JP6900718B2 - 定着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートにトナー像を熱定着させる定着装置に関する。
従来、定着装置として、加熱側のローラあるいはフィルムの外周面を直接加熱する、外部加熱方式の定着装置が種々提案されている。例えば、特許文献1では、定着ローラとヒータで形成される加熱ニップ部により定着ローラを加熱し、定着ローラと加圧ローラで形成される定着ニップ部でシートにトナー像を定着させている。
具体的に、この技術では、ヒータを支持する回動可能なヒータアームと、加圧ローラを支持する回動可能な加圧ローラアームと、各アームを連結するバネとを備えている。そして、各アームをバネによって互いに近づく方向に引っ張ることで、定着ローラに対してヒータと加圧ローラが押し付けられて、加熱ニップ部と定着ニップ部が形成されている。また、ヒータアームと加圧ローラアームとの間には、カムが設けられ、回転するカムが、ヒータアームと加圧ローラアームを互いに離れる方向に押圧することで、加熱ニップ部でのニップ圧と定着ニップ部でのニップ圧がともに解除されるようになっている。
特開2011−133502号公報
ところで、上記のような二箇所のニップ部を備える機構において、どちらか一方のニップ部のニップ圧のみを弱くしたい場合が考えられるが、特許文献1の構成では、各ニップ部で所定のニップ圧が発生している状態と、各ニップ部でのニップ圧がともに所定のニップ圧よりも弱められた状態しか選択することができない。つまり、特許文献1の構成では、ニップ状態を2つの状態にしか切り替えることができない。これに対し、例えば2つのカムと、各カムを駆動する2つの駆動源とを設けることで、ニップ状態を、加熱ニップ部のニップ圧のみを弱めた状態、定着ニップ部のニップ圧のみを弱めた状態、各ニップ部で所定のニップ圧が発生した状態、各ニップ部の各ニップ圧を弱めた状態の4つの状態に切り替えることも考えられるが、その場合、部品点数が増加して好ましくない。
そこで、本発明は、二箇所のニップ部を備える定着装置において、簡易な構成で、ニップ状態を4つの状態に切り替えることを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る定着装置は、第1加圧体と、第2加圧体と、前記第1加圧体と前記第2加圧体との間に挟まれ、ヒータによって加熱される定着部材と、第1軸を中心に回動し、前記第1加圧体を前記定着部材に向けて押圧する第1押圧部を有する第1アームと、前記第1軸と平行な第2軸を中心に回動し、前記第2加圧体を前記定着部材に向けて押圧する第2押圧部を有する第2アームと、前記第1押圧部と前記第2押圧部とを互いに近づく方向に付勢する弾性体と、前記第1アームと前記第2アームとの間に配置されて回動することで、前記第1アームまたは前記第2アームを前記弾性体の付勢力に抗して押圧する離間カムと、を備える。
前記離間カムは、1つの駆動源によって、第1位置、第2位置、第3位置および第4位置に変位可能である。
前記離間カムが第1位置に位置するときに、前記第1加圧体と前記定着部材との間の第1ニップ幅が第1所定値で、前記第2加圧体と前記定着部材との間の第2ニップ幅が第2所定値となり、前記離間カムが第2位置に位置するときに、前記第1ニップ幅が前記第1所定値よりも小さな第3所定値で、前記第2ニップ幅が前記第2所定値以上の幅となり、前記離間カムが第3位置に位置するときに、前記第1ニップ幅が前記第1所定値以上の幅で、前記第2ニップ幅が前記第2所定値よりも小さな第4所定値となり、前記離間カムが第4位置に位置するときに、前記第1ニップ幅が前記第1所定値よりも小さな第5所定値で、前記第2ニップ幅が前記第2所定値よりも小さな第6所定値となる。
この構成によれば、単一の駆動源によって離間カムの位置を4つの位置に切り替えることでニップ状態を4つの状態に切り替えることができるため、簡易な構成でニップ状態を4つの状態に切り替えることができる。
本発明によれば、簡易な構成で、ニップ状態を4つの状態に切り替えることができる。
本発明の第1の実施形態に係る定着装置を備えたカラープリンタを簡略的に示す断面図である。 定着装置を示す断面図である。 第1アームや第2アーム等を左から見た図であり、離間カムが第1位置に位置する状態を示す図である。 第1アームや第2アーム等を左から見た図であり、離間カムが第2位置に位置する状態を示す図(a)と、離間カムが第3位置に位置する状態を示す図(b)と、離間カムが第4位置に位置する状態を示す図(c)である。 離間カムと各アームの関係を示す斜視図である。 離間カムや各アームを左から見た断面図であり、第1位置に位置する離間カムと各アームの関係を示す断面図(a)と、第2位置に位置する離間カムと各アームの関係を示す断面図(b)と、第3位置に位置する離間カムと各アームの関係を示す断面図(c)と、第4位置に位置する離間カムと各アームの関係を示す断面図(d)である。 第2の実施形態に係る定着装置を左から見た図であり、離間カムが第1位置に位置する状態を示す図である。 第2の実施形態において、離間カムが、第2位置に位置する状態を左から見た図(a)と、第4位置に位置する状態を左から見た図(b)と、第3位置に位置する状態を左から見た図(c)である。 第3の実施形態に係る定着装置を左から見た図であり、離間カムが第1位置に位置する状態を示す図である。 第3の実施形態において、離間カムが、第2位置に位置する状態を左から見た図(a)と、第4位置に位置する状態を左から見た図(b)と、第3位置に位置する状態を左から見た図(c)である。
[第1の実施形態]
次に、本発明の第1の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、まず、カラープリンタ1の全体構成を説明した後、本発明の特徴部分の詳細を説明することとする。
以下の説明において、方向は、図1に示す方向で説明する。具体的には、図1の右側を「前」とし、図1の左側を「後」とし、図1の紙面手前側を「左」とし、図1の紙面奥側を「右」とする。また、図1の上下方向を「上下」とする。
図1に示すように、カラープリンタ1は、本体筐体10内に、記録シートの一例としての用紙Pを供給する給紙部20と、給紙された用紙Pに画像を形成する画像形成部30と、搬送部90とを備えている。
給紙部20は、用紙Pを収容する給紙トレイ21と、給紙トレイ21内の用紙Pを画像形成部30へ搬送する用紙搬送機構22とを備えている。
画像形成部30は、スキャナユニット40と、4つのプロセスカートリッジ50と、転写ユニット70と、定着装置100とを備えている。
スキャナユニット40は、本体筐体10内の上部に設けられ、図示しないレーザ発光部、ポリゴンミラー、レンズおよび反射鏡などを備えている。スキャナユニット40は、レーザビームを各感光ドラム51の表面上に高速走査にて照射する。
プロセスカートリッジ50は、給紙部20の上方で前後方向に配列されており、感光ドラム51、現像ローラ53、図示しない帯電器およびトナー収容室などを備えて構成されている。
転写ユニット70は、給紙部20と4つのプロセスカートリッジ50との間に設けられ、駆動ローラ71と、従動ローラ72と、搬送ベルト73と、転写ローラ74を備えている。
駆動ローラ71および従動ローラ72は、前後方向に離間して平行に配置され、その間に無端状の搬送ベルト73が張設されている。また、搬送ベルト73の内側には、各感光ドラム51との間で搬送ベルト73を挟持する転写ローラ74が、各感光ドラム51に対向して4つ配置されている。
