JP6901053B1 - 照明システム、照明システムの設計方法 - Google Patents

照明システム、照明システムの設計方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6901053B1
JP6901053B1 JP2021029081A JP2021029081A JP6901053B1 JP 6901053 B1 JP6901053 B1 JP 6901053B1 JP 2021029081 A JP2021029081 A JP 2021029081A JP 2021029081 A JP2021029081 A JP 2021029081A JP 6901053 B1 JP6901053 B1 JP 6901053B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
projection
optical element
diffractive optical
projection surface
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021029081A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022130103A (ja
Inventor
牧夫 倉重
牧夫 倉重
俊平 西尾
俊平 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2021029081A priority Critical patent/JP6901053B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6901053B1 publication Critical patent/JP6901053B1/ja
Priority to CN202280014914.6A priority patent/CN116997747A/zh
Priority to EP22759345.6A priority patent/EP4299973A1/en
Priority to PCT/JP2022/004652 priority patent/WO2022181305A1/ja
Publication of JP2022130103A publication Critical patent/JP2022130103A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S43/00Signalling devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. brake lamps, direction indicator lights or reversing lights
    • F21S43/20Signalling devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. brake lamps, direction indicator lights or reversing lights characterised by refractors, transparent cover plates, light guides or filters
    • F21S43/26Refractors, transparent cover plates, light guides or filters not provided in groups F21S43/235 - F21S43/255
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S43/00Signalling devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. brake lamps, direction indicator lights or reversing lights
    • F21S43/10Signalling devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. brake lamps, direction indicator lights or reversing lights characterised by the light source
    • F21S43/13Signalling devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. brake lamps, direction indicator lights or reversing lights characterised by the light source characterised by the type of light source
    • F21S43/14Light emitting diodes [LED]
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21VFUNCTIONAL FEATURES OR DETAILS OF LIGHTING DEVICES OR SYSTEMS THEREOF; STRUCTURAL COMBINATIONS OF LIGHTING DEVICES WITH OTHER ARTICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F21V5/00Refractors for light sources
    • F21V5/04Refractors for light sources of lens shape
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/42Diffraction optics, i.e. systems including a diffractive element being designed for providing a diffractive effect
    • G02B27/4233Diffraction optics, i.e. systems including a diffractive element being designed for providing a diffractive effect having a diffractive element [DOE] contributing to a non-imaging application
