JP6902846B2 - ワイヤレス受電装置、電子機器、fskが施された電力信号の復調方法 - Google Patents

ワイヤレス受電装置、電子機器、fskが施された電力信号の復調方法 Download PDF

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Description

本発明は、ワイヤレス給電技術に関する。
近年、電子機器に電力を供給するために、無接点電力伝送(非接触給電、ワイヤレス給電ともいう)が普及し始めている。異なるメーカーの製品間の相互利用を促進するために、WPC(Wireless Power Consortium)が組織され、WPCにより国際標準規格であるQi(チー)規格が策定された。
図1は、Qi規格に準拠したワイヤレス給電システム100の構成を示す図である。給電システム100は、送電装置200(TX、Power Transmitter)と受電装置300r(RX、Power Receiver)と、を備える。受電装置300rは、携帯電話端末、スマートホン、オーディオプレイヤ、ゲーム機器、タブレット端末などの電子機器に搭載される。
送電装置200は、送信アンテナ201、インバータ204、コントローラ206、復調器208を備える。送信アンテナ201は、送信コイル(1次コイル)202および共振キャパシタ203を含む。インバータ204は、Hブリッジ回路(フルブリッジ回路)あるいはハーフブリッジ回路を含み、送信コイル202に駆動信号S1、具体的にはパルス信号を印加し、送信コイル202に流れる駆動電流により、送信コイル202に電磁界の電力信号S2を発生させる。コントローラ206は、送電装置200全体を統括的に制御するものであり、具体的には、インバータ204のスイッチング周波数、あるいはスイッチングのデューティ比、もしくは位相を制御することにより、送信電力を変化させる。
Qi規格では、送電装置200と受電装置300rの間で通信プロトコルが定められており、受電装置300rから送電装置200に対して、制御データS3を伝達可能となっている。この制御データS3は、後方散乱変調(Backscatter modulation)を利用して、AM(Amplitude Modulation)変調された形で、受信コイル302(2次コイル)から送信コイル202に送信される。この制御データS3には、たとえば、受電装置300rに対する電力供給量を指示する電力制御データ(パケットともいう)、受電装置300rの固有の情報を示すデータなどが含まれる。復調器208は、送信コイル202の電流あるいは電圧に含まれる制御データS3を復調する。コントローラ206は、復調された制御データS3に含まれる電力制御データにもとづいて、インバータ204を制御する。
受電装置300rは、受信コイル302、整流回路304、キャパシタ306、変調器308、コントローラ312、充電回路314、復調器320を備える。受信コイル302は、送信コイル202からの電力信号S2を受信するとともに、制御データS3を送信コイル202に対して送信する。整流回路304およびキャパシタ306は、電力信号S2に応じて受信コイル302に誘起される電流S4を整流・平滑化し、直流電圧に変換する。充電回路314は、送電装置200から供給された電力を利用して2次電池102を充電する。
コントローラ312は、受電装置300rが受けている電力供給量をモニタし、それに応じて、電力供給量を指示する電力制御データ(コントロールエラー値)を生成する。変調器308は、電力制御データを含む制御データS3を変調し、受信コイル302のコイル電流を変調することにより、送信コイル202のコイル電流およびコイル電圧を変調する。
Qi規格では、送電装置200から受電装置300rに対しても、制御データS5を伝達可能となっている。この制御データS5は、FSK(Frequency Shift Keying)により電力信号S2に重畳され、送信コイル202から受信コイル302に送信される。この制御データS5は、制御データS3の受領を通知するアクナリッジ(ACK)信号、受信できなかったことを通知する非アクナリッジ(NACK)信号などを含みうる。
FSKの変調器220は、コントローラ206に内蔵されており、送信すべきデータに応じて、インバータ204のスイッチング周波数を変化させる。受電装置300r側の復調器320は、FSKされた制御データS5を復調する。
図2は、本発明者らが検討した整流回路304および復調器320の回路図である。整流回路304は、いわゆる同期整流回路(同期検波回路ともいう)であり、Hブリッジ回路330、ドライバ332、第1コンパレータ334、第2コンパレータ336、ロジック回路338を含む。Hブリッジ回路330は、トランジスタM1〜M4および整流ダイオードD1〜D4を含む。
同期整流回路304の入力端子AC1,AC2には、受信アンテナ301が接続され、電力信号S2により誘起される交流電流IAC(図1のS4)が流れる。整流回路304は、交流電流IACがゼロ、つまり極性が反転するタイミングで、Hブリッジ回路330の状態φを切り替える。これをゼロカレントスイッチングという。Hブリッジ回路330は、以下の4つの状態φ1〜φ4と取り得る。
・第1状態φ1
第1トランジスタM1=ON
第2トランジスタM2=OFF
第3トランジスタM3=OFF
第4トランジスタM4=ON
・第2状態φ2
第1トランジスタM1=OFF
第2トランジスタM2=OFF
第3トランジスタM3=OFF
第4トランジスタM4=OFF
・第3状態φ3
第1トランジスタM1=OFF
第2トランジスタM2=ON
第3トランジスタM3=ON
第4トランジスタM4=OFF
・第4状態φ4
第1トランジスタM1=OFF
第2トランジスタM2=OFF
第3トランジスタM3=OFF
第4トランジスタM4=OFF
第2状態φ2、第4状態φ4は、整流回路304はダイオード整流回路として機能する。
第1コンパレータ334、第2コンパレータ336は、AC1端子、AC2端子それぞれの電圧VAC1,VAC2を、ゼロカレント検出用のしきい値電圧VZC1、VZC2と比較する。これらのコンパレータ334,336は、ヒステリシスコンパレータであり、しきい値電圧は、負の電圧(たとえば−0.2V)と0近傍の電圧(たとえば−2mV)の2値で変化する。
