JP6895050B2 - 表皮の固定構造 - Google Patents
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Description
アームレスト7は、着座状態の乗員の肘部などを支持可能な直方体状の部材であり、第一シート部位2Aと第二シート部位2Bの間に配置されている。このアームレスト7の下部は、シート幅方向に延びる回転軸7Aを介して左右のシートバック6a,6b側に連結されており、図2を参照して、起立姿勢と前倒し姿勢との間で変位可能とされている。起立姿勢のアームレスト7は、図1に示すようにシートクッション4から起立して左右のシートバック6a,6bの間に配置された状態となり、左右のシートバック6a,6bと同様に背凭れとして使用可能である。また前倒し姿勢のアームレスト7は、図2の実線で示すように回転軸7Aを中心に回転して前方且つ下方に前倒れした状態となり、乗員肘部などを支持する肘掛として使用可能である。
基材10は、適度な剛性を備えた直方体状の部材(典型的に硬質樹脂製)であり、図3を参照して、本体部12と、左右一対のシールド部(左側シールド部14,右側シールド部16)を有している。本体部12は、中空な直方体状の部材で構成されており、本体部12の左側(右側)には、後述するカバー部15(17)を取付けるための取付け板部12a(12b)が配置されている。そして本体部12は、前倒し姿勢のアームレスト7を基準として回転軸7Aから前方に向けて延長しており、この本体部12の上を向いている面が専ら肘掛として使用される。また図4を参照して、本体部12の左方には、後述する左側シールド部14が配置されており、この左側シールド部14の外面14OSにて基材10の左側の外面が構成されている。また図3を参照して、本体部12の右方にも、右側シールド部16が配置されており、この右側シールド部16の外面(符号省略)にて基材10の右側の外面が構成されている。
表皮(左側表皮20,右側表皮22)は、図3を参照して、基材10の外面を被覆する面材であり、布帛(織物,編物,不織布)や皮革(天然皮革,合成皮革)で形成できる。そして右側表皮22は、右側シールド部16の外面を被覆する表皮であり、左側表皮20は、図4に示すように左側シールド部14の外面14OSを被覆する表皮である。なお本実施例では、左側表皮20と右側表皮22が、図1に示す起立姿勢のアームレスト7の正面側で縫合されて一体化されているが、両表皮21,22を一枚物の面材で構成することもできる。そして左側表皮20と右側表皮22は、左右対称に配置されているほかは略同一の基本構成を有しているため、以下に、左側表皮20を一例にその詳細を説明する。
左側表皮20の端部20Eの少なくとも一部には、図5を参照して、複数の切れ込み30と、複数の分割片部32a〜32gが設けられている(図5では、便宜上、各切れ込みに共通の符号30を付す)。すなわち本実施例では、コーナー領域CAをなす前縁端部14cに配置されている左側表皮20の端部20Eが、複数の切れ込み30によって複数の分割片部32a〜32gに分けられている。複数の切れ込み30は、それぞれ左側表皮20の端部20Eを三角形状に切欠くことで形成された部分であり、端部20Eの末端側に底辺が配置されるように設けられている。そして複数の切れ込み30が、前縁端部14cの延びる方向に沿って左側表皮20の端部20Eに等間隔に設けられることで、左側表皮20の端部20Eが複数の分割片部32a〜32gに分けられている。これら複数の分割片部32a〜32gは、それぞれ略同形同寸の小片部位であり、前縁端部14cの延びる方向に沿って等間隔で配置されている。例えば図6を参照して、左側表皮20の端部20E下側に配置されている分割片部32bは、末端32E側が幅狭の上底となる略台形状をなしており、末端32Eとは反対の根元32B側に向かうにつれて次第に幅寸法が大きくされている(根元側の分割片部の長さ寸法LX)。そして後述する左側表皮20の被覆作業時においては、図7を参照して、隣り合う分割片部同士を互いに近づく向きに(図7の太い黒矢印D1の方向に)移動させてこれらの間を詰めて配置させることとなる。
そして各分割片部32a〜32gには、それぞれ貫通部40と他の貫通部42が形成されている。ここで貫通部40と他の貫通部42は、各分割片部32a〜32gにおいて略同一の基本構成で形成されているため、以下に、図6に示す分割片部32bを一例に、貫通部40と他の貫通部42の詳細を説明する。すなわち分割片部32bの貫通部40は、左側表皮20が基材10に被覆されている状態を基準として、コーナー領域CAをなす前縁端部14cに沿って延びている直線状の切目である。ここで前縁端部14cに沿って貫通部40が延びているとは、前縁端部14cと平行に貫通部40が延びている場合のほか、前縁端部14cの延びている方向と概ね同じ方向に貫通部40が延びていることを意味する。例えば本実施例では、前縁端部14cが、上方に向かうにつれて次第に後方に湾曲しながら延びている。このような場合において、貫通部40が、上方に向かうにつれて次第に後方に直線的又は湾曲的又は屈曲的に延びている場合には、前縁端部14cの延びている方向と概ね同じ方向に貫通部40が延びている場合に該当する。この貫通部40は、刃などの物理的手段で分割片部32bを部分的に裁ち切ることで形成でき、切欠きのように分割片部32bの一部を除去する必要はない。