JP6896299B2 - 模様付化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、化粧料の表面に模様を付した模様付化粧料に関する。
従来、化粧料の表面に模様を付した模様付化粧料が知られている。例えば、特許文献1に記載された粉体充填装置は、ホッパーの内部に仕切り板を設けることによって、ホッパーの内部に複数の区画を形成し、これらの複数の区画のそれぞれに複数色の粉体を収容している。そして、この粉体充填装置は、ホッパーの吐出口から複数色の粉体を吐出して容器に充填することによって、白色からピンク色に至るように所定の方向に徐々に色の変化するグラデーションを容器内の粉体表面に形成している。また、特許文献2に記載された多色メイクアップ化粧料の製造方法は、複数の空圧式噴霧機のそれぞれに複数色のスラリー状の化粧料を収容している。そして、この多色メイクアップ化粧料の製造方法は、複数色のスラリー状の化粧料を複数の空圧式噴霧機にて粉体状の化粧料の表面に噴霧することによって、所定の方向に色の変化する模様を粉体状の化粧料の表面に形成している。
特開2010−215258号公報 特開昭63−166822号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2に記載された発明は、色の変化する模様を化粧料の表面に形成するために、複数色の粉体や、複数色のスラリー状の化粧料を用意しなければならないので、化粧料の表面に模様を付すのに手間がかかるという問題がある。また、特許文献1および特許文献2に記載された発明は、複数色の粉体や、複数色のスラリー状の化粧料をそのまま化粧料の表面に付しているので、変化のない一様な色となってしまい、模様のデザイン性は乏しくなってしまうという問題がある。
本発明の目的は、化粧料の表面にデザイン性に富んだ繊細な模様を容易に付すことができる模様付化粧料およびその製造方法を提供することである。
本発明の模様付化粧料は、化粧料の表面に化粧料とは異なる色の粉体からなる模様を付した模様付化粧料であって、模様は、第1のドットと、第1のドットよりも面積の小さい第2のドットとを備え、第1のドットおよび第2のドットを含む同一色の複数のドットの組み合わせにより色の濃淡が表現されていることを特徴とする。
このような構成によれば、第1のドットおよび第2のドットを含む同一色の複数のドットの組み合わせにより色の濃淡が表現されているので、複数色の粉体や、複数色のスラリー状の化粧料を用意することなく、色の変化する模様を化粧料の表面に形成することができる。また、1つの色の濃淡を変化させて化粧料の表面に模様を付すことができるので、化粧料の表面にデザイン性に富んだ繊細な模様を容易に付すことができる。
また、本発明では、模様は、所定の色の第1の模様と、第1の模様とは異なる色の第2の模様とを備えることができる。
このような構成によれば、模様は、所定の色の第1の模様と、第1の模様とは異なる色の第2の模様とを備えているので、複数の色の濃淡を変化させて更に繊細な模様を化粧料の表面に付すことができ、模様のデザイン性をより一層向上させることができる。
ここで、異なる色とは、人間の視覚に基づいて、両者の違いを区別できる色を言うものとし、明度、彩度、および色相の異なる色はもとより、パール等を加えたものと、そうでないものといったように同一色であっても光沢感の異なる色などを含むものとする。
本発明の第1実施形態に係る模様付化粧料を示す上面図 化粧料の表面に模様を印刷する静電スクリーン印刷装置を示す断面模式図 スクリーンを示す上面図 本発明の第2実施形態に係る模様付化粧料を示す上面図 化粧料の表面に模様を印刷する静電スクリーン印刷装置を示す断面模式図 スクリーンを示す上面図 化粧料の表面に模様を印刷している状態を示す断面模式図
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る模様付化粧料を示す上面図である。
模様付化粧料1は、図1に示すように、略正方形状の化粧皿10の収容部に収容されている。この模様付化粧料1は、化粧料2の表面(上面)に模様3が付されたものである。
化粧料2は、例えば、ファンデーション、フェイスパウダー、アイシャドウ、口紅などの固形化粧料である。