    • G02B27/425Diffraction optics, i.e. systems including a diffractive element being designed for providing a diffractive effect having a diffractive element [DOE] contributing to a non-imaging application in illumination systems
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21WINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES F21K, F21L, F21S and F21V, RELATING TO USES OR APPLICATIONS OF LIGHTING DEVICES OR SYSTEMS
    • F21W2103/00Exterior vehicle lighting devices for signalling purposes
    • F21W2103/60Projection of signs from lighting devices, e.g. symbols or information being projected onto the road
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21YINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES F21K, F21L, F21S and F21V, RELATING TO THE FORM OR THE KIND OF THE LIGHT SOURCES OR OF THE COLOUR OF THE LIGHT EMITTED
    • F21Y2113/00Combination of light sources
    • F21Y2113/30Combination of light sources of visible and non-visible spectrum

Abstract

【課題】照明装置によって投影面に適切にパターンを投影する。【解決手段】照明システム1は、投影面3と、投影面3に投影パターン4を投影する照明装置10と、を備える。照明装置10は、コヒーレント光を出射する光源12と、光源12からのコヒーレント光を回折させて投影パターン4を形成する回折光学素子14と、を有する。回折光学素子14は、投影面3と平行な方向に二次元配列された複数の要素回折光学素子15を含む。投影面3に対しある要素回折光学素子15の中心から降ろした垂線の交差位置5における投影パターン4の指定解像度から決まる前記投影面上での解像基本周期長r、当該位置5において要素回折光学素子15を見込む角度の半分の角度θ、及び当該位置5に投影される投影パターン4に含まれる光の波長λが、次の関係(i)を満たす。sinθ>λ/(6r) ・・・(i)【選択図】図4

Description

本開示は、照明システム及び照明システムの設計方法に関する。
照明装置の光源としてコヒーレント光を発光するレーザー光源を用いることがある。レーザー光源は、一般に、LED(Light Emitting Device)に比べて発光点サイズが小さい上、輝度が高い。また、コヒーレント光を発光するため指向性を高めることができ、十分な量の光を遠方まで到達させることができる。さらに、回折光学素子やレンズアレイ等の各種光学素子やマイクロディスプレイ等を用いることにより、配光を細かく制御することも可能となる。
このようなレーザー光源と光学素子とを組み合わせて、特許文献1に記載されているような、所望の投影パターンを投影する照明装置が提案されている。特許文献1に開示された照明装置では、単一光源で生成されたレーザー光をホログラム等の単一の光学素子で回折している。光学素子での回折により、単一光源からの光から所望の投影パターンを形成している。この投影パターンが、照明装置から離間した投影面に投影される。
照明装置の光源としてレーザー光源と回折光学素子を用いる場合、結像光学系を用いることなく、所望の投影パターンを投影することができる。また、照明装置の光源としてレーザー光源を用いる場合、照明装置から投射される光の発散角度を小さくすることができる。このことから、光源としてLEDを用いる場合と比較して、投影面に投影される投影パターンを効率よく鮮明に表示することができる。
特開2015−132707号公報
ところで、投影面が照明装置から遠方に位置する場合、投影パターンが適切に認識できない程に不鮮明にしか投影されないことがある。本開示者らが検討したところ、投影パターンの鮮明さは、照明装置における光学素子と投影面との関係性に依存することが知見された。すなわち、照明装置における光学素子と投影面との関係を適切に設定することにより、認識可能なように鮮明に投影パターンを投影することができることが知見された。本開示は、照明装置によって投影面に適切にパターンを投影することを目的とする。
本開示の第1の照明システムは、
投影面と、
前記投影面に投影パターンを投影する照明装置と、を備え、
前記照明装置は、コヒーレント光を出射する光源と、前記光源からのコヒーレント光を回折させて前記投影パターンを形成する回折光学素子と、を有し、
前記回折光学素子は、前記投影面と平行な方向に二次元配列された複数の要素回折光学素子を含み、
前記投影面に対しある前記要素回折光学素子の中心から下ろした垂線の交差位置における前記投影パターンの指定解像度から決まる前記投影面上での解像基本周期長r、当該位置において前記要素回折光学素子を見込む角度の半分の角度θ、及び当該位置に投影される前記投影パターンに含まれる光の波長λが、次の関係(i)を満たす。
sinθ>λ/(6r) ・・・(i)
本開示の第2の照明システムは、
投影面と、
前記投影面に投影パターンを投影する照明装置と、を備え、
前記照明装置は、コヒーレント光を出射する光源と、前記光源からのコヒーレント光を回折させて前記投影パターンを形成する回折光学素子と、を有し、
前記回折光学素子は、複数の要素回折光学素子を含み、
前記要素回折光学素子の中心から前記投影面への垂線の長さL、前記投影面のある位置における前記投影パターンの指定解像度から決まる前記投影面上での解像基本周期長r、前記解像基本周期長rの延びる方向と前記要素回折光学素子の中心と前記解像基本周期長rの中心とを結ぶ方向とを含む面における前記要素回折光学素子の断面の長さp、当該位置と前記要素回折光学素子の中心とを結ぶ線が前記要素回折光学素子の中心から前記投影面への垂線に対してなす角度δ、及び当該位置に投影される前記投影パターンに含まれる光の波長λが次の関係(ii)を満たす。
Lλ/(rpcosδ)<3 ・・・(ii)
本開示の第2の照明システムにおいて、前記位置と前記要素回折光学素子の中心とを結ぶ線が前記要素回折光学素子の中心から前記投影面への垂線に対してなす角度δは、0°より大きくてもよい。
