JP6900674B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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Description

本開示は、無線通信装置に関する。
近年、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11に代表される無線LAN(Local Area Network)の普及が進み、それに伴い、伝送されるコンテンツの情報量および無線LAN対応製品が増加している。そこで、ネットワーク全体の通信効率を向上させるために、IEEE802.11の規格が現在も拡張されている。
その規格の拡張の一例として、802.11ac規格では、ダウンリンク(DL:downlink)についてのMU−MIMO(Multi−User Multi−Input Multi−Output)が採用されている。MU−MIMOは、空間分割多重化によって複数の信号を同じ時間帯に送信することを可能にする技術であり、当該技術によって、例えば周波数の利用効率を高めることが可能である。
しかし、複数の通信装置の各々が送信するフレームの送信期間が異なる場合があり、その場合、当該フレームの受信期間中に受信されるフレームの多重化数が増減する。そのため、多重化されたフレームを受信する通信装置における受信電力が受信期間中に変化し、当該受信電力の変化は受信性能に影響を与え得る。これに対し、フレームの送信期間を揃える手法が提案されている。
例えば、特許文献1では、送信期間の異なる複数のフレームに適宜パディングを追加することにより、当該複数のフレームの送信期間を揃える通信装置が開示されている。
特開2010−263490号公報
しかし、特許文献1で開示される技術では、無線リソースの効率的な活用が困難な場合がある。例えば、特許文献1で開示される技術では、データとしての意味を持たないパディングによって無線リソースが消費されることになる。
そこで、本開示では、無線リソースの有効活用を実現させることが可能な、新規かつ改良された無線通信装置を提案する。
本開示によれば、他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信部と、送信先の前記他の無線通信装置による通信のために用いることのできる情報を、割り当てられた無線リソースを用いて送信可能な範囲内でフレームに追加する処理を制御する制御部と、を備える無線通信装置が提供される。
また、本開示によれば、他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信部と、前記無線通信部により受信されたフレームから、前記他の無線通信装置に割り当てられた無線リソースを用いて送信可能な範囲内で追加された、前記無線通信部による通信のために用いることのできる情報を取得する制御部と、を備える無線通信装置が提供される。
以上説明したように本開示によれば、無線リソースの有効活用を実現させることが可能である。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の一実施形態に係る無線通信システムの構成例を示す図である。 本実施形態に係るAPの論理的な構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係るSTAの論理的な構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係るSTAが送信するフレームの一例を示す図である。 本実施形態に係るAP利用可能情報の階層化処理の一例を説明するための図である。 本実施形態に係る無線通信システムにおいて実行される通信処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係るSTAにおいて実行されるフレーム送信処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るSTAにおいて実行されるフレームの送信期間を揃える処理の実施判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るSTAにおいて実行されるフレームの送信期間を揃える処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るAPにおいて実行されるフレーム受信処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るAPにおいて実行されるフレームの送信期間を揃える処理の実施判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る無線リソースの割り当ての一例を示す図である。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 無線アクセスポイントの概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素を、必要に応じてSTA200A、200B及び200Cのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、STA200A、200B及び200Cを特に区別する必要が無い場合には、単にSTA200と称する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.概要
2.第1の実施形態
2−1.APの構成例
2−2.STAの構成例
2−3.動作処理例
3.第2の実施形態
3−1.APの構成例
3−2.STAの構成例
3−3.動作処理例
4.第3の実施形態
4−1.APの構成例
4−2.STAの構成例
5.応用例
6.まとめ
<1.概要>
まず、図1を参照して、本開示の一実施形態に係る無線通信システムの概要について説明する。
図1は、本開示の一実施形態に係る無線通信システム1の構成例を示す図である。図1に示すように、無線通信システム1は、基地局100及び複数の端末装置200を含む。基地局100は、アクセスポイント(以下、AP(Access Point)とも称する。)として動作し、自身に接続するひとつ以上の端末装置へ無線通信サービスを提供する無線通信装置である。以下では、基地局100をAP100とも称する。端末装置200は、ステーション(以下、STA(Station)とも称する。)として動作し、AP100に接続して無線通信を行う無線通信装置である。図1に示した例では、端末装置200A及び200Bはスマートフォンであり、端末装置200Cはタブレット端末である。以下では、端末装置200をSTA200とも称する。AP100及びSTA200は、空間分割多重方式又は周波数分割多重方式等の任意の方式を用いた無線通信が可能である。なお、AP100からSTA200への通信をDL(ダウンリンク)、STA200からAP100への通信をUL(アップリンク)とも称する。
例えば、無線通信システム1は、図1に示したように、AP100及び複数のSTA200A〜200Cを含み得る。AP100及びSTA200A〜200Cは、それぞれ無線通信を介して接続され、直接的に互いにフレームの送受信を行う。例えば、AP100は、IEEE802.11acに準拠する通信装置であって、アダプディブ・アレイ・アンテナによる空間分割多元接続(SDMA:Space−Division Multiple Access)を行う。
ここで、一般的に、複数のSTA200の各々が送信するフレームの送信期間が異なる場合には、当該フレームの受信期間中におけるフレームの多重化数が増減する。そのため、フレームを受信するAP100の受信電力が受信期間中に急峻に変化し、当該受信電力の変化はAP100の受信性能に影響を与え得る。
これに対し、送信期間の異なる複数のフレームに適宜パディングを追加することにより、当該複数のフレームの送信期間を揃える手法が提案されているが、パディングはデータとしての意味を持たないため、無線リソースが消費されることになる。
そこで、本開示では、無線通信において、無線リソースの有効活用を実現させることが可能な無線通信装置を提案する。具体的には、フレームを送信する装置は、パディングの代わりに受信側において有用な情報をフレームに追加する。データとしての意味を持つものが、フレームの送信期間を揃えるために用いられるので、無線リソースの有効活用が実現される。
なお、図1では、一例として無線通信システム1がAP100及びSTA200で構成される例を説明したが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、無線通信システム1は、複数のSTA200を有し、1つのSTA200と他の複数のSTA200との複数のダイレクトリンクを持つシステムであってもよい。その場合、上述のDLを「1つのSTAから複数のSTAへの同時送信」と、上述のULを「複数STAから1つのSTAへの同時送信」と読み替えられ得る。
以下、本開示の各実施形態について詳細に説明する。
<2.第1の実施形態>
本実施形態は、ULのMU−MIMOに関する形態である。以下では、まず、図2を参照して、本実施形態に係るAP100の構成を説明する。
[2−1.APの構成例]
図2は、本実施形態に係るAP100の論理的な構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、AP100は、無線通信部110、記憶部120、及び制御部130を有する。
(1)無線通信部110
無線通信部110は、AP100による他の装置との無線通信を仲介する無線通信インタフェースである。本実施形態では、無線通信部110は、STA200との間で無線通信を行う。例えば、無線通信部110は、STA200から送信された無線信号を受信する。無線通信部110は、増幅器、周波数変換器、及び復調器等としての機能を有していてもよく、例えば受信したデータを制御部130へ出力し得る。また、無線通信部110は、アンテナを介してSTA200へ無線信号を送信する。無線通信部110は、変調器、及び増幅器等としての機能を有していてもよく、例えば制御部130から出力されたデータを、変調及び電力増幅等して送信してもよい。
本実施形態に係る無線通信部110は、STA200から送信許可要求信号を受信する。また、無線通信部110は、送信許可要求信号に対する送信許可信号をひとつ以上のSTA200へ送信する。また、無線通信部110は、送信許可信号の送信先であるひとつ以上のSTA200により空間多重されて送信されたフレームを受信する。なお、送信許可要求信号としては、例えばRTS(Request To Send)フレーム、又はRTSフレームを拡張したフレームが用いられ得る。また、送信許可信号としては、例えばCTS(Clear To Send)フレーム、又はCTSフレームを拡張したフレームが用いられ得る。