定着装置100は、4つのプロセスカートリッジ50および転写ユニット70の後側に配置されている。定着装置100は、第1加圧体および加熱部材の一例としての加熱ユニット110と、定着部材の一例としての定着ローラ120と、第2加圧体および加圧部材の一例としての加圧ローラ130を備えている。
この画像形成部30では、図示せぬ帯電器が、回転する感光ドラム51の表面を一様に帯電する。スキャナユニット40は、感光ドラム51の表面にレーザビームを出射して、感光ドラム51の表面を露光することで、感光ドラム51の表面に画像データに基づく静電潜像を形成する。
次いで、回転駆動される現像ローラ53が、感光ドラム51の静電潜像に現像剤であるトナーを供給して、感光ドラム51の表面上に現像剤像を形成する。その後、給紙部20から供給された用紙Pを、感光ドラム51と転写ローラ74との間で搬送することで、感光ドラム51上の現像剤像を用紙Pに転写する。次いで、定着装置100が、用紙Pに、現像剤像を熱定着させる。
搬送部90は、第2搬送ローラ92と、排出ローラ93とを備えている。用紙Pは、第2搬送ローラ92および排出ローラ93によって本体筐体10の外部に排出されて排出トレイ12上に載置される。
図2に示すように、加熱ユニット110は、定着ローラ120に接して定着ローラ120を加熱するためのユニットである。加熱ユニット110は、定着ローラ120を挟んで加圧ローラ130と反対側に位置している。加熱ユニット110は、エンドレスベルト111と、ヒータの一例としてのハロゲンランプ112と、ニップ板113と、反射板114と、ステイ115と、サイドガイド116と、を備えている。
エンドレスベルト111は、耐熱性と可撓性を有する無端状のベルトであり、ニップ板113と定着ローラ120に挟まれて回転する。エンドレスベルト111は、定着ローラ120と接触することで加熱ニップ部HNを形成する。
ハロゲンランプ112は、ニップ板113およびエンドレスベルト111を加熱するヒータであり、ニップ板113から所定の間隔をあけて配置されている。
ニップ板113は、左右方向に延びる長尺状の部材であり、筒状のエンドレスベルト111の内周面に摺接する面を有している。そして、このニップ板113は、ハロゲンランプ112から受けた輻射熱をエンドレスベルト111を介して定着ローラ120に伝達する。つまり、ハロゲンランプ112は、ニップ板113およびエンドレスベルト111を介して定着ローラ120を加熱する。ニップ板113は、例えば、アルミニウム板などの金属板などで構成されている。
反射板114は、ハロゲンランプ112からの輻射熱をニップ板113に向けて反射する部材である。反射板114は、ハロゲンランプ112を取り囲むように、ハロゲンランプ112から所定の間隔をあけて配置されている。この反射板114によってハロゲンランプ112からの輻射熱をニップ板113に集めることで、ニップ板113およびエンドレスベルト111を速やかに加熱することができる。
ステイ115は、前後方向におけるニップ板113の両端部を反射板114を介して支持することでニップ板113の剛性を確保する部材である。ステイ115は、断面視略U字状に形成され、ハロゲンランプ112および反射板114を外側から囲うように配置されている。
サイドガイド116は、エンドレスベルト111の内周面をガイドするガイド部116Gを有するとともに、エンドレスベルト111の左右方向の移動を規制する部材である。サイドガイド116は、エンドレスベルト111の一端側と他端側に1つずつ設けられている。サイドガイド116は、ハロゲンランプ112、ニップ板113、反射板114およびステイ115を支持している。
定着ローラ120は、加熱ユニット110の下に配置され、加熱ユニット110と加圧ローラ130との間に挟まれている。定着ローラ120は、中空の金属管からなるローラ軸121と、ローラ軸121の外周に形成されたゴム層からなるローラ本体122とを有している。定着ローラ120は、図示せぬ駆動源から駆動力が伝達されることで、図示時計回りに回転する。
加圧ローラ130は、定着ローラ120の下に配置され、定着ローラ120との間で用紙Pを挟んで搬送する部材である。加圧ローラ130は、中実の金属棒からなる加圧ローラ軸131と、ゴム層からなる加圧ローラ本体132とを有している。加圧ローラ本体132は、加圧ローラ軸131の外周に形成され、用紙Pに接している。加圧ローラ軸131の直径は、定着ローラ120のローラ軸121の直径よりも小さくなっている。また、加圧ローラ本体132のゴム層は、定着ローラ120のローラ本体122のゴム層よりも柔らかい材料で出来ており、定着ローラ120のローラ本体122のゴム層よりも厚みが大きくなっている。加圧ローラ130は、定着ローラ120と接触することで加圧ニップ部PNを形成する。
加熱ユニット110、定着ローラ120および加圧ローラ130は直列に並んでいる。詳しくは、加熱ニップ部HNの中心Tは、定着ローラ120の回転中心Qと加圧ローラ130の回転中心Sを通る直線L1上に位置している。なお、加熱ニップ部HNの中心Tは、定着ローラ120の回転方向における中心である。
図3に示すように、定着装置100は、サイドフレーム140と、第1アーム150と、第2アーム160と、弾性体の一例としての引張コイルバネ170と、離間カム180とをさらに備えている。
サイドフレーム140は、加熱ユニット110、定着ローラ120および加圧ローラ130の左右方向外側に1つずつ設けられている。サイドフレーム140は、前壁141と、後壁142と、前壁141および後壁142の下端部を連結する連結部143とを有する板状のフレームである。前壁141は、後壁142と所定間隔をあけて離れており、前壁141と後壁142の間には、ガイド溝144が形成されている。ガイド溝144は、上下方向に直線状に延びている。
定着ローラ120の両端部は、ガイド溝144を通ってサイドフレーム140の外側に突出し、プレート126によって回転可能に支持されている。プレート126は、前壁141と後壁142に跨って設けられ、前壁141および後壁142に固定されている。
サイドガイド116は、ガイド溝144によって上下方向に移動可能に支持される被ガイド部116Aと、第1アーム150に回動可能に連結される連結軸部116Bとを有している。
第1アーム150は、前後方向に延びる部材であり、後側の端部が第1軸A1を介してサイドフレーム140の後壁142に支持されることで、第1軸A1を中心にして回動可能となっている。第1アーム150は、第1ビーム部150Aと、第2ビーム部150Bと、第3ビーム部150Cとを有している。
第1ビーム部150Aは、第1軸A1から加熱ユニット110よりも前方の位置まで、前後方向に沿って延びている。第1ビーム部150Aは、加熱ユニット110を定着ローラ120に向けて押圧する第1押圧部151を有している。
本実施形態において、第1押圧部151は、連結軸部116Bを回動可能に支持する孔の内周面のうち上半分の部位である。なお、第1押圧部は、加熱ユニット110を定着ローラ120に押圧しているときにおいて、加熱ユニット110に接触していればよく、形状は本実施形態の形状に限定されない。例えば、第1押圧部は、突起状に形成されていてもよい。
第2ビーム部150Bは、第1ビーム部150Aの前側の端部から第2アーム160に向けて、上下方向に沿って延びている。
第3ビーム部150Cは、第2ビーム部150Bの下側の端部から第1軸A1とは反対側に向けて、前後方向に沿って延びている。第3ビーム部150Cは、後述する第1カム181によって押圧される第1被押圧部154を有している。第3ビーム部150Cの第2ビーム部150Bとは反対側の端部は、引張コイルバネ170の一端が接続される第1接続部152となっている。
