JP6901118B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車両用のガラス上に形成された導電膜の電気的接続に用いられるコネクタに関する。
車両のリヤウインドに用いられる樹脂製窓板のデフォッガ線の接続端子構造として、特許文献1に示すように、樹脂製窓板と一体に形成された端子保持体に接続端子が差し込まれることによって、この接続端子を介してデフォッガ線とリード線とが電気的に接続されるものが知られている。
特開2015−116993号公報
しかし特許文献1に記載の接続端子構造は、樹脂製窓板と一体に形成された端子保持体に接続端子を差し込んでいるため、樹脂製以外の窓枠には適用できないという問題がある。
そこで、本発明の目的は、種々の素材からなる基体上に形成された導電膜を端子と電気的に接続できるコネクタを提供することである。
本発明に係るコネクタは、基体上に形成された導電膜と相手側コネクタに保持された相手側端子とを電気的に接続するために用いられるコネクタであって、前記基体に固定されるハウジングと、前記ハウジングに対して変位可能に支持された保持部材と、前記保持部材に保持された、弾性変形可能な端子とを備えており、前記保持部材は、第1係止部と第2係止部とを有しており、前記ハウジングは、第3係止部と第4係止部とを有しており、前記保持部材は、前記ハウジングに対して変位することによって、前記第1係止部と前記第3係止部とが互いに係止した仮係止位置、及び、前記第2係止部と前記第4係止部とが互いに係止した本係止位置を選択的に取ることが可能であり、前記ハウジングが前記基体に固定された状態において前記保持部材が前記仮係止位置にあるとき、前記ハウジングは前記保持部材を静止状態に維持することが可能であり、且つ、前記端子が弾性変形せず前記導電膜に接触しておらず、前記ハウジングが前記基体に固定された状態において前記保持部材が前記本係止位置にあるとき、前記ハウジングは前記保持部材を静止状態に維持することが可能であり、且つ、前記端子が弾性変形しつつ前記導電膜に接触し、前記保持部材が前記本係止位置にあるときに前記相手側コネクタが前記ハウジングと嵌合されることによって、前記端子が前記相手側端子と接触可能である。
また、前記保持部材が、前記ハウジングに対して回動可能に支持されていてよい。これによって、回動させるだけで保持部材を容易に仮係止位置から本係止位置に変位させることができる。
このとき、前記ハウジングは、各内側面に嵌合穴が設けられた、対向する一対の側壁を有し、前記保持部材は、前記嵌合穴にそれぞれ嵌合する一対の軸部を有することが好ましい。これによって、簡易な構成で保持部材をハウジングに対して回動可能に支持させることができる。
さらにこのとき、前記ハウジングが、前記嵌合穴の周縁に形成され、前記嵌合穴の径方向外方に凹む凹部を前記第3係止部として有し、前記保持部材が、前記軸部の外周面から前記軸部の径方向外方に突出する突起を前記第1係止部として有し、前記保持部材が前記仮係止位置にあるとき、前記ハウジングの前記凹部に前記保持部材の前記突起が係止することが好ましい。これによって、保持部材が仮係止位置で静止状態に維持される簡易な構成を実現できる。
さらに、前記ハウジングは、前記相手側コネクタが挿入される、開口が形成された収容部を有し、前記相手側コネクタが前記収容部への挿入方向である前記開口の方向が、前記保持部材の回動軸線と直交し且つ前記ハウジングの前記基体に対する取付面と平行であってよい。これによると、ユーザが相手側コネクタのハウジングへの挿入方向をユーザが把握し易くなるため、作業効率を向上させることができる。
本発明に係るコネクタは、前記ハウジングに取り付けられた少なくとも1つの金属製の補強部材をさらに備えており、前記補強部材は、前記ハウジングが前記基体に固定された状態において前記導電膜と対向する部分を有していることが好ましい。これによって、金属製の導電膜と金属製の補強部材との間を接着剤を用いて接着することが可能となるため、金属部材と樹脂部材とが接着される場合と比較して、ハウジングを基体に堅強に固定できる。また、使用可能な接着剤の種類が金属部材と樹脂部材とが接着される場合と比較して多くなるため、接着力が強く低コストの接着剤を使用可能となる。
このとき、2つの前記補強部材が、前記保持部材が前記本係止位置にあるときの前記端子を挟む位置に配置されていることが好ましい。これによって、ハウジングの基体への固定をより確実なものとすることができる。
