JP5106903B2 - 移動体監視システム - Google Patents

移動体監視システム Download PDF

Info

Publication number
JP5106903B2
JP5106903B2 JP2007092744A JP2007092744A JP5106903B2 JP 5106903 B2 JP5106903 B2 JP 5106903B2 JP 2007092744 A JP2007092744 A JP 2007092744A JP 2007092744 A JP2007092744 A JP 2007092744A JP 5106903 B2 JP5106903 B2 JP 5106903B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camera
moving body
monitoring system
camera device
rotary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007092744A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008252643A (ja
Inventor
敏 岡田
謙司 松崎
修 川上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2007092744A priority Critical patent/JP5106903B2/ja
Publication of JP2008252643A publication Critical patent/JP2008252643A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5106903B2 publication Critical patent/JP5106903B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、プラントなどで使用される移動体の位置を把握し、自律移動を補助する移動体監視システムとその監視方法に関する。
実プラント等の厳しい環境条件下での保守・点検作業など所要の作業を、人に代わって行うセンサやマニピュレータを搭載した走行台車や歩行ロボットや多脚ロボットなどの産業用ロボットの要求が高い。
一部の生産工場では、既に、自立(ケーブルレスでバッテリ搭載)産業用ロボットや自律(移動体内にコントローラを備え、オペレータからの指令が無くても、決められた処理を行うことができるもの)産業用ロボットを、この産業用ロボットの使用条件に適した作業環境を整備して運用するケースがある。
自立・自律で運用可能な自走式移動体としての産業用ロボットの運用に際し、好適な環境・使用条件を以下に示す。
・床面が平坦で障害物が無い。
・移動範囲が狭い。
・安全に移動できる通路幅が確保されている。
・周囲構造物等が簡素である。
・周囲構造物等が移動、作業し易いように加工できる(マーカ、位置確認センサや治具)。
・自立・自律産業用ロボットに適した温湿度、照明にしている。
・振動が無い。
・移動経路、作業手順を事前に教示している(人が機側でサポートできる)。
・トラブルが発生しても、大きな被害に成らない、または、成らないよう処置を施している。
しかし、自立・自律産業用ロボットを、例えば、原子力発電プラントや鉄鋼プラントなどの実プラント(産業プラント)環境へ導入する場合は、前記一部の生産工場とは、異なる点があり問題がある。
・床面が平坦では無く、通路上に配管や堰、階段等がある場合が多い。通路や、その近傍に障害物(台車や荷物)が置かれていることがある。
・移動範囲が広い。
・通路幅が狭く(人が通れる程度)、周囲環境が複雑である。
・周囲構造物等を移動、作業し易いように加工するのが困難な場合がある。
・自立・自律産業用ロボットに適した温湿度、照明にできない。
・振動がある。
・移動経路、作業手順の教示が困難(人が機側でサポートできない)。
・トラブルが発生すると、大きな被害に拡大することがある。
すなわち、実プラント環境では、移動範囲が広く、周囲構造物が複雑・狭隘な場所があり、また、人の立ち入りをできるだけ制限したい環境条件(高温、有害光線)の場所がある。
このような環境では、自立・自律産業用ロボットの使用の可否は周囲状態の検知、監視を行う手段が重要な要素となる。
また、既設の実プラントでは、費用、スペース確保などの問題から、自立・自律産業用ロボットの使用条件に適した作業環境を整備するのが困難な場合がある。
よって、自立・自律産業用ロボットによる実プラント環境での所要の作業は、自立・自律制御や、オペレータによる補助や、局部的な遠隔操縦を行うとしても、運用は困難なものとなり、また、運用時間が長時間になる恐れもある。
そこで、実プラント環境への適用に向け、確実かつ迅速に所要の作業を行う自立・自律産業用ロボットの開発が行われている。
・自立・自律走行、自立・自律歩行機能(不整地走行、不整地歩行(跨ぎ越え、階段昇降)、障害物回避走行)の向上
・耐環境性(温度・有害光線等)の向上
・自立・自律産業用ロボットに搭載したTVカメラ、レーザ距離計、超音波距離計などの外界センサの情報による周囲状態の監視、移動環境地図生成、障害物検出、自己位置同定機能
・自動経路生成(障害物回避等)
これらの開発は、自立・自律産業用ロボット自体の機能向上を図ることが主眼に置かれている。
例えば、自立・自律産業用ロボットに、多くの外界センサを搭載して、周囲の情報を収集し、速やかに状態を把握する機能を備えた構成による試みが行われている。
しかし、複雑かつ狭隘な環境では、自動的に環境状態を把握する技術(状態認識技術)が十分ではない。
また、自立・自律産業用ロボットのハードウェア、ソフトウェアとも巨大化、複雑化したシステムとなり、それに伴い新たな運用環境や運用時間の制約が発生し、確実性の低下やコスト負担の増加の傾向がある。
また、環境状態を把握する技術(状態認識技術)が十分でないことから、実プラントの環境下で自立・自律産業用ロボットを使用する際に、リアルタイムな環境状態の把握や、進路上の障害物回避処理を行うと、運用効率が低下する。
現状では、複雑かつ狭隘な実プラントにおいて、自立・自律産業用ロボットのみによる所要の作業は、実現するのが難しい状況である。
移動体自身での周囲状態の把握によらず、移動体の外部に設けた複数の外界センサを使用して、移動体の位置を検出する方法による監視装置もあるが、実プラントのような照明条件、複雑で狭隘な環境では対応が困難なシステム構成となっている。
また、移動体の移動制御に使用するものではないので、制御情報とするには位置精度や信頼性が十分ではない。
特開2004−343718号公報 特開2006−5658号公報 特開平7−37100号公報
実プラントにおいて、自立・自律産業用ロボットなどの移動体の運用を実現させるには以下の課題がある。
・照明条件が不十分であったり、複雑であったり、狭隘であったりする作業環境下における自立・自律産業用ロボットの内部および外部の環境の状態監視機能の強化。
・照明条件が不十分であったり、複雑であったり、狭隘であったりする作業環境下における環境情報検出技術の機能向上、精度向上、簡素化。
・搭載物の小型、軽量、低消費電力化による長時間稼働。
・移動機能、マニピュレーション機能の向上(短時間での移動、作業)。
・ソウトウェアの簡易化などによるシステム信頼性の向上。
・環境に対するロバスト化(温湿度、照明、振動)。
・トラブル回避するための操作性の向上、異常検知機能、回避機能の強化。
・耐環境性の強化。
実プラントにおいて、移動体の運用を実現させるには、長時間駆動、移動機能やマニピュレーション機能の向上、ソウトウェアの簡易化、環境に対するロバスト化は不可決である。
特に、移動体は厳しい環境下で使用されることから、作業時間が制約される場合は、効率的に移動し、所要の作業を実施できるように大幅な機能向上を図る必要がある。
また、費用的な制約がある場合は、移動体のハードウェアやソフトウェアの製作期間、製作費用の削減を図る必要もある。
しかし、移動体の長時間駆動のために搭載物を小型、軽量、低消費電力化することと、移動機能やマニピュレーション機能を向上させ、ソウトウェアを簡易化し、環境に対するロバスト化することとは両立するのが難しい。
移動体では、移動機能やマニピュレーション機能を犠牲にして、搭載物の小型、軽量、低消費電力化することは採用しがたく、例えば搭載物のうち、外界センサやその処理機能を削減することで実現していくべきである。
移動体を効率的に移動させ、所要の作業を実施するには、移動体と周囲環境との位置関係や、障害物の有無を正確かつ高速に収集でする手段を講じる必要がある。
また、移動体にオペレータによる遠隔の支援操作が必要な場合には、オペレータの負担低減し、操作が容易になるよう監視機能を向上する必要がある。
現状、実プラントの所要の作業を移動体に実施させるための移動制御、作業制御処理システムは、移動体に多数の外界センサを搭載しており、多数の外界センサを使用して移動体の周囲の監視と、移動体のコントローラによる移動環境地図生成、障害物検出、自己位置同定処理を行っている。
この移動制御、作業制御処理システムには、高速処理を行うハードウェアが必要であり、また大規模なソフトウェアが必要である。これは、搭載物の小型・軽量・低消費電力化や、ソウトウェアの簡易化との両立が困難なことを示している。
そこで、実プラントにおける移動体の効率的な運用を実現ために、移動体のみを高機能化、多機能化するのでなく、移動体をサポートするシステムを使用して、簡単な構成により周囲状態の監視機能を構成することが望ましい。また、移動制御、作業制御処理システムは、オペレータによる状態監視や操作入力のような支援操作ができる柔軟な運用が図れることが望ましい。
本発明は、これらの課題を解決するためになされたもので、実プラントなどの厳しい環
境条件下で使用される移動体の位置を把握し、自律移動を補助する移動体監視システム
を提案する。
上述の課題を解決するため本発明は、自走式の移動体と、前記移動体の所要の部位に設
けられ、移動体の位置を代表する位置標識と、前記移動体の移動方向に離間して設けられ
、上下方向と左右方向に回転制御が可能な複数の回転カメラ装置と、前記複数の回転カメ
ラ装置から入力される前記位置標識を撮影した画像信号を画像処理して前記位置標識の特
