン(0.354mL、0.495ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で2分間攪拌させ、DIEA(0.065mL、0.372ミリモル)を加えた。反応を室温で30分間続け、その時点でHPLCおよびLCMSは反応が終了したことを示した。溶媒を高真空下で除去し、中間体150A(54mg、0.122ミリモル、収率99%)を若干黄色の固体として得た。それを次の工程において何ら精製することなく使用した。LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.19分間、MS(ESI) m/z:442.05および444.05(M+H)
+
実施例150:
中間体150A(54mg、0.122ミリモル)/ジクロロメタン(2mL)を2−メチルピリミジン−5−アミン(26.7mg、0.244ミリモル)およびピリジン(0.079mL、0.978ミリモル)のジクロロメタン(1.0mL)中溶液に滴下して加えた。その反応混合物を室温で1時間攪拌し、その時点でLCMSおよびHPLCは反応の完了を示した。その反応混合物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、0.5N HCl(2mL)でクエンチさせた。室温で10分間攪拌した後、混合物をジクロロメタンで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物を分取性LC/MS(方法A、10分間にわたって55−100%Bとし、次に100%Bで2分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させ、次に凍結乾燥させて実施例150(31mg、0.059ミリモル、収率48.3%)を黄色の凍結乾燥体として得た。1H NMR(500MHz、アセトン) δ 9.85(brs,1H)、8.71(brs,2H)、8.57(s,1H)、8.55(d,J=1.9Hz,1H)、7.80(d,J=8.8Hz,1H)、7.70(s,1H)、6.96(d,J=8.8Hz,1H)、5.29−5.22(m,1H)、4.47(dd,J=12.1、3.0Hz,1H)、4.35(dd,J=12.0、6.5Hz,1H)、4.02(s,3H)、3.53(dd,J=15.7、9.9Hz,1H)、3.27(dd,J=15.7、7.4Hz,1H)、2.56(s,3H)、2.43(s,3H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=2.08分間、MS(ESI) m/z:515.2(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例151
(S)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体151A:(S)−(2−ブロモ−5−フルオロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体145C(5.3g)を次の条件:装置:PIC Solution Prep SFC;カラム:Lux Cellulose−4、30x250mm、5ミクロン;移動相:20%MeOH/80%CO2;流れ条件:100mL/分、150バール、40℃;検出器波長:220nm;注入の詳細:1mlのMeOHに約20mgを入れて2mLを注入、を用いて分離用のキラルSFCに供した。初期に溶出するフラクション(第1ピークRT=8.2分間)を濃縮し、中間体151A(2.24g)を得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.58(d,J=10.7Hz,1H)、5.20(dddd,J=9.4、7.8、5.2、3.2Hz,1H)、4.05−3.99(m,1H)、3.88−3.80(m,1H)、3.44−3.37(m,1H)、3.33−3.26(m,1H)、1.98(t,J=6.1Hz,1H);
19F NMR(471MHz、クロロホルム−d) δ −137.96(s,1F);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.75分間、MS(ESI) m/z:303.9および305.9(M+H)
+
中間体151B:(S)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
I−9(32.3mg、0.148ミリモル)および中間体151A(50mg、0.164ミリモル)のトルエン/EtOH(3:1)(1.5mL)中溶液をPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(6.71mg、8.22マイクロモル)に添加した。該混合物をアルゴンで1分間フラッシュさせた。これに、1.5M Na
2CO
3(0.301mL、0.452ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波反応器において140℃で45分間加熱した。HPLCは反応の完了を示した。該混合物を40g ISCOカラムに直接ロードし、0−100%EtOAc/DCMで20分間溶出した。所望のフラクションを集め、濃縮して中間体151B(60mg、0.149ミリモル、収率91%)を得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 8.63(d,J=5.0Hz,1H)、8.57(d,J=6.1Hz,1H)、7.77(brs,1H)、7.73(dd,J=11.1、5.4Hz,1H)、5.24(brs,1H)、4.15(d,J=5.8Hz、3H)、4.02(brs,1H)、3.90(brs,1H)、3.62−3.47(m,1H)、3.44−3.27(m,1H)、2.66(d,J=5.8Hz、3H);
19F NMR(471MHz、THF) δ −140.72(s,1F);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.03分間、MS(ESI) m/z:398.15(M+H)
+
中間体151C:(S)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル クロロホルマート
中間体151B(60mg、0.136ミリモル)の室温でのTHF(2ml)中懸濁液に、トルエン中15%ホスゲン(0.383ml、0.544ミリモル)を添加した。その反応混合物を2分間攪拌し、DIEA(0.142ml、0.815ミリモル)を加えた。該反応を室温で40分間続け、その時点でHPLCおよびLCMSは反応が終了したことを示した。溶媒を高真空下で除去し、中間体151C(63mg、0.136ミリモル、収率100%)を若干黄色の固体として得た。それを次の工程において何ら精製することなく使用した。LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.12分間、MS(ESI) m/z:460.00および462.05(M+H)
+
実施例151:
中間体151C(63mg、0.136ミリモル)/ジクロロメタン(2mL)を2−メチルピリミジン−5−アミン(22.24mg、0.204ミリモル)およびピリジン(0.088ml、1.087ミリモル)のジクロロメタン(2mL)中溶液に滴下して加えた。その反応混合物を室温で0.5時間攪拌し、その時点でLCMSおよびHPLCは反応の完了を示した。その反応混合物を0.5N HCl(2mL)でクエンチさせ、DCMで抽出した。有機層を合わせ、1N HCl、NaHCO3およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させて濃縮した。粗製物を40g ISCOカラムに付し、0−100%EtOAc/DCMで20分間溶出して精製した。所望のフラクションを集め、濃縮して20mgの所望の生成物を得た。該生成物を分取性HPLC(方法A、10分間にわたって55−100%Bとし、次に100%Bで2分間保持する)を用いてさらに精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発に付して乾燥させ、次に凍結乾燥させて実施例151(17mg)を黄色の凍結乾燥体として得た。1H NMR(500MHz、THF) δ 9.16(brs,1H)、8.72(s,3H)、8.56(s,1H)、7.77(s,1H)、7.68(d,J=11.0Hz,1H)、5.41−5.31(m,1H)、4.60−4.39(m,2H)、4.10(s,3H)、3.68−3.61(m,1H)、3.38(dd,J=15.7、7.4Hz,1H)、2.64(s,3H)、2.53(s,3H);19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −142.43(s,1F);LC−MS:方法H、0〜100%B;RT=1.02分間、MS(ESI) m/z:533.15(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):99%純度
実施例152
(S)−(2−(2−エトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−5−フルオロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体152A:(S)−(2−(2−(ジフルオロメトキシ)−7−メチルキノキサリン−5−イル)−5−フルオロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
I−1(34.9mg、0.137ミリモル)および中間体151A(44mg、0.145ミリモル)のトルエン/EtOH(3:1)(2.0mL)中溶液をPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(5.91mg、7.23マイクロモル)に添加した。該混合物にアルゴンを1分間フラッシュさせた。これに1.5M Na
2CO
3(0.212mL、0.318ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波にて130℃で45分間加熱した。HPLCは反応の完了を示した。その反応混合物を丸底フラスコに移し、トルエンを真空下で除去した。該混合物をMeOHで処理し、超音波処理に付した。その沈殿物を濾過で集め、水、MeOHで洗浄し、真空下で乾燥させた。その粗固体の生成物(約40mg)をTHF(2.0mL)に溶かし、SilaMeta Thiol樹脂(70mg)を用いて室温で一夜処理した。.該混合物を4.0g シリカゲルカートリッジを通して濾過し、THFで濯いだ。溶媒を蒸発させた後、中間体152A(38mg、0.088ミリモル、収率60.6%)を鮮黄色の固体として得た。LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.00分間、MS(ESI) m/z:434.06(M+H)
+
実施例152:
THF(1.6mL)およびEtOH(0.8mL)に溶かした中間体152A(38mg、0.088ミリモル)の溶液に、EtOH中21%ナトリウムエトキシド(0.131mL、0.351ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で一夜攪拌し、その時点でHPLCおよびLCMSは反応の完了を示した。該反応物を0.3mLの1.0N HClを添加することでクエンチさせ、分取性LC/MS(方法C、20分間にわたって40−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例152(15mg、収率40%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.72(s,1H)、8.57(s,1H)、7.85(d,J=11.1Hz,1H)、7.81(s,1H)、5.24−5.19(m,1H)、4.57−4.49(m,2H)、3.31(dd,J=15.7、7.2Hz,1H)、1.45(t,J=7.1Hz、3H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=2.39分間、MS(ESI) m/z:412.20(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):98%純度
実施例153
(R)−(2−(2−エトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−5−フルオロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体153A:(R)−(2−(2−(ジフルオロメトキシ)−7−メチルキノキサリン−5−イル)−5−フルオロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
I−1(336mg、1.324ミリモル)および中間体145D(424mg、1.394ミリモル)のトルエン/EtOH(3:1)(10mL)中溶液をPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(50.1mg、0.061ミリモル)に添加した。該混合物をアルゴンで1分間フラッシュさせた。これに、1.5M Na
2CO
3(1.859mL、2.79ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波反応器において125℃で45分間加熱した。HPLCは反応の完了を示した。その反応混合物を丸底フラスコに移し、トルエンを真空下で除去した。該混合物をMeOHで処理し、超音波処理に付した。その沈殿物を濾過で集め、水、MeOHで洗浄し、真空下で乾燥させた。その粗固体の生成物(630mg)をTHF(18mL)に溶かし、SilaMeta Thiol樹脂(570mg)を用い、50℃で6時間処理した。室温に冷却した後、その反応混合物を12g シリカゲルカートリッジを通して濾過し、THFおよびEtOAcで洗浄した。濾液を濃縮して中間体153A(380mg、0.877ミリモル、収率62.9%)を黄色の固体として得た。LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.97分間、MS(ESI) m/z:434.00(M+H)
+
中間体153B:(R)−(2−(2−エトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−5−フルオロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
THF(1.5mL)およびEtOH(0.7mL)に溶かした中間体153A(30mg、0.069ミリモル)の溶液に、EtOH中21%ナトリウムエトキシド(0.103mL、0.277ミリモル)を添加した。その反応混合物を50℃で1.0時間攪拌し、次に室温で一夜攪拌し、その時点でHPLCおよびLCMSは反応の完了を示した。溶媒を真空下で除去し、粗製物をMeOHでトリチュレートした。その沈殿物を濾過で集め、MeOHで濯ぎ、トルエンで追い出し、乾燥させて中間体153B(27mg、0.066ミリモル、収率95%)を黄色の固体として得た。LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.0分間、MS(ESI) m/z:412.05(M+H)
+
中間体153C:(R)−(2−(2−エトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−5−フルオロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル クロロホルマート
中間体153B(27mg、0.066ミリモル)の室温でのTHF(1.8mL)中懸濁液に、トルエン中15%ホスゲン(0.187mL、0.262ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で2分間攪拌させ、DIEA(0.034mL、0.197ミリモル)を加えた。反応を室温で30分間続け、その時点でHPLCおよびLCMSは反応が終了し、クリーンであることを示した。溶媒を高真空下で完全に除去し、中間体153C(30mg、0.063ミリモル、収率96%)を若干黄色の固体として得た。それを次の工程において何ら精製することなく使用した。LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.13分間、MS(ESI) m/z:474.05および476.05(M+H)
+
実施例153:
中間体153C(30mg、0.063ミリモル)/ジクロロメタン(1.0mL)を2−メチルピリミジン−5−アミン(13.82mg、0.127ミリモル)およびピリジン(0.041mL、0.506ミリモル)のジクロロメタン(1.0mL)中溶液に滴下して加えた。その反応混合物を室温で1時間攪拌し、その時点でLCMSおよびHPLCは反応の完了を示した。その反応混合物を0.5N HCl(5mL)でクエンチさせ。ジクロロメタンで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗生成物をMeOH(2x)でトリチュレートし、遠心分離で回転させた。液体を取り除き、固体を集め、乾燥かつ凍結乾燥させて実施例153(20mg、0.034ミリモル、収率53.8%)を若干黄色の凍結乾燥体として得た。1H NMR(500MHz、THF) δ 8.60(d,J=1.7Hz、3H)、8.44−8.40(m,1H)、7.63(d,J=0.8Hz,1H)、7.57(d,J=10.7Hz,1H)、5.29−5.22(m,1H)、4.49−4.42(m,3H)、4.33(dd,J=12.2、6.2Hz,1H)、3.56−3.51(m,1H)、3.27(dd,J=15.1、7.4Hz,1H)、2.53(s,3H)、2.43(s,3H)、1.37(t,J=7.0Hz、3H);LC−MS:方法A、 40〜100%B;RT=2.21分間、MS(ESI) m/z:547.2(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):93%純度
実施例154
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−シアノピリジン−3−イル)カルバマート
5−アミノニコチノニトリル(19.49mg、0.164ミリモル)およびピリジン(0.060mL、0.748ミリモル)をDCM(1.0mL)に溶かした。中間体145F(43mg、0.094ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、その反応混合物を室温で30分間攪拌した。該反応物を1.0N HCl(0.7mL)を添加することでクエンチさせた。ジクロロメタンを除去した。該混合物をMeOHでトリチュレートし、遠心分離に付し、沈殿物を集め、60mgの粗製物を得た。該粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、20分間にわたって45−95%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例154(40.1mg、収率78%)を得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 8.58(brs,1H)、8.51(s,1H)、8.46(brs,1H)、8.43(s,1H)、8.28(brs,1H)、7.82(brs,1H)、7.69(s,1H)、7.62(d,J=11.0Hz,1H)、5.27(brs,1H)、4.57(d,J=11.8Hz,1H)、4.39(dd,J=12.1、6.3Hz,1H)、4.06(s,3H)、3.54(dd,J=15.3、9.8Hz,1H)、3.24(dd,J=15.5、7.6Hz,1H)、2.57(s,3H);LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=2.38分間、MS(ESI) m/z:543.1(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):99%
実施例155
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−(2−ヒドロキシエチル)ピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体I−54(50mg、0.132ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.061mL、0.757ミリモル)と一緒に溶かした。中間体145F(43.5mg、0.095ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加えた。その反応混合物を室温で30分間攪拌し、次に1.0N HCl(0.7mL)でクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。粗製物を高真空下で一夜乾燥させ、次にTHF(2.0mL)および4mLの20:1 MeOH/濃HClを用いて一夜処理した。HPLCおよびLCMSはシリル基の脱保護が完了したことを示した。溶媒を減圧下で除去した。粗製物をDMF(3.0mL)に溶かし、0.1mLのDIEAで中和し、濾過し、分取性LC/MS(方法C、20分間にわたって40−80%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例155(17.6mg、0.031ミリモル、収率33.1%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.74(brs,1H)、8.64(s,1H)、8.50(s,1H)、7.81(d,J=11.3Hz,1H)、7.77(s,1H)、5.40(d,J=7.9Hz,1H)、4.54(d,J=11.6Hz,1H)、4.41(dd,J=12.4、6.6Hz,1H)、4.05(s,3H)、3.70(s,3H)、3.60(dd,J=15.9、10.1Hz,1H)、3.30(dd,J=15.7、7.8Hz,1H)、2.94(brs,2H)、2.59(s,3H)、LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=2.07分間、MS(ESI) m/z:563.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例156
(S)−メチル 2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−カルボキシラート
中間体156A:(S)−2−クロロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−カルボン酸
1.0M NaBr(0.077mL、0.077ミリモル)、1.0M臭化テトラブチルアンモニウム(0.077mL、0.077ミリモル)、TEMPO(28.7mg、0.184ミリモル)およびNaHCO
3の飽和水溶液(4mL、1.531ミリモル)の水溶液を、氷水浴で冷却した、中間体149A(370mg、1.531ミリモル)のジクロロメタン(16mL)および水(4mL)中溶液に加えた。得られた混合物を次亜塩素酸ナトリウムの水溶液(塩素含量10 −14%)(2.374mL、4.59ミリモル)で処理し、連続して2.0時間攪拌し、それで、温度が0℃から室温に上昇し、その時点でLCMSは反応の完了を示した。該反応媒体をHCl(1.0N、8mL)で中和してpH3にし、水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して中間体156A(391mg、1.529ミリモル、収率100%)を得た。それをさらに精製することなく次の工程に用いた。LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.723分間、MS(ESI) m/z:255.95および257.95(M+H)
+
中間体156B:(S)−メチル 2−クロロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−カルボキシラート
中間体156A(380mg、1.486ミリモル)の室温でのCH
2Cl
2(10mL)およびMeOH(4mL)中溶液に、(ジアゾメチル)トリメチルシラン(ジエチルエーテル中2.0M)(1.486mL、2.97ミリモル)を添加した。該混合物を室温で1.0時間攪拌し、その時点でHPLCおよびLCMSは反応の完了を示した。溶媒を減圧下で除去した。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、12g シリカゲルカートリッジを用い、15分間にわたってヘキサン中0%〜35%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体156B(350mg、1.298ミリモル、収率87%)を油として得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.74(d,J=8.8Hz,1H)、7.06(d,J=8.8Hz,1H)、5.37(dd,J=10.7、6.6Hz,1H)、3.83(s,3H)、3.65(dd,J=16.0、10.7Hz,1H)、3.49(dd,J=15.8、6.5Hz,1H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.83分間、MS(ESI) m/z:269.90および271.90(M+H)
+
中間体156C:(S)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−カルボン酸
I−9(30.7mg、0.141ミリモル)および中間体156B(38mg、0.141ミリモル)のトルエン/MeOH(3:1)(2.0mL)中溶液をPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(5.75mg、7.04マイクロモル)に添加した。該混合物をアルゴンで1分間フラッシュ処理に付した。これに1.5M Na
2CO
3(0.207mL、0.310ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波にて125℃で45分間加熱した。HPLCおよびLCMSは反応の完了を示した。その反応混合物を丸底フラスコに移し、トルエンを真空下で除去した。該混合物をMeOHで処理し、超音波処理に付した。その沈殿物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、14分間にわたって30−80%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて中間体156C(29.1mg、0.074ミリモル、収率52.5%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.61(s,1H)、8.48(s,1H)、7.90(d,J=8.9Hz,1H)、7.72(s,1H)、7.12(d,J=8.9Hz,1H)、5.43(dd,J=10.4、6.1Hz,1H)、4.04(s,3H)、3.45(dd,J=15.9、5.8Hz,1H)、2.57(brs,3H)、LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=2.18分間、MS(ESI) m/z:394.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例156:
中間体156C(12mg、0.031ミリモル)の室温でのTHF(2mL)およびMeOH(0.8mL)中溶液に、(ジアゾメチル)トリメチルシラン(ヘキサン中2.0M)(0.061mL、0.122ミリモル)を添加した。該混合物を室温で4時間攪拌し、その時点でHPLCおよびLCMSは反応の完了を示した。溶媒を減圧下で除去した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、20分間にわたって35−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例156(1.4mg、2.96マイクロモル、収率9.69%)を得た。1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 8.55(s,1H)、8.48(s,1H)、7.88(d,J=8.8Hz,1H)、7.68(s,1H)、7.06(d,J=8.5Hz,1H)、5.34(dd,J=10.7、6.6Hz,1H)、4.05(s,3H)、3.71(dd,J=15.7、10.7Hz,1H)、3.55(dd,J=15.7、6.6Hz,1H)、2.57(s,3H);LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=2.40分間、MS(ESI) m/z:408.30(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):86%
実施例157
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート
ピリジン−3−アミン(13.10mg、0.139ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.045mL、0.557ミリモル)と一緒に溶かした。中間体145F(32mg、0.070ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加えた。その反応混合物を室温で30分間攪拌し、次に1.0N HCl(0.6mL)を添加してクエンチさせた。ジクロロメタンを真空下で除去した。該混合物をTHF/DMSO(1:1、7mL)に溶かし、分取性HPLC(方法A、8分間にわたって40−100%Bとし、ついで4分間にて100%Bとする)に付して精製した。所望のフラクションをSpeedVacに一夜入れて溶媒を除去し、次に凍結乾燥させて実施例157(25.6mg、0.048ミリモル、収率69.0%)を黄色の凍結乾燥体として得た。
1H NMR(500MHz、THF) δ 9.18(brs,1H)、8.72(d,J=1.7Hz,1H)、8.56(s,1H)、8.20(brs,1H)、8.00(brs,1H)、7.77(dd,J=1.8、1.0Hz,1H)、7.71−7.66(d,J=11.0Hz,1H)、7.20(brs,1H)、5.41−5.33(m,1H)、4.55(dd,J=12.2、3.2Hz,1H)、4.43(dd,J=12.1、6.3Hz,1H)、4.12−4.09(s,3H)、3.66−3.61(m,1H)、3.38(dd,J=15.4、7.4Hz,1H)、2.64(s,3H);
19F NMR(471MHz、THF) δ −142.41(s,1F);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.85分間、MS(ESI) m/z:518.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法A):97%純度
実施例158
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリダジン−4−イルカルバマート
ピリダジン−4−アミン(13.24mg、0.139ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.045mL、0.557ミリモル)と一緒に溶かした。中間体145F(32mg、0.070ミリモル)/DCM(2.0mL)を滴下して加えた。その反応混合物を室温で30分間攪拌し、次に1.0N HCl(0.6mL)を添加することでクエンチさせた。ジクロロメタンを真空下で除去した。該混合物をTHF/DMSO(1:1、7mL)に溶かし、分取性分取性HPLC(方法A、8分間にわたって35−100%Bとし、4分間にて100%Bとする)を用いて精製した。所望のフラクションをSpeedVacに一夜入れて溶媒を除去し、次に凍結乾燥させて実施例158(6.7mg、0.013ミリモル、収率18.01%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、THF) δ 9.70(brs,1H)、9.09(brs,1H)、8.92(brs,1H)、8.72(s,1H)、8.56(s,1H)、7.82(brs,1H)、7.78(s,1H)、7.72(d,J=11.0Hz,1H)、5.39(d,J=6.9Hz,1H)、4.60(d,J=9.1Hz,1H)、4.48(dd,J=11.7、6.2Hz,1H)、4.11(s,3H)、3.65(dd,J=14.9、9.9Hz,1H)、3.45−3.35(m,1H)、2.65(s,3H);
19F NMR(471MHz、THF) δ −142.43(s,1F);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.87分間、MS(ESI) m/z:519.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法A):97%純度
実施例159
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メチルピリジン−3−イル)カルバマート
6−メチルピリジン−3−アミン(15.05mg、0.139ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.045mL、0.557ミリモル)と一緒に溶かした。中間体145F(32mg、0.070ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加えた。その反応混合物を室温で30分間攪拌し、次に1.0N HCl(0.6mL)を添加してクエンチさせた。ジクロロメタンを真空下で除去した。該混合物をTHF/DMSO(1:1、7mL)に溶かし、分取性HPLC(方法A、8分間にわたって40−100%Bとし、ついで4分間にて100%Bとする)に付して精製した。所望のフラクションをSpeedVacに一夜入れて溶媒を除去し、次にTHF/EtOAcの混合液に溶かし、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。最終生成物を凍結乾燥させて実施例159(29.7mg、0.054ミリモル、収率78%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、THF) δ 9.04(brs,1H)、8.72(d,J=1.7Hz,1H)、8.56(s,1H)、8.42(brs,1H)、7.87(brs,1H)、7.77(dd,J=1.9、0.8Hz,1H)、7.70−7.65(d,J=11.0Hz,1H)、7.05(d,J=7.4Hz,1H)、5.40−5.31(m,1H)、4.53(dd,J=12.2、3.2Hz,1H)、4.41(dd,J=12.2、6.2Hz,1H)、4.10(s,3H)、3.65−3.62(m,1H)、3.38(dd,J=15.4、7.4Hz,1H)、2.64(s,3H)、2.47(s,3H);
19F NMR(471MHz、THF) δ −142.41(s,1F);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.85分間、MS(ESI) m/z:532.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法A):97%純度
実施例160
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリジン−4−イル)カルバマート
2−メチルピリジン−4−アミン(15.05mg、0.139ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.045mL、0.557ミリモル)と一緒に溶かした。中間体145F(32mg、0.070ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、該反応物を室温で30分間攪拌した。LCMS分析は、出発材料が完全に消費されたこと、および混合物の主たる成分として所望の生成物が形成されたことを示した。該反応物を1.0N HCl(0.6mL)を添加することでクエンチさせた。ジクロロメタンを真空下で除去した。該混合物をTHF/DMSO(1:1、7mL)に溶かし、分取性HPLC(方法A、8分間にわたって35−100%Bとし、ついで4分間にて100%Bとする)に付して精製した。所望のフラクションをSpeedVacに一夜入れて溶媒を除去し、次にTHF/EtOAcの混合液に溶かし、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。最終生成物を凍結乾燥させて実施例160(25.8mg、0.047ミリモル、収率67.0%)を黄色の凍結乾燥体として得た。
1H NMR(500MHz、THF) δ 9.28(s,1H)、8.72(d,J=1.7Hz,1H)、8.55(s,1H)、8.26(brs,1H)、7.77(dd,J=1.8、1.0Hz,1H)、7.71(d,J=11.0Hz,1H)、7.34(brs,1H)、7.17(brs,1H)、5.40−5.31(m,1H)、4.55(dd,J=12.1、3.0Hz,1H)、4.43(dd,J=12.1、6.3Hz,1H)、4.10(s,3H)、3.67−3.61(m,1H)、3.37(dd,J=15.7、7.7Hz,1H)、2.64(s,3H)、2.40(s,3H);
19F NMR(471MHz、THF) δ −140.56(s,1F);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.87分間、MS(ESI) m/z:532.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法A):96%純度
実施例161
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−フルオロピリジン−3−イル)カルバマート
5−フルオロピリジン−3−アミン(15.60mg、0.139ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.045mL、0.557ミリモル)と一緒に溶かした。中間体145F(32mg、0.070ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、該反応物を室温で30分間攪拌した。LCMS分析は、出発材料が完全に消費されたこと、および混合物の主たる成分として所望の生成物が形成されたことを示した。該反応物を1.0N HCl(0.6mL)を添加することでクエンチさせた。ジクロロメタンを真空下で除去した。該混合物をTHF/DMSO(1:1、7mL)に溶かし、分取性HPLC(方法A、8分間にわたって65−100%Bとし、ついで4分間にて100%Bとする)に付して精製した。所望のフラクションをSpeedVacに一夜入れて溶媒を除去し、次にTHF/EtOAcの混合液に溶かし、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。最終生成物を凍結乾燥させて実施例161(28.6mg、0.050ミリモル、収率72.1%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、THF) δ 9.46(brs,1H)、8.72(d,J=1.9Hz,1H)、8.56(s,1H)、8.31(s,1H)、8.08(d,J=2.5Hz,1H)、7.95(d,J=11.0Hz,1H)、7.77(dd,J=1.9、0.8Hz,1H)、7.69(d,J=11.0Hz,1H)、5.41−5.34(m,1H)、4.57(dd,J=12.4、3.0Hz,1H)、4.45(dd,J=12.2、6.2Hz,1H)、4.11(s,3H)、3.67−3.61(m,1H)、3.38(dd,J=15.4、7.2Hz,1H)、2.64(s,3H);
19F NMR(471MHz、THF) δ −128.57(s,1F)、−140.56(s,1F);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.02分間、MS(ESI) m/z:536.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法A):94%純度
実施例162
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−シアノフェニル)カルバマート
3−アミノベンゾニトリル(12.84mg、0.109ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.035mL、0.435ミリモル)およびDIEA(0.028mL、0.163ミリモル)と一緒に溶かした。中間体145F(25mg、0.054ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、該反応物を室温で30分間攪拌した。LCMSは、出発材料が完全に消費されたこと、および混合物の主たる成分として所望の生成物が形成されたことを示した。該反応物を1.0N HCl(0.6mL)を添加することでクエンチさせた。ジクロロメタンを真空下で除去した。該混合物をTHF/DMSO(1:1、7mL)に溶かし、分取性HPLC(方法A、8分間にわたって80−100%Bとし、ついで4分間にて100%Bとする)に付して精製した。所望のフラクションをSpeedVacに一夜入れて溶媒を除去し、次に凍結乾燥させて実施例162(16.2mg、0.029ミリモル、収率53.9%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、THF) δ 9.33(brs,1H)、8.72(d,J=1.9Hz,1H)、8.55(s,1H)、7.88(s,1H)、7.77(dd,J=1.9、1.1Hz,1H)、7.72−7.65(m,2H)、7.39(t,J=8.0Hz,1H)、7.30(dt,J=7.7、1.2Hz,1H)、5.40−5.33(m,1H)、4.56(dd,J=12.1、3.0Hz,1H)、4.44(dd,J=12.2、6.2Hz,1H)、4.12(s,3H)、3.66−3.61(m,1H)、3.37(dd,J=15.4、7.7Hz,1H)、2.64(s,3H);
19F NMR(471MHz、THF) δ −142.42(s,1F);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.08分間、MS(ESI) m/z:542.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法A):98%純度
実施例163
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メトキシピリジン−4−イル)カルバマート
2−メトキシピリジン−4−アミン(13.50mg、0.109ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.035mL、0.435ミリモル)およびDIEA(0.028mL、0.163ミリモル)と一緒に溶かした。中間体145F(25mg、0.054ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、該反応物を室温で30分間攪拌した。LCMSは、出発材料が完全に消費されたこと、および混合物の主たる成分として所望の生成物が形成されたことを示した。該反応物を1.0N HCl(0.6mL)を添加することでクエンチさせた。ジクロロメタンを真空下で除去した。該混合物をTHF/DMSO(1:1、7mL)に溶かし、分取性HPLC(方法A、8分間にわたって50−100%Bとし、ついで4分間にて100%Bとする)に付して精製した。所望のフラクションをSpeedVacに一夜入れて溶媒を除去し、次に凍結乾燥させて実施例163(13.3mg、0.023ミリモル、収率42.4%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、THF) δ 9.29(s,1H)、8.73(d,J=1.7Hz,1H)、8.56(s,1H)、7.90(d,J=5.8Hz,1H)、7.77(s,1H)、7.68(d,J=11.0Hz,1H)、6.94(dd,J=5.8、1.7Hz,1H)、6.91(s,1H)、5.40−5.32(m,1H)、4.55(dd,J=12.1、3.0Hz,1H)、4.42(dd,J=12.2、6.2Hz,1H)、4.11(s,3H)、3.82(s,3H)、3.64(d,J=9.9Hz,1H)、3.37(dd,J=15.7、7.7Hz,1H)、2.64(s,3H);
19F NMR(471MHz、THF) δ −140.56(s,1F);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.90分間、MS(ESI) m/z:548.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法A):95%純度
実施例164
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート
6−メトキシピリジン−3−アミン(13.50mg、0.109ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.035mL、0.435ミリモル)およびDIEA(0.028mL、0.163ミリモル)と一緒に溶かした。中間体145F(25mg、0.054ミリモル) /DCM(2mL)を滴下して加え、該反応物を室温で30分間攪拌した。LCMS分析は、出発材料が完全に消費されたこと、および所望の生成物が形成されたことを示した。該反応物を1.0N HCl(0.6mL)を添加することでクエンチさせた。ジクロロメタンを真空下で除去した。該混合物をTHF/DMSO(1:1、7mL)に溶かし、分取性HPLC(方法A、8分間にわたって75−100%Bとし、ついで4分間にて100%Bとする)に付して精製した。所望のフラクションをSpeedVacに一夜入れて溶媒を除去し、次に凍結乾燥させて実施例164(9.8mg、0.017ミリモル、収率30.6%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、THF) δ 8.93(brs,1H)、8.76(d,J=1.7Hz,1H)、8.59(s,1H)、8.18(brs,1H)、7.86(d,J=7.7Hz,1H)、7.80(dd,J=1.9、0.8Hz,1H)、7.74−7.68(m,1H)、6.67(d,J=8.8Hz,1H)、5.42−5.35(m,1H)、4.55(dd,J=12.1、3.3Hz,1H)、4.43(dd,J=12.4、6.1Hz,1H)、4.15(s,3H)、3.84(brs,3H)、3.68−3.64(m,1H)、3.41(dd,J=15.5、7.6Hz,1H)、2.68(s,3H);
19F NMR(471MHz、THF) δ −140.56(s,1F);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.03分間、MS(ESI) m/z:548.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法A):93%純度
実施例165
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリジン−3−イル)カルバマート
中間体I−55(22mg、0.082ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.035mL、0.435ミリモル)およびDIEA(0.028mL、0.163ミリモル)と一緒に溶かした。中間体145F(25mg、0.054ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、該反応物を室温で30分間攪拌した。LCMSは、出発材料が完全に消費されたこと、および所望の生成物が形成されたことを示した。該反応物を1.0N HCl(0.6mL)を添加することでクエンチさせた。ジクロロメタンを真空下で除去した。粗製物を高真空下で1時間乾燥させ、次にTHF(1.5mL)および4mLの20:1 MeOH/濃HClで室温にて1.5時間処理した。HPLCおよびLCMSは、シリル基が完全に脱保護されたことを示した。溶媒を減圧下で除去した。該混合物をTHF/DMSO(1:1、7mL)に溶かし、分取性HPLC(方法A、8分間にわたって60−100%Bとし、ついで4分間にて100%Bとする)に付して精製した。所望のフラクションをSpeedVacに一夜入れて溶媒を除去し、次に凍結乾燥させて実施例165(22.9mg、0.037ミリモル、収率68.2%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、THF) δ 9.64(brs,1H)、8.70(d,J=1.7Hz,1H)、8.63(s,1H)、8.27(brs,1H)、7.86(d,J=6.9Hz,1H)、7.80(dd,J=1.9、0.8Hz,1H)、7.72(d,J=11.3Hz,1H)、6.66(d,J=8.3Hz,1H)、5.45−5.37(m,1H)、4.55(dd,J=12.4、3.0Hz,1H)、4.40(dd,J=12.2、6.7Hz,1H)、4.24(t,J=5.2Hz,2H)、4.11(s,3H)、3.74−3.69(m,2H)、3.66(dd,J=15.8、9.8Hz,1H)、3.45−3.36(m,1H)、2.65(s,3H);
