JP6898555B2 - 移動経路検索プログラム、移動経路検索装置、及び移動経路検索方法 - Google Patents
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このため、輸送車両の運転の仕方、走行時の加減速に影響を及ぼす積載荷物の状態に応じて2地点間の移動に係る所要時間の予測精度を向上させる移動時間算出方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
これにより、移動経路検索装置は、移動区間を通過する予定の時間帯に移動履歴データが存在しなくても、移動区間における所要時間の予測精度が低くなることを抑制できる。
ここで、始点は、移動経路の始まる点又は範囲であり、例えば、出発地などが挙げられる。始点は、起点と称することもある。
終点は、移動経路の終わる点又は範囲であり、例えば、目的地、到着地などが挙げられる。
始点及び終点の情報としては、例えば、点での情報、範囲での情報などが挙げられる。
点での情報としては、例えば、緯度経度、地点の名称、ランドマークの名称などが挙げられる。
範囲での情報としては、例えば、上記の点での情報に、半径の情報を加えたものなどが挙げられる。この場合には、受け付けた点を中心とし、受け付けた半径の円で区切った範囲が始点及び/又は終点の範囲となる。このほかの範囲での情報としては、例えば、標準地域メッシュのメッシュコード、行政区画の名称などが挙げられる。
情報を受け付ける方法としては、例えば、ディスプレイに表示された道路地図上でポインティングデバイス等により情報を受け付ける方法、地点の名称等の文字や半径の数値で情報を受け付ける方法、ランドマークの名称等の文字で情報を受け付ける方法などが挙げられる。
ここで、移動体としては、移動可能なものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。移動体としては、例えば、自動車や自転車等の車両、商船や漁船等の船舶、有人航空機や無人航空機等の航空機、人や動物等の生物、水や土砂等の流体などが挙げられる。また、自動車としては、例えば、乗用車、商用車などが挙げられる。
なお、水や土砂などでは、例えば、そのものの移動を確認するのではなく、小型の発信機を水や土砂などに混入させて移動の傾向を確認することにより、移動経路検索装置は、土砂災害の予測などに用いることができる。
移動履歴データとしては、移動体に関する情報であれば特に制限はなく、例えば、移動体の位置、速度、加速度、量等、及びこれらを計測した時刻等の情報を含む。また、移動履歴データは、例えば、移動体が車両の場合には、加速度の情報に基づき、急ブレーキや急ハンドル等の危険運転の判定結果を含むようにしてもよい。更に、移動履歴データは、例えば、移動体が車両の場合には、運転者の生体情報、タイヤの空気圧の値等の情報を含むようにしてもよい。
また、移動履歴データは、例えば、移動体が車両であれば、乗用車等に搭載されるカーナビゲーションシステム、商用車等に搭載されるデジタルタコグラフなどを用いて取得する。取得した移動履歴データは、例えば、データベースなどに格納される。移動履歴データを取得する時間間隔としては、例えば、1秒間、10秒間などが挙げられる。
移動経路としては、例えば、走行経路(「ルート」と称されることもある)、航路、航空路などが挙げられる。移動経路は、例えば、移動区間などにより形成されている。
移動経路は、例えば、始点及び終点が異なる複数の移動経路が含まれてもよい。移動経路は、例えば、始点が東京、終点が大阪であれば、東京−大阪間の移動経路を移動した移動体の移動履歴データから抽出する。あるいは、移動経路は、東京−大阪間の移動経路に含まれる横浜−小田原間や浜松−名古屋間などの移動履歴データを組み合わせて、移動経路を抽出してもよい。
移動区間としては、例えば、道路であればデジタル道路地図等で用いられているような、交差点や分岐点等を示すノード間のリンクなどが挙げられる。このほかには、移動区間としては、例えば、キロポストや所定の長さ毎に区分けした道路区間、休憩箇所と休憩箇所の間などが挙げられる。
移動距離とは、移動体が移動経路を移動した距離を意味する。
移動時間とは、移動体が移動距離を移動するのに要した時間を意味する。
抽出する処理としては、データの母集団から所定の条件に合致したデータを抜き出す処理、又は抜き出して加工する処理することであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
移動区間毎の予測所要時間としては、例えば、移動体の位置、速度などの情報を含む移動履歴データ及び移動区間の位置情報に基づき、移動区間に進入して退出するまでの所要時間を予測したものなどが挙げられる。
ここで、時間帯としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、朝、昼、夜、深夜等で一日の時間を区分してもよく、15分間刻み等で一日の時間を区分してもよい。
移動区間を通過する予定の時間帯としては、例えば、移動経路において、移動区間毎の移動履歴データ及び受け付けた出発時刻に基づいて予測できる時間帯などが挙げられる。