徴を抽出する標識画像処理手段と、前記位置標識の特徴に追従して前記複数の回転カメラ
装置の回転制御を行い、少なくとも2台の前記回転カメラ装置それぞれを原点とする極座
標系における前記位置標識の座標から3次元座標系における前記位置標識の位置を求めて
前記移動体の位置を特定するカメラ回転駆動部制御手段と、前記回転カメラ装置に設けら
れたズームレンズと、前記ズームレンズを前記標識画像処理手段が抽出した前記位置標識
の面積に応じて移動制御する手段と、前記ズームレンズを前記カメラ回転駆動部制御手段
が特定する前記回転カメラ装置と前記移動体との相対距離に応じて移動制御する手段と、
を備えることを特徴とする移動体監視システムを提供する。
本発明によれば、上下方向と左右方向に回転制御が可能な複数のカメラ装置を設けることにより、実プラントなどで使用される移動体の位置を把握し、自律移動を補助する移動体監視システムとその監視方法を提供することができる。
本発明に係る移動体監視システムおよびその監視方法の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
本発明に係る移動体監視システムの第1実施形態について、図1を参照して説明する。
本実施形態の移動体監視システム1は、カメラを支える雲台に左右(パン)や上下(チルト)方向に回転移動する駆動部が設けられた回転カメラ装置を複数台使用して移動体を追跡し、作業場所や移動場所などの使用環境における移動体の位置を把握するシステムである。
図1は、本実施形態における移動体監視システム1の構成を示すブロック図である。
移動体監視システム1は、移動体2に取り付けた位置標識3と、制御信号によりパン・チルト制御が可能な複数台の回転カメラ装置4と、回転カメラ装置4から有線または無線の送信手段により送られる画像信号を処理し、処理結果に応じて回転カメラ装置4を位置標識3の方向へ回転移動させる制御信号を生成する監視情報処理装置5と、回転カメラ装置4から送られる画像信号を画面上に表示する表示装置6により構成される。
移動体2は、走行台車、歩行ロボット、多脚ロボットなどの自立・自律で運用可能な産業ロボットが使用される。
位置標識3は、移動体2を使用する環境で所要の識別ができる標識である。位置標識3は、例えば赤外線LEDなどの光学素子を使用できる。位置標識3は、全方位から識別できるように、例えば赤外線LEDから赤外線を周方向に放射状に発光できる。
回転カメラ装置4は、カメラ11を左右(パン)や上下(チルト)方向に回転移動するカメラ回転駆動部10が雲台9に設けられ、移動体2が使用される環境に応じて位置標識3の捕捉と撮影が可能なカメラである。回転カメラ装置4には、例えば位置標識3に赤外線LEDが使用される場合は、赤外線カメラが使用される。回転カメラ装置4は、監視情報処理装置5が生成する制御信号に応じて上下左右方向に回転移動し、目的の方向にカメラを向けて位置標識3を含む使用環境を撮影し、監視情報処理装置5に画像信号を出力する。
監視情報処理装置5は、回転カメラ装置4の撮影画像の中心から位置標識3までのオフセット量を特定する標識画像処理手段13と、位置標識3の位置に応じて回転カメラ装置4の制御信号を生成するカメラ回転駆動部制御手段14とから構成される。
図2は、本実施形態における移動体監視システム1が備える回転カメラ装置4の撮影画像の中心から位置標識3までのオフセット量を特定する標識画像処理手段13を説明するフローチャートである。
図2において、ステップ1では、回転カメラ装置4から入力される撮影画像に平滑化処理を施し、ノイズを除去する。
ステップ2では、ステップ1で平滑化処理した撮影画像の変化に2値化処理を施し、2値画像を求める。
ステップ3では、ステップ2で2値化処理を施した2値画像にラベリングを施し、2値画像上の連結成分毎に同一ラベルが付されたラベリング画像を求める。
ステップ4では、ステップ3でラベリングを施したラベリング画像から各連結成分の特徴抽出を施し、面積が所要以上になる連結成分のラベルを求める。面積が最大になる連結成分のラベルが存在するならステップ5へ、それ以外は面積が所要以上になる連結成分が存在しないとしてカメラ回転駆動部制御手段14へ送り終了する。
2値化処理およびラベリングは、撮影画像の中心から位置標識3の画像の重心までのオフセット量を特定する処理手順の対象となる連結成分を抽出するための前処理である。
ステップ5では、ステップ4で求めた面積が所要以上になる連結成分のうち最大の面積を有する連結成分に対し、撮影画像上の重心位置を求める。
ステップ6では、ステップ5で求めた連結成分の重心位置と、撮影画像の中心との距離を求めて、回転カメラ装置4の撮影画像の中心から位置標識3までのオフセット量としてカメラ回転駆動部制御手段14へ送り終了する。
カメラ回転駆動部制御手段14は、標識画像処理手段13から送られるオフセット量と、回転カメラ装置4から送られるカメラ回転駆動部10の回転移動位置信号とから、回転カメラ装置4のカメラ回転駆動部10の回転移動位置指令信号を生成し、かつ、使用環境における位置標識3と回転カメラ装置4との相対的な位置座標を特定する。
回転移動位置指令信号は、標識画像処理手段13から送られるオフセット量と、回転カメラ装置4から送られるカメラ回転駆動部10の回転移動位置信号とから、回転カメラ装置4を原点とした極座標系(r、θ、φ)における動径rを除いた回転移動位置の座標(α、β)に変換することで生成できる。極座標(α、β)において、αが回転カメラ装置4のチルト角、βが回転カメラ装置4のパン角となる。
図3は、本実施形態における移動体監視システム1が標識画像処理手段13から送られるオフセット量と、回転カメラ装置4から送られるカメラ回転駆動部10の回転移動位置信号とから回転カメラ装置4のカメラ回転駆動部10の回転移動位置指令信号を生成し、かつ、位置標識3と回転カメラ装置4との相対的な位置を特定するカメラ回転駆動部制御手段14を説明するフローチャートである。
図3において、ステップ10では、標識画像処理手段13から送られるオフセット量から、位置標識3を適切に撮影できる方向へ回転カメラ装置4を回転移動させる回転移動差分を算出する。さらに、回転カメラ装置4から送られるカメラ回転駆動部10の回転移動位置信号と、この回転移動差分とから回転カメラ装置4の回転移動位置を算出する。
すなわち、標識画像処理手段13から送られるオフセット量から回転移動差分(Δα、Δβ)を求め、回転カメラ装置4から送られる回転移動前のパン角、チルト角(α’、β’)と回転移動差分(Δα、Δβ)とから、回転カメラ装置4を原点とした回転移動位置の座標(α、β)を生成する。
ステップ11では、ステップ10で生成した座標(α、β)へ回転カメラ装置4のカメラ回転駆動部10を回転移動させる回転移動位置指令信号を生成して回転カメラ装置4へ送る。
ステップ12では、ステップ11で送信した回転カメラ装置4のカメラ回転駆動部10の回転移動位置指令信号から位置標識3の位置を求めて終了する。
位置標識3の位置は、回転カメラ装置4を原点とした極座標系における回転カメラ装置4の回転移動位置の座標(α、β)から求めることができる。
図4は、本実施形態における移動体監視システム1が位置標識3の位置を算出する方法を説明する図である。
使用環境には、3次元座標系(X、Y、Z)があらかじめ設定されており、位置標識3と、各回転カメラ装置4とが共通の座標系に存在することにより、位置標識3の位置の特定と、回転カメラ装置4の回転移動制御とを容易に実施できる。各回転カメラ装置4を原点とした極座標系(r、θ、φ)と、使用環境の3次元座標系(X、Y、Z)とは、相互に変換できるように関連付けられている。
また、2台の回転カメラ装置4A、4Bの水平距離は移動体監視システム1の設置時に取得する。
L:回転カメラ装置4Aと、回転カメラ装置4Bとの水平距離
La:位置標識3と、回転カメラ装置4Aとの水平距離
Lb:位置標識3と、回転カメラ装置4Bとの水平距離
Lc:回転カメラ装置4A、4Bを含む垂直面と、この垂直面に対する位置標識3からの法線の距離
φa:回転カメラ装置4A、4Bを含む垂直面と、位置標識3を撮影する回転カメラ装置4Aのチルト角
φb:回転カメラ装置4A、4Bを含む垂直面と、位置標識3を撮影する回転カメラ装置4Bのチルト角
H:使用環境の基準面と、回転カメラ装置4Aとの垂直距離
h:使用環境の基準面と、位置標識3との垂直距離
θa:位置標識3を撮影する回転カメラ装置4Aのパン角
とし、図4(a)より、
[数1]
Lc = La・sinφa = Lb・sinφb
[数2]
L = La・cosφa + Lb・cosφb
となる。
これらの式から以下を得る。
[数3]
La = L/(sinφa・cotφb + cosφa)
Lb = L/(cotφa・sinφb + cosφb)
Lc = L/(cotφa + cotφb)
また、図4(b)より、
[数4]
h = H − La・tanθa
となる。
本実施形態の移動体監視システム1によれば、複数の回転カメラ装置4を使用して、位置標識3を取り付けた移動体2を、作業場所である使用環境において位置を把握することができる。
また、移動体2は使用環境における周囲状況の監視を行う必要が無くなり、移動体2の小型化、軽量化、省電力化による運用時間の改善、システムの簡素化による信頼性の向上と運用性の向上を実現できる。
[第2の実施形態]
本発明に係る移動体監視システムの第2実施形態について、図5から図12を参照して説明する。
本実施形態の移動体監視システム1Aは、カメラを支える雲台に左右(パン)や上下(チルト)方向に回転移動する駆動部が設けられた回転カメラ装置を複数台使用して移動体を追跡し、作業場所や移動場所などの使用環境における移動体の位置を把握し、移動体の自律移動を補助するシステムである。
図5は、本実施形態における移動体監視システム1Aの実プラント環境下における適用例を示す図である。
この移動体監視システム1Aにおいて第1実施形態の移動体監視システム1と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図5に示された移動体監視システム1Aは、例えば原子力発電プラント内の機器室21と操作室22とで使用される。