ロジック回路338は、第1コンパレータ334、第2コンパレータ336の出力AC1_DET,AC2_DETの組み合わせにもとづいて、Hブリッジ回路330の状態を制御する。ドライバ332は、ロジック回路338からの制御信号に応じて、トランジスタM1〜M4を駆動する。なおここで説明した図2の整流回路304の構成、動作のすべてを公知技術と認定してはならない。
図3は、整流回路304の動作波形図である。本明細書における波形図やタイムチャートの縦軸および横軸は、理解を容易とするために適宜拡大、縮小したものであり、また示される各波形も、理解の容易のために簡略化され、あるいは誇張もしくは強調されている。
AC1_DET信号は、AC1端子の電圧VAC1が−2mVを超えるとハイレベルに、−0.2Vより低くなるとローレベルに変化する。同様に、AC2_DET信号は、AC2端子の電圧VAC2が−2mVを超えるとハイレベルに、−0.2Vより低くなるとローレベルに変化する。ロジック回路338は、AC1_DET信号、AC2_DET信号にもとづいて、第1状態φ1〜第4状態φ4を切り替える。AC1_DET信号、AC2_DET信号のレベル変化と、状態遷移にはある遅延が存在しうる。
図2に戻り、復調器320について説明する。AC2_DET信号の周波数は、交流電流IACの周波数、言い換えれば電力信号S2と等しい。したがって復調器320は、AC2_DET信号の周期をカウントすることにより、その周波数を検出し、FSK復調を行う。AC1端子とAC2端子は対称であるから、復調器320はAC1_DET信号にもとづいてFSK復調を行ってもよい。
特開2011−211780号公報
ところが図2の復調器320では、以下の問題が生ずる。図4(a)、(b)は、整流回路304および復調器320の動作波形図である。FSK_CLK_ID信号は、AC1_DET信号を、内部クロックを用いてリタイミングし、短いチャタリングをマスクした信号であるが、それらは実質的に同一と捉えてよい。
ワイヤレス給電においては、通信のためのFSKとは別に、送信電力を変化させるために、送信周波数、スイッチングのデューティ比、あるいはスイッチングの位相などを変化させる。その結果、Hブリッジ回路がダイオード整流回路となる第2状態φ2、第4状態φ4の間に、AC1端子、AC2端子の電圧VAC1,VAC2にときとして大きなリンギングが発生することがある。図4(b)に示すように、リンギングの振幅が大きくなると、交流電流IACのゼロクロス点とは無関係に、電圧VAC1(VAC2)が、しきい値電圧VZCとクロスすることとなり、AC1_DET信号(あるいはAC2_DET信号)のレベルが変化する。これにより電力信号S2の周波数とAC1_DET1信号(FSK_CLK_ID信号)の周波数が不一致となり、通信品質および安定性が低下し、またビットエラーレートが悪化する。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、リンギングが発生する状況において通信品質の低下やビットエラーレートの悪化を抑制可能なワイヤレス受信装置の提供にある。
1. 本発明のある態様は、ワイヤレス送電装置からの電力信号を受けるワイヤレス受電装置に関する。ワイヤレス受電装置は、電力信号を受ける受信コイルを含む受信アンテナと、受信アンテナに流れる交流電流を整流する整流回路と、整流回路の出力を平滑化する平滑キャパシタと、FSK(Frequency Shift Keying)が施された電力信号を復調する復調器と、を備える。整流回路は、受信アンテナと接続される第1交流入力端子、第2交流入力端子を有するHブリッジ回路と、Hブリッジ回路を制御する同期整流コントローラと、を含む。復調器は、第1交流入力端子の電圧を、第1しきい値電圧と比較し、第1検出信号を生成する第1コンパレータと、第2交流入力端子の電圧を、第2しきい値電圧と比較し、第2検出信号を生成する第2コンパレータと、第1検出信号の一方のエッジおよび第2検出信号の一方のエッジに応じて遷移する周波数検出用クロックを生成するクロック生成回路と、周波数検出用クロックの周波数を検出する周波数検出回路と、を含む。
2つの交流入力端子の電圧に応じた2つの検出信号を利用して周波数検出用クロックを生成することで、リンギングの影響による検出信号の変化が周波数検出用クロックに伝わるのを防止できる。この態様によると、交流入力端子にリンギングが発生する状況においても、正しくFSK復調が可能となり、通信品質の低下を抑制できる。
クロック生成回路は、第2検出信号のポジティブエッジおよびそれに続く第1検出信号のネガティブエッジに応じて周波数検出用クロックを生成してもよい。
クロック生成回路は、第1検出信号を反転するインバータと、第2検出信号およびインバータにより反転された第1検出信号に応じて周波数検出用クロックを生成するロジック回路と、を含んでもよい。
クロック生成回路は、反転された第1検出信号および第2検出信号を、内部クロックを用いてリタイミングしてもよい。
クロック生成回路は、第1検出信号が内部クロックのM周期(Mは2以上の整数)にわたり同じレベルをとったときに、その遷移を有効とする第1チャタリング除去回路と、第2検出信号が内部クロックのN周期(Nは2以上の整数)にわたり同じレベルをとったときに、その遷移を有効とする第2チャタリング除去回路と、をさらに含んでもよい。
クロック生成回路は、反転された第1検出信号の経路上に設けられた第1ワンショット回路と、第2検出信号の経路上に設けられた第2ワンショット回路と、をさらに含んでもよい。ワンショット回路を用いて所定パルス幅を有するパルス信号を生成することにより、検出信号のエッジに応じた確実な処理が可能となる。
周波数検出回路は、内部クロックを用いて周波数検出用クロックの周波数を測定してもよい。
クロック生成回路は、第2検出信号のネガティブエッジおよびそれに続く第1検出信号のネガティブエッジに応じて周波数検出用クロックを生成してもよい。
同期整流コントローラは、第1検出信号および第2検出信号にもとづいて、ブリッジ回路を制御してもよい。
復調器のコンパレータと整流回路のコンパレータを共有することで、回路面積を削減できる。
ワイヤレス受電装置は、Qi規格に準拠してもよい。