移動履歴データの欠損としては、例えば、時間帯を15分間刻みとし、移動体が車両で、移動区間が山間部に存在する場合を考える。この場合、移動区間を通過する車両が少ないため、ある時間帯においては移動履歴データが存在しないときがあり、ある時間帯が移動区間を通過する予定の時間帯とであるとき、これを時間帯における移動履歴データの欠損とする。
具体的には、移動経路検索装置は、移動履歴データに含まれる位置、速度、及び時刻の情報、及び移動区間の位置の情報に基づき、移動区間に進入して退出するまでの時刻から移動区間を通過する所要時間を求める。
この場合、移動経路検索装置は、移動体が移動区間を通過する予定の時間帯と前後に連続する時間帯のいずれかに存在する移動履歴データに基づいて補完する。
これにより、移動経路検索装置は、移動区間を通過する予定の時間帯に移動履歴データが存在しなくても、移動区間における所要時間の予測精度が低くなることを抑制することができる。
ここで、移動体が移動区間を通過する予定の時間帯と前後に連続する時間帯としては、例えば、移動体が移動区間を通過する予定の時間帯が6時15分〜6時30分とする場合を考える。この場合、予定の時間帯と前に連続する時間帯としては、6時00分〜6時15分が該当し、またこれと連続する時間帯である5時45分〜6時00分、更にこれと連続する時間帯である5時30分〜5時45分、これより前の時間帯にも拡大してもよい。予定の時間帯と後に連続する時間帯としては、予定の時間帯と前に連続する時間帯と同様に、6時30分〜6時45分、6時45分〜7時00分、7時00分〜7時15分、・・・と拡大してもよい。
時間帯の拡大の程度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
移動履歴データに基づく補完としては、例えば、移動履歴データに含まれる移動体の位置、速度、時刻の情報に基づき、移動区間の位置情報を参照しながら所要時間を補完する。
なお、隣接区間とは、移動経路上の移動区間と隣接している移動経路上の移動区間を意味し、移動経路上ではない隣接する区間は含まない。
なお、分岐区間とは、隣接区間を含み、移動区間の端部から分岐している区間を意味する。
すると、この場合では、移動経路検索装置は、「a1」に対する「b1」の割合が第1のしきい値以上であるとき、一の隣接区間の移動履歴データに基づいて補完する。
なお、第1のしきい値としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、0.8などが挙げられる。
このように、移動経路検索装置は、分岐区間から欠損している移動区間への全流入量に対し、隣接区間から欠損している移動区間への流入量が支配的であるとき、隣接区間の移動履歴データに基づき補完する。これにより、移動経路検索装置は、移動区間を通過する予定の時間帯に移動履歴データが存在しなくても、移動区間における所要時間の予測精度が低くなることを抑制できる。
すると、この場合では、移動経路検索装置は、「a2」に対する「b2」の割合が第2のしきい値以上であるとき、一の隣接区間の移動履歴データに基づいて補完する。
なお、第2のしきい値としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、0.8などが挙げられる。
このように、移動経路検索装置は、欠損している移動区間から分岐区間への全流出量に対し、欠損している移動区間から隣接区間への流出量が支配的であるとき、隣接区間の移動履歴データに基づき補完する。これにより、移動経路検索装置は、移動区間を通過する予定の時間帯に移動履歴データが存在しなくても、移動区間における所要時間の予測精度が低くなることを抑制できる
なお、予め設定した値は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、移動区間の種類に応じて設定することなどが挙げられる。
コンピュータとしては、記憶、演算、制御などの装置を備えた機器であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、パーソナルコンピュータなどが挙げられる。
以下では、移動体としての車両を用いて説明する。このため、「移動体」を「車両」と、「移動履歴データ」を「走行履歴データ」と、「始点」を「出発地」と、「終点」を「目的地」と、「移動経路」を「走行経路」と、「移動区間」を「道路区間」と、読み替えて説明する。
システム10は、例えば、移動経路検索装置100が抽出した遅れが生じにくい移動時間を利用者に対して提供するものである。
ここで、利用者としては、例えば、運行管理者、車両の運転者、運転補助者などが挙げられる。
図1に示すように、システム10は、本発明の移動経路検索装置100と、車両A、B、C、・・・にそれぞれ搭載されている端末装置200a、200b、200c、・・・を有し、ネットワーク300を介してそれぞれ通信可能に接続されている。
移動経路検索装置100は、車両A、B、C、・・・にそれぞれ搭載されている端末装置200a、200b、200c、・・・から、走行履歴データをそれぞれ取得して格納する。
また、端末装置200は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、デジタルタコグラフや、カーナビゲーションシステムの車載装置などが挙げられる。