図5(A)に示された機器室21には、ポンプ(図示省略)や電動機23、配管24やバルブ(図示省略)等の機器が点在して設置され、複雑で狭隘な場所がある。また、床面は水溜まり防止のため傾斜している場所(図示省略)がある。さらに、配管24が移動通路を横断するため、移動通路に階段25や階段状の配管カバー26を設置している場所もある。
移動体監視システム1に備えられた移動体2として、移動体監視システム1Aは歩行ロボット31が備えられる。
移動体監視システム1Aは回転カメラ装置34を備え、この回転カメラ装置34は、移動中や作業中の歩行ロボット31を監視できるよう、歩行ロボット31の保管場所(図示省略)から機器室21までの移動通路および機器室21に点在させて配置され、回転カメラ装置支持機構35に支持されている。
また、図5(A)に示された歩行ロボット31は、自立・自律で駆動できる移動体2である。
歩行ロボット31は、例えば移動機構部と、作業用双腕と、カメラなどの周囲の状態を把握するための外界センサを備える計測部とで構成されている。
また、歩行ロボット31は、自立・自律で駆動するため、バッテリと、コントローラと、駆動用ドライバと、駆動制御用内界センサとを備えている。
さらに、移動体用無線信号伝送器(子局)30を備え、遠隔操作ができる。
移動体監視システム1Aを構成する位置標識3は、例えば歩行ロボット31の頭部に設けられる。
なお、移動体2は、歩行ロボット31に限定されるものではなく、走行台車や多脚ロボットであってもよい。
歩行ロボット31は、位置標識3を備えている。
図6(A)から(C)に示された位置標識3は、全方位に赤外線を照射できるように半球面部材上に配置した赤外線発光素子32と、この赤外線発光素子32の電源回路33とを備えている。
回転カメラ装置支持機構35は、回転カメラ装置34を高所に設置するための架台である。
図7に示された回転カメラ装置34は、カメラ回転駆動部10を有し回転移動可能な回転駆動部付き監視カメラ36と、この回転駆動部付き監視カメラ36に設けられた赤外線カメラ部39と、この回転駆動部付き監視カメラ36と赤外線カメラ部39との画像信号を伝送する無線信号伝送器(子局)40とから構成される。
回転駆動部付き監視カメラ36は、ネットワークカメラ37と、雲台保持部38とで構成される。
ネットワークカメラ37は、所定のネットワークを介して移動体監視システム1Aを構成する監視情報処理装置5Aと通信可能に接続された有線または無線のローカルエリアネットワーク(以下、「監視情報ネットワーク」という。)に対応している。ネットワークカメラ37は、遠隔からの制御指令に応じてカメラ回転駆動部10の回転移動制御や撮影画像の送信ができる。
赤外線カメラ部39は、回転駆動部付き監視カメラ36の略撮影方向に取り付けられる。位置標識3は赤外線発光素子32を備え、赤外線カメラ部39は、この赤外線発光素子32が照射する赤外線を撮影する。
図8に示された赤外線カメラ部39は、撮影対象の光を収束するレンズ光学系42と、このレンズ光学系42が収束した光のうち可視光の透過を制限するフィルタ43と、このフィルタ43を透過した光を撮影する撮像素子44と、この撮像素子44が撮影した画像信号を監視情報ネットワークへ送信する画像信号変換器45とを備えている。
画像信号変換器45は、監視情報ネットワークに対応し、遠隔からの制御指定に応じて監視画像をデジタル信号化して送信できる。
回転カメラ装置34は無線信号伝送器(子局)40を備え、この無線信号伝送器(子局)40は、監視情報ネットワークに対応している。無線信号伝送器を使用することで、回転カメラ装置34の設置場所の選択の自由度が増す。
図9は、移動体監視システム1Aを構成する位置標識3が設けられた歩行ロボット31の制御装置の構成を示すブロック図である。
歩行ロボット31の歩行ロボット制御装置48は、移動体コントローラ49と、この移動体コントローラ49に接続される頭部サブコントローラ50、腕部サブコントローラ51および脚部サブコントローラ52と、この頭部サブコントローラ50に接続される位置標識3の制御をする位置標識制御部53および外界センサユニット54と、頭部、腕部および脚部のそれぞれの駆動機構ドライバ55A、55B、55Cと、頭部、腕部および脚部のそれぞれのセンサ回路56A、56B、56Cとを備えている。
頭部サブコントローラ50は、歩行ロボット制御装置48の指令に応じて位置標識制御部53を起動させて位置標識3を点灯、消灯させる。
図5(B)に示された移動体監視システム1Aが使用される操作室22は、移動体操作監視盤61と、歩行ロボット31の遠隔操作と情報伝送を行う移動体用無線信号伝送器(親局)64と、監視情報ネットワークを構成する無線信号伝送器(親局)65とを備えている。
移動体操作監視盤61は、歩行ロボット31を操作する移動体制御装置62と、移動体監視システム1Aを構成する監視情報処理装置5Aと、移動体制御装置62および監視情報処理装置5Aの情報から歩行ロボット31の位置、姿勢、制御状態を把握し易く状態表示画像を生成し表示する状態表示装置63とから構成される。
移動体監視システム1Aが使用される実プラントにおいて、歩行ロボット31の遠隔操作は、移動体操作監視盤61に設けられた移動体制御装置62から移動体用無線信号伝送器(親局)64を介して送信される制御信号を、図9に示された移動体用無線信号伝送器(子局)30を介して歩行ロボット31に設けられた歩行ロボット制御装置48の移動体コントローラ49で受信し、この移動体コントローラ49からサブコントローラ(頭部サブコントローラ50、腕部サブコントローラ51、脚部サブコントローラ52)を制御することで行われる。
各部サブコントローラ(頭部サブコントローラ50、腕部サブコントローラ51、脚部サブコントローラ52)は、移動体コントローラ49からの制御指令に応じて、各部駆動機構ドライバ(頭部駆動機構ドライバ55A、腕部駆動機構ドライバ55B、脚部駆動機構ドライバ55C)、各部センサ回路(頭部センサ回路56A、腕部センサ回路56B、脚部センサ回路56C)を制御し、移動機構部と、作業用双腕と、計測部とを作動させる。
また、歩行ロボット31の動作状態の遠隔測定は、頭部サブコントローラ50に接続された外界センサユニット54のTVカメラと、レーザ距離計と、超音波距離計との環境情報と各部センサ回路のセンサ情報とを各部サブコントローラを経由して移動体コントローラ49で測定信号として生成し、移動体用無線信号伝送器(子局)30を介して送信し、移動体用無線信号伝送器(親局)64を介して移動体制御装置62で受信することで行われる。
移動体監視システム1Aによる歩行ロボット31の位置情報の算出方法を図10と図11を参照して説明する。
図10は、本実施形態における移動体監視システム1Aを構成する監視情報処理装置5Aの構成を示すブロック図である。
監視情報処理装置5Aは、監視情報ネットワークを介して複数の回転カメラ装置34の画像信号を取得し、制御信号に応じて所要の画像信号を選択するマルチプレクサ67と、このマルチプレクサ67で選択された画像信号を記憶装置に書き込む画像情報記憶回路68と、この画像情報記憶回路68の画像信号について所要の画像処理を行う画像処理回路69と、回転カメラ装置34の回転移動情報を取得するカメラ回転駆動部姿勢情報入力回路70と、画像処理回路69の画像処理結果とカメラ回転駆動部姿勢情報入力回路70のカメラ回転駆動部10の姿勢情報とから、所要の回転カメラ装置34の回転移動量を算出する監視情報コントローラ71と、この監視情報コントローラ71からの指令に応じて回転カメラ装置34の回転移動を制御する信号を出力するカメラ回転駆動部姿勢指令出力回路72と、この監視情報コントローラ71を操作する操作入力部73と、画像情報記憶回路68と、画像処理回路69と、監視情報コントローラ71との表示部74とから構成される。
マルチプレクサ67は、図7に示すように回転駆動部付き監視カメラ36および赤外線カメラ部39が設けられた複数の回転カメラ装置34が監視情報ネットワークを介して送信する各画像信号を入力とし、図10に示す監視情報コントローラ71の指令に応じて所要の画像信号を出力する。
画像処理回路69は、画像情報記憶回路68の画像情報に特徴抽出処理を施し、赤外線カメラ部39の撮影画像の中心から位置標識3までのオフセット量を特定する。第1実施形態の移動体監視システム1を構成する監視情報処理装置5は、標識画像処理手段13を有し、画像処理回路69は、この標識画像処理手段13を実施する。
図10に示されたカメラ回転駆動部姿勢情報入力回路70は、回転カメラ装置34を構成する回転駆動部付き監視カメラ36からの回転移動位置信号を受け取り、この回転移動位置信号から回転位置情報を生成して監視情報コントローラ71に出力する。
監視情報コントローラ71は、画像処理回路69から入力されたオフセット量と、カメラ回転駆動部姿勢情報入力回路70から入力された回転移動情報とから、所要の回転カメラ装置34を構成する回転駆動部付き監視カメラ36の回転移動量を算出し、カメラ回転駆動部姿勢指令出力回路72へ出力する。また、歩行ロボット31の位置座標の算出を行う。第1実施形態の移動体監視システム1を構成する監視情報処理装置5は、カメラ回転駆動部制御手段14を有し、監視情報コントローラ71は、このカメラ回転駆動部制御手段14を実施する。
また、監視情報コントローラ71は、監視情報ネットワークを介して回転カメラ装置34を構成する回転駆動部付き監視カメラ36のレンズ光学系の制御を行う。
カメラ回転駆動部姿勢指令出力回路72は、監視情報コントローラ71から入力された回転カメラ装置34を構成する回転駆動部付き監視カメラ36の回転移動量の算出結果に応じて、回転カメラ装置34へ回転駆動部付き監視カメラ36の回転移動制御信号を出力する。
表示部74は、画像情報記憶回路68に入力された画像情報と、画像処理回路69の処理画像と、監視情報コントローラ71の算出結果とを表示する。
図11は、歩行ロボット31の位置座標を算出する監視情報処理装置5Aを構成する画像処理回路69と、監視情報コントローラ71とのブロック図である。
監視情報処理装置5Aによる歩行ロボット31の位置情報を生成する手段を説明する。
監視情報処理装置5Aは、回転カメラ装置34を構成する回転駆動部付き監視カメラ36および赤外線カメラ部39から監視情報ネットワークを介して略同時刻に撮影された歩行ロボット31の複数の撮影画像を、マルチプレクサ67で選択して画像情報記憶回路68に定期的に書き込む。