(2)記憶部120
記憶部120は、各種記憶媒体に対してデータの記憶再生を行う部位である。例えば、記憶部120は、STA200から受信された情報を記憶する。
(3)制御部130
本実施形態に係る制御部130は、AP100における動作全体を制御する。
本実施形態に係る制御部130は、AP100とSTA200との無線通信を制御する。例えば、制御部130は、STA200から送信許可要求信号が受信された場合に、送信元のSTA200に送信許可を行ったり、他のSTA200に送信許可を行って複数のSTA200から送信されるフレームを空間多重させたりする。また、制御部130は、各STA200との無線通信に用いられる無線リソースの割り当てを行う。また、制御部130は、STA200を対象としたビームフォーミングを行う。制御部130は、このような無線通信部110による通信のために用いる情報を、STA200から収集する。
典型的には、AP100は、要求する情報を示す情報をSTA200へ送信し、STA200は要求された情報を返信する。なお、STA200から収集される情報は、後述するAP利用可能情報である。AP100が要求するAP利用可能情報を示す情報は、後述する多重化指示情報に含まれる、AP利用可能情報の識別情報である。
以下、制御部130が有する各機能について説明する。
(a)送信許可要求信号に係る処理
例えば、制御部130は、無線通信部110により受信された送信許可要求信号から、STA200により送信されるフレームに関する情報を取得する。例えば、制御部130は、フレームの送信期間、又はフレームの送信が開始される時刻の少なくともいずれかを取得する。
制御部130は、送信許可要求信号の送信元のSTA200に、送信を許可するか否かを判定する。許可する場合、制御部130は、送信許可要求信号の送信元のSTA200以外に、送信を許可してフレームを空間多重させる他のSTA200を選択する。この選択方法は多様に考えられる。例えば、制御部130は、AP100自身に接続しているSTA200からランダムに選択してもよい。他にも、記憶部120がAP100と各STA200との間の過去のチャネル利得を記憶している場合、制御部130は、送信許可要求信号の送信元のSTA200のチャネル利得との相関が低いチャネル利得をもつSTA200を選択してもよい。
また、制御部130は、送信を許可するSTA200への無線リソースの割り当てを行う。制御部130は、時間領域又は周波数領域の少なくともいずれかの無線リソースの割り当てを行い得る。本実施形態では、制御部130は、時間領域の無線リソースの割り当てを行うものとする。制御部130は、送信を許可する複数のSTA200の間で、割り当てる無線リソースの時間領域の長さを同一にする。これにより、あるSTA200に割り当てられる無線リソースの時間領域の長さは、当該STA200から送信されるフレームに空間多重される他のフレームのために割り当てられる他の無線リソースの時間領域の長さと同一となる。例えば、制御部130は、各STA200に許可する送信期間として、それぞれ同一の送信期間を割り当てる。制御部130は、例えば送信許可要求信号に含まれる情報に基づいて、許可する送信期間を割り当て得る。
制御部130は、送信を許可するSTA200を示す情報、及び送信を許可する期間を示す情報を、後述する多重化指示情報に格納し得る。
(b)送信許可信号に係る処理
例えば、制御部130は、送信を許可するSTA200へ送信許可信号を送信するよう無線通信部210を制御する。その際、制御部130は、送信許可要求信号の送信元のSTA200だけでなく、当該STA200と多重させる他のSTA200へも、送信許可信号を送信させる。
ここで、制御部130は、送信許可信号に、STA200によるフレームの多重化に用いられる情報を格納する。STA200は、この情報に従ってフレームの多重化を行う。以下では、この情報を多重化指示情報とも称する。
例えば、多重化指示情報は、空間多重が可能なSTA200の識別情報を含む。具体的には、多重化指示情報は、送信許可要求信号の送信元であるSTA200と空間多重が可能な他のSTA200の識別情報を含んでいてもよい。さらに、多重化指示情報は、送信許可要求信号の送信元であるSTA200自身の識別情報を含んでいてもよい。また、多重化指示情報は、各STA200の識別情報をそれぞれ含んでいてもよい。その場合、識別情報は例えばMACアドレスである。他にも、多重化識別情報は、多重化する複数のSTA200から成るグループを示す識別情報を含んでいてもよい。その場合、識別情報は例えばマルチキャストアドレスである。本情報により、送信許可要求信号の送信元でないSTA200は、自身が送信可能であることを知得することが可能となる。
他にも、多重化指示情報は、下記に一例を示す多様な情報を含み得る。なお、下記の情報が多重化指示情報に含まれない場合、STA200は、無線通信システム1内で固定された既知の情報を用いてもよい。
例えば、多重化指示情報は、STA200がフレームの送信に利用すべき無線リソースを示す情報を含み得る。例えば、多重化指示情報は、送信許可要求信号の送信元のSTA200がフレームの送信を開始する時刻を示す情報を含み得る。また、多重化指示情報は、AP100が送信を許可する送信期間を示す情報を含み得る。AP100が送信を許可する送信期間は、送信許可要求信号の送信元であるSTA200が送信するフレームの送信期間と同一であってもよいし、当該フレームの送信期間から一意に計算される値であってもよいし、デフォルトの値であってもよい。
また、多重化指示情報は、AP100が各STA200とのチャネル利得を分離するためのトレーニング信号に関する情報を含み得る。レーニング信号に関する情報は、例えば、事前に用意された相互相関の小さい複数のトレーニング信号のうち、多重化される各STA200に使用させるトレーニング信号のインデックス情報であってもよい。他にも、トレーニング信号に関する情報は、各STA200にトレーニング信号を送信させるタイミングを示す情報であってもよい。
また、多重化指示情報は、AP100が利用可能な情報のうち、いずれかを示す識別情報を含み得る。これにより、AP100は、STA200に対し、この識別情報が示す情報を送信することを要求することができる。なお、AP100が利用可能な情報を、以下ではAP利用可能情報とも称する。
例えば、AP利用可能情報は、STA200におけるチャネル情報であってもよい。具体的には、AP利用可能情報は、IEEE802.11で定義されているCSI(Channel State Information)フレームであってもよい。CSIフレームとは、ビームフォーミングを行う無線通信装置(ビームフォーマー)が、ビームフォーミングされた無線信号を受信する無線通信装置(ビームフォーミー)を対象としたビームフォーミングを行う際に使用する情報が記述されるフレームである。なお、本実施形態ではAP100がビームフォーマーである。例えば、CSIフレームは、ビームフォーミーが、自身のチャネル情報を、ビームフォーマーへ伝達するために用いられる。また、CSIフレームは、ビームフォーミングだけでなく、リンクアダプテーションや、OFDMAを行う場合のリソースアロケーション、ビームフォーミングを行う際のSTA200のグルーピングにも有用である。AP100は、特定のひとつのSTA200へ送信するSU−BF(Single User Beamforming)を行ってもよいし、複数のSTA200へ送信するMU−BF(Multi User Beamforming)を行ってもよい。
例えば、AP利用可能情報は、ビームフォーミングに使用される係数であってもよい。具体的には、AP利用可能情報は、IEEE802.11で定義されている非圧縮ビームフォーミング(Noncompressed Beamforming)フレームであってもよい。非圧縮ビームフォーミングフレームとは、ビームフォーミーが、ビームフォーミングフィードバック行列をビームフォーマーへ伝達するために用いられるフレームである。
例えば、AP利用可能情報は、ビームフォーミングに使用される係数を圧縮した情報であってもよい。具体的には、AP利用可能情報は、IEEE802.11で定義されている圧縮ビームフォーミング(Compressed Beamforming)フレームであってもよい。圧縮ビームフォーミングフレームとは、ビームフォーミーが、角度情報を用いて圧縮したビームフォーミングフィードバック行列をビームフォーマーへ伝達するために用いられるフレームである。
例えば、AP利用可能情報は、STA200において測定される情報であってもよい。具体的には、AP利用可能情報は、IEEE802.11で定義されているメジャメントレポート(Measurement Report)フレーム、又は無線メジャメントレポート(Radio Measurement Report)フレームであってもよい。メジャメントレポートフレーム、及び無線メジャメントレポートフレームは、STA200が受信したフレームに関する情報、チャネルの占有率、雑音のヒストグラムといった通信環境を示す情報を送信するために用いられるフレームである。
なお、AP利用可能情報は、CSIフレーム、非圧縮ビームフォーミングフレーム、圧縮ビームフォーミングフレーム、メジャメントレポートフレーム、又は無線メジャメントレポートフレームのうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。
以上、AP利用可能情報について説明した。以下では、多重化指示情報に関する説明に戻る。
多重化指示情報は、STA200における、AP利用可能情報をフレームに追加する処理の規則を示す情報を含み得る。STA200は、この情報に従って、AP利用可能情報を階層化し、階層化後のAP利用可能情報を送信するフレームに追加する。以下では、この規則を示す情報を階層化指示情報とも称する。階層化指示情報は、例えば分割するグループの数、分割方法を示す識別情報、又は送信することを要求するグループのインデックスを示す情報の、少なくともいずれかを含み得る。他にも、階層化指示情報は、収集済みのAP利用可能情報との差分を示す差分情報をフレームに追加するよう指示する情報を含んでいてもよい。
ここで、階層化とは、情報を分割すること、及び分割した情報の優先順位を決定することを指すものとする。STA200は、階層化指示情報により指定された分割方法を用いて、階層化指示情報により指定されたグループの数にAP利用可能方法を分割する。そして、STA200は、階層化指示情報により指定されたグループの情報を、送信するフレームに優先順位に従って追加する。階層化指示情報に基づく階層化の方法の具体例は、STA200に関する説明において具体的に記載するので、ここでの詳細な説明は省略する。
