JP6895230B2 - 管接合部の検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、管接合部の検査装置に関する。
上水道管や下水道管に広くダクタイル鋳鉄管(以下、「鉄管」という。)が用いられ、これらの鉄管に所謂プッシュオンタイプの管継手構造が採用されている。管継手構造にはプッシュオンタイプ以外に、メカニカルタイプと呼ばれるものもある。メカニカルタイプの継手は、受口端面外方に配設した押輪によって受口内周面と挿口外周面との間にあるシール材を受口奥方に押し込み、受口内周面と挿口外周面との間の面圧を確保するような構造となっている。
例えば、特許文献1には、一方の管の端部に形成された受口の内部に他方の管の端部に形成された挿口を挿入し、受口の内周面と挿口の外周面との間でシール部材としてのゴム輪が圧縮されるように介装され、受口の内周溝部に設けられたロックリングと挿口に形成された突部が係合して抜止めされる管継手構造が開示されている。
また、特許文献2には、押輪または受口フランジ面の少なくとも一方に突起を設けておき、この突起と他方のフランジまたは押輪とが接触するまで押輪押し込み用ボルトを締め付けることによりシール材が受口内周面と挿口外周面との間に押し込まれ、且つ押輪と受口フランジ面との間隙を一定に管理できる構造が開示されている。
特許文献3には、ゴム輪が適切な姿勢で管が接合されているか否かを判断するために、薄板ゲージを用いて受口の管端からゴム輪との接触位置までの距離を計測したり、専用の接合チェッカを受口の管端からゴム輪との接触位置まで挿入したりといった検査作業が行なわれることが開示されている。
本願出願人は、作業者が窮屈な姿勢で検査作業を行なう必要が無く、さらには効率的な検査作業で様々な配管施工情報を取得可能な管接合部の検査装置を出願している(特願2015−089009号)。
当該管接合部の検査装置は、管接合部の接合状態を検査する検査部と、少なくとも検査部による検査結果を外部に送信する通信部と、検査部と通信部とを連結する連結部とを備えて構成され、連結部に検査部と通信部とを接続する信号線が組み込まれていた。
特開2010−174906号公報 特開2010−286110号公報 特開2012−123589号公報
しかし、先に提案した管接合部の検査装置は、通信部として機能する情報処理部と検査部とが連結部を介して一体に組み込まれて重かったために、施工現場で、作業員が人力で支えて運搬するのが重労働になるという問題があった。
また、情報処理部の設置位置に検査装置の位置を検知するGPS受信機が設けられていたのであるが、管布設溝の底部近傍に検査部を下すと、GPS受信機の受信感度が低下して位置情報の取得が困難になるという問題もあった。
当該GPS受信機で取得した位置情報に含まれる標高情報に基づいて土被り情報を得ていたが、GPSの情報のみでは十分に正確な情報といい難い点があったため、さらに正確な土被り情報を得る手立てが模索されていた。
本発明の目的は、上述した問題点に鑑み、作業者が窮屈な姿勢で計測作業を行なう必要が無く、さらには効率的な計測作業で様々な配管施工情報を取得可能な管接合部の検査装置を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による管接合部の検査装置の第一の特徴構成は管接合部の検査装置であって、把持部を備えた支持竿と、前記支持竿の一端側に装着され前記管接合部の接合状態を検査する検査部と、前記検査部とは分離構成され、前記検査部による検査結果を収集して外部出力可能な情報処理部と、前記検査部及び前記情報処理部に設けられ、相互間で交信する通信インタフェースと、前記支持竿の長手方向に沿って前記把持部の取付位置を移動可能に支持する位置調節機構と、を備え、前記検査部が前記管接合部の接合状態を検査する検査姿勢にあるときに、前記位置調節機構を介して前記把持部が地面高さに調整された状態で土被りを計測可能な土被り測定具を備えている点にある。
