JP6896377B2 - 通信装置、通信方法、及びプログラム - Google Patents

通信装置、通信方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本開示は、通信装置、通信方法、及びプログラムに関する。
従来、例えば下記の特許文献1には、初期同期捕捉の失敗を減らし、安定して位置推定できるCDMAシステムの基地局を提供することを想定した技術が記載されている。
特開2002−152802号公報
例えばCDMAシステムでは、フレームの開始タイミングを検知するための固定パターンによる比較に加えて、制御チャネルのTFCI(transport format combination indicator)を受信して、再符号化して比較することで、フレームの開始タイミングを検知する場合がある。
しかしながら、固定パターンによる比較に加えて、制御チャネルのTFCIの再符号化による比較を行ったとしても、ノイズが大きい場合は、正しく同期検出することができなくなる。ノイズが大きい場合は、フレーム開始タイミングの判別が困難になり、フレームの開始タイミングが誤って認識されてしまうと、復調の成功率が低下する問題がある。
上記特許文献1に記載されている技術では、伝搬特性に応じて位置推定を行うことが記載されているが、ノイズが大きい場合に正しく同期検出するは何ら想定していない。
そこで、ノイズの影響を受けることなく、復調の成功率を高めることが望まれていた。
本開示によれば、通信相手装置の位置を推定する位置推定部と、前記通信相手装置の位置に応じた伝播遅延時間に基づいて、前記通信相手装置から受信した受信信号を復調する復調部と、を備える、通信装置が提供される。
また、本開示によれば、通信相手装置の位置を推定することと、前記通信相手装置の位置に応じた伝播遅延時間に基づいて、前記通信相手装置から受信した受信信号を復調することと、を備える、通信方法が提供される。
また、本開示によれば、通信相手装置の位置を推定する手段、前記通信相手装置の位置に応じた伝播遅延時間に基づいて、前記通信相手装置から受信した受信信号を復調する手段、としてコンピュータを機能させるためのプログラムが提供される。
また、本開示によれば、通信相手装置から受信信号を受信する受信部と、過去に受信した受信信号によるデータを保持する保持部と、前記通信相手装置から新たに受信した受信信号のうち、前記過去に受信した前記受信信号によるデータと共通する部分を利用して、前記通信相手装置から新たに受信した前記受信信号を復調する復調部と、を備える、通信装置が提供される。
また、本開示によれば、通信相手装置から受信信号を受信することと、過去に受信した受信信号によるデータを保持することと、前記通信相手装置から新たに受信した受信信号のうち、前記過去に受信した前記受信信号によるデータと共通する部分を利用して、前記通信相手装置から新たに受信した前記受信信号を復調することと、を備える、通信方法。が提供される。
また、本開示によれば、通信相手装置から受信信号を受信する手段と、過去に受信した受信信号によるデータを保持する手段と、前記通信相手装置から新たに受信した受信信号のうち、前記過去に受信した前記受信信号によるデータと共通する部分を利用して、前記通信相手装置から新たに受信した前記受信信号を復調する手段と、としてコンピュータを機能させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、ノイズの影響を受けることなく、復調の成功率を高めることが可能となる。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の各実施形態に係る通信システムを示す模式図である。 端末の構成を示す模式図である。 端末が送信する信号のフレームフォーマットを示す模式図である。 基地局の構成を示す模式図である。 基地局で行われる処理を示すフローチャートである。 位置情報と伝搬遅延データの形式を示す模式図である。 基地局における復調処理の処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態における基地局の構成を示す模式図である。 端末が送信する位置情報(GPSデータ)を示す模式図である。 シフトレジスタ数2、符号化率2分の1の場合のビタビ復号化のトレリス線図を示す模式図である。 上位3ビットが既知の場合のトレリス線図を示す模式図である。 端末が送信したデータの受信時刻と復号結果を保持したデータベースを示す模式図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.第1の実施形態