模様3は、化粧料2とは異なる色を有し、化粧料2の上面の左上、左下、右上、および右下のそれぞれに配置された4つの略正方形状のグラデーション模様部31〜34を備えている。具体的には、模様3は、化粧料2の上面の左上に配置されたグラデーション模様部31と、左下に配置されたグラデーション模様部32と、右上に配置されたグラデーション模様部33と、右下に配置されたグラデーション模様部34とを備えている。
グラデーション模様部31は、格子点状に配列された複数のドットを有し、図中左側から右側に複数のドットの面積を徐々に小さくすることにより、図中左側から右側に徐々に淡い色になっている。
グラデーション模様部32は、格子点状に配列された複数のドットを有し、図中下側から上側に複数のドットの面積を徐々に小さくすることにより、図中下側から上側に徐々に淡い色になっている。
グラデーション模様部33は、格子点状に配列された複数のドットを有し、図中上側から下側に複数のドットの面積を徐々に小さくすることにより、図中上側から下側に徐々に淡い色になっている。
グラデーション模様部34は、格子点状に配列された複数のドットを有し、図中右側から左側に複数のドットの面積を徐々に小さくすることにより、図中右側から左側に徐々に淡い色になっている。
なお、図1では、化粧料2を白色で示し、模様3を黒色で示している。また、本実施形態では、グラデーション模様部31〜34を構成する複数のドットの形状は、円形または正方形となっているが、これに限らず、どのような形状であってもよい。
このように、本実施形態では、模様3は、第1のドット(例えば、グラデーション模様部31の図中左側のドット31A)と、第1のドットよりも面積の小さい第2のドット(例えば、グラデーション模様部31の図中右側のドット31B)とを備えている。そして、第1のドットおよび第2のドットを含む同一色の複数のドットの組み合わせにより色の濃淡が表現されている。具体的には、第1のドットの近傍では、模様3の色は濃く表現されている。また、第2のドットの近傍では、模様3の色は淡く表現されている。
この模様付化粧料1は、化粧皿10に化粧料2を充填し、この化粧料2を打型することによって固化させた後、この化粧料2の表面に模様3を印刷することによって製造できる。
図2は、化粧料の表面に模様を印刷する静電スクリーン印刷装置を示す断面模式図である。
静電スクリーン印刷装置4は、図2に示すように、化粧皿10を搬送するベルトコンベア41と、ベルトコンベア41の上方に設けられた印刷部42と、ベルトコンベア41および印刷部42の間に電圧を印加する電源43とを備えている。
ベルトコンベア41は、化粧皿10を搬送することによって、印刷部42の下方位置に化粧皿10を配置する。
印刷部42は、スクリーン5と、スクリーン5に当接するようにして設けられたスクリーンブラシ421とを備えている。
なお、前述した電源43は、印刷部42のスクリーン5に接続されている。
スクリーンブラシ421は、水平軸を中心として回転することによって、スクリーン5の上面に所定量だけ供給された粉体Pをスクリーン5に擦り込み、スクリーン5に形成された複数の開孔を介して落下させる。このとき、粉体Pは、スクリーンブラシ421との摩擦によって帯電し、ベルトコンベア41にて搬送される化粧皿10に引き寄せられて化粧料2の表面に付着する。
なお、スクリーン5に形成された複数の開孔については後に詳述する。
ここで、粉体Pは、化粧料2とは異なる色の模様形成用粉末であり、本実施形態では、酸化鉄を採用している。
なお、本実施形態では、酸化鉄を模様形成用粉末として採用しているが、酸化チタンや、パール剤、ラメ剤、無機顔料、および有機顔料などの通常の化粧料に用いられる粉末や、タルクなどを模様形成用粉末として採用してもよい。
図3は、スクリーンを示す上面図である。
スクリーン5は、図3に示すように、その上面の左上、左下、右上、および右下のそれぞれに配置された4つの略正方形状のグラデーション形成部51〜54を備えている。具体的には、スクリーン5は、その上面の左上に配置されたグラデーション形成部51と、左下に配置されたグラデーション形成部52と、右上に配置されたグラデーション形成部53と、右下に配置されたグラデーション形成部54とを備えている。これらのグラデーション形成部51〜54は、グラデーション模様部31〜34(図1参照)を形成する部位である。