本開示の第1または第2の照明システムにおいて、前記投影パターンは、可視光波長域の波長の光及び/又は赤外線領域の波長の光を含んでもよい。
本開示の第1の照明システムの設計方法は、投影面に投影パターンを投影する照明システムの設計方法であって、
前記投影面に対しある要素回折光学素子の中心から下ろした垂線の交差位置における前記投影パターンの指定解像度から決まる前記投影面上での解像基本周期長r及び当該位置における前記投影パターンに含まれる光の波長λを決定する工程と、
当該位置において前記要素回折光学素子を見込む角度の半分の角度θが、次の関係(i)を満たすように、前記投影面と前記照明装置との位置関係を決定する工程と、を備える。
sinθ>λ/(6r) ・・・(i)
本開示の第2の照明システムの設計方法は、投影面に投影パターンを投影する照明システムの設計方法であって、
前記投影面のある位置における前記投影パターンの指定解像度から決まる前記投影面上での解像基本周期長r及び当該位置における前記投影パターンに含まれる光の波長λを決定する工程と、
前記解像基本周期長rの延びる方向と要素回折光学素子の中心と前記解像基本周期長rの中心とを結ぶ方向とを含む面における前記要素回折光学素子の断面の長さpを決定する工程と、
前記要素回折光学素子の中心から前記投影面への垂線の長さL、及び前記位置と前記要素回折光学素子の中心とを結ぶ線が前記要素回折光学素子の中心から前記投影面への垂線に対してなす角度δが、次の関係(ii)を満たすように、前記投影面と前記照明装置との位置関係を決定する工程と、を備える。
Lλ/(rpcosδ)<3 ・・・(ii)
本開示によれば、照明装置によって投影面に適切にパターンを投影することができる。
図1は、照明システムの概略構成を模式的に示す斜視図である。 図2は、照明システムを投影面の法線方向から観察した拡大平面図である。 図3Aは、投影面に投影される投影パターンの一例の一部を拡大して示す図である。 図3Bは、投影面に投影される投影パターンの他の例の一部を拡大して示す図である。 図4は、投影面の一部を投影面に平行な方向から観察した照明システムの図である。 図5は、投影面の他の一部を投影面に平行な方向から観察した照明システムの図である。
以下、図面を参照して本開示の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や、長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
図1は、本実施の形態の照明システム1の概略構成を模式的に示す斜視図である。図1に示されているように、照明システム1は、投影面3と、照明装置10と、を有している。照明システム1において、投影パターン4が照明装置10によって投影面3に投影される。
投影面3は、照明装置10から投影される投影パターン4を周囲の観察者から適切に観察されるように表示する表示面として機能する。投影面3は、照明装置10から離間した面である。投影面3は、投影パターン4を適切に表示するよう、平坦面であることが好ましい。図1に示されているように、本実施の形態において、投影面3は、第1方向d1に所定の幅を有し、第2方向d2に延在している。このような投影面3は、例えば道路の路面の一部である。投影面3の第1方向d1における長さ(幅)は、照明装置10の特に後述する回折光学素子14によって規定され、投影面3の第2方向d2における長さは、投影面3と照明装置10との関係によって規定される。また、図示されている例において、第1方向d1と第2方向d2とは、互いに直交している。
投影パターン4は、観察者に観察させる所定のパターンを投影面3に表示する。したがって、投影パターン4は、可視光波長域の波長の光を含んでいる。具体的には、投影パターン4は、波長λが380nm以上700nm以下の光を含んでいる。例えば、投影パターン4は、観察者に観察させるための所定の情報を表示する。図1に示されている例では、所定の情報として「STOP」という文字を表示している。しかしながら、投影パターン4が表示する情報は任意であり、文字だけでなく、絵柄や画像、記号、数字などを含んでいてもよい。また、所定の情報の表示色やサイズ、文字線種、線幅も任意であり、所定の情報の少なくとも一部を複数色で色分けしてもよい。
投影パターン4は、可視光波長域以外の光、例えば赤外線領域の波長の光を含んでいてもよい。投影パターン4において、赤外線領域の波長の光は、可視光波長域の光と同時に可視光波長域の光が照射されている位置と同一の位置に照射されてもよいし、異なる位置に照射されてもよい。あるいは、投影パターン4において、赤外線領域の波長の光は、可視光波長域の光とは異なるタイミングで照射されてもよい。さらには、投影パターン4は、可視光波長域の光を含まず、赤外線領域の波長の光のみを含んでいてもよい。
なお、投影パターン4は、上述した可視光波長域及び赤外線領域以外の光、例えば紫外線、ミリ波やテラヘルツ波を含んでいてもよい。
照明装置10は、投影面3に投影パターン4を投影する装置である。本実施の形態において、照明装置10は、設置型の情報表示灯の一部として用いられるものである。ただし、照明装置10は、サーチライトなどの種々の照明灯としても適用可能である。また、照明装置10は、種々の移動体への搭載も考えられ、すなわち自動車や自転車等の車両だけでなく、船舶や飛行機、列車などの移動体への適用も可能である。さらには、照明装置10は、情報を表示可能な端末、例えばコンピュータのディスプレイ、タブレットやスマートフォン等の携帯端末、テレビ等に適用することも可能である。
図1に示すように、照明装置10は、光源12と、整形光学系13と、回折光学素子14と、を有している。また、照明装置10は、光源12、整形光学系13及び回折光学素子14を収容する筐体を、さらに有していてもよい。以下、照明装置10の各構成要素について、説明する。
光源12は、波長及び位相が揃った光であるコヒーレント光を出射する。光源12として、種々の型式の光源を用いることができる。典型的には、コヒーレント光を出射する光源12として、レーザー光を発振するレーザー光源を用いることができる。一具体例として、光源12は、半導体レーザー光源として構成され、例えば回路基板によって支持される。図1に示されている例では、それぞれ異なる波長の光を出射する3つの光源12が設けられている。光源12が出射する光の波長は、投影パターン4に含まれる光の波長に対応している。例えば、投影パターン4が可視光波長域の光を含むように投影される場合、光源12は、可視光波長域の光を出射する。この場合、典型的には、3つの光源12は、それぞれ赤、緑、青の波長域のコヒーレント光を出射する。しかしながら、光源12は、他の色の波長域の光を出射してもよい。あるいは、投影パターン4が可視光波長域の以外の光、例えば投影パターン4が赤外線領域の光を含むように投影される場合、光源12は、赤外線領域の光を出射する。なお、図示されている例に限らず、光源12は、任意の数であってもよい。