19F NMR(471MHz、THF) δ −140.17(s,1F);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.95分間、MS(ESI) m/z:578.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法A):94%純度
実施例166
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−(2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)カルバマート
中間体I−56(10mg、0.031ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.017mL、0.209ミリモル)およびDIEA(0.014mL、0.079ミリモル)と一緒に溶かした。中間体145F(12.03mg、0.026ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、該反応物を室温で50分間攪拌した。LCMSは、出発材料が完全に消費されたこと、および所望の生成物が形成されたことを示した。該反応物を1.0N HCl(0.5mL)を添加することでクエンチさせた。ジクロロメタンを真空下で除去した。粗製物を高真空下で1時間乾燥させ、次にTHF(1.5mL)および4mLの20:1 MeOH/濃HClで室温にて1.5時間処理した。HPLCおよびLCMSは、シリル基が完全に脱保護されたことを示した。溶媒を減圧下で除去した。該混合物をTHF/DMSO(1:1、5mL)に溶かし、分取性HPLC(方法A、8分間にわたって70−100%Bとし、ついで4分間にて100%Bとする)に付して精製した。所望のフラクションをSpeedVacに一夜入れて溶媒を除去し、次に凍結乾燥させて実施例166(6.3mg、9.54マイクロモル、収率36.4%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、THF) δ 8.99(brs,1H)、8.72(d,J=1.7Hz,1H)、8.56(s,1H)、8.17(brs,1H)、7.89(brs,1H)、7.77(dd,J=1.8、1.0Hz,1H)、7.70(d,J=11.0Hz,1H)、6.75(d,J=8.0Hz,1H)、5.40−5.32(m,1H)、4.58−4.49(m,3H)、4.41(dd,J=12.1、6.1Hz,1H)、4.11(s,3H)、3.75(t,J=12.9Hz,2H)、3.63(d,J=9.9Hz,1H)、3.37(dd,J=15.5、7.6Hz,1H)、2.64(s,3H);
19F NMR(471MHz、THF) δ −118.29(s,2F)、−142.42(s,1F);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.02分間、MS(ESI) m/z:628.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法A):95%純度
実施例167
(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体167A:2−クロロ−5−フルオロ−6−((2−メチルアリル)オキシ)ベンゾ[d]チアゾール
2−クロロ−5−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−オール(4.1g、20.14ミリモル)のDMF(50mL)中溶液に、3−ブロモ−2−メチルプロパ−1−エン(2.79mL、27.7ミリモル)およびCs
2CO
3(14.43g、44.3ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で2.0時間攪拌した。TLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。その反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(3x)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、120gシリカゲルカートリッジを用い、12分間にわたってヘキサン中0%〜35%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体167A(5.1g、19.79ミリモル、収率98%)を若干黄色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.63(d,J=11.0Hz,1H)、7.25(d,J=6.6Hz,1H)、5.11(s,1H)、5.02(s,1H)、4.54(s,2H)、1.84(s,3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −132.81(s,1F);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.07分間、MS(ESI) m/z:258.3および260.3(M+H)
+
中間体167B:2−クロロ−5−フルオロ−7−(2−メチルアリル)ベンゾ[d]チアゾール−6−オール
中間体167A(2.55g、9.89ミリモル)のジフェニルエーテル(19.79ml)中溶液を予め加熱した油浴(180℃)に入れた。その反応混合物を190℃(油浴)で3時間加熱した。TLCは反応が終了したことを示した。室温に冷却した後、その反応混合物をEtOAcで希釈し、1.0N NaOH(3x20mL)で抽出した。水溶液をEtOAcで希釈し、3.0N HClで酸性にした。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム/THFにロード、120g シリカゲルカートリッジを用い、15分間にわたってヘキサン中5%〜50%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体167B(1.530g、5.94ミリモル、収率60%)を得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.59(d,J=10.2Hz,1H)、5.50(d,J=5.5Hz,1H)、4.92(s,1H)、4.81(d,J=0.8Hz,1H)、3.58(s,2H)、1.74(s,3H);
19F NMR(471MHz、クロロホルム−d) δ −138.80(s,1F);LC−MS:方法H、0〜100%B;RT=2.12分間、MS(ESI) m/z:258.0および260.0(M+H)
+
中間体167C:(2−クロロ−5−フルオロ−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体167B(3.2g、12.42ミリモル)のCH
2Cl
2(70mL)中溶液に、 mCPBA(4.17g、18.63ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で2時間攪拌し、その時点でTLC、HPLCおよびLCMSはエポキシドへのクリーンな変換を示した。PTSA・一水和物(0.709g、3.73ミリモル)を添加し、その反応混合物を室温で4時間攪拌した。該反応物を8%Na
2S
2O
3(30mL)を添加することでクエンチさせ、室温で10分間攪拌した。有機層を集め、水層をCH
2Cl
2で抽出した。有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム/THFにロード、120gシリカゲルカートリッジを用い、15分間にわたってヘキサン中5%〜50%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体167C(2.71g、9.90ミリモル、収率80%)を白色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.55(d,J=10.7Hz,1H)、3.85(dd,J=12.1、4.7Hz,1H)、3.70(dd,J=12.1、7.2Hz,1H)、3.50(dd,J=15.7、0.8Hz,1H)、3.04(dd,J=15.7、0.6Hz,1H)、1.98(t,J=6.5Hz,1H)、1.55(s,3H);
19F NMR(471MHz、クロロホルム−d) δ −138.01(s,1F);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.86分間、MS(ESI) m/z:274.3および276.3(M+H)
+
実施例167:
中間体I−9(63.7mg、0.292ミリモル)、中間体167C(100mg、0.292ミリモル)およびPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(11.93mg、0.015ミリモル)に、トルエン(1.2mL)およびEtOH(0.4mL)を添加した。該混合物を1分間の超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに炭酸ナトリウム(0.536mL、2M、0.804ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波にて140℃で45分間加熱した。LCMSは反応が完了していることを示した。その反応混合物を40g ISCOカラムに直接ロードし、それをヘキサンで3分間、次にヘキサン中0%〜100%EtOAcの勾配で20分間溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法A:勾配:10分間にわたって50−100%Bとし、次に100%Bで2分間保持する)に付してさらに精製した。 所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例167(100mg、0.231ミリモル、収率79%)を得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6) δ 8.75(s,1H)、8.58(d,J=1.8Hz,1H)、7.88−7.79(m,2H)、5.20(t,J=5.8Hz,1H)、4.08(s,3H)、3.65−3.48(m,3H)、3.18(d,J=15.6Hz,1H)、2.63(s,3H)、1.48(s,3H);19F NMR(376MHz、DMSO−d6) δ −138.85(s,1F);LC−MS:方法B、RT=4.43分間、MS(ESI) m/z:412.0(M+H)+;分析性HPLC純度(方法A):95%
実施例168
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−メトキシピリジン−3−イル)カルバマート
5−メトキシピリジン−3−アミン(13.50mg、0.109ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.035mL、0.435ミリモル)およびDIEA(0.028mL、0.163ミリモル)と一緒に溶かした。中間体145F(25mg、0.054ミリモル) /DCM(2mL)を滴下して加え、該反応物を室温で30分間攪拌した。LCMSは、出発材料が完全に消費されたこと、および所望の生成物が形成されたことを示した。該反応物を1.0N HCl(0.6mL)を添加することでクエンチさせた。ジクロロメタンを真空下で除去した。該混合物をTHF/DMSO(1:1、7mL)に溶かし、分取性LC/MS(方法C、15分間にわたって35−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例168(11.9mg、0.022ミリモル、収率39.6%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.68(s,1H)、8.53(s,1H)、8.24(brs,1H)、7.96(brs,1H)、7.84(d,J=11.0Hz,1H)、7.78(s,1H)、7.55(brs,1H)、5.46−5.36(m,1H)、4.54(dd,J=12.2、2.4Hz,1H)、4.41(dd,J=12.2、7.0Hz,1H)、4.07(s,3H)、3.80(s,3H)、3.66−3.56(m,1H)、2.61(s,3H);
19F NMR(471MHz、DMSO−d
6) δ −138.95(s,1F);LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=2.04分間、MS(ESI) m/z:548.30(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):99%
実施例169
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)カルバマート
(4−アミノフェニル)(モルホリノ)メタノン(22.42mg、0.109ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.035mL、0.435ミリモル)およびDIEA(0.028mL、0.163ミリモル)と一緒に溶かした。中間体145F(25mg、0.054ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、該反応物を室温で30分間攪拌した。LCMSは、出発材料が完全に消費されたこと、および所望の生成物が形成されたことを示した。該反応物を1.0N HCl(0.6mL)を添加することでクエンチさせた。ジクロロメタンを真空下で除去した。該混合物をTHF/DMSO(1:1、7mL)に溶かし、分取性LC/MS(方法C、15分間にわたって35−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例169(27.7mg、0.043ミリモル、収率79%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.79−8.72(m,1H)、8.59(s,1H)、7.93−7.87(m,1H)、7.84(s,1H)、7.52(brs,2H)、7.34(d,J=7.9Hz,2H)、5.44(d,J=7.9Hz,1H)、4.63−4.51(m,1H)、4.41(dd,J=12.1、6.9Hz,1H)、4.09(s,3H)、3.67(dd,J=15.9、9.8Hz,1H)、3.57(brs,4H)、3.34(brs,4H)、2.64(s,3H);
19F NMR(471MHz、DMSO−d
6) δ −138.85(s,1F);LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=2.34分間、MS(ESI) m/z:630.30(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例170
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (6−フルオロピリジン−3−イル)カルバマート
6−フルオロピリジン−3−アミン(12.19mg、0.109ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.035mL、0.435ミリモル)およびDIEA(0.028mL、0.163ミリモル)と一緒に溶かした。中間体145F(25mg、0.054ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、該反応物を室温で30分間攪拌した。LCMSは、出発材料が完全に消費されたこと、および所望の生成物が形成されたことを示した。該反応物を1.0N HCl(0.6mL)を添加することでクエンチさせた。ジクロロメタンを真空下で除去した。該混合物をTHF/DMSO(1:1、7mL)に溶かし、分取性LC/MS(方法C、15分間にわたって35−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例170(12.1mg、0.022ミリモル、収率41.1%)を得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 8.60(d,J=1.7Hz,1H)、8.52(s,1H)、8.12(brs,1H)、7.76(d,J=0.8Hz,1H)、7.71(d,J=11.0Hz,1H)、7.26(s,2H)、6.90(brs,1H)、5.39−5.32(m,1H)、4.60(dd,J=12.1、3.0Hz,1H)、4.45(dd,J=12.1、6.3Hz,1H)、4.13(s,3H)、3.61(dd,J=15.7、9.9Hz,1H)、3.31(dd,J=15.7、7.2Hz,1H)、2.65(s,3H);
19F NMR(471MHz、クロロホルム−d) δ −136.54(s,1F)、−138.73(brs,1F);LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=2.50分間、MS(ESI) m/z:536.10(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):99%
実施例171
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体171A:2−クロロ−6−((2−メチルアリル)オキシ)ベンゾ[d]チアゾール
中間体144A(1.0g、5.39ミリモル)のDMF(20mL)中溶液に、3−ブロモ−2−メチルプロパ−1−エン(0.652mL、6.46ミリモル)およびCs
2CO
3(4.39g、13.47ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で5時間攪拌し、その時点でLCMSおよびTLCは反応が完了していることを示した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、水(20mL)、1.0N HCl(40mL)で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、80g シリカゲルカートリッジを用い、20分間にわたってヘキサン中0%〜70%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体171A(1.29g、5.38ミリモル、収率100%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.83(d,J=9.0Hz,1H)、7.25(d,J=2.4Hz,1H)、7.11(dd,J=8.9、2.5Hz,1H)、5.12(s,1H)、5.03(s,1H)、4.50(s,2H)、1.86(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.25分間、MS(ESI) m/z:240.0(M+H)
+
中間体171B:2−クロロ−7−(2−メチルアリル)ベンゾ[d]チアゾール−6−オール
中間体171A(1.29g、5.38ミリモル)のN,N−ジエチルアニリン(7ml)中溶液をアルゴン下にて190℃(油浴)で2時間加熱した。室温に冷却した後、その反応混合物をEtOAcで希釈し、3.0N HCl(3x50mL)、ブライン(2x)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、120gシリカゲルカートリッジを用い、30分間にわたってヘキサン中0%〜50%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体171B(590mg、2.461ミリモル、収率45.7%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.71(d,J=8.6Hz,1H)、7.01(d,J=8.6Hz,1H)、5.40(s,1H)、4.96(s,1H)、4.88(d,J=0.7Hz,1H)、3.54(s,2H)、1.76(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.15分間、MS(ESI) m/z:240.0(M+H)
+;出発材料の171A(0.7g、2.92ミリモル、収率54.3%)を回収した。
中間体171C:(2−クロロ−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体171B(212mg、0.884ミリモル)のジクロロメタン(5mL)中溶液に、mCPBA(297mg、1.327ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で3時間攪拌した。PTSA(33.6mg、0.177ミリモル)を加え、その反応混合物を室温で一夜攪拌した。該混合物をEtOAcで希釈し、8%Na
2S
2O
3およびEtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、40g シリカゲルカートリッジを用い、20分間にわたってヘキサン中0%〜60%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体171C(180mg、0.704ミリモル、収率80%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.72(d,J=8.6Hz,1H)、6.93(d,J=8.8Hz,1H)、3.85−3.73(m,1H)、3.71−3.63(m,1H)、3.40(d,J=15.6Hz,1H)、2.99(d,J=15.6Hz,1H)、1.90(dd,J=7.5、5.7Hz,1H)、1.51(s,3H);LC−MS:方法C、 RT=1.85分間、MS(ESI) m/z:256.0(M+H)
+
実施例171:
中間体I−9(49.9mg、0.229ミリモル)、中間体171C(65mg、0.254ミリモル)およびPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(10.38mg、0.013ミリモル)に、トルエン(1.2mL)およびEtOH(0.4mL)を添加した。該混合物を1分間の超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに炭酸ナトリウム(0.466mL、2M、0.699ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波にて140℃で45分間加熱した。LCMSは反応が完了していることを示した。その反応混合物を40g ISCOカラムに直接ロードし、それをヘキサンで3分間、次にヘキサン中0%〜100%EtOAcの勾配で20分間溶出した。所望のフラクションを合わせて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:10分間にわたって40−95%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付してさらに精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例171(67mg、0.170ミリモル、収率74.4%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.75(s,1H)、8.58(s,1H)、7.88(d,J=8.9Hz,1H)、7.81(s,1H)、7.00(d,J=8.9Hz,1H)、5.15(t,J=5.8Hz,1H)、4.08(s,3H)、3.65−3.34(m,2H)、3.08(d,J=15.9Hz,1H)、2.63(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.26分間、MS(ESI) m/z:394.00(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):99%
実施例172
(S)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体172A:(S)−(2−クロロ−5−フルオロ−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体167C(3.06g、11.18ミリモル)を次の条件:装置:Berger II Prep SFC;Chiralpak ID、4.6x250mm、5ミクロン;移動相:8%MeOH/92%CO2;流れ条件:2mL/分、150バール、40℃;検出器波長:220nm;注入の詳細:1mlのMeOH中に約30mgを入れて1mLを注入、を用いて分離用のキラルSFCに供した。第1溶出フラクション(第1ピーク、RT=2.7分間)を濃縮して中間体172A(1.2g、4.38ミリモル、収率39.2%)を得た。LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.86分間、MS(ESI) m/z:274.3および276.3(M+H)
+;e.e.>99%
実施例172:
中間体I−9(405mg、1.856ミリモル)、中間体172A(508mg、1.856ミリモル)およびPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(68.2mg、0.084ミリモル)に、トルエン(9mL)およびEtOH(3mL)を添加した。該混合物を1分間の超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これにNa2CO3(2M、2.475mL、3.71ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波にて145℃で50分間加熱し、その時点でHPLCおよびTLCは反応の完了を示した。その反応混合物をEtOAc/THF/ブラインで希釈し、超音波処理に付し、湿式のセライトパッドを介して濾過した。有機層を集め、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。その粗固体をMeOHでトリチュレートした。固体を濾過で集め、粗生成物(800mg)を得た。該粗生成物をMeOH(3x)でトリチュレートし、超音波処理に付し、遠心分離に供した。液体を固体から分離した。固体を凍結乾燥させて実施例172(401mg、0.965ミリモル、収率52%)を得た。液体を濃縮した。HPLCは約20−30%の生成物を示した。該材料をDMSOに溶かし、分取性HPLC(方法A、8分間にわたって500−100%Bとし、ついで4分間にて100%Bとする)に付して精製した。所望のフラクションをSpeedVacに一夜入れて溶媒を除去し、次に凍結乾燥させてさらに実施例172(60mg)を得た。1H NMR(500MHz、THF) δ 8.70(d,J=1.9Hz,1H)、8.55(s,1H)、7.74(d,J=0.8Hz,1H)、7.63(d,J=11.3Hz,1H)、4.36(t,J=6.3Hz,1H)、4.10(s,3H)、3.72−3.67(m,1H)、3.63−3.60(m,1H)、3.12(d,J=15.4Hz,1H)、2.45(d,J=15.4Hz,1H)、2.63(s,3H)、1.52(s,3H);1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 8.57(d,J=1.9Hz,1H)、8.55(s,1H)、7.78(d,J=0.8Hz,1H)、7.75(d,J=10.7Hz,1H)、4.14(s,3H)、3.88(d,J=12.1Hz,1H)、3.76(d,J=12.4Hz,1H)、3.59(d,J=15.4Hz,1H)、3.17(d,J=15.4Hz,1H)、2.65(s,3H)、1.59(s,3H);19F NMR(471MHz、THF) δ −140.69(s,1F);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.14分間、MS(ESI) m/z:412.4(M+H)+;分析性HPLC純度(方法A):99.9%純度
実施例173
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体I−57(27.9mg、0.104ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.039mL、0.487ミリモル)およびDIEA(0.032mL、0.183ミリモル)と一緒に溶かした。中間体145F(28mg、0.061ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、その反応混合物を室温で50分間攪拌した。該反応物を1.0N HCl(0.5mL)でクエンチさせた。すべての溶媒を減圧下で除去した。粗製物を高真空下で1時間乾燥させ、次にTHF(1.5mL)および3mLの20:1 MeOH/濃HClを用いて室温で1.5時間処理した。HPLCおよびLCMSはシリル基の脱保護が完了したことを示した。溶媒を減圧下で除去した。粗製物をTHF/DMSO(1:1、7mL)に溶かし、分取性HPLC(方法A、8分間にわたって50−100%Bとし、4分間にて100%Bとする)に付して精製した。所望のフラクションをSpeedVacに一夜入れて溶媒を除去し、次に凍結乾燥させて 実施例173(24mg、0.040ミリモル、収率65.4%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(500MHz、THF) δ 8.73(d,J=1.9Hz,1H)、8.60(brs,1H)、8.57(s,1H)、8.07(s,3H)、7.78(dd,J=1.8、1.0Hz,1H)、7.68(d,J=11.0Hz,1H)、5.36(ddd,J=10.3、4.7、2.3Hz,1H)、4.65(s,3H)、4.55(dd,J=12.2、3.2Hz,1H)、4.43(dd,J=12.1、6.1Hz,1H)、4.28(t,J=5.0Hz,2H)、3.75(brs,3H)、3.67−3.62(m,1H)、3.38(dd,J=15.7、7.4Hz,1H)、2.65(s,3H);
19F NMR(471MHz、THF) δ −142.43(s,1F);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.93分間、MS(ESI) m/z:579.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法A):96%純度
実施例174
(S)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体174A:(S)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル クロロホルマート
実施例172(30mg、0.073ミリモル)のTHF(2ml)中溶液に、トルエン中15%ホスゲン(0.206ml、0.292ミリモル)を、つづいてDIEA(0.076ml、0.437ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で30分間攪拌し、その時点でLCMSは反応の完了を示した。溶媒および過剰量のホスゲンを真空下で完全に除去し、中間体174Aを得、それを精製することなく次の工程に用いた。LC−MS:方法C、RT=2.65分間、MS(ESI) m/z:474.0(M+H)
+
実施例174:
中間体174A(10mg、0.021ミリモル)/ジクロロメタン(1mL)を2−メチルピリミジン−5−アミン(4.61mg、0.042ミリモル)およびピリジン(0.017ml、0.211ミリモル)のジクロロメタン(0.5mL)中溶液に滴下して加えた。その反応混合物を室温で0.5時間攪拌し、その時点でLCMSおよびHPLCは反応の完了を示した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、0.5N HClで洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:10分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例174(7.8mg、0.014ミリモル、収率67.6%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 10.02(brs,1H)、8.72(s,3H)、8.56(s,1H)、7.85(d,J=11.3Hz,1H)、7.81(s,1H)、4.49−4.32(m,2H)、4.07(s,3H)、3.57−3.29(m,2H)、2.62(s,3H)、2.54(s,3H)、1.60(s,3H);LC−MS:方法L、0〜100%B;RT=2.27分間、MS(ESI) m/z:547.15(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例175
(S)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート
中間体174A(10mg、0.021ミリモル)/ジクロロメタン(1mL)をピリジン−3−アミン(3.97mg、0.042ミリモル)およびピリジン(0.017ml、0.211ミリモル)のジクロロメタン(0.5mL)中溶液に滴下して加えた。その反応混合物を室温で0.5時間攪拌し、その時点でLCMSおよびHPLCは反応の完了を示した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、0.5N HClで洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:10分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例175(7.7mg、0.014ミリモル、収率68.6%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.00(brs,1H)、8.72(s,1H)、8.62(brs,1H)、8.56(s,1H)、8.21(brs,1H)、7.98−7.75(m,3H)、7.33(brs,1H)、4.45−4.33(m,2H)、4.07(s,3H)、3.62−3.30(m,1H)、2.62(s,3H)、1.60(s,3H);LC−MS:方法L、 RT=2.02分間、MS(ESI) m/z:532.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例176
(S)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−シアノフェニル)カルバマート
中間体174A(10mg、0.021ミリモル)/ジクロロメタン(1mL)を3−アミノベンゾニトリル(4.99mg、0.042ミリモル)およびピリジン(0.017ml、0.211ミリモル)のジクロロメタン(0.5mL)中溶液に滴下して加えた。その反応混合物を室温で0.5時間攪拌し、その時点でLCMSおよびHPLCは反応の完了を示した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、0.5N HClで洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:12分間にわたって50−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例176(7.7mg、0.014ミリモル、収率68.6%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.71(s,1H)、8.55(s,1H)、7.90−7.78(m,3H)、7.69(brs,1H)、7.53−7.26(m,2H)、4.51−4.25(m,2H)、4.06(s,3H)、3.61−3.25(m,2H)、2.61(s,3H)、1.60(s,3H);LC−MS:方法L、 RT=2.63分間、MS(ESI) m/z:556.20(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例177
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メトキシピリミジン−5−イル)カルバマート
2−メトキシピリミジン−5−アミン(12.95mg、0.104ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.039mL、0.487ミリモル)およびDIEA(0.032mL、0.183ミリモル)と一緒に溶かした。中間体145F(28mg、0.061ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、およびその反応混合物を室温で50分間攪拌した。該反応物を1.0N HCl(0.5mL)でクエンチさせた。すべての溶媒を減圧下で除去した。粗製物をDMSO/THF(2:1、6mL)に溶かし、分取性LC/MS(方法C、18分間にわたって50−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例177(21.4mg、収率64%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.72(s,1H)、8.63(brs,2H)、8.56(s,1H)、7.87(d,J=11.0Hz,1H)、7.82(s,1H)、5.42(d,J=7.3Hz,1H)、4.53(d,J=11.9Hz,1H)、4.40(dd,J=12.1、6.6Hz,1H)、4.08(s,3H)、3.65(dd,J=15.7、9.9Hz,1H)、3.42−3.32(m,1H)、2.63(s,3H)、2.55(s,3H);LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=2.32分間、MS(ESI) m/z:549.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例178
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−オキソイソインドリン−5−イル)カルバマート
6−アミノイソインドリン−1−オン(15.34mg、0.104ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.039mL、0.487ミリモル)およびDIEA(0.032mL、0.183ミリモル)と一緒に溶かした。中間体145F(28mg、0.061ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、その反応混合物を室温で50分間攪拌した。該反応物を1.0N HCl(0.5mL)でクエンチさせた。すべての溶媒を減圧下で除去した。粗製物をDMSO/THF(2:1、6mL)に溶かし、分取性LC/MS(方法C、18分間にわたって40−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例178(10.7mg、収率31%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.72(s,1H)、8.56(s,1H)、8.51(brs,1H)、7.86(d,J=10.7Hz,2H)、7.81(brs,2H)、7.61(brs,1H)、7.46(d,J=5.8Hz,1H)、5.48−5.38(m,1H)、4.54(d,J=12.2Hz,1H)、4.41(dd,J=12.1、7.2Hz,1H)、4.29(s,2H)、4.08(s,3H)、3.64(dd,J=15.9、9.8Hz,1H)、3.36(d,J=13.7Hz,1H)、2.62(s,3H);LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=2.21分間、MS(ESI) m/z:572.30(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例179
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−シアノ−5−フルオロフェニル)カルバマート
3−アミノ−5−フルオロベンゾニトリル(11.10mg、0.082ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.039mL、0.487ミリモル)およびDIEA(0.032mL、0.183ミリモル)と一緒に溶かした。中間体145F(25mg、0.054ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、その反応混合物を室温で50分間攪拌した。該反応物を1.0N HCl(0.5mL)でクエンチさせた。すべての溶媒を減圧下で除去した。粗製物をDMSO/THF(2:1、6mL)に溶かし、分取性LC/MS(方法C、10分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例179(8.1mg、収率26%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.76(s,1H)、8.60(s,1H)、7.95−7.88(m,1H)、7.85(s,1H)、7.65(brs,2H)、7.46(d,J=7.9Hz,1H)、5.52−5.40(m,1H)、4.56(d,J=12.8Hz,1H)、4.44(dd,J=12.2、7.3Hz,1H)、4.09(s,3H)、3.68(dd,J=15.6、9.5Hz,1H)、2.64(s,3H);LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=2.63分間、MS(ESI) m/z:560.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例180
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−カルバモイルフェニル)カルバマート
3−アミノベンズアミド(11.10mg、0.082ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.039mL、0.487ミリモル)およびDIEA(0.032mL、0.183ミリモル)と一緒に溶かした。中間体145F(25mg、0.054ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、その反応混合物を室温で50分間攪拌した。該反応物を1.0N HCl(0.5mL)でクエンチさせた。すべての溶媒を減圧下で除去した。粗製物をDMSO/THF(2:1、6mL)に溶かし、分取性LC/MS(方法C、10分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例180(18mg、収率58%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.72(s,1H)、8.56(s,1H)、7.95(brs,1H)、7.87(d,J=11.3Hz,2H)、7.81(s,1H)、7.58(brs,1H)、7.48(d,J=7.3Hz,1H)、7.36−7.28(m,2H)、5.42(d,J=7.9Hz,1H)、4.53(d,J=11.9Hz,1H)、4.41(dd,J=12.1、6.9Hz,1H)、4.08(s,3H)、3.69−3.60(m,1H)、3.40−3.32(m,1H)、2.62(s,3H);LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=2.22分間、MS(ESI) m/z:560.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例181
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体181A:(R)−(2−クロロ−5−フルオロ−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体167C(3.06g、11.18ミリモル)を次の条件:装置:Berger II Prep SFC;Chiralpak ID、4.6x250mm、5ミクロン;移動相:8%MeOH/92%CO2;流れ条件:2mL/分、150バール、40℃;検出器波長:220nm;注入の詳細:1mlのMeOHに約30mgを入れて1mLを注入、を用いて分離用のキラルSFCに供した。第2の溶出フラクション(第2ピーク、RT=3.6分間)を濃縮し、中間体181A(1.2g、4.38ミリモル、収率39.2%)を得た。LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.86分間、MS(ESI) m/z:274.3および276.3(M+H)
+;e.e.>99%
実施例181:
中間体I−9(40mg、0.183ミリモル)、中間体181A(50.2mg、0.183ミリモル)およびPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(7.49mg、9.17マイクロモル)に、トルエン(2mL)およびEtOH(0.7mL)を添加した。該混合物を1分間の超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これにNa2CO3(2M、0.183mL、0.367ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波にて135℃で45分間加熱し、その時点でHPLCおよびTLCは反応の完了を示した。その反応混合物をISCOカラムに直にロードし、フラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、12g シリカゲルカートリッジを用い、CH2Cl2中0%〜85%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して粗生成物(72mg)を得た。HPLCおよびLCMSは約75%純度を示した。35mgの粗製物を分取性LC/MS(方法C、22分間にわたって50−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例181(23mg)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.68(s,1H)、8.52(s,1H)、7.83−7.75(m,2H)、4.06(s,3H)、3.60(d,J=5.8Hz,1H)、3.58−3.51(m,1H)、3.48(d,J=15.9Hz,1H)、3.15(d,J=16.2Hz,1H)、2.60(s,3H)、1.47(s,3H);LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=2.32分間、MS(ESI) m/z:412.30(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例182
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体182A:(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル クロロホルマート
実施例181(30mg、0.073ミリモル)のTHF(2ml)中溶液に、トルエン中15%ホスゲン(0.206ml、0.292ミリモル)を、つづいてDIEA(0.076ml、0.437ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で30分間攪拌し、その時点でLCMS(MeOHでクエンチ)は反応の完了を示した。溶媒および過剰量のホスゲンは真空下で完全に除去され、中間体182Aを得、それを精製することなく次の工程に用いた。LC−MS:方法C、RT=2.56および2.63分間、MS(ESI) m/z:470.0(M+H)
