JP6895062B2 - インダクタ - Google Patents

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Description

本発明は、インダクタに関し、特にコニカル構造を有する広帯域インダクタに関する。
近年、より高速で大容量の情報を伝送する光通信ネットワークを実現するために、多値伝送技術の研究が盛んに行われている。多値伝送装置は、一般に、複数の光変調器と、これらの光変調器を駆動する複数のドライバ回路とから構成され、ドライバ回路の消費電力をおさえるため、光変調器とドライバ回路との間には、インダクタとコンデンサとからなるバイアスティと呼ばれるバイアス回路が挿入される。このバイアス回路により、高周波信号はコンデンサを通じて光変調器側へ、直流分はインダクタを通じて電源側に供給される(例えば「特許文献1」参照。)。
このような多値伝送技術においては、さらなる広帯域化が求められており、光変調器とドライバ回路の間に実装されるバイアス回路のインダクタに対しても広帯域にわたって誘導性を有するものが必要とされる。広帯域(数100kHz〜数10GHz)に誘導性を有するインダクタとしては、例えば、非特許文献1に記載されているコニカルコイルがある。
図7Aは、従来のコニカルコイルの構造の一例を示す図である。コニカルコイル100は、絶縁被膜が形成された導電線101が磁性材料からなる円錐形状や角錐形状のコア102の外周面に巻回されて、巻線径が先端から終端に向かって徐々に大きくなる円錐形状や角錐形状のインダクタである。
図7Bにコニカルコイル100の等価回路を示す。コニカルコイル100の等価回路はインダクタンス値が異なる複数のインダクタL1〜Lnが直列に接続された構成となる。コニカルコイル100の円錐形状の先端側からみると、インダクタンス値の小さい順にインダクタL1〜Lnが直列に配置されていることになる。
図8は、コニカルコイル100の周波数特性を示す図である。コニカルコイル100の周波数特性は、インダクタL1からインダクタLnへ向かって高周波域から低周波域へと移行し、径の小さい最初のインダクタL1で高周波域のカットオフ周波数が決定され、径の大きな最後のインダクタLnで低域のカットオフ周波数が決定される。コニカルコイル100では、先端側でのインダクタンス値が小さく、インダクタの導電線101間に発生する寄生容量も小さく抑えられるため、数10GHz程度の高周波まで特性を確保できる。
しかし、従来のコニカルコイル100では、磁性体のコア102に絶縁被膜を有する導電線101を巻き付けた構造をとるため、コニカルコイル100の径やピッチが不連続になることがあった。このような場合には、インダクタンス値が不連続に変化し、帯域内の周波数特性に落ち込み(以下、「ディップ構造」という。)が生じてしまうため、インダクタの周波数特性のさらなる広帯域化を図ることが困難であった。
特許第4159346号
Thomas A. Winslow, "Conical Inductors For Broadband Applications" IEEE Microwave Magazine, vol. 6, no. 1, pp. 68−72, March 2005
本発明は、コニカル構造を有するインダクタにおけるインダクタンス値が連続的に変化するインダクタを提供し、インダクタにおける周波数特性のさらなる広帯域化を図ることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係るインダクタにおいて、第一の面とこの第一の面とは異なる第二の面と、一端が前記第一の面に開口して形成される第一の開口部と、他端が前記第一の面又は前記第二の面に開口して形成される第二の開口部とを含む貫通孔とを有する、絶縁材料からなる本体と、前記第一の開口部から挿入され、前記貫通孔を通り、前記第二の開口部から引き出されて、前記本体を貫通している導電線と、を備え、前記貫通孔は、らせん軸の第一の方向に沿って径が連続的に大きくなるらせん状に形成された第一のらせん部を有することを特徴とする。
また、本発明に係るインダクタにおいて、前記らせん軸の前記第一の方向に沿って、一次関数的に大きくなるように形成されていてもよい。
また、本発明に係るインダクタは、前記貫通孔の前記第一のらせん部の径が、前記らせん軸の前記第一の方向に沿って、指数関数的に大きくなるように形成されていてもよい。
また、本発明に係るインダクタにおいて、前記貫通孔の長手方向に対して垂直な断面は、直径が10μmから50μmの概略円形状であってもよい。
また、本発明に係るインダクタにおいて、前記貫通孔の前記第一のらせん部の内側に、磁性体からなるコアをさらに備えてもよい。