画像処理回路69は、図2に示された標識画像処理手段13を実施し、画像情報記憶回路68に書き込まれた赤外線カメラ部39の撮影画像における中心から歩行ロボット31に設けられた位置標識3までのオフセット量を求める。
監視情報コントローラ71は、図3に示されたカメラ回転駆動部制御手段14を実施し、画像処理回路69が求めたオフセット量と、回転カメラ装置34を構成する回転駆動部付き監視カメラ36の回転移動情報とから、歩行ロボット31に設けられた位置標識3を適切に撮影できるように回転駆動部付き監視カメラ36の回転移動量を算出する。
カメラ回転駆動部姿勢指令出力回路72は、回転カメラ装置34へ回転駆動部付き監視カメラ36の回転移動制御信号を出力する。
そうすると、移動体2としての歩行ロボット31の周囲に設置された各回転カメラ装置34は、歩行ロボット31に設けられた位置標識3が赤外線カメラ部39の撮影画像の略中央となるように回転駆動部付き監視カメラ36の回転移動が制御される。
歩行ロボット31の位置は、監視情報コントローラ71で、回転駆動部付き監視カメラ36の回転移動情報と回転移動量とから、第1実施形態における移動体監視システム1と同様に、図4に示された手順で算出される。この結果から歩行ロボット31の位置が算出できる。
本実施形態の移動体監視システム1Aによれば、複数の回転カメラ装置34を使用して、位置標識3を取り付けた歩行ロボット31を、作業対象である使用環境において位置を把握し、歩行ロボット31の自律移動を補助することができる。
図12(A)、(B)に示された移動体監視システム1Aを構成する位置標識3は、移動体2である走行台車76に使用される実施形態である。
走行台車76は、例えば歩行ロボット31と同様な、自立・自律で駆動できる移動体2である。
走行台車76は、移動機構部(図示省略)と、マニピュレータ77と、カメラなどの外界センサユニット78とを備えている。
また、走行台車76は、自立・自律で駆動するために、バッテリと、コントローラと、駆動用ドライバと、駆動制御用内界センサと、周囲の状態を把握するための外界センサとを備えている。
さらに、遠隔操作のための移動体用無線信号伝送器(子局)30を備えている。
さらにまた、移動体監視システム1Aを構成する位置標識3を備えている。
本実施形態の移動体監視システム1Aによれば、回転カメラ装置34を複数使用して、位置標識3を取り付けた走行台車76を作業対象である使用環境において位置を把握し、走行台車76の自律移動を補助することができる。
[第3の実施形態]
本発明に係る移動体監視システムの第3実施形態について、図13を参照して説明する。
本実施形態の移動体監視システム1Bは、カメラを支える雲台に左右(パン)や上下(チルト)方向に回転移動する駆動部が設けられた回転カメラ装置を複数台使用して作業場所や移動場所などの使用環境における構造物や障害物の位置を把握し、移動体の自律移動を補助するシステムである。
図13(A)と(B)とは、本実施形態における移動体監視システム1Bが実プラント環境下における構造物や障害物の位置を算出する方法を説明する図である。
この移動体監視システム1Bにおいて第2実施形態の移動体監視システム1Aと同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
移動体監視システム1Bは回転カメラ装置34と監視情報処理装置5A(図10参照)とを備え、この回転カメラ装置34は、監視情報処理装置5Aからの指令に応じて回転移動が可能である。また、監視情報処理装置5Aに備えられた操作入力部73からの入力に応じて、回転カメラ装置34を任意に回転移動させることができる。
そこで、監視情報処理装置5Aに備えられた表示部74の表示画像において、位置を把握したい構造物や障害物など所要の測位対象が撮影画像の略中央位置で撮影されるように、少なくとも2台の回転カメラ装置34を回転移動させる。
例えば、図13(A)に示された配管カバー80に測位対象81を設定した場合、測位対象81が表示部74の表示画像における略中央位置で撮影されるように、図13(C)と(D)とに示すように少なくとも2台の回転カメラ装置34Aと回転カメラ装置34Bを回転移動させる。
回転カメラ装置34Aを原点とした極座標系(ra、θa、φa)における動径raを除いた回転移動位置の座標(αa、βa)と、回転カメラ装置34Bを原点とした極座標系(rb、θb、φb)における動径rbを除いた回転移動位置の座標(αb、βb)とから測位対象81の位置(X、Y、Z)を算出する。
測位対象81の位置は、第1実施形態における図4に示された手順で算出される。
第2実施形態では、位置標識3を撮影する赤外線カメラ部39の画像について、位置標識3の位置と撮影画像の中心とのオフセット量から回転カメラ装置34の回転移動量を算出し、移動体2の位置を算出する。
本実施形態では、回転駆動部付き監視カメラ36の画像について、測位対象81の位置が撮影画像の中心になるように回転カメラ装置34を回転移動させてオフセット量を略ゼロとし、回転カメラ装置34の回転移動情報から測位対象81の位置を算出する。
本実施形態の測位対象81の位置の算出については、移動体監視システム1Aを構成する位置標識3と、赤外線カメラ部39とは使用されない。
市販のネットワークカメラ37では、表示画面の任意の箇所を指定すると、自動的にカメラ回転駆動部10を回転移動させて指定した箇所を画面中心に撮影する機能を有すものがある。このネットワークカメラ37を回転駆動部付き監視カメラ36として使用すれば、監視情報処理装置5Aの有する操作入力部73を低廉に構成できる。
本実施形態の移動体監視システム1Bによれば、移動体2が使用場所に到着する以前に、移動体2を運用する環境における構造物の配置変化や障害物の有無が確認でき、かつ、構造物の配置変化や障害物の位置を把握することができる。
移動体2の運用以前に、移動体2の移動計画の立案が可能となり、運用効率を向上できる。
[第4の実施形態]
本発明に係る移動体監視システムの第4実施形態について、図14から図16を参照して説明する。
本実施形態の移動体監視システム1Cは、カメラを支える雲台に左右(パン)や上下(チルト)方向に回転移動する駆動部が設けられた回転カメラ装置を複数台使用して移動体を追跡し、作業場所や移動場所などの使用環境における移動体の位置と、姿勢とを把握し、移動体の自律移動を補助するシステムである。
この移動体監視システム1Cにおいて第2実施形態の移動体監視システム1Aと同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図14(A)と(B)とは、本実施形態における移動体監視システム1Aを構成する歩行ロボット31に設けられた位置標識3の配置例を示す図である。
移動体監視システム1Cは歩行ロボット31を備え、この歩行ロボット31の移動方向を特定できるように、歩行ロボット31の所要の部位に3個以上の位置標識3が設けられる。
図14(A)と(B)とに示された歩行ロボット31は、その頭部に3個の位置標識3を後退方向軸上に頂点を持つ二等辺三角形状に設けられる。そうすると、歩行ロボット31の後退方向が3個の位置標識3の配置により特徴付けられる。
移動体監視システム1Cは少なくとも2個の回転カメラ装置34と、監視情報処理装置5Aとを備え、この回転カメラ装置34で3個の位置標識3を撮影し、この監視情報処理装置5Aで3個の位置標識3の相対位置を算出することで、歩行ロボット31の姿勢を算出することができる。
監視情報処理装置5Aは画像処理回路69と、監視情報コントローラ71とを備えている。
画像処理回路69は、画像情報記憶回路68の画像情報に特徴抽出処理を施し、赤外線カメラ部39の撮影画像の中心から位置標識3までのオフセット量を特定する。画像処理回路69は、図15に示された標識画像処理手段13Aを実施する。
監視情報コントローラ71は、画像処理回路69から入力されたオフセット量と、カメラ回転駆動部姿勢情報入力回路70から入力された回転移動情報とから、所要の回転カメラ装置34を構成する回転駆動部付き監視カメラ36の回転移動量を算出し、カメラ回転駆動部姿勢指令出力回路72へ出力する。また、歩行ロボット31の位置の算出を行う。監視情報コントローラ71は、図16に示されたカメラ回転駆動部制御手段14Aを実施する。
図15は、本実施形態における移動体監視システム1Cを構成する監視情報処理装置5Aが、回転カメラ装置34の撮影画像における中心から位置標識3までのオフセット量を特定する標識画像処理手段13Aを説明するフローチャートである。
図15において、ステップ1では、回転カメラ装置34から入力される撮影画像に平滑化を施し、ノイズを除去する。
ステップ2では、ステップ1で平滑化した撮影画像の変化に2値化処理を施し、2値画像を求める。
ステップ3Aでは、ステップ2で2値化処理を施した撮影画像にラベリングを施し、2値画像上の連結成分毎に同一ラベルが付されたラベリング画像を求める。
ステップ4では、ステップ2でラベリングを施したラベリング画像から各連結成分の特徴抽出を施し、面積が所要以上になる連結成分のラベルを求める。面積が最大になる連結成分のラベルが存在するならステップ5Aへ、それ以外は面積が所要以上になる連結成分が存在しないとしてカメラ回転駆動部制御手段14Aへ送り終了する。
ステップ5Aでは、ステップ4で求めた各連結成分に対し、撮影画像上の重心位置を求める。
ステップ6Aでは、ステップ5Aで求めた連結成分の重心位置と、撮影画像の中心との距離を求めて、回転カメラ装置34の撮影画像における中心から位置標識3までのオフセット量としてカメラ回転駆動部制御手段14Aへ送り終了する。
カメラ回転駆動部制御手段14Aは、標識画像処理手段13Aから送られるオフセット量と、回転カメラ装置34から送られるカメラ回転駆動部10の回転移動位置信号とから、回転カメラ装置34のカメラ回転駆動部10の回転移動位置指令信号を生成し、かつ使用環境における位置標識3と回転カメラ装置34との相対的な位置を特定する。
図16は、本実施形態における移動体監視システム1Cを構成する監視情報処理装置5Aが、標識画像処理手段13Aから送られるオフセット量と、回転カメラ装置34から送られるカメラ回転駆動部10の回転移動位置信号とから回転カメラ装置34のカメラ回転駆動部10の回転移動位置指令信号を生成し、かつ使用環境における複数の位置標識3と回転カメラ装置34との相対的な位置座標を特定するカメラ回転駆動部制御手段14Aを説明するフローチャートである。