<移動経路検索装置のハードウェア構成>
図2は、移動経路検索装置100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、移動経路検索装置100は以下の各部を有する。各部は、バス107を介してそれぞれ接続されている。
移動経路検索プログラムは、必ずしも最初から主記憶装置102、補助記憶装置103などに記憶されていなくともよい。また、インターネット、LAN、WANなどを介して移動経路検索装置100に接続される他の情報処理装置などに移動経路検索プログラムを記憶させ、移動経路検索装置100がこれらから移動経路検索プログラムを取得して実行するようにしてもよい。
主記憶装置102は、図示しない、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、を有する。
ROMは、BIOS(Basic Input/Output System)等の各種プログラムなどを記憶している。
RAMは、ROMに記憶された各種プログラムがCPU101により実行される際に展開される作業範囲として機能する。RAMとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。RAMとしては、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)などが挙げられる。
図3は、移動経路検索装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、移動経路検索装置100は、通信部110と、記憶部120と、入力部130と、制御部140と、を有する。
図4に示すように、走行履歴データは、本実施例では「車両ID、トリップID、取得日時、位置情報(経度、緯度)、速度、出発日時、出発地(経度、緯度)、到着日時、目的地(経度、緯度)、移動距離」のデータ項目を含む。
「トリップID」のデータ項目は、本実施例では、目的をもってある出発地からある到着地へ移動する単位であるトリップを識別するためのデータである。
「取得日時」及び「位置情報(経度、緯度)」のデータ項目は、本実施例では、端末装置200に搭載されているGPS(Global Positioning System)ユニットにより取得される。
「速度」のデータ項目は、本実施例では、GPSユニットと同期させ、端末装置200が有する速度センサを用いて車両の車軸から計測した結果である。
「出発日時」及び「出発地(経度、緯度)」のデータ項目は、本実施例では、当該トリップの出発日時及び出発地の経度緯度である。
「到着日時」及び「目的地(経度、緯度)」のデータ項目は、本実施例では、当該トリップの到着日時及び目的地の経度緯度である。
「ノード位置(緯度、経度)」のデータ項目は、本実施例では、ノードの位置を示す緯度経度である。
「リンク位置(緯度、経度)」のデータ項目は、本実施例では、リンクの両端の位置を示す緯度経度である。
「リンク距離」のデータ項目は、本実施例では、リンクの一端から他端までの距離を示す。
「平均所要時間」のデータ項目は、本実施例では、リンクの一端から他端まで車両が走行した平均所要時間を示す。
入力する各種指示としては、走行履歴データを抽出する際の抽出条件を含めることができる。抽出条件としては、車両の種類や時間的要素を挙げることができる。車両の種類としては、例えば、商用車、一般車、或いは、大型車、中型車、普通車などが挙げられる。時間的要素としては、例えば、年月日、曜日、及び時間帯の少なくともいずれかに対応した情報、或いは、直近の所定の時間範囲などが挙げられる。
制御部140は、出発地及び目的地の情報を受け付け、出発地及び目的地を通過した車両の走行履歴データ群から抽出した走行経路において、走行履歴データに基づいて走行経路における道路区間毎の予測所要時間を求める。
具体的には、制御部140は、予定の時間帯に通過する道路区間において、走行履歴データが欠損していない場合には、走行履歴データに基づいて予測所要時間を求める。制御部140は、予定の時間帯に通過する道路区間において、走行履歴データが欠損している場合には、補完を行う。
制御部140は、第1の補完部141と、第2の補完部142と、第3の補完部143と、を有する。
ここでは、予定の時間帯に通過する道路区間(以下、「リンク」と称することもある)において、走行履歴データが欠損し、予定の時間帯と前後に連続する時間帯の少なくともいずれかにおいて走行履歴データが欠損していない場合を考える。
この場合には、第1の補完部141は、予定の時間帯と前後に連続する時間帯のいずれかに存在する走行履歴データに基づいて補完する。
図7は、ノード及びリンクで表した走行経路を、各リンクを通過する通過予定時間帯及び平均所要時間と合わせて表した一例を示す図である。
図8は、図7で示した各リンクにおける時間帯毎の走行履歴データに基づいて求めた所要時間データテーブルの一例を示す図である。なお、図8中の網掛け部は、通過予定時間帯を示す。図8に示すように、リンク2、4、及び5の通過予定時間帯では走行履歴データが欠損しているため所要時間データも欠損している。また、リンク6では全時間帯で走行履歴データが欠損しているため、所要時間データも欠損している。