なお、メジャメントレポートフレーム、及び無線メジャメントレポートフレームは他のAP利用可能情報と比較してサイズが小さい場合がある。そのため、メジャメントレポートフレーム、及び無線メジャメントレポートフレームについては、階層化しないよう指示する情報が階層化指示情報に含まれていてもよい。
また、本実施形態では、階層化指示情報が送信許可信号に含まれているものとしているが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、階層化指示情報は、サウンディングプロトコルの実施の際に送信されてもよいし、他の既知の手段により送信されてもよい。
以上、多重化指示情報について説明した。
制御部130は、この多重化指示情報を、CTSフレーム、又はCTSフレームを拡張したフレームに格納する。その際、制御部130は、多重化指示情報を、フレームのヘッダ、又はフレームボディ内の所定のフィールドの少なくともいずれかに格納する。
このように、AP100が、送信許可要求信号の送信元であるSTA200を含む複数のSTA200へ、多重化指示情報を含む送信許可信号を送信することにより、複数のSTA200が空間多重を行ってフレームを送信することができる。
(c)収集されたAP利用可能情報に係る処理
制御部130は、無線通信部110により受信されたフレームから、STA200に割り当てられた無線リソースを用いて送信可能な範囲内で追加された、無線通信部110による通信のために用いることのできるAP利用可能情報を取得する。そして、制御部130は、AP利用可能情報を用いて無線通信部110の処理を制御する。例えば、制御部130は、STA200から収集したCSIフレーム等を用いて、マルチユーザービームフォーミング、シングルユーザービームフォーミング、OFDMAにおけるリソースアロケーション、又はリンクアダプテーション等を行う。
ここで、階層化されたAP利用可能情報のうち、一部は受信済みで、一部は未受信である場合が考えられる。その場合、制御部130は、AP利用可能情報のうち、受信済みの情報を用いて未受信の情報を推定してもよい。例えば、制御部130は、受信済みのAP利用可能情報に基づく推定を行うことで、未受信のAP利用可能情報の補完を行う。なお、制御部130は、線形補間を行ってもよいし、固定値を用いて補完してもよい。制御部130は、例えば一部のサブキャリアのチャネル情報(CSIフレーム等)を受信済みである場合、他のサブキャリアのチャネル情報を補完することで、ビームフォーミングを行うことが可能となる。また、制御部130は、階層化されたAP利用可能情報が新たに受信される度に、補完されたAP利用可能情報を更新してもよい。例えば、制御部130は、補完されたAP利用可能情報を新たに受信されたAP利用可能情報に置き換えたり、新たに受信された利用可能情報に基づいて線形補間を行ったりする。このような補完処理及び更新処理により、制御部130は、一部のAP利用可能情報を未受信であったとしてもビームフォーミングを行うことができる。また、制御部130は、新たなAP利用可能情報を受信するにつれて、徐々にビームフォーミングの性能を向上させることができる。
以上、AP100の構成例を説明した。続いて、図3〜図5を参照して、STA200の構成例を説明する。
[2−2.STAの構成例]
図3は、本実施形態に係るSTA200の論理的な構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、STA200は、無線通信部210、記憶部220、及び制御部230を有する。
(1)無線通信部210
無線通信部210は、STA200による他の装置との無線通信を仲介する無線通信インタフェースである。本実施形態では、無線通信部210は、AP100との間で無線通信を行う。例えば、無線通信部210は、AP100から送信された無線信号を受信する。無線通信部210は、増幅器、周波数変換器、及び復調器等としての機能を有していてもよく、例えば受信したデータを制御部230へ出力し得る。また、無線通信部210は、アンテナを介してAP100へ無線信号を送信する。無線通信部210は、変調器、及び増幅器等としての機能を有していてもよく、例えば制御部230から出力されたデータを、変調及び電力増幅等して送信してもよい。
本実施形態に係る無線通信部210は、AP100へ送信許可要求信号を送信する。また、無線通信部210は、AP100から送信許可信号を受信する。また、無線通信部210は、データ又はAP利用可能情報の少なくともいずれかを格納したフレームを送信する。
(2)記憶部220
記憶部220は、各種記憶媒体に対してデータの記憶再生を行う部位である。例えば、記憶部220は、AP100から受信された情報を記憶する。
(3)制御部230
本実施形態に係る制御部230は、STA200における動作全体を制御する。
例えば、制御部230は、フレームをAP100へ送信するよう無線通信部210を制御する。その際、制御部230は、フレームの送信期間を揃える処理を制御する。具体的には、制御部230は、送信先のAP100による通信のために用いることのできる情報(AP利用可能情報)を、割り当てられた無線リソースを用いて送信可能な範囲内でフレームに追加する処理を制御する。これにより、制御部230は、データとして意味を持つAP利用可能情報をフレームに追加することが可能となるので、無線リソースの有効活用が実現される。ここで、STA200自身に割り当てられる無線リソースの時間領域の長さは、自身が送信するフレームに空間多重される、他のSTA200から送信される他のフレームのために割り当てられる他の無線リソースの時間領域の長さと同一である。従って、制御部230は、送信するフレームと空間多重される他のひとつ以上のフレームとの間で送信期間を揃えることが可能となるので、AP100における受信電力の急峻な変化を回避することが可能となる。
以下、制御部230が有する各機能について説明する。
(a)送信許可要求信号に係る処理
例えば、制御部230は、フレームの送信要求が発生した場合に、AP100へ送信許可要求信号を送信するよう無線通信部210を制御する。その際、制御部230は、送信するフレームに関する情報を、送信許可要求信号に格納する。例えば、制御部230は、送信するフレームの送信期間、又はフレームの送信を開始する時刻の少なくともいずれかを、送信許可要求信号に格納する。
(b)フレームへのAP利用可能情報の追加処理
(b−1)概要
制御部230は、送信許可信号から多重化指示情報を取得し、多重化指示情報に従って送信するフレームの多重化を行う。例えば、制御部230は、多重化指示情報が示す無線リソースを用いてフレームを送信するよう無線通信部210を制御する。本実施形態では、制御部230は、多重化指示情報により指定された送信期間(割り当てられた無線リソース)を過不足なく用いて、フレームを送信するよう無線通信部210を制御する。
多重化指示情報により指定された送信期間を過不足なく用いるために、制御部230は、フレームの送信期間を、多重化指示情報により指定された送信期間に揃える処理を行う。STA200が送信許可要求信号の送信元である場合、制御部230は、送信許可要求信号に係るデータをフレームに追加し、空きがあれば多重化指示情報により要求されたAP利用可能情報を追加する。一方で、STA200が送信許可要求信号の送信元でない場合も考えられる。その場合、制御部230は、送信可能なデータが存在する場合は当該データ及びAP利用可能情報をフレームに追加し、送信可能なデータが存在しない場合はAP利用可能情報をフレームに追加する。
多重化指示情報により指定された送信期間を過不足なく用いために、制御部230は、AP利用可能情報を階層化して、階層化後のAP利用可能情報をひとつ以上フレームに追加してもよい。一部の階層化後のAP利用可能情報が追加されたフレームが送信された後、再度送信許可信号が受信される場合がある。その場合、制御部230は、階層化後のAP利用可能情報のうち未送信のものをひとつ以上フレームに追加する。このように、STA200が階層化を行うことで、フレームに大幅な空きがなくともAP利用可能情報を送信することが可能となる。また、AP100は、全てのAP利用可能情報を受信するよりも前の段階で、一部のAP利用可能情報を利用することが可能となる。また、STA200が階層化後のAP利用可能情報を徐々に送信することで、AP100は、AP利用可能情報の確度を徐々に向上させながら通信を行うことが可能となる。
制御部230は、AP利用可能情報をフレームに追加する処理を、送信許可信号に格納された規則(階層化指示情報)に従って制御してもよい。その場合、制御部230は、多重化指示情報により要求されたAP利用可能情報を、階層化指示情報により指定された分割方法を用いて階層化指示情報により指定されたグループの数に分割し、階層化指示情報により指定されたグループの情報をフレームに追加する。制御部230がAP100からの階層化指示情報に従って階層化を行う場合、AP100は、自身が要求する情報を要求した順序で収集することが可能となる。
なお、送信許可信号に、AP100がどのAP利用可能情報を要求するかを示す情報が含まれない場合もある。その場合、制御部230は、送信するAP利用可能情報を自発的に選択する。階層化指示情報等についても同様である。
多重化指示情報により指定された送信期間を過不足なく用いために、制御部230は、階層化後のAP利用可能情報を追加後のフレームに、パッドビットを追加するパディング処理を行ってもよい。
なお、データの分割に関して、IEEE 802.11にはフラグメントと呼ばれる仕組みが定義されている。一方で、CSIフレーム、非圧縮ビームフォーミングフレーム、圧縮ビームフォーミングフレームのMIMO Controlフィールドには、Remaining Matrix Segmentと呼ばれるフィールドが存在する。このため、STA200は、これらの情報を階層化して送信する際に、フラグメントを行うことなく送信することが可能である。
(b−2)フレーム構成
ここで、図4を参照して、AP利用可能情報が追加されたフレームのフレーム構成について説明する。
図4は、本実施形態に係るSTA200が送信するフレームの一例を示す図である。図4に示すように、フレームは、Preamble(プリアンブル)、PLCP−H(PLCPヘッダ)、MAC−H(MACヘッダ)、Data(データ)、Pad bits(パッドビット)を含む。プリアンブルは、フレームの同期、周波数オフセットの補正、又はチャネル推定等に用いられ得る。PLCPヘッダは、変調方式及びフレームの期間等が格納されるフレームである。MACヘッダは、フレームの種類、送信先アドレス、及び送信元アドレス等が格納されるフィールドである。
図4に示すように、AP利用可能情報は、フレームの送信期間が多重化指示情報により指定された送信期間Tを超えない範囲内で追加される。AP利用可能情報は、STA200が送信するデータを格納したサブフレームの後に追加されてもよい。また、AP利用可能情報の後に、フレームの送信期間を多重化指示情報により指定された送信期間Tに揃えるためのパッドビットが追加されてもよい。