図16において、ステップ10Aでは、標識画像処理手段13Aから送られる複数のオフセット量から、位置標識3を適切に撮影できる方向へ回転カメラ装置34を回転移動させる回転移動差分を算出する。さらに、回転カメラ装置34から送られるカメラ回転駆動部10の回転移動位置信号と、この回転移動差分とから回転カメラ装置34の回転移動位置を算出する。
ステップ11Aでは、ステップ10Aで算出した回転移動位置へ回転カメラ装置34のカメラ回転駆動部10を回転移動させる回転移動位置指令信号を生成して回転カメラ装置34へ送る。
ステップ12Aでは、ステップ11Aで送信した回転カメラ装置34のカメラ回転駆動部10の回転移動位置指令信号から複数の位置標識3の位置を求め、かつ、各位置標識3の相対位置から各位置標識3の配置が特徴付ける方向を求めて終了する。
位置標識3の位置は、回転カメラ装置4を原点とした極座標系における各回転カメラ装置4の回転移動位置から求めることができる。
また、形状、大きさ、輝度を各々別々に構成した複数の位置標識3を使用することで、各位置標識3の識別を容易にすることができる。
本実施形態の移動体監視システム1Cによれば、簡素なシステム構成で歩行ロボット31の位置と向きを高速かつ確実に把握することが可能であり、歩行ロボット31の運用効率の向上が図れる。
なお、移動体2は、歩行ロボットに12に限定されるものではなく、走行台車や多脚ロボットであってもよい。
[第5の実施形態]
本発明に係る移動体監視システムの第5実施形態について、図17を参照して説明する。
本実施形態の移動体監視システム1Dは、カメラを支える雲台に左右(パン)や上下(チルト)方向に回転移動する駆動部が設けられた回転カメラ装置を複数台使用して作業場所や移動場所などの使用環境における回転カメラ装置の位置を把握することで移動体監視システムの位置算出機能を容易に校正し、移動体の自律移動を補助するシステムである。
図17(A)と(B)とは、本実施形態における移動体監視システム1Dが実プラント環境下における回転カメラ装置の相対的な位置関係を説明する概略図である。
この移動体監視システム1Dにおいて第2実施形態の移動体監視システム1Aと同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図17(A)に示された移動体監視システム1Dは2台の回転カメラ装置34A、34Bを備え、この2台の回転カメラ装置34A、34Bは、それぞれ位置標識82A、82Bが設けられている。
移動体監視システム1Dは回転カメラ装置34と監視情報処理装置5Aとを備え、この回転カメラ装置34は、監視情報処理装置5Aからの指令に応じて回転移動が可能である。また、監視情報処理装置5Aに備えられた操作入力部73からの入力に応じて、回転カメラ装置34を任意に回転移動させることができる。
回転カメラ装置34A、34Bを機器室21に配置する際に、監視情報処理装置5Aの有する表示部74の表示画像において、回転カメラ装置34Aを構成する赤外線カメラ部39で、回転カメラ装置34Bに設けられた位置標識82Bを撮影し、回転カメラ装置34Bを構成する赤外線カメラ部39で、回転カメラ装置34Aに設けられた位置標識82Aを撮影し、2台の回転カメラ装置34A、34Bの回転移動情報を確認する。
校正する際は、配置する際と同様に2台の回転カメラ装置34A、34Bの回転移動情報を確認する。
校正する際に確認した回転カメラ装置34A、34Bの回転移動情報が、回転カメラ装置34A、34Bを設置した際に確認した回転移動情報と一致し、回転カメラ装置34A、34Bの水平距離Lに変化がなければ、回転カメラ装置34A、34Bの配置状態に変化のないことが確認できる。
また、図17(B)に示すように回転カメラ装置が3台以上設けられている際は、所要の2台の回転カメラ装置34A、34Bの水平距離Lを計測し、回転カメラ装置34A、34Bの配置時の回転移動情報を確認しておくことで、各回転カメラ装置34A、34B、34C、34Dの使用環境における位置が確定する。
そうすると、回転カメラ装置34A、34B、34Cおよび34Dのうちいずれか所要の回転カメラ装置34の配置を変更しても、配置を変更していない他の回転カメラ装置34から配置を変更した回転カメラ装置34に設けられた位置標識82を撮影し、配置を変更していない他の回転カメラ装置34の回転移動情報を確認することで、配置を変更した回転カメラ装置34の位置を算出できることから、移動体監視システム1Dの位置算出機能を容易に校正することができ、確実に移動体の位置算出ができる。
なお、第3実施形態のように、回転カメラ装置34の所要の位置に測位対象81を設定することでも、本実施形態と同様の校正が可能である。
また、回転カメラ装置34の設置場所を変更するに際し、2以上の回転カメラ装置34の位置が把握できていれば、他の回転カメラ装置34の位置を容易に確認できるので、移動体監視システム1Dを効率的、かつ柔軟に運用することができる。
[第6の実施形態]
本発明に係る移動体監視システムの第6実施形態について、図18を参照して説明する。
本実施形態の移動体監視システム1Eは、カメラを支える雲台に左右(パン)や上下(チルト)方向に回転移動する駆動部が設けられた回転カメラ装置を複数台使用して移動体を追跡し、作業場所や移動場所などの使用環境における移動体の位置を把握し、移動体の自律移動を補助するシステムである。
この移動体監視システム1Eにおいて第2実施形態の移動体監視システム1Aと同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態の移動体監視システム1Eは回転カメラ装置34を備え、この回転カメラ装置34は赤外線カメラ部39Aを備えている。
図18は、この回転カメラ装置34が備える赤外線カメラ部39Aの構成を示す図である。
図18(A)に示された赤外線カメラ部39Aは、撮影対象の光を収束するレンズ光学系42と、このレンズ光学系42が収束した光のうち移動体監視システム1Eを構成する位置標識3の略発光波長の光を透過するバンドパスフィルタ84と、このバンドパスフィルタ84を透過した光を撮影する撮像素子44と、この撮像素子44が撮影した画像信号を監視情報ネットワークへ送信する画像信号変換器45とを備えている。
なお、このバンドパスフィルタ84は、レンズ光学系42の撮影対象側に設けても良い。
本実施形態の移動体監視システム1Eによれば、可視光の透過を制限するフィルタ43に代わり位置標識3の略発光波長の光を透過するバンドパスフィルタ84を使用することで、移動体監視システム1Eを使用する環境の照明条件の影響を軽減することができ、歩行ロボット31などの移動体2に設けられた位置標識3の監視が確実、容易になり、移動体2を追跡する信頼性が向上する。
[第7の実施形態]
本発明に係る移動体監視システムの第7実施形態について、図19を参照して説明する。
本実施形態の移動体監視システム1Fは、カメラを支える雲台に左右(パン)や上下(チルト)方向に回転移動する駆動部が設けられた回転カメラ装置を複数台使用して移動体を追跡し、作業場所や移動場所などの使用環境における移動体の位置を把握し、移動体の自律移動を補助するシステムである。
この移動体監視システム1Fにおいて第2実施形態の移動体監視システム1Aと同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態の移動体監視システム1Fは位置標識3Aを備えている。
図19は、この位置標識3Aの構成を示す図である。
図19に示された位置標識3Aは、全方位に光を照射できるよう略半球状に設けられた赤外線発光素子32と、この赤外線発光素子32の電源部である発光素子用電源回路86とから構成される。
発光素子用電源回路86は、赤外線発光素子32を発光させる発光素子用電源87と、移動体監視システム1Fを構成する歩行ロボット31の有する位置標識制御部53からの指令に応じて、この発光素子用電源87から赤外線発光素子32に供給する電流を供給、遮断するスイッチ回路88とを備えている。
位置標識3Aの使用環境において、位置標識3Aが発生させる光と同じような波長領域の光を発光または反射する物が存在すると、撮影画像の画像処理の際に位置標識3Aを識別することが困難になる恐れがある。
本実施形態の移動体監視システム1Fによれば、スイッチ回路88を使用することで、発光素子用電源87から赤外線発光素子32に供給する電流を供給、遮断して赤外線発光素子32を周期的に発光させることができる。
そうすると、位置標識3Aが発光している時に回転カメラ装置34で撮影された画像と、消灯している時に回転カメラ装置34で撮影された画像との差分画像を求めることで、位置標識3Aの識別性を向上できる。
本実施形態の移動体監視システム1Fは第2実施形態の移動体監視システム1Aと同様に監視情報処理装置5Aを備えている。
図10に示した監視情報処理装置5Aは、画像情報記憶回路68と、画像処理回路69とを備えている。
差分画像は、同じ回転カメラ装置34で撮影され、画像情報記憶回路68に書き込まれた複数の画像情報から、位置標識3Aが発光している時に撮影された画像と、消灯している時に撮影された画像とを選択して画像処理回路69で差分を求めることで得られる。
監視情報処理装置5Aは画像処理回路69を備え、この画像処理回路69は図2に示された標識画像処理手段13を実施する。
図2に示された画像処理手段13ではステップ1を開始する前に、差分画像が求められ、ステップ1に送られる。
本実施形態の移動体監視システム1Fによれば、位置標識3Aの識別性を向上することができ、歩行ロボット31の位置把握の確実性を向上できる。
[第8の実施形態]
本発明に係る移動体監視システムの第8実施形態について、図20を参照して説明する。
本実施形態の移動体監視システム1Gは、カメラを支える雲台に左右(パン)や上下(チルト)方向に回転移動する駆動部が設けられた回転カメラ装置を複数台使用して移動体を追跡し、作業場所や移動場所などの使用環境における移動体の位置を把握し、移動体の自律移動を補助するシステムである。
この移動体監視システム1Gにおいて第2実施形態の移動体監視システム1Aと同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
移動体監視システム1Gは回転カメラ装置34を備えている。
図20(A)と(B)とは、この回転カメラ装置34を支持する回転カメラ装置支持機構35Aの構成を示す図である。