第1接続部152は、第1押圧部151に対して第1軸A1とは反対側に位置している。なお、第1接続部152は、加熱ユニット110を定着ローラ120に押圧しているときにおいて、引張コイルバネ170に接触する部位であれば、どのような形状であってもよい。第1接続部152は、例えば孔であってもよいし、突起であってもよい。
加圧ローラ130の両端部は、ガイド溝144を通ってサイドフレーム140の外側に突出し、第2アーム160によって回転可能に支持されている。
第2アーム160は、前後方向に延びる部材であり、後側の端部が第1軸A1と平行な第2軸A2を介してサイドフレーム140の後壁142に支持されることで、第2軸A2を中心にして回動可能となっている。第2アーム160は、第4ビーム部160Aと、第5ビーム部160Bと、第6ビーム部160Cとを有している。
第4ビーム部160Aは、第2軸A2から加圧ローラ130よりも前方の位置まで、前後方向に沿って延びている。第4ビーム部160Aは、加圧ローラ130を定着ローラ120に向けて押圧する第2押圧部161を有している。
本実施形態において、第2押圧部161は、加圧ローラ軸131を回転可能に支持する孔の内周面のうち下半分の部位である。なお、第2押圧部は、加圧ローラ130を定着ローラ120に押圧しているときにおいて、加圧ローラ130に接触していればよく、形状は本実施形態の形状に限定されない。例えば、第2押圧部は、突起状に形成されていてもよい。
第5ビーム部160Bは、第4ビーム部160Aの前側の端部から第1アーム150に向けて、上下方向に沿って延びている。第5ビーム部160Bは、前後方向において、第2ビーム部150Bと同じ位置に位置している。
第6ビーム部160Cは、第5ビーム部160Bの上側の端部から第2軸A2とは反対側に向けて、前後方向に沿って延びている。第6ビーム部160Cは、後述する第2カム182によって押圧される第2被押圧部164を有している。第6ビーム部160Cの第2軸A2とは反対側の端部は、引張コイルバネ170の他端が接続される第2接続部162となっている。
第2接続部162は、第2押圧部161に対して第2軸A2とは反対側に位置している。なお、第2接続部162は、加圧ローラ130を定着ローラ120に押圧しているときにおいて、引張コイルバネ170に接触する部位であれば、どのような形状であってもよい。第2接続部162は、例えば孔であってもよいし、突起であってもよい。
引張コイルバネ170は、第1押圧部151と第2押圧部161とを互いに近づく方向に付勢するバネであり、第1アーム150の第1接続部152と第2アーム160の第2接続部162に接続されている。
離間カム180は、第1アーム150または第2アーム160を引張コイルバネ170の付勢力に抗して押圧可能なカムである。離間カム180は、第1アーム150と第2アーム160との間に配置され、第1軸A1と平行な第3軸A3を介してサイドフレーム140の前壁141に支持されることで、第3軸A3を中心に回動可能となっている。離間カム180は、第1軸A1よりも第1接続部152に近く、かつ、第2軸A2よりも第2接続部162に近い位置に配置されている。言い換えると、離間カム180は、第1押圧部151を挟んで第1軸A1とは反対側で、かつ、第2押圧部161を挟んで第2軸A2とは反対側に配置されている。
離間カム180は、1つの駆動源400によって、図3に示す第1位置、図4(a)に示す第2位置と、図4(b)に示す第3位置と、図4(c)に示す第4位置とに変位可能となっている。このように離間カム180が第1〜第4位置に変位することで、加熱ユニット110、定着ローラ120および加圧ローラ130のニップ状態を4つの状態に切り替えることが可能となっている。詳しくは、駆動源400は、一方向のみに90°ずつ回動することが可能となっており、離間カム180は、第1位置、第2位置、第3位置、第4位置の順で変位した後は、第4位置から第1位置に変位し、以後同様に変位するようになっている。以下に、4つの状態について先に説明した後、離間カム180等の構造の詳細を説明する。なお、以下の説明では、図3に示すニップ状態を「全ニップ状態」、図4(a)に示すニップ状態を「加熱側リリース状態」、図4(b)に示すニップ状態を「加圧側リリース状態」、図4(c)に示すニップ状態を「全リリース状態」とも称する。
図3に示すように、離間カム180が第1位置に位置するときには、加熱ユニット110および加圧ローラ130がともに定着ローラ120に圧接されることで、ニップ状態が全ニップ状態となっている。これにより、離間カム180が第1位置に位置するときには、加熱ニップ部HNの前後方向の幅が第1所定値となり、加圧ニップ部PNの前後方向の幅が第2所定値となっている。ここで、加熱ニップ部HNの前後方向の幅が、第1加圧体と定着部材との間の第1ニップ幅に相当し、加圧ニップ部PNの前後方向の幅が、第2加圧体と定着部材との間の第2ニップ幅に相当する。なお、以下の説明では、便宜上、加熱ニップ部HNの前後方向の幅を、単に「加熱ニップ部HNの幅」とも称し、加圧ニップ部PNの前後方向の幅を、単に「加圧ニップ部PNの幅」とも称する。
図4(a)に示すように、離間カム180が第2位置に位置するときには、加熱ユニット110が定着ローラ120から離れ、加圧ローラ130のみが定着ローラ120に圧接されることで、ニップ状態が加熱側リリース状態となっている。これにより、離間カム180が第2位置に位置するときには、加熱ニップ部HNの幅が第1所定値よりも小さな第3所定値、詳しくは0となり、加圧ニップ部PNの幅が第2所定値となっている。
図4(b)に示すように、離間カム180が第3位置に位置するときには、加圧ローラ130が定着ローラ120から離れ、加熱ユニット110のみが定着ローラ120に圧接されることで、ニップ状態が加圧側リリース状態となっている。これにより、離間カム180が第3位置に位置するときには、加熱ニップ部HNの幅が第1所定値で、加圧ニップ部PNの幅が第2所定値よりも小さな第4所定値、詳しくは0となっている。
図4(c)に示すように、離間カム180が第4位置に位置するときには、加熱ユニット110および加圧ローラ130がともに定着ローラ120から離れることで、ニップ状態が全リリース状態となっている。これにより、離間カム180が第4位置に位置するときには、加熱ニップ部HNの幅が第1所定値よりも小さな第5所定値、詳しくは0となり、加圧ニップ部PNが第2所定値よりも小さな第6所定値、詳しくは0となっている。
図5に示すように、離間カム180は、第1アーム150を引張コイルバネ170の付勢力に抗して押圧する第1カム181と、第1カム181と連動して回動することで、第2アーム160を引張コイルバネ170の付勢力に抗して押圧する第2カム182と、を備えている。
第1カム181は、略楕円形状となっており、第2位置において第1アーム150に接触する第1カム面181Aと、第4位置において第1アーム150に接触する第2カム面181Bとを有している。ここで、第1カム181が第1位置から第2位置へ回動する際に、第1カム181のうち第1アーム150と摺接する面は、第1アーム150を押圧するカム面としての機能を有するが、前述した第1カム面181Aは、第1位置から第2位置へ回動する間にカム面として機能する面のうち、第2位置において第1アーム150に接触する部分をいう。なお、第2カム面181Bや、後述する第3カム面182Aおよび第4カム面182Bも同様である。