図9は、図8で示した所要時間データテーブルの欠損を第1の補完部が補完した一例を示す図である。
図9のリンク4では、7:15〜7:30の通過予定時間帯の所要時間データが欠損していたが、第1の補完部141が、7:15〜7:30の通過予定時間帯と前に連続する7:00〜7:15の時間帯の所要時間データで補完した。
図9のリンク5では、7:30〜7:45の通過予定時間帯の所要時間データが欠損していたが、第1の補完部141が、7:30〜7:45の通過予定時間帯と前に連続する7:15〜7:30の時間帯の所要時間データで補完した。
ここでは、予定の時間帯に通過するリンクにおいて、走行履歴データが欠損していることを前提に考える。この前提のもとで更に、予定の時間帯と前後に連続する時間帯の両方において走行履歴データが欠損し、かつ走行履歴データが欠損しているリンクの両端と隣接する隣接リンクがいずれも走行履歴データが欠損している場合を考える。
具体的には、図8のリンク2の6:30〜6:45の通過予定時間帯における所要時間データが該当する。
すると、この場合では、移動経路検索装置は、「a1」に対する「b1」の割合が第1のしきい値以上であるとき、一の隣接リンクの走行履歴データに基づいて補完する。なお、第1のしきい値は、本実施例では0.8とする。
流出量での判定は流入量での判定と同様に、全時間帯において、走行履歴データが欠損しているリンクから、走行履歴データが欠損しているリンクの他端で分岐する分岐リンクに流出するすべての車両の流出量を「a2」とする。また、全時間帯において、走行履歴データが欠損しているリンクから、他端と隣接する一の隣接リンクに流出する車両の流出量を「b2」とする。
すると、この場合では、移動経路検索装置は、「a2」に対する「b2」の割合が第2のしきい値以上であるとき、一の隣接リンクの走行履歴データに基づいて補完する。なお、第2のしきい値は、本実施例では0.8とする。
第3の補完部143は、第1のしきい値未満であるとき、及び、第2のしきい値未満であるとき、予め設定した値で補完する。
予め設定した値は、本実施例では、リンク6が一般国道であり、一般国道の平均速度を28km/hと設定しているため、リンク6の距離からリンク6の所要時間を算出して補完する。
図11は、端末装置200のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図11に示すように、端末装置200は、以下の各部を有する。各部は、バス207を介してそれぞれ接続されている。
端末装置の各種プログラムは、必ずしも最初から主記憶装置202、補助記憶装置203などに記憶されていなくともよい。また、インターネット、LAN、WANなどを介して、端末装置200に接続される他の情報処理装置などに端末装置の各種プログラムを記憶させ、端末装置200がこれらから端末装置の各種プログラムを取得して実行するようにしてもよい。
また、CPU201は、端末装置200全体の動作を制御する。なお、本実施例では、端末装置200全体の動作を制御する装置をCPU201としたが、これに限ることなく、例えば、FPGAなどとしてもよい。
主記憶装置202は、図示しない、ROMと、RAMと、を有する。
ROMは、BIOS等の各種プログラム等を記憶している。
RAMは、ROMに記憶された各種プログラムがCPU201により実行される際に展開される作業範囲として機能する。RAMとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。RAMとしては、例えば、DRAM、SRAMなどが挙げられる。
図12は、端末装置200の機能構成の一例を示すブロック図である。
図12に示すように、端末装置200は、通信部220と、記憶部230と、制御部240と、取得部250と、出力部260と、を有する。
また、通信部220は、移動経路検索装置100で抽出された走行履歴の情報を受信してもよい。
記憶部230は、移動経路検索装置100から受信した遅れが生じにくい移動時間の結果を補助記憶装置203に記憶する。
制御部240は、本実施例では、端末装置200全体の動作を制御する機能を有する。
取得部250は、GPSユニット、速度センサなどを有する。取得部250は、GPSユニット及び速度センサを同期させて取得した位置の情報及び速度の情報を、同期させた時刻の情報と対応づけて走行履歴データとする。
出力部260は、移動経路検索装置100から受信した走行経路の情報を、ディスプレイやスピーカーで出力するようにしてもよい。
(付記1)
始点及び終点の情報を受け付け、
前記始点及び前記終点を結ぶ移動経路に含まれる移動区間の少なくとも1つを通過した移動体の移動履歴データ群の組み合わせから抽出した移動経路において、移動履歴データに基づいて前記移動経路における移動区間毎の予測所要時間を求める際に、予定の時間帯に通過する前記移動区間において前記移動履歴データが欠損していない場合には前記移動履歴データに基づいて前記予測所要時間を求め、予定の時間帯に通過する前記移動区間において前記移動履歴データが欠損し且つ前記予定の時間帯と前後に連続する時間帯の少なくともいずれかにおいて前記移動履歴データが欠損していない場合には前記予定の時間帯と前後に連続する時間帯のいずれかに存在する前記移動履歴データに基づいて補完する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする、移動経路検索プログラム。