図4に示した例のように、STA200が送信するフレームは、アグリゲーションフレームであってもよい。アグリゲーションフレームの場合、IEEE802.11の仕様において、各サブフレーム内にはパディングが施され得る。このサブフレーム内のパッドビットの代わりに、AP利用可能情報が挿入されていてもよい。
また、本実施形態のように、データの送受信に先だってCTS及びRTSの送受信が行われる場合、既に送受信間で同期を取得済みである場合がある。そのため、送信機会が得られており、送信タイミングが既知の場合には、プリアンブルは省略されてもよい。
(b−3)階層化の方法
階層化の方法は多様に考えられる。以下では、階層化の方法の具体例を説明する。
・サブキャリアのインデックスに応じた階層化
制御部230は、複数のサブキャリアのチャネル情報を、サブキャリアのインデックスに応じて階層化してもよい。その場合、制御部230は、サブキャリア数をNとし、グループ数をKとしたとき、Mod[N,K]の値に応じて階層化を行い得る。以下では、図5を参照しながら、N=56、K=4である場合の本具体例について説明する。
図5は、本実施形態に係るAP利用可能情報の階層化処理の一例を説明するための図である。図5に示すように、IEEE 802.11では、20MHz帯の通信の際、信号の送信に使用可能なサブキャリア数は56本ある。CSIフレームは、その各々のサブキャリアのチャネル情報を含む。ここで、これらのサブキャリアを4つのグループに分割する例を想定する。サブキャリア番号をkとして、k=−28,−24,…21,25のグループをグループAとする。また、k=−27,−23,…22,26のグループをグループBとする。また、k=−26,−22,…23,27のグループをグループCとする。また、k=−25,−21,…24,28のグループをグループDとする。
例えば、AP100からSTA200へ送信された送信許可信号に含まれる階層化指示情報において、AP100が、グループCのチャネル情報を送信するようSTA200に要求する例を想定する。その場合、階層化指示情報には、分割するグループの数は4であり、分割方法を示す識別情報はサブキャリアのインデックスを用いる方法を示し、送信すべきグループのインデックスはグループCを示す情報が含まれ得る。制御部230は、これに応じて、グループCに係るCSIフレームを、送信するフレームに追加する。
ここで、上述したように、AP100では、未受信のAP利用可能情報に係る補完処理がなされ得る。例えば、STA200がグループCに係るチャネル情報を送信済みである場合、AP100は、未受信であるグループA、B及びDに係るチャネル情報を、受信済みであるグループCに係るチャネル情報に基づいて線形補間する。このため、AP100は、グループCのサブキャリアのチャネル情報を受信した時点で、STA200へのビームフォーミングを行うことが可能となる。
また、制御部230は、グループCに係るチャネル情報を追加後、残ったグループA、B、又はDに係るチャネル情報もフレームに追加し得る。その際、制御部230は、チャネルの平均密度を一定に保つようなグループに関するチャネル情報を送信させてもよい。具体的には、制御部230は、階層化後のチャネル情報を、それぞれが含むサブキャリアのインデックスが離間する順番にフレームに追加してもよい。例えば、制御部230は、グループCに係るチャネル情報を追加した後、グループCに係るチャネル情報を追加したフレーム又はその後に送信されるフレームに、グループAに係るチャネル情報を追加してもよい。例えば、図5に示した例では、制御部230は、グループCの次にグループAに係るチャネル情報を追加する。この場合、チャネルの解像度が均一的に向上することになるため、AP100によるビームフォーミングの特性を向上させることができる。
なお、上記はグループ数が偶数の4である場合を例にとって説明したが、グループ数は奇数であってもよい。例えばグループ数が5の場合、制御部230は、チャネル情報を、グループA、グループB、グループC、グループD、及びグループEに分割する。仮に、制御部230がはじめにグループAに係るチャネル情報をフレームに追加した場合、グループAと最も離間するグループはグループC又はグループDのどちらかである。このような場合において、制御部230は、グループAの次にフレームに追加するグループとして、グループCを選択してもよいし、グループDを選択してもよい。
・チャネルの振幅に応じた階層化
制御部230は、複数のサブキャリアのチャネル情報を、チャネルの振幅に応じて階層化してもよい。例えば、Cmaxをチャネルの振幅の最大値、Cminをチャネルの振幅の最小値とし、グループ数をKとすると、制御部230は、(C−Cmin)/((Cmax−Cmin)/K)+1の値に応じて階層化を行ってもよい。以下、K=4とした場合のグループ分けの例を説明する。例えば、制御部230は、チャネルの振幅Cが、Cmin≦C<Cmin+(Cmax−Cmin)/4であるサブキャリアをグループAとする。また、制御部230は、チャネルの振幅Cが、Cmin+(Cmax−Cmin)/4≦C<Cmin+2×(Cmax−Cmin)/4であるサブキャリアをグループBとする。また、制御部230は、チャネルの振幅Cが、Cmin+2×(Cmax−Cmin)/4≦C<Cmin+3×(Cmax−Cmin)/4であるサブキャリアをグループCとする。また、制御部230は、チャネルの振幅Cが、Cmin+3×(Cmax−Cmin)/4≦C≦CmaxであるサブキャリアをグループDとする。制御部230は、グループ分けしたチャネル情報を、振幅が大きいグループの順にフレームに追加してもよい。
・チャネルの位相回転量に応じた階層化
制御部230は、複数のサブキャリアのチャネル情報を、チャネルの位相回転量に応じて階層化してもよい。例えば、チャネルの位相回転量をΦ、グループ数をKとすると、制御部230は、Φ/(2π/K)+1の値に応じてチャネル情報のグループ分けを行ってもよい。そして、制御部230は、グループ分けしたチャネル情報を、位相回転量が大きいグループの順にフレームに追加してもよい。
・ビット位置に応じた階層化
制御部230は、複数のサブキャリアのチャネル情報のそれぞれを、ビット位置に応じて階層化してもよい。ひとつのチャネル情報を表すビット列のビット数をNbとし、n番目のビット(n=0,1,・・・,Nb−1)をBとし、グループ数をKとする。例えば、制御部230は、B/(Nb/K)+1の値によってグループ化を行ってもよい。例えば、K=2としたとき、チャネル情報は、MSB(Most Significant Bit)側からNb/2ビットとLSB(Least Significant Bit)側からNb/2ビットとに分けられる。そして、制御部230は、各チャネル情報からグループ分けした一部の情報を、上位ビットの情報を含むグループの順にフレームに追加してもよい。これにより、AP100は、各サブキャリアのチャネル情報の上位ビットを優先的に収集することが可能となり、各チャネル情報のおおまかな振幅の大きさを把握することが可能となる。これにより、AP100は、少ない情報でも有効なビームフォーミングを行うことが可能となる。
なお、制御部230は、グループごとの情報量(例えば、各グループに含まれるサブキャリアの数やビット幅等)を均一化してもよいし、可変にしてもよい。
また、制御部230は、階層化後の情報のうち、送信済みのものとの差分を示す差分情報をフレームに追加してもよい。例えば、階層化指示情報には、差分情報を要求するための識別情報、及びリファレンスとなるグループのインデックス(例えば、グループAを示すインデックス)が含まれ得る。その場合、制御部230は、グループAに係るAP利用可能情報とグループCに係るAP利用可能情報との差分を示す情報を、送信するフレームに追加する。これにより、AP100がSTA200へ送信する情報量が削減される。
以上、階層化の方法の具体例を説明した。
(b−4)階層化に係る情報の情報通知
STA200は、階層化に係る情報をAP100へ通知してもよい。階層化に係る情報としては、フレームの送信期間を揃える処理を行っているか否かを示す識別情報、AP利用可能情報が含まれているか否かを示す識別情報、階層化を行っているか否かを示す識別情報、分割したグループの数、分割方法を示す識別情報、フレームに追加したグループのインデックス、差分情報であるか否かを示す識別情報、及び差分情報のリファレンスとなったグループのインデックス等が考えられる。制御部230は、階層化に係る情報として、これらの情報のうち少なくともいずれかを、送信するフレームのヘッダ、又はフレームボディ内の所定のフィールドの少なくともいずれかに格納し得る。これにより、AP100側で、受信した情報を適切にAP利用可能情報として取り扱うことが可能となる。なお、制御部230は、階層化に係る情報を、AP利用可能情報を追加したフレームと同一のフレームに格納してもよいし、異なるフレームに格納してもよい。
(b−5)トレーニング信号の送信
制御部230は、多重化指示情報に指定された設定でトレーニング信号を送信するよう無線通信部210を制御してもよい。例えば、制御部230は、多重化指示情報により指定された識別情報が示すトレーニング信号を、多重化指示情報により指定されたタイミングで送信するよう無線通信部210を制御する。
以上、STA200の構成例を説明した。続いて、図6〜図10を参照して、無線通信システム1の動作処理例を説明する。
[2−3.動作処理例]
(全体像)
図6は、本実施形態に係る無線通信システム1において実行される通信処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図6に示すように、本シーケンスには、AP100、STA200A、STA200B及びSTA200Cが関与する。
まず、ステップS102で、STA200Aは、送信するフレームに関する情報を送信許可要求信号に格納する。
次いで、ステップS104で、STA200Aは、送信許可要求信号をAP100へ送信する。
次に、ステップS106で、AP100は、多重化指示情報を送信許可信号に格納する。
次いで、ステップS108で、AP100は、送信許可信号を送信する。このとき、AP100は、送信許可要求信号の送信元のSTA200Aだけでなく、STA200Aと空間多重させるSTA200B及び200Cへも、送信許可信号を送信する。
次に、ステップS110A、S110B及びS110Cで、各STA200は、送信許可信号から多重化指示情報を取得する。
送信許可要求信号の送信元であるSTA200Aは、その後ステップS116Aで、フレーム送信処理に進む。本処理の詳細な内容については後述するため、ここでの詳細な説明は省略する。