第1カム面181Aは、離間カム180の回動方向において、第2カム面181Bから180°ずれた位置に配置されている。そして、離間カム180が第1位置に位置するときに、第1カム面181Aは後方を向き、第2カム面181Bは前方を向いている。
第2カム182は、第3軸A3の軸線方向において第1カム181とずれた位置に配置され、第3軸A3を介して第1カム181に固定されている。これにより、第1カム181と第2カム182が、第3軸A3を中心にして一体に回動可能となっている。第2カム182は、第3位置において第2アーム160に接触する第3カム面182Aと、第4位置において第2アーム160に接触する第4カム面182Bとを有している。第3カム面182Aは、離間カム180の回動方向において、第4カム面182Bに対して下流側に90°ずれた位置に配置されている。そして、離間カム180が第1位置に位置するときに、第3カム面182Aは上方を向き、第4カム面182Bは後方を向いている。そして、第4カム面182Bは、離間カム180の回動方向において、第1カム面181Aと同じ位置に配置されている。
第3軸A3の軸線方向における第3ビーム部150Cの幅は、第1カム181と第2カム182との間の長さよりも長くなっている。そして、第3ビーム部150Cは、第3軸A3の軸線方向において第2カム182と同じ位置に、第2カム182が入り込む第1開口部153を有している。詳しくは、第2カム182のうち第3カム面182Aを有する凸状部分と第4カム面182Bを有する凸状部分が、第1開口部153に入り込むようになっている。このような第1開口部153が形成されることによって、第2カム182から第1アーム150に対して押圧力が加わらないようになっている。また、第1アーム150のうち第1カム181に対応した部分は、第1カム181によって押圧される第1被押圧部154となっている。
第3軸A3の軸線方向における第6ビーム部160Cの幅は、第1カム181と第2カム182との間の長さよりも長くなっている。そして、第6ビーム部160Cは、第3軸A3の軸線方向において第1カム181と同じ位置に、第1カム181が入り込む第2開口部163を有している。詳しくは、第1カム181のうち第1カム面181Aを有する凸状部分と第2カム面181Bを有する凸状部分が、第2開口部163に入り込むようになっている。このような第2開口部163が形成されることによって、第1カム181から第2アーム160に対して押圧力が加わらないようになっている。また、第2アーム160のうち第2カム182に対応した部分は、第2カム182によって押圧される第2被押圧部164となっている。
そして、図3に示すように、上下方向、つまり加熱ユニット110、定着ローラ120および加圧ローラ130が並ぶ方向において、第1被押圧部154は、第1押圧部151よりも離間カム180の回動中心の近くに配置されている。また、上下方向において、第2被押圧部164は、第2押圧部161よりも離間カム180の回動中心の近くに配置されている。
次に、離間カム180の作用について詳細に説明する。
図6(a)に示すように、離間カム180が第1位置に位置するときには、第1カム181の各カム面181A,181Bは、各アーム150,160の間であって、かつ、各アーム150,160から離れた位置に配置されている。また、この際、第2カム182の第3カム面182Aを有する凸状部分は、第1アーム150の第1開口部153を通って第1アーム150よりも上方に突出している。これにより、第1位置において、第3カム面182Aが、第1アーム150よりも上方の位置、つまり、各アーム150,160から離れた位置に配置されている。また、第1位置において、第4カム面182Bは、各アーム150,160の間であって、かつ、各アーム150,160から離れた位置に配置されている。
これにより、各アーム150,160は、各カム181,182の短径部分で支持され、各接続部152,162が最も接近した状態となっている。そのため、図3に示すように、離間カム180が第1位置に位置するときにおいて、ニップ状態を全ニップ状態とすることができる。
図6(a),(b)の順で示すように、離間カム180が第1位置から第2位置へ図示時計回りに回動した場合には、第1カム181によって第1アーム150が上方に押圧される。この際、第1カム181のうち第2カム面181Bを有する凸状部分が、第2アーム160の第2開口部163に入り込むので、第2アーム160は、第1カム181によって押圧されずにその場に留まる。
これにより、図4(a)に示すように、第1アーム150のみが第1軸A1を中心にして図示反時計回りに回動して、加熱ユニット110のみが定着ローラ120から離れる。これにより、離間カム180が第2位置に位置するときにおいて、ニップ状態を加熱側リリース状態とすることができる。なお、加熱側リリース状態、つまり第2位置においては、第1カム面181Aが第1アーム150に接触するとともに、第2カム面181B、第3カム面182Aおよび第4カム面182Bが各アーム150,160から離間している。
図6(b),(c)の順で示すように、離間カム180が第2位置から第3位置へ図示時計回りに回動した場合には、第1カム181のうち第1カム面181Aを有する凸状部分が第1アーム150から退避することで、引張コイルバネ170の付勢力により第1アーム150が第1位置のときと同様の位置まで戻る。一方、離間カム180が第2位置から第3位置へ回動する場合には、第2カム182によって第2アーム160が下方に押圧されて回動する。
このように各アーム150,160が回動することで、図4(b)に示すように、定着ローラ120から離れていた加熱ユニット110が、再び定着ローラ120に圧接されるとともに、加圧ローラ130が定着ローラ120から離れる。そのため、離間カム180が第3位置に位置するときにおいて、ニップ状態を加圧側リリース状態とすることができる。なお、加圧側リリース状態、つまり第3位置においては、第1カム面181Aおよび第2カム面181Bおよび第4カム面182Bが各アーム150,160から離間するとともに、第3カム面182Aが第2アーム160に接触している。
図6(c),(d)の順で示すように、離間カム180が第3位置から第4位置へ図示時計回りに回動した場合には、第1カム181のうち第2カム面181Bを有する凸状部分によって第1アーム150が上方に押圧されるとともに、第2カム182のうち第4カム面182Bを有する凸状部分によって第2アーム160が下方に押圧される。
ここで、本実施形態では、第3カム面182Aを有する凸状部分と、第4カム面182Bを有する凸状部分との間が、第3軸A3に向けて凹んでいるため、離間カム180が第3位置から第4位置まで回動する間、第2アーム160は一旦上方に回動した後、再び第4カム面182Bを有する凸状部分で押圧されることで、下方に回動する。なお、第4位置において第2アーム160の位置を、第3位置と同じ位置に維持するためには、第3カム面182Aと第4カム面182Bとを、第3軸A3を中心とする円弧面で繋げばよい。
上述したように各カム181,182によって各アーム150,160が互いに離れる方向に回動することで、図4(c)に示すように、加熱ユニット110および加圧ローラ130がともに定着ローラ120から離間する。そのため、離間カム180が第4位置に位置するときにおいて、ニップ状態を全リリース状態とすることができる。なお、全リリース状態、つまり第4位置においては、第2カム面181Bが第1アーム150に接触し、第4カム面182Bが第2アーム160に接触し、第1カム面181Aおよび第3カム面182Aが各アーム150,160から離間している。