作業者が狭い管布設溝に入らなくても、支持竿に備えた把持部を手で掴んで、支持竿の一端側に装着された検査部を管布設溝の底部に布設された管の管接合部の所定位置に位置決めするように操作することにより、検査部によって管接合部の接合状態を容易く検査することができる。検査部で得られた検査結果は通信インタフェースを介した検査部と情報処理部との間の通信により情報処理部に収集される。検査部及び情報処理部に備えた通信インタフェースを介して例えば有線または無線の何れであっても通信可能になるので、検査部と情報処理部を一体に構成する必要が無く、管検査装置の取り回しが容易になる。
そして、位置調節機構によって把持部の取付位置を支持竿の長手方向に沿って位置調節できるので、管布設溝の深さが施工現場で異なる値であっても柔軟に対応できる。例えば、管布設溝の深さが深い場合には検査部と支持竿の相対距離が長くなるように支持竿に対する把持部の位置を調整すればよく、管布設溝の深さが浅い場合には検査部と支持竿の相対距離が短くなるように支持竿に対する把持部の位置を調整すればよい。
さらに、検査部が管布設溝の底部に布設された管の管接合部の所定位置に位置決めされ、接合状態を検査する検査姿勢にあるときに、位置調節機構により把持部を地面高さに調整することで、土被り測定具によって土被りが計測される。
同第の特徴構成は、上述の第の特徴構成に加えて、前記土被り測定具は、前記支持竿に備えられ管上面からの高さを示す視認可能なスケール部と前記把持部とで構成され、前記位置調節機構を介して前記把持部が地面高さに調整された状態の前記スケール部と前記把持部との交差位置が土被り位置を表すように構成されている点にある。
検査部が管布設溝の底部に布設された管の管接合部の所定位置に位置決めされ、接合状態を検査する検査姿勢にあるときに、位置調節機構を介して把持部を地面高さに調整すると、スケール部と把持部との交差位置の長さが土被りとして読み取られる。
同第の特徴構成は、上述の第の特徴構成に加えて、前記土被り測定具は、前記支持竿に備えられ管上面からの基準高さを示す基準反射板と、前記把持部に設けられ前記基準反射板からの反射光に基づいて前記基準反射板との相対距離を求める光変位センサとを備えて構成され、前記位置調節機構を介して前記把持部が地面高さに調整された状態の前記光変位センサの出力が土被り位置に対応する値として前記情報処理部に送信可能に構成されている点にある。
検査部が管布設溝の底部に布設された管の管接合部の所定位置に位置決めされ、接合状態を検査する検査姿勢にあるときに、位置調節機構を介して把持部を地面高さに調整すると、光変位センサによって基準反射板と把持部との間の長さが計測される。当該計測位置と基準高さの加算値が土被りとして求まる。
同第の特徴構成は、上述の第一から第の何れかの特徴構成に加えて、前記支持竿の他端側から前記支持竿に沿って伸縮自在に突出する伸縮竿が設けられるとともに前記伸縮竿にGPS受信機が装着され、前記GPS受信機で受信された位置情報が前記管接合部の位置情報として前記情報処理部に送信可能に構成されている点にある。
支持竿の長さにも限界があり、あまり長くすると施工現場での取り扱いが困難になる虞がある。そのような支持竿に備えた検査部を管布設溝の底部に布設された管の管接合部の所定位置に位置決めした状態では、支持竿の他端側に備えたGPS受信機が相対的に地面近傍の低い位置に位置するため、GPS衛星から発信される電波をうまく受信できない場合も生じる。そのような場合でも、支持竿の他端側から支持竿に沿って伸縮自在に突出する伸縮竿にGPS受信機を備えておけば、必要に応じて伸縮竿を伸張させることによりGPS衛星から発信される電波を確実に受信できるようになる。
同第の特徴構成は、上述の第一から第の何れかの特徴構成に加えて、前記支持竿と前記検査部とが係止具を介して係脱可能に取り付けられている点にある。