2. 本発明の別の態様も、ワイヤレス送電装置からの電力信号を受けるワイヤレス受電装置に関する。ワイヤレス受電装置は、電力信号を受ける受信コイルを含む受信アンテナと、受信アンテナに流れる交流電流を整流する整流回路と、整流回路の出力を平滑化する平滑キャパシタと、FSK(Frequency Shift Keying)が施された電力信号を復調する復調器と、FSK信号の受信中に、受信アンテナの並列共振周波数をシフトする補助回路と、を備える。
受信アンテナの並列共振周波数を変化させることにより、リンギングの発生を抑制することができ、これによりビットエラーレートの悪化を抑制できる。
補助回路は、受信アンテナの一端と接地の間に直列に設けられる第1キャパシタおよび第1スイッチと、受信アンテナの他端と接地の間に直列に設けられる第2キャパシタおよび第2スイッチと、第1スイッチおよび第2スイッチを制御する制御回路と、を含んでもよい。
補助回路は、第1スイッチおよび第2スイッチの接続ノードと、接地の間に設けられた抵抗をさらに含んでもよい。抵抗の抵抗値に応じて並列共振周波数のシフト量を決定できる。
ある態様においてワイヤレス受電装置は、受信アンテナと接続され、AM変調信号に応じて受信アンテナの並列共振周波数を変化させるAM変調器をさらに備えてもよい。補助回路は、AM変調器に作用してもよい。これにより回路面積の増加を抑えることができる。
AM変調器は、受信アンテナの一端と接地の間に直列に設けられる第1キャパシタおよび第1スイッチと、受信アンテナの他端と接地の間に直列に設けられる第2キャパシタおよび第2スイッチと、を含んでもよい。補助回路は、AM変調信号と、FSK信号の受信期間を示す受信期間信号とを論理演算する論理ゲートを含み、論理ゲートの出力信号にもとづいて、第1スイッチおよび第2スイッチを制御してもよい。
整流回路は、受信アンテナと接続される第1交流入力端子、第2交流入力端子を有するHブリッジ回路と、Hブリッジ回路を制御する同期整流コントローラと、を含んでもよい。復調器は、第1交流入力端子の電圧を、第1しきい値電圧と比較し、第1検出信号を生成する第1コンパレータと、第2交流入力端子の電圧を、第2しきい値電圧と比較し、第2検出信号を生成する第2コンパレータと、第1検出信号の一方のエッジおよび第2検出信号の一方のエッジに応じて遷移する周波数検出用クロックを生成するクロック生成回路と、周波数検出用クロックの周波数を検出する周波数検出回路と、を含んでもよい。
2つの交流入力端子の電圧に応じた2つの検出信号を利用して周波数検出用クロックを生成することで、リンギングの影響による検出信号の変化が周波数検出用クロックに伝わるのを防止できる。この態様によると、交流入力端子にリンギングが発生する状況においても、正しくFSK復調が可能となり、ビットエラーレートの悪化を抑制できる。
クロック生成回路は、第2検出信号のポジティブエッジおよびそれに続く第1検出信号のネガティブエッジに応じて周波数検出用クロックを生成してもよい。
クロック生成回路は、第1検出信号を反転するインバータと、第2検出信号およびインバータにより反転された第1検出信号に応じて周波数検出用クロックを生成するロジック回路と、を含んでもよい。
クロック生成回路は、反転された第1検出信号および第2検出信号を、内部クロックを用いてリタイミングしてもよい。
クロック生成回路は、第1検出信号が内部クロックのM周期(Mは2以上の整数)にわたり同じレベルをとったときに、その遷移を有効とする第1チャタリング除去回路と、第2検出信号が内部クロックのN周期(Nは2以上の整数)にわたり同じレベルをとったときに、その遷移を有効とする第2チャタリング除去回路と、をさらに含んでもよい。
クロック生成回路は、反転された第1検出信号の経路上に設けられた第1ワンショット回路と、第2検出信号の経路上に設けられた第2ワンショット回路と、をさらに含んでもよい。ワンショット回路を用いて所定パルス幅を有するパルス信号を生成することにより、検出信号のエッジに応じた確実な処理が可能となる。
周波数検出回路は、内部クロックを用いて周波数検出用クロックの周波数を測定してもよい。
クロック生成回路は、第2検出信号のネガティブエッジおよびそれに続く第1検出信号のネガティブエッジに応じて周波数検出用クロックを生成してもよい。
同期整流コントローラは、第1検出信号および第2検出信号にもとづいて、ブリッジ回路を制御してもよい。
復調器のコンパレータと整流回路のコンパレータを共有することで、回路面積を削減できる。
ワイヤレス受電装置は、Qi規格に準拠してもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、リンギングが発生する状況において、通信品質の低下を抑制できる。またある態様によれば、FSK信号の受信中に受信アンテナに生ずるリンギングを抑制し、ビットエラーレートの悪化を抑制できる。
Qi規格に準拠したワイヤレス給電システムの構成を示す図である。 本発明者らが検討した整流回路および復調器の回路図である。 整流回路の動作波形図である。 図4(a)、(b)は、整流回路および復調器の動作波形図である。 実施の形態に係る復調器を備える受電装置の回路図である。 図5の受電装置の復調器の動作波形図である。 受電装置の具体的な構成例を示す回路図である。 図8(a)、(b)は、復調器の具体的な構成例を示す回路図である。 第1変形例に係る復調器の動作波形図である。 第1変形例に係る復調器の回路図である。 第2の実施の形態に係る受電装置の回路図である。 図12(a)〜(d)は、リンギング抑制器の構成例を示す回路図である。 図13(a)、(b)は、変調器およびリンギング抑制器の回路図である。 図14(a)は、図13(a)の変調器およびリンギング抑制器を備える受電装置の動作波形図であり、図14(b)は、比較のための波形図である。 受電装置を備える電子機器の斜視図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
(第1の実施の形態)
図5は、第1の実施の形態に係る復調器350を備える受電装置300の回路図である。受電装置300の基本構成は、図1を参照して説明した通りである。