図6(d),(a)の順で示すように、離間カム180が第4位置から第1位置へ図示時計回りに回動する場合には、第1カム181の第2カム面181Bが第1アーム150から退避することで、第1アーム150が第1位置のときの位置まで戻る。この際、第2カム182のうち第3カム面182Aを有する凸状部分は、第1アーム150に向けて移動するが、第1アーム150の第1開口部153に入り込むことで、第1アーム150を上方に押圧することはない。また、この際、第2アーム160は、第1カム181の第1カム面181Aと第2カム182の第4カム面182Bとが第2アーム160から離れていくことで、第1位置のときの位置まで戻る。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
単一の駆動源400によって離間カム180の位置を4つの位置に切り替えることでニップ状態を4つの状態に切り替えることができるため、ニップ状態を4つの状態に切り替える構成を簡易化することができる。
離間カム180が、第1押圧部151を挟んで第1軸A1とは反対側で、かつ、第2押圧部161を挟んで第2軸A2とは反対側に配置されているので、例えば離間カムを各押圧部と各軸との間に配置する構造と比べ、離間カム180の駆動トルクを小さくすることができる。
第1カム181と第2カム182を同軸に配置したので、例えば第1カムと第2カムを回動軸に直交する方向で並べる形態と比べ、定着装置100が大型化するのを抑えることができる。
各被押圧部154,164が各押圧部151,161よりも離間カム180の回動中心に近いので、離間カム180が大型化するのを抑えることができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態は、前記した第1の実施形態に係る定着装置100の一部の構造を変更したものであるため、第1の実施形態と略同様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略することとする。
図7に示すように、第2の実施形態に係る定着装置200は、弾性体の一例としての第1圧縮コイルバネ271および第2圧縮コイルバネ272と、第1の実施形態とは異なる構造の第1アーム250、第2アーム260および離間カム280を備えている。
離間カム280は、前述した駆動源400によって図示反時計回りに90°ずつ回動することで、4つの位置で変位可能となっている。離間カム280は、第1の実施形態とは異なり、図7に示す第1位置、図8(a)に示す第2位置、図8(b)に示す第4位置、図8(c)に示す第3位置に、この順で変位可能となっている。
離間カム280は、円板状のカムであり、その中心が回動中心である第3軸A3から偏心している偏心カムとなっている。離間カム280の外周面のうち第3軸A3から最も遠い頂点部281は、第1位置において前方を向いている。
第1圧縮コイルバネ271は、第1アーム250の上に配置され、第1アーム250を下に向けて付勢している。第2圧縮コイルバネ272は、第2アーム260の下に配置され、第2アーム260を上に向けて付勢している。
第1アーム250は、第1の実施形態と略同様の第1ビーム部150Aおよび第2ビーム部150Bを有する他、第1の実施形態とは異なる第3ビーム部250Cを有している。第3ビーム部250Cは、第1位置において離間カム280の外周面に接触する断面視円弧状の第1保持部251と、第2位置において離間カム280の外周面に接触する断面視円弧状の第2保持部252と、第4位置において離間カム280の外周面に接触する断面視円弧状の第3保持部253とを有している。また、第3ビーム部250Cは、第1被押圧部の一例としての第1角部C1および第2角部C2を有している。
第2保持部252は、第1保持部251と第2ビーム部150Bとの間に配置されている。第3保持部253は、第2保持部252と第2ビーム部150Bとの間に配置されている。そして、第2保持部252と第3保持部253は、第2位置において第2保持部252が離間カム280で支持されているときの第1アーム250の姿勢と、第4位置において第3保持部253が離間カム280で支持されているときの第1アーム250の姿勢とが同じ姿勢となるような向きで配置されている。また、第1圧縮コイルバネ271は、第1アーム250のうち第2ビーム部150Bと第3保持部253の間の部位に接触している。
第1角部C1は、第1保持部251と第2保持部252の間に位置している。第2角部C2は、第2保持部252と第3保持部253の間に位置している。各角部C1,C2は、離間カム280が第1位置に位置するときに、上下方向において、第1押圧部151よりも離間カム280の回動中心の近くに配置されている。また、第1位置において、第1角部C1は、第2角部C2よりも上方に位置している。
第2アーム260は、第1の実施形態と略同様の第4ビーム部160Aおよび第5ビーム部160Bを有する他、第1の実施形態とは異なる第6ビーム部260Cを有している。第6ビーム部260Cは、第1位置において離間カム280の外周面に接触する断面視円弧状の第4保持部261と、第3位置において離間カム280の外周面に接触する断面視円弧状の第5保持部262と、第4位置において離間カム280の外周面に接触する断面視円弧状の第6保持部263とを有している。また、第2アーム260は、第2被押圧部の一例としての第3角部C3および第4角部C4を有している。
第5保持部262は、第4保持部261と第5ビーム部160Bとの間に配置されている。第6保持部263は、第5保持部262と第5ビーム部160Bとの間に配置されている。そして、第5保持部262と第6保持部263は、第3位置において第5保持部262が離間カム280で支持されているときの第2アーム260の姿勢と、第4位置において第6保持部263が離間カム280で支持されているときの第2アーム260の姿勢とが同じ姿勢となるような向きで配置されている。また、第2圧縮コイルバネ272は、第2アーム260のうち第5ビーム部160Bと第6保持部263の間の部位に接触している。
第3角部C3は、第4保持部261と第5保持部262の間に位置している。第4角部C4は、第5保持部262と第6保持部263の間に位置している。各角部C3,C4は、離間カム280が第1位置に位置するときに、上下方向において、第2押圧部161よりも離間カム280の回動中心の近くに配置されている。また、第1位置において、第3角部C3は、第4角部C4よりも下方に位置している。
第2の実施形態では、図7に示す第1位置において、第1保持部251および第4保持部261が最も近づいた状態で離間カム280によって支持されている。これにより、ニップ状態を全ニップ状態とすることができる。なお、本実施形態では、第1位置において、第1保持部251および第4保持部261が最も近づいた状態となるように、各アーム250,260を、離間カム280で支持する他、図示せぬ規制部材によっても支持することとする。
図7、図8(a)の順で示すように、離間カム280が第1位置から第2位置に回動する場合には、離間カム280によって第1角部C1が上方に押されることで、第1アーム250が上方に回動する。そして、離間カム280が第2位置まで回動すると、第2保持部252が離間カム280で支持される。これにより、ニップ状態を加熱側リリース状態とすることができる。