グラデーション形成部51は、格子点状に配列された複数の開孔を有し、図中左側から右側に複数の開孔の面積を徐々に小さくしている。
グラデーション形成部52は、格子点状に配列された複数の開孔を有し、図中下側から上側に複数の開孔の面積を徐々に小さくしている。
グラデーション形成部53は、格子点状に配列された複数の開孔を有し、図中上側から下側に複数の開孔の面積を徐々に小さくしている。
グラデーション形成部54は、格子点状に配列された複数の開孔を有し、図中右側から左側に複数の開孔の面積を徐々に小さくしている。
なお、図3では、開孔を黒色で示している。また、本実施形態では、グラデーション形成部51〜54を構成する複数の開孔の形状は、円形または正方形となっているが、これに限らず、どのような形状であってもよい。
このように、本実施形態では、スクリーン5は、第1の開孔(例えば、グラデーション形成部51の図中左側の開孔51A)と、第1の開孔よりも面積の小さい第2の開孔(例えば、グラデーション形成部51の図中右側の開孔51B)とを備えている。そして、スクリーン5は、第1の開孔および第2の開孔を含む複数の開孔を組み合わせている。
以下、静電スクリーン印刷装置4にて模様付化粧料1を製造する製造方法について説明する。
まず、静電スクリーン印刷装置4は、図2に示すように、ベルトコンベア41にて化粧皿10を搬送することによって、印刷部42の下方位置に化粧皿10を配置する。具体的には、静電スクリーン印刷装置4は、複数の開孔を有するスクリーン5の下方位置に化粧料2を配置する(配置ステップ)。
そして、静電スクリーン印刷装置4は、電源43にてベルトコンベア41およびスクリーン5の間に電圧を印加し、スクリーンブラシ421を回転させるとともに、移動させることによって(図中矢印参照)、スクリーン5の上面に所定量だけ供給された粉体Pをスクリーン5に擦り込み、スクリーン5に形成された複数の開孔を介して落下させる。これによって、静電スクリーン印刷装置4は、スクリーン5の開孔を介して化粧料2とは異なる色の粉体Pを落下させて化粧料2の表面に模様3を印刷する(印刷ステップ)。
ここで、前述したように、スクリーン5は、第1の開孔と、第1の開孔よりも面積の小さい第2の開孔とを有しているので、印刷ステップにて化粧料2の表面に模様3を印刷する場合には、第1の開孔を介して化粧料2の表面に落下した粉体Pの面積は大きくなり、粉体Pの量は多くなるので、粉体Pの色は濃く表現されることになる。また、第2の開孔を介して化粧料2の表面に落下した粉体Pの面積は小さくなり、粉体Pの量は少なくなるので、粉体Pの色は淡く表現されることになる。
このように、静電スクリーン印刷装置4は、配置ステップおよび印刷ステップを実行することによって、模様付化粧料1を製造することができ、化粧料2の表面に印刷する模様3の色の濃淡を表現することができる。
また、静電スクリーン印刷装置4は、1回の印刷ステップを実行することによって、互いに異なる4つの方向に徐々に色の濃淡の変化するグラデーション模様部31〜34を化粧料2の表面に印刷することができる。
ここで、所定の方向に徐々に色の濃淡の変化するグラデーションを従来の静電スクリーン印刷装置にて化粧料の表面に印刷する場合には、色の濃淡の異なる複数の粉体と、各粉体を落下させて化粧料の表面に印刷するための複数のスクリーンとを用意し、スクリーンごとに複数回の印刷ステップを実行することによって、化粧料の表面に印刷することになる。
しかしながら、このような製造方法では、複数のスクリーンを用意しなければならないので、模様付化粧料の製造コストは上昇してしまうという問題がある。また、このような製造方法では、各スクリーンにて印刷ステップを実行する際の位置ずれに起因して模様の崩れが生じてしまうという問題がある。
これに対して、本実施形態の静電スクリーン印刷装置4によれば、1つのスクリーン5を用いて1回の印刷ステップを実行することによって、所定の方向に徐々に色の濃淡の変化するグラデーション模様部31〜34を化粧料2の表面に印刷することができるので、模様付化粧料1の製造コストを抑制することができ、スクリーン5の位置ずれに起因した模様の崩れを防止することができる。