一方で、送信許可要求信号の送信元でないSTA200B及び200Cは、ステップS112B及び112Cで、送信可能なデータが存在するか否かを判定する。
送信可能なデータが存在すると判定された場合(S112B/YES、S112C/YES)、ステップS114B及びS114Cで、STA200B及び200Cは、送信可能なデータをフレームに追加するデータとして準備する。これにより、後述するフレーム送信処理において、当該データに加えてAP利用可能情報がフレームに格納される。
一方で、送信可能なデータが存在しないと判定された場合(S112B/NO、S112C/NO)、処理はそのまま後述するフレーム送信処理に進む。この場合、フレーム送信処理において、AP利用可能情報がフレームに格納される。
次いで、ステップS116B及びS116Cで、STA200B及び200Cは、フレーム送信処理を行う。
以上、通信処理の全体像について説明した。続いて、図7を参照して、上記ステップS116におけるフレーム送信処理の一例を説明する。
(フレーム送信処理)
図7は、本実施形態に係るSTA200において実行されるフレーム送信処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図7に示すように、まず、ステップS202で、制御部230は、フレームの送信期間を揃える処理の実施判定処理を行う。本処理の詳細な内容については後述するため、ここでの詳細な説明は省略する。
実施すると判定された場合(S204/YES)、ステップS206で、制御部230は、フレームの送信期間を揃える処理を行う。本処理の詳細な内容については後述するため、ここでの詳細な説明は省略する。その後、ステップS208で、制御部230は、フレームの送信期間を揃える処理を行った後のフレームを送信するよう無線通信部210を制御する。
一方で、実施しないと判定された場合(S204/NO)、ステップS208で、制御部230は、フレームの送信期間を揃える処理を行っていないフレームを送信するよう無線通信部210を制御する。
以上、フレーム送信処理について説明した。続いて、図8を参照して、上記ステップS202におけるフレームの送信期間を揃える処理の実施判定処理の一例を説明する。
(フレームの送信期間を揃える処理の実施判定処理)
図8は、本実施形態に係るSTA200において実行されるフレームの送信期間を揃える処理の実施判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図8に示すように、まず、ステップS302で、制御部230は、指定された送信期間Tを取得する。例えば、制御部230は、多重化指示情報から送信期間Tを取得してもよいし、多重化指示情報に含まれる情報から送信期間Tを算出してもよい。なお、この送信期間Tは、空間多重される各STA200間で共通である。
次いで、ステップS304で、制御部230は、送信予定のフレームの送信期間tframeが、指定された送信期間T以下であるか否かを判定する。送信予定のフレームの送信期間tframeとは、STA200が送信するデータを格納したフレームの送信期間である。
送信予定のフレームの送信期間tframeが指定された送信期間Tを超えると判定された場合(S304/NO)、ステップS306で、制御部230は処理を中止する。
一方で、送信予定のフレームの送信期間tframeが指定された送信期間T以下であると判定された場合(S304/YES)、ステップS308で、制御部230は、送信を行うフレームを生成する。
次に、ステップS310で、制御部230は、送信予定のフレームに多重化されるフレームが存在するか否かを判定する。例えば、制御部230は、多重化指示情報に、空間多重が可能なSTA200の識別情報として、自端末以外の識別情報が含まれるか否かにより本判定を行う。
多重化されるフレームが存在すると判定された場合(S310/YES)、ステップS312で、送信予定のフレームの送信期間tframeと指定された送信期間Tとは等しいか否かを判定する。
等しいと判定された場合(S312/YES)、ステップS314で、制御部230は、フレームの送信期間を揃える処理を実施しないと判定する。上記ステップS310で、多重化されるフレームが存在しないと判定された場合(S310/NO)も、ステップS314で、制御部230は、フレームの送信期間を揃える処理を実施しないと判定する。
一方で、等しくないと判定された場合(S312/NO)、ステップS316で、制御部230は、フレームの送信期間を揃える処理を実施すると判定する。
以上、フレームの送信期間を揃える処理の実施判定処理について説明した。続いて、図9を参照して、上記ステップS206におけるフレームの送信期間を揃える処理の一例を説明する。
(フレームの送信期間を揃える処理)
図9は、本実施形態に係るSTA200において実行されるフレームの送信期間を揃える処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図9に示すように、まず、ステップS402で、制御部230は、AP利用可能情報の識別情報及び階層化指示情報を取得する。例えば、制御部230は、送信許可信号に含まれる多重化指示情報から、これらの情報を取得する。
次いで、ステップS404で、制御部230は、追加すべき送信期間δを算出する。例えば、制御部230は、指定された送信期間Tと送信予定のフレームの送信期間tframeとの差を、追加すべき送信期間δとして計算する。なお、以降の処理において、フレームに何らかの情報が追加される場合、制御部230は、追加すべき送信期間δを更新する。例えば、制御部230は、指定された送信期間Tと送信予定のフレームの送信期間tframe及び追加される情報に係る送信期間の和との差を、追加すべき送信期間δとする。
次に、ステップS406で、制御部230は、階層化後のAP利用可能情報の送信期間を計算する。例えば、まず、制御部230は、ステップS402において取得した識別情報が示すAP利用可能情報を、階層化指示情報に基づいて階層化する。そして、制御部230は、階層化後のAP利用可能情報を送信するために要する送信期間を計算する。
次に、ステップS408で、制御部230は、階層化後のAP利用可能情報の送信期間が、追加すべき送信期間δ以下であるか否かを判定する。
追加すべき送信期間δ以下であると判定された場合(S408/YES)、ステップS412で、制御部230は、階層化後のAP利用可能情報をフレームに追加する。例えば、制御部230は、データフレームの後ろに、階層化後のAP利用可能情報をひとつ以上追加する。また、制御部230は、階層化に係る情報を、フレームのヘッダ、又はフレームボディ内の所定のフィールドの少なくともいずれかに格納する。
一方で、追加すべき送信期間δ以下ではないと判定された場合(S408/NO)、ステップS410で、制御部230は、さらなる階層化を行う。例えば、制御部230は、さらなる階層化後のデータにかかる送信期間が、追加すべき送信期間δを超えない最大の送信期間となるよう、分割するグループ数を計算する。そして、制御部230は、階層化後のAP利用可能情報をこのグループ数で分割し、そのうち一のデータを、フレームに追加する情報とする。そして、ステップS412で、制御部230は、このさらなる階層化を施したAP利用可能情報をフレームに追加する。また、制御部230は、階層化に係る情報を、フレームのヘッダ、又はフレームボディ内の所定のフィールドの少なくともいずれかに格納する。
その後、ステップS414で、制御部230は、追加すべき送信期間δ=0であるか否かを判定する。なお、この追加すべき送信期間δは、上記ステップS412における情報の追加により更新されている。
δ=0でないと判定された場合(S414/NO)、ステップS416で、制御部230は、δ=0となるようパディング処理を行い、処理を終了する。
一方で、δ=0であると判定された場合(S414/YES)、制御部230は処理を終了する。
以上、フレームの送信期間を揃える処理について説明した。続いて、図10を参照して、AP100におけるフレーム受信処理の一例を説明する。
(フレーム受信処理)
図10は、本実施形態に係るAP100において実行されるフレーム受信処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図10に示すように、まず、ステップS502で、無線通信部110はSTA200から送信されたフレームを受信する。
次いで、ステップS504で、制御部130は、受信されたフレームにAP利用可能情報が格納されているか否かを判定する。例えば、制御部130は、受信されたフレームに格納された、階層化に係る情報を参照することで、本判定を行う。
受信されたフレームにAP利用可能情報が格納されていないと判定された場合(S504/NO)、処理は終了する。
一方で、受信されたフレームにAP利用可能情報が格納されていると判定された場合(S504/NO)、ステップS506で、制御部130は、AP利用可能情報を取得する。
次いで、ステップS508で、制御部130は、AP利用可能情報の補完を行う。例えば、受信されたフレームに格納されたAP利用可能情報が階層化後のものである場合、制御部130は、AP利用可能情報のうち、受信済みの情報を用いて未受信の情報を推定する。
以上、フレーム受信処理について説明した。
<3.第2の実施形態>
本実施形態は、DLのMU−MIMOに関する形態である。まず、本実施形態に係るAP100及びSTA200の構成を説明する。
[3−1.APの構成例]
本実施形態に係るAP100の構成は、図2に示した通りである。ただし、本実施形態に係るAP100は、第1の実施形態に係るSTA200と実質的に同一な機能を有する。以下、第1の実施形態に係るSTA200と実質的に同一な機能については説明を省略しつつ、本実施形態に係るAP100に特徴的な構成について説明する。
本実施形態では、ひとつのAP100が、複数のSTA200へフレームを多重化して送信する。そのため、制御部130は、多重化して送信するフレームのうち、最も送信期間の長いものに、多重化して送信する全てのフレームの送信期間を揃えるよう制御する。例えば、制御部130は、多重化して送信するフレームのうち最も送信期間の長いフレームの送信期間を超えない範囲で、送信するフレームの各々に送信先のSTA200が利用可能な情報を追加する。STA200が利用可能な情報を、以下ではSTA利用可能情報とも称する。
典型的には、本実施形態では、送信許可要求信号及び送信許可信号の送受信が行われなくてもよい。その場合、制御部130は、階層化の方法、及び追加するSTA利用可能情報等を自発的に決定する。もちろん、以下に説明するように、送信許可要求信号及び送信許可信号の送受信が行われてもよい。