図8(a),(b)の順で示すように、離間カム280が第2位置から第4位置に回動する場合には、離間カム280によって、第2角部C2が上方に押されるとともに、第4角部C4が下方に押されることで、各アーム250,260が互いに離れるように回動する。そして、離間カム280が第4位置まで回動すると、第3保持部253および第6保持部263が離間カム280で支持される。これにより、ニップ状態を全リリース状態とすることができる。
図8(b),(c)の順で示すように、離間カム280が第4位置から第3位置に回動する場合には、離間カム280が第1アーム250から退避することで、第1アーム250が下方に回動して、第1位置のときの位置に戻る。一方、離間カム280が一旦第4角部C4を下方に押圧した後、凹状の第5保持部262内に入り込むことで、第2アーム260は、第4位置のときの位置から一旦下がった後、第4位置のときの位置に戻る。これにより、ニップ状態を加圧側リリース状態とすることができる。
図8(c)、図7の順で示すように、離間カム280が第3位置から第1位置に回動する場合には、離間カム280が第2アーム260から退避することで、第2アーム260が上方に回動して、第1位置のときの位置に戻る。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態は、前記した第1の実施形態に係る定着装置100の一部の構造を変更したものであるため、第1の実施形態と略同様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略することとする。
図9に示すように、第3の実施形態に係る定着装置300は、第1の実施形態とは異なる構造の第1アーム350、第2アーム360および離間カム380を備えている。離間カム380は、第2の実施形態に係る離間カム280と略同様の構造となる偏心カムである。
離間カム380は、前述した駆動源400によって図示反時計回りに90°ずつ回動することで、4つの位置で変位可能となっている。詳しくは、離間カム380は、第2の実施形態と同様に、図9に示す第1位置、図10(a)に示す第2位置、図10(b)に示す第4位置、図10(c)に示す第3位置に、この順で変位可能となっている。そして、離間カム380の頂点部381は、第1位置において前方を向いている。
第1アーム350は、第1位置において前後方向に延びる第1アーム本体351と、第1アーム本体351から第2アーム360に向けて突出する第1突出部352とを有している。第1アーム本体351の後側の端部は、第1軸A1に回動可能に支持されている。また、第1アーム本体351は、第1の実施形態と略同様の第1押圧部151および第1接続部152を有している。
第1突出部352は、第1押圧部151と第1接続部152との間に配置されている。詳しくは、第1突出部352は、前後方向において、第1押圧部151と離間カム380の回動中心との間に配置されている。第1突出部352は、第2アーム360に近づくにつれて前後方向の幅が狭くなる楔形状に形成されている。
第1突出部352は、第1傾斜面F1を有している。第1傾斜面F1は、離間カム380によって押圧される第1被押圧部を有している。第1傾斜面F1は、定着ローラ120の回転中心と離間カム380の回動中心を結んだ仮想線VLに対して傾斜している。第1傾斜面F1の後側の端部は、第1押圧部151と離間カム380の回動中心との間に配置されている。
第2アーム360は、第1位置において前後方向に延びる第2アーム本体361と、第2アーム本体361から第1突出部352に向けて突出する第2突出部362とを有している。第2アーム本体361の後側の端部は、第2軸A2に回動可能に支持されている。また、第2アーム本体361は、第1の実施形態と略同様の第2押圧部161および第2接続部162を有している。
第2突出部362は、第2押圧部161と第2接続部162との間に配置されている。詳しくは、第2突出部362は、前後方向において、第2押圧部161と離間カム380の回動中心との間に配置されている。第2突出部362は、第1突出部352に近づくにつれて前後方向の幅が狭くなる楔形状に形成されている。
第2突出部362は、第2傾斜面F2を有している。第2傾斜面F2は、離間カム380によって押圧される第2被押圧部を有している。第2傾斜面F2は、仮想線VLに対して傾斜している。第2傾斜面F2の後側の端部は、第1位置において、第1傾斜面F1の後側の端部と上下方向で対向している。そして、各傾斜面F1,F2は、仮想線VLに沿う方向において離間カム380の回動中心に向かうにつれて互いに離れる方向に傾斜している。
さらに、第1傾斜面F1は、第2位置および第4位置において第1アーム350の姿勢が同じ姿勢となるように、適宜角度・位置が設定されている。また、第2傾斜面F2は、第3位置および第4位置において第2アーム360の姿勢が同じ姿勢となるように、適宜角度・位置が設定されている。
第3の実施形態では、図9に示す第1位置において、離間カム280が各アーム350,360から離れている。また、第1位置において、各アーム350,360は、互いに近づく方向への動きが定着ローラ120もしくは図示せぬ規制部材で規制されている。これにより、各押圧部151,161が最も近づいた状態となるため、ニップ状態を全ニップ状態とすることができる。
図9、図10(a)の順で示すように、離間カム380が第1位置から第2位置に回動する場合には、離間カム380によって第1アーム本体351および第1突出部352が上方に押されることで、第1アーム350が上方に回動する。そして、離間カム380が第2位置まで回動すると、第1傾斜面F1の略中央部が離間カム380で支持される。これにより、ニップ状態を加熱側リリース状態とすることができる。なお、加熱側リリース状態、つまり第2位置においては、離間カム380は、第1傾斜面F1に接触するとともに第2アーム360から離間している。
図10(a),(b)の順で示すように、離間カム380が第2位置から第4位置に回動する場合において、離間カム380の頂点部381が第1傾斜面F1に近づいていく間は、離間カム380が第1傾斜面F1を上方に押し上げる。その後、頂点部381が第1傾斜面F1から遠ざかっていくと、第1アーム350は離間カム380で支えられながら徐々に下方に下がっていく。
その後、離間カム380が第2突出部362の第2傾斜面F2に接触すると、離間カム380によって第2アーム360が下方に回動する。そして、離間カム380が第4位置まで回動すると、各傾斜面F1,F2が離間カム380で支えられることで、各アーム350,360の先端が第1位置のときよりも開いた状態で維持される。これにより、ニップ状態を全リリース状態とすることができる。なお、全リリース状態、つまり第4位置においては、離間カム380は各傾斜面F1,F2に接触している。
図10(b),(c)の順で示すように、離間カム380が第4位置から第3位置に回動する場合には、離間カム380が第1アーム350から退避することで、第1アーム350が下方に回動して、第1位置のときの位置に戻る。一方、離間カム380の頂点部381が第2傾斜面F2に対して近づいた後遠ざかるような動きをすることで、第2アーム360は、一旦下がった後、再度上に回動して第4位置のときと同じ位置に戻る。これにより、ニップ状態を加圧側リリース状態とすることができる。なお、加圧側リリース状態、つまり第3位置においては、離間カム380は、第2傾斜面F2に接触するとともに第1アーム350から離間している。