このような本実施形態によれば、以下の作用・効果を奏することができる。
(1)第1のドットおよび第2のドットを含む同一色の複数のドットの組み合わせにより色の濃淡が表現されるので、複数色の粉体や、複数色の化粧料を用意することなく、色の変化する模様3を化粧料2の表面に形成することができる。また、1つの色の濃淡を変化させて化粧料2の表面に模様3を付すことができるので、化粧料2の表面にデザイン性に富んだ繊細な模様3を容易に付すことができる。
(2)スクリーン5は、第1の開孔および第2の開孔を含む複数の開孔を組み合わせることにより、印刷ステップにて化粧料2の表面に印刷する模様3の色の濃淡を表現することができるので、複数色の粉体や、複数色の化粧料を用意することなく、色の変化する模様3を化粧料2の表面に形成することができる。また、1つの色の濃淡を変化させて化粧料2の表面に模様3を付すことができるので、化粧料2の表面にデザイン性に富んだ繊細な模様3を容易に付すことができる。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、既に説明した部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
図4は、本発明の第2実施形態に係る模様付化粧料を示す上面図である。
前記第1実施形態では、模様付化粧料1は、1つの色の濃淡を変化させて化粧料2の表面(上面)に模様3を付していた。
これに対して、本実施形態では、模様付化粧料1Aは、図4に示すように、2つの色の濃淡を変化させて化粧料2の表面(上面)に模様6を付している点で前記第1実施形態と異なる。
なお、図4では、化粧料2をハッチングで示し、模様6の1つの色を黒色で示し、模様6の他の色を白色で示している。
模様6は、所定の色の第1の模様61(黒色)と、第1の模様61とは異なる色の第2の模様62(白色)とを備えている。第1の模様61および第2の模様62のそれぞれは、化粧料2とは異なる色を有している。また、第1の模様61および第2の模様62のそれぞれは、「COSMETICS」の英文字となる同一の全体形状を有し、同じ位置に重ね合せられている。
第1の模様61は、格子点状に配列された複数のドットを有し、図中左側から右側に複数のドットの面積を徐々に小さくすることにより、図中左側から右側に徐々に淡い色となるグラデーションを表現している。
第2の模様62は、格子点状に配列された複数のドットを有し、図中左側から右側に複数のドットの面積を徐々に大きくすることにより、図中左側から右側に徐々に濃い色となるグラデーションを表現している。
なお、本実施形態では、第1の模様61および第2の模様62を構成する複数のドットの形状は、円形または正方形となっているが、これに限らず、どのような形状であってもよい。
このように、本実施形態では、第1の模様61は、第1のドット(例えば、第1の模様61の図中左側のドット61A)と、第1のドットよりも面積の小さい第2のドット(例えば、第1の模様61の図中右側のドット61B)とを備えている。そして、第1の模様61は、第1のドットおよび第2のドットを含む同一色(黒色)の複数のドットの組み合わせにより色の濃淡が表現されている。具体的には、第1のドットの近傍では、第1の模様61の色は濃く表現されている。また、第2のドットの近傍では、第1の模様61の色は淡く表現されている。
また、本実施形態では、第2の模様62は、第1のドット(例えば、第2の模様62の図中右側のドット62A)と、第1のドットよりも面積の小さい第2のドット(例えば、第2の模様62の図中左側のドット62B)とを備えている。そして、第2の模様62は、第1のドットおよび第2のドットを含む同一色(白色)の複数のドットの組み合わせにより色の濃淡が表現されている。具体的には、第1のドットの近傍では、第2の模様62の色は濃く表現されている。また、第2のドットの近傍では、第2の模様62の色は淡く表現されている。
そして、第1の模様61の全体形状および第2の模様62の全体形状を重ね合せることにより、所定の方向(図中左側から右側)に徐々に色の変化するグラデーションが表現されている(黒色から白色)。