受信アンテナ301は、電力信号S2を受ける受信コイル302と、共振キャパシタ303を含む。整流回路304は、受信アンテナ301に流れる交流電流IACを整流する。整流回路304は、第1トランジスタM1〜第4トランジスタM4および整流ダイオードD1〜D4を含むHブリッジ回路330と、Hブリッジ回路330を制御する同期整流コントローラ331を含む。平滑キャパシタ306は、整流回路304の出力を平滑化する。
電力信号S2は、送電装置200の変調器によりFSK(Frequency Shift Keying)が施されている。復調器350はFSK信号を復調する。
復調器350は、第1コンパレータCMP1、第2コンパレータCMP2、クロック生成回路352、周波数検出回路354を含む。第1コンパレータCMP1は、第1交流入力端子(AC1端子)の電圧VAC1を、第1しきい値電圧VTH1と比較し、第1検出信号S11を生成する。同様に第2コンパレータCMP2は、第2交流入力端子(AC2端子)の電圧VAC2を、第2しきい値電圧VTH2と比較し、第2検出信号S12を生成する。第1しきい値電圧VTH1、第2しきい値電圧VTH2は、ゼロボルト近傍の負の電圧とすることが望ましく、それらは同一の電圧とすることができる。第1コンパレータCMP1、第2コンパレータCMP2は、ヒステリシスコンパレータで構成してもよく、しきい値電圧VTH1(VTH2)は、2つのしきい値電圧VTHH、VTHLの2値で変化してもよい。一例として、VTHH=−2mV、VTHL=−0.2Vとしてもよい。
クロック生成回路352は、第1検出信号S11の一方のエッジ(つまりポジティブエッジまたはネガティブエッジ)および第2検出信号の一方のエッジ(つまりポジティブエッジまたはネガティブエッジ)に応じて遷移する周波数検出用クロックCLK_OUTを生成する。
本実施の形態では、クロック生成回路352は、第2検出信号S12のポジティブエッジに応じて第1レベル(たとえばハイレベル)に遷移し、それに続く第1検出信号S11のネガティブエッジに応じて第2レベル(たとえばローレベル)に遷移する周波数検出用クロックCLK_OUTを生成する。
周波数検出回路354は、周波数検出用クロックCLK_OUTの周波数を検出し、周波数を示すデータFREQを生成する。周波数データFREQは、図示しないデジタル復調器へと供給される。
以上が実施の形態に係る受電装置300の基本構成である。続いてその動作を説明する。図6は、図5の受電装置300の復調器350の動作波形図である。AC1端子の電圧VAC1が、第1しきい値電圧VTH1と比較され、第1検出信号S11が生成される。同様にAC2端子の電圧VAC2が、第2しきい値電圧VTH2と比較され、第2検出信号S12が生成される。
クロック生成回路352は、第2検出信号S12のポジティブエッジに応答して、周波数検出用クロックCLK_OUTをハイレベルとし、第1検出信号S11のネガティブエッジに応答して周波数検出用クロックCLK_OUTをローレベルとする。周波数検出回路354は、周波数検出用クロックCLK_OUTの周波数(すなわち周期)を測定する。
以上が受電装置300の基本動作である。
ここで、第2検出信号S12のポジティブエッジの直後の期間Tにおいて、電圧VAC2が大きくリンギングしたとする。この場合、第2検出信号S12のレベルが変化するが、この期間Tにおいてクロック生成回路352は第2検出信号S12のポジエッジに不感であり、また第2検出信号S12のネガティブエッジに対しては常に不感であるため、周波数検出用クロックCLK_OUTは変化しない。
また第1検出信号S11のポジティブエッジの直後の期間Tにおいて、電圧VAC1が大きくリンギングしたとする。この場合、第1検出信号S11のレベルが変化するが、この期間Tにおいてクロック生成回路352は、第1検出信号S11のネガティブエッジに不感であり、また第1検出信号S11のポジティブエッジに対しては常に不感であるため、周波数検出用クロックCLK_OUTは変化しない。
このように、復調器350によれば、電圧VAC1,VAC2にリンギングが生じたとしても、交流電流IACの周波数を正しく検出することができる。
本発明のある側面は、図5のブロック図や回路図として把握され、あるいは上述の説明から導かれるさまざまな装置、回路に及ぶものであり、特定の構成に限定されるものではない。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質や回路動作の理解を助け、またそれらを明確化するために、より具体的な構成例を説明する。
図7は、受電装置の具体的な構成例を示す回路図である。図7の受電装置300aにおいて、同期整流コントローラ331は、ゼロカレントスイッチングを行う。具体的には同期整流コントローラ331は、ドライバ332、第1コンパレータ334、第2コンパレータ336、ロジック回路338を含む。これらの構成および動作については図2を参照して説明した通りである。
図7の受電装置300aでは、ゼロカレント(ゼロクロス)検出用の第1コンパレータ334、第2コンパレータ336を、復調器350の第1コンパレータCMP1、第2コンパレータCMP2として利用する。つまりAC1_DET信号が第1検出信号S11として、AC2_DET信号が第2検出信号S12として利用される。
この構成例によれば、同期整流コントローラ331と復調器350とで、2個のコンパレータを共有することで、回路面積を小さくできる。
図8(a)、(b)は、復調器の具体的な構成例を示す回路図である。図8(a)のクロック生成回路352は、インバータ360、第1チャタリング除去回路362、第2チャタリング除去回路364、第1ワンショット回路366、第2ワンショット回路368、ロジック回路370を含む。
インバータ360は、第1検出信号S11を反転する。ロジック回路370は、第2検出信号S12およびインバータにより反転された第1検出信号#S11(#は論理反転を表す)に応じて、周波数検出用クロックCLK_OUTを生成する。ロジック回路370は、第2検出信号S12および反転された第1検出信号#S11の一方によりセットされ、それらの他方によりリセットされるSRフリップフロップあるいはSRラッチであってもよい。