(付記2)
前記予定の時間帯に通過する前記移動区間において、前記移動履歴データが欠損し、前記予定の時間帯と前後に連続する時間帯の両方において前記移動履歴データが欠損し、かつ前記移動履歴データが欠損している前記移動区間の両端と隣接する隣接区間がいずれも前記移動履歴データが欠損している場合には、
全時間帯において、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間の一端で分岐する分岐区間のすべてから、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間に流入する前記移動体の流入量に対する、前記一端と隣接する一の前記隣接区間から、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間に流入する前記移動体の流入量の割合が第1のしきい値以上であるとき、または、
全時間帯において、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間から、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間の他端で分岐する分岐区間に流出するすべての前記移動体の流出量に対する、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間から、前記他端と隣接する一の前記隣接区間に流出する前記移動体の流出量の割合が第2のしきい値以上であるとき、
前記一の隣接区間の前記移動履歴データに基づいて補完する、
ことを特徴とする、付記1に記載の移動経路検索プログラム。
(付記3)
前記第1のしきい値未満であるとき、及び、前記第2のしきい値未満であるとき、予め設定した値で補完する、
ことを特徴とする、付記2に記載の移動経路検索プログラム。
(付記4)
始点及び終点の情報を受け付け、
前記始点及び前記終点を結ぶ移動経路に含まれる移動区間の少なくとも1つを通過した移動体の移動履歴データ群の組み合わせから抽出した移動経路において、移動履歴データに基づいて前記移動経路における移動区間毎の予測所要時間を求める際に、予定の時間帯に通過する前記移動区間において前記移動履歴データが欠損していない場合には前記移動履歴データに基づいて前記予測所要時間を求め、予定の時間帯に通過する前記移動区間において前記移動履歴データが欠損し且つ前記予定の時間帯と前後に連続する時間帯の少なくともいずれかにおいて前記移動履歴データが欠損していない場合には前記予定の時間帯と前後に連続する時間帯のいずれかに存在する前記移動履歴データに基づいて補完する、
処理を行う制御部を有することを特徴とする、移動経路検索装置。
(付記5)
前記予定の時間帯に通過する前記移動区間において、前記移動履歴データが欠損し、前記予定の時間帯と前後に連続する時間帯の両方において前記移動履歴データが欠損し、かつ前記移動履歴データが欠損している前記移動区間の両端と隣接する隣接区間がいずれも前記移動履歴データが欠損している場合には、
全時間帯において、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間の一端で分岐する分岐区間のすべてから、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間に流入する前記移動体の流入量に対する、前記一端と隣接する一の前記隣接区間から、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間に流入する前記移動体の流入量の割合が第1のしきい値以上であるとき、または、
全時間帯において、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間から、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間の他端で分岐する分岐区間に流出するすべての前記移動体の流出量に対する、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間から、前記他端と隣接する一の前記隣接区間に流出する前記移動体の流出量の割合が第2のしきい値以上であるとき、
前記一の隣接区間の前記移動履歴データに基づいて補完する、
ことを特徴とする、付記4に記載の移動経路検索装置。
(付記6)
前記第1のしきい値未満であるとき、及び、前記第2のしきい値未満であるとき、予め設定した値で補完する、
ことを特徴とする、付記5に記載の移動経路検索装置。
(付記7)
始点及び終点の情報を受け付け、
