JP6902126B2 - 車両整備用リフト - Google Patents

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本発明は、例えば大型自動車用整備リフトに好適で、車両受け台を小高化ないし扁平で堅牢に構成し、被検車両の車高の低位置化やジャッキアップポイントの低位置化に対応し、車両を安全にリフトアップし整備点検できるとともに、これを容易に製作できるようにした車両整備用リフトに関する。
例えばバスやトラック等の大型車両を整備点検する場合、作業床面にピットを設け、このピットにシリンダーを介してラムを昇降可能に設け、該ラムの上端部に車両受け台である架設枠を設け、この架設枠に箱形のアタッチメント架台を取付け、このアタッチメント架台にアタッチメントである一対の支持枠を移動可能に配置し、該支持枠の上端に被検車両の載荷部を載せて、被検車両を作業床面から持ち上げて作業する車両整備用リフトが使用される(例えば、特許文献1参照)。
しかし、前記支持枠は概して重く、その位置調整は面倒かつ煩雑であり、殊に被検車両の搬入後、支持枠の位置を再調整する際は、作業者が被検車両の下へ潜り込んで作業するため、前記作業が煩雑を極め、その改善が望まれていた。
このような要請に応ずるものとして、作業床面にピットを設け、このピットに昇降支柱と車両受け台を備えた一つまたは複数の昇降機構を設け、この一方をピットの定位置に配置し、他方の昇降機構を移動可能に設けるとともに、該昇降機構の上端部に基板を配置し、この基板上にコ字形断面のガイドを対向配置し、このガイドに一対のスライダを摺動可能に設け、各スライダの外側に箱形の車両受け台を固定し、この車両受け台の外側にアタッチメントを着脱可能なアタッチメント装着部を設ける一方、前記スライダの間に一対のシリンダーケースを互いに対称に配置し、そのピストンロッドを対応するシリンダーケースに枢着し、ピストンロッドを伸縮作動し、これにスライダを同動させてアタッチメントの位置を遠隔調整するようにした車両整備用埋設型リフトがある(例えば、特許文献2参照)。
しかし、この車両整備用埋設型リフトは、スライダの直上にシリンダーケースを配置し、該スライダの外側に箱形の車両受け台を固定し、該車両受け台の外側にアタッチメント装着部を設けているため、基板からアタッチメントまでの高さが高くなり、不使用時はアタッチメント装着部が作業床面に接近し、車両受け台がピットから脱出する前に被検車両の下部に当接する惧れがあった。
したがって、近時の被検車両の車高の低位置化や車両のジャッキアップ時の支持位置の低位置化によって、一対のスライダの間隔調整が困難になり、またアタッチメントの装着後、所期の位置で被検車両を支持することが難しく、作業の安全性を確保できない、という問題があった。
しかも、前記車両整備用埋設型リフトは、車両受け台を設置する底板をガイドに摺動可能に配置しているため、概して構造上の強度が弱く、被検車両の支持に伴う曲げモーメントに十分に堪えられないという問題があった。
また、被検車両の載荷位置に応じて一対のアタッチメントの間隔を離間して配置すると、一対のスライダの間にシリンダーケースが表出し、これに作業床面の洗浄水が掛かったりして、シリンダーケースが錆たり機能低下や故障を起こし易くなる等の問題があった。
実開昭63−139294号公報 実用新案登録第2507116号公報
本発明はこのような問題を解決し、例えば大型自動車用整備リフトに好適で、車両受け台を小高化ないし扁平で堅牢に構成し、被検車両の車高の低位置化やジャッキアップポイントの低位置化に対応し、車両を安全にリフトアップし整備点検できるとともに、これを容易に製作できるようにした車両整備用リフトを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、昇降支柱の上端部に取付けられ、かつピット内を出没可能に収容された車両受け台を有し、該車両受け台は、内側に対称に配置した一対の流体圧シリンダーと、該流体圧シリンダーの作動