1.1.通信システムの構成例
1.2.基地局と端末の構成例
1.3.基地局で行われる処理について
2.第2の実施形態
2.1.第2の実施形態における基地局の構成
3.第3の実施形態
1.第1の実施形態
1.1.通信システムの構成例
図1は、本開示の各実施形態に係る通信システム1000を示す模式図である。本実施形態に係る通信システム1000では、端末100と基地局300が無線通信可能に構成される。以下の各実施形態では、基地局300が端末100から受信した信号を復調する際に、基地局300側で認識している既知情報を利用して復調を行うことで、復調の成功率を向上させる。第1の実施形態では、基地局300が端末100からデータを受信して復調する際に、位置情報に基づく伝搬遅延を既知情報として復調に用いる方法を説明する。第1の実施形態では、端末100は、予め決められたタイムスロットでデータを送信し、キャリアセンスは行わないものとする。
1.2.端末と基地局の構成例
図2は、端末100の構成を示す模式図である。図2に示すように、端末100は、無線通信部101、制御部102、GPS受信部103を有して構成されている。
無線通信部101は、所定のフレームフォーマットに応じて、無線信号の送受信を行う。より具体的には、無線通信部101は、基地局300から送信された無線信号の受信処理、および基地局300への無線信号の送信処理を行う。より具体的に説明すると、無線通信部101は、基地局300から送信された無線信号(例えば、920MHz帯の無線信号)をアンテナにより電気信号に変換し、当該電気信号にアナログ処理およびダウンコンバージョンを施すことにより、ベースバンドの受信信号を出力する。また、無線通信部101は、制御部102から供給されるベースバンドの送信信号をアップコンバージョンし、アップコンバージョンにより得られた電気信号をアンテナにより無線信号に変換して送信する。
制御部102は、端末100における通信全般を制御する。制御部102は、無線通信部101を制御し、データの送信を行うとともに、GPS受信部103から位置情報を取得し、位置情報を含む送信フレームを生成する。GPS受信部103は、GPS衛星から送信される衛星信号を処理することにより、端末100の位置情報および時間情報を取得する。なお、端末100は、GPS受信部103に加えて、加速度センサ、ジャイロセンサ、温度センサ、気圧センサ、音圧センサおよび脈拍センサなどの他のセンサを有してもよい。
制御部102は、GPS受信部103から時間情報を取得し、無線通信部101が送信可能なタイミングを制御する。端末100は、予め決められたタイムスロットでデータを送信するため、時間情報に基づいて、予め時刻が決められたタイムスロットの時間内でデータを送信する。これにより、端末100の位置情報が基地局300に送信されることになる。上述の通り、GPS受信部103は、GPS信号を受信し、端末100の位置情報、時間情報を取得する。
図3は、端末100が送信する信号のフレームフォーマットを示す模式図である。図3において、プリアンブル/シンク(Preamble/Sync)は、予め決められた固定パターンである。受信側において、プリアンブル/シンクは、信号の検出、フレームの同期に用いられる。
PHYヘッダー(PHY Header)は、物理フレームに関する情報を記載している部分である。物理フレームに関する情報の例としては、PHY Header以降の部分(MAC Header、Payload、CRC)の長さ、変調方式が挙げられる。受信側では、PHYヘッダーの情報に従い、以降の部分の受信を行うことができる。
MACヘッダー(MAC Header)は、送信者、受信者のアドレス情報を記載している部分である。また、MACヘッダーには、ペイロードに記載される情報の種類などが記載される。
ペイロード(Payload)は、送信データである。例えば、端末100が無線センサー端末である場合、センサーで取得した情報(例えば、位置情報、温度情報など)が格納される。CRC(Cyclic Redundancy Check)は、フレームの誤り検出を可能とするものである。