また、本発明に係るインダクタは、前記貫通孔が、前記らせん軸の前記第一の方向とは逆方向である前記らせん軸の第二の方向に沿って径が連続的に大きくなるらせん状に形成された第二のらせん部を、さらに備え、前記貫通孔の前記他端は、前記第一の面に開口して前記第二の開口部が形成されてい
また、本発明に係るインダクタは、前記第一の開口部と前記第二の開口部に、前記導電線と導通するパッド電極をさらに備えていてもよい。
本発明によれば、コニカル構造のインダクタのインダクタンス値を連続的に変化させることが可能となる。それにより、インダクタの周波数特性の帯域内におけるディップ構造の発生が抑制され、インダクタにおける周波数特性のさらなる広帯域化を図ることが可能となる。
図1Aは、本発明の第1の実施の形態に係るインダクタの構成を示す斜視図である。 図1Bは、図1AのA−A’線に沿った断面図である。 図2Aは、本発明の第2の実施の形態に係るインダクタの構成を示す斜視図である。 図2Bは、図2AのA−A’線に沿った断面図である。 図3Aは、本発明の第3の実施の形態に係るインダクタの構成を示す斜視図である。 図3Bは、図3AのA−A’線に沿った断面図である。 図4Aは、本発明の第4の実施の形態に係るインダクタの構成を示す斜視図である。 図4Bは、図4AのA−A’線に沿った断面図である。 図5Aは、本発明の第5の実施の形態に係るインダクタの構成を示す斜視図である。 図5Bは、図5AのA−A’線に沿った断面図である。 図6Aは、本発明の第6の実施の形態に係るインダクタの構成を示す斜視図である。 図6Bは、図6AのA−A’線に沿った断面図である。 図7Aは、従来のコニカルコイルの構造の一例を示す図である。 図7Bは、コニカルコイルの等価回路を示す図である。 図8は、コニカルコイルの周波数特性を示す図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図1Aから図6Bを参照して詳細に説明する。各図について共通する部分には、同一の符号が付されている。
<第1の実施の形態>
図1Aは、本発明の第1の実施の形態に係るインダクタ1の構成を示す斜視図である。また、図1Bは、図1AのA−A’線に沿った断面図である。図1A及び図1Bに示すように、第一の実施の形態に係るインダクタ1は、底面3aと上面3bとを有する絶縁材料からなる本体2を有する。インダクタ1の本体2には貫通孔5が形成され、貫通孔5の一端は底面3aに開口して第一の開口部4aが形成され、貫通孔5の他端は底部3bに開口して第二の開口部4bが形成される。インダクタ1は、貫通孔5を通り、本体2を貫通している導電線6を有する。貫通孔5は、らせん軸方向に沿って径が連続的に大きくなるらせん状に形成されたらせん部5aを有する。
本体2は、底面3a(第一の面)と、この底面3aと向かい合うように形成された上面3b(第二の面)と、側面3c、3c’、3d、3d’とを含む直方体形状を有する。本体2は、絶縁性材料からなる。絶縁性材料としては、例えば、光硬化性樹脂等の樹脂を用いることができる。光硬化性樹脂等の樹脂を用いる場合には、本体2や後述の貫通孔5を、3Dプリンター等の造型機を用いてより精密に形成することができる。
本体2には貫通孔5が形成されている。貫通孔5は、図1Bに示すように、らせん部5aと、直線部5b、5cとを有し、さらに、円形状の断面5dを有する。らせん部5aの両端には直線部5b、5cが形成されており、その端部が貫通孔5の端部を構成する。貫通孔5の一端は底面3aに開口し、導電線6の入口となる第一の開口部4aが形成されている。また、貫通孔5の他端は上面3bに開口し、導電線6の出口となる第二の開口部4bが形成されている。
らせん部5aは、底面3aの第一の開口部4aから上面3bに向かって垂直に延びる線をらせん軸方向(第一の方向)として、このらせん軸方向に沿って、底面3a側に頂点が向いた円錐形のらせん形状(コニカル構造)に形成されている。即ち、らせん部5aの径は、らせん軸方向に沿って、一次関数的に大きくなるように形成されている。また、らせん部5aは、上面3bから見て時計回りのらせんを描いている。後述するように、このらせん部5aに導電線6を貫通させることにより、コイル部6aが形成される。
また、コイルのインダクタンス値は巻き線半径の二乗、及び巻き線数の二乗に比例することから、らせん部5aにおけるらせんの半径やピッチを調整することで、らせん部5aを貫通するコイル部6aのインダクタンス値が連続的に変化するように、らせん部5aのらせん形状における径が連続的に変化する貫通孔5が形成される。