を介して互いに異方向へ作動可能に設けた一対の支持アームと、を備えた車両整備用リフトにおいて、前記車両受け台の内側に支持アーム移動スペースとシリンダー設置スペースを上下に配置し、上側の支持アーム移動スペース内に支持アームを移動可能に配置し、該支持アーム移動スペースの直下に一対の流体圧シリンダーを配置し、これらのスペ−スに支持アームと流体圧シリンダーを合理的かつコンパクトに配置し、車両受け台の扁平化と小高化ないしコンパクト化を図り、近時の車高の低位置化やジャッキアップポイントの低位置化に対応し得るとともに、構造を簡潔化している。
請求項2の発明は、車両受け台の開口側上部の全域に架設板を配置して閉塞し、車両受け台の横断面を中空の略箱形に形成し、車両受け台の断面係数を大きくして堅牢に構成し、支持アームを強固に支持し、被検車両を支持する際の支持アームに掛かる曲げモーメントに対応させ、車両を安全にリフトアップして整備点検できるようにするとともに、架設板によって車両受け台の内部を保護し、洗浄水等の水の浸入を防止し、内部の構成部材の錆の発生や機能低下を未然に防止するようにしている。
請求項3の発明は、架設板の両端部に切欠部を形成し、該切欠部に支持アームの先端部に設けたアタッチメント装着部を係合可能に収容し、簡潔な構成で支持アームの収縮時における占有スペースのコンパクト化と機構の簡潔化を図るようにしている。
請求項4の発明は、車両受け台の両側部の内側に、支持アームの両側部の半円状周面を摺動可能に配置し、支持アームを円滑かつ安定して移動し得るようにしている。
請求項5の発明は、シリンダー設置スペースに、一対の流体圧シリンダーを設置するシリンダーベースと、該シリンダーベースを支持するベースシートを重合して配置し、前記シリンダーベースとベースシートの対応位置に切欠溝を形成し、これらの切欠溝に臨ませて一対の流体圧シリンダーを配置し、一対の流体圧シリンダーを合理的に離間して配置するとともに、流体圧シリンダーに接続する導管を切欠溝に沿わせて、整然とコンパクトに配管し得るようにしている。
請求項6の発明は、流体圧シリンダーの流体圧装置に連通する導管の接続端部を、車両受け台の外部下方に突出して配置し、昇降支柱内に配管する導管との接続を容易かつ作業性良く行なえるようにしている。
請求項7の発明は、支持アームの底部に連結部とストッパーを下方に突設し、前記連結部に流体圧シリンダーのピストンロッドの先端部を連結し、前記ストッパーを車両受け台に設けた係合突起に当接可能に配置し、支持アームの移動範囲を規制して、支持アームの安定した移動と安全な作動を実現するようにしている。
請求項1の発明は、車両受け台の内側に支持アーム移動スペースとシリンダー設置スペースを上下に配置し、上側の支持アーム移動スペース内に支持アームを移動可能に配置し、該支持アーム移動スペースの直下に一対の流体圧シリンダーを配置したから、これらのスペ−スに支持アームと流体圧シリンダーを合理的かつコンパクトに配置し、車両受け台の扁平化と小高化ないしコンパクト化を図り、近時の車高の低位置化やジャッキアップポイントの低位置化に対応し得るとともに、構造を簡潔化することができる。
請求項2の発明は、車両受け台の開口側上部の全域に架設板を配置して閉塞し、車両受け台の横断面を中空の略箱形に形成したから、車両受け台の断面係数を大きくして堅牢に構成し、支持アームを強固に支持し、被検車両を支持する際の支持アームに掛かる曲げモーメントに対応させ、車両を安全にリフトアップして整備点検できるようにするとともに、架設板によって車両受け台の内部を保護し、洗浄水等の水の浸入を防止し、内部の構成部材の錆の発生や機能低下を未然に防止することができる。
請求項3の発明は、架設板の両端部に切欠部を形成し、該切欠部に支持アームの先端部に設けたアタッチメント装着部を係合可能に収容したから、支持アームの収縮時における占有スペースのコンパクト化と機構の簡潔化を図ることができる。
請求項4の発明は、車両受け台の両側部の内側に、支持アームの両側部の半円状周面を摺動可能に配置したから、支持アームを円滑かつ安定して移動することができる。