図10(c)、図9の順で示すように、離間カム380が第3位置から第1位置に回動する場合には、離間カム380が第2アーム360から退避することで、第2アーム360が上方に回動して、第1位置のときの位置に戻る。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、第3所定値、第4所定値、第5所定値および第6所定値を、すべて0としたが、本発明はこれに限定されず、第3所定値および第5所定値は第1所定値よりも小さな値であればどのような値であってもよく、第4所定値および第6所定値は第2所定値よりも小さな値であればどのような値であってもよい。つまり、加熱側リリース状態において、加熱ユニットと定着ローラが接触していてもよいし、加圧側リリース状態において定着ローラと加圧ローラが接触していてもよい。また、第3所定値は、第5所定値と同じ値であってもよいし、第5所定値よりも小さな値であってもよいし、第5所定値よりも大きな値であってもよい。また、第4所定値は、第6所定値と同じ値であってもよいし、第6所定値よりも小さな値であってもよいし、第6所定値よりも大きな値であってもよい。
前記実施形態では、第1位置および第2位置における加圧ニップ部PNの幅を同じ幅、つまり第2所定値となるように構成したが、本発明はこれに限定されず、第2位置における加圧ニップ部PNの幅が第2所定値よりも大きな幅となるように構成してもよい。また、第1位置および第3位置における加熱ニップ部HNの幅を同じ幅、つまり第1所定値となるように構成したが、本発明はこれに限定されず、第3位置における加熱ニップ部HNの幅が第1所定値よりも大きな幅となるように構成してもよい。
第1の実施形態では、第1カム181と第2カム182とを同軸に配置したが、本発明はこれに限定されず、例えば第1カムを第1アームの下に配置し、第2カムを上下方向において第1カムと第2アームとの間に配置してもよい。なお、この場合、各アームに開口部を形成しなくてもよい。
第1の実施形態では、各開口部153,163を孔としたが、本発明はこれに限定されず、アームの縁に凹状に形成される切欠であってもよい。また、第1の実施形態において、第3軸A3の軸線方向において、各アーム150,160の幅を、第1カム181と第2カム182との間の長さよりも小さくしてもよい。この場合、軸線方向において、第1アーム150を第1カム181と同じ位置に配置し、第2アーム160を第2カム182と同じ位置に配置すればよい。
前記実施形態では、一方向のみに回転駆動する駆動源400を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば正逆回転可能な駆動源であってもよい。
前記実施形態では、第1加圧体、第2加圧体、定着部材として、加熱ユニット110、加圧ローラ130、定着ローラ120を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1加圧体を第1加圧ローラ、第2加圧体を第2加圧ローラ、定着部材を、内部にヒータを備えた加熱ローラとしてもよい。
第1の実施形態では、離間カム180によって、各押圧部151,161と各接続部152,162との間の部分を押圧するように構成したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、接続部をアームの端部から離した位置に設定した場合には、接続部に対して押圧部とは反対側の部分を離間カムで押圧してもよい。
前記実施形態では、弾性体として引張コイルバネ170や圧縮コイルバネ271,272を例示したが、本発明はこれに限定されず、弾性体は、例えばトーションバネや板バネなどであってもよい。また、各アームの各接続部側の部分が互いに交差して、第1接続部と第2接続部の上下方向の位置が前記実施形態とは逆になっている場合には、第1接続部と第2接続部を互いに離れる方向に押圧する圧縮コイルバネなどを弾性体として使用してもよい。
前記実施形態では、ヒータの一例としてハロゲンランプ112を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えばカーボンヒータなどであってもよい。
前記実施形態では、加熱部材の一例としてエンドレスベルト111を例示したが、本発明はこれに限定されず、加熱部材は、例えば円筒状の金属部材からなる加熱ローラであってもよい。
アームの回動軸、押圧部、接続部などの各部位の位置や各部位間の距離は、前記実施形態に限定されず、適宜変更してもよい。
前記実施形態では、記録シートの一例として、厚紙、はがき、薄紙などの用紙Pを例示したが、本発明はこれに限定されず、例えばOHPシートであってもよい。
第2の実施形態における各保持部251〜253,261〜263の形状は、断面視円弧状に限定されず、例えば平面状であってもよいし、断面視V形状であってもよい。
前記実施形態では、加圧部材の一例として加圧ローラ130を例示したが、本発明はこれに限定されず、加圧部材は、例えば回転しない加圧パッドなどであってもよい。
また、前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
100 定着装置
110 加熱ユニット
120 定着ローラ
130 加圧ローラ
150 第1アーム
151 第1押圧部
160 第2アーム
161 第2押圧部
170 引張コイルバネ
180 離間カム
400 駆動源

Claims (16)

  1. 第1加圧体と、
    第2加圧体と、
    前記第1加圧体と前記第2加圧体との間に挟まれ、ヒータによって加熱される定着部材と、
    第1軸を中心に回動し、前記第1加圧体を前記定着部材に向けて押圧する第1押圧部を有する第1アームと、
    前記第1軸と平行な第2軸を中心に回動し、前記第2加圧体を前記定着部材に向けて押圧する第2押圧部を有する第2アームと、
    前記第1押圧部と前記第2押圧部とを互いに近づく方向に付勢する弾性体と、
    前記第1アームと前記第2アームとの間に配置されて回動することで、前記第1アームまたは前記第2アームを前記弾性体の付勢力に抗して押圧する離間カムと、を備え、
    前記離間カムは、1つの駆動源によって、第1位置、第2位置、第3位置および第4位置に変位可能であり、
    前記離間カムが第1位置に位置するときに、前記第1加圧体と前記定着部材との間の第1ニップ幅が第1所定値で、前記第2加圧体と前記定着部材との間の第2ニップ幅が第2所定値となり、
    前記離間カムが第2位置に位置するときに、前記第1ニップ幅が前記第1所定値よりも小さな第3所定値で、前記第2ニップ幅が前記第2所定値以上の幅となり、
    前記離間カムが第3位置に位置するときに、前記第1ニップ幅が前記第1所定値以上の幅で、前記第2ニップ幅が前記第2所定値よりも小さな第4所定値となり、
    前記離間カムが第4位置に位置するときに、前記第1ニップ幅が前記第1所定値よりも小さな第5所定値で、前記第2ニップ幅が前記第2所定値よりも小さな第6所定値となることを特徴とする定着装置。
  2. 前記離間カムは、前記第1押圧部を挟んで前記第1軸とは反対側で、かつ、前記第2押圧部を挟んで前記第2軸とは反対側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記第1アームは、前記離間カムによって押圧される第1被押圧部を有し、
    前記第2アームは、前記離間カムによって押圧される第2被押圧部を有し、