例えば、管布設溝の底部に布設された管の上方に他の管が布設されているような輻輳部では、把持部を手で掴んで支持竿の一端側に装着された検査部を上方から管接合部の所定位置に位置決め操作することが困難な場合もある。そのような場合でも、支持竿に検査部が係止具で取り付けられていると、支持竿から検査部を離脱させることが極めて容易になり、検査部を手で持って管接合部の所定位置に位置決め操作することで臨機応変に対応できるようになる。
同第の特徴構成は、上述の第一から第の何れかの特徴構成に加えて、前記検査部は前記管接合部を一方向から覆うカバー体と、前記カバー体の内部に取り付けられ前記管接合部を撮像するカメラと、を備えて構成されている点にある。
管接合部をカバー体で一方向から覆い、カバー体の内部に取り付けられたカメラによって管接合部の状態が画像情報として取得されるようになる。
同第の特徴構成は、上述の第一から第の何れかの特徴構成に加えて、前記管接合部に対応して予め複数準備された複数の前記検査部を移動可能に収容するカートを備え、前記情報処理部は前記カートに設置されている点にある。
カートに複数の検査部を収容して移動させ、測定現場で所定の検査部を取り出して管接合部の接合状態を検査するように位置決めすれば、その検査部で得られた検査情報が近傍のカートに設置された情報処理部に収集されるようになり、複数の管接合部に検査装置を移動させる際に、極めて効率的に作業ができるようになる。
以上説明した通り、本発明によれば、作業者が窮屈な姿勢で計測作業を行なう必要が無く、さらには効率的な計測作業で様々な配管施工情報を取得可能な管接合部の検査装置を提供することができるようになった。
(a)は管接合部の検査装置を構成する支持竿及び検査部の正面図、(b)は同背面図、(c)は同斜視図 (a),(b)は管接合部の検査装置を構成する情報処理部を備えたカートの斜視図 (a),(b)はカートに収容された管接合部の検査装置の斜視図 (a)は態様の異なる管接合部の検査装置を構成する支持竿及び検査部の正面図、(b)は同側面図、(c)は同背面図 検査装置を管接合部に装着するための操作説明図 管接合部に装着された検査装置の説明図 別実施形態を示し、管接合部に装着された検査装置の説明図 輻輳部で検査装置を管接合部に装着するための操作説明図 (a)は直管の管接合に用いるシール部材の断面図、(b)は検査具である撮像装置による適正な管接合部の撮影状態の説明図、(c)は撮像装置による不適正な管接合部の撮影状態の説明図、(d)は撮像装置で撮影された適切に接合された管接合部の画像の説明図、(e)は撮像装置で撮影された不適切に接合された管接合部の画像の説明図 (a)は管情報を示すラベルの説明図、(b),(c)は異形管の管接合部の接合構造の説明図 直管の接合作業の説明図
以下に、鉄管を用いた上水道管の管接合部を検査する場合を例に、本発明による管接合部の検査装置を説明する。
図11に示すように、所謂プッシュオンタイプの管継手構造を備えた直管では、一方の管2の受口2Aに他方の管3の挿口を預けて、受口2A近傍で受口側の管2にスリングベルトやチェーンで構成される接合器具100を巻き付けるとともに、挿口近傍で挿口側の管3に同じく接合器具101を巻き付け、管2,3の両側で接合器具間に夫々レバーホイスト102,103を装着して手動操作で巻き上げる、という接合作業が行なわれる。
図9(a)には、配管の接合部に用いられるゴム製のシール部材4が示されている。当該シール部材4は、受口の内周に形成された溝に嵌込み固定されるヒール部4aと、受口側の管内周面と挿口側の管外周面との間で圧接されるバルブ部4bを備えて構成され、ヒール部4aのうち受口側の管端側を臨む立上り面に着色マーカ部材4cが設けられている。
図9(b),(c)には、管2,3の接合部の要部断面が示されている。一方の管2の端部に形成された受口2Aの内部に他方の管3の端部に形成された挿口3Aが挿入され、受口2Aの内周面と挿口3Aの外周面との間でシール部材4が圧縮されるように介装され、ロックリング5aと挿口3Aに形成された突部3aが係合して抜止めされる。図中、5bはロックリング心出し用部材である。