請求項5の発明は、シリンダー設置スペースに、一対の流体圧シリンダーを設置するシリンダーベースと、該シリンダーベースを支持するベースシートを重合して配置し、前記シリンダーベースとベースシートの対応位置に切欠溝を形成し、これらの切欠溝に臨ませて一対の流体圧シリンダーを配置したから、一対の流体圧シリンダーを合理的に離間して配置するとともに、流体圧シリンダーに接続する導管を切欠溝に沿わせて、整然とコンパクトに配管することができる。
請求項6の発明は、流体圧シリンダーの流体圧装置に連通する導管の接続端部を、車両受け台の外部下方に突出して配置したから、昇降支柱内に配管する導管との接続を容易かつ作業性良く行なうことができる。
請求項7の発明は、支持アームの底部に連結部とストッパーを下方に突設し、前記連結部に流体圧シリンダーのピストンロッドの先端部を連結し、前記ストッパーを車両受け台に設けた係合突起に当接可能に配置したから、支持アームの移動範囲を規制して、支持アームの安定した移動と安全な作動を実現することができる。
本発明に適用した移動リフトのリフトアップ時の状況を示す正面図である。 本発明に適用した固定リフトと移動リフトのリフトダウン時の状況を拡大し て示す平面図である。 本発明に適用した移動リフトのリフトダウン時の状況を示す正面図である。 図3の右側面図である。 本発明に適用した車両受け台の内側下部に配置したシリンダーベースを拡大 して示す平面図で、切欠溝の外側に一対の流体圧シリンダーを対称に配置している。
図5の正面図である。 本発明に適用した車両受け台に一対の流体圧シリンダーを組み付けた状況を 示す正面図である。 図7の右側面図である。 本発明に適用した車両受け台とこれに組み付けた支持アームの一方を拡大し て示す平面図である。 本発明に適用した車両受け台に組み付けた流体圧シリンダーと、支持アー ムを拡大して示す正面図である。
図10の右側面図である。 本発明に適用した車両受け台の平面図で、左右の支持アームの突出状態を 示している。
以下、本発明を大型自動車用整備リフトに適用した図示の実施形態について説明すると、図1乃至図12において1は自動車整備工場の作業床面で、該床面1に長尺のピット2が被検車両の進入方向に沿って設けられている。
前記ピット2の内側に固定リフト3と移動リフト4が設けられ、これらのリフト3,4は、流体圧装置5a、実施形態では油圧装置5aによって作動制御される昇降機構と、伸縮かつ昇降可能な角管状の昇降支柱6,7とを備え、該支柱6,7の上端部に車両受け台8,9を配置している。
図中、10はピット2の開口部を開閉可能に配置したピットカバーで、作業床面1と略同高面に配置されている。
前記車両受け台8,9は実質的に同一に構成され、これを便宜上、移動リフト4側の車両受け台9について説明する。
前記車両受け台9は横長中空の堅牢な略箱形に形成され、これは導管である油導管の挿入孔(図示略)を形成した横長矩形の肉厚の基板11と、該基板11上に重合して溶接された更に肉厚の横長矩形のテーブルプレート12と、該テーブルプレート12の両側に溶接して対向配置した肉厚のサイドプレート13,13と、該サイドプレート13,13の上端部に溶接された肉厚の架設板14と、前記テーブルプレート12の両側で、かつサイドプレート13,13の内側に溶接された一対の肉厚のガイド15,15と、で構成されている。
図中、16,17は架設板14の長さ方向の両端部に形成した矩形の切欠部で、該切欠部16,17に後述するアタッチメント装着部を係合可能に収容している。
前記車両受け台9の横断面は図8,11のように横長矩形の箱形に形成され、その内側の中空スペースを、ガイド15,15のガイド面15a,15aの位置で上下に略等分に区画し、その上方に支持アーム18の支持アーム移動スペース19を形成し、その下方に移動スペース19よりも幅狭の凹状のシリンダー設置スペース20を形成している。
この場合、車両受け台9の横断面を箱形の代わりに、架設板14を省略して、上方を開口した略U字形状に形成することも可能である。