+(カルバミン酸メチル)
実施例182:
中間体182A(10mg、0.021ミリモル)/ジクロロメタン(1mL)を2−メチルピリミジン−5−アミン(4.61mg、0.042ミリモル)およびピリジン(0.017ml、0.211ミリモル)のジクロロメタン(0.5mL)中溶液に滴下して加えた。その反応混合物を室温で0.5時間攪拌し、その時点でLCMSおよびHPLCは反応の完了を示した。該反応混合物をEtOAcで希釈し、0.5N HClで洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:10分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例182(8.4mg、0.015ミリモル、収率72.8%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.73(s,3H)、8.56(s,1H)、7.94−7.72(m,2H)、4.53−4.29(m,2H)、4.07(s,3H)、3.63−3.19(m,1H)、2.62(s,3H)、1.60(s,3H);LC−MS:方法L、0〜100%B;RT=2.27分間、MS(ESI) m/z:547.15(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例183
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート
中間体182A(10mg、0.021ミリモル)/ジクロロメタン(1mL)をピリジン−3−アミン(3.97mg、0.042ミリモル)およびピリジン(0.017ml、0.211ミリモル)のジクロロメタン(0.5mL)中溶液に滴下して加えた。その反応混合物を室温で0.5時間攪拌し、その時点でLCMSおよびHPLCは反応の完了を示した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、0.5N HClで洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:10分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例183(5.9mg、0.011ミリモル、収率52.6%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.09(brs,1H)、8.71(s,1H)、8.66(brs,1H)、8.55(s,1H)、8.25(brs,1H)、7.95(brs,1H)、7.85(d,J=11.3Hz,1H)、7.80(s,1H)、7.40(brs,1H)、4.48−4.25(m,2H)、4.06(s,3H)、3.58−3.23(m,1H)、2.61(s,3H)、1.61(s,3H);LC−MS:方法L、 RT=2.04分間、MS(ESI) m/z:532.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例184
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−シアノフェニル)カルバマート
中間体182A(10mg、0.021ミリモル)/ジクロロメタン(1mL)を3−アミノベンゾニトリル(4.99mg、0.042ミリモル)およびピリジン(0.017ml、0.211ミリモル)のジクロロメタン(0.5mL)中溶液に滴下して加えた。その反応混合物を室温で0.5時間攪拌し、その時点でLCMSおよびHPLCは反応の完了を示した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、0.5N HClで洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:12分間にわたって50−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例184(9.6mg、0.017ミリモル、収率82%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.11(brs,1H)、8.72(s,1H)、8.55(s,1H)、7.95−7.79(m,3H)、7.69(brs,1H)、7.50−7.17(m,2H)、4.56−4.23(m,2H)、4.07(s,3H)、3.60−3.23(m,2H)、2.62(s,3H)、1.60(s,3H);LC−MS:方法L、 RT=2.63分間、MS(ESI) m/z:556.20(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例185
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリミジン−5−イルカルバマート
ピリミジン−5−アミン(9.84mg、0.104ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.039mL、0.487ミリモル)およびDIEA(0.032mL、0.183ミリモル)と一緒に溶かした。中間体145F(28mg、0.061ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、その反応混合物を室温で50分間攪拌した。該反応物を1.0N HCl(0.5mL)でクエンチさせた。すべての溶媒を減圧下で除去した。その粗材料をDMSO/THF(2:1、6mL)に溶かし、分取性LC/MS(方法C、30分間にわたって45−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例185(1.6mg、収率4.3%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.86(m,3H)、8.76(s,1H)、8.60(s,1H)、7.90(d,J=11.0Hz,1H)、7.85(brs,1H)、5.45(d,J=7.9Hz,1H)、4.57(d,J=12.2Hz,1H)、4.45(dd,J=12.2、6.7Hz,1H)、4.09(s,3H)、3.68(dd,J=15.9、9.8Hz,1H)、3.33(d,J=12.2Hz,1H)、2.64(s,3H);LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=2.14分間、MS(ESI) m/z:519.30(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):>86%
実施例186
2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,7−ジメチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール
中間体186A:2−クロロ−7,7−ジメチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール
中間体171B(51mg、0.213ミリモル)のジクロロメタン(1mL)中溶液に、 PTSA(24.28mg、0.128ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で一夜攪拌した。TLCは反応の完了を示した。その粗混合物を精製用の12g ISCOカラム(クロロホルムにロード、15分間にわたってヘキサン中0%〜100%EtOAcとする)に直接的にロードした。所望のフラクションを集め、濃縮して中間体186A(35mg、0.146ミリモル、収率68.6%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.71(d,J=8.6Hz,1H)、6.91(d,J=8.6Hz,1H)、3.11(s,2H)、1.55(s,6H);LC−MS:方法C、RT=2.17分間、MS(ESI) m/z:240(M+H)
+
実施例186:
中間体I−9(24.56mg、0.113ミリモル)、中間体186A(30mg、0.125ミリモル)およびPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト((5.11mg、6.26マイクロモル)に、トルエン(0.75mL)およびEtOH(0.25mL)を添加した。該混合物を1分間の超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに炭酸ナトリウム(229μl、1.5M、0.344ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波にて140℃で 45分間加熱した。LCMSは反応が完了していることを示した。その反応混合物を40g ISCOカラムに直接ロードし、それをヘキサンで3分間、次にヘキサン中0%〜100%EtOAcの勾配で20分間溶出した。所望のフラクションを合わせて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:20分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持し;次に方法D:25分間にわたって75−100%Bとし、次に100%Bで7分間保持する)に2回にわたって付してさらに精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例186(5.8mg、0.015ミリモル、収率12.28%)を得た。1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 8.61(d,J=1.9Hz,1H)、8.56(s,1H)、7.93(d,J=8.5Hz,1H)、7.79−7.66(m,1H)、6.98(d,J=8.5Hz,1H)、4.13(s,3H)、3.30−3.19(m,2H)、2.65(s,3H)、1.58(s,6H);LC−MS:方法L、RT=2.72分間、MS(ESI) m/z:378.15(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例187
(S)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
実施例171(60mg、0.152ミリモル)を、Berger Preparative SFC(Chiralcel OJ、21x250mm、5ミクロン、移動相:20%MeOH/80%CO2;流れ条件:45mL/分、150バール、40℃、検出器波長:220nm、注入の詳細:MeOH:ACN+5%THFの1mL中に約2.5mgを1回の注入に付き3mlとする)に付して分離した。第1ピーク(RT=11.2分間)からのフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例187(22mg、0.053ミリモル、収率34.8%)を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.61(d,J=1.8Hz,1H)、8.56(s,1H)、7.93(d,J=8.6Hz,1H)、7.75(d,J=0.7Hz,1H)、7.00(d,J=8.8Hz,1H)、4.13(s,3H)、3.83−3.68(m,2H)、3.49(d,J=15.4Hz,1H)、3.13(d,J=15.6Hz,1H)、2.65(s,3H)、1.99(t,J=6.6Hz,1H)、1.55(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.39分間、MS(ESI) m/z:394.0(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法A):95%
実施例188
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
実施例171(60mg、0.152ミリモル)をBerger Preparative SFC(Chiralcel OJ、21x250mm、5ミクロン、移動相:20%MeOH/80%CO2;流れ条件:45mL/分、150バール、40℃、検出器波長:220nm、注入の詳細:MeOH:ACN+5%THFの1mL中に約2.5mgを1回の注入に付き3mlとする)に付して分離した。第2ピーク(RT=17.2分間)からのフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例188(30mg、0.072ミリモル、収率47.5%)を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.62(d,J=2.0Hz,1H)、8.57(s,1H)、7.93(d,J=8.6Hz,1H)、7.80−7.63(m,1H)、7.00(d,J=8.8Hz,1H)、4.14(s,3H)、3.76(dd,J=13.1、6.5Hz,2H)、3.49(d,J=15.6Hz,1H)、3.13(d,J=15.4Hz,1H)、2.66(s,3H)、1.95(t,J=6.6Hz,1H)、1.55(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.39分間、MS(ESI) m/z:394.0(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法A):95%
実施例189
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体189A:(E)−6−(ブタ−2−エン−1−イルオキシ)−2−クロロベンゾ[d]チアゾール
中間体144A(220mg、1.185ミリモル)のDMF(5mL)中溶液に、(E)−1−ブロモブタ−2−エン(0.147mL、1.422ミリモル)および炭酸セシウム(965mg、2.96ミリモル)を添加した。該混合物を室温で4時間攪拌し、その時点でLCMSおよびTLCは反応が完了していることを示した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、水(5mL)、1.0N HCl(10mL)で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、40g シリカゲルカートリッジを用い、20分間にわたってヘキサン中0%〜70%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体189A(280mg、1.168ミリモル、収率99%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.81(d,J=9.0Hz,1H)、7.23(d,J=2.6Hz,1H)、7.08(dd,J=8.9、2.5Hz,1H)、5.97−5.70(m,2H)、4.52−4.48(m,2H)、1.78(dd,J=6.5、1.2Hz、3H);LC−MS:方法C、RT=2.25分間、MS(ESI) m/z:240.0(M+H)
+
中間体189B:7−(ブタ−3−エン−2−イル)−2−クロロベンゾ[d]チアゾール−6−オール
中間体189A(60mg、0.250ミリモル)のN,N−ジエチルアニリン(0.5ml)中溶液をマイクロ波反応器において240℃で45分間加熱した。室温に冷却した後、その反応混合物をEtOAcで希釈し、3.0N HCl(3x10mL)、ブライン(2x)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、シリカゲルカートリッジを用い、40分間にわたってヘキサン0%〜50%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体189B(60mg、0.250ミリモル、収率100%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.68(d,J=8.6Hz,1H)、6.99(d,J=8.6Hz,1H)、6.21(ddd,J=17.1、10.9、4.6Hz,1H)、5.37(d,J=2.2Hz,1H)、5.35−5.30(m,1H)、3.95(ddt,J=7.0、4.6、2.2Hz,1H)、1.48(d,J=7.0Hz、3H);LC−MS:方法C、 RT=2.17分間、MS(ESI) m/z:240.0(M+H)
+
中間体189C:(2−クロロ−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体189B(60mg、0.250ミリモル)のジクロロメタン(3mL)中溶液に、 mCPBA(84mg、0.375ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で2時間攪拌した。PTSA(9.52mg、0.050ミリモル)を添加し、その反応混合物を室温で一夜攪拌した。該混合物をEtOAcで希釈し、8%Na
2S
2O
3、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、40g シリカゲルカートリッジを用い、20分間にわたってヘキサン中0%〜60%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体189C(45mg、0.176ミリモル、収率70.3%)を白色の固体として得た。LC−MS:方法C、RT=1.87分間、MS(ESI) m/z:256.0(M+H)
+
実施例189:
中間体I−9(34.5mg、0.158ミリモル)、中間体189C(45mg、0.176ミリモル)およびPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(7.19mg、8.80マイクロモル)に、トルエン(1.2mL)およびEtOH(0.4mL)を添加した。該混合物を1分間の超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに炭酸ナトリウム(0.323mL、1.5M、0.484ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波にて140℃で45分間加熱した。LCMSは反応が完了していることを示した。その反応混合物を40g ISCOカラムに直接ロードし、それをヘキサンで3分間、次にヘキサン中0%〜100%EtOAcの勾配で20分間溶出した。所望のフラクションを合わせて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法A:10分間にわたって30−100%Bとし、次に100%Bで2分間保持する)に付してさらに精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例189(12mg、0.029ミリモル、収率16.46%)を得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.59(s,1H)、8.56(s,1H)、7.98(d,J=8.8Hz,1H)、7.79(s,1H)、7.06(dd,J=8.7、4.5Hz,1H)、5.08−4.99(m,0.5H)、4.61(td,J=6.6、3.1Hz、0.5H)、4.14(s,3H)、4.08−3.62(m,3H)、2.65(s,4H)、1.59(d,J=6.8Hz、1.5H)、1.47(d,J=7.3Hz、1.5 H);LC−MS:方法B、RT=4.22分間、MS(ESI) m/z:394.0(M+H)+;分析性HPLC純度(方法A):98%
実施例190
(S)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル) エタノール
中間体190A:(S)−2−クロロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−カルバルデヒド
塩化オキサリル(0.206mL、2.358ミリモル)の−78℃でのジクロロメタン(4.0mL)中溶液をDMSO(0.335mL、4.72ミリモル)/ジクロロメタン(0.5mL)で処理し、15分間攪拌した。中間体149A(285mg、1.179ミリモル)のジクロロメタン(3.0mL)中溶液を加え、該混合物を45分間攪拌した。TEA(0.986mL、7.08ミリモル)/ジクロロメタン(0.5mL)を滴下して加え、その反応混合物を−78℃で1.0時間攪拌し、その後で室温までゆっくりと加温させた。2時間後、その反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水を添加することでクエンチさせた。有機層を集め、1.0N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して中間体190A(300mg、100%)を得た。その粗製物を高真空下で一夜にわたって乾燥させ、さらに精製することなく次の工程にて用いた。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 9.90(d,J=0.5Hz,1H)、7.80(d,J=8.8Hz,1H)、7.11(d,J=8.8Hz,1H)、5.25(ddd,J=10.9、5.9、0.8Hz,1H)、3.62−3.54(m,1H)、3.52−3.46(m,1H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.67分間、MS(ESI) m/z:257.95および259.95(M+H)
+
中間体190B:(S)−2−クロロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)エタノール
中間体190A(300mg、1.164ミリモル)の−10℃でのTHF(6mL)中溶液に、臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中3.0M、1.164mL、3.49ミリモル)を添加した。その反応混合物を−10℃と0℃の間で40分間攪拌し、次に室温で1.0時間攪拌した。該反応物を0℃で1.0M HCl(2.0mL)を用いてクエンチさせ、EtOAc/ブラインで希釈した。室温で15分間攪拌した後、該有機層を飽和炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、40g シリカゲルカートリッジを用い、18分間にわたってヘキサン中0%〜50%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体190B(90mg、0.352ミリモル、収率30.2%)をジアステレオマーの混合物として得た。
1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 7.64−7.57(m,1H)、6.89−6.82(m,1H)、4.82−4.65(m,1H)、4.17−3.80(m,1H)、3.33−3.19(m,1H)、3.16−2.98(m,1H)、1.27および1.16(d,J=6.33Hz、3H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.77分間、MS(ESI) m/z:255.95および258.00(M+H)
+
中間体190C:(S)−2−(2−(ジフルオロメトキシ)−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)エタノール
I−1(113mg、0.446ミリモル)および中間体190B(120mg、0.469ミリモル)のトルエン/EtOH(3:1)(4mL)中溶液をPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(19.16mg、0.023ミリモル)に添加した。該混合物にアルゴンを1分間フラッシュさせた。これに1.5M Na
2CO
3(0.688mL、1.032ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波にて140℃で45分間加熱した。HPLCは反応の完了を示した。その反応混合物を丸底フラスコに移し、トルエン/EtOHを真空下で除去した。該粗製物をMeOHで処理し、超音波処理に付した。その沈殿物を濾過で集め、水、MeOHで洗浄し、真空下で乾燥させ、中間体190C(115mg、0.268ミリモル、収率57.1%)を黄色の固体として得た。LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.98分間、MS(ESI) m/z:430.05(M+H)
+
実施例190:
中間体190C(115mg、0.268ミリモル)を室温でTHF(4mL)およびMeOH(4mL)に溶かし、それにMeOH中4.0Mナトリウムメトキシド(0.268mL、1.071ミリモル)を添加した。その反応混合物を50℃で2.5時間攪拌した。溶媒を真空下で除去し、粗製物をMeOHでトリチュレートした。その沈殿物を濾過で集め、MeOHで濯ぎ、トルエン/THF(1:1、20mL)で追い出し、高真空下で乾燥させて粗生成物(105mg)を黄色の固体として得た。15mgをDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、20分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例190(5.3mg)を得た。1H NMRはジアステレオマーの混合物が1:5の割合であることを示した。主異性体:1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 8.61(s,1H)、8.57−8.53(m,1H)、7.94−7.89(m,1H)、7.74(s,1H)、7.04−6.98(m,1H)、4.95−4.76(m,1H)、4.28−4.21(m,1H)、4.13(s,3H)、3.51−3.42(m,1H)、3.37−3.17(m,1H)、2.61(s,3H)、1.36−1.28(m,3H);LC−MS:方法C,2〜98%B;RT=0.98分間、MS(ESI) m/z:394.10(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例191
メチル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体191A:(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体I−9(273mg、1.250ミリモル)および中間体144D(318mg、1.316ミリモル)のトルエン(7.5mL)およびEtOH(2.5mL)中溶液に、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(47.3mg、0.058ミリモル)を添加した。該混合物をアルゴンで1分間フラッシュさせた。これに、炭酸ナトリウム(1.754mL、1.5M、2.63ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波反応器において140℃で45分間加熱し、その時点でHPLCは反応の完了を示した。窒素流を一夜流すことでトルエンを除去した。該粗製物を湿式MeOH/水(約15mL、4:1)で処理し、超音波処理に付した。その沈殿物を濾過で集め、MeOHの洗浄で色がなくなるまで、水およびMeOHで洗浄した。その沈殿物をまず風乾させ、次に高真空下で乾燥させ、暗緑色の固体を得た。その暗緑色の固体をTHF(60mL)に溶かし、450mgのSilaMetS Thiol樹脂resin(Silicycleより入手、R51030B、1.28ミリモル/g)を用い、55℃で3.0時間処理した。該混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、12g シリカゲルカートリッジを通して濾過し、100mLのTHF/EtOAc(1:1)で濯いだ。濾液を濃縮して中間体191A(350mg、0.922ミリモル、収率78%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.62(d,J=2.0Hz,1H)、8.56(s,1H)、7.93(d,J=8.6Hz,1H)、7.75(s,1H)、7.03(d,J=8.6Hz,1H)、5.21−5.06(m,1H)、4.13(s,3H)、4.01−3.91(m,1H)、3.84(dt,J=12.0、6.1Hz,1H)、3.48(dd,J=15.4、9.7Hz,1H)、3.26(dd,J=15.2、7.3Hz,1H)、2.65(s,3H)、1.96(t,J=6.4Hz,1H);LC−MS:方法C;.RT=2.33分間、MS(ESI) m/z:380.0(M+H)
+
中間体191B:(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル メタンスルホナート
中間体191A(90mg、0.237ミリモル)のCH
2Cl
2(2mL)中懸濁液に、塩化メタンスルホニル(0.028mL、0.356ミリモル)を、つづいてトリエチルアミン(0.165mL、1.186ミリモル)を添加した。該混合物を室温で1時間攪拌した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、CH
2Cl
2で抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して中間体191B(109mg、0.238ミリモル、収率100%)を黄色の固体として得た。この材料を何ら精製することなく次の工程にて直接用いた。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.64(d,J=1.8Hz,1H)、8.57(s,1H)、7.96(d,J=8.8Hz,1H)、7.77(d,J=0.9Hz,1H)、7.04(d,J=8.6Hz,1H)、5.33−5.21(m,1H)、4.57−4.44(m,2H)、4.14(s,3H)、3.60(dd,J=15.6、9.7Hz,1H)、3.31(dd,J=15.7、6.9Hz,1H)、3.08(s,3H)、2.66(s,3H);LC−MS:方法C;.RT=2.31分間、MS(ESI) m/z:458.0(M+H)
+
中間体191C:7−(アジドメチル)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール
中間体191B(109mg、0.238ミリモル)のDMF(2mL)およびTHF(2mL)中懸濁液に、アジ化ナトリウム(31.0mg、0.476ミリモル)を添加した。該混合物を75℃で6時間加熱し、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該混合物を冷却し、EtOAcおよび水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して中間体191C(96mg、0.237ミリモル、収率100%)を黄色の固体として得た。該サンプルをさらに精製することなく次の工程に用いた。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.63(d,J=1.8Hz,1H)、8.57(s,1H)、7.95(d,J=8.6Hz,1H)、7.77(d,J=0.9Hz,1H)、7.07(d,J=8.8Hz,1H)、5.30−5.12(m,1H)、4.14(s,3H)、3.67−3.52(m,3H)、3.25(dd,J=15.5、6.7Hz,1H)、2.66(s,3H);LC−MS:方法C;.RT=2.57分間、MS(ESI) m/z:405.0(M+H)
+
中間体191D:(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタナミン
中間体191C(96mg、0.237ミリモル)のTHF/水(9/1、2mL)中溶液に、トリフェニルホスフィン(187mg、0.712ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。TLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該混合物をEtOAcおよび水で希釈し、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法A:10分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで2分間保持する)に付してさらに精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて中間体191D(44mg、0.085ミリモル、収率35.8%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 8.58(d,J=1.8Hz,1H)、8.57(s,1H)、7.93(d,J=8.6Hz,1H)、7.81(d,J=0.9Hz,1H)、7.12(d,J=8.8Hz,1H)、5.34−5.16(m,1H)、4.14(s,3H)、3.68(dd,J=15.8、9.7Hz,1H)、3.42−3.36(m,1H)、3.28−3.20(m,2H)、2.66(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.0分間、MS(ESI) m/z:397.0(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法A):94%
実施例191:
中間体191D(9.2mg、0.019ミリモル)およびピリジン(0.023mL、0.280ミリモル)のジクロロメタン(1mL)中溶液に、クロロギ酸メチル(5.30mg、0.056ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で0.5時間攪拌し、次に1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:20分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで10分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例191(5.4mg、0.012ミリモル、収率66.2%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.75(s,1H)、8.58(s,1H)、7.89(d,J=8.5Hz,1H)、7.82(brs,1H)、7.47(brs,1H)、7.04(d,J=8.5Hz,1H)、5.04(brs,1H)、4.08(s,3H)、3.50(d,J=16.2Hz,2H)、3.36−3.11(m,2H)、2.63(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.23分間、MS(ESI) m/z:437.23(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例192
フェニル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体191D(11.0mg、0.022ミリモル)およびピリジン(0.027mL、0.335ミリモル)のCH
2Cl
2(1mL)中溶液に、クロロギ酸フェニル(10.49mg、0.067ミリモル)を添加した。該混合物を室温で0.5時間攪拌し、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:15分間にわたって45−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例192(5.5mg、10.48マイクロモル、収率46.9%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.74(s,1H)、8.58(brs,1H)、8.10(brs,1H)、7.91(d,J=8.2Hz,1H)、7.81(brs,1H)、7.37(t,J=7.2Hz,2H)、7.24−7.17(m,1H)、7.08(d,J=4.0Hz、3H)、5.12(brs,1H)、4.07(s,3H)、3.66−3.39(m,2H)、3.35−3.16(m,2H)、2.62(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.50分間、MS(ESI) m/z:499.30(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):96%
実施例193
ベンジル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体191D(9.2mg、0.019ミリモル)およびピリジン(0.023mL、0.280ミリモル)のジクロロメタン(1mL)中溶液に、クロロギ酸ベンジル(9.56mg、0.056ミリモル)を添加した。該混合物を室温で0.5時間攪拌し、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:13分間にわたって45−100%Bとし、次に100%Bで6分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例193(4.1mg、7.52マイクロモル、収率40.2%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.75(s,1H)、8.59(brs,1H)、7.89(d,J=8.5Hz,1H)、7.82(brs,1H)、7.61(brs,1H)、7.33(brs,5H)、7.04(d,J=8.2Hz,1H)、5.04(brs,3H)、4.08(s,3H)、3.80−2.85(m,4H)、2.63(brs,3H);LC−MS:方法L、RT=2.56分間、MS(ESI) m/z:513.35(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):94%
実施例194
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体194A:(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル クロロホルマート
実施例188(30mg、0.076ミリモル)のTHF(2ml)中溶液に、トルエン中15%ホスゲン(0.215mL、0.305ミリモル)を、つづいてDIEA(0.080mL、0.457ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で30分間攪拌し、その時点でLCMS(MeOHでクエンチ)は反応の完了を示した。溶媒および過剰量のホスゲンを真空下で完全に除去し、中間体194Aを得、それを精製することなく次の工程に用いた。LC−MS:方法C、RT=2.61分間、MS(ESI) m/z:456.0(M+H)
+(カルバミン酸メチル)
実施例194:
中間体194A(10mg、0.022ミリモル)/ジクロロメタン(1mL)に、2−メチルピリミジン−5−アミン(4.79mg、0.044ミリモル)およびピリジン(0.018ml、0.219ミリモル)のジクロロメタン(0.5mL)中溶液を滴下して加えた。その反応混合物を室温で0.5時間攪拌し、その時点でLCMSおよびHPLCは反応の完了を示した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、0.5N HClで洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:20分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例194(4.0mg、7.57マイクロモル、収率34.5%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 10.01(brs,1H)、8.73(brs,3H)、8.57(brs,1H)、7.90(d,J=8.2Hz,1H)、7.80(brs,1H)、7.04(d,J=8.5Hz,1H)、4.48−4.27(m,2H)、4.07(s,3H)、3.56−3.15(m,2H)、2.62(s,3H)、2.54(s,3H)、1.55(s,3H);LC−MS:方法L、0〜100%B;RT=2.20分間、MS(ESI) m/z:529.35(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例195
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート
中間体194A(10mg、0.022ミリモル)/ジクロロメタン(1mL)に、ピリジン−3−アミン(4.13mg、0.044ミリモル)およびピリジン(0.018ml、0.219ミリモル)のジクロロメタン(0.5mL)中溶液を滴下して加えた。その反応混合物を室温で0.5時間攪拌し、その時点でLCMSおよびHPLCは反応の完了を示した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、0.5N HClで洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:20分間にわたって50−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例195(4.4mg、8.57マイクロモル、収率39.1%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.03(brs,1H)、8.74(s,1H)、8.65(brs,1H)、8.58(brs,1H)、8.23(brs,1H)、7.91(d,J=8.5Hz,2H)、7.81(brs,1H)、7.36(brs,1H)、7.05(d,J=8.5Hz,1H)、4.45−4.27(m,2H)、4.07(s,3H)、3.55−2.95(m,2H)、2.63(s,3H)、2.54(s,3H)、1.56(brs,3H);LC−MS:方法L、0〜100%B;RT=2.01分間、MS(ESI) m/z:514.05(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例196
(R)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−シアノフェニル)カルバマート
中間体194A(10mg、0.022ミリモル)/ジクロロメタン(1mL)に、3−アミノベンゾニトリル(5.18mg、0.044ミリモル))およびピリジン(0.018ml、0.219ミリモル)のジクロロメタン(0.5mL)中溶液を滴下して加えた。その反応混合物を室温で0.5時間攪拌し、その時点でLCMSおよびHPLCは反応の完了を示した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、0.5N HClで洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:22分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例196(7.2mg、0.013ミリモル、収率61.1%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.11(brs,1H)、8.74(s,1H)、8.58(brs,1H)、7.91(d,J=8.5Hz,1H)、7.86(brs,1H)、7.82(brs,1H)、7.70(brs,1H)、7.52−7.41(m,2H)、7.05(d,J=8.2Hz,1H)、4.43−4.30(m,2H)、4.08(s,3H)、3.90(s,1H)、3.51−3.21(m,1H)、2.63(brs,3H)、1.56(brs,3H);LC−MS:方法L、0〜100%B;RT=2.60分間、MS(ESI) m/z:538.20(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例197
エチル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体191D(6.0mg、0.012ミリモル)およびピリジン(0.015mL、0.183ミリモル)のCH
2Cl
2(1mL)中溶液に、クロロギ酸エチル(3.97mg、0.037ミリモル)を添加した。該混合物を室温で0.5時間攪拌し、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:20分間にわたって50−100%Bとし、次に100%Bで10分間保持する). 所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例197(3.7mg、8.21マイクロモル、収率67.4%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.74(brs,1H)、8.57(brs,1H)、7.89(d,J=8.2Hz,1H)、7.81(brs,1H)、7.41(brs,1H)、7.04(d,J=8.2Hz,1H)、5.03(brs,1H)、4.07(brs,3H)、4.00(d,J=6.1Hz,2H)、3.63−3.44(m,2H)、3.37−3.10(m,2H)、2.62(brs,3H)、1.15(brs,3H);LC−MS:方法L、RT=2.41分間、MS(ESI) m/z:451.30(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例198
イソブチル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体191D(6.0mg、0.012ミリモル)およびピリジン(0.015mL、0.183ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、クロロギ酸イソブチル(4.99mg、0.037ミリモル)を添加した。該混合物を室温で0.5時間攪拌し、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:20分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで10分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例198(3.6mg、7.52マイクロモル、収率61.7%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.75(brs,1H)、8.58(brs,1H)、7.89(d,J=8.2Hz,1H)、7.82(brs,1H)、7.43(brs,1H)、7.04(d,J=8.5Hz,1H)、5.04(brs,1H)、4.08(brs,3H)、3.75(brs,2H)、3.56−2.93(m,4H)、2.63(brs,3H)、1.81(brs,1H)、0.85(brs,6H);LC−MS:方法L、RT=2.58分間、MS(ESI) m/z:479.05(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例199
シス−5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体199A:(E)−6−(ブタ−2−エン−1−イルオキシ)−2−クロロ−5−フルオロベンゾ[d]チアゾール
2−クロロ−5−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−オール(5g、24.56ミリモル)のDMF(60mL)中溶液に、(E)−1−ブロモブタ−2−エン(3.57mL、29.5ミリモル)、炭酸セシウム(20.00g、61.4ミリモル)を添加した。該混合物を室温で2時間攪拌し、その時点でLCMSおよびTLCは反応が完了していることを示した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、水(100mL)、1.0N HCl(100mL)で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して中間体199A(6.1g、23.67ミリモル、収率96%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.66(d,J=11.2Hz,1H)、7.29(d,J=7.7Hz,1H)、5.98−5.86(m,1H)、5.81−5.69(m,1H)、4.58(d,J=6.2Hz,2H)、1.78(dd,J=6.4、1.1Hz、3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −132.83(s,1F);LC−MS:方法C、RT=2.24分間、MS(ESI) m/z:258.0(M+H)