整形光学系13は、光源12から出射した光を整形する。言い換えると、整形光学系13は、光源12からの光の光軸に直交する断面での形状や、光の放射空間の立体的な形状を整形する。典型的には、整形光学系13は、光の光軸に直交する断面での投影光の断面積を拡大させる。特に、図示された例において、整形光学系13は、光源12から出射した光を拡幅した平行光に整形する。すなわち、整形光学系13は、コリメート光学系として機能する。図1に示すように、整形光学系13は、コヒーレント光の光路に沿った順で、第1レンズ13a及び第2レンズ13bを有している。第1レンズ13aは、光源12から出射した光を発散光に整形する。第2レンズ13bは、第1レンズ13aで生成された発散光を、平行光に整形し直す。すなわち、第2レンズ13bは、コリメートレンズとして機能する。図1に示されている例では、複数の整形光学系13が設けられている。整形光学系13は、各光源12に対応して設けられている。このため、整形光学系13は、光源12と同一の数となっている。
回折光学素子14は、整形光学系13を通過した光を回折させて、投影パターン4を形成する。回折光学素子14で回折された光が、投影面3に投影される。図1に示されている例では、複数の回折光学素子14が設けられている。回折光学素子14は、各整形光学系13に対応して設けられている。このため、回折光学素子14は、整形光学系13と同一の数となっている。
図2には、1つの回折光学素子14が拡大して示されている。図2に示されているように、回折光学素子14は、複数の要素回折光学素子15を含んでいる。とりわけ、複数の要素回折光学素子15は、微小な薄板状の部材であり、回折光学素子14において同一平面上に隙間をあけることなく二次元配列されている。要素回折光学素子15は、光を回折させて出射面15aから出射させる。複数の要素回折光学素子15は、それぞれで整形光学系13からの光を回折させることで、全体として投影パターン4を形成する。各要素回折光学素子15は、投影パターン4が表示する所定の情報の全体を形成してもよいし、所定の情報の一部ずつを形成してもよい。
各要素回折光学素子15が、それぞれ対応した投影面3の各照明範囲を正しく照明するように回折特性を設計されていることで、投影面3に投影される投影パターン4が表示する所定の情報を適切に表示することができる。
図2に示すように、投影面3の第2方向d2に沿った任意の位置に入射する1つの要素回折光学素子15で回折した光の第1方向d1に沿った照射幅wが、投影面3の第2方向d2に沿った任意の位置に入射する他の1つの要素回折光学素子15で回折した光の第1方向d1に沿った照射幅wと、同一となるように、各要素回折光学素子15の回折特性は調整されている。
要素回折光学素子15は、典型的には、ホログラム素子である。要素回折光学素子15としてホログラム素子を用いることで、回折特性を設計しやすくなり、予め定めた位置、サイズおよび形状の情報を投影面3に表示できるようなホログラム素子の設計も比較的容易に行うことができる。
要素回折光学素子15をホログラム素子で構成する場合には、計算機合成ホログラム(CGH:Computer Generated Hologram)を用いることで、上述した回折特性を比較的容易に計算機を用いて設計することができる。
要素回折光学素子15は、位相型の回折光学素子であってもよいし、振幅型の回折光学素子であってもよい。更に、要素回折光学素子15は、図1に示された例において透過型として構成されているが、反射型として構成されてもよい。要素回折光学素子15が位相型の回折光学素子として構成される場合、要素回折光学素子15をなす微細構造は、光の入射位置に応じて光路長が変化する凹凸パターン構造や、光の入射位置に応じて屈折率が異なるパターン構造を採用することができる。凹凸パターンからなる微細構造は、フォトリソグラフィー技術を利用した樹脂成形により、量産することができる点において好ましい。また、要素回折光学素子15が振幅型の回折光学素子として構成される場合、要素回折光学素子15をなす微細構造は、光の入射位置に応じて透過率が異なる構造を採用することができる。
次に、照明システム1における、投影面3と照明装置10の回折光学素子14、特に要素回折光学素子15との関係について、説明する。
図3A及び図3Bには、照明装置10によって投影面3に投影された投影パターン4の一部が拡大して示されている。例として、図3A及び図3Bには、図1に示された「STOP」の文字のうち「T」が示されている。投影パターン4は、ある指定解像度から決まる投影面3上での解像基本周期長rで投影面3に表示されている。ここで、解像基本周期長rとは、システムとして照明パターンの表示に必要な解像度を投影面3にて表示した場合の単位ピクセル周期長のことを意味する。図3Aに示されている例において、解像基本周期長rは、投影パターン4において、太さが最も小さい線の幅である。すなわち、図3Aに示されている例では、解像基本周期長rは、「T」の文字の横線の幅(太さ)である。あるいは、図3Bに示されている例において、解像基本周期長rは、投影パターン4を構成するドットの基本空間周波数の逆数である。すなわち、図3Bに示されている例では、「T」の文字は、複数のドットから形成されており、解像基本周波数rは、「T」の文字を形成する1つのドットの幅である。
図4は、投影面3の一部を投影面3に平行なある方向から観察した照明システム1の一部の拡大図である。とりわけ、図4に示されている例では、投影パターン4のうち、太さが最も小さい線の幅の幅方向に直交する方向から照明システム1が観察されている。図4に示されている例では、要素回折光学素子15が配列される方向は、投影面3と平行となっている。すなわち、要素回折光学素子15の出射面15aは、投影面3と平行となっている。また、図4に示されている例では、投影面3に対しある要素回折光学素子15の中心から降ろした垂線の交差位置5において、投影パターン4の一部が、解像基本周期長rで投影されている。とりわけ、位置5は、解像基本周期長rの中心の位置であり、例えば、「T」の文字の横線の幅の中心の位置となっている。すなわち、図4に示されている方向からの観察において、投影パターン4は、投影面3の位置5を中心として解像基本周期長rで表示されている。この解像基本周期長rは、例えば100μm以上1m以下である。
図4に示されている方向からの観察おいて、投影面3の位置5に投影されている投影パターン4の一部は、回折光学素子14における1つまたは複数の要素回折光学素子15で回折された光によって形成される。この位置5に投影される投影パターン4は、波長λの光を含んでいる。波長λは、可視光波長であり、例えば380nm以上700nm以下である。
また、図4において、位置5に投影される投影パターン4を形成する要素回折光学素子15は、位置5から角度2θで見込まれている。言い換えると、図4に示されている方向からの観察において、位置5に波長λの光を含む投影パターン4を投影している要素回折光学素子15の両端のそれぞれと位置5とを結ぶ2つの線は、角度2θをなしている。角度2θは、例えば6×10−5°以上0.6°以下である。