本実施形態に係る制御部130は、送信許可要求信号をSTA200へ送信するよう無線通信部110を制御する。そして、制御部130は、無線通信部110により受信された送信許可信号から多重化指示情報を取得する。この多重化指示情報には、STA利用可能情報の識別情報又は階層化指示情報の少なくともいずれかが含まれ得る。制御部130は、受信された多重化指示情報に基づいて、フレームの送信期間を揃える処理を行う。例えば、制御部130は、多重化指示情報により指定されたSTA利用可能情報を、階層化指示情報に応じて階層化して、送信するフレームに追加する。
ここで、制御部130は、送信許可要求信号の送信先を、送信先のひとつ以上のSTA200のうち、2番目に送信期間が長いデータの送信先であるSTA200としてもよい。言い換えると、制御部130は、STA利用可能情報を追加可能な送信期間が最も短いSTA200に、送信許可要求信号を送信してもよい。この場合、制御部130は、他のSTA200から返信される送信許可信号に格納される階層化指示情報と比較して、最も細かく階層化するよう指示する階層化指示情報を取得することとなる。これにより、制御部130は、STA200の各々に送信するフレームに、取得した階層化指示情報に基づいて階層化したSTA利用可能情報を、さらなる階層化を行うことなく追加することが可能となる。
以上、本実施形態に係るAP100に特徴的な構成について説明した。
[3−2.STAの構成例]
本実施形態に係るSTA200の構成は、図3に示した通りである。ただし、本実施形態に係るSTA200は、第1の実施形態に係るAP100と実質的に同一な機能を有する。以下、第1の実施形態に係るAP100と実質的に同一な機能については説明を省略しつつ、本実施形態に係るSTA200に特徴的な構成について説明する。
例えば、本実施形態に係る制御部230は、AP100から受信された送信許可要求信号に応じて、送信を許可するか否かを判定する。そして、制御部230は、送信を許可する場合、送信許可信号を送信するよう無線通信部210を制御する。その際、制御部230は、要求するSTA利用可能情報の識別情報又は階層化指示情報の少なくともいずれかを含む多重化指示情報を、送信許可信号に格納してもよい。
また、制御部230は、無線通信部210により受信されたフレームに含まれるSTA利用可能情報を用いて、無線通信部210の処理を制御する。例えば、制御部230は、シングルユーザービームフォーミング、リンクアダプテーション、又は送信電力制御等を行う。例えば、チャネルの状態が非常に良い場合、制御部230は、送信電力を低下させるよう無線通信部210を制御することで、STA200の消費電力を削減することが可能である。
以上、本実施形態に係るSTA200に特徴的な構成について説明した。
[3−3.動作処理例]
本実施形態における動作処理は、第1の実施形態における動作処理のAP100及びSTA200を入れ換えたものと同様である。以下では、本実施形態に特徴的な動作処理である、フレームの送信期間を揃える処理の実施判定処理を説明する。
図11は、本実施形態に係るAP100において実行されるフレームの送信期間を揃える処理の実施判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図11に示すように、まず、ステップS602で、制御部130は、送信を行うフレームを生成する。
次いで、ステップS604で、制御部130は、多重化するフレームが存在するか否かを判定する。
多重化するフレームが存在すると判定された場合(S604/YES)、ステップS606で、制御部130は、多重化する各々のフレームの送信期間が揃っているか否かを判定する。
フレームの送信期間が揃っていると判定された場合(S606/YES)、ステップS608で、制御部130は、フレームの送信期間を揃える処理を実施しないと判定する。上記ステップS604で、多重化するフレームが存在しないと判定された場合(S604/NO)も、ステップS608で、制御部130は、フレームの送信期間を揃える処理を実施しないと判定する。
一方で、フレームの送信期間が揃っていないと判定された場合(S606/NO)、ステップS610で、制御部130は、フレームの送信期間を揃える処理を実施すると判定する。
以上、フレームの送信期間を揃える処理の実施判定処理について説明した。
<4.第3の実施形態>
本実施形態は、AP100及びSTA200が、周波数分割多重方式及び時間分割多重方式を用いて通信を行う形態である。
[4−1.APの構成例]
本実施形態に係るAP100の構成は、図2に示した通りであり、第1の実施形態に係るAP100と実質的に同一な機能を有する。質的に同一な機能を有する。以下、第1の実施形態に係るAP100と実質的に同一な機能については説明を省略しつつ、本実施形態に係るAP100に特徴的な構成について説明する。
本実施形態に係る無線通信部110は、周波数分割化及び時間分割多重化に係る処理を行う機能を有する。例えば、無線通信部110は、直交周波数分割多元接続(OFDMA:Orthogonal frequency−division multiple access)を用いた通信を行うための機能を有する。無線通信部110は、制御部130による制御に基づき、指定された無線リソース(周波数領域及び時間領域)を用いた無線通信を行う。
本実施形態に係る制御部130は、時間領域及び周波数領域の無線リソースの割り当てを行う。ここで、一例として、3つのSTA200に無線リソースを割り当る例を、図12を参照して説明する。
図12は、本実施形態に係る無線リソースの割り当ての一例を示す図である。図12に示す例では、制御部130は、無線リソースをリソースブロック32、34、36に分割する。そして、制御部130は、リソースブロック32〜36を、送信許可要求信号の送信元のSTA200、及び当該STA200と多重させる他の2つのSTA200に割り当てる。制御部130は、各STA200に割り当てるリソースブロックの大きさを、送信許可要求信号に含まれる情報に基づいて定めてもよい。なお、図12に示すように、リソースブロックは、ひとつ以上のサブキャリア、及びひとつ以上のOFDMシンボルから成る。
また、制御部130は、多重化指示情報に、割り当てた無線リソースを示す情報を格納する。その際、制御部130は、各STA200の識別情報と対応付けて、各STA200に割り当てた無線リソースを示す情報を格納する。
以上、本実施形態に係るAP100に特徴的な構成について説明した。
[4−2.STAの構成例]
本実施形態に係るSTA200の構成は、図3に示した通りであり、第1の実施形態に係るSTA200と実質的に同一な機能を有する。以下、第1の実施形態に係るSTA200と実質的に同一な機能については説明を省略しつつ、本実施形態に係るSTA200に特徴的な構成について説明する。
本実施形態に係る無線通信部210は、周波数分割化及び時間分割多重化に係る処理を行う機能を有する。例えば、無線通信部210は、OFDMAを用いた通信を行うための機能を有する。無線通信部210は、制御部230による制御に基づき、指定された無線リソース(周波数領域及び時間領域)を用いた無線通信を行う。
本実施形態に係る制御部230は、AP利用可能情報を、割り当てられた無線リソースが示す周波数領域及び時間領域を用いて送信可能な範囲内でフレームに追加する処理を制御する。具体的には、制御部230は、多重化指示情報により指定されたサブキャリア及びOFDMシンボルを用いて送信可能な範囲内で、AP利用可能情報を追加的に送信する。例えば、制御部230は、割り当てられたリソースブロックのうちデータの送信に用いなかったリソースブロックを、AP利用可能情報の送信のために用いる。これにより、本実施形態に係るSTA200は、割り当てられた無線リソースを余すことなく消費することが可能となる。
以上、本実施形態に係るSTA200に特徴的な構成について説明した。
なお、上記では、周波数分割多重化及び時間分割多重化が行われる例を説明したが、周波数分割多重化又は時間分割多重化のいずれか一方のみが行われてもよい。
また、上記では、ULに関して説明したが、DLに関しても同様である。
<5.応用例>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、STA200は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、テレビジョン受像機、プリンタ、デジタルスキャナ若しくはネットワークストレージなどの固定端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、STA200は、スマートメータ、自動販売機、遠隔監視装置又はPOS(Point Of Sale)端末などの、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、STA200は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
一方、例えば、AP100は、ルータ機能を有し又はルータ機能を有しない無線LANアクセスポイント(無線基地局ともいう)として実現されてもよい。また、AP100は、モバイル無線LANルータとして実現されてもよい。さらに、AP100は、これら装置に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
[5−1.第1の応用例]
図13は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913、アンテナスイッチ914、アンテナ915、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース913は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース913は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース913は、アドホックモード又はWi−Fi Direct(登録商標)等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。なお、Wi−Fi Directでは、アドホックモードとは異なり2つの端末の一方がアクセスポイントとして動作するが、通信はそれら端末間で直接的に行われる。無線通信インタフェース913は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF(Radio Frequency)回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース913は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース913は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ914は、無線通信インタフェース913に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ915の接続先を切り替える。アンテナ915は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース913による無線信号の送信及び受信のために使用される。