前記移動スペース19は、サイドプレート13,13と、架設板14の内面ないしサイドプレート13の上端部と前記ガイド面15aとで区画される横長矩形に形成され、該移動スペース19に左右の支持アーム18が摺動可能に配置されている。
前記支持アーム18,18はその内側端部を当接可能に配置され、それらの内側の移動位置を規制して、後述する左右のアタッチメントによる車両の載荷位置のスパンを最小に形成可能にしている。
すなわち、前記支持アーム18,18の底面の後述する連結部である連結ピンの外側位置に、ストッパーであるストッパーピン54が下方に突設され、該ストッパーピン54が、後述するシリンダーベースの両端部に突設した係合突起であるストッパー55,55に当接可能に配置されている。
前記ストッパー55,55は、支持アーム18,18の外側の移動位置を規制可能にされ、後述する左右のアタッチメントによる車両の載荷位置スパンを最大に形成可能にしている。
前記シリンダー設置スペース20は、支持アーム移動スペース19の直下に位置し、テーブルプレート12,12およびガイド15,15の内面と、それらの高さで区画され、前記移動スペース19よりも幅狭の横長矩形に形成され、その下面に基板11の内面が配置されていて、前記スペース20に後述するシリンダーを設置したシリンダーベースが配置されている。
前記支持アーム18は横長矩形の複数の矩形板を重合して構成され、その矩形板の横幅はサイドプレート13,13の対面距離よりも若干幅狭に形成され、その中間部に配置した矩形板は図11のように更に幅狭に形成され、その外端部に丸棒状のガイドロッド21を溶接し、その半円状周面を隣接する矩形板に溶接している。
前記ガイドロッド21の半円状の外周面は、他の矩形板の側面よりも突出して配置され、その外周面をサイドプレート13,13の内面に近接して配置し、サイドプレート13,13の内面との接触摩擦ないし制動を軽減し、支持アーム18の移動の円滑を図っている。
前記アタッチメント装着部22は複数の枠板を溶接して角管状に形成され、その外周部を支持アーム18の端部に溶接して取付け、その上端部に板状のアタッチメント23を掛け止め可能に配置している。
前記シリンダーベース24は車両受け台9と略同長で、シリンダー設置スペース20の横幅よりも若干幅狭の横長矩形板状に形成され、その長さ方向に略家形の切欠溝25を形成し、該切欠溝25の両側に一対の流体圧、実施形態では油圧シリンダー26,27を対称位置に配置している。
前記シリンダーベース24は後述する導管の外径よりも肉厚の板体に形成され、その上面に立設したブラケット28,29に、流体圧シリンダー26,27、実施形態では油圧シリンダー26,27の一端を連結し、この他端部にピストンロッド30,31を伸縮可能に配置し、該ピストンロッド30,31の先端部を連結部である連結ピン32,33に接続している。
前記連結ピン32,33は左右の支持アーム18,18の底面に下向きに突設され、その軸部をピストンロッド30,31に接続して、ピストンロッド30,31の伸縮変位を支持アーム18,18に伝達可能にしている。
前記切欠溝25の内側に導管である油導管34〜37が配管され、これらは油圧シリンダー26,27の両端部に接続されて流体圧装置5b、実施形態では油圧装置5bから圧油を給排し、ピストンロッド30,31を個別に伸縮変位可能にしている。
前記シリンダーベース24の下面にベースシート38が重合して溶接され、その溶接されたシリンダーベース24とベースシート38のアセンブリの長さ方向の両端部を、ビスまたはボルト39によって固定している。前記ベースシート38の形状はシリンダーベース24よりも薄厚の矩形板に形成され、その板面に前記切欠溝25と同形の切欠溝56を形成している。
前記油導管34,36と油導管35,37の組み付けは、油導管34〜37を大小L字形状に折曲形成し、その一端部に六角ナットを付設した継手を取り付け、油圧シリンダー26,27に前記油導管34〜37の一端部を組み付け、他端部はシリンダーベース24とベースシート38のアセンブリを車両受け台9に組み込み後、前記継手を取り付けるようにしている。