図4は、基地局300の構成を示す模式図である。図4に示すように、基地局300は、無線通信部301、制御部302、復調部303、伝播遅延データ304、記憶部305、端末位置推定部306、を有して構成されている。なお、図4に示す各構成要素は、ハードウェア、又はCPUなどの中央演算処理装置とこれを機能させるためのプログラム(ソフトウェア)から構成することができる。各構成要素をCPUなどの中央演算処理装置とこれを機能させるためのプログラムから構成した場合、そのプログラムは、基地局300が備えるメモリなどの記録媒体に格納されることができる。
図4において、無線通信部301は、所定のフレームフォーマットに応じて、無線信号の送受信を行う。制御部302は、無線通信部301を制御し、送信、受信を行う。より具体的には、無線通信部301は、端末100から送信された無線信号の受信処理、および端末100への無線信号の送信処理を行う。より具体的に説明すると、無線通信部301は、端末100から送信された無線信号(例えば、920MHz帯の無線信号)をアンテナにより電気信号に変換し、当該電気信号にアナログ処理およびダウンコンバージョンを施すことにより、ベースバンドの受信信号を出力する。また、無線通信部301は、制御部302から供給されるベースバンドの送信信号をアップコンバージョンし、アップコンバージョンにより得られた電気信号をアンテナにより無線信号に変換して送信する。
復調部303は、後述する伝播遅延データ304に基づいて獲得された同期に基づき、受信信号から図3に示すフレームにおけるペイロードを切り出す。そして、復調部303は、ペイロードの復調を試みる。復調が成功したか否かは、図3に示すCRCを用いて確認される。復調部303は、伝搬路特性の推定、補正を行った後、誤り訂正符号の復号化処理を行う。
伝搬遅延データ304は、経度・緯度といった位置情報と伝搬遅延の組み合わせが保存されたデータベースである。伝搬遅延データ304については、図6を参照して後で詳細に説明する。
端末100から送られた位置情報は復調部303によって復調される。記憶部305は、復調処理によって得られた、端末100から送られた位置情報を保持する。端末位置推定部306は、記憶部305から端末100の位置情報を取得し、端末100が現時点で存在する位置の推定を行う。
制御部302は、基地局300の通信全般を制御する。制御部302は、無線通信部301を制御して送信、受信を行うとともに、送信フレームの生成、受信した情報に基づく判定を行う。制御部302は、復調部303がペイロードの復調に成功した場合、当該ペイロードの送信元の端末100にACK(受信確認信号)が送信されるよう、無線通信部301を制御する。
1.3.基地局で行われる処理について
図5は、基地局300で行われる処理を示すフローチャートである。端末位置推定部306は、記憶部305から端末100の位置情報を取得し、位置情報の履歴から、現時点で端末100が存在する位置を推定する(ステップS401)。次に、復調部303は、端末位置推定部306が推定した端末100の位置情報を取得し、端末100の位置情報と伝搬遅延データ304の位置情報を比較し、端末100の位置情報に対応する伝搬遅延時間を取得する(ステップS402)。
図6は、伝搬遅延データ304の形式を示す模式図である。図6に示すように、伝搬遅延データ304には、緯度(A1,A2)、経度(B1,B2)で表される位置情報と、その位置情報に対応する地点の伝搬遅延時間(Delay 1,Delay 2,Delay 3,Delay 4)が格納されている。また、この伝搬遅延データ304は、端末100と基地局300との相対的な位置関係に変化があった場合、通信を阻害する物体の存在、例えば新たな建造物が建つなどした場合など、伝搬遅延時間に影響を及ぼす変化があった場合は更新され得る。
端末100と基地局300との通信では、端末100と基地局300との位置関係に応じて、通信の際の伝搬遅延が発生する。基本的には、端末100と基地局300との距離が大きくなるほど、伝搬遅延時間は大きくなる。また、端末100と基地局300との位置関係に応じて、通信を阻害する建物等が存在する場合は、伝搬遅延時間は大きくなる。基地局300の位置は固定であるため、端末100の位置情報に応じて図6に示すような伝搬遅延データ304を予め取得することができる。図5のステップS402では、端末100の位置情報を図6の伝搬遅延データ304に当てはめることで、端末100の位置に応じた伝搬遅延時間(Delay 1,Delay 2,Delay 3,Delay 4)を求める。なお、ステップS401で推定した位置情報と、伝搬遅延データ304の緯度(A1,A2)、経度(B1,B2)が完全に適合しない場合は、補間処理により位置情報に適合した伝搬遅延時間を算出する。