本実施形態の移動体監視システム1Gは回転カメラ装置34を備えている。
図20(A)に示された回転カメラ装置34は回転移動可能な回転駆動部付き監視カメラ36を備え、この回転駆動部付き監視カメラ36は回転カメラ装置支持機構35Aに支持されている。
この回転カメラ装置支持機構35Aは、回転カメラ装置34を収容するボックス状の収容容器90と、この収容容器90内部に一端が設けられ、他方の端部に回転カメラ装置34が設けられ、収容容器90の内外へ伸縮移動が可能な回転カメラ装置昇降装置91とを備えている。
回転カメラ装置34は、例えば温度、湿度、塵、粉塵および放射線など環境条件が厳しい実プラント内に常時設置すると、回転カメラ装置34を構成する各構成物の機能が劣化し、また、汚染により正常な動作ができなくなる恐れがある。すなわち、環境条件が厳しい実プラント環境で使用される回転カメラ装置34は、耐環境性および耐久性が問題となる。
本実施形態の移動体監視システム1Gによれば、回転カメラ装置34を構成する回転カメラ装置支持機構35Aに備えられた回転カメラ装置昇降装置91を伸縮移動させて、図20(B)に示されたように回転カメラ装置34を収容容器90の内部に収納することで、設置環境が回転カメラ装置34に及ぼす影響を低減することができる。
[第9の実施形態]
本発明に係る移動体監視システムの第9実施形態について、図21を参照して説明する。
本実施形態の移動体監視システム1Hは、カメラを支える雲台に左右(パン)や上下(チルト)方向に回転移動する駆動部が設けられた回転カメラ装置を複数台使用して移動体を追跡し、作業場所や移動場所などの使用環境における移動体の位置を把握し、移動体の自律移動を補助するシステムである。
この移動体監視システム1Hにおいて第2実施形態の移動体監視システム1Aと同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態の移動体監視システム1Hは回転カメラ装置34を備えている。
図21は、この回転カメラ装置34の構成を示す図である。
本実施形態の移動体監視システム1Hは回転カメラ装置34を備え、この回転カメラ装置34は回転移動可能な回転駆動部付き監視カメラ36を備え、この回転駆動部付き監視カメラ36は照明部92が備えられている。
照明条件の厳しい暗部では、回転カメラ装置34に備えられた回転駆動部付き監視カメラ36で環境状態を撮影することができず、適切に歩行ロボット31の自律移動を補助できない恐れがある。
本実施形態の移動体監視システム1Hであれば、照明部92を点灯させて、歩行ロボット31と、歩行ロボット31が作業や移動を行う環境の状態を把握し易く、適切に歩行ロボット31の自律移動を補助できる。
また、歩行ロボット31の使用環境の照明条件が変化しても照明部92を使用することで影響を受けにくい。
[第10の実施形態]
本発明に係る移動体監視システムの第10実施形態について、図22を参照して説明する。
本実施形態の移動体監視システム1Iは、カメラを支える雲台に左右(パン)や上下(チルト)方向に回転移動する駆動部が設けられた回転カメラ装置を複数台使用して移動体を追跡し、作業場所や移動場所などの使用環境における移動体の位置を把握し、移動体の自律移動を補助するシステムである。
この移動体監視システム1Iにおいて第2実施形態の移動体監視システム1Aと同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態の移動体監視システム1Iは回転カメラ装置34を備えている。
図22は、この回転カメラ装置34の構成を示す図である。
本実施形態の移動体監視システム1Iは回転カメラ装置34を備え、この回転カメラ装置34は回転移動可能な回転駆動部付き監視カメラ36と赤外線カメラ部39とを備え、この回転駆動部付き監視カメラ36と、赤外線カメラ部39とにはそれぞれ監視カメラ用ズームレンズ93と、赤外線カメラ用ズームレンズ94が備えられている。
監視カメラ用ズームレンズ93と、赤外線カメラ用ズームレンズ94とは、移動体監視システム1Iを構成する監視情報処理装置5Aからの指令に応じてズーミングが可能である。また、監視情報処理装置5Aの有する操作入力部73からの入力に応じて、監視カメラ用ズームレンズ93と、赤外線カメラ用ズームレンズ94とを任意にズーミングさせることができる。
監視カメラ用ズームレンズ93のズーミングの制御指令は、監視情報処理装置5Aを構成する監視情報コントローラ71が算出した回転カメラ装置34から位置標識3までの距離から所要の制御信号をズームレンズ制御回路(図示省略)で生成し、監視ネットワークを介して送られる。
赤外線カメラ用ズームレンズ94のズーミングの制御指令は、監視情報処理装置5Aを構成する画像処理回路69が求めた位置標識3の面積から所要の制御信号をズームレンズ制御回路で生成し、監視ネットワークを介して送られる。
本実施形態の移動体監視システム1Iによれば、歩行ロボット31の移動により回転カメラ装置34から歩行ロボット31までの距離が変わっても、ズームレンズが対応可能な範囲で所要のズーム画像が得られ、確実で効率的な歩行ロボット31の運用ができる。
さらに、本発明は、上述のような各実施形態に何ら制限されるものではなく、各実施形態の構成を組み合わせて、本発明の主旨を逸脱しない範囲で様々変形して実施することができる。
本発明に係る移動体監視システムの第1実施形態の構成を示すブロック図。 本発明に係る移動体監視システムの第1実施形態を構成する監視情報処理装置が有する標識画像処理手段を説明するフローチャート。 本発明に係る移動体監視システムの第1実施形態を構成する監視情報処理装置が有するカメラ回転駆動部制御手段を説明するフローチャート。 (A)、(B)は、本発明に係る移動体監視システムの第1実施形態により位置標識の位置の算出法を説明する図。 本発明に係る移動体監視システムの第2実施形態の構成を示す図であり、(A)はその機器室を示す斜視図、(B)はその操作室を示す斜視図。 (A)は、本発明に係る移動体監視システムの第2実施形態を構成する位置標識の構成を示す図、(B)は位置標識を上から見た図、(C)は位置標識を横から見た図。 本発明に係る移動体監視システムの第2実施形態を構成する回転カメラ装置の構成を示す図。 本発明に係る移動体監視システムの第2実施形態を構成する赤外線カメラ部の構成を示す図。 本発明に係る移動体監視システムの第2実施形態を構成する歩行ロボットの制御装置の構成を示すブロック図。 本発明に係る移動体監視システムの第2実施形態を構成する監視情報処理装置の構成を示すブロック図。 本発明に係る移動体監視システムの第2実施形態を構成する監視情報処理装置が有する画像処理回路と、監視情報コントローラとのブロック図。 本発明に係る移動体監視システムの第2実施形態の構成を示す図であり、(A)はその機器室を示す斜視図、(B)はその操作室を示す斜視図。 (A)、(B)は、本発明に係る移動体監視システムの第3実施形態により実プラント環境下における構造物や障害物の位置の算出法を説明する図、(C)と(D)とは位置を算出する対象を特定する時の撮影画像の概略図。 (A)、(B)は、本発明に係る移動体監視システムの第4実施形態を構成する位置標識の配置例を示す図。 本発明に係る移動体監視システムの第4実施形態を構成する監視情報処理装置が有する標識画像処理手段を説明するフローチャート。 本発明に係る移動体監視システムの第4実施形態を構成する監視情報処理装置が有するカメラ回転駆動部制御手段を説明するフローチャート。 (A)、(B)は、本発明に係る移動体監視システムの第5実施形態を構成する回転カメラ装置の相対的な位置関係を説明する簡略図。 (A)、(B)は、本発明に係る移動体監視システムの第6実施形態を構成する赤外線カメラ部の構成を示す図。 本発明に係る移動体監視システムの第7実施形態を構成する位置標識の構成を示す図。 (A)、(B)は、本発明に係る移動体監視システムの第8実施形態を構成する回転カメラ装置支持機構の構成を示す図。 本発明に係る移動体監視システムの第9実施形態を構成する回転カメラ装置の構成を示す図。 (A)、(B)は、本発明に係る移動体監視システムの第10実施形態を構成する回転カメラ装置の構成を示す図。
符号の説明
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G、1H、1I 移動体監視システム
2 移動体
3、3A 位置標識
4、4A、4B 回転カメラ装置
5、5A 監視情報処理装置
6 表示装置
9 雲台
10 カメラ回転駆動部
11 カメラ
13 標識画像処理手段
14 カメラ回転駆動部制御手段
21 機器室
22 操作室
23 電動機
24 配管
25 階段
26 配管カバー
30 移動体用無線信号伝送器(子局)
31 歩行ロボット
32 赤外線発光素子
33 電源回路
34、34A、34B、34C、34D 回転カメラ装置
35、35A 回転カメラ装置支持機構
36 回転駆動部付き監視カメラ
37 ネットワークカメラ
38 雲台保持部
39、39A 赤外線カメラ部
40 無線信号伝送器(子局)
42 レンズ光学系
43 フィルタ
44 撮像素子
45 画像信号変換器
48 歩行ロボット制御装置
49 移動体コントローラ
50 頭部サブコントローラ
51 腕部サブコントローラ
52 脚部サブコントローラ
53 位置標識制御部
54 外界センサユニット
55A 頭部駆動機構ドライバ
55B 腕部駆動機構ドライバ
55C 脚部駆動機構ドライバ
56A 頭部センサ回路
56B 腕部センサ回路
56C 脚部センサ回路
61 移動体操作監視盤
62 移動体制御装置
63 状態表示装置
64 移動体用無線信号伝送器(親局)
65 無線信号伝送器(親局)
67 マルチプレクサ
68 画像情報記憶回路
69 画像処理回路
70 カメラ回転駆動部姿勢情報入力回路
71 監視情報コントローラ
72 カメラ回転駆動部姿勢指令出力回路
73 操作入力部
74 表示部
76 走行台車
77 マニピュレータ
78 外界センサユニット
80 配管カバー
81 測位対象
82A、82B 位置標識
84 バンドパスフィルタ
86 発光素子用電源回路
87 発光素子用電源
88 スイッチ回路
90 収容容器
91 回転カメラ装置昇降装置
92 照明部
93 監視カメラ用ズームレンズ
94 赤外線カメラ用ズームレンズ