前記端子が、前記保持部材に圧入される被圧入部を有し、前記被圧入部において前記端子が前記保持部材に保持されていてよい。これによって、端子を保持部材に容易に固定することができる。
前記保持部材は、前記端子に沿って延び、前記保持部材が本係止位置にあるときに前記端子の前記基体と反対側を覆うカバー部を有することが好ましい。これによって、保持部材が本係止位置にあるときに端子が外部部材と接触するのを防止することができる。また、端子に埃などが付着するのを防止できる。
前記端子は、略U字形状に折れ曲がった折曲げ領域と、前記折曲げ領域の一端から延び、前記相手側端子に接触する第1接点が形成された第1領域と、前記端子の弾性変形によって前記第1領域に対する位置が変化するように前記折曲げ領域の他端から延び、前記導電膜に接触する第2接点が形成された第2領域とを有することが好ましい。これによって、端子を簡単な構成にできる。
このとき、前記端子には、前記端子の弾性変形によって前記第1領域に対する位置が独立して変化する複数の前記第2領域が設けられていることが好ましい。これによって、導電膜に対する端子の接触信頼性を向上させることができる。
前記端子は、前記保持部材が前記本係止位置にあるときに、ガラスである前記基体に形成された前記導電膜に弾性変形しつつ接触してよい。これによって、例えば車両用のガラスが基体である場合に本発明のコネクタを適用できる。
本発明によると、基体にハウジングを固定できるので、例えばガラス製部材または樹脂性部材など種々の素材からなる基体上に形成された導電膜と相手側端子との電気的接続を達成することができる。また、ハウジングを基体へ固定するのに、接着剤又はネジ止めなどの半田以外の手段を利用することによって、鉛フリーな接続を実現できる。また、仮係止位置では、端子が導電膜と接触していないので、端子が導電膜に弾性変形しつつ接触することによる反力がコネクタに作用しない。従って保持部材が仮係止位置にある状態で、ハウジングを基体に接着剤またはねじ等で固定する際に、コネクタに応力が作用することを確実に防止できる。さらに、仮係止位置から本係止位置に保持部材を変位させ且つ相手側コネクタをハウジングと嵌合させるという比較的簡易な作業を行うことによって、端子が相手側端子と接触するため、導電膜と相手側端子との電気的接続を図ることが可能である。
(a)は本発明の実施形態に係る雄コネクタに雌コネクタを挿入する前の斜視図であり、(b)は本発明の実施形態に係る雄コネクタに雌コネクタを挿入した状態の斜視図である。 図1の雄コネクタを上方から視た分解斜視図である。 図1の雄コネクタを下方から視た分解斜視図である。 保持部材の底面図である。 保持部材の位置決め突起および本体側凹部の部分拡大底面図である。 保持部材にオス端子を組み付けた状態の上方斜視図である。 保持部材にオス端子を組み付けた状態の下方斜視図である。 保持部材をハウジングに挿入する前の斜視図である。 保持部材をハウジングに挿入した状態の斜視図である。 保持部材が仮係止位置に保持された状態の斜視図である。 仮係止状態の軸部周りの部分拡大断面図である。 図10のXII-XII線断面図である。 保持部材が本係止位置に保持された状態の斜視図である。 図13のXIV-XIV線断面図である。 雄コネクタに雌コネクタを挿入した状態の断面図である。 変形例に係る雄コネクタに雌コネクタを挿入する前の斜視図である。 変形例に係る雄コネクタと補強部材とが分離した状態の下方斜視図である。 変形例に係る雄コネクタに補強部材を取り付けた状態の下方斜視図である。 変形例に係る雄コネクタの裏面を示す底面図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に従って説明する。
図1(a)および図1(b)に示すように、本実施形態の雄コネクタ10は、ガラス製の車両用バックウインドである基体1上に形成された導電膜2と、相手側コネクタである雌コネクタ5に保持された相手側端子(メス端子)6(図15参照)とを電気的に接続するために用いられる。導電膜2は、デフォッガ線として、基体1の表面に取り付けられている。
図2に示すように雄コネクタ10は、基体1に固定される樹脂製のハウジング11と、ハウジング11に対して変位可能に支持された保持部材40と、保持部材40に保持された、弾性変形可能なオス端子60とを備えている。
ハウジング11は、長手方向に延びる矩形状の底板12と、底板12上の一端部に設けられた一対の第1側壁21と、第1側壁21と隣り合う一対の第2側壁30と、底板12上の他端部に設けられた収容部34とを有する。第1側壁21と第2側壁30と収容部34とは、底板12の長手方向に沿って順に設けられている。