図9(b)はシール部材4が適正に装着された例であり、受口2A内周部に形成されたシール部材収容凹部2Bにヒール部4aが嵌め込まれ、シール部材収容凹部2Bに連接されたシール部材圧縮凸部2Cと挿口側の管3の外周面との間でバルブ部4bが圧縮されている。
図9(c)はシール部材4が不適正に装着された例であり、バルブ部4bが管3によって奥側に引き込まれ、ヒール部4aがシール部材収容凹部2Bから離脱した状態が示されている。このような不適切な接合状態ではシール機能が損なわれるため、再度接合作業を行なう必要がある。
図9(d)には、後述する検査部10で撮影された適正な接合状態を示す図9(b)に対応する画像が示されている。当該画像中にはヒール部4aに設けられたマーカ部材4cに対応する映像が現れていないため、適正に接合されていると判断できるようになる。
一方、図9(e)には、不適正な接合状態を示す図9(c)に対応する画像が示されている。当該画像中には、ヒール部4aの右上にマーカ部材4cに対応する映像が現れているため、適正に接合されていないと判断できる。尚、図中、一点鎖線で示される領域は4台のカメラで撮影される範囲が示されている。
図10(b),(c)には、異形管の管継手構造が示されている。一方の管2の受口2Aに他方の管3の挿口3Aを挿入した後に、押輪5を用いて挿口3Aと受口2Aの隙間にシール部材4を挿入するように構成されている。
受口2A側のフランジ部2Dに形成された締付孔2Eと環状の押輪5の周方向複数個所に形成された締付孔5Aとを、締付用部材であるT頭ボルト6Aとナット6Bを介して締め付けることにより押輪5がフランジ部2D側に引き込まれ、押輪5の先端突部5Bでシール部材4が押込み挿入される。
押輪5のうち締付孔5Aが形成された部位の近傍にはフランジ部2Dに対向する突起5Cが形成され、当該突起5Cがフランジ部2Dの端面に当接するまでT頭ボルト5が締め付けられるとシール部材4が適正位置に押込み挿入される。尚、押輪5に形成する突起5Cに代えて、フランジ部2Dの端面に押輪5の端面と接当する突起が形成されていてもよい。
締付孔5Aは押輪5の周方向に沿って均等な位置に複数個所設けられ、フランジ部2Dに形成された締付孔2Eは同じく周方向に沿って均等位置に複数個所設けられている。押輪5の周方向の位置調整が容易に行なえるように、締付孔2Eは締付孔5Aの1/2のピッチで締付孔5Aの2倍の数だけ設けられている。
例えば、押輪5に形成される締付孔5Aが中心角180°ピッチで2つ設けられる場合にはフランジ部2Dに形成される締付孔2Eは中心角90°ピッチで4つ設けられ、押輪5に形成される締付孔5Aが中心角120°ピッチで3つ設けられる場合にはフランジ部2Dに形成される締付孔2Eは中心角60°ピッチで6つ設けられる。
各締付孔5Aの近傍に形成された突起5Cが全てフランジ部2Dの端面に当接するようにT頭ボルト6Aを締め付けることにより管の接合作業が終了する。
図1(a),(b),(c)には、上述した管継手構造を備えた管接合部の検査装置Aが示されている。検査装置Aは、把持部20を備えた支持竿30と、支持竿30の一端側に装着され管接合部の接合状態を検査する検査部10と、支持竿30の他端側に装着され管接合部の位置を検出するGPS受信機40及びその操作装置41を備えている。
図2(a),(b)に示すように、検査装置Aは、上述の検査部10とは分離構成され、検査部10による検査結果を収集して外部出力可能な情報処理部50を備え、検査部10及び情報処理部50に設けられ相互間で交信する通信インタフェースをさらに備えている。
通信インタフェースとして、電波を用いるWiFiや赤外線を用いるブルートゥース(登録商標)等の任意の無線通信インタフェースを好適に用いることができ、さらにLANケーブルを用いたイーサネット(登録商標)やシリアル通信ケーブルを用いたRS232C等のシリアル通信可能な有線通信インタフェースを用いることも可能であり、無線通信インタフェースと有線通信インタフェースの双方を備えていてもよい。