Claims (6)

  1. 自走式の移動体と、
    前記移動体の所要の部位に設けられ、移動体の位置を代表する位置標識と、
    前記移動体の移動方向に離間して設けられ、上下方向と左右方向に回転制御が可能な複数
    の回転カメラ装置と、
    前記複数の回転カメラ装置から入力される前記位置標識を撮影した画像信号を画像処理し
    て前記位置標識の特徴を抽出する標識画像処理手段と、
    前記位置標識の特徴に追従して前記複数の回転カメラ装置の回転制御を行い、少なくとも
    2台の前記回転カメラ装置それぞれを原点とする極座標系における前記位置標識の座標か
    ら3次元座標系における前記位置標識の位置を求めて前記移動体の位置を特定するカメラ
    回転駆動部制御手段と、
    前記回転カメラ装置に設けられたズームレンズと、
    前記ズームレンズを前記標識画像処理手段が抽出した前記位置標識の面積に応じて移動制
    御する手段と、
    前記ズームレンズを前記カメラ回転駆動部制御手段が特定する前記回転カメラ装置と前記
    移動体との相対距離に応じて移動制御する手段と、
    を備えることを特徴とする移動体監視システム。
  2. 配置される環境が原子力プラントであり、
    前記回転カメラ装置を伸縮移動可能に設けた回転カメラ装置昇降装置と、
    少なくとも前記回転カメラ装置昇降装置による前記カメラの移動範囲のうち最低位置を囲
    むように配置され、前記回転カメラ装置昇降装置によって最低位置に配されたカメラを収
    容するボックス状の耐環境性の収納容器と、
    を備え、
    前記回転カメラ装置は前記収納容器の外に配された状態で前記位置標識を撮影することを
    特徴とする請求項1記載の移動体監視システム。
  3. 前記移動体の移動方向を特定できるように設けられた位置標識と、
    前記標識画像処理手段が抽出した前記位置標識の特徴に応じて前記移動体の移動方向を特
    定するカメラ回転駆動部制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の移動体監視システム。
  4. 前記位置標識は、所要の波長の光を放射する光源を具備し、
    前記回転カメラ装置は、受光する波長を前記光源の波長の回りの所要の波長領域に制限す
    るフィルタを具備する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の移動体監視システム。
  5. 前記位置標識は、所要の周期で点灯、消灯する光源であり、
    前記回転カメラ装置は、前記位置標識の点灯時と消灯時に撮影することを特徴とする請求
    項1から4のいずれか1項に記載の移動体監視システム。
  6. 前記回転カメラ装置は使用環境の照明条件を調整する照明部を備えることを特徴とする
    請求項1から5のいずれか1項に記載の移動体監視システム。
JP2007092744A 2007-03-30 2007-03-30 移動体監視システム Active JP5106903B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007092744A JP5106903B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 移動体監視システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007092744A JP5106903B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 移動体監視システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008252643A JP2008252643A (ja) 2008-10-16
JP5106903B2 true JP5106903B2 (ja) 2012-12-26