図4に示された例において、上述した角度θ、波長λ及び解像基本周期長r、すなわち、投影面3に対しある要素回折光学素子15の中心から降ろした垂線の交差位置5における投影パターン4の指定解像度から決まる投影面3上での解像基本周期長r、位置5において要素回折光学素子15を見込む角度2θの半分の角度θ、及び位置5に投影される投影パターン4に含まれる光の波長λが、次の関係(i)を満たしている。
sinθ>λ/(6r) ・・・(i)
好ましくは、角度θ、波長λ及び解像基本周期長rは、次の関係(i*)を満たしている。
sinθ>λ/(4r) ・・・(i*)
より好ましくは、角度θ、波長λ及び解像基本周期長rは、次の関係(i**)を満たしている。
sinθ>λ/(2r) ・・・(i**)
また、図5は、投影面3の他の一部を投影面3に平行なある方向から観察した照明システム1の一部の拡大図である。図5に示されている例では、図4に示されている例と同様に、投影パターン4のうち、太さが最も小さい線の幅の幅方向に直交する方向から照明システム1が観察されている。図5に示されている例では、要素回折光学素子15が配列される方向は、投影面3と平行となっていてもよいし、投影面3と非平行となっていてもよい。すなわち、要素回折光学素子15の出射面15aは、投影面3と非平行であってもよい。図5に示されている例では、投影面3上のある位置6において、投影パターン4の一部が解像基本周期長rで投影されている。とりわけ、位置6は、解像基本周期長rの中心の位置であり、例えば、「T」の文字の横線の幅の中心の位置となっている。すなわち、図4に示されている方向からの観察において、投影パターン4は、投影面3の位置6を中心として解像基本周期長rで表示されている。この解像基本周期長rは、例えば100μm以上1m以下である。
図5に示されている方向からの観察おいて、投影面3のある位置6に投影されている投影パターン4の一部は、回折光学素子14における1つまたは複数の要素回折光学素子15で回折された光によって形成される。この位置6に投影される投影パターン4は、波長λの光を含んでいる。波長λは、可視光波長であり、例えば380nm以上700nm以下である。
図5において、投影面3と位置6に波長λの光を含む投影パターン4を投影している要素回折光学素子15とは、距離Lだけ離間している。より詳しくは、要素回折光学素子15の中心から投影面3への垂線の長さがLである。この長さLは、例えば0.5m以上100m以下である。
図5に示されている方向からの観察おいて、位置6に波長λの光を含む投影パターン4を投影している要素回折光学素子15は、長さpで延びている。ここで、要素回折光学素子15の長さpとは、解像基本周期長rの延びる方向と要素回折光学素子15の中心と解像基本周期長rの中心とを結ぶ方向とを含む面、例えば図5に示されているような投影面3の他の一部を投影面3に平行なある方向からの観察面における要素回折光学素子15の断面の長さのことを意味する。この長さpは、例えば100μm以上5mm以下である。
図5に示されている例において、位置6と位置6に波長λの光を含む投影パターン4を投影している要素回折光学素子15の中心とを結ぶ線は、当該要素回折光学素子15の中心から投影面3への垂線に対して角度δをなしている。この角度δは、0°であってもよいが、0°より大きいことが好ましく、60°以上であることがより好ましく、80°以上であることがさらに好ましい。すなわち、投影パターン4が投影される位置6は、要素回折光学素子15の中心からずれた位置であることが好ましい。言い換えると、投影パターン4は、投影面3において照明装置10の正面方向からずれた方向に投影されることが好ましい。
図5に示された例において、上述した長さL、波長λ、解像基本周期長r、長さp及び角度δ、すなわち、要素回折光学素子15の中心から投影面3への垂線の長さL、投影面3のある位置6における投影パターン4の解像基本周期長r、解像基本周期長rの延びる方向と要素回折光学素子15の中心と解像基本周期長rの中心とを結ぶ方向とを含む面における要素回折光学素子15の断面の長さp、位置6と要素回折光学素子15の中心とを結ぶ線が要素回折光学素子15の中心から投影面3への垂線に対してなす角度δ、及び位置6に投影される投影パターン4に含まれる光の波長λが、次の関係(ii)を満たしている。
Lλ/(rpcosδ)<3 ・・・(ii)
好ましくは、長さL、波長λ、基本周期長r、長さp及び角度δは、次の関係(ii*)を満たしている。
Lλ/(rpcosδ)<2 ・・・(ii*)
より好ましくは、長さL、波長λ、基本周期長r、長さp及び角度δは、次の関係(ii**)を満たしている。
Lλ/(rpcosδ)<1 ・・・(ii**)
次に、照明システム1の設計方法について説明する。
照明システム1は、投影面3に適切に投影パターン4が投影されるように設計される。すなわち、まず、投影面3に投影されるべき投影パターン4が決定される。具体的には、投影パターン4が所定の情報を投影面3に表示できるよう、投影面3に対しある要素回折光学素子15の中心から降ろした垂線の交差位置5における投影パターン4の指定解像度から決まる投影面3上での解像基本周期長r及び位置5における投影パターン4に含まれる光の波長λが決定される。その後、投影パターン4を適切に投影できるよう、投影面3と照明装置10との位置関係が決定される。具体的には、位置5において要素回折光学素子15を見込む角度の半分の角度θが、次の関係(i)を満たすように、投影面3と照明装置10との位置関係が決定される。
sinθ>λ/(6r) ・・・(i)
好ましくは、投影面3と照明装置10との位置関係は、次の関係(i*)を満たすよう決定される。
sinθ>λ/(4r) ・・・(i*)
より好ましくは、投影面3と照明装置10との位置関係は、次の関係(i**)を満たすよう決定される。
sinθ>λ/(2r) ・・・(i**)
あるいは、照明システム1は、次のように設計される。まず、上述した設計方法と同様に、投影面3のある位置6における投影パターン4の指定解像度から決まる投影面3上での解像基本周期長r及び位置6における投影パターン4に含まれる光の波長λが決定される。次に、要素回折光学素子15の長さp、より詳しくは解像基本周期長rの延びる方向と要素回折光学素子15の中心と解像基本周期長rの中心とを結ぶ方向とを含む面における要素回折光学素子15の断面の長さpが決定される。その後、要素回折光学素子15によって形成される投影パターン4を適切に投影できるよう、投影面3と照明装置10との位置関係が決定される。具体的には、要素回折光学素子15の中心から投影面3への垂線の長さL、及び位置6と要素回折光学素子15の中心とを結ぶ線が要素回折光学素子15の中心から投影面3への垂線に対してなす角度δが、次の関係(ii)を満たすように、投影面3と照明装置10との位置関係が決定される。