クロック生成回路352は、内部クロックCLK_INTと同期して動作する同期回路として設計してもよい。内部クロックCLK_INTは、交流電流IACの周波数よりも十分高い周波数を有している。この場合、クロック生成回路352は、反転された第1検出信号#S11および第2検出信号S12を、内部クロックCLK_INTを用いてリタイミングしてもよい。
第1チャタリング除去回路362は、反転された第1検出信号#S11が内部クロックCLK_INTのM周期(Mは2以上の整数)にわたり同じレベルをとったときに、その遷移を有効とする。また第2チャタリング除去回路364は、第2検出信号S12が内部クロックCLK_INTのN周期(Nは2以上の整数)にわたり同じレベルをとったときに、その遷移を有効とする。たとえばM=3、N=2としてもよい。チャタリング除去回路362,364により、検出信号S11,S12が内部クロックと同期される。チャタリング除去回路362,364は、フリップフロップで構成することができる。
第1ワンショット回路366は、反転された第1検出信号#S11の経路上に設けられ、そのポジティブエッジから所定時間、アサート(たとえばハイレベル)されるリセット信号RSTを生成する。第2ワンショット回路368は、第2検出信号S12の経路上に設けられ、そのポジティブエッジから所定時間、アサート(たとえばハイレベル)されるセット信号SETを生成する。ロジック回路370は、セット信号SETに応じてセットされ、リセット信号RSTに応じてリセットされる。ワンショット回路を用いることで、ロジック回路370を確実に、セットおよびリセットすることができる。
周波数検出回路354は、内部クロックCLK_INTを用いて、周波数検出用クロックCLK_OUTの周波数(周期)を測定する。周波数検出回路354はデジタルカウンタ372であってもよく、そのカウント値を、周波数データFREQとして出力してもよい。
また検出信号S11,S12を内部クロックによりリタイミングせずに、クロック生成回路352を、それらのエッジあるいはレベル変化に直接的に応答する非同期回路として構成してもよい。図8(b)は、クロック生成回路352の別の構成例を示す回路図である。クロック生成回路352は、フリップフロップFF1を含む。フリップフロップFF1のクロック端子に、第2検出信号S12が入力され、負論理のリセット端子に、第1検出信号S11が入力される。
続いて、図5の受電装置300の変形例を説明する。
(第1変形例)
第1変形例において、クロック生成回路352は、第2検出信号S12のネガティブエッジおよびそれに続く第1検出信号S11のネガティブエッジに応じて、周波数検出用クロックCLK_OUTを生成する。図9は、第1変形例に係る復調器350の動作波形図である。
第2検出信号S12のポジティブエッジの直後の期間Tにおいて、電圧VAC2が大きくリンギングしたとする。この場合、第2検出信号S12のレベルが変化するが、この期間Tにおいてクロック生成回路352は、第2検出信号S12のネガティブエッジに不感であり、第2検出信号S12のポジティブエッジに対しては常に不感であるため、周波数検出用クロックCLK_OUTは変化しない。
また第1検出信号S11のネガティブエッジの後の期間Tにおいて、電圧VAC1が大きくリンギングしたとする。この場合、第1検出信号S11のレベルが変化するが、クロック生成回路352は、この期間Tにおいて第1検出信号S11のネガティブエッジに不感であり、第1検出信号S11のポジティブエッジに対しては常に不感であるため、周波数検出用クロックCLK_OUTは変化しない。
このように、復調器350によれば、電圧VAC1,VAC2にリンギングが生じたとしても、交流電流IACの周波数を正しく検出することができる。
図10は、第1変形例に係る復調器350bの回路図である。クロック生成回路352bは、図8(a)のクロック生成回路352に加えて、第2検出信号S12を反転するインバータ361をさらに備える。その他の構成は図8(a)と同様である。クロック生成回路352bを、非同期回路で構成してもよい。
(第2の実施の形態)
図11は、第2の実施の形態に係る受電装置300の回路図である。受電装置300は、図1の受電装置300rに加えてさらにリンギング抑制器380を備える。あるいは第2の実施の形態は、第1の実施の形態と組み合わせることも可能であり、この場合、受電装置300は、図5の復調器を備える受電装置に加えてリンギング抑制器380を備えることになる。
受信アンテナ301は、受信コイル302、直列共振キャパシタCs、並列共振キャパシタCdを含む。整流回路304は、受信アンテナ301に流れる交流電流IACを整流する。整流回路304は、ダイオードブリッジ回路あるいは同期整流回路である。平滑キャパシタ306は、整流回路304の出力を平滑化する。
復調器320は、FSK信号S5が重畳された電力信号S2を復調する。リンギング抑制器380には、コントローラ312からFSK信号S5の受信中にアサート(たとえばハイレベル)される受信期間信号S21を受ける。リンギング抑制器380は、FSK信号S5の受信中に、受信アンテナ301の並列共振周波数をシフトする。
シフト後の並列共振周波数fd’は、受信アンテナ301に生ずる電圧のリンギングを抑制できるように定めればよく、特定の値に限定されるものではない。並列共振周波数fd’は、実験的あるいはシミュレーションにより、その最適値を見いだすことが可能である。本発明者らが検討したところ、FSK信号の受信中の並列共振周波数fd’は、FSK信号の非受信中(通常の給電中)における並列共振周波数fdよりも、送信周波数fTXに近く定めることが望ましい。たとえば以下の関係式が成り立つことが望ましい。
TX≦fd’<fd
Qi規格においては送信周波数fTXは110kHz〜205kHzの間で可変である。一例としてfdを1MHz程度とし、fd’を100〜700kHzの範囲に設定してもよい。つまりFSK信号の受信中、リンギング抑制器380は並列共振周波数を低い方にシフトする。
以上が受電装置300の構成である。続いてその動作を説明する。
FSK信号S5の受信期間中、受信期間信号S21がアサートされ、受信アンテナ301の並列共振周波数fdがシフトし、電力信号S2の周波数と近くなる。これにより、受信コイル302の逆起電力に起因するリンギングが抑制され、復調器320がFSK信号を正しく受信することが可能となる。