+
中間体199B:7−(ブタ−3−エン−2−イル)−2−クロロ−5−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−オール
中間体199A(4.8g、18.63ミリモル)のN,N−ジエチルアニリン(70ml)中溶液をアルゴン下にて190℃(油浴)で2時間加熱した。室温に冷却した後、その反応混合物をEtOAcで希釈し、3.0N HCl(3x200mL)、ブライン(2x)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して中間体199B(4.65g、18.04ミリモル、収率97%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.57(d,J=10.1Hz,1H)、6.12(ddd,J=17.1、10.6、5.2Hz,1H)、5.53(d,J=5.9Hz,1H)、5.30(t,J=1.8Hz,1H)、5.26(dt,J=9.8、1.4Hz,1H)、4.31−3.94(m,1H)、1.46(d,J=7.3Hz、3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −138.88(s,1F);LC−MS:方法C、 RT=2.20分間、MS(ESI) m/z:257.9(M+H)
+
中間体199C:トランス−2−クロロ−5−フルオロ−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノールおよび中間体199D:シス−2−クロロ−5−フルオロ−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体199B(400mg、1.552ミリモル)のジクロロメタン(15mL)中溶液に、mCPBA(696mg、3.10ミリモル)を、つづいてPTSA(59.0mg、0.310ミリモル)を添加した。該混合物を45℃で一夜攪拌した。該混合物をEtOAcで希釈し、8%Na
2S
2O
3、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、120g シリカゲルカートリッジを用い、30分間にわたってヘキサン中0%〜70%EtOAcとする)に付して精製した。2つのフラクションを得た。第1のフラクションの中間体199C(140mg、0.511ミリモル、収率33.0%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.56(d,J=10.6Hz,1H)、4.67(ddd,J=7.9、4.8、3.1Hz,1H)、4.11−4.01(m,1H)、3.87(dd,J=12.4、5.0Hz,1H)、3.69(quin,J=7.2Hz,1H)、1.48(d,J=7.0Hz、3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −138.04(s,1F);LC−MS:方法C、 RT=1.94分間、MS(ESI) m/z:273.9(M+H)
+。第2のフラクションの中間体199D(150mg、0.548ミリモル、収率35.3%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.55(d,J=10.6Hz,1H)、5.08(ddd,J=9.0、6.8、4.2Hz,1H)、4.07−3.92(m,2H)、3.90−3.76(m,1H)、1.38(d,J=7.3Hz、3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −137.85(s,1F);LC−MS:方法C、RT=1.94分間、MS(ESI) m/z:273.9(M+H)
+
実施例199:
中間体I−9(17.92mg、0.082ミリモル)、中間体199D(25mg、0.091ミリモル)およびPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(3.73mg、4.57マイクロモル)に、トルエン(0.6mL)およびEtOH(0.2mL)を添加した。該混合物を1分間の超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに炭酸ナトリウム(0.167mL、1.5M、0.251ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波にて140℃で40分間加熱した。LCMSは反応が完了していることを示した。その反応混合物を40g ISCOカラムに直接ロードし、それをヘキサンで3分間、次にヘキサン中0%〜100%EtOAcの勾配で20分間溶出した。所望のフラクションを合わせて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:20分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで8分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例199(6.7mg、0.016ミリモル、収率19.81%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.74(brs,1H)、8.55(brs,1H)、7.83(d,J=11.3Hz,1H)、7.80(brs,1H)、5.06(brs,1H)、5.01(d,J=4.9Hz,1H)、4.07(brs,3H)、3.93(t,J=6.9Hz,1H)、2.61(brs,3H)、1.35(d,J=6.1Hz、3H);LC−MS:方法L、RT=2.30分間、MS(ESI) m/z:412.30(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例200
5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,7−ジメチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール
中間体200A:2−クロロ−5−フルオロ−7,7−ジメチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール
中間体167B(20mg、0.078ミリモル)のジクロロメタン(1mL)中溶液に、 TFA(0.598mL、7.76ミリモル)を添加した。その反応混合物を45℃で一夜攪拌した。その反応混合物をEtOAc、飽和炭酸水素ナトリウムで希釈し、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、12g シリカゲルカートリッジを用い、15分間にわたってヘキサン中0%〜100%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを集め、濃縮して中間体200A(15mg、0.058ミリモル、収率75.0%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.54(d,J=10.6Hz,1H)、3.16(d,J=0.7Hz,2H)、1.60(s,6H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −138.29(s,1F);LC−MS:方法C、RT=2.22分間、MS(ESI) m/z:258.0(M+H)
+
実施例200:
中間体I−9(11.42mg、0.052ミリモル)、中間体200A(15mg、0.058ミリモル)およびPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(2.377mg、2.91マイクロモル)に、トルエン(0.3mL)およびEtOH(0.1mL)を添加した。該混合物を1分間の超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに炭酸ナトリウム(0.107mL、1.5M、0.160ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波にて140℃で45分間加熱した。LCMSは反応が完了していることを示した。その反応混合物を12g ISCOカラムに直接ロードし、それをヘキサンで3分間、次にヘキサン中0%〜100%EtOAcの勾配で20分間溶出した。所望のフラクションを合わせて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:22分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例200(3.8mg、9.61マイクロモル、収率18.34%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.76(brs,1H)、8.59(brs,1H)、7.96−7.67(m,2H)、4.08(brs,3H)、3.32(d,J=4.6Hz,2H)、2.63(brs,3H)、1.56(brs,6H);LC−MS:方法L、RT=2.81分間、MS(ESI) m/z:396.30(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例201
トランス−5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体I−9(21.51mg、0.099ミリモル)、199C(30mg、0.110ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(4.48mg、5.48マイクロモル)に、トルエン(0.75mL)およびEtOH(0.25mL)を添加した。該混合物を1分間の超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに炭酸ナトリウム(0.201mL、1.5M、0.301ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波にて140℃で40分間加熱した。LCMSは反応が完了していることを示した。その反応混合物を40g ISCOカラムに直接ロードし、それをヘキサンで3分間、次にヘキサン中0%〜100%EtOAcの勾配で20分間溶出した。所望のフラクションを合わせて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:22分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例201(2.6mg、6.32マイクロモル、収率6.41%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.77(brs,1H)、8.58(brs,1H)、7.87(d,J=11.0Hz,1H)、7.84(brs,1H)、5.15(brs,1H)、4.64(brs,1H)、4.08(brs,4H)、3.78(brs,1H)、3.33(d,J=6.4Hz,1H)、2.63(brs,4H)、1.50(d,J=5.8Hz、3H);LC−MS:方法L、RT=2.13分間、MS(ESI) m/z:412.30(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例202
(S)−tert−ブチル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体202A:(S)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル メタンスルホナート
中間体151B(75mg、0.189ミリモル)のDCM(2mL)中懸濁液に、塩化メタンスルホニル(0.022mL、0.283ミリモル)を、つづいてトリエチルアミン(0.132mL、0.944ミリモル)を添加した。該混合物を室温で1時間攪拌した。1N HClを添加することで該反応物をクエンチさせ、DCMで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して中間体202A(90mg、0.189ミリモル、収率100%)を黄色の固体として得た。この材料は何ら精製されることなく次の工程に直接使用された。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.62(d,J=1.8Hz,1H)、8.55(s,1H)、7.77(d,J=0.9Hz,1H)、7.75−7.71(m,1H)、5.41−5.32(m,1H)、4.60−4.47(m,2H)、4.14(s,3H)、3.64(dd,J=15.8、9.7Hz,1H)、3.40−3.34(m,1H)、3.11(s,3H)、2.66(s,3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −138.92(s,1F);LC−MS:方法C;.RT=2.34分間、MS(ESI) m/z:476.0(M+H)
+
中間体202B:(S)−7−(アジドメチル)−5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール
中間体202A(90mg、0.189ミリモル)のDMF(2mL)およびTHF(2mL)中懸濁液に、アジ化ナトリウム(24.61mg、0.379ミリモル)を添加した。該混合物を75℃で8時間加熱し、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該混合物を冷却し、EtOAcおよび水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して中間体202B(80mg、0.189ミリモル、収率100%)を黄色の固体として得た。該サンプルをさらに精製することなく次の工程に用いた。LC−MS:方法C;.RT=2.57分間、MS(ESI) m/z:423.0(M+H)
+
中間体202C:(S)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタナミン
中間体202B(140mg、0.332ミリモル)のTHF/水(9/1)(3mL)中溶液に、PPh3(174mg、0.664ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。TLCおよびLCMSは反応の完了を示した。該混合物をEtOAcおよび水で希釈し、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法A:10分間にわたって20−100%Bとし、次に100%Bで2分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて中間体202C(55mg、0.102ミリモル、収率30.8%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 8.59(d,J=1.8Hz,1H)、8.55(s,1H)、7.80(d,J=0.9Hz,1H)、7.73(d,J=11.2Hz,1H)、5.50−5.22(m,1H)、4.13(s,3H)、3.73(dd,J=16.0、9.8Hz,1H)、3.52−3.35(m,3H)、2.65(s,3H);
19F NMR(376MHz、メタノール−d4) δ −77.03(s,3F)、−140.24(s,1F);LC−MS:方法C、RT=2.06分間、MS(ESI) m/z:397.0(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法A):95%
実施例202:
中間体202B(127mg、0.3ミリモル)のTHF/水(9/1)(2mL)中溶液に、PPh3(236mg、0.900ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。TLCおよびLCMSは反応の完了を示した。該混合物をEtOAcおよび水で希釈し、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。その粗サンプルをDCM(2mL)に溶かし、次にピリジン(0.121mL、1.500ミリモル)およびBOC無水物(0.225mL、0.450ミリモル)を添加した。該混合物を室温で1時間攪拌した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、40g シリカゲルカートリッジを用い、20分間にわたってヘキサン中0%〜70%EtOAcとする)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを濃縮し、分取性LC/MS(方法D:勾配:20分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付してさらに精製した。 所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例202(40mg、0.081ミリモル、収率26.9%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.68(brs,1H)、8.52(brs,1H)、7.88−7.73(m,2H)、7.15(brs,1H)、5.12(brs,1H)、4.05(brs,3H)、3.49(brs,2H)、3.32(brs,1H)、3.26−3.17(m,1H)、2.60(brs,3H)、1.36(brs,9H);LC−MS:方法L、RT=2.68分間、MS(ESI) m/z:397.0(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例203
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−(ジメチルカルバモイル)フェニル)カルバマート
3−アミノ−N,N−ジメチルベンズアミド(16.07mg、0.098ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.021mL、0.261ミリモル)およびDIEA(0.017mL、0.098ミリモル)と一緒に溶かした。中間体145F(15mg、0.033ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、およびその反応混合物を室温で50分間攪拌した。該反応物を1.0N HCl(0.5mL)でクエンチさせた。すべての溶媒を減圧下で除去した。粗製物をDMSO/THF(2:1、6mL)に溶かし、分取性LC/MS(方法C、20分間にわたって50−95%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例203(9.8mg、収率50%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.95(brs,1H)、8.72(s,1H)、8.56(d,J=1.5Hz,1H)、7.87(d,J=11.3Hz,1H)、7.81(s,1H)、7.51(brs,2H)、7.33(brs,1H)、7.01(d,J=7.6Hz,1H)、5.46−5.38(m,1H)、4.52(dd,J=12.2、2.7Hz,1H)、4.40(dd,J=12.4、6.9Hz,1H)、4.08(s,3H)、3.68−3.60(m,1H)、3.39−3.31(m,1H)、2.97(brs,3H)、2.88(brs,3H)、2.55(s,3H);LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=2.32分間、MS(ESI) m/z:588.25(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):97%
実施例204
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (4−(ジメチルカルバモイル)フェニル)カルバマート
4−アミノ−N,N−ジメチルベンズアミド(16.07mg、0.098ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.021mL、0.261ミリモル)およびDIEA(0.017mL、0.098ミリモル)と一緒に溶かした。中間体145F(15mg、0.033ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、その反応混合物を室温で50分間攪拌した。該反応物を1.0N HCl(0.5mL)でクエンチさせた。すべての溶媒を減圧下で除去した。粗製物をDMSO/THF(2:1、6mL)に溶かし、分取性LC/MS(方法C、10分間にわたって40−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例204(11.8mg、収率62%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.00(brs,1H)、8.68(s,1H)、8.53(d,J=1.2Hz,1H)、7.84(d,J=11.0Hz,1H)、7.78(s,1H)、7.50(brs,2H)、7.33(brs,2H)、5.46−5.37(m,1H)、4.53(dd,J=12.4、2.6Hz,1H)、4.40(dd,J=12.2、7.0Hz,1H)、4.06(s,3H)、3.66−3.58(m,1H)、3.33(dd,J=15.9、7.6Hz,1H)、2.92(brs,6H)、2.61(s,3H);LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=2.36分間、MS(ESI) m/z:588.30(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例205
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (5−カルバモイルピリジン−3−イル)カルバマート
5−アミノニコチンアミド(13.42mg、0.098ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.021mL、0.261ミリモル)およびDIEA(0.017mL、0.098ミリモル)と一緒に溶かした。中間体145F(15mg、0.033ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、およびその反応混合物を室温で50分間攪拌した。該反応物を1.0N HCl(0.5mL)でクエンチさせた。すべての溶媒を減圧下で除去した。粗製物をDMSO/THF(2:1、6mL)に溶かし、分取性LC/MS(方法C、16分間にわたって40−80%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例205(7.1mg、収率38%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.13(brs,1H)、8.69−8.64(m,2H)、8.61(s,1H)、8.49(d,J=1.5Hz,1H)、8.25(brs,1H)、8.06(brs,1H)、7.80(d,J=11.3Hz,1H)、7.75(s,1H)、7.50(brs,1H)、5.41−5.32(m,1H)、4.49(dd,J=12.4、2.6Hz,1H)、4.37(dd,J=12.5、7.0Hz,1H)、4.01(s,3H)、3.63−3.53(m,1H)、3.33−3.20(m,1H)、2.48(s,3H);LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=2.08分間、MS(ESI) m/z:561.30(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例206
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−8,8−ジメチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体206A:2−クロロ−5−フルオロ−6−((3−メチルブタ−2−エン−1−イル)オキシ)ベンゾ[d]チアゾール
2−クロロ−5−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−オール(204mg、0.902ミリモル)のDMF(5mL)中溶液に、1−ブロモ−3−メチルブタ−2−エン(0.123mL、1.082ミリモル)、炭酸セシウム(734mg、2.254ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で一夜攪拌し、その時点でLCMSおよびTLCは反応が完了していることを示した。該混合物をEtOAcで希釈し、水(5mL)、1.0N HCl(10mL)で中和し、酢酸エチル(x3)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し(2x)、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、40g シリカゲルカートリッジを用い、20分間にわたってヘキサン中0%〜70%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体206A(245mg、0.902ミリモル、収率100%)を無色の油として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.65(d,J=11.2Hz,1H)、7.30(d,J=7.7Hz,1H)、5.56−5.50(m,1H)、4.64(d,J=6.6Hz,2H)、1.82(s,3H)、1.77(s,3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −132.81(s,1F);LC−MS:方法C、RT=2.24分間、MS(ESI) m/z:258.0(M+H)
+
中間体206B:2−クロロ−5−フルオロ−7−(2−メチルブタ−3−エン−2−イル)ベンゾ[d]チアゾール−6−オール
中間体206A(55mg、0.202ミリモル)のN,N−ジエチル アニリン(0.5ml)中溶液に、ヘキサメチルジシラザン(0.424mL、2.024ミリモル)を添加した。混合物をマイクロ波反応器において250℃で45分間加熱した。室温に冷却した後、その反応混合物をEtOAcで希釈し、3.0N HCl(3x10mL)、ブライン(2x)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、40g シリカゲルカートリッジを用い、15分間にわたってヘキサン中0%〜50%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体206B(50mg、0.184ミリモル、収率91%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.59(d,J=9.9Hz,1H)、6.37(dd,J=17.6、10.6Hz,1H)、5.79(d,J=6.4Hz,1H)、5.44−5.27(m,2H)、1.66(s,6H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −137.85(s,1F);LC−MS:方法C、 RT=2.29分間、MS(ESI) m/z:272.0(M+H)
+
中間体206C:(2−クロロ−5−フルオロ−8,8−ジメチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体206B(50mg、0.184ミリモル)のジクロロメタン(4mL)中溶液に、 mCPBA(59.4mg、0.265ミリモル)を、つづいてPTSA(6.72mg、0.035ミリモル)を添加した。その反応混合物を45℃で一夜加熱した。該混合物をEtOAcで希釈し、8%Na
2S
2O
3、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、40g シリカゲルカートリッジを用い、20分間にわたってヘキサン中0%〜100%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体206C(30mg、0.104ミリモル、収率59.0%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.56(d,J=10.6Hz,1H)、4.64(dd,J=7.5、3.7Hz,1H)、4.06−3.99(m,1H)、3.97−3.90(m,1H)、1.52(s,3H)、1.34(s,3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −137.84(s,1F);LC−MS:方法C、 RT=2.04分間、MS(ESI) m/z:288.0(M+H)
+
中間体206D:(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−8,8−ジメチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体I−9(20.46mg、0.094ミリモル)、中間体206C(30mg、0.104ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(4.26mg、5.21マイクロモル)に、トルエン(0.6mL)およびEtOH(0.2mL)を添加した。該混合物を1分間超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに炭酸ナトリウム(0.191mL、1.5M、0.287ミリモル)を添加した。その反応混合物を95℃で10時間加熱した。LCMSは反応が完了していることを示した。その反応混合物を40g ISCOカラムに直接ロードし、それをヘキサンで3分間、次にヘキサン中0%〜100%EtOAcの勾配で20分間溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体206D(35mg、0.082ミリモル、収率88%)を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.62(d,J=1.8Hz,1H)、8.59(s,1H)、7.77(d,J=0.9Hz,1H)、7.73(d,J=10.8Hz,1H)、4.68(dd,J=7.8、3.6Hz,1H)、4.14(s,3H)、4.11−4.04(m,1H)、3.99−3.94(m,1H)、2.66(s,3H)、1.67(s,4H)、1.45(s,3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −139.05(s,1F);LC−MS:方法L、RT=2.47分間、MS(ESI) m/z:426.0(M+H)
+
中間体206E:(S)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−8,8−ジメチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体206D(30mg、0.071ミリモル)をPIC Solution SFC(カラム:Chiralcel AD−H、21x250mm、5ミクロン、移動相:30%MeOH/70%CO2、流れ条件:45mL/分、150バール、40℃、検出器波長:220nm、注入の詳細:1mLのMeOH/ACN(2:3)中に3.6mgを入れ、0.4mLを注入)を介して分離した。第1ピーク(RT=9.0分)からのフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて中間体206E(5mg、0.011ミリモル、収率15.83%)を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.62(s,1H)、8.59(s,1H)、7.78(s,1H)、7.73(d,J=11.0Hz,1H)、4.68(dd,J=7.8、3.6Hz,1H)、4.14(s,3H)、4.12−4.02(m,1H)、4.00−3.88(m,1H)、2.66(s,3H)、1.99(dd,J=8.3、4.3Hz,1H)、1.67(s,4H)、1.46(s,3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −139.06(brs,1F);LC−MS:方法C、RT=2.44分間、MS(ESI) m/z:426.0(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法A):95%
実施例206:
中間体206D(30mg、0.071ミリモル)をPIC Solution SFC(カラム:Chiralcel AD−H、21x250mm、5ミクロン、移動相:30%MeOH/70%CO2、流れ条件:45mL/分、150バール、40℃、検出器波長:220nm、注入の詳細:1mLのMeOH/ACN(2:3)中に3.6mgを入れ、0.4mLを注入)を介して分離した。第2ピーク(RT=11.0分)からのフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例206(6mg、0.013ミリモル、収率18.00%)を得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.62(d,J=1.5Hz,1H)、8.59(s,1H)、7.77(s,1H)、7.73(d,J=10.8Hz,1H)、4.68(dd,J=7.7、3.5Hz,1H)、4.14(s,3H)、4.11−4.03(m,1H)、3.97(d,J=12.1Hz,1H)、2.66(s,3H)、2.06(brs,1H)、1.67(s,3H)、1.46(s,3H);19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −139.06(brs,1F);LC−MS:方法C、RT=2.46分間、MS(ESI) m/z:426.0(M+H)+;分析性HPLC純度(方法A):90%
実施例207
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (4−(オキサゾール−2−イル)フェニル)カルバマート
4−(オキサゾール−2−イル)アニリン(15.67mg、0.098ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.021mL、0.261ミリモル)およびDIEA(0.017mL、0.098ミリモル)と一緒に溶かした。中間体145F(15mg、0.033ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、およびその反応混合物を室温で50分間攪拌した。該反応物を1.0N HCl(0.5mL)でクエンチさせた。すべての溶媒を減圧下で除去した。粗製物をDMSO/THF(2:1、6mL)に溶かし、分取性LC/MS(方法C、20分間にわたって55−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例207(7.5mg、収率39%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.72(s,1H)、8.57(d,J=1.5Hz,1H)、8.15−8.10(m,1H)、7.90−7.85(m,3H)、7.81(s,2H)、7.62(brs,1H)、7.33−7.28(m,1H)、5.48−5.40(m,1H)、4.55(dd,J=12.4、2.6Hz,1H)、4.42(dd,J=12.4、6.9Hz,1H)、4.08(s,3H)、3.66(dd,J=15.9、9.8Hz,1H)、2.55(s,3H);LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=2.54分間、MS(ESI) m/z:584.25(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例208
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (4−(メチルカルバモイル)フェニル)カルバマート
4−アミノ−N−メチルベンズアミド(14.70mg、0.098ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.021mL、0.261ミリモル)およびDIEA(0.017mL、0.098ミリモル)に溶かした。中間体145F(15mg、0.033ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、およびその反応混合物を室温で50分間攪拌した。該反応物を1.0N HCl(0.5mL)でクエンチさせた。すべての溶媒を減圧下で除去した。粗製物をDMSO/THF(2:1、6mL)に溶かし、分取性LC/MS(方法C、20分間にわたって55−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例208(3.7mg、収率19%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.75(s,1H)、8.59(d,J=1.2Hz,1H)、8.26(d,J=4.3Hz,1H)、7.89(d,J=11.3Hz,1H)、7.84(s,1H)、7.75(d,J=8.5Hz,2H)、7.52(d,J=8.2Hz,2H)、5.47−5.39(m,1H)、4.54(dd,J=12.5、2.7Hz,1H)、4.41(dd,J=12.2、7.0Hz,1H)、4.09(s,3H)、3.67(dd,J=15.9、9.8Hz,1H)、2.76(d,J=4.3Hz、3H)、2.64(s,3H);LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=2.28分間、MS(ESI) m/z:574.30(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):96%
実施例209
(S)−N−((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)アセトアミド
中間体202C(7mg、0.014ミリモル)およびピリジン(0.017mL、0.206ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、塩化アセチル(3.23mg、0.041ミリモル)を添加した。該混合物を室温で0.5時間攪拌し、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:20分間にわたって40−80%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例209(1.7mg、3.88マイクロモル、収率28.3%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.75(s,1H)、8.58(d,J=1.5Hz,1H)、8.24(t,J=5.6Hz,1H)、7.86(d,J=11.3Hz,1H)、7.84(s,1H)、5.25−5.10(m,1H)、4.08(s,3H)、3.63−3.44(m,2H)、3.38−3.20(m,2H)、2.63(s,4H)、1.84(s,3H);LC−MS:方法C、RT=2.34分間、MS(ESI) m/z:439.1(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例210
(S)−メチル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体202C(7mg、0.014ミリモル)およびピリジン(0.017mL、0.206ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、クロロギ酸メチル(3.89mg、0.041ミリモル)を添加した。該混合物を室温で0.5時間攪拌し、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:15分間にわたって45−95%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例210(3.7mg、8.14マイクロモル、収率59.4%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.72(s,1H)、8.55(d,J=1.5Hz,1H)、7.84(d,J=11.3Hz,1H)、7.81(s,1H)、7.52(brs,1H)、5.22−5.05(m,1H)、4.07(s,3H)、3.62−3.51(m,3H)、3.42−3.20(m,2H)、2.62(s,3H)、2.54(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.33分間、MS(ESI) m/z:455.1(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例211
(S)−ベンジル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体202C(7mg、0.014ミリモル)およびピリジン(0.017mL、0.206ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、クロロギ酸ベンジル(7.02mg、0.041ミリモル)を添加した。該混合物を室温で0.5時間攪拌し、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:15分間にわたって50−100%Bし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例211(5.4mg、10.08マイクロモル、収率73.5%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.73(s,1H)、8.56(s,1H)、7.84(d,J=11.3Hz,1H)、7.82(s,1H)、7.65(brs,1H)、7.38−7.23(m,4H)、5.18(brs,1H)、5.04(s,2H)、4.07(s,3H)、3.68−3.18(m,4H)、2.62(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.59分間、MS(ESI) m/z:531.1(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):99%
実施例212
(S)−フェニル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体202C(7mg、0.014ミリモル)およびピリジン(0.017mL、0.206ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、クロロギ酸フェニル(6.44mg、0.041ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌し、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:18分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例212(4mg、6.97マイクロモル、収率50.8%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.73(s,1H)、8.56(d,J=1.5Hz,1H)、8.14(t,J=5.6Hz,1H)、7.87(d,J=11.3Hz,1H)、7.82(s,1H)、7.37(t,J=7.8Hz,2H)、7.25−7.18(m,1H)、7.08(d,J=7.9Hz,2H)、5.33−5.14(m,1H)、4.08(s,3H)、3.68−3.57(m,1H)、3.54−3.28(m,3H)、2.62(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.58分間、MS(ESI) m/z:517.3(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例213
(S)−p−トリル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体202C(7mg、0.014ミリモル)およびピリジン(0.017mL、0.206ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、クロロギ酸p−トリル(7.02mg、0.041ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌し、その時点でTLCおよびLCMSは反応の完了を示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:15分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例213(4.3mg、8.10マイクロモル、収率59.1%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.74(s,1H)、8.57(d,J=1.5Hz,1H)、8.08(t,J=5.6Hz,1H)、7.87(d,J=11.0Hz,1H)、7.83(s,1H)、7.15(d,J=8.2Hz,2H)、6.95(d,J=8.2Hz,2H)、5.23(dd,J=8.7、6.3Hz,1H)、4.08(s,3H)、3.67−3.59(m,1H)、3.49(d,J=5.8Hz,1H)、3.36−3.24(m,1H)、2.62(s,3H)、2.27(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.67分間、MS(ESI) m/z:531.25(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例214
(S)−4−クロロフェニル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体202C(7mg、0.014ミリモル)およびピリジン(0.017mL、0.206ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、クロロギ酸4−クロロフェニル(7.86mg、0.041ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:18分間にわたって50−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例214(4.2mg、7.62マイクロモル、収率55.6%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.76(s,1H)、8.59(brs,1H)、7.92−7.82(m,2H)、7.18(d,J=8.9Hz,2H)、6.76(d,J=8.9Hz,2H)、5.24−5.12(m,1H)、4.08(s,3H)、3.79−3.63(m,4H)、2.63(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.70分間、MS(ESI) m/z:551.25(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例215
(S)−2,2,2−トリフルオロ−N−((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)アセトアミド
実施例215(2.4mg、4.87マイクロモル、収率35.5%)は、実施例214の製造より副生成物として得られた。それは、おそらくは、中間体202Cの反応体より、凍結乾燥器中で微量の無水トリフルオロ酢酸と一緒に製造された。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.74(s,1H)、8.57(d,J=1.2Hz,1H)、7.87(d,J=11.3Hz,1H)、7.83(s,1H)、5.46−5.13(m,1H)、4.08(s,3H)、3.79−3.63(m,4H)、2.62(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.45分間、MS(ESI) m/z:493.25(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例216