後述する図6の例では、通信インタフェースとしてWiFiを採用したインタフェースが採用され、図7,8の例では、通信インタフェースとしてイーサネット(登録商標)を採用したインタフェースが採用された例が示されている。
情報処理部50としてラップトップコンピュータやタブレットコンピュータ等の可搬性のコンピュータが用いられ、当該情報処理部50は、カート60のハンドル部65に固定具を介して軸心P2揺動自在に取り付けられている。カート60のフレーム前部及び後部にそれぞれ検査部10を収容する収容部63,64が設けられ、下端には一対の車輪61,62が設けられている。
さらにカート60のフレーム中段には二次元コードリーダ70が収容されている。受口側の管表面に管の種別等を記した管情報ラベルLが貼付され(図10(a)参照)、管情報ラベルLに記された管情報を上述の二次元コードリーダ70で読み取ることにより管の種別等の属性情報が情報処理部50に取り込まれるように構成されている。管情報には、製造年月日、製造工場、型式、管種、呼び径、管の個体番号等が含まれる。
本実施形態では管情報ラベルLに二次元コード情報であるQRコード(登録商標)が記されているが、管の属性情報を示すために用いるコード情報はQRコード(登録商標)に限るものではない。また、二次元バーコードリーダ70を用いずに、作業者が管情報ラベルLに印字されたシリアル番号を読み取って情報処理部50に入力してもよい。外部の管情報データベースと接続された情報処理部50は当該シリアル番号に基づいて製造年月日、製造工場、型式、管種、呼び径、管の個体番号等を得ることも可能である。
図3(a),(b)に示すように、カート60に備えた前部収容部63には支持竿30に一体に結合された検査部10が収容され、後部収容部64には、予備の検査部1のみが収容されている。検査部10は、検査対象となる管接合部の管径の大小に対応して使い分けられるように2種類準備されている。
図1(a),(b),(c)に戻り、支持竿30に対して垂直姿勢で左右に突出した左右一対の把持部20は、断面が略矩形の支持竿30の一側面に設けられたラックギア31と把持部20内部に備えたピニオンギア(図示せず)を介して、支持竿30に沿って上下方向に位置調整可能に取り付けられている。
把持部20に備えたロック解除ボタン21を解除操作することにより、把持部20が支持竿30に沿って上下方向に移動可能になる。即ち、ラックギア31とピニオンギアとロック解除ボタン21により、支持竿30の長手方向に沿って把持部20を移動可能に支持する位置調節機構22が構成されている。
支持竿30の内部には、例えば断面円形の支軸32が支持竿30に沿って上下方向に伸縮自在に収容され、支軸32の上端部にGPS受信機40を構成するGPSアンテナが取り付けられている。支持竿30の上端部に設けられたロック解除ボタン33を解除操作することにより、支軸32が支持竿30に沿って上下方向に移動可能になる。GPS受信機40の受信感度が低下して位置情報の取得が困難な場合でも、支軸32を支持竿30から上方に伸長させることで、GPS衛星からの電波を良好に受信できるように構成されている。
GPS受信機40の操作装置41が支持竿30の下端部に装着され、GPS受信機40と操作装置41が例えばブルートゥース(登録商標)のような無線通信インタフェースを介して通信可能に構成されている。
尚、図4(a),(b),(c)に示すように、GPS受信機40の操作装置41がGPS受信機40の直下で支軸32に取り付けられ、GPS受信機40と操作装置41が通信線を介して接続されていてもよい。
図1(a),(b),(c)及び図5に示すように、検査部10は、管布設溝Dに布設された管2,3の接合部Jに管表面の一方向である上方から近接して当該管接合部Jを覆う略直方体形状の金属製または樹脂製のカバー体11と、カバー体11の内部に取り付けられた検査具としての複数台のカメラ(図示せず)を備えている。
カバー体11は、一対の対向壁である前壁11A及び後壁11Bと、左右の側壁11Cと、天板11Dと、一対の底板11Eを備えている。