本発明のある側面は、図11のブロック図や回路図として把握され、あるいは上述の説明から導かれるさまざまな装置、回路に及ぶものであり、特定の構成に限定されるものではない。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質や回路動作の理解を助け、またそれらを明確化するために、より具体的な構成例を説明する。
図12(a)〜(d)は、リンギング抑制器380の構成例を示す回路図である。図12(a)のリンギング抑制器380aは、第1キャパシタC1、第2キャパシタC2、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、抵抗R1を含む。第1キャパシタC1および第1スイッチSW1は、受信アンテナ301の一端E1と接地の間に直列に設けられる。また第2キャパシタC2および第2スイッチSW2は、受信アンテナ301の他端E2と接地の間に直列に設けられる。抵抗R1は、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2の接続ノードと接地の間に挿入される。なお抵抗R1の配置は特に限定されず、複数の抵抗を設けてもよい。図12(d)に示すように、抵抗R1は省略してもよい。
制御回路382は、コントローラ312からFSK信号の受信中であることを示す受信期間信号S21を受ける。制御回路382aは、受信期間信号S21がアサートされる間、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2をオンする。
図12(b)のリンギング抑制器380bは、スイッチSW3、キャパシタC3を含む。スイッチSW3、キャパシタC3は、受信アンテナ301の両端E1,E2の間に直列に、またキャパシタCdと並列に設けられる。制御回路382bは、受信期間信号S21がアサートされる間、スイッチSW3をオンする。なおキャパシタC3およびスイッチSW3と直列に抵抗を挿入してもよい。
図12(c)のリンギング抑制器380cは、図12(a)のリンギング抑制器380aの変形であり、第1キャパシタC1、第2キャパシタC2それぞれの容量が可変となっている。受信アンテナ301の一端E1と接地の間には、キャパシタC1とスイッチSW1の直列接続回路が、複数個(同図では2個)、並列に設けられている。同様に受信アンテナ301の他端E2と接地の間には、キャパシタC2とスイッチSW2の直列接続回路が、複数個、並列に設けられている。この構成によれば、並列共振周波数を複数値で切りかえることができ、給電システム100の動作状況に応じてFSK通信中に適切な並列共振周波数を選択できる。したがってリンギングをさらに抑制できる。図12(c)においても抵抗R1は省略しうる。
Qi規格において変調器308は、受信アンテナ301と接続され、AM変調信号S22に応じて受信アンテナ301の並列共振周波数fdを変化させるよう構成される。そこでリンギング抑制器380は、AM変調器308に作用し、変調器308の機能を利用することでリンギングを抑制することができる。
具体的には変調器308は、図12(a)のリンギング抑制器380aと同じ構成を有している。図13(a)、(b)は、変調器308およびリンギング抑制器380の回路図である。図13(a)に示すように変調器308は、キャパシタCCM1,CCM2,スイッチSW11,SW12、を含む。スイッチSW11,SW12は、AM変調信号S22に応じてスイッチングされる。リンギング抑制器380は、FSK信号の受信中に、スイッチSW11,SW12をオンする。図13(a)の変調器308のCCM1,CCM2,SW11,SW12を、図12(a)のC1,C2,SW1,SW2に対応付けることができ、変調器308とリンギング抑制器380が、一部の回路素子を共有していると理解される。
図13(b)には、リンギング抑制器380の構成例が示される。リンギング抑制器380は、AM変調信号S22と受信期間信号S21とを論理演算する第1論理ゲート384を含む。受信期間信号S21のアサートがハイレベルである場合、第1論理ゲート384はORゲートで構成することができる。第1スイッチSW1および第2スイッチSW2は、第1論理ゲート384の出力信号S23に応じて制御される。
受信期間信号S21がアサート(ハイレベル)される期間、信号S23はハイレベルとなり、スイッチSW1(SW2)はオンとなる。受信期間信号S21がネゲート(ローレベル)される期間、信号S23は、AM変調信号S22に応じたレベルをとり、スイッチSW1(SW2)はAM変調信号S22に応じてスイッチングする。
リンギング抑制器380による並列共振周波数fdのシフトは有効、無効が切り替え可能としてもよい。リンギング抑制器380は、有効、無効を指示する制御データS24を格納するレジスタ386をさらに備える。たとえば制御データS24は、リンギング抑制器380による周波数シフトを無効化するときに0(ローレベル)、有効とするときに1(ハイレベル)となる。第2論理ゲート388は、制御データS24と受信期間信号S21を論理演算する。たとえば第2論理ゲート388はANDゲートである。制御データS24が0であれば、第2論理ゲート388の出力は、受信期間信号S21にかかわらずローレベルに固定される。制御データS24を1とすると、第2論理ゲート388の出力は、受信期間信号S21と同じ論理レベルを有する。
図14(a)は、図13(a)の変調器308およびリンギング抑制器380を備える受電装置300の動作波形図である。この波形図は、実際の受電装置300において、FSK信号の受信期間中に変調器308のスイッチSW11,SW12をオン状態として、AC1端子、AC2端子の電圧VAC1,VAC2およびAC1_DET信号、AC2_DET信号の波形をオシロスコープで測定したものである。なおAC1_DET信号、AC2_DET信号は、図2のコンパレータ334,336の出力である。
図14(b)には比較のために、FSK信号の受信期間中に、変調器308のスイッチSW11,SW12をオフ状態としたときの波形を示す。このように、並列共振周波数fdをシフトすることにより、AC1端子、AC2端子の電圧VAC1,VAC2のリンギングを抑制することができる。
(用途)