そして、油圧シリンダー26,27と油導管34〜37のアセンブリを、シリンダーベース24とベースシート38のアセンブリへ組み付け後、車両受け台9に組み付けるようにしている。
次に、前記油圧シリンダー26,27と油導管34〜37とシリンダーベース24とベースシート38のアセンブリをシリンダー設置スペース20に組み込む場合は、前記アセンブリをシリンダー設置スペース20に配置し、油導管34〜37の他端部を基板11の油導管の挿入孔(図示略)に挿入して下方に突出し、その管端部に前記継手を取り付け、油導管34〜37の大部分を切欠溝25,56から突出することなく、コンパクトかつ整然と配管するようにしている。
前記油導管34,36は、シリンダーベース24とベースシート38のアッセンブリ上を、切欠溝25,56の斜辺に沿って平行に配置され、油導管35,37は油導管34,36の略半分長が切欠溝25,56の中心に平面的に同軸上に配置されている。
前記油導管34〜37の一端は図示のように基板11の下方に突出して配管され、車両受け台9の直下の支柱7の内部に配管する油導管(図示略)との接続を容易かつ作業性良く行なえるようにしている。
この他、図中、40は前記支柱6,7を支持するガイドポストで、その基端部のフランジ41にUボルト42を介して走行車輪43の車軸44を架設している。45はピット2内に設けた移動レールで、前記走行車輪43を走行可能に配置され、46は走行モータで、その駆動スプロケット47と移動ボックス48の従動スプロケット49との間にチェーン50が巻き掛けられている。
前記従動スプロケット49と同期回動可能なスプロケット51と、その近接位置に配置したスプロケット52との間に移動用チェーン53が逆S字状に巻き掛けられ、その一端を移動レール45の終端部に固定し、他端部を固定リフト8側のピット2の適所に固定している。
このように構成した本発明の車両整備用リフトは、ピット2の内側に昇降支柱6,7を昇降可能に設け、その上端部に実質的に同一の車両受け台8,9を備えている。
これを移動リフト4の車両受け台9で説明すると、前記車両受け台9は肉厚の枠材(鋼材)を組み付けて横断面を中空の略箱形に形成し、その内部を下側のシリンダー設置スペース20と、その直上の支持アーム移動スペース19に区画している。
したがって、車両受け台9は横断面が概ね平板状の構造のものに比べて、断面係数が大きく強度が強化され、車両を支持する際、車両受け台9に掛かる曲げモーメントに十分に耐えられる。
しかも、実施形態の車両受け台9はサイドプレート13,13の上端部に肉厚の架設板14を溶接して閉塞し、車両受け台9の横断面を横長の箱形に形成しているから、断面係数が更に増大して強度が増強され、車両受け台9による車両載荷時の安全性が向上する。
一方、車両受け台9は前述のように内部をシリンダー設置スペース20と、その直上の支持アーム移動スペース19を上下に区画しているから、従来のように底板に箱形のスライダーを組み付け、その内側にシリンダーを配置したものに比べて、車両受け台9が扁平かつ小高で構成が簡潔化され、構成部材を容易に組み付けられる。
次に、前記シリンダー設置スペース20に油圧シリンダー26,27を組み付ける場合は、先ずシリンダーベース24とベースシート38を重合して溶接し、このシリンダーベース24とベースシート38のアセンブリに、油導管34〜37の一端を油圧シリンダー26,27の両端部に接続した油圧アセンブリを組み付ける。
そして、前記油圧シリンダー26,27と油導管34〜37のアセンブリを、シリンダーベース24とベースシート38を重合して溶接したアセンブリの切欠溝25の両側に対称に設置し、また切欠溝25,56に油導管34〜37の一端を挿入し、これをシリンダーベース24とベースシート38を重合して溶接したアセンブリの下方へ突出して配管する。