前壁11A及び後壁11Bには、管の呼び径に対応して管の外周に沿うアーチ形の凹部12A,12Bが形成されている。管の外周に沿うように揺動軸を介してバネ付勢されたアーム部材13が揺動可能に取り付けられ、管の外周に均等に位置するように、当該アーム部材13にプッシュオンタイプの管継手構造の接合状態を検査する4台のLANカメラが取り付けられ、さらに天板11Dの下部に異形管の管継手構造の接合状態を検査する2台のLANカメラが取り付けられている。
前者のLANカメラは、挿し口側から受口内部を撮影して、シール部材4のマーカ部が画像に認められるか否かにより、適正に接合されたか否かを判断するための画像を取得するために用いられるカメラである。
後者のLANカメラは、接合部の管周囲から図10に示した突起5Cがフランジ部2Dの端面に当接しているか否かにより適正に接合されたか否かを判断するための画像を取得するために用いられるカメラである。
天板11Dの上部には、各LANカメラを接続するハブと、ハブに接続された無線ルータと、それらに給電するバッテリが収容された電装品収容部14が設けられ、当該電装品収容部14の側壁には、支持竿30をワンタッチで着脱可能な締付用の一対のスナップロック機構15が設けられている。
支持竿30の下部には、検査部10を軸心P1周りに揺動する揺動機構33が設けられ、揺動機構33と収容部14とが係止具としてのスナップロック機構15で係脱可能に連結固定されている。
例えば、管布設溝の底部に布設された管の上方に他の管が布設されているような輻輳部では、把持部20を手で掴んで支持竿30の一端側に装着された検査部10を上方から管接合部の所定位置に位置決め操作することが困難な場合がある。
そのような場合でも、支持竿30に検査部10が係脱可能な係止具14で取り付けられていると、図8に示すように、支持竿30から検査部10を離脱させることが極めて容易になり、検査部10を手で持って管接合部の所定位置に位置決め操作することで臨機応変に対応できるようになる。
また、検査部10が揺動機構33を介して支持竿30に連結されていれば、作業者が把持部20を持って管接合部を適正に検査できる位置に検査部10を位置決め操作する場合に、支持竿30の姿勢を細かく調整しなくても容易く検査部10を管接合部の適切な位置に位置決めすることができるようになる。
図5及び図6に示すように、管接合部の検査装置Aには、検査部10が管接合部の接合状態を検査する検査姿勢にあるときに、位置調節機構22を介して把持部20が地面高さに調整された状態で土被りを計測可能な土被り測定具80を備えている。
土被り測定具80は、支持竿30に備えられ接合部の管上面からの高さを示す視認可能なスケール部81と把持部20とで構成され、位置調節機構22を介して把持部20が地面高さに調整された状態のスケール部81と把持部20との交差位置が土被りHを表すように構成されている。作業者により読み取られた数値は、情報処理部50の入力部を介して手動入力される。
また、図7に示すように、土被り測定具80は、支持竿30に設けられ管上面からの基準高さH1を示す基準反射板82と、把持部20に設けられ基準反射板82からの反射光に基づいて基準反射板82との相対距離H2を求める光変位センサ83とを備えて構成されていてもよい。
光変位センサ83は、レーザダイオードでなる光源と、基準反射板82から所定角度で反射した反射光を受光する位置センサで構成され、位置センサにより検出された反射光の位置から三角測量の原理に基づいて、基準反射板82と光変位センサ83間の距離H2を算出するように構成されている。
位置調節機構22を介して把持部20が地面高さに調整された状態の光変位センサ83から出力される基準反射板82と光変位センサ83間の距離H2が情報処理部50に入力され、情報処理部50で距離H2に基準高さH1を加算することにより土被りHが得られる。尚、図8のように、支持竿30から検査部10が取り放された場合には、作業者が別途スケール等を用いて土被りを実測した値を情報処理部50に入力する必要がある。