Lλ/(rpcosδ)<3 ・・・(ii)
好ましくは、投影面3と照明装置10との位置関係は、次の関係(ii*)を満たすように決定される。
Lλ/(rpcosδ)<2 ・・・(ii*)
より好ましくは、投影面3と照明装置10との位置関係は、次の関係(ii**)を満たすように決定される。
Lλ/(rpcosδ)<1 ・・・(ii**)
ところで、従来の照明装置では、特に投影面が照明装置から遠方に位置する場合、照明装置から投影面に投影パターンを投影しても、投影パターンが不鮮明にしか表示されないことがあった。不鮮明な投影パターンは、例えば投影パターンが表示する情報を観察者に適切に認識させることができない。このため、照明装置によって投影面に投影パターンを適切に投影することが求められる。
一般に、照明装置における回折光学素子、より詳しくは回折光学素子に含まれる要素回折光学素子の大きさが大きいほど、投影面に投影パターンを鮮明に表示することができる。しかしながら、要素回折光学素子を大きくすると、要素回折光学素子の回折特性を適切に設計するためのコスト及び要素回折光学素子の製造のコストが増大してしまう。このため、要素回折光学素子を大きくすることは抑制しながら、投影面に投影パターンを適切に投影することが好ましい。
本開示者らが検討したところ、投影パターンの鮮明さは、照明装置における要素回折光学素子と投影面との位置の関係性に依存することが知見された。すなわち、照明装置における要素回折光学素子と投影面との位置関係を適切に設定することにより、認識可能なように鮮明に投影パターンを投影することができることが知見された。本開示者らが実験を繰り返したところ、具体的には、要素回折光学素子と投影面との位置関係を以下のように設定することで、投影パターンを投影面に鮮明に投影することができることが知見された。
本実施の形態のように、投影面3に対しある要素回折光学素子15の中心から降ろした垂線の交差位置5における投影パターン4の指定解像度から決まる投影面3上での解像基本周期長r、位置5において要素回折光学素子15を見込む角度2θの半分の角度θ、及び位置5に投影される投影パターン4に含まれる光の波長λが、次の関係(i)を満たしていることで、投影パターン4が投影面3に認識可能な程度に鮮明に投影される。
sinθ>(λ/6r) ・・・(i)
また、角度θ、波長λ及び解像基本周期長rは、次の関係(i*)を満たしていることで、投影パターン4が投影面3に明確に認識されるように鮮明に投影される。
sinθ>λ/(4r) ・・・(i*)
さらに、角度θ、波長λ及び解像基本周期長rは、次の関係(i**)を満たしていることで、投影面3において投影パターン4が表示されている部分と表示されていない部分との違いがより明確に認識されるように鮮明に投影される。
sinθ>(λ/2r) ・・・(i**)
あるいは、本実施の形態のように、要素回折光学素子15の中心から投影面3への垂線の長さL、投影面3のある位置6における投影パターン4の指定解像度から決まる投影面3上での解像基本周期長r、解像基本周期長rの延びる方向と要素回折光学素子15の中心と解像基本周期長rの中心とを結ぶ方向とを含む面における要素回折光学素子15の断面の長さp、位置6と要素回折光学素子15の中心とを結ぶ線が要素回折光学素子15の中心から投影面3への垂線に対してなす角度δ、及び位置6に投影される投影パターン4に含まれる光の波長λが、次の関係(ii)を満たしていることで、投影パターン4が投影面3に認識可能な程度に鮮明に投影される。
Lλ/(rpcosδ)<3 ・・・(ii)
また、長さL、波長λ、解像基本周期長r、長さp及び角度δが次の関係(ii*)を満たしていることで、投影パターン4が投影面3に明確に認識されるように鮮明に投影される。
Lλ/(rpcosδ)<2 ・・・(ii*)
さらに、長さL、波長λ、解像基本周期長r、長さp及び角度δが次の関係(ii**)を満たしていることで、投影面3において投影パターン4が表示されている部分と表示されていない部分との違いがより明確に認識されるように鮮明に投影される。
Lλ/(rpcosδ)<1 ・・・(ii**)
上述のいずれかの関係を満たすことで、要素回折光学素子15を必要以上に大きくすることなく、投影パターン4を鮮明に投影させることができる。このため、要素回折光学素子15の設計や製造のコストを低減することができる。
特に、位置6と要素回折光学素子15の中心とを結ぶ線が要素回折光学素子15の中心から投影面3への垂線に対してなす角度δは、0°より大きい。このような場合、照明システム1が実現しうる投影面3上の最小解像スポットの大きさは角度δの影響を大きく受ける。従って、角度δの影響を加味した関係式(ii)、(ii*)または(ii**)のいずれかを満たすことにより、十分に遠方の投影面3に対して照明装置10からの光によって投影パターン4を指定解像度に基づいた解像基本周期長rが判別可能なように投影することができる。
投影パターン4は、可視光波長域の光及び/又は赤外線領域の波長の光を含んでいる。投影パターン4が可視光波長域の光を含んでいることで、投影面3に表示された観察者に所定のパターンを観察させることができる。また、投影パターン4が赤外線領域の波長の光を含んでいることで、照明システム1をセンサとして用いることができる。とりわけ、投影パターン4が可視光波長域の光及び赤外線領域の波長の光の両方を含んでいることで、照明システム1を投影面3に表示されたパターンに対応したセンサとして用いることができる。
本実施の形態において、照明システム1は、位置5において要素回折光学素子15を見込む角度の半分の角度θが、次の関係(i)を満たすように設計される。
sinθ>λ/(6r) ・・・(i)
このように設計される照明システム1では、照明装置10によって投影パターン4が投影面3に認識可能な程度に鮮明に投影される。
また、照明システム1は、次の関係(i*)を満たすよう設計される。
sinθ>λ/(4r) ・・・(i*)
このように設計される照明システム1では、投影パターン4が投影面3に明確に認識されるように鮮明に投影される。
さらに、照明システム1は、次の関係(i**)を満たすよう設計される。
sinθ>λ/(2r) ・・・(i**)
このように設計される照明システム1では、投影面3において投影パターン4が表示されている部分と表示されていない部分との違いがより明確に認識されるように鮮明に投影される。
あるいは、照明システム1は、要素回折光学素子15の中心から投影面3への垂線の長さL、及び位置6と要素回折光学素子15の中心とを結ぶ線が要素回折光学素子15の中心から投影面3への垂線に対してなす角度δが、次の関係(ii)を満たすように設計される。
Lλ/(rpcosδ)<3 ・・・(ii)
このように設計される照明システム1では、照明装置10によって投影パターン4が投影面3に認識可能な程度に鮮明に投影される。
また、照明システム1は、次の関係(ii*)を満たすよう設計される。