    前記第1加圧体、前記定着部材および前記第2加圧体が並ぶ方向において、前記第1被押圧部は、前記第1押圧部よりも前記離間カムの回動中心に近く、前記第2被押圧部は、前記第2押圧部よりも前記離間カムの回動中心に近いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記第1アームは、
    前記第1押圧部を有し、前記第1軸から延びる第1ビーム部と、
    前記第1ビーム部から前記第2アームに向けて延びる第2ビーム部と、
    前記第1被押圧部を有し、前記第2ビーム部から前記第1軸とは反対側に延びる第3ビーム部とを有し、
    前記第2アームは、
    前記第2押圧部を有し、前記第2軸から延びる第4ビーム部と、
    前記第4ビーム部から前記第1アームに向けて延びる第5ビーム部と、
    前記第2被押圧部を有し、前記第5ビーム部から前記第2軸とは反対側に延びる第6ビーム部とを有することを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記離間カムは、
    前記第1アームを前記弾性体の付勢力に抗して押圧する第1カムと、
    前記第1カムと連動して回動することで、前記第2アームを前記弾性体の付勢力に抗して押圧する第2カムと、を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記第1カムは、前記第1軸と平行な第3軸を中心に回動し、
    前記第2カムは、前記第3軸の軸線方向において前記第1カムとずれた位置に配置されるとともに、前記第3軸を中心に前記第1カムと一体に回動することを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記第3軸の軸線方向における前記第1アームの幅は、前記第1カムと前記第2カムとの間の長さよりも長く、
    前記第3軸の軸線方向における前記第2アームの幅は、前記第1カムと前記第2カムとの間の長さよりも長く、
    前記第1アームは、前記第3軸の軸線方向において前記第2カムと同じ位置に、前記第2カムが入り込む第1開口部を有し、
    前記第2アームは、前記第3軸の軸線方向において前記第1カムと同じ位置に、前記第1カムが入り込む第2開口部を有することを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  8. 前記第1カムは、前記第1アームを前記弾性体の付勢力に抗して押圧する第1カム面および第2カム面を有し、
    前記第2カムは、前記第2アームを前記弾性体の付勢力に抗して押圧する第3カム面および第4カム面を有し、
    前記第1位置において、前記第1カム面および前記第2カム面が前記第1アームから離間するとともに、前記第3カム面および前記第4カム面が前記第2アームから離間し、
    前記第2位置において、前記第1カム面が前記第1アームに接触するとともに、前記第3カム面および前記第4カム面が前記第2アームから離間し、
    前記第3位置において、前記第1カム面および前記第2カム面が前記第1アームから離間するとともに、前記第3カム面が前記第2アームに接触し、
    前記第4位置において、前記第2カム面が前記第1アームに接触するとともに、前記第4カム面が前記第2アームに接触することを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  9. 前記離間カムは、90°ずつ回動することで前記第1位置、前記第2位置、前記第3位置および前記第4位置に変位し、
    前記第1カム面は、前記離間カムの回動方向において、第2カム面から180°ずれた位置に配置され、
    前記第3カム面は、前記離間カムの回動方向において、前記第4カム面に対して下流側に90°ずれた位置に配置され、
    前記第1カム面と前記第4カム面は、前記離間カムの回動方向において、同じ位置に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の定着装置。
  10. 前記離間カムは、円板状の偏心カムであることを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  11. 前記第3ビーム部は、
    前記第1位置において、前記離間カムの外周面に接触する第1保持部と、
    前記第1保持部と前記第2ビーム部との間に配置されるとともに、前記第2位置において、前記離間カムの外周面に接触する第2保持部と、
    前記第2保持部と前記第2ビーム部との間に配置されるとともに、前記第4位置において、前記離間カムの外周面に接触する第3保持部とを有し、
    前記第6ビーム部は、
    前記第1位置において、前記離間カムの外周面に接触する第4保持部と、
    前記第4保持部と前記第5ビーム部との間に配置されるとともに、前記第3位置において、前記離間カムの外周面に接触する第5保持部と、
    前記第5保持部と前記第5ビーム部との間に配置されるとともに、前記第4位置において、前記離間カムの外周面に接触する第6保持部とを有していることを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  12. 前記第1被押圧部は、前記第1保持部と前記第2保持部との間に位置する第1角部および前記第2保持部と前記第3保持部との間に位置する第2角部であり、
    前記第2被押圧部は、前記第4保持部と前記第5保持部との間に位置する第3角部および前記第5保持部と前記第6保持部との間に位置する第4角部であることを特徴とする請求項11に記載の定着装置。
  13. 前記第1アームは、前記第1押圧部と前記離間カムの回動中心との間に配置され、前記第2アームに向けて突出した第1突出部を有し、
    前記第2アームは、前記第2押圧部と前記離間カムの回動中心との間に配置され、前記第1アームに向けて突出した第2突出部を有し、
    前記第1被押圧部は、前記第1突出部の第1傾斜面に設けられ、
    前記第2被押圧部は、前記第2突出部の第2傾斜面に設けられ、
    前記第1傾斜面および前記第2傾斜面は、前記定着部材の回転中心と前記離間カムの回動中心を結んだ仮想線に対して傾斜し、前記仮想線に沿う方向において前記離間カムの前記回動中心に向かうにつれて互いに離れる方向に傾斜することを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  14. 前記離間カムは、
    前記第1位置において、前記第1アームおよび前記第2アームから離間し、
    前記第2位置において、前記第1被押圧部に接触するとともに前記第2アームから離間し、
    前記第3位置において、前記第2被押圧部に接触するとともに前記第1アームから離間し、
    前記第4位置において、前記第1被押圧部および前記第2被押圧部に接触することを特徴とする請求項13に記載の定着装置。
  15. 前記第3所定値と前記第4所定値と前記第5所定値と前記第6所定値の少なくとも1つは0であることを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の定着装置。
  16. 前記第1加圧体は、前記ヒータを有する加熱部材であり、
    前記第2加圧体は、前記定着部材との間で記録シートを搬送する加圧部材であることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の定着装置。
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