貫通孔5の長手方向に対して垂直な断面5dの直径としては、例えば、10μm〜50μmを採用することができるが、導電線6が貫通孔5を貫通することが可能な直径を有すればよく、これに限られない。また、本実施の形態において、貫通孔5の軸線に垂直な断面5dは、円形状としたが、使用される導電線6の断面形状に合わせた断面形状としてもよい。
導電線6は、金、銅、アルミ等導電性材料からなる。導電線6は、インダクタ1における、コイルとして機能するコイル部6aと、第一及び第二の開口部4a、4bから本体2の外側に出たリード線部6b、6cとを有する。この導電線6は、本体2の第一の開口部4aから挿入され、貫通孔5に沿って曲げられ、第二の開口部4bから本体2の外部に引き出される。なお、導電線6は第二の開口部4bから挿入され、第一の開口部aから本体2の外部に引き出されてもよい。これにより、コイル部6aをらせん部5aの形状に合わせて形成することができる。
このように、貫通孔5に導電線6を挿入してコイル部6aを形成することによって、導電線6は、コイルの径が連続的に変化するコニカル構造のコイル部6aを有することができる。これにより、インダクタンス値が小さいものから大きいものまで連続的に変化するコニカル構造を有するインダクタ1を得ることができる。
なお、導電線6を貫通孔5に導入する際に、グリス等の潤滑剤を用いて導電線6と貫通孔5との摩擦を低減するようにしてもよい。これにより、貫通孔5として、導電線6の太さに近い径の貫通孔5を用いることができ、インダクタ1におけるコニカル構造のコイル部6aにおける径を、より精密に調整して連続的に変化させることが可能となる。
また、本実施の形態では、貫通孔5のらせん部5aは、底面3aと上面3bとを貫くらせん軸の方向に沿って形成される場合について説明したが、らせん部5aが本体2において形成される向きはこれに限られない。らせん部5aは、側面3c、3c’を貫くらせん軸や、側面3d、3d’を貫くらせん軸の方向に沿って形成されていてもよい。
また、本実施の形態では、直方体形状の本体2を使用する場合について説明したが、本体2の形状はこれに限られない。本体2は、内部にコニカル構造の貫通孔5を形成できればよく、円柱、円錐台等の形状でもよい。なお、本体2は、平坦な面を一つ有することで、インダクタ1をプリント基板などの基板に実装する際に、この平坦面を、基板に対する実装面とすることができ、インダクタ1の実装性をより向上させることができる。
以上説明したように第1の実施の形態によれば、本体2には、らせん形状の径が連続的に変化する貫通孔5が形成され、この貫通孔5のらせん部5a形状に沿って導電線6を本体2に貫通させることにより、コイルの径における大きさが連続的に変化するコイル部6aを有するコニカル構造のインダクタ1を得ることができる。これにより、インダクタンス値の変化が連続となるインダクタ1が得られ、インダクタ1の周波数特性における帯域内のディップ構造の発生が抑制され、インダクタ1における周波数特性のさらなる広帯域化を図ることが可能となる。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図2Aは、第2の実施の形態に係るインダクタ1の構成を示す斜視図である。また、図2Bは、図2AのA−A’線に沿った断面図である。なお、以下の説明では、上述した第1の実施の形態と同じ構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
第1の実施の形態では、貫通孔5の一端と他端は、本体2の異なる面である底面3aと上面3bとに開口し、それぞれ第一の開口部4aと第二の開口部4bが形成され、導電線6は、第一の開口部4aから第二の開口部4bまで貫通孔5を通って本体2を貫通する構成とした。これに対し、第2の実施の形態では、第一の開口部4aと第二の開口部4bとが本体2における同一面に形成される。
図2A及び図2Bに示すように、貫通孔5の一端と他端である直線部5bの一端と直線部5cの一端は、底面3aに開口しており、第一の開口部4aと第二の開口部4bはともに底面3aに形成されている。貫通孔5の直線部5cは、らせん部5aの上面3b側から底面3aに向かう垂直な直線に沿って延びて底面3aに開口している。そして、貫通孔5を貫通する導電線6の両端(リード線部6b、6c)は、ともに底面3aから本体2の外部に延出されている。
このように、第2の実施の形態によれば、導電線6の第一の開口部4aと第二の開口部4bをインダクタ1の本体2の同一の面に形成することにより、導電線6のリード線部6b、6cを有する底面3aを、基板に対する実装面として用いて、インダクタ1をプリント基板等の基板に実装する場合の実装性をより向上させることができる。
<第3の実施の形態>