Lλ/(rpcosδ)<2 ・・・(ii*)
このように設計される照明システム1では、投影パターン4が投影面3に明確に認識されるように鮮明に投影される。
さらに、照明システム1は、次の関係(ii**)を満たすよう設計される。
Lλ/(rpcosδ)<1 ・・・(ii**)
このように設計される照明システム1では、投影面3において投影パターン4が表示されている部分と表示されていない部分との違いがより明確に認識されるように鮮明に投影される。
上述のいずれかの関係を満たすように照明システム1を設計することで、要素回折光学素子15を必要以上に大きくすることなく、投影パターン4を鮮明に投影させることができる。このため、要素回折光学素子15の設計や製造のコストを低減することができる。
以上のように、本実施の形態の照明システム1は、投影面3と、投影面3に投影パターン4を投影する照明装置10と、を備え、照明装置10は、コヒーレント光を出射する光源12と、光源12からのコヒーレント光を回折させて投影パターン4を形成する要素回折光学素子15と、を有し、投影面3に対しある要素回折光学素子15の中心から降ろした垂線の交差位置5における投影パターン4の指定解像度から決まる投影面3上での解像基本周期長r、位置5において要素回折光学素子15を見込む角度の半分の角度θ、及び位置5に投影される投影パターン4に含まれる光の波長λが、次の関係(i)を満たす。
sinθ>λ/(6r) ・・・(i)
このような照明システム1によれば、要素回折光学素子15を必要以上に大きくすることなく、投影パターン4が認識可能な程度に鮮明に投影させることができる。
本開示の態様は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本開示の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本開示の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で、種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
1 照明システム
3 投影面
4 投影パターン
5 位置
6 位置
10 照明装置
12 光源
13 整形光学系
14 回折光学素子
15 要素回折光学素子

Claims (6)

  1. 投影面と、
    前記投影面に投影パターンを投影する照明装置と、を備え、
    前記照明装置は、コヒーレント光を出射する光源と、前記光源からのコヒーレント光を回折させて前記投影パターンを形成する回折光学素子と、を有し、
    前記回折光学素子は、前記投影面と平行な方向に二次元配列された複数の要素回折光学素子を含み、
    前記投影面に対しある前記要素回折光学素子の中心から降ろした垂線の交差位置における前記投影パターンの指定解像度から決まる前記投影面上での解像基本周期長r、当該位置において前記要素回折光学素子を見込む角度の半分の角度θ、及び当該位置に投影される前記投影パターンに含まれる光の波長λが、次の関係(i)を満たす、照明システム。
    sinθ>λ/(6r) ・・・(i)
  2. 投影面と、
    前記投影面に投影パターンを投影する照明装置と、を備え、
    前記照明装置は、コヒーレント光を出射する光源と、前記光源からのコヒーレント光を回折させて前記投影パターンを形成する回折光学素子と、を有し、
    前記回折光学素子は、複数の要素回折光学素子を含み、
    前記要素回折光学素子の中心から前記投影面への垂線の長さL、前記投影面のある位置における前記投影パターンの指定解像度から決まる前記投影面上での解像基本周期長r、前記解像基本周期長rの延びる方向と前記要素回折光学素子の中心と前記解像基本周期長rの中心とを結ぶ方向とを含む面における前記要素回折光学素子の断面の長さp、当該位置と前記要素回折光学素子の中心とを結ぶ線が前記要素回折光学素子の中心から前記投影面への垂線に対してなす角度δ、及び当該位置に投影される前記投影パターンに含まれる光の波長λが次の関係(ii)を満たす、照明システム。
    Lλ/(rpcosδ)<3 ・・・(ii)
  3. 前記位置と前記要素回折光学素子の中心とを結ぶ線が前記要素回折光学素子の中心から前記投影面への垂線に対してなす角度δは、0°より大きい、請求項2に記載の照明システム。
  4. 前記投影パターンは、可視光波長域の波長の光及び/又は赤外線領域の波長の光を含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の照明システム。
  5. 照明装置によって投影面に投影パターンを投影する照明システムの設計方法であって、
    前記投影面に対しある要素回折光学素子の中心から降ろした垂線の交差位置における前記投影パターンの指定解像度から決まる前記投影面上での解像基本周期長r及び当該位置における前記投影パターンに含まれる光の波長λを決定する工程と、
    当該位置において前記要素回折光学素子を見込む角度の半分の角度θが、次の関係(i)を満たすように、前記投影面と前記照明装置との位置関係を決定する工程と、を備える、照明システムを設計する方法。
    sinθ>λ/(6r) ・・・(i)
  6. 照明装置によって投影面に投影パターンを投影する照明システムの設計方法であって、
    前記投影面のある位置における前記投影パターンの指定解像度から決まる前記投影面上での解像基本周期長r及び当該位置における前記投影パターンに含まれる光の波長λを決定する工程と、
    前記解像基本周期長rの延びる方向と要素回折光学素子の中心と前記解像基本周期長rの中心とを結ぶ方向とを含む面における前記要素回折光学素子の断面の長さpを決定する工程と、
    前記要素回折光学素子の中心から前記投影面への垂線の長さL、及び前記位置と前記要素回折光学素子の中心とを結ぶ線が前記要素回折光学素子の中心から前記投影面への垂線に対してなす角度δが、次の関係(ii)を満たすように、前記投影面と前記照明装置との位置関係を決定する工程と、を備える、照明システムを設計する方法。
    Lλ/(rpcosδ)<3 ・・・(ii)
JP2021029081A 2021-02-25 2021-02-25 照明システム、照明システムの設計方法 Active JP6901053B1 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021029081A JP6901053B1 (ja) 2021-02-25 2021-02-25 照明システム、照明システムの設計方法
CN202280014914.6A CN116997747A (zh) 2021-02-25 2022-02-07 照明系统和照明系统的设计方法
EP22759345.6A EP4299973A1 (en) 2021-02-25 2022-02-07 Lighting system, and method for designing lighting system