図3に示すように底板12の裏面には、底板12の周縁部13に対して上方に凹む裏側凹部14が形成されている。この裏側凹部14には、ハウジング11を基体1に固定する接着剤が塗布される。裏側凹部14には、裏側凹部14の表面から下方に突出する複数の裏側突起15と、底板12を厚さ方向に貫通する正面視矩形状の貫通孔16と、貫通孔16の縁の全周に形成された流入防止突起17とが設けられている。裏側凹部14に塗布された接着剤は、周縁部13により底板12の外方に流出するのを防止され、流入防止突起17により貫通孔16に流入するのを防止される。
一対の第1側壁21は、後述するように、ハウジング11に対して回動可能に保持部材40を支持する。第1側壁21は、底板12の長辺側縁部から垂直上方に立上る矩形板状であり、長手方向と直交する幅方向に互いに対向している。第1側壁21は、底板12上の短辺側縁部から立上る立壁22と第2側壁30との間に配置されている。また、第1側壁21は、その内側面に設けられた嵌合穴23と、内側面上端部から内方に向かって突出する第1突起24とを有する。嵌合穴23の周縁には、嵌合穴23の径方向外方に凹む凹部である第3係止部25が形成されている(図11参照)。
第2側壁30は、底板12の長辺側縁部から垂直上方に立上る矩形板状であり、幅方向に互いに対向している。また第2側壁30は、第1側壁21と収容部34との間に、第1側壁21と収容部34とから間隔を隔てて配置されている。第2側壁30には、その内側面上端部から内方に向かって突出する突起である第4係止部31が形成されている。
収容部34は、底板12の長手方向両端部に開口35が形成された箱型であり、雌コネクタ5が挿入される。雌コネクタ5の収容部34への挿入方向である開口35の方向は、後述する保持部材40の回動軸線Lと直交し且つハウジング11の基体1に対する取付面(底板12の裏面)と平行である。
保持部材40は、ハウジング11に対して回動可能に支持され、後述する仮係止位置と本係止位置とを選択的に取ることができる。保持部材40は、オス端子60を保持する本体41と、本体41から長手方向に延びたカバー部50と、本体41の側面に形成された一対の軸部55とを有する。
本体41はコの字型断面であり、厚肉板状の基部42と、基部42の縁から垂下する垂下壁43とを包含する。基部42の裏面には、オス端子60を位置決めする位置決め突起44が設けられている。垂下壁43の下縁には上方に凹む本体側凹部45が設けられている。図4および図5に示すように、これら位置決め突起44の側面および本体側凹部45を画定する側面には、それぞれつぶしリブ46が形成されている。
カバー部50は、角部が面取りされた直方体形状であり、本体41より上方に位置する。カバー部50側面の下縁部には、保持部材40の長手方向に延びる一対の第2係止部51が形成されている。
軸部55は、本体41の側面から水平方向外方に向かって延びる円柱形状である。軸部55の外周面には、軸部55の径方向外方に突出する突起である第1係止部56が形成されている。第1係止部56は、軸部55の高さ方向に延びている。
オス端子60は金属製であり、略U字形状に折れ曲がった折曲げ領域61と、折曲げ領域61の一端から長手方向に延びる第1領域62と、折曲げ領域61の他端から第1領域62の下方を斜め下方向に延びる2つの第2領域68とを有する。
第1領域62は長方形形状の板状であり、先端部に形成された第1接点63と、折曲げ領域61側に形成された位置決め孔64と、側面から水平方向外方に延びる圧入突起65とを包含する。位置決め孔64を画定する内周壁と圧入突起65とがオス端子60の被圧入部を構成する。
2つの第2領域68は同一形状であり、それぞれ第1領域62に対して傾斜して下方に延びている。また、各第2領域68は先端部に形成された第2接点69を有する。オス端子60は、弾性変形することによって、2つの第2領域68の第1領域62に対する位置が変化可能となっている。より詳細には、オス端子60が弾性変形することに伴って、第2接点69が上下方向に変位し、第2接点69の第1領域62からの距離が変化する。さらに、オス端子60は、弾性変形する際に、2つの第2領域68の第1領域62に対する位置が、それぞれ独立して変化可能となっている。
次に、雄コネクタ10を組み立てる順序について説明する。