図3Aは、本発明の第3の実施の形態に係るインダクタ1の構成を示す斜視図である。また、図3Bは、図3AのA−A’線に沿った断面図である。図3A及び図3Bでは、インダクタ1をプリント基板等の基板に実装する場合に導電線6の両端(リード線部6b、6c)を切断し、第一の開口部4a及び第二の開口部4bに、導電線6と導通する金属パッド7を設けている。金属パッド7は、第一及び第二の開口部4a、4bの大きさに対応する大きさにしてもよい。
このように、導電線6の第一及び第二の開口部4a、4bに金属パッド7を有するインダクタ1を基板に実装することにより、基板への実装性をより向上させることができる。
また、図3A及び図3Bに示すように、金属パッド7と同じ厚みを有する支持体8を、底面3aの四隅に配設してもよい。この支持体8は金属等の導電性材料又は樹脂などの絶縁性材料用いて形成することができる。
このように、金属パッド7に加えて、支持体8を本体2の底面3aに配設することにより、インダクタ1を実装する際の安定性をより向上させることができる。
<第4の実施の形態>
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図4Aは、第4の実施の形態に係るインダクタ1の構成を示す斜視図である。また、図4Bは、図4AのA−A’線に沿った断面図である。なお、以下の説明では、上述した第1から第3の実施の形態と同じ構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
第3の実施の形態のインダクタ1は、第1から第3の実施の形態とは異なり、絶縁性材料からなる本体2において、らせん部5a内側の円錐形状のスペースに、コア9を配設している。
図4A及び図4Bに示すように、第4の実施の形態のインダクタ1では、らせん部5aの円錐形状に対応する形状のコア9が、本体2に配設されている。コア9は、らせん部5aに対して一定の距離をもって配設されており、コア9の底面は、本体2の上面3bから露出している。例えば、らせん部5a内側にコア9を配設するための座繰り構造を設けて、コア9を配設することができる。なお、コア9の材料には、フェライト等の磁性材料を用いてもよい。また、第2の実施の形態で述べたように、底面3aの第一の開口部4a及び第二の開口部4bに、導電線6と導通する金属パッド7を設け、底面3aの四隅に支持体8を設けてもよい。
このように、らせん部5aの形状に対応した磁性材料のコア9がコイル部6aの内側に配設されることで、コニカル構造を有するインダクタ1のインダクタンス値をより増大させることができる。
<第5の実施の形態>
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。図5Aは、第5の実施の形態に係るインダクタ1の構成を示す斜視図である。また、図5Bは、図5AのA−A’線に沿った断面図である。なお、以下の説明では、上述した第1から第4の実施の形態と同じ構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
第1から第4の実施の形態では、本体2に形成されている貫通孔5は、らせん部5aを有し、このらせん部5aのらせん形状の径は、円錐形状の母線に沿って大きくなる(一次関数的に大きくなる)構成とした。第5の実施の形態では、らせん部5aのらせん形状の径が、らせん軸方向に沿って、指数関数的に大きくなる構成としている。
図5Bの破線で示すように、貫通孔5のらせん部5aは、本体2の底面3a側から上面3b側に向けて、らせん軸方向に沿って、らせん形状の径が指数関数的に大きくなるように形成されている。これにより、特に、らせん形状の径が小さい底面3a側におけるらせん部5aの径の変化を、円錐形状の場合と比較してより緩やかにすることができる。また、底面3aから本体2の外部に延出する導電線6の端部(リード線部6b)を切断し、第2の実施の形態で述べたように、少なくとも底面3aの第一の開口部4aに、導電線6と導通する金属パッド7を配設してもよい。
このような構成により、コニカル構造を有するコイル部6aの巻き線径が小さい先端側において、径の変化に伴うインダクタンス値の変化をより緩やかにすることができ、インダクタ1の周波数特性における帯域内の高周波域でのディップ構造の発生をより抑制することができるため、インダクタ1における周波数特性のさらなる広帯域化を図ることが可能となる。
<第6の実施の形態>
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。図6Aは、第6の実施の形態に係るインダクタ1の構成を示す斜視図である。また、図6Bは、図6AのA−A’線に沿った断面図である。なお、以下の説明では、上述した第1から第5の実施の形態と同じ構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