そして切目にて貫通部40を形成することにより、分割片部32bの表面積が好適に維持されるため、分割片部32bの強度が過度に低下することを極力回避することができる。そして貫通部40は、分割片部32bの末端32E側ではなく根元32B側に配置されており、後述の隣り合う分割片部32bの間の表皮部分21に近接して配置されている。そして分割片部32bは、貫通部40が設けられていることで、コーナー領域CAの延びる方向に(図7の太い白矢印D2の方向に)縮みやすくされている。なお貫通部40は、分割片部32bを適切に縮ませる根元32B側の部分に配置でき、例えば末端32Eから根元32Bに向かう方向に分割片部32bを三等分以上に分けた(好ましくは六等分以上に分けた)場合、最も根元32Bに近い部分の範囲内に配置できる。そしてこの貫通部40は、後述する留具50とは無関係に設けられており、例えば留具50を取付ける箇所とは異なる位置に設けられ、または留具50の取付けに先立って設けられる。
また他の貫通部42は、図6を参照して、貫通部40に対して交差する向きに延びている線状の切目であり、分割片部32bを部分的に裁ち切ることで形成できる。本実施例の他の貫通部42は、仮想直線ILと重複する位置に設けられており、貫通部40に直交する向きに延びている。そして他の貫通部42は、その根元32B側の先端で貫通部40につながるとともに、分割片部32bの末端32E側に向けて延びている。このため分割片部32bでは、他の貫通部42によって、貫通部40から末端32E側にかけての部分において、上側片部位31aと下側片部位31bとが分断されている。このため分断されている上側片部位31aと下側片部位31bは、互いに近づく向きに(図7の太い白矢印D3の方向に)移動可能な状態とされて、他の貫通部42を挟んで上下に配置される。
図3を参照して、左側表皮20と右側表皮22によって、それぞれ対応するシールド部14,16の外面を被覆する。ここで左側表皮20と右側表皮22の被覆手法は略同一のため、左側表皮20を一例にその被覆手法を説明する。すなわち図2及び図4を参照して、左側シールド部14の外面に左側表皮20をあてがいつつ、左側表皮20の端部20E側を、左側シールド部14の前縁端部14cから上縁端部14aにかけての部分で裏面側に内折りする。そして図4に示すように、左側表皮20の端部20Eを留具50によって左側シールド部14の裏面14ISに固定する。
2A 第一シート部位
2B 第二シート部位
4 シートクッション
7 アームレスト
7A 回転軸
7P パッド材
10 基材
12 本体部
12a,12b 取付け板部
14 左側シールド部
14a 上縁端部
14b 下縁端部
14c 前縁端部
14d 後縁端部
14OS 左側シールド部の外面
14IS 左側シールド部の裏面
15,17 カバー部
16 右側シールド部
16c 前縁端部
20 左側表皮
20E 左側表皮の端部
21 隣り合う分割片部の間の表皮部分
22 右側表皮
22E 右側表皮の端部
32a〜32g 分割片部
31a 上側片部位(本発明の仮想直線の一側に配置する分割片部部分)
31b 下側片部位(本発明の仮想直線の他側に配置する分割片部部分)
32E 分割片部の末端
32B 分割片部の根元
40 貫通部
42 他の貫通部
50 留具
CA コーナー領域
IL 仮想直線
Claims (6)
- 基材と、前記基材の外面の少なくとも一部を被覆する面状の表皮とを有し、前記表皮の端部側が、前記基材の外面の縁端部で前記基材の裏面に折り返された状態とされて前記基材の裏面に留具で固定されているとともに、
前記縁端部の少なくとも一部は、前記基材の外面の面方向において湾曲しているコーナー領域であり、前記コーナー領域を通って前記裏面に回り込んでいる前記表皮の端部は、前記コーナー領域に沿って適宜の間隔で配置された切れ込みによって多角形状又は半円形状の複数の分割片部に分けられている表皮の固定構造において、
前記複数の分割片部が、各々、前記分割片部をその面方向と直交する厚み方向に貫通する貫通部が設けられているとともに、前記基材の裏面に前記留具で固定されており、
線状の前記貫通部が、前記コーナー領域に沿って前記分割片部の面方向に延びている表皮の固定構造。 - 前記貫通部が、前記分割片部に設けられた切目である請求項1に記載の表皮の固定構造。
- 前記貫通部が、前記分割片部の末端よりも根元に近い位置に設けられている請求項1又は2に記載の表皮の固定構造。
- 前記複数の分割片部の少なくとも一つが、前記分割片部をその面方向と直交する厚み方向に貫通する他の貫通部を有し、線状の前記他の貫通部が、前記分割片部の面方向において前記コーナー領域に沿って延びている線状の前記貫通部に対して交差する向きに延びている請求項1〜3のいずれか一項に記載の表皮の固定構造。
- 前記貫通部と前記他の貫通部がつながっている請求項4に記載の表皮の固定構造。
- 前記コーナー領域の延びる方向に直交する向きに延びて前記貫通部を等分している仮想直線を想定した場合、
前記仮想直線の一側に配置する分割片部部分と、前記一側とは反対の仮想直線の他側に配置する分割片部部分とが均等に縮みやすくされている請求項1〜5のいずれか一項に記載の表皮の固定構造。
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