前記始点及び前記終点を結ぶ移動経路に含まれる移動区間の少なくとも1つを通過した移動体の移動履歴データ群の組み合わせから抽出した移動経路において、移動履歴データに基づいて前記移動経路における移動区間毎の予測所要時間を求める際に、予定の時間帯に通過する前記移動区間において前記移動履歴データが欠損していない場合には前記移動履歴データに基づいて前記予測所要時間を求め、予定の時間帯に通過する前記移動区間において前記移動履歴データが欠損し且つ前記予定の時間帯と前後に連続する時間帯の少なくともいずれかにおいて前記移動履歴データが欠損していない場合には前記予定の時間帯と前後に連続する時間帯のいずれかに存在する前記移動履歴データに基づいて補完する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする、移動経路検索方法。
(付記8)
前記予定の時間帯に通過する前記移動区間において、前記移動履歴データが欠損し、前記予定の時間帯と前後に連続する時間帯の両方において前記移動履歴データが欠損し、かつ前記移動履歴データが欠損している前記移動区間の両端と隣接する隣接区間がいずれも前記移動履歴データが欠損している場合には、
全時間帯において、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間の一端で分岐する分岐区間のすべてから、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間に流入する前記移動体の流入量に対する、前記一端と隣接する一の前記隣接区間から、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間に流入する前記移動体の流入量の割合が第1のしきい値以上であるとき、または、
全時間帯において、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間から、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間の他端で分岐する分岐区間に流出するすべての前記移動体の流出量に対する、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間から、前記他端と隣接する一の前記隣接区間に流出する前記移動体の流出量の割合が第2のしきい値以上であるとき、
前記一の隣接区間の前記移動履歴データに基づいて補完する、
ことを特徴とする、付記7に記載の移動経路検索方法。
(付記9)
前記第1のしきい値未満であるとき、及び、前記第2のしきい値未満であるとき、予め設定した値で補完する、
ことを特徴とする、付記8に記載の移動経路検索方法。
110 通信部
120 記憶部
130 入力部
140 制御部
200 端末装置
Claims (6)
- 始点及び終点の情報を受け付け、
前記始点及び前記終点を結ぶ移動経路に含まれる移動区間の少なくとも1つを通過した移動体の移動履歴データ群の組み合わせから抽出した移動経路において、移動履歴データに基づいて前記移動経路における移動区間毎の予測所要時間を求める際に、予定の時間帯に通過する前記移動区間において前記移動履歴データが欠損していない場合には前記移動履歴データに基づいて前記予測所要時間を求め、予定の時間帯に通過する前記移動区間において前記移動履歴データが欠損し且つ前記予定の時間帯と前後に連続する時間帯の少なくともいずれかにおいて前記移動履歴データが欠損していない場合には前記予定の時間帯と前後に連続する時間帯のいずれかに存在する前記移動履歴データに基づいて補完し、
前記予定の時間帯に通過する前記移動区間において、前記移動履歴データが欠損し、前記予定の時間帯と前後に連続する時間帯の両方において前記移動履歴データが欠損し、かつ前記移動履歴データが欠損している前記移動区間の両端と隣接する隣接区間がいずれも前記移動履歴データが欠損している場合には、
全時間帯において、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間の一端で分岐する分岐区間のすべてから、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間に流入する前記移動体の流入量に対する、前記一端と隣接する一の前記隣接区間から、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間に流入する前記移動体の流入量の割合が第1のしきい値以上であるとき、または、
全時間帯において、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間から、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間の他端で分岐する分岐区間に流出するすべての前記移動体の流出量に対する、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間から、前記他端と隣接する一の前記隣接区間に流出する前記移動体の流出量の割合が第2のしきい値以上であるとき、
前記一の隣接区間の前記移動履歴データに基づいて補完する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする、移動経路検索プログラム。 - 前記第1のしきい値未満であるとき、及び、前記第2のしきい値未満であるとき、予め設定した値で補完する、
ことを特徴とする、請求項1に記載の移動経路検索プログラム。 - 始点及び終点の情報を受け付け、