したがって、油導管34〜37の一端側はベースシート38の切欠溝56と、それよりも肉厚のシリンダーベース24に形成した切欠溝25に配管されるから、シリンダーベース24とベースシート38から突出することなく整然とコンパクトに配管される。この油導管34〜37とシリンダーベース24とベースシート38のアセンブリの組み込み状況は図5〜7のようである。
この場合、前記油導管34,36と油導管35,37の組み付けは、各油導管34〜37を大小のL字形状に折曲形成し、その一端部に六角ナットを付設した継手を取り付け、油圧シリンダー26,27に油導管34〜37の一端部を組み付ける。
そして、この油圧シリンダー26,27と油導管34〜37のアセンブリを、シリンダーベース24とベースシート38のアセンブリへ組み付け後、この油圧シリンダー26,27と油導管34〜37とシリンダーベース24とベースシート38のアセンブリを車両受け台9に組み付ける。
次に、前記油圧シリンダー26,27と油導管34〜37とシリンダーベース24とベースシート38のアセンブリを、シリンダー設置スペース20に組み込む場合は、前記アセンブリをシリンダー設置スペース20に配置し、油導管34〜37の他端部を基板11の油導管の挿入孔に挿入して下方に突出し、その管端部に前記継手を取り付ける。この組み込み状況は図7,8のようである。
この後、車両受け台9に支持アーム18,18を組み込む。
その際、アタッチメント装着部22を外側にして支持アーム18,18を支持アーム移動スペース19に挿入し、その下面をガイド15,15のガイド面15a,15a上に載置する。
前記支持アーム18,18は実質的に同一に構成され、これは横長矩形の複数の矩形板を重合して構成し、その中間部の凹部周面に丸棒状のガイドロッド21を溶接し、その周面を隣接する矩形板に溶接し、かつその外側の半円状周面を支持アーム18の側面よりも外側に突出する。
この組み付け状況は図10,11のようで、前記支持アーム18,18はガイド面15a,15aに摺動可能に載置され、かつガイドロッド21の半円状周面の頂部がサイドプレート13,13の内側に摺動かつ係合可能に配置されている。
また、シリンダー設置スペース20の直上の支持アーム18,18の下面は、油圧シリンダー26,27と離間して配置され、ストッパーであるストッパーピン54が油圧シリンダー26,27の間に配置されている。
この後、ピストンロッド30,31の先端部を、支持アーム18,18の下面に突設した連結ピン32,33に接続し、基板11の外側下方に突出した前記油導管34〜37の他端部を、支柱7に配管する油導管(図示略)に接続する。
その際、油導管34〜37の他端部が基板11の下方に突出しているから、この油導管34〜37と支柱7に配管する油導管との接続を容易かつ能率良く行なえる。
こうして組み付けた車両受け台9は図10,11のようで、支持アーム18,18は板材を重合配置する簡素な構成であるから、板材を箱形に組み付け、その内部にピストンロッドを配置する構造に比べて、支持アーム18,18ないし車両受け台9の薄厚化ないしコンパクト化を図れる。
前記車両受け台9は支柱7の上端部に取付けられ、その使用前はアタッチメント装着部22からアタッチメント23が取外され、支持アーム18,18が収縮して支持アーム移動スペース19内に移動し、支柱7がリフトダウンしてピット2内に収容されている。
この状況は図2乃至図4のようで、車両受け台9の上部の架設板14が作業床面1と略同高面に位置している。
このような状況の下で支持アーム18,18に車両を載荷する場合は、被検車両を自動車整備工場の作業床面1に移動し、移動リフト4を移動して固定リフト3との間隔を被検車両の前後輪の間隔に調整後、アタッチメント装着部22にアタッチメント23を装着し、支柱6,7をリフトアップする。
その際、支持アーム18,18ないし車両受け台8,9は薄厚で小高に構成され、作業床面1からの高さを抑制されているから、支柱6,7の僅かなリフトアップによってピット2から脱出し、作業床面1の直上に移動する。