この模様付化粧料1Aは、化粧皿10に化粧料2を充填し、この化粧料2を打型することによって固化させた後、この化粧料2の表面に模様6を印刷することによって製造できる。
図5は、化粧料の表面に模様を印刷する静電スクリーン印刷装置を示す断面模式図である。
静電スクリーン印刷装置7は、図5に示すように、図中右側に設けられた上流側印刷部7Aと、図中左側に設けられた下流側印刷部7Bとを備えている。
上流側印刷部7Aは、化粧皿10を搬送するベルトコンベア71Aと、ベルトコンベア71Aの上方に設けられた印刷部72Aと、ベルトコンベア71Aおよび印刷部72Aの間に電圧を印加する電源73Aとを備えている。
ベルトコンベア71Aは、化粧皿10を搬送することによって、印刷部72Aの下方位置に化粧皿10を配置する。
印刷部72Aは、スクリーン8と、スクリーン8に当接するようにして設けられたスクリーンブラシ721Aとを備えている。
なお、前述した電源73Aは、印刷部72Aのスクリーン8に接続されている。
スクリーンブラシ721Aは、水平軸を中心として回転することによって、スクリーン8の上面に所定量だけ供給された粉体PAをスクリーン8に擦り込み、スクリーン8に形成された複数の開孔を介して落下させる。このとき、粉体PAは、スクリーンブラシ721Aとの摩擦によって帯電し、ベルトコンベア71Aにて搬送される化粧皿10に引き寄せられて化粧料2の表面に付着する。
なお、スクリーン8に形成された複数の開孔については後に詳述する。
ここで、粉体PAは、化粧料2とは異なる色の模様形成用粉末であり、本実施形態では、酸化鉄を採用している。
下流側印刷部7Bは、化粧皿10を搬送するベルトコンベア71Bと、ベルトコンベア71Bの上方に設けられた印刷部72Bと、ベルトコンベア71Bおよび印刷部72Bの間に電圧を印加する電源73Bとを備えている。
ベルトコンベア71Bは、ベルトコンベア71Aにて搬送された化粧皿10を受け取り、この化粧皿10を搬送することによって、印刷部72Bの下方位置に化粧皿10を配置する。
印刷部72Bは、スクリーン9と、スクリーン9に当接するようにして設けられたスクリーンブラシ721Bとを備えている。
なお、前述した電源73Bは、印刷部72Bのスクリーン9に接続されている。
スクリーンブラシ721Bは、水平軸を中心として回転することによって、スクリーン9の上面に所定量だけ供給された粉体PBをスクリーン9に擦り込み、スクリーン9に形成された複数の開孔を介して落下させる。このとき、粉体PBは、スクリーンブラシ721Bとの摩擦によって帯電し、ベルトコンベア71Bにて搬送される化粧皿10に引き寄せられて化粧料2の表面に付着する。
なお、スクリーン9に形成された複数の開孔については後に詳述する。
ここで、粉体PBは、化粧料2および粉体PAとは異なる色の模様形成用粉末であり、本実施形態では、酸化チタンを採用している。
なお、本実施形態では、酸化鉄および酸化チタンを模様形成用粉末として採用しているが、パール剤、ラメ剤、無機顔料、および有機顔料などの通常の化粧料に用いられる粉末や、タルクなどを模様形成用粉末として採用してもよい。
図6は、スクリーンを示す上面図である。具体的には、図6(A)は、スクリーン8を示す上面図であり、図6(B)は、スクリーン9を示す上面図である。
スクリーン8は、図6(A)に示すように、その中央に配置された「COSMETICS」の英文字となる全体形状を有するグラデーション形成部81を備えている。このグラデーション形成部81は、第1の模様61(図4参照)を形成する部位である。
グラデーション形成部81は、格子点状に配列された複数の開孔を有し、図中左側から右側に複数の開孔の面積を徐々に小さくしている。
スクリーン9は、図6(B)に示すように、その中央に配置された「COSMETICS」の英文字となる全体形状を有するグラデーション形成部91を備えている。このグラデーション形成部91は、第2の模様62(図4参照)を形成する部位である。
グラデーション形成部91は、格子点状に配列された複数の開孔を有し、図中左側から右側に複数の開孔の面積を徐々に大きくしている。