まず、図6および図7に示すように、オス端子60を保持部材40に圧入して固定する。具体的には、オス端子60の位置決め孔64に保持部材40の位置決め突起44を圧入すると共に、オス端子60の圧入突起65を保持部材40の本体側凹部45に圧入する。このとき、位置決め孔64が位置決め突起44の周りのつぶしリブ46を陥凹させ、また圧入突起65が本体側凹部45近傍のつぶしリブ46を陥凹させることで圧入が実現される。オス端子60を保持部材40に組み付けた状態で、被圧入部においてオス端子60が保持部材40に保持されている。
そして図8に示すように、保持部材40とオス端子60とを上下方向に起立させた状態で、上方から下方に向かってハウジング11に挿入する(図9参照)。これにより、保持部材40の軸部55が第1側壁21の嵌合穴23に嵌合し、保持部材40はハウジング11に対して軸部55を中心に回動可能に支持される。なお、図11および図12に示すように、保持部材40の回動軸線Lが軸部55の中心に位置し、ハウジング11内(より詳細には折曲げ領域61を通過する範囲内)を幅方向に延びている。
図9に示す状態で、保持部材40のカバー部50をハウジング11の長手方向中央に向かって押圧することで、保持部材40およびカバー部50が軸部55を中心に回動する。これにより、図10に示すように、保持部材40とカバー部50とが仮係止位置に支持される。この仮係止位置では、カバー部50の第2係止部51が第2側壁30の上端に係止し、かつ図11に示すように、軸部55の第1係止部56が第1側壁21の第3係止部25に係止している。
保持部材40が仮係止位置に支持された状態で、底板12の裏側凹部14に接着剤を塗布して、ハウジング11を基体1に固定する。なお、保持部材40が仮係止位置にあるとき、ハウジング11は保持部材40を静止状態に維持しており、且つ、オス端子60が弾性変形せず導電膜2に接触していない(図12参照)。
この後、保持部材40のカバー部50を底板12に向かって押圧することで、第2係止部51と第2側壁30の上端との係止及び第1係止部56と第3係止部25との係止が解除され、保持部材40とカバー部50とが回動し、図13に示すように保持部材40は本係止位置に支持される。保持部材40が本係止位置にあるとき、ハウジング11は保持部材40を静止状態に維持し、且つ、オス端子60が弾性変形しつつ導電膜2に接触して導通する(図14参照)。オス端子60が導電膜2に接触して弾性変形することで、保持部材40は上方に付勢されるが、保持部材40の第2係止部51と第2側壁30の第4係止部31とが互いに係止することで本係止位置に維持される。また保持部材40が本係止位置にあるとき、オス端子60に沿って延びるカバー部50が、オス端子60の基体1と反対側を覆っている。
この状態で、雌コネクタ5をハウジング11の収容部34に挿入し、雌コネクタ5がハウジング11と嵌合されることによって、オス端子60がメス端子6と接触して導通する。これにより、メス端子60と導電膜2とが電気的に接続される。
[本実施形態のコネクタの特徴]
本実施形態の雄コネクタ10には以下の特徴がある。
本実施形態の雄コネクタ10では、基体1にハウジング11を固定できるので、ガラス製の基体1上に形成された導電膜2とメス端子6との電気的接続を達成することができる。また、ハウジング11を基体1へ固定するのに、半田以外の手段(本実施形態では接着剤)を利用することによって、鉛フリーな接続を実現できる。また、仮係止位置では、オス端子60が導電膜2と接触していないので、オス端子60が導電膜2に弾性変形しつつ接触することによる反力が雄コネクタ10に作用しない。従って保持部材40が仮係止位置にある状態で、ハウジング11を基体1に接着剤で固定する際に、雄コネクタ10に応力が作用することを確実に防止できる。さらに、仮係止位置から本係止位置に保持部材40を変位させ且つ雌コネクタ5をハウジング11と嵌合させるという比較的簡易な作業を行うことによって、オス端子がメス端子6と接触するため、導電膜2とメス端子6との電気的接続を図ることが可能である。
本実施形態の雄コネクタ10では、保持部材40が、ハウジング11に対して回動可能に支持されている。従って、回動させるだけで保持部材40を容易に仮係止位置から本係止位置に変位させることができる。
本実施形態の雄コネクタ10では、ハウジング11は、各内側面に嵌合穴23が設けられた、対向する一対の第1側壁21を有し、保持部材40は、嵌合穴23にそれぞれ嵌合する一対の軸部55を有する。従って、簡易な構成で保持部材40をハウジング11に対して回動可能に支持させることができる。
本実施形態の雄コネクタ10では、保持部材40が仮係止位置にあるとき、ハウジング11の第3係止部25に保持部材40の第1係止部56が係止する。従って、保持部材40が仮係止位置で静止状態に維持される簡易な構成を実現できる。