したがって、近時のような被検車両の車高の低位置化やジャッキアップポイントの低位置化によって、上部の架設板14が被検車両の下周りに接触ないし衝突する惧れがなく、支持アーム18,18を伸長してアタッチメント23をジャッキアップポイント直下に位置付けられる。
この場合、支持アーム18,18によるアタッチメント23,23の支持位置の調整は、油圧シリンダー26,27を個別に伸縮作動させることによって行ない、該シリンダー26,27のピストンロッド30,31を伸縮作動させ、その先端部に連結した連結ピン32,33を同動させて支持アーム18,18を移動し、それらの移動位置をジャッキアップポイント位置に調整する。
その際、支持アーム18,18は、底面に突設したストッパーピン54,54が当接部である係合突起55,55に当接して外側への移動を阻止され、一方、支持アーム18,18の内側への移動は、それらの内側端部が当接可能に配置されて内側への移動を阻止され、使用上の安全性が確保される。
このように本発明の自動車整備用リフトは、車両受け台を小高化ないし扁平で堅牢に構成し、被検車両の車高の低位置化やジャッキアップポイントの低位置化に対応し、車両を安全にリフトアップし整備点検できるとともに、これを容易に製作できるから、例えば大型自動車用整備リフトに好適である。
2 ピット
5a,5b 流体圧装置(油圧装置)
6,7 昇降支柱
8,9 車両受け台
11 基板
14 架設板
15 ガイド
18 支持アーム
19 支持アーム移動スペース
20 シリンダー設置スペース
21 ガイドロッド
22 アタッチメント装着部
23 アタッチメント
24 シリンダーベース
25 切欠溝
26,27 流体圧シリンダー(油圧シリンダー)
32,33 連結部(連結ピン)
34〜37 導管(油導管)
38 ベースシート
54 ストッパー(ストッパーピン)
55 係合突起
56 切欠溝

Claims (7)

  1. 昇降支柱の上端部に取付けられ、かつピット内を出没可能に収容された車両受け台を有し、該車両受け台は、内側に対称に配置した一対の流体圧シリンダーと、該流体圧シリンダーの作動を介して互いに異方向へ作動可能に設けた一対の支持アームと、該一対の支持アームを摺動可能に載置するガイドと、を備えた車両整備用リフトにおいて、前記車両受け台の内側に、該ガイドによって該一対の支持アームを移動可能に配置するスペースである支持アーム移動スペースと、該支持アーム移動スペースの下にシリンダー設置スペースと、を配置し、シリンダー設置スペースに該一対の流体圧シリンダーを配置し、前記ガイド上に前記支持アームの底面を摺動可能に配置したことを特徴とする車両整備用リフト。
  2. 前記車両受け台の開口側上部の全域に架設板を配置して閉塞し、車両受け台の横断面を中空の略箱形に形成した請求項1記載の車両整備用リフト。
  3. 前記架設板の両端部に切欠部を形成し、該切欠部に支持アームの先端部に設けたアタッチメント装着部を係合可能に収容した請求項2記載の車両整備用リフト。
  4. 前記車両受け台の両側部の内側に、支持アームの両側部の半円状周面を摺動可能に配置した請求項1記載の車両整備用リフト。
  5. 前記シリンダー設置スペースに、一対の流体圧シリンダーを設置するシリンダーベースと、該シリンダーベースを支持するベースシートを重合して配置し、前記シリンダーベースとベースシートの対応位置に切欠溝を形成し、これらの切欠溝に臨ませて一対の流体圧シリンダーを配置した請求項1記載の車両整備用リフト。
  6. 前記流体圧シリンダーの流体圧装置に連通する導管の接続端部を、車両受け台の外部下方に突出して配置した請求項1記載の車両整備用リフト。
  7. 前記支持アームの底部に連結部とストッパーを下方に突設し、前記連結部に流体圧シリンダーのピストンロッドの先端部を連結し、前記ストッパーを車両受け台に設けた係合突起に当接可能に配置した請求項1記載の車両整備用リフト。
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