次に、タイムスロットの開始時刻と取得した伝搬遅延時間から、受信したフレームの開始タイミングを決定する(ステップS403)。上述のように、端末100は予め開始時刻が定められたタイムスロットにより送信を行うため、タイムスロットの開始時刻から伝搬遅延時間の分だけ遅らせた時刻は、基地局300側で受信したフレームの開始タイミングに相当する。以上のように、基地局300側では、タイムスロットの開始時刻と伝搬遅延時間からフレームの開始タイミングを判別できるため、フレーム同期によりフレーム開始タイミングを検知する通常の処理は不要となる。
基地局300では、フレームの開始タイミングを判別できると、次に受信した当該フレームの復調処理を行う(ステップS404)。図7は、基地局300で行われるステップS404の復調処理を詳細に示すフローチャートである。復調部303は、取得したフレームの開始タイミング、すなわち、タイムスロットの開始時刻から伝搬遅延時間の分だけ遅らせた時刻に基づいて受信信号を切り出し、切り出した受信信号のプリアンブル部分と既知のプリアンブル信号を用いて、伝搬路特性を推定する(ステップS601)。
次に、ステップS602では、取得したフレームの開始タイミングに基づいて、受信信号からペイロード部分を切り出す。次に、ステップS603では、切り出したペイロードに対し、推定した伝搬路特性による周波数・位相誤差を補正する。次に、ステップS604では、誤り訂正符号の復号化処理を行う。この際、本実施形態では、既知の伝播遅延信号を用いてフレーム開始タイミングを検知できるため、復号化の成功率を大幅に高めることが可能となる。なお、誤り訂正符号は、図3に示すペイロードに含まれる。次に、ステップS606では、CRCに基づいて、フレーム誤り検出を行う。
以上の方法により、位置情報を基に、既知の情報である該当位置における伝搬遅延時間を用いることで、受信したフレームの開始タイミングを誤ることなく決定することができる。従って、復号の成功率を大幅に向上させることが可能となる。
以上説明したように第1の実施形態によれば、端末100の位置情報から得られる伝播遅延時間に基づいて受信フレームの同期を行うため、受信したフレームの開始タイミングを高精度に取得することが可能となる。従って、復調処理の成功率を大幅に高めることが可能となる。
2.第2の実施形態
第2の実施形態では、端末100が送信するデータの一部を既知情報として用いる。端末100の構成、端末100が送信する信号のフレームフォーマットは第1の実施形態と同等である。
2.1.第2の実施形態における基地局の構成
図8は、第2の実施形態における基地局300の構成を示す模式図である。図8では、図4に示した第1の実施形態における基地局300の構成から、伝搬遅延データ304、端末位置推定部306を除いた構成を示している。
第2の実施形態では、既に端末100から送信されているデータの一部を既知情報として用いる。既に端末100から送信されているデータは、記憶部305に保持されている。
以下では、基地局300における誤り訂正符号の復号化処理について説明する。誤り訂正符号の復号化処理以外の復調処理は、第1の実施形態で説明した処理を用いても良いし、一般的な復調処理を用いても良い。
先ず、補正された受信信号に対し変調方式に合った復調を行い、1,0の受信ビット列を取得する。ここで取得する受信ビット列は硬判定でも軟判定でもどちらでもよい。
次に、既知部分のビット情報を用いて、復号を行う。ここでは、端末100が基地局300へ位置情報を送るものとする。図9は、端末100が送信する位置情報(GPSデータ)を示す模式図である。図9に示す位置情報は、図3のペイロードの部分に対応する。図9に示す例では、位置情報1桁につき4ビットを割り当てる。例えば、緯度の「035度」について、最初の1桁の“0”について4ビットを割り当て、次の1桁の“3”についても4ビットを割り当て、各桁について4ビットを割り当てる。
この場合、緯度の上位12ビットで表される「035度」は、端末100が南北に約111キロメートル程度移動しないと変化しない。また、経度の上位12ビットで表される「139度」は、端末100が位置する緯度によって異なるが、端末100が東西に約20〜111キロメートル程度移動しないと変化しない。よって、端末100が数分に1回の頻度で位置情報を送信する場合、緯度・経度の上位12ビットは直前に受信した情報から変化しないと考えられ、既知情報として使用することが可能である。そして、緯度・経度の上位12ビットを既知情報として復調を行うことで、復調の成功率を大幅に高めることが可能である。