(S)−4−メトキシフェニル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体202C(7mg、0.014ミリモル)およびピリジン(0.017mL、0.206ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、クロロギ酸4−メトキシフェニル(7.68mg、0.041ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:19分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例216(4.6mg、8.42マイクロモル、収率61.4%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.76(s,1H)、8.59(d,J=1.5Hz,1H)、8.05(t,J=6.0Hz,1H)、7.89(d,J=11.3Hz,1H)、7.84(s,1H)、6.98(d,J=8.9Hz,2H)、6.89(d,J=9.2Hz,2H)、5.31−5.13(m,1H)、4.08(s,3H)、3.72(s,3H)、3.68−3.43(m,2H)、3.33(brs,2H)、2.63(s,3H)LC−MS:方法L、RT=2.56分間、MS(ESI) m/z:547.30(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例217
(R)−N−((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)−2−フェニルアセトアミド
中間体217A:(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル メタンスルホナート
中間体145E(190mg、0.478ミリモル)のDCM(5mL)およびTHF(1mL)中懸濁液に、塩化メタンスルホニル(0.056mL、0.717ミリモル)を、つづいてトリエチルアミン(0.333mL、2.390ミリモル)を添加した。該混合物を室温で45分間攪拌した。該反応物を1N HClでクエンチdっせ、DCMで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して中間体217A(227mg、0.477ミリモル、収率100%)を黄色の固体として得た。この材料は何ら精製されることなく次の工程に直接使用された。LC−MS:方法C;.RT=2.36分間、MS(ESI) m/z:476.0(M+H)
+
中間体217B:(R)−7−(アジドメチル)−5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール
中間体217A(0.197g、0.478ミリモル)のDMF(5mL)中懸濁液に、NaN3(0.062g、0.956ミリモル)を添加した。該混合物を75℃で6.5時間加熱し、その時点でTLCおよびLCMSは反応の完了を示した。該混合物を冷却し、EtOAcおよび水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して中間体217B(0.202g、0.478ミリモル、収率100%)を黄色の固体として得た。該サンプルをさらに精製することなく次の工程に用いた。LC−MS:方法C;RT=2.57分間、MS(ESI) m/z:423.0(M+H)
+
中間体217C:(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタナミン
中間体217B(202mg、0.478ミリモル)のTHF/水(9/1)(5mL)中溶液に、PPh3(251mg、0.956ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。TLCおよびLCMSは反応の完了を示した。該混合物をEtOAcおよび水で希釈し、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSO(10mL)および1N HCl(0.956mL、0.956ミリモル)に溶かした。該混合物を45℃で30分間攪拌し、その後で分取性LC/MS(方法A:10分間にわたって30−100%Bとし、次に100%Bで2分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて中間体217C(70mg、0.130ミリモル、収率27.3%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、メタノール−d4) δ 8.55(d,J=2.0Hz,1H)、8.49(s,1H)、7.76(d,J=0.9Hz,1H)、7.69(d,J=11.0Hz,1H)、5.40−5.30(m,1H)、4.12(s,3H)、3.69(dd,J=16.0、9.6Hz,1H)、3.49−3.35(m,2H)、3.29−3.20(m,1H)、2.64(s,3H);
19F NMR(376MHz、メタノール−d4) δ −76.98(s,3F)、−140.25(s,1F);LC−MS:方法C、RT=2.07分間、MS(ESI) m/z:397.0(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法A):95%
実施例217:
中間体217C(8mg、0.016ミリモル)およびピリジン(0.019mL、0.235ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、塩化2−フェニルアセチル(2.423mg、0.016ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌し、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:25分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例217(5.9mg、0.011ミリモル、収率73.2%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.74(s,1H)、8.59(s,1H)、8.45−8.38(m,1H)、8.01−7.82(m,2H)、7.43−7.05(m,5H)、5.20(brs,1H)、4.08(s,3H)、3.69−3.15(m,6H)、2.63(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.42分間、MS(ESI) m/z:515.30(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例218
(R)−メチル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体217C(8mg、0.016ミリモル)およびピリジン(0.019mL、0.235ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、クロロギ酸メチル(4.44mg、0.047ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌し、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:18分間にわたって50−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例218(6.3mg、0.014ミリモル、収率88%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.74(s,1H)、8.57(d,J=1.5Hz,1H)、7.85(d,J=11.3Hz,1H)、7.82(s,1H)、7.52(brs,1H)、5.30−5.00(m,1H)、4.07(s,3H)、3.62−3.56(m,4H)、3.41−3.20(m,3H)、2.62(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.34分間、MS(ESI) m/z:455.25(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例219
(R)−N−((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)アセトアミド
中間体217C(10mg、0.020ミリモル)およびピリジン(0.024mL、0.294ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、塩化アセチル(4.61mg、0.059ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌し、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:10分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例219(6.4mg、0.015ミリモル、収率74.5%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.75(s,1H)、8.58(d,J=1.5Hz,1H)、8.24(t,J=5.6Hz,1H)、7.87(d,J=11.0Hz,1H)、7.84(s,1H)、5.27−5.02(m,1H)、4.08(s,3H)、3.64−3.14(m,4H)、2.63(s,3H)、1.84(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.13分間、MS(ESI) m/z:439.35(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例220
(R)−フェニル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体217C(8mg、0.016ミリモル)およびピリジン(0.019mL、0.235ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、クロロギ酸フェニル(7.36mg、0.047ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌し、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:18分間にわたって55−100%Bとし、次に100%Bで10分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例220(5.1mg、9.87マイクロモル、収率63.0%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.74(s,1H)、8.57(s,1H)、8.13(t,J=5.8Hz,1H)、7.88(s,1H)、7.83(s,1H)、7.36(t,J=7.8Hz,2H)、7.24−7.10(m,2H)、6.74(d,J=8.5Hz,1H)、5.25(brs,1H)、4.07(s,3H)、3.71−3.45(m,2H)、3.41−3.27(m,2H)、2.62(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.58分間、MS(ESI) m/z:517.30(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例221
(R)−ベンジル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体217C(8mg、0.016ミリモル)およびピリジン(0.019mL、0.235ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、クロロギ酸ベンジル(8.02mg、0.047ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌し、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:18分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで7分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例221(7.3mg、0.014ミリモル、収率88%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.74(s,1H)、8.57(s,1H)、7.85(d,J=11.3Hz,1H)、7.82−7.79(m,1H)、7.65(t,J=5.5Hz,1H)、7.46−7.23(m,5H)、5.31−5.14(m,1H)、5.04(s,2H)、4.07(s,3H)、3.70−3.08(m,4H)、2.62(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.64分間、MS(ESI) m/z:531.30(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例222
(R)−2,2,2−トリフルオロ−N−((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)アセトアミド
実施例222(4.9mg、9.95マイクロモル、収率50.8%)は、おそらくは、中間体217Cの反応物より、凍結乾燥器にて微量の無水トリフルオロ酢酸と一緒に、副生成物として得られた。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.72(s,1H)、8.56(d,J=1.5Hz,1H)、7.85(d,J=11.0Hz,1H)、7.81(s,1H)、5.37−5.17(m,1H)、4.07(s,3H)、3.69−3.53(m,3H)、3.38−3.19(m,1H)、2.62(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.41分間、MS(ESI) m/z:493.25(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例223
(R)−tert−ブチル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体217C(10mg、0.020ミリモル)およびピリジン(0.024mL、0.294ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、ジ−tert−ブチル ジカルボナート(0.049mL、0.098ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌し、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:18分間にわたって50−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例223(4.1mg、8.26マイクロモル、収率42.1%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.72(s,1H)、8.56(s,1H)、7.87−7.79(m,2H)、7.17(brs,1H)、5.28−5.07(m,1H)、4.07(s,3H)、3.60−3.15(m,4H)、2.62(s,3H)、1.37(s,9H);LC−MS:方法L、RT=2.67分間、MS(ESI) m/z:497.30(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例224
(S)−イソブチル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体224A:(S)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル メタンスルホナート
実施例149(100mg、0.264ミリモル)のDCM(3mL)中懸濁液に、塩化メタンスルホニル(0.031mL、0.395ミリモル)を、つづいてトリエチルアミン(0.184mL、1.318ミリモル)を添加した。該混合物を室温で1時間攪拌した。該反応物を1N HClによってクエンチさせ、DCMで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して中間体224A(121mg、0.264ミリモル、収率100%)を黄色の固体として得た。この材料は何ら精製されることなく次の工程に直接使用された。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.64(d,J=1.8Hz,1H)、8.57(s,1H)、7.95(d,J=8.6Hz,1H)、7.77(d,J=0.9Hz,1H)、7.04(d,J=8.8Hz,1H)、5.37−5.11(m,1H)、4.62−4.36(m,2H)、4.14(s,3H)、3.60(dd,J=15.5、9.8Hz,1H)、3.31(dd,J=15.7、6.9Hz,1H)、3.08(s,3H)、2.66(s,3H);LC−MS:方法C;.RT=2.33分間、MS(ESI) m/z:458.0(M+H)
+
中間体224B:(S)−7−(アジドメチル)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール
中間体224A(0.121g、0.264ミリモル)のDMF(3mL)中懸濁液に、NaN3(0.051g、0.792ミリモル)を添加した。該混合物を75℃で4時間加熱し、その時点でTLCおよびLCMSは反応の完了を示した。該混合物を冷却し、EtOAcおよび水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して中間体224B(0.107g、0.264ミリモル、収率100%)を黄色の固体として得た。該サンプルをさらに精製することなく次の工程に用いた。LC−MS:方法C;.RT=2.49分間、MS(ESI) m/z:404.0(M+H)
+
中間体224C:(S)−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタナミン
中間体224B(0.107g、0.264ミリモル、収率100%)のTHF/水/EtOH(1:1:1)(3mL)中懸濁液に、亜鉛末(51.8mg、0.792ミリモル)を、次に塩化アンモニウム(70.6mg、1.320ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。TLCおよびLCMSは反応の完了を示した。該混合物をEtOAcおよび水で希釈し、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して中間体224C(0.10g、0.264ミリモル、収率100%)を得た。該サンプルをさらに精製することなく次の工程に用いた。LC−MS:方法C、RT=2.06分間、MS(ESI) m/z:397.0(M+H)
+
実施例224:
中間体224C(25mg、0.066ミリモル)およびピリジン(0.080mL、0.991ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、クロロギ酸イソブチル(27.1mg、0.198ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌し、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:22分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例224(6.5mg、0.014ミリモル、収率20.56%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.75(s,1H)、8.59(s,1H)、7.89(d,J=8.9Hz,1H)、7.82(s,1H)、7.43(brs,1H)、7.04(d,J=8.5Hz,1H)、5.03(d,J=9.5Hz,1H)、4.08(s,3H)、3.74(d,J=6.7Hz,2H)、3.50(dd,J=15.7、9.0Hz,1H)、3.41−3.37(m,2H)、3.18(dd,J=16.0、6.6Hz,1H)、2.63(s,3H)、1.87−1.68(m,1H)、0.84(d,J=6.7Hz、6H);LC−MS:方法L、RT=2.58分間、MS(ESI) m/z:479.35(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例225
(S)−ベンジル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体224C(25mg、0.066ミリモル)およびピリジン(0.080mL、0.991ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、クロロギ酸ベンジル(33.8mg、0.198ミリモル)を添加した。該混合物を室温で1時間攪拌し、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:22分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例225(4.5mg、8.78マイクロモル、収率13.29%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.71(s,1H)、8.56(s,1H)、7.88(d,J=8.5Hz,1H)、7.80(s,1H)、7.59(brs,1H)、7.47−7.21(m,5H)、7.03(d,J=8.5Hz,1H)、5.02(s,3H)、4.06(s,3H)、3.48−3.41(m,1H)、3.38(brs,2H)、3.24−3.10(m,1H)、2.61(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.53分間、MS(ESI) m/z:513.15(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例226
(S)−メチル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体224C(25mg、0.066ミリモル)およびピリジン(0.080mL、0.991ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、クロロギ酸メチル(18.73mg、0.198ミリモル)を添加した。該混合物を室温で1時間攪拌し、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:22分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例226(5.7mg、0.013ミリモル、収率19.37%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.66(s,1H)、8.51(s,1H)、7.86(d,J=8.9Hz,1H)、7.74(s,1H)、7.46(brs,1H)、7.02(d,J=8.5Hz,1H)、5.15−4.89(m,1H)、4.04(s,3H)、3.47−3.30(m,3H)、3.17−3.06(m,1H)、2.58(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.24分間、MS(ESI) m/z:437.30(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例227
(S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体227A:(S)−4−ニトロフェニル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体224C(0.023g、0.06ミリモル)およびピリジン(9.71μl、0.120ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、クロロギ酸4−ニトロフェニル(0.013g、0.066ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌し、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して中間体227A(0.033g、0.060ミリモル、収率100%)を得た。LC−MS:方法C、RT=2.55分間、MS(ESI) m/z:544.0(M+H)
+
実施例227:
中間体227A(32.6mg、0.06ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(61.3mg、0.600ミリモル)およびKHDMS(0.120mL、1M、0.120ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌した。TLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:20分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例227(1.3mg、2.464マイクロモル、収率4.11%)を得た。1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 8.62(s,1H)、8.55(s,1H)、7.93(d,J=8.8Hz,1H)、7.75(s,1H)、7.01(d,J=8.5Hz,1H)、5.23−5.06(m,2H)、4.86(brs,1H)、4.13(s,3H)、3.99−3.80(m,2H)、3.70(brs,1H)、3.57−3.45(m,4H)、3.17(dd,J=15.4、6.9Hz,1H)、2.65(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.24分間、MS(ESI) m/z:507.15(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):96%
実施例228
(S)−N−((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)メタンスルホンアミド
中間体224C(22.71mg、0.06ミリモル)のDCM(1mL)中懸濁液に、塩化メタンスルホニル(6.97μl、0.090ミリモル)およびトリエチルアミン(0.042mL、0.300ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌し、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物をMeOHでクエンチさせ、溶媒を減圧下で除去した。該材料をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:20分間にわたって40−80%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例228(1.2mg、0.00263ミリモル、収率4.38%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.67(s,1H)、8.52(s,1H)、7.87(d,J=8.9Hz,1H)、7.76(s,1H)、7.38(t,J=6.3Hz,1H)、7.04(d,J=8.9Hz,1H)、5.18−4.98(m,1H)、4.04(s,3H)、3.50−3.42(m,1H)、3.38−3.25(m,2H)、3.23−3.17(m,1H)、2.93(s,3H)、2.59(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.06分間、MS(ESI) m/z:457.10(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例229
(テトラヒドロフラン−3−イル)メチル (((S)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体227A(32.6mg、0.06ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、(テトラヒドロフラン−3−イル)メタノール(30.6mg、0.300ミリモル)およびKHDMS(0.120mL、1M、0.120ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌した。TLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:20分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで7分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例229(1.2mg、1.919マイクロモル、収率3.20%)を得た。LC−MS:方法L、RT=2.25分間、MS(ESI) m/z:507.30(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):81%
実施例230
(R)−テトラヒドロフラン−3−イル (((S)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体227A(32.6mg、0.06ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、(R)−テトラヒドロフラン−3−オール(52.9mg、0.600ミリモル)およびKHDMS(0.120mL、1M、0.120ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌した。TLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:20分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例230(2.4mg、4.78マイクロモル、収率7.96%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.69(s,1H)、8.53(s,1H)、7.87(d,J=8.9Hz,1H)、7.78(s,1H)、7.49(brs,1H)、7.02(d,J=8.5Hz,1H)、5.10(brs,1H)、5.02(brs,1H)、4.05(s,3H)、3.70(d,J=5.5Hz,2H)、3.46(dd,J=15.6、9.5Hz,1H)、3.34(brs,2H)、3.18−3.11(m,1H)、2.60(s,3H)、2.08(dd,J=14.2、6.9Hz,1H)、1.83(d,J=7.0Hz,1H);LC−MS:方法L、RT=2.22分間、MS(ESI) m/z:493.30(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例231
(S)−3−シアノベンジル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体227A(32.6mg、0.06ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、3−(ヒドロキシメチル)ベンゾニトリル(80mg、0.600ミリモル)およびKHDMS(0.120mL、1M、0.120ミリモル)を添加した。該混合物を室温で45分間攪拌した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:20分間にわたって50−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例231(1.6mg、2.95マイクロモル、収率4.91%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.67(s,1H)、8.51(s,1H)、7.86(d,J=8.5Hz,1H)、7.79−7.60(m,5H)、7.57−7.46(m,1H)、7.01(d,J=8.5Hz,1H)、5.13−4.98(m,3H)、4.04(s,3H)、3.51−3.27(m,3H)、3.13(dd,J=15.9、6.4Hz,1H)、2.59(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.45分間、MS(ESI) m/z:538.30(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):99%
実施例232
(S)−ピリジン−3−イルメチル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体227A(32.6mg、0.06ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、ピリジン−3−イルメタノール(65.5mg、0.600ミリモル)およびKHDMS(0.120mL、1M、0.120ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌した。TLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:20分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで7分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例232(2.1mg、4.01マイクロモル、収率6.68%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.64(s,1H)、8.53(brs,1H)、8.50−8.45(m,2H)、7.85(d,J=8.5Hz,1H)、7.76−7.70(m,2H)、7.64(brs,1H)、7.40−7.34(m,1H)、7.00(d,J=8.5Hz,1H)、5.06(s,2H)、5.02(brs,1H)、4.03(s,3H)、3.47−3.34(m,3H)、3.11(dd,J=15.6、6.7Hz,1H)、2.58(s,3H);LC−MS:方法L、RT=1.83分間、MS(ESI) m/z:514.30(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):98.5%
実施例233
(S)−ピリジン−4−イルメチル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体227A(32.6mg、0.06ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、ピリジン−4−イルメタノール(65.5mg、0.600ミリモル)およびKHDMS(0.120mL、1M、0.120ミリモル)を添加した。該混合物を室温で45分間攪拌した。TLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:20分間にわたって30−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例233(2.3mg、4.21マイクロモル、収率7.02%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.65(s,1H)、8.49(d,J=12.5Hz、3H)、7.86(d,J=8.5Hz,1H)、7.75(brs,2H)、7.25(brs,2H)、7.19−7.04(m,1H)、7.02(d,J=8.5Hz,1H)、5.07(brs,3H)、4.04(s,3H)、3.49−3.32(m,3H)、3.17−3.08(m,1H)、2.58(s,3H);LC−MS:方法K、RT=2.22分間、MS(ESI) m/z:514.35(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):94.4%
実施例234
テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル (((S)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体227A(32.6mg、0.06ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、テトラヒドロ−2H−ピラン−3−オール(61.3mg、0.600ミリモル)およびKHDMS(0.120mL、1M、0.120ミリモル)を添加した。該混合物を室温で1時間攪拌した。TLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:20分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例234(1.6mg、3.00マイクロモル、収率5.00%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.67(s,1H)、8.52(s,1H)、7.86(d,J=8.9Hz,1H)、7.77(s,1H)、7.72−7.42(m,2H)、7.02(d,J=8.8Hz,1H)、5.02(brs,1H)、4.49(brs,1H)、4.04(s,3H)、3.53−3.41(m,3H)、3.34(brs,2H)、3.18−3.09(m,1H)、2.59(s,3H)、1.83(brs,1H)、1.66(brs,1H)、1.57(brs,1H)、1.42(brs,1H);LC−MS:方法L、RT=2.32分間、MS(ESI) m/z:507.30(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):95%
実施例235
(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メチル (((S)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体227A(32.6mg、0.06ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)メタノール(69.7mg、0.600ミリモル)およびKHDMS(0.120mL、1M、0.120ミリモル)を添加した。該混合物を室温で1時間攪拌した。TLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:20分間にわたって50−100%Bとし、次に100%Bで7分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例235(1.7mg、3.27マイクロモル、収率5.44%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.66(s,1H)、8.51(s,1H)、7.86(d,J=8.5Hz,1H)、7.76(s,1H)、7.48(brs,1H)、7.01(d,J=8.5Hz,1H)、5.11−4.91(m,1H)、4.04(s,3H)、3.87(brs,2H)、3.78(d,J=11.9Hz,1H)、3.46−3.31(m,4H)、3.24(d,J=10.7Hz,1H)、3.18−3.08(m,1H)、2.59(s,3H)、1.70(brs,1H)、1.50−1.34(m,4H)、1.22−1.11(m,1H);LC−MS:方法L、RT=2.43分間、MS(ESI) m/z:521.30(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例236
(S)−テトラヒドロフラン−3−イル (((S)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体227A(32.6mg、0.06ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、(S)−テトラヒドロフラン−3−オール(52.9mg、0.600ミリモル)およびKHDMS(0.120mL、1M、0.120ミリモル)を添加した。該混合物を室温で1時間攪拌した。TLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:20分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで7分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例236(1.6mg、3.18マイクロモル、収率5.31%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.74(s,1H)、8.58(s,1H)、7.89(d,J=8.9Hz,1H)、7.82(s,1H)、7.51(brs,1H)、7.04(d,J=8.9Hz,1H)、5.11(brs,1H)、5.03(brs,1H)、4.07(s,3H)、3.79−3.60(m,3H)、3.34(brs,2H)、3.16(brs,1H)、2.62(s,3H)、2.39−2.30(m,1H)、2.14−2.03(m,1H)、1.84(brs,1H)、1.22(brs,1H);LC−MS:方法L、RT=2.21分間、MS(ESI) m/z:493.30(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例237
(S)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル 二水素ホスファート
中間体237A:(S)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル ビス(2−(トリメチルシリル)エチル)ホスファート
実施例172(20mg、0.049ミリモル)のCH
2Cl
2(4.0mL)中懸濁液に、 ビス(2−(トリメチルシリル)エチル)ジイソプロピルホスホロアミダイト(178mg、0.486ミリモル)を、つづいて1H−テトラゾール(34.1mg、0.486ミリモル)を室温で添加した。その反応混合物を4時間攪拌し、該懸濁液は透明な溶液に変化した。その反応混合物を0℃で冷却し、過酸化水素(H2O中30重量%、0.149mL、1.458ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で30分間攪拌させ、その時点でHPLCおよびLCMSは反応の完了を示した。ジクロロメタンを真空下で除去した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和Na
2S
2O
3で洗浄した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して中間体237A(33.6mg、0.049ミリモル、収率100%)を得た。LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.43分間、MS(ESI) m/z:692.5(M+H)
+
実施例237:
中間体237A(33mg、0.048ミリモル)/ジクロロメタン(3.0mL)に、TFA(0.367mL、4.77ミリモル)を室温で添加した。その反応混合物を室温で25分間攪拌した。LCMSは反応が終了したことを示した。溶媒を減圧下で除去した。粗製物をDMSO/CH3CN(1:1、3mL)に溶かし、分取性HPLC(方法A、8分間にわたって40−100%Bとし、ついで4分間にて100%Bとする)に付して精製した。所望のフラクションをSpeedVacに一夜入れて溶媒を除去し、次に凍結乾燥させて実施例237(21mg、0.042ミリモル、収率89%)を得た。1H NMR(500MHz、THF) δ 8.66(d,J=1.4Hz,1H)、8.52(s,1H)、7.71(s,1H)、7.62(d,J=11.3Hz,1H)、4.15−4.10(m,2H)、4.09(s,3H)、3.64(d,J=15.7Hz,1H)、3.19(d,J=15.7Hz,1H)、2.61(s,3H)、1.59(s,3H);19F NMR(471MHz、THF) δ −142.29(s,1F);31P NMR(202MHz、THF) δ −0.8(brs,1P);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=0.89分間、MS(ESI) m/z:492.00(M+H)+;分析性HPLC純度(方法A):99%純度
実施例238
((7S,8S)−5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体238A:((7R,8R)−2−クロロ−5−フルオロ−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノールおよび中間体238B:((7S,8S)−2−クロロ−5−フルオロ−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体199C(600mg、2.192ミリモル)は、Berger Preparative SFC(カラム:Chiralpak AD-H、21x250mm、5ミクロン、移動相:10%MeOH/90%CO2、流れ条件:45mL/分、150バール、40℃、検出器波長:220nm、注入の詳細:1mLのメタノールに30mgを入れた溶液を1mL注入)に付して分離された。第1ピーク(RT=6.8分間)を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて中間体238A(180mg、0.658ミリモル、収率30.0%)を得た。第2ピーク(RT=9.7分間)を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて中間体238B(第2ピーク、180mg、0.658ミリモル、収率30.0%)を得た。
実施例238:
中間体I−9(18.32mg、0.084ミリモル)、中間体238B(23mg、0.084ミリモル)およびPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(3.02mg、3.70マイクロモル)に、ジオキサン(1mL)を添加した。該混合物を1分間の超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに炭酸ナトリウム(0.168mL、1.5M、0.252ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波にて100℃で45分間加熱した。LCMSは反応が完了していることを示した。その反応混合物を40g ISCOカラムに直接ロードし、それをヘキサンで3分間、次にヘキサン中0%〜100%EtOAcの勾配で20分間溶出した。所望のフラクションを合わせて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:20分間にわたって50−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例238(32mg、0.076ミリモル、収率91%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.71(s,1H)、8.53(s,1H)、7.83(d,J=11.3Hz,1H)、7.79(s,1H)、5.24(t,J=5.3Hz,1H)、4.63(d,J=3.7Hz,1H)、4.07(s,3H)、3.84−3.68(m,3H)、2.61(s,3H)、2.70−2.58(m,3H)、1.48(d,J=6.7Hz、3H);LC−MS:方法L、RT=2.28分間、MS(ESI) m/z:412.09(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例239
((7R,8R)−5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体I−9(21.51mg、0.099ミリモル)、中間体238A(27mg、0.099ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(3.54mg、4.34マイクロモル)に、ジオキサン(1mL)を添加した。該混合物を1分間の超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに炭酸ナトリウム(0.197mL、1.5M、0.296ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波にて100℃で45分間加熱した。LCMSは反応が完了していることを示した。その反応混合物を40g ISCOカラムに直接ロードし、それをヘキサンで3分間、次にヘキサン中0%〜100%EtOAcの勾配で20分間溶出した。所望のフラクションを合わせて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:20分間にわたって50−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例239(35mg、0.083ミリモル、収率84%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.73(s,1H)、8.54(s,1H)、7.84(d,J=11.3Hz,1H)、7.80(s,1H)、5.16(t,J=5.3Hz,1H)、4.68−4.54(m,1H)、4.06(s,3H)、3.82−3.66(m,3H)、2.68−2.58(m,3H)、2.61(s,3H)、1.48(d,J=6.7Hz、3H);LC−MS:方法L、RT=2.28分間、MS(ESI) m/z:412.10(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):97%