なお、図13の例に限定されず、スマートフォン900は、複数のアンテナ(例えば、無線LAN用のアンテナ及び近接無線通信方式用のアンテナ、など)を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ914は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図13に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図13に示したスマートフォン900において、図3を用いて説明したSTA200に含まれるひとつ以上の構成要素(例えば、無線通信部210、記憶部220又は制御部230の少なくともいずれか)は、無線通信インタフェース913において実装されてもよい。また、これら構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。一例として、スマートフォン900は、無線通信インタフェース913、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記ひとつ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記ひとつ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがスマートフォン900にインストールされ、無線通信インタフェース913、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記ひとつ以上の構成要素を備える装置としてスマートフォン900又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
なお、スマートフォン900は、プロセッサ901がアプリケーションレベルでアクセスポイント機能を実行することにより、無線アクセスポイント(ソフトウェアAP)として動作してもよい。また、無線通信インタフェース913が無線アクセスポイント機能を有していてもよい。
[5−2.第2の応用例]
図14は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、アンテナスイッチ934、アンテナ935及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース933は、アドホックモード又はWi−Fi Direct等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。無線通信インタフェース933は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース933は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ934は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路の間でアンテナ935の接続先を切り替える。アンテナ935は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送信及び受信のために使用される。
なお、図14の例に限定されず、カーナビゲーション装置920は、複数のアンテナを備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ934は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図14に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図14に示したカーナビゲーション装置920において、図3を用いて説明したSTA200に含まれるひとつ以上の構成要素(例えば、無線通信部210、記憶部220又は制御部230の少なくともいずれか)は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。一例として、カーナビゲーション装置920は、無線通信インタフェース933、及び/又はプロセッサ921を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記ひとつ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記ひとつ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがカーナビゲーション装置920にインストールされ、無線通信インタフェース933、及び/又はプロセッサ921が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記ひとつ以上の構成要素を備える装置としてカーナビゲーション装置920又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、無線通信インタフェース933は、上述したAP100として動作し、車両に乗るユーザが有する端末に無線接続を提供してもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
[5−3.第3の応用例]
図15は、本開示に係る技術が適用され得る無線アクセスポイント950の概略的な構成の一例を示すブロック図である。無線アクセスポイント950は、コントローラ951、メモリ952、入力デバイス954、表示デバイス955、ネットワークインタフェース957、無線通信インタフェース963、アンテナスイッチ964及びアンテナ965を備える。
コントローラ951は、例えばCPU又はDSP(Digital Signal Processor)であってよく、無線アクセスポイント950のIP(Internet Protocol)レイヤ及びより上位のレイヤの様々な機能(例えば、アクセス制限、ルーティング、暗号化、ファイアウォール及びログ管理など)を動作させる。メモリ952は、RAM及びROMを含み、コントローラ951により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、ルーティングテーブル、暗号鍵、セキュリティ設定及びログなど)を記憶する。
入力デバイス954は、例えば、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作を受け付ける。表示デバイス955は、LEDランプなどを含み、無線アクセスポイント950の動作ステータスを表示する。
ネットワークインタフェース957は、無線アクセスポイント950が有線通信ネットワーク958に接続するための有線通信インタフェースである。ネットワークインタフェース957は、複数の接続端子を有してもよい。有線通信ネットワーク958は、イーサネット(登録商標)などのLANであってもよく、又はWAN(Wide Area Network)であってもよい。
無線通信インタフェース963は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、近傍の端末へアクセスポイントとして無線接続を提供する。無線通信インタフェース963は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース963は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。アンテナスイッチ964は、無線通信インタフェース963に含まれる複数の回路の間でアンテナ965の接続先を切り替える。アンテナ965は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース963による無線信号の送信及び受信のために使用される。
図15に示した無線アクセスポイント950において、図2を用いて説明したAP100に含まれるひとつ以上の構成要素(例えば、無線通信部110、記憶部120、又は制御部130の少なくともいずれか)は、無線通信インタフェース963において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、コントローラ951において実装されてもよい。一例として、無線アクセスポイント950は、無線通信インタフェース963、及び/又はコントローラ951を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記ひとつ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記ひとつ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが無線アクセスポイント950にインストールされ、無線通信インタフェース963、及び/又はコントローラ951が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記ひとつ以上の構成要素を備える装置として無線アクセスポイント950又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記ひとつ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
<6.まとめ>
以上、図1〜図15を参照して、本開示の一実施形態について詳細に説明した。本実施形態によれば、他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信装置は、送信先の他の無線通信装置による通信のために用いることのできる情報を、割り当てられた無線リソースを用いて送信可能な範囲内でフレームに追加する処理を制御する。無線通信装置は、データとして意味を持つ、送信先の他の無線通信装置による通信のために用いることのできる情報を、送信するフレームに追加するので、無線リソースの有効な活用が実現される。