前記始点及び前記終点を結ぶ移動経路に含まれる移動区間の少なくとも1つを通過した移動体の移動履歴データ群の組み合わせから抽出した移動経路において、移動履歴データに基づいて前記移動経路における移動区間毎の予測所要時間を求める際に、予定の時間帯に通過する前記移動区間において前記移動履歴データが欠損していない場合には前記移動履歴データに基づいて前記予測所要時間を求め、予定の時間帯に通過する前記移動区間において前記移動履歴データが欠損し且つ前記予定の時間帯と前後に連続する時間帯の少なくともいずれかにおいて前記移動履歴データが欠損していない場合には前記予定の時間帯と前後に連続する時間帯のいずれかに存在する前記移動履歴データに基づいて補完し、
前記予定の時間帯に通過する前記移動区間において、前記移動履歴データが欠損し、前記予定の時間帯と前後に連続する時間帯の両方において前記移動履歴データが欠損し、かつ前記移動履歴データが欠損している前記移動区間の両端と隣接する隣接区間がいずれも前記移動履歴データが欠損している場合には、
全時間帯において、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間の一端で分岐する分岐区間のすべてから、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間に流入する前記移動体の流入量に対する、前記一端と隣接する一の前記隣接区間から、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間に流入する前記移動体の流入量の割合が第1のしきい値以上であるとき、または、
全時間帯において、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間から、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間の他端で分岐する分岐区間に流出するすべての前記移動体の流出量に対する、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間から、前記他端と隣接する一の前記隣接区間に流出する前記移動体の流出量の割合が第2のしきい値以上であるとき、
前記一の隣接区間の前記移動履歴データに基づいて補完する、
処理を行う制御部を有することを特徴とする、移動経路検索装置。 - 前記第1のしきい値未満であるとき、及び、前記第2のしきい値未満であるとき、予め設定した値で補完する、
ことを特徴とする、請求項3に記載の移動経路検索装置。 - 始点及び終点の情報を受け付け、
前記始点及び前記終点を結ぶ移動経路に含まれる移動区間の少なくとも1つを通過した移動体の移動履歴データ群の組み合わせから抽出した移動経路において、移動履歴データに基づいて前記移動経路における移動区間毎の予測所要時間を求める際に、予定の時間帯に通過する前記移動区間において前記移動履歴データが欠損していない場合には前記移動履歴データに基づいて前記予測所要時間を求め、予定の時間帯に通過する前記移動区間において前記移動履歴データが欠損し且つ前記予定の時間帯と前後に連続する時間帯の少なくともいずれかにおいて前記移動履歴データが欠損していない場合には前記予定の時間帯と前後に連続する時間帯のいずれかに存在する前記移動履歴データに基づいて補完し、
前記予定の時間帯に通過する前記移動区間において、前記移動履歴データが欠損し、前記予定の時間帯と前後に連続する時間帯の両方において前記移動履歴データが欠損し、かつ前記移動履歴データが欠損している前記移動区間の両端と隣接する隣接区間がいずれも前記移動履歴データが欠損している場合には、
全時間帯において、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間の一端で分岐する分岐区間のすべてから、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間に流入する前記移動体の流入量に対する、前記一端と隣接する一の前記隣接区間から、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間に流入する前記移動体の流入量の割合が第1のしきい値以上であるとき、または、
全時間帯において、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間から、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間の他端で分岐する分岐区間に流出するすべての前記移動体の流出量に対する、前記移動履歴データが欠損している前記移動区間から、前記他端と隣接する一の前記隣接区間に流出する前記移動体の流出量の割合が第2のしきい値以上であるとき、
前記一の隣接区間の前記移動履歴データに基づいて補完する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする、移動経路検索方法。 - 前記第1のしきい値未満であるとき、及び、前記第2のしきい値未満であるとき、予め設定した値で補完する、
ことを特徴とする、請求項5に記載の移動経路検索方法。
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