実施例240
(S)−メチル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体240A:(S)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル メタンスルホナート
実施例172(115mg、0.279ミリモル)のDCM(3mL)中懸濁液に、塩化メタンスルホニル(0.032mL、0.419ミリモル)を、つづいてトリエチルアミン(0.195mL、1.397ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、DCMで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して中間体240A(137mg、0.280ミリモル、収率100%)を黄色の固体として得た。この材料は何ら精製されることなく次の工程に直接使用された。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.62(d,J=2.0Hz,1H)、8.56(s,1H)、7.77(d,J=0.7Hz,1H)、7.74(d,J=11.0Hz,1H)、4.41(s,2H)、4.14(s,3H)、3.56(d,J=15.8Hz,1H)、3.28(d,J=15.8Hz,1H)、3.07(s,3H)、2.66(s,3H)、1.69(s,3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −139.08(s,1F);LC−MS:方法B;.RT=4.44分間、MS(ESI) m/z:490.1(M+H)
+
中間体240B:(S)−7−(アジドメチル)−5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール
中間体240A(137mg、0.279ミリモル)のDMF(4mL)中懸濁液に、NaN3(108.8mg,1.674ミリモル)を添加した。該混合物を120℃で15時間加熱した。該混合物を冷却し、EtOAcおよび水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させて濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルムにロード、40g シリカゲルカートリッジを用い、20分間にわたってヘキサン中0%〜100%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体240B(50mg、0.115ミリモル、収率41.1%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.62(d,J=1.5Hz,1H)、8.56(s,1H)、7.77(d,J=0.9Hz,1H)、7.74(d,J=10.8Hz,1H)、4.14(s,3H)、3.64(d,J=12.8Hz,1H)、3.56−3.43(m,2H)、3.23(d,J=15.6Hz,1H)、2.66(s,3H)、1.66(s,3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −138.97(s,1F);LC−MS:方法C;.RT=2.66分間、MS(ESI) m/z:437.1(M+H)
+
中間体240C:(S)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタナミン
中間体240B(50mg、0.115ミリモル)のTHF/水/EtOH(1:1:1)(3mL)中懸濁液に、亜鉛末(22.47mg、0.344ミリモル)を、次にNH4Cl(30.6mg、0.573ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。、次に65℃で45分間加熱した。TLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該混合物をEtOAcおよび水で希釈し、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して中間体240C(47.2mg、0.115ミリモル、収率100%)を得た。該サンプルをさらに精製することなく次の工程に用いた。LC−MS:方法C、RT=2.15分間、MS(ESI) m/z:411.1(M+H)
+
実施例240:
中間体240C(15mg、0.037ミリモル)およびピリジン(0.044mL、0.548ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、クロロギ酸メチル(10.36mg、0.110ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌し、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:20分間にわたって45−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例240(4.6mg、9.82マイクロモル、収率26.9%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.75(s,1H)、8.58(s,1H)、7.97−7.77(m,2H)、7.52(brs,1H)、4.09(s,3H)、3.45−3.41(m,6H)、3.27−3.18(m,1H)、2.64(s,3H)、1.51(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.45分間、MS(ESI) m/z:469.35(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例241
(S)−イソブチル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体240C(15mg、0.037ミリモル)およびピリジン(0.044mL、0.548ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、クロロギ酸イソブチル(14.97mg、0.110ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌し、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:16分間にわたって70−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例241(5.1mg、9.79マイクロモル、収率26.8%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.74(s,1H)、8.56(s,1H)、7.87−7.81(m,2H)、7.46(brs,1H)、4.07(s,3H)、3.69(d,J=4.9Hz,2H)、3.49(d,J=15.9Hz,1H)、3.26−3.14(m,1H)、2.62(s,3H)、2.54(s,2H)、1.80−1.67(m,1H)、1.50(s,3H)、0.85(brs,1H)、0.76(d,J=6.1Hz、6H);LC−MS:方法L、RT=2.74分間、MS(ESI) m/z:511.05(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例242
(S)−tert−ブチル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体240C(15mg、0.037ミリモル)およびピリジン(0.044mL、0.548ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、BOC−無水物(0.110mL、1N、0.110ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌し、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:16分間にわたって70−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例242(3.6mg、6.70マイクロモル、収率18.33%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.75(s,1H)、8.57(s,1H)、7.86−7.80(m,2H)、7.16(brs,1H)、4.07(s,3H)、3.48(d,J=16.2Hz,1H)、3.30(brs,1H)、3.25−3.13(m,2H)、2.62(s,3H)、1.33(s,9H);LC−MS:方法L、RT=2.76分間、MS(ESI) m/z:511.05(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):95%
実施例243
(R)−1−((S)−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)エタノール
実施例190(90mg、0.229ミリモル)を次の条件:装置:Berger II Prep SFC;Chiralpak ID、4.6x250mm、5ミクロン;移動相:8%MeOH/92%CO2;流れ条件:2mL/分、150バール、40℃;検出器波長:220nm;注入の詳細:1mlのMeOHに約30mgを入れて1mLを注入、を用いて分離用のキラルSFCに供した。第1溶出フラクション(第1ピーク、RT=8分間)を濃縮し、実施例243(20mg、0.050ミリモル、収率22%)を得た。
1H NMR(500MHz、THF) δ 8.71(d,J=1.7Hz,1H)、8.55(s,1H)、7.80(d,J=8.5Hz,1H)、7.73(d,J=0.8Hz,1H)、6.92(d,J=8.8Hz,1H)、4.74(ddd,J=9.4、7.8、5.1Hz,1H)、4.14(d,J=4.7Hz,1H)、4.10(s,3H)、3.97−3.91(m,1H)、3.49−3.43(m,1H)、3.37−3.31(m,1H)、2.63(s,3H)、1.24(d,J=6.3Hz、3H);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.03分間、MS(ESI) m/z:394.05(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法A):99%純度
実施例244
(S)−tert−ブチル ((2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体224C(37.8mg、0.1ミリモル)およびピリジン(0.121mL、1.500ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、BOC−無水物(0.150mL、2N、0.300ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌し、その時点でTLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:20分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例244(0.7mg、1.463マイクロモル、収率1.463%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.76(s,1H)、8.59(s,1H)、7.90(d,J=8.5Hz,1H)、7.83(s,1H)、7.13(brs,1H)、7.04(d,J=8.5Hz,1H)、5.01(brs,1H)、4.08(s,3H)、3.54−3.43(m,1H)、3.22−3.12(m,1H)、2.63(s,3H)、1.38(s,9H);LC−MS:方法L、RT=2.59分間、MS(ESI) m/z:479.1(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例245
(S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体245A:(S)−4−ニトロフェニル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体202C(20mg、0.050ミリモル)およびピリジン(8.16μl、0.101ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、クロロギ酸4−ニトロフェニル(11.19mg、0.055ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。、その時点でTLCおよびLCMSは反応の完了を示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して中間体245A(28.2mg、0.050ミリモル、収率100%)を得た。LC−MS:方法C、RT=2.44分間、MS(ESI) m/z:562.0(M+H)
+
実施例245:
中間体245A(28.1mg、0.05ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(51.1mg、0.500ミリモル)およびKHDMS(0.10mL、1M、0.10ミリモル)を添加した。該混合物を室温で30分間攪拌した。TLCおよびLCMSは反応の完了を示した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:22分間にわたって50−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例245(0.7mg、1.334マイクロモル、収率2.67%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.74(s,1H)、8.57(s,1H)、7.88−7.82(m,2H)、7.50(brs,1H)、5.17(brs,1H)、4.70(brs,1H)、4.08(s,3H)、3.73(d,J=17.1Hz,2H)、3.61(brs,2H)、3.40(brs,2H)、3.35−3.14(m,2H)、2.63(s,3H)、1.82(brs,2H)、1.45(brs,2H);LC−MS:方法L、RT=2.37分間、MS(ESI) m/z:525.0(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例246
(S)−イソブチル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体202B(22.3mg、0.053ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、トルエン中PMe3(0.055mL、1N、0.055ミリモル)を滴下して加えた。該混合物を室温で1時間攪拌した。TLCおよびLCMSは還元が完了していることを示した。クロロギ酸イソブチル(8.65mg、0.063ミリモル)を該混合物に滴下して加え、その混合物を室温で1時間攪拌した。該反応物をリン酸緩衝液(pH7)でクエンチさせ、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:22分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例246(7.2mg、0.014ミリモル、収率27.5%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.66(s,1H)、8.50(brs,1H)、7.87−7.78(m,1H)、7.76(s,1H)、7.48(brs,1H)、5.16(d,J=6.4Hz,1H)、4.05(s,3H)、3.74(d,J=6.4Hz,1H)、3.89−3.64(m,1H)、3.62−3.46(m,1H)、3.39−3.30(m,2H)、3.27−3.17(m,1H)、2.59(s,3H)、1.95−1.68(m,1H)、0.83(d,J=6.4Hz、6H);LC−MS:方法L、RT=2.71分間、MS(ESI) m/z:497.1(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例247
(S)−2−フルオロエチル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体202B(17.0mg、0.04ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、トルエン中PMe3(0.06mL、1N、0.06ミリモル)を滴下して加えた。該混合物を室温で1時間攪拌した。TLCおよびLCMSは還元が完了していることを示した。2−フルオロエチル クロロホルマート(7.59mg、0.060ミリモル)を該混合物に滴下して加え、その混合物を室温で1時間攪拌した。該反応物をリン酸緩衝液(pH7)でクエンチさせ、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:22分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例247(5.6mg、0.012ミリモル、収率28.8%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.70(s,1H)、8.54(s,1H)、7.95−7.71(m,2H)、7.66(brs,1H)、5.16(brs,1H)、4.60(brs,1H)、4.50(brs,1H)、4.28−4.14(m,2H)、4.06(s,3H)、3.41(brs,2H)、3.27−3.13(m,2H)、2.60(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.37分間、MS(ESI) m/z:486.9(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例248
(S)−1−((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)−3−フェニル尿素
中間体202B(17.0mg、0.04ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、トルエン中PMe3(0.06mL、1N、0.06ミリモル)を滴下して加えた。該混合物を室温で1時間攪拌した。TLCおよびLCMSは還元が完了していることを示した。イソシアン酸フェニル(7.15mg、0.060ミリモル)を該混合物に滴下して加え、該混合物を室温で1時間攪拌した。該反応物をリン酸緩衝液(pH7)でクエンチさせ、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:22分間にわたって50−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例248(2.1mg、4.07マイクロモル、収率10.18%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.62(s,1H)、8.58(s,1H)、8.47(s,1H)、7.79(d,J=11.0Hz,1H)、7.73(s,1H)、7.36(d,J=8.2Hz,2H)、7.21(t,J=7.5Hz,2H)、6.89(t,J=7.2Hz,1H)、6.54−6.41(m,1H)、5.19(brs,1H)、4.03(s,3H)、3.54(brs,1H)、3.21(dd,J=15.9、7.3Hz,1H)、2.57(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.45分間、MS(ESI) m/z:515.9(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):97%
実施例249
(S)−2,2,2−トリフルオロエチル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体202B(17.0mg、0.04ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、トルエン中PMe3(0.06mL、1N、0.06ミリモル)を滴下して加えた。該混合物を室温で1時間攪拌した。TLCおよびLCMSは還元が完了していることを示した。2,2,2−トリフルオロエチル クロロホルマート(9.75mg、0.060ミリモル)を、つづいてDIEA(0.014mL、0.080ミリモル)を該混合物に滴下して加えた。該混合物を室温で1時間攪拌した。該反応物をリン酸緩衝液(pH7)でクエンチさせ、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:22分間にわたって50−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例249(4.0mg、7.66マイクロモル、収率19.14%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.60(brs,1H)、8.45(brs,1H)、8.04(t,J=5.5Hz,1H)、7.76(d,J=11.0Hz,1H)、7.72(brs,1H)、5.15(brs,1H)、4.71−4.58(m,2H)、4.03(s,3H)、3.57(brs,1H)、3.50−3.39(m,2H)、3.17(dd,J=15.9、7.0Hz,1H)、2.57(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.56分間、MS(ESI) m/z:523.1(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例250
(S)−2−メトキシエチル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体202B(17.0mg、0.04ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、トルエン中PMe3(0.06mL、1N、0.06ミリモル)を滴下して加えた。該混合物を室温で1時間攪拌した。TLCおよびLCMSは還元が完了していることを示した。2−メトキシエチル クロロホルマート(8.31mg、0.060ミリモル)を、つづいてDIEA(0.014mL、0.080ミリモル)を混合物に滴下して加えた。該混合物を室温で1時間攪拌した。該反応物をリン酸緩衝液(pH7)でクエンチさせ、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:22分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例250(2.8mg、5.62マイクロモル、収率14.04%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.71(s,1H)、8.55(s,1H)、7.85−7.80(m,2H)、7.55(brs,1H)、5.15(brs,1H)、4.06(s,6H)、3.45(brs,2H)、3.39(brs,2H)、3.27−3.15(m,4H)、2.61(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.34分間、MS(ESI) m/z:498.9(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例251
(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体I−57(34.1mg、0.127ミリモル)をDCM(1.0mL)に(0.055mL、0.675ミリモル)およびDIEA(0.044mL、0.253ミリモル)と一緒に溶かした。中間体182A(40mg、0.084ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、その反応混合物を室温で50分間攪拌した。該反応物を1.0N HCl(0.5mL)でクエンチさせた。すべての溶媒を減圧下で除去した。粗製物を高真空下で1時間乾燥させ、次にTHF(1.5mL)および3mLのMeOH/濃HCl(20:1)を用いて室温で1.5時間処理した。HPLCおよびLCMSはシリル基の脱保護が完了したことを示した。溶媒を減圧下で除去した。粗製物をTHF/DMSO(1:1、3mL)に溶かし、分取性LC/MS(方法C、22分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例251(8.1mg、収率16%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.87(brs,1H)、8.66(s,1H)、8.59(brs,2H)、8.51(s,1H)、7.82(d,J=10.1Hz,1H)、7.77(s,1H)、4.39(brs,2H)、4.24(brs,1H)、4.06(s,3H)、3.30(d,J=16.2Hz,1H)、2.60(s,3H)、1.60(s,3H);LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=2.24分間、MS(ESI) m/z:593.2(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例252
((7R,8R)−5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体252A:((7R,8R)−5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル クロロホルマート
実施例239(30mg、0.073ミリモル)のTHF(2ml)中溶液に、トルエン中15%ホスゲン(0.206ml、0.292ミリモル)を、つづいてDIEA(0.076ml、0.437ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で1時間攪拌し、その時点でLCMS(MeOHでクエンチ)は反応の完了を示した。溶媒および過剰量のホスゲンを真空下で除去し、中間体252Aを得、それを精製することなく次の工程に用いた。LC−MS:方法C、RT=2.63分間、MS(ESI) m/z:469.9(M+H)
+(カルバミン酸メチル)
実施例252:
中間体252A(17mg、0.036ミリモル)/ジクロロメタン(1mL)に、中間体I−57(14.50mg、0.054ミリモル)およびピリジン(0.029ml、0.359ミリモル)のジクロロメタン(0.5mL)中溶液を滴下して加えた。その反応混合物を室温で1時間攪拌し、その時点でLCMSおよびHPLCは反応の完了を示した。該反応物を1.0N HCl(0.5mL)でクエンチさせた。溶媒を減圧下で除去した。その粗サンプルを高真空下で一夜乾燥させ、次にTHF(1mL)および2mLのMeOH/濃HCl(20:1)を用いて室温で1.0時間処理した。TLCおよびLCMSは脱保護が終了していることを示した。溶媒を減圧下で除去した。その粗サンプルをDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:30分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例252(3mg、5.06マイクロモル、収率14.11%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 9.93(brs,1H)、8.71(s,1H)、8.60(brs,2H)、8.53(s,1H)、7.86(d,J=10.4Hz,1H)、7.79(s,1H)、4.89(brs,1H)、4.55(d,J=11.3Hz,1H)、4.42(dd,J=12.1、6.0Hz,1H)、4.24(brs,1H)、4.05(s,3H)、3.77(brs,1H)、3.50(d,J=4.0Hz、3H)、2.60(s,3H)、1.52(d,J=6.1Hz、3H);LC−MS:方法L、0〜100%B;RT=2.26分間、MS(ESI) m/z:593.0(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例253
((7S,8S)−2−(7−クロロ−2−メトキシキノキサリン−5−イル)−5−フルオロ−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体I−28(9.58mg、0.040ミリモル)、中間体238B(11mg、0.040ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(1.45mg、1.77マイクロモル)に、ジオキサン(1mL)を添加した。該混合物を1分間の超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに炭酸ナトリウム(80μl、1.5M、0.121ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波にて100℃で45分間加熱した。LCMSは反応の完了を示した。その反応混合物を40g ISCOカラムに直接ロードし、それをヘキサンで3分間、次にヘキサン中0%〜100%EtOAcの勾配で20分間溶出した。所望のフラクションを合わせて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:25分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで4分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例253(10.5mg、0.023ミリモル、収率58.1%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.80(s,1H)、8.55(s,1H)、8.01(s,1H)、7.86(d,J=11.0Hz,1H)、5.16(t,J=5.6Hz,1H)、4.63(d,J=3.7Hz,1H)、4.07(s,3H)、3.82−3.68(m,3H)、1.48(d,J=6.7Hz、3H);LC−MS:方法L、RT=2.57分間、MS(ESI) m/z:432.1(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):96%
実施例254
8−((7S,8S)−5−フルオロ−7−(ヒドロキシメチル)−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−2−イル)−3−メトキシキノキサリン−6−カルボニトリル
中間体I−38(9.20mg、0.040ミリモル)、中間体238B(10mg、0.037ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(1.313mg、1.608マイクロモル)に、ジオキサン(1mL)を添加した。該混合物を1分間の超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに炭酸ナトリウム(73.1μl、1.5M、0.110ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波にて100℃で45分間加熱した。LCMSは反応の完了を示した。その反応混合物を40g ISCOカラムに直接ロードし、それをヘキサンで3分間、次にヘキサン中0%〜100%EtOAcの勾配で20分間溶出した。所望のフラクションを合わせて濃縮した。化合物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:20分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで6分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例254(3.0mg、7.10マイクロモル、収率19.44%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.91(s,1H)、8.74(s,1H)、8.45(s,1H)、7.84(d,J=11.0Hz,1H)、4.64(d,J=4.0Hz,1H)、4.10(s,3H)、3.91−3.63(m,3H)、2.54(s,3H)、1.48(d,J=6.7Hz、3H);LC−MS:方法L、RT=2.13分間、MS(ESI) m/z:423.1(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例255
メチル (((7S,8S)−5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体255A:((7S,8S)−5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル メタンスルホナート
実施例238(30mg、0.073ミリモル)のDCM(2mL)中懸濁液に、塩化メタンスルホニル(8.47μl、0.109ミリモル)を、つづいてトリエチルアミン(0.051mL、0.365ミリモル)を添加した。該混合物を室温で1時間攪拌した。該反応物を1N HClでクエンチさせ、DCMで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して中間体255A(35.7mg、0.073ミリモル、収率100%)を黄色の固体として得た。この材料は何ら精製されることなく次の工程に直接使用された。LC−MS:方法C;.RT=2.43分間、MS(ESI) m/z:489.9(M+H)
+
中間体255B:(7S,8S)−7−(アジドメチル)−5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール
中間体255A(35.7mg、0.073ミリモル、収率100%)のDMF(2mL)中懸濁液に、NaN3(9.49mg、0.146ミリモル)を添加した。該混合物を75℃で4時間加熱した。該混合物を冷却し、EtOAcおよび水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮して中間体255B(32mg、0.073ミリモル、収率100%)を黄色の固体として得た。この材料は何ら精製されることなく次の工程に直接使用された。LC−MS:方法C;.RT=2.70分間、MS(ESI) m/z:436.9(M+H)
+
実施例255:
中間体255B(0.016g、0.036ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、トルエン中PMe3(0.054mL、0.054ミリモル)を滴下して加えた。該混合物を室温で30分間攪拌した。TLCおよびLCMSは還元が完了していることを示した。クロロギ酸メチル(5.10mg、0.054ミリモル)を、つづいてDIEA(0.013mL、0.072ミリモル)を該混合物に滴下して加えた。該混合物を室温で一夜攪拌し、リン酸緩衝液(pH7)でクエンチさせ、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:20分間にわたって50−100%Bとし、次に100%Bで7分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例255(2.9mg、6.19マイクロモル、収率17.19%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.74(s,1H)、8.55(s,1H)、7.86(d,J=11.3Hz,1H)、7.81(s,1H)、7.54(brs,1H)、4.65(d,J=6.1Hz,1H)、4.07(s,3H)、3.66(t,J=6.7Hz,1H)、3.56(s,3H)、3.44(brs,1H)、3.35−3.28(m,1H)、2.61(s,3H)、1.46(d,J=6.7Hz、3H);LC−MS:方法L、RT=2.47分間、MS(ESI) m/z:469.2(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例256
イソブチル (((7S,8S)−5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体255B(0.016g、0.036ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、トルエン中PMe3(0.054mL、0.054ミリモル)を滴下して加えた。該混合物を室温で30分間攪拌した。TLCおよびLCMSは還元が完了していることを示した。イソブチル クロロホルマート(7.38mg、0.054ミリモル)を、つづいてDIEA(0.013mL、0.072ミリモル)を該混合物に滴下して加えた。該混合物を室温で一夜攪拌し、リン酸緩衝液(pH7)でクエンチさせ、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:25分間にわたって70−100%Bとし、次に100%Bで4分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例256(1mg、1.861マイクロモル、収率5.17%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.71(s,1H)、8.52(s,1H)、7.84(d,J=11.0Hz,1H)、7.79(s,1H)、7.50(brs,1H)、4.65(d,J=6.1Hz,1H)、4.06(s,3H)、3.75(d,J=6.4Hz,2H)、3.66(t,J=6.7Hz,1H)、3.47−3.29(m,2H)、1.90−1.71(m,1H)、1.45(d,J=6.7Hz、3H)、0.84(d,J=6.4Hz、6H);LC−MS:方法L、RT=2.77分間、MS(ESI) m/z:511.0(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):95%
実施例257
(S)−1−シクロプロピル−3−((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)尿素
中間体202B(15mg、0.036ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、トルエン中PMe3(0.053mL、1M、0.053ミリモル)を滴下して加えた。該混合物を室温で30分間攪拌した。TLCおよびLCMSは還元が完了していることを示した。シクロプロピル イソシアナート(11.8mg、0.142ミリモル)を該混合物に滴下して加え、その混合物を室温で1時間攪拌した。該反応物をリン酸緩衝液(pH7)でクエンチさせ、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:22分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例257(2.1mg、4.38マイクロモル、収率12.33%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.80(s,1H)、8.77(s,1H)、8.60(s,1H)、7.93−7.81(m,2H)、6.20(brs,1H)、5.18(brs,1H)、4.31(d,J=9.2Hz,1H)、4.10(s,3H)、3.69−3.41(m,3H)、2.91(d,J=15.9Hz,1H)、2.65(s,3H)、0.54(d,J=7.6Hz,2H)、0.30(d,J=13.1Hz,2H);LC−MS:方法L、RT=2.22分間、MS(ESI) m/z:480.1(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例258
(S)−N−((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)モルホリン−4−カルボキシアミド
中間体202B(15mg、0.036ミリモル)およびモルホリン(6.19mg、0.071ミリモル)のジオキサン(1mL)中溶液に、0.1mlの2M トリエチルアンモニウムビカルボナート溶液(1.4mlのTEAおよび3.6mlの水の混合液に、CO2をpH=8.5になるまで30分間にわたって吹き込むことにより製造される)およびPPh3(18.63mg、0.071ミリモル)を添加した。該混合物にCO2を吹き込み、密封し、室温で一夜攪拌した。TLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。その反応混合物を水およびEtOAcで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:22分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例258(7.6mg、0.015ミリモル、収率42.0%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.69(s,1H)、8.53(s,1H)、7.89−7.76(m,2H)、6.89(brs,1H)、5.16(brs,1H)、4.05(s,3H)、3.40−3.01(m,12H)、2.60(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.16分間、MS(ESI) m/z:510.0(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例259
((7S,8S)−2−(2−エトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−5−フルオロ−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体259A:((7S,8S)−2−(2−(ジフルオロメトキシ)−7−メチルキノキサリン−5−イル)−5−フルオロ−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体I−53(46.4mg、0.183ミリモル)、中間体238B(50mg、0.183ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(6.56mg、8.04マイクロモル)に、ジオキサン(1.5mL)を添加した。該混合物を1分間の超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに炭酸ナトリウム(0.365mL、1.5M、0.548ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波にて100℃で1時間加熱した。LCMSは反応の完了を示した。その反応混合物を40g ISCOカラムに直接ロードし、それをヘキサンで3分間、次にヘキサン中0%〜100%EtOAcの勾配で20分間溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体259A(75mg、0.168ミリモル、収率92%)を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.75(d,J=2.0Hz,1H)、8.70(s,1H)、7.79(d,J=0.4Hz,1H)、7.73(d,J=11.0Hz,1H)、7.91−7.43(m,2H)、4.70(ddd,J=7.9、5.1、3.1Hz,1H)、4.05(d,J=11.9Hz,1H)、3.95−3.84(m,1H)、3.82−3.72(m,1H)、2.68(s,3H)、1.61(d,J=6.8Hz、3H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −89.74(s,2F)、−138.84(s,1F);LC−MS:方法C、RT=2.40分間、MS(ESI) m/z:448.0(M+H)
+
実施例259:
中間体259A(15mg、0.034ミリモル)のTHF(1mL)中懸濁液に、NaOEt(52.6μl、20%、0.134ミリモル)を滴下して加えた。該混合物を室温で一夜攪拌した。溶媒を真空下で除去し、粗残渣をEtOAcおよび1N HClに再び溶かし、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:15分間にわたって50−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例259(5.8mg、0.014ミリモル、収率40.7%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.62(s,1H)、8.46(s,1H)、7.79(d,J=11.3Hz,1H)、7.72(s,1H)、4.66−4.58(m,1H)、4.48(q,J=7.0Hz,2H)、3.85−3.74(m,1H)、3.73−3.66(m,1H)、3.63(m,1H)、2.57(s,3H)、1.45(d,J=7.0Hz、3H)、1.41(t,J=7.0Hz、3H);LC−MS:方法L、RT=2.53分間、MS(ESI) m/z:426.2(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例260
(S)−エチル ((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体202B(15mg、0.036ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、トルエン中PMe3(0.053mL、1M、0.053ミリモル)を滴下して加えた。該混合物を室温で30分間攪拌した。TLCおよびLCMSは還元が完了していることを示した。エチル クロロホルマート(7.81mg、0.072ミリモル)を該混合物に滴下して加え、その混合物を室温で1時間攪拌した。該反応物をリン酸緩衝液(pH7)でクエンチさせ、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:20分間にわたって50−95%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例260(4.9mg、10.15マイクロモル、収率28.2%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.74(s,1H)、8.57(s,1H)、7.92−7.80(m,2H)、7.46(brs,1H)、5.16(brs,1H)、4.07(s,3H)、4.00(d,J=6.4Hz,2H)、3.57(dd,J=16.2、9.5Hz,1H)、3.41−3.22(m,3H)、2.62(s,3H)、1.14(t,J=6.6Hz、3H);LC−MS:方法L、RT=2.45分間、MS(ESI) m/z:469.0(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例261
(S)−ネオペンチル((5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル)カルバマート