また、本実施形態では、無線通信装置がフレームを送信するために用いる無線リソースの時間領域の長さは、当該フレームに空間多重される他のフレームのために割り当てられる他の無線リソースの時間領域の長さと同一である。これにより、複数の無線通信装置から送信され、空間多重されるフレームは、同一の送信期間で送信されることとなる。よって、受信側では、受信するフレームの多重化数が増減することが回避される。そのため、受信側での受信電力が受信期間中に急峻に変化することが回避されるので、受信性能の安定化が実現される。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、AP100及びSTA200が、送信許可要求信号及び送信許可信号により、多重化指示情報のやり取りを行うとしたが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、AP100とSTA200との間で、事前に多重化指示情報に関する取り決めが行われてもよい。その場合、データ送受信の際の送信許可要求信号及び送信許可信号の送受信が省略され、シグナリング量が低減される。
なお、本明細書において説明した各装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。ソフトウェアを構成するプログラムは、例えば、各装置の内部又は外部に設けられる記憶媒体(非一時的な媒体:non-transitory media)に予め格納される。そして、各プログラムは、例えば、コンピュータによる実行時にRAMに読み込まれ、CPUなどのプロセッサにより実行される。
また、本明細書においてフローチャート及びシーケンス図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信部と、
送信先の前記他の無線通信装置による通信のために用いることのできる情報を、割り当てられた無線リソースを用いて送信可能な範囲内でフレームに追加する処理を制御する制御部と、
を備える無線通信装置。
(2)
前記制御部は、前記他の無線通信装置による通信のために用いることのできる情報を階層化して、階層化後の情報を前記フレームに追加する、前記(1)に記載の無線通信装置。
(3)
前記他の無線通信装置による通信のために用いることのできる情報は、前記無線通信装置におけるチャネル情報を含む、前記(2)に記載の無線通信装置。
(4)
前記制御部は、複数のサブキャリアのチャネル情報を、サブキャリアのインデックスに応じて階層化する、前記(3)に記載の無線通信装置。
(5)
前記制御部は、階層化後のチャネル情報を、それぞれが含むサブキャリアのインデックスが離間する順番に前記フレームに追加する、前記(4)に記載の無線通信装置。
(6)
前記制御部は、複数のサブキャリアのチャネル情報を、チャネルの振幅に応じて階層化する、前記(3)に記載の無線通信装置。
(7)
前記制御部は、複数のサブキャリアのチャネル情報のそれぞれを、ビット位置に応じて階層化する、前記(3)に記載の無線通信装置。
(8)
前記制御部は、複数のサブキャリアのチャネル情報を、チャネルの位相回転量に応じて階層化する、前記(3)に記載の無線通信装置。
(9)
前記他の無線通信装置による通信のために用いることのできる情報は、ビームフォーミングに使用される係数を含む、前記(2)〜(8)のいずれか一項に記載の無線通信装置。
(10)
前記他の無線通信装置による通信のために用いることのできる情報は、ビームフォーミングに使用される係数を圧縮した情報を含む、前記(2)〜(9)のいずれか一項に記載の無線通信装置。
(11)
前記制御部は、前記階層化後の情報のうち未送信のものを前記フレームに追加する、前記(2)〜(10)のいずれか一項に記載の無線通信装置。
(12)
前記制御部は、前記階層化後の情報のうち送信済みのものとの差分を示す差分情報を前記フレームに追加する、前記(2)〜(10)のいずれか一項に記載の無線通信装置。
(13)
前記制御部は、前記階層化に係る情報を、前記フレームのヘッダ、又はフレームボディ内の所定のフィールドの少なくともいずれかに格納する、前記(2)〜(12)のいずれか一項に記載の無線通信装置。
(14)
前記他の無線通信装置による通信のために用いることのできる情報は、前記無線通信装置において測定される情報を含む、前記(1)〜(13)のいずれか一項に記載の無線通信装置。
(15)
前記無線通信部は、前記他の無線通信装置から送信許可信号を受信し、
前記制御部は、前記他の無線通信装置による通信のために用いることのできる情報を前記フレームに追加する処理を、前記送信許可信号に格納された規則に従って制御する、前記(1)〜(14)のいずれか一項に記載の無線通信装置。
(16)
前記無線リソースの時間領域の長さは、前記フレームに空間多重される他のフレームのために割り当てられる他の無線リソースの時間領域の長さと同一である、前記(1)〜(15)のいずれか一項に記載の無線通信装置。
(17)
前記制御部は、送信先の前記他の無線通信装置による通信のために用いることのできる情報を、割り当てられた前記無線リソースが示す周波数領域及び時間領域を用いて送信可能な範囲内で前記フレームに追加する処理を制御する、前記(1)〜(16)のいずれか一項に記載の無線通信装置。
(18)
他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信部と、
前記無線通信部により受信されたフレームから、前記他の無線通信装置に割り当てられた無線リソースを用いて送信可能な範囲内で追加された、前記無線通信部による通信のために用いることのできる情報を取得する制御部と、
を備える無線通信装置。
(19)
前記制御部は、前記無線通信部による通信のために用いる情報のうち、受信済みの情報を用いて未受信の情報を推定する、前記(18)に記載の無線通信装置。
(20)
前記制御部は、前記他の無線通信装置における、前記無線通信部による通信のために用いる情報を前記フレームに追加する処理の規則を示す情報を、前記無線通信部が送信する送信許可信号に格納する、前記(18)又は(19)に記載の無線通信装置。
(21)
他の無線通信装置との間で無線通信を行うことと、
送信先の前記他の無線通信装置による通信のために用いることのできる情報を、割り当てられた無線リソースを用いて送信可能な範囲内でフレームに追加する処理をプロセッサにより制御することと、
を含む無線通信方法。
(22)
他の無線通信装置との間で無線通信を行うことと、
受信されたフレームから、前記他の無線通信装置に割り当てられた無線リソースを用いて送信可能な範囲内で追加された、前記無線通信のために用いることのできる情報をプロセッサにより取得することと、
を含む無線通信方法。
(23)
コンピュータを、
他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信部と、
送信先の前記他の無線通信装置による通信のために用いることのできる情報を、割り当てられた無線リソースを用いて送信可能な範囲内でフレームに追加する処理を制御する制御部と、
として機能させるためのプログラム。
(24)
コンピュータを、
他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信部と、
前記無線通信部により受信されたフレームから、前記他の無線通信装置に割り当てられた無線リソースを用いて送信可能な範囲内で追加された、前記無線通信部による通信のために用いることのできる情報を取得する制御部と、
として機能させるためのプログラム。
1 無線通信システム
100 AP
110 無線通信部
120 記憶部
130 制御部
200 STA
210 無線通信部
220 記憶部
230 制御部

Claims (13)

  1. 他の無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信部と、
    送信先の前記他の無線通信装置による通信のために用いることのできる情報を、割り当てられた無線リソースを用いて送信可能な範囲内でフレームに追加する処理を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記他の無線通信装置による通信のために用いることのできる情報を分割、及び分割した情報の優先順位を決定することによりグループ化して、グループ化後の情報を前記フレームに追加し、前記グループ化に係る情報を前記フレームのヘッダ、又はフレームボディ内の所定のフィールドの少なくともいずれかに格納し、
    前記無線リソースの時間領域の長さは、前記フレームに空間多重される他のフレームのために割り当てられる他の無線リソースの時間領域の長さと同一である、無線通信装置。
  2. 前記他の無線通信装置による通信のために用いることのできる情報は、前記無線通信装置におけるチャネル情報を含む、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記制御部は、複数のサブキャリアのチャネル情報を、サブキャリアのインデックスに応じてグループ化する、請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記制御部は、グループ化後のチャネル情報を、それぞれが含むサブキャリアのインデックスが離間する順番に前記フレームに追加する、請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記制御部は、複数のサブキャリアのチャネル情報を、チャネルの振幅に応じてグループ化する、請求項2に記載の無線通信装置。
  6. 前記制御部は、複数のサブキャリアのチャネル情報を、チャネルの位相回転量に応じてグループ化する、請求項2に記載の無線通信装置。
  7. 前記他の無線通信装置による通信のために用いることのできる情報は、ビームフォーミングに使用される係数を含む、請求項1に記載の無線通信装置。
  8. 前記他の無線通信装置による通信のために用いることのできる情報は、ビームフォーミングに使用される係数を圧縮した情報を含む、請求項1に記載の無線通信装置。
  9. 前記制御部は、前記グループ化後の情報のうち未送信のものを前記フレームに追加する、請求項1に記載の無線通信装置。
  10. 前記制御部は、前記グループ化後の情報のうち送信済みのものとの差分を示す差分情報を前記フレームに追加する、請求項1に記載の無線通信装置。
  11. 前記他の無線通信装置による通信のために用いることのできる情報は、前記無線通信装置において測定される情報を含む、請求項1に記載の無線通信装置。
  12. 前記無線通信部は、前記他の無線通信装置から送信許可信号を受信し、
    前記制御部は、前記他の無線通信装置による通信のために用いることのできる情報を前記フレームに追加する処理を、前記送信許可信号に格納された規則に従って制御する、請求項1に記載の無線通信装置。
  13. 前記制御部は、送信先の前記他の無線通信装置による通信のために用いることのできる情報を、割り当てられた前記無線リソースが示す周波数領域及び時間領域を用いて送信可能な範囲内で前記フレームに追加する処理を制御する、請求項1に記載の無線通信装置。
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