なお、図6では、開孔を黒色で示している。また、本実施形態では、グラデーション形成部81およびグラデーション形成部91を構成する複数の開孔の形状は、円形または正方形となっているが、これに限らず、どのような形状であってもよい。
このように、本実施形態では、スクリーン8は、第1の開孔(例えば、グラデーション形成部81の図中左側の開孔81A)と、第1の開孔よりも面積の小さい第2の開孔(例えば、グラデーション形成部81の図中右側の開孔81B)とを備えている。そして、スクリーン8は、第1の開孔および第2の開孔を含む複数の開孔を組み合わせている。
また、本実施形態では、スクリーン9は、第1の開孔(例えば、グラデーション形成部91の図中右側の開孔91A)と、第1の開孔よりも面積の小さい第2の開孔(例えば、グラデーション形成部91の図中左側の開孔91B)とを備えている。そして、スクリーン9は、第1の開孔および第2の開孔を含む複数の開孔を組み合わせている。
以下、静電スクリーン印刷装置7にて模様付化粧料1Aを製造する製造方法について説明する。
まず、静電スクリーン印刷装置7の上流側印刷部7Aは、図5に示すように、ベルトコンベア71Aにて化粧皿10を搬送することによって、印刷部72Aの下方位置に化粧皿10を配置する。具体的には、上流側印刷部7Aは、複数の開孔を有するスクリーン8の下方位置に化粧料2を配置する(配置ステップ)。
そして、上流側印刷部7Aは、電源73Aにてベルトコンベア71Aおよびスクリーン8の間に電圧を印加し、スクリーンブラシ721Aを回転させるとともに、移動させることによって(図中矢印参照)、スクリーン8の上面に所定量だけ供給された粉体PAをスクリーン8に擦り込み、スクリーン8に形成された複数の開孔を介して落下させる。これによって、上流側印刷部7Aは、スクリーン8の開孔を介して化粧料2とは異なる色の粉体PAを落下させて化粧料2の表面に第1の模様61を印刷する(第1の印刷ステップ)。
ここで、前述したように、スクリーン8は、第1の開孔と、第1の開孔よりも面積の小さい第2の開孔とを有しているので、第1の印刷ステップにて化粧料2の表面に第1の模様61を印刷する場合には、第1の開孔を介して化粧料2の表面に落下した粉体PAの面積は大きくなり、粉体PAの量は多くなるので、粉体PAの色は濃く表現されることになる。また、第2の開孔を介して化粧料2の表面に落下した粉体PAの面積は小さくなり、粉体PAの量は少なくなるので、粉体PAの色は淡く表現されることになる。
その後、図7に示すように、静電スクリーン印刷装置7の下流側印刷部7Bは、ベルトコンベア71Aにて搬送された化粧皿10をベルトコンベア71Bにて受け取り、このベルトコンベア71Bにて化粧皿10を搬送することによって、印刷部72Bの下方位置に化粧皿10を配置する。具体的には、下流側印刷部7Bは、複数の開孔を有するスクリーン9の下方位置に化粧料2を配置する(配置ステップ)。
そして、下流側印刷部7Bは、電源73Bにてベルトコンベア71Bおよびスクリーン9の間に電圧を印加し、スクリーンブラシ721Bを回転させるとともに、移動させることによって(図中矢印参照)、スクリーン9の上面に所定量だけ供給された粉体PBをスクリーン9に擦り込み、スクリーン9に形成された複数の開孔を介して落下させる。これによって、下流側印刷部7Bは、スクリーン9の開孔を介して化粧料2および粉体PAとは異なる色の粉体PBを落下させて化粧料2の表面に第2の模様62を印刷する(第2の印刷ステップ)。この第2の印刷ステップは、第1の印刷ステップにて化粧料2の表面に第1の模様61を印刷した位置に重ね合せて化粧料2の表面に第2の模様62を印刷する。換言すれば、静電スクリーン印刷装置7は、第1の印刷ステップにて化粧料2の表面に印刷された第1の模様61の全体形状および第2の印刷ステップにて化粧料2の表面に印刷された第2の模様62の全体形状を同じ位置に重ね合せている。
ここで、前述したように、スクリーン9は、第1の開孔と、第1の開孔よりも面積の小さい第2の開孔とを有しているので、第2の印刷ステップにて化粧料2の表面に第2の模様62を印刷する場合には、第1の開孔を介して化粧料2の表面に落下した粉体PBの面積は大きくなり、粉体PBの量は多くなるので、粉体PBの色は濃く表現されることになる。また、第2の開孔を介して化粧料2の表面に落下した粉体PBの面積は小さくなり、粉体PBの量は少なくなるので、粉体PBの色は淡く表現されることになる。