中間体202B(15mg、0.036ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、トルエン中PMe3(0.053mL、1M、0.053ミリモル)を滴下して加えた。該混合物を室温で30分間攪拌した。TLCおよびLCMSは還元が完了していることを示した。ネオペンチル クロロホルマート(10.84mg、0.072ミリモル)を該混合物に滴下して加え、その混合物を室温で1時間攪拌した。該反応物をリン酸緩衝液(pH7)でクエンチさせ、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法D:勾配:20分間にわたって60−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例261(5.2mg、10.18マイクロモル、収率28.3%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.69(s,1H)、8.53(s,1H)、7.82(d,J=11.0Hz,1H)、7.79(s,1H)、7.49(brs,1H)、5.25−5.08(m,1H)、4.06(s,3H)、3.67(s,2H)、3.59−3.51(m,1H)、3.43−3.30(m,2H)、3.24(dd,J=15.9、6.7Hz,1H)、2.60(s,3H)、0.86(s,9H);LC−MS:方法L、RT=2.76分間、MS(ESI) m/z:533.2(M+Na)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例262
1−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−4−イル)−2,2−ジメチルプロパン−1−オール
中間体262A:1−(2−アミノ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−4−イル)−2,2−ジメチルプロパン−1−オール
中間体I−39(50mg、0.174ミリモル)をTHF(1.74mL)に溶かした。水素化ナトリウム(7.66mg、0.192ミリモル)を次に添加した。15分後、その反応混合物を−78℃に冷却し、BuLi(ヘキサン中2.5M、151μL、0.348ミリモル)を添加した。30分後、ピバルアルデヒド(45.0mg、0.522ミリモル)を加え、その反応混合物を外界温度まで加温させた。該反応物が外界温度に達した後、それをEtOAcで希釈し、水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮して中間体262Aを得、それをその後の工程にて直接使用した。LC−MS:方法H、RT=0.74分間、MS(ESI) m/z:295.2(M+H)
+
中間体262B:1−(2−クロロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−4−イル)−2,2−ジメチルプロパン−1−オール
塩化銅(II)(32.6mg、0.243ミリモル)および亜硝酸t−ブチル(30.9μL、0.260ミリモル)をMeCN(693μL)に溶かし、10分間攪拌させた。中間体262A(51mg、0.173ミリモル)をMeCN(1.04mL)に溶かし、銅溶液を該混合物に添加し、60℃に加熱した。2時間後、その反応混合物をEtOAcで希釈し、1N HCl、飽和NaHCO
3、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。該粗材料をカラムクロマトグラフィー(ISCO、12g シリカゲルカラムを用い、19分間にわたってヘキサン中0〜100%EtOAcの勾配)に付して精製し、中間体262B(6.8mg、0.022ミリモル、2工程を通して12%)を得た。LC−MS:方法H、RT=1.15分間、MS(ESI) m/z:314.0(M+H)
+
実施例262:
中間体I−9(7.81mg、0.026ミリモル)および中間体262B(6.8mg、0.022ミリモル)をDMF(217μL)に溶かした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(1.06mg、1.3マイクロモル)を加え、該反応物をアルゴンを15分間通気することで脱気処理に付した。炭酸ナトリウム(2M、13.00μL、0.026ミリモル)を加え、該反応物を5分間脱気処理に付し、次に密封し、マイクロ波にて100℃に30分間加熱した。その反応混合物をマイクロ波にて100℃にさらに30分間加熱した。該粗材料を分取性HPLC(方法D、21分間にわたって50−100%Bとする)に付して精製し、実施例262(3.7mg、0.008ミリモル、37%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.81(s,1H)、8.59(s,1H)、7.88(s,1H)、7.14(s,1H)、5.41(d,J=4.6Hz,1H)、5.28(d,J=4.6Hz,1H)、4.58−4.38(m,4H)、4.14(s,3H)、3.43(s,3H)、2.70(s,3H)、1.00(s,9H);LC−MS:方法H、RT=1.34分間、MS(ESI) m/z:452.2(M+H)+;分析性HPLC:方法B、98%純度
実施例263
1−(7−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−[1,3]ジオキソロ[4’,5’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−5−イル)−2,2−ジメチルプロパン−1−オール
中間体263A:1−(7−ブロモ−[1,3]ジオキソロ[4’,5’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−5−イル)−2,2−ジメチルプロパン−1−オン
中間体I−40(50mg、0.151ミリモル)、Cs
2CO
3(74.0mg、0.227ミリモル)、およびブロモクロロメタン(29.4mg、0.227ミリモル)をDMF(1.51mL)に溶かし、110℃に加熱した。2.5時間後、その反応混合物を外界温度に冷却し、EtOAcで希釈し、水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。該粗材料をカラムクロマトグラフィー(ISCO、4g シリカゲルカラム、15分間にわたってヘキサン中0〜100%EtOAcの勾配とする)に付して精製し、中間体263A(16.1mg、0.047ミリモル、31%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.92(d,J=6.4Hz,1H)、6.17(d,J=0.4Hz,2H)、1.32(s,9H);LC−MS:方法H、RT=1.17分間、MS(ESI) m/z:342/344(M+H)
+
中間体263B:1−(7−ブロモ−[1,3]ジオキソロ[4’,5’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−5−イル)−2,2−ジメチルプロパン−1−オール
中間体263A(26mg、0.076ミリモル)をMeOH(1.52mL)に溶かし、0℃に冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(8.62mg、0.228ミリモル)を次に添加した。30分後、その反応混合物をEtOAcで希釈し、水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮して中間体263B(25mg、0.073ミリモル、96%)を得、それをその後の反応にて直接使用した。LC−MS:方法H、RT=1.15分間、MS(ESI) m/z:344/346(M+H)
+
実施例263:
中間体I−9(24mg、0.080ミリモル)および中間体263B(25mg、0.073ミリモル)をDMF(726μL)に溶かした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(3.56mg、4.36マイクロモル)を加え、該反応物をアルゴンを15分間通気することで脱気処理に付した。Na2CO3(2M、43.6μL、0.087ミリモル)を加え、該反応物を5分間脱気処理に付し、次に密封し、マイクロ波にて100℃で30分間加熱した。その反応混合物を分取性HPLC(方法D、20分間にわたって50−90%Bとする)に付して精製し、実施例263(14.2mg、0.031ミリモル、42%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.74(s,1H)、8.55(s,1H)、7.84(s,1H)、7.20(s,1H)、6.24(s,1H)、6.22(s,1H)、5.45(d,J=4.6Hz,1H)、5.32(d,J=4.6Hz,1H)、4.09(s,3H)、2.65(s,3H)、0.95(s,9H);LC−MS:方法H、RT=1.28分間、MS(ESI) m/z:438.2(M+H)+;分析性HPLC:方法B、95%純度
実施例264
1−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−8,9−ジヒドロ−7H−[1,4]ジオキセピノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−4−イル)−2,2−ジメチルプロパン−1−オール
中間体264A:1−(2−ブロモ−8,9−ジヒドロ−7H−[1,4]ジオキセピノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−4−イル)−2,2−ジメチルプロパン−1−オン
中間体I−40(50mg、0.151ミリモル)、Cs
2CO
3(74.0mg、0.227ミリモル)、および1,3−ジブロモプロパン(45.9mg、0.227ミリモル)をDMF(1.51mL)に溶かし、70℃に加熱した。一夜加熱した後、その反応混合物を外界温度に冷却し、EtOAcで希釈し、水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。該粗材料をカラムクロマトグラフィー(ISCO、12g シリカゲルカラム、17分間にわたってヘキサン中0〜100%EtOAcの勾配とする)に付して精製し、中間体264A(17.3mg、0.047ミリモル、31%)を透明な油として得、それをその後の反応にて直接使用した。LC−MS:方法H、RT=1.20分間、MS(ESI) m/z:370/372(M+H)
+
中間体264B:1−(2−ブロモ−8,9−ジヒドロ−7H−[1,4]ジオキセピノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−4−イル)−2,2−ジメチルプロパン−1−オール
中間体264A(17.3mg、0.047ミリモル)をMeOH(934μL)に溶かし、0℃に冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(5.30mg、0.140ミリモル)を次に添加した。1.5時間後、その反応混合物をEtOAcで希釈し、水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮して中間体264B(19.5mg、0.052ミリモル、100%)を得、それをその後の反応にて直接使用した。LC−MS:方法H、RT=1.19分間、MS(ESI) m/z:372/374(M+H)
+
実施例264:
中間体I−9(16.45mg、0.055ミリモル)および中間体264B(17mg、0.046ミリモル)をDMF(457μL)に溶かした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(2.24mg、2.74マイクロモル)を加え、該反応物をアルゴンを15分間通気することで脱気処理に付した。Na2CO3(2M、27.4μL、0.055ミリモル)を加え、該反応物を5分間脱気処理に付し、次に密封し、マイクロ波にて100℃で30分間加熱した。該粗材料を分取性HPLC(方法D、15分間にわたって50−100%Bとする)に付して精製し、実施例264(10.7mg、0.022ミリモル、49%)を得た。LC−MS:方法H、RT=1.38分間、MS(ESI) m/z:466.1(M+H)+;分析性HPLC:方法B、97%純度
実施例265
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−4−イル)(1−(トリフルオロメチル)シクロブチル)メタノール
中間体265A:(2−アミノ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−4−イル)(1−(トリフルオロメチル)シクロブチル)メタノン
中間体I−39(200mg、0.697ミリモル)をTHF(6.97mL)に溶かした。水素化ナトリウム(30.6mg、0.766ミリモル)を添加した。30分後、その反応混合物を−78℃に冷却し、tert−ブチルリチウム(ヘキサン中1.5M、512μL、0.871ミリモル)を添加した。1時間後、エチル 1−(トリフルオロメチル)シクロブタンカルボキシラート(180μL、1.045ミリモル)を加え、その反応混合物を冷却浴より5分間外し、その反応混合物をEtOAcで希釈し、水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮して中間体265Aを得、それをその後の工程にて直接使用した。LC−MS:方法H、RT=0.79分間、MS(ESI) m/z:359.1(M+H)
+
中間体265B:(2−クロロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−4−イル)(1−(トリフルオロメチル)シクロブチル)メタノン
中間体265A(250mg、0.698ミリモル)、塩化銅(II)(131mg、0.977ミリモル)、および亜硝酸t−ブチル(124μL、1.05ミリモル)をMeCN(6.98mL)に溶かし、60℃に加熱した。1.5時間後、その反応混合物をEtOAcで希釈し、1N HCl、飽和NaHCO
3、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。該粗材料をカラムクロマトグラフィー(ISCO、12 g シリカゲルカラム、17分間にわたってヘキサン中0〜100%EtOAcの勾配とする)に付して精製し、中間体265B(32mg、0.085ミリモル、2工程にわたって12%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.30(s,1H)、4.53−4.45(m,2H)、4.43−4.37(m,2H)、2.99−2.86(m,2H)、2.73−2.61(m,2H)、2.21−2.10(m,1H)、2.00−1.85(m,1H);LC−MS:方法H、RT=1.18分間、MS(ESI) m/z:378.1(M+H)
+
中間体265C:(2−クロロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−4−イル)(1−(トリフルオロメチル)シクロブチル)メタノール
中間体265B(52mg、0.138ミリモル)をMeOH(2.75mL)に溶かし、0℃に冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(15.6mg、0.413ミリモル)を次に添加した。2時間後、その反応混合物をEtOAcで希釈し、水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。該粗材料をキラルSFC(Chiralcel AS−H、21x250mm、5ミクロン;15%MeOH/85%CO2、45mL/分、150バール、40℃)に付して精製し、中間体265C(ピーク1、RT=5.0分間、19.4mg、0.051ミリモル、37%、>99%ee)を透明な油として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.09(s,1H)、5.30(d,J=8.1Hz,1H)、4.47−4.41(m,2H)、4.40−4.34(m,2H)、3.99(d,J=8.1Hz,1H)、2.68−2.55(m,1H)、2.37−2.14(m,3H)、1.99−1.85(m,1H)、1.69−1.58(m,1H);LC−MS:方法H、RT=1.15分間、MS(ESI) m/z:380.0(M+H)
+
実施例265:
中間体I−9(15.3mg、0.051ミリモル)および中間体265C(19.4mg、0.051ミリモル)をDMF(511μL)に溶かした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(2.5mg、3.06マイクロモル)を加え、該反応物をアルゴンを15分間通気することで脱気処理に付した。Na2CO3(2M、30.6μL、0.061ミリモル)を加え、該反応物を5分間脱気処理に付し、次に密封し、マイクロ波にて100℃で30分間加熱した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。該粗材料をカラムクロマトグラフィー(ISCO、12 g シリカゲルカラム、17分間にわたってヘキサン中0〜100%EtOAcの勾配とする)に付して精製し、実施例265(12.4mg、0.023ミリモル、46%)を黄色の固体として得た。1H NMR(500MHz、クロロホルム−d) δ 8.58(s,1H)、8.51(d,J=1.7Hz,1H)、7.79(dd,J=1.8、1.0Hz,1H)、7.03(s,1H)、5.60(d,J=9.1Hz,1H)、5.34(d,J=9.1Hz,1H)、4.53−4.48(m,2H)、4.42(q,J=3.9Hz,2H)、4.16(s,3H)、2.72(d,J=6.6Hz,1H)、2.68(s,3H)、2.44−2.31(m,2H)、2.29−2.21(m,1H)、1.91(d,J=11.0Hz,1H)、1.67−1.61(m,1H);LC−MS:方法H、RT=1.35分間、MS(ESI) m/z:518.0(M+H)+;分析性HPLC方法A、97.8%純度
実施例266
(R)−(2−(6−クロロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体I−41(15mg、0.047ミリモル)、中間体I−42(18.4mg、0.047ミリモル)およびPdCl
2(dppf)(2.06mg、2.82マイクロモル)を1,4−ジオキサン(469μL)およびNa
2CO
3(2M、211μL、0.422ミリモル)に溶かし、100℃に加熱した。1時間後、その反応混合物を外界温度に冷却し、EtOAcで希釈し、水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。該粗材料を分取性HPLC(方法D、20分間にわたって45−85%Bとする)に付して精製し、実施例266(5.5mg、0.010ミリモル、21%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.17(brs,1H)、8.90(brs,1H)、8.76(brs,2H)、8.63(brs,1H)、8.19(brs,1H)、7.93(brs,1H)、7.68(d,J=8.5Hz,1H)、7.18(d,J=8.5Hz,1H)、4.65(d,J=12.5Hz,2H)、4.55−4.43(m,2H)、4.37−4.29(m,1H)、4.00(s,3H)、3.58(s,3H);LC−MS:方法H、RT=1.22分間、MS(ESI) m/z:550.1(M+H)
+;分析性HPLC:方法B、100%純度
実施例267
(R)−(2−(6−クロロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−5−フルオロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体I−41(15mg、0.047ミリモル)、中間体I−45(18.53mg、0.047ミリモル)およびPdCl
2(dppf)(2.06mg、2.82マイクロモル)を1,4−ジオキサン(469μL)およびNa
2CO
3(2M、211μL、0.422ミリモル)に溶かし、100℃に加熱した。1時間後、その反応混合物を外界温度に冷却し、EtOAcで希釈し、水で、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。該粗材料を分取性HPLC(方法D、3分間にわたって0−100%Bとする)に付して精製し、実施例267(3.8mg、0.0066ミリモル、14%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.11(brs,1H)、8.92(brs,1H)、8.75(brs,2H)、8.65(brs,1H)、8.22(brs,1H)、7.96(brs,1H)、7.92(d,J=10.1Hz,1H)、5.44(brs,1H)、4.56(d,J=12.2Hz,1H)、4.43(brs,1H)、4.00(brs,3H)、3.73−3.65(m,2H);LC−MS:方法H、RT=1.22分間、MS(ESI) m/z:552.0(M+H)
+;分析性HPLC:方法B、96%純度
実施例268
(R)−(2−(3−メトキシ−6−メチルキノリン−8−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体I−46(15mg、0.050ミリモル)、中間体I−42(19.7mg、0.050ミリモル)およびPdCl
2(dppf)(2.2mg、3.01マイクロモル)を1,4−ジオキサン(501μL)およびNa
2CO
3(2M、226μL、0.451ミリモル)に溶かし、100℃に加熱した。1時間後、その反応混合物を外界温度に冷却し、溶媒を真空下にて除去した。該粗材料を分取性HPLC(方法D、15分間にわたって20−60%Bとする)に付して精製し、実施例268(10.5mg、0.019ミリモル、38.4%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.18(brs,1H)、8.82(brs,1H)、8.76(brs,2H)、8.60(s,1H)、7.86(d,J=8.5Hz,2H)、7.64(d,J=8.5Hz,1H)、7.15(d,J=8.5Hz,1H)、4.64(d,J=11.6Hz,2H)、4.55−4.41(m,2H)、4.31(dd,J=11.0、7.3Hz,1H)、3.98(s,3H)、2.60(s,3H)、2.56(brs,3H);LC−MS:方法H、RT=1.24分間、MS(ESI) m/z:530.1(M+H)
+;分析性HPLC:方法B、97%純度
実施例269
(R)−(5−フルオロ−2−(3−メトキシ−6−メチルキノリン−8−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体I−46(15mg、0.050ミリモル)、中間体I−45(19.8mg、0.050ミリモル)およびPdCl
2(dppf)(2.2mg、3.01マイクロモル)を1,4−ジオキサン(501μL)およびNa
2CO
3(2M、226μL、0.451ミリモル)に溶かし、100℃に加熱した。1時間後、その反応混合物を外界温度に冷却し、真空下で濃縮した。該粗材料を分取性HPLC(方法D、19分間にわたって45−90%Bとする)に付して精製し、実施例269(7.5mg、0.013ミリモル、27%)を得た。LC−MS:方法H、RT=1.25分間、MS(ESI) m/z:532.2(M+H)
+;分析性HPLC:方法B、98%純度
実施例270
(R)−(2−(6−クロロ−3−エトキシキノリン−8−イル)−5−フルオロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体I−48(15mg、0.045ミリモル)、中間体I−45(17.8mg、0.045ミリモル)およびPdCl
2(dppf)(1.97mg、2.70マイクロモル)を1,4−ジオキサン(450μL)およびNa
2CO
3(2M、202μL、0.405ミリモル)に溶かし、100℃に加熱した。1時間後、その反応混合物を外界温度に冷却し、真空下で濃縮した。該粗材料を分取性HPLC(方法D、20分間にわたって50−100%Bとする)に付して精製し、実施例270(5.2mg、0.009ミリモル、20%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.04(brs,1H)、8.80(brs,1H)、8.67(brs,2H)、8.55(s,1H)、8.10(s,1H)、7.90−7.77(m,2H)、5.37(d,J=7.3Hz,1H)、4.48(d,J=12.2Hz,1H)、4.35(dd,J=12.1、6.6Hz,1H)、4.19(q,J=6.6Hz,2H)、3.61(dd,J=15.7、9.9Hz,1H)、2.48(s,3H)、1.39(t,J=6.7Hz、3H)(一本のピークが溶媒で覆われた);LC−MS:方法H、化合物はイオン化しなかった;分析性HPLC:方法B、98%純度
実施例271
(R)−(2−(6−クロロ−3−エトキシキノリン−8−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体I−48(15mg、0.045ミリモル)、中間体I−42(17.7mg、0.045ミリモル)およびPdCl
2(dppf)(1.97mg、2.70マイクロモル)を1,4−ジオキサン(450μL)およびNa
2CO
3(2M、202μL、0.405ミリモル)に溶かし、100℃に加熱した。1時間後、その反応混合物を外界温度に冷却し、真空下で濃縮した。該粗材料を分取性HPLC(方法D、20分間にわたって50−100%Bとする)に付して精製し、次に分取性HPLC(方法D、20分間にわたって45−90%Bとする)に付して再び精製し、実施例271(3.2mg、0.0056ミリモル、12%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.18(brs,1H)、8.89(brs,1H)、8.77(brs,2H)、8.63(brs,1H)、8.17(brs,1H)、7.92(brs,1H)、7.67(d,J=8.5Hz,1H)、7.18(d,J=8.5Hz,1H)、4.66(d,J=12.2Hz,2H)、4.56−4.42(m,2H)、4.36−4.22(m,3H)、2.55(d,J=3.7Hz、3H)、1.47(t,J=6.4Hz、3H);LC−MS:方法H、RT=1.09分間、MS(ESI) m/z:564.4(M+H)
+;分析性HPLC:方法B、98%純度
実施例272
(R)−(2−(6−クロロ−3−(ジフルオロメトキシ)キノリン−8−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体I−49(15mg、0.042ミリモル)、中間体I−42(16.6mg、0.042ミリモル)およびPdCl
2(dppf)(1.85mg、2.53マイクロモル)を1,4−ジオキサン(422μL)およびNa
2CO
3(190μL、0.380ミリモル)に溶かし、100℃に加熱した。1時間後、その反応混合物を外界温度に冷却し、真空下で濃縮した。該粗材料を分取性HPLC(方法D、20分間にわたって45−90%Bとする)に付して精製し、実施例272(3.1mg、0.0053ミリモル、12%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.18(brs,1H)、9.10(brs,1H)、8.77(d,J=9.5Hz、3H)、8.35(brs,2H)、7.69(d,J=8.5Hz,1H)、7.66−7.33(m,1H)、7.20(d,J=8.2Hz,1H)、4.66(d,J=12.2Hz,2H)、4.56−4.42(m,2H)、4.33(t,J=9.0Hz,1H)、2.55(brs,3H);LC−MS:方法H、RT=1.11分間、MS(ESI) m/z:586.1(M+H)
+;分析性HPLC:方法B、100%純度
実施例273
(R)−(2−(6−クロロ−3−(ジフルオロメトキシ)キノリン−8−イル)−5−フルオロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体I−49(15mg、0.042ミリモル)、中間体I−45(16.7mg、0.042ミリモル)およびPdCl
2(dppf)(1.85mg、2.53マイクロモル)を1,4−ジオキサン(422μL)およびNa
2CO
3(2M、190μL、0.380ミリモル)に溶かし、100℃に加熱した。1時間後、その反応混合物を外界温度に冷却し、真空下で濃縮した。該粗材料を分取性HPLC(方法D、20分間にわたって30−90%Bとする)に付して精製し、実施例273(4.3mg、0.0073ミリモル、17%)を得た。LC−MS:方法H、RT=1.10分間、MS(ESI) m/z:588.0(M+H)
+;分析性HPLC:方法B、100%純度
実施例274
1−(2−(6−クロロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−4−イル)−2,2−ジメチルプロパン−1−オール
中間体274A:1−(2−クロロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−4−イル)−2,2−ジメチルプロパン−1−オール
中間体262B(145mg、0.462ミリモル)を分取性キラルHPLC(Chiralpak AD、ヘプタン中16%EtOH/MeOH(50/50))に付して精製し、中間体274A(ピーク2、エナンチオマー2、42.3mg、0.135ミリモル、29.2%)を透明な油として得た(
1H NMRおよびLCMSは中間体262Bと同じ)。
実施例274:
中間体I−41(15mg、0.047ミリモル)、中間体274A(14.7mg、0.047ミリモル)およびPdCl2(dppf)(2.06mg、2.82マイクロモル)を1,4−ジオキサン(469μL)およびNa2CO3(2M、211μL、0.422ミリモル)に溶かし、100℃に加熱した。1時間後、その反応混合物を外界温度に冷却し、真空下で濃縮した。該粗材料を分取性HPLC(方法D、22分間にわたって60−100%Bとする)に付して精製し、実施例274(5.9mg、0.013ミリモル、27%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.93(d,J=2.7Hz,1H)、8.61(d,J=2.1Hz,1H)、8.21(d,J=2.1Hz,1H)、7.95(d,J=2.7Hz,1H)、7.10(s,1H)、5.35(d,J=4.6Hz,1H)、5.23(d,J=4.6Hz,1H)、4.51−4.34(m,4H)、4.01(s,3H)、0.99−0.88(m,9H);LC−MS:方法H、RT=1.32分間、MS(ESI) m/z:471.1(M+H)+;分析性HPLC:方法B、100%純度
実施例275
(R)−(2−(6−(ジフルオロメチル)−3−メトキシキノリン−8−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体I−50(17mg、0.051ミリモル)、中間体I−42(19.9mg、0.051ミリモル)およびPdCl
2(dppf)(2.23mg、3.04マイクロモル)を1,4−ジオキサン(507μL)およびNa
2CO
3(2M、228μL、0.457ミリモル)に溶かし、100℃に加熱した。1時間後、その反応混合物を外界温度に冷却し、真空下で濃縮した。該粗材料を分取性HPLC(方法D、20分間にわたって40−80%Bとする)に付して精製し、次に分取性HPLC(方法D、20分間にわたって40−80%Bとする)に再び付して精製し、実施例275(0.5mg、0.0008ミリモル、1.6%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.21(brs,1H)、9.01(brs,1H)、8.88(s,1H)、8.78(brs,2H)、8.35(s,1H)、8.13(brs,1H)、7.70(d,J=8.9Hz,1H)、7.54−7.28(m,1H)、7.19(d,J=8.9Hz,1H)、4.67(d,J=11.3Hz,2H)、4.58−4.42(m,2H)、4.34(dd,J=11.3、7.3Hz,1H)、4.03(s,3H)、2.57−2.54(s,3H);LC−MS:化合物はイオン化しなかった;分析性HPLC:方法B、94%純度
実施例276
(R)−(2−(6−(フルオロメチル)−3−メトキシキノリン−8−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体I−51(12mg、0.038ミリモル)、中間体I−42(14.9mg、0.038ミリモル)およびPdCl
2(dppf)(1.66mg、2.27マイクロモル)を1,4−ジオキサン(378μL)およびNa
2CO
3(2M、170μL、0.341ミリモル)に溶かし、100℃に加熱した。1時間後、その反応混合物を外界温度に冷却し、真空下で濃縮した。該粗材料を分取性HPLC(方法D、20分間にわたって30−70%Bとする)に付して精製し、実施例276(0.6mg、0.001ミリモル、2.8%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.20(brs,1H)、8.88(d,J=2.7Hz,1H)、8.77(d,J=7.9Hz、3H)、8.02(s,1H)、7.97(d,J=2.7Hz,1H)、7.66(d,J=8.9Hz,1H)、7.27−7.01(m,3H)、4.66(d,J=11.0Hz,2H)、4.57−4.43(m,2H)、4.33(dd,J=11.3、7.3Hz,1H)、4.01(s,3H)、2.56(s,3H);LC−MS:化合物はイオン化しなかった;分析性HPLC:方法B、95%純度
実施例277
1−(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−4−イル)−2,2−ジメチルプロパン−1−オール
実施例262(0.027g、0.089ミリモル)を30分間の動作の12%MeOH/88%CO2、Chiralpak IB、30x250mm、5ミクロンカラム、流速:85mL/分、150バール、40℃に付し、UV検出を220nmに設定してさらに精製し、実施例277(0.0036g、7.57マイクロモル、収率8.49%)を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.55(s,1H)、8.49(s,1H)、7.76(s,1H)、6.89(s,1H)、5.56(d,J=9.5Hz,1H)、4.73(d,J=8.8Hz,1H)、4.46(d,J=4.2Hz,2H)、4.38(d,J=3.7Hz,2H)、4.13(s,3H)、2.66(s,3H)、1.03(s,9H);LC−MS:方法H、RT=1.08分間、MS(ESI) m/z:452.2(M+H)
+;分析性HPLC:方法B:95%純度
実施例278
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−4−イル)(1−メチルシクロヘキシル)メタノール
中間体278A:(2−アミノ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−4−イル)(1−メチルシクロヘキシル)メタノール
中間体I−39(200mg、0.697ミリモル)をTHF(6965μl)に溶かした。NaH(30.6mg、0.766ミリモル)を添加し、その反応混合物を30分間攪拌した。該反応混合物を−78℃に冷却し、BuLi(363μl、0.836ミリモル)を添加し、その反応混合物を30分間攪拌させた。1−メチルシクロヘキサンカルバルデヒド(88mg、0.697ミリモル)を添加し、その反応混合物を外界温度までの加温に供した。反応混合物を10分間攪拌し、水およびEtOAcで希釈した。層を分離し、水層をEtOAcで逆抽出した。有機層を合わせ、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して中間体278A(0.230g、0.172ミリモル、25%)を得た。さらに精製することなく使用されるであろう。LC−MS:方法H、RT=0.74分間、MS(ESI) m/z:335.3(M+H)
+
中間体278B:(2−クロロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−4−イル)(1−メチルシクロヘキシル)メタノール
塩化銅(II)(0.157g、1.169ミリモル)および亜硝酸t−ブチル(0.139ml、1.169ミリモル)をMeCN(2.75ml)に溶かし、10分間攪拌させた。中間体278A(0.230g、0.688ミリモル)をMeCN(4.13ml)に溶かし、銅溶液を添加した。その反応混合物を60℃で2.5時間攪拌した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、1N HClで洗浄し、飽和NaHCO
3、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して中間体278B(0.049g、0.097ミリモル、収率14.09%)を得た。さらに精製することなく次の工程にて使用されるであろう。LC−MS:方法H、RT=1.28分間、MS(ESI) m/z:354.2(M+H)
+
実施例278:
中間体I−9(0.021g、0.071ミリモル)および中間体278B(0.025g、0.071ミリモル)をDMF(0.706ml)に溶かした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(3.46mg、4.24マイクロモル)を加え、該反応物をアルゴンを15分間通気することで脱気処理に付した。Na2CO3(3M水溶液)(0.024ml、0.071ミリモル)を加え、該反応物を5分間脱気処理に付し、次に密封し、マイクロ波にて90℃で30分間加熱した。その反応混合物を濃縮し、DMFに再び溶かし、濾過し、分取性HPLC(方法D、12分間にわたって50〜100%Bとし、次に25分間保持する)に付して精製し、実施例278(0.00134g、2.73マイクロモル、収率3.86%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.76(s,1H)、8.54(d,J=1.9Hz,1H)、7.84(s,1H)、7.08(s,1H)、5.39(d,J=5.0Hz,1H)、5.15(d,J=4.7Hz,1H)、4.49−4.32(m,4H)、4.09(s,3H)、2.64(s,3H)、1.67−1.46(m,5H)、1.44−1.01(m,6H)、0.89(s,3H);LC−MS:方法H、RT=1.44分間、MS(ESI) m/z:492.1(M+H)+;分析性HPLC:方法B:100%純度
実施例279
(2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−4−イル)(1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル)メタノール
中間体279A:(2−アミノ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−4−イル)(1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル)メタノン
中間体I−39(200mg、0.697ミリモル)をTHF(6965μl)に溶かした。NaH(30.6mg、0.766ミリモル)を添加し、その反応混合物を30分間攪拌した。その反応混合物を−78℃に冷却し、BuLi(363μl、0.836ミリモル)を添加し、その反応混合物を30分間攪拌させた。メチル 1−(トリフルオロメチル)シクロプロパンカルボキシラート(117mg、0.697ミリモル)を加え、その反応混合物を外界温度までの加温に供した。反応混合物を10分間攪拌し、水およびEtOAcで希釈した。層を分離し、水層をEtOAcで逆抽出した。有機層を合わせ、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して中間体279A(0.240g、0.314ミリモル、45%)を得た。さらに精製することなく使用されるであろう。LC−MS:方法H、RT=0.75分間、MS(ESI) m/z:345.1(M+H)
+
中間体279B:(2−クロロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−4−イル)(1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル)メタノン
塩化銅(II)(0.159g、1.185ミリモル)および亜硝酸t−ブチル(0.141ml、1.185ミリモル)をMeCN(2.79ml)に溶かし、10分間攪拌させた。中間体279A(0.240g、0.697ミリモル)をMeCN(4.18ml)に溶かし、銅溶液を添加した。その反応混合物を60℃で2.5時間攪拌した。その反応混合物をEtOAcで希釈し、1N HCl、飽和NaHCO
3、次にブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮して中間体279B(0.0635g、0.087ミリモル、収率12.52%)を得た。さらに精製することなく次の工程にて使用されるであろう。LC−MS:方法H、RT=1.12分間、MS(ESI) m/z:364.0(M+H)
+
中間体279C:(2−クロロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−4−イル)(1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル)メタノール
中間体279B(0.064g、0.176ミリモル)をMeOH(1.760ml)に溶かし、つづいてNaBH4(6.66mg、0.176ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で2時間攪拌した。その反応混合物を水およびEtOAcで希釈した。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して中間体279C(0.057g、0.078ミリモル、収率44.3%)を得た。LC−MS:方法H、RT=1.08分間、MS(ESI) m/z:366.1(M+H)
+
実施例279:
中間体I−9(0.016g、0.055ミリモル)および中間体279C(0.020g、0.055ミリモル)をDMF(0.547ml)に溶かした。PdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(2.68mg、3.28マイクロモル)を加え、該反応物をアルゴンを15分間通気することで脱気処理に付した。Na2CO3(3M水溶液)(0.018ml、0.055ミリモル)を加え、該反応物を5分間脱気処理に付し、次に密封し、マイクロ波にて90℃で30分間加熱した。その反応混合物を濃縮し、DMFに再び溶かし、濾過し、分取性HPLC(方法D、15分間にわたって50〜100%Bとし、次に5分間保持する)に付して精製し、実施例279(0.0017g、3.28マイクロモル、収率5.99%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.74(s,1H)、8.53(s,1H)、7.81(s,1H)、7.15(s,1H)、5.87(d,J=5.2Hz,1H)、5.78(d,J=5.5Hz,1H)、4.48−4.34(m,4H)、4.06(s,3H)、2.61(s,3H)、1.25−1.14(m,2H)、0.91(s,2H)、0.53(d,J=8.9Hz,1H);LC−MS:方法H、RT=1.29分間、MS(ESI) m/z:504.1(M+H)+;分析性HPLC:方法B:97%純度
実施例280
(R)−(5−フルオロ−2−(6−フルオロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体I−52(0.010g、0.033ミリモル)および中間体I−45(0.013g、0.033ミリモル)をDMF(0.330ml)に溶かした。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(1.5mg、1.98マイクロモル)を加え、該反応物をアルゴンを15分間通気することで脱気処理に付した。Na
2CO
3(3M水溶液)(0.015ml、0.055ミリモル)を加え、該反応物を5分間脱気処理に付し、次に密封し、マイクロ波にて90℃で30分間加熱した。その反応混合物を濃縮し、DMFに再び溶かし、濾過し、分取性HPLC(方法D、20分間で30〜70%Bとし、次に5分間保持する)に付して精製し、実施例280(0.005g、8.78マイクロモル、収率26.6%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.06(brs,1H)、8.82(brs,1H)、8.70(brs,2H)、8.44(d,J=9.5Hz,1H)、7.90(brs,1H)、7.85(d,J=11.0Hz,2H)、5.40(d,J=7.3Hz,1H)、4.56−4.33(m,2H)、3.95(s,3H)、3.64(dd,J=15.3、10.1Hz,1H)、3.40−2.87(m,1H)、2.50(brs,3H);LC−MS:方法H、RT=1.03分間、MS(ESI) m/z:536.2(M+H)
+;分析性HPLC:方法B:98%純度
実施例281
(R)−(2−(6−フルオロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−メチルピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体I−52(0.010g、0.033ミリモル)および中間体I−42(0.013g、0.033ミリモル)をDMF(0.330ml)に溶かした。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(1.5mg、1.98マイクロモル)を加え、該反応物をアルゴンを15分間通気することで脱気処理に付した。Na
2CO
3(3M水溶液)(0.015ml、0.055ミリモル)を加え、該反応物を5分間脱気処理に付し、次に密封し、マイクロ波にて90℃で30分間加熱した。その反応混合物を濃縮し、DMFに再び溶かし、濾過し、分取性HPLC(方法D、20分間にわたって30〜70%Bとし、次に5分間保持する)に付して精製し、実施例281(0.0017g、3.19マイクロモル、収率9.7%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.18(brs,1H)、8.89(brs,1H)、8.77(brs,2H)、8.50(d,J=9.5Hz,1H)、7.96(brs,1H)、7.91(d,J=8.5Hz,1H)、7.68(d,J=8.8Hz,1H)、7.19(d,J=8.5Hz,1H)、4.66(d,J=12.5Hz,2H)、4.56−4.44(m,2H)、4.32(t,J=9.0Hz,1H)、4.01(brs,3H)、2.58−2.55(m,3H);LC−MS:方法H、RT=1.02分間、MS(ESI) m/z:534.1(M+H)
+;分析性HPLC:方法B:100%純度
実施例282
(R)−(2−(6−クロロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−5−フルオロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体I−41(63.0mg、0.197ミリモル)および中間体145D(60mg、0.197ミリモル)のトルエン/EtOH(3:1)(2.5mL)中溶液をPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(8.06mg、9.86マイクロモル)に添加した。該混合物にアルゴンを1分間フラッシュした。これに1.5M Na
2CO
3(0.278mL、0.434ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波にて140℃で45分間加熱した。HPLCは反応の完了を示した。その反応混合物をシリカゲルカラムに直接ロードし、フラッシュクロマトグラフィー(12g シリカゲルカートリッジを用い、15分間にわたってヘキサン中5%〜75%EtOAcとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して粗生成物(60mg)を得、それをMeOHでトリチュレートし、遠心分離に付して固体を集め、実施例282(36mg、0.086ミリモル、収率43.8%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.92(brs,1H)、8.65(brs,1H)、8.21(brs,1H)、7.96(brs,1H)、7.88(d,J=11.3Hz,1H)、5.15(d,J=17.4Hz,2H)、4.00(s,3H)、3.81−3.64(m,2H)、3.60−3.50(m,1H)、2.55(s,3H);LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=0.800分間、MS(ESI) m/z:417.00および419.00(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例283