復調処理の流れは、第1の実施形態で説明した図7と同様である。例えば、図7のステップS604では、誤り訂正符号の復号化として、ビタビ復号化を行うことができる。図10は、7ビットのデータを復号する場合に、シフトレジスタ数2、符号化率2分の1の場合のビタビ復号化のトレリス線図を示す模式図である。ビタビ復号では、受信ビット列に基づいて、トレリス線図上の各パスの確からしさを計算し、最も確からしいパスを辿ることで誤り訂正を可能とした復号を実現している。
図10に示すように、“0”と“1”の組み合わせが7ビットある場合、図10に示すような多数のパスが存在し、最も確からしいパスによっても復号が成功しない可能性がある。
図11は、図10において、上位3ビットが既知の場合のトレリス線図を示す模式図である。図11の例では、上位3ビットが“1”,“1”,“0”である場合を示している。この場合、判定するパスが減り、パスは4つのみになるため、復号の成功率が向上する。このように、既知部分のビット列をトレリス線図に適応することで、確からしさの判定が必要なパスを削減してから、各パスの確からしさの計算、最も確からしいパスの選択を行う。
以上の方法により、第2の実施形態によれば、既知の情報である直前に受信したデータから変化のない部分のデータを復号処理に用いることで、復号の判定誤りを低下させ、復号の成功率を向上させることが可能となる。
なお、上述した例では、端末100が定期的に送信するデータを位置情報としたが、時間的な変化が少ない情報であれば位置情報以外の各種情報に適用することができ、例えば温度情報や湿度情報などに適用することも可能である。
3.第3の実施形態
第1の実施形態、第2の実施形態では、受信信号に対してリアルタイムに既知情報を用いて復号する手法について説明したが、第3の実施形態では、受信信号をバッファリングしておき、任意のタイミングで、任意の時刻に受信した信号に対し、既知情報を用いた復号を行う。
図12は、復号結果の履歴データを示す模式図である。図12は、端末100が送信したデータの受信時刻と復号結果を保持したデータベースを示している。受信信号は、記憶部305に記憶しておくことができる。図12の例では、時刻T2に受信したデータの復号に失敗しているため、既知情報を用いて再度復号を行う。
第1の実施形態で説明した、位置情報に基づく伝搬遅延時間を用いる場合は、復号に成功している時刻T1、時刻T3のデータより時刻T2に端末100が存在していた位置情報を推定し、伝搬遅延データ304より伝搬遅延時間データを取得して、復号に用いる。
また、第2の実施形態で説明した、変化のない部分のデータを用いる場合は、復号に成功している時刻T1、時刻T3のデータより、時刻T2に端末100が送信したデータと変化のない部分を復号に用いる。
以上説明したように第3の実施形態によれば、第1及び第2の実施形態で説明した既知情報を用いて再度復号を行うことで、過去に復号に失敗したデータの復号を事後的に成功させることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1) 通信相手装置の位置を推定する位置推定部と、
前記通信相手装置の位置に応じた伝播遅延時間に基づいて、前記通信相手装置から受信した受信信号を復調する復調部と、
を備える、通信装置。
(2) 前記復調部は、予め定められたタイムスロットに基づいて前記通信相手装置から送信された前記受信信号を復調する、前記(1)に記載の通信装置。
(3) 前記通信相手装置の位置と前記伝播遅延時間との関係を保持する保持部を備え、
前記復調部は、前記通信相手装置の位置と前記伝播遅延時間との関係に基づいて、前記通信相手装置の位置に応じた前記伝播遅延時間を取得する、前記(1)又は(2)に記載の通信装置。
(4) 前記通信相手装置の位置と前記伝播遅延時間との関係は、前記通信相手装置との相対的な位置関係、又は通信を阻害するような状況の変化に応じて更新される、請求項3に記載の通信装置。
(5) 前記受信信号を記憶する記憶部を備え、
前記復調部は、復調に失敗した前記受信信号を、当該受信信号の前後に受信した受信信号に基づいて事後的に復調する、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の通信装置。
(6) 通信相手装置の位置を推定することと、