本実施形態の雄コネクタ10では、雌コネクタ5が収容部34への挿入方向である開口35の方向が、保持部材40の回動軸線Lと直交し且つハウジング11の基体1に対する取付面と平行である。従って、ユーザが雌コネクタ5のハウジング11への挿入方向をユーザが把握し易くなるため、作業効率を向上させることができる。
本実施形態の雄コネクタ10では、オス端子60が、保持部材40に圧入される被圧入部を有し、被圧入部においてオス端子60が保持部材40に保持されている。従って、オス端子60を保持部材40に容易に固定することができる。
本実施形態の雄コネクタ10では、保持部材40は、オス端子60に沿って延び、保持部材40が本係止位置にあるときにオス端子60の基体1と反対側を覆うカバー部50を有する。従って、保持部材40が本係止位置にあるときにオス端子60が外部部材と接触するのを防止することができる。また、オス端子60に埃などが付着するのを防止できる。
本実施形態の雄コネクタ10では、オス端子60が、略U字形状に折れ曲がった折曲げ領域61と、折曲げ領域61の一端から延び、第1接点63が形成された第1領域62と、折曲げ領域61の他端から延び、第2接点69が形成された第2領域68とを有する。これにより、オス端子60を簡単な構成にできる。
本実施形態の雄コネクタ10では、オス端子60には、オス端子60の弾性変形によって第1領域62に対する位置が独立して変化する複数の第2領域68が設けられている。従って、導電膜2の表面に凹凸がある場合に接触面積が減少することを抑制できるため、導電膜2に対するオス端子60の接触信頼性を向上させることができる。
本実施形態の雄コネクタ10では、例えば車両用のガラスが基体1である場合に本発明のコネクタを適用できる。
次に、上述した実施形態の変形例について説明する。
上述した実施形態では、ハウジング11の裏面に接着剤を塗布するための裏側凹部14が設けられることで、ハウジング11を基体1に固定可能としている。しかし本発明はこれに限定されず、図16に示すように、接着剤でハウジング111を基体1に固定するための少なくとも1つの金属製の補強部材(本変形例では2つの補強部材75a、75b)がハウジング111に取り付けられていてもよい。本変形例において、図17に示すように、ハウジング111には、二対の側壁21、30を挟むようにハウジング111の長手方向に離れた位置に形成され、2つの補強部材75a、75bが嵌め込まれた2つの溝71a、71bが設けられている。補強部材75a、75bによって、ハウジング111が補強され、ハウジング111が破損しにくくなっている。また、補強部材75a、75bが溝71a、71bに嵌め込まれているので、補強部材75a、75bが位置ずれを起こしにくい。
溝71bよりも第2側壁30に近い溝71aは、収容部34の両方の側面72から底板112の裏面にわたって形成されている。溝71aの側面72に対応する領域の底面には、外側に向かって突出する係止突起74aが設けられている。溝71aの底板12の裏面に対応する領域の底面は、底板112の長手方向と直交する幅方向に直線状に延びている。
ハウジング111の第1側壁21を挟んで第2側壁30とは反対側には、幅方向に対向する一対の第3側壁73が設けられている。一対の第3側壁73は、底板112の長辺側縁部から垂直上方に立上る板状に形成されている。溝71aよりも第1側壁21に近い溝71bは、両方の第3側壁73から底板112の裏面にわたって形成されている。溝71bの第3側壁73に対応する領域の底面には、外側に向かって突出する係止突起74bが設けられている。溝71bの底板112の裏面に対応する領域の底面は、底板112の幅方向に直線状に延びている。
溝71aの近傍であって底板112の裏面の2つの角部には、半球状に膨らむ2つのリブ78が形成されている。溝71bの近傍であって溝71bに対して溝71aとは反対側にある底板112の裏面の領域には、半球状に膨らむ2つのリブ78が幅方向に並設されている。4つのリブ78の高さ(より詳細には、溝71aの入口開口を規定する平面からの高さ)は、補強部材75a、75bの厚さから溝71a、71bの深さを引いた長さよりも大きいことが好ましい。なお、本変形例において、これらのリブ78は形成されていなくてもよい。