Family

ID=39977045

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007092744A Active JP5106903B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 移動体監視システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5106903B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108965717A (zh) * 2018-08-02 2018-12-07 杜朝阳 环目摄像机

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014053821A (ja) * 2012-09-07 2014-03-20 Sogo Keibi Hosho Co Ltd 警備システム及び警備方法
JP2014079824A (ja) * 2012-10-15 2014-05-08 Toshiba Corp 作業画面表示方法および作業画面表示装置
CN108024089A (zh) * 2016-10-31 2018-05-11 深圳市朗驰欣创科技股份有限公司 一种便携式监测机器人及组合箱
KR20180063610A (ko) * 2016-12-02 2018-06-12 서울바이오시스 주식회사 포충기
CN108731677B (zh) * 2017-04-17 2020-10-02 哈工大机器人集团股份有限公司 一种机器人导航路标及识别方法
WO2024035041A1 (ko) * 2022-08-08 2024-02-15 주식회사 아이나비시스템즈 위치 추정 장치 및 방법

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08178651A (ja) * 1994-12-26 1996-07-12 Kubota Corp 移動体の方位検出装置
JP3928871B2 (ja) * 1996-09-30 2007-06-13 ソニー株式会社 識別装置及び方法
JPH11339507A (ja) * 1998-05-26 1999-12-10 Matsushita Electric Works Ltd 照明自動追尾システム
JP2000083246A (ja) * 1998-09-04 2000-03-21 Canon Inc カメラ制御システム、カメラ制御方法、およびその処理を実行するプログラムを記憶した記録媒体
JP3678404B2 (ja) * 2000-05-12 2005-08-03 株式会社東芝 映像情報処理装置
JP3411889B2 (ja) * 2000-06-27 2003-06-03 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 カメラの自動校正方法
JP4568009B2 (ja) * 2003-04-22 2010-10-27 パナソニック株式会社 カメラ連携による監視装置
JP4469148B2 (ja) * 2003-08-06 2010-05-26 パナソニック株式会社 監視システム、固定カメラ、移動カメラおよび撮影方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108965717A (zh) * 2018-08-02 2018-12-07 杜朝阳 环目摄像机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008252643A (ja) 2008-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5106903B2 (ja) 移動体監視システム
CN107275976B (zh) 自主高空电缆检查系统
US10471976B2 (en) Railway maintenance device
WO2019138836A1 (ja) 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム
JP4584213B2 (ja) カメラ及び標識を用いた移動ロボットの測位システム及び方法
US9463574B2 (en) Mobile inspection robot
KR20220012921A (ko) 3차원 라이다를 갖는 로봇 구성
ES2527268T3 (es) Robot multifunción para desplazarse sobre una pared utilizando un sistema de posicionamiento global de interior
US8352072B2 (en) System for extending the observation, surveillance, and navigational capabilities of a robot
AU2021202049B2 (en) Localization method and system for mobile remote inspection and/or manipulation tools in confined spaces
JP6571305B2 (ja) 画像ベースの位置決定
JP6083520B2 (ja) ロボット誘導方法と装置
JP6252029B2 (ja) 遠隔操作ロボットシステム
JP7023492B2 (ja) 移動体の追従画像提示システム
JP2016181119A (ja) 移動機器の周囲状況提示システム
WO2019093282A1 (ja) 環境取得システム
JP2014144493A (ja) 親子機能搭載ロボット
US20220341906A1 (en) Mobile Robot Environment Sensing
JP7400217B2 (ja) ロボットシステムおよび可搬型教示装置
JP7469797B2 (ja) 建築物検査装置
JP2009294713A (ja) 点検システム、制御装置、点検方法及び制御プログラム
JP4090963B2 (ja) 多次元移動位置決め装置
EP4053804A1 (en) Joint training of a narrow field of view sensor with a global map for broader context
WO2021192357A1 (ja) 自動検査装置
Ohya et al. Development of inspection robot for under floor of house

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090403

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110621

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110811

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20111214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120626

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120704

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120907

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121003

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5106903

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012

Year of fee payment: 3