(R)−(2−(6−クロロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−5−フルオロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル ピリジン−3−イルカルバマート
中間体283A:(R)−(2−(6−クロロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−5−フルオロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル クロロホルマート
実施例282(36mg、0.086ミリモル)の室温でのTHF(2mL)中懸濁液に、トルエン中15%ホスゲン(0.247mL、0.345ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で1分間攪拌させ、DIEA(0.045mL、0.259ミリモル)を加えた。該反応を室温で40分間続けた。溶媒を高真空下で完全に除去し、中間体283A(41.4mg、0.086ミリモル、収率100%)を若干黄色の固体として得た。それを次の工程において何ら精製することなく使用した。LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.13分間、MS(ESI) m/z:479.00および481.00(M+H)
+
実施例283:
ピリジン−3−アミン(8.25mg、0.088ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.028mL、0.351ミリモル)と一緒に溶かした。中間体283A(21mg、0.044ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、その反応混合物を室温で30分間攪拌した。該反応物を1.0N HCl(0.6mL)を添加することでクエンチさせた。ジクロロメタンを除去した。該混合物をTHF/DMSO(1:2、6mL)の混合液に溶かし、分取性LC/MS(方法C、15分間にわたって45−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例283(20mg、収率82%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.91(brs,1H)、8.71(brs,1H)、8.64(brs,1H)、8.29(brs,1H)、8.21(brs,1H)、8.00(brs,1H)、7.97−7.88(m,2H)、7.46(brs,1H)、5.45(d,J=7.3Hz,1H)、4.56(d,J=12.2Hz,1H)、4.48−4.39(m,1H)、4.00(brs,3H)、3.74−3.64(m,1H);LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=1.99分間、MS(ESI) m/z:537.20(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):99%
実施例284
(R)−(2−(6−クロロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−5−フルオロ−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (3−カルバモイルフェニル)カルバマート
3−アミノベンズアミド(11.93mg、0.088ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.028mL、0.351ミリモル)と一緒に溶かした。中間体283A(21mg、0.044ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、およびその反応混合物を室温で30分間攪拌した。該反応物を1.0N HCl(0.6mL)を添加することでクエンチさせた。ジクロロメタンを除去した。該混合物をTHF/DMSOの混合液(1:2、7mL)に溶かし、分取性LC/MS(方法C、22分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例284(1.1mg、収率4.3%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.94(brs,1H)、8.93(brs,1H)、8.66(brs,1H)、8.22(brs,1H)、7.95−7.84(m,2H)、7.59(brs,1H)、7.48(d,J=7.0Hz,1H)、7.31(brs,2H)、5.45(brs,1H)、4.53(d,J=12.2Hz,1H)、4.42(d,J=7.3Hz,1H)、4.00(s,3H)、3.75−3.64(m,1H)、3.33(d,J=4.0Hz,1H);LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=2.26分間、MS(ESI) m/z:579.00(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例285
(S)−(2−(6−クロロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−5−フルオロ−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体I−41(49.0mg、0.153ミリモル)、および中間体172A(35mg、0.128ミリモル)のトルエン/EtOH(3:1)(1.8mL)中溶液をPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(5.22mg、6.39マイクロモル)に添加した。該混合物にアルゴンを1分間フラッシュさせた。これにNa
2CO
3(2.0M、0.170mL、0.256ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波にて140℃で45分間加熱した。HPLCは反応の完了を示した。その反応混合物をEtOAc/ブラインで希釈した。有機層を集め、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をDMSOに溶かし、分取性LC/MS(方法C、22分間にわたって50−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例285(6.7mg、収率12%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.87(d,J=2.7Hz,1H)、8.59(d,J=2.1Hz,1H)、8.16(d,J=1.8Hz,1H)、7.90(d,J=2.4Hz,1H)、7.83(d,J=11.3Hz,1H)、3.98(s,3H)、3.66−3.56(m,1H)、4.55−3.45(m,2 H)、3.18(d,J=15.6Hz,1H)、1.49(s,3H);LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=2.35分間、MS(ESI) m/z:431.25(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):99%
実施例286
(R)−(2−(6−クロロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−5−フルオロ−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体286A:(R)−(2−(6−クロロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−5−フルオロ−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体I−41(169mg、0.620ミリモル)、および中間体181A(175mg、0.64ミリモル)のトルエン/EtOH(3:1)(9mL)中溶液をPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2(20.26mg、0.025ミリモル)に添加した。該混合物にアルゴンを1分間フラッシュさせた。これにNa
2CO
3(2.0M、0.70mL、1.4ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波にて140℃で45分間加熱した。その反応混合物をEtOAc/ブラインで希釈した。有機層を集め、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(THFにロード、40g シリカゲルカートリッジを用い、15分間にわたってジクロロメタン中0%〜85%THFとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮し、MeOH中でトリチュレートして中間体286A(37mg、0.086ミリモル、収率13.85%)を黄色の固体として得た。LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.11分間、MS(ESI) m/z:431.4および433.4(M+H)
+
中間体286B:(R)−(2−(6−クロロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−5−フルオロ−7−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メチル クロロホルマート
中間体286A(37mg、0.086ミリモル)の室温でのTHF(2.0mL)中懸濁液に、トルエン中15%ホスゲン(0.245mL、0.343ミリモル)を添加した。その反応混合物を1分間攪拌させ、DIEA(0.045mL、0.258ミリモル)を加えた。該反応を室温で40分間続け、その時点でHPLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。溶媒を高真空下で完全に除去し、中間体286B(42mg、0.085ミリモル、収率99%)を若干黄色の固体として得た。それを次の工程において何ら精製することなく使用した。LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.17分間、MS(ESI) m/z:492.95および494.95(M+H)
+
実施例286:
中間体I−57(32.8mg、0.122ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.052mL、0.649ミリモル)およびDIEA(0.042mL、0.243ミリモル)と一緒に溶かした。中間体286B(40mg、0.081ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、その反応混合物を室温で50分間攪拌した。該反応物を1.0N HCl(0.5mL)でクエンチさせた。すべての溶媒を減圧下で除去した。粗製物を高真空下で1時間乾燥させ、次にTHF(1.5mL)および3mLの20:1MeOH/濃HClで室温で1.5時間処理した。HPLCおよびLCMSはシリル基の脱保護が完了したことを示した。溶媒を減圧下で除去した。粗製物をTHF/DMSO(1:1、3mL)に溶かし、分取性LC/MS(方法C、22分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例286(24mg、収率49%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.80(brs,1H)、8.59(brs,2H)、8.53(brs,1H)、8.11(s,1H)、7.85(brs,1H)、7.81(d,J=10.7Hz,1H)、4.39(brs,2H)、4.23(brs,1H)、3.96(s,3H)、3.31(d,J=16.2Hz,1H)、1.61(s,3H);LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=2.26分間、MS(ESI) m/z:612.1(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例287
(R)−(2−(6−クロロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−(2−ヒドロキシエトキシ)ピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体287A:[(11R)−4−[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−7−クロロ− 10,13−ジオキサ−3−チア−5−アザトリシクロ[7.4.0.0^{2,6}]トリデカ−1,4,6,8−テトラエン−11−イル]メチル アセタート
中間体25F(1.0g、3.18ミリモル)のDCM(20mL)中懸濁液に、(Boc)
2O(2.213mL、9.53ミリモル)/1.0mLのDMCおよびDMAP(0.039g、0.318ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で1時間攪拌した。該混合物を濃縮し、120gのISCOカラムにロードし、それを0−100%EtOAc/ヘキサンで40分間溶出して精製した。所望のフラクションを集め、濃縮して中間体287A(1.5g、2.91ミリモル、収率92%)を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.07(s,1H)、4.50−4.41(m,2H)、4.38−4.31(m,2H)、4.19(dd,J=11.3、7.2Hz,1H)、2.13(s,3H)、1.59(s,18H);LC−MS:方法C、RT=2.39分間、MS(ESI) m/z:515(M+H)
+
中間体287B:(R)−(2−アミノ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタート
Pd(OAc)
2(0.170g、0.757ミリモル)、2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)ビフェニル(0.452g、1.515ミリモル)をマイクロ波バイアル中に密封し、5度にわたって脱気処理に付した。MeOH(20mL)を添加し、該混合物を室温で10分間攪拌した。中間体287A(3.9g、7.57ミリモル)およびギ酸ナトリウム(1.545g、22.72ミリモル)のTHF(12mL)およびMeOH(68mL)中懸濁液を添加した。その反応混合物をアルゴンを用いて5分間脱気処理に付し、密封し、油浴にて85℃で3時間加熱して還流させた。その反応混合物を濃縮し、330g ISCOカラムに直接ロードし、それを0−100%EtOAcで60分間溶出した。2つの主たる生成物が得られた。最初に溶出するピークは[(11R)−4−[ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−10,13−ジオキサ−3−チア−5−アザトリシクロ[7.4.0.0^{2,6}]トリデカ−1,4,6,8−テトラエン−11−イル]メチル アセタート(0.9g、1.311ミリモル、収率17.31%);LC−MS:方法H、RT=2.38分間、MS(ESI)(m/z) 481[M+H]+であった。次に溶出するピークは(R)−(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタート(1.89g、4.97ミリモル、収率65.6%)であった。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.39(d,J=8.6Hz,1H)、6.98(d,J=8.8Hz,1H)、4.51−4.32(m,4H)、4.20(dd,J=11.8、7.6Hz,1H)、2.14(s,3H)、1.59(s,9H);LC−MS:方法H、RT=2.21分間、MS(ESI)(m/z) 381[M+H]+;上記の2種の生成物を30mlのDCMに溶かした。TFA(29.2mL、379ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で2時間攪拌した。溶媒を除去し、粗製物をEtOAcで希釈し、1.5M K
2HPO
4、ブラインで洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮して中間体287B(1.8g)を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.10(d,J=8.6Hz,1H)、6.91(d,J=8.6Hz,1H)、5.05(brs,2H)、4.50−4.32(m,4H)、4.18(dd,J=11.2、7.0Hz,1H)、2.13(s,3H));LC−MS:方法H、RT=1.45分間、MS(ESI)(m/z) 270[M+H]+
中間体287C:(R)−(2−クロロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル アセタート
中間体287B(1.5g、4.55ミリモル)の乾燥アセトニトリル(80mL)中懸濁液に、CuCl
2(1.040g、7.73ミリモル)を、つづいて亜硝酸tert−ブチル(1.052mL、7.96ミリモル)を滴下して加えた。その反応混合物を室温で2時間攪拌した。アセトニトリルを真空下で除去し、その反応混合物をEtOAcで希釈し、1.0N HClでクエンチさせた。有機層を集め、0.5N HCl(2x)、1.5N K
2HPO
4、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物をISCOカラムに付し、ヘキサン中0%〜70%EtOAcで45分間溶出して精製した。所望のフラクションを集め、濃縮して中間体287C(1.3g、4.34ミリモル、収率95%)を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.48(d,J=8.8Hz,1H)、7.08(d,J=8.8Hz,1H)、4.59−4.41(m,2H)、4.40−4.33(m,2H)、4.21(dd,J=11.3、7.2Hz,1H)、2.14(s,3H);LC−MS:方法H、RT=2.03分間、MS(ESI)(m/z) 299.9[M+H]+
中間体287D:(S)−(2−クロロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メタノール
氷浴を用いて冷却した、中間体287C(1.5g、5.00ミリモル)/THF(30mL)およびMeOH(2mL)に、1.0N NaOH(7.51mL、7.51ミリモル)を添加した。該混合物を1.5時間攪拌し、次にEtOAc/THF/水で希釈した。有機層を集め、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、中間体287D(430mg、1.423ミリモル、収率100%)がオフホワイトの固体として得られた。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.48(d,J=8.6Hz,1H)、7.08(d,J=8.8Hz,1H)、4.47(dd,J=11.0、2.0Hz,1H)、4.39−4.32(m,1H)、4.31−4.22(m,1H)、4.05−3.86(m,2H)、1.90(t,J=6.4Hz,1H);LC−MS:方法H、RT=1.89分間、MS(ESI)(m/z) 258.0[M+H]+
中間体287E:(S)−(2−(6−クロロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体I−41A(200mg、0.734ミリモル)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(242mg、0.954ミリモル)、酢酸カリウム(216mg、2.202ミリモル)、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(23.97mg、0.029ミリモル)のジオキサン(8mL)中混合物を、アルゴンを5分間通気することにより脱気処理に付した。それを次に油浴中にて105℃で4.0時間加熱した。HPLCは反応の完了を示した。中間体287D(150mg、0.362ミリモル、収率49.3%)を、つづいて1.5M炭酸ナトリウム(1.345mL、2.018ミリモル)を添加した。その反応混合物を 油浴中、105℃で2.0時間加熱した。HPLCは反応の完了を示した。その反応混合物をEtOAc/ブラインで希釈した。有機層を集め、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製物をTHFに溶かし、カラムクロマトグラフィー(2x)に付して精製した。該粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(THFにロード、40g シリカゲルカートリッジを用い、15分間にわたってジクロロメタン中0%〜85%THFとする)に付して精製した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体287E(150mg、0.362ミリモル、収率49.3%)を黄色の固体として得た。LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.05分間、MS(ESI) m/z:415.3および417.3(M+H)
+
中間体287F:(R)−(2−(6−クロロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル クロロホルマート
中間体287E(35mg、0.084ミリモル)の室温でのTHF(2.0mL)中懸濁液に、トルエン中15%ホスゲン(0.241mL、0.337ミリモル)を添加した。その反応混合物を1分間攪拌させ、DIEA(0.044mL、0.253ミリモル)を加えた。該反応を室温で40分間続けた。溶媒を高真空下で除去し、中間体287F(40mg、0.084ミリモル、収率99%)を若干黄色の固体として得た。それを次の工程において何ら精製することなく使用した。LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=1.14分間、MS(ESI) m/z:476.95および478.95(M+H)
+
実施例287:
中間体I−57(33.9mg、0.126ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.054mL、0.670ミリモル)およびDIEA(0.044mL、0.251ミリモル)と一緒に溶かした。中間体287F(40mg、0.084ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、その反応混合物を室温で50分間攪拌した。該反応物を1.0N HCl(0.5mL)でクエンチさせた。すべての溶媒を減圧下で除去した。粗製物を高真空下で1時間乾燥させ、次にTHF(2.5mL)および3mLの20:1 MeOH/濃HClを用いて室温で1.5時間処理した。HPLCおよびLCMSはシリル基が完全に脱保護されたことを示した。溶媒を減圧下で除去した。粗製物をTHF/DMSO(1:1、3mL)に溶かし、分取性LC/MS(方法C、22分間にわたって40−80%Bとし、次に100%Bで2分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例287(10mg、収率19%)を得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 10.01(brs,1H)、8.83(brs,1H)、8.63(brs,2H)、8.56(s,1H)、8.12(s,1H)、7.86(brs,1H)、7.64(d,J=8.5Hz,1H)、7.16(d,J=8.9Hz,1H)、4.68−4.61(m,2H)、4.52−4.41(m,2H)、4.34−4.25(m,3H)、3.97(s,3H)、3.71(brs,1H)、3.62−3.56(m,2H);LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=2.24分間、MS(ESI) m/z:596.0(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):97.3%
実施例288
((R)−2−(6−クロロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−((S)−2−ヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体I−58(30.3mg、0.107ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.046mL、0.570ミリモル)およびDIEA(0.037mL、0.214ミリモル)と一緒に溶かした。中間体287F(34mg、0.071ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、その反応混合物を室温で50分間攪拌した。該反応物を1.0N HCl(0.5mL)でクエンチさせた。すべての溶媒を減圧下で除去した。粗製物を高真空下で1時間乾燥させ、次にTHF(2.0mL)および2.5mLの20:1 MeOH/濃HClを用いて室温で1.5時間処理した。HPLCおよびLCMSはシリル基の脱保護が完了したことを示した。溶媒を減圧下で除去した。粗製物をTHF/DMSO(1:1、3mL)に溶かし、分取性LC/MS(方法C、22分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例288(23mg、収率52%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.04(brs,1H)、8.88(d,J=2.7Hz,1H)、8.64(brs,2H)、8.60(d,J=1.8Hz,1H)、8.16(s,1H)、7.91(d,J=2.4Hz,1H)、7.66(d,J=8.5Hz,1H)、7.18(d,J=8.5Hz,1H)、4.71−4.63(m,2H)、4.54−4.42(m,2H)、4.32(dd,J=11.0、7.6Hz,1H)、4.17−4.11(m,1H)、4.10−4.04(m,1H)、3.99(s,3H)、1.14(d,J=6.4Hz、3H);LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=2.21分間、MS(ESI) m/z:610.0(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):96%
実施例289
((R)−2−(6−クロロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル (2−((R)−2−ヒドロキシプロポキシ)ピリミジン−5−イル)カルバマート
中間体I−59(30.3mg、0.107ミリモル)をDCM(1.0mL)にピリジン(0.046mL、0.570ミリモル)およびDIEA(0.037mL、0.214ミリモル)と一緒に溶かした。中間体287F(34mg、0.071ミリモル)/DCM(2mL)を滴下して加え、その反応混合物を室温で50分間攪拌した。該反応物を1.0N HCl(0.5mL)でクエンチさせた。すべての溶媒を減圧下で除去した。粗製物を高真空下で1時間乾燥させ、次にTHF(2.0mL)および2.5mLの20:1 MeOH/濃HClを用いて室温で1.5時間処理した。HPLCおよびLCMSはシリル基の脱保護が完了したことを示した。溶媒を減圧下で除去した。粗製物をTHF/DMSO(1:1、3mL)に溶かし、分取性LC/MS(方法C、25分間にわたって45−85%Bとし、次に100%Bで4分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例289(3.8mg、6.23マイクロモル、収率8.74%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.03(brs,1H)、8.88(d,J=2.7Hz,1H)、8.64(brs,2H)、8.60(d,J=2.4Hz,1H)、8.16(d,J=2.1Hz,1H)、7.91(d,J=2.7Hz,1H)、7.66(d,J=8.9Hz,1H)、7.18(d,J=8.9Hz,1H)、4.91(d,J=4.9Hz,1H)、4.71−4.62(m,2H)、4.54−4.42(m,2H)、4.32(dd,J=11.3、7.3Hz,1H)、4.17−4.11(m,1H)、4.10−4.05(m,1H)、3.99(s,3H)、3.97−3.94(m,1H)、1.14(d,J=6.4Hz、3H);LC−MS:方法C、2〜98%B;RT=2.22分間、MS(ESI) m/z:610.1(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例290
((7S,8S)−2−(6−クロロ−3−メトキシキノリン−8−イル)−5−フルオロ−8−メチル−7,8−ジヒドロベンゾフロ[5,4−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体I−41(12.88mg、0.054ミリモル)、中間体238B(13.5mg、0.049ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクト(1.772mg、2.170マイクロモル)に、ジオキサン(0.4mL)を添加した。該混合物を1分間の超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに炭酸ナトリウム(99μl、1.5M、0.148ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波にて100℃で1時間加熱した。LCMSは反応の完了を示した。その反応混合物を濃縮し、2mlのDMSOに溶かし、それを分取性LC/MS(方法D:勾配:25分間にわたって55−95%Bとし、次に100%Bで4分間保持する)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させて実施例290(11mg、0.026ミリモル、収率51.8%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.90(d,J=2.4Hz,1H)、8.61(s,1H)、8.17(s,1H)、7.92(brs,1H)、7.87(d,J=11.3Hz,1H)、5.17(brs,1H)、4.65(brs,1H)、3.99(s,3H)、3.84−3.69(m,3H)、1.51(d,J=7.0Hz、3H);LC−MS:方法L、RT=2.35分間、MS(ESI) m/z:453.1(M+H)
+;分析性HPLC純度(方法B):100%
実施例291
(S)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体291A:(R)−2−((2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェノキシ)メチル)オキシラン
2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェノール(1.7g、9.71ミリモル)のDMF(50mL)中溶液に、(R)−オキシラン−2−イルメチル 3−ニトロベンゼンスルホナート(2.77g、10.68ミリモル)およびCs
2CO
3(9.49g、29.1ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。LCMSは反応の完了を示した。該混合物をEtOAcおよび水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させて濃縮した。その粗サンプルを120gのISCOカラムに付し、0−100%EtOAc/ヘキサンで40分間溶出して精製した。所望のフラクションを集め、濃縮して中間体291A(1.75g、7.57ミリモル、収率78%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.96−7.60(m,2H)、4.51(dd,J=11.3、2.5Hz,1H)、4.10(dd,J=11.4、5.9Hz,1H)、3.51−3.32(m,1H)、2.97(t,J=4.5Hz,1H)、2.82(dd,J=4.7、2.5Hz,1H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −131.89(d,J=19.5Hz、1F)、−146.12(d,J=19.5Hz、1F);LC−MS:方法C、RT=1.74分間、MS(ESI) m/z:(M+H)
+は示されなかった。
中間体291B:(R)−(2−(2−フルオロ−4−ニトロ−6−(オキシラン−2−イルメトキシ)フェノキシ)エチル)トリメチルシラン
中間体291A(1.75g、7.57ミリモル、収率78%)のTHF(30mL)中溶液に、2−(トリメチルシリル)エタノール(1.579mL、11.03ミリモル)およびKHDMS(8.83mL、1M、8.83ミリモル)を0℃で添加した。該混合物を0℃で1時間攪拌した。TLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。その反応混合物をEtOAcおよび水で希釈し、1.0N HClで中和し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させて濃縮した。その粗サンプルを120gのISCOカラムに付し、0−60%EtOAc/ヘキサンで40分間溶出して精製した。所望のフラクションを集め、濃縮して中間体291B(2.42g、7.35ミリモル、収率100%)を淡黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.71(dd,J=10.3、2.6Hz,1H)、7.67−7.60(m,1H)、4.42(dd,J=11.2、2.6Hz,1H)、4.39−4.30(m,2H)、4.03(dd,J=11.2、5.9Hz,1H)、3.48−3.36(m,1H)、2.95(t,J=4.4Hz,1H)、2.80(dd,J=4.8、2.6Hz,1H)、1.22−1.13(m,2H0.08(s,9H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −125.72(s,1F);LC−MS:方法C、RT=2.27分間、MS(ESI) m/z:352(M+Na)
+
中間体291C:(S)−(8−フルオロ−6−ニトロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メタノール
中間体291B(2.42g、7.35ミリモル)のTHF(20mL)中溶液に、TBAF(22.04mL、1M、22.04ミリモル)を添加した。該混合物を室温で一夜攪拌した。TLCおよびLCMSは反応が完了していることを示した。該混合物をEtOAcおよび水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させて濃縮した。その粗サンプルを80g ISCOカラムに付し、0−100%EtOAc/ヘキサンで40分間溶出して精製した。所望のフラクションを集め、濃縮して中間体291C(1.35g、5.89ミリモル、収率80%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.74−7.56(m,2H)、4.46(dd,J=11.7、2.4Hz,1H)、4.43−4.36(m,1H)、4.28−4.21(m,1H)、4.06−4.01(m,1H)、3.98−3.90(m,1H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −131.73(s,1F);LC−MS:方法C、RT=1.53分間、MS(ESI) m/z:230.1(M+H)
+
中間体291D:(R)−tert−ブチル ((8−フルオロ−6−ニトロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−2−イル)メトキシ)ジメチルシラン
中間体291C(1.35g、5.89ミリモル)のDMF(20mL)中の攪拌溶液に、TBDMS−Cl(1.332g、8.84ミリモル)およびイミダゾール(0.722g、10.60ミリモル)を添加した。その反応混合物を室温で一夜攪拌した。LCMSおよびTLCは反応の完了を示した。該混合物をEtOAc/水の間に分配した。有機層を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、粗生成物を少量のクロロホルムに溶かし、80g シリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサンで3分間、次にヘキサン中0%〜50%EtOAcの勾配で15分間溶出した。所望のフラクションを合わせ、濃縮して中間体291D(1.85g、5.39ミリモル、収率91%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.78−7.51(m,2H)、4.44(dd,J=11.7、2.4Hz,1H)、4.39−4.25(m,1H)、4.20(dd,J=11.6、6.9Hz,1H)、4.04−3.93(m,1H)、3.92−3.77(m,1H)、0.91(s,9H)、0.11(d,J=4.4Hz、6H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −132.01(s,1F);LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=2.42分間、MS(ESI) m/z:344.2(M+H)
+
中間体291E:(R)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−8−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−アミン
水浴を用いて冷却した、中間体291D(1.6g、4.66ミリモル)のMeOH(20mL)およびTHF(2mL)中溶液に、塩化アンモニウム(3.99g、74.5ミリモル)および亜鉛末(2.437g、37.3ミリモル)を添加した。該混合物を室温で3.0時間攪拌した。LCMSおよびTLCは反応の完了を示した。溶媒を減圧下で除去した。該残渣をEtOAc/1.5M KH2PO
4で希釈し、室温で3分間攪拌した。該混合物を湿式のセライトパッドを介して濾過し、不溶性材料を除去した。濾液を集め、有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、該粗生成物を少量のクロロホルムに溶かし、40gのシリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサンで3分間、次にヘキサン中0%〜100%EtOAcの勾配で20分間溶出した。所望のフラクションを集め、濃縮して to give中間体291E(1.45g、4.63ミリモル、収率99%)を黄色の油として得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 6.08(dd,J=11.9、2.6Hz,1H)、6.04−6.02(m,1H)、4.32(dd,J=11.2、2.2Hz,1H)、4.21−4.12(m,1H)、4.11−4.01(m,1H)、3.93(dd,J=10.7、4.5Hz,1H)、3.77(dd,J=10.8、7.3Hz,1H)、0.93−0.85(m,9H)、0.13−0.02(m,6H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −135.99(s,1F);LC−MS:方法B、RT=3.41分間、MS(ESI) m/z:314.1(M+H)
+
中間体291F:(S)−(2−アミノ−5−フルオロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メタノールおよび中間体291F’:(S)−(2−アミノ−9−フルオロ−6,7−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:4,5]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メタノール
中間体291E(650mg、2.074ミリモル)/アセトニトリル(10mL)に、チオシアン酸アンモニウム(174mg、2.281ミリモル)を添加した。該混合物を室温で10分間攪拌した。三臭化ベンジルトリメチルアンモニウム(809mg、2.074ミリモル)/アセトニトリル(2mL)を滴下して加えた(5分間)。該混合物を室温で一夜攪拌し、つづいて55℃で3時間加熱した。該混合物をEtOAc/飽和炭酸水素ナトリウムで希釈した。不溶性材料を濾過で除去した。濾液の有機層を集め、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、その粗サンプルを精製することなく次の工程に用いた。TLCおよびNMRは中間体291Fおよび291F’の位置異性体の混合物(531mg、2.072ミリモル、収率100%)であることを示した。LC−MS:方法C、RT=1.08分間、MS(ESI)(m/z):257.1[M+1]+
中間体291G:(S)−(2−クロロ−5−フルオロ−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メタノールおよび
亜硝酸tert−ブチル(0.463mL、3.50ミリモル)をアルゴン下にて塩化銅(II)(457mg、3.40ミリモル)/乾燥アセトニトリル(4mL)に添加した。該混合物を室温で10分間攪拌した。中間体291Fおよび291F’(531mg、2.072ミリモル)の乾燥アセトニトリル(4mL)中懸濁液を滴下して加えた。その反応混合物を室温で2時間攪拌した。アセトニトリルを真空下で除去し、その反応混合物をEtOAcで希釈し、1.0N HClでクエンチさせた。有機層を集め、0.5N HCl(2x)、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、粗生成物を少量のクロロホルムに溶かし、40gのシリカゲルカートリッジに充填し、それをヘキサンで3分間、次にヘキサン中0%〜70%EtOAcの勾配で20分間溶出し、位置異性体の混合物(660mg)をオフホワイトの固体として得た。LC−MS:方法C、RT=1.93分間、MS(ESI) m/z:276.0[M+H]+。位置異性体の混合物(400mg、1.45ミリモル)を分取性SFC(カラム:Lux Cellulose−4、30x250mm、5ミクロン、移動相:10%MeOH/80%CO2、流れ条件:100mL/分、150バール、40℃、検出器波長:220nm、注入の詳細:1mlのMeOH中に約20mgを入れて0.65mLを注入)に付して分離した。中間体291G(第1ピーク、RT=9.25分間、140mg、0.508ミリモル、収率35.0%)を得た。
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 7.36(d,J=10.6Hz,1H)、4.59−4.50(m,1H)、4.42−4.30(m,2H)、4.11−4.03(m,1H)、4.00−3.91(m,1H)、2.02(brs,1H);
19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −135.16(s,1F);LC−MS:方法C、RT=1.93分間、MS(ESI) m/z:276.0[M+H]+
実施例291:
中間体I−9(29.3mg、0.134ミリモル)、中間体291G(37mg、0.134ミリモル)およびPdCl2(dppf)−CH2Cl2アダクト(5.48mg、6.71マイクロモル)に、トルエン/EtOH(3:1)(1.5mL)を添加した。該混合物を1分間の超音波処理に付し、アルゴンをフラッシュさせた。これに炭酸ナトリウム(99μl,1.5M、0.148ミリモル)を添加した。その反応混合物をマイクロ波にて140℃で45分間加熱した。室温に冷却した後、該混合物を40g ISCOカラムにロードし、0−100%EtOAc/DCMで20分間溶出した。所望のフラクションを集め、濃縮して粗実施例291(30mg、0.058ミリモル、収率43.3%)を得た。そのサンプルを分取性LC/MS(方法D:勾配:25分間にわたって45−90%Bとし、次に100%Bで4分間保持する)に付してさらに精製した。1H NMR(500MHz、DMSO−d6) δ 8.70(s,1H)、8.52(s,1H)、7.80(s,1H)、7.60(d,J=10.8Hz,1H)、4.61(d,J=11.1Hz,1H)、4.35(brs,1H)、4.31−4.22(m,1H)、4.06(s,3H)、3.75(d,J=4.7Hz,2H)、2.60(s,3H);LC−MS:方法L、RT=2.35分間、MS(ESI) m/z:414(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):98%
実施例292
(S)−5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7−(((2−メチルピリミジン−5−イル)オキシ)メチル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール
中間体292A:(R)−(5−フルオロ−2−(2−メトキシ−7−メチルキノキサリン−5−イル)−7,8−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2’,3’:3,4]ベンゾ[1,2−d]チアゾール−7−イル)メチル クロロホルマート
実施例291(60mg、0. 0.145ミリモル)の室温でのTHF(2ml)中溶液に、トルエン中15%ホスゲン(0.409ml、0.581ミリモル)を添加した。その反応混合物を2分間攪拌し、DIEA(0.152ml、0.871ミリモル)を加えた。該反応を室温で40分間続け、その時点でHPLCおよびLCMSは反応が終了したことを示した。溶媒を高真空下で除去し、中間体292A(69mg、収率100%)を若干黄色の固体として得た。それを次の工程において何ら精製することなく使用した。LC−MS:方法H、2〜98%B;RT=2.25分間、MS(ESI) m/z:472および474(M+H)
+
実施例292:
中間体292A(69mg、0.145ミリモル)/ジクロロメタン(2mL)を2−メチルピリミジン−5−アミン(31.7mg、0.290ミリモル)およびピリジン(0.094ml、1.161ミリモル)のジクロロメタン(2mL)中溶液に滴下して加えた。その反応混合物を室温で0.5時間攪拌し、その時点でLCMSおよびHPLCは反応の完了を示した。その反応混合物を0.5N HCl(2mL)でクエンチさせ、DCMで抽出した。有機層を合わせ、1N HCl、NaHCO3およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させて濃縮した。該粗製物を40g ISCOカラムに付し、0−100%EtOAc/DCMで20分間溶出して精製した。所望のフラクションを集め、濃縮して20mgの所望の生成物を得た。該生成物を分取性HPLC(方法A、10分間にわたって65−100%Bとし、次に100%Bで2分間保持する)を用いてさらに精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離による蒸発を介して乾燥させ、次に凍結乾燥させて実施例292(35mg、収率34.6%)を黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz、クロロホルム−d) δ 8.77(s,2H)、8.63(d,J=1.8Hz,1H)、8.55(s,1H)、7.77(s,1H)、7.54(d,J=10.8Hz,1H)、6.86−6.75(m,1H)、4.65(d,J=4.6Hz,1H)、4.60−4.54(m,3H)、4.36(dd,J=11.6、6.7Hz,1H)、4.14(s,3H)、2.72(s,3H)、2.66(s,3H);19F NMR(376MHz、クロロホルム−d) δ −136.02(s,1F);LC−MS:方法H、0〜100%B;RT=2.49分間、MS(ESI) m/z:549.2(M+H)+;分析性HPLC純度(方法B):95%純度