上述のさまざまな実施の形態に係る受電装置300の用途を説明する。図15は、受電装置300を備える電子機器500の斜視図である。電子機器500は、携帯電話端末、スマートホン、タブレットPC、ポータブルオーディオプレイヤ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラなどであり、バッテリ駆動型のデバイスである。電子機器500は、2次電池102および受電装置300を備える。同期整流回路304、復調器320、変調器308、コントローラ312、充電回路314は、ひとつあるいは複数の半導体チップに集積化されてもよい。
実施の形態では、Qi規格に準拠するワイヤレス送電装置について説明したが、本発明はそれに限定されず、Qi規格と類似するシステムに使用される受電装置300や、将来策定されるであろう規格に準拠する受電装置300にも適用しうる。
実施の形態で説明した各信号のハイレベル、ローレベル、ポジティブエッジ、ネガティブエッジの割り当ては例示に過ぎず、当業者によれば、任意に変更することができる。
実施の形態にもとづき、具体的な用語を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
100…給電システム、102…2次電池、200,TX…送電装置、201…送信アンテナ、202…送信コイル、203…共振キャパシタ、204…インバータ、206…コントローラ、208…復調器、300,RX…受電装置、301…受信アンテナ、302…受信コイル、304…同期整流回路、306…平滑キャパシタ、308…変調器、312…コントローラ、314…充電回路、320…復調器、330…Hブリッジ回路、331…同期整流コントローラ、332…ドライバ、334…第1コンパレータ、336…第2コンパレータ、338…ロジック回路、350…復調器、CMP1…第1コンパレータ、CMP2…第2コンパレータ、352…クロック生成回路、354…周波数検出回路、360…インバータ、362…第1チャタリング除去回路、364…第2チャタリング除去回路、366…第1ワンショット回路、368…第2ワンショット回路、370…ロジック回路、372…デジタルカウンタ、380…リンギング抑制器、382…制御回路、SW1…第1スイッチ、SW2…第2スイッチ、R1…抵抗、S21…受信期間信号、S22…AM変調信号、S11…第1検出信号、S12…第2検出信号。

Claims (20)

  1. ワイヤレス送電装置からの電力信号を受けるワイヤレス受電装置であって、
    前記電力信号を受ける受信コイルを含む受信アンテナと、
    前記受信アンテナに流れる交流電流を整流する整流回路と、
    前記整流回路の出力を平滑化する平滑キャパシタと、
    FSK(Frequency Shift Keying)が施された前記電力信号を復調する復調器と、
    を備え、
    前記整流回路は、
    前記受信アンテナと接続される第1交流入力端子、第2交流入力端子を有するHブリッジ回路と、
    前記Hブリッジ回路を制御する同期整流コントローラと、
    を含み、
    前記復調器は、
    前記第1交流入力端子の電圧を、第1しきい値電圧と比較し、第1検出信号を生成する第1コンパレータと、
    前記第2交流入力端子の電圧を、第2しきい値電圧と比較し、第2検出信号を生成する第2コンパレータと、
    前記第1検出信号の一方のエッジに応じて第1レベルから第2レベルに遷移し、前記第2検出信号の一方のエッジに応じて前記第2レベルから前記第1レベルに遷移する周波数検出用クロックを生成するクロック生成回路と、
    前記周波数検出用クロックの周波数を検出する周波数検出回路と、
    を含むことを特徴とするワイヤレス受電装置。
  2. ワイヤレス送電装置から送信され、FSK(Frequency Shift Keying)が施された電力信号の復調方法であって、
    受信コイルを含む受信アンテナが、前記電力信号を受信するステップと、
    前記受信アンテナに接続されるHブリッジ回路が、前記受信アンテナに流れる交流電流を整流するステップと、
    前記Hブリッジ回路と前記受信アンテナの一方の接続点である第1交流入力端子の電圧を、第1しきい値電圧と比較し、第1検出信号を生成するステップと、
    前記Hブリッジ回路と前記受信アンテナの他方の接続点である第2交流入力端子の電圧を、第2しきい値電圧と比較し、第2検出信号を生成するステップと、
    前記第1検出信号の一方のエッジに応じて第1レベルから第2レベルに遷移し、前記第2検出信号の一方のエッジに応じて前記第2レベルから前記第1レベルに遷移する周波数検出用クロックを生成するステップと、
    前記周波数検出用クロックの周波数を検出するステップと、
    を備えることを特徴とする復調方法。
  3. ワイヤレス送電装置からの電力信号を受けるワイヤレス受電装置であって、
    前記電力信号を受ける受信コイルを含む受信アンテナと、
    前記受信アンテナに流れる交流電流を整流する整流回路と、
    前記整流回路の出力を平滑化する平滑キャパシタと、
    FSK(Frequency Shift Keying)が施された前記電力信号を復調する復調器と、
    FSK信号の受信中に、前記受信アンテナの並列共振周波数をシフトするリンギング抑制器と、
    を備え、
    前記FSK信号の受信中のシフト後の並列共振周波数をfd’、前記FSK信号の非受信中における並列共振周波数をfd、送信周波数をf TX とするとき、
    TX ≦fd’<fd
    の関係を満たすことを特徴とするワイヤレス受電装置。
  4. 前記リンギング抑制器は、
    前記受信アンテナの一端と接地の間に直列に設けられる第1キャパシタおよび第1スイッチと、
    前記受信アンテナの他端と接地の間に直列に設けられる第2キャパシタおよび第2スイッチと、
    前記第1スイッチおよび前記第2スイッチを制御する制御回路と、
    を含むことを特徴とする請求項3に記載のワイヤレス受電装置。
  5. 前記リンギング抑制器は、前記第1スイッチおよび前記第2スイッチの接続ノードと、接地の間に設けられた抵抗をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載のワイヤレス受電装置。