補強部材75a、75bは、それぞれ、直線状に延びる板部76a、76bと、板部76a、76bの両端から垂直上方に延びる2本の腕部77a、77bとを有する。本変形例において2本の腕部77a、77bはそれぞれ板部76a、76bに対して垂直に延びているが、これに限定されない。腕部77a、77bには、それぞれ、正面視が正方形形状の係止孔79a、79bが形成されている。本変形例において、補強部材75a、75bの厚みは、溝71a、71bと同じである。なお、補強部材75a、75bを、腕部77a、77bのない板部76a、76bだけからなるものとして、ハウジング111の底面に板部76a、76bを係止させる構造を設けてもよい。
図18に示すようにハウジング111に2つの補強部材75a、75bが取り付けられた状態では、ハウジング111の係止突起74a、74bが補強部材75a、75bの係止孔79a、79bに係止している。そして補強部材75a、75bの板部76a、76bが底板112と共に、ハウジング111の裏面を構成している。
ハウジング111を基体1に固定するには、図19に示すように、補強部材75a、75bの板部76a、76bを含む矩形領域A1およびA2に接着剤が塗布される。これによって、ハウジング111を接着剤を介して基体1に固定することが可能となる。2つの補強部材75a、75bの板部76a、76bは、ハウジング111が基体1に固定された状態において導電膜2と対向する。すなわち、2つの金属部材が接着剤で接着されるので、金属部材と樹脂部材とが接着される場合と比較して、ハウジング111を基体1に堅強に固定できる。また、使用可能な接着剤の種類が金属部材と樹脂部材とが接着される場合と比較して多くなるため、接着力が強く低コストの接着剤を使用可能となる。特に本変形例では、2つの補強部材75a、75bは、図19から分かるように、保持部材40が本係止位置にあるときのオス端子60を挟む位置に配置されている。これによって、ハウジング111の基体1への固定をより確実なものとすることができる。
なお、ハウジング111が基体1に固定された状態では、導電膜2と板部76a、76bとが4つのリブ78により隙間を隔てて対向し、両者の間に接着剤が充填されている。このように、本変形例では、4つのリブ78によって金属製の導電膜2と金属製の補強部材75a、75bとの間に確実に隙間が設けられるので、導電膜2と補強部材75a、75bとの間の接着剤量を確実に所定量以上とすることができて、ハウジング111を基体1により一層堅強に固定できる。
以下、その他の変形例について説明する。上述した実施形態では、保持部材40は、ハウジング11に対して回動可能に支持されたが、保持部材40がハウジング11に対して例えば平行移動可能に支持されていてもよい。
上述した実施形態では、第1係止部56と第2係止部51とを別々に構成したが、第1係止部と第2係止部とが兼用されてもよい。同様に前記実施形態では、第3係止部25と第4係止部31とを別々に構成したが、第3係止部と第4係止部とが兼用されてもよい。これにより、ハウジング11と保持部材40との構成を簡単にできる。
上述した実施形態では、ハウジング11は接着剤で基体1に固定されたが、ネジ止め、溶着、はんだ止めなどの接着以外の手段でハウジング11が基体1に固定されてもよい。
上述した実施形態では、雄コネクタ10がオス端子60を保持し、雌コネクタ5がメス端子6を保持したが、雄コネクタ10がメス端子6を保持し、雌コネクタ5がオス端子60を保持してもよい。
上述した実施形態では、オス端子60を保持部材40に圧入して固定したが、オス端子60が接着又は係合などの圧入以外の手段で保持部材40に保持されていてもよい。
上述した実施形態では、2つの第2領域68を設けたが、第2領域68は1つ又は3つ以上設けられていてもよい。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 基体
2 導電膜
5 雌コネクタ(相手方コネクタ)
6 メス端子(相手方端子)
10 雄コネクタ
11 ハウジング
21 第1側壁
23 嵌合穴
25 第3係止部
31 第4係止部
34 収容部
35 開口
40 保持部材
50 カバー部
51 第2係止部
55 軸部
56 第1係止部
60 オス端子
61 折曲げ領域
62 第1領域
63 第1接点
68 第2領域
69 第2接点
75a、75b 補強部材
76a、76b 板部
77a、77b 腕部
L 回動軸線

Claims (11)

  1. 基体上に形成された導電膜と相手側コネクタに保持された相手側端子とを電気的に接続するために用いられるコネクタであって、
    前記基体に固定されるハウジングと、
    前記ハウジングに対して変位可能に支持された保持部材と、