このように、静電スクリーン印刷装置7は、配置ステップ、第1の印刷ステップ、および第2の印刷ステップを実行することによって、模様付化粧料1Aを製造することができ、化粧料2の表面に印刷する模様6の色の濃淡を表現することができる。
このような本実施形態によれば、前記第1実施形態と同様の作用・効果を奏することができる他、以下の作用・効果を奏することができる。
(3)模様6は、所定の色の第1の模様61と、第1の模様61とは異なる色の第2の模様62とを備えているので、複数の色の濃淡を変化させて更に繊細な模様6を化粧料2の表面に付すことができ、模様6のデザイン性を更に向上させることができる。
(4)第1の模様61の全体形状および第2の模様62の全体形状を同じ位置に重ね合せることにより、所定の方向に徐々に色の変化するグラデーションが表現されているので、化粧料2の表面に複数の色からなる多様なグラデーションを付すことができる。
(5)第1の印刷ステップにて落下させた粉体PAの色と、第2の印刷ステップにて落下させた粉体PBの色とは互いに異なっている。したがって、模様付化粧料1Aの製造方法は、複数の色の濃淡を変化させて更に繊細な模様6を化粧料2の表面に付すことができ、模様6のデザイン性を更に向上させることができる。
(6)第1の印刷ステップにて化粧料2の表面に印刷された第1の模様61の全体形状および第2の印刷ステップにて化粧料2の表面に印刷された第2の模様62の全体形状を同じ位置に重ね合せることにより、所定の方向に徐々に色の変化するグラデーションを化粧料2の表面に表現することができるので、化粧料2の表面に複数の色からなる多様なグラデーションを付すことができる。
〔実施形態の変形例〕
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、模様付化粧料1,1Aは、グラデーションが表現された模様3,6が付されたものであったが、バラなどの絵柄が表現された模様が付されていてもよい。この場合には、スクリーンは、模様のデザインに応じて設計すればよい。要するに、模様は、第1のドットと、第1のドットよりも面積の小さい第2のドットとを備え、第1のドットおよび第2のドットを含む同一色の複数のドットの組み合わせにより色の濃淡が表現されたものであればよい。
また、前記第1実施形態では、模様付化粧料1は、化粧料2の表面に静電スクリーン印刷装置4にて模様3を印刷することによって製造していた。また、前記第2実施形態では、模様付化粧料1Aは、化粧料2の表面に静電スクリーン印刷装置7にて模様6を印刷することによって製造していた。これに対して、模様付化粧料は、化粧料の表面にインクジェット式の印刷装置などの他の装置にて模様を印刷することによって製造してもよい。
以上のように、本発明は、化粧料の表面に模様を付した模様付化粧料に好適に利用できる。
1,1A 模様付化粧料
2 化粧料
3,6 模様
4,7 静電スクリーン印刷装置
5,8,9 スクリーン
10 化粧皿
31〜34 グラデーション模様部
31A,61A,62A ドット(第1のドット)
31B,61B,62B ドット(第2のドット)
51〜54,81,91 グラデーション形成部
51A,81A,91A 開孔(第1の開孔)
51B,81B,91B 開孔(第2の開孔)
61 第1の模様
62 第2の模様
P,PA,PB 粉体

Claims (2)

  1. 粧料の表面に前記化粧料とは異なる色の粉体からなる模様を付した模様付化粧料であって、
    前記模様は、
    第1のドットと、
    前記第1のドットよりも面積の小さい第2のドットとを備え、
    前記第1のドットおよび前記第2のドットを含む同一色の複数のドットの組み合わせにより色の濃淡が表現されていることを特徴とする模様付化粧料。
  2. 請求項1に記載された模様付化粧料において、
    前記模様は、
    所定の色の第1の模様と、
    前記第1の模様とは異なる色の第2の模様とを備えることを特徴とする模様付化粧料。
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