  6. 前記受信アンテナと接続され、AM変調信号に応じて前記受信アンテナの並列共振周波数を変化させるAM変調器をさらに備え、
    前記リンギング抑制器は、前記AM変調器に作用することを特徴とする請求項3に記載のワイヤレス受電装置。
  7. 前記AM変調器は、
    前記受信アンテナの一端と接地の間に直列に設けられる第1キャパシタおよび第1スイッチと、
    前記受信アンテナの他端と接地の間に直列に設けられる第2キャパシタおよび第2スイッチと、
    を含み、
    前記リンギング抑制器は、前記AM変調信号と、前記FSK信号の受信期間を示す受信期間信号とを論理演算する論理ゲートを含み、前記論理ゲートの出力信号にもとづいて、前記第1スイッチおよび前記第2スイッチを制御することを特徴とする請求項6に記載のワイヤレス受電装置。
  8. 前記整流回路は、
    前記受信アンテナと接続される第1交流入力端子、第2交流入力端子を有するHブリッジ回路と、
    前記Hブリッジ回路を制御する同期整流コントローラと、
    を含み、
    前記復調器は、
    前記第1交流入力端子の電圧を、第1しきい値電圧と比較し、第1検出信号を生成する第1コンパレータと、
    前記第2交流入力端子の電圧を、第2しきい値電圧と比較し、第2検出信号を生成する第2コンパレータと、
    前記第1検出信号の一方のエッジに応じて第1レベルから第2レベルに遷移し、前記第2検出信号の一方のエッジに応じて前記第2レベルから前記第1レベルに遷移する周波数検出用クロックを生成するクロック生成回路と、
    前記周波数検出用クロックの周波数を検出する周波数検出回路と、
    を含むことを特徴とする請求項3から7のいずれかに記載のワイヤレス受電装置。
  9. 前記クロック生成回路は、前記第2検出信号のポジティブエッジおよびそれに続く前記第1検出信号のネガティブエッジに応じて前記周波数検出用クロックを生成することを特徴とする請求項1または8に記載のワイヤレス受電装置。
  10. 前記クロック生成回路は、
    前記第1検出信号を反転するインバータと、
    前記第2検出信号および前記インバータにより反転された前記第1検出信号に応じて、前記周波数検出用クロックを生成するロジック回路と、
    を含むことを特徴とする請求項9に記載のワイヤレス受電装置。
  11. 前記クロック生成回路は、前記反転された前記第1検出信号および前記第2検出信号を、内部クロックを用いてリタイミングすることを特徴とする請求項10に記載のワイヤレス受電装置。
  12. 前記クロック生成回路は、
    前記第1検出信号が前記内部クロックのM周期(Mは2以上の整数)にわたり同じレベルをとったときに、その遷移を有効とする第1チャタリング除去回路と、
    前記第2検出信号が前記内部クロックのN周期(Nは2以上の整数)にわたり同じレベルをとったときに、その遷移を有効とする第2チャタリング除去回路と、
    をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載のワイヤレス受電装置。
  13. 前記クロック生成回路は、
    反転された前記第1検出信号の経路上に設けられた第1ワンショット回路と、
    前記第2検出信号の経路上に設けられた第2ワンショット回路と、
    をさらに含むことを特徴とする請求項9から12のいずれかに記載のワイヤレス受電装置。
  14. 前記周波数検出回路は、前記内部クロックを用いて前記周波数検出用クロックの周波数を測定することを特徴とする請求項11または12に記載のワイヤレス受電装置。
  15. 前記クロック生成回路は、前記第2検出信号のネガティブエッジおよびそれに続く前記第1検出信号のネガティブエッジに応じて前記周波数検出用クロックを生成することを特徴とする請求項8に記載のワイヤレス受電装置。
  16. 前記同期整流コントローラは、前記第1検出信号および前記第2検出信号にもとづいて、前記ブリッジ回路を制御することを特徴とする請求項8から15のいずれかに記載のワイヤレス受電装置。
  17. Qi規格に準拠することを特徴とする請求項1、3から16のいずれかに記載のワイヤレス受電装置。
  18. 請求項1、3から17のいずれかに記載のワイヤレス受電装置を備えることを特徴とする電子機器。
  19. ワイヤレス送電装置から送信され、FSK(Frequency Shift Keying)が施された電力信号の復調方法であって、
    受信コイルを含む受信アンテナが、前記電力信号を受信するステップと、
    前記受信アンテナに接続されるHブリッジ回路が、前記受信アンテナに流れる交流電流を整流するステップと、
    FSK(Frequency Shift Keying)が施された前記電力信号を復調するステップと、
    FSK信号の受信中に、前記受信アンテナの並列共振周波数を変化させるステップと、
    を備え、
    前記FSK信号の受信中のシフト後の並列共振周波数をfd’、前記FSK信号の非受信中における並列共振周波数をfd、送信周波数をf TX とするとき、
    TX ≦fd’<fd
    の関係を満たすことを特徴とする復調方法。
  20. 前記Hブリッジ回路と前記受信アンテナの一方の接続点である第1交流入力端子の電圧を、第1しきい値電圧と比較し、第1検出信号を生成するステップと、
    前記Hブリッジ回路と前記受信アンテナの他方の接続点である第2交流入力端子の電圧を、第2しきい値電圧と比較し、第2検出信号を生成するステップと、
    前記第1検出信号の一方のエッジに応じて第1レベルから第2レベルに遷移し、前記第2検出信号の一方のエッジに応じて前記第2レベルから前記第1レベルに遷移する周波数検出用クロックを生成するステップと、
    前記周波数検出用クロックの周波数を検出するステップと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項19に記載の復調方法。
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