前記通信相手装置の位置に応じた伝播遅延時間に基づいて、前記通信相手装置から受信した受信信号を復調することと、
を備える、通信方法。
(7) 通信相手装置の位置を推定する手段、
前記通信相手装置の位置に応じた伝播遅延時間に基づいて、前記通信相手装置から受信した受信信号を復調する手段、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
(8) 通信相手装置から受信信号を受信する受信部と、
過去に受信した受信信号によるデータを保持する保持部と、
前記通信相手装置から新たに受信した受信信号のうち、前記過去に受信した前記受信信号によるデータと共通する部分を利用して、前記通信相手装置から新たに受信した前記受信信号を復調する復調部と、
を備える、通信装置。
(9) 前記復調部は、前記過去に受信した前記受信信号によるデータであって、時間的な変化の無いデータと共通する部分を利用して、前記通信相手装置から新たに受信した前記受信信号を復調する、前記(8)に記載の通信装置。
(10) 前記受信信号を記憶する記憶部を備え、
前記復調部は、復調に失敗した前記受信信号を、当該受信信号の前後に受信した受信信号に基づいて事後的に復調する、前記(8)に記載の通信装置。
(11) 通信相手装置から受信信号を受信することと、
過去に受信した受信信号によるデータを保持することと、
前記通信相手装置から新たに受信した受信信号のうち、前記過去に受信した前記受信信号によるデータと共通する部分を利用して、前記通信相手装置から新たに受信した前記受信信号を復調することと、
を備える、通信方法。
(12) 通信相手装置から受信信号を受信する手段と、
過去に受信した受信信号によるデータを保持する手段と、
前記通信相手装置から新たに受信した受信信号のうち、前記過去に受信した前記受信信号によるデータと共通する部分を利用して、前記通信相手装置から新たに受信した前記受信信号を復調する手段と、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
300 基地局
301 無線通信部
303 復調部
304 伝播遅延データ
305 記憶部
306 端末位置推定部

Claims (7)

  1. 現時点で通信相手装置が存在する位置を推定する位置推定部と、
    フレーム同期によるフレーム開始タイミング検知処理を行わずに、前記通信相手装置の位置に応じた伝播遅延時間に基づいて、前記通信相手装置から受信した受信信号を復調する復調部と、
    を備える、通信装置。
  2. 前記復調部は、予め定められたタイムスロットに基づいて前記通信相手装置から送信された前記受信信号を復調する、請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記通信相手装置の位置と前記伝播遅延時間との関係を保持する保持部を備え、
    前記復調部は、前記通信相手装置の位置と前記伝播遅延時間との関係に基づいて、前記通信相手装置の位置に応じた前記伝播遅延時間を取得する、請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記通信相手装置の位置と前記伝播遅延時間との関係は、前記通信相手装置との相対的な位置関係、又は通信を阻害するような状況の変化に応じて更新される、請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記受信信号を記憶する記憶部を備え、
    前記復調部は、復調に失敗した前記受信信号を、当該受信信号の前後に受信した受信信号に基づいて事後的に復調する、請求項1に記載の通信装置。
  6. 現時点で通信相手装置が存在する位置を推定することと、
    フレーム同期によるフレーム開始タイミング検知処理を行わずに、前記通信相手装置の位置に応じた伝播遅延時間に基づいて、前記通信相手装置から受信した受信信号を復調することと、
    を備える、通信方法。
  7. 現時点で通信相手装置が存在する位置を推定する手段、
    フレーム同期によるフレーム開始タイミング検知処理を行わずに、前記通信相手装置の位置に応じた伝播遅延時間に基づいて、前記通信相手装置から受信した受信信号を復調する手段、
    としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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