第1から第5の実施の形態では、らせん部5aのらせん形状の径が、底面3aから上面3bに向けて、大きくなる構成とした。第6の実施の形態では、底面3aから上面3bに向かってらせん形状の径が大きくなる第一のらせん部5aに加えて上面3bから底面3a側に向かって、らせん形状の径が大きくなる第二のらせん部5eが形成されている。
図6Bに示すように、第二のらせん部5eは、第一のらせん部5aと共通するらせん軸に沿って形成されており、第一のらせん部5aが形成されているらせん軸の方向とは逆方向のらせん軸方向(第二の方向)に沿って形成されている。また、第二のらせん部5eについても、第一のらせん部5aと同様に、円錐形状に沿って本体2の上面3b側から底面3a側にかけて徐々にらせん形状の径が大きくなっている。貫通孔5の直線部5cは、底面3aに開口し、第二の開口部4bが形成されている。
また、第2の実施の形態で述べたように、底面3aの第一の開口部4a及び第二の開口部4bに、導電線6と導通する金属パッド7を設けてもよい。また、第4の実施の形態で述べたように、第一のらせん部5a及び第二のらせん部5eは、らせん軸方向に沿って、らせん形状の径が指数関数的に大きくなるように形成されていてもよい。
このように、第6の実施の形態によれば、本体2において、第一のらせん部5aに加えて第二のらせん部5eがさらに形成されることで、本体2の限られたスペースにおいて、小さい径からより大きい径までを含むコニカル構造のコイル部6aを備えたインダクタ1を得ることが可能となる。これにより、インダクタ1の周波数特性における低域側のカットオフ周波数をより低域側に設けることができ、インダクタ1における周波数特性のさらなる広帯域化を図ることが可能となる。
以上、本発明のインダクタ1における実施形態について説明したが、本発明は説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項に記載した発明の範囲において当業者が想定し得る各種の変形を行うことが可能である。
1…インダクタ、2…本体、3a…底面、3b…上面、3c、3c’、3d、3d’…側面、4a…第一の開口部、4b…第二の開口部、5…貫通孔、5a、5e…らせん部、5b、5c…直線部、5d…断面、6…導電線、6a…コイル部、6b、6c…リード線部、7…金属パッド、8…支持体、9…コア、100…コニカルコイル、101…導電線、102…コア。

Claims (6)

  1. 第一の面とこの第一の面とは異なる第二の面と、一端が前記第一の面に開口して形成される第一の開口部と、他端が前記第一の面又は前記第二の面に開口して形成される第二の開口部とを含む貫通孔とを有する、絶縁材料からなる本体と、
    前記第一の開口部から挿入され、前記貫通孔を通り、前記第二の開口部から引き出されて前記本体を貫通している導電線と、
    を備え、
    前記貫通孔は、らせん軸の第一の方向に沿って径が連続的に大きくなるらせん状に形成された第一のらせん部を有し、
    前記貫通孔は、前記らせん軸の前記第一の方向とは逆方向である前記らせん軸の第二の方向に沿って径が連続的に大きくなるらせん状に形成された第二のらせん部を、さらに備え、前記貫通孔の前記他端は、前記第一の面に開口して前記第二の開口部が形成されていることを特徴とするインダクタ。
  2. 前記貫通孔の前記第一のらせん部の径は、前記らせん軸の前記第一の方向に沿って、一次関数的に大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインダクタ。
  3. 前記貫通孔の前記第一のらせん部の径は、前記らせん軸の前記第一の方向に沿って、指数関数的に大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインダクタ。
  4. 前記貫通孔の長手方向に対して垂直な断面は、直径が10μmから50μmの概略円形状であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のインダクタ。
  5. 前記貫通孔の前記第一のらせん部の内側に、磁性体からなるコアをさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のインダクタ。
  6. 前記第一の開口部と前記第二の開口部に、前記導電線と導通するパッド電極をさらに備えることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のインダクタ。
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