    前記保持部材に保持された、弾性変形可能な端子とを備えており、
    前記保持部材は、第1係止部と第2係止部とを有しており、
    前記ハウジングは、第3係止部と第4係止部とを有しており、
    前記保持部材は、前記ハウジングに対して変位することによって、前記第1係止部と前記第3係止部とが互いに係止した仮係止位置、及び、前記第2係止部と前記第4係止部とが互いに係止した本係止位置を選択的に取ることが可能であり、
    前記ハウジングが前記基体に固定された状態において前記保持部材が前記仮係止位置にあるとき、前記ハウジングは前記保持部材を静止状態に維持することが可能であり、且つ、前記端子が弾性変形せず前記導電膜に接触しておらず、
    前記ハウジングが前記基体に固定された状態において前記保持部材が前記本係止位置にあるとき、前記ハウジングは前記保持部材を静止状態に維持することが可能であり、且つ、前記端子が弾性変形しつつ前記導電膜に接触し、
    前記保持部材が前記本係止位置にあるときに前記相手側コネクタが前記ハウジングと嵌合されることによって、前記端子が前記相手側端子と接触可能であり、
    前記端子は、
    略U字形状に折れ曲がった折曲げ領域と、
    前記折曲げ領域の一端から延び、前記相手側端子に接触する第1接点が形成された第1領域と、
    前記端子の弾性変形によって前記第1領域に対する位置が変化するように前記折曲げ領域の他端から延び、前記導電膜に接触する第2接点が形成された第2領域とを有することを特徴とするコネクタ。
  2. 前記保持部材が、前記ハウジングに対して回動可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記ハウジングは、各内側面に嵌合穴が設けられた、対向する一対の側壁を有し、
    前記保持部材は、前記嵌合穴にそれぞれ嵌合する一対の軸部を有することを特徴とする請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記ハウジングが、前記嵌合穴の周縁に形成され、前記嵌合穴の径方向外方に凹む凹部を前記第3係止部として有し、
    前記保持部材が、前記軸部の外周面から前記軸部の径方向外方に突出する突起を前記第1係止部として有し、
    前記保持部材が前記仮係止位置にあるとき、前記ハウジングの前記凹部に前記保持部材の前記突起が係止することを特徴とする請求項3に記載のコネクタ。
  5. 前記ハウジングは、前記相手側コネクタが挿入される、開口が形成された収容部を有し、
    前記相手側コネクタが前記収容部への挿入方向である前記開口の方向が、前記保持部材の回動軸線と直交し且つ前記ハウジングの前記基体に対する取付面と平行であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のコネクタ。
  6. 前記ハウジングに取り付けられた少なくとも1つの金属製の補強部材をさらに備えており、
    前記補強部材は、前記ハウジングが前記基体に固定された状態において前記導電膜と対向する部分を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のコネクタ。
  7. 2つの前記補強部材が、前記保持部材が前記本係止位置にあるときの前記端子を挟む位置に配置されていることを特徴とする請求項6に記載のコネクタ。
  8. 前記端子が、前記保持部材に圧入される被圧入部を有し、
    前記被圧入部において前記端子が前記保持部材に保持されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のコネクタ。
  9. 前記保持部材は、前記端子に沿って延び、前記保持部材が本係止位置にあるときに前記端子の前記基体と反対側を覆うカバー部を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のコネクタ。
  10. 前記端子には、前記端子の弾性変形によって前記第1領域に対する位置が独立して変化する複数の前記第2領域が設けられていることを特徴とする請求項に記載のコネクタ。
  11. 前記端子は、前記保持部材が前記本係止位置にあるときに、ガラスである前記基体に形成された前記導電膜に弾性変形しつつ接触することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のコネクタ。
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