土被り測定具80で測定された基準反射板82と光変位センサ83間の距離H2は、上述した通信インタフェースまたは上述した通信インタフェースと異なる固有の通信インタフェースを介して情報処理部50に送信される。尚、光変位センサ83で基準高さH1と距離H2との加算値である土被りHが情報処理部50に送信されるように構成されていてもよい。
また、GPS受信機40で取得された緯度情報及び経度情報が管接合部の位置情報として上述した通信インタフェースまたは上述した通信インタフェースと異なる固有の通信インタフェースを介して情報処理部50に送信される。
情報処理部50は、上述の二次元コードリーダ70で読み取られた各管情報に関連付けて、各管接合部を特定する情報と、GPS受信機40で取得された位置情報と、LANカメラで撮影された接合部の画像情報が施工管理情報として収集され、WiFi等を介して遠隔の情報管理サーバに送信される。
以上説明した管検査装置は何れも本発明の一具体例に過ぎず、該記載により本発明の範囲が限定されるものではなく、管検査装置の各部の具体的な形状、サイズ、材料等は本発明の作用効果が奏される範囲で適宜変更設計可能である。
2,3:管
10:検査部
20:把持部
22:位置調節機構
30:支持竿
40:GPS受信機
41:操作装置
50:情報処理部
60:カート
70:二次元コードリーダ
80:土被り測定具
A:管検査装置

Claims (7)

  1. 管接合部の検査装置であって、
    把持部を備えた支持竿と、
    前記支持竿の一端側に装着され前記管接合部の接合状態を検査する検査部と、
    前記検査部とは分離構成され、前記検査部による検査結果を収集して外部出力可能な情報処理部と、
    前記検査部及び前記情報処理部に設けられ、相互間で交信する通信インタフェースと、
    前記支持竿の長手方向に沿って前記把持部の取付位置を移動可能に支持する位置調節機構と、
    を備え、
    前記検査部が前記管接合部の接合状態を検査する検査姿勢にあるときに、前記位置調節機構を介して前記把持部が地面高さに調整された状態で土被りを計測可能な土被り測定具を備えている管接合部の検査装置。
  2. 前記土被り測定具は、前記支持竿に備えられ管上面からの高さを示す視認可能なスケール部と前記把持部とで構成され、前記位置調節機構を介して前記把持部が地面高さに調整された状態の前記スケール部と前記把持部との交差位置が土被り位置を表すように構成されている請求項記載の管接合部の検査装置。
  3. 前記土被り測定具は、前記支持竿に備えられ管上面からの基準高さを示す基準反射板と、前記把持部に設けられ前記基準反射板からの反射光に基づいて前記基準反射板との相対距離を求める光変位センサとを備えて構成され、前記位置調節機構を介して前記把持部が地面高さに調整された状態の前記光変位センサの出力が土被り位置に対応する値として前記情報処理部に送信可能に構成されている請求項記載の管接合部の検査装置。
  4. 前記支持竿の他端側から前記支持竿に沿って伸縮自在に突出する伸縮竿が設けられるとともに前記伸縮竿にGPS受信機が装着され、前記GPS受信機で受信された位置情報が前記管接合部の位置情報として前記情報処理部に送信可能に構成されている請求項1からの何れかに記載の管接合部の検査装置。
  5. 前記支持竿と前記検査部とが係止具を介して係脱可能に取り付けられている請求項1からの何れかに記載の管接合部の検査装置。
  6. 前記検査部は前記管接合部を一方向から覆うカバー体と、前記カバー体の内部に取り付けられ前記管接合部を撮像するカメラと、を備えて構成されている請求項1からの何れかに記載の管接合部の検査装置。
  7. 前記管接合部に対応して予め複数準備された複数の前記検査部を移動可能に収容するカートを備え、前記情報処理部は前記カートに設置されている請求項1からの何れかに記載の管接合部の検査装置。
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