PCT/JP2022/004652 WO2022181305A1 (ja) 2021-02-25 2022-02-07 照明システム、照明システムの設計方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021029081A JP6901053B1 (ja) 2021-02-25 2021-02-25 照明システム、照明システムの設計方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6901053B1 true JP6901053B1 (ja) 2021-07-14
JP2022130103A JP2022130103A (ja) 2022-09-06

Family

ID=76753052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021029081A Active JP6901053B1 (ja) 2021-02-25 2021-02-25 照明システム、照明システムの設計方法

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP4299973A1 (ja)
JP (1) JP6901053B1 (ja)
CN (1) CN116997747A (ja)
WO (1) WO2022181305A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117572028B (zh) * 2024-01-19 2024-04-30 合肥综合性国家科学中心能源研究院(安徽省能源实验室) 一种太赫兹近场系统激光光路的调整方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012215614A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Toppan Printing Co Ltd 位相型回折素子およびその製造方法並びにそれを用いた撮像装置
JP2018156950A (ja) * 2016-02-24 2018-10-04 大日本印刷株式会社 照明装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6344545B2 (ja) 2014-01-14 2018-06-20 大日本印刷株式会社 表示装置及び表示装置が搭載された車両
JP6579296B1 (ja) * 2018-02-09 2019-09-25 大日本印刷株式会社 照明装置、照明装置の設計方法及び設計装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012215614A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Toppan Printing Co Ltd 位相型回折素子およびその製造方法並びにそれを用いた撮像装置
JP2018156950A (ja) * 2016-02-24 2018-10-04 大日本印刷株式会社 照明装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN116997747A (zh) 2023-11-03
JP2022130103A (ja) 2022-09-06
EP4299973A1 (en) 2024-01-03
WO2022181305A1 (ja) 2022-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11530792B2 (en) Illumination device and method of manufacturing the same
US7972009B2 (en) Projector and projection unit
US8007141B2 (en) Diffraction optical element, lighting device, and projector
EP3564073B1 (en) Illumination device
US11131964B2 (en) Illumination device
JP7092123B2 (ja) 照明装置
JP7022394B2 (ja) 照明装置
JP6901053B1 (ja) 照明システム、照明システムの設計方法
CN108700266B (zh) 照明装置
US20130242606A1 (en) Plane illumination apparatus and backlight apparatus
WO2018128162A1 (ja) 照明装置
JP2018156836A (ja) 照明装置
US20240133534A1 (en) Lighting system and method of designing lighting system
JP2019050201A (ja) 光学表示装置、車両ランプ、及び自動車両
US10955104B2 (en) Lighting apparatus for vehicles
CN113692549B (zh) 全息导波器
US10641457B2 (en) Vehicular lamp
JP2022160853A (ja) 照明システム、照明方法、照明システムの設計方法
JP6936978B2 (ja) 照明装置、照明装置の製造方法、照明方法
US11566765B2 (en) Lighting device for a vehicle
JP7243219B2 (ja) 回折光学素子、照明装置、投射装置および投射型表示装置
JP2018106852A (ja) 照明装置
JP2014098765A (ja) 反射型体積ホログラムの製造方法
JP2019148711A (ja) 回折光学素子の回折特性の設計方法および照明装置
JP2017083662A (ja) 照明装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210226

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20210226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210518

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210531

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6901053

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150